説明

コンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置、中継機器及びコンテンツ送信システム

【課題】不正にコンテンツ情報が取得されてしまうことを防止する。
【解決手段】本発明に係るソース機器100は、シンク機器120とリピータ機器140との間で認証が正常に終了したか否かを示す認証状態254の送信を要求する認証状態要求253をシンク機器120へ送信し、当該認証状態要求253に応じてシンク機器120から送信された認証状態254を取得する認証状態取得部205と、認証状態254によりシンク機器120とリピータ機器140との間で認証が正常に終了していないことが示される場合、シンク機器120がコンテンツ情報251を取得できないように制御するコンテンツ制御部206とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置、中継機器及びコンテンツ送信システムに関し、特に、HDMIケーブルを介して接続されるコンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置及び中継機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DVDプレーヤ等のソース機器からAVアンプ等のリピータ機器を経由し、TV受信機等のシンク機器へのビデオデータ及び音声情報の送信に、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)通信を用いた送信が行われている。HDMI通信において、ビデオデータ及び音声情報の著作権保護のためにHDCP(High−bandwidth Digital Content Protection system)規格で定められた機器認証が行われている。
【0003】
HDMIとは、マルチメディアAV設備に対する伝送インターフェースである。このHDMIは、デジタルテレビ、DVDレコーダ、セットトップボックス(Set−top Box)及びその他デジタルAV製品など、多くのデジタルAV家電の信号伝送に用いられている。また、HDMIは、従来の映像と音声とを分離した伝送方式を改善し、統合信号で映像と音声とを同時に伝送するマルチメディアインターフェースである。
【0004】
また、HDMIは、非圧縮式の高解像度デジタルデータを伝送することで高密度のデジタル信号を効果的に伝送することができる。このHDMIの最大伝送速度は5Gbit/sに達する。これにより、HDMIは、出力ビデオ信号がDVI又はその他デジタル映像データである場合、及び同時に8つのチャンネルの音声信号を伝送するデジタル製品に必携のマルチメディア端子及びインターフェースである。
【0005】
HDCP規格は、コンテンツを暗号化して送信するソース機器又はリピータ機器と、コンテンツを受信して復号するリピータ機器又はシンク機器との間におけるコンテンツの伝送を保護するための規格である。このHDCP規格では、認証プロトコルを用いてコンテンツを送信する機器側がコンテンツを受信する機器への認証を行い、認証が成功した場合当該送信機器側が暗号化したコンテンツを送信する。
【0006】
また、HDCP規格における機器認証は、IIC(Inter−Integrated Circuit)規格に準拠したDDC(Display Data Channel)通信を用いて行われる。このように、コンテンツ送信機器側とコンテンツ受信機器側との間でHDCP認証に成功した場合に、コンテンツが送受信されるようになっている。
【0007】
また、各機器は、HDMI規格における相手機器情報となるEDID(Extended Display Identification Data)情報を、DDC通信を用いて取得する。EDID情報は、HDMIが処理できる信号の種類についての機器情報、パネルの解像度などの情報、ピクセルクロック、水平有効期間、垂直有効期間、及び最大出力オーディオサンプリング周波数などの情報を含む。このようにして、各機器は、DDC通信を用いて接続相手機器の情報を取り込むことが可能であると知られている。
【0008】
例えば、このようなHDMIを用いた技術の一例として特許文献1記載の技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2009−134646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来のHDMI通信では、ソース機器とシンク機器とが、リピータ機器を介して接続された場合に、以下に示す課題がある。
【0011】
HDMI通信では、HDCP認証は、HDMIケーブルを介して直接接続された機器間でしか行われない。よって、リピータ機器を介してソース機器とシンク機器とが接続された場合、ソース機器は、リピータ機器とシンク機器との間で認証が成功したか否かを把握できない。
【0012】
これにより、例えば、認証を実行せずにシンク機器へコンテンツを送信する不正なリピータ機器、又は、認証が失敗した場合でもシンク機器へコンテンツを送信する不正なリピータ機器が存在した場合には、コンテンツが不正に送信されてしまうという問題が発生する。
【0013】
そこで本発明は、不正にコンテンツ情報が取得されてしまうことを防止できるコンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置及び中継機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明の一形態に係るコンテンツ送信装置は、コンテンツ受信装置に第2HDMIケーブルを介して接続された中継機器に、第1HDMIケーブルを介して接続され、映像及び音声の少なくとも一方を含むコンテンツ情報を、前記中継機器を介して前記コンテンツ受信装置へ送信するコンテンツ送信装置であって、前記コンテンツ情報を暗号化することにより暗号化コンテンツ情報を生成する暗号化部と、前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了したか否かを示す第1認証状態情報の送信を要求する第1認証状態要求を前記コンテンツ受信装置へ送信し、当該第1認証状態要求に応じて前記コンテンツ受信装置から送信された前記第1認証状態情報を取得する認証状態取得部と、前記第1認証状態情報により前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了したことが示される場合、前記暗号化コンテンツ情報を前記第1HDMIケーブルと、前記中継機器と、前記第2HDMIケーブルとを介して、前記コンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信部と、前記第1認証状態情報により前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了していないことが示される場合、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツ情報を取得できないように制御するコンテンツ制御部とを備える。
【発明の効果】
【0015】
以上より、本発明は、不正にコンテンツ情報が取得されてしまうことを防止できるコンテンツ送信装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態に係るコンテンツ送信システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るソース機器のハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るシンク機器のハードウェア構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るリピータ機器のハードウェア構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係るコンテンツ送信システムの構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係るソース機器のブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係るリピータ機器のブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係るシンク機器のブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係るコンテンツ送信処理のシーケンス図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係るコンテンツ送信処理のシーケンス図である。
【図11】本発明の実施の形態1に係るソース機器のフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態1に係るシンク機器のフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態2に係るソース機器のブロック図である。
【図14】本発明の実施の形態2に係るリピータ機器のブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態2に係るシンク機器のブロック図である。
【図16】本発明の実施の形態2に係る認証状態要求処理及び認証状態送信処理のシーケンス図である。
【図17A】本発明の実施の形態2に係る認証状態要求の構成を示す図である。
【図17B】本発明の実施の形態2に係る認証状態の構成を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態3に係るソース機器のブロック図である。
【図19】本発明の実施の形態3に係るリピータ機器のブロック図である。
【図20】本発明の実施の形態3に係るシンク機器のブロック図である。
【図21】本発明の実施の形態3に係る認証状態要求処理及び認証状態送信処理のシーケンス図である。
【図22】本発明の実施の形態4に係るソース機器のブロック図である。
【図23】本発明の実施の形態4に係るリピータ機器のブロック図である。
【図24】本発明の実施の形態4に係るシンク機器のブロック図である。
【図25】本発明の実施の形態4に係る認証状態要求処理及び認証状態送信処理のシーケンス図である。
【図26】本発明の実施の形態5に係るソース機器のブロック図である。
【図27】本発明の実施の形態5に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【図28】本発明の実施の形態6に係るソース機器のブロック図である。
【図29】本発明の実施の形態6に係るリピータ機器のブロック図である。
【図30】本発明の実施の形態6に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【図31】本発明の実施の形態7に係るソース機器のブロック図である。
【図32】本発明の実施の形態7に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【図33】本発明の実施の形態8に係るソース機器のブロック図である。
【図34】本発明の実施の形態8に係るリピータ機器のブロック図である。
【図35】本発明の実施の形態8に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【図36】本発明の実施の形態9に係るソース機器のブロック図である。
【図37】本発明の実施の形態9に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【図38】本発明の実施の形態10に係るソース機器のブロック図である。
【図39】本発明の実施の形態10に係るリピータ機器のブロック図である。
【図40】本発明の実施の形態10に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【図41】本発明の実施の形態11に係るコンテンツ送信システムの構成を示す図である。
【図42】本発明の実施の形態11に係るシンク機器のブロック図である。
【図43】本発明の実施の形態11に係るリピータ機器のブロック図である。
【図44】本発明の実施の形態11に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【図45】本発明の実施の形態12に係るソース機器のブロック図である。
【図46】本発明の実施の形態12に係るシンク機器のブロック図である。
【図47】本発明の実施の形態12に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【図48】本発明の実施の形態13に係るコンテンツ送信システムの構成を示す図である。
【図49】本発明の実施の形態13に係るソース機器のブロック図である。
【図50】本発明の実施の形態13に係るシンク機器のブロック図である。
【図51】本発明の実施の形態13に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【図52】本発明の実施の形態14に係るソース機器のブロック図である。
【図53】本発明の実施の形態14に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【図54】本発明の実施の形態15に係るソース機器のブロック図である。
【図55】本発明の実施の形態15に係るシンク機器のブロック図である。
【図56】本発明の実施の形態15に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【図57】本発明の実施の形態16に係るソース機器のブロック図である。
【図58】本発明の実施の形態16に係るシンク機器のブロック図である。
【図59】本発明の実施の形態16に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0018】
まず初めに、本発明の実施の形態に係るコンテンツ送信システム50の構成例を説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ送信システム50の構成例を示す図である。
【0020】
図1に示すコンテンツ送信システム50は、2個のソース機器100と、複数のリピータ機器140と、シンク機器120とを含む。また、各機器は、HDMIケーブル160を介して接続されている。
【0021】
ソース機器100は、例えば、DVDプレーヤ又はBDプレーヤであり、映像及び音声を含むコンテンツ情報を、HDMIケーブル160を介して、接続されている機器(リピータ機器140)へ送信する。
【0022】
シンク機器120は、例えば、テレビ受信機である。このシンク機器120は、映像及び音声を含むコンテンツ情報を受信し、受信したコンテンツ情報に所定の処理(表示等)を行う。
【0023】
リピータ機器140は、例えば、AVアンプである。このリピータ機器140は、ソース機器100とシンク機器との間に接続され、ソース機器100から送信された映像及び音声データを含むコンテンツ情報をシンク機器120へ中継する。
【0024】
このようなコンテンツ送信システム50では、ソース機器100(DVDプレーヤ)で再生された映像情報及び音声情報は、リピータ機器140を介して、シンク機器120(テレビ受信機)に送信され、シンク機器120で出力(表示及び出音)される。同時に、リピータ機器140(AVアンプ)は、ソース機器100で再生された音声情報をスピーカ等から出力する。
【0025】
また、HDMI通信では、双方向のコンテンツ情報の送受信が可能である。例えば、図1に示すように、シンク機器120から音声情報をリピータ機器140へ送信することが可能である。これにより、例えば、シンク機器120(テレビ受信機)が受信した放送波に対応する映像及び音声を当該シンク機器120で表示及び出音するとともに、リピータ機器140(AVアンプ)のスピーカから出音することができる。
