説明

コネクタ付光ファイバケーブル

【課題】光伝送信号に影響を及ぼすことなく活線状態で心線対照ができ、また、光配線盤の多数の光ファイバケーブル等が輻輳した状態においても、光コネクタを外すことなく目視により容易に心線対照が行えるコネクタ付光ファイバケーブルを提供する。
【解決手段】両端に通信用の光コネクタ10が装着された光ファイバケーブルで、通信用光ファイバ心線の他に心線対照用光ファイバ心線7が外被9内に収納され、心線対照用光ファイバ心線7の両端部分7aは、ケーブル端部付近で外被9の外に引き出され状態で保持されている。心線対照用光ファイバ心線7の剛性は、通信用光ファイバ心線の剛性の3/10以下1/50以上であり、心線対照用光ファイバ心線7の外径は、通信用光ファイバ心線の外径の2/3以下1/5以上であることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両端に光コネクタが装着された心線対照機能を備えたコネクタ付光ファイバケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信事業者と各家庭を直接光ファイバで結び高速通信サービスを提供するFTTH(Fiber To The Home)等の普及で、光通信の加入者が増えている。加入者の増加に伴い、光通信における伝送システムの光配線盤には、多数の光ファイバコードが高密度実装されている。このような光配線盤において、光ファイバコードの増設、配線変更、保守点検等に際して光ファイバコードのコネクタを光配線盤から抜き差しするときには、当該コネクタが対象とする光ファイバコードのものであることを確認する必要がある。しかしながら、光配線盤の前面側および背面側で多数の光ファイバコードあるいは光ジャンパー線が互いに輻輳している状態において、対象とする光ファイバコードの光コネクタを識別して着脱操作を行うことは容易でない。
【0003】
このため、例えば、特許文献1には、光配線盤から光コネクタが外されている時は、光ファイバコードの一方から心線対照光を入射し、反対側の光コネクタが装着された部分で、光コネクタ部分に組込まれたIRフィルタのような対照光を可視光に変える光学素子に当てて光らせ、目視による心線対照ができるようにした技術が開示されている。また、光コネクタが光配線盤に接続されている状態の時には、光コネクタの近傍で光ファイバコードを屈曲させ、この屈曲点で対照光(可視レーザ光)を漏洩させる。この漏洩光を目視して確認することにより、心線対照することについても開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、光通信ケーブル用の光コネクタを接続する接続アダプタに切欠き部を設け、光通信ケーブルの一方の端部から照射した可視光を、前記の接続アダプタの切欠き部から外部に漏洩させて視認することにより、対象としている光通信ケーブルと認識することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3363383号公報
【特許文献2】特開2007−226112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記した特許文献1,2において、可視光を用いて光コネクタが光配線盤に接続され信号が伝搬されている状態(活線状態)で光ファイバコード(光ファイバケーブル)の心線対照を行うことは開示されている。しかし、特許文献1のように、光コネクタを光配線盤に接続した状態で、コード屈曲部からの漏洩光を目視できる程度に光ファイバコードを屈曲すると、輻輳している配線状態においては、他の関係のない通信中の光ファイバコードも曲げられることがある。この場合、一時的であっても損失変動が生じ、これにより、伝送信号の誤り率を増大させることになる。また、可視光を用いて心線対照を行うとしても、光ファイバ内に入射された心線対照用の可視光は、信号系の波長と異なる波長であるが、フィルタ等で完全にカットしきれない場合、光伝送信号に悪影響を及ぼす恐れがある。
【0007】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、光伝送信号に影響を及ぼすことなく活線状態で心線対照ができ、また、光配線盤の多数の光ファイバケーブル等が輻輳した状態においても、光コネクタを外すことなく目視により容易に心線対照が行えるコネクタ付光ファイバケーブルの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によるコネクタ付光ファイバケーブルは、両端に通信用の光コネクタが装着された光ファイバケーブルで、通信用光ファイバ心線の他に心線対照用光ファイバ心線が外被内に収納され、心線対照用光ファイバ心線の両端部分は、ケーブル端部付近で外被の外に引き出された状態で保持されていることを特徴とする。心線対照用光ファイバ心線の剛性は、通信用光ファイバ心線の剛性の3/10以下1/50以上であり、心線対照用光ファイバ心線の外径は、通信用光ファイバ心線の外径の2/3以下1/5以上であることが好ましい。
