説明

ケーブル接続、ケーブル接続用の制御システム、およびケーブル接続を経て振動が第1の対象から第2の対象へと伝達されることを軽減する方法

【課題】課題の一つは、第1の対象から第2の対象への振動の伝播または伝達が軽減される、第1の対象と第2の対象との間のケーブル接続を提供することである。
【解決手段】第1の対象と第2の対象との間のケーブル接続は、ケーブルバンドルの一端が第1の対象に固定され、ケーブルバンドルの他端が第2の対象に固定された、1本または複数本のケーブルを含むケーブルバンドルと、ケーブルバンドルをケーブルバンドルの長さに沿った位置に保持するように構成されたケーブルバンドルホルダと、第2の対象に対するケーブルバンドルホルダの位置を制御するように構成された制御システムとを含んでいる。ケーブル接続のための制御システム、およびケーブル接続を介した振動の第1の対象から第2の対象への伝達を軽減する方法も提示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本発明はケーブル接続、ケーブル接続用の制御システム、およびケーブル接続を経て振動が第1の対象から第2の対象へと通過、または伝達されることを軽減する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] リソグラフィ装置は基板、通常は基板のターゲット部分に所望のパターンを付ける機械である。リソグラフィ装置は例えば集積回路(IC)の製造に使用可能である。その場合は、ICの個々の層上に形成される予定の回路パターンを生成するために、マスクまたはレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用してもよい。このパターンは基板(例えばシリコンウェハ)上のターゲット部分(例えば1つまたはいくつかのダイの一部を含む)へと転写可能である。パターンの転写は典型的には基板上の備えられる放射感応材料(レジスト)層への写像を介して行われる。一般に、単一の基板は連続的にパターン形成される隣接のターゲット部分のネットワークを含んでいる。公知のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に同時に曝すことによって各ターゲット部分が照射されるいわゆるステッパと、所定の方向(「スキャン」方向)で放射ビームを通してパターンをスキャンし、同時にこれと同期的に当該方向と平行に、または反平行に基板をスキャンすることによって各ターゲット部分が照射されるいわゆるスキャナとを含んでいる。パターンを基板上にインプリントすることによってパターンをパターニングデバイスから基板に転写することも可能である。
【0003】
[0003] 従来のリソグラフィ装置は地面に支持されるベースフレームと、メトロフレームと呼ばれることが多い振動絶縁フレームとを含んでいる。メトロフレームは、メトロフレームをベースフレーム上に支持するエアマウントなどの振動絶縁マウントを使用してベースフレーム内の振動などの外部の影響から実質的に絶縁される。これらの絶縁マウントはベースフレームおよび/または絶縁フレーム自体によって誘発される振動を絶縁するように能動的に制御されてもよい。これらの後者の振動は例えばステージの動きまたはメトロフレーム上に配置された他の移動部品によって誘発されることがある。メトロフレーム上には投影システムが取り付けられる。メトロフレームは振動絶縁マウントで実質的に振動から絶縁されるので、投影の精度は大幅に高まる。
【0004】
[0004] 従来のリソグラフィ装置では、ベースフレームとメトロフレームとの間にケーブル接続が備えられている。このようなケーブル接続はベースフレームからメトロフレームへと延びるケーブルバンドルを有している。ケーブルバンドルは典型的にはベースフレームとメトロフレームとの間に電気、圧縮空気、または圧縮流体用の接続を供給するために使用されるいくつかのケーブルを含んでいる。例えば電気接続をメトロフレーム上のある部品を付勢するために使用し、または電気接続を、例えばメトロフレーム上に配置されたセンサまたはアクチュエータとベースフレーム上の取り付けられた中央制御ユニットとの間で測定信号または制御信号を伝送するために使用してもよい。
【0005】
[0005] ケーブルバンドルがベースフレームからメトロフレームへと振動を通し、または伝達することを防止するため、ケーブルバンドルは波形またはねじれて構成されるので、これらの振動はケーブルバンドルの可撓性によってある程度まで吸収される。
【0006】
[0006] しかし、一般にますます多くのケーブルがベースフレームからメトロフレームへと案内される必要があるので、ケーブルバンドルの可撓性は低下し、その結果、振動が伝播、または伝達されやすくなる。他方では、リソグラフィ装置のオーバーレイおよび処理量の性能に関する基本的な要求によるメトロフレーム内での振動絶縁に対する要求が常に高まっている。
【0007】
[0007] リソグラフィ装置では、波形のケーブルバンドルの剛性はメトロフレームをベースフレーム上に支持する振動絶縁エアマウントの剛性と同じ範囲にあってよい。その結果、ベースフレームの振動はメトロフレームを励振させ、メトロフレーム内により高いノイズレベルを生じるおそれがあり、その結果、レンズの振動が大きくなる。それが投影工程の精度に、ひいてはリソグラフィ装置のオーバーレイ性能に直接影響するので、そのことが好ましくないことは明確である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
