説明

コンテンツベースのソーシャルネットワーキングシステム及び方法

多数のユーザーがデジタルコンテンツを利用して互いに対話することができる、コンテンツベースのソーシャルネットワーキングシステム及び方法が提供されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンテンツを利用したソーシャルネットワーキングのためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人々が情報を共有したり通信したりできるようにするソーシャルネットワーキングのサイトはよく知られている。例えば、Facebook(登録商標)は、よく知られているソーシャルネットワーキングのウェブサイトでありシステムである。人々は、Facebook(登録商標)の様なソーシャルネットワーキングのサイトを利用して、メッセージ、グラフィックイメージ、音楽、映像、及び他の情報を、送ったり共有したりする。それは、友達と連絡を取り合え、或る特定の時点に彼らが何をしているかが分かる、便利な機構である。同様に、Apple Computer(登録商標)のiPhone(登録商標)は、iPhone(登録商標)のユーザーが、彼らの友達の所在地を確定し、友達それぞれがどんな気分なのかを、各友達に自分の感情(例えば、嬉しい)を表示させる入力機構を介して知ることができるようにしている、1つ又はそれ以上のアプリケーションを有している。他のモバイルデバイスには、更に、モバイルハンドセットの物理的な所在地を確定できるようにするGPS性能を有するものもある。
【0003】
デジタル音楽のシステム及び方法もよく知られている。例えば、Apple Computer(登録商標)のiPod(登録商標)及びApple Computer(登録商標)のiTunes(登録商標)のウェブサイトは、ユーザーが、音楽、映像、アプリケーション、及び同種のもの、を含んでいるデジタルコンテンツの1件又はそれ以上のデジタルコンテンツを、閲覧し、選択し、購入できるようにしている。更に、ユーザーが1件又はそれ以上のデジタルコンテンツを閲覧し、選択し、購入できるようにしている他の知られているポータブルMP3プレーヤー及びシステムがある。別の領域では、Yahoo!(登録商標)のInstant Messenger(登録商標)が、第1のユーザーと第2のユーザーがInstant Messenger(登録商標)上で接続されている場合、第1のユーザーに、Yahoo!(登録商標)のインターネットラジオサービスが現在第2のユーザーにストリーミングしている歌曲の名前を情報提供することになる。
【0004】
従って、ソーシャルネットワーキングをデジタルコンテンツと組み合わせるシステム及び方法を提供することが望ましく、この目的を達成させることに本開示は向けられている。その様なシステムを地理的位置確認構成要素(例えば、GPS)と組み合わせることも望ましいであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願第11/788,711号
【特許文献2】米国特許出願第12/355,546号
【特許文献3】米国特許出願第12/167,860号
【発明の概要】
【0006】
多数のユーザーがデジタルコンテンツを利用して互いに対話することができる、コンテンツベースのソーシャルネットワーキングシステム及び方法が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】コンテンツソーシャルネットワーキングのためのシステムの或る実施形態の実装を示している。
【図2】コンテンツソーシャルネットワーキングのための方法の一例を示している。
【図3】コンテンツソーシャルネットワーキングのためのシステムで、地理を組み入れた或る実施形態の実装を示している。
【図4】コンテンツソーシャルネットワーキングのための或る地理的実施形態を示している。
【図5】コンテンツソーシャルネットワーキングのための或る地理的実施形態を示している。
【図6】コンテンツソーシャルネットワーキングのための或る地理的実施形態での例示としてのグラフィカルユーザーインターフェースを示している。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示は、特に、ハードウェア/ソフトウェア混在型ベースのデジタル音楽ベースネットワーキングシステムに適用でき、この観点で本開示を記述してゆく。とはいえ、本システム及び方法は、その用途を、例えば他の実装式(ソフトウェアベース又はハードウェアベース)などへ拡げることができ、他の型式のデジタルコンテンツと共に使用することもできることが理解されるであろう。
【0009】
