説明

サービス制御サーバ装置、携帯端末利用制限システム及びそれらに用いる携帯端末利用制限サービス制御方法

【課題】 端末自身の機能負荷を増大させることなく、移動中の端末操作を制限するサービスを提供可能なサービス制御サーバ装置を提供する。
【解決手段】 サービス制御サーバ装置(1)は、携帯端末の位置情報をネットワークを介して取得する測位サーバ装置を含むシステムにおいて、携帯端末の利用制限を行う。サービス制御サーバ装置(1)は、ネットワークを介して測位サーバ装置から携帯端末の位置情報を受け取る手段(位置管理部14)と、その受け取った位置情報を基に携帯端末の利用者の移動速度を計算する手段(速度計算部13)と、その計算結果を基に携帯端末の利用者が移動中かどうかを判定する手段(サービス制御部11)と、携帯端末の利用者が移動中と判定された場合にネットワークを介して携帯端末の利用制限を行う手段(加入者状態管理部12)とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はサービス制御サーバ装置、携帯端末利用制限システム及びそれらに用いる携帯端末利用制限サービス制御方法に関し、特に携帯電話端末における歩行中及び自転車走行中の利用制限に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に関連する携帯電話端末においては、音声通話やゲーム、メール送受信を含むインタネット接続の機能を具備し、コミュニケーションツールとしての高機能化が進んでいる。また、携帯電話端末の所有者の年齢も下がり続けている。
【0003】
その一方、携帯電話端末の利用者が移動中に通話やゲーム、インタネット接続等を行いながら、歩行や自転車に乗車する等、携帯電話端末に集中して注意が散漫となり、事故を起こす、または事故に巻き込まれる危険が増している。
【0004】
尚、下記の特許文献1には、携帯電話機自身が当該携帯電話機の移動速度を判断し、高速移動中と判断した場合に当該携帯電話機の使用を制限する方法が提案されている。
【0005】
また、下記の特許文献2には、移動局自身が移動速度を測定し、その移動速度が予め設定された速度を超えた時に発着信を制限する警報情報を基地局に出力するとともに、自局の発呼及び着呼を制限する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−238257号公報
【特許文献2】特開2003−018654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した本発明に関連する携帯電話端末では、その利用者が歩行や自転車への乗車による移動中に使用することで、他者を巻き込む事故を起こしたり、あるいは本人が事故に巻き込まれる危険が増しているため、移動中の携帯電話端末の操作を制限するサービスが必要となっている。
【0008】
尚、上記の特許文献1,2に記載の方法では、携帯電話機(移動局)が高速移動中にその使用を制限するだけなので、利用者が歩行や自転車への乗車による移動中の使用制限に対処することができない。また、上記の特許文献1,2に記載の方法では、携帯電話機(移動局)自身が移動速度の判定を行っているため、端末における機能負荷が増大するという課題もある。
【0009】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、端末自身の機能負荷を増大させることなく、移動中の端末操作を制限するサービスを提供することができるサービス制御サーバ装置、携帯端末利用制限システム及びそれらに用いる携帯端末利用制限サービス制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によるサービス制御サーバ装置は、携帯端末の位置情報をネットワークを介して取得する測位サーバ装置を含むシステムにおいて、前記携帯端末の利用制限を行うサービス制御サーバ装置であって、
前記ネットワークを介して前記測位サーバ装置から前記携帯端末の位置情報を受け取る手段と、その受け取った位置情報を基に前記携帯端末の利用者の移動速度を計算する手段と、その計算結果を基に前記携帯端末の利用者が移動中かどうかを判定する手段と、前記携帯端末の利用者が移動中と判定された場合に前記ネットワークを介して前記携帯端末の利用制限を行う手段とを備えている。
【0011】
本発明による携帯端末利用制限システムは、上記のサービス制御サーバ装置を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明による他の携帯端末利用制限システムは、携帯端末の位置情報をネットワークを介して取得する測位サーバ装置を含む携帯端末利用制限システムであって、
前記ネットワークを介して前記測位サーバ装置から前記携帯端末の位置情報を受け取る位置管理サーバ装置と、
