説明

コンデンサシート及び電子回路基板

【課題】本発明は通信機器をはじめ一般電子機器の電子回路基板におけるLSI等のノイズを除去するコンデンサシート及び電子回路基板に関し、電子装置の高速化及び電子回路基板の高密度化がされても、確実にノイズ除去を行うこと課題とする。
【解決手段】積層体本体40を貫通して設けられLSI1の端子電極11が接続される第1の貫通電極33Aと、この第1の貫通電極33Aと電気的に絶縁されると共に積層体本体40を貫通して設けられた第2の貫通電極34Aと、第1の貫通電極33Aのみに電気的に接続された第1の導体薄膜35Aと、第2の貫通電極34Aのみに電気的に接続されると共に第1の導体薄膜35Aと誘電体層39を介して対向するよう配設される第2の導体薄膜36Aとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンデンサシート及び電子回路基板に係り、特に通信機器をはじめ一般電子機器の電子回路基板におけるLSI等のノイズを除去するコンデンサシート及び電子回路基板に関するものである。
【0002】
本発明は、電子機器に搭載されるLSIなど電子部品の高周波及び低周波ノイズを除去するために利用される。ノイズは電子部品の誤動作を発生させる原因となるだけでなく、周囲の電子部品などにも影響を及ぼす原因となるため、性能とコストが両立したノイズ除去手法が求められている。
【背景技術】
【0003】
図1は、LSI等のノイズ除去を必要とする通信装置の一例を示している。同図に示す通信装置101は、LSIが搭載された電子回路基板102aを有する複数のプラグインユニット102と、これらプラグインユニット102が挿設されるサブラック103とからなり、このサブラック103はサブラック搭載架104に格納される。
【0004】
この通信装置101では、プラグインユニット102がサブラック103に挿入され、プラグインユニット102のコネクタ102bとサブラック103の内部に備えられたバックプレーンコネクタ(図示略)とが接続され、プラグインユニット102とサブラック103とが電気的に結合される。
【0005】
図2及び図3は、従来の電子回路基板102aを適用したプラグインユニット102を示している。図2(A)はプラグインユニット102の背面図であり、図2(B)はプラグインユニット102の正面図である。また、図3(A)は図2(A)の矢印Aで示す領域を拡大して示す図であり、図3(B)は図2(B)の矢印Bで示す領域を拡大して示す図である。
【0006】
各図に示すように、従来では電子回路基板102aのLSI105が配設された領域の近傍及びLSI105が配設された背面側に、ノイズを除去するためのコンデンサ106(高周波用コンデンサチップ及び低周波数用コンデンサチップ)を多数搭載していた。
【0007】
LSI105の高速動作化に伴い、LSI電極の高周波ノイズへの対応が大きな課題となってきており、従来では高周波特性の良いチップコンデンサをLSI105の電源端子電極近傍に搭載することによりこれに対応していた。
【0008】
しかしながら、電子回路基板102a上の電子回路の高密度搭載により、十分な数量及び十分な容量のコンデンサ106を搭載することが困難になっている。更に、搭載したコンデンサ106は、高密度搭載された周辺の電子回路、LSI105の電源及びグランド端子電極近傍の引き出し配線や貫通穴等により、LSI105の端子電極までの接続配線長が長くなり、接続配線の抵抗成分及びインダクタンス成分が無視できなくなり電気特性を満足することが困難になっている。
【0009】
実際、LSI105の近傍領域を少しでも確保し、コンデンサ106をなるべく短い配線で多数搭載しているが、搭載数が増えると搭載する部材費及び加工費が上がり、高コスト化を招くと共に、故障率も増加し信頼性低下を招くことになる。
【0010】
図4は、コンデンサの周波数特性を表した図である。通常、高周波ノイズ対応用のコンデンサとしては、共振周波数が高く、ESR及びESLが小さいものを用いる。ここで上記したとおり、コンデンサ106とLSI105の端子電極までの接続配線長が長くなると、接続配線の持つ抵抗分(ESR)及びインダクタンス分(ESL)の影響が加わり、本来期待する電気特性を満足することが困難となってくる。
【0011】
近年、これらの問題点を解決しうる法として、特許文献1,2に開示されるようなコンデンサシートを用いることが提案されている。
【特許文献1】特開2002−25856号公報
【特許文献2】特開2002−83892号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、従来の特許文献1,2に開示された従来のコンデンサシートでは、各LSIのピン配列(信号、電源、グランドの端子電極配列)に依存した専用のシートになり汎用性を持たすことができないという問題点があった。また、1つの特定電源と1つの特定グランド間でコンデンサを形成するシート構成となっているため、複数の電源を有するLSIには対応できないという問題点もあった。
