説明

コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法

【課題】 RSSを用いた情報配信システムにて、ユーザ認証を行う。
【解決手段】 RSS情報配信サーバ2xは、ユーザコンピュータ3が登録済みであれば、パスワードを生成し、これをURLに付加したパスワード付加URLが規定されたRSSを送る(4)。ユーザコンピュータ3は、このURLにダウンロード要求を行う(5)。コンテンツ配信サーバ5は、パスワード付加URLからパスワードを取り出して、RSS情報配信サーバ2xに問い合わせる(6)。RSS情報配信サーバ2xは取り出したパスワードが正規に発行されたものであるかをコンテンツ配信サーバ5に送信する(7)。コンテンツ配信サーバ5は、前記URLのうち、パスワード部分を除いたURLで特定されるコンテンツファイルを、前記ダウンロード要求のあったファイル名で配信する(8)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツ配信装置に関し、特に認証処理に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、ポッドキャスティングが広く知られている。ポッドキャスティングとは、コンテンツ配信サーバに音声ファイルをアップロードしておき、ユーザ端末などにダウンロードしてこれを記憶しておき、ユーザが望むタイミングでこれを聴取することをいう。なお、音楽ファイルだけでなく動画データを配信するビデオキャスティングも知られている。
【0003】
また、コンテンツ配信手法において、サイトの更新時刻をXML形式のメタデータで埋め込んでおき、ユーザ端末にインストールされたダウンロードアプリケーションプログラムが定期的にこれをチェックし、既にダウンロードしたコンテンツであっても、時刻が更新されている場合には、これを自動ダウンロードするRSS配信手法も知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば有料のコンテンツ配信においては、ダウンロードを希望するユーザが正当権限を有しているのかを確認が必要である。一方、上記ダウンロードアプリケーションプログラムについては、ユーザ認証処理をサポートしていないので、上記RSSを用いたダウンロードができなかった。
【0005】
この発明は、上記問題を解決し、このようにコンテンツ配信サーバを特定しておくと、アップロードされたコンテンツをユーザ側で収集するコンテンツデータの配信システムにおいて、簡易に認証を行うコンテンツ配信システムまたはその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1)本発明にかかるコンテンツ配信システムは、A)データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルのURIを特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバ、B)前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルのRSS情報を記憶したXMLファイルを配信するRSS情報配信サーバ、C)登録されているRSS情報配信サーバについて、所定時間ごとに前記XMLファイルの取得要求を行い、取得したXMLファイルにおける前記RSS情報が更新されている場合には、そのRSS情報に記載されているコンテンツ配信サーバに、コンテンツファイルのURIを特定した配信要求を行うデータダウンロードコンピュータ、D)前記RSS情報配信サーバから認証要求があると、認証をおこない、結果を返信する認証サーバを備えたコンテンツ配信システムであって、E)前記RSS情報配信サーバは、前記データダウンロードコンピュータから前記XMLファイルの取得要求を受け取ると、当該データダウンロードコンピュータにID認証要求を送信し、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を前記認証サーバに与え、登録されたIDであるとの返信を前記認証サーバから受けとると、前記XMLデータのURIの所定位置に、ワンタイムパスワードを追加したワンタイムパスワード付加URIを生成して、当該ワンタイムパスワード付加URIを前記データダウンロードコンピュータに与え、F)前記コンテンツ配信サーバは、前記データダウンロードコンピュータから、URIを特定したコンテンツファイルのダウンロード要求があると、当該URIがワンタイムパスワード付加URIであるか否か判断し、ワンタイムパスワード付加URIである場合には、当該ワンタイムパスワードを前記承認サーバに与えて認証要求をおこない、登録ユーザであるとの返信を受け取ると、当該ワンタイムパスワード付加URIからワンタイムパスワード以外のURIで特定されるコンテンツファイルを、前記配信要求がなされたコンテンツファイルとして前記データダウンロードコンピュータへ配信する。
【0007】
このように、前記データダウンロードコンピュータが、URIを特定した所望のコンテンツのダウンロード要求ができるのであれば、ワンタイムパスワードを前記コンテンツ配信サーバに送信することができる。これにより、コンテンツダウンロードにおいて、認証処理が可能となる。
【0008】
また、前記配信要求がなされたコンテンツファイルとして、前記ワンタイムパスワード付加URIからワンタイムパスワード以外のURIで特定されるコンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信するので、要求されたファイル名でコンテンツを配信する場合に、別途、要求されたファイル名でファイルを複製等する必要がない。
【0009】
2)本発明にかかるコンテンツ配信システムにおいては、A)データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバ、B)前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報および蓄積時期情報を含む目次情報を配信する目次情報配信サーバ、C)登録されている目次情報配信サーバについて、前記目次情報の取得要求を行い、前記蓄積時期情報に基づいて新しいコンテンツファイルが前記コンテンツ配信サーバに存在すると判断した場合には、前記コンテンツ配信サーバに、当該コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求を行うデータダウンロードコンピュータを備えたコンテンツ配信システムにおいて、D)前記目次情報配信サーバから認証要求があると、認証をおこない、結果を返信する認証サーバを備え、E)前記目次情報配信サーバは、前記データダウンロードコンピュータから前記目次情報の取得要求を受け取ると、当該データダウンロードコンピュータにID認証要求を送信し、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を前記認証サーバに与え、登録されたIDであるとの返信を前記認証サーバから受けとると、前記目次情報にパスワードを追加した承認情報付加目次情報を生成して、当該承認情報付加目次情報を前記データダウンロードコンピュータに送信し、F)前記コンテンツ配信サーバは、前記データダウンロードコンピュータから、前記承認情報付加目次情報を受けとると、受けとった承認情報付加目次情報から承認情報を取り出して、前記認証サーバが正規に発行した承認情報であるか否か判断し、正規に発行された承認情報であると判断した場合には、当該承認情報付加目次情報で特定されるコンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信する。
【0010】
このように、前記データダウンロードコンピュータが、格納位置情報を特定した所望のコンテンツのダウンロード要求ができるのであれば、パスワードを前記コンテンツ配信サーバに送信することができる。これにより、コンテンツダウンロードにおいて、認証処理が可能となる。
【0011】
3)本発明にかかるコンテンツ配信システムにおいては、A)データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバ、B)前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報および蓄積時期情報を含む目次情報を配信する目次情報配信サーバを備えたコンテンツ配信システムにおいて、C)前記目次情報配信サーバは、データダウンロードコンピュータから前記目次情報の取得要求を受け取ると、当該データダウンロードコンピュータにID認証要求を送信し、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を認証サーバに与え、登録されたIDであるとの返信を前記認証サーバから受けとると、前記目次情報にパスワードを追加した承認情報付加目次情報を生成して、当該承認情報付加目次情報を前記データダウンロードコンピュータに送信し、D)前記コンテンツ配信サーバは、前記データダウンロードコンピュータから、前記承認情報付加目次情報を受けとると、受けとった承認情報付加目次情報から承認情報を取り出して、前記認証サーバが正規に発行した承認情報であるか否か判断し、正規に発行された承認情報であると判断した場合には、当該承認情報付加目次情報で特定されるコンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信する。
