説明

シリコンマイクロレンズ及び金属反射材を有する裏面イメージセンサピクセル

【課題】屈折率を高めたマイクロレンズを含む裏面照明イメージセンサピクセルを提供する。
【解決手段】イメージセンサピクセル200は、シリコン基板202内に形成されたフォトダイオード208と、基板の裏面に形成された第1のマイクロレンズと、基板の前面を覆って形成された第2のマイクロレンズと、基板の前面上に形成された誘電体スタック223と、第2レンズの上方で、記誘電体スタック内に形成されたと反射構造250とを含む。第1のマイクロレンズは、裏面にシャロートレンチアイソレーション構造214を形成することにより、第2のマイクロレンズは、基板の前面基板上にポリシリコンを堆積させることによって製造される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2012年5月25日に出願された米国特許出願第13/481,589号明細書、及び、2011年11月8日に出願された米国仮特許出願第61/557,342号明細書の利益を主張するものであり、これらを、それらの全体の参照によりここに組み込む。
【0002】
本出願は、概してイメージセンサに関し、より具体的には、バックサイドイルミネーション(裏面照明、BSI)イメージセンサに関する。
【背景技術】
【0003】
イメージセンサは、一般的に、画像を取得するために、携帯電話機、カメラ、及びコンピュータ等の電子機器に用いられる。従来のイメージセンサは、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)技術または電荷結合素子(CCD)技術を用いた半導体基板上に作製される。イメージセンサは、フォトダイオードと、基板の前面に形成されるトランジスタ等の他の演算回路とを含んでもよい。誘電体スタックは、フォトダイオードの上部に直接触れる基板の前面上に形成される。誘電体スタックは、誘電体材料内に形成された金属ルーティング線及び金属ビアを含む。光ガイドは、多くの場合、入射光の軌跡を導くために誘電体スタック内に形成されている。
【0004】
カラーフィルタアレイは、一定の範囲の波長への感度を各ピクセルに与えるために、誘電体スタックを覆って形成される。マイクロレンズは、カラーフィルタアレイを覆って形成されてもよい。光はイメージセンサの手前側から入射する(すなわち、光はマイクロレンズに入射し、カラーフィルタを介して誘電体スタック内に伝わる)。このように使用されるイメージセンサは、フロントサイドイルミネーション(前面照明、FSI)イメージセンサと呼ばれている。
【0005】
フォトダイオード内に入射光を導くために光ガイドを用いることが望ましい。しかし、入射光は、誘電体スタックを通過するとき、反射され、かつ、金属ルーティング線及びビアによって吸収されることがある。これは、望ましくないピクセルのクロストーク及び信号劣化をもたらす。
【0006】
これらの問題に対処するために、裏面照明イメージセンサが開発されてきた。しかし、これらのセンサも、金属ルーティング線及びビアからの光散乱によるクロストークを受けやすい。
【0007】
従って、パフォーマンスを向上させたイメージセンサを提供することが可能であることが望ましい。
【発明の概要】
【0008】
様々な実施形態が、強化された屈折率のマイクロレンズを有する裏面照明イメージセンサピクセルを説明するために記載される。イメージセンサピクセルは、前面及び裏面を有する基板と、基板内に形成されたフォトダイオードと、裏面に形成された第1のマイクロレンズと、前面に形成された第2のマイクロレンズと、前面に形成された金属ルーティング層と導電性ビア層との交互層を含む誘電体スタックと、誘電体スタック内の選択された金属ルーティング層内で、第2のマイクロレンズの上方に形成された反射構造とを含んでもよい。
【0009】
第1及び第2のマイクロレンズは、2より大きい、3より大きい、4より大きい等の屈折率を有する材料から形成されてもよい。好適な一実施形態では、第1のマイクロレンズは、基板の裏面に形成されてもよく、一方で、第2のマイクロレンズは、基板の前面上に形成されてもよい。第1のマイクロレンズは、基板と一体化されてもよく(例えば、第1のマイクロレンズ及び基板が、同じ半導体材料から形成されてもよく)、裏面に形成された、関連するシャロートレンチアイソレーション構造によって囲まれていてもよい。第2のマイクロレンズは、前面上にパターン化されたポリシリコンマイクロレンズであってもよい。カラーフィルタは、裏面にある第1のマイクロレンズを覆って形成されてもよい。第1及び第2のパッシベーション層(例えば、p+ドープ層)が、暗電流発生を低減するために、それぞれ、第1及び第2のマイクロレンズを覆ってもよい。
【0010】
別の適切な実施形態では、第1のマイクロレンズは、基板の裏面上にパターニングされたポリシリコンから形成されてもよい。別の好適な実施形態では、第2のマイクロレンズは、基板の前面に形成されてもよく、基板と一体化されてもよく(例えば、第2のマイクロレンズ及び基板が同一の半導体材料から形成されてもよく)、かつ、前面に形成された関連するシャロートレンチアイソレーション構造によって囲まれてもよい。
【0011】
