説明

コンテンツのライセンスを伝達するための装置及び方法

【課題】 本発明は、コンテンツのライセンスを伝達するための装置及び方法を提供する。
【解決手段】所定コンテンツについてのライセンスを提供するライセンス提供機器、前記ライセンス提供機器から伝達されるライセンスによって前記コンテンツを提供するコンテンツ提供機器から前記コンテンツについてのライセンスを獲得して前記コンテンツを使用するライセンス要請機器を含む。これにより、コンテンツを提供する機器との接続が行われない状態でも提供されるコンテンツを使用する機器の間のライセンス伝達が行われることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンテンツのライセンスを伝達するシステム及び方法に係り、さらに詳細には、コンテンツを提供する機器との接続が行われない状態でも提供されるコンテンツを使用する機器の間のライセンス伝達が行われることができるコンテンツのライセンスを伝達するための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に使用者がインターネットなどのネットワークを通じて所定サーバーに接続してコンテンツを使用しようとする場合、当該使用者がコンテンツを使用できるライセンスを有しているかの要否を確認するための認証手続きを経る。このような認証手続きを経てサーバーが提供するコンテンツを使用できるライセンスを有している場合、使用者はサーバーに接続して当該コンテンツを使用する。
【0003】
一方、使用者が所定機器によってサーバーで接続してコンテンツを使用できるライセンスを保有しているとき使用者が他の機器で当該コンテンツを使用しようとすれば、所定機器が保有したライセンスを当該コンテンツを使用しようとする他の機器に伝達する過程が必要になる。また、ライセンスが伝達される機器の匿名性が保障されなければならない場合にもライセンスを提供する機器と伝達される機器は全てコンテンツを提供する機器に接続した状態でなければならないがライセンスの伝達が行われる。
【0004】
従来の技術によるコンテンツのライセンスを伝達するための装置10は、図1のように既存にライセンスを保有してライセンスを提供する機器をライセンス提供機器11、コンテンツを提供する機器をコンテンツ提供機器12、及びライセンス提供機器11からライセンスが伝達されてコンテンツ提供機器12で提供するコンテンツを使用するライセンス要請機器13を含む。このようなコンテンツのライセンス伝達システム10は、ライセンス提供機器11及びライセンス要請機器13が全てネットワークによってコンテンツ提供機器12に接続しなければならないがライセンス要請機器13がライセンス提供機器11からライセンスが伝達される。
【0005】
図2は、従来の技術によるライセンスの伝達流れが示されている図面である。この時、図2は、ライセンスが伝達される機器の匿名性が保障されなければならない場合を例を挙げて説明する。
【0006】
図示するように、従来の技術によるライセンスの伝達流れは、先ずライセンス提供機器11は自分が保有したライセンスであるライセンスAをコンテンツ提供機器12に送信する(S11)。この時、ライセンス提供機器11はライセンスが伝達される機器の匿名ライセンスを生成するため必要な情報を共にコンテンツ提供機器12に送信する。コンテンツ提供機器12はライセンス提供機器11から送信したライセンスAを通じて匿名ライセンスを生成する(S12)。
【0007】
コンテンツ提供機器12は、生成した匿名ライセンスをライセンス提供機器11に送信し(S13)、ライセンス提供機器11はライセンス要請機器13に匿名ライセンスを送信する(S14)。以後、ライセンス要請機器(13)は、匿名ライセンスによってコンテンツ提供機器12に送信して(S15)所定コンテンツを使用できるライセンスBを獲得する(S16)。
【0008】
しかしながら、従来の技術によるコンテンツのライセンス伝達システム10は、コンテンツ提供機器12が匿名ライセンスを生成するのでコンテンツ提供機器12に接続が不可能である場合にはライセンスの伝達が行われることができない問題点がある。
【0009】
特許文献1は、所定装置のIDコードを貯蔵して送出し、受信情報を用いてキー情報を発生して伝送し、キー情報を用いてハッシュ関数による暗号化後データを伝送する情報保護のためのハッシュ関数を用いた情報伝送システムを開示しているが、これは情報を暗号化或いは復号化することに要求されるデータが不正使用者によって不正使用されるときまでも不正使用者が一連の電子装備を使用する正当使用者としての形態を取ることを防止して伝送された情報の安定性をさらに改善することであり、ライセンスが伝達される機器の匿名が保障されなければならない場合、ライセンス伝達にあってコンテンツ提供機器の接続が行われない状態でもライセンスの伝達を可能とする方案は提案されていない。
【特許文献1】韓国公開特許第1998−0081635号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明が解決しようとする技術的課題は、ライセンスが伝達される機器の匿名性を保障し、ライセンス伝達時コンテンツを提供する機器への接続が行われない状態でもコンテンツを使用する機器の間に安全にライセンスが伝達できるコンテンツのライセンスを伝達するための装置及び方法を提供することにある。