[0008] 第1の対象から第2の対象への振動の伝播または伝達が軽減される、第1の対象と第2の対象との間のケーブル接続を提供することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[0009] 本発明の実施形態によって、ケーブルバンドルの一端が第1の対象に固定され、ケーブルバンドルの他端が第2の対象に固定された、ある一定の長さの1本または複数本のケーブルのケーブルバンドルと、当前記ケーブルバンドルをケーブルバンドルの長さに沿った位置に保持するケーブルバンドルホルダと、第2の対象に対するケーブルバンドルホルダの位置を制御するように構成された制御システムとを含む、第1の対象と第2の対象との間のケーブル接続が提供される。
【0010】
[0010] 本発明の実施形態によって、第1の対象と第2の対象との間のケーブルバンドルを第2の対象に対するケーブルバンドルの長さに沿った位置に保持するケーブルバンドルホルダの位置を制御するように構成された制御システムが提供され、この制御システムは、第2の対象に対するケーブルバンドルホルダの位置量を測定するように構成されたセンサと、ケーブルバンドルホルダを作動するように構成されたアクチュエータと、センサによって測定された位置量に基づいてアクチュエータに制御信号を供給するように構成されたコントローラユニットとを備えている。
【0011】
[0011] 本発明の実施形態によって、第1の対象から第2の対象へと延在するケーブルバンドルを含むケーブル接続を経て振動が第1の対象から第2の対象へと伝播し、または伝達されることを軽減する方法であって、ケーブルバンドルをケーブルバンドルの長さに沿ったある位置に保持するケーブルバンドルホルダを備える工程と、第2の対象に対するケーブルバンドルホルダの位置量を測定し、センサによって測定された位置量に基づいて制御信号を供給し、ケーブルバンドルホルダを作動するように構成されたアクチュエータに制御信号を送ることによって、第2の対象に対するケーブルバンドルホルダの位置を制御する工程とを含む方法が提供される。
【0012】
[0012] 本発明の別の実施形態によって、リソグラフィ装置であって、(a)放射ビームのコンディショニングを行うように構成された照明システムと、(b)放射ビームをパターン形成してパターニングされた放射ビームを形成するように構成されたパターン形成装置を支持するように構成されたパターン支持体と、(c)基板を支持するように構成された基板支持体と、(d)パターニングされた放射ビームを基板上に投影するように構成された投影システムと、(e)第1の対象と第2の対象との間のケーブルバンドルを第2の対象に対するケーブルバンドルの長さに沿った位置に保持するように配置されたケーブルバンドルホルダの位置を制御するように構成された制御システムであって、(i)第2の対象に対するケーブルバンドルホルダの位置を判定するように構成されたセンサと、(ii)ケーブルバンドルホルダを移動するように構成されたアクチュエータと、(iii)センサによって判定された位置に基づいてアクチュエータを制御するように構成されたコントローラとを備える制御システムとを備えるリソグラフィ装置が提供される。
【0013】
[0013] ここで本発明の実施形態を添付の概略図を参照して例示のためにのみ記載するが、図中、対応する参照符号は対応する部品を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
[0018] 図1は本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示している。この装置は放射ビームB(例えば紫外光放射またはその他の放射線)をコンディショニングするように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように構成され、あるパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第1の位置決め装置PMに接続された支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、基板(例えばレジストコートされたウェハ)を保持するように構成され、あるパラメータに従って基板を正確に位置決めするように構成された第2の位置決め装置PWに接続された基板テーブル(例えばウェハテーブル)WTと、放射ビームBに付与されたパターンをパターニングデバイスMAによって基板Wのターゲット部分(例えば1つまたは複数のダイを含む)へと投影するように構成された投影システム(例えば屈折投影レンズ系)とを含んでいる。
【0015】
[0019] 照明システムは放射線を方向づけ、成形し、または制御するための屈折、反射、磁気、電磁、静電またはその他の種類の光学部品、またはそれらのいずれかの組合せなどの様々な種類の光学部品を含んでよい。
【0016】