【0026】
なお、各機器が備えるHDMI送信端子及びHDMI受信端子の数は任意でよい。
【0027】
次に、ソース機器100、シンク機器120及びリピータ機器140のハードウェア構成例を説明する。
【0028】
図2は、本発明の実施の形態に係るソース機器100のハードウェア構成例を示す図である。
【0029】
図2に示すソース機器100は、HDMI送信回路101と、CPU102と、再生部103とを備える。
【0030】
また、HDMIケーブル160は、TMDSライン161と、DDCライン162と、CECライン163と、Packet/Commandライン164とを含む。
【0031】
再生部103は、記録メディア(DVD等)に記録されているコンテンツ情報を読み出し、再生する。
【0032】
HDMI送信回路101は、例えば、1チップの半導体集積回路(LSI)である。このHDMI送信回路101は、HDMIケーブル160を介して、映像及び音声を含むコンテンツ情報を接続機器へ送信する。このHDMI送信回路101は、コンテンツ情報I/F104と、TMDS送信部105と、ARCI/F106と、CPUI/F107と、HDCP制御部108と、DDC制御部109と、DDCI/F110と、CEC制御部111と、CECI/F112と、Packet/Command制御部113と、Packet/CommandI/F114とを備える。
【0033】
HDCP制御部108は、コンテンツ情報I/F104を制御することにより、コンテンツ情報に対してHDCP規格における暗号化を行う。
【0034】
TMDS送信部105は、HDCP暗号化されたコンテンツ情報を、TMDSライン161を介して接続機器へ送信する。
【0035】
DDC制御部109は、DDCライン162を介した接続機器とDDC通信を制御する。具体的には、DDC制御部109は、DDC通信を用いて、DDCI/F110を介して接続機器に対しHDCP規格における機器認証を行う。
【0036】
CEC制御部111は、CECライン163を用いたCEC処理を制御する。具体的には、CEC制御部111は、CECコマンドを、CECI/F112を介して送受信する。
【0037】
Packet/Command制御部113は、Packet/Commandライン164を用いてPacket/Command処理を行う。具体的には、Packet/Command制御部113は、Packet/Commandを、Packet/CommandI/F114を介して送受信する。
【0038】
ARC(Audio Return Channel)I/F106は、TMDSライン161を介して送信された音声情報を受信する。
【0039】
CPU102は、プログラムを実行することにより、HDMI送信回路101及び再生部103を制御する。
【0040】
CPUI/F107は、CPU102とHDMI送信回路101との間のインターフェースである。
【0041】
図3は、本発明の実施の形態に係るシンク機器120のハードウェア構成例を示す図である。
【0042】
図3に示すシンク機器120は、HDMI受信回路121と、CPU122と、表示回路123とを備える。
【0043】
HDMI受信回路121は、例えば、1チップの半導体集積回路(LSI)である。このHDMI受信回路121は、接続機器により送信された映像及び音声を含むコンテンツ情報を、TMDSライン161を介して受信する。このHDMI受信回路121は、コンテンツ情報I/F124と、TMDS受信部125と、ARCI/F126と、CPUI/F127と、HDCP制御部128と、DDC制御部129と、DDCI/F130と、CEC制御部131と、CECI/F132と、Packet/Command制御部133と、Packet/CommandI/F134とを備える。
【0044】
TMDS受信部125はTMDSライン161を介してコンテンツ情報を受信する。
【0045】
コンテンツ情報I/F124は、TMDS受信部125により受信されたコンテンツ情報を表示回路123へ出力する。
【0046】
表示回路123は、コンテンツ情報に含まれる映像情報及び音声情報を表示及び出音する。
【0047】
HDCP制御部128は、コンテンツ情報I/F124を制御することにより、音声情報に対してHDCP規格における暗号化を行う。
【0048】
ARCI/F126は、HDCP暗号化された音声情報を、TMDSライン161を介して、接続機器へ送信する。
【0049】
DDC制御部129は、DDCライン162を介した接続機器とDDC通信を制御する。具体的には、DDC制御部129は、DDC通信を用いて、DDCI/F130を介して接続機器に対しHDCP規格における機器認証を行う。
【0050】
CEC制御部131は、CECライン163を用いたCEC処理を制御する。具体的には、CEC制御部131は、CECコマンドを、CECI/F132を介して送受信する。
【0051】
Packet/Command制御部133は、Packet/Commandライン164を用いてPacket/Command処理を行う。具体的には、Packet/Command制御部133は、Packet/Commandを、Packet/CommandI/F134を介して送受信する。
【0052】
CPU122は、プログラムを実行することにより、HDMI受信回路121及び表示回路123を制御する。
【0053】
CPUI/F127は、CPU122とHDMI受信回路121との間のインターフェースである。
【0054】
図4は、本発明の実施の形態に係るリピータ機器140のハードウェア構成例を示す図である。
【0055】
図4に示すリピータ機器140は、HDMI受信回路121と、HDMI送信回路101と、CPU142と、出音部143とを備える。
【0056】
HDMI受信回路121は、映像及び音声を含むコンテンツ情報を受信する。
【0057】
出音部143は、HDMI受信回路121が受信した音声情報をスピーカ等から出音する。
【0058】
HDMI送信回路101は、HDMI受信回路121が受信したコンテンツ情報を接続機器へ送信する。
【0059】
なお、HDMI受信回路121及びHDMI送信回路101の構成は、図2及び図3に示す構成と同様であり詳細な説明は省略する。
【0060】
CPU142は、プログラムを実行することにより、HDMI送信回路101、HDMI受信回路121及び出音部143を制御する。
【0061】
なお、以下の説明において、映像及び音声のうち少なくとも一方を含むコンテンツ情報を送信する機器をコンテンツ送信装置と呼ぶ。また、映像及び音声のうち少なくとも一方を含むコンテンツ情報を受信する機器をコンテンツ受信装置と呼ぶ。また、映像及び音声のうち少なくとも一方を含むコンテンツ情報を、一の機器から受信し、当該コンテンツ情報を他の機器へ送信する機器、つまり、コンテンツ情報を中継する機器を中継機器と呼ぶ。
【0062】
また、上述したように、例えば、シンク機器120は、映像情報及び音声情報の受信と、音声情報の送信とを行う。また、シンク機器120が複数のHDMI端子を有する場合には、当該シンク機器はコンテンツ情報の中継を行うことが可能である。つまり、シンク機器120は、接続状態又は使用状態に応じてコンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置及び中継機器として機能する。同様に、ソース機器100及びリピータ機器140も、接続状態又は使用状態に応じてコンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置及び中継機器として機能する。
【0063】
なお、以下では、説明の明確化のため、特段の記載がない限り、ソース機器100が本発明の実施の形態に係るコンテンツ送信装置の特徴のみを有し、リピータ機器140が本発明の実施の形態に係る中継機器の特徴のみを有し、シンク機器120が本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信装置の特徴のみを有する例を説明するが、本発明はこれに限定されず、各機器は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置及び中継機器の特徴のうち複数を有してもよい。
【0064】
また、以下の実施の形態は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方を用いて構成されるが、ハードウェアを用いる構成の一部又は全てを、ソフトウェアを用いて構成可能であり、ソフトウェアを用いる構成の一部又は全てを、ハードウェアを用いて構成可能である。
【0065】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るコンテンツ送信装置は、中継機器とコンテンツ受信装置との間の機器認証の結果を取得し、中継機器とコンテンツ受信装置との間で機器認証が正常に行われていない場合には、コンテンツ受信装置がコンテンツ情報を取得できないように制御する。これにより、本発明の実施の形態1に係るコンテンツ送信装置は、不正にコンテンツ情報が取得されてしまうことを防止できる。
【0066】
図5は、本発明の実施の形態1に係るコンテンツ送信システム51の構成を示す図である。図5に示すコンテンツ送信システム51は、ソース機器100と、シンク機器120と、リピータ機器140とを含む。
【0067】
ソース機器100とリピータ機器140とは、HDMIケーブル160Aを介して接続されている。また、リピータ機器140とシンク機器120とは、HDMIケーブル160Bを介して接続されている。
【0068】
また、ソース機器100から映像及び音声を含むコンテンツ情報がリピータ機器140を経由してシンク機器120へ送信される。
【0069】
以下、ソース機器100、リピータ機器140及びシンク機器120の構成を説明する。
【0070】
図6は、本発明の実施の形態1に係るソース機器100の構成を示すブロック図である。図6に示すソース機器100は、再生部201と、暗号化部202と、コンテンツ送信部203と、認証部204と、認証状態取得部205と、コンテンツ制御部206とを備える。
【0071】
再生部201は、図2に示す再生部103に相当し、記録メディア(DVD等)に記録されているコンテンツ情報を読み出し、再生することにより、映像及び音声を含むコンテンツ情報251を生成する。
【0072】
暗号化部202は、コンテンツ情報251に対してHDCP規格における暗号化を行うことにより暗号化コンテンツ情報252を生成する。この暗号化部202の機能は、図2に示すコンテンツ情報I/F104及びHDCP制御部108等により実現される。
【0073】
コンテンツ送信部203は、暗号化コンテンツ情報252を、HDMIケーブル160Aを介してリピータ機器140へ送信する。このコンテンツ送信部203の機能は、図2に示すTMDS送信部105等により実現される。
【0074】
認証部204は、IIC規格に準拠したDDC通信を用いて、HDCP規格における機器認証をリピータ機器140との間で行う。この認証部204の機能は図2に示すDDC制御部109及びDDCI/F110等により実現される。
【0075】
認証状態取得部205は、リピータ機器140とシンク機器120との間で機器認証が正常に終了したか否かを示す認証状態254の送信を要求する認証状態要求253をシンク機器120へ送信する。また、認証状態取得部205は、送信した認証状態要求253に応じてシンク機器120から送信された認証状態254を取得する。この認証状態取得部205の機能は、図2に示すCPU102がプログラムを実行すること等により実現される。
【0076】
コンテンツ制御部206は、認証状態254によりリピータ機器140とシンク機器120との間で認証が正常に終了していないことが示される場合、シンク機器120がコンテンツ情報251を取得できないように制御する。このコンテンツ制御部206の機能は、図2に示すCPU102がプログラムを実行すること等により実現される。
【0077】
図7は、本発明の実施の形態1に係るリピータ機器140の構成を示すブロック図である。図7に示すリピータ機器140は、コンテンツ受信部301と、復号部302と、出音部303と、認証部304と、暗号化部305と、コンテンツ送信部306と、認証部307とを備える。
【0078】
コンテンツ受信部301は、ソース機器100により送信された暗号化コンテンツ情報252を受信する。このコンテンツ受信部301の機能は、図4に示すTMDS受信部125等により実現される。
【0079】
復号部302は、コンテンツ受信部301により受信された暗号化コンテンツ情報252を復号することによりコンテンツ情報352を生成する。この復号部302の機能は、図4に示すコンテンツ情報I/F124及びHDCP制御部128等により実現される。
【0080】
出音部303は、図4に示す出音部143に相当し、コンテンツ情報352に含まれる音声情報をスピーカ等から出音する。
【0081】
認証部304は、DDC通信を用いて、HDCP規格における機器認証をソース機器100との間で行う。この認証部304の機能は図4に示すDDC制御部129及びDDCI/F130等により実現される。
【0082】
暗号化部305は、コンテンツ情報352に対してHDCP規格における暗号化を行うことにより暗号化コンテンツ情報353を生成する。この暗号化部305の機能は、図4に示すコンテンツ情報I/F104及びHDCP制御部108等により実現される。
【0083】
コンテンツ送信部306は、暗号化コンテンツ情報353を、HDMIケーブル160Bを介してシンク機器120へ送信する。このコンテンツ送信部306の機能は、図4に示すTMDS送信部105等により実現される。
【0084】
認証部307は、DDC通信を用いて、HDCP規格における機器認証をシンク機器120との間で行う。この認証部307の機能は図4に示すDDC制御部109及びDDCI/F110等により実現される。
【0085】
図8は、本発明の実施の形態1に係るシンク機器120の構成を示すブロック図である。図8に示すシンク機器120は、コンテンツ受信部401と、復号部402と、表示部403と、認証部404と、認証状態記憶部405と、認証状態送信部406とを備える。
【0086】
コンテンツ受信部401は、リピータ機器140により送信された暗号化コンテンツ情報353を受信する。このコンテンツ受信部401の機能は、図3に示すTMDS受信部125等により実現される。
【0087】
復号部402は、コンテンツ受信部401により受信された暗号化コンテンツ情報353を復号することによりコンテンツ情報452を生成する。この復号部402の機能は、図3に示すコンテンツ情報I/F124及びHDCP制御部128等により実現される。
【0088】
表示部403は、図3に示す表示回路123に相当し、コンテンツ情報452に含まれる映像情報及び音声情報を表示及び出音する。
【0089】
認証部404は、DDC通信を用いて、HDCP規格における機器認証をリピータ機器140との間で行う。この認証部404の機能は図3に示すDDC制御部129及びDDCI/F130等により実現される。
【0090】
認証状態記憶部405は、認証部404による機器認証が正常に終了したか否かを示す認証状態407を記憶する。具体的には、認証状態407は、認証が正常に終了した状態として認証成功(正常)状態を示す。また、認証状態407は、認証が正常に終了していない状態として、認証失敗(エラー)状態又は認証停止(なし)状態を示す。
【0091】
認証状態送信部406は、ソース機器100から送信された認証状態要求253を受信した場合、認証状態記憶部405に記憶される認証状態407を認証状態254としてソース機器100へ送信する。この認証状態送信部406の機能は、図3に示すCPU122がプログラムを実行すること等により実現される。
【0092】
次に、本発明の実施の形態1に係るコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0093】
