コンバイン
【課題】排出作業時に、グレンタンクの昇降およびシューターの移動およびシャッタの開閉を、作業者が一々操作する必要があり、操作が面倒であるという課題がある。
【解決手段】機体フレーム1の下方に走行装置5を設け、機体フレーム1の上方位置に脱穀装置2を設け、脱穀装置2の側方の機体フレーム1の上方位置にグレンタンク3を設け、前記脱穀装置2の前側に刈取部6を設け、前記グレンタンク3の前方に操縦部4を設け、前記グレンタンク3は、前記機体フレーム1側に設けたタンク支持用フレーム12に昇降自在に取付け、前記グレンタンク3の排出部13には格納位置と張り出し位置の間移動自在のシューター15および開閉自在のシャッタ25を設け、前記グレンタンク3の昇降およびシューター15の移動および前記シャッタ25の開閉は、前記操縦部4に設けた操作器22による操作で自動的に行う構成としたことを特徴とするコンバイン。
【解決手段】機体フレーム1の下方に走行装置5を設け、機体フレーム1の上方位置に脱穀装置2を設け、脱穀装置2の側方の機体フレーム1の上方位置にグレンタンク3を設け、前記脱穀装置2の前側に刈取部6を設け、前記グレンタンク3の前方に操縦部4を設け、前記グレンタンク3は、前記機体フレーム1側に設けたタンク支持用フレーム12に昇降自在に取付け、前記グレンタンク3の排出部13には格納位置と張り出し位置の間移動自在のシューター15および開閉自在のシャッタ25を設け、前記グレンタンク3の昇降およびシューター15の移動および前記シャッタ25の開閉は、前記操縦部4に設けた操作器22による操作で自動的に行う構成としたことを特徴とするコンバイン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、機体フレーム1の下方に走行装置を設け、機体フレーム1の上方位置に脱穀装置およびグレンタンクを設け、グレンタンクは、前記機体フレーム側に設けたタンク支持用フレームに昇降自在に取付け、グレンタンクの排出部には格納位置と張り出し位置の間移動自在のシューターおよび開閉自在のシャッタを設けた構成は、公知である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−61452公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知例は、単に、グレンタンクを昇降自在に取付けているだけであるから、グレンタンクの昇降およびシューターの移動およびシャッタの開閉は、作業者が一々操作しなければならず、操作が面倒であるという課題がある。
また、高く上昇したグレンタンクの状況は、作業者にとって視覚で判断するのが困難であり、操作がやりにくいという課題がある。
本願は、グレンタンクを昇降させて排出作業を行う構成において、操作性および作業性を向上するように、工夫したものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、機体フレーム1の下方に走行装置5を設け、機体フレーム1の上方位置に脱穀装置2を設け、脱穀装置2の側方の機体フレーム1の上方位置にグレンタンク3を設け、前記脱穀装置2の前側に刈取部6を設け、前記グレンタンク3の前方に操縦部4を設け、前記グレンタンク3は、前記機体フレーム1側に設けたタンク支持用フレーム12に昇降自在に取付け、前記グレンタンク3の排出部13には格納位置と張り出し位置の間移動自在のシューター15および開閉自在のシャッタ25を設け、前記グレンタンク3の昇降およびシューター15の移動および前記シャッタ25の開閉は、前記操縦部4に設けた操作器22による操作で自動的に行う構成としたことを特徴とするコンバインとしたものであり、操作器22により排出操作をすると、グレンタンク3を自動的に所定高さに上昇させ、次に、シューター15をグレンタンク3の側板より外側に突出させて、排出を開始し、穀粒排出が終了して操作器22によりグレンタンク3の格納操作すると、シューター15が自動的に格納され、グレンタンク3を所定高さの作業状態に自動的に下降させる。
本発明は、前記操作器22には、グレンタンク3の上昇とシューター15の張り出しとシャッタ25の開き作動とを自動的に行う穀粒排出スイッチ30と、前記グレンタンク3の下降と前記シューター15の格納と前記シャッタ25の閉じ作動とを自動的に行う収納スイッチ31とを設けたことを特徴とするコンバインとしたものであり、操作器22の穀粒排出スイッチ30を操作すると、グレンタンク3を自動的に上昇させてシューター15を張り出し、自動的にシャッタ25を開いて穀粒の排出を開始し、排出作業が終了して収納スイッチ31を押すと、自動的にシャッタ25を閉塞してシューター15を格納し、更にグレンタンク3を元の位置まで下降させる。
本発明は、前記グレンタンク3内または前記シューター15には、穀粒の有無を検出する穀粒有無検知センサ50を設けたことを特徴とするコンバインとしたものであり、グレンタンク3内またはシューター15の穀粒の有無を穀粒有無検知センサ50により検出し、作業者は、高く上昇したグレンタンク3の状況を適確に判断して排出操作を行える。
本発明は、前記穀粒有無検知センサ50による穀粒不存在の検出により、前記操作器22の操作をせずとも自動的にシャッタ25の閉じ作動と、前記シューター15の格納と、前記グレンタンク3の下降とを自動的に行う構成としたことを特徴とするコンバインとしたものであり、自動排出作業の開始を穀粒排出スイッチ30の操作により行ってグレンタンク3の上昇およびシューター15の張り出しおよびシャッタ25の開作動を開始し、穀粒有無検知センサ50による穀粒の不存在の検出によりシューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3を下降させ、グレンタンク3の上昇からグレンタンク3の下降まで自動的に行え、また、自動的にシャッタ25を閉じるので、穀粒こぼれを防止する。
本発明は、前記操作器22の穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31を所定時間同時操作することにより、前記グレンタンク3を自動的に上昇させて穀粒を排出させ、穀粒の排出終了時に前記穀粒有無検知センサ50によって穀粒不存在を検出すると、前記グレンタンク3を下降させる自動排出操作となる構成としたことを特徴とするコンバインとしたものであり、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時所定時間操作により、グレンタンク3を自動上昇させてシューター15の張り出しとシャッタ25の開口とを自動的に行って、排出が終了すると、シューター15の格納とシャッタ25の閉塞とグレンタンク3を自動下降させる。
本発明は、前記操縦部4に設けた駐車ブレーキ55を操作し、且つ、前記操作器22の穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31とを同時に所定時間操作することによりグレンタンク3の昇降および前記シューター15の移動および前記シャッタ25の開閉を自動的に行う構成としたことを特徴とするコンバインとしたものであり、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31との同時所定時間操作等の任意の作業自動化操作を行い、かつ、駐車ブレーキ55を操作すると、グレンタンク3を自動的に所定高さまで上昇させて穀粒を排出し、穀粒排出終了すると、自動的にシューター15を格納してグレンタンク3を下降させ、排出作業を自動化する。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、操作器22により排出操作をすると、グレンタンク3の上昇および排出と、格納および下降の一連の動作を夫々個別の手動操作をせずに自動化でき、作業能率が向上すると共に、作業者の労力を軽減することができる。
請求項2の発明では、穀粒排出スイッチ30による排出操作と、収納スイッチ31による格納操作により排出作業を自動化でき、作業能率が向上すると共に、作業者の労力を軽減することができる。
請求項3の発明では、グレンタンク3内またはシューター15の穀粒の有無を穀粒有無検知センサ50により検出し、作業者は、高く上昇したグレンタンク3の状況を適確に判断して排出操作を行うことができ、排出作業の精度を高めることができる。
請求項4の発明では、穀粒排出スイッチ30により排出作業開始操作行うと、グレンタンク3の上昇からグレンタンク3の下降まで自動的に行えて、操作性および作業性を向上させられ、また、自動的にシャッタ25を閉じるので、穀粒こぼれを防止することができる。
請求項5の発明では、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時所定時間操作により排出作業の操作の全自動化が図れ、操作性および作業性を向上させられる。
請求項6の発明では、排出作業を自動化すると共に、高位置にあるグレンタンク3を確認する等の作業を省略し、しかも、排出作業中の機体を走行させる誤操作を防止して、安全性を向上させられる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】グレンタンク部分の拡大側面図。
【図3】同側面図。
【図4】排出部の概略斜視図。
【図5】シューターが伸びた状態の概略斜視図。
【図6】操作器の正面図。
【図7】ブロック図。
【図8】他の実施例のブロック図。
【図9】他の実施例のブロック図。
【図10】他の実施例のブロック図。
【図11】他の実施例のブロック図。
【図12】他の実施例のブロック図。
【図13】他の実施例のブロック図。
【図14】他の実施例のブロック図。
【図15】他の実施例のブロック図。
【図16】他の実施例のブロック図。
【図17】機体の傾斜によりグレンタンクの上昇を停止させる模式図。
【図18】各実施例のセンサやスイッチを組み合わせて設けたブロック図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は大豆、小豆、米、麦、蕎麦等の穀物を刈取り脱穀するコンバインの機体フレーム(移動車体)であり、該機体フレーム1の上方位置に設けた脱穀装置(図示省略)の側部にはグレンタンク3を設ける。4は前記グレンタンク3の前側に設けた操縦部、5は前記機体フレーム1の下方に設けた走行装置、6は前記脱穀装置2および前記操縦部4の前側に位置する刈取部である。