その受け取った位置情報を基に前記携帯端末の利用者の移動速度を計算する速度計算サーバ装置と、
その計算結果を基に前記携帯端末の利用者が移動中かどうかを判定するサービス制御サーバ装置と、
前記携帯端末の利用者が移動中と判定された場合に前記ネットワークを介して前記携帯端末の利用制限を行うとを備えている。
【0013】
本発明による携帯端末利用制限サービス制御方法は、携帯端末の位置情報をネットワークを介して取得する測位サーバ装置と、前記携帯端末の利用制限を行うサービス制御サーバ装置とを含むシステムに用いられる携帯端末利用制限方法であって、
前記サービス制御サーバ装置が、前記ネットワークを介して前記測位サーバ装置から前記携帯端末の位置情報を受け取る第1のステップと、その受け取った位置情報を基に前記携帯端末の利用者の移動速度を計算する第2のステップと、その計算結果を基に前記携帯端末の利用者が移動中かどうかを判定する第3のステップと、前記携帯端末の利用者が移動中と判定された場合に前記ネットワークを介して前記携帯端末の利用制限を行う第4のステップとを実行している。
【0014】
本発明による他の携帯端末利用制限サービス制御方法は、携帯端末の位置情報をネットワークを介して取得する測位サーバ装置を含む携帯端末利用制限システムに用いる携帯端末利用制限方法であって、
前記携帯端末利用制限システムに、
前記ネットワークを介して前記測位サーバ装置から前記携帯端末の位置情報を受け取る位置管理サーバ装置と、
その受け取った位置情報を基に前記携帯端末の利用者の移動速度を計算する速度計算サーバ装置と、
その計算結果を基に前記携帯端末の利用者が移動中かどうかを判定するサービス制御サーバ装置と、
前記携帯端末の利用者が移動中と判定された場合に前記ネットワークを介して前記携帯端末の利用制限を行うとを設けたことを特徴とする。
【0015】
本発明によるプログラムは、携帯端末の位置情報をネットワークを介して取得する測位サーバ装置を含むシステムにおいて、前記携帯端末の利用制限を行うサービス制御サーバ装置内の中央処理装置に実行させるプログラムであって、
前記ネットワークを介して前記測位サーバ装置から前記携帯端末の位置情報を受け取る第1の処理と、その受け取った位置情報を基に前記携帯端末の利用者の移動速度を計算する第2の処理と、その計算結果を基に前記携帯端末の利用者が移動中かどうかを判定する第3の処理と、前記携帯端末の利用者が移動中と判定された場合に前記ネットワークを介して前記携帯端末の利用制限を行う第4の処理とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、端末自身の機能負荷を増大させることなく、移動中の端末操作を制限するサービスを提供することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるサービス制御サーバ装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による携帯端末利用制限システムの構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による携帯端末に対する使用制限処理を示すシーケンスチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態によるサービス開始後における周期測位処理を示すシーケンスチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態によるサービスの終了処理を示すシーケンスチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態による携帯端末利用制限システムの構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による携帯端末3に対する使用制限処理を示すシーケンスチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態によるサービス開始後における周期測位処理を示すシーケンスチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態によるサービスの終了処理を示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。まず、本発明による携帯端末利用制限システムについて説明する。本発明による携帯端末利用制限システムは、携帯電話のデータ網及び音声網において、ネットワークと携帯電話機等の携帯端末との連携によって携帯端末の利用者が移動中であれば、受信、送信、着信、発信等の携帯端末の操作を制限するサービス制御サーバ装置を備えている。
【0019】