このように配置すると、第1のマイクロレンズを、入射光をフォトダイオードに向かわせるように構成することができる。入射光は基板を通過してもよく、かつ、光が前面に垂直な方向へ第2のマイクロレンズから出射するように、第2のマイクロレンズによってコリメートされてもよい。コリメートされた光は、フォトダイオードに戻るように、反射構造を用いて反射されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、従来の裏面照明イメージピクセルアレイの側面断面図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に係る、異なる屈折率を有する複数のマイクロレンズに関連する回折プロファイルを示すプロットである。
【図3】図3は、本発明の実施形態に係る、裏面シリコン集束マイクロレンズと、前面ポリシリコン・コリメーティング・マイクロレンズとを有する裏面照明イメージセンサピクセルの側面断面図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態に係る、裏面照明イメージセンサピクセルの基板に関連するポテンシャルプロファイルである。
【図5】図5は、本発明の実施形態に係る、裏面ポリシリコン集束マイクロレンズと、前面ポリシリコン・コリメーティング・マイクロレンズとを有する裏面照明イメージセンサピクセルの側面断面図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態に係る、裏面シリコン集束マイクロレンズと、前面シリコン・コリメーティング・マイクロレンズとを有する裏面照明イメージセンサピクセルの側面断面図である。
【図7】図7は、本発明の実施形態に係る、裏面ポリシリコン集束マイクロレンズと、前面シリコン・コリメーティング・マイクロレンズとを有する裏面照明イメージセンサピクセルの側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
デジタルカメラモジュールは、広く、デジタルカメラ、コンピュータ、携帯電話、その他の電子機器などの電子機器に用いられている。これらの電子機器は、画像をキャプチャするために入射光を受け取るイメージセンサを含んでもよい。イメージセンサは、イメージセンサピクセルアレイ(画素配列)を含んでもよい。イメージセンサ内のピクセルは、入射光をデジタルデータに変換するフォトダイオード等の感光素子を含んでもよい。イメージセンサは、任意数のピクセル(例えば、数百または数千以上)を有することができる。典型的な画像センサは、例えば、数百万ピクセル(例えば、メガピクセル)を有してもよい。ハイエンド機器では、10メガピクセル以上のイメージセンサは、珍しいことではない。
【0014】
図1は、イメージピクセルアレイ10の側面断面図である。ピクセルアレイ10は、アレイ状に配置された従来のバックサイドイルミネーション(裏面照明)イメージセンサピクセルを含む。各ピクセルは、p型エピタキシャルシリコン基板12のフロントサイド(前面)に形成されたフォトダイオード14を有する。各ピクセルはまた、基板12の前面に形成された関連フローティング拡散領域16を有する。
【0015】
誘電体スタック20は、基板12の前面13上に形成されている。誘電体スタック20は、誘電体材料(例えば、二酸化シリコン)内に形成された金属相互接続構造22を含む。シリコンキャリアボード24は、誘電体スタック20上に形成されている。
【0016】
カラーフィルタアレイ26は、基板12の裏面15上に形成されている。それぞれのマイクロレンズ28は、各カラーフィルタのピクセル要素26を覆っている。各ピクセルは、基板12の裏面上で誘電体層11内に形成された金属ライトリング18を有する。金属ライトリング18は、各カラーフィルタ26の周囲を覆い、ピクセルのクロストークを防止するためのライトブロックとして機能する。
【0017】
光は、マイクロレンズ28を介してイメージセンサピクセルの裏面から入射することができる。入射光は、フォトダイオード14によって一部が吸収される。入射光の残りの部分は、基板12を通過して誘電体スタック20に入る。入射光の残りの部分は、相互接続構造22を反射することがあり、また、隣接するフォトダイオード14に吸収されることがあり、その結果、ピクセルのクロストーク(例えば、図1中の入射光の点線の軌跡30)が起こり得る。
【0018】
図1の従来の裏面照明イメージセンサピクセル10のマイクロレンズ28は、典型的には1.6以下の屈折率を有するポリマーから形成される。図2は、図1を断面線100で切った際の光回折プロファイルを示すプロットである。図2の実施例では、曲線102は、1.6の屈折率を有する第1のマイクロレンズ(すなわち、図1のマイクロレンズ28)を用いてもたらされる第1の回折プロファイルに対応してもよいのに対し、曲線104は、より高い屈折率である4を有する第2のマイクロレンズを用いてもたらされる第2の回折プロファイルに対応してもよい。
【0019】
一般に、特定の物質中での光の波長は、その材料の屈折率に反比例する。より低い屈折率を有する第1のマイクロレンズの入射光は、従って、相対的により高い屈折率を有する第2のマイクロレンズに入射する光に関連した波長λ2よりも大きい波長λ1を示すこととなる。イメージセンサピクセルのフォトダイオードに入る入射光の波長が短いほど、かつ、この入射光の回折プロファイルが狭いほど(すなわち、光がフォトダイオードの中心に近くで、より大きな強度レベルで集束する)、入射光をより良好に吸収することができる。従って、効率が改善され、クロストークが低減されたイメージセンサピクセルを提供するために、より大きな屈折率のマイクロレンズを形成することが望ましい場合がある。