前記グレンタンク3には、前記脱穀装置2内に設けた一番コンベアの終端部に接続した穀物貯留用揚穀装置10の上部を接続し(図3)、穀物貯留用揚穀装置10は前記一番コンベアにより取出された穀物をグレンタンク3に一時貯留する。
グレンタンク3は、機体フレーム1に設けたタンク支持用フレーム12に昇降自在に取付ける。グレンタンク3は下部に排出部13を設け、グレンタンク3は刈取脱穀作業を行っている作業位置から所定高さまで上昇させた排出位置でグレンタンク3内の穀粒を排出するように構成している。
例えば、グレンタンク3は、刈取脱穀作業を行っている作業位置から前記排出部13がグレンタンク3の天板14より上方に位置する排出位置まで上昇してグレンタンク3内の穀粒を排出するように構成している。
【0009】
なお、穀物貯留用揚穀装置10の上部とグレンタンク3との接続は、例えば、後述するグレンタンク3の前記排出部13に設けた移動(出入り)自在のシューター15のように、穀物貯留用揚穀装置10に移動(出入り)自在のシューター16を設け、刈取脱穀作業を行っている作業位置では穀物貯留用揚穀装置10からグレンタンク3に穀粒が入るように穀物貯留用揚穀装置10のシューター16をグレンタンク3に自動的に接続し、グレンタンク3を排出位置まで上昇させるときは穀物貯留用揚穀装置10のシューター16を引っ込めて接続を自動的に解除するように構成すればよく、本願の要旨ではないので、詳細は省略する。
グレンタンク3と機体フレーム1との間にはグレンタンク3を昇降させる上下シリンダ20を設ける。
グレンタンク3の排出部13には移動(出入り)自在のシューター15を設け、該シューター15およびグレンタンク3の昇降を操縦部4に設けた操作器(オーガパネル)22による操作でシューター15の移動を自動化して行う。
【0010】
即ち、操作器22により排出操作をすると、グレンタンク3を自動的に所定高さに上昇させ、次に、シューター15をグレンタンク3の側板23より突出させて、排出準備を完了する。
排出準備が整うと、シューター15の下方に運搬車あるいは貯留タンクの投入口を臨ませる。
前記排出部13には開閉自在のシャッタ25を設け、シャッタ25を開けると、グレンタンク3内の穀粒を排出が開始される。
穀粒排出が終了すると、操作器22によりグレンタンク3の格納操作により前記シューター15を自動的に格納し、グレンタンク3を所定高さの作業状態に自動的に下降させる。
したがって、グレンタンク3の上昇および穀粒排出と、シューター15の格納およびグレンタンク3の下降の一連の動作を手動操作をせずに自動化でき、作業効率および作業者の労力を軽減させる。
【0011】
しかして、操作器22には、グレンタンク3の上昇とシューター15の張り出しとシャッタ25の開口とを自動的に行う穀粒排出スイッチ30と、前記グレンタンク3の下降と前記シューター15の格納と前記シャッタ25の閉とを自動的に行う収納スイッチ31とを設ける。
この場合、前記操作器22は、前記操縦部4に設けた、他の機種のグレンタンク3に接続した縦揚穀装置の上部に設ける排出オーガを操作する操作器22と兼用すると、部品の共用化が図れ、グレンタンク3を昇降させる等の操作手段の追加装置を不要とし、製造コストを上昇させない。
そのため、他の機種の排出オーガの操作器22を共用した場合では穀粒排出スイッチ30は「張り出し」スイッチ30Aとなり、この「張り出し」スイッチ30Aを操作すると、グレンタンク3を上昇させてシューター15を伸ばし、次に、シャッタ25を開けて排出を開始する。
また、前記収納スイッチ31は他の機種の排出オーガの操作器22を共用した場合には「収納」スイッチ31Aとなり、この収納スイッチ31Aを操作すると、シャッタ25を自動的に閉じてシューター15を格納してグレンタンク3を下降させる。
32はコントローラである。
【0012】
また、本願では、グレンタンク3を昇降させて穀粒排出作業を行うので、排出オーガを使用する他の機種に比して、排出時間を短縮でき、また、大豆等の穀粒の場合排出時の損傷を抑制でき、好適である。
前記シューター15の出入り構成は任意であるが、一例を示すと、シューター15は基部側排出樋35をグレンタンク3の下部に設けた取付ケース36に移動自在に設ける。基部側排出樋35の案内体37をグレンタンク3側に設けた取付ケース36の案内溝38に嵌合させる。基部側排出樋35にはラック39を設け、ラック39には第一モータ40の歯車41を噛み合わせる。
基部側排出樋35の上面には先端側排出樋42を重ね、先端側排出樋42のラック43に第二モータ44の歯車45を噛み合わせる。
したがって、シューター15は、先端側排出樋42を重ねた基部側排出樋35を、グレンタンク3の下部に格納し、第一モータ40を正転させて基部側排出樋35をグレンタンク3に対して移動させ、第二モータ44を正転させて基部側排出樋35に対して先端側排出樋42を移動させて伸ばし、排出状態にする。そして、第二モータ44および第一モータ40を夫々逆転させて、シューター15は、先端側排出樋42を基部側排出樋35に重ねて、グレンタンク3の下部に格納する。
【0013】
また、前記排出部13のシャッタ25は、シューター15の基部側排出樋35に嵌合させたグレンタンク3の下部に排出部13のシャッタ25を配置し、シャッタ25にはシャッタ開閉シリンダ46を取付け、シャッタ開閉シリンダ46によりシャッタ25を上下させて開閉する。
また、穀粒排出スイッチ30の操作によるグレンタンク3の上昇とシューター15の張り出しとシャッタ25の開口との自動化と、収納スイッチ31の操作によるグレンタンク3の下降とシューター15の格納とシャッタ25の閉との自動化を、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31との独立個別操作により可能であることを前提として、例えば、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31とを同時に所定時間操作すると、グレンタンク3を自動上昇させてシューター15の張り出しとシャッタ25の開口とを自動的に行い、排出が終了すると、シューター15の格納とシャッタ25の閉塞とグレンタンク3を自動下降させるまで自動化する設定とすると、作業状態による操作形態を選択でき、操作性および作業性を向上させられる。
【0014】
即ち、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の個別操作による作業の自動化のみならず、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31を同時所定時間操作により、グレンタンク3の上昇排出作業からグレンタンク3の下降収納作業までを自動化でき、作業状態による操作形態を選択でき、操作性および作業性を向上させられる。
前記グレンタンク3内の下部または前記シューター15には、穀粒有無検知センサ50を設ける。穀粒有無検知センサ50はグレンタンク3内またはシューター15の穀粒の有無を検出する(図8)。
即ち、穀粒排出スイッチ30(「張り出し」スイッチ30A)によりグレンタンク3の上昇とシューター15の張り出しとシャッタ25の開口とを自動的に行って、穀粒有無検知センサ50は、グレンタンク3内またはシューター15の穀粒の有無を検出する。
そのため、作業者は、高く上昇したグレンタンク3の状況を適確に判断して排出操作を行うことができる。
前記穀粒有無検知センサ50は、接触式あるいは非接触式のセンサにより構成する。
【0015】
しかして、穀粒排出スイッチ30(「張り出し」スイッチ30A)とは別に設けた排出スイッチ51により穀粒排出を自動的に行い、前記穀粒有無検知センサ50が穀粒の無いことを検出すると、操作器22の操作をせずとも自動的にシャッタ25を閉じ、シューター15を格納し、前記グレンタンク3を下降させる構成すると(図9)、操作性および作業性を向上させられて、好適である。
また、自動的にシャッタ25を閉じてシューター15を格納させるので、穀粒こぼれを防止する。
即ち、穀粒有無検知センサ50が穀粒の無いことを検出して排出作業の終了を確認しても、グレンタンク3内には僅かではあるが、残留する穀粒があり、この残留する穀粒がこぼれのを、自動的にシャッタ25を閉じてシューター15を格納させるので、防止できる。
また、穀粒排出スイッチ30(「張り出し」スイッチ30A)により穀粒排出を自動的に行い、前記穀粒有無検知センサ50が穀粒の無いことを検出すると、操作器22の操作をせずとも自動的にシャッタ25を閉じ、シューター15を格納し、前記グレンタンク3を下降させる構成としてもよい。
【0016】
また、前記穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31との同時所定時間操作等の任意の作業自動化操作を行い、かつ、駐車ブレーキ55を操作すると(図10)、グレンタンク3を自動的に所定高さまで上昇させて穀粒を排出し、穀粒排出終了すると、自動的にシューター15を格納してグレンタンク3を下降させ、排出作業を自動化するように構成する。
そのため、排出作業を自動化すると共に、高位置にあるグレンタンク3を確認する等の作業を省略し、しかも、排出作業中の機体を走行させる誤操作を防止して、安全性を向上させられる。
また、自動排出作業の開始は、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時操作に変えて、別途設けた排出スイッチ51の操作によりグレンタンク3の上昇およびシューター15の張り出しおよびシャッタ25の開作動を開始し、前記穀粒有無検知センサ50による穀粒の不存在の検出によりシューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3の下降をするようにしてもよい(図11)。
【0017】
即ち、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31との同時所定時間操作等の任意の作業自動化操作によりグレンタンク3の上昇排出作業からグレンタンク3の下降収納作業までを自動化した場合においても、穀粒有無検知センサ50により穀粒の不存在を検出すると、グレンタンク3の下降収納作業を行うように設定すると、操作性および作業性を向上させられだけでなく、グレンタンク3の下降収納作業を確実に行えて、好適である。
