説明

シートクッションパッドの製造方法

【課題】上型に対する補強布の取付作業が容易なシートクッションパッドの製造方法を提供する。
【解決手段】補強布14に取り付けられた変形可能な形状記憶部材52を、上型3(内型22)の形状に沿うように変形させ、その形状を維持させることにより、補強布14を上型3の形状に沿った状態で取り付ける。形状記憶部材52を上型3の形状に沿うように変形させるだけで、その形状を維持させることができるので、固定ピンを用いた方法などと比較して補強布14の取付作業が容易である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートクッションパッドの製造方法に関し、より具体的には、上型と下型との間に形成されたキャビティ内で発泡樹脂原液を発泡硬化させることにより、シートクッションパッドを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図8は、シートクッションパッドを製造するための2つ割り型の成形金型の一例を示す断面図である。この成形金型は、シートクッションパッドの表面側を成形するための下型31と、シートクッションパッドの裏面側を成形するための上型32とを備えている。下型31の上方に上型32を対向させることにより、成形金型内に閉塞されたキャビティ33を形成することができる。このキャビティ33内に注入された発泡樹脂原液34を発泡硬化させることにより、キャビティ33の形状に対応するシートクッションパッドが成形される。
【0003】
成形されたシートクッションパッドは、成形金型から取り出され、シートフレームに取り付けられる。このとき、シートクッションパッドは、その裏面側がシートフレームに対向するようにして取り付けられる。シートフレームには、例えばスプリングなどの金属部品が固定されており、当該金属部品を上方から覆うようにしてシートクッションパッドが取り付けられる。そのため、シートクッションパッドの裏面と前記金属部品が直接接触するような構成の場合には、摩擦によるシートクッションパッドの破損や異音の発生などの問題が生じる。
【0004】
そこで、図8に示すように、シートクッションパッドを補強するための補強布35を上型32の下面に取り付け、その状態でキャビティ33内の発泡樹脂原液34を発泡硬化させることにより、補強布35が裏面に一体化されたシートクッションパッドを成形する方法が一般的に行なわれている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−297610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
補強布を上型の下面に取り付ける方法としては、固定ピンを用いた方法と、磁気シートを用いた方法とを例示することができる。このような方法を用いて補強布を上型に取り付けた場合には、上型を下型の上方に対向させたときに、補強布の一部が垂れ下がるのを防止することができる。
【0007】
固定ピンを用いた方法は、上型の固定孔に固定された固定ピンに対して、補強布に形成されている孔を嵌め込むことにより、補強布を上型に取り付ける方法である。しかしながら、この方法では、補強布の周縁部を固定ピンに固定する際などに、作業者側から固定ピンの位置が見えず、固定ピンに補強布の孔を嵌め込み難い場合があった。また、例えば上型の周縁部のように、成形されるシートクッションパッドの厚みが薄い部分(薄肉折り返し部など)に対応する領域では、固定ピンを設けること自体が困難な場合があった。
【0008】
一方、磁気シートを用いた方法は、補強布に予め磁気シートを取り付けておき、その磁気シートを上型に設けられた永久磁石の磁力で引き寄せることにより、補強布を上型に取り付ける方法である。しかしながら、この方法では、工程の増加やコストアップ等の問題がある。