図1は、コンテンツソーシャルネットワーキングのためのシステム10の或る実施形態の実装を示している。システムは、この実装ではハードウェア/ソフトウェアベースのシステムとして実装することができる。システム10は、1つ又はそれ以上のモバイルハンドセット12(例えば図1に示されているユーザーAによって使用されている第1のモバイルハンドセット12a及びユーザーBによって使用されている第2のモバイルハンドセット12bなど)を含むことができ、そこでシステムはユーザー同士がコンテンツを利用して互いに社交的にネットワーク化できる/戯れ合えるようにする。それぞれのモバイルハンドセット20は、システムと対話するのに十分な、処理手続きパワー、表示性能、接続性能、及びメモリ、を有する処理手続きユニットベースのデバイスとすることができる。それぞれのモバイルハンドセットは、例えば、PDA、携帯電話、電話性能の有無にかかわらずワイヤレスEメールデバイス(例えばBlackberryやiPhoneなど)、ハンドヘルド型デジタルコンテンツデバイス(例えばIpods及び同種のものなど)、又はデジタルコンテンツのダウンロードや再生ができる他のハンドヘルド型デバイスであってもよい。
【0010】
システムは、1つ又はそれ以上のモバイルハンドセットに1つ又はそれ以上のリンク15上で接続することができる、1つ又はそれ以上のサーバコンピュータの様な、コンピュータ14を更に備えることができる。リンクは、インターネットの様な何れの型式のリンクであってもよく、ハードワイヤード、ワイヤレス、又はそれら2つの何らかの組合せとすることができる。リンクは、ワイヤレスである場合には、例えば、セルラー電話ネットワーク、WiFiネットワーク(例えば802.11ネットワークなど)、ワイヤレスデータネットワーク(例えばEV-DO又はEDGEなど)、又は何れの他のワイヤレスネットワークであってもよい。リンク15は、1つ又はそれ以上のモバイルハンドセット12が、データ及び情報を、以下に更に詳細に説明されているデジタルコンテンツを含めて、コンピュータ14と交換できるようにする。コンピュータ14は、モバイルハンドセットがコンピュータ14に接続してそれと対話できるようにする、適切な1つ又はそれ以上のインターフェース/回路構成を有することができる。
【0011】
それぞれのモバイルハンドセット12は、揮発性か不揮発性かを問わず、1つ又はそれ以上のデジタルコンテンツ18をモバイルハンドセット12側に記憶する、ハードディスクドライブやフラッシュメモリなどの様な、記憶デバイス16を更に備えることができる。デジタルコンテンツは、歌曲、映像、写真、ポッドキャスト、ラジオフィード、アプリケーション、文書、歌詞、アーティストの経歴、コンサート情報、又は如何なる他のデジタルコンテンツであってもよく、記憶デバイス16は、これらの異なった型式のデジタルコンテンツの1件又はそれ以上のデジタルコンテンツを記憶することができる。それぞれのモバイルハンドセットは、ユーザーが対話しようとするデジタルコンテンツを、ユーザーインターフェースを介してスクロールし選択できるようにするディスプレイ20も含むことができる。それぞれのモバイルハンドセットは、ユーザーが、組になったイヤホンやスピーカーなどをモバイルハンドセット並びに当該モバイルハンドセットの動作を制御する処理手続きユニット(図示せず)に差し込めるようにするインターフェース(図示せず)と、モバイルハンドセットの回路構成にパワー供給するパワー供給源(図示せず)も含むことができる。それぞれのモバイルハンドセットは、ユーザーがモバイルハンドセットと対話できるようにする入力デバイスと、モバイルハンドセットをコンピュータ14に接続してそれと対話できるようにする接続回路構成(図示せず)も含むことができる。ワイヤードリンク15の場合、接続回路構成は、導電体をモバイルハンドセットへ差し込めるようにするインターフェースであってもよい。ワイヤレスリンク15の場合、接続回路構成は、モバイルハンドセットをワイヤレスでコンピュータ14と対話できるようにするワイヤレス回路構成であってもよい。
【0012】
コンピュータ14は、1つ又はそれ以上の処理手続きユニット、記憶デバイス、及びインターフェース(図示せず)、並びに以下に更に詳細に説明されている様に様々なコンテンツソーシャルネットワーキングを行うコンテンツネットワーキングユニット30(本実施形態ではコンピュータ14の1つ又はそれ以上の処理手続きユニットによって実行される複数のコンピュータコード列として実装)を更に備えることができる。コンピュータ14は、コンテンツを記憶し、ユーザーが自分のデジタルコンテンツの目録作成や編集を行えるようにするコンテンツ記憶部32(本実施形態ではコンピュータ14の1つ又はそれ以上の処理手続きユニットによって実行される複数のコンピュータコード列として実装)を更に備えることができる。コンテンツ記憶部32は、それぞれのユーザー毎のデジタルコンテンツのリスティング(ライブラリ)も有することができ、リスティングのデジタルコンテンツは当該ユーザーが対話をする権利を有しているデジタルコンテンツである。