説明

コネクタソケットモジュール

【課題】サーバに組み込まれるコネクタソケットモジュールに関し、メインボードの数を減らして単一として、サーバ組み立て性の改善を図ると共に、小型化を図ることを目的とする。
【解決手段】一つの中継基板70と、中継基板70の表面に並んだ配置で実装してあるI/Oコネクタソケット63−1〜63−4と、中継基板70の裏面に実装してある一つの実装用コネクタ65と、中継基板70が固定してあり、実装用コネクタを覆うホルダー部材62とを有する。実装用コネクタ65をメインボード側コネクタ54と嵌合接続させて、且つ、ホルダー部材62をねじ止めされてメインボード53上に実装される。ホルダー部材62は、所定形状の金属板部材を折り曲げて形成された構造である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコネクタソケットモジュールに係り、特にサーバ及びルータ等に組み込まれるコネクタソケットモジュールに関する。
【0002】
サーバ及びルータ等は、設計及び組み立てがし易い構造、及び、保守がし易い構造であることが望ましい。
【背景技術】
【0003】
図1及び図2は従来のサーバ10の一部を示す。サーバ10は、I/O(Input/Output)コネクタの数が多いタイプであり、シャーシ11内に二つのメインボード20,21が組み込んであり、メインボード20の端に並んで実装してある複数のI/Oコネクタソケット30と、メインボード21の端に並んで実装してある複数のI/Oコネクタソケット31とが、フロントパネル12の開口より突き出して二列に並んでいる構成である。
【0004】
サーバ10は、I/Oコネクタソケット30、31に、ケーブル39の端のケーブル側コネクタプラグ40が接続された状態で使用される。
【特許文献1】特開平9−6479号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のサーバ10は、I/Oコネクタソケット30、31を二列に配置するために、二枚のメインボード20、21が必要となり、制御回路を二枚のメインボード20、21に分けて構成する必要があり、設計及び組み立てがし難いものであった。
【0006】
また、一列に並んでいる多数のI/Oコネクタソケット30、31のうち、一つが故障した場合には、メインボード20、21を交換する必要があり、保守もし難いものであった。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、上記課題を解決したコネクタソケットモジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明は、メインボードに実装されて使用され、ケーブル側コネクタプラグと該メインボードとの間を接続するコネクタソケットモジュールであって、
コネクタソケットモジュール本体と、
該コネクタソケットモジュール本体をホールドして、該コネクタソケットモジュール本体の背面側を覆うホルダー部材とを有し、
前記コネクタソケットモジュール本体は、
中継基板と、
該中継基板の前面に並んで実装してあり、前記ケーブル側コネクタプラグが接続される複数のI/Oコネクタソケットと、
該中継基板の背面に実装してあり、前記メインボード上のコネクタと接続される実装用コネクタとを有する構成であり、
前記ホルダー部材は、所定形状の金属板部材を折り曲げて形成された構造であり、前記メインボードに固定される部分を有する構成であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のコネクタソケットモジュールをメインボード上に並べて実装して使用することによって、従来は二つ必要であったメインボードを単一で足りるようにすることが出来る。よって、サーバの設計及び組み立てが簡単となる。
【0010】
一つI/Oコネクタソケットが故障した場合には、この故障したI/Oコネクタソケットが属するコネクタソケットモジュールを取り外して新しいコネクタソケットモジュールを実装すれば足り、メインボードを交換する必要は無く、保守は容易に出来る。
【0011】
また、ホルダー部材が所定形状の金属板部材を折り曲げて形成された構造であるため、ホルダー部材としてダイキャスト部品を使用した場合に比較して、コネクタソケットモジュールを小型に出来、且つ軽量に出来、しかも製造コストを安価に出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に本発明の実施の形態について説明する。
【実施例1】
【0013】
図3は本発明の実施例1になるコネクタソケットモジュール60をメインボード53と対応させて示す。
【0014】
図4、図5、図6は図3のコネクタソケットモジュール60が組み込んであるサーバ50の一部を示す。サーバ50は実際にはX方向に長い外形である。
【0015】
サーバ50は、外観は、図1及び図2に示すサーバ10と同様に、複数のI/Oコネクタソケット63−1〜63−4が、フロントパネル51の開口51a,51bより突き出して第1の横列と第2の横列との二列に並んでいる構成であり、シャーシ52の内部は、図1及び図2に示すサーバ10とは相違し、メインボード53が単一であり、この端に沿って、複数のコネクタソケットモジュール60がコネクタを介して接続されて並んでいる構成である。サーバ50は、ケーブル側コネクタプラグ40がI/Oコネクタソケット63−1〜63−4に接続された状態で使用される。
【0016】
各図中、X1−X2はサーバ50及びコネクタソケットモジュール60の幅方向、Y1−Y2はサーバ50の奥行き方向及びコネクタソケットモジュール60の厚さ方向、Z1−Z2はサーバ50及びコネクタソケットモジュール60の高さ方向である。