まず、リピータ機器140とシンク機器120との間で機器認証が成功した場合のコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0094】
図9は、リピータ機器140とシンク機器120との間で機器認証が成功した場合のコンテンツ送信処理のシーケンス図である。
【0095】
まず、ソース機器100とリピータ機器140との間で機器認証が行われる(S101)。ソース機器100は、当該ソース機器100が備える記憶部(図示せず)に当該機器認証の結果を記憶する(S102)。また、リピータ機器140は、当該リピータ機器140が備える記憶部(図示せず)に当該機器認証の結果を記憶する(S103)。また、ここでは、当該機器認証は成功したとする。
【0096】
次に、リピータ機器140とシンク機器120との間で機器認証が行われる(S104)。リピータ機器140は、当該リピータ機器140が備える記憶部(図示せず)に当該機器認証の結果を記憶する(S105)。また、シンク機器120は、当該シンク機器120が備える認証状態記憶部405に当該機器認証の結果を示す認証状態407を記憶する(S106)。また、ここでは、当該機器認証は成功したとする。
【0097】
なお、図9に示す、機器認証の順番、及びタイミングは一例であり、当該機器認証は、任意の順序及びタイミングで行ってよい。
【0098】
また、図9では、ソース機器100及びリピータ機器140も機器認証の結果を記憶しているが、本発明に係るコンテンツ送信装置及び中継機器としての機能に着目した場合、記憶しなくてもよい。
【0099】
次に、ソース機器100は、認証状態要求253をシンク機器120へ送信する(S107)。
【0100】
認証状態要求253を受信したシンク機器120は、機器認証が正常に終了したことを示す認証状態407を認証状態254としてソース機器100へ送信する(S108)。
【0101】
機器認証が正常に終了したことを示す認証状態254を受信したソース機器100は、リピータ機器140へ暗号化コンテンツ情報252を送信する。また、リピータ機器140は、暗号化コンテンツ情報252を受信し、当該暗号化コンテンツ情報252に対応する暗号化コンテンツ情報353をシンク機器120へ送信する。
【0102】
次に、リピータ機器140とシンク機器120との間で機器認証が失敗した場合のコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0103】
図10は、リピータ機器140とシンク機器120との間で機器認証が失敗した場合のコンテンツ送信処理のシーケンス図である。なお、図9と同様の処理については説明を省略する。
【0104】
図10では、ステップS104において機器認証が失敗する。
【0105】
これにより、ステップS106において、シンク機器120は、機器認証が失敗したことを示す認証状態407を記憶する。
【0106】
また、ステップS108において、認証状態要求253を受信したシンク機器120は、機器認証が失敗したこと(正常に終了していないこと)を示す認証状態407を認証状態254としてソース機器100へ送信する。
【0107】
機器認証が正常に終了していないことを示す認証状態254を受信したソース機器100は、シンク機器120がコンテンツ情報251を取得できないように制御する(S110)。なお、このコンテンツ制御(S110)の具体例については、他の実施の形態において後述する。
【0108】
次に、各機器の処理の流れを説明する。
【0109】
図11は、ソース機器100の処理の流れを示すフローチャートである。
【0110】
まず、認証部204は、当該ソース機器100に直接接続されている隣接機器(リピータ機器140)との間で機器認証が成功したか否かを判定する(S201)。
【0111】
隣接機器との間で機器認証が失敗した場合(S201でNo)、隣接機器へはコンテンツ情報を送信せず、処理を終了する。
【0112】
一方、隣接機器との間で機器認証が成功した場合(S201でYes)、次に、認証状態取得部205は、認証状態を確認する対象である対象機器が存在するか否かを判定する(S202)。
【0113】
例えば、図5に示す例では、対象機器としてシンク機器120が存在するので(S202でYes)、次に、認証状態取得部205は、対象機器としてシンク機器120を選択する(S203)。
【0114】
次に、認証状態取得部205は、対象機器へ認証状態要求253を送信する(S204)。
【0115】
次に、認証状態取得部205は、認証状態要求253に応じて対象機器から送信された認証状態254を受信する(S205)。
【0116】
認証状態254により機器認証が正常に成功していないことが示される場合、又は、認証状態254を受信できない場合(S206でNo)、コンテンツ制御部206は、シンク機器120がコンテンツ情報251を取得できないように制御する(S207)。
【0117】
一方、認証状態254により機器認証が正常に成功したことが示される場合(S206でYes)、次に、認証状態取得部205は、他に対象機器が存在するか否かを判定する(S202)。
【0118】
図5に示す例では、他に対象機器が存在しないので(S202でNo)、ソース機器100は、リピータ機器140へ暗号化コンテンツ情報252を送信する(S208)。
【0119】
なお、対象機器が複数存在する場合には、ソース機器100は、ステップS203〜S206の処理が対象機器ごとに行う。
【0120】
図12は、シンク機器120の処理の流れを示すフローチャートである。
【0121】
まず、認証状態送信部406は、ソース機器100により送信された認証状態要求253を受信する(S211)。
【0122】
次に、認証状態送信部406は、認証状態記憶部405に記憶されている認証状態407を認証状態254としてソース機器100へ送信する(S212)。
【0123】
以上により、本発明の実施の形態1に係るコンテンツ送信装置は、中継機器とコンテンツ受信装置との間の機器認証の結果を示す認証状態254を取得する。さらに、コンテンツ送信装置は、中継機器とコンテンツ受信装置との間で機器認証が正常に行われていない場合には、コンテンツ受信装置がコンテンツ情報を取得できないように制御する。これにより、本発明の実施の形態1に係るコンテンツ送信装置は、不正にコンテンツ情報が取得されてしまうことを防止できる。
【0124】
(実施の形態2)
以下の実施の形態2〜4では、上述した認証状態取得部205及び認証状態送信部406の具体例について説明する。
【0125】
本発明の実施の形態2に係るコンテンツ送信装置は、DDC通信を用いて、認証状態要求253を送信するとともに、認証状態254を取得する。
【0126】
図13は、本発明の実施の形態2に係るソース機器100Aの構成を示す図である。
【0127】
図13に示すソース機器100Aは、図6に示すソース機器100の構成に加え、さらに、DDC通信部207と、CEC通信部208と、Packet/Command通信部209とを備える。また、ソース機器100Aは、認証状態取得部205の代わりに認証状態取得部205Aを備える。
【0128】
DDC通信部207は、DDCライン162を用いたDDC通信を行う。このDDC通信部207の機能は、図2に示すDDC制御部109及びDDCI/F110等により実現される。
【0129】
CEC通信部208は、CECライン163を用いた通信を行う。このCEC通信部208の機能は、図2に示すCEC制御部111及びCECI/F112等により実現される。
【0130】
Packet/Command通信部209は、Packet/Commandライン164を用いた通信を行う。このPacket/Command通信部209の機能は、図2に示すPacket/Command制御部113及びPacket/CommandI/F114等により実現される。
【0131】
認証状態取得部205Aは、DDC認証状態要求生成部210と、DDC認証状態解析部211とを備える。
【0132】
DDC認証状態要求生成部210は、認証状態要求253としてDDC通信用のコマンドを生成する。また、DDC認証状態要求生成部210は、DDC通信部207を介して、生成した認証状態要求253をDDCライン162へ出力する。
【0133】
DDC認証状態解析部211は、DDC通信部207を介して、DDC通信用のコマンドである認証状態254を取得する。また、DDC認証状態解析部211は、取得した認証状態254を解析し、当該認証状態254により機器認証が正常に終了したことが示されるか否かを判断する。
【0134】
なお、ソース機器100Aは、CEC通信部208及びPacket/Command通信部209のうち少なくとも1つを備えなくてもよい。
【0135】
図14は、本発明の実施の形態2に係るリピータ機器140Aの構成を示す図である。
【0136】
図14に示すリピータ機器140Aは、図7に示すリピータ機器140の構成に加え、さらに、DDC通信部308及び309と、CEC通信部310及び311と、Packet/Command通信部312及び313と、DDC中継部314とを備える。
【0137】
DDC通信部308及び309は、DDCライン162を用いたDDC通信を行う。このDDC通信部308の機能は、図4に示すDDC制御部129及びDDCI/F130等により実現される。また、DDC通信部309の機能は、図4に示すDDC制御部109及びDDCI/F110等により実現される。
【0138】
CEC通信部310及び311は、CECライン163を用いた通信を行う。このCEC通信部310の機能は、図4に示すCEC制御部131及びCECI/F132等により実現される。また、CEC通信部311の機能は、図4に示すCEC制御部111及びCECI/F112等により実現される。
【0139】
Packet/Command通信部312及び313は、Packet/Commandライン164を用いた通信を行う。このPacket/Command通信部312の機能は、図4に示すPacket/Command制御部133及びPacket/CommandI/F134等により実現される。また、Packet/Command通信部313の機能は、図4に示すPacket/Command制御部113及びPacket/CommandI/F114等により実現される。
【0140】
DDC中継部314は、ソース機器100Aにより送信された認証状態要求253を、DDC通信部308を介して取得するとともに、当該認証状態要求253を、DDC通信部309を介して、シンク機器120Aへ送信する。また、DDC中継部314は、シンク機器120Aにより送信された認証状態254を、DDC通信部309を介して取得するとともに、当該認証状態254を、DDC通信部308を介して、ソース機器100Aへ送信する。
【0141】
なお、リピータ機器140Aは、CEC通信部310及び311とPacket/Command通信部312及び313とのうち少なくとも1つを備えなくてもよい。
【0142】
図15は、本発明の実施の形態2に係るシンク機器120Aの構成を示す図である。
【0143】
図15に示すシンク機器120Aは、図8に示すシンク機器120の構成に加え、さらに、DDC通信部408と、CEC通信部409と、Packet/Command通信部410とを備える。また、シンク機器120Aは、認証状態送信部406の代わりに認証状態送信部406Aを備える。
【0144】
DDC通信部408は、DDCライン162を用いたDDC通信を行う。このDDC通信部408の機能は、図3に示すDDC制御部129及びDDCI/F130等により実現される。
【0145】
CEC通信部409は、CECライン163を用いた通信を行う。このCEC通信部409の機能は、図3に示すCEC制御部131及びCECI/F132等により実現される。
【0146】
Packet/Command通信部410は、Packet/Commandライン164を用いた通信を行う。このPacket/Command通信部410の機能は、図3に示すPacket/Command制御部133及びPacket/CommandI/F134等により実現される。
【0147】
認証状態送信部406Aは、DDC認証状態要求解析部411と、DDC認証状態送信部412とを備える。
【0148】
DDC認証状態要求解析部411は、DDC通信部408を介して、DDC通信用のコマンドである認証状態要求253を取得する。また、DDC認証状態要求解析部411は、DDC通信部408を介して取得したコマンドが認証状態要求253であるか否かを解析する。
【0149】
DDC認証状態送信部412は、DDC認証状態要求解析部411により、DDC通信部408を介して取得したコマンドが認証状態要求253であると判断された場合、認証状態254としてDDC通信用のコマンドを生成する。また、DDC認証状態送信部412は、DDC通信部408を介して、生成した認証状態要求253をDDCライン162へ出力する。
【0150】
なお、シンク機器120Aは、CEC通信部409及びPacket/Command通信部410のうち少なくとも1つを備えなくてもよい。
【0151】
次に、本発明の実施の形態2に係るコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0152】
なお、認証状態要求処理及び認証状態送信処理(図9及び図10に示すステップS107及びS108)以外は実施の形態1と同様である。
【0153】
図16は、本発明の実施の形態2に係る認証状態要求処理及び認証状態送信処理のシーケンス図である。
【0154】
まず、ソース機器100Aは、DDCライン162を用いて、認証状態要求253をリピータ機器140Aへ送信する(S120)。
【0155】
リピータ機器140Aは、受信した認証状態要求253を、DDCライン162を用いて、シンク機器120Aへ送信する(S121)。
【0156】
認証状態要求253を受信したシンク機器120Aは、DDCライン162を用いて、認証状態254をリピータ機器140Aへ送信する(S122)。
【0157】
リピータ機器140Aは、受信した認証状態254は、DDCライン162を用いて、ソース機器100Aへ送信する(S123)。
【0158】
次に、認証状態要求253及び認証状態254の構成を説明する。
【0159】
図17Aは、認証状態要求253の構成例を示す図である。図17Aに示す認証状態要求253は、コマンド識別子261と、送信先情報262と、送信元情報263とを含む。
【0160】
送信先情報262は、当該認証状態要求253の送信先の機器を示す情報である。送信元情報263は、当該認証状態要求253の送信元の機器を示す情報である。コマンド識別子261は、当該認証状態要求253が、送信先情報262で示される機器に、当該送信先情報262で示される機器から送信元情報263で示される機器へ認証状態254を送信することを要求するコマンドであることを示す識別子である。
【0161】
図17Bは、認証状態254の構成例を示す図である。図17Bに示す認証状態254は、コマンド識別子264と、認証状態情報265と、送信先情報266と、送信元情報267とを含む。
【0162】
送信先情報266は、当該認証状態254の送信先の機器を示す情報である。送信元情報267は、当該認証状態254の送信元の機器を示す情報である。コマンド識別子264は、当該認証状態254が、機器認証結果を示す情報であることを示す識別子である。認証状態情報265は、機器認証結果(機器認証が成功したか否か)を示す情報である。
【0163】
なお、認証状態要求253及び認証状態254は、図17A及び図17Bに示す情報のうち一部のみを含んでもよい。例えば、認証状態254は、コマンド識別子264及び認証状態情報265のみを含んでもよい。
【0164】
以上より、本発明の実施の形態2に係るコンテンツ送信装置は、DDCライン162を用いて、認証状態要求253を送信するとともに、認証状態254を取得できる。