コンテンツネットワーキングユニット30は、1つ又はそれ以上のモバイルハンドセット12からコンピュータによって受信されたコンテンツを識別する、及び/又は受信されたコンテンツがコンテンツ記憶部32に既に記憶されているか否かを判定する、コンテンツ識別ユニット34(本実施形態ではコンピュータ14の1つ又はそれ以上の処理手続きユニットによって実行される複数のコンピュータコード列として実装)を更に備えることができる。ネットワーキングユニットは、以下に図2に関連付けて説明されている様に、受信されたコンテンツに応えて行うべきネットワーク化アクションを確定するネットワークユニット36(本実施形態ではコンピュータ14の1つ又はそれ以上の処理手続きユニットによって実行される複数のコンピュータコード列として実装)を更に備えることができる。コンテンツネットワーキングユニット30は、従って、以下に説明されている様に、ユーザー間にデジタルコンテンツに基づいたソーシャルネットワーキングを実装することができる。これより、図1に示されているシステムによって実装されているコンテンツソーシャルネットワーキングの一例を、図2を参照しながら説明する。
【0013】
図2は、図1に示されているシステムを使用して実装することができるが、但し他のシステムを使用して実装されていてもよいとされる、コンテンツソーシャルネットワーキングのための方法50の一例を示している。本方法では、第1のモバイルハンドセットのユーザーは、デジタルコンテンツを相手に、例えばユーザーが当該コンテンツを再生/鑑賞するとか当該デジタルコンテンツを閲覧するなどによって、対話する(52)。ユーザーが当該デジタルコンテンツと対話するとき、ユーザーは、随意的に、自分が社交的に対話したい/戯れ合いたい相手(第2のユーザー)を識別することもできる。当該デジタルコンテンツ(又は識別子)、及び随意的には第2のユーザーの身分証明が、図1に示されているコンピュータ14に送られる。コンピュータ14は、当該デジタルコンテンツを(例えば図1のコンテンツ識別ユニット34を使用して)識別し、次いで識別された当該デジタルコンテンツに関連付けられているサービスを、第2のモバイルハンドセットのユーザーに、例えば図1のネットワークユニット36を使用するなどして提供する(54)。例えば、サービスは、第1のユーザーと第2のユーザーが、第2のユーザーの提供された識別子に基づく当該デジタルコンテンツを利用して、互いにソーシャルネットワーク化できる/戯れ合えるようにしてもよい。代わりに、ユーザーがシステムを使用して社交的にネットワーク化することに合意すると、次にシステムが、社交的にネットワーク化することに合意したそれぞれのユーザーにどのデジタルコンテンツを相手に対話しているかを表示し、そうして誰もが他のユーザー又はシステムと通信することができるようにしてもよい。もう1つの代わりのやり方として、システムは、受信されたデジタルコンテンツを共有させる1つ又はそれ以上のユーザーを様々な判定基準に基づいて選択してもよい。判定基準には、地理的近接性、ソーシャルネットワーク内での会員資格又は「友達リスト」、又は共通のサービス又はネットワークへの所属を含めることができる。判定基準は、私的グループ(例えば、ユーザーのソーシャルネットワーク)から選択することもできるし、公共グループ(例えば、Sprint(登録商標)の全ワイヤレス顧客)から選択することもできる。
【0014】
デジタルコンテンツに関連付けられているサービスは様々であってもよい。例えば、図1に示されているコンピュータ14は、識別されたデジタルコンテンツを、第2のユーザーに、当該デジタルコンテンツが第1のユーザーを始発とすることの表示付きで送ってもよい。もう1つの例として、識別されたデジタルコンテンツが第2のユーザーのライブラリ内にもあれば、図1に示されているコンピュータ14は、当該デジタルコンテンツが第1のユーザーを始発とすることの表示を提供し、第2のユーザーが、識別されたデジタルコンテンツを相手に、例えば第2のモバイルハンドセットを使用するなどして、対話できるようにしてもよい(56)。もう1つの例として、識別されたデジタルコンテンツが第2のユーザーのライブラリになければ(よって、第2のユーザーに識別された当該デジタルコンテンツと対話する権利がなければ)、図1に示されているコンピュータ14は、当該デジタルコンテンツが第1のユーザーを始発とすることの表示を提供し、第2のユーザーに、識別された当該デジタルコンテンツを、例えば第2のモバイルハンドセットを使用するなどして購入させ、第2のユーザーが当該デジタルコンテンツと対話できるようにする(56)。この様にして、図1に示されているシステムは、ユーザー同士が互いにデジタルコンテンツを利用してソーシャルネットワーク化する/戯れ合うべく、ユーザーによって使用されてもよい。この通信は、SMSメッセージング、Facebook(登録商標)の様なソーシャルネットワークによって提供されている通信機構、又はモバイルハンドセット上で実行されているアプリケーションによって提供されている通信機構、を介して起こる。