[コネクタソケットモジュール60の概略構成]
図7はコネクタソケットモジュール60及びサーバ50の一部を分解して示す。図8及び図9はコネクタソケットモジュール60をコネクタソケットモジュール本体61とホルダー部材62とに分解して示す斜視図である。図10はコネクタソケットモジュール60の正面図、図11はコネクタソケットモジュール60の底面図である。図12はコネクタソケットモジュール60の断面図であり、メインボード側コネクタ54が接続された状態で示す。
【0017】
コネクタソケットモジュール60は、コネクタソケットモジュール本体61の背面側にホルダー部材62が特殊形状ねじ部材67等によって取り付けてあり、ホルダー部材62がコネクタソケットモジュール本体61をホールドしている構成である。
【0018】
また、コネクタソケットモジュール60は、前面側に、マトリクス状に並んでいる四つのI/Oコネクタソケット63−1〜63−4を有し、背面側に、一つの実装用コネクタ65を有し、実装用コネクタ65をメインボード側コネクタ54と接続されて、且つ、ねじ58.59によってホルダー部材62の一部を固定されて、メインボード53上に実装される構成である。
【0019】
また、コネクタソケットモジュール60は、メインボード53上に並んで実装され、メインボード53の端に、複数のI/Oコネクタソケット63−1〜63−4を第1の横列と第2の横列との二列に並んで配置させることが可能である構成である。
【0020】
また、コネクタソケットモジュール60は、I/Oコネクタソケット63−1〜63−4の一つが故障した場合に、コネクタソケットモジュール60をメインボード53から取り外し、新たらしいもとの交換することが可能である構成である。
[コネクタソケットモジュール本体61]
図8の一部にはコネクタソケットモジュール本体61を前側から見て示す図が示してある。図9の一部にはコネクタソケットモジュール本体61を裏側から見て示す図が示してある。図7に一部にはコネクタソケットモジュール本体61を分解して示す図が示してある。
【0021】
コネクタソケットモジュール本体61は、中継基板70と、この中継基板70の前面70aにマトリクス状に並んで実装してある四つのI/Oコネクタソケット63−1〜63−4と、中継基板70の背面70bに実装してある一つの実装用コネクタ65とを有する構成である。四つのI/Oコネクタソケット63−1〜63−4は、横向きであり、横列が二列、縦列が二列である配置である。
【0022】
図13(A)は中継基板70の、前面70aを示し、(B)は中継基板70の背面70bを示す。中継基板70は、四つのI/Oコネクタソケット63−1〜63−4をマトリクス状に並んで実装できる大きさであり、前面70aにI/Oコネクタソケット実装部71〜74がマトリクス状に並んで形成してあり、背面70bに実装用コネクタ実装部75が形成してある構成である。
【0023】
図13(A)に示すように、各実装部71〜74は、X方向に長い形状であり、夫々パッド71a〜74aがX方向に並んでおり、且つ、X方向の両端に位置決め用孔71b〜74bを有する構成である。
【0024】
図13(B)に示すように、実装部75は、X方向に長い形状でありであり、パッド75aがX方向に並んでおり、且つ、X方向の両端に位置決め用孔75bを有する構成である。パッド75aの数は、各実装部71〜74のパッド71a〜74aの数を合計した数に相当する。
【0025】
図示は省略してあるけれども、中継基板70には、配線パターン、ビア及びグランドパターンが形成してあり、各実装部71〜74のパッド71a〜74aと実装部75のパッド75aとが電気的に接続されている。中継基板70は、表面70a側のI/Oコネクタソケット63−1〜63−4と裏面70b側の実装用コネクタ65とを電気的に接続して、I/Oコネクタソケット63−1〜63−4と実装用コネクタ65との間を中継する役割りをする。
【0026】
また、中継基板70には、上側の両側に、切欠部76R,76Lが形成してあり、且つ、下端寄りの両側に、切欠部77R,77Lが形成してある。
【0027】
また、中継基板70には、上端寄りの中央に、特殊形状ねじ部材67用の貫通孔78が形成してある。
【0028】
図8に示すように、I/Oコネクタソケット63−1は、絶縁性の本体部63−1aにコンタクト63−1bが平衡伝送が可能である配置に並んでおり、先端側に本体部63−1aのうち先端側の部分がシールドカバー64でもって覆われた嵌合接続部63−1cを有する構造である。他のI/Oコネクタソケット63−2〜63−4も上記のI/Oコネクタソケット63−1同じ構造である。I/Oコネクタソケット63−1〜63−4は、本体部63−1aの突起(図示せず)を位置決め用孔71b〜74bに嵌合させて位置決めされて、且つ、コンタクトをパッド71a〜74aに半田付けされて、夫々実装部71〜74に表面実装してある。
【0029】
ここで、I/Oコネクタソケット63−1〜63−4は、I/Oコネクタソケット63−1、63−3と、I/Oコネクタソケット63−2、63−4との間のX方向の間隔A(図10参照)を、特殊形状ねじ部材67が丁度収まる最小の大きさとされて配置してある。また、I/Oコネクタソケット63−1、63−2と、I/Oコネクタソケット63−3、63−4との間のZ方向の間隔も出来るだけ狭くしてある。これによって、中継基板70のX軸方向の長さ、コネクタソケットモジュール本体61のX軸方向の長さが短くなり、最終的には、コネクタソケットモジュール60がそのX軸方向の長さB及びZ軸方向の長さ(高さ)Cを共に短くされて構成される。
