説明

コンテンツ視聴管理方法

【課題】デジタルコンテンツの再生に関する制約等は特に定められていないため、視聴者は、コンテンツ提供者が見せたいCM部分の早送りを行なうことによる省略が可能であり、CM部分のみの早送りを行なうことによる、コンテンツ提供者の利益の侵害を防止する。
【解決手段】暗号コンテンツA及び暗号コンテンツBからなるコンテンツデータ202は、CM・告知情報などを含んだ暗号コンテンツA1(203)及び、番組コンテンツなどを含んだ暗号コンテンツB1(204)からなり、前記暗号コンテンツA1(203)には暗号化された形でB1復号鍵205が埋め込まれている。前記B1復号鍵205を抽出することにより前記暗号コンテンツB1(204)が復号可能であるため、前記暗号コンテンツA1(203)の再生なしに前記暗号コンテンツB1(204)が再生されることはなく、CM・告知情報の省略を行えないようにすることが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送・ワンセグ放送等の録画コンテンツを携帯電話やデジタルAV機器を用いて再生する際に、特にコマーシャル等のコンテンツ提供者が提示したい情報を視聴者に省略させることなく視聴させるコンテンツ視聴管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル化された映像または音声等のコンテンツを処理するデジタルAV機器およびモバイル通信機器(以下、これらを総称してデジタル家電機器と称する)では、録画したコンテンツを可搬記憶媒体に保持する機能を有する機器が増えており、これらデジタルコンテンツを保持する可搬記憶媒体の多くは著作権を保護する機能が実装されている。
【0003】
その一方で、デジタル家電機器に付随する早送り機能は、コンテンツ提供者側が見せたいコマーシャル(以下、CMと称する)等を視聴者側が回避することが可能であり、コンテンツ提供者は視聴者のCM視聴時間の減少による利益の侵害を問題視している。
【特許文献1】特開2002−57997号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の可搬記憶媒体の多くは著作権保護に対応しており、不正コピーの防止を行なうためデジタルコンテンツの暗号化を行い保持する方法が用いられている。しかし、デジタルコンテンツの再生に関する制約等は特に定められていないため、CM部分のみの早送りを行なうことによる、コンテンツ提供者の利益の侵害が問題となる。
【0005】
特許文献1においても、デジタルコンテンツを平文コンテンツ領域と暗号コンテンツ領域の2つに分け、暗号コンテンツ領域の復号鍵を平文コンテンツ領域内にウォーターマークを用いて埋め込むことで平文コンテンツ領域を省略せずに再生することを実現している。しかし特許文献1の方法では、平文コンテンツ領域のデータの著作権保護に対応できず、また暗号コンテンツ領域の再生の前に必ず平文コンテンツの再生が必要となる。
【0006】
したがって、本発明の目的は、以上の点を踏まえ、記憶媒体に保持されたCM・お知らせ等のコンテンツ(以下、CMコンテンツと称する)部分のスキップ及び編集を制限する機能を提供することで、コンテンツ提供者が提示したい情報を視聴者に提供し、結果としてコンテンツ提供者の利益を保護することにあり、かつ、前記CMコンテンツ及び、前記CMコンテンツ以外の放送番組のコンテンツ(以下、番組コンテンツと称する)がそれぞれ著作権保護に対応できるコンテンツ視聴管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載のコンテンツ視聴管理方法は、コンテンツ処理装置と記憶媒体との間で相互認証処理を経た後にアクセスが可能な認証領域と、相互認証処理を経ずにアクセスが可能な通常領域とを備えた記憶媒体に対するコンテンツ視聴管理方法であって、認証領域に復号鍵bが埋め込まれた暗号コンテンツAに対応する復号鍵aを保持し、通常領域に暗号コンテンツA及び復号鍵bを用いて復号化される暗号コンテンツBを保持する工程と、認証領域に保持された復号鍵aを取得する工程と、復号鍵aを用いて暗号コンテンツAを復号化、再生する工程と、復号化、再生された暗号コンテンツAから復号鍵bを取得する工程と、復号鍵bを用いて暗号コンテンツBを復号化、再生する工程とを含む。
【0008】
請求項2記載のコンテンツ視聴管理方法は、請求項1記載のコンテンツ視聴管理方法において、暗号コンテンツBを再生する前に、対応する復号鍵bが埋め込まれた暗号コンテンツAを再生することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載のコンテンツ視聴管理方法は、請求項1記載のコンテンツ視聴管理方法において、暗号コンテンツAから埋め込まれた復号鍵bを取得する工程を行うために、暗号コンテンツAの編集を禁止することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載のコンテンツ視聴管理方法は、請求項1記載のコンテンツ視聴管理方法において、認証領域は、暗号コンテンツAから取得した復号鍵bを保持する復号鍵管理部を有し、暗号コンテンツBは、復号鍵管理部で保持された復号鍵bを用いて再生できることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載のコンテンツ視聴管理方法は、請求項4記載のコンテンツ視聴管理方法において、復号鍵管理部に暗号コンテンツBの復号鍵bが保持されているとき、対応する復号鍵bをもつ暗号コンテンツAの編集を許可することを特徴とする。
【0012】
請求項6記載のコンテンツ視聴管理方法は、請求項4記載のコンテンツ視聴管理方法において、暗号コンテンツAは、編集の制限を緩和できるまでの再生回数の情報が埋め込まれ、復号鍵管理部は、制限緩和までの再生回数を暗号コンテンツAより取得し保持するコンテンツ再生管理テーブルを有し、暗号コンテンツAの累積再生回数がコンテンツ再生管理テーブルで管理される制限緩和までの再生回数の条件を満たすことにより、復号鍵管理部で保持する復号鍵bを使用できることを特徴とする。
【0013】
請求項7記載のコンテンツ視聴管理方法は、請求項6記載のコンテンツ視聴管理方法において、暗号コンテンツAの再生回数が制限緩和までの再生回数に達したとき、暗号コンテンツAの編集を許可することを特徴とする。
【0014】
請求項8記載のコンテンツ視聴管理方法は、請求項4記載のコンテンツ視聴管理方法において、暗号コンテンツAは、暗号コンテンツBに対応する埋め込まれた復号鍵bを使用する制限を緩和できるまでの使用回数の情報が埋め込まれ、復号鍵管理部は、埋め込まれた復号鍵bの制限緩和までの使用回数を暗号コンテンツAより取得し保持する復号鍵使用回数管理テーブルを有し、埋め込まれた復号鍵bの累積使用回数が、復号鍵使用回数管理テーブルで管理される制限緩和までの使用回数の条件を満たすことにより、復号鍵管理部で保持する復号鍵bを使用できることを特徴とする。
【0015】
請求項9記載のコンテンツ視聴管理方法は、請求項8記載のコンテンツ視聴管理方法において、埋め込まれた復号鍵bの使用回数が制限緩和までの使用回数に達したとき、暗号コンテンツAの編集を許可することを特徴とする。
【0016】
請求項10記載のコンテンツ視聴管理方法は、請求項4記載のコンテンツ視聴管理方法において、暗号コンテンツAは、暗号コンテンツBに対応する埋め込まれた復号鍵bを使用するための復号鍵使用緩和期限情報が埋め込まれ、復号鍵管理部は、復号鍵使用緩和期限情報を暗号コンテンツAより取得し保持する復号鍵使用緩和期限情報テーブルを有し、復号鍵使用緩和期限情報テーブルで管理される復号鍵使用緩和期限情報を満たすことにより、復号鍵管理部で保持する復号鍵bを使用できることを特徴とする。
【0017】
請求項11記載のコンテンツ視聴管理方法は、請求項10記載のコンテンツ視聴管理方法において、コンテンツ処理装置は時間情報取得部を有し、時間情報取得部で得た日時が復号鍵使用緩和期限情報で規定した日時を経過しているとき、暗号コンテンツAの編集を許可することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明のコンテンツ視聴管理方法によれば、認証領域に復号鍵bが埋め込まれた暗号コンテンツAに対応する復号鍵aを保持し、通常領域に暗号コンテンツA及び復号鍵bを用いて復号化される暗号コンテンツBを保持する工程と、認証領域に保持された復号鍵aを取得する工程と、復号鍵aを用いて暗号コンテンツAを復号化、再生する工程と、復号化、再生された暗号コンテンツAから復号鍵bを取得する工程と、復号鍵bを用いて暗号コンテンツBを復号化、再生する工程とを含むので、記憶媒体の通常領域に保持された暗号コンテンツA,Bのうち視聴者が番組コンテンツ等の暗号コンテンツBを視聴する際、コンテンツ提供者が提示したいCMコンテンツ等の暗号コンテンツAを省略せずに視聴させることが可能である。また、CMコンテンツ等の暗号コンテンツAの復号鍵aは認証領域で安全に保持され、暗号コンテンツAおよび暗号コンテンツBはそれぞれ暗号化した上で、通常領域に格納されており、各コンテンツの再生を行なうためには定めた処理を必要とするので著作権保護に対応できる。