【0011】
本発明の技術的課題は以上で言及した技術的課題で制限されないし、言及されないまた他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解されることができることである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記技術的課題を達成するために、本発明の一実施形態によるコンテンツのライセンスを伝達するための装置は、所定コンテンツについてのライセンスを要請する機器に前記コンテンツのコンテンツ情報を送信するコンテンツ情報送信部、前記ライセンスを要請する機器で前記伝送されたコンテンツ情報によって生成したハッシュ値を受信するハッシュ値受信部、前記受信したハッシュ値によって前記ライセンスを要請する機器について保有したライセンスを含むライセンストークンを生成するライセンストークン生成部、及び前記生成したライセンストークンを前記ライセンスを要請する機器に送信するライセンストークン送信部を含む。
【0013】
また、前記技術的課題を達成するために、本発明の他の実施形態によるコンテンツのライセンスを伝達するための装置は、所定コンテンツについてのライセンスを保有した機器から前記コンテンツについてのコンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信部、前記受信したコンテンツ情報によってハッシュ値を生成するハッシュ値生成部、前記生成したハッシュ値を前記ライセンスを保有した機器に送信するハッシュ値送信部、及び前記ライセンスを保有した機器から前記送信したハッシュ値、及び前記ライセンスを含むライセンストークンを受信するライセンストークン受信部を含む。
【0014】
前記他の技術的課題を達成するために、本発明の一実施形態によるコンテンツのライセンスを伝達するための方法は、所定コンテンツについてのライセンスを要請する機器に前記コンテンツのコンテンツ情報を送信する段階、前記ライセンスを要請する機器で前記伝送されたコンテンツ情報によって生成したハッシュ値を受信する段階、前記受信したハッシュ値によって前記ライセンスを要請する機器について保有したライセンスを含むライセンストークンを生成する段階、及び前記生成したライセンストークンを前記ライセンスを要請する機器に送信する段階を含む。
【0015】
また、前記他の技術的課題を達成するために、本発明の他の実施形態によるコンテンツのライセンスを伝達するための方法は、所定コンテンツについてのライセンスを保有した機器から前記コンテンツについてのコンテンツ情報を受信する段階、前記受信したコンテンツ情報によってハッシュ値を生成する段階、前記生成したハッシュ値を前記ライセンスを保有した機器に送信する段階、及び前記ライセンスを保有した機器から前記送信したハッシュ値、及び前記ライセンスを含むライセンストークンを受信する段階を含む。
【0016】
その他実施形態の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0017】
上述したように本発明のコンテンツのライセンスを伝達するための装置及び方法によれば、所定コンテンツを提供する機器と接続されない状態でコンテンツを使用する機器の間に互いに匿名性を保障しながら安全にコンテンツのライセンスを伝達できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は添付する図面と共に詳細に後述している実施形態を参照すれば明確になる。しかしながら、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、相異なる多様な形態で具現されるものであり、本実施形態は、本発明の開示が完全となり、当業者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、特許請求の範囲の記載に基づいて決められなければならない。なお、明細書全体にかけて同一参照符号は同一構成要素を示すものとする。
【0019】
以下、本発明の実施形態によってコンテンツのライセンスを伝達するための装置及び方法を説明するためのブロック図又は処理流れ図に関する図面を参照して本発明について説明する。この時、処理流れ図図面の各ブロックと流れ図図面の組み合わせはコンピュータプログラムインストラクションによって遂行できることを理解できるものである。これらコンピュータプログラムインストラクションは汎用コンピュータ、特殊用コンピュータ又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサーに搭載できるため、コンピュータ又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサーを通じて遂行されるそのインストラクションが流れ図ブロックで説明された機能を遂行する手段を生成する。