【0165】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係るコンテンツ送信装置は、CEC通信を用いて、認証状態要求253を送信するとともに、認証状態254を取得する。
【0166】
図18は、本発明の実施の形態3に係るソース機器100Bの構成を示す図である。
【0167】
図18に示すソース機器100Bは、図13に示すソース機器100Aの構成に対して、認証状態取得部205Aの代わりに認証状態取得部205Bを備える。
【0168】
認証状態取得部205Bは、CEC認証状態要求生成部212と、CEC認証状態解析部213とを備える。
【0169】
CEC認証状態要求生成部212は、認証状態要求253としてCEC通信用のコマンドを生成する。また、CEC認証状態要求生成部212は、CEC通信部208を介して、生成した認証状態要求253をCECライン163へ出力する。
【0170】
CEC認証状態解析部213は、CEC通信部208を介して、CEC通信用のコマンドである認証状態254を取得する。また、CEC認証状態解析部213は、取得した認証状態254を解析し、当該認証状態254により機器認証が正常に終了したことが示されるか否かを判断する。
【0171】
なお、ソース機器100Bは、Packet/Command通信部209を備えなくてもよい。
【0172】
図19は、本発明の実施の形態3に係るリピータ機器140Bの構成を示す図である。
【0173】
図19に示すリピータ機器140Bは、図14に示すリピータ機器140Aの構成に対してDDC中継部314を備えない点が異なる。
【0174】
この構成により、ソース機器100Bにより送信された認証状態要求253は、CEC通信部310及びCEC通信部311を介して、シンク機器120Bへ送信される。また、シンク機器120Bにより送信された認証状態254は、CEC通信部311及びCEC通信部310を介して、ソース機器100Bへ送信する。
【0175】
なお、リピータ機器140Bは、Packet/Command通信部312及び313のうち少なくとも1つを備えなくてもよい。
【0176】
図20は、本発明の実施の形態3に係るシンク機器120Bの構成を示す図である。
【0177】
図20に示すシンク機器120Bは、図15に示すシンク機器120Aの構成に対して、認証状態送信部406Aの代わりに認証状態送信部406Bを備える。
【0178】
認証状態送信部406Bは、CEC認証状態要求解析部413と、CEC認証状態送信部414とを備える。
【0179】
CEC認証状態要求解析部413は、CEC通信部409を介して、CEC通信用のコマンドである認証状態要求253を取得する。また、CEC認証状態要求解析部413は、CEC通信部409を介して取得したコマンドが認証状態要求253であるか否かを解析する。
【0180】
CEC認証状態送信部414は、CEC認証状態要求解析部413により、CEC通信部409を介して取得したコマンドが認証状態要求253であると判断された場合、認証状態254としてCEC通信用のコマンドを生成する。また、CEC認証状態送信部414は、CEC通信部409を介して、生成した認証状態要求253をCECライン163へ出力する。
【0181】
なお、シンク機器120Bは、Packet/Command通信部410を備えなくてもよい。
【0182】
次に、本発明の実施の形態3に係るコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0183】
なお、認証状態要求処理及び認証状態送信処理(図9及び図10に示すステップS107及びS108)以外は実施の形態1と同様である。
【0184】
図21は、本発明の実施の形態3に係る認証状態要求処理及び認証状態送信処理のシーケンス図である。
【0185】
まず、ソース機器100Bは、CECライン163を用いて、認証状態要求253を、リピータ機器140Bを介して、シンク機器120Bへ送信する(S125)。
【0186】
認証状態要求253を受信したシンク機器120Bは、CECライン163を用いて、認証状態254を、リピータ機器140Bを介して、ソース機器100Bへ送信する(S126)。
【0187】
なお、認証状態要求253及び認証状態254の構成は、実施の形態2と同様であり説明は省略する。
【0188】
以上より、本発明の実施の形態3に係るコンテンツ送信装置は、CECライン163を用いて、認証状態要求253を送信するとともに、認証状態254を取得できる。
【0189】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係るコンテンツ送信装置は、Packet/Commandライン164を用いて、認証状態要求253を送信するとともに、認証状態254を取得する。
【0190】
ここで、Packet/Commandライン164とは、例えば、Ethernet(登録商標)ラインである。具体的には、HDMI規格Ver1.4ではオプションとしてReservedピンをEthernetとして使用可能である。よって、Ethernet使用の場合には、当該EthernetラインをPacket/Commandライン164として用いることができる。認証確認用のPacketを用いてよい。
【0191】
なお、HDMI規格Ver1.3aではReservedライン(未使用ライン)を拡張することにより、当該ReservedラインをPacket/Commandライン164として用いることができる。また、HDMI規格Ver1.4でもEthernetを使用しない場合は同様にReservedラインを拡張することにより、当該ReservedラインをPacket/Commandライン164として用いることができる。
【0192】
図22は、本発明の実施の形態4に係るソース機器100Cの構成を示す図である。
【0193】
図22に示すソース機器100Cは、図13に示すソース機器100Aの構成に対して、認証状態取得部205Aの代わりに認証状態取得部205Cを備える。
【0194】
認証状態取得部205Cは、Packet/Command認証状態要求生成部214と、Packet/Command認証状態解析部215とを備える。
【0195】
Packet/Command認証状態要求生成部214は、認証状態要求253としてパケット又はコマンドを生成する。また、Packet/Command認証状態要求生成部214は、Packet/Command通信部209を介して、生成した認証状態要求253をPacket/Commandライン164へ出力する。
【0196】
Packet/Command認証状態解析部215は、Packet/Command通信部209を介して、パケット又はコマンドである認証状態254を取得する。また、Packet/Command認証状態解析部215は、取得した認証状態254を解析し、当該認証状態254により機器認証が正常に終了したことが示されるか否かを判断する。
【0197】
なお、ソース機器100Cは、CEC通信部208を備えなくてもよい。
【0198】
図23は、本発明の実施の形態4に係るリピータ機器140Cの構成を示す図である。
【0199】
図23に示すリピータ機器140Cは、図14に示すリピータ機器140Aの構成に対してDDC中継部314の代わりにPacket/Command中継部315を備える。
【0200】
Packet/Command中継部315は、ソース機器100Cにより送信された認証状態要求253を、Packet/Command通信部312を介して取得するとともに、当該認証状態要求253を、Packet/Command通信部313を介して、シンク機器120Cへ送信する。また、Packet/Command中継部315は、シンク機器120Cにより送信された認証状態254を、Packet/Command通信部313を介して取得するとともに、当該認証状態254を、Packet/Command通信部312を介して、ソース機器100Cへ送信する。
【0201】
なお、リピータ機器140Cは、CEC通信部310及び311のうち少なくとも1つを備えなくてもよい。
【0202】
図24は、本発明の実施の形態4に係るシンク機器120Cの構成を示す図である。
【0203】
図24に示すシンク機器120Cは、図15に示すシンク機器120Aの構成に対して、認証状態送信部406Aの代わりに認証状態送信部406Cを備える。
【0204】
認証状態送信部406Cは、Packet/Command認証状態要求解析部415と、Packet/Command認証状態送信部416とを備える。
【0205】
Packet/Command認証状態要求解析部415は、Packet/Command通信部410を介して、パケット又はコマンドである認証状態要求253を取得する。また、Packet/Command認証状態要求解析部415は、Packet/Command通信部410を介して取得したパケット又はコマンドが認証状態要求253であるか否かを解析する。
【0206】
Packet/Command認証状態送信部416は、Packet/Command認証状態要求解析部415により、Packet/Command通信部410を介して取得したパケット又はコマンドが認証状態要求253であると判断された場合、認証状態254としてパケット又はコマンドを生成する。また、Packet/Command認証状態送信部416は、Packet/Command通信部410を介して、生成した認証状態要求253をPacket/Commandライン164へ出力する。
【0207】
なお、シンク機器120Cは、CEC通信部409を備えなくてもよい。
【0208】
次に、本発明の実施の形態4に係るコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0209】
なお、認証状態要求処理及び認証状態送信処理(図9及び図10に示すステップS107及びS108)以外は実施の形態1と同様である。
【0210】
図25は、本発明の実施の形態4に係る認証状態要求処理及び認証状態送信処理のシーケンス図である。
【0211】
まず、ソース機器100Cは、Packet/Commandライン164を用いて、認証状態要求253をリピータ機器140Cへ送信する(S130)。
【0212】
リピータ機器140Cは、受信した認証状態要求253を、Packet/Commandライン164を用いて、シンク機器120Cへ送信する(S131)。
【0213】
認証状態要求253を受信したシンク機器120Cは、Packet/Commandライン164を用いて、認証状態254をリピータ機器140Cへ送信する(S132)。
【0214】
リピータ機器140Cは、受信した認証状態254は、Packet/Commandライン164を用いて、ソース機器100Cへ送信する(S133)。
【0215】
なお、認証状態要求253及び認証状態254の構成は、実施の形態2と同様であり説明は省略する。
【0216】
以上より、本発明の実施の形態4に係るコンテンツ送信装置は、Packet/Commandライン164を用いて、認証状態要求253を送信するとともに、認証状態254を取得できる。
【0217】
(実施の形態5)
以下の実施の形態5〜16では、コンテンツ制御処理(図10のステップS110)の詳細について説明する。
【0218】
また、実施の形態5〜16では、説明の明確化のため、認証状態処理に対する機能としては実施の形態1の記載に基づき説明を行うが、上述した実施の形態2〜4のうちのいずれかの機能を用いることができる。
【0219】
本発明の実施の形態5に係るコンテンツ送信装置は、認証状態254により中継機器とコンテンツ受信装置との間の機器認証が正常に成功していないことが示される場合(以下、認証NG)、中継機器へのコンテンツ情報の送信を停止する。
【0220】
図26は、本発明の実施の形態5に係るソース機器100Dの構成を示す図である。
【0221】
図26に示すソース機器100Dは、図6に示すソース機器100の構成に対して、コンテンツ制御部206の代わりにコンテンツ制御部206Dを備える。
【0222】
コンテンツ制御部206Dは、コンテンツ送信停止部220を備える。
【0223】
このコンテンツ送信停止部220は、認証NGの場合、リピータ機器140への暗号化コンテンツ情報252の送信を停止する。具体的には、コンテンツ送信停止部220は、再生部201からのコンテンツ情報251の出力と、暗号化部202による暗号化処理と、コンテンツ送信部203により暗号化コンテンツ情報252の送信とのうち1以上を停止する。
【0224】
次に、本発明の実施の形態5に係るコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0225】
なお、コンテンツ制御処理(図10に示すステップS110)以外は実施の形態1と同様である。
【0226】
図27は、本発明の実施の形態5に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【0227】
図27に示すように、認証NGの場合、ソース機器100Dは、リピータ機器140への暗号化コンテンツ情報252の送信を停止する(S135)。
【0228】
以上より、本発明の実施の形態5に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合には、当該コンテンツ送信装置に直接接続されている中継機器へのコンテンツ情報の送信を停止することにより、コンテンツ受信装置へコンテンツ情報が送信されないようにできる。
【0229】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合、コンテンツ受信装置へのコンテンツ送信を停止するように中継機器に要求する。
【0230】
図28は、本発明の実施の形態6に係るソース機器100Eの構成を示す図である。
【0231】
図28に示すソース機器100Eは、図6に示すソース機器100の構成に対して、コンテンツ制御部206の代わりにコンテンツ制御部206Eを備える。
【0232】
コンテンツ制御部206Eは、コンテンツ送信停止要求部221を備える。
【0233】
このコンテンツ送信停止要求部221は、認証NGの場合、リピータ機器140Eへコンテンツ送信停止要求271を送信する。このコンテンツ送信停止要求271は、リピータ機器140Eに、当該リピータ機器140Eからシンク機器120へのコンテンツ情報の送信を停止するように指示する要求である。
【0234】
また、コンテンツ送信停止要求271をリピータ機器140Eへ送信する方法としては、上述した実施の形態2〜4における認証状態要求253を送信する方法を用いることができる。つまり、コンテンツ送信停止要求部221は、DDCライン162、CECライン163及びPacket/Commandライン164のうちいずれかを用いて、コンテンツ送信停止要求271をリピータ機器140Eへ送信する。また、ソース機器100Eは、認証状態要求253を送信する場合と、コンテンツ送信停止要求271を送信する場合とで、異なる方法を用いてもよい。例えば、ソース機器100Eは、認証状態要求253を送信する場合にDDCライン162を用い、コンテンツ送信停止要求271を送信する場合にCECライン163を用いてもよい。また、ソース機器100Eは、これ以外のいずれの組み合わせを用いてもよい。
【0235】
図29は、本発明の実施の形態6に係るリピータ機器140Eの構成を示す図である。
【0236】
図29に示すリピータ機器140Eは、図7に示すリピータ機器140の構成に加え、さらに、コンテンツ制御部319Eを備える。
【0237】
このコンテンツ制御部319Eは、コンテンツ送信停止部320を備える。
【0238】
コンテンツ送信停止部320は、コンテンツ送信停止要求271を受信した場合、シンク機器120への暗号化コンテンツ情報353の送信を停止する。具体的には、コンテンツ送信停止部320は、暗号化部305による暗号化処理と、コンテンツ送信部306により暗号化コンテンツ情報353の送信とのうち1以上を停止する。