サービス制御サーバ装置は、携帯端末の利用者が移動中であれば携帯端末の状態をビジー状態とし、移動中でなければ携帯端末の状態をアイドル状態とする。その際、サービス制御サーバ装置は、移動中であれば携帯端末に使用制限を指示し、移動中でなければ携帯端末に使用制限の解除を指示する。
【0020】
サービス制御サーバ装置は、ネットワークを介して接続される携帯端末用の測位サーバにより得られた携帯端末の緯度・経度情報(位置情報)の推移を基に携帯端末の利用者の移動速度を計算し、携帯端末の利用者が移動中かどうかを判定する。
【0021】
サービス制御サーバ装置は、測位サーバに測位要求を行い、測位サーバにより得られた携帯端末の緯度・経度情報(位置状態)を記録する。測位サーバは、携帯端末から緯度・経度情報(位置情報)を取得し、その緯度・経度情報(位置情報)をサービス制御サーバ装置に返送する。尚、サービス制御サーバ装置は、上述したサービスの状態遷移全般を制御する。
【0022】
このように、本発明では、携帯端末の利用者が移動中かどうかに応じて、携帯端末のデータ通信・音声通信の使用制限の制御を行っているので、携帯端末の操作を制限することができる。よって、本発明では、移動中の携帯端末の利用を制限することができる。尚、サービス制御サーバ装置は、上述したサービスの状態遷移全般を制御する。
【0023】
図1は本発明の第1の実施の形態によるサービス制御サーバ装置の構成例を示すブロック図である。図1において、サービス制御サーバ装置1は、サービス制御部11と、加入者状態管理部12と、速度計算部13と、位置管理部14と、記憶部15とから構成されている。
【0024】
サービス制御部11は、上述した本発明によるサービスの状態遷移全般を制御する。加入者状態管理部12は、サービス制御部11の要求により携帯端末(図示せず)の状態をビジー状態、またはアイドル状態にし、携帯端末に使用制限またはその使用制限の解除を指示する。
【0025】
速度計算部13は、測位サーバ(図示せず)により得られた携帯端末の緯度・経度情報(位置情報)の推移を携帯端末の利用者の移動速度に変換する。位置管理部14は、測位サーバに測位要求を行い、測位サーバにより得られた携帯端末の緯度・経度情報(位置状態)を記録する。記憶部15は、サービス制御サーバ装置1内で用いられるデータ等を記憶する。
【0026】
図2は本発明の第1の実施の形態による携帯端末利用制限システムの構成例を示すブロック図である。図2において、本発明の第1の実施の形態による携帯端末利用制限システムは、サービス制御サーバ装置1と、基地局2と、携帯端末3と、測位サーバ装置4と、ネットワーク100とから構成されている。
【0027】
測位サーバ装置4は、ネットワーク100を介してサービス制御サーバ装置1の位置管理部14から測位要求が送られてくると、基地局2を通して携帯端末3から緯度・経度情報(位置情報)を取得し、その携帯端末3の緯度・経度情報(位置情報)をネットワーク100を介して位置管理部14に返送する。
【0028】
尚、測位サーバ装置4による携帯端末3の緯度・経度情報(位置情報)の取得方法については、GPS(Global Positioning System)等による取得方法が公知であるので、その説明については省略する。
【0029】
位置管理部14は、測位サーバ装置4にて取得された携帯端末3の緯度・経度情報(位置情報)を記憶部15に記録する。速度計算部13は、測位サーバ装置4にて取得された携帯端末3の緯度・経度情報(位置情報)の推移を携帯端末3の利用者の移動速度に変換する。
【0030】
サービス制御部11は、速度計算部13にて変換された移動速度が予め設定された閾値を超えると、携帯端末3の利用者が移動中であると判定し、加入者状態管理部12に携帯端末3の状態をビジー状態とするように要求する。加入者状態管理部12は、サービス制御部11の要求により携帯端末3の状態をビジー状態とする。
【0031】
携帯端末3がビジー状態の場合は、携帯端末3に対するデータの送信や着信に対して、相手先にビジー信号が返されるので、携帯端末3におけるデータの受信や通話(着信)が不可能となる。また、携帯端末3がビジー状態の場合は、サービス制御サーバ装置1から携帯端末3にその操作のロックが指示されるので、携帯端末3におけるデータの送信や通話(発信)が不可能となる。
【0032】
また、サービス制御部11は、速度計算部13にて変換された移動速度が予め設定された閾値を超えていなければ、携帯端末3の利用者が移動中でないと判定し、加入者状態管理部12に携帯端末3の状態をアイドル状態にするように要求する。加入者状態管理部12は、サービス制御部11の要求により携帯端末3の状態をアイドル状態とする。
【0033】
すなわち、サービス制御部11は、加入者状態管理部12を通して携帯端末3に対して、使用制限またはその使用制限の解除を指示する。また、サービス制御部11は、携帯端末3に対して直接、その入力操作のロックを指示する。
【0034】