【0030】
図9に示すように、実装用コネクタ65は、中継基板70の長さに略相当する長さを有し、絶縁性の本体部65aにコンタクト65bが平衡伝送が可能である配置に並んでおり、ライトアングル型であり、プリント基板に対して平行の姿勢で実装される構造のものである。コンタクト65bの数は、各I/Oコネクタソケット63−1〜63−4のコンタクト63−1bの数を合計した数に相当する。この実装用コネクタ65は、本体部65aの突起(図示せず)を位置決め用孔75bに嵌合させて位置決めされて、且つ、コンタクトをパッド75aに半田付けされて、実装部75に表面実装してある。
【0031】
このコネクタ65は、Z2側を向いているソケット部65cを有し、且つ、本体部65aの長手方向の両端に、Z2側を向いているガイド用突起部65dを有する。
[ホルダー部材62]
図14、図15に示すように、ホルダー部材62は、X方向の中心を通ってY方向に延在する中心線CLを通るY−Z平面に関して左右対称である形状である。Y2側から見て右側の部分には添え字Rを付し、左側の部分には添え字Lを付す。
【0032】
ホルダー部材62は、図16に示す形状の金属板部材130を、図18乃至図20に示すように折り曲げて製造したものであり、左右側の側板部100R、100Lと、この側板部100R、100L間に横架してある中空梁部80と、中空梁部80より延びている背面板部90と、側板部100R、100Lから張り出ている部分と背面板部90から張り出ている部分との組み合わせによって形成してある脚構造部110R、110Lと、脚構造部110R、110Lの下端に位置する重ね構造の足構造部120R、120Lとを有する構成である。
【0033】
中空梁部80、脚構造部110R、110L、足構造部120R、120L(足構造部120R、120Lに対するねじ止め構造)、側板部100R、100Lのクランク形状、及び、切り起こして形成してあるリブ部が、ホルダー部材62の強度を、ダイキャスト製のものと略同程度にまで高めている。しかも、ホルダー部材62は金属板部材130を折り曲げて製造したものであるため、ダイキャスト製のものに比較して、軽量であり、且つ、外形寸法も短く、製造コストも安価である。
【0034】
図14に示すように、中空梁部80はX方向に延在している。中空梁部80は、背面板部90のうちZ1側の部分と、背面板部90のZ1側端よりY2方向へ突き出ている天板部81と、天板部81のY2方向端(前端)よりZ2方向(下向き)に折り曲げて形成してある前板部82と、前板部82のZ2方向端(下縁)よりY1方向(奥方)に折り曲げて形成して折り返し板部83とよりなり、断面が略正方形の中空の梁である。
【0035】
天板部81及び折り返し板部83の夫々には、その中央部分に、切り起こされてX方向に延在して形成してあるブリッジ部81a,83aが存在している。前板部82には、その中央部分に、切り起こされてZ方向に延在している補強用のリブ部82aが存在している。中空梁部80はこのリブ部82a及びブリッジ部81a,83aによって補強されている。
【0036】
リブ部82aには、ねじ孔82bが形成してある。また、天板部81にはブリッジ部81aの隣りに通気開口95が形成してある。
【0037】
図15に示すように、背面板部90は、ホルダー部材62の背面を形成する。背面板部90の中央部分には、切り起こされてZ方向に延在している補強用のリブ部91が形成してある。
【0038】
背面板部90は、X1側に、折り曲げられてY1方向(横方向)に張り出ている脚部(背面板側脚部)92Rと、脚部92RのZ2端より折り曲げられてX1方向に向いている上側足部93Rとを有する。上側足部93Rはねじ孔94Rを有する。背面板部90は、X2側に、脚部(背面板側脚部)92Lと、ねじ孔94L付きの上側足部93Lとを有する。背面板部90に、側板部100R、100Lと同様に、複数の通気孔を設けても良い。
【0039】
図14及び図15に示すように、側板部100Rは、中空梁部80の前板部82の端に対して折り曲げて形成してある。側板部100Rは、複数の通気孔101Rを有し、且つ、Z1側の部位にY2方向に突き出た上側ラグ102Rを有し、Z2側のから部位にY2方向に突き出た下側ラグ103Rを有する。下側ラグ103Rには、略Y2方向に向く切り起こし係止片104R(図11参照)が形成してある。
【0040】
図15に示すように、側板部100Rは、そのY1側に、側板部100Rに対してX2方向(横方向)に折り曲げて形成してある脚部(側板側脚部)105Rと、この脚部105RのZ2端より折り曲げられてY1方向に向いている下側足部106Rと、この脚部105RのX2側をY1方向に折り曲げられて形成してあるブラケット部108Rとを有する。下側足部106Rにはねじが貫通する孔107Rが形成してある。
【0041】
脚部(背面板側脚部)92Rと脚部(側板側脚部)105RとはZ2方向からみて直角を形成する配置にあり、ブラケット部108Rは脚部92RのX1側に位置して脚部92Rと重なっている。脚部92Rと、脚部105Rと、ブラケット部108Rとが、組み合わせ構造脚部110Rを形成する。脚部92Rと脚部105Rとが直角で配置してあり、張り出し脚部92Rはその幅がY方向に延在する配置であり、脚部105Rはその幅がX方向に延在する配置であることによって、中空梁部80に作用するY方向の力FYは、脚部92Rが受け、中空梁部80に作用するX方向の力FXは、脚部105Rが受け、この脚構造部110Rの機械的強度は高い。
【0042】
