説明

ゲーム環境のゲーム・キャラクターの視界の方向についてのプログラム可能な移動

制御システムは、プログラム可能なマクロ・ボタンを含む制御装置、視界変化設定を含むメモリー、ドライバー・プログラム及びマイクロプロセッサーを含む。ドライバー・プログラムは、マクロ・ボタンの操作に応答して生成され、視界変化設定に基づく視界変化出力を含んでいる。マイクロプロセッサーは、視界変化出力に応答して開始方向から終了方向にゲーム環境についてのキャラクターの視界の方向を移動させるように構成される。さらに、ビデオ・ゲーム中のゲーム環境についてのキャラクターの視界の方向を移動させるために制御システムを使用する方法が開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム環境のゲーム・キャラクターの視界の方向についてのプログラム可能な移動に関する。
【背景技術】
【0002】
実施例は、制御装置を使用してビデオ・ゲーム中のゲーム・キャラクターを制御するためのシステム及び方法、特に、プレーヤーがゲーム・キャラクターについての所望のオペレーター制御された動作を定義し、定義された動作を制御装置のマクロ・ボタン(macro button)に割り当てることを可能にするシステム及び方法を対象としている。
【0003】
コンピューター・マウス、キーボード及びゲーム制御装置などの制御装置は、ビデオ・ゲーム中のゲーム・キャラクターの制御のために使用される。いくつかのビデオ・ゲームは、パンチもしくはキック、レース・カーのバックミラーをひと目見ること(glance)などのプリプログラムされた(前もってプログラムされた)動作を提供し、それらはビデオ・ゲーム・アプリケーションによって制御装置(コントローラー)の特定のボタンに予め割り当てられる。制御装置のオペレーターは、プリプログラムされた動作を実行するために割り当てられたボタンを押すことのほかに何もする必要はない。
【0004】
他のゲーム・キャラクター動作はプリプログラムされず、制御装置を使用して連続的に調整可能である。これらのプログラムされていない動作は、一般に、ゲーム・キャラクターのゲーム環境についての視界の方向並びにゲーム・キャラクターが移動する方向及び速度を含む。
【0005】
ゲーム・キャラクターのゲーム環境についての視界の方向は、一般に、左、右、上又は下に移動することができる。いくつかのゲームでは、プレーヤーは、絶えずゲーム・キャラクターの視界の方向を移動させていなければならない。例えば、ペースの速い一人称のシューティング・ゲームにおいて、プレーヤーは、ゲーム・キャラクターの側面又は後ろにいることもある補食性のキャラクターを見つけるためにゲーム・キャラクターの視界を連続的に移動させることをしばしば強いられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特に制御の複雑さ及びゲーム・プレイの速度が増すにつれて、より効率的なゲームの制御について絶え間のない要求がある。
【0007】
上記の議論は、一般的な背景情報について提供されるにすぎないものであり、特許請求された主題の範囲を決定する際の助けとして使用されるようには意図されない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施例は、一般に、プレーヤーがゲーム環境についてのゲーム・キャラクターのキャラクターの視界の方向について所望のオペレーター制御される移動を調整し、調整された移動を制御装置のマクロ・ボタンに割り当てることを可能にするための制御システム及び制御方法を対象としている。制御システムの1つの実施例は、プログラム可能なマクロ・ボタン、視界変化設定を含むメモリー、ドライバー・プログラム及びマイクロプロセッサーを備えた制御装置を含む。ドライバー・プログラムは、マクロ・ボタンの操作に応答して生成され且つ視界変化設定に基づく、視界変化出力を含む。マイクロプロセッサーは、視界変化出力に応答して開始方向(beginning orientation)から終了方向(ending orientation)にゲーム環境についてのキャラクターの視界の方向を移動させるように構成される。
【0009】
本発明の方法の1つの実施例では、視界方向の移動はメモリー内に視界変化設定を格納することを含めて調整される。視界変化出力は、制御装置のマクロ・ボタンの操作に応答して生成される。その後、ゲーム環境についてのキャラクターの視界の方向は、視界変化出力に応答して視界変化設定に基づき、開始方向から終了方向に移動される。
【0010】
この概要は詳細な説明において以下にさらに述べられている概念の選択を単純化された形式で紹介するために提供されるものである。この概要は、特許請求された主題の重要な特徴又は不可欠な特徴を特定するようには意図されず、特許請求された主題の範囲の決定における補助として使用されるようにも意図されない。特許請求された主題は、背景に記載されたいかなる又は全ての不都合を解決する実施例に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例による例示的なゲーム・システムの単純化されたブロック図である。
【図2】実施例によるコンピューター・マウスの透視図である。
【図3】実施例によるゲーム制御装置の単純化された平面図である。
【図4】実施例によるキーボードの単純化された平面図である。
【図5】ゲーム環境内のゲーム・キャラクターの一部についての例示的な視界を示す図である。
【図6】垂直軸に関するキャラクターの視界の方向の移動を示すゲーム・キャラクターの単純化された平面図である。
【図7】水平軸に関するキャラクターの視界の方向の移動を示すゲーム・キャラクターの単純化された平面図である。
【図8】実施例によるキャラクターの視界の方向の移動を示すゲーム・キャラクターの単純化された平面図である。
【図9】実施例による、ビデオ・ゲーム中のゲーム環境についてのキャラクターの視界の方向を移動させるために制御システムを使用する方法を示すフローチャートである。
【図10】図9の方法の調整するステップの実施例を示すフローチャートである。
