説明

ゴミ取りロール清掃装置と洗浄液吐出ノズル

【課題】平板材料の表面に付着しているゴミを拭き取るゴミ取りロール31の清掃装置32の洗浄液吐出ノズル30の塵埃微粉による目詰まりを解消する。
【解決手段】洗浄液吐出口11と、洗浄液供給管12から供給される洗浄液が入り込む注入口13と、注入口から吐出口まで洗浄液を導く流通管14を具備するノズル本体15に、流通管14から吐出口に向けて進退移動する針桿16と、針桿を吐出口に向けて進退駆動する駆動装置17を付設する。吐出口に塵埃微粉が入り込んでも、その塵埃微粉が、流通管から吐出口へと移動する針桿に叩き出され、同時に、洗浄液にも流し出されるので、吐出口の目詰まりが回避される。吐出ノズル30の内側から塵埃微粉を吐出し排除するので、吐出口がシートで覆われていても支障を来さず、清掃装置の拭取シート18をゴミ取りロール31に摺接させるバックアップ材に吐出ノズルを使用することも出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置や塗工装置、エンボス・形押装置等の加工装置へと搬送されるプラスチックフイルム、金属シート、プラスチック板、金属板、ダンボール、紙、布帛等の平板材料の表面に付着している塵埃微粉を拭き取るゴミ取りロールの清掃装置と洗浄液吐出ノズルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
搬送装置に搬送される平板材料の表面に付着している塵埃微粉を拭き取る拭取りロールとして、周面が粘着性を帯びたロールが使用されている(例えば、特許文献1、2、3、4、5、6、7、8参照)。
この種のゴミ取りロール31を、図1に示すように、塵埃微粉を発見したときだけ押し出して平板材料33に作用させることは公知である(例えば、特許文献1、2、3、5、6、7、8参照)。
図1〜図3に示すように、送出ロール24から巻取ロール25へと送り出される拭取シート18を摺接させてゴミ取りロール31に付着している塵埃微粉を拭き取る清掃装置32は公知である(例えば、特許文献2、3、4、7、8参照)。
図2に示すように、ゴミ取りロール31の周面に塵埃微粉を発見したときにだけ、ゴミ取りロール31へと拭取シート18を押し出すようにした清掃装置32も公知である(例えば、特許文献3、4参照)。
拭取シート18の幅をゴミ取りロール31の長さ(幅)よりも小幅にし、その拭取シート18を備えた清掃装置32をゴミ取りロール31の軸芯方向(長さ方向)に移動させて塵埃微粉を拭き取ること、又、ゴミ取りロール31の塵埃微粉の付着箇所にだけ拭取シート18を作用させることも公知である(例えば、特許文献3、8参照)。
ゴミ取りロール31の周面や拭取シート18に向けて洗浄液吐出ノズルを設け、ゴミ取りロールや拭取シートに洗浄液を付与することは公知である(例えば、特許文献2、3、4、7、8参照)。
図1に示すように、2本1組のゴミ取りロール31a・31bを交互に一つの清掃装置32へと移動させて塵埃微粉を拭き取り、それら2本のゴミ取りロール31a・31bを交互に使用することも公知である(例えば、特許文献2、4、7、8参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭63−012388号公報(特公平04−61705)
【特許文献2】特開平01−258951号公報(特公平06−47284)
【特許文献3】特開平02−227177号公報(特公平05−79395)
【特許文献4】特開平05−024184号公報(特許第2619748号)
【特許文献5】特開平05−309349号公報(特公平06−83821)
【特許文献6】特開平06−269753号公報(特公平07−53264)
【特許文献7】特開平08−047674号公報(特許第3005705号)
【特許文献8】特開平08−187457号公報(特許第2687118号)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ゴミ取りロールの清掃装置32の拭取シート18に供給される洗浄液は、常時吐出ノズルから吐出されている訳ではなく、ゴミ取りロールの周面の粘着性が低下したときや、拭取シートが乾燥しているとき、或いは、ゴミ取りロールの周面や拭取シートに塵埃微粉が固着しているときであり、ゴミ取りロールの周面が粘着性を帯びて正常に作動しているとき、拭取シートが洗浄液を含んだ湿潤状態にあるとき、ゴミ取りロールの周面や拭取シートがクリーンな状態にあるときには、洗浄液は吐出されず、吐出ノズルは閉じた静止状態におかれている。