また、自動排出作業の開始を、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時操作に変えて、排出スイッチ51の単一操作により行うので、操作が容易となる。
また、前記の穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時操作等の自動排出作業操作が行われた場合で、穀粒有無検知センサ50による穀粒の不存在の検出によりシューター15の格納および/またはグレンタンク3の下降の開始の格納動作に際して、所定時間のタイムラグを設定して、作動させるように構成する。
そのため、排出作業終了後に、シューター15やグレンタンク3が排出先(コンテナ・トラック等)Tに接触する事故等を回避し、シューター15等の破損を防止する。
【0018】
即ち、例えば、前記格納動作を、シューター15を収納しつつグレンタンク3を下降させるように設定した場合、排出作業時間の短縮が可能となるが、グレンタンク3内の穀粒排出後直ぐに格納動作を開始させると、シューター15やグレンタンク3が排出先Tに接触することがあるが、グレンタンク3内の穀粒排出完了と格納動作を開始との間に所定時間のタイムラグを設定することにより、シューター15等の破損を回避できる。
前記シューター15は、シューター15の全長を調節または切替え自在に構成する(図12)。
そのため、シューター15の張り出し位置を変更できるので、排出作業の操作性および作業性を向上させられる。
この場合、シューター伸長スイッチ56またはシューター縮小スイッチ57により第一モータ40および第二モータ44を作動させて張り出し量を調節操作を行うように構成する(図13)。
【0019】
また、所定位置まで張り出し、その後、更に張り出すように、張り出し位置を切り替えるように構成してもよい。
例えば、シューター伸長スイッチ56またはシューター縮小スイッチ57を操作すると、第一モータ40および/または第二モータ44を一定量作動させて、基部側排出樋35または先端側排出樋42を段階的に伸縮させるようにしてもよい(図13)。
前記シューター15には、該シューター15の先端部付近の障害物を検出する障害物検出手段60を設ける(図14)。
障害物検出手段60によりシューター15が排出先(コンテナ・トラック等)Tに接近して(図3)、接触するのを防止し、シューター15および排出部13の破損を防止する。
前記シューター15は、張り出し位置切替スイッチ62によりシューター回動モーター61を作動させてグレンタンク3に対してシューター15の幅方向にスイング自在(首振り自在)に構成する(図15)。
そのため、シューター15を幅方向にスイングするので、排出先(コンテナ・トラック等)に均等に穀粒を排出させられる。
【0020】
操縦部4の液晶等で構成した表示パネル(マルチアイ)66には機体が傾斜してる旨を検出すると、グレンタンク3の上昇を停止させ、機体の傾斜およびグレンタンク3の上昇の停止させた作業状態を表示するように構成する(図16)。
したがって、傾斜状態の排出作業を回避して機体の転倒や損傷を防ぐことができる。
機体の傾斜は、傾斜センサ(車体スロープセンサ)65により検知するように構成する。傾斜センサ65は、傾斜地において機体の傾斜を検出し、また、傾斜地でなくとも、湿田等で機体の一方側が沈下して生じる場合も検出する。また、機体の傾斜方向は左右方向のみならず前後方向の傾斜も含めて検出する。
67はタンク上昇位置検出センサである。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別に説明しているが、これらの実施例は夫々種々組合せ可能であり、図18は、各実施例のセンサやスイッチを組み合わせたブロック図である。
【0021】
(実施例の作用)
操縦部に着座して機体を前進させ、刈取部6により圃場の穀稈を刈取り、刈取った穀稈を脱穀装置2へ供給して脱穀し、脱穀された穀粒は脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク3に貯留する。
グレンタンク3の所定量の穀粒が貯留されると、機体を排出先(コンテナ・トラック等)T付近に移動させる。
次に、グレンタンク3は、機体フレーム1に設けたタンク用フレームタンク支持用フレーム12に昇降自在に取付けているので、グレンタンク3を上昇させ、排出先Tにグレンタンク3の排出部13のシューター15を臨ませ、シャッタ25を開けて排出する。
この場合、グレンタンク3の排出部13にはシューター15を出入り(伸縮)自在に設けているので、グレンタンク3を上昇させてシューター15を張り出して排出作業を行うが、該シューター15の張り出しおよびグレンタンク3の上昇は操縦部4に設けた操作器22によって自動化して行う構成としているので、操作器22により排出操作をすると、グレンタンク3を自動的に所定高さに上昇させ、次に、シューター15をグレンタンク3の側板側板23より外側に突出させて、排出を開始する。
【0022】
次に、穀粒排出が終了して操作器22によりグレンタンク3の格納操作すると、前記シューター15が自動的に格納され、シューター15が格納されると、グレンタンク3を所定高さの作業状態に自動的に下降させる。
したがって、グレンタンク3の上昇および排出と、格納および下降の一連の動作を夫々個別の手動操作をせずに自動化でき、作業効率および作業者の労力を軽減させる。
しかして、操作器22には、グレンタンク3の上昇とシューター15の張り出しとシャッタ25の開口とを自動的に行う穀粒排出スイッチ30と、前記グレンタンク3の下降と前記シューター15の格納と前記シャッタ25の閉とを自動的に行う収納スイッチ31とを設けているので、穀粒排出スイッチ30を操作すると、グレンタンク3を自動的に上昇させてシューター15を張り出し、自動的にシャッタ25を開いて穀粒の排出を開始し、排出作業が終了して収納スイッチ31を押すと、自動的にシャッタ25を閉塞してシューター15を格納し、更にグレンタンク3を元の位置まで下降させる。
【0023】
したがって、穀粒排出スイッチ30による排出操作と、収納スイッチ31による格納操作により排出作業を自動化でき、作業効率および作業者の労力を軽減させる。
グレンタンク3内の下部またはシューター15には、穀粒有無検知センサ穀粒有無検知センサ50を設けているので、グレンタンク3内またはシューター15の穀粒の有無を穀粒有無検知センサ50により検出し、作業者は、高く上昇したグレンタンク3の状況を適確に判断して排出操作を行うことができる。
この場合、前記穀粒有無検知センサ50が穀粒の無いことを検出すると、操作器22の操作をせずとも自動的にシャッタ25を閉じ、シューター15を格納し、前記グレンタンク3を下降させる構成としているので、穀粒排出スイッチ30により排出作業開始操作行うと、グレンタンク3の下降まで自動的に行えて、操作性および作業性を向上させられ、また、自動的にシャッタ25を閉じるので、穀粒こぼれを防止する。
【0024】
即ち、自動排出作業の開始は、穀粒排出スイッチ30の操作によりグレンタンク3の上昇およびシューター15の張り出しおよびシャッタ25の開作動を開始し、穀粒有無検知センサ50による穀粒の不存在の検出によりシューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3の下降をするようにしているので、グレンタンク3の下降まで自動的に行えて、操作性および作業性を向上させられ、また、自動的にシャッタ25を閉じるので、穀粒こぼれを防止する。
また、例えば、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31との独立個別操作が可能であることを前提として、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31を同時に所定時間操作すると、グレンタンク3を自動上昇させてシューター15の張り出しとシャッタ25の開口とを自動的に行って、排出が終了すると、シューター15の格納とシャッタ25の閉塞とグレンタンク3を自動下降させる自動化操作を設定しているので、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の個別操作を選択すると、作業条件にあった自動化操作が可能となって、作業の適格性と操作の自動化による作業性の向上とを両立させることができ、また、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時所定時間操作により排出作業の操作の全自動化が図れ、作業状態による操作形態を選択でき、操作性および作業性を向上させられる。
【0025】
また、例えば、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31との同時所定時間操作等の任意の作業自動化操作を行い、かつ、駐車ブレーキ55を操作すると、グレンタンク3を自動的に所定高さまで上昇させて穀粒を排出し、穀粒排出終了すると、自動的にシューター15を格納してグレンタンク3を下降させ、排出作業を自動化するように構成しているので、排出作業を自動化すると共に、高位置にあるグレンタンク3を確認する等の作業を省略し、しかも、排出作業中の機体を走行させる誤操作を防止して、安全性を向上させられる。
この場合、穀粒有無検知センサ50による穀粒の不存在の検出によりシューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3の下降を開始するように設定しているので、グレンタンク3内またはシューター15の穀粒の有無を穀粒有無検知センサ50により検出し、グレンタンク3の下降動作の自動化を確実に行うことができる。
【0026】
しかして、個別の収納スイッチ31による格納操作によりシューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3の下降の一部または全部を自動化した場合、または、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31との同時操作によるシューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3の下降の一部または全部を自動化した場合、あるいは、穀粒有無検知センサ50による穀粒の不存在の検出によりシューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3の下降の一部または全部を自動化した場合等の格納作動を自動化した場合において、格納作動するに際して、所定時間のタイムラグを設定して、作動させるように構成する。