【図11】調整ルーチン中のキャラクターの視界の開始方向及び終了方向を示す単純化された図である。
【図12】調整ルーチン中のキャラクターの視界の開始方向及び終了方向を示す単純化された図である。
【図13】実施例によるドライバー・プログラムの例示的なグラフィカル・ユーザー・インターフェースの単純化された説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、実施例による例示的なゲーム・システム100の単純化されたブロック図である。ゲーム・システムは、メモリー104Aに格納されたビデオ・ゲーム・アプリケーション102、ディスプレイ106及び制御システム108を含む。制御システム108は、制御装置110、メモリー104Bに格納されたドライバー・プログラム112、メモリー104Cに格納された視界変化設定114、及びマイクロプロセッサー又は中央処理装置116を含む。
【0013】
マイクロプロセッサー116は、ゲーム・システム100及び制御システム108の動作を制御するように構成される1つ以上の装置を表す。マイクロプロセッサー116は、パソコン、ゲーム機(例えば、Xbox360)又は他の計算装置のコンポーネントであってもよい。マイクロプロセッサー116によって行なうことができる例示的な動作は、メモリー104A、104B及び104Cなどのシステムのアクセス可能なメモリーによるデータ通信を含むシステム100におけるデータ通信;ネットワークデータ通信;制御装置110の1つ以上から受信される入力信号118に対する応答;有体の媒体上に格納されたビデオ・ゲーム・アプリケーション102及びドライバー・プログラム112の命令などの命令の実行;ディスプレイ106を制御するディスプレイ信号120などの、1つ以上の出力装置を制御する出力信号の生成;及び他の機能を含んでいる。
【0014】
メモリー104A−Cは、互いに分離していてもよいし組み合わされていてもよい物理的な記憶媒体を表す。物理的な記憶媒体104A−Cは、CD−ROM、ディジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)もしくは他の光学ディスク記憶媒体、フラッシュ・メモリー・ドライブ、ハード・ドライブ、RAM、ROM、EEPROM、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、又は他の任意の媒体など、所望のビデオ・ゲーム・アプリケーション102、ドライバー・プログラム112及び視界変化設定114を格納するために使用することができる多くの異なる形式をとることができる。
【0015】
制御装置110は、ビデオ・ゲームのゲーム環境内でゲーム・キャラクターの動作を制御するための制御システム108に対する任意の適切な入力装置であってもよい。制御装置110の実施例は、コンピューター・マウス122、ゲーム制御装置(つまり、一般にゲームのために設けられる制御装置)124及びキーボード126を含み、これらは図2−4にそれぞれ示される。制御装置110は、作動すると入力信号118を生成する制御コンポーネント128(図1)を含む。ドライバー・プログラム112は、入力信号118を、マイクロプロセッサー116の制御の下でビデオ・ゲーム・アプリケーション102によって使用される情報に翻訳して、ゲーム・キャラクターの移動又は他の動作などのビデオ・ゲーム内の動作を引き起こす。
【0016】
マウス122の例示的な制御コンポーネント128は、ボタン132、スクロール・ホイール134、マウスの横方向又は左右の移動をゲーム・キャラクターの動作に翻訳する機械式又は光学コンポーネント(図示せず)、及び他のコンポーネントを含む。ゲーム制御装置124の例示的な制御コンポーネント128は、ボタン136、指示パッド(directional pad)138、ジョイスティック140、指トリガー(finger trigger)(図示せず)及び他のコンポーネントを含む。キーボード126の例示的な制御コンポーネント128は、矢印キー142A−D及び他のコンポーネントなどのキー142を含んでいる。
【0017】
上述のように、ビデオ・ゲーム・アプリケーション102は、制御装置110の制御コンポーネント128に所定の動作を割り当てる。制御コンポーネント128のうちのいくつかの操作は、例えばジャンプ又はキックのようなゲーム・キャラクターの所定の動作の実行に帰着する。制御コンポーネント128のうちのいくつかの操作に応答したゲーム・キャラクターの他の動作は、ゲーム・キャラクターの視界の方向並びにゲーム・キャラクターが移動する方向及び速度などの、この所定の動作カテゴリに分類されない、オペレーター又はプレーヤーにより制御される動作を含む。
【0018】
ビデオ・ゲーム・アプリケーション102は、実施例が有用なあらゆるゲームを含むことができる。例示的なビデオ・ゲームは、ディスプレイ106が、プレーヤー(つまり、制御装置のオペレーター)に、彼/彼女が制御しているゲーム・キャラクター(すなわち、人間、生物、機械的な装置など)が見ているようなゲーム環境についての視界を提示する一人称のゲーム(例えば、ハロー(Halo)(登録商標)レーシング・ゲーム)、及び、ディスプレイ106がゲーム環境内のゲーム・キャラクターの離れた表示を提示する三人称のゲーム(例えば、Dungeon Siege(登録商標)IIのようなロール・プレイング・ゲーム)を含む。ビデオ・ゲームがゲーム環境の一人称表示を提供しようと又はゲーム環境の三人称表示を提供しようと、ゲーム・キャラクターは、特定の方向を有する視界(以下、「キャラクターの視界」という。)を持っている。
【0019】
図5は、ビデオ・ゲーム・アプリケーション102の実行によって生成されるようなゲーム環境146内のゲーム・キャラクター144の一部についての例示的な視界を示す。ゲーム・アプリケーション102が一人称のビデオ・ゲームを生成する場合、ディスプレイ106は、ゲーム・キャラクター144が見るようなゲーム環境146についての視界を示し、それは投影(projection)148によって表される。ゲーム・キャラクター144に見える投影148内のオブジェクトは、ゲーム・システム100のディスプレイ106上で提供される。したがって、キャラクターの視界144の方向は、プレーヤーがディスプレイ106上で何を見るかを決定する。
