コンテンツ表示装置およびコンテンツ表示用プログラム
【課題】コンテンツ表示装置において、表示されるコンテンツについての複数のページがめくられる際の煩雑さを緩和する。
【解決手段】情報端末における電子書籍の表示において、第1の筐体の表示部には画面909が表示され、第2の筐体の表示部には画面910が表示される。第1の種類の操作がなされると、ページめくり候補となるページが溜められる。これに応じて、画面910では、一部のページ(ページ910X)が浮いた状態で表示される。そして、第2の種類の操作がなされると、溜められたページめくり候補のページが、一気にめくられるように、第1および第2の筐体の表示部の表示が更新される。
【解決手段】情報端末における電子書籍の表示において、第1の筐体の表示部には画面909が表示され、第2の筐体の表示部には画面910が表示される。第1の種類の操作がなされると、ページめくり候補となるページが溜められる。これに応じて、画面910では、一部のページ(ページ910X)が浮いた状態で表示される。そして、第2の種類の操作がなされると、溜められたページめくり候補のページが、一気にめくられるように、第1および第2の筐体の表示部の表示が更新される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ表示装置およびコンテンツ表示用プログラムに関し、特に、複数のページからなるコンテンツの表示対象となるページを変更できる、コンテンツ表示装置およびコンテンツ表示用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、電子書籍等の電子コンテンツの表示制御に関し、種々の技術が開示されている。
【0003】
たとえば、特許文献1(特開2010−135967号公報)には、ヒンジ部を介して開閉可能に連結された第一の筐体及び第二の筐体を備える端末装置において、第一の筐体または第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作が行なわれたとき、どちらの筐体が開く或いは閉じるという操作がなされたかを検出し、当該検出結果に基づいて、コンテンツのページ送り方向を決定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−135967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、従来の情報端末におけるコンテンツの表示におけるページ送りは、上記特許文献1に開示されるように1ページごとになされるか、または、最初のページもしくは最後のページにジャンプするような態様であった。
【0006】
このようなページ送りでは、ユーザが閲覧を希望するページが、表示しているページから所定のページ分だけ離れている場合、当該閲覧を希望するページが表示されるまでには、当該所定のページの数だけページをめくる表示等、めくられるページごとの処理を必要とされていた。これにより、閲覧を希望するページが表示されるまでに比較的長時間を要し、ユーザに、煩わしい印象を与える場合があった。
【0007】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、コンテンツ表示装置において、表示されるコンテンツについての複数のページがめくられる際の煩雑さを緩和することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に従ったコンテンツ表示装置は、情報を入力するための入力手段と、コンテンツを表示する表示装置と、表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御するための制御手段とを備え、制御手段は、入力手段に対して第1の種類の操作がなされた場合に、表示装置に表示しているコンテンツについて、ページめくりの候補となるページの数を増加させ、入力手段に対して第2の種類の操作がなされた場合に、第1の種類の操作に基づいてページめくりの候補とされたページを送るように、表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御する。
【0009】
好ましくは、制御手段は、入力手段に対する第1の種類の操作が継続される回数または継続される時間の増加に応じて、ページめくりの候補となるページの数を増加させる。
【0010】
好ましくは、第1の筐体および第2の筐体をさらに備え、入力手段は、情報の入力を受付けるスイッチを含み、第1の種類の操作と第2の種類の操作のうち、一方は、第1の筐体と第2の筐体の相対位置を所定の状態にする操作であり、他方は、スイッチに対する操作である。
【0011】
好ましくは、第1の筐体および第2の筐体をさらに備え、第1の種類の操作は、第1の筐体と第2の筐体の相対位置を第1の状態にする操作であり、第2の種類の操作は、第1の筐体と第2の筐体の相対位置を第2の状態にする操作である。
【0012】
好ましくは、表示装置は、第1の筐体に備えられた第1の表示部と、第2の筐体に備えられた第2の表示部とを含み、第1の状態では、第2の表示部は、第1の表示部よりも表示領域が狭く、制御手段は、第2の表示部に、ページめくりの候補とされたページを示す情報を表示させる。
【0013】
好ましくは、制御手段は、入力手段に対して第1の種類の操作がなされた場合に、表示装置に表示しているコンテンツについて、ページめくりの候補とされるページを、めくる途中の状態で維持される表示を行ない、入力手段に対して第2の種類の操作がなされた場合に、表示装置に表示しているコンテンツについて、めくる途中の状態で維持されるように表示されているページをめくる表示を行なう。
【0014】
本発明に従ったコンテンツ表示用プログラムは、表示装置にコンテンツを表示するためのコンピュータを、情報を入力するための入力手段、および、表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御するための制御手段として機能させるためのコンテンツ表示用プログラムであって、制御手段は、入力手段に対して第1の種類の操作がなされた場合に、表示装置に表示しているコンテンツについて、ページめくりの候補となるページの数を増加させ、入力手段に対して第2の種類の操作がなされた場合に、第1の種類の操作に基づいてページめくりの候補とされたページを送るように、表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御する。
【発明の効果】
【0015】
上記構成によれば、コンテンツ表示装置は、複数ページのページ送りを、当該複数ページ分まとめて実行することができ、これにより、複数のページがめくられる際の煩雑さを緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のコンテンツ表示装置の一実施の形態である情報端末の外観を示す図である。
【図2】図1の情報端末の側面を示す図である。
【図3】図1の情報端末の背面を示す図である。
【図4】図1の情報端末の、図1に示された状態から第1の筐体と第2の筐体の相対位置の変更された状態を示す図である。
【図5】図1の情報端末の、図1に示された状態から第1の筐体と第2の筐体の相対位置の変更された状態を示す図である。
【図6】図1の情報端末のハードウェア構成を示す図である。
【図7】図1の情報端末において実行されるページめくり制御処理のフローチャートである。
【図8】図1の情報端末において実行されるページめくり制御処理のフローチャートである。
【図9】図1の情報端末において実行されるページめくり制御処理のフローチャートである。
【図10】図1の情報端末において実行されるページめくり制御処理のフローチャートである。
【図11】図1の情報端末において実行されるページめくり制御処理のフローチャートである。
【図12】図1の情報端末において実行されるページめくり制御処理のフローチャートである。
【図13】図1の情報端末において実行されるスライド状態を決定する処理のフローチャートである。
【図14】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図15】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図16】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図17】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図18】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図19】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図20】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図21】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図22】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図23】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図24】図1の情報端末において実行される、Openページとして設定されているページの表示をするための処理のフローチャートである。
【図25】図1の情報端末において実行される、Openページの設定のための処理のフローチャートである。
【図26】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0018】
[携帯端末の外観]
図1は、本発明のコンテンツ表示装置の一実施の形態である情報端末の構成を模式的に示す図である。図2は、情報端末100の側面を示す図である。また、図3は、情報端末100の背面を示す図である。
【0019】
図1〜図3を参照して、情報端末100は、第1の筐体1と、第2の筐体2とを含む。情報端末100では、2つの筐体は、図示せぬスライド機構により、一方が他方に対して図1の両矢印R1方向にスライドできるように構成されている。
【0020】
第1の筐体1は、その前面に、第1の表示部10を設けられており、また、背面には、第1磁気センサ121および第2磁気センサ122が設けられている。第2の筐体2は、その前面に、第2の表示部20、および、磁石129が設けられている。磁石129は、第2の筐体2の、第1の筐体1と重なる部分に設けられている。
【0021】
また、第1の筐体1には、外部から押下されることにより操作されるスイッチ12が設けられ、また、第2の筐体2には、外部から押下されることにより操作されるスイッチ22が設けられている。
【0022】
図4および図5は、情報端末100において、図1に示された状態から第1の筐体1と第2の筐体2の相対位置の変更された状態を示す図である。
【0023】
図5では、第1の筐体1と第2の筐体2の、それらの全体がほぼ重ねられた状態が示されている。図4では、第1の筐体1と第2の筐体2の、図1に示された程度まで開かれた状態と図5に示された重ねられた状態の中間的な状態が示されている。本実施の形態では、第1の筐体1と第2の筐体2は、一方が他方に対してスライドすることにより、図1に示されたような開かれた状態から、図4に示された状態を経由して、図5に示されたような重ねられた状態となり、また、図5に示されたような重ねられた状態から、図4に示された状態を経由して、図1に示されたような開かれた状態となる。本明細書では、以下、図5に示された状態をスライド(1)状態といい、図4に示された状態をスライド(2)状態といい、そして、図1に示された状態をスライド(3)状態という。
【0024】
[ハードウェア構成]
図6は、情報端末100のハードウェア構成を示す図である。
【0025】
図6を参照して、情報端末100は、その動作を全体的に制御する制御部110を含む。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111と、RAM(Random Access Memory)112と、ROM(Read Only Memory)113とを含む。CPU111は、記憶部120等に記憶されたプログラムを実行することにより、本明細書に記載された機能を発揮するように、情報端末100を制御する。RAM112は、CPU111がプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する。
【0026】
情報端末100は、さらに、第1の表示部10,第2の表示部20、タッチセンサ11,21、スイッチ12,22、第1磁気センサ121,第2磁気センサ122、記憶部120、通信インターフェース105、メモリインターフェース109、および、アンテナ108を含む。
【0027】
第1の表示部10および第2の表示部20は、たとえば、液晶表示装置からなる。また、タッチセンサ11は、第1の表示部10の表面に設けられ、第1の表示部10とともにタッチパネルを構成している。タッチセンサ21は、第2の表示部20の表面に設けられ、第2の表示部20とともにタッチパネルを構成している。タッチセンサ11およびタッチセンサ21は、たとえば、静電容量方式の、シート状のタッチセンサによって実現される。
【0028】
制御部110は、スイッチ12またはスイッチ22を押下されると、制御部110には、それぞれのスイッチに対応する信号が入力される。当該信号が入力されることにより、制御部110は、各スイッチが操作されたことを認識する。
【0029】
第1磁気センサ121および第2磁気センサ122は、それぞれ、磁石129との距離に応じた磁気的状態に基づいて、磁場を計測する。なお、図4に示された状態は、第2磁気センサ122が磁石129に対向している状態である。また、図5に示された情報端末100では、第1磁気センサ121が磁石129と対向している状態である。また、図1に示された状態では、情報端末100では、図3に示されるように、第1磁気センサ121と第2磁気センサ122のいずれもが、磁石129と対向していない状態にある。
【0030】
第2磁気センサ122が計測する磁場は、第1の筐体1と第2の筐体2とが、スライド(3)状態からスライド(1)状態にされるまでの間、スライド(2)状態で最大となり、スライド(3)状態に近づくほど、または、スライド(1)状態に近づくほど、計測する磁場は小さくなる。一方、第1磁気センサ121が計測する磁場は、第1の筐体1と第2の筐体2とが、スライド(3)状態からスライド(1)状態へと変化するに従い、つまり、スライド(1)状態に近づくにつれて、大きくなる。
【0031】
このように、情報端末100では、第1磁気センサ121が計測する磁場と、第2磁気センサ122が計測する磁場は、第1の筐体1と第2の筐体2の相対位置の変化に対して、異なった態様で変化する。情報端末100では、このような変化の差を利用して、制御部110が、第1磁気センサ121と第2磁気センサ122によって計測される磁場の大きさに基づいて、情報端末100における第1の筐体1と第2の筐体2の相対位置を決定する。
【0032】
記憶部120は、CPU111によって実行されるプログラムや、当該プログラムの実行に利用されるデータ等を記憶し、汎用の記憶媒体によって構成される。記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラム等を格納する媒体が挙げられる。
【0033】
通信インターフェース105は、汎用の携帯電話等に用いられている通信用のモジュールによって実現される。通信インターフェース105は、その通信の際に、アンテナ108を利用する。
【0034】
メモリインターフェース109は、情報端末100に対して着脱可能な記録媒体200に対するデータの読取/書込を行なう際のインターフェースとなる。記録媒体200としては、たとえば、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ、メモリカード、FD、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO、MD、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの、不揮発的にデータを格納する媒体が挙げられる。