[0020] 支持構造はパターニングデバイスの重さを支持、すなわち担持する。これはパターニングデバイスの向き、リソグラフィ装置の設計、および例えばパターニングデバイスが真空環境内に保持されるのか否かのようなその他の条件に依存してパターニングデバイスを保持する。支持構造はパターニングデバイスを支持するために機械的、真空、静電またはその他の固締技術を利用することができる。支持構造は必要に応じて固定または可動でよい、例えばフレームまたはテーブルでよい。支持構造はパターニングデバイスが例えば投影システムに対して所望の位置にあることを確実にすることができる。本明細書で用いられる用語「レチクル」または「マスク」はより一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義であると見なしてよい。
【0017】
[0021] 本明細書で用いられる用語「パターニングデバイス」は基板のターゲット部分内にパターンを作成する場合のような、放射ビームの断面にパターンを付与するために使用可能などのようなデバイスをも意味するものと広義に解釈されるものとする。放射ビームに付与されるパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャまたはいわゆるアシストフィーチャを含んでいる場合には、基板のターゲット部分内の所望のパターンと正確に対応しないことがあることに留意されたい。一般に、放射ビームに付与されるパターンは集積回路などのターゲット部分内に生成されるデバイス内の特定の機能層に対応する。
【0018】
[0022] パターニングデバイスは光透過性でも反射性でもよい。パターニングデバイスの例にはマスク、プログラマブルミラーアレイ、およびプログラマブルLCDパネルが含まれる。マスクはリソグラフィの分野でよく知られており、バイナリ、alternating位相シフト、および減衰位相シフトなどのマスクタイプ、ならびに様々なハイブリッドマスクタイプが含まれる。プログラマブルミラーアレイの例は小型ミラーのマトリクス配列を使用し、その各々を入り放射ビームを異なる方向に反射するように個々に傾倒可能である。傾倒されたミラーはミラーマトリクスによって反射される放射ビームにパターンを付与する。
【0019】
[0023] 本明細書で用いられる用語「投影システム」は屈折、反射、カタディオプトリック、磁気、電磁および静電光学系、または使用される露光放射に適する、または液浸液の使用または真空の使用のようなその他の要因に適するそれらの組合せを含むどの種類の投影システムをも包括するものとして広義に解釈されるものとする。本明細書で用いられる用語「投影レンズ」はより一般的な用語である「投影システム」と同義であるものと見なしてよい。
【0020】
[0024] 本明細書に示されるように、装置は(例えば透過マスクを使用する)透過型の装置である。あるいは、装置は(例えば上記のような種類のプログラマブルミラーアレイを使用する、または反射マスクを使用する)反射型の装置でもよい。
【0021】
[0025] リソグラフィ装置は2つ(デュアルステージ)またはそれ以上の基板テーブル(および/または2つまたはそれ以上のマスクテーブル)を有する種類の装置でよい。このような「マルチステージ」機械では付加的なテーブルを並行して使用してもよく、または1つまたは複数の他のテーブルが露光用に使用されている間に、1つまたは複数のテーブルで準備工程が実行されてもよい。
【0022】
[0026] リソグラフィ装置はさらに、投影システムと基板との間の空隙を満たすように、基板の少なくとも一部が例えば水のような屈折率が比較的高い液体で覆われることができる種類のものでもよい。リソグラフィ装置の別の空間、例えばマスクと投影システムとの間に液浸液を与えてもよい。液浸技術は投影システムの開口数を増大するためにこの分野でよく知られている。本明細書で用いられる用語「液浸」は、基板などの構造が液体中に浸されなければならないことを意味するのではなく、露光中に投影システムと基板との間に液体が存在することだけを意味するものである。
【0023】
[0027] 図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源とリソグラフィ装置とは、例えば放射源がエクサイマレーザーである場合は、別個のものでよい。このような場合は、放射源はリソグラフィ装置の一部を形成するものとは見なされず、放射ビームは、例えば適宜の方向付けミラーおよび/またはビームエキスパンダを含むビームデリバリシステムBDを援用して放射源SOからイルミネータILへと送られる。別の場合は、例えば放射源が水銀ランプである場合は、放射源はリソグラフィ装置と一体の部品でもよい。放射源SOとイルミネータILとを、必要ならばビームデリバリシステムBDと共に放射システムと呼んでもよい。
【0024】
[0028] イルミネータILは放射ビームの角強度分布を調整するためのアジャスタADを含んでいてもよい。一般に、少なくともイルミネータの瞳面内の強度分布の外側および/または内側半径範囲(一般にそれぞれσ−outerおよびσ−innerと呼ばれる)は調整可能である。加えて、イルミネータILはインテグレータINおよびコンデンサCOなどの他の様々なコンポーネントを含んでいてもよい。放射ビームが断面に所望の均一性および強度分布を有するようにコンディショニングを行うためにイルミネータを使用してもよい。