【0020】
ビデオ・ゲーム・アプリケーション102が三人称のゲームを生成する場合、ディスプレイ106は、ゲーム・キャラクター144(示された一部のみ)及び周囲のゲーム環境146を提示する。三人称ゲームのキャラクター144は、例えばゲーム・キャラクターの「頭」又は「目」の方向に対応するゲーム環境についての「視界」を有する。したがって、三人称ゲームのキャラクター144の頭の動きは、ゲーム・キャラクターの視界の方向の移動に帰着する。
【0021】
三人称ゲームのキャラクターの視界の方向の移動は、例えば、ゲーム・キャラクター144がゲーム環境146の他のオブジェクト及び住民と対話することができるロール・プレイング・ゲームにおいて重要になり得る。通常、ゲーム・キャラクター144とゲーム環境146のオブジェクト又は住民との間の対話(インタラクション、相互作用)は、キャラクターの視界148の方向により、又はゲーム・キャラクターがどこを「見ているか」によって部分的に駆動される。
【0022】
上述のように、図5において矢印150によって表されるゲーム環境146の一人称又は三人称のキャラクターの視界の方向は、一般に、制御装置110の制御コンポーネント128の1つを使用して移動させることができる。ほとんどのゲームで、図6におけるゲーム・キャラクター144の単純化された平面図に示される矢印154によって示されるように、キャラクターの視界の方向150は、時計回り及び反時計回りの方向に垂直軸152に関して回転することができる。したがって、方向150は、矢印160によって示された反時計回りの方向又は時計回りの方向に垂直軸152に関して方向150を回転させることにより、開始する方向156から終了する方向158へ移動してもよい。
【0023】
さらに、図7に示されるゲーム・キャラクター144の単純化された側面図において矢印164によって表されるように、キャラクターの視界の方向150はまた、軸162に関して上方及び下方へ旋回してもよい。したがって、方向150は、図6に示されるように、矢印170によって示された上向きの方向に垂直軸152に関して方向150を旋回することにより、開始方向166から終了方向168へ移動してもよい。
【0024】
キャラクターの視界の方向150の移動はまた、装置110の制御コンポーネント128の1つ以上についての操作に応答した垂直軸152に関する回転及び軸162に関する旋回の両方を含んでもよい。
【0025】
制御装置110が、図2に示されるマウス122のようなコンピューター・マウスである場合、ゲーム・キャラクターの視界の方向150は、表面171にわたるマウスの動きに応答して、垂直軸152に関して回転することができ及び/又は軸162に関して上下に旋回することができる。例えば、矢印172によって示された方向での表面にわたってのマウス122の移動は、キャラクターの視界の方向を時計回り又は反時計回りの方向に軸152に関して回転させることができる。同様に、矢印174によって示された方向での表面にわたってのマウス122の移動により、キャラクターの視界の方向150を上方又は下方へ旋回させることができる。
【0026】
制御装置が図3に示されるゲーム制御装置124などのゲーム制御装置である場合、キャラクターの視界の方向の上、下、時計回り及び反時計回りの移動は、通常、例えば指示パッド138又はジョイスティック140の動作に応答して行われる。
【0027】
制御装置110が図4に示されるキーボード126などのキーボードである場合、キャラクターの視界の方向150の上、下、時計回り及び反時計回りの移動は、例えば矢印キー142A−Dなどの個別のキー142の操作に応答して行われる。
【0028】
キャラクターの視界の方向150の移動に帰着する制御コンポーネント128の操作に応答して制御装置110によって生成される信号118は、通常、従来の手法に従って、ドライバー・プログラム112に距離及び方向の情報を提供する。距離及び方向の情報は、通常、単位時間にわたる所与の方向での距離単位(distance units)の線形の計算(linear count)を含む。ドライバー・プログラム112は、信号118からの距離及び方向情報を、ビデオ・ゲーム・アプリケーション102に従って示された方向に方向150を移動させるためにマイクロプロセッサー116によって使用される移動情報184(図1)に翻訳する。例えば、信号118が所与の方向での20単位の距離の移動を示す場合、ビデオ・ゲーム・アプリケーション102に従って軸152及び162の1つに関するキャラクターの視界の方向150の対応する回転運動を生成するために処理することができるように、ドライバー・プログラム112は信号118を翻訳する。
【0029】
制御コンポーネント128が、キーボード126(図4)の矢印ボタン142A−Dなどのボタンである場合、キーの操作に応答して生成された信号118は、所与の方向での移動を示し、その距離及び速度は、キーの各打鍵(strike)及び/又はキーが押される期間に基づく。したがって、例えば、1秒の期間にわたってキーを5回打つこと、又は1秒間キーを押し下げて保持することは、それぞれ、ドライバー・プログラム112に対して5単位の距離を構成してもよい。その後、その距離及び速度はマイクロプロセッサー116に伝達され、マイクロプロセッサー116は、ビデオ・ゲーム・アプリケーション102に従って対応する軸152又は162に関して方向150を回転させる。
【0030】
制御コンポーネント128が表面171にわたるマウスの移動を検知するマウス122のコンポーネントに相当する場合、マウス122のそのような移動に応答して生成された信号118は、マウス122が移動される方向170又は174における移動された距離を示す。信号118はまた、単位時間当たりにマウス122によって移動された距離に基づいて速度情報を提供する。マウス122が所与の方向170又は174に移動する距離の各単位は、ドライバー・プログラム112によって、ディスプレイ106に表示されるような、キャラクターの視界の方向150をビデオ・ゲーム・アプリケーション102によって決定されるような量及び方向だけ移動させる移動情報184に翻訳される。