そのため、排出作業終了後に、シューター15やグレンタンク3が排出先(コンテナ・トラック等)Tに接触する事故等を回避し、シューター15等の破損を防止する。
即ち、例えば、前記格納作動を、シューター15を収納しつつグレンタンク3を下降させるように設定した場合、排出作業時間の短縮が可能となるが、グレンタンク3内の穀粒排出後直ぐに格納動作を開始させると、シューター15やグレンタンク3が排出先Tに接触することがあるが、グレンタンク3内の穀粒排出完了と格納動作を開始との間に所定時間のタイムラグを設定することにより、シューター15等の破損を回避できる。
【0027】
しかして、前記穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31とを同時に所定時間操作により、シューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3の下降の一部または全部を自動化した場合、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時操作に変えて別途設けた排出スイッチ51により排出部13の格納作動の一部または全部を自動化させることができる。
そのため、自動排出作業の開始を、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時操作に変えて、排出スイッチ51の単一操作により行うので、操作が容易となる。
この排出スイッチ51の操作による格納作動が行われるに際して、所定時間のタイムラグを予め設定し、格納作動するように構成すると、排出作業終了後に、シューター15やグレンタンク3が排出先(コンテナ・トラック等)Tに接触する事故等を回避し、シューター15等の破損を防止する。
即ち、例えば、前記格納動作の自動化を、シューター15を収納しつつグレンタンク3を下降させるように設定した場合、排出作業時間の短縮が可能となるが、グレンタンク3内の穀粒排出後直ぐに格納動作を開始させると、シューター15やグレンタンク3が排出先Tに接触することがあるが、グレンタンク3内の穀粒排出完了と格納動作を開始との間に所定時間のタイムラグを設定することにより、シューター15等の破損を回避できる。
【0028】
しかして、前記操作器22は、他の機種のグレンタンク3に接続した縦揚穀装置の上部に設ける排出オーガを操作する操作器22と兼用すると、部品の共用化が図れ、グレンタンク3を昇降させる等の操作手段の追加装置を不要とし、製造コストを上昇させない。
そのため、他の機種の排出オーガの操作器22を兼用した場合では穀粒排出スイッチ30は「張り出し」スイッチ30Aとなり、この「張り出し」スイッチ30Aを押すと、グレンタンク3を上昇させてシューター15を伸ばし、次に、シャッタ25を開けて排出を開始する。
また、前記収納スイッチ31は他の機種の排出オーガの操作器22を兼用した場合の「収納」スイッチ31Aとなり、この「収納」スイッチ31Aを押すと、シャッタ25を自動的に閉じてシューター15を格納してグレンタンク3を下降させる。
しかして、グレンタンク3のシューター15は、第一モータ40に通電して歯車41を回転させると、基部側排出樋35のラック39の作用により、基部側排出樋35に重ねた先端側排出樋42ごとグレンタンク3の側板23より外側に張り出す。
【0029】
次に、先端側排出樋42は先端側排出樋42のラック43と第二モータ44の歯車45とにより基部側排出樋35に対して移動し、張り出される。
排出作業が終了すると、第二モータ44および第一モータ40を逆転させて、シューター15は、先端側排出樋42を基部側排出樋35に重ねて、グレンタンク3の下部に格納する。
シューター15は、シューター15の全長を調節または切替え自在に構成しているので、シューター15の張り出し位置を変更でき、排出作業の操作性および作業性を向上させられる。
この場合、シューター伸長スイッチ56またはシューター縮小スイッチ57により第一モータ40および/または第二モータ44を作動させて基部側排出樋35または先端側排出樋42を伸縮させられるので、排出先Tに対してシューター15を最適な状態に位置させられる。
また、シューター伸長スイッチ56またはシューター縮小スイッチ57を操作すると、第一モータ40および/または第二モータ44を一定量作動させるので、基部側排出樋35または先端側排出樋42を段階的に伸縮させることができ、排出先Tに対してシューター15の位置を切り替えることができる。
【0030】
シューター15には、該シューター15の先端部付近の障害物を検出する障害物検出手段60を設けているので、障害物検出手段60によりシューター15が排出先(コンテナ・トラック等)Tに接近して、接触するのを防止し、シューター15および排出部13の破損を防止する。
シューター15は、グレンタンク3に対してシューター15の幅方向にスイング自在(首振り自在)に構成しているので、グレンタンク3内の穀粒を排出先Tに張り出すときにシューター15を幅方向にスイングさせることができ、排出先Tに均等に穀粒を排出させられる。
操縦部4には、液晶等で構成した表示部(マルチアイ)66を設け、機体が傾斜してる旨を検出すると、グレンタンク3の上昇を停止させ、機体の傾斜およびグレンタンク3の上昇の停止を表示部66に表示するので、作業者は表示部66を視認することで、排出作業時の機体の状態を簡単に把握して傾斜状態の排出作業を回避して機体の転倒や損傷を防ぐことができる。
機体の傾斜は、傾斜センサ65により検出するので、傾斜センサ65は圃場の傾斜の影響で機体が傾斜しているのを検出し、また、傾斜地でなくとも、湿田等で機体の一方側が沈下して生じる場合も検出でき、傾斜状態の排出作業を回避して機体の転倒や損傷を防ぐことができる。
【0031】
また、前記傾斜センサ65は、ピッチング機構やローリング機構の機体の傾斜を検出する傾斜センサ65を利用すると、機体の傾斜方向は左右方向のみならず前後方向の傾斜も含めて検出でき、好適である。
しかして、本願はグレンタンク3の上昇作動と、排出作動と、格納作動を自動化したことが重要であり、自動排出作業の開始および終了させる操作および操作手段の構成は任意であり、穀粒排出スイッチ30および収納スイッチ31と、「張り出し」スイッチ30Aおよび「収納」スイッチ31Aと、排出スイッチ51等の構成に限定されない。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示および説明しているが、これらの実施例は夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
【符号の説明】
【0032】
1…機体フレーム、2…脱穀装置、3…グレンタンク、5…走行装置、6…刈取部、10…穀物供給用揚穀装置、12…タンク支持用フレーム、13…排出部、14…天板、15…シューター、20…上下シリンダ、22…操作器、23…側板、25…シャッタ、30…穀粒排出スイッチ、31…収納スイッチ、32…コントローラ、35…基部側排出樋、36…取付ケース、37…案内体、38…案内溝、39…ラック、40…第一モータ、41…歯車、42…先端側排出樋、43…ラック、44…第二モータ、45…歯車、46…シャッタ開閉シリンダ、50…穀粒有無検知センサ、55…駐車ブレーキ、56…シューター伸長スイッチ、57…シューター縮小スイッチ、60…障害物検出手段、65…傾斜センサ、66…表示部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、機体フレーム1の下方に走行装置を設け、機体フレーム1の上方位置に脱穀装置およびグレンタンクを設け、グレンタンクは、前記機体フレーム側に設けたタンク支持用フレームに昇降自在に取付け、グレンタンクの排出部には格納位置と張り出し位置の間移動自在のシューターおよび開閉自在のシャッタを設けた構成は、公知である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−61452公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知例は、単に、グレンタンクを昇降自在に取付けているだけであるから、グレンタンクの昇降およびシューターの移動およびシャッタの開閉は、作業者が一々操作しなければならず、操作が面倒であるという課題がある。
また、高く上昇したグレンタンクの状況は、作業者にとって視覚で判断するのが困難であり、操作がやりにくいという課題がある。
本願は、グレンタンクを昇降させて排出作業を行う構成において、操作性および作業性を向上するように、工夫したものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、機体フレーム1の下方に走行装置5を設け、機体フレーム1の上方位置に脱穀装置2を設け、脱穀装置2の側方の機体フレーム1の上方位置にグレンタンク3を設け、前記脱穀装置2の前側に刈取部6を設け、前記グレンタンク3の前方に操縦部4を設け、前記グレンタンク3は、前記機体フレーム1側に設けたタンク支持用フレーム12に昇降自在に取付け、前記グレンタンク3の排出部13には格納位置と張り出し位置の間移動自在のシューター15および開閉自在のシャッタ25を設け、前記グレンタンク3の昇降およびシューター15の移動および前記シャッタ25の開閉は、前記操縦部4に設けた操作器22による操作で自動的に行う構成としたことを特徴とするコンバインとしたものであり、操作器22により排出操作をすると、グレンタンク3を自動的に所定高さに上昇させ、次に、シューター15をグレンタンク3の側板より外側に突出させて、排出を開始し、穀粒排出が終了して操作器22によりグレンタンク3の格納操作すると、シューター15が自動的に格納され、グレンタンク3を所定高さの作業状態に自動的に下降させる。