これらコンピュータプログラムインストラクションは、特定方式に機能を実現するためコンピュータ又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を指向できるコンピュータ利用可能又はコンピュータ読み取り可能メモリに貯蔵されることも可能なので、そのコンピュータ利用可能又はコンピュータ読み取り可能メモリに貯蔵されたインストラクションは流れ図ブロックで説明された機能を遂行するインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータ又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能なので、コンピュータ又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作段階が遂行されてコンピュータで実行されるプロセスを生成してコンピュータ又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を遂行するインストラクションは流れ図ブロックで説明された機能を実行するための段階を提供することも可能である。
【0020】
また、各ブロックは特定された論理的機能を実行するための一つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメント又はコードの一部を示すことができる。また、幾つ代替実行例ではブロックで言及された機能が順序を外れて発生することも可能なことを注目しなければならない。例えば、繋がって示されている二個のブロックは事実実質的に同時に遂行されることも可能であり、又はそのブロックがたびたび該当する機能によって逆順に遂行されることも可能である。
【0021】
図3は、本発明の実施形態によるコンテンツのライセンスを伝達するための装置が示されている図面である。
【0022】
図示するように、本発明の実施形態によるライセンスを伝達するための装置100は、ライセンス提供機器110、ライセンス要請機器120、及びコンテンツ提供機器130を含むことができる。この時、ライセンス提供機器110は、コンテンツ提供機器130で提供する所定コンテンツについてのライセンスを保有しており、ライセンス要請機器120はライセンス提供機器110に所定コンテンツについてのライセンスを要請してコンテンツ提供機器130で提供するコンテンツを使用する。
【0023】
図4は、本発明の実施形態によるライセンス提供機器が示されている図面である。
【0024】
図示するように、本発明の実施形態によるライセンス提供機器110はライセンス要請機器120のライセンス要請によって所定コンテンツについてのコンテンツ情報をライセンス要請機器120に送信するコンテンツ情報送信部111、ライセンス要請機器120でコンテンツ情報送信部111から送信したコンテンツ情報に応じて生成したハッシュ値を受信するハッシュ値受信部112、受信したハッシュ値によってライセンス要請機器120に関する所定のコンテンツについてのライセンスを含むライセンストークンを生成するライセンストークン生成部113、及び生成したライセンストークンをライセンス要請機器120に送信するライセンストークン送信部114を含むことができる。
【0025】
この時、本発明の実施形態でライセンス提供機器110及びライセンス要請機器120はコンテンツ提供機器130と接続が行われない状態でライセンスの伝達が行われる場合を例を挙げて説明する。これは、ライセンス提供機器110及びライセンス要請機器120がコンテンツ提供機器130と接続が可能な状態ではコンテンツ提供機器130によってライセンスが伝達できるためである。また、本発明の実施形態でライセンス提供機器110及びライセンス要請機器120は、WLAN、Bluetooth、WPAN、UWBなどの近距離通信網を通じて連結される場合を例を挙げて説明する。
【0026】
コンテンツ情報送信部111は、ライセンス提供機器110が保有したライセンスに該当するコンテンツ情報(例えば、コンテンツIDなど)をライセンス要請機器120に送信できる。この時、コンテンツ情報送信部111は、コンテンツ情報をライセンス提供機器110の暗号キーで暗号化してライセンス要請機器120に送信でき、場合によってコンテンツ情報と共にライセンス提供機器110の認証書もライセンス提供機器110の暗号キーで暗号化して送信できる。
【0027】
ハッシュ値受信部112は、ライセンス要請機器120に所定コンテンツについてのコンテンツ情報を送信した後、ライセンス要請機器120で生成したハッシュ値を受信できる。このようなハッシュ値は、ライセンス要請機器120で生成した所定乱数、ライセンス提供機器110の情報、及びコンテンツ情報を含むことができる。また、ハッシュ値受信部112で受信するハッシュ値はライセンス提供機器110の暗号キーやライセンス提供機器110及びライセンス要請機器120が共有する暗号キーによって暗号化できる。
【0028】
ライセンストークン生成部113は、受信したハッシュ値、及びライセンス提供機器110が保有したライセンスを含むことができる。以下、本発明の実施形態でライセンス提供機器110で所定コンテンツについて保有したライセンスをライセンスAと称する。また、ライセンストークン生成部113は生成したライセンストークンがライセンス提供機器110で生成したことを示すためにライセンス提供機器110の暗号キーで電子署名できる。また、ライセンストークン送信部114は生成したライセンストークンをライセンス要請機器120に送信する。