【0009】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、上型に対する補強布の取付作業が容易なシートクッションパッドの製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、上型に対して補強布を簡単な構成で良好に取り付けることができるシートクッションパッドの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るシートクッションパッドの製造方法は、上型と下型との間に形成されたキャビティ内で発泡樹脂原液を発泡硬化させることにより、シートクッションパッドを製造する方法であって、前記キャビティ内に成形されるシートクッションパッドを補強するための補強布を、上型の下面に沿って配置する補強布配置工程と、前記補強布に取り付けられた変形可能な形状記憶部材を、上型の形状に沿うように変形させ、その形状を維持させることにより、前記補強布を上型の形状に沿った状態で取り付ける補強布取付工程と、前記下型内に発泡樹脂原液を注入する原液注入工程と、前記補強布が取り付けられた上型を下型に対向させることにより、前記キャビティを形成するキャビティ形成工程と、前記キャビティ内で前記発泡樹脂原液を発泡硬化させることにより、前記補強布と一体化されたシートクッションパッドを成形するシートクッションパッド成形工程とを含むことを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、変形可能な形状記憶部材を用いて、補強布を上型の形状に沿った状態で取り付けることができる。このような方法では、形状記憶部材を上型の形状に沿うように変形させるだけで、その形状を維持させることができるので、固定ピンを用いた方法などと比較して補強布の取付作業が容易である。また、形状記憶部材を用いた簡単な構成で、上型に対して補強布を良好に取り付けることができる。
【0012】
前記形状記憶部材は、樹脂により形成されていることが好ましい。
【0013】
本発明によれば、形状記憶部材として変形可能な樹脂を用いた簡単かつ安価な構成で、上型に対して補強布を良好に取り付けることができる。
【0014】
前記シートクッションパッド成形工程において、成形されるシートクッションパッドが前記形状記憶部材と一体化されてもよい。
【0015】
本発明によれば、樹脂製の安価な形状記憶部材をシートクッションパッドと一体的に取り扱うことができるため、工程数の増加やコストアップ等を防止することができる。
【0016】
前記形状記憶部材が、少なくとも前記補強布の周縁部に取り付けられていてもよい。
【0017】
本発明によれば、補強布の周縁部が垂れ下がってキャビティ内に入り込むのを防止することができるため、シートクッションパッドをより良好に製造することができる。補強布の周縁部には、補強布の外周縁の近傍だけでなく、例えば補強布に開口部が形成されている場合には、その開口部の周縁部も含まれる。
【0018】
上型は、下型に対して回動軸を中心に回動可能に取り付けられており、前記形状記憶部材は、少なくとも上型の前記回動軸側に対向する位置における前記補強布の周縁部に取り付けられてもよい。
【0019】
本発明によれば、上型の回動軸側に対向する位置のように作業者側から見え難い位置であっても、その位置で形状記憶部材を上型の形状に沿うように変形させるだけで、補強布の周縁部を容易に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態に係るシートクッションパッドの製造方法により製造されたシートクッションパッドの一例を示す斜視図である。
【図2】シートクッションパッドの取付態様の一例を示す側面図である。
【図3】シートクッションパッドを製造するための成形金型の一例を示す側面図である。
【図4】補強布の取付態様の一例を示す斜視図である。
【図5】補強布の周縁部の取付態様の一例を示す断面図である。
【図6】シートクッションパッドの製造方法の一例を示すフローチャートである。
【図7】補強布の取付態様の他の例を示す斜視図である。
【図8】シートクッションパッドを製造するための2つ割り型の成形金型の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、本発明の一実施形態に係るシートクッションパッドの製造方法により製造されたシートクッションパッド10の一例を示す斜視図である。図2は、シートクッションパッド10の取付態様の一例を示す側面図である。
【0022】
シートクッションパッド10は、発泡樹脂の成形体からなり、本実施形態では軟質ポリウレタンフォーム(以下、単に「ウレタンフォーム」と呼ぶ。)により形成されている例を示す。このシートクッションパッド10は、ウレタンフォーム16が不図示の表皮により被覆された状態で車両(例えば、自動車)に取り付けられることにより、車両の座席シートの着座部として用いられる。
【0023】