本発明は、前記操作器22には、グレンタンク3の上昇とシューター15の張り出しとシャッタ25の開き作動とを自動的に行う穀粒排出スイッチ30と、前記グレンタンク3の下降と前記シューター15の格納と前記シャッタ25の閉じ作動とを自動的に行う収納スイッチ31とを設けたことを特徴とするコンバインとしたものであり、操作器22の穀粒排出スイッチ30を操作すると、グレンタンク3を自動的に上昇させてシューター15を張り出し、自動的にシャッタ25を開いて穀粒の排出を開始し、排出作業が終了して収納スイッチ31を押すと、自動的にシャッタ25を閉塞してシューター15を格納し、更にグレンタンク3を元の位置まで下降させる。
本発明は、前記グレンタンク3内または前記シューター15には、穀粒の有無を検出する穀粒有無検知センサ50を設けたことを特徴とするコンバインとしたものであり、グレンタンク3内またはシューター15の穀粒の有無を穀粒有無検知センサ50により検出し、作業者は、高く上昇したグレンタンク3の状況を適確に判断して排出操作を行える。
本発明は、前記穀粒有無検知センサ50による穀粒不存在の検出により、前記操作器22の操作をせずとも自動的にシャッタ25の閉じ作動と、前記シューター15の格納と、前記グレンタンク3の下降とを自動的に行う構成としたことを特徴とするコンバインとしたものであり、自動排出作業の開始を穀粒排出スイッチ30の操作により行ってグレンタンク3の上昇およびシューター15の張り出しおよびシャッタ25の開作動を開始し、穀粒有無検知センサ50による穀粒の不存在の検出によりシューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3を下降させ、グレンタンク3の上昇からグレンタンク3の下降まで自動的に行え、また、自動的にシャッタ25を閉じるので、穀粒こぼれを防止する。
本発明は、前記操作器22の穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31を所定時間同時操作することにより、前記グレンタンク3を自動的に上昇させて穀粒を排出させ、穀粒の排出終了時に前記穀粒有無検知センサ50によって穀粒不存在を検出すると、前記グレンタンク3を下降させる自動排出操作となる構成としたことを特徴とするコンバインとしたものであり、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時所定時間操作により、グレンタンク3を自動上昇させてシューター15の張り出しとシャッタ25の開口とを自動的に行って、排出が終了すると、シューター15の格納とシャッタ25の閉塞とグレンタンク3を自動下降させる。
本発明は、前記操縦部4に設けた駐車ブレーキ55を操作し、且つ、前記操作器22の穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31とを同時に所定時間操作することによりグレンタンク3の昇降および前記シューター15の移動および前記シャッタ25の開閉を自動的に行う構成としたことを特徴とするコンバインとしたものであり、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31との同時所定時間操作等の任意の作業自動化操作を行い、かつ、駐車ブレーキ55を操作すると、グレンタンク3を自動的に所定高さまで上昇させて穀粒を排出し、穀粒排出終了すると、自動的にシューター15を格納してグレンタンク3を下降させ、排出作業を自動化する。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、操作器22により排出操作をすると、グレンタンク3の上昇および排出と、格納および下降の一連の動作を夫々個別の手動操作をせずに自動化でき、作業能率が向上すると共に、作業者の労力を軽減することができる。
請求項2の発明では、穀粒排出スイッチ30による排出操作と、収納スイッチ31による格納操作により排出作業を自動化でき、作業能率が向上すると共に、作業者の労力を軽減することができる。
請求項3の発明では、グレンタンク3内またはシューター15の穀粒の有無を穀粒有無検知センサ50により検出し、作業者は、高く上昇したグレンタンク3の状況を適確に判断して排出操作を行うことができ、排出作業の精度を高めることができる。
請求項4の発明では、穀粒排出スイッチ30により排出作業開始操作行うと、グレンタンク3の上昇からグレンタンク3の下降まで自動的に行えて、操作性および作業性を向上させられ、また、自動的にシャッタ25を閉じるので、穀粒こぼれを防止することができる。
請求項5の発明では、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時所定時間操作により排出作業の操作の全自動化が図れ、操作性および作業性を向上させられる。
請求項6の発明では、排出作業を自動化すると共に、高位置にあるグレンタンク3を確認する等の作業を省略し、しかも、排出作業中の機体を走行させる誤操作を防止して、安全性を向上させられる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】グレンタンク部分の拡大側面図。
【図3】同側面図。
【図4】排出部の概略斜視図。
【図5】シューターが伸びた状態の概略斜視図。
【図6】操作器の正面図。
【図7】ブロック図。
【図8】他の実施例のブロック図。
【図9】他の実施例のブロック図。
【図10】他の実施例のブロック図。
【図11】他の実施例のブロック図。
【図12】他の実施例のブロック図。
【図13】他の実施例のブロック図。
【図14】他の実施例のブロック図。
【図15】他の実施例のブロック図。
【図16】他の実施例のブロック図。
【図17】機体の傾斜によりグレンタンクの上昇を停止させる模式図。
【図18】各実施例のセンサやスイッチを組み合わせて設けたブロック図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は大豆、小豆、米、麦、蕎麦等の穀物を刈取り脱穀するコンバインの機体フレーム(移動車体)であり、該機体フレーム1の上方位置に設けた脱穀装置(図示省略)の側部にはグレンタンク3を設ける。4は前記グレンタンク3の前側に設けた操縦部、5は前記機体フレーム1の下方に設けた走行装置、6は前記脱穀装置2および前記操縦部4の前側に位置する刈取部である。
前記グレンタンク3には、前記脱穀装置2内に設けた一番コンベアの終端部に接続した穀物貯留用揚穀装置10の上部を接続し(図3)、穀物貯留用揚穀装置10は前記一番コンベアにより取出された穀物をグレンタンク3に一時貯留する。
グレンタンク3は、機体フレーム1に設けたタンク支持用フレーム12に昇降自在に取付ける。グレンタンク3は下部に排出部13を設け、グレンタンク3は刈取脱穀作業を行っている作業位置から所定高さまで上昇させた排出位置でグレンタンク3内の穀粒を排出するように構成している。
例えば、グレンタンク3は、刈取脱穀作業を行っている作業位置から前記排出部13がグレンタンク3の天板14より上方に位置する排出位置まで上昇してグレンタンク3内の穀粒を排出するように構成している。
【0009】
なお、穀物貯留用揚穀装置10の上部とグレンタンク3との接続は、例えば、後述するグレンタンク3の前記排出部13に設けた移動(出入り)自在のシューター15のように、穀物貯留用揚穀装置10に移動(出入り)自在のシューター16を設け、刈取脱穀作業を行っている作業位置では穀物貯留用揚穀装置10からグレンタンク3に穀粒が入るように穀物貯留用揚穀装置10のシューター16をグレンタンク3に自動的に接続し、グレンタンク3を排出位置まで上昇させるときは穀物貯留用揚穀装置10のシューター16を引っ込めて接続を自動的に解除するように構成すればよく、本願の要旨ではないので、詳細は省略する。
グレンタンク3と機体フレーム1との間にはグレンタンク3を昇降させる上下シリンダ20を設ける。
グレンタンク3の排出部13には移動(出入り)自在のシューター15を設け、該シューター15およびグレンタンク3の昇降を操縦部4に設けた操作器(オーガパネル)22による操作でシューター15の移動を自動化して行う。
【0010】
即ち、操作器22により排出操作をすると、グレンタンク3を自動的に所定高さに上昇させ、次に、シューター15をグレンタンク3の側板23より突出させて、排出準備を完了する。
排出準備が整うと、シューター15の下方に運搬車あるいは貯留タンクの投入口を臨ませる。
前記排出部13には開閉自在のシャッタ25を設け、シャッタ25を開けると、グレンタンク3内の穀粒を排出が開始される。
穀粒排出が終了すると、操作器22によりグレンタンク3の格納操作により前記シューター15を自動的に格納し、グレンタンク3を所定高さの作業状態に自動的に下降させる。
したがって、グレンタンク3の上昇および穀粒排出と、シューター15の格納およびグレンタンク3の下降の一連の動作を手動操作をせずに自動化でき、作業効率および作業者の労力を軽減させる。
【0011】
しかして、操作器22には、グレンタンク3の上昇とシューター15の張り出しとシャッタ25の開口とを自動的に行う穀粒排出スイッチ30と、前記グレンタンク3の下降と前記シューター15の格納と前記シャッタ25の閉とを自動的に行う収納スイッチ31とを設ける。
この場合、前記操作器22は、前記操縦部4に設けた、他の機種のグレンタンク3に接続した縦揚穀装置の上部に設ける排出オーガを操作する操作器22と兼用すると、部品の共用化が図れ、グレンタンク3を昇降させる等の操作手段の追加装置を不要とし、製造コストを上昇させない。
そのため、他の機種の排出オーガの操作器22を共用した場合では穀粒排出スイッチ30は「張り出し」スイッチ30Aとなり、この「張り出し」スイッチ30Aを操作すると、グレンタンク3を上昇させてシューター15を伸ばし、次に、シャッタ25を開けて排出を開始する。
また、前記収納スイッチ31は他の機種の排出オーガの操作器22を共用した場合には「収納」スイッチ31Aとなり、この収納スイッチ31Aを操作すると、シャッタ25を自動的に閉じてシューター15を格納してグレンタンク3を下降させる。
32はコントローラである。
【0012】
また、本願では、グレンタンク3を昇降させて穀粒排出作業を行うので、排出オーガを使用する他の機種に比して、排出時間を短縮でき、また、大豆等の穀粒の場合排出時の損傷を抑制でき、好適である。