【0015】
図3は、コンテンツソーシャルネットワーキングのためのシステム10で、地理を組み入れたもう1つの実施形態の実装を示している。この図では、図1に示されているのと同じ符号の要素は、同じものであり、同じ動作と機能を行っているので、図3に関して更に説明はしない。この実装では、どのユーザーが他のユーザーとソーシャルネットワーク化する/戯れ合うことができるかを確定するのに、それぞれのユーザーの所在地を使用することができ、即ち、システムは、以下に図4に関連付けて説明されている様に、ソーシャルネットワーク化する/戯れ合う相手の他のユーザーを、当該ユーザーの所在地に基づいて選択することができる。このシステム実施形態を実装するのに、それぞれのモバイルハンドセット12は、当該モバイルハンドセットの所在地をコンピュータ14に送信することができるように、当該モバイルハンドセットの所在地を確定するユニット19を有している。一例として、ユニット19は、既知のGPS回路構成及びソフトウェアであってもよいし、ワイヤレスリンクタワーに基づいてモバイルハンドセットの位置を確定するソフトウェアであってもよい。コンテンツネットワーキングユニット30は、モバイルハンドセットから所在地情報を受信し、必要に応じて所在地情報を処理し、所在地情報をネットワークユニット36に供給するユニット38(本実施形態ではコンピュータ14の1つ又はそれ以上の処理手続きユニットによって実行される複数のコンピュータコード列として実装)を更に備えることができる。ネットワークユニット36は、この実施形態では、次に、それぞれのモバイルハンドセットの所在地情報を使用して、どのユーザーを、デジタルコンテンツを利用してひとまとめにソーシャルネットワーク化するかを確定する。具体的には、どちらかといえば、特定の地理的区域(例えば、同じ町)は、離隔した地理的区域のユーザーよりも、互いにソーシャルネットワーク化及びデートをする可能性が高そうである。従って、図4に示されている様に、第1の地理的区域70のモバイルハンドセットは、システムを使用して、ひとまとめに、社交的にネットワーク化されることになろうが、一方で、外側の地理的区域72のユーザーは、ユーザー同士の間の遠さのせいで、互いに、社交的にネットワーク化されない。図3に示されているシステムを使用して、特定の地理的区域のユーザーによって対話相手にされているデジタルコンテンツの型式を確定し、そうして上述の様に特定の地理的区域内のそれらユーザーを、ひとまとめに、社交的にネットワーク化するようにしてもよい。
【0016】
代わりに、システムは、特定の地理的区域のユーザーが対話しているデジタルコンテンツを確定し、当該ユーザーと彼らのデジタルコンテンツを表現しているものを、システムの他のユーザーに表示することもできる。例えば、図5では、モバイルハンドセット12a、12b、及び12cは、第1の地理的区域70内にある。それらのモバイルハンドセットを操作しているユーザーは、既に、Facebook(登録商標)などを介して既存のソーシャルネットワークの成員である。図3に示されているシステムは、ハンドセット12a、12b、及び12cが、既存のソーシャルネットワークの会員によって操作されていることを認知すると、次に、彼らの1人又はそれ以上に関する情報をその他の1人又はそれ以上に送信することになる。例えば、特定の時点におけるモバイルハンドセット12aは、コンテンツ80に関連付けられているかもしれない。コンテンツ80は、着信メロディ、音楽クリップ(例えば好みの歌曲など)、映像クリップ、芸術作品、又は他のメディアコンテンツであるとしてもよい。図3に示されているシステムは、この情報をモバイルハンドセット12b(一例)に送信することであり、するとモバイルハンドセット12bはそのユーザーに、モバイルハンドセット12a及びそのユーザーがコンテンツ80に関連付けられていて、特定の地理的場所に所在していることを示すことができる。例えば、モバイルハンドセット12bは、第1の地理的区域70、第1の地理的区域70内のモバイルハンドセット12aの所在地、及びモバイルハンドセット12aに関連付けられているコンテンツ80に関する情報、を示すマップ(例えば、モバイルハンドセット12aを、現在モバイルハンドセット12a上で再生されている音楽クリップ又は音楽クリップの描写と関連付けているポップアップウインドウ)を生成することができる。この様にして、ソーシャルネットワークの会員には、自分達のソーシャルネットワークのどの会員が自分の物理的近傍にいるのかが分かり、同様にそれらの会員が現時点に何をしているかが、特定の時点にそれらの会員によって操作されているモバイルハンドセットに関連付けられているコンテンツについての情報を受信することによって分かる。
