説明

シートの高さ調整装置及びサスペンションユニット

【課題】上部フレームの上下方向(鉛直方向)のみの移動を許容し、リンクと上部フレームあるいは下部フレームの取付部の剛性が増大したシートの高さ調整装置を提供すること。
【解決手段】下部フレーム2にリンク機構6を介して上下動自在に取り付けられた上部フレーム4の高さを調整するための駆動源38と、この駆動源38により駆動される高さ調整レバー54,56とを設け、高さ調整レバー54,56の一部をリンク機構6に係合させて駆動源38の駆動力をリンク機構6に加えることにより上部フレーム4の高さを調整するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シート等のシートにおいて、着座者の座高や好みに応じて座面の高さを調整するシートの高さ調整装置、及び、この高さ調整装置を備えたサスペンションユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両用シートは、シートが取り付けられる上部フレームを下部フレームに対し平行リンクを介して連結しているものが多い。
【0003】
また、上部フレームの後部をリンク機構を介して下部フレームに取り付けられた回転軸に連結し、この回転軸にロータリーダンパを取り付けるとともに、リンク機構と下部フレームとの間に、上部フレームを上方に付勢するばねを設け、シートの高さ調整装置がサスペンション機能を有するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
さらに、互いに噛み合うピニオンギヤとセクタギヤを有し、操作ノブを操作してピニオンギヤを回転させることによりシートの高さ調整を行う構成において、各ギヤの支軸がシートサイドフレームに片持ち支持されている場合、セクタギヤのあおりが発生してギヤ間のピッチが安定しない虞があることから、ピニオンギヤとセクタギヤの各支軸をシートサイドフレームとギヤカバーとで両持ちして保持するようにしたものも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】特開平9−150653号公報
【特許文献2】特開2006−182039号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1及び2に記載のシートの高さ調整装置は、いずれも平行リンクをベースとしており、上部フレームが最下端から最上端に移動するときに斜め上方への移動を伴う構造である。また、上部フレームの上下方向のストロークが大きいほど、前後の移動量も増加し、最上端で所定の剛性を確保するためには、例えばリンクの板厚を増大して剛性を上げる必要があり、装置の全体重量が大きくなるという問題があった。
【0007】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、上部フレームの上下方向(鉛直方向)のみの移動を許容し、リンクと上部フレームあるいは下部フレームの取付部の剛性が増大したシートの高さ調整装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、下部フレームと、該下部フレームにリンク機構を介して上下動自在に取り付けられシートが載置される上部フレームとを有し、シートの高さを調整するための高さ調整装置であって、前記上部フレームの高さを調整するための駆動源と、該駆動源により駆動される高さ調整レバーとをさらに備え、該高さ調整レバーの一部を前記リンク機構に係合させて前記駆動源の駆動力を前記リンク機構に加えることにより前記上部フレームの高さを調整するようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、前記リンク機構を一対のX−リンクで構成し、該一対のX−リンクの各々が第1及び第2リンクを有し、前記第1リンクの一端を前記下部フレームに枢着するとともに前記第1リンクの他端を前記上部フレームに摺動自在に取り付け、前記第2リンクの一端を前記上部フレームに枢着するとともに前記第2リンクの他端を前記下部フレームに摺動自在に取り付け、前記高さ調整レバーに取り付けられた高さ調整部材を前記第1リンクに形成された長孔に摺動自在に遊挿したことを特徴とする。
【0010】