前記シューター15の出入り構成は任意であるが、一例を示すと、シューター15は基部側排出樋35をグレンタンク3の下部に設けた取付ケース36に移動自在に設ける。基部側排出樋35の案内体37をグレンタンク3側に設けた取付ケース36の案内溝38に嵌合させる。基部側排出樋35にはラック39を設け、ラック39には第一モータ40の歯車41を噛み合わせる。
基部側排出樋35の上面には先端側排出樋42を重ね、先端側排出樋42のラック43に第二モータ44の歯車45を噛み合わせる。
したがって、シューター15は、先端側排出樋42を重ねた基部側排出樋35を、グレンタンク3の下部に格納し、第一モータ40を正転させて基部側排出樋35をグレンタンク3に対して移動させ、第二モータ44を正転させて基部側排出樋35に対して先端側排出樋42を移動させて伸ばし、排出状態にする。そして、第二モータ44および第一モータ40を夫々逆転させて、シューター15は、先端側排出樋42を基部側排出樋35に重ねて、グレンタンク3の下部に格納する。
【0013】
また、前記排出部13のシャッタ25は、シューター15の基部側排出樋35に嵌合させたグレンタンク3の下部に排出部13のシャッタ25を配置し、シャッタ25にはシャッタ開閉シリンダ46を取付け、シャッタ開閉シリンダ46によりシャッタ25を上下させて開閉する。
また、穀粒排出スイッチ30の操作によるグレンタンク3の上昇とシューター15の張り出しとシャッタ25の開口との自動化と、収納スイッチ31の操作によるグレンタンク3の下降とシューター15の格納とシャッタ25の閉との自動化を、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31との独立個別操作により可能であることを前提として、例えば、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31とを同時に所定時間操作すると、グレンタンク3を自動上昇させてシューター15の張り出しとシャッタ25の開口とを自動的に行い、排出が終了すると、シューター15の格納とシャッタ25の閉塞とグレンタンク3を自動下降させるまで自動化する設定とすると、作業状態による操作形態を選択でき、操作性および作業性を向上させられる。
【0014】
即ち、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の個別操作による作業の自動化のみならず、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31を同時所定時間操作により、グレンタンク3の上昇排出作業からグレンタンク3の下降収納作業までを自動化でき、作業状態による操作形態を選択でき、操作性および作業性を向上させられる。
前記グレンタンク3内の下部または前記シューター15には、穀粒有無検知センサ50を設ける。穀粒有無検知センサ50はグレンタンク3内またはシューター15の穀粒の有無を検出する(図8)。
即ち、穀粒排出スイッチ30(「張り出し」スイッチ30A)によりグレンタンク3の上昇とシューター15の張り出しとシャッタ25の開口とを自動的に行って、穀粒有無検知センサ50は、グレンタンク3内またはシューター15の穀粒の有無を検出する。
そのため、作業者は、高く上昇したグレンタンク3の状況を適確に判断して排出操作を行うことができる。
前記穀粒有無検知センサ50は、接触式あるいは非接触式のセンサにより構成する。
【0015】
しかして、穀粒排出スイッチ30(「張り出し」スイッチ30A)とは別に設けた排出スイッチ51により穀粒排出を自動的に行い、前記穀粒有無検知センサ50が穀粒の無いことを検出すると、操作器22の操作をせずとも自動的にシャッタ25を閉じ、シューター15を格納し、前記グレンタンク3を下降させる構成すると(図9)、操作性および作業性を向上させられて、好適である。
また、自動的にシャッタ25を閉じてシューター15を格納させるので、穀粒こぼれを防止する。
即ち、穀粒有無検知センサ50が穀粒の無いことを検出して排出作業の終了を確認しても、グレンタンク3内には僅かではあるが、残留する穀粒があり、この残留する穀粒がこぼれのを、自動的にシャッタ25を閉じてシューター15を格納させるので、防止できる。
また、穀粒排出スイッチ30(「張り出し」スイッチ30A)により穀粒排出を自動的に行い、前記穀粒有無検知センサ50が穀粒の無いことを検出すると、操作器22の操作をせずとも自動的にシャッタ25を閉じ、シューター15を格納し、前記グレンタンク3を下降させる構成としてもよい。
【0016】
また、前記穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31との同時所定時間操作等の任意の作業自動化操作を行い、かつ、駐車ブレーキ55を操作すると(図10)、グレンタンク3を自動的に所定高さまで上昇させて穀粒を排出し、穀粒排出終了すると、自動的にシューター15を格納してグレンタンク3を下降させ、排出作業を自動化するように構成する。
そのため、排出作業を自動化すると共に、高位置にあるグレンタンク3を確認する等の作業を省略し、しかも、排出作業中の機体を走行させる誤操作を防止して、安全性を向上させられる。
また、自動排出作業の開始は、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時操作に変えて、別途設けた排出スイッチ51の操作によりグレンタンク3の上昇およびシューター15の張り出しおよびシャッタ25の開作動を開始し、前記穀粒有無検知センサ50による穀粒の不存在の検出によりシューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3の下降をするようにしてもよい(図11)。
【0017】
即ち、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31との同時所定時間操作等の任意の作業自動化操作によりグレンタンク3の上昇排出作業からグレンタンク3の下降収納作業までを自動化した場合においても、穀粒有無検知センサ50により穀粒の不存在を検出すると、グレンタンク3の下降収納作業を行うように設定すると、操作性および作業性を向上させられだけでなく、グレンタンク3の下降収納作業を確実に行えて、好適である。
また、自動排出作業の開始を、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時操作に変えて、排出スイッチ51の単一操作により行うので、操作が容易となる。
また、前記の穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時操作等の自動排出作業操作が行われた場合で、穀粒有無検知センサ50による穀粒の不存在の検出によりシューター15の格納および/またはグレンタンク3の下降の開始の格納動作に際して、所定時間のタイムラグを設定して、作動させるように構成する。
そのため、排出作業終了後に、シューター15やグレンタンク3が排出先(コンテナ・トラック等)Tに接触する事故等を回避し、シューター15等の破損を防止する。
【0018】
即ち、例えば、前記格納動作を、シューター15を収納しつつグレンタンク3を下降させるように設定した場合、排出作業時間の短縮が可能となるが、グレンタンク3内の穀粒排出後直ぐに格納動作を開始させると、シューター15やグレンタンク3が排出先Tに接触することがあるが、グレンタンク3内の穀粒排出完了と格納動作を開始との間に所定時間のタイムラグを設定することにより、シューター15等の破損を回避できる。
前記シューター15は、シューター15の全長を調節または切替え自在に構成する(図12)。
そのため、シューター15の張り出し位置を変更できるので、排出作業の操作性および作業性を向上させられる。
この場合、シューター伸長スイッチ56またはシューター縮小スイッチ57により第一モータ40および第二モータ44を作動させて張り出し量を調節操作を行うように構成する(図13)。
【0019】
また、所定位置まで張り出し、その後、更に張り出すように、張り出し位置を切り替えるように構成してもよい。
例えば、シューター伸長スイッチ56またはシューター縮小スイッチ57を操作すると、第一モータ40および/または第二モータ44を一定量作動させて、基部側排出樋35または先端側排出樋42を段階的に伸縮させるようにしてもよい(図13)。
前記シューター15には、該シューター15の先端部付近の障害物を検出する障害物検出手段60を設ける(図14)。
障害物検出手段60によりシューター15が排出先(コンテナ・トラック等)Tに接近して(図3)、接触するのを防止し、シューター15および排出部13の破損を防止する。
前記シューター15は、張り出し位置切替スイッチ62によりシューター回動モーター61を作動させてグレンタンク3に対してシューター15の幅方向にスイング自在(首振り自在)に構成する(図15)。
そのため、シューター15を幅方向にスイングするので、排出先(コンテナ・トラック等)に均等に穀粒を排出させられる。
【0020】
操縦部4の液晶等で構成した表示パネル(マルチアイ)66には機体が傾斜してる旨を検出すると、グレンタンク3の上昇を停止させ、機体の傾斜およびグレンタンク3の上昇の停止させた作業状態を表示するように構成する(図16)。
したがって、傾斜状態の排出作業を回避して機体の転倒や損傷を防ぐことができる。
機体の傾斜は、傾斜センサ(車体スロープセンサ)65により検知するように構成する。傾斜センサ65は、傾斜地において機体の傾斜を検出し、また、傾斜地でなくとも、湿田等で機体の一方側が沈下して生じる場合も検出する。また、機体の傾斜方向は左右方向のみならず前後方向の傾斜も含めて検出する。
67はタンク上昇位置検出センサである。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別に説明しているが、これらの実施例は夫々種々組合せ可能であり、図18は、各実施例のセンサやスイッチを組み合わせたブロック図である。
【0021】
(実施例の作用)
操縦部に着座して機体を前進させ、刈取部6により圃場の穀稈を刈取り、刈取った穀稈を脱穀装置2へ供給して脱穀し、脱穀された穀粒は脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク3に貯留する。