【0031】
制御コンポーネント128がゲーム制御装置124の指示パッド138又はジョイスティック140である場合、信号118は、通常、パッド138又はジョイスティック140が屈折される方向を示す。パッド138又はジョイスティック140の静止状態からの屈折の量は、所望の移動の速度を示すために使用することができる。ドライバー・プログラム112は、信号118によって示される移動の方向、距離及び速度を翻訳し、結果として得られる移動情報184をマイクロプロセッサー116へ提供し、マイクロプロセッサー116は、ビデオ・ゲーム・アプリケーション102に従って方向150を移動させるように動作する。
【0032】
実施例は、プレーヤーがゲーム・キャラクターの視界の方向150についての所望のオペレーター制御される移動を調整し、制御装置110のマクロ・ボタン180(図1)に調整された移動を割り当てることを可能にする、制御システム108などのシステム及び方法を対象としている。調整された移動は、視界変化設定114によって格納される。その後、マクロ・ボタン180の操作により、視界変化設定114に基づいてゲーム・キャラクターの視界の方向150についての調整された移動が生成される。従って、実施例は、プレーヤーが、垂直軸152(図6)、水平軸162(図7)又は垂直軸152及び水平軸162の両方に関してキャラクターの視界の方向150の回転を行なうためにマクロ・ボタン180を操作することを可能にする。例えば、表面171にわたってマウス122を移動させなければならないこと、ある期間又は選択した回数の間ボタン又はキーを押すこと、又はある期間の間所与の方向で指示パッド138又はジョイスティック140を動かすことではなく、オペレーターは、視界変化設定114により定義されるような方向150のプレーヤーにより操作される移動を実行するために、マクロ・ボタン180を押しさえすればよい。
【0033】
この「素早い回転(quick turn)」機能の1つの利点は、方向150の所望の移動を実行するために制御コンポーネント128を使用する必要を除去することにより、ビデオ・ゲームのための制御の複雑さを低減するということである。例えば、ペースの速い一人称の「シューティング」ビデオ・ゲームにおいて、プレーヤーは、誰かがゲーム・キャラクター144の後ろに潜伏しているかどうか確かめるために垂直軸152に関して180度の回転を行なうことを含めて、ゲーム環境において捕食動物のゲーム・キャラクターを絶えず捜していなければならない。実施例は、ゲーム・キャラクター144がマクロ・ボタン180の操作に応答して方向150について所望の180度の回転を行なうように、プレーヤーが視界変化設定114を設定することを可能にする。このように、マクロ・ボタン180を使用することは、制御装置110の制御コンポーネント128を使用して方向150について所望の180度の回転移動を行うことに集中しなければならない必要性からプレーヤーを解放する。
【0034】
したがって、制御システム108の1つの実施例では、制御装置110はマクロ・ボタン180を含んでいる。マクロ・ボタン180の操作によりマクロ操作信号182(図1)が生成される。マクロ・ボタン180は、ビデオ・ゲーム・アプリケーション102のプレイの間に使用するためにプログラムされる制御コンポーネント128とは異なる。ドライバー・プログラム112は、マクロ・ボタン180の操作及びマクロ操作信号182の受信に応答して視界変化出力184(すなわち、移動情報)を生成する。視界変化出力184は、メモリー104Cに格納された視界変化設定114に基づく。マイクロプロセッサー116は、図8において提供されるゲーム・キャラクター144の単純化された平面図に示されるように、視界変化出力184に応答して視界変化設定114に基づき、開始方向186から終了方向188にゲーム環境146のキャラクターの視界の方向150を移動させるように構成される。本明細書において使用されるように、視界変化設定114に基づく視界変化出力184は、プレーヤーが開始方向186から終了方向188に方向150を移動させるために行った制御装置110の制御コンポーネント128の操作に応答してドライバー・プログラム112によって生成されていた信号又は情報を反映する。したがって、マクロ・ボタン180の操作に応答して方向150が移動する量及び方向は、視界変化設定114によって少なくとも部分的に決定される。制御システム108の追加の実施例は、図9に示された方法の実施例と組み合わせて説明される。
【0035】
図9は、実施例による、ビデオ・ゲーム中のゲーム環境146についてのキャラクターの視界の方向150を移動させるために、制御システム108などの制御システムを使用する方法を示すフローチャートである。方法のステップは、通常、マイクロプロセッサー116による、メモリー104B及び104Aにより表される有形な媒体にそれぞれ格納されたドライバー・プログラム112及びビデオ・ゲーム・アプリケーション102のそれぞれの命令の実行に応答して、行なわれる。
【0036】
ステップ200において、視界方向の動きは、メモリー104C(図1)に視界変化設定114を格納することを含めて調整される。次に、ステップ202において、視界変化出力184が、マクロ・ボタン180の操作又は操作出力信号182の受信に応答して生成される。ゲーム環境146のキャラクターの視界の方向150は、ステップ204において、上述され図8に提供されるゲーム・キャラクター144の単純化された平面図に示されたように、視界変化出力184に応答して視界変化設定114に基づき、開始方向186から終了方向188に移動される。矢印211によって示されるように、方向150の移動は、通常、軸210に関する回転である。回転の方向は視界変化設定114によって決定される。
【0037】