【0013】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、電子装置(LSI)の高速化及び電子回路基板の高密度化がされても、確実にノイズ除去を行いうるコンデンサシート及び電子回路基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の課題を解決するために本発明の一実施態様では、
電子装置に付帯して設けられるコンデンサシートであって、
積層体本体を貫通して設けられ、前記電子装置の端子電極が電気的に接続される第1の貫通電極と、
前記積層体本体おける前記第1の貫通電極の配設位置と異なる位置に、前記第1の貫通電極と電気的に絶縁され、かつ前記積層体本体を貫通して設けられた第2の貫通電極と、
前記第1の貫通電極と電気的に接続されると共に前記第2の貫通電極とは絶縁された、単数若しくは複数の第1の導体薄膜と、
前記第2の貫通電極と電気的に接続されると共に前記第1の貫通電極とは絶縁されており、前記第1の導体薄膜と前記誘電体層を介して対向するよう配設された単数若しくは複数の第2の導体薄膜とを有することを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明の他の実施態様では、1個の前記第1の貫通電極に形成された前記第1の導体薄膜は、前記複数の第2の貫通電極に形成された単一または複数の前記第2の導体薄膜と同時に対向するよう構成していることを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明の他の実施態様では、前記第1の導体薄膜から積層方向上部に位置する前記第2の導体薄膜までの離間距離と、当該第1の導体薄膜から積層方向下部に位置する前記第2の導体薄膜までの離間距離が異なるよう構成したことを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明では、前記第1の貫通電極及び前記第2の貫通電極の上端部及び下端部が、外部接続電極として機能するよう構成したことを特徴とするものである。
【0018】
上記構成において、前記第1の貫通電極は、前記電子装置に形成された端子電極が挿入される貫通穴を有している構成としてもよい。また、複数の前記第1の貫通電極に電気的に接続された第1の導体薄膜を一体化した構成してもよい。また、複数の前記第2の貫通電極に電気的に接続された第2の導体薄膜を一体化した構成としてもよい。
【0019】
また、本発明の他の実施態様は、絶縁体層内に基板電極が形成された電子回路基板であって、
該基板電極と前記第1及び第2の貫通電極が接続されるよう、上記の実施態様に係るコンデンサシートを搭載してなることを特徴とするものである。
【0020】
上記構成において、前記基板電極が選択的に絶縁されてなる構成としてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、第1及び第2の貫通電極に対して第1及び第2の導体薄膜を任意の数及び任意の面積で個々の貫通電極毎に独立して形成することが可能となるため、各貫通電極間に十分な静電容量を付与することができる。また、電子装置と電子回路基板問にコンデンサを形成するため、配線距離が短くなり高周波成分のノイズ除去能力を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
【0023】
図5乃至図14は、本発明の第1実施例であるコンデンサシート及び電子回路基板を説明するための図である。図5乃至図8は、LSI1(電子装置)をコンデンサシート3Aを介して電子回路基板2Aに実装する構成を説明するための図であり、図9乃至図14はコンデンサシート3Aの具体的構成を説明するための図である。
【0024】
本実施例で対象とするLSI1は高速化されたものであり、またパッケージの下面(実装面)には複数の端子電極11が配設された構成とされている。この端子電極11は、例えばはんだボールにより構成されている。
【0025】
このLSI1は、コンデンサシート3Aを介して電子回路基板2Aに実装される。電子回路基板2Aは、複数の導体層22a,22b(総称する場合は、導体層22という)と絶縁体層21が積層された積層回路基板である。導体層22aは電源電位を有し、また導体層22bはグランド電位を有するよう構成されている。この電子回路基板2Aは、複数の第1の基板電極23及び第2の基板電極24が形成されている。
【0026】
第1及び第2の基板電極23,24は絶縁体層21,導体層22を貫通して形成されており、その上端部にパッド部23a,24aが形成されると共に下端部にパッド部23b,24bが形成されている(図8に詳しい)。この電子回路基板2Aのパッド部23aには、後述するコンデンサシート3Aの第1の貫通電極33Aが電気的に接続され、パッド部24aにはコンデンサシート3Aの第2の貫通電極34Aが電気的に接続される。
【0027】