【0012】
このように、前記データダウンロードコンピュータが、格納位置情報を特定した所望のコンテンツのダウンロード要求ができるのであれば、パスワードを前記コンテンツ配信サーバに送信することができる。これにより、コンテンツダウンロードにおいて、認証処理が可能となる。
【0013】
4)本発明にかかるコンテンツ配信サーバにおいては、A)データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバであって、B)前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報、蓄積時期情報およびパスワードを含む承認情報付加目次情報を受けとると、受けとった承認情報付加目次情報から承認情報を取り出し、正規に発行された承認情報である場合には、当該承認情報付加目次情報で特定されるコンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信する。
【0014】
前記データダウンロードコンピュータが、格納位置情報を特定した所望のコンテンツのダウンロード要求ができるのであれば、パスワードを前記コンテンツ配信サーバに送信することができる。したがって、コンテンツダウンロードにおける認証処理が可能となる。
【0015】
5)本発明にかかるコンテンツ配信サーバにおいては、前記パスワードは、前記格納位置情報内に埋め込まれ、コンテンツファイル名の一部を構成しており、前記コンテンツ配信サーバは、前記格納位置情報から当該パスワードを取り除いた格納位置情報で特定されるコンテンツファイルを、前記配信要求がなされたコンテンツファイルとして配信する。したがって、要求されたファイル名でコンテンツを配信する場合に、別途、要求されたファイル名でファイルを複製等する必要がない。
【0016】
6)本発明にかかるコンテンツ配信サーバにおいては、前記パスワードが埋め込まれた格納位置情報から当該パスワードを取り出して、このパスワードが所定の生成規則に則って生成されたか否かを判断する判断手段を有し、前記判断手段が、所定の生成規則に則って生成されたパスワードであると判断した場合には、前記コンテンツファイルを配信する。したがって、別途、外部に問い合わせることなく、正規に発行されたパスワードであることを判断することができる。
【0017】
7)本発明にかかるコンテンツ配信サーバにおいては、前記パスワードが埋め込まれた格納位置情報から当該パスワードを取り出して、前記パスワードを認証サーバに与え、当該認証サーバから承認結果を受けとると、前記コンテンツファイルを配信する。
【0018】
8)本発明にかかるコンテンツ配信サーバにおいては、前記パスワードは、認証のために1回だけ使える使い捨てのパスワードである。したがって、安全性の高い認証ができる。
【0019】
9)本発明にかかる目次情報配信サーバは、データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバ用の目次情報配信サーバであって、A)前記目次情報は、前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報および蓄積時期情報を含み、B)データダウンロードコンピュータから前記目次情報の取得要求を受け取ると、当該データダウンロードコンピュータにID認証要求を送信し、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を認証サーバに与え、登録されたIDであるとの返信を前記認証サーバから受けとると、前記目次情報にパスワードを追加した承認情報付加目次情報を生成して、当該承認情報付加目次情報を前記データダウンロードコンピュータに送信する。したがって、前記データダウンロードコンピュータが、格納位置情報を特定した所望のコンテンツのダウンロード要求ができるのであれば、パスワードを前記コンテンツ配信サーバに送信することができる。したがって、コンテンツダウンロードにおける認証処理が可能となる。
【0020】
10)本発明にかかるコンテンツ配信システムは、A)データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバ、B)前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報および蓄積時期情報を含む目次情報を配信する目次情報配信サーバ、C)登録されている目次情報配信サーバについて、前記目次情報の取得要求を行い、前記蓄積時期情報に基づいて新しいコンテンツファイルが前記コンテンツ配信サーバに存在すると判断した場合には、前記コンテンツ配信サーバに、当該コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求を行うデータダウンロードコンピュータを備えたコンテンツ配信システムにおいて、D)前記コンテンツ配信サーバから認証要求があると、認証をおこない、結果を返信する認証サーバを備え、E)前記コンテンツ配信サーバは、前記データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求を受けとると、当該データダウンロードコンピュータに認証要求行い、その結果を前記認証サーバに送り、前記認証サーバから承認が得られた場合には、当該コンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信する。
【0021】
したがって、目次情報を一旦取得してから、必要なコンテンツをダウンロードする配信システムにおいても、認証が可能となる。
【0022】
11)本発明にかかるコンテンツ配信方法においては、A)データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバと、前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報および蓄積時期情報を含む目次情報を配信する目次情報配信サーバと、前記目次情報配信サーバから認証要求があると、認証をおこない、結果を返信する認証サーバで、コンテンツ配信システムを構築し、B)前記目次情報配信サーバにデータダウンロードコンピュータから前記目次情報の取得要求が与えられると、前記目次情報配信サーバは、当該データダウンロードコンピュータにID認証要求を送信し、C)目次情報配信サーバは、当該データダウンロードコンピュータから、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を認証サーバに与えるとともに、登録されたIDであるとの返信を前記認証サーバから受けとると、前記目次情報にパスワードを追加した承認情報付加目次情報を生成して、当該承認情報付加目次情報を前記データダウンロードコンピュータに送信し、D)前記コンテンツ配信サーバは、前記データダウンロードコンピュータから、前記承認情報付加目次情報を受けとると、受けとった承認情報付加目次情報から承認情報を取り出して、前記認証サーバが正規に発行した承認情報であるか否か判断し、正規に発行された承認情報であると判断した場合には、当該承認情報付加目次情報で特定されるコンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信する。
【0023】
このように、前記データダウンロードコンピュータが、格納位置情報を特定した所望のコンテンツのダウンロード要求ができるのであれば、パスワードを前記コンテンツ配信サーバに送信することができる。これにより、コンテンツダウンロードにおいて、認証処理が可能となる。
【0024】
12)本発明にかかるコンテンツ配信方法は、データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルをコンテンツ配信サーバから配信するコンテンツ配信方法であって、前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報、蓄積時期情報およびパスワードを含む承認情報付加目次情報を受けとると、受けとった承認情報付加目次情報から承認情報を取り出して、正規に発行された承認情報であると判断した場合には、当該承認情報付加目次情報で特定されるコンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信する。
【0025】
前記データダウンロードコンピュータが、格納位置情報を特定した所望のコンテンツのダウンロード要求ができるのであれば、パスワードを前記コンテンツ配信サーバに送信することができる。したがって、コンテンツダウンロードにおける認証処理が可能となる。
