説明

シーリング装置

本発明は、ローター(10)とステーター(11)との間の隙間(12)を非気密的にシールするための、特に流体エンジンの、シーリング装置で、シーリング要素サポートに取り付けられた複数のシーリング要素を備えるシールを含み、前記シーリング要素サポートが、少なくとも部分的に、サポート要素(17)とカバー要素(18)とによって境界の定まる容器(16)内に配置されているものに関する。そして本発明は、シーリング要素サポートが、1箇所もしくは数箇所、間欠されたリングとして構成されていることに、特徴づけられる。シーリング要素サポートの自由端部(19、20)が、間欠領域内で、周方向で重なる。サポート要素(17)の輪郭線とカバー要素(18)の輪郭線とが、シーリング要素サポートの輪郭線とシーリング要素(15)の輪郭線とに適合する。そしてシーリング要素サポートの各部品の少なくとも一方の端部(19、20)が、ねじれ抑止ストップ(21、22)に付随している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1において述べた前提部分の定義に従ったシーリング装置に関する。さらに本発明は、流体流動機関、ガスタービンならびにスチームタービンに関する。
【背景技術】
【0002】
流動流体機関において、特に、航空機のエンジンのようなガスタービンにおいて、互いに相対して動く2つの部品、すなわち流動流体機関におけるステーターとローターとを、この流動流体機関を通過するガス流体の流動から、シールすべき適用ケースが多々ある。なかでもガスタービンは特に、少なくとも1個のコンプレッサーならびに少なくとも1個のタービンを有し、そのあるいはそれぞれのコンプレッサーならびにそのあるいはそれぞれのタービンが、静止ステーターに相対して回転するローターを有している。このステーターは特に、固定型ガイドベーンを付随して有する据置きのハウジングである。そしてタービンあるいはコンプレッサーのローターは、ローターブレードを付随して有し、これらのブレードは、固定型ガイドベーンに相対して、ならびに据置きハウジングに相対して、ローターと共に、回転するものである。
【0003】
ガスタービンの効率を最適化するために、なかでも必要なことは特に、コンプレッサーおよびタービンそれぞれにおいて、回転ローターと静止ステーターとの間の流体の漏れを最小化することである。これには特に、固定型ガイドベーンの半径方向内側の端部と、回転ローターとの間の隙間をシールすることが要求される。固定型ガイドベーンの半径方向内側の端部と、回転ローターとの間の隙間をシールするためのシーリング装置のことを、「インナーエアシール」と記述することもある。また例えば、回転ローターブレードの半径方向外側の端部と据置きハウジングとの間の隙間も、シールすべきもののひとつである。この回転ローターブレードの半径方向外側の端部とハウジングとの間の隙間をシールするシーリング装置のことを、「アウターエアシール」として記述することもある。
【0004】
さらに他にも、回転ローターと静止ステーターとの間にシールすべき隙間がある。ローターとステーターとの間のシーリング装置のことを、ダイナミックシーリング装置と呼ぶこともある。
【0005】
ローターとステーターとの間の隙間を非気密的にシールするために、ブラシシールとしてのダイナミックシーリング装置を設けることが、本技術分野ですでに知られている。ドイツ特許DE 195 27 605 C2やDE 101 22 732 C2で述べられているように、本技術分野でブラシシールが言及されている。本技術分野から公知のこれらのブラシシールの場合、それぞれのブラシシールは、ブリストルキャリヤーの周りに巻きつけられたワイヤタイプの複数のブリストルでできており、さらにこのブリストルキャリヤーは、コア要素とクランプリングとから成る。ブリストルキャリヤーとブリストルからできているユニットが実際のブラシシールを形成しており、このユニットはサポートリングとカバーリングとから境界の定まる受け入れスペース内に配列されている。
【0006】
ドイツ特許DE 195 27 605 C2やDE 101 22 732 C2によるブラシシールにおいて、コア要素とクランプリングとから成るブリストルキャリヤーは、閉鎖リングとして設けられ、受け入れスペース内に、固定されて、すなわち動かないように、特にクランプされて、位置づけられている。本技術分野から知られているとおりに、ブリストルキャリヤーが閉鎖リングとして設けられたことによって、ブリストルキャリヤーは実質的に非弾性となっており、そのため、公知のブラシシールにおいて、一方では、ローターとステーターとの間のシールすべき隙間に、例えば偏心や他の物理的な変形が起きても、他方では、ローターとステーターとの間のシールすべき隙間に、例えば熱膨張率の違いなどによって熱的変形が引き起こされても、それらの補正は部分的にしかできないようになっている。本技術分野のブラシシールでは、シールすべき隙間が動的に変化しても、もっぱら、ブリストルを撓ませることでしか補正できず、その結果、一方では相当量の摩擦熱を生成させ、他方ではブラシシールのブリストルに実質的な磨耗を起こさせている。したがって、本技術分野で公知のブラシシールでは、シールすべき隙間に運転中に起きた変形の補正は、適正なものには至っていないのである。