【0019】
また、本発明において、暗号コンテンツBを再生する前に、対応する復号鍵bが埋め込まれた暗号コンテンツAを再生することが好ましい。すなわち、暗号コンテンツBの再生処理のためには、暗号コンテンツAに埋め込まれた暗号コンテンツBに対応する復号鍵の取得を前処理として実施する必要があり、結果として暗号コンテンツBの再生前に、暗号コンテンツAを再生する。これにより、視聴者が番組コンテンツを視聴する際、コンテンツ提供者が提示したいCMコンテンツを省略せずに視聴させることが可能である。
【0020】
また、本発明において、暗号コンテンツAの編集を禁止することが好ましい。すなわち、暗号コンテンツBの再生処理には、暗号コンテンツAに埋め込まれた情報が必要となるため、コンテンツAの一部もしくは全部の編集を禁止する必要がある。
【0021】
また、本発明において、請求項4記載の暗号コンテンツ視聴管理方法では、認証領域は、暗号コンテンツAから取得した復号鍵bを保持する復号鍵管理部を有し、暗号コンテンツBは、復号鍵管理部で保持された復号鍵bを用いて再生できるので、CMコンテンツ等の暗号コンテンツAから番組コンテンツ等の暗号コンテンツBの復号鍵bを読み出した際に復号鍵管理部に保持することで、暗号コンテンツBは暗号コンテンツAからの再生なしに再生できる。このため、暗号コンテンツBの再生制限を緩和することが可能である。
【0022】
また、本発明において、請求項5記載のコンテンツ視聴管理方法では、復号鍵管理部に暗号コンテンツBの復号鍵bが保持されているとき、対応する復号鍵bをもつ暗号コンテンツAの編集を許可するので、暗号コンテンツAの編集制限を緩和することが可能である。
【0023】
また、本発明において、請求項6記載のコンテンツ視聴管理方法では、暗号コンテンツAは、編集の制限を緩和できるまでの再生回数である編集緩和回数の情報が埋め込まれ、復号鍵管理部は、編集緩和回数を暗号コンテンツAより取得し保持するコンテンツ再生管理テーブルを有し、暗号コンテンツAの累積再生回数がコンテンツ再生管理テーブルで管理される編集緩和回数の条件を満たすことにより、復号鍵管理部で保持する復号鍵bを使用できるので、暗号コンテンツAの累積再生回数が、指定する制限緩和までの回数に到達するまで、暗号コンテンツBの再生制限をかけることが可能である。
【0024】
また、本発明において、請求項7記載のコンテンツ視聴管理方法では、暗号コンテンツAの再生回数が制限緩和までの再生回数に達したとき、暗号コンテンツAの編集を許可するので、暗号コンテンツAの累積再生回数が、指定する制限緩和までの回数に到達するまで、暗号コンテンツAの編集制限をかけることが可能である。
【0025】
また、本発明において、請求項8記載のコンテンツ視聴管理方法では、暗号コンテンツAは、暗号コンテンツBに対応する埋め込まれた復号鍵bを使用する制限を緩和できるまでの使用回数の情報が埋め込まれ、復号鍵管理部は、埋め込まれた復号鍵bの制限緩和までの使用回数を暗号コンテンツAより取得し保持する復号鍵使用回数管理テーブルを有し、埋め込まれた復号鍵bの累積使用回数が、復号鍵使用回数管理テーブルで管理される制限緩和までの使用回数の条件を満たすことにより、復号鍵管理部で保持する復号鍵bを使用できるので、暗号コンテンツAに埋め込まれている復号鍵bの使用回数が、指定する制限緩和までの回数に到達するまで、暗号コンテンツBの再生制限をかけることが可能である。
【0026】
また、本発明において、請求項9記載のコンテンツ視聴管理方法では、埋め込まれた復号鍵bの使用回数が制限緩和までの使用回数に達したとき、暗号コンテンツAの編集を許可するので、暗号コンテンツAに埋め込まれている復号鍵bの使用回数が、指定する制限緩和までの回数に到達するまで、暗号コンテンツAの編集制限をかけることが可能である。
【0027】
また、本発明において、請求項10記載のコンテンツ視聴管理方法では、暗号コンテンツAは、暗号コンテンツBに対応する埋め込まれた復号鍵bを使用するための復号鍵使用緩和期限情報が埋め込まれ、復号鍵管理部は、復号鍵使用緩和期限情報を暗号コンテンツAより取得し保持する復号鍵使用緩和期限情報テーブルを有し、復号鍵使用緩和期限情報テーブルで管理される復号鍵使用緩和期限情報を満たすことにより、復号鍵管理部で保持する復号鍵bを使用できるので、暗号コンテンツAに埋め込まれている復号鍵bの使用期限まで、暗号コンテンツBの再生制限をかけることが可能である。
【0028】
また、本発明において、請求項11記載のコンテンツ視聴管理方法では、コンテンツ処理装置は時間情報取得部を有し、時間情報取得部で得た日時が復号鍵使用緩和期限情報で規定した日時を経過しているとき、暗号コンテンツAの編集を許可するので、暗号コンテンツAに埋め込まれている復号鍵bの使用期限まで、暗号コンテンツAの編集制限をかけることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態におけるコンテンツ視聴管理方法を図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1から図3は、本発明の第1の実施の形態に係わるコンテンツ視聴管理方法の基本構成を示している。
【0030】
本実施形態のコンテンツ視聴管理方法は、相互認証処理を経た後にアクセスが可能な認証領域と、当該相互認証処理を経ずにアクセスが可能な通常領域を備えた記憶媒体に保持されたコンテンツに対して再生・編集の管理を行なう。認証領域には他のコンテンツを復号するための復号鍵bを埋め込んだ暗号化されたコンテンツ(以下、暗号コンテンツA)に対応する1つまたは複数の復号鍵aを保持し、通常領域には1つまたは複数の暗号コンテンツA及び、暗号コンテンツAに埋め込まれた復号鍵bを用いて復号化される暗号化されたコンテンツ(以下、暗号コンテンツB)を保持する。上記形態で暗号コンテンツBの再生処理のためには、暗号コンテンツAに埋め込まれた暗号コンテンツBに対応する復号鍵bの取得を前処理として実施する必要があり、結果として暗号コンテンツBの再生前に、暗号コンテンツAを再生する工程を有する。また暗号コンテンツBの再生処理には、暗号コンテンツAに埋め込まれた情報が必要となるため、暗号コンテンツAの一部もしくは全部の編集を禁止する必要がある。
【0031】
また、暗号コンテンツAの復号鍵aは認証領域で安全に保持され、上記のように暗号コンテンツAおよび暗号コンテンツBはそれぞれ暗号化した上で、通常領域に格納されており、各コンテンツの再生を行なうためには定めた処理を必要とする。
【0032】
図1は本発明による実施形態1の概略構成図を示す図であり、コンテンツ処理装置101及び、記憶媒体106より構成される。コンテンツ処理装置101は、記憶媒体106との間においてコンテンツの入出力処理を行なうデータ送受信制御装置102と、コンテンツに埋め込まれた復号鍵を取得する復号鍵抽出装置103と、コンテンツを再生するための画像・音声再生装置104と、一時データバッファを保持するメモリ領域105から構成される。また記憶媒体106は、コンテンツ処理装置101との間においてコンテンツの入出力処理を行なうデータ送受信制御装置107と、当該相互認証処理を経ずにアクセス可能な通常記憶領域108と、内部で相互認証処理を経た後にアクセスが可能な認証記憶領域109と、主に暗復号処理を行なう演算装置110から構成される。
【0033】