【0020】
図3は、改善された効率及び低減されたクロストークを示し得る例示的なイメージセンサピクセル200の図である。イメージセンサピクセル200は、エピタキシャルシリコン基板と呼ばれることがあるp型シリコン基板202内に形成されてもよい。基板202は、前面204、裏面206を有していてもよい。前面204から実行される任意のプロセスが前面プロセスと呼ばれることがあり、一方で、裏面206から実行される任意のプロセスが裏面プロセスと呼ばれることがある。
【0021】
フォトダイオード及び関連したトランジスタ等(例えば、電荷転送トランジスタ、リセットトランジスタ、ソースフォロワトランジスタ、アドレストランジスタ等)の構造は、基板202の前面に形成されてもよい。金属ルーティング層と導電性ビア層との交互層を含む誘電体スタックは、基板202の前面に形成することができる。いくつかの実施形態では、マイクロレンズの第1のセット及び反射構造が、基板202の前面を覆って形成されてもよい。
【0022】
マイクロレンズの第2のセットは、基板202の裏面に形成されてもよい。カラーフィルタは、基板202の裏面に配置されてもよい。入射光はカラーフィルタによってフィルタリングされてもよく、裏面206を介して基板202に入射してもよく、マイクロレンズの第2のセットを用いてそれぞれのフォトダイオードに向かって集束させてもよく、各フォトダイオードによって部分的に吸収されてもよく、マイクロレンズの第1のセットによってコリメートされてもよく、反射構造によってフォトダイオードに戻るように反射されてもよい。光がイメージセンサの裏面から入射する(例えば、入射光は、基板202の裏面を通過して基板202に入射する)ので、このように構成されたイメージセンサピクセルを有するイメージセンサは、裏面照明(BSI)イメージセンサと呼ばれることもあり得る。
【0023】
図3に示すように、基板202は、フォトダイオード208と、トランジスタの拡散領域と、その前面に形成される他の回路等の構造を含んでもよい。例えば、フォトダイオード208は、基板202の前面からn型ドーパントを注入することによって形成されたn型ドーピング領域を有してもよい。
【0024】
図4は、図3の線300に沿って切断された基板202に関連した例示的なポテンシャルプロファイルを示す図である。基板202のポテンシャルプロファイルは、基板202のドーパント特性に直接基づいていてもよい。図4の曲線302によって図示されるように、エネルギーポテンシャルは、基板202の前面S付近で実質的により高くなることがあり、表面Sから更に離れた領域に向かって徐々に低くなることがある。この種類のポテンシャルプロファイルは、基板202の前面からn型ドーパントを注入することの結果であり得る。
【0025】
曲線304は、前面Sから深さd1のところに位置する第1の水平面に沿った断面ポテンシャルプロファイルを示すのに対し、曲線206は、前面Sから深さd2のところに位置する第2の水平面に沿った断面ポテンシャルプロファイルを示している。曲線304は、曲線306のポテンシャルピークより大きいポテンシャルピークを有していてもよい。
【0026】
入射光は、基板202内の様々な場所に電荷を生成してもよい。第1の電子が位置Aで生成され、かつ、第2の電子が位置Bで生成されるといった、簡略化したシナリオを考える。点A及び点Bは、基板202内で同じ深さd1に位置してもよいが、点Aはフォトダイオード208の中心により近いのに対し、点Bはフォトダイオード208の中心部からより離れている(すなわち、点Bは隣接するフォトダイオードにより近い)。(位置Bの)ポテンシャルピークの近くに生成された電子は、かなり確実にフォトダイオード208によって吸収され得るのに対し、(位置Aの)ポテンシャルトラフ(trough)付近に生成された電子は隣接するフォトダイオードに誤って掃引され得て、その結果、望まれないピクセルクロストークになり得る。強化された屈折率を有するマイクロレンズの使用は、(例えば、より多くの電荷が位置Aではなく位置Bの近くに生成されるように)フォトダイオード208の中心付近に更に集中したより緊密なビームで光を集束するのに役立てることができる。
【0027】
誘電体スタック223は、基板202(図3)の前面上に形成されてもよい。誘電体スタック202は、シリコン酸化物または他の誘電体の層を含んでもよく、これらの中に導電性構造が形成される。誘電体スタック223は、金属相互接続層(金属層または金属ルーティング層と呼ばれることもある)とビア層との交互層を含んでいてもよい。金属ルーティング層は、金属ルーティング線(相互接続と呼ばれることもある)を含んでもよい。ビア層は、垂直導電構造(例えば、タングステンビアまたは他の金属ビア等の導電性ビア)を含んでもよい。必要に応じて、(例えば、中断のない誘電体の領域を形成するために)金属層またはビア層の一部分から金属を除去してもよい。
【0028】
誘電体スタック223は、相互接続構造224(例えば、金属ルーティング線及びビア)を含んでもよい。相互接続構造224は、各イメージセンサピクセルに(例えば、各イメージセンサピクセル内のトランジスタに関連付けられたゲート及び/または拡散領域に)、かつ、基板38の前面に形成された他の回路の端子に電気的に接続されてもよい。