【0026】
13)本発明にかかるコンテンツ配信プログラムは、データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルをコンテンツ配信サーバから配信させる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記コンピュータは、前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報、蓄積時期情報およびパスワードを含む承認情報付加目次情報を受けとると、受けとった承認情報付加目次情報から承認情報を取り出して、正規に発行された承認情報であると判断した場合には、当該承認情報付加目次情報で特定されるコンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信する。
【0027】
前記データダウンロードコンピュータが、格納位置情報を特定した所望のコンテンツのダウンロード要求ができるのであれば、パスワードを前記コンテンツ配信サーバに送信することができる。したがって、コンテンツダウンロードにおける認証処理が可能となる。
【0028】
14)本発明にかかる目次情報配信方法は、データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバのために、目次情報を目次情報配信コンピュータから配信する方法であって、前記目次情報は、前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報および蓄積時期情報を含み、データダウンロードコンピュータから前記目次情報の取得要求を受け取ると、当該データダウンロードコンピュータにID認証要求を送信し、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を認証サーバに与え、登録されたIDであるとの返信を前記認証サーバから受けとると、前記目次情報にパスワードを追加した承認情報付加目次情報を生成して、当該承認情報付加目次情報を前記データダウンロードコンピュータに送信する。
【0029】
前記データダウンロードコンピュータが、格納位置情報を特定した所望のコンテンツのダウンロード要求ができるのであれば、パスワードを前記コンテンツ配信サーバに送信することができる。したがって、コンテンツダウンロードにおける認証処理が可能となる。
【0030】
15)本発明にかかる目次情報配信プログラムは、データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバ用の目次情報をコンピュータによって配信するためのプログラムであって、前記目次情報は、前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報および蓄積時期情報を含み、前記コンピュータは、前記データダウンロードコンピュータから前記目次情報の取得要求を受け取ると、当該データダウンロードコンピュータにID認証要求を送信し、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を認証サーバに与え、登録されたIDであるとの返信を前記認証サーバから受けとると、前記目次情報にパスワードを追加した承認情報付加目次情報を生成して、当該承認情報付加目次情報を前記データダウンロードコンピュータに送信する。
【0031】
前記データダウンロードコンピュータが、格納位置情報を特定した所望のコンテンツのダウンロード要求ができるのであれば、パスワードを前記コンテンツ配信サーバに送信することができる。したがって、コンテンツダウンロードにおける認証処理が可能となる。
【0032】
本件明細書において、「蓄積時期情報」とは、実施形態のように時刻まで特定する場合はもちろん、4月2日などのように日付で特定する場合、さらに週や月などで特定する場合も含む。また、「URI」とは、実施形態では、URLが該当するが、ファイルの配置位置情報であればこれに限定されない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
1.全体構成の概略
図1に、本件発明にかかるコンテンツ配信システム1の全体の概略を示す。コンテンツ配信システム1は、コンテンツ配信サーバ5、目次情報配信サーバ2、およびデータダウンロードコンピュータ3を備えている。
【0034】
データダウンロードコンピュータ3は、目次情報要求手段3a、ID送信手段3b、およびコンテンツデータ取得手段3cを備えている。目次情報要求手段3aは、登録されている目次情報配信サーバに対して、コンテンツ配信サーバ5におけるコンテンツファイルのURIおよび蓄積時期情報を含む目次情報の取得要求を行う。データダウンロードコンピュータ3は、かかる目次情報を受けとると、前記蓄積時期情報に基づいて新しいコンテンツファイルがコンテンツ配信サーバ5に存在するか否か判断し、存在すると判断した場合には、コンテンツ配信サーバ5に、当該コンテンツファイルのURIを特定した配信要求を行う。
【0035】
目次情報配信サーバ2は、目次情報配信手段2a、認証処理手段2b、および認証手段2cを有する。目次情報配信手段2aは、コンテンツ配信サーバ5におけるコンテンツファイルのURIおよび蓄積時期情報を含む目次情報を記憶しており、データダウンロードコンピュータ3から前記目次情報の取得要求を受け取ると、認証処理手段2bに認証処理要求を行う。認証処理手段2bは、データダウンロードコンピュータ3にID認証要求を送信し、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を認証手段2cに与える。認証手段2cは、かかる認証要求に対して、認証をおこない、結果を返信する。認証処理手段2bは登録されたIDであるとの返信を認証手段2cから受けとると、目次情報配信手段2aに認証完了したことを通知する。目次情報配信手段2aは、記憶している目次情報にパスワードを追加した承認情報付加目次情報を生成し、この承認情報付加目次情報を目次情報としてデータダウンロードコンピュータ3に送信する。
【0036】
コンテンツ配信サーバ5は、コンテンツデータ記憶手段5a、判断手段5b、および配信手段5cを備えている。コンテンツデータ記憶手段5aはコンテンツデータを記憶している。配信手段5cはデータダウンロードコンピュータ3から承認情報付加目次情報を受けとると、受けとった承認情報付加目次情報から承認情報を取り出して、判断手段5bに認証手段2cが正規に発行した承認情報であるか否か判断させる。
【0037】
なお、本実施形態においては、判断手段5bは、目次情報配信サーバ2の認証手段2cに問い合わせることにより、正規に発行した承認情報であるか否か判断するようにしたが、正規に発行した承認情報を作成するアルゴリズムを記憶しておき、認証手段2cへの問い合わせなしに判断手段5bが判断するようにしてもよい。前記アルゴリズムとしては、例えば、ファイル名に所定の演算を行うと15桁の文字列が生成されるなどである。
【0038】
前記承認情報が正規に発行されたものである場合には、配信手段5cは、当該承認情報付加目次情報で特定されるコンテンツファイルを、データダウンロードコンピュータ3へ配信する。
【0039】
2.全体構成および各コンピュータのハードウェア構成
コンテンツ配信システム1を、RSS情報配信サーバ2x、ユーザコンピュータ3x、3y、コンテンツサーバ配信サーバ5で構成したコンテンツ配信システムの全体構成を図2に示す。RSS情報配信サーバ2x、ユーザコンピュータ3x、3y、およびコンテンツサーバ配信サーバ5は、ネットワーク接続されている。
【0040】
各コンピュータ間における処理の概要について簡単に説明する。ユーザコンピュータ3xの操作者は、RSS情報配信サーバ2xにRSS情報の取得を要求する(1)。RSS情報配信サーバ2xは、ユーザコンピュータ3に認証データを入力する画面を送信する(2)。ユーザコンピュータ3の操作者が、かかる画面にて、IDおよびパスワードを入力すると、RSS情報配信サーバ2xに送信される(3)。RSS情報配信サーバ2xは、かかるIDが登録済みであれば、ワンタイムパスワードを生成し、これをURLに付加したパスワード付加URLが規定されたRSSを送る(4)。ユーザコンピュータ3は、RSSを受信すると、新たなコンテンツが存在するか否か判断し、存在する場合には、このURLにダウンロード要求を行う(5)。サーバ5は、ワンタイムパスワード付加URLからワンタイムパスワードを取り出して、サーバ2xに問い合わせる(6)。サーバ2xは取り出したパスワードが正規に発行されたものであるかをサーバ5に送信する(7)。サーバ5は、前記URLのうち、パスワード部分を除いたURLで特定されるコンテンツファイルを、前記ダウンロード要求のあったファイル名で配信する(8)。
【0041】
図2において、RSS情報配信サーバ2xが、目次情報配信サーバ2に、ユーザコンピュータ3x、3yが、データダウンロードコンピュータ3にそれぞれ該当する。