シートクッションパッド10は、シートフレーム9に裏面部12を対向させた状態で取り付けられることにより、その表面部11上に着座することが可能になる。シートフレーム9には、例えばスプリングなどの金属部品が固定されており、当該金属部品が裏面部12と接触する状態でシートクッションパッド10が取り付けられる。
【0024】
ウレタンフォーム16の裏面が前記金属部品と直接接触するような構成の場合には、摩擦によるシートクッションパッド10の破損や異音の発生などの問題が生じる。そこで、本実施形態では、シートクッションパッド10の裏面部12に補強布14を設けて、当該補強布14を介してシートクッションパッド10の裏面部12が前記金属部品に接触するように構成されている。補強布14は、シートクッションパッドを補強することができるような材料であれば如何なる材料で形成されていてもよいが、本実施形態では、例えば不織布により形成されている。
【0025】
図3は、シートクッションパッド10を製造するための成形金型1の一例を示す側面図である。この成形金型1は、シートクッションパッド10の表面部11側を成形するための下型2と、シートクッションパッド10の裏面部12側を成形するための上型3とを備えている。本実施形態では、2つ割り型の成形金型1について説明するが、本発明は、下型2と上型3との間に中型を備えた3つ割り型の成形金型などにも適用可能である。下型2及び上型3は、いずれも鋼材により形成されている。下型2及び上型3の周囲には、例えば不図示の温調配管が設けられている。ただし、温調配管は設けられていなくてもよい。
【0026】
この例では、上型3は、下型2に対して回動軸4を中心に回動可能に取り付けられている。図3に示すように、下型2に対して上型3が上方に対向していない状態から、回動軸4を中心に上型3を回動させることにより、上型3の上方に下型2を対向させることができる。
【0027】
下型2の上面(上型3に対向する側の面)には、シートクッションパッド10の表面部11に対応する形状の凹部21が形成されている。一方、上型3の下面(下型2に対向する側の面)には、シートクッションパッド10の裏面部12に対応する形状の内型22が設けられている。当該内型22は、上型3の一部を構成しており、上型3が下型2に対向した状態では、凹部21との間に閉塞されたキャビティ23を形成する。このようにして下型2と上型3との間に形成されたキャビティ23内で、発泡樹脂原液を発泡硬化させることにより、シートクッションパッド10を製造することができる。
【0028】
本実施形態では、内型22の下面(下型2に対向する側の面)に上述の補強布14が取り付けられた後、上型3が下型2に対向する状態に回動され、成形金型1内にキャビティ23が形成される。すなわち、キャビティ23の上側の少なくとも一部が、内型22に取り付けられた補強布14により形成されるようになっている。この状態で、キャビティ23内の発泡樹脂原液を発泡硬化させることにより、成形されるウレタンフォーム16の裏面に補強布14が付着し、当該補強布14と一体化されたシートクッションパッド10を製造することができる。
【0029】
図4は、補強布14の取付態様の一例を示す斜視図である。図5は、補強布14の周縁部の取付態様の一例を示す断面図である。補強布14は、上型3の下面、より具体的には内型22の下面に沿って配置された後、取付部材5を用いて内型22に取り付けられる。取付部材5には、例えば固定ピン51及び形状記憶部材52などが含まれる。
【0030】
固定ピン51は、内型22の下面に形成されている固定孔24に固定され、当該固定ピン51に対して、補強布14に形成されている孔が嵌め込まれる。この固定ピン51によれば、補強布14を強固に固定することが可能であり、本実施形態では、補強布14の中央部側、すなわち周縁部よりも内側の部分を固定する際に固定ピン51を用いることが好ましい。
【0031】
形状記憶部材52は、例えば樹脂により形成されている。本実施形態における形状記憶部材52は、ポリエチレンなどの樹脂材料を高倍率延伸することにより形成されたシート状部材からなり、任意に変形可能であるとともに、変形した状態を維持することができるようになっている。この形状記憶部材52は、例えば積水成型工業株式会社製「フォルテ(登録商標)」や、三井化学株式会社製「テクノロート(登録商標)」などを所望の形状に切断することにより得ることができる。
【0032】