【0029】
基板202は、その前面に形成されたフローティング拡散(FD)領域210を含んでもよい。フローティング拡散領域は、n+ドープ領域(一例として)であってもよい。誘電体スタック223内に形成された相互接続構造224は、電気的にFD領域210に接続されてもよい。構造224は、ビア233を介して接続された導電線231を含んでもよい。例えば、金属線231は、図3に示すように、第1の金属ルーティング層230、第2の金属ルーティング層232、及び、第3の金属ルーティング層234内に形成されてもよい。金属ビア233は、ビア(またはコンタクト)層240、242、及び244内に形成されてもよい。誘電体スタック223は、必要に応じて、3層より多くの金属層を有していてもよい。
【0030】
カラーフィルタ212を有するカラーフィルタアレイは、基板202の裏面に形成されてもよい。各カラーフィルタ212は、それぞれのフォトダイオード208について入射光をフィルタリングする役割を果たすことができる。カラーフィルタ212は、緑色フィルタ、赤色フィルタ、青色フィルタ、黄色フィルタ、シアンフィルタ、マゼンタフィルタ、または他の種類のフィルタを含んでいてもよい。一実施例として、緑色フィルタは、緑色光(例えば、495nmから570nmまでの波長を有する光)を通過させ、その範囲外の光を反射及び/または吸収する(例えば、緑色フィルタは赤色光と青色光を反射する)。図3の実施例では、カラーフィルタ212‐1は、第1の対応するフォトダイオードに達するように赤色光を通過させるように構成される赤色フィルタであってもよく、カラーフィルタ212‐2は、第2の対応するフォトダイオードに達するように緑色光を通過させるように構成される緑色フィルタであってもよく、かつ、カラーフィルタ212‐3は、第3の対応するフォトダイオードに達するように青色光を通過させるように構成される青色フィルタであってもよい。
【0031】
用いられ得るカラーフィルタアレイパターンの一実施例は、GRBG(緑‐赤‐青‐緑)のBayer(ベイヤ)パターンである。この種類の構成では、カラーフィルタアレイは、4つのカラーフィルタのグループに配置されている。各グループでは、4つのカラーフィルタのうちの2つは、緑フィルタであり、4つのカラーフィルタのうちの1つは赤色フィルタであり、残りのカラーフィルタは青色フィルタである。必要に応じて、他のカラーフィルタアレイパターンを用いでもよい。
【0032】
F値(F#)カメラレンズ(周辺光線)または非ゼロの主光線角度(CRA)のどちらかに起因する非ゼロ角度の入射光に適応するために、約1.6の屈折率を持つ、(F値について)シフトされず、(非ゼロのCRAについて)シフトされたポリマーレンズを、本明細書に記載される率のより大きなマイクロレンズと組み合わせて使用することもできる。図3に示すように、シフトされていないポリマーレンズ213は、カラーフィルタを覆って形成されてもよい。必要に応じて、シフトされたポリマーレンズが、シフトされていないポリマーレンズの代わりに(輪郭線211によって図示されるように)使用されてもよい。
【0033】
マイクロレンズ216等のマイクロレンズは、基板202の裏面に形成されてもよい。マイクロレンズ216は、基板202の裏面に周囲を取り囲むシャロートレンチアイソレーション(STI)構造214を形成することによって作製されてもよい。組込みシリコンレンズ216の形状を画定するSTIトレンチ214は、マイクロレンズ216が所望の曲率半径(RoC)及び/または形状を達成するような方法で、エッチングまたは酸化形状転写のどちらかによって基板202に形成することができる。マイクロレンズ216は、基板202の一体部分として形成されてもよく、それゆえ、エピタキシャルシリコンから形成されてもよい。基板202と連続しているマイクロレンズ216は、組込みシリコンマイクロレンズと呼ばれることもある。エピタキシャルシリコンは、従来のマイクロレンズのものよりも大きい4の屈折率を有することができ、それゆえ、強化された集光機能を有するピクセル200を提供することができる。マイクロレンズ216は、関連するフォトダイオード208上に入射光を集中させる役割を果たすことができ、それゆえ、本明細書ではそれを、集束マイクロレンズと呼ぶことがある。
【0034】
シャロートレンチアイソレーション構造214は、二酸化シリコン等の誘電体材料を用いて充填されてもよい。必要に応じて、p+ドープ層218等のパッシベーション(表面不活性化)が、暗電流を低減するために、基板202と構造214内の二酸化シリコン材料との間の境界面を覆って形成されてもよい。各ピクセル200は、このように形成されたそれぞれの裏面マイクロレンズ216を有していてもよい。隣接するマイクロレンズ216を分離するシャロートレンチアイソレーション構造214は、電気的絶縁を提供してもよく、隣接するピクセル200の間でピクセルのクロストークを低減することができる。
【0035】
ピクセル200は、基板202の前面に形成されたマイクロレンズ226等の別のマイクロレンズを含んでもよい。マイクロレンズ226は、(一例として)基板202の前面上にポリシリコンを堆積するとともに、所望の曲率半径を示すようにポリシリコンをパターニングすることによって形成されてもよい。ポリシリコンは、4の屈折率を有してもよい。必要に応じて、マイクロレンズ226は、1.6より大きい、3より大きい、4より大きい、5より大きい等の屈折率を有する他の好適な材料を用いて形成されてもよい。