下側足部106Rと上側足部93Lとは上下に重なり合っており、足構造部120Rを形成し、この足構造部120Rの機械的強度は高い。
【0043】
左側の脚構造部110L及び足構造部120Lは、上記の右側の脚構造部110R及び足構造部120Rと同じ構造であり、その機械的強度は高い。
【0044】
図16の金属板部材130は、折り曲げ前の状態、即ち、ホルダー部材62を展開した状態を示す。各区画部にはホルダー部材62の各部分に対応した符号を付す。破線は折り曲げ線であり、適宜、山折り、谷折りされる。
【0045】
金属板部材130の折り曲げは、例えば、以下の順序で行う。
【0046】
先ず、図17に示すように、ブリッジ部83a、リブ部82a、ブリッジ部81a、リブ部91が直線上に並んで形成し、更に、図18に示すように、側板部100Rより張り出ている部分を折り曲げて、脚部105Rと、下側足部106Rと、ブラケット部108Rとを形成し、側板部100Lより張り出ている部分を折り曲げて、脚部105Lと、下側足部106Lと、ブラケット部108Lとを形成し、且つ、背面板部90の両側より張り出ている部分を折り曲げて、脚部92R、92Lと、上側足部93R、93Lとを形成する。
【0047】
次いで、図19及び図20に示すように、折り返し板部83と前板部82とを折り曲げて、中空梁部80を形成し、更には、前板部82より両側に張り出ている部分を折り曲げて、側板部100R、100Lを形成する。
【0048】
最後に、次いで、中空梁部80よりY1方向に延びている部分をZ2方向に折り曲げる。この折り曲げによって、図14及び図15に示すように、側板部100Rと側板部100Lとの間に背面板部90が形成される。また、脚部92Rが、ブラケット部108Rと重なって、脚部105Rに対して直角の位置関係で脚部105Rに接近して、組み合わせ構造脚部110Rが形成される。また、上側足部93Rが下側足部106R上に重なって、構造足部120Rが形成される。また、脚部92Lが、ブラケット部108Lと重なって、脚部105Lに対して直角の位置関係で脚部105Lに接近して、組み合わせ構造脚部110Lが形成される。また、上側足部93Lが下側足部106L上に重なって、構造足部120Lが形成される。
[コネクタソケットモジュール60]
図3、図11、図12等に示すように、コネクタソケットモジュール60は、コネクタソケットモジュール本体61の背面側にホルダー部材62が特殊形状ねじ部材67によって取り付けてある構成である。
【0049】
ホルダー部材62は、その上側ラグ102R、102Lが夫々中継基板70の切欠部76R,76Lを係止し、且つ、下側ラグ103R、103Lが切欠部77R,77Lに嵌合した状態で、コネクタソケットモジュール本体61の背面側を覆って仮止めされる。この状態で、コネクタソケットモジュール本体61の前面側から特殊形状ねじ部材67を締め、更に、切り起こし係止片104R、104Lを倒す方向に曲げて塑性変形させ、係止片104R、104Lの先端が中継基板70の前面70aに押し当って係止するようにすることによって、コネクタソケットモジュール本体61とホルダー部材62とが一体化されている。ホルダー部材62は、中継基板70の背面70bと、実装用コネクタ65とを覆って、ソケットモジュール本体61をホールドしている。
【0050】
コネクタソケットモジュール本体61は、互いに離れている三箇所でホルダー部材62に結合されている。即ち、コネクタソケットモジュール本体61は、中央であって上方の位置の個所を特殊形状ねじ67でもって中空梁部80の中央のリブ部82aに固定してあり、且つ、下方の左右側を、下側ラグ103R、103Lの一部、即ち、平らになる方向に曲げられて塑性変形された係止片104R、104Lによって固定されている。
【0051】
更に、下側ラグ103R、103Lによって、コネクタソケットモジュール本体61はホルダー部材62に対するX方向への動きを規制されている。上側ラグ102R、102Lによって、コネクタソケットモジュール本体61はホルダー部材62に対するZ1方向への動きを規制されている。
【0052】
なお、図11中に拡大して示すように、切り起こし係止片104R、104Lは、下側ラグ103R、103Lに対して45°の角度で起こされており、約20°の角度となるように曲げられて、中継基板70の表面70aを係止している。
【0053】
特殊形状ねじ部材67は、図21(A)乃至(C)に示すように、ねじ頭部67aと、軸部67bと、雄ねじ部67cと、先端のガイド部67dとを有し、且つ、ねじ頭部67aに、スリット67eと雌ねじ部67fとが形成してある構造である。スリット67eはねじ回しの先端が嵌合するためのものである。雌ねじ部67fは、ねじ頭部67aの中心に、ねじ頭部67aの頂上面より形成された孔に形成してある。
【0054】
この特殊形状ねじ部材67は、図12に示すように、軸部67bが貫通孔78に嵌合し、雄ねじ部67cがねじ孔82bに螺合して固定してある。ねじ頭部67aは、I/Oコネクタソケット63−3、63−4との間に位置しており、その高さは、I/Oコネクタソケットの絶縁性の本体部の基部側の部分に対応する高さである(図11参照)。特殊形状ねじ部材67をI/Oコネクタソケット63−3、63−4との間に差し込むと、先端のガイド部67dが貫通孔78に嵌合して、特殊形状ねじ部材67の先端の位置が決まる。よって、特殊形状ねじ67を締める作業は簡単である。
[コネクタソケットモジュール60のサーバ50のメインボード53への実装構造]
図3に示すように、メインボード53上には、メインボード側コネクタ54が実装してある。メインボード53には、メインボード側コネクタ54の近くに貫通孔55、56が形成してある。