図3は本発明の第1の実施の形態による携帯端末3に対する使用制限処理を示すシーケンスチャートであり、図4は本発明の第1の実施の形態によるサービス開始後における周期測位処理を示すシーケンスチャートであり、図5は本発明の第1の実施の形態によるサービスの終了処理を示すシーケンスチャートである。これら図1〜図5を参照して本発明の第1の実施の形態による携帯端末利用制限方法について説明する。尚、図3〜図5におけるサービス制御サーバ装置1の処理は、図示せぬCPU(中央処理装置)が記憶部15に記憶されるプログラムを実行することで実現可能である。
【0035】
サービス制御サーバ装置1は、携帯端末3の利用者から携帯端末利用制限サービスが登録されると(図3のa1)、サービス開始判定用周期測位を開始し(図3のa2)、ネットワーク100を介して測位サーバ装置4に対して測位要求を送信する(図3のa3)。
【0036】
測位サーバ装置4は、サービス制御サーバ装置1から測位要求を受信すると、携帯端末3に対して測位を行う(図3のa4)。測位サーバ装置4は、携帯端末3から測位結果の通知を受け取ると(図3のa5)、サービス制御サーバ装置1に対して携帯端末3の位置情報を通知する(図3のa6)。
【0037】
サービス制御サーバ装置1は、測位サーバ装置4から携帯端末3の位置情報を受け取り、予め登録された起点(例えば、携帯端末3の利用者の自宅等)から移動したと判定すると(図3のa7)、携帯端末利用制限サービスを起動する(図3のa8)。
【0038】
サービス制御サーバ装置1は、測位サーバ装置4から受け取った携帯端末3の位置情報を基に、携帯端末3の利用者の移動速度を計算し(図3のa9)、その速度計算結果の判定(携帯端末3の利用者の移動速度が予め設定された閾値を超えているかどうかの判定)を行う(図3のa10)。
【0039】
サービス制御サーバ装置1は、携帯端末3の利用者の移動速度が予め設定された閾値を超えていれば、携帯端末3の利用者が歩行や自転車への乗車によって移動中と判定し、携帯端末3のロック処理を行い(図3のa11)、加入者状態をビジー状態に設定する(図3のa12)。
【0040】
続いて、サービス制御サーバ装置1は、ネットワーク100及び基地局2を通して携帯端末3に、携帯端末ロック指示を行う(図3のa13)。携帯端末3は、サービス制御サーバ装置1から携帯端末ロック指示を受け取ると、携帯端末3の操作をロックする(図3のa14)。
【0041】
この後に、サービス制御サーバ装置1は、サービス開始後周期測位を開始し(図4のa11)、ネットワーク100を介して測位サーバ装置4に対して測位要求を送信する(図4のa12)。
【0042】
測位サーバ装置4は、サービス制御サーバ装置1から測位要求を受信すると、携帯端末3に対して測位を行う(図4のa23)。測位サーバ装置4は、携帯端末3から測位結果の通知を受け取ると(図4のa24)、サービス制御サーバ装置1に対して携帯端末3の位置情報を通知する(図4のa25)。
【0043】
尚、この場合は、携帯端末3の操作がロック状態となっているが、携帯端末3自身は、測位サーバ装置4の測位に対して測位結果の通知を行うことができる状態である。そのため、測位サーバ装置4は、サービス制御サーバ装置1に対して携帯端末3の位置情報を通知することができる。
【0044】
サービス制御サーバ装置1は、測位サーバ装置4から携帯端末3の位置情報を受け取ると、その携帯端末3の位置情報を基に、携帯端末3の利用者の移動速度を計算し(サービス開始後周期速度計算)(図4のa26)、その速度計算結果の判定(携帯端末3の利用者の移動速度が予め設定された閾値を超えているかどうかの判定)を行う(図4のa27)。
【0045】
サービス制御サーバ装置1は、携帯端末3の利用者の移動速度が予め設定された閾値を超えていれば、携帯端末3の利用者が歩行や自転車への乗車によって移動中と判定し(図4のa28)、周期測位を開始し(図4のa29)、ネットワーク100を介して測位サーバ装置4に対して測位要求を送信する(図4のa30)。
【0046】
測位サーバ装置4は、サービス制御サーバ装置1から測位要求を受信すると、携帯端末3に対して測位を行う(図4のa31)。測位サーバ装置4は、携帯端末3から測位結果の通知を受け取ると(図4のa32)、サービス制御サーバ装置1に対して携帯端末3の位置情報を通知する(図4のa33)。
【0047】
サービス制御サーバ装置1は、測位サーバ装置4から携帯端末3の位置情報を受け取ると、その携帯端末3の位置情報を基に、携帯端末3の利用者の移動速度を計算し(周期速度計算)(図4のa34)、その速度計算結果の判定(携帯端末3の利用者の移動速度が予め設定された閾値を超えているかどうかの判定)を行う(図4のa35)。
【0048】