【0025】
[0029] 放射ビームBは支持構造(例えばマスクテーブルMT)上に支持されるパターニングデバイス(例えばマスクMA)に入射し、パターニングデバイスによってパターン形成される。放射ビームBはマスクMAを越えると、投影システムPSを通過し、それによってビームは基板Wのターゲット部分Cへと合焦される。第2の位置決め装置PWおよび位置センサIF(例えば干渉計デバイス、リニアエンコーダまたは容量センサ)を援用して、基板テーブルWTは例えば異なるターゲット部分Cを放射ビームBの経路内に位置決めするように正確に移動されることができる。同様に、第1の位置決め装置PMおよび別の位置センサ(図1には明示せず)は、例えばマスクライブラリからの機械的検索の後、またはスキャン中にマスクMAを放射ビームBの経路に対して正確に位置決めするために利用可能である。一般に、マスクテーブルMTの移動は、第1の位置決め装置PMの一部を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)およびショートストロークモジュール(微動位置決め)を援用して実現されてもよい。同様に、基板テーブルWTの移動は、第2の位置決め装置PWの一部を形成するロングストロークモジュールおよびショートストロークモジュールを使用して実現されてもよい。ステッパの場合は(スキャナとは異なり)、マスクテーブルMTはショートストロークアクチュエータのみに接続されてもよく、または固定されてもよい。マスクMAおよび基板WはマスクアラインメントマークM1、M2および基板アラインメントマークP1、P2を用いて位置合わせされてもよい。基板アラインメントマークは図示のように専用のターゲット部分を占めているが、ターゲット部分間のスペースに位置していてもよい(これらはスクライブレーンアラインメントマークとして知られている)。同様に、1つ以上のダイがマスクMA上に設けられている状況で、マスクアラインメントマークはダイ間に位置していてもよい。
【0026】
[0030] 図示した装置は以下のモードの少なくとも1つで使用可能である。
【0027】
[0031] 1.ステップモードでは、放射ビームに付与されるパターン全体が一度にターゲット部分Cに投影される間(すなわち単一の静的露光)、マスクテーブルMTおよび基板テーブルWTは基本的に固定状態に保たれる。次に、基板テーブルWTは異なるターゲット部分Cを露光できるようにXおよび/またはY方向にシフトされる。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズが単一の静的露光で結像されるターゲット部分Cのサイズを限定する。
【0028】
[0032] 2.スキャンモードでは、放射ビームに付与されるパターンがターゲット部分Cに投影される間(すなわち単一の動的露光)、マスクテーブルMTおよび基板テーブルWTは同期的にスキャンされる。マスクテーブルMTに対する基板テーブルWTの速度と方向は投影システムPSの(縮小)拡大倍率および像反転特性によって決定されることができる。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズが単一の動的露光でのターゲット部分の(非スキャン方向での)幅を限定し、一方、スキャン動作の長さがターゲット部分の(スキャン方向での)高さを決定する。
【0029】
[0033] 3.別のモードでは、マスクテーブルMTはプログラマブルパターニングデバイスを保持して基本的に固定状態に保たれ、基板テーブルWTは放射ビームに付与されたパターンがターゲット部分Cに投影されている間に移動またはスキャンされる。このモードでは、一般にパルス放射源が使用され、基板テーブルWTの各々の移動の後、またはスキャン中の連続放射パルスの間に必要に応じてプログラマブルパターニングデバイスが更新される。この動作モードは、前述の種類のプログラマブルミラーアレイのようなプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に適応可能である。
【0030】
[0034] 上記の使用モードまたはまったく異なる使用モードの組合せおよび/または変化形態を利用してもよい。
【0031】
[0035] リソグラフィ装置の投影システムは、地面から、例えば工場の床から導入される機械的な振動などの投影システムに対する環境の影響を軽減するために、いわゆるメトロフレームまたは振動絶縁フレームに取り付けてもよい。メトロフレームはメトロフレームを振動絶縁マウント上に支持することによってこのような影響から絶縁される。能動的に制御できる振動絶縁マウントは、工場の床に支持されるベースフレーム上に配置される。このように、工場の床での振動またはベースフレームに伝播し、または伝達される振動は、メトロフレームが振動絶縁マウント上に支持されるのである程度まではメトロフレームを通過し、またはこれに伝達されることはない。しかし、ベースフレームとメトロフレームとの間にはケーブル接続が備えられることが多く、このケーブル接続も振動をベースフレームからメトロフレームへと伝播することがある。
【0032】