図1に示すコンテンツ管理方法の各構成要素の主機能を説明する。コンテンツ処理装置101のデータ送受信制御装置102は記憶媒体106との接続処理、及びデータバス114上のデータの送受信処理の制御を行う機器である。記憶媒体データ送受信制御装置107は、コンテンツ処理装置101との接続処理、およびデータバス114上のデータの送受信処理制御を行い、演算装置110により制御される。また本実施形態では、復号鍵に対応する暗号コンテンツの復号化と再生を行うが、暗号コンテンツの復号化は演算装置110によって処理が行われる。通常記憶領域108は、復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ111及び、暗号コンテンツ112を保持する。認証記憶領域109は復号鍵格納領域113を具備し、前記復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ111を復号するための鍵を格納する。コンテンツ処理装置101と記憶媒体106の相互間はデータバス114でつながっており、コンテンツのやり取りを実施する。
【0034】
図2は、記憶媒体内で保持する暗号コンテンツと前記暗号コンテンツを復号する復号鍵との対応関係を示す図である。記憶媒体201内の通常記憶領域には、暗号コンテンツA及び暗号コンテンツBからなるコンテンツデータ202が保持されている。前記コンテンツデータ202は、CM・告知情報などを含んだ暗号コンテンツA1(203)及び、番組コンテンツなどを含んだ暗号コンテンツB1(204)からなり、暗号コンテンツA1(203)には暗号化された形でB1復号鍵205が埋め込まれている。B1復号鍵205を抽出することにより暗号コンテンツB1(204)が復号可能となるため、暗号コンテンツA1(203)の再生なしに暗号コンテンツB1(204)が再生されることはなく、またB1復号鍵205の正当性を保証するために暗号コンテンツA1(203)の編集も制限される。A1復号鍵206は、記憶媒体201内の認証記憶領域内に保持するため、暗号コンテンツA1(203)の再生については、他のコンテンツに依存しない。
【0035】
なお、本実施の形態では、記憶媒体201としてSDメモリカードを想定している。SDメモリカードには、通常領域と認証領域が存在し、認証領域にアクセスする際には、カードに対してアクセスを行う機器(デジタル家電機器)とSDメモリカードとの間で相互認証を行う必要がある。また、通常領域に保持するコンテンツの暗号化および復号化機能、認証領域に保持する復号鍵管理情報の暗号化および復号化機能も備えている。これらSDメモリカードにおける相互認証および暗号化、復号化方式は、CPRM(Content Protection for Recordable Media)である。CPRMの詳細に関しては文献1および文献2に詳しい。
【0036】
(文献1)4C Entity, LLC
Content Protection for Recordable Media Specification
Introduction and Common Cryptographic Elements
(文献2)4C Entity, LLC
Content Protection for Recordable Media Specification
SD Memory Card Book Common Part
図3は、第1の実施の形態におけるコンテンツ再生を行なう処理手順である。コンテンツ処理装置101と記憶媒体106がデータバス114を用いて接続された場合、ステップA301〜A306の一連の処理が実施される。認証記憶領域の復号鍵格納領域113に格納されているA1復号鍵206は、相互認証処理を行った後、取得される(ステップA301)。ステップA301で取得したA1復号鍵206を記憶媒体の演算装置110に設定することで、このA1復号鍵206に対応する暗号コンテンツA1(203)の復号化が可能になる(ステップA302)。なお記憶媒体106がSDメモリカードの場合は、カードの固有鍵で暗号化された状態で復号鍵を演算装置に設定するため、より強固な秘匿性が保たれる。
【0037】
次にステップA302で、暗号コンテンツA1(203)の復号を行った上で、再生処理を行なう(ステップA303)。ステップA303処理中に埋め込まれているB1復号鍵205を抽出し(ステップA304)、ステップ304で取得するB1復号鍵205に対応する暗号コンテンツB1(204)の復号及び、再生処理を行なう(ステップA305)。ステップA305の後、コンテンツの再生処理が終了であるかどうかの判別処理を行なう(ステップA306)。ステップA306の判別処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要な場合は、ステップA301〜ステップA305を繰り返し実施する。またステップA306の判別処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要で無い場合は、処理を終了する。
【0038】
以上の示した処理を行なうことにより、視聴者が番組コンテンツを視聴する際、コンテンツ提供者が提示したいCMコンテンツを省略せずに視聴させることが可能となる。
(実施の形態2)
図4から図7は、本発明の第2の実施の形態に係わるコンテンツ視聴管理方法の基本構成を示している。
【0039】
本実施形態のコンテンツ視聴管理方法は、認証領域は、暗号コンテンツAから取得した復号鍵bを保持する復号鍵管理部を有し、暗号コンテンツBは、復号鍵管理部で保持された復号鍵bを用いて再生できる。
【0040】
図4は本発明による実施形態2の概略構成図を示す図であり、コンテンツ処理装置401及び、記憶媒体406より構成される。コンテンツ処理装置401は、記憶媒体406との間においてコンテンツの入出力処理を行なうデータ送受信制御装置402と、コンテンツに埋め込まれた復号鍵を取得する復号鍵抽出装置403と、コンテンツを再生するための画像・音声再生装置404と、一時データバッファを保持するメモリ領域405から構成される。また記憶媒体406は、コンテンツ処理装置401との間においてコンテンツの入出力処理を行なうデータ送受信制御装置407と、当該相互認証処理を経ずにアクセス可能な通常記憶領域408と、内部に相互認証処理を経た後にアクセスが可能な認証記憶領域409と、主に暗復号処理を行なう演算装置410から構成される。
【0041】
図4に示すコンテンツ管理方法の各構成要素の主機能を説明する。コンテンツ処理装置401のデータ送受信制御装置402は記憶媒体406との接続処理、及びデータバス414上のデータの送受信処理の制御を行う機器である。記憶媒体データ送受信制御装置407は、コンテンツ処理装置401との接続処理、およびデータバス414上のデータの送受信処理制御を行い、演算装置410により制御される。また、本実施形態では、復号鍵に対応する暗号コンテンツの復号化と再生を行うが暗号コンテンツの復号化には演算装置410によって処理が行われる。通常記憶領域408は、復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ411及び、暗号コンテンツ412を保持する。認証領域409は復号鍵管理部413を具備し、復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ411の復号鍵及び、復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ411内にある、暗号コンテンツ412の復号鍵を格納する。コンテンツ処理装置401と記憶媒体406の相互間はデータバス414でつながっており、コンテンツのやり取りを実施する。
【0042】
図5は、記憶媒体内で保持する暗号コンテンツと前記暗号コンテンツを復号する復号鍵との対応関係を示す図である。記憶媒体501内の通常記憶領域には、暗号コンテンツA及び暗号コンテンツBからなるコンテンツデータ502が保持されている。前記コンテンツデータ502は、CM・告知情報などを含んだ暗号コンテンツA1(503)と暗号コンテンツA2(505)及び、番組コンテンツなどを含んだ暗号コンテンツB1(504)と暗号コンテンツB2(506)からなり、暗号コンテンツA1(503)と暗号コンテンツA2(505)には暗号化された形で、それぞれB1復号鍵507及びB2復号鍵508が埋め込まれている。記憶媒体501の認証記憶領域には復号鍵管理部509を具備し、復号鍵管理部509は暗号コンテンツA1(503)及び、暗号コンテンツB1(504)及び、暗号コンテンツA2(505)及び、暗号コンテンツB2(506)に対応する復号鍵を格納する領域を保持する。
【0043】