その静止状態において、ゴミ取りロールや拭取シートから塵埃微粉が吐出ノズルに移行すると、目詰まりが起きて吐出ノズルが正常に作動せず、その吐出ノズルからの洗浄液の吐出量が変化し、洗浄液が正常に付与されず、ゴミ取りロールや拭取シートの清掃機能が損なわれる。
【0005】
そこで本発明は、塵埃微粉による吐出ノズルの吐出口の目詰まりを解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の洗浄液吐出ノズルは、洗浄液を吐出する吐出口11と、洗浄液供給管12から供給される洗浄液が入り込む注入口13と、注入口13から吐出口11まで洗浄液を導く流通管14を具備するノズル本体15に、流通管14から吐出口11に向けて進退移動する針桿16と、その針桿16を吐出口11に向けて進退駆動する針桿駆動装置17が付設されていることを第1の特徴とする。
【0007】
本発明に係る洗浄液吐出ノズルの第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、ノズル本体15がシートに摺接する摺接面19を有し、その摺接面19に吐出口11が開けられている点にある。
【0008】
本発明に係る洗浄液吐出ノズルの第3の特徴は、上記第1、第2の何れかの特徴に加えて、ノズル本体15が針桿駆動装置17を内蔵しており、針桿16が内嵌して進退移動する溝孔20がノズル本体15に設けられており、流通管14の内壁面に針桿16が突出する突出口21が設けられており、溝孔20が流通管14から分岐して突出口21から針桿駆動装置17まで連続しており、針桿16の後端が針桿駆動装置17に接続されており、針桿16が流通管14を通過して吐出口11まで進退移動可能になっている点にある。
【0009】
本発明に係る洗浄液吐出ノズルの第4の特徴は、上記第1、第2、第3の何れかの特徴に加えて、針桿駆動装置17が、エアーシリンダー、油圧シリンダー、ソレノイドの何れかであり、その針桿駆動装置17の従動体(ピストン)22に針桿16の後端が接続されている点にある。
【0010】
本発明に係る洗浄液吐出ノズルの第5の特徴は、上記第3と第4の何れかの特徴に加えて、針桿16が内嵌して進退移動する溝孔20にエアーを送り込む給気管23が接続されている点にある。
【0011】
本発明に係るゴミ取りロール清掃装置は、ゴミ取りロール31の周面に摺接する拭取シート18と、その拭取シート18をゴミ取りロール31の周面に押圧するバックアップ材とを具備し、そのバックアップ材が、洗浄液を吐出する吐出口11と、洗浄液供給管12から供給される洗浄液が入り込む注入口13と、その注入口13から吐出口11まで洗浄液を導く流通管14と、流通管14から吐出口11に向けて進退移動する針桿16と、針桿16を吐出口11に向けて進退駆動する針桿駆動装置17を具備する洗浄液吐出ノズル30を構成していることを第1の特徴とする。
【0012】
本発明に係るゴミ取りロール清掃装置の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、ゴミ取りロール31の軸芯35に平行に移動するキャリア34と、そのキャリア34をゴミ取りロール31の軸芯35に平行に導くレール38を具備し、そのキャリア34に拭取シート18と洗浄液吐出ノズル30を構成しているバックアップ材が搭載されている点にある。
【発明の効果】
【0013】
本発明の吐出ノズル30では、流通管14から吐出口11に向けて進退移動する針桿16と、その針桿16を吐出口11に向けて進退駆動する針桿駆動装置17がノズル本体15に付設されている。
そのため、静電気を帯びて塵埃微粉の付着し易い平板材料の搬送工程において本発明の吐出ノズル30を使用するとき、その洗浄液吐出口11に塵埃微粉が付着して目詰まりが生じても、その塵埃微粉が、流通管14から吐出口11へと移動する針桿16によって吐出口11から叩き出され、同時に、吐出口11から吐出する洗浄液に流し出されるので、吐出口11での目詰まりが回避される。
そのように、吐出ノズル30の内側から塵埃微粉を吐出し排除するので、吐出ノズル30の吐出口11がシート等で覆われていても、そのシート等は、塵埃微粉排除の妨げにならない。
従って、本発明は、加工装置へと搬送される平板材料に摺接する程度に接近させて使用の処理液を付与する吐出ノズル30に適用するとき、その吐出する処理液の飛散がなく頗る好都合である。
【0014】
吐出ノズル30を止めるとき、針桿16を吐出口11に押し出していれば、その針桿16によって吐出口11が塞がれることにもなるので、吐出ノズル30の静止状態において処理液の垂れ流しがなく、又、吐出口11が乾燥することもないので、乾燥した洗浄液の凝集物によって目詰まりが起きることも回避される。