また、本実施例では、第1の基板電極23の形成位置は、LSI1の端子電極11の配設位置と対応するよう設定されている。更に、第1の基板電極23の配設位置と、第2の基板電極24の配設位置は、隣接する4個の第1の基板電極23を選定した場合、第2の基板電極24はこの4個の第1の基板電極23の各対角線の交差する位置(即ち、中心位置)に位置するよう設定されている。また、隣接する4個の第2の基板電極24を選定した場合、第1の基板電極23はこの4個の第2の基板電極24の各対角線の交差する位置(即ち、中心位置)に位置するよう設定されている。
【0028】
続いて、コンデンサシート3Aについて説明する。
【0029】
コンデンサシート3Aは、大略すると第1の貫通電極33A、第2の貫通電極34A、及び積層体本体40(第1の導体薄膜35A、第2の導体薄膜36A、及び誘電体層39等によりなる)等により構成されている。第1の貫通電極33Aは積層体本体40を貫通して形成されており、ポリイミド等の誘電体層39に形成された第1の貫通穴37の内周に例えば金メッキ(これに限定されるものではない)を施した構成とされている。
【0030】
第2の貫通導体34Aは積層体本体40を貫通して形成されており、第1の貫通電極33Aと異なる位置にこれと絶縁するよう設けられている。この第2の貫通導体34Aも、誘電体層39に形成された第2の貫通穴38の内周に例えば金メッキ(これに限定されるものではない)を施した構成とされている。
【0031】
この第1及び第2の貫通電極33A,34Aは、誘電体層39を貫通して形成されているため、その上端部及び下端部は誘電体層39の上面及び下面から露出して外部接続端子として機能するよう構成されている。
【0032】
また、第1の貫通穴37の内径は、LSI1に設けられている端子電極11の直径と略等しく設定されており、後述するように端子電極11が第1の貫通穴37内に挿入された際、端子電極11が第1の貫通穴37と電気的に接続されるよう構成されている。尚、第2の貫通穴38の内径は、端子電極11とは関係付けされておらず、第1の貫通穴37よりも小径とされている。
【0033】
更に、第1の貫通電極33Aの形成位置は電子回路基板2Aに形成された第1の基板電極23と対応するよう、また第2の貫通電極34Aの形成位置は電子回路基板2Aに形成された第2の基板電極24の形成位置と対応するよう設定されている。よって、コンデンサシート3Aを電子回路基板2A上に搭載することにより、第1の貫通電極33Aは第1の基板電極23と電気的に接続し、第2の貫通電極34Aは第2の基板電極24と電気的に接続する。
【0034】
従って本実施例では、第1の貫通電極33Aの配設位置と、第2の貫通電極34Aの配設位置は、隣接する4個の第1の貫通電極33Aを選定した場合、第2の貫通電極34Aはこの4個の第1の貫通電極33Aの各対角線の交差する位置(即ち、中心位置)に位置するよう設定されている。また、隣接する4個の第2の貫通電極34Aを選定した場合、第1の貫通電極33Aはこの4個の第2の貫通電極34Aの各対角線の交差する位置(即ち、中心位置)に位置するよう設定されている。
【0035】
一方、第1の貫通電極33Aは、複数(本実施例では5枚)の第1の導体薄膜35Aが設けられている。図12及び図13(A)に示すように、この第1の導体薄膜35Aは第1の貫通電極33Aと電気的に接続した構成とされており、またその形状は平面視で略矩形状とされている。この第1の導体薄膜35Aは、誘電体層39を間に挟んで積層されており、その延在方向は第1の貫通電極33Aの軸方向(図14における上下方向)に対して直交する面方向とされている。よって、各第1の導体薄膜35Aは、それぞれが平行となる。
【0036】
第2の貫通電極34Aは、複数(本実施例では4枚)の第2の導体薄膜36Aが設けられている。この第2の導体薄膜36Aは第2の貫通電極34Aと電気的に接続されており、その形状は平面視で矩形の四隅位置を湾曲状に面取りした形状とされている。この第2の導体薄膜36Aは、誘電体層39を間に挟んで積層されており、その延在方向は第2の貫通電極34Aの軸方向(図14における上下方向)に対して直交する面方向とされている。よって、各第2の導体薄膜36Aは、それぞれが平行となる。
【0037】
また、図12及び図14に示すように、上記した第1の導体薄膜35Aと第2の導体薄膜36Aは、その間に誘電体層39を介在させながら積層され、これにより積層体本体40が形成される。即ち、各第1の導体薄膜35Aと第2の導体薄膜36Aは、誘電体層39を介して対向した構成とされている。従って、対向する一対の第1の導体薄膜35Aと第2の導体薄膜36A及び両者間に介在する誘電体層39は、コンデンサを形成する。
【0038】
本実施例では、上記のように5枚の第1の導体薄膜35Aの間に4枚の第2の導体薄膜36Aが対するよう入り込みコンデンサを形成するため、合計8個のコンデンサが形成される(図14参照)。従って、第1の導体薄膜35Aと第2の導体薄膜36Aの形成枚数を変化させることにより、第1の貫通電極33Aと第2の貫通電極34Aとの間に形成されるコンデンサの数を変化させることができる。