【0042】
(1)〔RSS情報配信サーバ2xのハードウェア構成〕
コンテンツサーバ配信サーバ5、RSS情報配信サーバ2x、ユーザコンピュータ3xのハードウェア構成について、説明する。図3は、CPUを用いて構成したRSS情報配信サーバ2xのハードウェア構成の一例である。
【0043】
RSS情報配信サーバ2xは、CPU23、メモリ27、ハードディスク26、モニタ30、光学式ドライブ25、マウス28、キーボード31、およびバスライン29を備えている。CPU23は、ハードディスク26に記憶された各プログラムにしたがいバスライン29を介して、各部を制御する。
【0044】
ハードディスク26は、オペレーティングシステムプログラム(以下OSと略す)26o、メインプログラム26s、CGI認証プログラム26c、会員データ記憶部26k、RSS情報配信記憶部26rを有する。RSS情報配信記憶部26rには、コンテンツ配信サーバ5xのコンテンツデータの目次情報を記憶したXMLファイルが記憶されている。会員データ記憶部26kには、会員ID毎にパスワードが対応づけて記憶されている。
【0045】
メインプログラム26sは、ユーザコンピュータ3からダウンロード要求があるとCGI認証プログラム26cに対して、認証要求させるためのHTMLファイルをユーザコンピュータ3に送る。CGI認証プログラム26cは、ユーザコンピュータ3から認証要求があると、IDおよびパスワードを入力する画面をユーザコンピュータ3に送り、ユーザコンピュータからIDおよびパスワードを受けとると、会員データ記憶部26kを検索して、該当する会員IDおよびパスワードが存在するか否か判断し、結果「承認」または「非承認」をメインプログラム26sに渡す。メインプログラム26sは、結果「承認」を受けとると、コンテンツデータの目次情報が記憶されたXMLファイルをRSS情報配信記憶部26rから読み出して、ユーザコンピュータ3に配信する。
【0046】
本実施形態においては、オペレーティングシステムプログラム(OS)26oとして、WindowsVista(登録商標または商標)を採用したが、これに限定されるものではない。
【0047】
なお、上記各プログラムは、光学式ドライブ25を介して、プログラムが記憶されたCD−ROM25aから読み出されてハードディスク26にインストールされたものである。なお、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク(FD)、ICカード等のプログラムをコンピュータ可読の記録媒体から、ハードディスクにインストールさせるようにしてもよい。さらに、通信回線を用いてダウンロードするようにしてもよい。
【0048】
本実施形態においては、プログラムをCD−ROMからハードディスク26にインストールさせることにより、CD−ROMに記憶させたプログラムを間接的にコンピュータに実行させるようにしている。しかし、これに限定されることなく、CD−ROMに記憶させたプログラムを光学式ドライブ25から直接的に実行するようにしてもよい。なお、コンピュータによって、実行可能なプログラムとしては、そのままインストールするだけで直接実行可能なものはもちろん、一旦他の形態等に変換が必要なもの(例えば、データ圧縮されているものを、解凍する等)、さらには、他のモジュール部分と組合して実行可能なものも含む。
【0049】
(2)〔ユーザコンピュータ3xのハードウェア構成〕
図4は、CPUを用いて構成したユーザコンピュータ3xのハードウェア構成の一例である。
【0050】
ユーザコンピュータ3xは、ポッドキャストプログラム126pが記憶された一般的なWebクライアントである。本実施形態においてはポッドキャストプログラムとして、アップル社のi-Tunes 7(登録商標または商標)を採用したが、これに限定されない。ダウンロードデータ記憶部126dには、ポッドキャストプログラムによりダウンロードされたコンテンツデータ(音楽データ、動画データなど)が記憶される。他のハードウェア構成は、RSS情報配信サーバ2とほぼ同一であるので、説明は省略する。
【0051】
(3)〔コンテンツ配信サーバ5のハードウェア構成〕
コンテンツ配信サーバ5のハードウェア構成について、図5を用いて説明する。ハードディスク226は、オペレーティングシステムプログラム(以下OSと略す)226o、メインプログラム226s、CGI認証プログラム226c、コンテンツデータ記憶部226d、履歴記憶部226rを有する。履歴記憶部226rには、ユーザID毎に配信したファイルの一覧が記憶される。したがって、ユーザ毎にダウンロードしたデータを把握することができる。
【0052】
コンテンツデータ記憶部226dには、図6に示すように、階層構造にて音楽データ、動画データ等の各種のコンテンツファイルが記憶されている。
【0053】
メインプログラム226sは、ユーザコンピュータ3xからURIを特定したダウンロード要求があると、かかるURI内に存在するワンタイムパスワードを抽出し、CGI認証プログラム226cに対して認証要求を行う。CGI認証プログラム226cは、RSS配信サーバ2xに対して、正規に発効されたものか否かの問い合わせを行う。CGI認証プログラム226cは、RSS配信サーバ2xから認証結果をメインプログラム226sに渡す。メインプログラム226sは、認証できたとの結果を受けた場合には、コンテンツデータの目次情報が記憶されたXMLファイルをRSS情報配信記憶部26rから読み出す。その際、先ほど抽出したワンタイムパスワードを付加したファイル名で配信する。かかる処理の詳細について後述する。他のハードウェア構成は、RSS情報配信サーバ2とほぼ同一であるので、説明は省略する。
【0054】
3.配信処理
以下、図2に示すコンテンツ配信システムによる配信処理について説明する。ユーザコンピュータ3xのCPU23は、ポッドキャストプログラム126pにより、特定された時刻になると、RSS情報をRSS配信サーバ2xに要求する(図7ステップS1)。
【0055】
RSS配信サーバ2xのCPU23は、メインプログラム26sにより、RSS情報のダウンロード要求がある否か判断し(ステップS2)、要求があるとCGI認証プログラム26cに対して、当該ユーザがアクセス権限があるかの認証要求させるための画面データ(HTMLファイル)を作成し、ユーザコンピュータ3に送信する(ステップS3)。本実施形態においては、図8に示すように、一般的なIDとパスワードを入力させる画面データを作成して、送信した。
【0056】
ユーザコンピュータ3xのCPU123は、かかる画面を受けとると、これを表示する。ユーザコンピュータ3xの操作者は、かかる画面が表示されるとをID,パスワードを入力し、「ok」ボタン41(図8参照)をクリックする(図7ステップS4)。これにより、CPU123は入力されたID,パスワードを送信する(ステップS5)。
【0057】
RSS配信サーバ2xのCPU23は、メインプログラム26sにより、このID,パスワードを受けとると、登録ユーザであるかを判断する。具体的には、CPU23は、CGI認証プログラム26cにより、受けとったIDとパスワードの組み合わせが会員データ記憶部26kに登録されているか否か判断し、登録ユーザである場合には結果「承認」を、登録ユーザでない場合には結果「非承認」を返す。CPU23は、メインプログラム26sにより、結果「承認」を受けた場合には、コンテンツデータの目次情報が記憶されたXMLファイルをRSS情報配信記憶部26rから読み出して、ワンタイムパスワードを付加し、ワンタイムパスワード付加済RSS情報を作成して、送信する(図7ステップS7)。
【0058】
RSS配信サーバ2xのハードディスクに記憶されているRSS情報を図9に示す。RSS情報は、XML形式で表現される。図9に示すように、行101、103では、コンテンツファイルの格納先として、「www.contents.jp/music/mp3/abc011.mp3”」、「www.contents.jp/music/mp3/abc012.mp3」が定義されている。
【0059】
CPU23は、かかるRSS情報におけるURLにワンタイムパスワードを追加し、ワンタイムパスワード付加URLを生成する。かかるワンタイムパスワードが付加された後のRSS情報を図10に示す。図10に示すように、行111、113では、先ほどのURLについて、「www.contents.jp/music/mp3/abc011-p1000tscpq57902.mp3」、「www.contents.jp/music/mp3/abc012-p1000tscpq57902.mp3」と、ファイル名「abc012」と拡張子「mp3」の間に、ハイフンおよび半角15文字の文字列「-p1000tscpq57902」が追加されている。
【0060】