【0036】
酸化シリコン層222等の誘電体材料の層は、マイクロレンズ226と基板202の前面との間に介在してもよい。層202は、ゲート酸化膜層と呼ばれることがある。必要に応じて、例えば、層222からエピタキシャルシリコンを分離するp+ドープ層220等のパッシベーション層を、暗電流発生を最小限に抑えるために、基板202の前面に形成することができる。各ピクセル200は、このように形成されたそれぞれの前面マイクロレンズ226を有してもよい。
【0037】
マイクロレンズ226は、(例えば、マイクロレンズ226を介して基板202の前面に出る光が基板202の前面に垂直な方向260に進むように)、基板202を通過してきた光をコリメートする役割を果たしてもよく、それゆえ、ここではコリメーティングマイクロレンズと呼ばれることもある。
【0038】
構造250等の反射構造は、誘電体スタック223の第1の金属層230内に形成されてもよい。構造250は、例えば、(矢印262によって示されるように)フォトダイオード208に戻るように、マイクロレンズ226を出るコリメートされた光を反射するように構成された導電性板であってもよい。必要に応じて、構造250は、金属(例えば、アルミニウム、銅、金、または銀等)または他の好適な反射材料を用いて形成されてもよい。このように光をフォトダイオード208に戻るように反射することにより、クロストークが低減し、信号対雑音比が向上する。他の好適な構成では、反射構造250は、第2の金属ルーティング層232(位置252)、第三の金属ルーティング層234(位置254)、またはそれより高い位置にある金属ルーティング層内に形成されてもよい。
【0039】
BSIのイメージセンサピクセル200がSTI構造214を用いて形成された裏面集束マイクロレンズと、ポリシリコンを用いて形成された前面コリメーティングマイクロレンズとを有する図3の構成は、単に例示であって、本発明の範囲を限定するものではない。必要に応じて、裏面集束マイクロレンズは、好適に高い屈折率を有する材料を用いて基板202の裏面の上部に形成されていてもよく、一方で、前面コリメーティングレンズは、周囲を取り囲むシャロートレンチアイソレーション構造を形成することによって組込みマイクロレンズとして基板202の前面に構築されてもよい。フォトダイオード208が基板202を通過する十分な量の入射光を吸収することが可能であるいくつかの実施形態では、コリメーティングレンズ226及び反射構造250が形成される必要はない。
【0040】
別の好適な配置では、ピクセル200は、ポリシリコンを用いて基板202の裏面上部に形成された裏面集束マイクロレンズ400と、ポリシリコンを用いて基板202の前面上部に形成された前面コリメーティングレンズ226とを含んでもよい(例えば、図5を参照)。層402等のパッシベーション層がマイクロレンズ400とp型基板202との間に介在するように、層402が基板202の裏面に形成されてもよい。こうする代わりに、必要に応じて、このパッシベーション層は、輪郭404によって示されるように、マイクロレンズ400の曲面に沿ってマイクロレンズ400を覆って形成されてもよい。入射光は、マイクロレンズ400に入る前にカラーフィルタアレイ(図示せず)を用いてフィルタリングされてもよい。図5の実施例では、反射構造250が、第2の金属ルーティング層232内に形成されている。
【0041】
別の好適な配置では、ピクセル200は、STI構造214を形成することによって基板202の裏面に形成された裏面集束マイクロレンズ400と、STI構造215を形成することによって基板202の前面に形成された前面コリメーティングレンズ500とを含んでもよい(例えば、図6を参照)。第1のp+ドープパッシベーション層は、組込みシリコンマイクロレンズ216を覆って形成されてもよい。同様に、第2のp+ドープパッシベーション層502は、組込みシリコンマイクロレンズ500を覆って形成されてもよい。ライナー218及び502は、シリコンとシリコン酸化膜との界面における暗電流を低減するのに役立ち得る。図6の実施例では、反射構造250は、第1の金属ルーティング層230上に形成される。金属ルーティング線231は、コンタクト504を介してフローティング拡散領域210に結合されてもよく(図6には図示せず)、シャロートレンチアイソレーション構造215との電気的接続を形成しない。
【0042】
別の適切な配置では、ピクセル200は、ポリシリコンを用いて基板202の裏面上部に形成された裏面集束マイクロレンズ400と、前面コリメーティングレンズと、STI構造215を形成することによって基板202の前面に形成された前面コリメーティングレンズ500とを含んでもよい(例えば、図7を参照)。パッシベーション層502は、組み込みシリコンマイクロレンズ500を覆うことができるのに対し、層404等のパッシベーション層は、マイクロレンズ400の曲面に沿ってマイクロレンズ400を覆って形成されてもよい。入射光は、マイクロレンズ400に入る前にカラーフィルタアレイ(図示せず)を用いてフィルタリングされてもよい。図5の実施例では、反射構造250は、第3の金属ルーティング層234内に形成されている。必要に応じて、シフトされたまたはシフトされていないポリマーマイクロレンズ(すなわち、2未満の屈折率を有するマイクロレンズ)が、各イメージセンサピクセル200内の裏面集束マイクロレンズ(すなわち、マイクロレンズ216またはマイクロレンズ400)を覆って形成されてもよい。