[0036] 図2は従来のケーブル接続の側面図を示しており、このケーブル接続には全体的に参照番号21が付されている。ケーブル接続21はベースフレーム23からメトロフレーム24へと延びるケーブルバンドル22を含んでいる。ケーブルバンドル22はベースフレーム23とメトロフレーム24の双方に固定されているが、ベースフレーム23および/またはメトロフレーム24に沿ってさらに延びていてもよい。ケーブルバンドル22は何本かのケーブルを含んでいる。ケーブルは例えばメトロフレームに直接、または間接的に取り付けられたある部品を付勢するために使用され、または測定信号または制御信号を伝送するために使用される電気ケーブルでよい。さらに、ケーブルは圧縮空気または液体を含むホースでもよい。メトロフレーム24はいくつかの振動絶縁エアマウント25を有するベースフレーム23によって支持される。
【0033】
[0037] 従来のケーブル接続21のケーブルバンドル22がベースフレーム23からメトロフレーム24へと振動を直接伝達することを避けるために、ケーブルバンドル22はベースフレーム23からメトロフレーム24へと直線的に延びるのではなく、波形にまたは撚れ形に延びている。このようなケーブルバンドルの形状によって、ケーブルバンドル22にはベースフレーム23内の振動または運動がメトロフレーム24から絶縁できるある程度のフレキシビリティが付与される。
【0034】
[0038] しかし、この振動/運動の絶縁はある程度であるに過ぎない。リソグラフィ装置ではケーブルの本数および/またはサイズが大幅に増大しているので、さらに手段を講じないとフレキシビリティは低下し、その結果、ベースフレームの振動および/または運動がメトロフレーム4によって絶縁されにくくなることがある。その上、リソグラフィ装置の性能に対する要求が常に高まっているので、振動を絶縁しなければならない程度も高まっている。
【0035】
[0039] ケーブルの量が増大し、振動絶縁マウントの性能も高まっているため、ケーブルバンドル22の剛性がメトロフレーム24を支持する振動絶縁マウント25の剛性の範囲になっているので、ケーブルバンドルが波形または撚れ形であることによってもベースフレーム23とメトロフレーム24との間には充分な振動絶縁がなされないことがある。
【0036】
[0040] 本発明の実施形態では、ベースフレーム23からメトロフレーム24への振動および/または運動の伝播または伝達がさらに軽減される制御システムを含むケーブル接続が提供される。
【0037】
[0041] 図3は本発明の実施形態によるケーブル接続を示している。ケーブル接続1はケーブルをケーブルバンドルの長さに沿ったある位置に保持するケーブルバンドルホルダ6を含んでいる。この位置はベースフレーム3とメトロフレーム4との間に延びるケーブルバンドル2の長さに沿ったどの位置でもよいが、実際にはベースフレーム3とメトロフレーム4の双方からある一定の距離にある。図3の実施形態では、ケーブルバンドルホルダ6はケーブルバンドル2をケーブルバンドル2の長さの約半分の位置で保持する。
【0038】
[0042] ケーブルバンドルホルダ6はベースフレーム3上に取り付けられたアクチュエータ7によって少なくともx方向に移動可能である。このように、ケーブルバンドルホルダ6をある方向に作動することによるアクチュエータ7の何らかの反力がベースフレーム3にかかる。アクチュエータ7はローレンツアクチュエータであるが、例えば電動アクチュエータ、空気圧または油圧アクチュエータなどの、ケーブルバンドルホルダ6を少なくともx方向に移動するために使用できる適宜のどの種類のアクチュエータでもよい。好ましくは、アクチュエータには剛性がない。すなわち図3のローレンツアクチュエータ7のようにベースフレーム3からの運動または振動をケーブルバンドルホルダ6に伝播または伝達することがあり得ない。
【0039】
[0043] センサ8はケーブルバンドルホルダ6上に取り付けられている。このセンサ8は少なくともx方向でのメトロフレーム4に対するケーブルバンドルホルダ6の位置を測定するように構成されている。センサは容量形、誘導形、またはエンコーダ型センサ、またはその組合せなどの適宜のどの種類の位置センサでもよい。さらに、センサ8の位置測定に基づいてアクチュエータ7用の制御信号を供給可能なコントローラ9がベースフレーム3上に配置されている。
【0040】
[0044] この制御システム、すなわちアクチュエータ7、センサ8およびコントローラ9によって、メトロフレーム4に対するケーブルバンドルホルダ6の位置を制御することが可能である。ケーブルバンドルホルダ6をメトロフレーム4に対してほぼ同じ位置に保持することによって、すなわちケーブルバンドルホルダがx方向へのメトロフレームの移動に追従することによって、メトロフレーム4とケーブルバンドルホルダ6との間に延びるケーブルバンドル2の部分の形状はほぼ変化せず、その結果、ケーブルバンドル6のこの部分によってメトロフレーム4にかかる力は変化しない。その結果、ベースフレーム3の移動によりケーブル接続に誘導されるx方向への力はケーブル接続によってメトロフレーム4にはほぼ伝播または伝達されることがない。
【0041】