【0039】
続いて、図13(B)を主に用いて、上記のように構成されるコンデンサの静電容量(コンデンサ容量)について説明する。ここでは、1本の第2の貫通電極34Aと、その外側に位置する4本の第1の貫通電極33Aとの間に形成されるコンデンサの静電容量を求めることとする。
【0040】
図13(B)に示すように、第2の貫通電極34Aと電気的に接続した第2の導体薄膜36Aは、4本の第1の貫通電極33Aにそれぞれ接続した第1の導体薄膜35Aと同時に対向する。図13(B)では、平面視で第1の導体薄膜35Aと第2の導体薄膜36Aとが対向する部分を斜線で示している。本実施例では、この第2の導体薄膜36Aと各第1の導体薄膜35Aとが対向する面積(以下、この面積をSとする)は、全て等しくなっている。
【0041】
そして、図14に示すように、積層方向に対する一対の第1の導体薄膜35Aと第2の導体薄膜36Aとの離間距離をdとし、第1の導体薄膜35Aと第2の導体薄膜36Aとの間に介在する誘電体層39の比誘電率をεrとし、誘電率をε0とすると、4箇所ある対向位置の内、一つの対向位置(例えば、図13(B)に矢印Fで示す対向位置)の静電容量C1は、C1=ε0×εr×S/dにより求められる。
【0042】
ここで、1つの第2の導体薄膜36Aには4つの第1の導体薄膜35Aが対向しているため、平面視ではコンデンサC1が4つ並列していることになる。従って、1枚の第2の導体薄膜36Aにおける総コンデンサ容量CT1は、CT1=(ε0×εr×S/d)×4となる。また図14に示すように、コンデンサシート3Aは導体薄膜35A,36Aを交互に積層した構成とされており、この積層数により形成されるコンデンサの静電容量は変化する。
【0043】
具体的には、積層数量が多ければ、コンデンサ数が並列的に多くなり、総静電容量も増大する。いま、導体薄膜35A,36Aにより形成されるコンデンサ数がn(整数)であったとすると、総静電容量Cは、C=CT1+CT2+ …+CTnとなる。
【0044】
上記の構成とされたLSI1、電子回路基板2A、及びコンデンサシート3Aは、次の手順で一体化する。先ず、電子回路基板2Aの上面に位置するパッド部23a,24aにペースト状のはんだを塗布する。
【0045】
続いて、第1の貫通電極33Aと第1の基板電極23が接続され、かつ第2の貫通電極34Aと第2の基板電極24が接続されるよう位置決めし、コンデンサシート3Aを電子回路基板2A上に搭載する。そして、この状態でLSI1の端子電極11をコンデンサシート3Aの第1の貫通穴37内に挿入する。
【0046】
続いて、加熱処理を行うことによりはんだを溶融し、続いて冷却することにより、LSI1、電子回路基板2A、及びコンデンサシート3Aを一括的にはんだ付けする。しかしながら、LSI1、電子回路基板2A、及びコンデンサシート3Aを接合する方法は、上記の方法に限定されるものではない。
【0047】
上記のようにLSI1、電子回路基板2A、及びコンデンサシート3Aを接合することにより、コンデンサシート3A内の第1の導体薄膜35A(及びLSI1の端子電極11)には、導体層22a→第1の基板電極23→第1の貫通電極33Aを介しで電源電位が印加され、また第2の導体薄膜36Aには、導体層22b→第2の基板電極24→第2の貫通電極34Aを介してグランド電位が印加される。
【0048】
よって、第1の導体薄膜35Aと第2の導体薄膜36Aは、互いの部分的対向面及び誘電体によりコンデンサとして機能する。これにより、LSI1の各端子電極11と電子回路基板2の導体層22b(グランド層)との間にコンデンサが形成されたことになる。
【0049】
上記した本実施例に係るコンデンサシート3Aによれば、1個の端子電極11に対し、第1及び第2の導体薄膜35A,36Aよりなるコンデンサを複数形成することが可能となる。このため、LSI1に対するノイズ除去を行いうる十分な静電容量(コンデンサ容量)のコンデンサを実現できる。
【0050】
また、LSI1の各端子電極11にはコンデンサが近接して形成されるため、インダクタンス成分による電気特性の課題を解決することができる。更に、本実施例のコンデンサシート3Aは、LSI1の端子電極11毎にコンデンサ形成が独立しているため、従来のようにLSIの電源及びグランド端子電極に対応した専用のコンデンサシートになるという問題点を解決できる。
【0051】
続いて、図15乃至図27を用いて本発明の第2乃至第9実施例について説明する。尚、図15乃至図27において、第1実施例の説明に用いた図5乃至図14に示した構成同一構成については同一符号を付してその説明を省略するものとする。
【0052】
先ず、第2実施例について説明する。図15乃至図17は、第2実施例であるコンデンサシート3Bを示している。
【0053】