【0055】
図3のコネクタソケットモジュール60は、図4及び図10に示すように、実装用コネクタ65をメインボード側コネクタ54と嵌合接続されて、且つ、メインボード53の下面からのねじ57,58によって足構造部120R、120Lをメインボード53に固定されて実装されている。実装用コネクタ65のメインボード側コネクタ54への嵌合接続は、ガイド用突起部65dとガイド用孔部54a(図3参照)とが嵌合することによって円滑になされる。
【0056】
ここで、図10の一部に拡大して示すように、ねじ57は、下側足部106Rの孔107Rを貫通して、上側足部93Rのねじ孔94Rに螺合してあり、足構造部120Rは、下側足部106Rがメインボード53と上側足部93Rとによって挟みつけられている。同じく、足構造部120Lも、下側足部106Lがメインボード53と上側足部93Lとによって挟みつけられている。よって、足構造部120R、120Lがメインボード53にしっかり固定されていると共に、脚部92R及び脚部105Rが共にしっかりと固定されて強固な脚構造部110Rが形成され、且つ、脚部92L及び脚部105Lが共にしっかりと固定されて強固な脚構造部110Lが形成されて、ホルダー部材62は、外力が作用しても簡単には変形しない状態でメインボード53上に固定してある。よって、コネクタソケットモジュール60は、メインボード53上に頑丈に固定されて実装してある。
【0057】
また、メインボード53上に実装してあるコネクタソケットモジュール60は、サーバ50のフロントパネル51にも固定してある。即ち、図4及び図7に示すように、ねじ59がフロントパネル51の孔51aを通って特殊形状ねじ67のねじ頭部67aの雌ねじ部67fに螺合してあり、コネクタソケットモジュール60は特殊形状ねじ67の個所(コネクタソケットモジュール60のうち、メインボード53への固定個所より離れている部位)でフロントパネル51に固定してある。よって、コネクタソケットモジュール60は、サーバ50に頑丈に固定されている。これにより、ケーブル側コネクタプラグ40の接続操作、接続解除操作は安定に行なわれる。
【0058】
なお、予めコネクタソケットモジュール60を複数個用意しておいて、各コネクタソケットモジュール60をメインボード53上に実装してねじ止めすることによって、多数のI/Oコネクタソケットが二列で並んだ配置を形成することが可能となる。
【0059】
また、サーバ50が使用されている状態で、一つのI/Oコネクタソケットが故障した場合には、故障したI/Oコネクタソケットが属しているコネクタソケットモジュール60だけを交換すれば足り、メインボード53の交換は不要であり、保守は容易である。
【0060】
また、ホルダー部材62はグランドパスの一部を形成する。即ち、メインボード53のグランドパターンは、ねじ59、ホルダー部材62、特殊形状ねじ部材67を介して、フロントパネル51と電気的に接続してある。また、中継基板70のグランドパターンは、特殊形状ねじ67を介して、フロントパネル51と電気的に接続してある。
【0061】
サーバ50がラックに取り付けられて稼動している状態において、メインボード53のグランドパターンは、ねじ59、ホルダー部材62、特殊形状ねじ部材67、フロントパネル51、ラックを介して、グランド電位とされている。中継基板70のグランドパターンは、特殊形状ねじ67、フロントパネル51、ラックを介して、グランド電位とされている。
【0062】
サーバ50がラックに取り付けられて稼動している状態において、サーバ50内に発生している強制空冷のための空気流は、通気孔101R、101L及び通気開口95を通って、ホルダー部材62の内側に入り込んでホルダー部材62の外に抜ける。これによって、コネクタソケットモジュール本体61のうち中継基板70の背面側の部分は効果的に空冷される。
【0063】
図22は前記の切り起こし係止片104Rの変形例を示す。図22(A),(B)は最初の状態である。係止片204R1、204R2は、下側ラグ203Rより、Z1,Z2方向に張り出しており、係止片204R1、204R2と下側ラグ203Rとの境205R1、205R2は、Y2方向に向かって先細となるように傾斜している。
【0064】
係止片204R1、204R2を境205R1、205R2の個所でコネクタソケットモジュールの中心側に向かって折り曲げて塑性変形させる。これによって、係止片204R1、204R2は、図22(C),(D)に示すようになり、係止片204R1、204R2の一つの角部204R1a、204R2aが中継基板70の表面70aに接近して、これを係止する。
【実施例2】
【0065】
図23及び図24は本発明の実施例2になるコネクタソケットモジュール60Aを示す。コネクタソケットモジュール60Aは、コネクタソケットモジュール本体61Aとホルダー部材62Aとが固定された構成であり、図3に示すコネクタソケットモジュール60とは、I/Oコネクタソケットの数及び向きが相違する。
【0066】
コネクタソケットモジュール60Aは、二つのI/Oコネクタソケット63−1、63−2が、縦向きであり、横列は一列で、縦列は二列の配置である。
【0067】
I/Oコネクタソケットの配置は、上記の他に、縦列が一列であって、横列が二列、三列、四列等の配置でもよい。
【実施例3】
【0068】
図25及び図26は夫々本発明の実施例3になるコネクタソケットモジュール60Bを示す。図27は図25のコネクタソケットモジュール60Bを分解して示し、図28は図26のコネクタソケットモジュール60Bを分解して示す。
【0069】