このように、本実施形態においては、RSS配信サーバ2xは、ワンタイムパスワードをファイル名に追加したワンタイムパスワード付加RSS情報を作成して、ユーザコンピュータ3xに送信している。確かに、かかるパスワードを渡すためのタグを、別途設けることなく、パスワードを渡すためのタグを別途規定して、パスワードを受け渡すことも考えられる。しかし、かかる規定を設けなくても、URLタグにファイル名として追加し、これをコンテンツ配信サーバ5で抽出することにより、かかるパスワードを受け渡すことができる。
【0061】
なお、図7ステップS6にて、結果「非承認」を受けとった場合には、RSS配信サーバ2xは、メインプログラム26sにより、承認不可メッセージを、ユーザコンピュータ3xに送信する(ステップS8)。
【0062】
ユーザコンピュータ3xのCPU123は、ポッドキャストプログラム126pにより、RSS情報を受けとるか否か判断し(ステップS10)、受けとった場合には、RSS情報内に、ダウンロードしていないコンテンツが存在するか否か判断する(ステップS13)。
【0063】
本実施形態においては、24時間毎に、RSS情報を取得するようにしたので、公開された日時を示すパブデイト(pubDate)タグで示される日時と、現在の日時を比較し、後者が前者より24時間以上経過していなければ、新しいコンテンツが存在すると判断するようにした。しかし、これに限定されず、他のタグ、たとえば、タグ「lastBuildDate」等を採用してもよい。
【0064】
さらに、タグを用いることなく、既にダウンロードしているファイル名と比較して、未ダウンロードのファイル名については新しいコンテンツが存在すると判断するようにしてもよい。
【0065】
ユーザコンピュータ3xのCPU123は、ポッドキャストプログラム126pにより、少なくとも1つの新しいコンテンツがあると判断した場合には、コンテンツ配信サーバ5に、ダウンロードするコンテンツのURLを特定したダウンロード要求を行う(図7ステップS15)。以下では、コンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc011-p1000tscpq57902.mp3」およびコンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc012-p1000tscpq57902.mp3」についてダウンロード要求があったものとする。
【0066】
コンテンツ配信サーバ5のCPU223は、かかるダウンロード対象ファイルが特定されたダウンロード要求を受けとると、メインプログラム226sにより、ワンタイムパスワードが付加されているか否か判断する(ステップS21)。本実施形態においては、ワンタイムパスワードをダウンロード対象のファイル名の中に、ハイフンに続く半角15文字の文字列で追加するようにしているので、かかる15文字の文字列が存在するか否かで判断するようにした。
【0067】
CPU223は、ワンタイムパスワードが付加されていると判断した場合には、RSS情報配信サーバ3xに、かかる15文字の文字列を特定した認証問い合わせを行う(ステップS23)。
【0068】
RSS情報配信サーバ3xのCPU23は、認証問い合わせがあるか否か判断しており(ステップS25)、かかる問い合わせがあると15文字の文字列が正規のワンタイムパスワードか否か判断する(ステップS26)。本実施形態においては、ステップS7で付加したワンタイムパスワードを記憶しておき、問い合わせがあると、記憶されている発行済パスワードと一致するか否かで判断するようにした。なお、一旦承認したパスワードについては、再使用ができないようにしてもよく、さらに、ステップS7にてパスワード生成後、所定時間経過すると、使用できないように削除してもよい。
【0069】
本実施形態においては、発行済パスワードを記憶して比較するようにしたが、これに限定されず、15文字の文字列を構成する文字が所定の規則で生成された組み合わせであるか等で判断するようにしてもよい。
【0070】
RSS情報配信サーバ3xはは、問い合わせのあった15文字の文字列が、正規のワンタイムパスワードであると判断した場合には、承認メッセージを送信する(ステップS27)。一方、問い合わせのあった15文字の文字列が、正規のワンタイムパスワードでないと判断した場合には、承認不可メッセージをコンテンツ配信サーバ5に送信する(ステップS28)。
【0071】
コンテンツ配信サーバ5のCPU223は、「承認」を受信するか否か判断しており(ステップS30)、「承認」を受けとった場合には承認されたと、承認不可メッセージを受けとった場合には、承認されなかったと判断する。承認された場合には、特定されたコンテンツファイルを配信対象とする(ステップS31)。この場合、ダウンロード要求があったのは、コンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc011-p1000tscpq57902.mp3」およびコンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc012-p1000tscpq57902.mp3」であるが、かかるファイル名から前記ワンタイムパスワードを除いたファイル名で特定されるコンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc011.mp3」およびコンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc012.mp3」を配信対象とする。
【0072】
一方、ステップS30にて承認されなかった場合では、CPU223は、送信不可メッセージを送信対象とする(ステップS32)。かかる送信不可メッセージはあらかじめ作成してファイルとして記憶しておいてもよいし、その都度作成するようにしてもよい。
【0073】
この場合、コンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc011.mp3」およびコンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc012.mp3」が配信対象となっているが、ダウンロード要求があったのは、コンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc011-p1000tscpq57902.mp3」およびコンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc012-p1000tscpq57902.mp3」であり、ファイル名が一致していない。したがって、コンテンツ配信サーバ5のCPU223は、メインプログラム226sにより、ダウンロード要求がなされたファイル名「www.contents.jp/music/mp3/abc011-p1000tscpq57902.mp3」で、コンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc011.mp3」を、ファイル名「www.contents.jp/music/mp3/abc012-p1000tscpq57902.mp3」で、コンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc012.mp3」をユーザコンピュータ3xに配信する(ステップS33)。かかる配信履歴については、IDごとに、日時、配信したコンテンツファイルなどを履歴記憶部226r記憶しておけばよい。
【0074】
ユーザコンピュータ3xのCPU123は、ポッドキャストプログラム126pにより、ステップS15にてダウンロード要求をしたファイル名であるか否か判断し(ステップS41)、同じで有れば、これを記憶する(ステップS44)。この場合、ステップS17にて、ダウンロード要求をしたのは、コンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc011-p1000tscpq57902.mp3」およびコンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc012-p1000tscpq57902.mp3」であり、受信したファイル名は、これらと同じである。したがって、かかる2つのファイルを記憶する。
【0075】
一方、CPU123は、ステップS15にてダウンロード要求をしたファイル名でなければ、受けとったエラーメッセージを表示する(ステップS42)。
【0076】
このように、本実施形態においては、ダウンロード要求するコンテンツファイルのURL中にワンタイムパスワードを内蔵させ、ユーザコンピュータ3xにRSS情報を渡して、これをコンテンツ配信サーバ5に送信し、コンテンツ配信サーバ5はダウンロード要求がなされたURLから、ワンタイムパスワードを抽出し抽出したワンタイムパスワードが正規に発行されたパスワードであるか否かを問い合わせている。したがって、ユーザコンピュータにおけるポッドキャストプログラムが、ワンタイムパスワードを取り扱うことができない場合でも、RSS情報配信サーバが発行したパスワードを、コンテンツ配信サーバに受け渡すことができる。
【0077】