【0029】
図5は、本発明の実施形態によるライセンス要請機器が示されている図面である。
【0030】
図示するように、本発明の実施形態によるライセンス要請機器120はライセンス提供機器110から所定コンテンツについてのコンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信部121、受信したコンテンツ情報にとってハッシュ値を生成するハッシュ値生成部122、生成したハッシュ値をライセンス提供機器110に送信するハッシュ値送信部123、及びライセンス提供機器110から送信したハッシュ値、及びライセンス提供機器110のライセンスであるライセンスAを含むライセンストークンを受信するライセンストークン受信部124を含むことができる。
【0031】
コンテンツ情報受信部121は、ライセンス提供機器110が保有したライセンスに該当するコンテンツ情報を受信でき、受信するコンテンツ情報は場合によってライセンス提供機器110の暗号キーで暗号化できる。
【0032】
ハッシュ値生成部122は、受信したコンテンツ情報と共に所定乱数を生成し、生成した乱数、コンテンツ情報及びライセンス提供機器110の情報によってハッシュ値を生成できる。この時、生成したハッシュ値はハッシュ値送信部123によってライセンス提供機器110に送信でき、送信するハッシュ値はライセンス提供機器110の暗号キー又はライセンス提供機器110及びライセンス要請機器120が共有する暗号キーによって暗号化できる。
【0033】
ライセンストークン受信部124は、ハッシュ値送信部123でライセンス提供機器110に送信したハッシュ値によってライセンス提供機器110で生成したライセンストークンを受信できる。このようなライセンストークンは、ハッシュ値、及びライセンス提供機器110が保有したライセンスであるライセンスAを含むことができる。また、受信するライセンストークンは、ライセンス提供機器110で生成したことを証明するためにライセンス提供機器110の暗号キーで電子署名できる。
【0034】
一方、ライセンス要請機器120は、ライセンス提供機器110からライセンストークンを受信するようになれば、これを貯蔵するようになり、コンテンツ提供機器130との接続を待つ。これは、本発明の実施形態ではライセンス要請機器120がコンテンツ提供機器130と接続されない状態である場合、ライセンス提供機器110からライセンスが伝達される場合を例を挙げて説明しているためであり、もしライセンスが伝達される前にコンテンツ提供機器130と接続された状態であればコンテンツ提供機器130によってライセンス提供機器110のライセンスが伝達できる。
【0035】
また、本発明の実施形態でライセンス要請機器120は匿名性が保障される場合を例を挙げて説明する。言い換えれば、ライセンス提供機器110やコンテンツ提供機器130に所定の仮名を匿名性が保障される場合を意味する。
【0036】
従って、本発明の実施形態でライセンス要請機器120は、所定仮名を生成する仮名生成部125、コンテンツ提供機器130との接続が行われるときコンテンツ提供機器130にライセンス提供機器110から受信したライセンストークンを送信するライセンストークン送信部126、及びコンテンツ提供機器130から所定コンテンツについてのライセンスを受信するライセンス受信部127をさらに含むことができる。
【0037】
ライセンス要請機器120は、コンテンツ提供機器130との接続が行われるとき、ライセンストークン送信部126は仮名生成部125によって生成した仮名、ライセンス提供機器110から受信したライセンストークン、及びハッシュ値生成部122で生成した乱数をコンテンツ提供機器130に送信できる。
【0038】
この時、コンテンツ提供機器130は、受信した乱数を通じてライセンストークンに含まれたハッシュ値を確認し、ライセンス提供機器110のライセンスであるライセンスAを受信した仮名についてのライセンスであるライセンスBに変換してライセンス要請機器120に送信する。一方、ライセンス要請機器120は乱数、ライセンストークン、及び仮名をコンテンツ提供機器130に送信するとき暗号キーによって自分の認証書と一緒に暗号化して送信できる。
【0039】
一方、ライセンス受信部127は、コンテンツ提供機器130から送信したライセンスBを受信して貯蔵し、ライセンス要請機器120は受信したライセンスBによってコンテンツ提供機器130で提供されるコンテンツを使用できる。
【0040】
図6は、本発明の実施形態によるコンテンツ提供機器が示されている図面である。
【0041】
図示するように、本発明の実施形態によるコンテンツ提供機器130はライセンス要請機器120との接続が行われた場合、ライセンス要請機器120から乱数、仮名及びライセンストークンを受信するライセンストークン受信部131、受信したライセンストークンに含まれたハッシュ値を確認するハッシュ値確認部132、ハッシュ値確認によってライセンストークンに含まれたライセンス提供機器110のライセンスであるライセンスAを仮名を使用するライセンス要請機器120のライセンスであるライセンスBに変換するライセンス変換部133、及び変換されたライセンスBをライセンス要請機器に送信するライセンス送信部134を含むことができる。