前記した第1実施例では、第1の貫通電極33Aに複数の第1の導体薄膜35Aを形成すると共に、第2の貫通電極34Aにも複数の第2の導体薄膜36Aを形成する構成とした。これに対して本実施例に係るコンデンサシート3Bは、第1の貫通電極33Bに1枚の第1の導体薄膜35Bのみを形成し、第2の貫通電極34Bに1枚の第2の導体薄膜36Bのみを形成したものである。コンデンサシート3B内に形成するコンデンサ数は複数個に限定されるものではなく、本実施例のように1個のみとすることも可能である。
【0054】
次に、第3実施例について説明する。図18及び図19は、第3実施例であるコンデンサシート3Cを示している。
【0055】
前記した第1実施例では、対向する全ての第1の導体薄膜35Aと第2の導体薄膜36Aとの離間距離dは等しい距離とされていた。これに対して本実施例に係るコンデンサシート3Cは、第1の導体薄膜35Cと第2の導体薄膜36Cとの離間距離(d1,d2)を所望する静電容量(コンデンサ容量)を実現するため、異ならせたことを特徴とするものである(d1≠d2)。
【0056】
コンデンサ容量Cの計算式は前述したとおり、導体薄膜35C.36Cの対向する面積S、導体薄膜35,36の離間距離d、誘電体の比誘電率εr、誘電率ε0から計算式C=ε0×εr×S/dにより求められる。従って、各導体薄膜35C.36Cの距離は、本実施例のようにLSI1のある端子電極11に対する導体薄膜35C,36Cが複数積層されている場合、複数積層された導体薄膜35C,36Cのうちの1対の離間距離をd1とし、別の対の離間距離をd2というように混在してもよい。
【0057】
また、LSI1の端子電極11のそれぞれにおいて、任意の距離としてもよい。即ち、ある端子電極11に対応して設けられる複数の導体薄膜35C.36Cの対の離間距離を全て距離d3とし、これと異なる端子電極11に対応して設けられる複数の導体薄膜35C.36Cの対の離間距離を全て距離d4(d4≠d3)とする構成としてもよい。
【0058】
このように、コンデンサシート3C内に複数対形成される第1の導体薄膜35Cと第2の導体薄膜36Cとの対の離間距離は、全て等しくする必要はなく、LSI1の各端子電極11により異なる静電容量に対応し、適宜選定することができるものである。これにより、端子電極11毎に適した静電容量のコンデンサを容易に実現することができる。
【0059】
次に、第4実施例について説明する。図20は、第4実施例であるコンデンサシート3Dを示している。尚、図20では図示の便宜上、誘電体層39の図示を省略している。
【0060】
前記した第1実施例では、第2の導体薄膜36Aの形状を、平面視で矩形の四隅位置を湾曲状に面取りした形状とした。これに対して本実施例に係るコンデンサシート3Dでは、第2の導体薄膜36Dの形状を平面視で円形状としたことを特徴とするものである。
【0061】
コンデンサシート3Dは、第1の導体薄膜35Aと第2の導体薄膜36Dが対向することによりコンデンサとして機能する構成であるため、各導体薄膜35A,36Dが対向していればその形状は限定されない。従って、各導体薄膜35A,36Dは、所望する静電容量を実現しうる形状に適宜設定することが可能であり、本実施例のように平面視で円形としても、またその他に楕円形状、ひし形形状等の種々の形状とすることが可能である。これにより、形成されるコンデンサの静電容量の調整を行うことができる。
【0062】
次に、第5実施例について説明する。図21は、第5実施例であるコンデンサシート3Eを示している。尚、図21においても、誘電体層39の図示を省略している。
【0063】
前記した第1実施例では、図12に示すように、一つの第1の導体薄膜35Aに注目した場合、その四隅位置の全てでコンデンサが形成された構成とされていた。これに対して本実施例に係るコンデンサシート3Eは、一つの第1の導体薄膜35Aに注目した場合、その四隅位置の全てではコンデンサが形成されていないよう構成したことを特徴とするものである。
【0064】
具体的には、図21に矢印Eで示す破線領域には、第2の貫通電極34A及び第2の導体薄膜36Aが形成されていない。このように、必ずしも第1の導体薄膜35A或いは第2の導体薄膜36Aの四隅の全てにコンデンサを形成する必要はなく、端子電極11の特性に応じて必要とする静電容量を実現できるよう、第1の貫通電極33A(第1の導体薄膜35Aを含む)及び第2の貫通電極34A(第2の導体薄膜36Aを含む)の配設数及び配設位置を選定することができる。よって、この構成によっても、形成されるコンデンサの静電容量の調整を行うことができる。
【0065】
次に、第6実施例について説明する。図22は、第6実施例であるコンデンサシート3Fを示している。尚、図22においても、誘電体層39の図示を省略している。
【0066】
前記した第1実施例では、図12に示すように、1個の第1の貫通電極33Aに、これにのみ接続する第1の導体薄膜35Aを設け、他の第1の貫通電極33Aとの間で第1の導体薄膜35Aを共有する構成とはされていなかった。同様に、1個の第2の貫通電極34Aにおいても、これにのみ接続する第2の導体薄膜36Aを設け、他の第2の貫通電極34Aとの間で第2の導体薄膜36Aを共有する構成とはされていなかった。