【0017】
図6は、モバイルハンドセットのための例示としてのグラフィカルユーザーインターフェースを示している。それは、モバイルハンドセット12bのディスプレイ画面100を示している。ディスプレイ画面100は、モバイルハンドセット12aとモバイルハンドセット12bの地理的所在地を示すマップ110を生成する。ディスプレイ画面100は、モバイルハンドセット12aに関するコンテンツ情報120を表示している。この例では、モバイルハンドセット12aは、当該特定時点には「歓喜の歌」を(例えば、音楽クリップ、着信メロディ、ストリーミング音声などとして)再生している。コンテンツ情報120は、当該コンテンツについての情報、例えば、楽曲名(「歓喜の歌」)、カバーアート、アーティスト情報、メタデータなどを示している。コンテンツ情報120は、随意的に、モバイルハンドセット12bのユーザーが、モバイルハンドセット12a、モバイルハンドセット12aのユーザー、及び/又はコンテンツ情報120に関連付けられているコンテンツ、に関係のあるアクションを行うことを許可するセレクタ130を含んでいる。例えば、セレクタ130は、モバイルハンドセット12bのユーザーが、コンテンツ情報120に関連付けられているコンテンツを購入又はサンプリングする(例えば、「歓喜の歌」のクリップを聴取する)こと、又はモバイルハンドセット12aと通信する(例えば、ソーシャルネットワーキング通信機構を介して、SMSメッセージ、Eメール、又はメッセージを送る)こと、を許可するボタンを含んでいてもよい。この実施形態の1つの恩恵は、モバイルハンドセット12bのユーザーが、モバイルハンドセット12aのユーザーが近辺にいることを知り、当該ユーザーがその時点にデジタルコンテンツに関して何をしているかが分かることである。
【0018】
本特許は、時によってソーシャルネットワークを論じてきたが、本特許の概念は、他のユーザーグループ又はユーザー特性に適用することができる。例えば、先に図5に関連付けて説明されている同じアクションを、同じソーシャルネットワークの成員である全ユーザーの代わりに、同じサービス(例えば、ストリーミングラジオサービス)に加入している全ユーザーに、又は他の特性を共通に有している全ユーザー(例えば、自分を特定の音楽グリープのファンであると身分証明している全ユーザー)に提供することができる。
【0019】
上述のシステム及び方法は、「デジタルコンテンツをパソコンからモバイルハンドセットへ転送するための方法及び装置」という名称で2007年8月20日に出願されている米国特許出願第11/788,711号、及び「デジタルコンテンツをパソコンからモバイルハンドセットへ転送するための方法及び装置」という名称で2009年1月16日に出願されている米国特許出願第12/355,546号に記載されている、デジタルコンテンツを転送するためのシステム及び方法と共に使用することもでき、前記両特許出願をここに参考文献として援用する。上述のシステム及び方法は、「音声クリップの作成、使用、及び散布のための方法及び装置」という名称で2008年7月3日に出願されている米国特許出願第12/167,860号に記載されている、音声クリップの作成、使用、及び散布のための方法及び装置と共に使用することもでき、前記特許出願をここに参考文献として援用する。
【0020】
以上、本開示の特定の実施形態に関して説明してきたが、当業者には、本実施形態における変更が、付随の特許請求の範囲によってその範囲が定義されている本開示の原理及び精神から逸脱することなくなされ得ることが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0021】
10 コンテンツソーシャルネットワーキングのためのシステム
12、12a、12b、12c モバイルハンドセット
14 コンピュータ
15 リンク
16 記憶デバイス
18 デジタルコンテンツ
19 モバイルハンドセットの所在地を確定するユニット
20 モバイルハンドセット
30 コンテンツネットワーキングユニット
32 コンテンツ記憶部
34 コンテンツ識別ユニット
36 ネットワークユニット
38 所在地情報をネットワークユニットに供給するユニット
70、72 地理的区域
80 コンテンツ
100 ディスプレイ画面
110 マップ
120 コンテンツ情報
130 セレクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツソーシャルネットワーキングのためのシステムにおいて、
ネットワーキングユニットと、1件又はそれ以上のデジタルコンテンツを記憶しているコンテンツ記憶部と、前記システムのそれぞれのユーザー毎の前記デジタルコンテンツのライブラリと、を有しているコンピュータと、