【0009】
前記の外被の外に引き出された心線対照用光ファイバ心線は、外被に縦添えまたは巻き付けられ、保護部材により保護される。保護部材には、例えば、フィルム状、テープ状、チューブ状の部材又はスパイラルチューブ状の部材が用いられる。そして、外被の外に引き出された心線対照用光ファイバ心線の少なくとも一方に、可視光源を接続または可視光を拡散(表示)させるための心線対照用の光接続素子が取り付けられる。
【発明の効果】
【0010】
上記の本発明によれば、多数の光ファイバケーブルが光配線盤の前面あるいは背面で輻輳している場合でも、光コネクタを接続した状態で、目視により容易に心線対照を行うことができる。また、ケーブル内には、心線対照用光ファイバ心線が、通信用光ファイバ心線とは別に配されているので、信号伝送中の活線状態においても、通信中の信号に影響を与えることなく安全に心線対照を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に使用される光ファイバケーブルの構成例を説明する図である。
【図2】本発明によるコネクタ付光ファイバケーブルの構成例を説明する図である。
【図3】本発明における心線対照光ファイバ心線を外被の外に取り出す方法の一例を示す図である。
【図4】本発明における心線対照光ファイバ心線の取り出し部分を保護する構成例を説明する図である。
【図5】本発明のコネクタ付光ファイバケーブルの使用形態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図により本発明の実施の形態を説明する。図1(A)〜図1(C)は本発明に使用される光ファイバケーブルの構成例を示す図、図2(A)〜図2(C)はコネクタ付光ファイバケーブルとした例を示す図である。図中、1,1' は多心光ケーブル、2,2',2'' は光ファイバケーブル、3,3' はテンションメンバ、4は押え巻、5,5' はシース、6,6',6'' は通信用光ファイバ心線、7は心線対照用光ファイバ心線、7aは端部分、8は高張力繊維、9は外被、10は光コネクタ、11は引き出し口、12は心線把持部材を示す。
【0013】
本発明に使用される光ケーブルは、例えば、図1(A)に示すような多数の光ファイバケーブル(又は、光ファイバコード)2を収納した多心光ケーブル1を使用することができる。この多心光ケーブル1は、例えば、内部に鋼線あるいは繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)からなるテンションメンバ3を有し、その周囲に複数本の光ファイバケーブル2を配して、最外層はシース5で被覆される。
【0014】
複数本の光ファイバケーブル2は、必要に応じて同心状に複数層が配され、層毎に押え巻4で保持される。また、光ファイバケーブル2が少ない多心光ケーブル1' においても同様に使用することができる。この多心光ケーブル1' は、図1(A)では、テンションメンバ3' の両側に光ファイバケーブル2を配して、シース5' で被覆した2心の例で示してある。
【0015】
光ファイバケーブル2は、少なくとも1本の通信用光ファイバ心線6の外周に、アラミド繊維等の高張力繊維8と共に心線対照用光ファイバ心線7を配し、その外側を外被9で覆って構成される。通信用光ファイバ心線6には、例えば、標準外径125μmのガラスファイバを、被覆外径が0.25mm、0.5mmまたは0.9mmとなるように被覆した1心のものを用いることができる。
【0016】
また、図1(B)に示すように、光ファイバテープ心線6'(4心程度)を高張力繊維8で囲うとともに、心線対照用光ファイバ心線7を配して外被9で覆った光ファイバケーブル2' としてもよい。この他、図1(C)に示すように、複数本(例えば、2〜4本)の光ファイバ心線6'' を高張力繊維8で囲うとともに、心線対照用光ファイバ心線7を配して外被9で覆った構造の光ファイバケーブル2'' としてもよい。
【0017】