コネクタソケットモジュール60Bは、図3に示すコネクタソケットモジュール60とは、主に、ホルダー構造体300が相違する。図25乃至図28中、図3乃至図9に示す構成部分と対応する構成部分には同じ符号を付し、その説明は省略する。
【0070】
ホルダー構造体300は、コネクタソケットモジュール本体61Bの背面側に位置して、このコネクタソケットモジュール本体61Bをホールドする。
【0071】
コネクタソケットモジュール本体61Bは、図8に示すコネクタソケットモジュール本体61とは、中継基板70Bが相違する。中継基板70Bは、上側の両側に、切欠部76BR,76BLを有し、且つ、中央の両側に、切欠部77BR(一方は図示せず)が形成してある。
【0072】
ホルダー構造体300は、第1のフレーム部材301と、第2のフレーム部材310と、左右のねじ部材320R,320Lと、左右のナット321R,321Lとよりなる構成であり、X1−X2方向の中心を通るY−Z面に関して左右対称である。
【0073】
第1のフレーム部材301は、厚さt1が2mmの板金部材であり、X1−X2方向の両端に腕部302R,302L,303R,303Lを有し、中央にY2方向に突き出た補強のためのU字部304、305を有し、Z2側から見て略U字形状であって、中継基板70Bの背面のX1−X2方向の両端の間を跨ぐ形状であり、剛性を有する。また、第1のフレーム部材301は、X1−X2方向の両端であって、Y1側であって、Z2側に、ホルダー構造体300のメインボードに固定される部分である足部306R(一方は図示せず)を有し、且つ、略中央に、開口307を有する。
【0074】
Z1−Z2方向上略中央の腕部302R,302Lは、中継基板受け部302Ra,302Laと第2のフレーム部材支持部302Rb,302Lbとを有する。
【0075】
Z1側の腕部303R,303Lは、中継基板受け部303Ra,303Laと、Y2方向に突き出たラグ部303Rb,303Lbとを有する。
【0076】
足部306R(306L)は、ホルダー構造体300のメインボードに固定される部分であり、ねじ穴306Raを有する。開口307は、第2のフレーム部材310のU字部 311を受け入れる。
【0077】
第2のフレーム部材310は、厚さt2が2mmの板金部材であり、X1−X2方向の両端に腕部311R,311Lを有し、Z2側から見て略U字形状であって、第1のフレーム部材301よりY1側に位置して、中継基板70Bの背面のX1−X2方向の両端の間を跨ぐ形状である。腕部311R,311Lは、先端にフック部311Ra,311Laを有する。更に、第2のフレーム部材310は、中央にY2方向に突き出た補強のためのU字部312を有し、且つ、X1、X2側に、ねじ穴313R,313Lを有する。
【0078】
第1のフレーム部材301と第2のフレーム部材310とを組み合わせるに先立って、ねじ部材320R,320Lを夫々Y1側からねじ穴313R,313Lにねじ込んで、且つ、ナット321R,321Lをねじ部材320R,320Lに螺合させておく。
【0079】
第1のフレーム部材301とねじ部材付きの第2のフレーム部材310とは、第2のフレーム部材310が第1のフレーム部材301のY1側に位置し、U字部312を開口307に嵌合させ、腕部311R,311Lを夫々支持部302Rb,302Lbに支持させて仮に組み合わされて、仮りのホルダー構造体が形成される。
【0080】
コネクタソケットモジュール本体61Bと、上記の仮りのホルダー構造体とは、以下に説明するように組み合わされる。
【0081】
先ず、仮に組み合わされる。仮りの組み合わせは、フック部311Ra,311Laが切欠部77BR(一方は図示せず)に嵌合して中継基板70Bの前面を係止し、ラグ部303Rb,303Lbが夫々切欠部76BR,76BLに係合し、中継基板70Bの中継基板70BのX1−X2方向の両端側の背面が中継基板受け部302Ra,302La、303Ra,303Laに対向した状態とされる。
【0082】
次いで、両側のねじ部材320R,320Lを締め込む。ねじ部材320R,320Lの先端が第1のフレーム部材301の背面に当たって、第2のフレーム部材310がY1方向に変位され、中継基板70Bの両端部が、フック部311Ra,311Laと受け部302Ra,302La、303Ra,303Laとの間に強く挟み込まれた状態となる。また、第1のフレーム部材301と第2のフレーム部材310とが一体化されて、ホルダー構造体300が構成された状態となる。また、ラグ部303Rb,303Lbが中継基板70BのZ1方向へずれることを制限する。
【0083】
次いで、ナット321R,321Lを締めて、第2のフレーム部材310の面に押し当て、ねじ部材320R,320Lを緩み止めさせる。
【0084】
最後に、特殊形状ねじ67をU字部304のねじ穴304aにねじ込んで、中継基板70Bの中央を第1のフレーム部材301のU字部304に固定する。
【0085】
これによって、ホルダー構造体300は、コネクタソケットモジュール本体61Bを堅固にホールドした状態となる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】従来のサーバの一部を示す図である。
【図2】図1に示す部分を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例1になるコネクタソケットモジュールをメインボードと対応させて示す斜視図である。
【図4】図3のコネクタソケットモジュールが組み込んであるサーバの一部を示す図である。
【図5】図4に示す部分の一部を示す斜視図である。