【0067】
しかしながら、適用するLSI1の特性や、同電位の端子電極11が連続的に配列されている場合などによっては、必ずしも導体薄膜36を端子電極11毎に独立する必要はなく、部分的に複数の端子電極11が接続される導体薄膜としてもよく、または全ての端子電極11が接続される導体薄膜としてもよい。
【0068】
そこで本実施例に係るコンデンサシート3Fは、複数(本実施例では4個)の第1の貫通電極33Dにそれぞれ接続される第1の導体薄膜35Dを設けた構成とした。また、第2の貫通電極34Eにおいても、複数(本実施例では4個)の第2の貫通電極34Eにそれぞれ接続される第2の導体薄膜36Eを設けた構成とした。
【0069】
この構成とすることにより、第1の導体薄膜35Dは4個の第1の貫通電極33Dに共通した導体薄膜となり、図12に示した第1実施例における4枚(平面視した状態の4枚
)の第1の導体薄膜35Aが一体化したのと同様の構成となる。また、第2の導体薄膜36Dは4個の第2の貫通電極34Dに共通した導体薄膜となり、図12に示した第1実施例における4枚(平面視した状態の4枚)の第2の導体薄膜36Aが一体化したとのと同様の構成となる。
【0070】
本実施例の構成によれば、第1の導体薄膜35Dと第2の導体薄膜36Eの対向面積Sが広くなるため、大なる静電容量(コンデンサ容量)を必要とする場合に有効である。また、各導体薄膜35D,36Eと接続する貫通電極33D,34Eの個数を適宜選定することにより、形成されるコンデンサの静電容量の調整を行うことができる。
【0071】
次に、図23を参照して第7実施例について説明する。
【0072】
前記した第1実施例では、図8に示すように、全ての第2の基板電極24は絶縁体層21を貫通して形成されており、かつ全ての第2の基板電極24が導体層22bと電気的に接続された構成とされていた。これにより、第2の基板電極24と接続する第2の貫通電極34B及び第2の導体薄膜36Bもグランド電位となり、全ての第2の導体薄膜36Bと第1の導体薄膜35Bとの対向位置でコンデンサが形成されていた。
【0073】
これに対して本実施例では、電子回路基板2Bの第2の基板電極24が選択的に導体層22bから絶縁された構成としたことを特徴とする。この構成とすることにより、絶縁された第2の基板電極24と対応する第2の貫通電極34B及び第2の導体薄膜36Bはコンデンサを形成しないこととなる。
【0074】
図23を用いて導体層22bと第2の基板電極24を絶縁する具体的な構成について説明する。同図に矢印P1で示す構成は、導体層22bと第2の基板電極24とを接続しない構成としたものである。また、矢印P2で示す構成は、第2の基板電極24自体を除去した構成である。また、矢印P3で示す構成は、パッド部24a,24bのみを形成し、その間に第2の基板電極24(内部の金メッキを含む)を形成しないよう構成したものである。
【0075】
上記したP1〜P3の構成とすることにより、第2の貫通電極34Bがグランド電位となることはなく、よってこのグランド電位とならない第2の貫通電極34Bに設けられた第2の導体薄膜36Bと第1の導体薄膜35Bとの間には電位差が発生することはなく、よってコンデンサは形成されない。
【0076】
本実施例の構成とすることにより、図21に示した第5実施例に係るコンデンサシート3Eと同様に、コンデンサシート3B内においてコンデンサは選択的に形成されるため、これによりコンデンサシート3B内における全体の静電容量の調整を行うことができる。
【0077】
尚、コンデンサを形成させない構成は上記した構成に限定されるものではなく、導体薄膜35B,36B間に電位差を生じさせないような構成であれば他の構成としてもよい(例えば、コンデンサシートと電子回路基板との接合を選択的に行う等)。
【0078】
次に、図24及び図25を参照して第8実施例について説明する。
【0079】
前記した第1実施例では、図8に示すように、LSI1の端子電極11は、コンデンサシート3Aに形成された第1の貫通穴37内に挿入される構成とされていた。この構成とすることにとより、端子電極11と第1の貫通電極33Aの電気的接続を良好とすることができる。
【0080】
しかしながら、LSI1の高密度化により端子電極11の配設数が増大すると、コンデンサシート3Aに端子電極11を挿入する第1の貫通穴37を形成する領域を保持することが困難となる。そこで本実施例に係るコンデンサシート3Fは、第1の貫通電極33Eに第2の貫通穴38を形成することはせず、第1の貫通電極33Eの直径を第1実施例に比べて小径とすると共に、内部に導電性金属を充填(埋めた)構成したことを特徴とする。
【0081】
本実施例の構成によれば、第1の貫通電極33Eを高密度に形成することが可能となり、LSI1の多ピン化に対応することができる。
【0082】
次に、図26及び図27を参照して第9実施例について説明する。
【0083】