【0042】
ライセンス変換部133はハッシュ値確認部132の確認結果、ライセンス要請機器120が正当な場合ライセンスAを仮名を使用するライセンス要請機器120のライセンスであるライセンスBに変換できる。これは、本発明の実施形態でライセンス要請機器120の匿名性が保障される場合を例を挙げて説明しているためであり、それによりライセンス変換部133はライセンス要請機器120ではないライセンス要請機器120が使用する仮名についてのライセンスに変換することである。また、ライセンス送信部134は仮名を使用するライセンス要請機器120の暗号キーで暗号化されたライセンスBを送信してもよい。
【0043】
図7は、本発明の実施形態によるライセンスを提供する方法が示されている図面である。
【0044】
図示するように、本発明の実施形態によるライセンスを提供する方法は、先ずライセンス要請機器120がライセンス提供機器110に所定コンテンツについてのライセンスを要請する(S110)。この時、本発明の実施形態でライセンス提供機器110又はライセンス要請機器120はコンテンツ提供機器130と接続が行われなくてコンテンツ提供機器130によってライセンスの伝達が不可能な状態である場合を例を挙げて説明する。また、ライセンス要請機器120の匿名性が保障されなければならない場合を例を挙げて説明する。
【0045】
ライセンス提供機器110は、ライセンス要請機器120からライセンス要請によってライセンスを有したコンテンツについてのコンテンツ情報をライセンス要請機器120に送信する(S120)。この時、送信するコンテンツ情報は、場合によってライセンス提供機器110の暗号キーで暗号化でき、コンテンツ情報と共にライセンス提供機器110の認証書も共に送信できる。
【0046】
ライセンス提供機器110は、ライセンス要請機器120で送信したコンテンツ情報に応じて生成したハッシュ値を受信する(S130)。この時、受信するハッシュ値は、ライセンス要請機器120で所定乱数を生成し、生成した乱数、ライセンス提供機器110の情報、及びコンテンツ情報によって生成できる。また、受信するハッシュ値は場合によってライセンス提供機器110の暗号キーで暗号化されるか、或いはライセンス提供機器110及びライセンス要請機器120が共有する暗号キーによって暗号化できる。
【0047】
ライセンス提供機器110は、受信したハッシュ値、及び自分が保有したライセンスを含むライセンストークンを生成し(S140)、生成したライセンストークンをライセンス要請機器120に送信する(S150)。この時、ライセンス要請機器120に送信するライセンストークンは、ライセンス提供機器110で生成したことを示すためライセンス提供機器110の暗号キーで電子署名できる。
【0048】
図8は、本発明の実施形態によるライセンスを要請する方法が示されている図面である。
【0049】
図示するように、本発明の実施形態によるライセンスを要請する方法は、先ずライセンス要請機器120からライセンス提供機器110に所定コンテンツについてのライセンスを要請する(S210)。この時、ライセンス提供機器110及びライセンス要請機器120は前述したように、コンテンツ提供機器130と接続が行われなくてコンテンツ提供機器130によってライセンスの伝達が不可能な状態である場合を例を挙げて説明する。また、ライセンス要請機器120の匿名性が保障されなければならない場合を例を挙げて説明する。
【0050】
ライセンス要請機器120は、ライセンス提供機器110から所定コンテンツについてのコンテンツ情報を受信する(S220)。この時、受信するコンテンツ情報はライセンス提供機器110の暗号キーによって暗号化でき、場合によってライセンス提供機器110の認証書も共に受信できる。
【0051】
ライセンス要請機器110は、所定乱数を生成し(S230)、生成した乱数、ライセンス提供機器110の情報、及びコンテンツ情報によってハッシュ値を生成する(S240)。
【0052】
ライセンス要請機器120は、生成したハッシュ値をライセンス提供機器110に送信し(S250)、ライセンス提供機器110からハッシュ値、及びライセンス提供機器110が有したライセンスを含むライセンストークンを受信する(S260)。この時、受信するライセンストークンはライセンス提供機器110によって生成したことを示すためライセンス提供機器110の暗号キーで電子署名できる。
【0053】
また、本発明の実施形態でライセンス要請機器120はその匿名性が保障される場合を例を挙げて説明しているのでライセンス要請機器120は所定仮名を生成する(S270)。
【0054】
ライセンス要請機器120は、受信したライセンストークンを貯蔵し、コンテンツ提供機器130と接続要否を判断する(S280)。判断結果、ライセンス要請機器120がコンテンツ提供機器130と接続が行われた場合、ライセンス要請機器120はコンテンツ提供機器130に仮名、乱数、及びライセンストークンを送信する(S290)。
【0055】