【0043】
様々な実施形態を、強化された屈折率のマイクロレンズを有する裏面照明イメージセンサピクセルを説明するために記載してきた。イメージセンサピクセルは、前面及び裏面を有する基板と、基板内に形成されたフォトダイオードと、裏面に形成された第1のマイクロレンズと、前面に形成された第2のマイクロレンズと、前面に形成された金属ルーティング層と導電性ビア層との交互層を含む誘電体スタックと、第2のマイクロレンズの上方の誘電体スタック内の選択された金属ルーティング層内に形成された反射構造とを含んでもよい。
【0044】
第1及び第2のマイクロレンズは、2より大きい、3より大きい、4より大きい等の屈折率を有する材料から形成されてもよい。好適な一実施形態では、第1のマイクロレンズは、基板の裏面に形成されてもよく、一方で、第2のマイクロレンズは、基板の前面上に形成されてもよい。第1のマイクロレンズは、基板と一体化されてもよく(例えば、第1のマイクロレンズ及び基板が、同じ半導体材料から形成されてもよく)、裏面に形成された、関連するシャロートレンチアイソレーション構造によって囲まれていてもよい。第2のマイクロレンズは、前面上でパターニングされたポリシリコンマイクロレンズであってもよい。カラーフィルタは、裏面にある第1のマイクロレンズを覆って形成されてもよい。第1及び第2のパッシベーション層(例えば、p+ドープ層)は、暗電流発生を低減するために、それぞれ、第1及び第2のマイクロレンズを覆ってもよい。
【0045】
別の適切な実施形態では、第1のマイクロレンズは、基板の裏面上にパターニングされたポリシリコンから形成されてもよい。別の好適な実施形態では、第2のマイクロレンズは、基板の前面に形成されてもよく、基板と一体化されてもよく(例えば、第2のマイクロレンズ及び基板が同一の半導体材料から形成されてもよく)、かつ、前面に形成された関連するシャロートレンチアイソレーション構造によって囲まれてもよい。
【0046】
このように配置すると、第1のマイクロレンズを、入射光をフォトダイオードに向かわせるように構成することができる。入射光は基板を通過してもよく、かつ、光が前面に垂直な方向に第2のマイクロレンズから出射するように、第2のマイクロレンズによってコリメートされてもよい。コリメートされた光は、フォトダイオードに戻るように反射構造を用いて反射されてもよい。
【0047】
実施形態によれば、前面及び裏面を有する基板と、裏面を通る入射光を受光するように構成され、基板内に形成された感光素子と、入射光を感光素子に向かわせるように構成されたマイクロレンズを囲む、裏面に形成されたシャロートレンチアイソレーション構造とを含む、裏面照明イメージセンサピクセルが提供されてもよい。
【0048】
別の実施形態によれば、裏面照明イメージセンサピクセルは、更に、マイクロレンズとシャロートレンチアイソレーション構造との間に介在するパッシベーション層を含む。
【0049】
別の実施形態によれば、裏面照明イメージセンサピクセルは、更に、裏面に形成されたカラーフィルタを含み、入射光がカラーフィルタを通して裏面に入り、カラーフィルタは、緑色フィルタ、赤色フィルタ、青色フィルタ、黄色フィルタ、シアンフィルタ、マゼンタフィルタで構成されている群から選択されるカラーフィルタを含む。
【0050】
別の実施形態によれば、裏面照明イメージセンサピクセルは、更に、前面に形成された追加のマイクロレンズであって、光が前面に垂直な方向にこの追加のマイクロレンズから出射するように、基板を通過した入射光をコリメートするように構成された追加のマイクロレンズを含む。
【0051】
別の実施形態によれば、裏面照明イメージセンサピクセルは、更に、追加のマイクロレンズを覆うように位置する反射構造を含み、追加のマイクロレンズがこの反射構造と前面との間に介在され、反射構造が、コリメートされた光を反射して基板内の感光素子に向かって戻すように構成される。
【0052】
実施形態によれば、前面及び裏面を有する基板と、裏面を通る入射光を受光するように構成され、基板内に形成された感光素子と、裏面に形成されたマイクロレンズとを含み、マイクロレンズは基板と一体化され、かつ、マイクロレンズは入射光を感光素子に向かわせるように構成されている、裏面照明イメージセンサピクセルが提供されてもよい。
【0053】
別の実施形態によれば、基板は、所定の材料から形成され、かつ、マイクロレンズは、この所定の材料から形成されている。
【0054】
別の実施形態によれば、裏面照明イメージセンサピクセルは、更に、前面に形成されている追加のマイクロレンズを含み、追加のマイクロレンズは基板と統合され、かつ、追加のマイクロレンズは、上記の所定の材料から形成される。
【0055】
別の実施形態によれば、裏面照明イメージセンサピクセルは、更に、裏面にあり、マイクロレンズを囲むシャロートレンチアイソレーション構造の第1のセットと、前面にあり、追加のマイクロレンズを囲むシャロートレンチアイソレーション構造の第2のセットとを含む。
【0056】
別の実施形態によれば、裏面照明イメージセンサピクセルは、更に、前面の上方に形成された反射構造であって、基板内の感光素子に戻るように、基板を通過してきた光を反射するように構成された反射構造を含む。