前記した第1実施例では、LSI1と電子回路基板2Aとの間にコンデンサシート3Aを挟むように配設した構成を示した。しかしながら、コンデンサシートは必ずしもLSI1と電子回路基板2Aとの間にする必要はなく、本実施例のように電子回路基板2Aの上面にLSI1を搭載し、電子回路基板2Aの下面にコンデンサシート3Aを搭載する構成としてもよい。
【0084】
また、コンデンサシートをLSI1内に一体的に組み込むことも可能であり、更にコンデンサシートを電子回路基板内に一体的に組み込むことも可能である。この構成とした場合には、実装時にコンデンサシート3AをLSI1,電子回路基板に接合する作業が不要とになると共に、実装時におけるLSI,電子回路基板,及びコンデンサシートの全体としての小型化を図ることが可能となる。
【0085】
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
電子装置に付帯して設けられるコンデンサシートであって、
前記積層体本体を貫通して設けられ、前記電子装置の端子電極が電気的に接続される第1の貫通電極と、
前記積層体本体おける前記第1の貫通電極の配設位置と異なる位置に、前記第1の貫通電極と電気的に絶縁され、かつ前記積層体本体を貫通して設けられた第2の貫通電極と、
前記第1の貫通電極と電気的に接続されると共に前記第2の貫通電極とは絶縁された、単数若しくは複数の第1の導体薄膜と、
前記第2の貫通電極と電気的に接続されると共に前記第1の貫通電極とは絶縁されており、前記第1の導体薄膜と前記誘電体層を介して対向するよう配設された単数若しくは複数の第2の導体薄膜と、
を有することを特徴とするコンデンサシート。
(付記2)
1個の前記第1の貫通電極に形成された前記第1の導体薄膜は、前記複数の第2の貫通電極に形成された複数の前記第2の導体薄膜と同時に対向するよう構成してなることを特徴とする付記1記載のコンデンサシート。
(付記3)
前記第1の導体薄膜から積層方向上部に位置する前記第2の導体薄膜までの離間距離と、当該第1の導体薄膜から積層方向下部に位置する前記第2の導体薄膜までの離間距離が異なるよう構成したことを特徴とする付記1または2記載のコンデンサシート。
(付記4)
前記第1の貫通電極及び前記第2の貫通電極の上端部及び下端部が、外部接続電極として機能するよう構成したことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載のコンデンサシート。
(付記5)
前記第1の貫通電極は、前記電子装置に形成された端子電極が挿入される貫通穴を有していることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載のコンデンサシート。
(付記6)
複数の前記第1の貫通電極に電気的に接続された第1の導体薄膜を一体化したことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載のコンデンサシート。
(付記7)
複数の前記第2の貫通電極に電気的に接続された第2の導体薄膜を一体化したことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載のコンデンサシート。
(付記8)
絶縁体層内に基板電極が形成された電子回路基板であって、
該基板電極と前記第1及び第2の貫通電極が接続されるよう、付記1乃至7のいずれか1項に記載のコンデンサシートを搭載してなることを特徴とする電子回路基板。
(付記9)
前記基板電極が選択的に絶縁されてなる構成としたことを特徴とする付記8記載の電子回路基板。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】図1は、コンデンサシートが用いられる通信装置の一例を示す斜視図である。
【図2】図2は、従来の一例である電子回路基板を用いたプラグインユニットを示す図であり、(A)は背面図、(B)は正面図である。
【図3】図3は、従来のノイズ防止用のコンデンサの配設方法を説明するための図であり、(A)は図2(A)に矢印Aで示す領域を拡大して示す図、(B)は図2(B)に矢印Bで示す領域を拡大して示す図である。
【図4】図4は、コンデンサの周波数特性を示す図である。
【図5】図5は、本発明の第1実施例を説明するための分解斜視図である。
【図6】図6は、本発明の第1実施例を説明するための分解断面図である。
【図7】図7は、本発明の第1実施例を説明するための図であり、LSIを電子回路基板に実装した状態を示す断面図である。
【図8】図8は、本発明の第1実施例を説明するための図であり、LSIを電子回路基板に実装した状態を示す部分断面斜視図である。
【図9】図9は、本発明の第1実施例であるコンデンサシートの斜視図である。
【図10】図10は、本発明の第1実施例であるコンデンサシートの誘電体層を取り除いた状態を示す斜視図である。
【図11】図11(A)は本発明の第1実施例であるコンデンサシートの平面図であり、図11(B)は図11(A)におけるC−C線に沿う断面図である。
【図12】図12は、本発明の第1実施例であるコンデンサシートの第1の貫通電極及び第2の貫通電極の近傍を拡大して示す図である。