【0239】
次に、本発明の実施の形態6に係るコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0240】
なお、コンテンツ制御処理(図10に示すステップS110)以外は実施の形態1と同様である。
【0241】
図30は、本発明の実施の形態6に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【0242】
図30に示すように、認証NGの場合、ソース機器100Eは、リピータ機器140Eへコンテンツ送信停止要求271を送信する(S140)。
【0243】
コンテンツ送信停止要求271を受信したリピータ機器140Eは、シンク機器120への暗号化コンテンツ情報353の送信を停止する(S141)。
【0244】
これにより、ソース機器100Eからリピータ機器140Eへコンテンツ情報が送信される(S142)が、リピータ機器140Eからシンク機器120へはコンテンツ情報は送信されない。
【0245】
以上より、本発明の実施の形態6に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合には、コンテンツ受信装置へのコンテンツ情報の送信を停止するように中継機器へ要求する。これにより、中継機器はコンテンツ受信装置へのコンテンツ情報の送信を停止する。このように、本発明の実施の形態6に係るコンテンツ送信システムは、コンテンツ受信装置へコンテンツ情報が送信されないようにできる。
【0246】
また、実施の形態5と比較すると、本発明の実施の形態6に係るコンテンツ送信装置では、機器認証が成功した機器へコンテンツ情報を送信できるという利点がある。
【0247】
なお、コンテンツ送信装置と認証NGの機器(コンテンツ受信装置)との間に複数の中継機器が接続される場合には、認証NGの機器に対して、コンテンツ送信装置側の直前の中継機器へコンテンツ送信停止要求271を送信したほうが好ましい。これにより、より多くの認証が成功した機器へコンテンツ情報を送信できる。
【0248】
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合、中継機器へフリーコンテンツを送信する。
【0249】
図31は、本発明の実施の形態7に係るソース機器100Fの構成を示す図である。
【0250】
図31に示すソース機器100Fは、図6に示すソース機器100の構成に対して、コンテンツ制御部206の代わりにコンテンツ制御部206Fを備える。
【0251】
コンテンツ制御部206Fは、コンテンツ切替部222を備える。
【0252】
このコンテンツ切替部222は、認証NGの場合、リピータ機器140へフリーコンテンツを送信する。具体的には、コンテンツ切替部222は、コンテンツ送信部203に暗号化コンテンツ情報252の代わりにフリーコンテンツを送信させる。ここで、フリーコンテンツとは、機器認証及び著作権保護が必要ない映像であり、例えば、壁紙等である。
【0253】
次に、本発明の実施の形態7に係るコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0254】
なお、コンテンツ制御処理(図10に示すステップS110)以外は実施の形態1と同様である。
【0255】
図32は、本発明の実施の形態7に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【0256】
図32に示すように、認証NGの場合、ソース機器100Fは、リピータ機器140へ送信するデータを暗号化コンテンツ情報252からフリーコンテンツへ切り替える(S145)。そして、ソース機器100Fは、リピータ機器140へフリーコンテンツを送信する(S146)。また、リピータ機器140は、受信したフリーコンテンツをシンク機器120へ送信する。
【0257】
以上より、本発明の実施の形態7に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合には、当該コンテンツ送信装置に直接接続されている中継機器へフリーコンテンツを送信することにより、コンテンツ受信装置へコンテンツ情報が送信されないようにできる。
【0258】
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合、コンテンツ受信装置へフリーコンテンツを送信するように中継機器に要求する。
【0259】
図33は、本発明の実施の形態8に係るソース機器100Gの構成を示す図である。
【0260】
図33に示すソース機器100Gは、図6に示すソース機器100の構成に対して、コンテンツ制御部206の代わりにコンテンツ制御部206Gを備える。
【0261】
コンテンツ制御部206Gは、コンテンツ切替要求部223を備える。
【0262】
このコンテンツ切替要求部223は、認証NGの場合、リピータ機器140Gへコンテンツ切替要求272を送信する。このコンテンツ切替要求272は、リピータ機器140Gに、当該リピータ機器140Gからシンク機器120へフリーコンテンツを送信するように指示する要求である。
【0263】
また、コンテンツ切替要求272をリピータ機器140Gへ送信する方法としては、上述した実施の形態2〜4における認証状態要求253を送信する方法を用いることができる。つまり、コンテンツ切替要求部223は、DDCライン162、CECライン163及びPacket/Commandライン164のうちいずれかを用いて、コンテンツ切替要求272をリピータ機器140Gへ送信する。また、ソース機器100Gは、認証状態要求253を送信する場合と、コンテンツ切替要求272を送信する場合とで、異なる方法を用いてもよい。
【0264】
図34は、本発明の実施の形態8に係るリピータ機器140Gの構成を示す図である。
【0265】
図34に示すリピータ機器140Gは、図7に示すリピータ機器140の構成に加え、さらに、コンテンツ制御部319Gを備える。
【0266】
このコンテンツ制御部319Gは、コンテンツ切替部322を備える。
【0267】
コンテンツ切替部322は、コンテンツ切替要求272を受信した場合、シンク機器120へフリーコンテンツを送信する。具体的には、コンテンツ切替部322は、コンテンツ送信部306に暗号化コンテンツ情報353の代わりにフリーコンテンツを送信させる。
【0268】
次に、本発明の実施の形態8に係るコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0269】
なお、コンテンツ制御処理(図10に示すステップS110)以外は実施の形態1と同様である。
【0270】
図35は、本発明の実施の形態8に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【0271】
図35に示すように、認証NGの場合、ソース機器100Gは、リピータ機器140Gへコンテンツ切替要求272を送信する(S151)。
【0272】
コンテンツ切替要求272を受信したリピータ機器140Gは、シンク機器120へ送信するデータを暗号化コンテンツ情報353からフリーコンテンツに切り替える(S152)。
【0273】
これにより、ソース機器100Gからリピータ機器140Gへコンテンツ情報が送信される(S154)が、リピータ機器140Gからシンク機器120へはフリーコンテンツが送信される(S153)。
【0274】
以上より、本発明の実施の形態8に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合には、コンテンツ受信装置へフリーコンテンツを送信するように中継機器へ要求する。これにより、中継機器はコンテンツ受信装置へフリーコンテンツを送信する。このように、本発明の実施の形態8に係るコンテンツ送信システムは、コンテンツ受信装置へコンテンツ情報が送信されないようにできる。
【0275】
また、実施の形態7と比較すると、本発明の実施の形態8に係るコンテンツ送信装置では、機器認証が成功した機器へコンテンツ情報を送信できるという利点がある。
【0276】
なお、コンテンツ送信装置と認証NGの機器(コンテンツ受信装置)との間に複数の中継機器が接続される場合には、認証NGの機器に対して、コンテンツ送信装置側の直前の中継機器へコンテンツ切替要求272を送信したほうが好ましい。これにより、より多くの認証が成功した機器へコンテンツ情報を送信できる。
【0277】
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合、中継機器との間のHotPlugを切断する。
【0278】
図36は、本発明の実施の形態9に係るソース機器100Hの構成を示す図である。
【0279】
図36に示すソース機器100Hは、図6に示すソース機器100の構成に対して、コンテンツ制御部206の代わりにコンテンツ制御部206Hを備える。また、ソース機器100Hは、さらに、HotPlug制御部224を備える。
【0280】
HotPlug制御部224は、HDMIケーブル160に含まれるHotPlugライン165を介して接続先とのHotPlug状態を制御する。
【0281】
コンテンツ制御部206Hは、HotPlug切断部225を備える。
【0282】
このHotPlug切断部225は、認証NGの場合、HotPlug制御部224を介して、リピータ機器140との間のHotPlug状態を切断する(HotPlug状態を未接続状態にする)。ここでHotPlug状態が未接続状態の場合、各機器は、対応するHDMI端子に他の機器が接続されていないと認識する。つまり、HotPlug状態が未接続状態の場合、対応する機器へコンテンツ情報を送信しない。
【0283】
次に、本発明の実施の形態9に係るコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0284】
なお、コンテンツ制御処理(図10に示すステップS110)以外は実施の形態1と同様である。
【0285】
図37は、本発明の実施の形態9に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【0286】
図37に示すように、認証NGの場合、ソース機器100Hは、リピータ機器140との間のHotPlug状態を未接続状態に切り替える(S156)。これにより、ソース機器100Hからリピータ機器140への暗号化コンテンツ情報252の送信が行われない。
【0287】
以上より、本発明の実施の形態9に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合には、当該コンテンツ送信装置に直接接続されている中継機器との間のHotPlugを切断することにより、コンテンツ受信装置へコンテンツ情報が送信されないようにできる。
【0288】
(実施の形態10)
本発明の実施の形態10に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合、コンテンツ受信装置との間のHotPlugを切断するように中継機器に要求する。
【0289】
図38は、本発明の実施の形態10に係るソース機器100Iの構成を示す図である。
【0290】
図38に示すソース機器100Iは、図6に示すソース機器100の構成に対して、コンテンツ制御部206の代わりにコンテンツ制御部206Iを備える。
【0291】
コンテンツ制御部206Iは、HotPlug切断要求部226を備える。
【0292】
このHotPlug切断要求部226は、認証NGの場合、リピータ機器140IへHotPlug切断要求273を送信する。このHotPlug切断要求273は、リピータ機器140Iに、当該リピータ機器140Iとシンク機器120との間のHotplug状態を未接続状態に変更するように指示する要求である。
【0293】
また、HotPlug切断要求273をリピータ機器140Iへ送信する方法としては、上述した実施の形態2〜4における認証状態要求253を送信する方法を用いることができる。つまり、HotPlug切断要求部226は、DDCライン162、CECライン163及びPacket/Commandライン164のうちいずれかを用いて、HotPlug切断要求273をリピータ機器140Iへ送信する。また、ソース機器100Iは、認証状態要求253を送信する場合と、HotPlug切断要求273を送信する場合とで、異なる方法を用いてもよい。
【0294】
図39は、本発明の実施の形態10に係るリピータ機器140Iの構成を示す図である。
【0295】
図39に示すリピータ機器140Iは、図7に示すリピータ機器140の構成に加え、さらに、コンテンツ制御部319Iを備える。また、リピータ機器140Iは、さらに、HotPlug制御部324を備える。
【0296】
HotPlug制御部324は、HDMIケーブル160に含まれるHotPlugライン165を介して接続先とのHotPlug状態を制御する。
【0297】
コンテンツ制御部319Iは、HotPlug切断部325を備える。
【0298】
HotPlug切断部325は、HotPlug切断要求273を受信した場合、当該リピータ機器140Iとシンク機器120との間のHotPlug状態を未接続状態に変更する。
【0299】
次に、本発明の実施の形態10に係るコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0300】
なお、コンテンツ制御処理(図10に示すステップS110)以外は実施の形態1と同様である。
【0301】
図40は、本発明の実施の形態10に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【0302】
図40に示すように、認証NGの場合、ソース機器100Iは、リピータ機器140IへHotPlug切断要求273を送信する(S161)。
【0303】
HotPlug切断要求273を受信したリピータ機器140Iは、シンク機器120との間のHotPlug状態を未接続状態に切り替える(S162)。
【0304】
これにより、ソース機器100Iからリピータ機器140Iへコンテンツ情報が送信される(S163)が、リピータ機器140Iからシンク機器120へはコンテンツ情報が送信されない。
【0305】
以上より、本発明の実施の形態10に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合には、コンテンツ受信装置と中継機器との間のHotPlugを切断するように中継機器へ要求する。これにより、中継機器はコンテンツ受信装置との間のHotPlugを切断する。このように、本発明の実施の形態10に係るコンテンツ送信システムは、コンテンツ受信装置へコンテンツ情報が送信されないようにできる。
【0306】
また、実施の形態9と比較すると、本発明の実施の形態10に係るコンテンツ送信装置では、機器認証が成功した機器へコンテンツ情報を送信できるという利点がある。
【0307】
なお、コンテンツ送信装置と認証NGの機器(コンテンツ受信装置)との間に複数の中継機器が接続される場合には、認証NGの機器に対して、コンテンツ送信装置側の直前の中継機器へHotPlug切断要求273を送信したほうが好ましい。これにより、より多くの認証が成功した機器へコンテンツ情報を送信できる。
【0308】
(実施の形態11)
本発明の実施の形態11に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合、EDIDを用いて、中継機器に不正な機器の情報を通知する。
【0309】
図41は、本発明の実施の形態11に係るコンテンツ送信システム52の構成を示す図である。
【0310】
図41に示すコンテンツ送信システム52は、ソース機器100と、リピータ機器141Jと、リピータ機器140Jと、シンク機器120Jとを含む。
【0311】