サービス制御サーバ装置1は、携帯端末3の利用者が起点に戻ったと判断すると(図5のa41)、あるいは携帯端末3の利用者の移動速度がゼロであれば、携帯端末利用制限サービスの停止と判断する(図5のa42)。サービス制御サーバ装置1は、携帯端末3の現在位置を登録し(図5のa43)、サービス開始後周期速度計算を停止する(図5のa44)。
【0049】
その後に、サービス制御サーバ装置1は、携帯端末3のロックの解除処理を行い(図5のa45)、加入者の状態をアイドルに設定し(図5のa46)、ネットワーク100及び基地局2を通して携帯端末3にロック解除を指示する(図5のa47)。
【0050】
携帯端末3は、サービス制御サーバ装置1からロック解除が指示されると、携帯端末ロックを解除する(図5のa48)。携帯端末3では、携帯端末ロックが解除されると、携帯端末ロック中に着信した音声通話の着信通知、受信したメールを受信することができる。
【0051】
サービス制御サーバ装置1は、再度、ネットワーク100を介して測位サーバ装置4に対してサービス開始判定用周期測位要求を送信する(図4のa49)。測位サーバ装置4は、サービス制御サーバ装置1から周期測位要求を受信すると、携帯端末3に対して測位を行う(図5のa50)。測位サーバ装置4は、携帯端末3から測位結果の通知を受け取ると(図5のa51)、サービス制御サーバ装置1に対して携帯端末3の位置情報を通知する(図5のa52)。
【0052】
サービス制御サーバ装置1は、これに伴う測位サーバ装置4の測位結果が現在位置情報と異なる場合、登録場所移動と判定する(図5のa53)。これら一連の動作は、サービス登録が解除される(図5のa54)まで行われる。
【0053】
このように、本実施の形態では、携帯端末3のロックやロックの解除等をネットワーク100側(サービス制御サーバ装置1)で判断しているので、機能負荷を軽減することができる。
【0054】
また、本実施の形態では、サービス制御サーバ装置1において、携帯端末3の利用者の移動速度を判断基準として携帯端末3のビジー状態への遷移や携帯端末3のロックを行っているため、携帯端末3の利用者が停止している時のみ、通話や携帯端末3の操作を許可しているので、携帯端末3の操作時に利用者の安全を確保することができる。
【0055】
上記の説明では、携帯端末3に対して何ら操作や通話が行われていない場合について述べたが、携帯端末3が通話状態の場合に移動中と判定すると、サービス制御サーバ装置1は、一旦、携帯端末3に対して音声による通知処理(例えば、バッテリ切れの時のような音を頻繁に発出する処理等)を行い、通話の切断を促すが、通話そのものを切断することはない。
【0056】
一方、携帯端末3において、インタネットへの接続やゲームの操作が行われている場合に移動中と判定すると、サービス制御サーバ装置1は、携帯端末3の操作をロックする。この時、携帯端末3の利用者は、移動状態から停止状態に戻ることで、携帯端末3のロック状態が解除されるので、再度、インタネットへの接続やゲームの操作が可能となる。
【0057】
図6は本発明の第2の実施の形態による携帯端末利用制限システムの構成例を示すブロック図である。図6において、本発明の第2の実施の形態による携帯端末利用制限システムは、上述した本発明の第1の実施の形態によるサービス制御サーバ装置1内の各部をネットワーク100に接続されたサーバ装置とした以外は、本発明の第1の実施の形態と同様の動作となっている。よって、本実施の形態によるサービス制御サーバ装置1aは、サービス制御部11及び記憶部15のみを備えている。
【0058】
すなわち、本発明の第2の実施の形態による携帯端末利用制限システムは、サービス制御サーバ装置1aと、基地局2と、携帯端末3と、測位サーバ装置4と、加入者状態管理サーバ装置5と、速度計算サーバ装置6と、位置管理サーバ装置7と、ネットワーク100とから構成されている。
【0059】
加入者状態管理サーバ装置5は、サービス制御サーバ装置1aの要求により携帯端末3の状態をビジー状態、またはアイドル状態にし、携帯端末3に使用制限または解除の指示をする。
【0060】
速度計算サーバ装置6は、測位サーバ装置4により得られた携帯端末3の緯度・経度情報(位置情報)の推移を、携帯端末3の利用者の移動速度に変換する。サービス制御サーバ装置1aは、本実施の形態による携帯端末利用制限サービスの状態遷移全般を制御する。
【0061】
位置管理サーバ装置7は、測位サーバ装置4に測位要求を行い、測位サーバ装置4により得られた携帯端末3の緯度・経度情報(位置状態)を記録する。測位サーバ装置4は、携帯端末3の緯度・経度情報(位置情報)を取得し、位置管理サーバ装置7に返信する。
【0062】
図7は本発明の第2の実施の形態による携帯端末3に対する使用制限処理を示すシーケンスチャートであり、図8は本発明の第2の実施の形態によるサービス開始後における周期測位処理を示すシーケンスチャートであり、図9は本発明の第2の実施の形態によるサービスの終了処理を示すシーケンスチャートである。これら図6〜図9を参照して本発明の第2の実施の形態による携帯端末利用制限方法について説明する。