グレンタンク3の所定量の穀粒が貯留されると、機体を排出先(コンテナ・トラック等)T付近に移動させる。
次に、グレンタンク3は、機体フレーム1に設けたタンク用フレームタンク支持用フレーム12に昇降自在に取付けているので、グレンタンク3を上昇させ、排出先Tにグレンタンク3の排出部13のシューター15を臨ませ、シャッタ25を開けて排出する。
この場合、グレンタンク3の排出部13にはシューター15を出入り(伸縮)自在に設けているので、グレンタンク3を上昇させてシューター15を張り出して排出作業を行うが、該シューター15の張り出しおよびグレンタンク3の上昇は操縦部4に設けた操作器22によって自動化して行う構成としているので、操作器22により排出操作をすると、グレンタンク3を自動的に所定高さに上昇させ、次に、シューター15をグレンタンク3の側板側板23より外側に突出させて、排出を開始する。
【0022】
次に、穀粒排出が終了して操作器22によりグレンタンク3の格納操作すると、前記シューター15が自動的に格納され、シューター15が格納されると、グレンタンク3を所定高さの作業状態に自動的に下降させる。
したがって、グレンタンク3の上昇および排出と、格納および下降の一連の動作を夫々個別の手動操作をせずに自動化でき、作業効率および作業者の労力を軽減させる。
しかして、操作器22には、グレンタンク3の上昇とシューター15の張り出しとシャッタ25の開口とを自動的に行う穀粒排出スイッチ30と、前記グレンタンク3の下降と前記シューター15の格納と前記シャッタ25の閉とを自動的に行う収納スイッチ31とを設けているので、穀粒排出スイッチ30を操作すると、グレンタンク3を自動的に上昇させてシューター15を張り出し、自動的にシャッタ25を開いて穀粒の排出を開始し、排出作業が終了して収納スイッチ31を押すと、自動的にシャッタ25を閉塞してシューター15を格納し、更にグレンタンク3を元の位置まで下降させる。
【0023】
したがって、穀粒排出スイッチ30による排出操作と、収納スイッチ31による格納操作により排出作業を自動化でき、作業効率および作業者の労力を軽減させる。
グレンタンク3内の下部またはシューター15には、穀粒有無検知センサ穀粒有無検知センサ50を設けているので、グレンタンク3内またはシューター15の穀粒の有無を穀粒有無検知センサ50により検出し、作業者は、高く上昇したグレンタンク3の状況を適確に判断して排出操作を行うことができる。
この場合、前記穀粒有無検知センサ50が穀粒の無いことを検出すると、操作器22の操作をせずとも自動的にシャッタ25を閉じ、シューター15を格納し、前記グレンタンク3を下降させる構成としているので、穀粒排出スイッチ30により排出作業開始操作行うと、グレンタンク3の下降まで自動的に行えて、操作性および作業性を向上させられ、また、自動的にシャッタ25を閉じるので、穀粒こぼれを防止する。
【0024】
即ち、自動排出作業の開始は、穀粒排出スイッチ30の操作によりグレンタンク3の上昇およびシューター15の張り出しおよびシャッタ25の開作動を開始し、穀粒有無検知センサ50による穀粒の不存在の検出によりシューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3の下降をするようにしているので、グレンタンク3の下降まで自動的に行えて、操作性および作業性を向上させられ、また、自動的にシャッタ25を閉じるので、穀粒こぼれを防止する。
また、例えば、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31との独立個別操作が可能であることを前提として、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31を同時に所定時間操作すると、グレンタンク3を自動上昇させてシューター15の張り出しとシャッタ25の開口とを自動的に行って、排出が終了すると、シューター15の格納とシャッタ25の閉塞とグレンタンク3を自動下降させる自動化操作を設定しているので、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の個別操作を選択すると、作業条件にあった自動化操作が可能となって、作業の適格性と操作の自動化による作業性の向上とを両立させることができ、また、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時所定時間操作により排出作業の操作の全自動化が図れ、作業状態による操作形態を選択でき、操作性および作業性を向上させられる。
【0025】
また、例えば、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31との同時所定時間操作等の任意の作業自動化操作を行い、かつ、駐車ブレーキ55を操作すると、グレンタンク3を自動的に所定高さまで上昇させて穀粒を排出し、穀粒排出終了すると、自動的にシューター15を格納してグレンタンク3を下降させ、排出作業を自動化するように構成しているので、排出作業を自動化すると共に、高位置にあるグレンタンク3を確認する等の作業を省略し、しかも、排出作業中の機体を走行させる誤操作を防止して、安全性を向上させられる。
この場合、穀粒有無検知センサ50による穀粒の不存在の検出によりシューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3の下降を開始するように設定しているので、グレンタンク3内またはシューター15の穀粒の有無を穀粒有無検知センサ50により検出し、グレンタンク3の下降動作の自動化を確実に行うことができる。
【0026】
しかして、個別の収納スイッチ31による格納操作によりシューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3の下降の一部または全部を自動化した場合、または、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31との同時操作によるシューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3の下降の一部または全部を自動化した場合、あるいは、穀粒有無検知センサ50による穀粒の不存在の検出によりシューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3の下降の一部または全部を自動化した場合等の格納作動を自動化した場合において、格納作動するに際して、所定時間のタイムラグを設定して、作動させるように構成する。
そのため、排出作業終了後に、シューター15やグレンタンク3が排出先(コンテナ・トラック等)Tに接触する事故等を回避し、シューター15等の破損を防止する。
即ち、例えば、前記格納作動を、シューター15を収納しつつグレンタンク3を下降させるように設定した場合、排出作業時間の短縮が可能となるが、グレンタンク3内の穀粒排出後直ぐに格納動作を開始させると、シューター15やグレンタンク3が排出先Tに接触することがあるが、グレンタンク3内の穀粒排出完了と格納動作を開始との間に所定時間のタイムラグを設定することにより、シューター15等の破損を回避できる。
【0027】
しかして、前記穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31とを同時に所定時間操作により、シューター15の格納およびシャッタ25の閉塞およびグレンタンク3の下降の一部または全部を自動化した場合、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時操作に変えて別途設けた排出スイッチ51により排出部13の格納作動の一部または全部を自動化させることができる。
そのため、自動排出作業の開始を、穀粒排出スイッチ30と収納スイッチ31の同時操作に変えて、排出スイッチ51の単一操作により行うので、操作が容易となる。
この排出スイッチ51の操作による格納作動が行われるに際して、所定時間のタイムラグを予め設定し、格納作動するように構成すると、排出作業終了後に、シューター15やグレンタンク3が排出先(コンテナ・トラック等)Tに接触する事故等を回避し、シューター15等の破損を防止する。
即ち、例えば、前記格納動作の自動化を、シューター15を収納しつつグレンタンク3を下降させるように設定した場合、排出作業時間の短縮が可能となるが、グレンタンク3内の穀粒排出後直ぐに格納動作を開始させると、シューター15やグレンタンク3が排出先Tに接触することがあるが、グレンタンク3内の穀粒排出完了と格納動作を開始との間に所定時間のタイムラグを設定することにより、シューター15等の破損を回避できる。
【0028】
しかして、前記操作器22は、他の機種のグレンタンク3に接続した縦揚穀装置の上部に設ける排出オーガを操作する操作器22と兼用すると、部品の共用化が図れ、グレンタンク3を昇降させる等の操作手段の追加装置を不要とし、製造コストを上昇させない。
そのため、他の機種の排出オーガの操作器22を兼用した場合では穀粒排出スイッチ30は「張り出し」スイッチ30Aとなり、この「張り出し」スイッチ30Aを押すと、グレンタンク3を上昇させてシューター15を伸ばし、次に、シャッタ25を開けて排出を開始する。
また、前記収納スイッチ31は他の機種の排出オーガの操作器22を兼用した場合の「収納」スイッチ31Aとなり、この「収納」スイッチ31Aを押すと、シャッタ25を自動的に閉じてシューター15を格納してグレンタンク3を下降させる。
しかして、グレンタンク3のシューター15は、第一モータ40に通電して歯車41を回転させると、基部側排出樋35のラック39の作用により、基部側排出樋35に重ねた先端側排出樋42ごとグレンタンク3の側板23より外側に張り出す。
【0029】
次に、先端側排出樋42は先端側排出樋42のラック43と第二モータ44の歯車45とにより基部側排出樋35に対して移動し、張り出される。
排出作業が終了すると、第二モータ44および第一モータ40を逆転させて、シューター15は、先端側排出樋42を基部側排出樋35に重ねて、グレンタンク3の下部に格納する。