[0045] これに関して、ベースフレーム3とケーブルバンドルホルダ6との間のケーブルバンドルの力または形状の変化によって、ケーブルバンドルホルダ6とメトロフレーム4との間のケーブルバンドル2の形状が変化することを避けるため、ケーブルバンドル2がケーブルバンドルホルダ6によってしっかりと保持されることが有利である。
【0042】
[0046] さらに、アクチュエータ7をベースフレーム3上に取り付けることによって、アクチュエータ7の反力がベースフレーム3にかかることが有利である。代替として、アクチュエータ7をリソグラフィ装置の別のいずれかの部分に取り付けてもよいが、好ましくはメトロフレーム4には取り付けないほうがよい。そうすると、反力がメトロフレームにかかり、ケーブル接続が何らかの振動をベースフレーム3からメトロフレーム4に伝播または伝達することを避けるために、メトロフレーム4に対するケーブルバンドルホルダ6の位置を制御することが困難になることがある。センサ8はこの実施形態ではケーブルバンドルホルダ6に取り付けられる。代替実施形態では、メトロフレーム4に対するケーブルバンドルホルダ6の位置を直接または間接的に測定可能な異なる位置に1つのセンサまたは2つ以上のセンサを備えてもよい。
【0043】
[0047] コントローラ9は例えば、センサ8の測定に基づいてケーブルバンドルホルダ6を作動させるためにフィードフォワード経路を利用するフィードフォワードユニットを含んでいてもよい。センサ8はメトロフレーム4に対するケーブルバンドルホルダ6の位置を測定することができる。しかし、コントローラユニット9のフィードフォワード信号として、メトロフレーム4に対するケーブルバンドルホルダ6の速度または加速度を利用してもよい。この場合は、センサ8はメトロフレーム4に対するケーブルバンドルホルダ6の速度または加速度を判定する速度または加速度センサでよい。
【0044】
[0048] コントローラ9はケーブルバンドルホルダ6をメトロフレーム4に対してほぼ同じ位置に保持するように構成されたフィードバックコントローラであってもよい。ある実施形態では、コントローラ9はフィードフォワードユニットとフィードバックコントローラの双方を含んでいる。ケーブルバンドルホルダ6をメトロフレームに対して1または複数の自由度でほぼ同じ位置に保持することができるその他のいずれかのコントローラを使用してもよい。
【0045】
[0049] 図4は本発明の実施例によるケーブル接続の上面図を示している。このケーブル接続は図3のケーブル接続のすべての部品を含んでいる、それに加えて、図4の実施形態は第2のアクチュエータ7aを含んでいる。アクチュエータ7aはケーブルバンドルホルダ6をy方向に作動するように構成されている。さらに、センサ8はメトロフレーム4に対するケーブルバンドルホルダ6の位置をx方向とy方向の双方で測定するように構成されている。このセンサ8は例えば容量センサ(x方向用)とエンコーダ形センサ(y方向用)との組合せでよい。
【0046】
[0050] この実施形態によって、ベースフレーム3のx方向での振動/移動の他に、y方向での振動/移動がメトロフレーム4に伝達されることも避けることができる。したがって、ケーブルバンドルホルダ6の位置は、ケーブルバンドルホルダ6がメトロフレーム4に対してx方向およびy方向でほぼ同じ位置に留まるように制御される。その結果、ケーブルバンドルホルダ6はx方向およびy方向でのメトロフレーム4のどの動きにも追従する。
【0047】
[0051] 代替実施形態では、ケーブルバンドルホルダ6の位置を3度またはそれ以上の自由度で制御可能なセンサ、アクチュエータおよびコントローラを含む制御システムを備えることも可能である。このような実施形態では、ケーブルバンドルホルダが対応する数の自由度でメトロフレームに追従することができる。
【0048】
[0052] ケーブルバンドルの剛性が最大になる方向(単数または複数)にケーブルバンドルホルダ6の位置を制御するような制御システムを備えることが有利である。別の方向ではケーブルバンドルの剛性はエアマウント5の剛性と比較して比較的低いことがあるので、その方向(単数または複数)ではケーブル接続を介した振動の伝達を避けるためにケーブルバンドルの位置が制御される必要はない。
【0049】
[0053] これまで本発明の実施形態による能動的なケーブル接続を、リソグラフィ装置のメトロフレームとベースフレームとの間に延びるケーブル接続に関して記載してきた。能動的なケーブル接続は、第1の対象から第2の対象への影響を低減することが望ましい、第1の対象と第2の対象との間のどのようなケーブル接続に使用してもよいことが当業者には明らかであろう。
【0050】
[0054] 特に、本発明の実施形態による能動的なケーブル接続は、ロングストロークモジュールからの振動が、これらの2つの対象間の唯一の機械的接続であることがあるケーブル接続を介してショートストロークモジュールに伝播または伝達されることが望ましくないので、基板ステージまたはパターニングデバイスステージのロングストロークモジュールとショートストロークモジュールとの間のケーブル接続に使用できる。
【0051】