図6は、復号鍵管理部509に格納されている復号鍵の例を示す図であり、暗号コンテンツA1(503)を復号するための復号鍵601、暗号コンテンツB1(504)を復号するためのB1復号鍵602、暗号コンテンツA2(505)を復号するためのA2復号鍵603を保持している。この場合、暗号コンテンツB1(504)を再生する際には、復号鍵管理部509内のB1復号鍵602を用いて直接再生が可能であるが、暗号コンテンツB2(506)を再生する際には、復号鍵管理部509内に該当する復号鍵を保持しないため、暗号コンテンツA2(505)の再生を行い、埋め込まれたB2復号鍵508を取得した上で再生を行なう。なおB2復号鍵508は、取得する際に復号鍵管理部509に保持できる。B2復号鍵508を抽出することにより暗号コンテンツB2(506)が復号可能となるため、暗号コンテンツA2(505)の再生なしに暗号コンテンツB2(506)が再生されることはなく、暗号コンテンツA2(505)の編集も制限される。B1復号鍵602は、記憶媒体501内の認証記憶領域内に保持するため、暗号コンテンツB1(504)の再生及び編集は自由である。
【0044】
図7は、第2の実施の形態におけるコンテンツ再生を行なう処理手順である。コンテンツ処理装置401と記憶媒体406がデータバス414を用いて接続された場合、ステップB701〜B710の一連の処理が実施される。まず、再生を行なう暗号コンテンツに相当する復号鍵が、復号鍵管理部509に保持しているかの判定処理を行なう(ステップB701)。
【0045】
ステップB701の判定処理の結果、復号管理部509に復号対象の復号鍵を保持していない場合である暗号コンテンツB2(506)を再生するためには、まず暗号コンテンツA2(505)に埋め込まれているB2復号鍵508を取得する必要があるため、A2復号鍵603に対して相互認証処理を行ない取得する(ステップB702)。ステップB702で取得したA2復号鍵603は記憶媒体の演算装置410に設定する(ステップB703)。ステップB703の処理後、暗号コンテンツA2(505)の復号化及び再生を行なう(ステップB704)。ステップB704の復号化の際、復号鍵抽出装置403によりB2復号鍵508を取得する(ステップB705)。ステップB705で取得したB2復号鍵508を復号鍵管理部509に格納する(ステップB706)。ステップB705で取得したB2復号鍵508を記憶媒体の演算装置410に設定することで、暗号コンテンツB2の復号化が可能になる(ステップB708)。ステップB708の処理の後、復号及び再生を行なう(ステップB709)。ステップB709の処理後、コンテンツの再生処理が終了であるかどうかの判別処理を行なう(ステップB710)。ステップB710の判定処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要な場合は、ステップB701〜ステップB709を繰り返し実施する。ステップB710の判別処理の結果、継続してコンテンツ再生が必要ではない場合は、処理を終了する。
【0046】
また、ステップB701の判定処理の結果、復号管理部509に復号対象の復号鍵を保持している場合である暗号コンテンツB1(504)を再生するためには、B1復号鍵602に対して相互認証処理を行ない取得する(ステップB707)。ステップB707で取得したB1復号鍵602を記憶媒体の演算装置410に設定することで、暗号コンテンツB1の復号化が可能になる(ステップB708)。ステップ処理B708の処理の後、復号及び再生を行なう(ステップB709)。ステップB709の後、コンテンツの再生処理が終了であるかどうかの判別処理を行なう(ステップB710)。ステップB710の判別処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要な場合は、ステップB701〜ステップB709を繰り返し実施する。また、ステップB710の判別処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要で無い場合は、処理を終了する。
【0047】
以上、示した処理を行うことにより視聴者が番組コンテンツを視聴する際、コンテンツ提供者が提示したいCMコンテンツを省略せずに視聴させることが可能となる。
(実施の形態3)
図8から図10は、本発明の第3の実施の形態に係わるコンテンツ視聴管理方法の基本構成を示している。復号鍵埋め込み暗号コンテンツA及び暗号コンテンツBの構成は図5と同様である。
【0048】
本実施形態のコンテンツ視聴管理方法では、暗号コンテンツA内に復号鍵b及び、暗号コンテンツAのスキップ及び編集の制限を緩和できるまでの再生回数の情報(以下、スキップ及び編集緩和回数)を埋め込む。また、認証領域に暗号コンテンツBの復号鍵b及び、スキップ及び編集緩和回数を保持できる復号鍵管理部を具備する。暗号コンテンツAの累積再生回数が復号鍵管理部内にあるコンテンツ再生管理テーブルで管理される条件を満たすことにより編集緩和回数を超えた場合は、暗号コンテンツAの再生なしに復号鍵管理部内にある復号鍵bを用いて、暗号コンテンツBの再生を実施する。
【0049】
図8は本発明による実施形態3の概略構成図を示す図であり、コンテンツ処理装置801及び、記憶媒体806より構成される。コンテンツ処理装置801は、記憶媒体806との間においてコンテンツの入出力処理を行なうデータ送受信制御装置802と、コンテンツに埋め込まれた復号鍵を取得する復号鍵抽出装置803と、コンテンツを再生するための画像・音声再生装置804と、一時データバッファを保持するメモリ領域805と、暗号コンテンツの再生回数の計測及び判定を行なう再生回数管理装置815から構成される。また記憶媒体806は、コンテンツ処理装置801との間においてコンテンツの入出力処理を行なうデータ送受信制御装置807と、当該相互認証処理を経ずにアクセス可能な通常記憶領域808と、内部に相互認証処理を経た後にアクセスが可能な認証記憶領域809と、主に暗復号処理を行なう演算装置810から構成される。
【0050】
図8に示すコンテンツ管理方法の各構成要素の主機能を説明する。コンテンツ処理装置801のデータ送受信制御装置802は記憶媒体806との接続処理、及びデータバス814上のデータの送受信処理の制御を行う機器である。記憶媒体データ送受信制御装置807は、コンテンツ処理装置801との接続処理、およびデータバス814上のデータの送受信処理制御を行い、演算装置810により制御される。また本実施形態では、復号鍵に対応する暗号コンテンツの復号化と再生を行うが暗号コンテンツの復号化には演算装置810によって処理が行われる。通常記憶領域808は、復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ811及び、暗号コンテンツ812を保持する。認証記憶領域809は復号鍵管理部813を具備し、復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ811の復号鍵及び、復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ811内にある暗号コンテンツ812の復号鍵を格納する。また復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツの再生回数計測及び、再生緩和判定を再生回数管理装置815で管理しており、再生回数に関する情報は復号鍵管理部813で保持する。コンテンツ処理装置801と記憶媒体806の相互間はデータバス814でつながっており、コンテンツのやり取りを実施する。
【0051】
図9は、復号鍵管理部509に格納されている復号鍵の例を示す図であり、暗号コンテンツA1(503)を復号するためのA1復号鍵901、暗号コンテンツB1(504)を復号するためのB1復号鍵902、暗号コンテンツA2(505)を復号するためのA2復号鍵903、暗号コンテンツB2(506)を復号するためのB2復号鍵904を保持している。また、再生回数905及び、制限緩和までの再生回数906はそれぞれ、暗号コンテンツA1(503)の累積再生回数と、再生に関する制限を解除されるまでの回数を表わす。同様に、再生回数907及び、制限緩和までの再生回数908はそれぞれ、暗号コンテンツA2(505)の累積再生回数と、再生に関する制限を解除されるまでの回数を表わす。暗号コンテンツB1(504)を再生する際は、復号鍵管理部509内のB1復号鍵902があることを確認後、暗号コンテンツA1(503)の再生回数905が制限緩和までの再生回数906以上であるかどうかをチェックする。図9の例では条件を満たさないため、A1復号鍵901を用いて暗号コンテンツA1(503)の再生を行なった後、B1復号鍵507もしくはB1復号鍵902を用いて暗号コンテンツB1(504)の再生を行なう。このとき、暗号コンテンツA1(503)の編集は禁止される。暗号コンテンツB2(506)を再生する際は、復号鍵管理部509内のB2復号鍵904があることを確認後、暗号コンテンツA2(505)の再生回数907が制限緩和までの再生回数908以上であるかどうかをチェックし、条件を満たすので、B2復号鍵904を用いて暗号コンテンツB2(506)の再生を行なう。図9の場合は、暗号コンテンツA2(505)に埋め込まれたB2復号鍵508は暗号コンテンツB2(506)の再生で使用しないため、暗号コンテンツA2(505)の編集は許可される。