さらに、請求項3に記載の発明は、前記下部フレームに高さ調整軸を回動自在に取り付け、該高さ調整軸に前記高さ調整レバーの一端を固定するとともに、前記高さ調整部材を前記高さ調整レバーの他端に回動自在に取り付け、前記駆動源により前記高さ調整軸を回転することにより前記高さ調整レバーを揺動させて前記上部フレームの高さを調整するようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、前記高さ調整軸に高さ調整軸駆動レバーの一端を固定し、該高さ調整軸駆動レバーの他端を互いに螺合する雄ねじと雌ねじを介して前記駆動源に連結したことを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシートの高さ調整装置を備えたサスペンションユニットであって、前記高さ調整軸の両端に一対の高さ調整レバーの一端を固定し、該一対の高さ調整レバーの他端を連結軸により連結するとともに、前記高さ調整軸に外装された円筒状の第2の高さ調整軸を設け、該第2の高さ調整軸に高さ調整軸駆動レバーの一端を固定し、該高さ調整軸駆動レバーの他端を前記駆動源に連結するとともに、前記高さ調整軸駆動レバーと前記連結軸とを弾性体を介して連結したことを特徴とする。
【0013】
また、請求項6に記載の発明は、前記弾性体が、一端が前記高さ調整軸駆動レバーに係止され、他端が前記連結軸に係止されたコイルスプリングであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、上部フレームの高さを調整するための駆動源と、該駆動源により駆動される高さ調整レバーとを設け、高さ調整レバーの一部をリンク機構に係合させて駆動源の駆動力をリンク機構に加えることにより上部フレームの高さを調整するようにしたので、リンク機構の動きが高さ調整レバーで拘束されることになり、リンク機構全体としての剛性が増大する。
【0015】
また、リンク機構を一対のX−リンクで構成したので、上部フレームに上下動に伴う前後方向の動きがない。
【0016】
さらに、高さ調整軸に弾性部材を取り付けると、簡素な構成のサスペンションユニットを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1乃至図4は、本発明に係るシートの高さ調整装置Mを示しており、例えば車両用シートに取り付けられ、上部フレームの高さを調整してシートの座面高さを調整するために使用される。
【0018】
図1乃至図4に示されるように、本発明に係るシートの高さ調整装置Mは、例えば車体フロアに取り付けられる略矩形の下部フレーム2と、下部フレーム2に対し上下動自在に取り付けられシートが載置される略矩形の上部フレーム4と、下部フレーム2と上部フレーム4を連結する左右一対のリンク機構6とを備えている。
【0019】
下部フレーム2は、前後方向に延びる左右一対のサイドフレーム8と、これら一対のサイドフレーム8の前端部に両端が連結された前部フレーム10と、一対のサイドフレーム8の後端部に両端が連結された後部フレーム12とで構成されている。各サイドフレーム8は、断面が略U字状を呈し、その開口部は内側に向かって開口しているのに対し、前部及び後部フレーム10,12は円筒状に形成されている。
【0020】
上部フレーム4も下部フレーム2と同様、前後方向に延びる左右一対のサイドフレーム14と、これら一対のサイドフレーム14の前端部に両端が連結された前部フレーム16と、一対のサイドフレーム14の後端部に両端が連結された後部フレーム18とで構成されている。各サイドフレーム14は、断面が略U字状を呈し、その開口部は内側に向かって開口しているのに対し、前部及び後部フレーム16,18は円筒状に形成されている。
【0021】
また、左右一対のリンク機構6の各々は、二つのリンク20,22が中間部で枢着されたX−リンクからなり、リンク20の前端部は、下部フレーム2のサイドフレーム8の前端部に固定された固定ブロック24に枢着されている。一方、左右のリンク20の後端部は連結軸25により連結され、連結軸25の両端には、円筒状の転動体26が転動自在に取り付けられている。転動体26は上部フレーム4のサイドフレーム14の内部に収容され、転動体26が転動することで、リンク20の後端部はサイドフレーム14の内部を前後方向に摺動する。同様に、リンク22の前端部は、上部フレーム4のサイドフレーム14の前端部に固定された固定ブロック28に枢着されている。一方、左右のリンク22の後端部は連結軸29により連結され、連結軸29の両端には、円筒状の転動体30が転動自在に取り付けられている。転動体30は下部フレーム2のサイドフレーム8の内部に収容され、転動体30が転動することで、リンク22の後端部はサイドフレーム8の内部を前後方向に摺動する。