【0035】
なお、本明細書に記載された情報端末100の機能は、情報端末100に対してプログラムが供給されることによって達成される場合にも実現されることはいうまでもない。当該プログラムを格納した記録媒体(記録媒体200)を情報端末100に供給し、当該情報端末100のコンピュータ(又はCPUやMPU(Micro-Processing Unit))が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本明細書に記載された情報端末100の機能が実現されることもあり得る。
【0036】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本明細書に記載の情報端末100の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0037】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、本明細書に記載の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0038】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0039】
[コンテンツのページめくり表示]
情報端末100では、電子書籍等の電子コンテンツを、第1の表示部10および/または第2の表示部20に表示する。特に、情報端末100では、第1の表示部10と第2の表示部20とを用いて、電子書籍の見開きの2ページを表示することができる。このような第1の表示部10と第2の表示部20における表示内容の一例を、図14に示す。
【0040】
図14(A)は、第1の表示部10の表示内容の一例であり、そして、図14(B)は、第2の表示部20の表示内容の一例を示す図である。図14(A)および図14(B)は、書籍の前半部が開かれている状態の一例を示している。
【0041】
図14(A)および図14(B)では、コンテンツの一例である右綴じの電子書籍が、第1の表示部10および第2の表示部20に表示されている状態が示されている。
【0042】
図14(A)の画面901は、第1の表示部10に表示される画面の一例である。画面901では、主に電子書籍の第2ページの内容が表示されている。なお、画面901では、電子書籍の中綴じ部分を示す線901Aが表示されている。
【0043】
図14(B)の画面902は、第2の表示部20に表示される画面の一例である。画面902では、主に、画面901に表示されている電子書籍の第2ページの次のページである、第3ページの内容が表示されている。
【0044】
タッチセンサ21に対するドラッグ操作等、電子書籍のページをめくるための操作がなされると、第1の表示部10および第2の表示部20に表示されている電子書籍について、ページがめくられる。これにより、これらの表示部には、ページをめくられた先のページが表示される。つまり、第1の表示部10には、第4ページが表示され、第2の表示部20には、第5ページが表示される。
【0045】
図15(A)および図15(B)は、電子書籍の中心部のページが表示されている場合の、第1の表示部10および第2の表示部20に表示される画面の一例を示す図である。
【0046】
図15(A)の、第1の表示部10に表示される画面の一例である画面903には、電子書籍の第100ページを示す内容が表示されている。また、図15(B)の、第2の表示部20に表示される画面の一例である画面904には、電子書籍の第101ページの内容が表示されている。
【0047】
現実世界において、書籍の中心部が開かれている場合には、当該書籍の中綴じ部分は、書籍の左右方向の中心部分に位置するものと考えられる。これに対応して、図15(A)および図15(B)に示された、2つの表示部の表示画面には、図14(A)において線901Aとして示したような中綴じ部分を示す線は表示されない。この線は、図15(A)および図15(B)に表示された時点では、画面903の左端または画面904の右端に位置するものと考えられるため、表示が省略されている。
【0048】
図16(A)および図16(B)は、電子書籍の後半部が開かれている状態を表示するための、第1の表示部10および第2の表示部20の表示画面の一例を示す図である。
【0049】
図16(A)の、第1の表示部10の表示画面の一例である画面905は、書籍の第198ページの内容を示している。また、図16(B)の、第2の表示部20の表示画面の一例である画面906は、当該書籍の第199ページの内容を示している。
【0050】
現実世界において、右綴じの書籍の後半部が開かれている場合には、その中綴じ部分は、書籍の見開きの左右方向の、左側寄りに位置する。これに対応して、図16(B)の画面906では、書籍の中綴じ部分を示す線906Aが表示されている。
【0051】
なお、図14(A)および図14(B)を参照して説明した画面901,902が第1の表示部10および第2の表示部20に表示されている場合、情報端末100としては、図22に示されたような外観となる。また、図16(A)および図16(B)を参照して説明した画面905,906が第1の表示部10および第2の表示部20に表示されている状態では、情報端末100の外観は、図23に示されるようなものとなる。図22において、ハッチングが付されているのは、図14(A)の画面901を参照して説明したように、電子書籍の第2ページの内容に相当する。また、図23においてハッチングが付されている領域は、図16(A)および図16(B)を参照して説明したような、電子書籍の第198ページの内容に相当する。
【0052】
[溜め動作を含むページめくり表示]
本実施の形態では、第1の表示部10および第2の表示部20に表示されている電子書籍について、特徴的なページめくり動作が実施される場合がある。具体的には、電子書籍において、1ページずつページをめくることもできれば、第1の種類の操作がなされることによって、ページめくりの候補となるページを溜めておくことができ、そして、第2の種類の操作がなされることにより、当該候補として溜めておいたページを一気に送ることができる。
【0053】
このときの、第1の表示部10および第2の表示部20における表示内容の一例を、以下説明する。
【0054】
図14(A)および図14(B)に示すように第1の表示部10および第2の表示部20において表示がされている状態で、第1の種類の操作がなされると、第2の表示部20では、図17(B)の画面908において、ページ908Xとして示されるように、1枚の用紙が、ページをめくられる途中の状態で止まったように(宙に浮いたように)表示される。このようなページの表示が、ページめくりの候補となるページが溜められている状態を示す表示である。
【0055】
その後、情報端末100において、第1の種類の操作が繰返されると、画面908においてページめくりの候補として溜められたページの数が、図18(B)の画面910においてページ910Xとして示されるように増加する。なお、図17(A)および図18(B)に示されるように、第1の表示部10の表示内容は、画面907,画面909として示されるように、図14(A)の画面901に対して変化しない。
【0056】
ページめくりの候補となるページが溜められたような表示がなされた状態で、情報端末100において第2の種類の操作がなされると、溜められているページが一気にめくられる表示がなされる。つまり、第2の表示部20の表示内容が、図18(B)の画面910から、図15(B)の画面904へと変化する。なお、画面910から画面904に、第2の表示部20の表示内容が変化する際に、ページめくりの候補として溜められたページが、めくられるような、アニメーション表示がなされることが好ましい。
【0057】
ここで、第1の種類の操作としては、たとえば、スイッチ22を押下する操作が挙げられる。また、第2の種類の操作としては、たとえば、第1の筐体1と第2の筐体2を、スライド(3)状態からスライド(2)状態に変更させる操作が挙げられる。
【0058】
なお、以下の説明では、第1の種類の操作の一例としてスイッチ22を押下する操作を挙げるが、当該操作は、スイッチ12を押下する操作とされても良い。
【0059】
[ページめくり制御]
以下、本実施の形態の情報端末100において、第1の表示部10および/または第2の表示部20において表示される電子書籍のページめくりの制御の内容を、当該制御を実現するための処理(ページめくり制御処理)のフローチャートである図7〜図12を参照して、説明する。
【0060】
なお、以下の説明では、情報端末100の状態が、「1−0−1」等の、−(ハイフン)で区切られた3個の数字の組で表わされる場合がある。最初の数字は、情報端末100の現在のスライド状態を意味する。ここで、スライド状態とは、図1を参照して説明したスライド(1)状態、図4を参照して説明したスライド(2)状態、および、図5を参照して説明したスライド(1)状態のいずれかをいう。そして、上記した3個の数字の組について、スライド(1)は、「1」に対応する。スライド(2)状態は(図4)は、「2」に対応する。スライド(3)状態(図1)は、「1」に対応する。
【0061】
また、2つ目の数字は、情報端末100における直前のスライド状態を表わす。なお、2つ目の数字が「0」である場合は、上記アプリケーションの起動前から起動時にかけて継続してスイッチ22が押下されている状態を示す。
【0062】
3つ目の数字は、スイッチ22が操作されることにより電子書籍のページが溜められている状態にあるか否かを表わす。ページ送りのためのページが溜められている状態は、「2」に対応する。そのようなページが溜められていない状態は、「1」に対応する。
【0063】
以上より、上記3個の数字の組とフローチャートの内容との関係は、次の表1から表3のようにまとめられる。各表において、上記3個の数字の組は、「対応フローNo.」として示されている。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】
たとえば「1−0−1」は、現在の状態がスライド(1)状態であり、また、上記アプリケーションの起動前にはスイッチ22が押下されておらず、これにより、スイッチ22の押下によるページめくり用のページの溜めがない状態を表わす。
【0068】
また「3−2−2」は、現在の状態がスライド(3)状態であり、また、直前のスライド状態はスライド(2)状態であり、そして、スイッチ22の押下によるページめくり用のページの溜めがなされている状態を表わす。
【0069】
本明細書では、特に言及する場合を除き、情報端末100において表示される電子コンテンツは、右綴じの書籍とされる。ただし、このような書籍は、本実施の形態の情報端末100の表示対象とされるコンテンツの単なる一例であり、情報端末100は、如何なる形態の電子コンテンツをも、その表示対象とすることができる。
【0070】
図7を参照して、CPU111は、タッチセンサ11,21等に対して、コンテンツを表示するアプリケーションを起動するための操作がなされると、当該アプリケーションを起動し、そして、ステップS10において、表示の対象とされるコンテンツの「Openページ」を取得して、ステップS20へ処理を進める。なお、後述するように、ステップS10から処理が開始されるのは、アプリケーション起動時の情報端末100の状態が、表1において「1−0−1」で表される状態の場合である。表1から表3に示される他の各場合に、どの処理からページめくりの制御が開始されるかについては、後述する。
【0071】
ここで、「Openページ」とは、コンテンツについて、初期状態において表示されるように設定されたページであり、当該設定内容は、たとえば記憶部120に記憶されている。ステップS10では、CPU111は、記憶部120における「Openページ」の設定内容が記憶された領域の情報を読込むことにより、「Openページ」の設定内容を取得する。
【0072】
ステップS20では、CPU111は、第1の表示部10に、ステップS10で読込んだ「Openページ」によって特定される、コンテンツのページを表示させて、ステップS30へ処理を進める。なお、「Openページ」の設定内容としては、たとえば、コンテンツの一例である電子書籍の表紙裏が挙げられる。その場合、ステップS20では、CPU111は、第1の表示部10に、当該表紙裏の画像を表示させて、ステップS30へ処理を進める。
【0073】
なお、表紙裏とは、閉じた状態の書籍において背表紙の反対側にある、ページを構成する紙が重なって見える部分であって、読者が書籍を開く際に指をかける部分である。
【0074】
また、ステップS20では、表紙裏が、どの部分を開く予定なのかを理解できる態様で表示される。具体的には、表示裏を、開く予定のページに対応する紙を他のページに対応する紙とは異なる態様(たとえば、異なる色)で、表示される。
【0075】
ステップS30では、CPU111は、スイッチ22が押下されたか否かを判断し、押下されたと判断するとステップS40へ処理を進め、押下されていないと判断するとステップS60へ処理を進める。
【0076】
ステップS40では、CPU111は、スイッチ22の押下が継続された時間が、所定の時間未満であったかどうか、つまり、スイッチ22に対する操作がいわゆる「1回押し」かどうかを判断する。そして、1回押しである場合にはステップS50へ処理を進める。一方、いわゆる「長押し」であると判断するとステップS70へ処理を進める。なお、「1回押し」とは、継続して押下された時間が予め定められた所定の時間(2秒間)未満の操作を言い、「長押し」とは、継続して所定の時間以上押下された操作を言う。
【0077】
ステップS50では、CPU111は、第1の表示部10に表示させる、コンテンツのページの番号(第何ページか)を、「2」増加させて、ステップS30へ処理を進める。これにより、スイッチ22に対して1回押しの操作がなされることにより、第1の表示部10に表示されるコンテンツのページ番号が2増加するように、つまり、2ページだけページ送りがされるように、表示内容が更新される。
【0078】
一方、ステップS70では、CPU111は、スイッチ22の押下が解消されたか否か、つまり、ユーザがスイッチ22を離したかどうかを判断し、押下が解消されたと判断するとステップS30へ処理を戻し、押下が継続されていると判断するとステップS80へ処理を進める。
【0079】
ステップS80では、CPU111は、「Openページ」として設定するページ番号を2増加するように更新して、ステップS90へ処理を進める。
【0080】
ステップS90では、CPU111は、第1磁気センサ121および第2磁気センサ122の計測結果に基づいて、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態を決定し、当該決定したスライド状態の種類に応じて、処理を進める。ここで、スライド(1)状態であると決定されると、ステップS70へ処理が戻される。また、スライド(2)状態であると決定されると、ステップS250へ処理が進められる。また、スライド(3)状態であると決定されると、ステップS440へ処理が進められる。
【0081】
スイッチ22の押下が継続されている期間中、ステップS70の処理は、特定の時間が経過する毎に(たとえば1秒毎)、実行される。これにより、ステップS70およびステップS80が実行されると、情報端末100では、スイッチ22が押下され続けている間、1秒毎に、「Openページ」として設定されるページ番号が2ずつ増加するように、記憶部120等の記憶内容が更新される。
【0082】
一方、ステップS60では、CPU111は、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態を決定し、決定したスライド状態に応じて、処理を進める。スライド(1)状態であると決定されると、ステップS30へ処理が進められる。また、スライド(2)状態であると決定されると、ステップS160(図9参照)へ処理が進められる。また、スライド(3)状態であると決定されると、ステップS320(図11参照)へ処理が進められる。