【0052】
図10は、第3の実施の形態におけるコンテンツ再生を行なう処理手順である。コンテンツ処理装置801と記憶媒体806がデータバス814を用いて接続された場合、ステップC1001〜C1012の一連の処理が実施される。まず、再生を行なう暗号コンテンツ812に相当する復号鍵が復号鍵管理部509に保持しており、かつその復号鍵が埋め込まれている暗号コンテンツの再生回数が制限緩和までの再生回数を超えているかの判定処理を行なう(ステップC1001)。
【0053】
ステップC1001の判定処理の結果、復号管理部509に復号対象の復号鍵を保持していない、もしくは再生回数が制限緩和までの再生回数に満たない場合である暗号コンテンツB1(504)を再生するためには、まず暗号コンテンツA1(503)に埋め込まれているB1復号鍵507を取得する必要があるため、A1復号鍵901に対して相互認証処理を行ない取得する(ステップC1002)。ステップC1002で取得したA1復号鍵901は記憶媒体の演算装置810に設定する(ステップC1003)。ステップC1003の処理後、暗号コンテンツA1(503)の復号化及び再生を行なう(ステップC1004)。ステップC1004の復号化の際、復号鍵抽出装置803によりB2復号鍵507を取得する(ステップC1005)。復号管理部509に復号対象の復号鍵を保持しているかどうかの判定を行う(ステップC1006)。ステップC1006の判定処理の結果、復号鍵を保持していない場合には、ステップC1005で取得したB1復号鍵902および制限緩和までの再生回数908を、復号鍵管理部509に格納する(ステップC1007)。次にステップC1005で取得したB1復号鍵507を記憶媒体の演算装置810に設定する(ステップC1009)。ステップC1006の判定処理の結果、復号鍵を保持している場合もステップC1009の処理が同様に実施される。ステップC1009の処理の後、復号及び再生を行なう(ステップC1010)。ステップC1010で暗号コンテンツB1(504)の再生が全て終了した後、復号鍵管理部の再生回数905をインクリメントする(ステップC1011)。ステップC1011の処理後、コンテンツの再生処理が終了であるかどうかの判別処理を行なう(ステップC1012)。ステップC1012の判定処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要な場合は、ステップC1001〜ステップC1011を繰り返し実施する。ステップC1012の判定処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要でない場合は処理を終了する。
【0054】
また、ステップC1001の判定処理の結果、復号管理部509に復号対象の復号鍵を保持しており、かつ再生回数が制限緩和までの再生回数を満たしている場合である暗号コンテンツB2(506)を再生するためには、B2復号鍵904に対して相互認証処理を行ない取得する(ステップC1008)。ステップC1008で取得したB2復号鍵904を記憶媒体の演算装置810に設定することで、暗号コンテンツB2(506)の復号化が可能になる(ステップC1009)。ステップ処理C1009の処理の後、復号及び再生を行なう(ステップC1010)。ステップC1010で暗号コンテンツB2(506)の再生が終了した後、復号鍵管理部の再生回数907をインクリメントする(ステップC1011)。ステップC1011の処理後、コンテンツの再生処理が終了であるかどうかの判別処理を行なう(ステップC1012)。ステップC1012の判定処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要な場合は、ステップC1001〜ステップC1011を繰り返し実施する。ステップC1012の判定処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要でない場合は、処理を終了する。
【0055】
以上、示した処理を行うことにより視聴者が番組コンテンツを視聴する際、コンテンツ提供者が提示したいCMコンテンツを省略せずに視聴させることが可能となる。
【0056】
また、実施の形態3の説明の中で、図9においてコンテンツ再生管理テーブルに累積再生回数の情報及び、制限緩和までの再生回数の情報を保持する例を示したが、コンテンツ再生管理テーブル中で管理している情報が、別の名称の情報でも、コンテンツ再生管理テーブル中で再生回数を正確に管理しかつ図10のステップC1001〜C1012の一連の処理が保たれる情報であれば、実施の形態3の実現は可能である。
(実施の形態4)
図11から図13は、本発明の第4の実施の形態に係わるコンテンツ視聴管理方法の基本構成を示している。復号鍵埋め込み暗号コンテンツA及び暗号コンテンツBの構成は図5と同様である。
【0057】
本実施形態のコンテンツ視聴管理方法は、第3の実施形態と比較して、暗号コンテンツAの編集の制限を緩和できるまでの再生回数の情報の代わりに、暗号コンテンツBに対応する埋め込まれた復号鍵bを使用する制限を緩和できるまでの使用回数の情報が埋め込まれている。また、復号鍵管理部は、埋め込まれた復号鍵bの制限緩和までの使用回数を暗号コンテンツAより取得し保持する復号鍵使用回数管理テーブルを有し、埋め込まれた復号鍵bの累積使用回数が、復号鍵使用回数管理テーブルで管理される制限緩和までの使用回数の条件を満たすことにより、復号鍵管理部で保持する復号鍵bを使用できる。
【0058】
図11は本発明による実施形態4の概略構成図を示す図であり、コンテンツ処理装置1101及び、記憶媒体1106より構成される。コンテンツ処理装置1101は、記憶媒体1106との間においてコンテンツの入出力処理を行なうデータ送受信制御装置1102と、コンテンツに埋め込まれた復号鍵を取得する復号鍵抽出装置1103と、コンテンツを再生するための画像・音声再生装置1104と、一時データバッファを保持するメモリ領域1105と、暗号コンテンツの再生回数の計測及び判定を行なう復号鍵使用回数管理装置1115から構成される。また記憶媒体1106は、コンテンツ処理装置1101との間においてコンテンツの入出力処理を行なうデータ送受信制御装置1107と、当該相互認証処理を経ずにアクセス可能な通常記憶領域1108と、内部に相互認証処理を経た後にアクセスが可能な認証記憶領域1109と、主に暗復号処理を行なう演算装置1110から構成される。
【0059】
図11に示すコンテンツ管理方法の各構成要素の主機能を説明する。コンテンツ処理装置1101のデータ送受信制御装置1102は記憶媒体1106との接続処理、及びデータバス1114上のデータの送受信処理制御を行う機器である。記憶媒体データ送受信制御装置1107は、コンテンツ処理装置1101との接続処理、およびデータバス1114上のデータの送受信処理制御を行い、演算装置1110により制御される。また本実施形態では、復号鍵に対応する暗号コンテンツの復号化と再生を行うが暗号コンテンツの復号化には演算装置1110によって処理が行われる。通常記憶領域1108は、復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ1111及び、暗号コンテンツ1112を保持する。認証記憶領域1109は復号鍵管理部1113を具備し、復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ1111の復号鍵及び、復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ1111内にある、暗号コンテンツ1112の復号鍵を格納する。また暗号コンテンツ1112の復号鍵の使用回数による、再生緩和判定を復号鍵使用回数管理装置1115で管理しており、使用回数に関する情報は復号鍵管理部1113で保持する。コンテンツ処理装置1101と記憶媒体1106の相互間はデータバス1114でつながっており、コンテンツのやり取りを実施する。
【0060】