上記のようにして得られた形状記憶部材52は、粘着剤を用いて予め補強布14に固定される。本実施形態では、補強布14の周縁部、すなわち固定ピン51の取付位置よりも外側に形状記憶部材52が取り付けられることが好ましい。より具体的には、形状記憶部材52は、長尺形状に形成されることが好ましく、その長手方向が補強布14の中央部側から周縁部側に延びるようにして補強布14に取り付けられることにより、当該形状記憶部材52の少なくとも周縁部側の一部が、固定ピン51の取付位置よりも外側に位置していることが好ましい。この形状記憶部材52を内型22の形状に沿うように変形させ、その形状を維持させることにより、補強布14の周縁部を内型22の形状に沿った状態で取り付けることができる。また、補強布に開口部が形成され、当該開口部の周縁部に形状記憶部材52が取り付けられる場合には、固定ピン51の取付位置よりも上記開口部側に形状記憶部材52が取り付けられることが好ましい。この場合、形状記憶部材52は、その長手方向が上記開口部に対して放射状に延びるようにして補強布14に取り付けられることにより、当該形状記憶部材52の少なくとも上記開口部側の一部が、固定ピン51の取付位置よりも上記開口部側に位置していることが好ましい。
【0033】
図6は、シートクッションパッド10の製造方法の一例を示すフローチャートである。シートクッションパッド10を製造する際には、まず、下型2に対して上型3を開放させた状態で、内型22の下面に沿って補強布14を配置する(ステップS101:補強布配置工程)。この補強布配置工程では、固定ピン51などを用いて、補強布14が内型22の下面に沿って配置されてもよい。
【0034】
その後、補強布14に取り付けられている形状記憶部材52を内型22の形状に沿うように変形させ、その形状を維持させることにより、補強布14を内型22の形状に沿った状態で取り付ける(ステップS102:補強布取付工程)。
【0035】
この状態で、下型2の凹部21内に発泡樹脂原液を注入した後(ステップS103:原液注入工程)、回動軸4を中心に上型3を回動させることにより、下型2の上方に上型3を対向させて成形金型1を閉塞し、成形金型1内にキャビティ23を形成する(ステップS104:キャビティ形成工程)。
【0036】
上記のようにして形成されたキャビティ23内で発泡樹脂原液を発泡硬化させることにより、補強布14と一体化されたシートクッションパッド10を成形する(ステップS105:シートクッションパッド成形工程)。このとき、成形されるシートクッションパッド10が、補強布14に取り付けられている形状記憶部材52と一体化されることが好ましい。
【0037】
その後、回動軸4を中心に上型3を回動させることにより成形金型1を開放し(ステップS106)、下型2の凹部21内からシートクッションパッド10を取り出すことにより(ステップS107)、成形体としてのシートクッションパッド10を得ることができる。
【0038】
本実施形態では、変形可能な形状記憶部材52を用いて、補強布14を上型3(内型22)の形状に沿った状態で取り付けることができる。このような方法では、形状記憶部材52を上型3の形状に沿うように変形させるだけで、その形状を維持させることができるので、固定ピンを用いた方法などと比較して補強布14の取付作業が容易である。また、形状記憶部材52を用いた簡単な構成で、上型3に対して補強布14を良好に取り付けることができる。形状記憶部材52が少なくとも補強布14の周縁部に取り付けられた構成であれば、補強布14の周縁部が垂れ下がってキャビティ23内に入り込むのを防止することができるため、シートクッションパッド10をより良好に製造することができる。ただし、形状記憶部材52は、補強布14の周縁部に限らず、補強布14の任意の位置(例えば上型3に形成された凹部又は凸部に対応する位置など)に取り付けられていてもよい。
【0039】
特に、本実施形態では、形状記憶部材52として変形可能な樹脂を用いた簡単かつ安価な構成で、上型3に対して補強布14を良好に取り付けることができる。また、本実施形態では、樹脂製の安価な形状記憶部材52をシートクッションパッド10と一体的に取り扱うことができるため、工程数の増加やコストアップ等を防止することができる。
【0040】
図7は、補強布14の取付態様の他の例を示す斜視図である。この例では、形状記憶部材52が、上型3(内型22)の回動軸4側に対向する位置における補強布14の周縁部に取り付けられている。
【0041】