【0083】
上記アプリケーションの起動時の情報端末100の状態が表2の「2−0−1」に対応する状態であれば、ページめくり制御の処理は、ステップS150(図9参照)から開始される。
【0084】
図9を参照して、上記アプリケーションが起動されると、CPU111は、ステップS150で、ステップS10と同様に、Openページの設定内容を取得して、ステップS160へ処理を進める。
【0085】
ステップS160では、CPU111は、第1の表示部10に、「Openページ」として設定されているページを表示させ、第2の表示部20に、表紙裏の中で表示の対象となっているページを他のページとは異なる態様で表示して、ステップS170へ処理を進める。
【0086】
なお、図19は、ステップS160における第1の表示部10と第2の表示部20の表示内容の一例を示す図である。
【0087】
図19(A)では、第1の表示部10における表示画面の一例である画面911が示されている。そして、図19(B)には、第2の表示部20の、スライド(2)状態にあるときの視認可能な領域に表示される画面912が示されている。画面912は、表紙裏の中で表示の対象となっているページ912Aを他のページとは異なる態様(たとえば、異なる色)で表示する。
【0088】
図9に戻って、ステップS170では、CPU111は、スイッチ22が押下されているか否かを判断し、押下されていると判断するとステップS190へ処理を進め、押下されていないと判断するとステップS180へ処理を進める。
【0089】
ステップS190では、CPU111は、スイッチ22の押下の態様が、所定の時間以上継続した長押し(押し続ける)であるか、上記「1回押し」であるかを判断し、長押しであると判断するとステップS210へ処理を進め、「1回押し」であると判断すると、ステップS200へ処理を進める。
【0090】
ステップS200では、CPU111は、第1の表示部10に表示するコンテンツのページを2増加するように、第1の表示部10の表示内容を更新して、ステップS170へ処理を戻す。
【0091】
一方、ステップS210では、CPU111は、スイッチ22の押下が解消されたか否か、つまり、ユーザがスイッチ22を離したかどうかを判断し、押下が解消されたと判断するとステップS170へ処理を戻し、押下が継続されていると判断するとステップS220へ処理を進める。
【0092】
ステップS220では、CPU111は、「Openページ」として設定するページ番号を2増加するように更新して、ステップS230へ処理を進める。
【0093】
ステップS230では、CPU111は、第1磁気センサ121および第2磁気センサ122の計測結果に基づいて、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態を決定し、当該決定したスライド状態の種類に応じて、処理を進める。ここで、スライド(1)状態であると決定されると、ステップS110(図8参照)へ処理が戻される。また、スライド(2)状態であると決定されると、ステップS210へ処理が進められる。また、スライド(3)状態であると決定されると、ステップS440(図12参照)へ処理が進められる。
【0094】
上記アプリケーションの起動時の情報端末100の状態が表3の「3−0−1」に対応する状態であれば、ページめくり制御の処理は、ステップS310(図11参照)から開始される。
【0095】
図11を参照して、ステップS310では、CPU111は、「Openページ」の設定情報を取得して、ステップS320へ処理を進める。
【0096】
ステップS320では、CPU111は、第1の表示部10に、Openページから1差引いたページを表示させ、そして、第2の表示部20に、コンテンツのOpenページで特定されるページを表示させて、ステップS330へ処理を進める。
【0097】
ステップS330では、CPU111は、スイッチ22が押下されているか否かを判断し、押下されていると判断するとステップS350へ処理を進め、されていないと判断するとステップS340へ処理を進める。
【0098】
ステップS350では、CPU111は、スイッチ22の押下のされ方を確認する。具体的には、スイッチ22が、所定の時間以上押下され続けたか否かを判断し、押下され続けたと判断するとステップS370へ処理を進め、スイッチ22の押下が継続した時間が所定時間未満であった場合(1回押し)には、ステップS360へ処理を進める。
【0099】
ステップS360では、CPU111は、第1の表示部10と、第2の表示部20のそれぞれに表示させるコンテンツのページ数を、2増加させるように、各表示部の表示内容を更新して、ステップS330へ処理を戻す。なお、ステップS360では、第1の表示部10および第2の表示部20の表示を更新する際に、コンテンツの一例である電子書籍のページがめくれるようなアニメーション表示を行なうことが好ましい。
【0100】
一方、ステップS370では、CPU111は、ページめくり候補の値を0として、ステップS380へ処理を進める。
【0101】
本実施の形態において「ページめくり候補」とは、図17および図18を参照して説明したように、一度にページめくりをするために、溜められるページの数である。情報端末100では、RAM112または記憶部120において、ページめくり候補の値が記憶される。ステップS370では、当該値が、0に初期化される。
【0102】
ステップS380では、CPU111は、スイッチ22の押下が解除されたか否かを判断し、解除された(ユーザが、スイッチ22を離した)と判断すると、ステップS420へ処理を進め、押下が継続されていると判断するとステップS390へ処理を進める。
【0103】
ステップS390では、CPU111は、ページめくり候補を1加算更新し、そして、第2の表示部20に表示される画面(左画面)の表示内容を、図18(B)を参照して説明したような、ページめくりの候補として溜められ、浮いたように表示される用紙の数を1枚追加するように更新させて、ステップS400へ処理を進める。
【0104】
ステップS400では、CPU111は、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態を決定し、決定したスライド状態に応じて処理を進める。スライド(1)状態であると決定されると、ステップS410へ処理が進められる。また、スライド(2)状態であると決定されると、ステップS260(図10参照)へ処理が進められる。また、スライド(3)状態であると決定されると、ステップS380へ処理が進められる。
【0105】
ステップS410では、CPU111は、ページめくり候補の値を0に初期化した後、ステップS110(図8参照)へ処理を戻す。
【0106】
一方、ステップS420では、CPU111は、ページめくり候補の値を0に初期化し、さらに、図17(B)および図18(B)を参照して説明したような、用紙を浮かせた表示を解除して(図14(B)に示すような表示に戻して)、ステップS330へ処理を戻す。
【0107】
図10を参照して、ステップS260では、CPU111は、第2の表示部20に、書籍の左側の、ページの縁を表す画像を表示させて、ステップS270へ処理を進める。
【0108】
なお、縁を表す画像の一例を、図26に示す。
図26の画面931には、縁を表す画像を表示する画面931が示されている。画面931には、書籍の左側のページの端部が重ねられて表示する画像に相当する。当該画像において重ねられる用紙の数は、ステップS390(図11参照)において加算更新された結果のページめくり候補の値に対応する。つまり、ページめくり候補で指定される用紙の数だけ、ステップS260で第2の表示部20に表示される、ページの縁の数となる。
【0109】
ステップS270では、CPU111は、ページめくり候補で特定される値の数のページめくりを実施して、ステップS280へ処理を進める。ステップS270では、ページめくり候補の値のページが、一括して、めくられる。これにより、第1の表示部10に表示されるページ数および第2の表示部20に表示されるページ数は、それぞれページめくり候補の値の2倍分だけ、大きくなる。たとえば、図14(A)に示されるように、第1の表示部10においてコンテンツの第2ページが表示され、そして、図14(B)に示されるように第2の表示部20においてコンテンツの第3ページが表示されている場合に、ページめくり候補の値が「49」であったとすると、ステップS270の処理が実行されることにより、第1の表示部10に表示されるコンテンツのページは、図15(A)に示されるように第100ページとなり、また、第2の表示部20に表示されるページは、図15(B)に示されるように、第101ページとなる。
【0110】
ステップS280では、CPU111は、スイッチの長押しの効果をキャンセルして、ステップS290へ処理を進める。なお、スイッチの長押しの効果のキャンセルとは、ページめくり候補の値の初期化を含む。また、ステップS270で、第1の表示部10および第2の表示部20の表示内容が更新されているので、ステップS280が実行される時点では、第2の表示部20には、図18(B)を参照して説明したような、書籍のページを構成する用紙が浮いた表示は解消されている。
【0111】
ステップS290では、CPU111は、スイッチ22の押下が解除されたか否かを判断し、解除された(ユーザがスイッチ22を離した)と判断するとステップS170(図9参照)へ処理を進め、押下が継続されていると判断すると、ステップS300へ処理を進める。
【0112】
ステップS300では、CPU111は、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態を決定し、決定したスライド状態に応じて処理を進める。スライド(1)状態であると決定されると、ステップS110(図8参照)へ処理が進められる。また、スライド(2)状態であると決定されると、ステップS290へ処理が進められる。また、スライド(3)状態であると決定されると、ステップS440(図12参照)へ処理が進められる。
【0113】
図12を参照して、ステップS440では、CPU111は、第1の表示部10に、Openページで特定されるページの1ページ前のページを表示させ、また、第2の表示部20に、Openページを表示させて、ステップS450へ処理を進める。
【0114】
ステップS450では、CPU111は、ステップS280(図10参照)と同様に、スイッチの長押しの効果をキャンセルさせて、ステップS460へ処理を進める。
【0115】
ステップS460では、CPU111は、スイッチ22の押下が解除されたか否かを判断し、解除されたと判断するとステップS330(図11参照)へ処理を戻し、押下が継続されていると判断すると、ステップS470へ処理を進める。
【0116】
ステップS470では、CPU111は、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態を決定し、決定したスライド状態に応じて、処理を進める。スライド(1)状態であると決定されると、ステップS110(図8参照)へ処理が進められる。また、スライド(2)状態であると決定されると、ステップS260(図10参照)へ処理が進められる。また、スライド(3)状態であると決定されると、ステップS460へ処理が進められる。
【0117】
図8を参照して、ステップS110では、CPU111は、第1の表示部10に、ステップS20と同様に、電子書籍の表紙裏を表示させて、ステップS120へ処理を進める。
【0118】
ステップS120では、CPU111は、ステップS280(図10参照)と同様に、スイッチの長押し効果をキャンセルして、ステップS130へ処理を進める。
【0119】
ステップS130では、CPU111は、スイッチ22の押下が解除されたか否かを判断し、解除されたと判断するとステップS30(図7参照)へ処理を戻し、解除されていない、つまり、スイッチ22の押下が継続されていると判断するとステップS140へ処理を進める。
【0120】
ステップS140では、CPU111は、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態を決定し、決定したスライド状態に応じて処理を進める。スライド(1)状態であると決定するとステップS130へ処理を戻す。スライド(2)状態であると決定すると、ステップS250(図10参照)に処理を進める。スライド(3)状態であると決定すると、ステップS440(図12参照)へ処理を戻す。
【0121】
上記アプリケーションの起動時の情報端末100の状態が表1の「1−0−2」に対応する状態であれば、ページめくり制御の処理は、ステップS100(図8参照)から開始される。
【0122】
ステップS100では、CPU111は、ステップS10(図7参照)と同様に、Openページの設定内容を取得した後、ステップS110で、第1の表示部10に電子書籍の表示裏が表示されて、ステップS120へ処理が進められる。ステップS120では、スイッチ22の長押し効果がキャンセルされる。
【0123】
上記アプリケーションの起動時の情報端末100の状態が表2の「2−0−2」に対応する状態であれば、ページめくり制御の処理は、ステップS240(図10参照)から開始される。
【0124】
ステップS240では、CPU111は、ステップS10(図7参照)と同様に、Openページの設定内容を取得した後、ステップS250へ処理を進める。
【0125】
上記アプリケーションの起動時の情報端末100の状態が表3の「3−0−2」に対応する状態であれば、ページめくり制御の処理は、ステップS430(図12参照)から開始される。
【0126】
ステップS430では、CPU111は、ステップS10(図7参照)と同様に、Openページの設定内容を取得した後、ステップS440へ処理を進める。
【0127】
[スライド状態の決定処理]
以上、図7〜図12を参照して説明したページめくり制御処理では、ステップS60,S90,S140,S180,S230,S300,S340,S400,S470において、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態が決定された。このスライド状態の決定の具体的な処理内容を、当該処理のフローチャートである図13を参照して説明する。
【0128】
図13を参照して、スライド状態の決定では、CPU111は、まずステップSA10で、第1磁気センサ121と第2磁気センサ122が計測する磁場の大きさを計測し、磁石129と対向する場合に計測されるべき値以上の磁場を計測しているセンサを選択する。当該大きさの磁場を計測するセンサが、第1磁気センサ121である場合には、ステップSA20へ処理を進める。また、当該大きさの磁場を計測しているのが第2磁気センサ122であると判断すると、ステップSA30へ処理を進める。第1磁気センサ121と第2磁気センサ122のいずれもが、そのような大きさの磁場を計測していないと判断すると、ステップSA40へ処理を進める。
【0129】
ステップSA20では、CPU111は、スライド状態をスライド(1)状態であると決定して、処理を終了する。ステップSA30では、CPU111は、スライド状態をスライド(2)状態であると決定して、処理を終了させる。ステップSA40では、CPU111は、スライド状態をスライド(3)状態であると決定して、処理を終了させる。
【0130】
なお、ステップSA10においてセンサを選択する際の閾値となる磁場の大きさは、各磁気センサが磁石129と対向したときに検出される値よりも多少低い値とされても良い。これにより、図5に示されたスライド(1)状態、または、図6に示されたスライド(2)状態から多少ずれたスライド状態にあっても、スライド(1)状態に近い状態にあればスライド(1)状態にあると決定され、また、スライド(2)状態に近い状態にあればスライド(2)状態にあると決定される。
【0131】
[本実施の形態の効果]