ソース機器100とリピータ機器141JとはHDMIケーブル160Eを介して接続されている。リピータ機器141Jとリピータ機器140JとはHDMIケーブル160Dを介して接続されている。リピータ機器140Jとシンク機器120JとはHDMIケーブル160Cを介して接続されている。
【0312】
また、以下では、シンク機器120Jから、リピータ機器140Jを介して、リピータ機器141Jに音声情報を含むコンテンツ情報が送信される例を用いて説明を行う。つまり、図41に示す例では、シンク機器120Jがコンテンツ送信装置であり、リピータ機器140Jが中継機器であり、リピータ機器141Jがコンテンツ受信装置である。
【0313】
図42は、本発明の実施の形態11に係るシンク機器120Jの構成を示す図である。
【0314】
図42に示すシンク機器120Jは、再生部201と、暗号化部202と、コンテンツ送信部203と、認証部204と、認証状態取得部205と、DDC通信部408と、コンテンツ制御部419Jと、EDID記憶部420と、EDID送信部421と、HotPlug制御部424とを備える。
【0315】
再生部201、暗号化部202、コンテンツ送信部203、認証部204、及び認証状態取得部205の機能は、図6に示す暗号化部202、コンテンツ送信部203、認証部204、及び認証状態取得部205とほぼ同様である。
【0316】
なお、再生部201、暗号化部202及びコンテンツ送信部203において音声情報のみが処理される点が図6に示す各処理部と異なる。
【0317】
HotPlug制御部424は、HDMIケーブル160Cに含まれるHotPlugライン165を介してリピータ機器140JとのHotPlug状態を制御する。
【0318】
DDC通信部408は、DDCライン162を用いたDDC通信を行う。
【0319】
EDID記憶部420は、EDID情報426を記憶する。このEDID情報426は、HDMI規格における相手機器情報である。具体的には、EDID情報426は、HDMIが処理できる信号の種類についての機器情報、パネルの解像度などの情報、ピクセルクロック、水平有効期間、垂直有効期間、及び最大出力オーディオサンプリング周波数などの情報を含む。また、このEDID情報426は、一般には、シンク機器側からソース機器側に向かい隣接機器間で送信される。
【0320】
EDID送信部421は、EDID情報426を、DDC通信部408を介して、リピータ機器140Jへ送信する。
【0321】
コンテンツ制御部419Jは、認証状態254によりリピータ機器140Jとリピータ機器141Jとの間で認証が正常に終了していないことが示される場合、リピータ機器141Jがコンテンツ情報251を取得できないように制御する。
【0322】
このコンテンツ制御部419Jは、HotPlug切断部425と、EDID更新部423とを備える。
【0323】
HotPlug切断部425は、HotPlug制御部424を介して、リピータ機器140Jとの間のHotPlug状態を切り替える。
【0324】
EDID更新部423は、認証NGの場合に、認証NGである機器の情報である不正機器情報427をEDID記憶部420に記憶されているEDID情報426に加える。
【0325】
図43は、リピータ機器140Jの構成を示すブロック図である。
【0326】
図43に示すリピータ機器140Jは、コンテンツ受信部301と、復号部302と、出音部303と、認証部304と、暗号化部305と、コンテンツ送信部306と、認証部307と、DDC通信部309と、コンテンツ制御部319Jと、HotPlug制御部324と、EDID受信部327とを備える。
【0327】
コンテンツ受信部301、復号部302と、出音部303、認証部304、暗号化部305、コンテンツ送信部306及び認証部307の機能は、図7に示すコンテンツ受信部301、復号部302と、出音部303、認証部304、暗号化部305、コンテンツ送信部306及び認証部307とほぼ同様である。
【0328】
なお、コンテンツ受信部301、復号部302と、暗号化部305及びコンテンツ送信部306において音声情報のみが処理される点が図7に示す各処理部と異なる。
【0329】
HotPlug制御部324は、HDMIケーブル160Cに含まれるHotPlugライン165を介してシンク機器120JとのHotPlug状態を制御する。
【0330】
DDC通信部408は、DDCライン162を用いたDDC通信を行う。
【0331】
EDID受信部327は、シンク機器120JとのHotPlug状態が未接続状態から接続状態に切り替わった場合に、DDC通信部309を介して、シンク機器120JのEDID情報426を取得する。
【0332】
コンテンツ制御部319Jは、EDID解析部328を備える。
【0333】
EDID解析部328は、EDID情報426に含まれる不正機器情報427を解析し、不正機器情報427で示される不正な機器を特定する。
【0334】
また、コンテンツ制御部319Jは、不正機器情報427で示される不正な機器がコンテンツ情報を取得できないように制御する。なお、このコンテンツ制御部319Jによる不正機器に対する制御は、上記実施の形態5〜10で述べたコンテンツ制御処理のうちいずれかを用いればよい。
【0335】
次に、本発明の実施の形態11に係るコンテンツ送信システム52の動作を説明する。
【0336】
図44は、本発明の実施の形態11に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【0337】
図44に示すように、認証NGの場合、シンク機器120JのHotPlug切断部425は、リピータ機器140Jとの間のHotPlug状態を未接続状態に切り替える(S171)。なお、HotPlug切断部425は、HotPlug状態が接続状態であるか否かを判定し、未接続状態である場合には、この処理を行わなくてもよい。
【0338】
次に、シンク機器120JのEDID更新部423は、不正機器情報427にリピータ機器141Jを示す情報を加える(S172)。
【0339】
次に、シンク機器120JのHotPlug切断部425は、リピータ機器140Jとの間のHotPlug状態を接続状態に切り替える(S173)。
【0340】
これにより、リピータ機器140Jは、シンク機器120JからEDID情報426を取得する(S174)。
【0341】
次に、リピータ機器140Jは、EDID情報426に含まれる不正機器情報427で示されるリピータ機器141Jがコンテンツ情報を取得できないように制御する(S175)。
【0342】
これにより、シンク機器120Jからリピータ機器140Jへ暗号化コンテンツ情報252が送信される(S176)が、リピータ機器140Jからリピータ機器141Jへはコンテンツ情報が送信されない。
【0343】
なお、HotPlug切断部425は、HotPlug切断処理(ステップS171)を、EDID情報更新処理(S172)の後に行ってもよい。
【0344】
以上より、本発明の実施の形態11に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合には、EDIDを用いて、中継機器へ不正機器を特定するための情報を送信できる。
【0345】
(実施の形態12)
実施の形態11では、認証状態の確認と、EDIDを用いた不正機器情報の通知とをシンク機器が行っていたが、本発明の実施の形態12では、認証状態の確認を他の機器(ソース機器)が行う例について説明する。
【0346】
なお、コンテンツ送信システム52の構成は、図41と同様であるとする。
【0347】
図45は、本発明の実施の形態12に係るソース機器100Kの構成を示す図である。
【0348】
図45に示すソース機器100Kは、図6に示すソース機器100の構成に対して、コンテンツ制御部206の代わりにコンテンツ制御部206Kを備える。
【0349】
コンテンツ制御部206Kは、EDID更新要求部227を備える。
【0350】
このEDID更新要求部227は、認証NGの場合、シンク機器120KへEDID更新要求274を送信する。このEDID更新要求274は、シンク機器120Kに、不正機器情報427に認証NGの機器(リピータ機器141J)の情報を加えるように指示する要求である。
【0351】
また、EDID更新要求274をシンク機器120Kへ送信する方法としては、上述した実施の形態2〜4における認証状態要求253を送信する方法を用いることができる。つまり、HotPlug切断要求部226は、DDCライン162、CECライン163及びPacket/Commandライン164のうちいずれかを用いて、EDID更新要求274をシンク機器120Kへ送信する。また、ソース機器100Kは、認証状態要求253を送信する場合と、EDID更新要求274を送信する場合とで、異なる方法を用いてもよい。
【0352】
図46は、本発明の実施の形態12に係るシンク機器120Kの構成を示す図である。
【0353】
図46に示すシンク機器120Kは、図42に示すシンク機器120Jの構成に対して、コンテンツ制御部419Jの代わりにコンテンツ制御部419Kを備える。また、シンク機器120Kは、認証状態取得部205を備えない。
【0354】
コンテンツ制御部419Kは、EDID更新要求解析部428と、HotPlug切断部425と、EDID更新部423とを備える。
【0355】
EDID更新要求解析部428は、EDID更新要求274を解析する。例えば、EDID更新要求274は、当該コマンドを識別するための識別子と、不正機器(認証NGの機器)を特定する情報とを含む。
【0356】
HotPlug切断部425は、HotPlug制御部424を介して、リピータ機器140Jとの間のHotPlug状態を切り替える。
【0357】
EDID更新部423は、当該シンク機器120KがEDID更新要求274を受信した場合に、当該EDID更新要求274で示される機器の情報を不正機器情報427に加える。
【0358】
次に、本発明の実施の形態12に係るコンテンツ送信システム52の動作を説明する。
【0359】
図47は、本発明の実施の形態12に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【0360】
図47に示すように、認証NGの場合、ソース機器100Kは、シンク機器120KへEDID更新要求274を送信する(S177)。
【0361】
EDID更新要求274を受信したシンク機器120Kは、EDID情報を更新するとともに、更新したEDID情報をリピータ機器140Jへ送信する。なお、図47に示すステップS171〜S176の処理は図44と同様であり、詳細な説明は省略する。
【0362】
以上より、本発明の実施の形態11に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合には、EDIDを用いて、中継機器へ不正機器を特定するための情報を送信できる。
【0363】
(実施の形態13)
本発明の実施の形態13に係るコンテンツ送信装置は、中継機器のBcaps/Bstatus情報を更新する。
【0364】
図48は、本発明の実施の形態13に係るコンテンツ送信システム53の構成を示す図である。
【0365】
図48に示すコンテンツ送信システム53は、ソース機器100Lと、リピータ機器141Lと、リピータ機器140Lと、シンク機器120Lとを含む。
【0366】
ソース機器100Lとリピータ機器141LとはHDMIケーブル160Eを介して接続されている。リピータ機器141Lとリピータ機器140LとはHDMIケーブル160Dを介して接続されている。リピータ機器140Lとシンク機器120LとはHDMIケーブル160Cを介して接続されている。
【0367】
また、以下では、ソース機器100Lから、リピータ機器141L及びリピータ機器140Lを介して、シンク機器120Lにコンテンツ情報が送信される例を用いて説明を行う。つまり、図48に示す例では、シンク機器120Lがコンテンツ送信装置であり、リピータ機器140L及びリピータ機器141Lが中継機器であり、シンク機器120Lがコンテンツ受信装置である。
【0368】
また、以下では、上記実施の形態6の構成に加え、さらに、中継機器のBcaps/Bstatus情報を更新する機能を有する構成を例に説明を行うが、他の実施の形態にも下記の構成を適用してもよい。
【0369】
図49は、本発明の実施の形態13に係るソース機器100Lの構成を示す図である。
【0370】
図49に示すソース機器100Lは、図28に示すソース機器100Eの構成に対して、コンテンツ制御部206Eの代わりにコンテンツ制御部206Lを備える。また、コンテンツ制御部206Lは、コンテンツ制御部206Eの構成に加え、さらに、Bcaps/Bstatus制御要求部228を備える。
【0371】
このBcaps/Bstatus制御要求部228は、認証NGの場合、リピータ機器140LへBcaps/Bstatus制御要求275を送信する。このBcaps/Bstatus制御要求275は、リピータ機器140Lに、当該リピータ機器140LのBcaps/Bstatus情報を更新するように指示する要求である。
【0372】
また、Bcaps/Bstatus制御要求275をリピータ機器140Lへ送信する方法としては、上述した実施の形態2〜4における認証状態要求253を送信する方法を用いることができる。つまり、Bcaps/Bstatus制御要求部228は、DDCライン162、CECライン163及びPacket/Commandライン164のうちいずれかを用いて、Bcaps/Bstatus制御要求275をリピータ機器140Lへ送信する。また、ソース機器100Lは、認証状態要求253を送信する場合と、コンテンツ送信停止要求271を送信する場合と、Bcaps/Bstatus制御要求275を送信する場合とで異なる方法を用いてもよい。
【0373】
図50は、本発明の実施の形態13に係るリピータ機器140Lの構成を示す図である。
【0374】
図50に示すリピータ機器140Lは、図29に示すリピータ機器140Eの構成に加え、さらに、Bcaps/Bstatus記憶部330を備える。また、コンテンツ制御部319Lの構成がコンテンツ制御部319Eの構成と異なる。具体的には、コンテンツ制御部319Lは、コンテンツ制御部319Eの構成に加え、さらに、Bcaps/Bstatus制御部329を備える。
【0375】
Bcaps/Bstatus制御部329は、Bcaps/Bstatus制御要求275を受信した場合、Bcaps/Bstatus記憶部330に記憶されているBcaps/Bstatus情報を更新する。具体的には、Bcaps/Bstatus制御部329は、不正な機器(シンク機器120L)を外した接続状態を示すようにBcaps/Bstatus情報を書き換える。例えば、Bcaps/Bstatus制御部329は、HDCP規格の機器接続情報であるMAX_CASCADE_EXCEEDED、DEVICE_COUNT及びリピータビッドなどを、不正機器以降(不正機器を含む)の接続機器を外した機器情報に書き換える。
【0376】
ここで、MAX_CASCADE_EXCEEDEDは、トポロジーエラー状態を示す。また、DEVICE_COUNTは、接続されているデバイス(機器)の台数を示す。また、リピータビッドは、当該機器がリピータ機器であるか否かを示す。言い換えると、リピータビッドは、当該機器のシンク機器側に、他の機器が接続されているか否かを示す。
【0377】
また、シンク機器120Lの構成は、例えば、図8に示すシンク機器120と同様である。
【0378】
次に、本発明の実施の形態13に係るコンテンツ送信システム53の動作を説明する。
【0379】
図51は、本発明の実施の形態13に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【0380】
図51に示すように、認証NGの場合、ソース機器100Lは、リピータ機器140Lへコンテンツ送信停止要求271を送信する(S140)。
【0381】
コンテンツ送信停止要求271を受信したリピータ機器140Lは、シンク機器120への暗号化コンテンツ情報353の送信を停止する(S141)。
【0382】