【0057】
実施形態によれば、前面及び裏面を有する基板と、裏面を通る入射光を受光するように構成され、基板内に形成された感光素子と、1.6より大きい屈折率を有する、裏面に形成されたマイクロレンズとを含む、裏面照明イメージセンサピクセルが提供されてもよい。
【0058】
別の実施形態によれば、マイクロレンズは裏面に形成されたポリシリコンマイクロレンズを含む。
【0059】
別の実施形態によれば、裏面照明イメージセンサピクセルは、更に、マイクロレンズを覆うパッシベーション層を含む。
【0060】
別の実施形態によれば、裏面照明イメージセンサピクセルは、更に、前面に形成された追加のポリシリコンマイクロレンズと、追加のポリシリコンマイクロレンズの上方に形成された反射構造とを含み、反射構造は、基板内の感光素子に戻るように、基板を通過してきた光を反射するように構成されている。
【0061】
別の実施形態によれば、裏面照明イメージセンサピクセルは、更に、前面に形成された追加のマイクロレンズを含み、追加のマイクロレンズは基板と一体化され、基板及び追加のマイクロレンズは同一の半導体材料から形成され、裏面照明イメージセンサピクセルは、更に、追加のマイクロレンズの上方に形成された反射構造を含み、反射構造は、基板内の感光素子に戻るように、基板を通過してきた光を反射するように構成されている。
【0062】
実施形態によれば、前面及び裏面を有する基板と、裏面を通る入射光を受光するように構成され、基板内に形成された感光素子と、基板の前面に形成されたマイクロレンズとを含み、マイクロレンズは、光が前面に垂直な方向にマイクロレンズから出射するように、基板を通過してきた入射光をコリメートするように構成されている、裏面照明イメージセンサピクセルが提供されてもよい。
【0063】
別の実施形態によれば、裏面照明イメージセンサピクセルは、更に、金属ルーティング層と導電性ビア層との交互層を含む、前面上に形成された誘電体スタックと、前面の上方で、誘電体スタック中の金属ルーティング層のうちの選択された1つの金属ルーティング層内に形成された反射構造であって、基板内の感光素子に戻るように、基板を通過してきた光を反射するように構成された反射構造とを含む。
【0064】
別の実施形態によれば、マイクロレンズは、1.6より大きい屈折率を有する材料から形成されている。
【0065】
別の実施形態によれば、マイクロレンズは、前面上に形成されたポリシリコンマイクロレンズを含む。
【0066】
別の実施形態によれば、マイクロレンズは前面に形成され、マイクロレンズは基板と一体化され、基板及びマイクロレンズは同一の半導体材料から形成され、かつ、マイクロレンズは、関連するシャロートレンチアイソレーション構造に囲まれている。
【0067】
上記は、本発明の原理の単なる例示であり、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、当業者によって様々な修正が行われてもよい。上述した実施形態は、個別にまたは任意の組み合わせによって実現されてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面及び裏面を有する基板と、
前記基板内に形成され、前記裏面を通る入射光を受光するように構成された感光素子と、
前記裏面に形成され、前記入射光を前記感光素子に向かわせるように構成されたマイクロレンズを囲むシャロートレンチアイソレーション構造と
を含む、
裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項2】
前記マイクロレンズと前記シャロートレンチアイソレーション構造との間に介在するパッシベーション層を更に含む、
請求項1に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項3】
前記裏面上に形成されたカラーフィルタを更に含み、
前記入射光が前記カラーフィルタを通り前記裏面に入射し、
前記カラーフィルタは、緑色フィルタ、赤色フィルタ、青色フィルタ、黄色フィルタ、シアンフィルタ、及びマゼンタフィルタから成る群から選択されたカラーフィルタを含む、
請求項1に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項4】
前記前面に形成された追加のマイクロレンズを更に含み、
前記追加のマイクロレンズは、光が前記前面に垂直な方向に前記追加のマイクロレンズから出射するように、前記基板を通過した前記入射光をコリメートするように構成されている、
請求項1に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項5】
前記追加のマイクロレンズを覆うように配置された反射構造を更に含み、
前記追加のマイクロレンズは、前記反射構造と前記前面との間に介在し、
前記反射構造は、前記コリメートされた光を、前記基板内の前記感光素子に戻るように反射するように構成されている、
請求項4に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項6】
前面及び裏面を有する基板と、
前記基板内に形成され、前記裏面を通る入射光を受光するように構成された感光素子と、
前記裏面に形成され、前記基板と一体化され、かつ、前記入射光を前記感光素子に向かわせるように構成されたマイクロレンズと