【0015】
平板材料の表面に付着している塵埃微粉を拭き取るゴミ取りロールの清掃装置32では、その塵埃微粉を拭き取る拭取シート18に洗浄液を付与しつつ、その拭取シート18をゴミ取りロール31に摺接している。
吐出ノズル30は、その拭取シート18に摺接する摺接面19を有しており、その摺接面19に吐出口11が開けられている。
従って、本発明の吐出ノズル30は、拭取シート18をゴミ取りロール31に圧接させるバックアップ材や、拭取シート18を送出ロール24から巻取ロール25へと導くガイドバーとして使用することも出来る。
【0016】
特に、吐出口11から塵埃微粉を排除する針桿16の駆動装置17がノズル本体15の内部に格納されている吐出ノズル30では、外観形状が太い桿状になるので、それをバックアップ材やガイドバーに兼用することによって、ゴミ取りロール清掃装置32の部材の数を少なくすることが出来、その清掃装置32の製造コストが低減される。
【0017】
そして、精巧なマイクロエアーシリンダーやマイクロ油圧シリンダーが市販されているので、それを針桿駆動装置17に適用するときは吐出ノズル30がコンパクトでシンプルになり、その吐出ノズル30を拭取シート18のバックアップ材(15)やガイドバーを兼ねて使用することによって、ゴミ取りロール清掃装置32をコンパクトでシンプルにし、取扱い易くすることが出来る。
【0018】
本発明では、針桿16が内嵌して進退移動する溝孔20にエアーを送り込む給気管23を接続したので、洗浄液と針桿16に加えて、溝孔20を通って吐出口11から噴き出る高圧エアーによっても塵埃微粉が吐き出されることになる。
そして、エアーが吐出口11から入り込むことはないので、その吐き出された塵埃微粉が吐出口11へと逆戻りすることがなく、吐出口11での目詰まりは一層確実に回避される。
【0019】
本発明の吐出ノズル30をバックアップ材に兼用したゴミ取りロール清掃装置32をキャリア34に搭載し、レール38に沿ってゴミ取りロール31の軸芯方向36に走行させるときは、その拭取シート18によってゴミ取りロール31の全幅が清掃されることになるので、ゴミ取りロール清掃装置32の有効幅をゴミ取りロール31の全幅よりも狭くすることが出来、ゴミ取りロール清掃装置32もコンパクトになって製造コストが低減し、ゴミ取りロール31の全幅と同じ幅の広幅の拭取シートを使用せずに済むので経済的である。
【0020】
本発明では、ゴミ取りロール清掃装置32をキャリア34に搭載したので、キャリア34からゴミ取りロール31に向けてゴミ取りロール清掃装置32をエアーシリンダー等の駆動手段によって進退駆動し、塵埃微粉の付着したゴミ取りロール31を部分的に清掃することが出来、広幅のゴミ取りロール31の周面全体を拭取シート18によって擦らずに済むので、ゴミ取りロール31の周面の粘着皮膜が損傷されることがなく、ゴミ取りロール31の耐用寿命が延び、又、その清掃時に、その拭き取った塵埃微粉が拭取シート18からゴミ取りロール31の周面へと飛び移る危険も回避される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】平板部材の搬送工程に設けられた従来のゴミ取りロール清掃装置の断面側面図である。
【図2】平板部材の搬送工程に設けられた従来のゴミ取りロール清掃装置の断面側面図である。
【図3】平板部材の搬送工程に設けられた従来のゴミ取りロール清掃装置の断面側面図である。
【図4】平板部材の搬送工程に設けられた本発明のゴミ取りロール清掃装置の一部切截要部斜視図である。
【図5】本発明の洗浄液吐出ノズルの一部切截斜視図である。
【図6】平板部材の搬送工程に設けられた本発明のゴミ取りロール清掃装置の断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明において「摺接」とは、ゴミ取りロールの周面と拭取シートが、点接触でも線点接触でもなく、広がりをもった面接触を保ちつつ擦れ合うことを意味し、「摺接面」とは、そのように摺接するロール周面のように吐出口等が突出していない平坦な曲面や平板で平坦な平面を意味する。
【0023】
図5に示すように、吐出ノズル30は、複数本のノズル本体15a・15b・15c………を重ね合わせて構成することが出来、又、ノズル本体15に複数条の補助部材39を重ね合わせることも出来る。そのように、ノズル本体15や補助部材39を重ね合わせ、或いは、組み合わせることによって、摺接面19の面積を拡縮変更することが出来、又、吐出ノズル30の強度を加減調整することが出来る。
【0024】