【0063】
まず、携帯端末3の利用者がサービス制御サーバ装置1aにサービスの起動基準となる起点とともに、サービスを登録すると(図7のb1)、サービス制御サーバ装置1aは、位置管理サーバ装置7にサービス開始判定用周期測位を要求する(図7のb2)。
【0064】
位置管理サーバ装置7は、測位サーバ装置4に対して周期的に測位要求を行い(図7のb3)、測位サーバ装置4は、その都度、携帯端末3に対する測位を実行する(図7のb4)。測位サーバ装置4は、その都度、位置管理サーバ装置7に対して携帯端末3の位置情報を通知する(図7のb5,b6)。
【0065】
位置管理サーバ装置7は、登録された起点からの距離を判別するため、複数回の位置情報を保持する。位置管理サーバ装置7は、携帯端末3が起点から一定距離離れていると判定すると(図7のb7)、起点移動をサービス制御サーバ装置1aに通知する(図7のb8)。
【0066】
サービス制御サーバ装置1aは、位置管理サーバ装置7から起点移動が通知されると、サービスを起動し(図7のb9)、移動速度を算出するため、速度計算サーバ装置6に速度計算要求を通知する(図7のb10)。
【0067】
速度計算サーバ装置6は、サービス制御サーバ装置1aから速度計算要求が通知されると、位置管理サーバ装置7に対して位置情報要求を通知する(図7のb11)。位置管理サーバ装置7は、速度計算サーバ装置6に対して、自装置に保持している複数回の位置情報を通知する(図7のb12)。速度計算サーバ装置6は、位置管理サーバ装置7から取得した複数回の位置情報を基に携帯端末3の利用者の移動速度を計算し、サービス制御サーバ装置1aに対して携帯端末3の利用者の移動速度を通知する(図7のb13)。
【0068】
サービス制御サーバ装置1aは、事前に設定された判定基準(上記の閾値)と、速度計算サーバ装置6から取得した移動速度とを比較し、携帯端末3に対する携帯端末ロック(操作無効)を行うか否かを判定する。サービス制御サーバ装置1aは、携帯端末ロックを行うと判定すると、加入者状態管理サーバ装置5に対して携帯端末ロック要求を通知する(図7のb14)。
【0069】
加入者状態管理サーバ装置5は、サービス制御サーバ装置1aからの携帯端末ロック要求に応答して、該当加入者の携帯端末3の状態をビジー状態とする(図7のb15)。このビジー状態とは、音声通話の着信不可とする発呼側へのアナウンス並びに携帯端末3への着信通知送出の準備、そしてメール受信通知の保留を行うことである。
【0070】
さらに、加入者状態管理サーバ装置5は、携帯端末3に対して携帯端末ロック要求を通知する(図7のb16)。携帯端末3は、携帯端末ロック要求を受けると、加入者状態管理サーバ装置5から携帯端末ロック解除要求が通知されるまで、携帯端末3の利用者による携帯端末3の操作を無効とする(図7のb17)。
【0071】
サービス制御サーバ装置1aは、携帯端末3がロックされると、サービス開始後周期測位要求を位置管理サーバ装置7に通知する(図8のb21)。さらに、サービス制御サーバ装置1aは、速度計算サーバ装置6に対して、サービス開始後周期速度計算要求を通知する(図8のb22)。ここで、サービス開始後周期測位は、携帯端末3の利用者が停止する、もしくは起点に戻ったかを判定するために周期的に携帯端末3を測位するものである。
【0072】
位置管理サーバ装置7は、サービス制御サーバ装置1aからサービス開始後周期測位要求が通知されると、測位サーバ装置4に対して周期的に測位要求を通知する(図8のa23)。
【0073】
測位サーバ装置4は、その都度、携帯端末3に対する測位を実行する(図8のa24)。測位サーバ装置4は、その都度、位置管理サーバ装置7に対して携帯端末3の位置情報を通知する(図8のa25,a26)。位置管理サーバ装置7は、登録された起点からの距離を判別するため、複数回の位置情報を保持する。
【0074】
速度計算サーバ装置6は、サービス制御サーバ装置1aからサービス開始後周期速度計算要求が通知されると、位置管理サーバ装置7に位置情報要求を通知する(図8のa27)。位置管理サーバ装置7は、速度計算サーバ装置6に対して保持している複数回の位置情報を通知する(図8のa28)。速度計算サーバ装置6は、位置管理サーバ装置7から取得した複数回の位置情報を基に携帯端末3の利用者の移動速度を計算し、サービス制御サーバ装置1aに対して携帯端末3の利用者の移動速度を通知する(図8のa29)。
【0075】
サービス制御サーバ装置1aは、速度計算サーバ装置6から取得した携帯端末3の利用者の移動速度から移動中と判断すれば(図8のa30)、引き続き速度計算サーバ装置6から携帯端末3の利用者の速度を取得する(図8のa31〜a37)。
【0076】