を含む、裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項7】
前記基板は、所定の材料から形成され、かつ、前記マイクロレンズは、前記所定の材料から形成される、請求項6に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項8】
前記前面に形成された追加のマイクロレンズを更に含み、
前記追加のマイクロレンズは前記基板と一体化され、
前記追加のマイクロレンズは、前記所定の材料から形成されている、
請求項7に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項9】
前記裏面にあり、前記マイクロレンズを囲むシャロートレンチアイソレーション構造の第1のセットと、
前記前面にあり、前記追加のマイクロレンズを囲むシャロートレンチアイソレーション構造の第2セットと
を更に含む、
請求項8に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項10】
前記前面上方に形成され、前記基板内の前記感光素子に戻るように、前記基板を通過した光を反射するように構成された反射構造を更に含む、
請求項8に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項11】
前面及び裏面を有する基板と、
前記基板内に形成され、前記裏面を通る入射光を受光するように構成された感光素子と、
前記裏面に形成され、1.6より大きい屈折率を有するマイクロレンズと
を含む、裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項12】
前記マイクロレンズは、前記裏面に形成されたポリシリコンマイクロレンズを含む、請求項11に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項13】
前記マイクロレンズを覆うパッシベーション層を更に含む、請求項12に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項14】
前記前面に形成された追加のポリシリコンマイクロレンズと、
前記追加のポリシリコンマイクロレンズの上方に形成され、前記基板内の前記感光素子に戻るように、前記基板を通過した光を反射するように構成された反射構造と
を更に含む、請求項12に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項15】
前記前面に形成され、前記基板と一体化された追加のマイクロレンズであって、前記基板及び前記追加のマイクロレンズが同一の半導体材料から形成されている、追加のマイクロレンズと、
前記追加のマイクロレンズの上方に形成され、前記基板内の前記感光素子に戻るように、前記基板を通過した光を反射するように構成された反射構造と
を更に含む、請求項12に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項16】
前面及び裏面を有する基板と、
前記基板内に形成され、前記裏面を通る入射光を受光するように構成された感光素子と、
前記基板の前記前面に形成され、光が前記前面に垂直な方向に前記マイクロレンズから出射するように、前記基板を通過した前記入射光をコリメートするように構成されたマイクロレンズと
を含む、裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項17】
前記前面に形成され、金属ルーティング層と導電性ビア層との交互層を含む誘電体スタックと、
前記前面の上方で、前記誘電体スタック中の前記金属ルーティング層のうちの選択された1つの金属ルーティング層内に形成された反射構造であって、前記基板内の前記感光素子に戻るように、前記基板を通過した光を反射するように構成された反射構造と
を更に含む、請求項16に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項18】
前記マイクロレンズは、1.6より大きい屈折率を有する材料から形成されている、請求項16に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項19】
前記マイクロレンズは、前記前面上に形成されたポリシリコンマイクロレンズを含む、請求項16に記載の裏面照明イメージセンサピクセル。
【請求項20】
前記マイクロレンズは前記前面に形成され、前記マイクロレンズは、前記基板と一体化され、前記基板及び前記マイクロレンズは同一の半導体材料から形成され、かつ、前記マイクロレンズは、関連するシャロートレンチアイソレーション構造によって囲まれている、請求項16に記載の裏面照明イメージセンサのピクセル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−102124(P2013−102124A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−157141(P2012−157141)
【出願日】平成24年7月13日(2012.7.13)
【出願人】(509245706)アプティナ イメージング コーポレイション (2)
【氏名又は名称原語表記】Aptina Imaging Corporation
【Fターム(参考)】