【図13】図13は、本発明の第1実施例であるコンデンサシートにおいて、第1の導体薄膜と第2の導体薄膜によりコンデンサが形成されることを説明するための図である(その1)。
【図14】図14は、本発明の第1実施例であるコンデンサシートにおいて、第1の導体薄膜と第2の導体薄膜によりコンデンサが形成されることを説明するための図である(その2)。
【図15】図15は、本発明の第2実施例を説明するための分解断面図である。
【図16】図16は、本発明の第2実施例を説明するための図であり、LSIを電子回路基板に実装した状態を示す断面図である。
【図17】図17は、本発明の第2実施例であるコンデンサシートの第1の貫通電極及び第2の貫通電極の近傍を拡大して示す図である。
【図18】図18は、本発明の第3実施例を説明するための断面図である。
【図19】図19は、本発明の第3実施例であるコンデンサシートの第1の貫通電極及び第2の貫通電極の近傍を拡大して示す断面図である。
【図20】図20は、本発明の第4実施例であるコンデンサシートの第1の貫通電極及び第2の貫通電極の近傍を拡大して示す斜視図である。
【図21】図21は、本発明の第5実施例であるコンデンサシートの第1の貫通電極及び第2の貫通電極の近傍を拡大して示す斜視図である。
【図22】図22は、本発明の第6実施例であるコンデンサシートの第1の貫通電極及び第2の貫通電極の近傍を拡大して示す斜視図である。
【図23】図23は、本発明の第7実施例を説明するための図であり、LSIを電子回路基板に実装した状態を示す断面図である。
【図24】図24は、本発明の第8実施例を説明するための分解断面図である。
【図25】図25は、本発明の第8実施例を説明するための図であり、LSIを電子回路基板に実装した状態を示す断面図である。
【図26】図26は、本発明の第9実施例を説明するための分解断面図である。
【図27】図27は、本発明の第9実施例を説明するための図であり、LSIを電子回路基板に実装した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0087】
1 LSI
11 端子電極
2A,2B 電子回路基板
21 絶縁体層
22,22a,22b 導体層
23 第1の基板電極
24 第2の基板電極
3A〜3F コンデンサシート
33A〜33E 第1の貫通電極
34A〜34E 第2の貫通電極
35A〜35D 第1の導体薄膜
36A〜36E 第2の導体薄膜
37 第1の貫通穴
38 第2の貫通穴
39 誘電体層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置に付帯して設けられるコンデンサシートであって、
積層体本体を貫通して設けられ、前記電子装置の端子電極が電気的に接続される第1の貫通電極と、
前記積層体本体おける前記第1の貫通電極の配設位置と異なる位置に、前記第1の貫通電極と電気的に絶縁され、かつ前記積層体本体を貫通して設けられた第2の貫通電極と、
前記第1の貫通電極と電気的に接続されると共に前記第2の貫通電極とは絶縁された、単数若しくは複数の第1の導体薄膜と、
前記第2の貫通電極と電気的に接続されると共に前記第1の貫通電極とは絶縁されており、前記第1の導体薄膜と前記誘電体層を介して対向するよう配設された単数若しくは複数の第2の導体薄膜と、
を有することを特徴とするコンデンサシート。
【請求項2】
1個の前記第1の貫通電極に形成された前記第1の導体薄膜は、前記複数の第2の貫通電極に形成された複数の前記第2の導体薄膜と同時に対向するよう構成してなることを特徴とする請求項1記載のコンデンサシート。
【請求項3】
前記第1の導体薄膜から積層方向上部に位置する前記第2の導体薄膜までの離間距離と、当該第1の導体薄膜から積層方向下部に位置する前記第2の導体薄膜までの離間距離が異なるよう構成したことを特徴とする請求項1または2記載のコンデンサシート。
【請求項4】
前記第1の貫通電極及び前記第2の貫通電極の上端部及び下端部が、外部接続電極として機能するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコンデンサシート。
【請求項5】
絶縁体層内に基板電極が形成された電子回路基板であって、
該基板電極と前記第1及び第2の貫通電極が接続されるよう、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のコンデンサシートを搭載してなることを特徴とする電子回路基板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2007−250867(P2007−250867A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−72739(P2006−72739)
【出願日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】