【0022】
さらに、下部フレーム2の前部フレーム10の後部にはU字状ブラケット32が固定されており、このブラケット32の後端部には、減速ユニット取付ハウジング34に一体的に形成された二つのアーム34aの前端部が枢着されている。減速ユニット取付ハウジング34には減速ユニット36が取り付けられ、減速ユニット36は、減速ユニット取付ハウジング34に取り付けられた駆動モータ38の駆動軸(図示せず)に連結されている。
【0023】
また、下部フレーム2を構成する左右一対のサイドフレーム8の底面には、前後方向に離間した二つのクロス部材42(前部クロス部材は図示せず)の両端部が接合されており、これら二つのクロス部材42には、左右方向に離間した二つの高さ調整軸取付部材44,46の両端部(前端部及び後端部)が取り付けられている。
【0024】
各高さ調整軸取付部材44,46は、上方に向かって凸条に湾曲しており、その上面には半円形の凹部44a,46a(図7参照)が形成され、これら二つの凹部44a,46aに高さ調整軸48の両端部が載置されている。各高さ調整軸取付部材44,46には、下面に半円形凹部50a,52aが形成された高さ調整軸保持部材50,52が取り付けられ、高さ調整軸48は、その両端部が高さ調整軸取付部材44,46と高さ調整軸保持部材50,52との間に遊挿されることで、回動自在の構成である。
【0025】
また、高さ調整軸取付部材44,46の外側に位置する高さ調整軸48の両端部には、高さ調整レバー54,56の一端が固定され、二つの高さ調整レバー54,56の他端(自由端)には略直方体状の高さ調整部材60が回動自在に取り付けられており、高さ調整部材60はX−リンクの一つであるリンク20の後端部近傍に形成された長孔20aに摺動自在に遊挿されている。
【0026】
さらに、高さ調整レバー56近傍の高さ調整軸48には、平行に延びる一対のナット取付レバー(高さ調整軸駆動レバー)62の一端が固定され、ナット取付レバー62の他端には連結軸64の両端が回動自在に取り付けられており、連結軸64には雌ねじ(図示せず)が形成されている。
【0027】
連結軸64の雌ねじは、操作軸66の後端部に形成された雄ねじと螺合しており、操作軸66の前端部は減速ユニット36に連結されている。
【0028】
上記構成の本発明に係る高さ調整装置Mの作用を以下説明する。
図1及び図3は上部フレーム4が最下端位置にある場合を示しているのに対し、図2及び図4は上部フレーム4が最上端位置にある場合を示しており、上部フレーム4は、上部フレーム4に載置されるシートに着座する人の体格(特に、座高)に応じて、図1及び図3に示される最下端位置から図2及び図4に示される最上端位置との間でその高さが調節される。
【0029】
上部フレーム4を最下端位置から上昇させる場合、あるいは最下端位置と最上端位置の中間位置から上昇させる場合、例えばシートに取り付けられて駆動モータ38を操作する操作スイッチ(図示せず)を押下すると、駆動モータ38が第1の方向に回転し、減速ユニット36を介して操作軸66が図3の矢印Aの方向に回転する。操作軸66の後端部には雄ねじが形成されており、この雄ねじは連結軸64に形成された雌ねじと螺合しているので、操作軸66の矢印Aの方向への回転に伴い、連結軸64が後方に移動する。
【0030】
連結軸64が後方に移動すると、ナット取付レバー62を介して高さ調整軸48が矢印Bの方向に回転し、高さ調整軸48の両端に固定された高さ調整レバー54,56も同じ方向に揺動する。高さ調整レバー54,56の自由端には高さ調整部材60が回動自在に取り付けられており、この高さ調整部材60はX−リンクを構成するリンク20の長孔20aに摺動自在に遊挿されているので、高さ調整レバー54,56の矢印Bの方向への揺動に伴い、高さ調整部材60が上昇すると、リンク20の後部側が上昇し、上部フレーム4も上昇する。
【0031】