前記コンピュータにリンク上で接続することができる1つ又はそれ以上のモバイルハンドセットであって、それぞれのモバイルハンドセットは、デジタルコンテンツと対話するためのユニットと、対話相手の前記デジタルコンテンツの識別子を前記コンピュータに連絡するためのユニットと、を有している、モバイルハンドセットと、を備えており、
前記ネットワークキングユニットは、前記対話相手のデジタルコンテンツが前記記憶部に記憶されているかどうかを判定するコンテンツ識別ユニットと、前記対話相手のデジタルコンテンツに係るサービスを、当該対話相手のデジタルコンテンツに基づく1つ又はそれ以上の異なったモバイルハンドセット向けに生成するネットワークユニットと、を更に備えている、システム。
【請求項2】
前記ネットワークユニットは、前記対話相手のデジタルコンテンツが或る異なったモバイルハンドセットに関連付けられているユーザーのライブラリの一部であった場合、当該対話相手のデジタルコンテンツを当該異なったモバイルハンドセットに送る、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ネットワークユニットは、前記対話相手のデジタルコンテンツが前記異なったモバイルハンドセットに関連付けられているユーザーのライブラリの一部でなかった場合、当該異なったモバイルハンドセットのユーザーに、当該対話相手のデジタルコンテンツを購入するよう案内を送る、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記コンピュータは、或る地理的区域内にいる前記システムのユーザーを確定する地理ユニットを更に備えており、前記ネットワークユニットは、前記対話相手のデジタルコンテンツに係るサービスを、前記地理的区域内の、当該対話相手のデジタルコンテンツに基づく1つ又はそれ以上の異なったモバイルハンドセット向けに生成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記ネットワークユニットは、前記対話相手のデジタルコンテンツが或る異なったモバイルハンドセットに関連付けられているユーザーのライブラリの一部であった場合、当該対話相手のデジタルコンテンツを当該異なったモバイルハンドセットに送る、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記ネットワークは、前記対話相手のデジタルコンテンツが前記異なったモバイルハンドセットに関連付けられているユーザーのライブラリの一部でなかった場合、当該異なったモバイルハンドセットのユーザーに、当該対話相手のデジタルコンテンツを購入するよう案内を送る、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
ワイヤレスリンクとワヤードリンクのうちの一方を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
それぞれのデジタルコンテンツは、写真、音楽、映像、ポッドキャスト、テキスト、アプリケーション、及びラジオフィード、を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
それぞれのモバイルハンドセットは、当該モバイルハンドセットの所在地を確定し、当該所在地を前記コンピュータの前記地理ユニットに提供する、地理ユニットを更に備えている、請求項4に記載のシステム。
【請求項10】
それぞれのモバイルハンドセットの前記地理ユニットは、全地球測位衛星ユニットを更に備えている、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
コンピュータとモバイルハンドセットとに基づく、コンテンツソーシャルネットワーキングのための方法であって、前記コンピュータは、ネットワーキングユニットと、1件又はそれ以上のデジタルコンテンツを記憶しているコンテンツ記憶部と、前記システムのそれぞれのユーザー毎の前記デジタルコンテンツのライブラリと、を有しており、1つ又はそれ以上の前記モバイルハンドセットは、前記コンピュータにリンク上で接続することができる、その様なコンピュータとモバイルハンドセットとに基づく、コンテンツソーシャルネットワーキングのための方法において、
モバイルハンドセット上でデジタルコンテンツと対話する段階と、
前記モバイルハンドセットから、前記対話相手のデジタルコンテンツの識別子を前記コンピュータに連絡する段階と、
前記コンピュータにて、前記対話相手のデジタルコンテンツが前記コンテンツ記憶部に記憶されているかどうかを判定する段階と、
前記コンピュータにて、前記対話相手のデジタルコンテンツに係るサービスを、当該対話相手のデジタルコンテンツに基づく1つ又はそれ以上の異なったモバイルハンドセット向けに生成する段階と、から成る方法。
【請求項12】