位置管理サーバ装置7は、携帯端末3の起点からの距離がゼロになった場合、携帯端末3の利用者が起点に戻ったと判断し(図9のb41)、起点帰還通知をサービス制御サーバ装置1aに通知する(図9のb42)。
【0077】
サービス制御サーバ装置1aは、速度計算サーバ装置6から取得した携帯端末3の利用者の移動速度がゼロである場合、あるいは位置管理サーバ装置7から起点帰還通知が通知された場合、サービスの停止を判断する(図9のb43)。
【0078】
サービス制御サーバ装置1aは、サービスの停止と判断すると、位置管理サーバ装置7に現在位置登録要求を行う(図9のb44)。位置管理サーバ装置7は、携帯端末3の現在位置情報を保持する(図9のb45)。
【0079】
また、サービス制御サーバ装置1aは、速度計算サーバ装置6に対して、サービス開始後周期速度計算停止要求を供給する(図9のb46)。速度計算サーバ装置6は、サービス開始後周期速度計算を停止する。
【0080】
さらに、サービス制御サーバ装置1aは、加入者状態管理サーバ装置5に対し、携帯端末ロックの解除要求を通知する(図9のb47)。加入者状態管理サーバ装置5は、加入者の状態をアイドル状態とし(図9のb48)、音声通話の着信を許容する。さらに、加入者状態管理サーバ装置5は、携帯端末3に携帯端末ロック解除指示を通知する(図9のb49)。
【0081】
携帯端末3は、加入者状態管理サーバ装置5からの携帯端末ロック解除指示に応答して、携帯端末ロックを解除する(図9のb50)。携帯端末3では、携帯端末ロックが解除されると、携帯端末ロック中に着信した音声通話の着信通知、受信したメールを受信することができる。
【0082】
サービス制御サーバ装置1aは、位置管理サーバ装置7にサービス開始判定用周期測位要求を通知する(図9のb51)。位置管理サーバ装置7は、これに伴う測位結果が現在位置情報と異なる場合、登録場所移動通知をサービス制御サーバ装置1aに供給する(図9のb52〜b56)。これら一連の動作は、サービス登録が解除される(図9のb57)まで行われる。
【0083】
このように、本実施の形態では、携帯端末ロックやその解除等をネットワーク側(サービス制御サーバ装置1a、測位サーバ装置4、加入者状態管理サーバ装置5、速度計算サーバ装置6、位置管理サーバ装置7)で判断しているので、携帯端末3の機能負荷を軽減することができる。
【0084】
また、本実施の形態では、携帯端末3の利用者の移動速度を判断基準とし、携帯端末ロックを行っているため、携帯端末3の利用者が停止している時のみ通話を許可するので、携帯端末3の操作時にその利用者の安全を確保することができる。
【0085】
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば起点を複数登録することで、指定した場所でのみ携帯端末3の操作を許容するという場合にも適用することができる。
【符号の説明】
【0086】
1,1a サービス制御サーバ装置
2 基地局
3 携帯端末
4 測位サーバ装置
5 加入者状態管理サーバ装置
6 速度計算サーバ装置
7 位置管理サーバ装置
11 サービス制御部
12 加入者状態管理部
13 速度計算部
14 位置管理部
15 記憶部
100 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末の位置情報をネットワークを介して取得する測位サーバ装置を含むシステムにおいて、前記携帯端末の利用制限を行うサービス制御サーバ装置であって、
前記ネットワークを介して前記測位サーバ装置から前記携帯端末の位置情報を受け取る手段と、その受け取った位置情報を基に前記携帯端末の利用者の移動速度を計算する手段と、その計算結果を基に前記携帯端末の利用者が移動中かどうかを判定する手段と、前記携帯端末の利用者が移動中と判定された場合に前記ネットワークを介して前記携帯端末の利用制限を行う手段とを有することを特徴とするサービス制御サーバ装置。
【請求項2】
前記携帯端末の利用制限を行う手段は、前記携帯端末の状態をビジー状態としかつ前記携帯端末の操作のロックを指示することを特徴とする請求項1記載のサービス制御サーバ装置。
【請求項3】
前記携帯端末の位置情報が緯度・経度情報である場合、前記携帯端末の利用者の移動速度を計算する手段が前記緯度・経度情報の推移を前記携帯端末の利用者の移動速度に変換することを特徴とする請求項1または請求項2記載のサービス制御サーバ装置。
【請求項4】
前記携帯端末の利用者が移動中かどうかを判定する手段は、前記携帯端末の利用者の移動速度が予め設定された閾値を超えた場合に前記携帯端末の利用者が移動中と判定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載のサービス制御サーバ装置。
【請求項5】
上記の請求項1から請求項4のいずれか記載のサービス制御サーバ装置を含むことを特徴とする携帯端末利用制限システム。