また、本実施形態においては、かかるワンタイムパスワードを取り除いたファイル名で特定されるコンテンツファイルをダウンロード要求がなされたファイル名で配信する。したがって、同じ内容のコンテンツを異なるファイル名で複数コピーしておく必要がないので、異なるファイル名のRSS情報を配信する場合であっても、コンテンツ配信サーバの記憶領域の節約が可能となる。
【0078】
なお、かかる記憶容量の削減が不要な場合には、複数コピーしてもよい。例えば、「www.contents.jp/music/mp3/abc011-p1000tscpq57902.mp3」について、ダウンロード要求がなされた場合、実際にコンテンツに記憶されているファイルは、「www.contents.jp/music/mp3/abc011.mp3」であるので、かかるファイルを、別のファイル名「www.contents.jp/music/mp3/abc011-p1000tscpq57902.mp3」でコピーして、これを配信させるようにしてもよい。
【0079】
また、RSS情報配信サーバが発行したワンタイムパスワードについては、発行したことを、コンテンツ配信サーバに送っておけば、その都度問い合わせをすることなく、コンテンツ配信サーバ5は要求されたコンテンツファイルを配信するか否か決定することができる。
【0080】
さらに、この場合、RSS配信サーバ2xがワンタイムパスワードを付加したRSS配信を発行すると、これをコンテンツ配信サーバ5に通知し、これを受けてコンテンツ配信サーバ5は、ワンタイムパスワードを付加したファイル名のコンテンツを当該URLに複製し、ダウンロード要求を行ったユーザコンピュータに配信するようにしてもよい。このように、ワンタイムパスワード付加URLにコンテンツを格納しておくことにより、コンテンツ配信サーバ5は、通常のwwwサーバにおける配信処理をするだけで、認証した配信が可能となる。その後、配信したコンテンツについては削除するようにすればよい。
【0081】
また、コンテンツ配信サーバ5から目次情報配信サーバ2にユーザ認証をするようにしたが、コンテンツ配信サーバ5内に、前記付加されたワンタイムパスワードの文字列が所定のアルゴリズムで生成されているかを判断する判断プログラムを記憶しておき、所定のアルゴリズムで生成されている場合には、認証済みと判断するようにしても良い。これにより、RSS情報配信サーバ2xへの問い合わせが不要となる。
【0082】
また、生成するワンタイムパスワードについては、所定のアルゴリズムで生成されているかで、コンテンツ配信サーバで判断する場合には、たとえば、コンテンツファイルのファイル名や、ダウンロード要求をおこなうユーザコンピュータ3のIPアドレス等に基づいてワンタイムパスワードを作成してもよい。
【0083】
本実施形態においては、RSS情報を配信するときに、認証処理をするようにしている。したがって、複数のコンテンツについても、1度の認証でまとめてダウンロードをすることができる。
【0084】
なお、生成したワンタイムパスワードは、同じものとしたが(上記の例では、abc011.mp3およびabc012は、ともに「p1000tscpq57902」)、ファイルごとに変えてもよい。生成されるワンタイムパスワードは乱数処理でやってもよく、さらに、ファイル名を基礎として生成するようにしてもよい。後者の場合の例としては、コンテンツ配信サーバで正規のパスワードであると判断するに特に有用である。
【0085】
本実施形態においては、ワンタイムパスワードをURL中に埋め込むようにしたが、rss認証用のタグを別途定めておき、かかるタグをポッドキャストプログラムが取り扱い可能とすれば、かかるタグを用いて認証のためのデータを伝送するようにしてもよい。また、URL中に埋め込む場合でも、拡張子の前に限定されない。また、ワンタイムパスワードの文字数なども限定されない。
【0086】
本実施形態においては、ユーザコンピュータとコンテンツ配信サーバとの間で直接、認証データの入力処理などは不要である。したがって、RSS情報取得時に認証処理を行うことにより、コンテンツダウンロード時には、ユーザによる認証データ入力を必要とせず、コンテンツダウンロードが可能となる。
【0087】
4.コンテンツ配信時の認証
上記実施形態においてはRSS情報を配信するときに認証を行うようにしたが、コンテンツファイルの配信時に、認証を行うようにしてもよい。図11に、RSS情報を配信するときには認証は行わず、コンテンツ配信時に認証処理を行う場合の処理を説明する。
【0088】
この場合、ハードウェアについては同様であるので説明は省略する。
【0089】
ユーザコンピュータ3xは、RSS情報をRSS配信サーバ2xに要求する(図11ステップS101)。RSS配信サーバ2xは、RSS情報のダウンロード要求がある否か判断しており(ステップS102)、要求があるとRSS情報を送信する(図11ステップS107)。ここでは、図9に示すRSS情報が配信されたものとする。
【0090】
ユーザコンピュータ3xは、RSS情報を受けとるか否か判断しており(図11ステップS110)、受けとった場合には、RSS情報内に、ダウンロードしていないコンテンツが存在するか否か判断する(ステップS113)。ダウンロードしていないコンテンツが少なくとも1つ存在すると判断した場合には、ユーザコンピュータ3xは、コンテンツ配信サーバ5に、ダウンロードするコンテンツのURLを特定したダウンロード要求を行う(ステップS115)。以下では、コンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc011.mp3」およびコンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc012.mp3」についてダウンロード要求があったものとする。
【0091】
コンテンツ配信サーバ5は、かかるダウンロード対象ファイルが特定されたダウンロード要求を受けとる(ステップS116)と、IDとパスワードを入力させる画面データを送信する(ステップS117)。
【0092】
ユーザコンピュータ3xにて、ID,パスワードが入力され(ステップS118)、送信される(ステップS119)。
【0093】
コンテンツ配信サーバ5は、このID,パスワードを受けとったか否か判断しており(ステップS120)、受けとると、登録ユーザであるかをRSS情報配信サーバ2xに問い合わせる(ステップS121)。RSS情報配信サーバ2xのCGI認証プログラム26cにおける認証処理については、上記実施形態と同様であるので説明は省略する(ステップS125〜128)。
【0094】
コンテンツ配信サーバ5は、承認されたか否か判断しており(ステップS130)、承認メッセージを受けとった場合には承認されたと、承認不可メッセージを受けとった場合には、承認されなかったと判断する。承認された場合には、特定されたコンテンツファイルを配信対象とする(ステップS131)。この場合、ダウンロード要求があったのは、コンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc011.mp3」およびコンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc012.mp3」であるので、かかるファイル名で特定されるコンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc011.mp3」およびコンテンツファイル「www.contents.jp/music/mp3/abc012.mp3」を配信対象とする。
【0095】
一方、ステップS30にて承認されなかった場合では、送信不可メッセージを送信対象とする(ステップS132)。
【0096】
コンテンツ配信サーバ5は、ダウンロード要求がなされたコンテンツファイルをユーザコンピュータ3xに配信する(ステップS133)。
【0097】
ユーザコンピュータ3xは、ステップS15にてダウンロード要求をしたファイル名であるか否か判断し(ステップS141)、同じであれば、これを記憶する(ステップS144)。
【0098】
一方、ステップS15にてダウンロード要求をしたファイル名でなければ、受けとったエラーメッセージを表示する(ステップS142)。
【0099】
5.他の実施形態
本実施形態においてはホッドキャスティングを例として説明したが、これ以外でも、目次情報を取得し、これに基づきユーザコンピュータがコンテンツを自ら取得するタイプのファイル配信について、認証が必要な場合には同様に適用することができる。
【0100】
また、本実施形態においてはコンテンツファイルとして、音楽データまたは動画データの場合について説明したが、静止画、または各種のドキュメント等についても同様に適用することができる。
【0101】
上記実施形態においては、新しいコンテンツが存在するかの判断を、タグを用いたり、既にダウンロードしているファイル名と比較するようにしたが、前回RSS情報が記述されたXMLファイルを記憶しておき、これと、今回取得したXMLファイルの記述を比較するようにしてもよい。