心線対照用光ファイバ心線7は、通信用光ファイバ心線6とは別に配するものであるが、通信用光ファイバ心線6と同じ標準外径125μmのガラスファイバを用い、その被覆外径が概ね0.25mm以下のものを用いるのが望ましい。なお、この心線対照用光ファイバ心線7は、可視光(400nm〜750nm)を通すもので、通信用光ファイバ心線6ほどの低損失のものでなくてもよく、また、最も安価なシングルモード光ファイバ心線を用いることができる。
【0018】
高張力繊維8は、厚さが0.25mm程度となるように配され、光ファイバケーブル2に対する抗張力体としての機能を持つと共に、通信用光ファイバ心線6に対する側圧を軽減する緩衝体としての機能を備える。特に、心線対照用光ファイバ心線7が隣接していると、ケーブルを曲げた際に通信用光ファイバ心線6に側圧がかかりやすくなる。このため、心線対照用光ファイバ心線7の剛性は、通信用光ファイバ心線6の剛性の3/10以下1/50以上とし、また、心線対照用光ファイバ心線7の外径は、通信用光ファイバ心線6の外径の2/3以下1/5以上として、通信用光ファイバ心線6よりは曲げやすくしておくのが望ましい。これにより、通信用光ファイバ心線6を曲げたときにも心線対照用光ファイバ心線7が存在することによる影響を軽減し、伝送損失が増加するのを抑制する。
【0019】
外被9は、ポリエチレン、難燃ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂材で形成することができ、被覆厚さが0.3mm程度で、押出し成形で形成される。
なお、通信用光ファイバ心線6に被覆外径が0.9mmのもの1本を用い、心線対照用光ファイバ心線7に被覆外径が0.25mmのものを用い、高張力繊維8の厚さ0.25mmとし、外被9の厚さ0.3mmで被覆すると、光ファイバケーブル2の外径は、2.0mm程度となる。
【0020】
上述したような光ファイバケーブル2は、所定の長さで単心線の状態、あるいは、多心光ケーブル1として束ねられた状態で布設される。各光ファイバケーブル2の両端には、図2で示すようにデータ通信用の光コネクタ10が装着されて、コネクタ付光ファイバケーブルとされる。また、本発明においては、図2(A)に示すように、この光コネクタ10の近傍部分(心線対照を行なうために必要な端末加工や接続の作業を行なうことが可能な程度の長さ、例えば、コネクタのフード端から20cm〜40cm)で外被9の引き出し口11から、心線対照用光ファイバ心線7の引き出し部分(以下、端部分という)7aが、外被9の外に引き出されている。
【0021】
外被9の外に引き出されている心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aは、図2(B)に示すように、光コネクタ10方向に向けて外被9上に縦添えされ、その端部を把持部材12等により保持している。また、心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aは、図2(C)に示すように、光コネクタ10方向に向けて外被9上に螺旋状に巻き付けて、その端部を把持部材12により保持されるようにしてもよい。なお、把持部材12は、弾性を有する環状体、あるいは熱収縮性の環状体などで形成することができ、その他、接着テープを巻き付けて固定する形態であってもよい。
【0022】
図3は、心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aを引き出す方法の一例を示す図である。先ず図3(A)に示すように、光ファイバケーブル2の端部から適当な位置で、外被9にカッターKで、内部の光ファイバ心線を傷つけないように輪切り状の切れ目11' を入れる。次いで、図3(B)に示すように、切り離された端部側の外被9aを端部方向にずらして、切れ目11' を開いて適当な幅のギャップGとし、外被9内を露出させる。
【0023】
ギャップGの部分から、図3(C)に示すように、心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aを外被9の外に引き出す。この後、図3(D)に示すように、端部方向にずらされた外被9aを元の位置に移動して、引き出した心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aが潰れない程度の狭い幅のギャップGとする。続いて、図3(E)に示すように、ギャップGの部分を、保持部材13等を用いて心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aの引き出し状態を保持固定する。なお、保持部材13としては、接着テープ、接着剤、熱収縮性の環状体等を用いることができる。
【0024】