さらに、認証NGの場合、ソース機器100Lは、リピータ機器140LへBcaps/Bstatus制御要求275を送信する(S181)。
【0383】
Bcaps/Bstatus制御要求275を受信したリピータ機器140Lは、Bcaps/Bstatus情報を更新する(S182)。
【0384】
これにより、ソース機器100Lからリピータ機器141L及びリピータ機器140Lへコンテンツ情報が送信される(S183)が、リピータ機器140Lからシンク機器120へはコンテンツ情報は送信されない。
【0385】
さらに、リピータ機器140LがBcaps/Bstatus情報を更新することにより、リピータ機器140Lよりソース機器100L側に接続された機器(リピータ機器141L)は、不正な機器(シンク機器120L)の存在を考慮することなく動作することができる。つまり、リピータ機器141Lにおいて、シンク機器120Lに対する対策を行う必要がない。
【0386】
(実施の形態14)
本発明の実施の形態14に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合、コンテンツ受信装置がコンテンツ情報を復号できないように暗号化する。
【0387】
なお、実施の形態14では、図5に示すコンテンツ送信システム51を例に説明する。
【0388】
図52は、本発明の実施の形態14に係るソース機器100Mの構成を示す図である。
【0389】
図52に示すソース機器100Mは、図6に示すソース機器100の構成に対して、コンテンツ制御部206の代わりにコンテンツ制御部206Mを備える。
【0390】
コンテンツ制御部206Mは、KSVリスト取得部229と、暗号化制御部230とを備える。
【0391】
KSVリスト取得部229は、リピータ機器140及びシンク機器120のKSVリストを取得する。ここで、KSVリストとは、各機器が固有に所持しているリストである。
【0392】
暗号化制御部230は、各機器から取得したKSVリストを用いて、各機器が復号可能なように、暗号化部202にコンテンツ情報251を暗号化させる。また、暗号化制御部230は、認証NGの場合、各機器から取得したKSVリストを用いて、認証NGの機器には復号ができず、かつ認証OKの機器のみが復号できるように、暗号化部202にコンテンツ情報251を暗号化させる。
【0393】
次に、本発明の実施の形態14に係るコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0394】
図53は、本発明の実施の形態14に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【0395】
図53に示すように、ソース機器100Mは、リピータ機器140から当該リピータ機器140のKSVリストを取得する(S185)とともに、シンク機器120から当該シンク機器120のKSVリストを取得する(S186)。なお、図53に示すKSVリスト取得するタイミングは一例であり、暗号化(S187)前であれば、別のタイミングであってもよい。
【0396】
次に、ソース機器100Mは、認証NGの場合、リピータ機器140及びシンク機器120のKSVリストを用いて、シンク機器120には復号ができず、かつリピータ機器140には復号できるようにコンテンツ情報251を暗号化する(S187)。
【0397】
次に、ソース機器100Mは暗号化した暗号化コンテンツ情報252をリピータ機器140及びシンク機器120へ送信する(S188)。
【0398】
以上より、本発明の実施の形態14に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合には、コンテンツ受信装置で暗号化コンテンツ情報を復号できないように暗号化する。これにより、コンテンツ受信装置がコンテンツ情報を取得できないようにできる。
【0399】
また、本発明の実施の形態14に係るコンテンツ送信装置では、機器認証が成功した機器がコンテンツ情報を取得できるという利点がある。
【0400】
(実施の形態15)
本発明の実施の形態15に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合、SRMリストを更新するように中継機器に要求する。
【0401】
図54は、本発明の実施の形態15に係るソース機器100Nの構成を示す図である。
【0402】
図54に示すソース機器100Nは、図6に示すソース機器100の構成に対して、コンテンツ制御部206の代わりにコンテンツ制御部206Nを備える。
【0403】
コンテンツ制御部206Nは、SRMリスト更新要求部231を備える。
【0404】
このSRMリスト更新要求部231は、認証NGの場合、リピータ機器140NへSRMリスト更新要求276を送信する。このSRMリスト更新要求276は、リピータ機器140Nに、当該リピータ機器140Nが有するSRMリストに認証NGの機器を追加するように指示する要求である。
【0405】
また、SRMリスト更新要求276をリピータ機器140Nへ送信する方法としては、上述した実施の形態2〜4における認証状態要求253を送信する方法を用いることができる。つまり、SRMリスト更新要求部231は、DDCライン162、CECライン163及びPacket/Commandライン164のうちいずれかを用いて、SRMリスト更新要求276をリピータ機器140Nへ送信する。また、ソース機器100Nは、認証状態要求253を送信する場合と、SRMリスト更新要求276を送信する場合とで、異なる方法を用いてもよい。
【0406】
図55は、本発明の実施の形態15に係るリピータ機器140Nの構成を示す図である。
【0407】
図55に示すリピータ機器140Nは、図7に示すリピータ機器140の構成に加え、さらに、コンテンツ制御部319Nと、SRMリスト記憶部332と、送信制御部333とを備える。
【0408】
SRMリスト記憶部332は、SRMリスト334を記憶する。このSRMリスト334は、不正な機器の一覧を示すリストである。
【0409】
送信制御部333は、SRMリスト334に含まれる不正な機器へ対しては暗号化コンテンツ情報353を送信しないようにコンテンツ送信部306を制御する。
【0410】
コンテンツ制御部319Nは、SRMリスト更新部331を備える。
【0411】
SRMリスト更新部331は、SRMリスト更新要求276を受信した場合、SRMリスト更新要求276で示される不正機器をSRMリスト334に追加する。
【0412】
次に、本発明の実施の形態15に係るコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0413】
図56は、本発明の実施の形態15に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【0414】
図56に示すように、認証NGの場合、ソース機器100Nは、リピータ機器140NへSRMリスト更新要求276を送信する(S190)。
【0415】
SRMリスト更新要求276を受信したリピータ機器140Nは、SRMリスト更新要求276で示される不正機器をSRMリスト334に追加する(S191)。
【0416】
これにより、ソース機器100Nからリピータ機器140Nへコンテンツ情報が送信される(S192)が、リピータ機器140Nからシンク機器120へはコンテンツ情報が送信されない。
【0417】
以上より、本発明の実施の形態15に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合には、SRMリストを更新するように中継機器に要求する。これにより、中継機器は、SRMリストに認証NGのコンテンツ受信装置を加える。このように、本発明の実施の形態15に係るコンテンツ送信システムは、コンテンツ受信装置へコンテンツ情報が送信されないようにできる。
【0418】
また、本発明の実施の形態15に係るコンテンツ送信装置では、機器認証が成功した機器へコンテンツ情報を送信できるという利点がある。
【0419】
なお、コンテンツ送信装置と認証NGの機器(コンテンツ受信装置)との間に複数の中継機器が接続される場合には、認証NGの機器に対して、コンテンツ送信装置側の直前の中継機器へSRMリスト更新要求276を送信したほうが好ましい。これにより、より多くの認証が成功した機器へコンテンツ情報を送信できる。
【0420】
(実施の形態16)
本発明の実施の形態16に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合、コンテンツ受信装置の電源をオフする。
【0421】
図57は、本発明の実施の形態16に係るソース機器100Pの構成を示す図である。
【0422】
図57に示すソース機器100Pは、図6に示すソース機器100の構成に対して、コンテンツ制御部206の代わりにコンテンツ制御部206Pを備える。
【0423】
コンテンツ制御部206Pは、電源オフ要求部232を備える。
【0424】
この電源オフ要求部232は、認証NGの場合、シンク機器120Pへ電源オフ要求277を送信する。この電源オフ要求277は、シンク機器120Pに、当該シンク機器120Pの電源をオフするように指示する要求である。
【0425】
また、電源オフ要求277をシンク機器120Pへ送信する方法としては、上述した実施の形態2〜4における認証状態要求253を送信する方法を用いることができる。つまり、電源オフ要求部232は、DDCライン162、CECライン163及びPacket/Commandライン164のうちいずれかを用いて、電源オフ要求277をシンク機器120Pへ送信する。また、ソース機器100Pは、認証状態要求253を送信する場合と、電源オフ要求277を送信する場合とで、異なる方法を用いてもよい。
【0426】
図58は、本発明の実施の形態16に係るシンク機器120Pの構成を示す図である。
【0427】
図58に示すシンク機器120Pは、図8に示すシンク機器120の構成に加え、さらに、電源オフ部429を備える。
【0428】
電源オフ部429は、電源オフ要求277を受信した場合、当該シンク機器120Pの電源をオフする。
【0429】
次に、本発明の実施の形態16に係るコンテンツ送信システム51の動作を説明する。
【0430】
図59は、本発明の実施の形態16に係るコンテンツ制御処理のシーケンス図である。
【0431】
図59に示すように、認証NGの場合、ソース機器100Pは、シンク機器120Pへ電源オフ要求277を送信する(S195)。
【0432】
電源オフ要求277を受信したシンク機器120Pは、当該シンク機器120Pの電源をオフする(S196)。
【0433】
これにより、ソース機器100Pからリピータ機器140へコンテンツ情報が送信される(S197)が、リピータ機器140からシンク機器120Pへはコンテンツ情報が送信されない。
【0434】
以上より、本発明の実施の形態16に係るコンテンツ送信装置は、認証NGの場合には、コンテンツ受信装置の電源をオフすることにより、コンテンツ受信装置へコンテンツ情報が送信されないようにできる。
【0435】
また、本発明の実施の形態16に係るコンテンツ送信装置では、機器認証が成功した機器へコンテンツ情報を送信できるという利点がある。
【0436】
以上、本発明の実施の形態に係るコンテンツ送信システムについて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
【0437】
例えば、上記説明では、ソース機器、リピータ機器及びシンク機器の各々が、コンテンツ送信装置、中継機器及びコンテンツ受信装置のいずれかの機能のみを有する例を述べたが、ソース機器、リピータ機器及びシンク機器の各々が、コンテンツ送信装置、中継機器及びコンテンツ受信装置のうちの2以上の機能を有してもよい。
【0438】
また、上記実施の形態に係るコンテンツ送信装置、中継機器及びコンテンツ受信装置に含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。
【0439】
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0440】
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて各処理部の集積化を行ってもよい。
【0441】
また、本発明の実施の形態に係るコンテンツ送信装置、中継機器及びコンテンツ受信装置の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
【0442】
さらに、本発明は上記プログラムであってもよいし、上記プログラムが記録された記録媒体であってもよい。また、上記プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
【0443】
また、上記実施の形態に係るコンテンツ送信装置、中継機器、コンテンツ受信装置、及びその変形例の機能のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。
【0444】
更に、本発明の主旨を逸脱しない限り、本実施の形態に対して当業者が思いつく範囲内の変更を施した各種変形例も本発明に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0445】
本発明は、HDCPを必要とするコンテンツ情報を扱う機器に適用でき、AVアンプ、テレビ、PC、カーナビゲーションシステム、プロジェクタ、ゲーム機器、BDプレーヤ、BDレコーダ、DVDプレーヤ、DVDレコーダ及びSTB(Set Top Box)等のAV機器に適用できる。
【符号の説明】
【0446】
50、51、52、53 コンテンツ送信システム
100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100K、100L、100M、100N、100P ソース機器
101 HDMI送信回路
102、122、142 CPU
103、201 再生部
104、124 コンテンツ情報I/F
105 TMDS送信部
106、126 ARCI/F
107、127 CPUI/F
108、128 HDCP制御部
109、129 DDC制御部
110、130 DDCI/F
111、131 CEC制御部
112、132 CECI/F
113、133 Packet/Command制御部
114、134 Packet/CommandI/F
120、120A、120B、120C、120J、120K、120L、120P シンク機器
121 HDMI受信回路
123 表示回路
125 TMDS受信部
140、140A、140B、140C、140E、140G、140I、140J、140L、140N、141J、141L リピータ機器
143、303 出音部
160、160A、160B、160C、160D、160E HDMIケーブル
161 TMDSライン
162 DDCライン
163 CECライン
164 Packet/Commandライン
165 HotPlugライン
202、305 暗号化部
203、306 コンテンツ送信部
204、304、307、404 認証部
205、205A、205B、205C 認証状態取得部
206、206D、206E、206F、206G、206H、206I、206K、206L、206M、206N、206P、319E、319G、319I、319L、319N、319J、419J、419K コンテンツ制御部
207、308、309、408 DDC通信部
208、310、311、409 CEC通信部
209、312、313、410 Packet/Command通信部
210 DDC認証状態要求生成部
211 DDC認証状態解析部
212 CEC認証状態要求生成部
213 CEC認証状態解析部
214 Packet/Command認証状態要求生成部
215 Packet/Command認証状態解析部
220、320 コンテンツ送信停止部
221 コンテンツ送信停止要求部