図4に示すゴミ取りロール清掃装置32は、拭取シート18を送り出す送出ロール24と、拭取シート18を巻き取る巻取ロール25と、送出ロールから巻取ロールへと搬送される拭取シートを支えてゴミ取りロール31に圧接するバックアップ材を具備し、このバックアップ材に本発明の吐出ノズル30が適用されている。
拭取シート18の幅は、ゴミ取りロール31の幅よりも狭く、清掃装置32は、レール38の上を走行するキャリア(移動装置)34に搭載されており、ゴミ取りロールの軸芯方向36に移動し、ゴミ取りロールの周面に付着している塵埃微粉を拭き取ることが出来るようになっている(図6)。
【0025】
吐出ノズル30は、バックアップ材15として拭取シート18に摺接する摺接面19を有し、摺接面19には複数個の吐出口11が設けられていて摺接面19の全面から洗浄液が吐出されるようになっている。
吐出口11は、摺接面19に交叉する直線との交点として設けられており、流通管14の吐出口11に続く直線部37は、一直線状に真っ直ぐになって摺接面19に交叉している。
この清掃装置32は、前記特許文献1に記載の2本1組のゴミ取りロール31を清掃する構造になっており、それら2本のゴミ取りロール31a・31bに対するバックアップ材として、2本の吐出ノズル30・30が送出ロール側と巻取ロール側に送出ロール24と巻取ロール25の軸芯に平行に配置されている(図6)。
【0026】
2本の吐出ノズル30・30が向き合う対向面には、吐出口11の数に応じた注入口13がそれぞれ開けられており、流通管14は注入口13から吐出口11まで途中で直角に折れ曲がって続いている。
【0027】
摺接面19から続く流通管の直線部37は、溝孔20へと一直線状に真っ直ぐに分岐しており、その分岐した溝孔20の先方に、ピストン22の作動方向を溝孔20から流通管の直線部37に続く方向に向けて、エアーシリンダー17がノズル本体15に埋設されている。
針桿16は、ピストン22に連結されて溝孔20に差し込まれており、ピストン22が溝孔20に向けて駆動されるとき、針桿16の先端が吐出口11に達するまで流通管の直線部37に溝孔20から押し出される。
【0028】
図4と図5に示すゴミ取りロール清掃装置32では、一直線状に真っ直ぐになっている流通管14の直線部37が、吐出口11において摺接面19に直交しているが、一直線状に真っ直ぐになっていて溝孔20から突き出される針桿16の進退移動の妨げにならない限り、その直線部37は、摺接面19に対して傾斜していてもよい。
【0029】
ノズル本体15には、溝孔20へと続く流通管26と、エアーシリンダー17へと続く流通管27が設けられており、それらの流通管26・27は、それぞれの給気管23・28に接続されている。
エアーシリンダー用給気管28から圧縮エアーが送り込まれると、ピストン22によって針桿16の先端が吐出口11まで押し出される。
溝孔用給気管26から圧縮エアーが送り込まれると、その圧縮エアーは、溝孔20と流通管の直線部37を通って吐出口11から噴出する。
従って、吐出口11に塵埃微粉が付着しているときは、針桿16と圧縮エアーによって塵埃微粉が排除され、吐出口11の目詰まりが避けられる。
【0030】
図4において、供給管12と給気管23・28は、作図の都合上、ノズル本体15の外側に突設されているが、図5に示すように、ノズル本体15に設けた埋込溝41・42・43にそれらの供給管12と給気管23・28を埋設することが出来る。
【0031】
供給管12と給気管23・28には、コンピューターによって開閉操作される電磁弁(図示せず)がそれぞれ設けられる。
清掃装置32には、拭取シート18の浸潤度を感知するセンサーを設けて拭取シート18の浸潤度と湿潤斑を感知し、その感知信号によりコンピューターを介して電磁弁を開閉し、吐出口11に付着した塵埃微粉を排除し、摺接面19上の複数の全ての吐出口11・11・11………からの洗浄液の吐出量をコントロールする。
【0032】
針桿16にはパイプを用いることが出来、給気管23から送られる圧縮エアーをパイプの中空洞を通して吐出口11から噴出させることも出来る。
【0033】
洗浄液には、所要の洗剤が適宜配合される。その洗剤の溶媒は、無機溶剤であっても有機溶剤であってもよい。
ゴミ取りロール31と清掃装置32は、搬送される平板材料33の片面にだけ設けてもよいし(図6)、平板材料33の表裏両面に設けてもよく(図1〜3)、その何れにするかについては、表裏何れの面から塵埃微粉を除去すべきかよって決められる。
【0034】
キャリア34は、ゴミ取りロール31の軸芯35に平行に配置されたレール38に沿って、スクリューボルト40やワイヤー等によって走行駆動される。