以後、ライセンス要請機器120はコンテンツ提供機器130からライセンス提供機器110のライセンスを仮名を使用するライセンス要請機器120のライセンスに変換したライセンスを受信する(S300)。言い換えれば、ライセンス要請機器120からコンテンツ提供機器130に送信したライセンストークンにはライセンス提供機器110のライセンスであるライセンスAが含まれる。この時、コンテンツ提供機器130は、受信した乱数によってライセンストークンに含まれたハッシュ値を確認し、ライセンスAを仮名を使用するライセンス要請機器120のライセンスであるライセンスBに変換してライセンス要請機器120に送信する。
【0056】
ライセンス要請機器120は、受信したライセンスBによってコンテンツ提供機器130で提供するコンテンツを使用する(S310)。
【0057】
図9は、本発明の実施形態によるライセンスが伝達される流れが示されている図面である。この時、図9はライセンス要請機器120がライセンス提供機器110からライセンスが伝達されるときコンテンツ提供機器130と接続されない状態で理解でき、ライセンス提供機器110からライセンスが伝達された後にコンテンツ提供機器130と接続された状態を例を挙げて説明する。
【0058】
図示するように、本発明の実施形態によるライセンスが伝達される流れは、先ずライセンス要請機器120からライセンス提供機器110に所定コンテンツについてのライセンスを要請する(S410)。ライセンス提供機器110は、ライセンス要請機器120の要請に応じてライセンスを保有したコンテンツのコンテンツ情報をライセンス要請機器120に送信する(S420)。この時、ライセンス要請機器120に送信するコンテンツ情報はライセンス提供機器110の暗号キーで暗号化でき、ライセンス提供機器110の認証書と一緒に送信できる。
【0059】
ライセンス要請機器120は、所定乱数を生成し(S430)、生成した乱数、ライセンス提供機器110の情報、及びコンテンツ情報によってハッシュ値を生成する(S440)。ライセンス要請機器120は、生成したハッシュ値をライセンス提供機器110に送信し(S450)、ライセンス提供機器110は受信したハッシュ値、及び自分が保有したライセンスを含むライセンストークンを生成してライセンス要請機器120に送信する(S460)。この時、ライセンス提供機器110に送信するハッシュ値は、ライセンス提供機器110の暗号キーや共有する暗号キーで暗号化できる。また、ライセンス要請機器120が受信したライセンストークンは、ライセンス提供機器110が生成したことを示すためライセンス提供機器110の暗号キーで電子署名できる。
【0060】
本発明の実施形態で、ライセンス要請機器120がライセンス提供機器110からライセンストークンを受信するときまでライセンス要請機器120は、コンテンツ提供機器130と接続されない状態である場合を例を挙げて説明する。
【0061】
ライセンス提供機器110から送信したライセンストークンを受信したライセンス要請機器120は匿名性保障のための仮名を生成し(S470)、コンテンツ提供機器130との接続待機状態を維持する。
【0062】
ライセンス要請機器120とコンテンツ提供機器130が接続された場合、ライセンス要請機器120はコンテンツ提供機器130に乱数、仮名、及びライセンストークンを送信する(S480)。この時、コンテンツ提供機器130に送信するライセンストークンは、前述したハッシュ値及びライセンス提供機器110のライセンスであるライセンスAが含まれることができる。
【0063】
コンテンツ提供機器130は、ライセンス要請機器120から送信した乱数によってライセンストークンに含まれたハッシュ値を確認し、ライセンス提供機器110のライセンスであるライセンスAを仮名を使用するライセンス要請機器120のライセンスであるライセンスBに変換し(S490)、ライセンスBをライセンス要請機器120に送信する(S500)。
【0064】
この時、ライセンス要請機器120とコンテンツ提供機器130に保安チャネルが形成されない場合、乱数、仮名、及びライセンストークンはライセンス要請機器120とコンテンツ提供機器130が共有する暗号キーで暗号化できる。また、ライセンストークンがライセンス提供機器110によって生成したことを示すための情報も共にコンテンツ提供機器130に送信できる。また、場合によってライセンス要請機器120の暗号キー及び認証書も共に送信できる。そして、コンテンツ提供機器130からライセンス要請機器120に送信するライセンスもライセンス要請機器120の暗号キーで暗号化できる。
【0065】
本発明の実施形態で使用される用語のうち‘部’はソフトウェア又はFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又は注文型半導体(ASIC)のようなハードウェア構成要素を意味し、部はどんな役割を遂行する。だが、部はソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。部は、アドレッシングできる貯蔵媒体にあるように構成されてもよく、一つ又はその以上のプロセッサーを実行させるように構成されてもよい。従って、一例として、部はソフトウェア構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。構成要素と部で提供される機能はさらに小さい数の構成要素及び部で結合されるか、或いは追加的な構成要素と部でさらに分離できる。