以上説明した本実施の形態では、第1の筐体1と第2の筐体2がスライド(3)状態(図1参照)にあるときに、これらの表示部にコンテンツが表示されると、そのページめくりの動作において特別な動作がなされる。具体的には、スイッチ22が継続して押下されと(ステップS380)、その押下が継続した時間に応じた枚数だけページめくりの候補となる用紙の数が加算更新される(ステップS380〜ステップS400)。その後、スイッチ22が押下されたまま、第1の筐体1と第2の筐体がスライド(2)状態(図4参照)とされると、ページングめくり候補として溜められていたページのページめくりが一気に行なわれる(ステップS270)。
【0132】
これにより、コンテンツにおけるページめくりが、1ページずつでなく、複数のまとまったページ分だけ、一度に、行なわれることになる。
【0133】
特に、ページめくりの際に、ページのめくられていく様子がアニメーション表示される端末においては、複数のページについてのページめくりのアニメーション表示が、1枚ずつ行なわれることがないため、アニメーション表示に要する時間を短縮でき、長時間同じアニメーション表示を繰返し視聴させられることによるユーザの煩雑さを解消できる。ただし、まとまったページについてのアニメーション表示は行なわれるため、ユーザに、実際に紙の書籍を扱っている心地よさを感じさせることができる。
【0134】
なお、上記したように、ステップS380は、スイッチ22の押下が継続されている間、特定の時間(たとえば1秒)毎に実行される。これにより、当該特定の時間毎に、ページめくり候補として溜められるページの数が加算更新される。なお、この時間間隔は、情報端末100毎に適宜設定することができる。また、当該特定の時間は、ページめくり候補の値とともに変化させてもよい。たとえばページめくり候補の値が大きくなると、当該特定の時間が短くされてもよい。
【0135】
[変形例(1)]
以上説明した本実施の形態では、第1の表示部10および/または第2の表示部20に表示されるコンテンツのページめくりは、1ページずつ行なうこともできるし、また、複数のページについての一気に行なうこともできる。
【0136】
なお、複数のページについて一気にページめくりがなされる際には、ページめくり候補の加算更新、つまり、一気にめくるために溜められるページの数が徐々に増加していく。このような状態にあることを、図17および図18を参照して説明したように、ページめくり候補とされるページが、浮いた状態と表示される。
【0137】
なお、ページめくり候補として、一気にめくられるページが溜められることは、さらに、図21に示されるような表示によって報知されてもよい。
【0138】
図21(A)には、第1の筐体1が示され、図21(B)には、第2の筐体2が示されている。
【0139】
図21(A)の第1の筐体1では、第1の表示部10において、コンテンツの第2ページが表示されている。
【0140】
図21(B)の第2の筐体2では、第2の表示部20において、コンテンツの第3ページから、ページめくりの候補としてページが浮いて表示されている。
【0141】
さらに、図21(B)の第2の表示部20では、その右端部に、波線が表示されている。このような特別な表示がされることにより、第2の表示部20において、ページをめくる候補として、1以上のページが溜められた状態にあることが報知される。
【0142】
[変形例(2)]
以上説明した本実施の形態では、ページめくり制御において、スイッチ22が所定時間未満押下された場合には、表示されるコンテンツにおいて、1枚ずつページがめくられるように、第1の表示部10と第2の表示部20の表示が更新された(ステップS350〜ステップS360)。
【0143】
そして、スイッチ22が所定時間以上継続して押下された場合には、押下が継続した時間の長さに応じた数だけページめくり候補が加算更新された(ステップS380〜ステップS400)。
【0144】
そして、スイッチ22の押下が継続された状態で、第1の筐体1と第2の筐体2がスライド(2)状態にされると、ページめくり候補で特定される枚数の用紙を一気にページめくりするように、第1の表示部10と第2の表示部20におけるコンテンツの表示内容が更新された(ステップS400,ステップS260,S270)。
【0145】
つまり、本実施の形態では、スイッチ22の長押し(上記所定の時間以上継続して押下されること)の操作が、第1の種類の操作に対応する。そして、第1の筐体1と第2の筐体2を、スライド(3)状態からスライド(2)状態にするための操作が、第2の種類の操作に対応する。
【0146】
なお、第1の種類の操作および/または第2の種類の操作の具体例は、これに限定されるものではない。
【0147】
たとえば、第1の種類の操作は、第1の筐体1と第2の筐体2を、スライド(3)状態からスライド(2)状態とされ、そして、第2の種類の操作は、これらの筐体をスライド(2)状態からスライド(1)にする操作とされてもよい。これにより、情報端末100では、第1の筐体1と第2の筐体2という複数の筐体の相対位置を一定の方向(図1の両矢印R位置方向)に沿って変更させるだけで、表示されるコンテンツの複数のページについてのページめくりを、簡便に行なうことができる。
【0148】
また、この場合、スライド(3)状態からスライド(2)状態にされてから、スライド(2)状態が継続された時間に応じて、ページめくり候補が加算更新されてもよいし、また、スライド(3)状態からスライド(2)状態にされた後、スライド(3)状態に戻されるという、一連の操作が行なわれる毎に、ページめくり候補が1加算更新されてもよい。
【0149】
また、第1の種類の操作をスイッチ22の押下とし、そして、第2の種類の操作をスイッチ22の押下とされてもよい。この場合、スイッチ22が押下される毎に、ページめくり候補が1加算更新される。そして、スイッチ22が操作されると、ページめくり候補の値の分の用紙が、一気に、ページめくりされる。なお、スイッチ22が操作される前に、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態が変更されたことによって、ページめくり候補が0に初期化されるように構成されてもよい。
【0150】
[変形例(3)]
以上説明したページめくり制御処理では、ステップS160等において、Openページとして設定されたページが、適宜表示される。ここで、たとえばOpenページとして複数のページが設定されている場合等、Openページの設定に従ったコンテンツのページの表示について説明する。
【0151】
図24は、ステップS100等における、Openページとして設定されているページの表示をするためにCPU111が実行する処理のフローチャートである。
【0152】
当該処理において、CPU111は、まずステップSB10において、表示対象となっているコンテンツについて、しおりが設定されているか否かを判断し、設定されていると判断するとステップSB50へ処理を進め、設定されていないと判断するとステップSB20へ処理を進める。
【0153】
ステップSB20では、RAM112または記憶部120において、Openページを特定する情報が設定されているか否かを判断する。そして、設定されていると判断するとステップSB40へ処理を進め、設定されていないと判断するとステップSB30へ処理を進める。
【0154】
ステップSB30では、CPU111は、コンテンツの1ページ目を、Openページとして、第1の表示部10または第2の表示部20における表示を実行して、処理を終了する。一方、ステップSB40では、CPU111は、Openページの設定内容として記録されているページを、Openページとして、第1の表示部10および/または第2の表示部20における表示を制御して、処理を終了する。
【0155】
ステップSB50では、CPU111は、設定されているしおりの数を取得し、当該取得した数が1であればステップSB60へ処理を進め、2以上であれば、ステップSB70へ処理を進める。
【0156】
ステップSB60では、CPU111は、しおりとして設定されているページを、Openページとして、第1の表示部10および/または第2の表示部20における表示を制御して、処理を終了する。
【0157】
一方、ステップSB70では、CPU111は、しおりとして設定されているページの中で、コンテンツにおいて最も後(ページ数が多い)に位置するページをOpenページとして、第1の表示部10および/または第2の表示部20における表示を制御して、処理を終了する。
【0158】
[変形例(4)]
上記したようなOpenページは、当該Openページの設定のための特別な操作によって設定されてもよいし、または、コンテンツを表示するアプリケーションの終了時に第1の表示部10または第2の表示部20に表示されていたページが設定されてもよい。
【0159】
後者に従ってOpenページが設定される場合の処理内容を、図25に示す。
情報端末100に対して、電源をOFFする操作、または、上記アプリケーションを終了させるための操作がなれると、CPU111は、ステップSC10で、現在第2の表示部20に表示させているページを、表示対象とされているコンテンツについてのOpenページとして、記憶部120に記憶させて、ステップSC20へ処理を進める。
【0160】
ステップSC20では、CPU111は、情報端末100の電源をOFFして(アプリケーションの終了時にはアプリケーションを終了させて)、当該処理を終了する。
【0161】
[変形例(5)]
上記した本実施の形態において、図17および図18を参照して説明したように、ページめくり候補としてページについて、当該ページを溜めている状態が、画像として、第2の表示部20において表示された。本実施の形態において、必ずしも、このような溜めた状態を示す画像の表示は行なわれなくても良い。この代わりとして、溜められているページの数(たとえば、10ページ溜められている場合には「10」)が表示されても良いし、また、図20(B)において画面914として示されるように、しおりを用いて、ためられているページの範囲が示されても良い。画面914では、溜められたページに対応するしおりの中の項目を表示する領域(領域914X)が、画面914中の他の領域と、異なる態様(たとえば、異なる色)で表示されている。なお、図20(A)の画面913は、第1の表示部10に表示される画面の一例であり、図20(B)の画面914は、第2の表示部20に表示される画面の一例である。
【0162】
[その他の変形例]
本実施の形態では、第1の種類の操作がスイッチに対する操作とされ、第2の種類の操作がスライド状態の変更のための操作とされたが、これらが入れ替えられて、第1の種類の操作がスライド状態の変更とされ、第2の種類の操作がスイッチに対する操作とされても良い。
【0163】
本実施の形態の情報端末100は、通信機能を備えていなくても良い。つまり、本実施の形態の情報端末100では、通信インターフェース105は必須の構成要素ではない。ただし、第1の表示部10および/または第2の表示部20に、ネットワークを介してダウンロード(または、ストリーミング)されるコンテンツを表示させる場合には、通信機能を備えている必要がある。ただし、情報端末100内に記憶された(記憶部120に記憶された)、または、記録媒体200に記憶されたコンテンツを表示する際には、通信機能は必須ではない。
【0164】
また、情報端末100において、表示されたコンテンツのページを1枚ずつめくるための操作は、タッチセンサ11またはタッチセンサ21に対するドラッグ操作に限定されない。つまり、本実施の形態の情報端末100において、タッチセンサ11,21は、必須の構成要素ではない。CPU111は、たとえば、スイッチ12および/またはスイッチ22が特別な態様で操作されることに応じて、表示されたコンテンツのページを1ページずつめくるような表示制御を行なっても良い。
【0165】
また、本実施の形態の情報端末100が、音声の入力を受付けるマイクロフォンを備え、当該マイクロフォンに対する特定の音声の入力(たとえば、「5ページまとめてめくる」という音声メッセージ)の入力に基づいて、情報端末100は、1度にまとめてページをめくる枚数を特定し、そして、特定した枚数だけ、ページめくりの処理を実行しても良い。このような、入力された音声メッセージからの、枚数の特定や、処理内容(ページをめくる)の特定は、入力された音声メッセージに対する音声認識等、既存の技術を適用することにより、実現可能である。
【0166】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0167】
1 第1の筐体、2 第2の筐体、10 第1の表示部、11,21 タッチセンサ、12,22 スイッチ、20 第2の表示部、100 情報端末、121 第1磁気センサ、122 第2磁気センサ、129 磁石、200 記録媒体。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ表示装置およびコンテンツ表示用プログラムに関し、特に、複数のページからなるコンテンツの表示対象となるページを変更できる、コンテンツ表示装置およびコンテンツ表示用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、電子書籍等の電子コンテンツの表示制御に関し、種々の技術が開示されている。
【0003】
たとえば、特許文献1(特開2010−135967号公報)には、ヒンジ部を介して開閉可能に連結された第一の筐体及び第二の筐体を備える端末装置において、第一の筐体または第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作が行なわれたとき、どちらの筐体が開く或いは閉じるという操作がなされたかを検出し、当該検出結果に基づいて、コンテンツのページ送り方向を決定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−135967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、従来の情報端末におけるコンテンツの表示におけるページ送りは、上記特許文献1に開示されるように1ページごとになされるか、または、最初のページもしくは最後のページにジャンプするような態様であった。
【0006】
このようなページ送りでは、ユーザが閲覧を希望するページが、表示しているページから所定のページ分だけ離れている場合、当該閲覧を希望するページが表示されるまでには、当該所定のページの数だけページをめくる表示等、めくられるページごとの処理を必要とされていた。これにより、閲覧を希望するページが表示されるまでに比較的長時間を要し、ユーザに、煩わしい印象を与える場合があった。
【0007】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、コンテンツ表示装置において、表示されるコンテンツについての複数のページがめくられる際の煩雑さを緩和することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に従ったコンテンツ表示装置は、情報を入力するための入力手段と、コンテンツを表示する表示装置と、表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御するための制御手段とを備え、制御手段は、入力手段に対して第1の種類の操作がなされた場合に、表示装置に表示しているコンテンツについて、ページめくりの候補となるページの数を増加させ、入力手段に対して第2の種類の操作がなされた場合に、第1の種類の操作に基づいてページめくりの候補とされたページを送るように、表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御する。
【0009】
好ましくは、制御手段は、入力手段に対する第1の種類の操作が継続される回数または継続される時間の増加に応じて、ページめくりの候補となるページの数を増加させる。
【0010】
好ましくは、第1の筐体および第2の筐体をさらに備え、入力手段は、情報の入力を受付けるスイッチを含み、第1の種類の操作と第2の種類の操作のうち、一方は、第1の筐体と第2の筐体の相対位置を所定の状態にする操作であり、他方は、スイッチに対する操作である。
【0011】
好ましくは、第1の筐体および第2の筐体をさらに備え、第1の種類の操作は、第1の筐体と第2の筐体の相対位置を第1の状態にする操作であり、第2の種類の操作は、第1の筐体と第2の筐体の相対位置を第2の状態にする操作である。