【発明の開示】
【0007】
このような背景を踏まえたうえで、本発明の目的は、新規のシーリング装置を案出することにある。この目的は、本明細書の頭書で言及したシーリング装置を、請求項1の特徴部分のところで述べた特性によって、より深めることによって、達成される。本発明によれば、シーリング要素キャリヤーは、ひとつまたはそれより多くの不連続箇所を有するリングとして設けられ、シーリング要素キャリヤーの自由端部が、不連続箇所の領域において周方向で相互に重なり、サポート要素の輪郭線とカバー要素の輪郭線とが、シーリング要素キャリヤーの輪郭線とシーリング要素の輪郭線とに適合し、さらに回転抑止器具が、シーリング要素キャリヤーの各部品の少なくとも一方の端部に付随している。
【0008】
本発明の好適な態様によれば、シールがブラシシールとして、シーリング要素はブリストルとして、そしてシーリング要素キャリヤーはブリストルキャリヤーとして設けられ、本発明によるシーリング装置は、ローターとステーターとの間の隙間をシールするための自己適合型のブラシシールを提供するものとなっている。すなわち、このシーリング装置は、磨耗の増加を受けることなく、シールすべき隙間の変形に対して自動的な補正ができるのである。そしてこのブリストルキャリヤーはもはや、本技術分野の方法でこれまでそうであったような閉鎖リングとしてではなく、不連続な螺旋型のもしくは開放リングとして設けられ、その自由端部が周方向で相互に重なるようになっている。さらに加えて、ブリストルキャリヤーは受け入れスペース内を、回転抑止器具による周方向の可動性の制限は受けつつ、自由に動くことができる。螺旋型リングとして設けられたブリストルキャリヤーは、一方で、受け入れスペース内で偏心的に位置をずらすことができ、他方で、そのリング周を広げたり狭めたりすることによって、ブラシシールの内側の径をローターの外側の径に適合させることができる。
【0009】
こうして、本発明によるシーリング装置は多数の長所を提供する。まず、すべての運転状態において、シールすべき隙間の流体の漏れは、ブラシシールの内側の径が自動的に適合されることによって、確実に最小限におさえられる。さらに、ローターの偏心やステーターの偏心いずれに対しても、ならびに運転に際して固有に生じる隙間の変形に対しても、自動的に補正することが可能である。このような結果、ブラシシールの適用範囲は格段に広がり、それと同時に、ブラシシールへの磨耗が低減する。
【0010】
本発明をさらに好適にしたひとつの形態によれば、螺旋型リングとして設けられたブリストルキャリヤーの周方向で相互に重なる端部が、軸方向および半径方向でオフセットされて、このブリストルキャリヤーの端部のオフセットは、ブリストルキャリヤーの半径方向内側の端部が、ブリストルキャリヤーの半径方向外側の端部に取り付けられたブリストルに、抗して安定するようになっている。
【0011】
本発明の好適な態様が、従属請求項および以下の叙述から、導かれる。本発明の例示的な態様のひとつについて、図面を参照しながら、以下に詳細に明らかにしていく。ただし本発明は、この態様によって限定されるものではない。図面の説明は次のとおりである。
図1: ローターとステーターの断面図で、これらローターとステーターとの間の隙間を非気密的にシールするための、本発明によるシーリング装置を合わせて、示したものである。
図2: 図1の横断線II-IIにおける、本発明によるシーリング装置の断面図である。
図3: 図2の横断線III-IIIにおける、本発明によるシーリング装置の断面図である。
以下、図1から3を参照しながら、本発明をより詳細に述べる。
図1は、軸方向上で見て、ローター10、ならびにローター10を取り囲むステーター11、ローター10とステーター11との間に形成されたシールすべき隙間12を示したものである。ブラシシールは、ローター10とステーター11との間の隙間12をシールするために提供されたもので、ブラシシールハウジング13と、ブリストルキャリヤー14と、およびブリストルキャリヤー14に取り付けられた複数のブリストル15とから成る。図2は、図1の装置を横断線II-IIから断面的に見た、つまり周方向上で見た図を示している。図3は、図1および2の装置を図2の横断線III-IIIから、つまり半径方向上で見た図を示している。