【請求項6】
携帯端末の位置情報をネットワークを介して取得する測位サーバ装置を含む携帯端末利用制限システムであって、
前記ネットワークを介して前記測位サーバ装置から前記携帯端末の位置情報を受け取る位置管理サーバ装置と、
その受け取った位置情報を基に前記携帯端末の利用者の移動速度を計算する速度計算サーバ装置と、
その計算結果を基に前記携帯端末の利用者が移動中かどうかを判定するサービス制御サーバ装置と、
前記携帯端末の利用者が移動中と判定された場合に前記ネットワークを介して前記携帯端末の利用制限を行うとを有することを特徴とする携帯端末利用制限システム。
【請求項7】
前記加入者状態管理サーバ装置は、前記携帯端末の利用者が移動中と判定された場合に前記携帯端末の状態をビジー状態とし、
前記サービス制御サーバ装置は、前記携帯端末の利用者が移動中と判定された場合に前記携帯端末の操作のロックを指示することを特徴とする請求項6記載の携帯端末利用制限システム。
【請求項8】
前記携帯端末の位置情報が緯度・経度情報である場合、前記速度計算サーバ装置が前記緯度・経度情報の推移を前記携帯端末の利用者の移動速度に変換することを特徴とする請求項6または請求項7記載の携帯端末利用制限システム。
【請求項9】
前記サービス制御サーバ装置は、前記携帯端末の利用者の移動速度が予め設定された閾値を超えた場合に前記携帯端末の利用者が移動中と判定することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか記載の携帯端末利用制限システム。
【請求項10】
携帯端末の位置情報をネットワークを介して取得する測位サーバ装置と、前記携帯端末の利用制限を行うサービス制御サーバ装置とを含むシステムに用いられる携帯端末利用制限方法であって、
前記サービス制御サーバ装置が、前記ネットワークを介して前記測位サーバ装置から前記携帯端末の位置情報を受け取る第1のステップと、その受け取った位置情報を基に前記携帯端末の利用者の移動速度を計算する第2のステップと、その計算結果を基に前記携帯端末の利用者が移動中かどうかを判定する第3のステップと、前記携帯端末の利用者が移動中と判定された場合に前記ネットワークを介して前記携帯端末の利用制限を行う第4のステップとを実行することを特徴とする携帯端末利用制限方法。
【請求項11】
前記第4のステップにおいて、前記携帯端末の状態をビジー状態としかつ前記携帯端末の操作のロックを指示することを特徴とする請求項10記載の携帯端末利用制限方法。
【請求項12】
前記携帯端末の位置情報が緯度・経度情報である場合、前記第2のステップにおいて前記緯度・経度情報の推移を前記携帯端末の利用者の移動速度に変換することを特徴とする請求項10または請求項11記載の携帯端末利用制限方法。
【請求項13】
前記第3のステップにおいて、前記携帯端末の利用者の移動速度が予め設定された閾値を超えた場合に前記携帯端末の利用者が移動中と判定することを特徴とする請求項10から請求項12のいずれか記載の携帯端末利用制限方法。
【請求項14】
携帯端末の位置情報をネットワークを介して取得する測位サーバ装置を含む携帯端末利用制限システムに用いる携帯端末利用制限方法であって、
前記携帯端末利用制限システムに、
前記ネットワークを介して前記測位サーバ装置から前記携帯端末の位置情報を受け取る位置管理サーバ装置と、
その受け取った位置情報を基に前記携帯端末の利用者の移動速度を計算する速度計算サーバ装置と、
その計算結果を基に前記携帯端末の利用者が移動中かどうかを判定するサービス制御サーバ装置と、
前記携帯端末の利用者が移動中と判定された場合に前記ネットワークを介して前記携帯端末の利用制限を行うとを設けたことを特徴とする携帯端末利用制限方法。
【請求項15】
携帯端末の位置情報をネットワークを介して取得する測位サーバ装置を含むシステムにおいて、前記携帯端末の利用制限を行うサービス制御サーバ装置内の中央処理装置に実行させるプログラムであって、
前記ネットワークを介して前記測位サーバ装置から前記携帯端末の位置情報を受け取る第1の処理と、その受け取った位置情報を基に前記携帯端末の利用者の移動速度を計算する第2の処理と、その計算結果を基に前記携帯端末の利用者が移動中かどうかを判定する第3の処理と、前記携帯端末の利用者が移動中と判定された場合に前記ネットワークを介して前記携帯端末の利用制限を行う第4の処理とを含むことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−263262(P2010−263262A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−110245(P2009−110245)
【出願日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】