【0012】
好ましくは、表示装置は、第1の筐体に備えられた第1の表示部と、第2の筐体に備えられた第2の表示部とを含み、第1の状態では、第2の表示部は、第1の表示部よりも表示領域が狭く、制御手段は、第2の表示部に、ページめくりの候補とされたページを示す情報を表示させる。
【0013】
好ましくは、制御手段は、入力手段に対して第1の種類の操作がなされた場合に、表示装置に表示しているコンテンツについて、ページめくりの候補とされるページを、めくる途中の状態で維持される表示を行ない、入力手段に対して第2の種類の操作がなされた場合に、表示装置に表示しているコンテンツについて、めくる途中の状態で維持されるように表示されているページをめくる表示を行なう。
【0014】
本発明に従ったコンテンツ表示用プログラムは、表示装置にコンテンツを表示するためのコンピュータを、情報を入力するための入力手段、および、表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御するための制御手段として機能させるためのコンテンツ表示用プログラムであって、制御手段は、入力手段に対して第1の種類の操作がなされた場合に、表示装置に表示しているコンテンツについて、ページめくりの候補となるページの数を増加させ、入力手段に対して第2の種類の操作がなされた場合に、第1の種類の操作に基づいてページめくりの候補とされたページを送るように、表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御する。
【発明の効果】
【0015】
上記構成によれば、コンテンツ表示装置は、複数ページのページ送りを、当該複数ページ分まとめて実行することができ、これにより、複数のページがめくられる際の煩雑さを緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のコンテンツ表示装置の一実施の形態である情報端末の外観を示す図である。
【図2】図1の情報端末の側面を示す図である。
【図3】図1の情報端末の背面を示す図である。
【図4】図1の情報端末の、図1に示された状態から第1の筐体と第2の筐体の相対位置の変更された状態を示す図である。
【図5】図1の情報端末の、図1に示された状態から第1の筐体と第2の筐体の相対位置の変更された状態を示す図である。
【図6】図1の情報端末のハードウェア構成を示す図である。
【図7】図1の情報端末において実行されるページめくり制御処理のフローチャートである。
【図8】図1の情報端末において実行されるページめくり制御処理のフローチャートである。
【図9】図1の情報端末において実行されるページめくり制御処理のフローチャートである。
【図10】図1の情報端末において実行されるページめくり制御処理のフローチャートである。
【図11】図1の情報端末において実行されるページめくり制御処理のフローチャートである。
【図12】図1の情報端末において実行されるページめくり制御処理のフローチャートである。
【図13】図1の情報端末において実行されるスライド状態を決定する処理のフローチャートである。
【図14】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図15】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図16】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図17】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図18】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図19】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図20】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図21】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図22】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図23】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【図24】図1の情報端末において実行される、Openページとして設定されているページの表示をするための処理のフローチャートである。
【図25】図1の情報端末において実行される、Openページの設定のための処理のフローチャートである。
【図26】図1の情報端末における表示部の表示内容を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0018】
[携帯端末の外観]
図1は、本発明のコンテンツ表示装置の一実施の形態である情報端末の構成を模式的に示す図である。図2は、情報端末100の側面を示す図である。また、図3は、情報端末100の背面を示す図である。
【0019】
図1〜図3を参照して、情報端末100は、第1の筐体1と、第2の筐体2とを含む。情報端末100では、2つの筐体は、図示せぬスライド機構により、一方が他方に対して図1の両矢印R1方向にスライドできるように構成されている。
【0020】
第1の筐体1は、その前面に、第1の表示部10を設けられており、また、背面には、第1磁気センサ121および第2磁気センサ122が設けられている。第2の筐体2は、その前面に、第2の表示部20、および、磁石129が設けられている。磁石129は、第2の筐体2の、第1の筐体1と重なる部分に設けられている。
【0021】
また、第1の筐体1には、外部から押下されることにより操作されるスイッチ12が設けられ、また、第2の筐体2には、外部から押下されることにより操作されるスイッチ22が設けられている。
【0022】
図4および図5は、情報端末100において、図1に示された状態から第1の筐体1と第2の筐体2の相対位置の変更された状態を示す図である。
【0023】
図5では、第1の筐体1と第2の筐体2の、それらの全体がほぼ重ねられた状態が示されている。図4では、第1の筐体1と第2の筐体2の、図1に示された程度まで開かれた状態と図5に示された重ねられた状態の中間的な状態が示されている。本実施の形態では、第1の筐体1と第2の筐体2は、一方が他方に対してスライドすることにより、図1に示されたような開かれた状態から、図4に示された状態を経由して、図5に示されたような重ねられた状態となり、また、図5に示されたような重ねられた状態から、図4に示された状態を経由して、図1に示されたような開かれた状態となる。本明細書では、以下、図5に示された状態をスライド(1)状態といい、図4に示された状態をスライド(2)状態といい、そして、図1に示された状態をスライド(3)状態という。
【0024】
[ハードウェア構成]
図6は、情報端末100のハードウェア構成を示す図である。
【0025】
図6を参照して、情報端末100は、その動作を全体的に制御する制御部110を含む。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111と、RAM(Random Access Memory)112と、ROM(Read Only Memory)113とを含む。CPU111は、記憶部120等に記憶されたプログラムを実行することにより、本明細書に記載された機能を発揮するように、情報端末100を制御する。RAM112は、CPU111がプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する。
【0026】
情報端末100は、さらに、第1の表示部10,第2の表示部20、タッチセンサ11,21、スイッチ12,22、第1磁気センサ121,第2磁気センサ122、記憶部120、通信インターフェース105、メモリインターフェース109、および、アンテナ108を含む。
【0027】
第1の表示部10および第2の表示部20は、たとえば、液晶表示装置からなる。また、タッチセンサ11は、第1の表示部10の表面に設けられ、第1の表示部10とともにタッチパネルを構成している。タッチセンサ21は、第2の表示部20の表面に設けられ、第2の表示部20とともにタッチパネルを構成している。タッチセンサ11およびタッチセンサ21は、たとえば、静電容量方式の、シート状のタッチセンサによって実現される。
【0028】
制御部110は、スイッチ12またはスイッチ22を押下されると、制御部110には、それぞれのスイッチに対応する信号が入力される。当該信号が入力されることにより、制御部110は、各スイッチが操作されたことを認識する。
【0029】
第1磁気センサ121および第2磁気センサ122は、それぞれ、磁石129との距離に応じた磁気的状態に基づいて、磁場を計測する。なお、図4に示された状態は、第2磁気センサ122が磁石129に対向している状態である。また、図5に示された情報端末100では、第1磁気センサ121が磁石129と対向している状態である。また、図1に示された状態では、情報端末100では、図3に示されるように、第1磁気センサ121と第2磁気センサ122のいずれもが、磁石129と対向していない状態にある。
【0030】
第2磁気センサ122が計測する磁場は、第1の筐体1と第2の筐体2とが、スライド(3)状態からスライド(1)状態にされるまでの間、スライド(2)状態で最大となり、スライド(3)状態に近づくほど、または、スライド(1)状態に近づくほど、計測する磁場は小さくなる。一方、第1磁気センサ121が計測する磁場は、第1の筐体1と第2の筐体2とが、スライド(3)状態からスライド(1)状態へと変化するに従い、つまり、スライド(1)状態に近づくにつれて、大きくなる。
【0031】
このように、情報端末100では、第1磁気センサ121が計測する磁場と、第2磁気センサ122が計測する磁場は、第1の筐体1と第2の筐体2の相対位置の変化に対して、異なった態様で変化する。情報端末100では、このような変化の差を利用して、制御部110が、第1磁気センサ121と第2磁気センサ122によって計測される磁場の大きさに基づいて、情報端末100における第1の筐体1と第2の筐体2の相対位置を決定する。
【0032】
記憶部120は、CPU111によって実行されるプログラムや、当該プログラムの実行に利用されるデータ等を記憶し、汎用の記憶媒体によって構成される。記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラム等を格納する媒体が挙げられる。
【0033】
通信インターフェース105は、汎用の携帯電話等に用いられている通信用のモジュールによって実現される。通信インターフェース105は、その通信の際に、アンテナ108を利用する。
【0034】
メモリインターフェース109は、情報端末100に対して着脱可能な記録媒体200に対するデータの読取/書込を行なう際のインターフェースとなる。記録媒体200としては、たとえば、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ、メモリカード、FD、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO、MD、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの、不揮発的にデータを格納する媒体が挙げられる。
【0035】
なお、本明細書に記載された情報端末100の機能は、情報端末100に対してプログラムが供給されることによって達成される場合にも実現されることはいうまでもない。当該プログラムを格納した記録媒体(記録媒体200)を情報端末100に供給し、当該情報端末100のコンピュータ(又はCPUやMPU(Micro-Processing Unit))が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本明細書に記載された情報端末100の機能が実現されることもあり得る。
【0036】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本明細書に記載の情報端末100の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0037】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、本明細書に記載の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0038】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0039】
[コンテンツのページめくり表示]
情報端末100では、電子書籍等の電子コンテンツを、第1の表示部10および/または第2の表示部20に表示する。特に、情報端末100では、第1の表示部10と第2の表示部20とを用いて、電子書籍の見開きの2ページを表示することができる。このような第1の表示部10と第2の表示部20における表示内容の一例を、図14に示す。
【0040】
図14(A)は、第1の表示部10の表示内容の一例であり、そして、図14(B)は、第2の表示部20の表示内容の一例を示す図である。図14(A)および図14(B)は、書籍の前半部が開かれている状態の一例を示している。
【0041】
図14(A)および図14(B)では、コンテンツの一例である右綴じの電子書籍が、第1の表示部10および第2の表示部20に表示されている状態が示されている。
【0042】
図14(A)の画面901は、第1の表示部10に表示される画面の一例である。画面901では、主に電子書籍の第2ページの内容が表示されている。なお、画面901では、電子書籍の中綴じ部分を示す線901Aが表示されている。
【0043】
図14(B)の画面902は、第2の表示部20に表示される画面の一例である。画面902では、主に、画面901に表示されている電子書籍の第2ページの次のページである、第3ページの内容が表示されている。
【0044】
タッチセンサ21に対するドラッグ操作等、電子書籍のページをめくるための操作がなされると、第1の表示部10および第2の表示部20に表示されている電子書籍について、ページがめくられる。これにより、これらの表示部には、ページをめくられた先のページが表示される。つまり、第1の表示部10には、第4ページが表示され、第2の表示部20には、第5ページが表示される。
【0045】
図15(A)および図15(B)は、電子書籍の中心部のページが表示されている場合の、第1の表示部10および第2の表示部20に表示される画面の一例を示す図である。
【0046】
図15(A)の、第1の表示部10に表示される画面の一例である画面903には、電子書籍の第100ページを示す内容が表示されている。また、図15(B)の、第2の表示部20に表示される画面の一例である画面904には、電子書籍の第101ページの内容が表示されている。
【0047】
現実世界において、書籍の中心部が開かれている場合には、当該書籍の中綴じ部分は、書籍の左右方向の中心部分に位置するものと考えられる。これに対応して、図15(A)および図15(B)に示された、2つの表示部の表示画面には、図14(A)において線901Aとして示したような中綴じ部分を示す線は表示されない。この線は、図15(A)および図15(B)に表示された時点では、画面903の左端または画面904の右端に位置するものと考えられるため、表示が省略されている。
【0048】
図16(A)および図16(B)は、電子書籍の後半部が開かれている状態を表示するための、第1の表示部10および第2の表示部20の表示画面の一例を示す図である。
【0049】
図16(A)の、第1の表示部10の表示画面の一例である画面905は、書籍の第198ページの内容を示している。また、図16(B)の、第2の表示部20の表示画面の一例である画面906は、当該書籍の第199ページの内容を示している。
【0050】