【0066】
以上のように本発明に従うコンテンツのライセンスを伝達するための装置及び方法を例示された図面を参照して説明したが、本明細書に開示された実施形態と図面によって本発明は限定されなく、その発明の技術思想範囲内で当業者によって多様な変形が行われることができることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】従来の技術によるコンテンツのライセンスを伝達するための装置が示されている図である。
【図2】従来の技術によるコンテンツのライセンスが伝達される流れが示されている図である。
【図3】本発明の実施形態によるコンテンツのライセンスを伝達するための装置が示されている図である。
【図4】本発明の実施形態によるライセンス提供機器が示されている図である。
【図5】本発明の実施形態によるライセンス要請機器が示されている図である。
【図6】本発明の実施形態によるコンテンツ提供機器が示されている図である。
【図7】本発明の実施形態によるコンテンツのライセンスを提供する方法が示されている図である。
【図8】本発明の実施形態によるコンテンツのライセンスを要請する方法が示されている図である。
【図9】本発明の実施形態によるコンテンツのライセンスが伝達される流れが示されている図である。
【符号の説明】
【0068】
110 ライセンス提供機器
120 ライセンス要請機器
130 コンテンツ提供機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定コンテンツについてのライセンスを要請する機器に前記コンテンツのコンテンツ情報を送信するコンテンツ情報送信部;
前記ライセンスを要請する機器で前記伝送されたコンテンツ情報に応じて生成したハッシュ値を受信するハッシュ値受信部;
前記受信したハッシュ値によって前記ライセンスを要請する機器について保有したライセンスを含むライセンストークンを生成するライセンストークン生成部;及び
前記生成したライセンストークンを前記ライセンスを要請する機器に送信するライセンストークン送信部を含むことを特徴とするコンテンツのライセンスを伝達するための装置。
【請求項2】
前記ライセンスを要請する機器は所定乱数を生成し、
前記生成した乱数、前記伝送されたコンテンツ情報、及び前記コンテンツ情報を送信した機器の情報に応じて前記ハッシュ値を生成することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための装置。
【請求項3】
前記ライセンストークンは、前記受信したハッシュ値、及び前記コンテンツ情報を送信する機器のライセンスを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための装置。
【請求項4】
前記ライセンストークン送信部は、前記生成したライセンストークンを前記ライセンストークンを生成した機器の暗号キーで暗号化して送信することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための装置。
【請求項5】
所定コンテンツについてのライセンスを保有した機器から前記コンテンツについてのコンテンツ情報を受信するコンテンツ情報受信部;
前記受信したコンテンツ情報によってハッシュ値を生成するハッシュ値生成部;
前記生成したハッシュ値を前記ライセンスを保有した機器に送信するハッシュ値送信部;及び
前記ライセンスを保有した機器から前記送信したハッシュ値、及び前記ライセンスを含むライセンストークンを受信するライセンストークン受信部を含むことを特徴とするコンテンツのライセンスを伝達するための装置。
【請求項6】
前記受信するコンテンツ情報は、前記ライセンスを保有した機器の暗号キーで暗号化されることを特徴とする請求項5に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための装置。
【請求項7】
前記ハッシュ値生成部は所定乱数を生成し、
前記生成した乱数、前記受信するコンテンツ情報、及び前記ライセンスを保有した機器の機器情報に応じて前記ハッシュ値を生成することを特徴とする請求項5に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための装置。
【請求項8】
前記ライセンストークンは、前記ハッシュ値及び前記ライセンスを保有した機器のライセンスを含むことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための装置。
【請求項9】
所定仮名を生成する仮名生成部;
前記生成した仮名、前記生成した乱数、及び前記ライセンストークンを前記コンテンツを提供する機器に送信するライセンストークン送信部;及び
前記コンテンツを提供する機器から前記コンテンツについてのライセンスを受信するライセンス受信部をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための装置。
【請求項10】