前記サービスを生成する段階は、前記対話相手のデジタルコンテンツが或る異なったモバイルハンドセットに関連付けられているユーザーのライブラリの一部であった場合、当該対話相手のデジタルコンテンツを当該異なったモバイルハンドセットに送る段階を更に含んでいる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記サービスを生成する段階は、前記対話相手のデジタルコンテンツが前記異なったモバイルハンドセットに関連付けられているユーザーのライブラリの一部でなかった場合、当該異なったモバイルハンドセットのユーザーに、当該対話相手のデジタルコンテンツを購入するよう案内を送る段階を更に含んでいる、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記コンピュータにて、或る地理的区域内にいる前記システムのユーザーを確定する段階を更に含んでおり、前記サービスを生成する段階は、前記対話相手のデジタルコンテンツに係るサービスを、前記地理的区域内の、当該対話相手のデジタルコンテンツに基づく1つ又はそれ以上の異なったモバイルハンドセット向けに生成する段階を更に含んでいる、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記サービスを生成する段階は、前記対話相手のデジタルコンテンツが或る異なったモバイルハンドセットに関連付けられているユーザーのライブラリの一部であった場合、当該対話相手のデジタルコンテンツを当該異なったモバイルハンドセットに送る段階を更に含んでいる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記サービスを生成する段階は、前記対話相手のデジタルコンテンツが前記異なったモバイルハンドセットに関連付けられているユーザーのライブラリの一部でなかった場合、当該異なったモバイルハンドセットのユーザーに、当該対話相手のデジタルコンテンツを購入するよう案内を送る段階を更に含んでいる、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
それぞれのデジタルコンテンツは、写真、音楽、映像、ポッドキャスト、テキスト、アプリケーション、及びラジオフィード、を更に備えている、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
それぞれのモバイルハンドセットにて、当該モバイルハンドセットの所在地を確定し、当該所在地を前記コンピュータに提供する段階を更に含んでいる、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
コンテンツを共有するためのシステムにおいて、
第1のモバイルハンドセットであって、当該第1のモバイルハンドセットの所在地を確定するのに使用される地理ユニットと、デジタルコンテンツを記憶する記憶デバイスと、を備えている第1のモバイルハンドセットと、
前記第1のモバイルハンドセットの所在地を表示し、前記デジタルコンテンツに関係のあるアクションを行うようにプログラムされている第2のモバイルハンドセットと、
前記第1のモバイルハンドセット及び前記第2のモバイルハンドセットと通信するためのコンピューティングデバイスと、を備えているシステム。
【請求項20】
前記地理ユニットは、GPSユニットである、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記デジタルコンテンツは、デジタル音楽を備えている、請求項19に記載のシステム。
【請求項22】
前記アクションは、デジタル音楽を再生することを含んでいる、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記アクションは、歌曲情報、アーティスト情報、及びカバーアートのうちの1つ又はそれ以上を表示することを含んでいる、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記デジタル音楽は着信メロディである、請求項21に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−523162(P2012−523162A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−503629(P2012−503629)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【国際出願番号】PCT/US2010/029262
【国際公開番号】WO2010/114852
【国際公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(509192307)エムスポット インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】