【0012】
図2からわかるように、ブリストルキャリヤー14は、少なくとも部分的に、受け入れスペース16内に位置づけられており、ブリストル15の自由端部は、隙間12をシールするために、受け入れスペース16から突き出て、ローター10の上側に向かって直立している。受け入れスペース16は、その境界が、サポート要素17ならびにカバー要素18から定まり、これらのうち、サポート要素17は、シールすべき隙間12の低圧側に配置されているほうである。サポート要素17はしばしば、サポートリングとして言及され、同様に、カバー要素18はしばしば、カバーリングとして言及される。
【0013】
本発明によれば、ブリストルキャリヤー14は不連続なリングとして、したがって螺旋型リングとして設けられ、ブリストルキャリヤー14の自由端部19および20は、周方向で相互に重なるようになっている。したがってブリストルキャリヤー14は、弾性を有する開放リングとして、受け入れスペース16内で固定されているのではなく、受け入れスペース内のある範囲内を自由に動けるように設けられている。
【0014】
かくして、ここに例示された態様において、ブリストルキャリヤー14は周方向で可動であり、ただし、この周方向の可動性は2個の回転抑止器具21および22によって、制限されたものとなっている。第1回転抑止器具21は、ブリストルキャリヤー14の第1端部20に付随し、ローター10によるひとつの主要回転方向23におけるブリストルキャリヤー14の可動性を制限もしくは限定している。そして第2回転抑止器具22は、ブリストルキャリヤー14の第2自由端部19に付随し、ローター10によるひとつの主要回転方向23と向き合う方向におけるブリストルキャリヤー14の可動性を制限している。周方向の可動性に加えて、半径方向の可動性も提供されている。この半径方向の可動性によって、内側の径が、隙間12の偏心や変形に自動的に適合できるようになっている。さらに加えて、軸方向の可動性もまたある程度提供されている。半径方向の可動性ならびに軸方向の可動性は、それぞれ、受け入れスペース16の外形寸法、サポート要素17の輪郭線そして、ひいてはカバー要素18の輪郭線によって制限される。
【0015】
ここに例示された態様において、螺旋型リングとして設けられたブリストルキャリヤー14は、軸方向の螺旋ならびに径方向の螺旋の両方を形成する。ここで軸方向の螺旋とは、ブリストルキャリヤー14の周方向で互いに重なる端部19および20が、軸方向で相互にオフセットしていることと理解すべきである。またここで径方向の螺旋とは、ブリストルキャリヤー14の周方向で互いに重なる端部19および20が、半径方向で相互にオフセットしていることと理解すべきである。ブリストルキャリヤー14の端部19および20による、軸方向のオフセット、ならびに半径方向のオフセットは、図2よりわかる。これに関して、図2によれば、ブリストルキャリヤー14の端部19および20が相互にオフセットして、ブリストルキャリヤー14の半径方向内側の端部19が、ブリストルキャリヤー14の半径方向外側の端部20に取り付けられたブリストル15に、抗して安定するようになっている。本発明においてそのうえでなお、ブリストルキャリヤー14の端部19および20の軸方向のオフセットが十分にあったなら、これらの半径方向のオフセットをさらに大きくすると、シーリング作用を高めるために、好ましい。
【0016】
何度も述べてきたように、ブリストルキャリヤー14は、周方向で互いに重なる自由端部19および20を有する螺旋型リングとして設けられ、これらの自由端部19および20が互いに、少なくとも軸方向でオフセットしており、そして半径方向でも同様に、ただし必須ではなく好ましい場合としてオフセットしている。結局、螺旋型もしくはツル巻型の輪郭線を有するブリストルキャリヤー14が提供され、このブリストルキャリヤー14に取り付けられたブリストル15も、この輪郭線に沿うようになる。サポート要素17の輪郭線、ひいては、この要素のサポートリップ24の輪郭線も、ブリストルキャリヤー14の螺旋型もしくはツル巻型の輪郭線に適合するようになっている。こうして、サポート要素17およびサポートリップ24にそれぞれ形成された、ブラシシール13のブリストル15との接触面は、ブラシシールの螺旋型もしくはツル巻型の輪郭線に沿っており、ここでは、ネジ状になる。
【0017】
図1が示すように、ブラシシール13のブリストル15を、半径方向に対して立掛けるようにするのが好ましい。あるいはまた、ブリストルを、半径方向に対してこのように立掛けるのではなく平行に延在させてもよい。