現実世界において、右綴じの書籍の後半部が開かれている場合には、その中綴じ部分は、書籍の見開きの左右方向の、左側寄りに位置する。これに対応して、図16(B)の画面906では、書籍の中綴じ部分を示す線906Aが表示されている。
【0051】
なお、図14(A)および図14(B)を参照して説明した画面901,902が第1の表示部10および第2の表示部20に表示されている場合、情報端末100としては、図22に示されたような外観となる。また、図16(A)および図16(B)を参照して説明した画面905,906が第1の表示部10および第2の表示部20に表示されている状態では、情報端末100の外観は、図23に示されるようなものとなる。図22において、ハッチングが付されているのは、図14(A)の画面901を参照して説明したように、電子書籍の第2ページの内容に相当する。また、図23においてハッチングが付されている領域は、図16(A)および図16(B)を参照して説明したような、電子書籍の第198ページの内容に相当する。
【0052】
[溜め動作を含むページめくり表示]
本実施の形態では、第1の表示部10および第2の表示部20に表示されている電子書籍について、特徴的なページめくり動作が実施される場合がある。具体的には、電子書籍において、1ページずつページをめくることもできれば、第1の種類の操作がなされることによって、ページめくりの候補となるページを溜めておくことができ、そして、第2の種類の操作がなされることにより、当該候補として溜めておいたページを一気に送ることができる。
【0053】
このときの、第1の表示部10および第2の表示部20における表示内容の一例を、以下説明する。
【0054】
図14(A)および図14(B)に示すように第1の表示部10および第2の表示部20において表示がされている状態で、第1の種類の操作がなされると、第2の表示部20では、図17(B)の画面908において、ページ908Xとして示されるように、1枚の用紙が、ページをめくられる途中の状態で止まったように(宙に浮いたように)表示される。このようなページの表示が、ページめくりの候補となるページが溜められている状態を示す表示である。
【0055】
その後、情報端末100において、第1の種類の操作が繰返されると、画面908においてページめくりの候補として溜められたページの数が、図18(B)の画面910においてページ910Xとして示されるように増加する。なお、図17(A)および図18(B)に示されるように、第1の表示部10の表示内容は、画面907,画面909として示されるように、図14(A)の画面901に対して変化しない。
【0056】
ページめくりの候補となるページが溜められたような表示がなされた状態で、情報端末100において第2の種類の操作がなされると、溜められているページが一気にめくられる表示がなされる。つまり、第2の表示部20の表示内容が、図18(B)の画面910から、図15(B)の画面904へと変化する。なお、画面910から画面904に、第2の表示部20の表示内容が変化する際に、ページめくりの候補として溜められたページが、めくられるような、アニメーション表示がなされることが好ましい。
【0057】
ここで、第1の種類の操作としては、たとえば、スイッチ22を押下する操作が挙げられる。また、第2の種類の操作としては、たとえば、第1の筐体1と第2の筐体2を、スライド(3)状態からスライド(2)状態に変更させる操作が挙げられる。
【0058】
なお、以下の説明では、第1の種類の操作の一例としてスイッチ22を押下する操作を挙げるが、当該操作は、スイッチ12を押下する操作とされても良い。
【0059】
[ページめくり制御]
以下、本実施の形態の情報端末100において、第1の表示部10および/または第2の表示部20において表示される電子書籍のページめくりの制御の内容を、当該制御を実現するための処理(ページめくり制御処理)のフローチャートである図7〜図12を参照して、説明する。
【0060】
なお、以下の説明では、情報端末100の状態が、「1−0−1」等の、−(ハイフン)で区切られた3個の数字の組で表わされる場合がある。最初の数字は、情報端末100の現在のスライド状態を意味する。ここで、スライド状態とは、図1を参照して説明したスライド(1)状態、図4を参照して説明したスライド(2)状態、および、図5を参照して説明したスライド(1)状態のいずれかをいう。そして、上記した3個の数字の組について、スライド(1)は、「1」に対応する。スライド(2)状態は(図4)は、「2」に対応する。スライド(3)状態(図1)は、「1」に対応する。
【0061】
また、2つ目の数字は、情報端末100における直前のスライド状態を表わす。なお、2つ目の数字が「0」である場合は、上記アプリケーションの起動前から起動時にかけて継続してスイッチ22が押下されている状態を示す。
【0062】
3つ目の数字は、スイッチ22が操作されることにより電子書籍のページが溜められている状態にあるか否かを表わす。ページ送りのためのページが溜められている状態は、「2」に対応する。そのようなページが溜められていない状態は、「1」に対応する。
【0063】
以上より、上記3個の数字の組とフローチャートの内容との関係は、次の表1から表3のようにまとめられる。各表において、上記3個の数字の組は、「対応フローNo.」として示されている。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】
たとえば「1−0−1」は、現在の状態がスライド(1)状態であり、また、上記アプリケーションの起動前にはスイッチ22が押下されておらず、これにより、スイッチ22の押下によるページめくり用のページの溜めがない状態を表わす。
【0068】
また「3−2−2」は、現在の状態がスライド(3)状態であり、また、直前のスライド状態はスライド(2)状態であり、そして、スイッチ22の押下によるページめくり用のページの溜めがなされている状態を表わす。
【0069】
本明細書では、特に言及する場合を除き、情報端末100において表示される電子コンテンツは、右綴じの書籍とされる。ただし、このような書籍は、本実施の形態の情報端末100の表示対象とされるコンテンツの単なる一例であり、情報端末100は、如何なる形態の電子コンテンツをも、その表示対象とすることができる。
【0070】
図7を参照して、CPU111は、タッチセンサ11,21等に対して、コンテンツを表示するアプリケーションを起動するための操作がなされると、当該アプリケーションを起動し、そして、ステップS10において、表示の対象とされるコンテンツの「Openページ」を取得して、ステップS20へ処理を進める。なお、後述するように、ステップS10から処理が開始されるのは、アプリケーション起動時の情報端末100の状態が、表1において「1−0−1」で表される状態の場合である。表1から表3に示される他の各場合に、どの処理からページめくりの制御が開始されるかについては、後述する。
【0071】
ここで、「Openページ」とは、コンテンツについて、初期状態において表示されるように設定されたページであり、当該設定内容は、たとえば記憶部120に記憶されている。ステップS10では、CPU111は、記憶部120における「Openページ」の設定内容が記憶された領域の情報を読込むことにより、「Openページ」の設定内容を取得する。
【0072】
ステップS20では、CPU111は、第1の表示部10に、ステップS10で読込んだ「Openページ」によって特定される、コンテンツのページを表示させて、ステップS30へ処理を進める。なお、「Openページ」の設定内容としては、たとえば、コンテンツの一例である電子書籍の表紙裏が挙げられる。その場合、ステップS20では、CPU111は、第1の表示部10に、当該表紙裏の画像を表示させて、ステップS30へ処理を進める。
【0073】
なお、表紙裏とは、閉じた状態の書籍において背表紙の反対側にある、ページを構成する紙が重なって見える部分であって、読者が書籍を開く際に指をかける部分である。
【0074】
また、ステップS20では、表紙裏が、どの部分を開く予定なのかを理解できる態様で表示される。具体的には、表示裏を、開く予定のページに対応する紙を他のページに対応する紙とは異なる態様(たとえば、異なる色)で、表示される。
【0075】
ステップS30では、CPU111は、スイッチ22が押下されたか否かを判断し、押下されたと判断するとステップS40へ処理を進め、押下されていないと判断するとステップS60へ処理を進める。
【0076】
ステップS40では、CPU111は、スイッチ22の押下が継続された時間が、所定の時間未満であったかどうか、つまり、スイッチ22に対する操作がいわゆる「1回押し」かどうかを判断する。そして、1回押しである場合にはステップS50へ処理を進める。一方、いわゆる「長押し」であると判断するとステップS70へ処理を進める。なお、「1回押し」とは、継続して押下された時間が予め定められた所定の時間(2秒間)未満の操作を言い、「長押し」とは、継続して所定の時間以上押下された操作を言う。
【0077】
ステップS50では、CPU111は、第1の表示部10に表示させる、コンテンツのページの番号(第何ページか)を、「2」増加させて、ステップS30へ処理を進める。これにより、スイッチ22に対して1回押しの操作がなされることにより、第1の表示部10に表示されるコンテンツのページ番号が2増加するように、つまり、2ページだけページ送りがされるように、表示内容が更新される。
【0078】
一方、ステップS70では、CPU111は、スイッチ22の押下が解消されたか否か、つまり、ユーザがスイッチ22を離したかどうかを判断し、押下が解消されたと判断するとステップS30へ処理を戻し、押下が継続されていると判断するとステップS80へ処理を進める。
【0079】
ステップS80では、CPU111は、「Openページ」として設定するページ番号を2増加するように更新して、ステップS90へ処理を進める。
【0080】
ステップS90では、CPU111は、第1磁気センサ121および第2磁気センサ122の計測結果に基づいて、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態を決定し、当該決定したスライド状態の種類に応じて、処理を進める。ここで、スライド(1)状態であると決定されると、ステップS70へ処理が戻される。また、スライド(2)状態であると決定されると、ステップS250へ処理が進められる。また、スライド(3)状態であると決定されると、ステップS440へ処理が進められる。
【0081】
スイッチ22の押下が継続されている期間中、ステップS70の処理は、特定の時間が経過する毎に(たとえば1秒毎)、実行される。これにより、ステップS70およびステップS80が実行されると、情報端末100では、スイッチ22が押下され続けている間、1秒毎に、「Openページ」として設定されるページ番号が2ずつ増加するように、記憶部120等の記憶内容が更新される。
【0082】
一方、ステップS60では、CPU111は、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態を決定し、決定したスライド状態に応じて、処理を進める。スライド(1)状態であると決定されると、ステップS30へ処理が進められる。また、スライド(2)状態であると決定されると、ステップS160(図9参照)へ処理が進められる。また、スライド(3)状態であると決定されると、ステップS320(図11参照)へ処理が進められる。
【0083】
上記アプリケーションの起動時の情報端末100の状態が表2の「2−0−1」に対応する状態であれば、ページめくり制御の処理は、ステップS150(図9参照)から開始される。
【0084】
図9を参照して、上記アプリケーションが起動されると、CPU111は、ステップS150で、ステップS10と同様に、Openページの設定内容を取得して、ステップS160へ処理を進める。
【0085】
ステップS160では、CPU111は、第1の表示部10に、「Openページ」として設定されているページを表示させ、第2の表示部20に、表紙裏の中で表示の対象となっているページを他のページとは異なる態様で表示して、ステップS170へ処理を進める。
【0086】
なお、図19は、ステップS160における第1の表示部10と第2の表示部20の表示内容の一例を示す図である。
【0087】
図19(A)では、第1の表示部10における表示画面の一例である画面911が示されている。そして、図19(B)には、第2の表示部20の、スライド(2)状態にあるときの視認可能な領域に表示される画面912が示されている。画面912は、表紙裏の中で表示の対象となっているページ912Aを他のページとは異なる態様(たとえば、異なる色)で表示する。
【0088】
図9に戻って、ステップS170では、CPU111は、スイッチ22が押下されているか否かを判断し、押下されていると判断するとステップS190へ処理を進め、押下されていないと判断するとステップS180へ処理を進める。
【0089】
ステップS190では、CPU111は、スイッチ22の押下の態様が、所定の時間以上継続した長押し(押し続ける)であるか、上記「1回押し」であるかを判断し、長押しであると判断するとステップS210へ処理を進め、「1回押し」であると判断すると、ステップS200へ処理を進める。
【0090】
ステップS200では、CPU111は、第1の表示部10に表示するコンテンツのページを2増加するように、第1の表示部10の表示内容を更新して、ステップS170へ処理を戻す。
【0091】
一方、ステップS210では、CPU111は、スイッチ22の押下が解消されたか否か、つまり、ユーザがスイッチ22を離したかどうかを判断し、押下が解消されたと判断するとステップS170へ処理を戻し、押下が継続されていると判断するとステップS220へ処理を進める。
【0092】
ステップS220では、CPU111は、「Openページ」として設定するページ番号を2増加するように更新して、ステップS230へ処理を進める。
【0093】
ステップS230では、CPU111は、第1磁気センサ121および第2磁気センサ122の計測結果に基づいて、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態を決定し、当該決定したスライド状態の種類に応じて、処理を進める。ここで、スライド(1)状態であると決定されると、ステップS110(図8参照)へ処理が戻される。また、スライド(2)状態であると決定されると、ステップS210へ処理が進められる。また、スライド(3)状態であると決定されると、ステップS440(図12参照)へ処理が進められる。
【0094】
上記アプリケーションの起動時の情報端末100の状態が表3の「3−0−1」に対応する状態であれば、ページめくり制御の処理は、ステップS310(図11参照)から開始される。
【0095】
図11を参照して、ステップS310では、CPU111は、「Openページ」の設定情報を取得して、ステップS320へ処理を進める。
【0096】
ステップS320では、CPU111は、第1の表示部10に、Openページから1差引いたページを表示させ、そして、第2の表示部20に、コンテンツのOpenページで特定されるページを表示させて、ステップS330へ処理を進める。
【0097】
ステップS330では、CPU111は、スイッチ22が押下されているか否かを判断し、押下されていると判断するとステップS350へ処理を進め、されていないと判断するとステップS340へ処理を進める。
【0098】
ステップS350では、CPU111は、スイッチ22の押下のされ方を確認する。具体的には、スイッチ22が、所定の時間以上押下され続けたか否かを判断し、押下され続けたと判断するとステップS370へ処理を進め、スイッチ22の押下が継続した時間が所定時間未満であった場合(1回押し)には、ステップS360へ処理を進める。
【0099】
ステップS360では、CPU111は、第1の表示部10と、第2の表示部20のそれぞれに表示させるコンテンツのページ数を、2増加させるように、各表示部の表示内容を更新して、ステップS330へ処理を戻す。なお、ステップS360では、第1の表示部10および第2の表示部20の表示を更新する際に、コンテンツの一例である電子書籍のページがめくれるようなアニメーション表示を行なうことが好ましい。