図4は、心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aを保護する構成例を示す図で、図4(A)はチューブ状の保護部材14aを用いる例を示し、図4(B)はスパイラルチューブ状の保護部材14bを用いる例を示している。外被9の外に引き出された心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aは、図2で説明したように、把持部材を用いて端部を把持固定するが、引き出し口から把持部分の間が、浮いた状態となり、ケーブル布設工事の際に引っ掛けたりして、破断される恐れがある。
【0025】
このため、図4(A),(B)に例示するようなチューブ状の保護部材14a,14bを用いたり、その他にはポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムを巻いたり、接着テープ等を巻き付けたりして、引き出された端部分7aを保護しておくのが好ましい。フィルムは、例えば、20μm〜200μmの厚さのものを使用することができる。また、保護部材14a,14bは、心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aを保護する以外にケーブルと一体化させる機能を有し、端部分7aの全長を覆う長さで形成されていることが望ましい。なお、保護部材14a,14bを用いる場合、図2で説明した把持部材12の使用は省略することも可能である。
【0026】
図4(A)に示すチューブ状の保護部材14aは、例えば、弾性を有する軟質の薄いプラスチックのチューブ、熱収縮性のチューブ、等のチューブ状の部材で形成することができる。なお、ケーブル端にコネクタ10を装着する前に、予め外被9上に挿通させておき、心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aを引き出した後に移動させて被せるようにしてもよい。
【0027】
図4(B)に示すスパイラルチューブ状の保護部材14bは、例えば、ポリエチレンなどの弾性を有するプラスチック等でコイル状に成形したものである。この保護部材14bは、コイル状で可撓性を有しているので、ケーブルの可撓性を損なうことなく設けることができる。また、コネクタ10の装着した後においても、スパイラル状に外被9の外周巻き付けることにより取り付けることができる。なお、スパイラルチューブの内径を「光ファイバ心線の外形+心線対照用光ファイバ心線の外径」よりも少し小さくすると、スパイラルチューブが心線対照用光ファイバ心線を押えて固定できるので好ましい。
また、保護部材14a.14bの外径は、光ファイバ心線2の外径の2倍以内とすることが好ましい。光配線盤などに接続する場合に、保護部分の容積を適正な範囲としてスペース効率および作業性を向上することができる。
【0028】
なお、次に説明するように、心線対照用光ファイバ心線7に心線対照光を入れて心線対照を行う場合は、上記の保護部材14a,14bを外して、その端部分7aにフェルール等の光接続素子が接続される。このとき、保護部材14a,14bは、破断して除去してもよいが、ケーブル上をスライドさせて後方にずらし、心線対照作業が終了後は、再度元の位置に戻して再使用するようにしてもよい。この場合、図4(A)では、チューブ状の保護部材14aが軟質で、内径が弾性的に伸縮可能な材料で形成されていることが望ましい。また、図4(B)のようにスパイラルチューブの保護部材14bでは、軸方向に圧縮することにより、内径を広げでずらしやすくし、弾性により元の状態に復帰させることにより、その内径を縮小して心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aを弾性的に抱持して固定することができる。
【0029】
図5は、本発明のコネクタ付光ファイバケーブルの使用形態を説明する図で、図5(A)は心線対照光源側の形態を示し、図5(B)は心線対照光の検出側の形態を示している。心線対照を実施する必要が生じた場合は、外被9の外に引き出されている心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aに、心線対照用の光接続素子として、例えば、フェルール15を接続する。このフェルール15は、光コネクタ10に通常用いられるのと同様なフェルールを用いることができる。なお、ファイバ付のフェルール(ピグテールコネクタ)を心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aに、融着接続あるいはメカニカルスプライサを用いて光接続してもよい。