222、322 コンテンツ切替部
223 コンテンツ切替要求部
224、324、424 HotPlug制御部
225、325、425 HotPlug切断部
226 HotPlug切断要求部
227 EDID更新要求部
228 Bcaps/Bstatus制御要求部
229 KSVリスト取得部
230 暗号化制御部
231 SRMリスト更新要求部
232 電源オフ要求部
251、352、452 コンテンツ情報
252、353 暗号化コンテンツ情報
253 認証状態要求
254、407 認証状態
261、264 コマンド識別子
262、266 送信先情報
263、267 送信元情報
265 認証状態情報
271 コンテンツ送信停止要求
272 コンテンツ切替要求
273 HotPlug切断要求
274 EDID更新要求
275 Bcaps/Bstatus制御要求
276 SRMリスト更新要求
277 電源オフ要求
301、401 コンテンツ受信部
302、402 復号部
314 DDC中継部
315 Packet/Command中継部
327 EDID受信部
328 EDID解析部
329 Bcaps/Bstatus制御部
330 Bcaps/Bstatus記憶部
331 SRMリスト更新部
332 SRMリスト記憶部
333 送信制御部
334 SRMリスト
403 表示部
405 認証状態記憶部
406、406A、406B、406C 認証状態送信部
411 DDC認証状態要求解析部
412 DDC認証状態送信部
413 CEC認証状態要求解析部
414 CEC認証状態送信部
415 Packet/Command認証状態要求解析部
416 Packet/Command認証状態送信部
420 EDID記憶部
421 EDID送信部
423 EDID更新部
426 EDID情報
427 不正機器情報
428 EDID更新要求解析部
429 電源オフ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ受信装置に第2HDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブルを介して接続された中継機器に、第1HDMIケーブルを介して接続され、映像及び音声の少なくとも一方を含むコンテンツ情報を、前記中継機器を介して前記コンテンツ受信装置へ送信するコンテンツ送信装置であって、
前記コンテンツ情報を暗号化することにより暗号化コンテンツ情報を生成する暗号化部と、
前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了したか否かを示す第1認証状態情報の送信を要求する第1認証状態要求を前記コンテンツ受信装置へ送信し、当該第1認証状態要求に応じて前記コンテンツ受信装置から送信された前記第1認証状態情報を取得する認証状態取得部と、
前記第1認証状態情報により前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了したことが示される場合、前記暗号化コンテンツ情報を前記第1HDMIケーブルと、前記中継機器と、前記第2HDMIケーブルとを介して、前記コンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信部と、
前記第1認証状態情報により前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了していないことが示される場合、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツ情報を取得できないように制御するコンテンツ制御部とを備える
コンテンツ送信装置。
【請求項2】
前記認証状態取得部は、前記第1HDMIケーブル及び前記第2HDMIケーブルに含まれるDDC(Display Data Channel)ラインを用いて、前記第1認証状態要求を送信するとともに、前記第1認証状態情報を取得する
請求項1記載のコンテンツ送信装置。
【請求項3】
前記認証状態取得部は、前記第1HDMIケーブル及び前記第2HDMIケーブルに含まれるCEC(Consumer Electronics Control)ラインを用いて、前記第1認証状態要求を送信するとともに、前記第1認証状態情報を取得する
請求項1記載のコンテンツ送信装置。
【請求項4】
前記認証状態取得部は、前記第1HDMIケーブル及び前記第2HDMIケーブルに含まれるEthernetライン又はReservedラインを用いて、前記第1認証状態要求を送信するとともに、前記第1認証状態情報を取得する
請求項1記載のコンテンツ送信装置。
【請求項5】
前記コンテンツ制御部は、前記第1認証状態情報により前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了していないことが示される場合、前記コンテンツ送信部による前記中継機器への前記暗号化コンテンツ情報の送信を停止する
請求項1記載のコンテンツ送信装置。
【請求項6】
前記コンテンツ制御部は、前記第1認証状態情報により前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了していないことが示される場合、前記コンテンツ送信部から前記中継機器へ、前記暗号化コンテンツの代わりにフリーコンテンツを送信させる
請求項1記載のコンテンツ送信装置。
【請求項7】
前記コンテンツ制御部は、前記第1認証状態情報により前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了していないことが示される場合、前記コンテンツ送信装置と前記中継機器との間のHotPlug状態を未接続状態にする
請求項1記載のコンテンツ送信装置。
【請求項8】
前記コンテンツ制御部は、前記第1認証状態情報により前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了していないことが示される場合、前記コンテンツ受信装置へ前記暗号化コンテンツ情報が送信されないように制御することを、前記中継機器に要求するコンテンツ制御要求を前記中継機器へ送信する
請求項1記載のコンテンツ送信装置。
【請求項9】
前記コンテンツ制御要求は、前記中継機器から前記コンテンツ受信装置への前記暗号化コンテンツ情報の送信の停止するように前記中継機器に指示する要求である
請求項8記載のコンテンツ送信装置。
【請求項10】
前記コンテンツ制御要求は、前記中継機器から前記コンテンツ受信装置へ、前記暗号化コンテンツの代わりにフリーコンテンツを送信するよう前記中継機器に指示する要求である
請求項8記載のコンテンツ送信装置。
【請求項11】
前記コンテンツ制御要求は、前記中継機器と前記コンテンツ受信装置との間のHotPlug状態を未接続状態にするように前記中継機器に指示する要求である
請求項8記載のコンテンツ送信装置。
【請求項12】
前記コンテンツ制御部は、前記第1認証状態情報により前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了していないことが示される場合、EDIDを用いて、前記コンテンツ受信装置が不正な機器であることを前記中継機器へ通知することにより、前記コンテンツ受信装置へ前記暗号化コンテンツ情報が送信されないように制御する
請求項1記載のコンテンツ送信装置。
【請求項13】
前記中継機器は、
前記第1HDMIケーブルを介して前記コンテンツ送信装置に接続される第1中継機器と、
第3HDMIケーブルを介して前記第1中継機器に接続されるとともに、前記第2HDMIケーブルを介して前記コンテンツ受信装置と接続される第2中継機器とを含み、
前記コンテンツ制御要求は、前記第2中継機器のBcaps又はBstatus情報を、当該第2中継機器に前記コンテンツ受信装置が接続されていないように更新するように当該第2中継機器に指示する要求である
請求項8記載のコンテンツ送信装置。
【請求項14】
前記コンテンツ制御部は、前記第1認証状態情報により前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了していないことが示される場合、前記暗号化部に、前記コンテンツ情報を、前記コンテンツ受信装置が復号できないように暗号化させる
請求項1記載のコンテンツ送信装置。
【請求項15】
前記コンテンツ制御要求は、前記中継機器に、当該中継機器が保持する、不正機器の一覧を示すリストに、前記コンテンツ受信装置を追加するように指示する要求である
請求項8記載のコンテンツ送信装置。
【請求項16】
前記コンテンツ制御部は、前記第1認証状態情報により前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了していないことが示される場合、前記コンテンツ受信装置の電源をオフする
請求項1記載のコンテンツ送信装置。
【請求項17】
前記コンテンツ送信装置は、さらに、
当該コンテンツ送信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了したか否かを示す第2認証状態情報を記憶する認証状態記憶部と、
他の機器から、当該他の機器へ前記第2認証状態情報の送信を要求する第2認証状態要求を受信した場合、前記第2認証状態情報を前記他の機器へ送信する認証状態送信部とを備える
請求項1記載のコンテンツ送信装置。
【請求項18】
コンテンツ送信装置と第1HDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブルを介して接続された中継機器に、第2HDMIケーブルを介して接続されるコンテンツ受信装置であって、
前記コンテンツ送信装置から送信された、映像及び音声の少なくとも一方を含むコンテンツ情報が暗号化された暗号化コンテンツ情報を受信するコンテンツ受信部と、
当該コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了したか否かを示す第1認証状態情報を記憶する認証状態記憶部と、
前記コンテンツ送信装置から送信された、前記コンテンツ送信装置へ前記第1認証状態情報の送信を要求する第1認証状態要求を受信した場合、前記第1認証状態情報を前記コンテンツ送信装置へ送信する認証状態送信部とを備える
コンテンツ受信装置。
【請求項19】
前記認証状態送信部は、前記第1HDMIケーブル及び前記第2HDMIケーブルに含まれるDDC(Display Data Channel)ラインを用いて、前記第1認証状態要求を受信するとともに、前記第1認証状態情報を送信する
請求項18記載のコンテンツ受信装置。
【請求項20】
前記認証状態送信部は、前記第1HDMIケーブル及び前記第2HDMIケーブルに含まれるCEC(Consumer Electronics Control)ラインを用いて、前記第1認証状態要求を受信するとともに、前記第1認証状態情報を送信する
請求項18記載のコンテンツ受信装置。
【請求項21】
前記認証状態送信部は、前記第1HDMIケーブル及び前記第2HDMIケーブルに含まれるEthernetライン又はReservedラインを用いて、前記第1認証状態要求を受信するとともに、前記第1認証状態情報を送信する
請求項18記載のコンテンツ受信装置。
【請求項22】
コンテンツ送信装置と第1HDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブルを介して接続されるとともに、第2HDMIケーブルを介してコンテンツ受信装置に接続され、前記コンテンツ送信装置により前記第1HDMIケーブルを介して送信された、映像及び音声の少なくとも一方を含むコンテンツ情報を受信し、受信した前記コンテンツ情報を前記第2HDMIケーブルを介して前記コンテンツ受信装置へ送信する中継機器であって、
前記コンテンツ受信装置へ前記暗号化コンテンツ情報が送信されないように制御することを当該中継機器に要求するコンテンツ制御要求を受信した場合、前記コンテンツ受信装置へ前記暗号化コンテンツ情報が送信されないように制御するコンテンツ制御部を備える
中継機器。
【請求項23】
前記コンテンツ制御部は、前記コンテンツ制御要求を受信した場合、前記中継機器から前記コンテンツ受信装置への前記コンテンツ情報の送信の停止する
請求項22記載の中継機器。
【請求項24】
前記コンテンツ制御部は、前記コンテンツ制御要求を受信した場合、前記コンテンツ受信装置へ前記暗号化コンテンツの代わりにフリーコンテンツを送信する
請求項22記載の中継機器。
【請求項25】
前記コンテンツ制御部は、前記コンテンツ制御要求を受信した場合、前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間のHotPlug状態を未接続状態にする
請求項22記載の中継機器。
【請求項26】
前記コンテンツ制御部は、前記中継機器が有するBcaps又はBstatus情報を、当該中継機器に前記コンテンツ受信装置が接続されていないように更新する
請求項22記載の中継機器。
【請求項27】
前記コンテンツ制御部は、前記コンテンツ制御要求を受信した場合、当該中継機器が保持する、不正機器の一覧を示すリストに、前記コンテンツ受信装置を追加する
請求項22記載の中継機器。
【請求項28】
コンテンツ受信装置と、
前記コンテンツ受信装置に第2HDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブルを介して接続された中継機器と、
前記中継機器に第1HDMIケーブルを介して接続され、映像及び音声の少なくとも一方を含むコンテンツ情報を、前記中継機器を介して前記コンテンツ受信装置へ送信するコンテンツ送信装置とを含むコンテンツ送信システムであって、
前記コンテンツ送信装置は、
前記コンテンツ情報を暗号化することにより暗号化コンテンツ情報を生成する暗号化部と、
前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了したか否かを示す第1認証状態情報の送信を要求する第1認証状態要求を前記コンテンツ受信装置へ送信し、当該第1認証状態要求に応じて前記コンテンツ受信装置から送信された前記第1認証状態情報を取得する認証状態取得部と、
前記第1認証状態情報により前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了したことが示される場合、前記暗号化コンテンツ情報を前記第1HDMIケーブルと、前記中継機器と、前記第2HDMIケーブルとを介して、前記コンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信部と、
前記第1認証状態情報により前記コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了していないことが示される場合、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツ情報を取得できないように制御するコンテンツ制御部とを備え、
前記コンテンツ受信装置は、
前記コンテンツ送信装置から送信された、映像及び音声の少なくとも一方を含むコンテンツ情報が暗号化された暗号化コンテンツ情報を受信するコンテンツ受信部と、
当該コンテンツ受信装置と前記中継機器との間で認証が正常に終了したか否かを示す第1認証状態情報を記憶する認証状態記憶部と、
前記コンテンツ送信装置から送信された前記第1認証状態要求を受信した場合、前記認証状態記憶部に記憶されている前記第1認証状態情報を前記コンテンツ送信装置へ送信する認証状態送信部とを備える
コンテンツ送信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【公開番号】特開2011−193150(P2011−193150A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−56544(P2010−56544)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】