図12は、復号鍵管理部509に格納されている復号鍵の例を示す図であり、暗号コンテンツA1(503)を復号するための復号鍵1201、暗号コンテンツB1(504)を復号するためのB1復号鍵1202、暗号コンテンツA2(505)を復号するためのA2復号鍵1203、暗号コンテンツB2(506)を復号するためのB2復号鍵1204を保持している。また、復号鍵使用累積回数1205及び、制限緩和までの復号鍵使用回数1206はそれぞれ、暗号コンテンツB1(504)の復号処理実施回数と、復号鍵保持テーブルにあるB1復号鍵1202の使用制限が解除されるまでの回数を表わす。同様に、復号鍵使用累積回数1207及び、制限緩和までの復号鍵使用回数1208はそれぞれ、暗号コンテンツB2(506)の復号処理実施回数と、復号鍵保持テーブルにあるB2復号鍵1204の使用制限が解除されるまでの回数を表わす。暗号コンテンツB1(504)を再生する際は、復号鍵管理部509内のB1復号鍵1202があることを確認後、復号鍵使用累積回数1205が制限緩和までの復号鍵使用回数1206以上であるかどうかをチェックする。図12の場合は条件を満たさないため、A1復号鍵1201を用いて暗号コンテンツA1(503)の再生を行なった後、B1復号鍵507もしくはB1復号鍵1202を用いて暗号コンテンツB1(504)の再生を行なう。このとき、暗号コンテンツA1(503)の編集は禁止される。暗号コンテンツB2(506)を再生する際は、復号鍵管理部509内のB2復号鍵1204があることを確認後、復号鍵使用累積回数1207が制限緩和までの復号鍵使用回数1208以上であるかどうかをチェックする。図12の場合は条件を満たすので、B2復号鍵1204を用いて暗号コンテンツB2(506)の再生を行なう。この場合、暗号コンテンツA2(505)に埋め込まれたB2復号鍵508は暗号コンテンツB2(506)の再生で使用しないため、暗号コンテンツA2(505)の編集は許可される。
【0061】
図13は、第4の実施の形態におけるコンテンツ再生を行なう処理手順である。コンテンツ処理装置1101と記憶媒体1106がデータバス1114を用いて接続された場合、ステップD1301〜D1312の一連の処理が実施される。まず、再生を行なう暗号コンテンツ1112に対応する復号鍵が復号鍵管理部509に保持しており、かつその復号鍵の使用回数が制限緩和までの復号鍵使用回数を超えているかの判定処理を行なう(ステップD1301)。
【0062】
ステップD1301の判定処理の結果、復号管理部509に復号対象の復号鍵を保持していない、もしくは復号鍵の使用回数が制限緩和までの復号鍵使用回数に満たない場合である暗号コンテンツB1(504)を再生するためには、まず暗号コンテンツA1(503)に埋め込まれているB1復号鍵507を取得する必要があるため、A1復号鍵1201に対して相互認証処理を行ない取得する(ステップD1302)。ステップD1302で取得したA1復号鍵1201は記憶媒体の演算装置1110に設定する(ステップD1303)。ステップD1303の処理後、暗号コンテンツA1(503)の復号化及び再生を行なう(ステップD1304)。ステップD1304の復号化の際、復号鍵抽出装置1103によりB1復号鍵507を取得する(ステップD1305)。復号管理部509に復号対象の復号鍵を保持しているかどうかの判定処理を行う(ステップD1306)。ステップD1306の判定処理の結果、復号鍵を保持していない場合には、ステップD1305で取得したB1復号鍵1202および制限緩和までの復号鍵使用回数1208を、復号鍵管理部509に格納する(ステップD1307)。次にステップD1305で取得したB1復号鍵507を記憶媒体の演算装置1110に設定する(ステップD1309)。ステップD1306の判定処理の結果、復号鍵を保持している場合も、ステップD1309の処理が同様に実施される。ステップD1309の処理の後、復号及び再生を行なう(ステップD1310)。ステップD1310で暗号コンテンツB1(504)の再生が全て終了した後、復号鍵管理部の復号鍵使用累積回数1205をインクリメントする(ステップD1311)。ステップD1311の処理後、コンテンツの再生処理が終了であるかどうかの判別処理を行なう(ステップD1312)。ステップD1312の判定処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要な場合は、ステップD1301〜ステップD1311を繰り返し実施する。ステップD1312の判定処理結果、継続してコンテンツの再生が必要でない場合は、処理を終了する。
【0063】
またステップD1301の判定処理の結果、復号鍵管理部509に復号対象の復号鍵を保持しており、かつ復号鍵の使用回数が制限緩和までの復号鍵使用回数を満たしている場合である暗号コンテンツB2(506)を再生するためには、B1復号鍵1204に対して相互認証処理を行ない取得する(ステップD1308)。ステップD1308で取得したB1復号鍵1204を記憶媒体の演算装置1110に設定することで、暗号コンテンツB2(506)の復号化が可能になる(ステップD1309)。ステップ処理D1309の処理の後、復号及び再生を行なう(ステップD1310)。ステップD1310で暗号コンテンツB2(506)の再生が終了した後、復号鍵管理部の復号鍵使用累積回数1207をインクリメントする(ステップD1311)。ステップD1311の処理後、コンテンツの再生処理が終了であるかどうかの判別処理を行なう(ステップD1312)。ステップD1312の判定処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要な場合は、ステップD1301〜ステップD1311を繰り返し実施する。ステップD1312の判定処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要でない場合は、処理を終了する。
【0064】
以上、示した処理を行うことにより視聴者が番組コンテンツを視聴する際、コンテンツ提供者が提示したいCMコンテンツを省略せずに視聴させることが可能となる。また、実施の形態4の説明の中で、図12において復号鍵使用回数管理テーブルに復号鍵使用累積回数の情報及び、制限緩和までの復号鍵使用回数の情報を保持する例を示したが、復号鍵使用回数管理テーブル中で管理している情報が、別の名称の情報でも、復号鍵の使用回数を正確に管理できかつ図13のステップD1301〜D1312の一連の処理が保たれる情報であれば、実施の形態4の実現は可能である。
(実施の形態5)
図14から図16は、本発明の第5の実施の形態に係わるコンテンツ視聴管理方法の基本構成を示している。復号鍵埋め込み暗号コンテンツA及び暗号コンテンツBの構成は図5と同様である。
【0065】
本実施形態のコンテンツ視聴管理方法では、暗号コンテンツA内に復号鍵b及び、暗号コンテンツAのスキップ及び編集の制限を緩和できるまでの期限(以下、スキップ及び編集緩和期日情報)を埋め込む。また、認証領域に暗号コンテンツBの復号鍵b及び、スキップ及び編集緩和期日情報を保持できる復号鍵管理部を具備する。暗号コンテンツBの再生の際に、時間情報格納部から現在の日時を取得し復号鍵管理部内にあるスキップ及び編集緩和期日情報と比較し、条件を満たす場合は暗号コンテンツAの再生なしに復号鍵管理部内にある復号鍵bを用いて、暗号コンテンツBの再生を実施する。
【0066】
図14は本発明による実施形態5の概略構成図を示す図であり、コンテンツ処理装置1401及び、記憶媒体1406より構成される。コンテンツ処理装置1401は、記憶媒体1406との間においてコンテンツの入出力処理を行なうデータ送受信制御装置1402と、コンテンツに埋め込まれた復号鍵を取得する復号鍵抽出装置1403と、コンテンツを再生するための画像・音声再生装置1404と、一時データバッファを保持するメモリ領域1405と、現在日時の取得及び比較処理を行なう時間管理装置1415から構成される。また記憶媒体1406は、コンテンツ処理装置1401との間においてコンテンツの入出力処理を行なうデータ送受信制御装置1407と、当該相互認証処理を経ずにアクセス可能な通常記憶領域1408と、内部に相互認証処理を経た後にアクセスが可能な認証記憶領域1409と、主に暗復号処理を行なう演算装置1410から構成される。
【0067】