【0030】
心線対照光源側では、図5(A)に示すように、可視光源17に接続された光接続部材16のソケット孔16aに、上記のフェルール15を挿入して心線対照用光ファイバ心線7内に心線対照光を送出させる。可視光源17には、例えば、可視光(400nm〜750nm)を送出する光源を用いることができる。なお、赤色の光は、光コネクタ等に対して比較的識別しやすく、光強度も強いことから、赤色レーザ光源による600nm以上の赤色レーザ光を用いるのが望ましい。なお、可視光源は、レーザ光以外の光源であってもよい。
【0031】
心線対照光の検出側では、図5(B)に示すように、透明または光散乱性のある半透明の透光性樹脂等で形成されたキャップ部材18のソケット孔18aに、フェルール15を挿入して外部から心線対照光が容易に視認できるようにさせる。なお、心線対照光の検出側では、ケーブルの配線形態により、特にキャップ部材18を用いなくても視認可能な場合は、例えば、図2あるいは図4の状態のままとしてもよい。
【0032】
なお、フェルール15は、工場出荷時点で予め取り付けられていてもよい。この場合、フェルール15には、心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aを保護部材で保護するのと同様に把持部材や保護部材を被せて、ケーブル端部分に保持固定させておくのが望ましい。また、フェルール15を取り付けて心線対照を終了した後は、フェルール15は再度の使用に備えて保護部材等を用いて心線対照用光ファイバ心線7の端部分7aと共に、保持固定しておくことが望ましい。
【符号の説明】
【0033】
1,1' …多心光ケーブル、2,2',2'' …光ファイバケーブル、3,3' …テンションメンバ、4…押え巻、5,5' …シース、6,6',6'' …通信用光ファイバ心線、7…心線対照用光ファイバ心線、7a…端部分、8…高張力繊維、9…外被、10…光コネクタ、11…引き出し口、11' …切れ目、12…把持部材、13…保持部材、14a…チューブ状の保護部材、14b…スパイラルチューブ状の保護部材、15…フェルール、16…光接続部材、17…可視光源、18…キャップ部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端に通信用の光コネクタが装着された光ファイバケーブルであって、通信用光ファイバ心線の他に心線対照用光ファイバ心線が外被内に収納され、前記心線対照用光ファイバ心線の端部分は、ケーブル端部付近で前記外被の外に引き出された状態で保持されていることを特徴とするコネクタ付光ファイバケーブル。
【請求項2】
前記心線対照用光ファイバ心線の剛性は、前記通信用光ファイバ心線の剛性の3/10以下1/50以上であり、前記心線対照用光ファイバ心線の外径は、前記通信用光ファイバ心線の外径の2/3以下1/5以上であることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ付光ファイバケーブル。
【請求項3】
前記外被の外に引き出された前記心線対照用光ファイバ心線は、前記外被に縦添え又は巻き付けられ、保護部材により保護されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ付光ファイバケーブル。
【請求項4】
前記保護部材は、チューブ状の部材であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコネクタ付光ファイバケーブル。
【請求項5】
前記保護部材は、スパイラルチューブ状の部材であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコネクタ付光ファイバケーブル。
【請求項6】
前記外被の外に引き出された前記心線対照用光ファイバ心線の少なくとも一方に、可視光源を接続または可視光を視認表示させるための心線対照用の光接続素子が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコネクタ付光ファイバケーブル。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−204359(P2010−204359A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−49332(P2009−49332)
【出願日】平成21年3月3日(2009.3.3)
【出願人】(000110309)トヨクニ電線株式会社 (80)
【Fターム(参考)】