【図6】図4に示す部分の一部を示す正面図である。
【図7】コネクタソケットモジュール及びサーバの一部を分解して示す図である。
【図8】コネクタソケットモジュールをコネクタソケットモジュール本体とホルダー部材とに分解して前面側から見て示す斜視図である。
【図9】コネクタソケットモジュールをコネクタソケットモジュール本体とホルダー部材とに分解して背面側から見て示す斜視図である。
【図10】コネクタソケットモジュールの正面図である。
【図11】コネクタソケットモジュールの底面図である。
【図12】コネクタソケットモジュールの断面図である。
【図13】プリント基板を示す図である。
【図14】ホルダー部材を前面側から見て示す斜視図である。
【図15】ホルダー部材を背面側から見て示す斜視図である。
【図16】ホルダー部材を形成する金属板部材を示す平面図である。
【図17】金属板部材の一部を折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図18】金属板部材の更に別の一部を折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図19】折り曲げが更に進んだ製造途中状態の物を示す斜視図である。
【図20】図19の製造途中状態の物を別の方向から見て示す斜視図である。
【図21】特殊形状ねじ部材を示す図である。
【図22】係止片の変形例を示す図である。
【図23】本発明の実施例2になるコネクタソケットモジュールを示す斜視図である。
【図24】図23に示すコネクタソケットモジュールの断面図である。
【図25】本発明の実施例3になるコネクタソケットモジュールを示す斜視図である。
【図26】図25のコネクタソケットモジュールの側面図である。
【図27】図26のコネクタソケットモジュールを分解して示す斜視図である。
【図28】図25のコネクタソケットモジュールを分解して示す斜視図である。
【符号の説明】
【0087】
40 ケーブル側コネクタプラグ
50 サーバ
51 フロントパネル
53 メインボード
54 メインボード側コネクタ
57,58,59 ねじ
60、60A、60B コネクタソケットモジュール
61、61B コネクタソケットモジュール本体
62 シールドホルダー部材
63−1〜63−4 I/Oコネクタソケット
65 実装用コネクタ
67 特殊形状ねじ部材
70 中継基板
80 中空梁部
81 天板部
82 前板部
82a リブ部
83 折り返し板部
90 背面板部
92R,92L 脚部(背面板側脚部)
93R、93L 上側足部
94R、94L ねじ孔
100R、100L 側板部
101R,101L 通気孔
102R,102L 上側ラグ
103R,103L 下側ラグ
104R1、104R2、204R1、204R2 係止片
105R、105L 脚部(側板側脚部)
106R、106L 下側足部
107R、107L 孔
108R、108L ブラケット部
110R、110L 脚構造部
120R、120L 足構造部
300 ホルダー構造体
301 第1のフレーム部材
310 第2のフレーム部材
320R,320L ねじ部材
321R,321L ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインボードに実装されて使用され、ケーブル側コネクタプラグと該メインボードとの間を接続するコネクタソケットモジュールであって、
コネクタソケットモジュール本体と、
該コネクタソケットモジュール本体をホールドして、該コネクタソケットモジュール本体の背面側を覆うホルダー部材とを有し、
前記コネクタソケットモジュール本体は、
中継基板と、
該中継基板の前面に並んで実装してあり、前記ケーブル側コネクタプラグが接続される複数のI/Oコネクタソケットと、
該中継基板の背面に実装してあり、前記メインボード上のコネクタと接続される実装用コネクタとを有する構成であり、
前記ホルダー部材は、所定形状の金属板部材を折り曲げて形成された構造であり、前記メインボードに固定される部分を有する構成であることを特徴とするコネクタソケットモジュール。
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタソケットモジュールにおいて、
前記ホルダー部材は、
左右側の側板部と、
該左右側の側板部間に横架してある中空の梁部と、
該中空梁部より下方向に延びている背面板部と、
前記側板部から横に張り出ている側板側脚部と前記背面板部から横に張り出ている背面板側脚部との組み合わせよって形成してある脚構造部と、
該組み合わせ構造脚部の下端に位置する重ね構造の足構造部とを有する構成であり、
前記コネクタソケットモジュール本体が、その中継基板を、前記中空梁部にねじ部材によって固定してある構成としたことを特徴とするコネクタソケットモジュール。
【請求項3】
請求項2に記載のコネクタソケットモジュールにおいて、
前記ホルダー部材の前記中空梁部は、
断面が略四角形状であり、前板部を有し、該前板部はねじ孔を有する構成であり、
前記コネクタソケットモジュール本体の前記中継基板は、前記ねじ部材が該中継基板の孔を貫通し前記前板部の前記ねじ孔に螺合されて、前記中空梁部の前記前板部に固定してある構成としたことを特徴とするコネクタソケットモジュール。
【請求項4】
請求項2に記載のコネクタソケットモジュールにおいて、
前記側板側脚部は、前記側板部から横に張り出て且つ前記側板部に対して直角に折り曲げてある構成であり、
前記背面板側脚部は、前記背面板部から横に張り出て且つ前記背面板部に対して直角に折り曲げてある構成であり、