【0100】
一方、ステップS370では、CPU111は、ページめくり候補の値を0として、ステップS380へ処理を進める。
【0101】
本実施の形態において「ページめくり候補」とは、図17および図18を参照して説明したように、一度にページめくりをするために、溜められるページの数である。情報端末100では、RAM112または記憶部120において、ページめくり候補の値が記憶される。ステップS370では、当該値が、0に初期化される。
【0102】
ステップS380では、CPU111は、スイッチ22の押下が解除されたか否かを判断し、解除された(ユーザが、スイッチ22を離した)と判断すると、ステップS420へ処理を進め、押下が継続されていると判断するとステップS390へ処理を進める。
【0103】
ステップS390では、CPU111は、ページめくり候補を1加算更新し、そして、第2の表示部20に表示される画面(左画面)の表示内容を、図18(B)を参照して説明したような、ページめくりの候補として溜められ、浮いたように表示される用紙の数を1枚追加するように更新させて、ステップS400へ処理を進める。
【0104】
ステップS400では、CPU111は、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態を決定し、決定したスライド状態に応じて処理を進める。スライド(1)状態であると決定されると、ステップS410へ処理が進められる。また、スライド(2)状態であると決定されると、ステップS260(図10参照)へ処理が進められる。また、スライド(3)状態であると決定されると、ステップS380へ処理が進められる。
【0105】
ステップS410では、CPU111は、ページめくり候補の値を0に初期化した後、ステップS110(図8参照)へ処理を戻す。
【0106】
一方、ステップS420では、CPU111は、ページめくり候補の値を0に初期化し、さらに、図17(B)および図18(B)を参照して説明したような、用紙を浮かせた表示を解除して(図14(B)に示すような表示に戻して)、ステップS330へ処理を戻す。
【0107】
図10を参照して、ステップS260では、CPU111は、第2の表示部20に、書籍の左側の、ページの縁を表す画像を表示させて、ステップS270へ処理を進める。
【0108】
なお、縁を表す画像の一例を、図26に示す。
図26の画面931には、縁を表す画像を表示する画面931が示されている。画面931には、書籍の左側のページの端部が重ねられて表示する画像に相当する。当該画像において重ねられる用紙の数は、ステップS390(図11参照)において加算更新された結果のページめくり候補の値に対応する。つまり、ページめくり候補で指定される用紙の数だけ、ステップS260で第2の表示部20に表示される、ページの縁の数となる。
【0109】
ステップS270では、CPU111は、ページめくり候補で特定される値の数のページめくりを実施して、ステップS280へ処理を進める。ステップS270では、ページめくり候補の値のページが、一括して、めくられる。これにより、第1の表示部10に表示されるページ数および第2の表示部20に表示されるページ数は、それぞれページめくり候補の値の2倍分だけ、大きくなる。たとえば、図14(A)に示されるように、第1の表示部10においてコンテンツの第2ページが表示され、そして、図14(B)に示されるように第2の表示部20においてコンテンツの第3ページが表示されている場合に、ページめくり候補の値が「49」であったとすると、ステップS270の処理が実行されることにより、第1の表示部10に表示されるコンテンツのページは、図15(A)に示されるように第100ページとなり、また、第2の表示部20に表示されるページは、図15(B)に示されるように、第101ページとなる。
【0110】
ステップS280では、CPU111は、スイッチの長押しの効果をキャンセルして、ステップS290へ処理を進める。なお、スイッチの長押しの効果のキャンセルとは、ページめくり候補の値の初期化を含む。また、ステップS270で、第1の表示部10および第2の表示部20の表示内容が更新されているので、ステップS280が実行される時点では、第2の表示部20には、図18(B)を参照して説明したような、書籍のページを構成する用紙が浮いた表示は解消されている。
【0111】
ステップS290では、CPU111は、スイッチ22の押下が解除されたか否かを判断し、解除された(ユーザがスイッチ22を離した)と判断するとステップS170(図9参照)へ処理を進め、押下が継続されていると判断すると、ステップS300へ処理を進める。
【0112】
ステップS300では、CPU111は、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態を決定し、決定したスライド状態に応じて処理を進める。スライド(1)状態であると決定されると、ステップS110(図8参照)へ処理が進められる。また、スライド(2)状態であると決定されると、ステップS290へ処理が進められる。また、スライド(3)状態であると決定されると、ステップS440(図12参照)へ処理が進められる。
【0113】
図12を参照して、ステップS440では、CPU111は、第1の表示部10に、Openページで特定されるページの1ページ前のページを表示させ、また、第2の表示部20に、Openページを表示させて、ステップS450へ処理を進める。
【0114】
ステップS450では、CPU111は、ステップS280(図10参照)と同様に、スイッチの長押しの効果をキャンセルさせて、ステップS460へ処理を進める。
【0115】
ステップS460では、CPU111は、スイッチ22の押下が解除されたか否かを判断し、解除されたと判断するとステップS330(図11参照)へ処理を戻し、押下が継続されていると判断すると、ステップS470へ処理を進める。
【0116】
ステップS470では、CPU111は、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態を決定し、決定したスライド状態に応じて、処理を進める。スライド(1)状態であると決定されると、ステップS110(図8参照)へ処理が進められる。また、スライド(2)状態であると決定されると、ステップS260(図10参照)へ処理が進められる。また、スライド(3)状態であると決定されると、ステップS460へ処理が進められる。
【0117】
図8を参照して、ステップS110では、CPU111は、第1の表示部10に、ステップS20と同様に、電子書籍の表紙裏を表示させて、ステップS120へ処理を進める。
【0118】
ステップS120では、CPU111は、ステップS280(図10参照)と同様に、スイッチの長押し効果をキャンセルして、ステップS130へ処理を進める。
【0119】
ステップS130では、CPU111は、スイッチ22の押下が解除されたか否かを判断し、解除されたと判断するとステップS30(図7参照)へ処理を戻し、解除されていない、つまり、スイッチ22の押下が継続されていると判断するとステップS140へ処理を進める。
【0120】
ステップS140では、CPU111は、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態を決定し、決定したスライド状態に応じて処理を進める。スライド(1)状態であると決定するとステップS130へ処理を戻す。スライド(2)状態であると決定すると、ステップS250(図10参照)に処理を進める。スライド(3)状態であると決定すると、ステップS440(図12参照)へ処理を戻す。
【0121】
上記アプリケーションの起動時の情報端末100の状態が表1の「1−0−2」に対応する状態であれば、ページめくり制御の処理は、ステップS100(図8参照)から開始される。
【0122】
ステップS100では、CPU111は、ステップS10(図7参照)と同様に、Openページの設定内容を取得した後、ステップS110で、第1の表示部10に電子書籍の表示裏が表示されて、ステップS120へ処理が進められる。ステップS120では、スイッチ22の長押し効果がキャンセルされる。
【0123】
上記アプリケーションの起動時の情報端末100の状態が表2の「2−0−2」に対応する状態であれば、ページめくり制御の処理は、ステップS240(図10参照)から開始される。
【0124】
ステップS240では、CPU111は、ステップS10(図7参照)と同様に、Openページの設定内容を取得した後、ステップS250へ処理を進める。
【0125】
上記アプリケーションの起動時の情報端末100の状態が表3の「3−0−2」に対応する状態であれば、ページめくり制御の処理は、ステップS430(図12参照)から開始される。
【0126】
ステップS430では、CPU111は、ステップS10(図7参照)と同様に、Openページの設定内容を取得した後、ステップS440へ処理を進める。
【0127】
[スライド状態の決定処理]
以上、図7〜図12を参照して説明したページめくり制御処理では、ステップS60,S90,S140,S180,S230,S300,S340,S400,S470において、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態が決定された。このスライド状態の決定の具体的な処理内容を、当該処理のフローチャートである図13を参照して説明する。
【0128】
図13を参照して、スライド状態の決定では、CPU111は、まずステップSA10で、第1磁気センサ121と第2磁気センサ122が計測する磁場の大きさを計測し、磁石129と対向する場合に計測されるべき値以上の磁場を計測しているセンサを選択する。当該大きさの磁場を計測するセンサが、第1磁気センサ121である場合には、ステップSA20へ処理を進める。また、当該大きさの磁場を計測しているのが第2磁気センサ122であると判断すると、ステップSA30へ処理を進める。第1磁気センサ121と第2磁気センサ122のいずれもが、そのような大きさの磁場を計測していないと判断すると、ステップSA40へ処理を進める。
【0129】
ステップSA20では、CPU111は、スライド状態をスライド(1)状態であると決定して、処理を終了する。ステップSA30では、CPU111は、スライド状態をスライド(2)状態であると決定して、処理を終了させる。ステップSA40では、CPU111は、スライド状態をスライド(3)状態であると決定して、処理を終了させる。
【0130】
なお、ステップSA10においてセンサを選択する際の閾値となる磁場の大きさは、各磁気センサが磁石129と対向したときに検出される値よりも多少低い値とされても良い。これにより、図5に示されたスライド(1)状態、または、図6に示されたスライド(2)状態から多少ずれたスライド状態にあっても、スライド(1)状態に近い状態にあればスライド(1)状態にあると決定され、また、スライド(2)状態に近い状態にあればスライド(2)状態にあると決定される。
【0131】
[本実施の形態の効果]
以上説明した本実施の形態では、第1の筐体1と第2の筐体2がスライド(3)状態(図1参照)にあるときに、これらの表示部にコンテンツが表示されると、そのページめくりの動作において特別な動作がなされる。具体的には、スイッチ22が継続して押下されと(ステップS380)、その押下が継続した時間に応じた枚数だけページめくりの候補となる用紙の数が加算更新される(ステップS380〜ステップS400)。その後、スイッチ22が押下されたまま、第1の筐体1と第2の筐体がスライド(2)状態(図4参照)とされると、ページングめくり候補として溜められていたページのページめくりが一気に行なわれる(ステップS270)。
【0132】
これにより、コンテンツにおけるページめくりが、1ページずつでなく、複数のまとまったページ分だけ、一度に、行なわれることになる。
【0133】
特に、ページめくりの際に、ページのめくられていく様子がアニメーション表示される端末においては、複数のページについてのページめくりのアニメーション表示が、1枚ずつ行なわれることがないため、アニメーション表示に要する時間を短縮でき、長時間同じアニメーション表示を繰返し視聴させられることによるユーザの煩雑さを解消できる。ただし、まとまったページについてのアニメーション表示は行なわれるため、ユーザに、実際に紙の書籍を扱っている心地よさを感じさせることができる。
【0134】
なお、上記したように、ステップS380は、スイッチ22の押下が継続されている間、特定の時間(たとえば1秒)毎に実行される。これにより、当該特定の時間毎に、ページめくり候補として溜められるページの数が加算更新される。なお、この時間間隔は、情報端末100毎に適宜設定することができる。また、当該特定の時間は、ページめくり候補の値とともに変化させてもよい。たとえばページめくり候補の値が大きくなると、当該特定の時間が短くされてもよい。
【0135】
[変形例(1)]
以上説明した本実施の形態では、第1の表示部10および/または第2の表示部20に表示されるコンテンツのページめくりは、1ページずつ行なうこともできるし、また、複数のページについての一気に行なうこともできる。
【0136】
なお、複数のページについて一気にページめくりがなされる際には、ページめくり候補の加算更新、つまり、一気にめくるために溜められるページの数が徐々に増加していく。このような状態にあることを、図17および図18を参照して説明したように、ページめくり候補とされるページが、浮いた状態と表示される。
【0137】
なお、ページめくり候補として、一気にめくられるページが溜められることは、さらに、図21に示されるような表示によって報知されてもよい。
【0138】
図21(A)には、第1の筐体1が示され、図21(B)には、第2の筐体2が示されている。
【0139】
図21(A)の第1の筐体1では、第1の表示部10において、コンテンツの第2ページが表示されている。
【0140】
図21(B)の第2の筐体2では、第2の表示部20において、コンテンツの第3ページから、ページめくりの候補としてページが浮いて表示されている。
【0141】
さらに、図21(B)の第2の表示部20では、その右端部に、波線が表示されている。このような特別な表示がされることにより、第2の表示部20において、ページをめくる候補として、1以上のページが溜められた状態にあることが報知される。
【0142】
[変形例(2)]
以上説明した本実施の形態では、ページめくり制御において、スイッチ22が所定時間未満押下された場合には、表示されるコンテンツにおいて、1枚ずつページがめくられるように、第1の表示部10と第2の表示部20の表示が更新された(ステップS350〜ステップS360)。
【0143】
そして、スイッチ22が所定時間以上継続して押下された場合には、押下が継続した時間の長さに応じた数だけページめくり候補が加算更新された(ステップS380〜ステップS400)。
【0144】
そして、スイッチ22の押下が継続された状態で、第1の筐体1と第2の筐体2がスライド(2)状態にされると、ページめくり候補で特定される枚数の用紙を一気にページめくりするように、第1の表示部10と第2の表示部20におけるコンテンツの表示内容が更新された(ステップS400,ステップS260,S270)。
【0145】
つまり、本実施の形態では、スイッチ22の長押し(上記所定の時間以上継続して押下されること)の操作が、第1の種類の操作に対応する。そして、第1の筐体1と第2の筐体2を、スライド(3)状態からスライド(2)状態にするための操作が、第2の種類の操作に対応する。
【0146】
なお、第1の種類の操作および/または第2の種類の操作の具体例は、これに限定されるものではない。
【0147】
たとえば、第1の種類の操作は、第1の筐体1と第2の筐体2を、スライド(3)状態からスライド(2)状態とされ、そして、第2の種類の操作は、これらの筐体をスライド(2)状態からスライド(1)にする操作とされてもよい。これにより、情報端末100では、第1の筐体1と第2の筐体2という複数の筐体の相対位置を一定の方向(図1の両矢印R位置方向)に沿って変更させるだけで、表示されるコンテンツの複数のページについてのページめくりを、簡便に行なうことができる。