図14に示すコンテンツ管理方法の各構成要素の主機能を説明する。コンテンツ処理装置1401のデータ送受信制御装置1402は記憶媒体1406との接続処理、及びデータバス1414上のデータの送受信処理の制御を行う機器である。記憶媒体データ送受信制御装置1407は、コンテンツ処理装置1401との接続処理、およびデータバス1414上のデータの送受信処理制御を行い、演算装置1410により制御される。また本実施形態では、復号鍵に対応する暗号コンテンツの復号化と再生を行うが暗号コンテンツの復号化には演算装置1410によって処理が行われる。通常記憶領域1408は、復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ1411及び、暗号コンテンツ1412を保持する。認証記憶領域1409は復号鍵管理部1413を具備し、復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ1411の復号鍵及び、復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ1411内にある、暗号コンテンツ1412の復号鍵を格納する。また現在日時の取得及び、現在時刻と日時情報の比較判定を時間管理装置1415で管理しており、緩和日時に関する情報は復号鍵管理部1413で保持する。コンテンツ処理装置1401と記憶媒体1406の相互間はデータバス1414でつながっており、コンテンツのやり取りを実施する。
【0068】
図15は、復号鍵管理部509に格納されている復号鍵の例を示す図であり、暗号コンテンツA1(503)を復号するための復号鍵1501、暗号コンテンツB1(504)を復号するためのB1復号鍵1502、暗号コンテンツA2(505)を復号するためのA2復号鍵1503、暗号コンテンツB2(506)を復号するためのB2復号鍵1504を保持している。また復号鍵使用緩和日時情報1505は、暗号コンテンツB1(504)に対応するB1復号鍵1502の使用制限が緩和される日時を表わす。同様に、復号鍵使用緩和日時情報1506は暗号コンテンツB2(506)に対応するB2復号鍵1504の使用制限が緩和される日時を表わす。暗号コンテンツB1(504)を再生する際は、復号鍵管理部509内のB1復号鍵1502があることを確認後、現在日時が復号鍵使用緩和日時情報1505で保持する日時を経過しているかをチェックする。図15の場合は、条件を満たさないためA1復号鍵1501を用いて暗号コンテンツA1(503)の再生を行なった後、B1復号鍵507もしくはB1復号鍵1502を用いて暗号コンテンツB1(504)の再生を行なう。このとき、暗号コンテンツA1(503)の編集は禁止される。暗号コンテンツB2(506)を再生する際は、復号鍵管理部509内のB2復号鍵1504があることを確認後、現在日時が復号鍵使用緩和日時情報1506で保持する日時を経過しているかをチェックする。図15の場合は条件を満たすので、B2復号鍵1504を用いて暗号コンテンツB2(506)の再生を行なう。この場合、暗号コンテンツA2(505)に埋め込まれたB2復号鍵508は暗号コンテンツB2(506)の再生で使用しないため、暗号コンテンツA2(505)の編集は許可される。
【0069】
図16は、第5の実施の形態におけるコンテンツ再生を行なう処理手順である。コンテンツ処理装置1401と記憶媒体1406がデータバス1414を用いて接続された場合、ステップE1601〜E1612の一連の処理が実施される。まず、時間管理装置1415から現在日時情報を取得する(ステップE1601)。次に、再生を行なう暗号コンテンツ1412に対応する復号鍵が復号鍵管理部509に保持しており、かつステップE1601で取得した現在日時が復号鍵の使用緩和日時情報に記載された期限を経過しているかの判定処理を行なう(ステップE1602)。
【0070】
ステップE1602の判定処理の結果、復号管理部509に復号対象の復号鍵を保持していない、もしくは現在日時が復号鍵の使用緩和日時情報に記載された期限を経過していない場合である暗号コンテンツB1(504)を再生するためには、まず暗号コンテンツA1(503)に埋め込まれているB1復号鍵507を取得する必要があるため、A1復号鍵1601に対して相互認証処理を行ない取得する(ステップE1603)。ステップE1603で取得したA1復号鍵1501は記憶媒体の演算装置1410に設定する(ステップE1604)。ステップE1604の処理後、暗号コンテンツA1(503)の復号化及び再生を行なう(ステップE1605)。ステップE1605の復号化の際、復号鍵抽出装置1403によりB1復号鍵507を取得する(ステップE1606)。復号管理部509に復号対象の復号鍵を保持しているかどうかの判定を行う(ステップE1607)。ステップE1607の判定処理の結果、復号鍵を保持していない場合には、ステップE1606で取得したB1復号鍵1502および復号鍵使用緩和日時情報1505を、復号鍵管理部509に格納する(ステップE1608)。次にステップE1606で取得したB1復号鍵507を記憶媒体の演算装置1410に設定する(ステップE1610)。ステップE1607の判定処理の結果、復号鍵を保持している場合、ステップE1610の処理が同様に実施される。ステップE1610の処理の後、復号及び再生を行なう(ステップE1611)。ステップE1611の処理後、コンテンツの再生処理が終了であるかどうかの判別処理を行なう(ステップE1612)。ステップE1612の判定処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要な場合は、ステップE1601〜ステップE1611を繰り返し実施する。ステップE1612の判定処理結果、継続してコンテンツの再生が必要でない場合は、処理を終了する。
【0071】
また、ステップE1602の判定処理の結果、復号管理部509に復号対象の復号鍵を保持していない、もしくは現在日時が復号鍵の使用緩和日時情報に記載された期限を経過している場合である暗号コンテンツB2(506)を再生するためには、B2復号鍵1504に対して相互認証処理を行ない取得する(ステップE1609)。ステップE1609で取得したB2復号鍵1504を記憶媒体の演算装置1410に設定することで、暗号コンテンツB2(506)の復号化が可能になる(ステップE1610)。ステップ処理E1610の処理の後、復号及び再生を行なう(ステップE1611)。ステップE1611の処理後、コンテンツの再生処理が終了であるかどうかの判別処理を行なう(ステップE1612)。ステップE1612の判定処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要な場合は、ステップE1601〜ステップE1611を繰り返し実施する。ステップE1612の判定処理の結果、継続してコンテンツの再生が必要でない場合は、処理を終了する。
【0072】
以上、示した処理を行うことにより視聴者が番組コンテンツを視聴する際、コンテンツ提供者が提示したいCMコンテンツを省略せずに視聴させることが可能となる。また、実施の形態5の説明の中で、図15において復号鍵管理部内に復号鍵使用緩和日時情報を保持する例を示したが、復号鍵管理部で管理している情報が、別の名称の情報でも、復号鍵の使用に関する日時情報を正確に管理できかつ図16のステップE1601〜E1612の一連の処理が保たれる情報であれば、実施の形態5の実現は可能である。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明にかかるコンテンツ視聴管理方法は、CMを含むデジタル放送・ワンセグ放送等の録画コンテンツを再生できるデジタル家電機器への搭載によって、コンテンツ提供者の利益が保護できる。