前記脚構造部は、前記側板部側脚部と前記背面板側脚部とが、上側からみて直角をなすように配置された構造であることを特徴とするコネクタソケットモジュール。
【請求項5】
請求項4に記載のコネクタソケットモジュールにおいて、
前記側板側脚部から横に張り出て且つ前記側板側脚部に対して直角に折り曲げてあるブラケット部を更に有し、
前記脚構造部は、前記側板部側脚部と前記背面板側脚部とが、上側からみて直角をなすように配置され、且つ、前記ブラケット部が前記背面板側脚部と重なっている構造であることを特徴とするコネクタソケットモジュール。
【請求項6】
請求項2に記載のコネクタソケットモジュールにおいて、
前記足構造部は、
前記側板部から横に張り出ている側板側脚部の下端に折り曲げて形成してあり、貫通孔を有する下側足部と、
前記背面板部から横に張り出ている背面板側脚部の下端に折り曲げて形成してあり、ねじ孔を有する上側足部とを有し、
前記下側足部の上側に前記上側足部が重なっている構造であることを特徴とするコネクタソケットモジュール。
【請求項7】
請求項2に記載のコネクタソケットモジュールにおいて、
前記ホルダー部材は、
前記中空梁部及び前記背面板部に、補強のためのリブ部を有する構成としたことを特徴とするコネクタソケットモジュール。
【請求項8】
請求項2に記載のコネクタソケットモジュールにおいて、
前記側板部は、前記中継基板の切欠部に嵌合したラグを有し、
該ラグは、その一部に塑性変形されて、前記中継基板の前面を係止する係止片を有する構成としたことを特徴とするコネクタソケットモジュール。
【請求項9】
請求項2に記載のコネクタソケットモジュールにおいて、
前記中継基板を前記中空梁部に固定するねじ部材は、
そのねじ頭部に雌ねじ部を有する構成の特殊形状ねじ部材である構成としたことを特徴とするコネクタソケットモジュール。
【請求項10】
単一のメインボードと、
前記メインボード上に実装してあるコネクタソケットモジュールと、
機器の外形を形成するパネルとを有し、
前記コネクタソケットモジュールは、
コネクタソケットモジュール本体と、
所定形状の金属板部材を折り曲げて形成された構造であり、該コネクタソケットモジュール本体をホールドしてこの背面側を覆うホルダー部材とを有し、
前記コネクタソケットモジュール本体と前記ホルダー部材とが固定してある構成であり、
前記コネクタソケットモジュールは、前記ホルダー部材を前記単一のメインボードにねじ止めしてあり、且つ、前記コネクタソケットモジュール本体を前記パネルにねじ止めしてある構成としたことを特徴とする機器。
【請求項11】
請求項10に記載の機器において、
前記コネクタソケットモジュール本体は、ねじ頭部に、雌ねじ部を有する特殊形状ねじ部材によって前記ホルダー部材に固定してある構成であり、
前記コネクタソケットモジュールは、前記フロントパネルの外側から前記雌ねじ部に螺合されたねじによって、前記特殊形状ねじ部材の個所を前記フロントパネルに固定してある構成としたことを特徴とする機器。
【請求項12】
メインボードに実装されて使用され、ケーブル側コネクタプラグと該メインボードとの間を接続するコネクタソケットモジュールであって、
コネクタソケットモジュール本体と、
該コネクタソケットモジュール本体の背面側に位置して、前記コネクタソケットモジュール本体をホールドするホルダー構造体とを有し、
前記コネクタソケットモジュール本体は、
中継基板と、
該中継基板の前面に並んで実装してあり、前記ケーブル側コネクタプラグが接続される複数のI/Oコネクタソケットと、
該中継基板の背面に実装してあり、前記メインボード上のコネクタと接続される実装用コネクタとを有する構成であり、
前記ホルダー構造体は、
前記中継基板の背面の両端間を跨ぐ形状であり、前記中継基板の両端側の背面を受ける中継基板受け部と、前記メインボードに固定される部分を有する第1のフレーム部材と、
前記中継基板の背面の両端間を跨ぐ形状であり、前記中継基板の両端側の前面を係止するフック部を有し、該フック部が前記中継基板の両端側の前面を係止して、前記第1のフレーム部材の後ろ側に位置する第2のフレーム部材と、
後ろ側から該第2のフレーム部材のねじ穴に螺合しており、先端が前記第1のフレーム部材を押して、前記第1のフレーム部材と前記第2のフレーム部材との間を離すようにするねじ部材とよりなり、
前記中継基板の両端の部分が、前記第2のフレーム部材の前記フック部と前記第1のフレーム部材の前記中継基板受け部との間に挟まれた構成としたことを特徴とするコネクタソケットモジュール。
【請求項13】
請求項12に記載のコネクタソケットモジュールにおいて、
前記第1のフレーム部材と前記第2のフレーム部材とは、嵌合しあって仮ホルダー構造体を形成する構成であることを特徴とするコネクタソケットモジュール。
【請求項14】
請求項12に記載のコネクタソケットモジュールにおいて、
上記ねじ部材には、緩み止めのナットが螺合しており、
該緩み止めのナットが前記第2のフレーム部材の内側の面に押し当たっている構成としたことを特徴とするコネクタソケットモジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2007−273432(P2007−273432A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−125774(P2006−125774)
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【出願人】(501398606)富士通コンポーネント株式会社 (848)
【Fターム(参考)】