1つの実施例では、マクロ・ボタン180が操作される場合、開始方向186はゲームプレイの間、キャラクターの視界の方向150に相当する。その後、方向150は、視界変化設定114に基づいて、ビデオ・ゲーム102のプレイの間に終了方向188へ移動する。
【0038】
実施例の議論を単純化するために、実施例に従う方向150の移動は、図8に示される単一の軸210に関する回転に関して説明される。軸210は、キャラクターの視界の方向150をその周りに回転させるように制御装置110の制御コンポーネント128が構成される、1つ以上の軸を表す。したがって、以下に述べられる動作は、制御装置110によって生成された信号118に基づいて、二者択一的に、水平軸162のみに関する回転、又は垂直軸152及び水平軸162に関する同時の回転を例えば含んでいてもよい。従って、ステップ204の1つの実施例では、軸210は単一の軸を表し、視界変化設定114に基づいてステップ204の間に開始方向186から終了方向188へ方向150がその周りを移動する(すなわち、回転する)垂直軸152(図6)、又は水平軸162(図7)に相当してもよい。別の実施例では、軸210は、垂直軸152及び水平軸162の組合せを表し、方向150は、ステップ204の間に軸210に関して開始方向186から終了方向188へ移動又は回転する。
【0039】
調整するステップ200の1つの実施例は図10のフローチャートに示される。ステップ212において調整ルーチンが開始される。1つの実施例では、調整ルーチンは、マクロ・ボタン180を押して保持し、所定の期間の後にマクロ・ボタン180を放すことにより開始される。1つの実施例では、所定の期間はおよそ1秒以上である。
【0040】
1つの実施例では、調整ルーチンはビデオ・ゲーム102のプレイの間に開始される。調整ルーチンを開始する際、キャラクターの視界の方向150は、図11に示される開始方向214を有している。
【0041】
ステップ214において、図11で示されるように、キャラクターの視界の方向150は、ビデオ・ゲーム102のプレイの間に矢印221によって示されるような軸220に関して開始方向216から終了方向218に移動される。軸210に関して上述されるように、軸220はキャラクターの視界の方向150をその周りに回転させるように制御装置110の制御コンポーネント128が構成される、1つ以上の軸を表すことができる。
【0042】
1つの実施例では、ステップ214におけるキャラクターの視界の方向150の移動は、一般にビデオ・ゲーム102のプレイの間に方向150の所望の移動を行うために前もって設定される制御装置110の制御コンポーネント128を使用して、キャラクターの視界の方向150を調節することを含む。したがって、キャラクターの視界の方向150の移動はマクロ・ボタン180の使用なしに行われる。
【0043】
制御装置110がコンピューター・マウス122(図2)の形式である場合、ステップ214は、キャラクターの視界の方向150を移動させるために従来使用される制御コンポーネント128を使用して行うことができる。例えば、方向150の移動は、上述のように、ビデオ・ゲーム102のプレイの間にキャラクターの視界の方向150を開始方向216から終了方向218に移動させるために矢印170及び/又は174によって示された方向に表面171にわたってマウス122を移動させることにより行うことができる。上述のように、他の実施例は、ゲーム制御装置124(図3)又はキーボード126(図4)を使用して、方向を開始方向216から終了方向218に移動させることを含む。
【0044】
ステップ222において、調整ルーチンは終了される。終了方向218は、調整ルーチンを終了する際のキャラクターの視界の方向150に相当する。1つの実施例では、調整ルーチンはマクロ・ボタン180を操作することにより終了される。
【0045】
ステップ224において、視界変化設定114は、ステップ214におけるキャラクターの視界の方向150の移動に基づいて生成され、視界変化設定はステップ226においてメモリー104Cに格納される。1つの実施例において、視界変化設定114は、開始方向216と終了方向218との間の差に基づく。方向150の移動に対応する制御装置110の信号118により提供される距離及び方向情報は、一般に単位時間にわたる所与の方向での距離単位の線形の計算であるので、第1の方向と第2の方向との間の差は、第2の方向の位置の値から第1の方向の位置の値を単に差し引くことにより得ることができる。生じる差のサイン(符号、sign)は、方向150が移動された方向を示す。例えば、開始方向216及び終了方向218は基準228に対する設定された角度位置を有してもよい。その場合に、開始方向216と終了方向218との間の差は、基準228に対する終了方向218の角度位置から基準228に対する開始方向216の角度位置を差し引いたものに等しい。
【0046】
1つの実施例において、マクロ・ボタン180の操作に続くステップ204における方向150の移動は、移動するステップ214の間の方向150の移動に一致する。すなわち、調整ルーチンの間に設定される開始方向216と終了方向218との間の差に一致する量によるマクロ・ボタン180の操作に応答して方向150を開始方向186から回転させるために、視界変化設定114が設定される。
【0047】
ステップ214の1つの実施例では、プレーヤーは、キャラクターの視界の方向150を垂直軸152に関しておよそ360度移動させるために、制御装置110の制御コンポーネント128を使用する。これは、視界変化設定114に180度及び他の特定の角度の回転を示させることが望まれる場合、有用である。例えば、一人称ビデオ・ゲームのプレイ中、ゲーム・キャラクター144が自身の背後を素早く見ることを許可するべく180度の回転を行なうために、マクロ・ボタン180をプログラムすることが望まれ得る。しかし、ゲーム・キャラクター144が存在するゲーム環境146は、調整ルーチンの開始方向216から任意の実際の精度で180度の回転を決定することを困難にし得る。プレーヤーに方向150を調整ルーチンの開始方向216から完全に360度移動させることによって、視界変化設定114は、より正確に所望の180度の回転を設定するために、調整ルーチンの間、測定される移動の2分の1に設定することができる。