[0055] 本明細書ではICの製造でのリソグラフィ装置の使用について特に言及してきたが、本明細書に記載のリソグラフィ装置には集積光学系、磁気ドメインメモリ用のガイダンスおよび検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどのような他の用途もあり得ることを理解されたい。このような代替用途の脈絡で、本明細書で用いられる用語「ウェハ」または「ダイ」はより一般的な用語である「基板」または「ターゲット部分」のそれぞれと同義であると見なしてもよいことを当業者は理解しよう。本明細書で言及される基板は露光の前または後に、例えばトラック(典型的には基板にレジスト層を与え、露光されたレジストを現像するツール)、メトロロジツールおよび/またはインスペクションツールで加工されてもよい。前記当する場合は、本明細書の開示は上記の、およびその他の基板加工ツールに適用されてもよい。さらに、基板は例えば多層ICを作製するために2回以上加工されてもよいので、本明細書で使用される基板という用語は加工済みの複数の層を含む基板を意味することもある。
【0052】
[0056] 本発明の実施形態の利用をこれまで光学リソグラフィの脈絡で言及してきたが、本発明を例えばインプリントリソグラフィのような他の用途に利用してもよく、また脈絡上許されれば、光学リソグラフィに限定されないことが理解されよう。インプリントリソグラフィでは、パターニングデバイスのトポグラフィが基板上に作製されるパターンを規定する。パターニングデバイスのトポグラフィは基板上に供給されるレジスト層へと刻印され、その後でレジストは電磁放射線、熱、圧力、またはそれらの組合せを与えることによって硬化される。パターニングデバイスがレジストから移動され、レジストが硬化された後、パターンが残される。
【0053】
[0057] 本明細書で用いられる用語「放射線」および「ビーム」は(例えば波長が厳密に、またはおよそ365、248、193、157、または126nmの)紫外光(UV)放射、および(例えば波長が5〜20nmの範囲の)極端紫外光(EUV)、ならびにイオンビームまたは電子ビームなどの粒子ビームを含むすべての種類の電磁放射線を包括する。
【0054】
[0058] 「レンズ」という用語は脈絡上許されれば、屈折、反射、磁気、電磁気および静電光学コンポーネントを含む様々な種類の光学コンポーネントのいずれか1つ、またはその組合せを意味し得る。
【0055】
[0059] 本発明の特定の実施形態をこれまで記載してきたが、本発明は記載された以外にも実施できることが理解されよう。例えば、本発明は上記の開示された方法を記述する1つまたは複数の機械読み取り可能な命令シーケンスを含むコンピュータプログラム、またはこのようなコンピュータプログラムを内蔵したデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気ディスク、または光ディスク)の形態をとってもよい。
【0056】
[0060] 上記の記載は例示のためであり、限定を意図するものではない。したがって、特許請求の範囲から離れることなく本発明の修正を行ってもよいことが当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】[0014]本発明の実施形態によるリソグラフィ装置を示す図面である。
【図2】[0015]従来のケーブル接続の概略側面図である。
【図3】[0016]本発明の実施形態による能動的ケーブル接続の概略側面図である。
【図4】[0017]本発明の別の実施形態による能動的ケーブル接続の概略上面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の対象と第2の対象との間のケーブル接続であって、
1本または複数本のケーブルを含むケーブルバンドルであって、前記ケーブルバンドルの一端が前記第1の対象に固定され、前記ケーブルバンドルの他端が前記第2の対象に固定された、ケーブルバンドルと、
前記ケーブルバンドルを前記ケーブルバンドルの長さに沿った位置に保持するように構成されたケーブルバンドルホルダと、
前記第2の対象に対する前記ケーブルバンドルホルダの位置を制御するように構成された制御システムと
を備えるケーブル接続。
【請求項2】
前記制御システムは、前記ケーブルバンドルホルダが前記第2の対象に対して少なくとも1自由度で実質的に同じ位置に留まるように前記ケーブルバンドルホルダの位置を制御するように構成される請求項1に記載のケーブル接続。
【請求項3】
前記制御システムは、
前記第2の対象に対する前記ケーブルバンドルホルダの位置量を測定するように構成されたセンサと、
前記ケーブルバンドルホルダを作動するように構成されたアクチュエータと、
前記センサによって測定された前記位置量に基づいて前記アクチュエータに制御信号を供給するように構成されたコントローラとを備える請求項1に記載のケーブル接続。
【請求項4】
前記コントローラはフィードフォワードユニットを備える請求項3に記載のケーブル接続。
【請求項5】
前記コントローラはフィードバック制御ユニットを備える請求項3に記載のケーブル接続。
【請求項6】
前記アクチュエータは前記第1の対象に取り付けられる請求項3に記載のケーブル接続。
【請求項7】
前記センサは第1の自由度で位置量を測定するように構成され、前記アクチュエータは第1の自由度で前記ケーブルホルダを作動するように構成される請求項3に記載のケーブル接続。
【請求項8】