【0102】
なお、本実施形態においては、RSS情報配信サーバと認証サーバを一体で構成したが、別体で構成することもできる。
【0103】
また、生成するパスワードはワンタイムパスワードとしたが、これに限定されない。また、有効期限を設けるようにしてもよい。
【0104】
上記実施形態においては、各機能を実現する為に、CPUを用い、ソフトウェアによってこれを実現している。しかし、その一部若しくは全てを、ロジック回路等のハードウェアによって実現してもよい。
【0105】
なお、上記プログラムの一部の処理をオペレーティングシステム(OS)にさせるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明にかかるコンテンツ配信システム1の機能ブロック図である。
【図2】本発明にかかるコンテンツ配信システム1の全体構成図である。
【図3】RSS情報配信サーバ2xのハードウェア構成の一例である。
【図4】ユーザコンピュータ3xのハードウェア構成の一例である。
【図5】コンテンツ配信サーバ5のハードウェア構成の一例である。
【図6】コンテンツ配信サーバ5に蓄積されているコンテンツファイルの階層構造を示す。
【図7】RSS情報を用いた認証処理のフローチャートである。
【図8】ID、パスワードを入力する画面の一例である。
【図9】RSS情報の一例である。
【図10】ワンタイムパスワードが付加されたRSS情報の一例である。
【図11】コンテンツダウンロードする際、個別に認証処理をする場合のフローチャートである。
【符号の説明】
【0107】
1・・・・コンテンツ配信システム
2・・・・目次情報配信サーバ
2x ・・・RSS情報配信サーバ
3・・・・ダウンロードコンピュータ
3x ・・・ユーザコンピュータ
5・・・・コンテンツ配信サーバ
23・・・CPU
27・・・メモリ
123・・・CPU
127・・・メモリ
223・・・CPU
227・・・メモリ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルのURIを特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバ、
前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルのRSS情報を記憶したXMLファイルを配信するRSS情報配信サーバ、
登録されているRSS情報配信サーバについて、所定時間ごとに前記XMLファイルの取得要求を行い、取得したXMLファイルにおける前記RSS情報が更新されている場合には、そのRSS情報に記載されているコンテンツ配信サーバに、コンテンツファイルのURIを特定した配信要求を行うデータダウンロードコンピュータ、
前記RSS情報配信サーバから認証要求があると、認証をおこない、結果を返信する認証サーバを備えたコンテンツ配信システムであって、
前記RSS情報配信サーバは、前記データダウンロードコンピュータから前記XMLファイルの取得要求を受け取ると、当該データダウンロードコンピュータにID認証要求を送信し、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を前記認証サーバに与え、登録されたIDであるとの返信を前記認証サーバから受けとると、前記XMLデータのURIの所定位置に、ワンタイムパスワードを追加したワンタイムパスワード付加URIを生成して、当該ワンタイムパスワード付加URIを前記データダウンロードコンピュータに与え、
前記コンテンツ配信サーバは、前記データダウンロードコンピュータから、URIを特定したコンテンツファイルのダウンロード要求があると、当該URIがワンタイムパスワード付加URIであるか否か判断し、ワンタイムパスワード付加URIである場合には、当該ワンタイムパスワードを前記承認サーバに与えて認証要求をおこない、登録ユーザであるとの返信を受け取ると、当該ワンタイムパスワード付加URIからワンタイムパスワード以外のURIで特定されるコンテンツファイルを、前記配信要求がなされたコンテンツファイルとして前記データダウンロードコンピュータへ配信すること、
を特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】
データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバ、
前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報および蓄積時期情報を含む目次情報を配信する目次情報配信サーバ、
登録されている目次情報配信サーバについて、前記目次情報の取得要求を行い、前記蓄積時期情報に基づいて新しいコンテンツファイルが前記コンテンツ配信サーバに存在すると判断した場合には、前記コンテンツ配信サーバに、当該コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求を行うデータダウンロードコンピュータ、
を備えたコンテンツ配信システムにおいて、
前記目次情報配信サーバから認証要求があると、認証をおこない、結果を返信する認証サーバを備え、
前記目次情報配信サーバは、前記データダウンロードコンピュータから前記目次情報の取得要求を受け取ると、当該データダウンロードコンピュータにID認証要求を送信し、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を前記認証サーバに与え、登録されたIDであるとの返信を前記認証サーバから受けとると、前記目次情報にパスワードを追加した承認情報付加目次情報を生成して、当該承認情報付加目次情報を前記データダウンロードコンピュータに送信し、
前記コンテンツ配信サーバは、前記データダウンロードコンピュータから、前記承認情報付加目次情報を受けとると、受けとった承認情報付加目次情報から承認情報を取り出して、前記認証サーバが正規に発行した承認情報であるか否か判断し、正規に発行された承認情報であると判断した場合には、当該承認情報付加目次情報で特定されるコンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信すること、
を特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項3】
データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバ、
前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報および蓄積時期情報を含む目次情報を配信する目次情報配信サーバ、
を備えたコンテンツ配信システムにおいて、
前記目次情報配信サーバは、データダウンロードコンピュータから前記目次情報の取得要求を受け取ると、当該データダウンロードコンピュータにID認証要求を送信し、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を認証サーバに与え、登録されたIDであるとの返信を前記認証サーバから受けとると、前記目次情報にパスワードを追加した承認情報付加目次情報を生成して、当該承認情報付加目次情報を前記データダウンロードコンピュータに送信し、
前記コンテンツ配信サーバは、前記データダウンロードコンピュータから、前記承認情報付加目次情報を受けとると、受けとった承認情報付加目次情報から承認情報を取り出して、前記認証サーバが正規に発行した承認情報であるか否か判断し、正規に発行された承認情報であると判断した場合には、当該承認情報付加目次情報で特定されるコンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信すること、
を特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項4】
データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバであって、
前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報、蓄積時期情報およびパスワードを含む承認情報付加目次情報を受けとると、受けとった承認情報付加目次情報から承認情報を取り出し、正規に発行された承認情報である場合には、当該承認情報付加目次情報で特定されるコンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信すること、
を特徴とするコンテンツ配信サーバ。
【請求項5】
請求項4のコンテンツ配信サーバにおいて、
前記パスワードは、前記格納位置情報内に埋め込まれ、コンテンツファイル名の一部を構成しており、
前記コンテンツ配信サーバは、前記格納位置情報から当該パスワードを取り除いた格納位置情報で特定されるコンテンツファイルを、前記配信要求がなされたコンテンツファイルとして配信すること、
を特徴とするもの。
【請求項6】
請求項5のコンテンツ配信サーバにおいて、