【0048】
別の実施例によれば、移動するステップ204において方向150の移動が調整ルーチンの間に設定された開始方向216と終了方向218との間の差と一致しないように、視界変化設定114は設定される。1つの実施例では、視界変化設定114は、方向150が調整ルーチンの間に設定された開始方向216と終了方向218との差の一部(fraction)を移動するように設定される。当該一部についての実施例は、開始方向216と終了方向218との差の4分の1、2分の1及び4分の3を含んでいる。
【0049】
1つの実施例では、視界変化設定114は、移動するステップ214の間に達成される、開始方向216と終了方向218との間の差の2分の1だけ方向150を移動させるように構成される。ゲーム・キャラクター144のキャラクターの視界の方向150が移動するステップ214の間に開始位置216から回転した程度を知るのが難しいとき、マクロ・ボタン180の操作の際に180度の回転を実行するために素早い回転機能を設定することが望まれる場合、この実施例は特に有用である。この実施例によれば、プレーヤーは、ビデオ・ゲーム102のプレイの間に完全な360度だけキャラクターの方向150を回転させ(以下「360度の調整」という。)、その結果、図12で示されるように、開始方向216及び終了方向218は互いとほぼ整列される。その後、図8に示されるように、視界変化設定114は、マクロ・ボタン180の操作の際、移動するステップ204の間に、方向150を、開始位置186から終了位置188まで軸210に関しておよそ180度移動させるように設定される。
【0050】
別の実施例によれば、360度の調整に続いて、ステップ224で生成される視界変化設定114は、移動するステップ204の間、方向150を、開始方向186から終了方向188まで、調整された360度の回転の4分の1又はおよそ90度だけ移動させるように構成される。この4分の1の回転により、プレーヤーは、マクロ・ボタン180の操作によって横を素早く見ることが可能になる。
【0051】
さらに別の実施例では、360度の調整に続いて、ステップ224で生成される視界変化設定114は、移動するステップ204の間、方向150を、開始方向186から終了方向188まで、4分の3又はおよそ270度移動させるように構成される。この4分の3の回転により、プレーヤーは、上記4分の1の回転によって生成されたものに対してゲームプレーヤー144の反対側を見ることが可能になる。あるいは、この4分の3の回転は、視界変化設定114に対して複数の4分の1の値を使用して達成することができるが、所望の方向の変化を伴い、その結果、視界150が上述の4分の1の回転の方向とは反対方向に移動される。
【0052】
図8に示される方法の1つの実施例では、ステップ230において、キャラクターの視界の方向150は終了方向188から開始方向186に移動される。これは、通常、ドライバー・プログラム112によって生成される移動情報184に含まれる視界リターン出力(view return output)に応答して生じる。本明細書において使用されるように、視界変化出力184は、通常、プレーヤーが終了方向188から開始方向186に方向150を移動させるために行った制御装置110の制御コンポーネント128の操作に応答してドライバー・プログラム112によって生成されていた移動情報184を反映する。
【0053】
1つの実施例では、視界変化出力184は、マクロ・ボタン180の後続の操作に応答して生成される。すなわち、移動するステップ204を引き起こすマクロ・ボタン180の第1の操作に続いて、マクロ・ボタン180の第2の操作により、移動するステップ230が引き起こされ、マイクロプロセッサー116は終了方向188から開始方向186への方向150を移動させる。
【0054】
別の実施例によれば、視界変化出力184は、移動するステップ204に続く所定の期間の後にドライバー・プログラム112によって自動的に生成される。したがって、プレーヤーが最初にマクロ・ボタン180を操作した後、方向150は開始方向186から終了方向188へ移動する。その後、所定の期間の後、マイクロプロセッサー116は終了方向188から開始方向186へ方向150を移動させる。
【0055】
1つの実施例では、移動するステップ204を引き起こすためのマクロ・ボタン180の操作は、マクロ・ボタン180を押して保持することを含む。すなわち、マクロ・ボタン180を押して保持することにより、視界変化出力(移動情報184)が引き起こされ、それは次に、マイクロプロセッサー116に、方向150を開始方向186から終了方向188へ移動させる。マクロ・ボタン180が保持されている間、制御装置110の制御コンポーネント128のうちの1つの操作によって調節されない限り、方向150は実質的に終了方向188にとどまる。マクロ・ボタン180が放されると、ドライバー・プログラム112は視界リターン出力(移動情報184)を生成し、マイクロプロセッサー116は、ステップ230に従って、終了方向188から開始方向186に方向150を移動させることによって応答する。
【0056】
1つの実施例によれば、ドライバー・プログラム112は、素早い回転設定を構成するためにプレーヤーにより使用することができるグラフィカル・ユーザー・インターフェースを生成するためにマイクロプロセッサー116によって実行可能な命令を含む。図13は、様々な実施例による、グラフィカル・ユーザー・インターフェース240の単純化された図である。インターフェース240の1つの実施例は回転部分設定(turn fraction settings)242を含んでいる。回転部分設定242の1つの実施例は、調整するステップ200(図9)の間に調整された素早い回転の1つ以上の部分を含む。この部分の例示的な実施例は、4分の1回転242A、2分の1回転242B、及び4分の3回転242Cを含む。ユーザーは、所望の回転に隣接するボックス244の選択により、所望の回転部分設定242を選択してもよい。例えば、プレーヤーは調整するステップ200の間に360度の調整回転を行い、インターフェース240の対応するボックス244の選択により、マクロ・ボタン180の操作に応答して実行される素早い回転(ステップ204)が、90度の回転、180度の回転又は270度の回転のいずれであるかを素早く選択することができる。