なお、リンク20の後部側が上昇するにつれて、左右のリンク20の後端部を連結する連結軸25の両端に取り付けられた転動体26は、上部フレーム4のサイドフレーム14の内部を前方に向かって転動するとともに、左右のリンク22の後端部を連結する連結軸29の両端に取り付けられた転動体30は、下部フレーム2のサイドフレーム8の内部を前方に向かって転動する。
【0032】
シートの座面が所望の高さに到達したときに操作スイッチから手を離すと、上部フレーム4はその位置(高さ)に保持され、シートの高さ調整は終了する。
【0033】
逆に、上部フレーム4を最上端位置から下降させる場合、あるいは最下端位置と最上端位置の中間位置から下降させる場合、別の操作スイッチ(図示せず)を押下すると、駆動モータ38が上述した第1の方向の反対方向に回転し、減速ユニット36を介して操作軸66が矢印Aの反対方向に回転し、連結軸64が前方に移動する。
【0034】
連結軸64が前方に移動すると、ナット取付レバー62を介して高さ調整軸48が矢印Bの反対方向に回転し、高さ調整レバー54,56も同じ方向に揺動する。その結果、高さ調整部材60が下降するとともに、リンク20の後部側が下降し、上部フレーム4も下降する。
【0035】
シートの座面が所望の高さに到達したときに操作スイッチから手を離すと、上部フレーム4はその位置(高さ)に保持され、シートの高さ調整は終了する。
【0036】
上記構成の本発明に係る高さ調整装置Mに弾性手段を設けることによりサスペンションユニットを構成することもできる。
【0037】
図5及び図6は、本発明に係る高さ調整装置Mを備えたサスペンションユニットSを示しており、高さ調整軸48に円筒状の第2の高さ調整軸68を外装し、第2の高さ調整軸68に弾性体としてのコイルスプリング70をさらに外装している。すなわち、高さ調整軸48の外周面と第2の高さ調整軸68の内周面との間には所定のクリアランスが設けられており、第2の高さ調整軸68の外周面とコイルスプリング70の内面との間にも所定のクリアランスが設けられている。コイルスプリング70の一端は一対のナット取付レバー62の一つに係止されるとともに、コイルスプリング70の他端は一対の高さ調整レバー54,56の自由端に両端が取り付けられた連結軸72に係止されており、コイルスプリング70の弾性力により上部フレーム4の持ち上げ力を発生している。
【0038】
図7は、特に第2の高さ調整軸68とコイルスプリング70を示しており、サスペンションユニットSにおいては、一対のナット取付レバー62の一端は、高さ調整軸48が遊挿された第2の高さ調整軸68に固定されている。また、高さ調整軸取付部材44,46及び高さ調整軸保持部材50,52の半円形凹部44a,46a,50a,52aの内側には第2の高さ調整軸68の半径より僅かに大きい半径の半円形凹部44b,46b,50b,52bが隣接して形成されており、これらの凹部44b,46b,50b,52bに第2の高さ調整軸68の両端は遊挿されている。
【0039】
したがって、上部フレーム4の高さを調整する場合、駆動モータ38の駆動力は、ナット取付レバー62を介してコイルスプリング70に伝達され、さらに高さ調整レバー54,56を介して上部フレーム4に伝達される。
【0040】
上記構成のサスペンションユニットSは、上部フレーム4及びシートの重量と着座者の体重をコイルスプリング70により弾性支持し、外部から入力される振動等をコイルスプリング70の弾性力で緩和するよう作用する。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明に係るシートの高さ調整装置は、リンク機構全体の剛性が増大し、上部フレームは上下動しても前後には移動しないので、例えば車両用シートとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係る高さ調整装置の斜視図であり、特に上部フレームが最下端位置にある場合を示している。
【図2】図1の高さ調整装置の斜視図であり、特に上部フレームが最上端位置にある場合を示している。
【図3】図1に示される高さ調整装置の分解斜視図である。
【図4】図2に示される高さ調整装置の分解斜視図である。
【図5】図1の高さ調整装置を備えたサスペンションユニットの分解斜視図である。
【図6】図5のサスペンションユニットの別の分解斜視図である。