より具体的には、長尺形状に形成された形状記憶部材52が、その長手方向が補強布14の中央部側から周縁部側に延びるように、すなわち回動軸4に対して直交方向に延びるようにして補強布14に取り付けられている。この形状記憶部材52を内型22の形状に沿うように変形させ、その形状を維持させることにより、補強布14の周縁部を内型22の形状に沿った状態で取り付けることができる。ただし、図示した部分以外の補強布14の周縁部にも、形状記憶部材52が取り付けられていてもよい。
【0042】
この図7の例では、上型3の回動軸4側に対向する位置のように作業者側から見え難い位置であっても、その位置で形状記憶部材52を上型3(内型22)の形状に沿うように変形させるだけで、補強布14の周縁部を容易に取り付けることができる。
【0043】
シートクッションパッド10は、自動車用に限らず、他の車両用のものであってもよいし、車両用以外の用途に用いられるものであってもよい。また、シートクッションパッド10は、着座部として用いられるものに限らず、例えば背もたれ部などの他の部分に用いられるものであってもよい。シートクッションパッド10は、軟質ポリウレタンフォームにより形成される構成に限らず、他の各種材料により形成することも可能である。
【0044】
補強布14の取付態様は、形状記憶部材52のみで補強布14を上型3に取り付けるような構成であってもよいし、形状記憶部材52とともに、固定ピン51以外の他の取付部材5(例えば、磁気シートなど)を用いて補強布14を上型3に取り付けるような構成であってもよい。また、形状記憶部材52は、樹脂製のものに限らず、他の材料で形成されていてもよい。
【符号の説明】
【0045】
1 成形金型
2 下型
3 上型
4 回動軸
5 取付部材
9 シートフレーム
10 シートクッションパッド
11 表面部
12 裏面部
14 補強布
16 ウレタンフォーム
21 凹部
22 内型
23 キャビティ
24 固定孔
51 固定ピン
52 形状記憶部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上型と下型との間に形成されたキャビティ内で発泡樹脂原液を発泡硬化させることにより、シートクッションパッドを製造する方法であって、
前記キャビティ内に成形されるシートクッションパッドを補強するための補強布を、上型の下面に沿って配置する補強布配置工程と、
前記補強布に取り付けられた変形可能な形状記憶部材を、上型の形状に沿うように変形させ、その形状を維持させることにより、前記補強布を上型の形状に沿った状態で取り付ける補強布取付工程と、
前記下型内に発泡樹脂原液を注入する原液注入工程と、
前記補強布が取り付けられた上型を下型に対向させることにより、前記キャビティを形成するキャビティ形成工程と、
前記キャビティ内で前記発泡樹脂原液を発泡硬化させることにより、前記補強布と一体化されたシートクッションパッドを成形するシートクッションパッド成形工程とを含むことを特徴とするシートクッションパッドの製造方法。
【請求項2】
前記形状記憶部材は、樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシートクッションパッドの製造方法。
【請求項3】
前記シートクッションパッド成形工程において、成形されるシートクッションパッドが前記形状記憶部材と一体化されることを特徴とする請求項2に記載のシートクッションパッドの製造方法。
【請求項4】
前記形状記憶部材が、少なくとも前記補強布の周縁部に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシートクッションパッドの製造方法。
【請求項5】
上型は、下型に対して回動軸を中心に回動可能に取り付けられており、
前記形状記憶部材は、少なくとも上型の前記回動軸側に対向する位置における前記補強布の周縁部に取り付けられることを特徴とする請求項4に記載のシートクッションパッドの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−218323(P2012−218323A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−87361(P2011−87361)
【出願日】平成23年4月11日(2011.4.11)
【出願人】(000003148)東洋ゴム工業株式会社 (2,711)
【Fターム(参考)】