【0148】
また、この場合、スライド(3)状態からスライド(2)状態にされてから、スライド(2)状態が継続された時間に応じて、ページめくり候補が加算更新されてもよいし、また、スライド(3)状態からスライド(2)状態にされた後、スライド(3)状態に戻されるという、一連の操作が行なわれる毎に、ページめくり候補が1加算更新されてもよい。
【0149】
また、第1の種類の操作をスイッチ22の押下とし、そして、第2の種類の操作をスイッチ22の押下とされてもよい。この場合、スイッチ22が押下される毎に、ページめくり候補が1加算更新される。そして、スイッチ22が操作されると、ページめくり候補の値の分の用紙が、一気に、ページめくりされる。なお、スイッチ22が操作される前に、第1の筐体1と第2の筐体2のスライド状態が変更されたことによって、ページめくり候補が0に初期化されるように構成されてもよい。
【0150】
[変形例(3)]
以上説明したページめくり制御処理では、ステップS160等において、Openページとして設定されたページが、適宜表示される。ここで、たとえばOpenページとして複数のページが設定されている場合等、Openページの設定に従ったコンテンツのページの表示について説明する。
【0151】
図24は、ステップS100等における、Openページとして設定されているページの表示をするためにCPU111が実行する処理のフローチャートである。
【0152】
当該処理において、CPU111は、まずステップSB10において、表示対象となっているコンテンツについて、しおりが設定されているか否かを判断し、設定されていると判断するとステップSB50へ処理を進め、設定されていないと判断するとステップSB20へ処理を進める。
【0153】
ステップSB20では、RAM112または記憶部120において、Openページを特定する情報が設定されているか否かを判断する。そして、設定されていると判断するとステップSB40へ処理を進め、設定されていないと判断するとステップSB30へ処理を進める。
【0154】
ステップSB30では、CPU111は、コンテンツの1ページ目を、Openページとして、第1の表示部10または第2の表示部20における表示を実行して、処理を終了する。一方、ステップSB40では、CPU111は、Openページの設定内容として記録されているページを、Openページとして、第1の表示部10および/または第2の表示部20における表示を制御して、処理を終了する。
【0155】
ステップSB50では、CPU111は、設定されているしおりの数を取得し、当該取得した数が1であればステップSB60へ処理を進め、2以上であれば、ステップSB70へ処理を進める。
【0156】
ステップSB60では、CPU111は、しおりとして設定されているページを、Openページとして、第1の表示部10および/または第2の表示部20における表示を制御して、処理を終了する。
【0157】
一方、ステップSB70では、CPU111は、しおりとして設定されているページの中で、コンテンツにおいて最も後(ページ数が多い)に位置するページをOpenページとして、第1の表示部10および/または第2の表示部20における表示を制御して、処理を終了する。
【0158】
[変形例(4)]
上記したようなOpenページは、当該Openページの設定のための特別な操作によって設定されてもよいし、または、コンテンツを表示するアプリケーションの終了時に第1の表示部10または第2の表示部20に表示されていたページが設定されてもよい。
【0159】
後者に従ってOpenページが設定される場合の処理内容を、図25に示す。
情報端末100に対して、電源をOFFする操作、または、上記アプリケーションを終了させるための操作がなれると、CPU111は、ステップSC10で、現在第2の表示部20に表示させているページを、表示対象とされているコンテンツについてのOpenページとして、記憶部120に記憶させて、ステップSC20へ処理を進める。
【0160】
ステップSC20では、CPU111は、情報端末100の電源をOFFして(アプリケーションの終了時にはアプリケーションを終了させて)、当該処理を終了する。
【0161】
[変形例(5)]
上記した本実施の形態において、図17および図18を参照して説明したように、ページめくり候補としてページについて、当該ページを溜めている状態が、画像として、第2の表示部20において表示された。本実施の形態において、必ずしも、このような溜めた状態を示す画像の表示は行なわれなくても良い。この代わりとして、溜められているページの数(たとえば、10ページ溜められている場合には「10」)が表示されても良いし、また、図20(B)において画面914として示されるように、しおりを用いて、ためられているページの範囲が示されても良い。画面914では、溜められたページに対応するしおりの中の項目を表示する領域(領域914X)が、画面914中の他の領域と、異なる態様(たとえば、異なる色)で表示されている。なお、図20(A)の画面913は、第1の表示部10に表示される画面の一例であり、図20(B)の画面914は、第2の表示部20に表示される画面の一例である。
【0162】
[その他の変形例]
本実施の形態では、第1の種類の操作がスイッチに対する操作とされ、第2の種類の操作がスライド状態の変更のための操作とされたが、これらが入れ替えられて、第1の種類の操作がスライド状態の変更とされ、第2の種類の操作がスイッチに対する操作とされても良い。
【0163】
本実施の形態の情報端末100は、通信機能を備えていなくても良い。つまり、本実施の形態の情報端末100では、通信インターフェース105は必須の構成要素ではない。ただし、第1の表示部10および/または第2の表示部20に、ネットワークを介してダウンロード(または、ストリーミング)されるコンテンツを表示させる場合には、通信機能を備えている必要がある。ただし、情報端末100内に記憶された(記憶部120に記憶された)、または、記録媒体200に記憶されたコンテンツを表示する際には、通信機能は必須ではない。
【0164】
また、情報端末100において、表示されたコンテンツのページを1枚ずつめくるための操作は、タッチセンサ11またはタッチセンサ21に対するドラッグ操作に限定されない。つまり、本実施の形態の情報端末100において、タッチセンサ11,21は、必須の構成要素ではない。CPU111は、たとえば、スイッチ12および/またはスイッチ22が特別な態様で操作されることに応じて、表示されたコンテンツのページを1ページずつめくるような表示制御を行なっても良い。
【0165】
また、本実施の形態の情報端末100が、音声の入力を受付けるマイクロフォンを備え、当該マイクロフォンに対する特定の音声の入力(たとえば、「5ページまとめてめくる」という音声メッセージ)の入力に基づいて、情報端末100は、1度にまとめてページをめくる枚数を特定し、そして、特定した枚数だけ、ページめくりの処理を実行しても良い。このような、入力された音声メッセージからの、枚数の特定や、処理内容(ページをめくる)の特定は、入力された音声メッセージに対する音声認識等、既存の技術を適用することにより、実現可能である。
【0166】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0167】
1 第1の筐体、2 第2の筐体、10 第1の表示部、11,21 タッチセンサ、12,22 スイッチ、20 第2の表示部、100 情報端末、121 第1磁気センサ、122 第2磁気センサ、129 磁石、200 記録媒体。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を入力するための入力手段と、
コンテンツを表示する表示装置と、
前記表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御するための制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記入力手段に対して第1の種類の操作がなされた場合に、前記表示装置に表示しているコンテンツについて、ページめくりの候補となるページの数を増加させ、
前記入力手段に対して第2の種類の操作がなされた場合に、前記第1の種類の操作に基づいてページめくりの候補とされたページを送るように、前記表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御する、コンテンツ表示装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記入力手段に対する前記第1の種類の操作が継続される回数または継続される時間の増加に応じて、前記ページめくりの候補となるページの数を増加させる、請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項3】
第1の筐体および第2の筐体をさらに備え、
前記入力手段は、情報の入力を受付けるスイッチを含み、
前記第1の種類の操作と前記第2の種類の操作のうち、一方は、前記第1の筐体と前記第2の筐体の相対位置を所定の状態にする操作であり、他方は、前記スイッチに対する操作である、請求項1または請求項2に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項4】
第1の筐体および第2の筐体をさらに備え、
前記第1の種類の操作は、前記第1の筐体と前記第2の筐体の相対位置を第1の状態にする操作であり、
前記第2の種類の操作は、前記第1の筐体と前記第2の筐体の相対位置を第2の状態にする操作である、請求項1または請求項2に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項5】
前記表示装置は、前記第1の筐体に備えられた第1の表示部と、前記第2の筐体に備えられた第2の表示部とを含み、
前記第1の状態では、前記第2の表示部は、前記第1の表示部よりも表示領域が狭く、
前記制御手段は、前記第2の表示部に、前記ページめくりの候補とされたページを示す情報を表示させる、請求項4に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項6】
前記制御手段は、
前記入力手段に対して第1の種類の操作がなされた場合に、前記表示装置に表示しているコンテンツについて、ページめくりの候補とされるページを、めくる途中の状態で維持される表示を行ない、
前記入力手段に対して第2の種類の操作がなされた場合に、前記表示装置に表示しているコンテンツについて、前記めくる途中の状態で維持されるように表示されているページをめくる表示を行なう、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のコンテンツ表示装置。
【請求項7】
表示装置にコンテンツを表示するためのコンピュータを、
情報を入力するための入力手段、および、
前記表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御するための制御手段として機能させるためのコンテンツ表示用プログラムであって、
前記制御手段は、
前記入力手段に対して第1の種類の操作がなされた場合に、前記表示装置に表示しているコンテンツについて、ページめくりの候補となるページの数を増加させ、
前記入力手段に対して第2の種類の操作がなされた場合に、前記第1の種類の操作に基づいてページめくりの候補とされたページを送るように、前記表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御する、コンテンツ表示用プログラム。
【請求項1】
情報を入力するための入力手段と、
コンテンツを表示する表示装置と、
前記表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御するための制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記入力手段に対して第1の種類の操作がなされた場合に、前記表示装置に表示しているコンテンツについて、ページめくりの候補となるページの数を増加させ、
前記入力手段に対して第2の種類の操作がなされた場合に、前記第1の種類の操作に基づいてページめくりの候補とされたページを送るように、前記表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御する、コンテンツ表示装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記入力手段に対する前記第1の種類の操作が継続される回数または継続される時間の増加に応じて、前記ページめくりの候補となるページの数を増加させる、請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項3】
第1の筐体および第2の筐体をさらに備え、
前記入力手段は、情報の入力を受付けるスイッチを含み、
前記第1の種類の操作と前記第2の種類の操作のうち、一方は、前記第1の筐体と前記第2の筐体の相対位置を所定の状態にする操作であり、他方は、前記スイッチに対する操作である、請求項1または請求項2に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項4】
第1の筐体および第2の筐体をさらに備え、
前記第1の種類の操作は、前記第1の筐体と前記第2の筐体の相対位置を第1の状態にする操作であり、
前記第2の種類の操作は、前記第1の筐体と前記第2の筐体の相対位置を第2の状態にする操作である、請求項1または請求項2に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項5】
前記表示装置は、前記第1の筐体に備えられた第1の表示部と、前記第2の筐体に備えられた第2の表示部とを含み、
前記第1の状態では、前記第2の表示部は、前記第1の表示部よりも表示領域が狭く、
前記制御手段は、前記第2の表示部に、前記ページめくりの候補とされたページを示す情報を表示させる、請求項4に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項6】
前記制御手段は、
前記入力手段に対して第1の種類の操作がなされた場合に、前記表示装置に表示しているコンテンツについて、ページめくりの候補とされるページを、めくる途中の状態で維持される表示を行ない、
前記入力手段に対して第2の種類の操作がなされた場合に、前記表示装置に表示しているコンテンツについて、前記めくる途中の状態で維持されるように表示されているページをめくる表示を行なう、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のコンテンツ表示装置。
【請求項7】
表示装置にコンテンツを表示するためのコンピュータを、
情報を入力するための入力手段、および、
前記表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御するための制御手段として機能させるためのコンテンツ表示用プログラムであって、
前記制御手段は、
前記入力手段に対して第1の種類の操作がなされた場合に、前記表示装置に表示しているコンテンツについて、ページめくりの候補となるページの数を増加させ、
前記入力手段に対して第2の種類の操作がなされた場合に、前記第1の種類の操作に基づいてページめくりの候補とされたページを送るように、前記表示装置におけるコンテンツの表示態様を制御する、コンテンツ表示用プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2012−141818(P2012−141818A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294464(P2010−294464)
【出願日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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