前記センサまたは第2のセンサは第2の自由度で前記ケーブルバンドルホルダの位置量を測定するように構成され、前記アクチュエータまたは第2のアクチュエータは第2の自由度で前記ケーブルバンドルホルダを作動するようにさらに構成される請求項7に記載のケーブル接続。
【請求項9】
前記制御システムは前記第2の対象に対する前記ケーブルバンドルホルダの位置を2以上の自由度で制御するように構成される請求項1に記載のケーブル接続。
【請求項10】
前記ケーブルバンドルホルダは前記ケーブルバンドルを固定的に保持するように構成される請求項1に記載のケーブル接続。
【請求項11】
第1の対象と第2の対象との間に延在するケーブルバンドルを前記第2の対象に対する前記ケーブルバンドルの長さに沿った位置に保持するように配置されたケーブルバンドルホルダの位置を制御するように構成された制御システムであって、
前記第2の対象に対する前記ケーブルバンドルホルダの位置量を測定するように構成されたセンサと、
前記ケーブルバンドルホルダを作動するように構成されたアクチュエータと、
前記センサによって測定された前記位置量に基づいて前記アクチュエータに制御信号を供給するように構成されたコントローラと
を備える制御システム。
【請求項12】
第1の対象と、第2の対象と、前記第1の対象と前記第2の対象との間に延在する請求項1に記載のケーブル接続とを備えるリソグラフィ装置。
【請求項13】
前記第1の対象はベースフレームであり、前記第2の対象は振動絶縁フレームである請求項12に記載のリソグラフィ装置。
【請求項14】
前記振動絶縁フレームはメトロフレームである請求項13に記載のリソグラフィ装置。
【請求項15】
前記第1の対象は基板ステージのロングストロークモジュールであり、前記第2の対象は前記基板ステージのショートストロークモジュールである請求項12に記載のリソグラフィ装置。
【請求項16】
前記第1の対象はパターニングデバイスステージのロングストロークモジュールであり、前記第2の対象は前記パターニングデバイスステージのショートストロークモジュールである請求項12に記載のリソグラフィ装置。
【請求項17】
第1の対象から第2の対象へと延在するケーブルバンドルを含むケーブル接続を経て振動が前記第1の対象から前記第2の対象へと伝達されることを軽減する方法であって、
(a)ケーブルバンドルを前記ケーブルバンドルの長さに沿った位置に保持するように構成されたケーブルバンドルホルダを備えること、および、
(b)(i)前記第2の対象に対する前記ケーブルバンドルホルダの位置量を測定すること、
(ii)測定された前記位置量に基づいて制御信号を供給すること、
(iii)前記ケーブルバンドルホルダを作動するように構成されたアクチュエータに前記制御信号を送ること
によって、前記第2の対象に対する前記ケーブルバンドルホルダの位置を制御すること、
を含む方法。
【請求項18】
前記制御工程は、前記ケーブルバンドルホルダを前記第2の対象に対して少なくとも1自由度で実質的に同じ位置に保持することを含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
(a)放射ビームのコンディショニングを行うように構成された照明システムと、
(b)前記放射ビームをパターン形成してパターニングされた放射ビームを形成するように構成されたパターニングデバイスを支持するように構成されたパターン支持体と、
(c)基板を支持するように構成された基板支持体と、
(d)前記パターニングされた放射ビームを前記基板上に投影するように構成された投影システムと、
(e)第1の対象と第2の対象との間のケーブルバンドルを前記第2の対象に対する前記ケーブルバンドルの長さに沿った位置に保持するように配置されたケーブルバンドルホルダの位置を制御するように構成された制御システムであって、
(i)前記第2の対象に対する前記ケーブルバンドルホルダの位置を判定するように構成されたセンサと、
(ii)前記ケーブルバンドルホルダを移動するように構成されたアクチュエータと、
(iii)前記センサによって判定された位置に基づいて前記アクチュエータを制御するように構成されたコントローラとを備える制御システムと
を備えるリソグラフィ装置。
【請求項20】
前記第1の対象は前記基板支持体のロングストロークモジュールであり、前記第2の対象は前記基板支持体のショートストロークモジュールである請求項19に記載のリソグラフィ装置。
【請求項21】
前記第1の対象は前記パターン支持体のロングストロークモジュールであり、前記第2の対象は前記基板支持体のショートストロークモジュールである請求項19に記載のリソグラフィ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−42201(P2008−42201A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−200649(P2007−200649)
【出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【出願人】(504151804)エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. (1,856)
【Fターム(参考)】