前記特許文献1,2,3,5,6,7,8に記載されているように、清掃装置32は、キャリア34からゴミ取りロール31に向けてエアーシリンダー等の駆動手段によって進退移動し、清掃を必要とするときだけ拭取シート18をゴミ取りロール31に摺接させることが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明の洗浄液吐出ノズル30は、加工装置へと搬送されるプラスチックフイルム、金属シート、プラスチック板、金属板、ダンボール、紙、布帛等の平板材料に所要の処理液を付与する処理液付与装置に利用することが出来る。
【符号の説明】
【0036】
11:吐出口
12:洗浄液供給管
13:注入口
14:洗浄液流通管
15:ノズル本体(バックアップ材)
16:針桿
17:駆動装置(エアーシリンダー)
18:拭取シート
19:摺接面
20:溝孔
21:突出口
22:従動体(ピストン)
23:溝孔用給気管
24:送出ロール
25:巻取ロール
26:溝孔用流通管
27:エアーシリンダー用流通管
28:エアーシリンダー用給気管
30:吐出ノズル
31:ゴミ取りロール
32:ゴミ取りロール清掃装置
33:平板材料
34:キャリア
35:ゴミ取りロール軸芯
36:軸芯方向
37:洗浄液流通管の直線部
38:レール
39:補助部材
40:スクリューボルト
41,42,43:埋込溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄液を吐出する吐出口(11)と、洗浄液供給管(12)から供給される洗浄液が入り込む注入口(13)と、注入口(13)から吐出口(11)まで洗浄液を導く流通管(14)を具備するノズル本体(15)に、流通管(14)から吐出口(11)に向けて進退移動する針桿(16)と、その針桿(16)を吐出口(11)に向けて進退駆動する針桿駆動装置(17)が付設されている洗浄液吐出ノズル。
【請求項2】
ノズル本体(15)がシートに摺接する摺接面(19)を有し、その摺接面(19)に吐出口(11)が開けられている前掲請求項1に記載の洗浄液吐出ノズル。
【請求項3】
ノズル本体(15)が針桿駆動装置(17)を内蔵しており、針桿(16)が内嵌して進退移動する溝孔(20)がノズル本体(15)に設けられており、流通管(14)の内壁面に針桿(16)が突出する突出口(21)が設けられており、溝孔(20)が流通管(14)から分岐して突出口(21)から針桿駆動装置(17)まで連続しており、針桿(16)の後端が針桿駆動装置(17)に接続されており、針桿(16)が流通管(14)を通過して吐出口(11)まで進退移動可能になっている前掲請求項1〜2の何れかに記載の洗浄液吐出ノズル。
【請求項4】
針桿駆動装置(17)が、エアーシリンダー、油圧シリンダーおよびソレノイドの何れかであり、その針桿駆動装置(17)の従動体(22)に針桿(16)の後端が接続されている前掲請求項1〜3の何れかに記載の洗浄液吐出ノズル。
【請求項5】
針桿(16)が内嵌して進退移動する溝孔(20)にエアーを送り込む給気管(23)が接続されている前掲請求項3〜4の何れかに記載の洗浄液吐出ノズル。
【請求項6】
ゴミ取りロール(31)の周面に摺接する拭取シート(18)と、その拭取シート(18)をゴミ取りロール(31)の周面に押圧するバックアップ材とを具備し、
そのバックアップ材が、洗浄液を吐出する吐出口(11)と、洗浄液供給管(12)から供給される洗浄液が入り込む注入口(13)と、その注入口(13)から吐出口(11)まで洗浄液を導く流通管(14)と、流通管(14)から吐出口(11)に向けて進退移動する針桿(16)と、針桿(16)を吐出口(11)に向けて進退駆動する針桿駆動装置(17)を具備する洗浄液吐出ノズル(30)を構成しているゴミ取りロール清掃装置。
【請求項7】
ゴミ取りロール(31)の軸芯方向(36)に移動するキャリア(34)と、そのキャリア(34)をゴミ取りロール(31)の軸芯方向(36)に導くレール(38)を具備し、
そのキャリア(34)に拭取シート(18)と洗浄液吐出ノズル(30)を構成しているバックアップ材が搭載されている前掲請求項6に記載のゴミ取りロール清掃装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−221196(P2010−221196A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−74627(P2009−74627)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(000109495)テクノロール株式会社 (9)
【Fターム(参考)】