【0057】
別の実施例によれば、素早い回転(ステップ204)が実行される速度は、自動的に、調整ルーチン(ステップ200)の間にプレーヤーによってそれが行われた速度に設定される。別の実施例では、素早い回転(ステップ204)が実行される速度は所定の値に自動的にセットされる。
【0058】
さらに別の実施例において、素早い回転(ステップ204)が実行される速度はユーザーにより選択可能である。1つの実施例では、グラフィカル・ユーザー・インターフェース240は、素早い回転が行われる所望の速度をユーザーが選択し得る回転速度設定245を含む。1つの実施例では、回転速度設定245は、低速の速度設定と高速の速度設定との間で調整可能なスライド・バー246を含む。他の実施例は、「低速」、「通常」及び「高速」などの個別の速度設定(図示せず)の表示を含む。
【0059】
本発明の別の実施例によれば、ユーザーは、素早い回転が軸210(図8)に関して行われる方向を選択してもよい。1つの実施例では、ユーザーがボックス248Aの選択によって左回り又は反時計回りの方向に、又はボックス248Bの選択によって右回り又は時計回りの方向に、素早い回転が行われるように選択し得る方向選択肢がグラフィカル・ユーザー・インターフェース240に対して直接的な選択肢が提供される。
【0060】
1つの実施例によれば、制御装置110は、図1に示されるマクロ・ボタン180及びマクロ・ボタン250などの複数のマクロ・ボタンを含む。マクロ・ボタンの各々は、通常、上述の実施例に従って動作する。
【0061】
1つの実施例では、マクロ・ボタン180及び250は、マクロ・ボタン180の操作が軸210(図8)に関して時計回り方向に行われる素早い回転(ステップ202及び204)に帰着し、マクロ・ボタン250の操作が軸210に関して反時計回りに行われる素早い回転に帰着する、マクロ・ボタンのペアを含む。
【0062】
1つの実施例では、マウス122(図2)のスクロール・ホイール134は、矢印174にほぼ一致する軸に関して、矢印252によって示されるように、左又は右に移動させることができる傾斜(チルト)ホイールとして動作する。左へのホイール134の移動は内部ボタン254を作動させ、右へのホイール134の移動は内部ボタン256を作動させる。1つの実施例では、内部ボタン254及び256はマクロ・ボタンのペアとして指定される。左ボタン254の操作は、ある方向(例えば左)に開始方向186から終了方向188に方向150を移動させるよう、素早い回転(ステップ202及び204)をトリガーする一方、右ボタン256の操作は、反対方向(例えば右)に開始方向186から終了方向188に方向150を移動させるよう、素早い回転をトリガーする。
【0063】
本願の主題は構造的な特徴及び/又は方法論の動作に特有の文言で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義される主題は上述の特定の特徴又は動作に必ずしも限定されないことが理解されるべきである。むしろ、上述の特定の特徴及び動作は、請求項に係る発明を実施する例示的な形式として開示されるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ(106)上に提示されるビデオ・ゲーム(102)とともに使用するための制御システム(108)であって、前記ビデオ・ゲームはゲーム環境(146)についてのキャラクターの視界(148)を有するキャラクター(144)を含み、前記キャラクターの視界は方向(150)を有し、
プログラム可能なマクロ・ボタン(180)を含む制御装置(110)と、
視界変化設定(114)を含むメモリー(104C)と、
前記マクロ・ボタンの操作に応答して生成され、前記視界変化設定に基づく視界変化出力(184)を有するドライバー・プログラム(112)と、
前記視界変化出力に応答して開始方向(186)から終了方向(188)に前記ゲーム環境についての前記キャラクターの視界の方向を移動させるように構成されたマイクロプロセッサー(116)と
を具備する制御システム。
【請求項2】
前記視界変化設定は、前記ビデオ・ゲームのプレイ中の前記キャラクターの視界の方向の変化に基づく請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ドライバー・プログラムは、
前記ビデオ・ゲームのプレイ中の前記キャラクターの視界の方向の変化に基づいて前記視界変化設定を生成するステップと、
前記メモリーに前記視界変化設定を格納するステップと
を実行する、有形の媒体に格納され且つマイクロプロセッサーにより実行可能な命令をさらに含む請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記ドライバー・プログラムは、前記マクロ・ボタンの操作に応答して所定の期間の後に生成される視界リターン出力(184)をさらに含み、
前記マイクロプロセッサーは、前記視界リターン出力に応答して前記終了方向から前記開始方向に前記キャラクターの視界の方向を移動させるようにさらに構成される請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記ドライバー・プログラムは、前記マクロ・ボタンの後続の操作に応答して生成される視界リターン出力(184)をさらに含み、
前記マイクロプロセッサーは、前記視界リターン出力に応答して前記終了方向から前記開始方向に前記キャラクターの視界の方向を移動させるようにさらに構成される請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記マクロ・ボタンの操作は前記マクロ・ボタンを押して保持することを含み、