例えばデジタルTV、HDDレコーダ、DVDレコーダ、メモリレコーダー、携帯電話、デジタルチューナ搭載パソコン、ワンセグチューナ搭載パソコン等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施の形態1に係るコンテンツ視聴管理方法の装置に関する構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るコンテンツ視聴管理方法における復号鍵埋め込み暗号コンテンツ及び、暗号コンテンツの構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るコンテンツ視聴管理方法の処理手順の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係るコンテンツ視聴管理方法の装置に関する構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2から実施の形態5に係るコンテンツ視聴管理方法における復号鍵埋め込み暗号コンテンツ及び、暗号コンテンツの構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係るコンテンツ視聴管理方法における復号鍵管理部の構成を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係るコンテンツ視聴管理方法の処理手順の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係るコンテンツ視聴管理方法の装置に関する構成を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態3に係るコンテンツ視聴管理方法における復号鍵管理部の構成を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係るコンテンツ視聴管理方法の処理手順の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態4に係るコンテンツ視聴管理方法の装置に関する構成を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態4に係るコンテンツ視聴管理方法における復号鍵管理部の構成を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態4に係るコンテンツ視聴管理方法の処理手順の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態5に係るコンテンツ視聴管理方法の装置に関する構成を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態5に係るコンテンツ視聴管理方法における復号鍵管理部の構成を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態5に係るコンテンツ視聴管理方法の処理手順の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0075】
101,401,801,1101,1401 コンテンツ処理装置
102,107,402,407,802,807,1102,1107,1402,1407 データ送受信制御装置
103,403,803,1103,1403 復号鍵抽出装置
104,404,804,1104,1404 画像・音声再生装置
105,405,805,1105,1405 メモリ領域
106,201,406,501,806,1106,1406 記憶媒体
108,408,502,808,1108,1408 通常記憶領域
109,409,506,809,1109,1409 認証記憶領域
110,410,810,1110,1410 演算装置
111,203,411,503,505,811,1111,1411 復号鍵が埋め込まれた暗号コンテンツ
112,204,412,504,506,812,1112,1412 暗号コンテンツ
113 復号鍵格納領域
413,509,813,1113,1413 復号鍵管理部
114,414,814,1114,1414 データバス
202 コンテンツデータ
205,507,508 コンテンツに埋め込まれた復号鍵
206 認証記憶領域に格納された復号鍵
601,602,603,901,902,903,904,1201,1202,1203,1204,1501,1502,1503,1504 復号鍵管理部で保有する復号鍵
815 再生回数管理装置
1115 復号鍵使用回数管理装置
1415 時間管理装置
905,907 コンテンツ再生管理テーブルの再生回数保持部
906,908 コンテンツ再生管理テーブルの制限緩和までの再生回数
1205,1207 復号鍵使用回数管理テーブルの復号鍵使用累積回数
1206,1208 復号鍵使用回数管理テーブルの制限緩和までの復号鍵使用回数
1505,1506 復号鍵使用緩和日時情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ処理装置と記憶媒体との間で相互認証処理を経た後にアクセスが可能な認証領域と、相互認証処理を経ずにアクセスが可能な通常領域とを備えた記憶媒体に対するコンテンツ視聴管理方法であって、前記認証領域に復号鍵bが埋め込まれた暗号コンテンツAに対応する復号鍵aを保持し、前記通常領域に前記暗号コンテンツA及び前記復号鍵bを用いて復号化される暗号コンテンツBを保持する工程と、前記認証領域に保持された前記復号鍵aを取得する工程と、前記復号鍵aを用いて前記暗号コンテンツAを復号化、再生する工程と、前記復号化、再生された暗号コンテンツAから復号鍵bを取得する工程と、前記復号鍵bを用いて前記暗号コンテンツBを復号化、再生する工程とを含むコンテンツ視聴管理方法。
【請求項2】
前記暗号コンテンツBを再生する前に、対応する復号鍵bが埋め込まれた前記暗号コンテンツAを再生することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ視聴管理方法。
【請求項3】
前記暗号コンテンツAの編集を禁止することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ視聴管理方法。
【請求項4】
前記認証領域は、前記暗号コンテンツAから取得した復号鍵bを保持する復号鍵管理部を有し、前記暗号コンテンツBは、前記復号鍵管理部で保持された復号鍵bを用いて再生できることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ視聴管理方法。
【請求項5】
前記復号鍵管理部に前記暗号コンテンツBの復号鍵bが保持されているとき、対応する復号鍵bをもつ前記暗号コンテンツAの編集を許可することを特徴とする請求項4記載のコンテンツ視聴管理方法。
【請求項6】
前記暗号コンテンツAは、編集の制限を緩和できるまでの再生回数の情報が埋め込まれ、前記復号鍵管理部は、前記制限緩和までの再生回数を前記暗号コンテンツAより取得し保持するコンテンツ再生管理テーブルを有し、前記暗号コンテンツAの累積再生回数が前記コンテンツ再生管理テーブルで管理される制限緩和までの再生回数の条件を満たすことにより、前記復号鍵管理部で保持する復号鍵bを使用できることを特徴とする請求項4記載のコンテンツ視聴管理方法。
【請求項7】
前記暗号コンテンツAの再生回数が前記制限緩和までの再生回数に達したとき、前記暗号コンテンツAの編集を許可することを特徴とする請求項6記載のコンテンツ視聴管理方法。
【請求項8】
前記暗号コンテンツAは、前記暗号コンテンツBに対応する埋め込まれた復号鍵bを使用する制限を緩和できるまでの使用回数の情報が埋め込まれ、前記復号鍵管理部は、前記埋め込まれた復号鍵bの制限緩和までの使用回数を前記暗号コンテンツAより取得し保持する復号鍵使用回数管理テーブルを有し、前記埋め込まれた復号鍵bの累積使用回数が、前記復号鍵使用回数管理テーブルで管理される制限緩和までの使用回数の条件を満たすことにより、前記復号鍵管理部で保持する復号鍵bを使用できることを特徴とする請求項4記載のコンテンツ視聴管理方法。
【請求項9】
前記埋め込まれた復号鍵bの使用回数が前記制限緩和までの使用回数に達したとき、前記暗号コンテンツAの編集を許可することを特徴とする請求項8記載のコンテンツ視聴管理方法。
【請求項10】
前記暗号コンテンツAは、前記暗号コンテンツBに対応する埋め込まれた復号鍵bを使用するための復号鍵使用緩和期限情報が埋め込まれ、前記復号鍵管理部は、前記復号鍵使用緩和期限情報を暗号コンテンツAより取得し保持する復号鍵使用緩和期限情報テーブルを有し、前記復号鍵使用緩和期限情報テーブルで管理される復号鍵使用緩和期限情報を満たすことにより、前記復号鍵管理部で保持する復号鍵bを使用できる請求項4記載のコンテンツ視聴管理方法。
【請求項11】
前記コンテンツ処理装置は時間情報取得部を有し、前記時間情報取得部で得た日時が前記復号鍵使用緩和期限情報で規定した日時を経過しているとき、前記暗号コンテンツAの編集を許可することを特徴とする請求項10記載のコンテンツ視聴管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−325087(P2007−325087A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−154699(P2006−154699)
【出願日】平成18年6月2日(2006.6.2)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】