前記パスワードが埋め込まれた格納位置情報から当該パスワードを取り出して、このパスワードが所定の生成規則に則って生成されたか否かを判断する判断手段を有し、
前記判断手段が、所定の生成規則に則って生成されたパスワードであると判断した場合には、前記コンテンツファイルを配信すること、
を特徴とするもの。
【請求項7】
請求項5のコンテンツ配信サーバにおいて、
前記パスワードが埋め込まれた格納位置情報から当該パスワードを取り出して、前記パスワードを認証サーバに与え、当該認証サーバから承認結果を受けとると、前記コンテンツファイルを配信すること、
を特徴とするもの。
【請求項8】
請求項5〜請求項7のいずれかのコンテンツ配信サーバにおいて、
前記パスワードは、認証のために1回だけ使える使い捨てのパスワードであること、
を特徴とするもの。
【請求項9】
データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバ用の目次情報配信サーバであって、
前記目次情報は、前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報および蓄積時期情報を含み、
データダウンロードコンピュータから前記目次情報の取得要求を受け取ると、当該データダウンロードコンピュータにID認証要求を送信し、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を認証サーバに与え、登録されたIDであるとの返信を前記認証サーバから受けとると、前記目次情報にパスワードを追加した承認情報付加目次情報を生成して、当該承認情報付加目次情報を前記データダウンロードコンピュータに送信すること、
を特徴とする目次情報配信サーバ。
【請求項10】
データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバ、
前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報および蓄積時期情報を含む目次情報を配信する目次情報配信サーバ、
登録されている目次情報配信サーバについて、前記目次情報の取得要求を行い、前記蓄積時期情報に基づいて新しいコンテンツファイルが前記コンテンツ配信サーバに存在すると判断した場合には、前記コンテンツ配信サーバに、当該コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求を行うデータダウンロードコンピュータ、
を備えたコンテンツ配信システムにおいて、
前記コンテンツ配信サーバから認証要求があると、認証をおこない、結果を返信する認証サーバを備え、
前記コンテンツ配信サーバは、前記データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求を受けとると、当該データダウンロードコンピュータに認証要求行い、その結果を前記認証サーバに送り、前記認証サーバから承認が得られた場合には、当該コンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信すること、
を特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項11】
データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバと、前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報および蓄積時期情報を含む目次情報を配信する目次情報配信サーバと、前記目次情報配信サーバから認証要求があると、認証をおこない、結果を返信する認証サーバで、コンテンツ配信システムを構築し、
前記目次情報配信サーバにデータダウンロードコンピュータから前記目次情報の取得要求が与えられると、前記目次情報配信サーバは、当該データダウンロードコンピュータにID認証要求を送信し、
目次情報配信サーバは、当該データダウンロードコンピュータから、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を認証サーバに与えるとともに、登録されたIDであるとの返信を前記認証サーバから受けとると、前記目次情報にパスワードを追加した承認情報付加目次情報を生成して、当該承認情報付加目次情報を前記データダウンロードコンピュータに送信し、
前記コンテンツ配信サーバは、前記データダウンロードコンピュータから、前記承認情報付加目次情報を受けとると、受けとった承認情報付加目次情報から承認情報を取り出して、前記認証サーバが正規に発行した承認情報であるか否か判断し、正規に発行された承認情報であると判断した場合には、当該承認情報付加目次情報で特定されるコンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信すること、
を特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項12】
データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルをコンテンツ配信サーバから配信するコンテンツ配信方法であって、
前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報、蓄積時期情報およびパスワードを含む承認情報付加目次情報を受けとると、受けとった承認情報付加目次情報から承認情報を取り出して、正規に発行された承認情報であると判断した場合には、当該承認情報付加目次情報で特定されるコンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信すること、
を特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項13】
データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルをコンテンツ配信サーバから配信させる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記コンピュータは、前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報、蓄積時期情報およびパスワードを含む承認情報付加目次情報を受けとると、受けとった承認情報付加目次情報から承認情報を取り出して、正規に発行された承認情報であると判断した場合には、当該承認情報付加目次情報で特定されるコンテンツファイルを、前記データダウンロードコンピュータへ配信すること、
を特徴とするコンテンツ配信プログラム。
【請求項14】
データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバのために、目次情報を目次情報配信コンピュータから配信する方法であって、
前記目次情報は、前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報および蓄積時期情報を含み、
データダウンロードコンピュータから前記目次情報の取得要求を受け取ると、当該データダウンロードコンピュータにID認証要求を送信し、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を認証サーバに与え、登録されたIDであるとの返信を前記認証サーバから受けとると、前記目次情報にパスワードを追加した承認情報付加目次情報を生成して、当該承認情報付加目次情報を前記データダウンロードコンピュータに送信すること、
を特徴とする目次情報配信方法。
【請求項15】
データダウンロードコンピュータから、コンテンツファイルの格納位置情報を特定した配信要求がなされると、前記特定されたコンテンツファイルを配信するコンテンツ配信サーバ用の目次情報をコンピュータによって配信するためのプログラムであって、
前記目次情報は、前記コンテンツ配信サーバにおけるコンテンツファイルの格納位置情報および蓄積時期情報を含み、
前記コンピュータは、前記データダウンロードコンピュータから前記目次情報の取得要求を受け取ると、当該データダウンロードコンピュータにID認証要求を送信し、これに対する返信結果を受け取ると、この返信結果を認証サーバに与え、登録されたIDであるとの返信を前記認証サーバから受けとると、前記目次情報にパスワードを追加した承認情報付加目次情報を生成して、当該承認情報付加目次情報を前記データダウンロードコンピュータに送信すること、
を特徴とする目次情報配信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−3870(P2009−3870A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−166506(P2007−166506)
【出願日】平成19年6月25日(2007.6.25)
【出願人】(506150548)株式会社オトバンク (1)
【Fターム(参考)】