シューター15は、シューター15の全長を調節または切替え自在に構成しているので、シューター15の張り出し位置を変更でき、排出作業の操作性および作業性を向上させられる。
この場合、シューター伸長スイッチ56またはシューター縮小スイッチ57により第一モータ40および/または第二モータ44を作動させて基部側排出樋35または先端側排出樋42を伸縮させられるので、排出先Tに対してシューター15を最適な状態に位置させられる。
また、シューター伸長スイッチ56またはシューター縮小スイッチ57を操作すると、第一モータ40および/または第二モータ44を一定量作動させるので、基部側排出樋35または先端側排出樋42を段階的に伸縮させることができ、排出先Tに対してシューター15の位置を切り替えることができる。
【0030】
シューター15には、該シューター15の先端部付近の障害物を検出する障害物検出手段60を設けているので、障害物検出手段60によりシューター15が排出先(コンテナ・トラック等)Tに接近して、接触するのを防止し、シューター15および排出部13の破損を防止する。
シューター15は、グレンタンク3に対してシューター15の幅方向にスイング自在(首振り自在)に構成しているので、グレンタンク3内の穀粒を排出先Tに張り出すときにシューター15を幅方向にスイングさせることができ、排出先Tに均等に穀粒を排出させられる。
操縦部4には、液晶等で構成した表示部(マルチアイ)66を設け、機体が傾斜してる旨を検出すると、グレンタンク3の上昇を停止させ、機体の傾斜およびグレンタンク3の上昇の停止を表示部66に表示するので、作業者は表示部66を視認することで、排出作業時の機体の状態を簡単に把握して傾斜状態の排出作業を回避して機体の転倒や損傷を防ぐことができる。
機体の傾斜は、傾斜センサ65により検出するので、傾斜センサ65は圃場の傾斜の影響で機体が傾斜しているのを検出し、また、傾斜地でなくとも、湿田等で機体の一方側が沈下して生じる場合も検出でき、傾斜状態の排出作業を回避して機体の転倒や損傷を防ぐことができる。
【0031】
また、前記傾斜センサ65は、ピッチング機構やローリング機構の機体の傾斜を検出する傾斜センサ65を利用すると、機体の傾斜方向は左右方向のみならず前後方向の傾斜も含めて検出でき、好適である。
しかして、本願はグレンタンク3の上昇作動と、排出作動と、格納作動を自動化したことが重要であり、自動排出作業の開始および終了させる操作および操作手段の構成は任意であり、穀粒排出スイッチ30および収納スイッチ31と、「張り出し」スイッチ30Aおよび「収納」スイッチ31Aと、排出スイッチ51等の構成に限定されない。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示および説明しているが、これらの実施例は夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
【符号の説明】
【0032】
1…機体フレーム、2…脱穀装置、3…グレンタンク、5…走行装置、6…刈取部、10…穀物供給用揚穀装置、12…タンク支持用フレーム、13…排出部、14…天板、15…シューター、20…上下シリンダ、22…操作器、23…側板、25…シャッタ、30…穀粒排出スイッチ、31…収納スイッチ、32…コントローラ、35…基部側排出樋、36…取付ケース、37…案内体、38…案内溝、39…ラック、40…第一モータ、41…歯車、42…先端側排出樋、43…ラック、44…第二モータ、45…歯車、46…シャッタ開閉シリンダ、50…穀粒有無検知センサ、55…駐車ブレーキ、56…シューター伸長スイッチ、57…シューター縮小スイッチ、60…障害物検出手段、65…傾斜センサ、66…表示部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体フレーム(1)の下方に走行装置(5)を設け、機体フレーム(1)の上方位置に脱穀装置(2)を設け、脱穀装置(2)の側方の機体フレーム(1)の上方位置にグレンタンク(3)を設け、前記脱穀装置(2)の前側に刈取部(6)を設け、前記グレンタンク(3)の前方に操縦部(4)を設け、前記グレンタンク(3)は、前記機体フレーム(1)側に設けたタンク支持用フレーム(12)に昇降自在に取付け、前記グレンタンク(3)の排出部(13)には格納位置と張り出し位置の間移動自在のシューター(15)および開閉自在のシャッタ(25)を設け、前記グレンタンク(3)の昇降およびシューター(15)の移動および前記シャッタ(25)の開閉は、前記操縦部(4)に設けた操作器(22)による操作で自動的に行う構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
請求項1において、前記操作器(22)には、グレンタンク(3)の上昇とシューター(15)の張り出しとシャッタ(25)の開き作動とを自動的に行う穀粒排出スイッチ(30)と、前記グレンタンク(3)の下降と前記シューター(15)の格納と前記シャッタ(25)の閉じ作動とを自動的に行う収納スイッチ(31)とを設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記グレンタンク(3)内または前記シューター(15)には、穀粒の有無を検出する穀粒有無検知センサ(50)を設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項4】
請求項3において、前記穀粒有無検知センサ(50)による穀粒不存在の検出により、前記操作器(22)の操作をせずとも自動的にシャッタ(25)の閉じ作動と、前記シューター(15)の格納と、前記グレンタンク(3)の下降とを自動的に行う構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項5】
請求項4において、前記操作器(22)の穀粒排出スイッチ(30)と収納スイッチ(31)を所定時間同時操作することにより、前記グレンタンク(3)を自動的に上昇させて穀粒を排出させ、穀粒の排出終了時に前記穀粒有無検知センサ(50)によって穀粒不存在を検出すると、前記グレンタンク(3)を下降させる自動排出操作となる構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項6】
請求項2において、前記操縦部(4)に設けた駐車ブレーキ(55)を操作し、且つ、前記操作器(22)の穀粒排出スイッチ(30)と収納スイッチ(31)とを同時に所定時間操作することによりグレンタンク(3)の昇降および前記シューター(15)の移動および前記シャッタ(25)の開閉を自動的に行う構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項1】
機体フレーム(1)の下方に走行装置(5)を設け、機体フレーム(1)の上方位置に脱穀装置(2)を設け、脱穀装置(2)の側方の機体フレーム(1)の上方位置にグレンタンク(3)を設け、前記脱穀装置(2)の前側に刈取部(6)を設け、前記グレンタンク(3)の前方に操縦部(4)を設け、前記グレンタンク(3)は、前記機体フレーム(1)側に設けたタンク支持用フレーム(12)に昇降自在に取付け、前記グレンタンク(3)の排出部(13)には格納位置と張り出し位置の間移動自在のシューター(15)および開閉自在のシャッタ(25)を設け、前記グレンタンク(3)の昇降およびシューター(15)の移動および前記シャッタ(25)の開閉は、前記操縦部(4)に設けた操作器(22)による操作で自動的に行う構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
請求項1において、前記操作器(22)には、グレンタンク(3)の上昇とシューター(15)の張り出しとシャッタ(25)の開き作動とを自動的に行う穀粒排出スイッチ(30)と、前記グレンタンク(3)の下降と前記シューター(15)の格納と前記シャッタ(25)の閉じ作動とを自動的に行う収納スイッチ(31)とを設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記グレンタンク(3)内または前記シューター(15)には、穀粒の有無を検出する穀粒有無検知センサ(50)を設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項4】
請求項3において、前記穀粒有無検知センサ(50)による穀粒不存在の検出により、前記操作器(22)の操作をせずとも自動的にシャッタ(25)の閉じ作動と、前記シューター(15)の格納と、前記グレンタンク(3)の下降とを自動的に行う構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項5】
請求項4において、前記操作器(22)の穀粒排出スイッチ(30)と収納スイッチ(31)を所定時間同時操作することにより、前記グレンタンク(3)を自動的に上昇させて穀粒を排出させ、穀粒の排出終了時に前記穀粒有無検知センサ(50)によって穀粒不存在を検出すると、前記グレンタンク(3)を下降させる自動排出操作となる構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項6】
請求項2において、前記操縦部(4)に設けた駐車ブレーキ(55)を操作し、且つ、前記操作器(22)の穀粒排出スイッチ(30)と収納スイッチ(31)とを同時に所定時間操作することによりグレンタンク(3)の昇降および前記シューター(15)の移動および前記シャッタ(25)の開閉を自動的に行う構成としたことを特徴とするコンバイン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2011−4710(P2011−4710A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−153814(P2009−153814)
【出願日】平成21年6月29日(2009.6.29)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月29日(2009.6.29)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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