前記コンテンツを提供する機器は、前記乱数によって前記ライセンストークンに含まれたハッシュ値を確認し、
前記ライセンストークンに含まれた前記ライセンスを保有した機器のライセンスを前記仮名を使用する機器のライセンスに変換することを特徴とする請求項9に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための装置。
【請求項11】
前記コンテンツを提供する機器は、前記変換されたライセンスを前記仮名を使用する機器の暗号キーで暗号化して送信することを特徴とする請求項10に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための装置。
【請求項12】
所定コンテンツについてのライセンスを要請する機器に前記コンテンツのコンテンツ情報を送信する段階;
前記ライセンスを要請する機器で前記伝送されたコンテンツ情報によって生成したハッシュ値を受信する段階;
前記受信したハッシュ値によって前記ライセンスを要請する機器について保有したライセンスを含むライセンストークンを生成する段階;及び
前記生成したライセンストークンを前記ライセンスを要請する機器に送信する段階を含むことを特徴とするコンテンツのライセンスを伝達するための方法。
【請求項13】
前記ライセンスを要請する機器は所定乱数を生成し、
前記生成した乱数、前記伝送されたコンテンツ情報、及び前記コンテンツ情報を送信した機器の情報に応じて前記ハッシュ値を生成することを特徴とする請求項12に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための方法。
【請求項14】
前記ライセンストークンは、前記受信したハッシュ値及び前記コンテンツ情報を送信する機器のライセンスを含むことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための方法。
【請求項15】
前記ライセンストークンを送信する段階は、前記生成したライセンストークンを前記ライセンストークンを生成した機器の暗号キーで暗号化して送信する段階を含むことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための方法。
【請求項16】
所定コンテンツについてのライセンスを保有した機器から前記コンテンツについてのコンテンツ情報を受信する段階;
前記受信したコンテンツ情報によってハッシュ値を生成する段階;
前記生成したハッシュ値を前記ライセンスを保有した機器に送信する段階;及び
前記ライセンスを保有した機器から前記送信したハッシュ値、及び前記ライセンスを含むライセンストークンを受信する段階を含むことを特徴とするコンテンツのライセンスを伝達するための方法。
【請求項17】
前記受信するコンテンツ情報は、前記ライセンスを保有した機器の暗号キーで暗号化されることを特徴とする請求項16に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための方法。
【請求項18】
前記ハッシュ値を生成する段階は所定乱数を生成する段階;及び
前記生成した乱数、前記受信するコンテンツ情報、及び前記ライセンスを保有した機器の機器情報に応じて前記ハッシュ値を生成する段階を含むことを特徴とする請求項16に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための方法。
【請求項19】
前記ライセンストークンは、前記ハッシュ値及び前記ライセンスを保有した機器のライセンスを含むことを特徴とする請求項16に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための方法。
【請求項20】
所定仮名を生成する段階;
前記生成した仮名、前記生成した乱数、及び前記ライセンストークンを前記コンテンツを提供する機器に送信する段階;及び
前記コンテンツを提供する機器から前記コンテンツについてのライセンスを受信する段階をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための方法。
【請求項21】
前記コンテンツを提供する機器は、前記乱数によって前記ライセンストークンに含まれたハッシュ値を確認し、
前記ライセンストークンに含まれた前記ライセンスを保有した機器のライセンスを前記仮名を使用する機器のライセンスに変換することを特徴とする請求項20に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための方法。
【請求項22】
前記コンテンツを提供する機器は、前記変換されたライセンスを前記仮名を使用する機器の暗号キーで暗号化して送信することを特徴とする請求項21に記載のコンテンツのライセンスを伝達するための方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−220102(P2007−220102A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−22708(P2007−22708)
【出願日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】