前記ドライバー・プログラムは、前記マクロ・ボタンの操作の解放に応答して生成される視界リターン出力(184)をさらに含み、
前記マイクロプロセッサーは、前記視界リターン出力に応答して前記終了方向から前記開始方向に前記キャラクターの視界の方向を移動させるようにさらに構成される請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記制御装置はコンピューター・マウス(122)を含む請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記マクロ・ボタンはチルト・ホイール(134)を含む請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記制御装置はキーボード(126)及びゲーム制御装置(124)からなるグループから選択される請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
ビデオ・ゲーム中のゲーム環境(146)についてのキャラクターの視界(148)の方向(150)を移動させるために制御システム(108)を使用する方法であって、
視界変化設定(114)をメモリー(104C)に格納することを含む視界方向の移動を調整するステップ(200)と、
制御装置(110)のマクロ・ボタン(180)の操作に応答して視界変化出力(184)を生成するステップ(202)と、
前記視界変化出力に応答して、前記視界変化設定に基づいて、開始方向(186)から終了方向(188)に前記ゲーム環境についての前記キャラクターの視界の方向を移動させるステップ(204)と
を含む方法。
【請求項11】
視界方向の移動を調整するステップは、
調整ルーチンを開始するステップ(212)と、
前記ビデオ・ゲームのプレイ中に前記キャラクターの視界の方向を移動させるステップ(214)と、
前記調整ルーチンを終了するステップ(222)と、
前記調整ルーチンの間の前記キャラクターの視界の方向の移動に基づいて前記視界変化設定を生成するステップ(224)と、
前記メモリーに前記視界変化設定を格納するステップ(226)と
をさらに含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
調整ルーチンを開始する前記ステップは、前記マクロ・ボタンを押して保持するステップと、所定の期間の後、前記マクロ・ボタンを放すステップとを含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
調整ルーチンを終了する前記ステップは前記マクロ・ボタンを作動させるステップを含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
キャラクターの視界の方向を移動させる前記ステップは、前記マクロ・ボタン以外の前記制御装置のコンポーネント(128)を使用して、前記キャラクターの視界の方向を移動させるステップを含む請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記制御装置はコンピューター・マウス(122)を含み、
キャラクターの視界の方向を移動させる前記ステップは表面(171)にわたって前記マウスを移動させるステップを含む請求項11に記載の方法。
【請求項16】
キャラクターの視界の方向を移動させる前記ステップは第1の方向(216)から第2の方向(218)に前記キャラクターの視界の方向を移動させるステップを含み、
前記視界変化設定は、前記第1の方向と前記第2の方向との間の差に基づく請求項11に記載の方法。
【請求項17】
所定の期間の後、前記終了方向から前記開始方向に前記ゲーム環境についての前記キャラクターの視界の方向を移動させるステップをさらに含む請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記マクロ・ボタンの後続の操作に応答して前記終了方向から前記開始方向に前記ゲーム環境についての前記キャラクターの視界の方向を移動させるステップをさらに含む請求項10に記載の方法。
【請求項19】
前記キャラクターの視界の方向はゲーム・キャラクターの頭の方向に基づき、
前記視界変化設定は前記頭の方向の変化に対応し、
前記ゲーム環境についての前記キャラクターの視界の方向を移動させることは、前記開始方向から前記終了方向に前記キャラクターの頭の方向を移動させることを含む請求項11に記載の方法。
【請求項20】
方向(150)を有するゲーム環境(146)についてのキャラクターの視界(148)を含むビデオ・ゲーム(102)とともに使用するための制御システム(108)であって、
マクロ・ボタン(180)を含む制御装置(110)と、
メモリー(104C)と、
マイクロプロセッサー(116)と、
有形の媒体に格納される命令であって、
前記ビデオ・ゲームのプレイ中の前記キャラクターの視界の方向の変化に基づく視界変化設定を前記メモリーに格納するステップと、
前記マクロ・ボタンの操作に応答して、前記視界変化設定に基づき、開始方向(186)から終了方向(188)に前記ゲーム環境についての前記キャラクターの視界の方向を移動させるステップと
を実行するために前記マイクロプロセッサーにより実行可能な命令を含む、ドライバー・プログラム(112)と
を具備する制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2010−536428(P2010−536428A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−521122(P2010−521122)
【出願日】平成20年8月12日(2008.8.12)
【国際出願番号】PCT/US2008/072919
【国際公開番号】WO2009/026054
【国際公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】