【図7】図5のサスペンションユニットに設けられた弾性体保持部材と弾性体を示す断面図である。
【符号の説明】
【0043】
2 下部フレーム、 4 上部フレーム、 6 リンク機構、 8 サイドフレーム、
10 前部フレーム、 12 後部フレーム、 14 サイドフレーム、
16 前部フレーム、 18 後部フレーム、 20,22 リンク、 20a 長孔、
24 固定ブロック、 25 連結軸、 26 転動体、 28 固定ブロック、
29 連結軸、 30 転動体、 32 U字状ブラケット、
34 減速ユニット取付ハウジング、 34a アーム、 36 減速ユニット、
38 駆動モータ、 40,42 クロス部材、 44,46 高さ調整軸取付部材、
48 高さ調整軸、 50,52 高さ調整軸保持部材、
54,56 高さ調整レバー、 60 高さ調整部材、 62 ナット取付レバー、
64 連結軸、 66 操作軸、 68 第2の高さ調整軸、
70 コイルスプリング、72 連結軸、 M 高さ調整装置、
S サスペンションユニット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部フレームと、該下部フレームにリンク機構を介して上下動自在に取り付けられシートが載置される上部フレームとを有し、シートの高さを調整するための高さ調整装置であって、
前記上部フレームの高さを調整するための駆動源と、該駆動源により駆動される高さ調整レバーとをさらに備え、該高さ調整レバーの一部を前記リンク機構に係合させて前記駆動源の駆動力を前記リンク機構に加えることにより前記上部フレームの高さを調整するようにしたことを特徴とするシートの高さ調整装置。
【請求項2】
前記リンク機構を一対のX−リンクで構成し、該一対のX−リンクの各々が第1及び第2リンクを有し、前記第1リンクの一端を前記下部フレームに枢着するとともに前記第1リンクの他端を前記上部フレームに摺動自在に取り付け、前記第2リンクの一端を前記上部フレームに枢着するとともに前記第2リンクの他端を前記下部フレームに摺動自在に取り付け、前記高さ調整レバーに取り付けられた高さ調整部材を前記第1リンクに形成された長孔に摺動自在に遊挿したことを特徴とする請求項1に記載のシートの高さ調整装置。
【請求項3】
前記下部フレームに高さ調整軸を回動自在に取り付け、該高さ調整軸に前記高さ調整レバーの一端を固定するとともに、前記高さ調整部材を前記高さ調整レバーの他端に回動自在に取り付け、前記駆動源により前記高さ調整軸を回転することにより前記高さ調整レバーを揺動させて前記上部フレームの高さを調整するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のシートの高さ調整装置。
【請求項4】
前記高さ調整軸に高さ調整軸駆動レバーの一端を固定し、該高さ調整軸駆動レバーの他端を互いに螺合する雄ねじと雌ねじを介して前記駆動源に連結したことを特徴とする請求項3に記載のシートの高さ調整装置。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシートの高さ調整装置を備えたサスペンションユニットであって、
前記高さ調整軸の両端に一対の高さ調整レバーの一端を固定し、該一対の高さ調整レバーの他端を連結軸により連結するとともに、前記高さ調整軸に外装された円筒状の第2の高さ調整軸を設け、該第2の高さ調整軸に高さ調整軸駆動レバーの一端を固定し、該高さ調整軸駆動レバーの他端を前記駆動源に連結するとともに、前記高さ調整軸駆動レバーと前記連結軸とを弾性体を介して連結したことを特徴とするサスペンションユニット。
【請求項6】
前記弾性体が、一端が前記高さ調整軸駆動レバーに係止され、他端が前記連結軸に係止されたコイルスプリングであることを特徴とする請求項5に記載のサスペンションユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−23580(P2009−23580A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−190594(P2007−190594)
【出願日】平成19年7月23日(2007.7.23)
【出願人】(594176202)株式会社デルタツーリング (111)
【Fターム(参考)】