【0018】
ローターとステーターとの間の半径方向の隙間を非気密的にシールすべきいずれの場合に対しても、本発明によるブラシシールが広く適用可能であることが見出されよう。特に本発明によるシーリング装置は、流体流動機関において、特に航空機のエンジンのようなガスタービンにおいて、あるいはスチームタービンにおいても、とりわけ好適に用いられる。かくして、本発明によるシーリング装置は、ガスタービンのコンプレッサー、タービン、それぞれにおける、固定型ガイドベーンの端部とローターとの間の半径方向の隙間をシールするためのいわゆるインナーエアシール、ならびに、回転ローターブレードの自由端部とハウジングとの間の隙間をシールするためのいわゆるアウターエアシールを、実現可能としたのである。
【0019】
シールは必ずしもブラシシールとして設けられなくてもよい。本発明において、このシーリング要素が、ブラシシールではなく、たとえばストリップタイプ、ラメラタイプ、あるいはセグメントタイプとして設けられてもよい。シーリング要素がストリップタイプやラメラタイプの場合、レーザー切断されるものでよい。セグメントタイプの場合、周方向で相互に重なるようになっていてよい。さらに、ストリップタイプ、ラメラタイプ、セグメントタイプは、シーリング要素キャリヤーとの一体部品を作り上げてもよい。
【0020】
本発明によるシーリング装置により、すべての運転状態において、シールすべき隙間の漏れは、確実に最小限におさえられ、さらにこの装置は、シールすべき隙間の偏心に対して、あるいは、その隙間に運転上固有に生じる変形に対して、自動的に適合する。つまり、このシーリング装置は自己適合型シールといってよい。本技術分野のこれまでのシーリング装置に比べ、本発明によるシーリング装置では、この装置がローターを覆う範囲の許容程度が格段に上昇するため、ブラシシールの適用範囲も拡がることは明らかである。これに加えて、ブリストルへの磨耗は最小化される。ブラシシールの内側の径が自動的に自己適合するので、より高い許容までの製造が可能であり、このことによって、製造コストを実質的に減少させる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1: ローターとステーターの断面図で、これらローターとステーターとの間の隙間を非気密的にシールするための、本発明によるシーリング装置を合わせて、示したものである。
図2: 図1の横断線II-IIにおける、本発明によるシーリング装置の断面図である。
図3: 図2の横断線III-IIIにおける、本発明によるシーリング装置の断面図である。
【図1】

【図2】

【図3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローター(10)とステーター(11)との間の隙間(12)を非気密的にシールするための、特に流動流体機関の、シーリング装置で、シーリング要素キャリヤーに取り付けられた複数のシーリング要素を備えるシールを含み、前記シーリング要素キャリヤーが、少なくとも部分的に、サポート要素(17)とカバー要素(18)とによって境界の定まる受け入れスペース(16)内に配置されている、前記シーリング装置において、シーリング要素キャリヤーが、1個もしくはそれより多くの不連続箇所を有するリングとして設けられ、シーリング要素キャリヤーの自由端部(19、20)が、不連続箇所の領域内で、周方向で相互に重なり、サポート要素(17)の輪郭線とカバー要素(18)の輪郭線とが、シーリング要素キャリヤーの輪郭線とシーリング要素(15)の輪郭線とに適合し、そして回転抑止器具(21、22)が、シーリング要素キャリヤーの各部品の少なくとも一方の端部(19、20)に付随していることを、特徴とする前記シーリング装置。
【請求項2】
シールがブラシシールとして、シーリング要素がブリストル(15)として、そしてシーリング要素キャリヤーがブリストルキャリヤー(14)として設けられた、請求項1記載のシーリング装置。
【請求項3】
ブリストルキャリヤー(14)が、受け入れスペース(16)内に可動的に支持された、弾性を有する開放リングとして設けられた、請求項2記載のシーリング装置。
【請求項4】
ブリストルキャリヤー(14)が周方向で可動で、そのあるいはそれぞれの回転抑止器具(20、21)が、周方向の可動性を制限している、請求項3記載のシーリング装置。
【請求項5】
第1回転抑止器具(21)が、ローター(10)のひとつの主要回転方向における可動性を制限し、ブリストルキャリヤー(14)の第1端部(20)に付随している、請求項2から4の1項またはそれより多くの項に記載のシーリング装置。
【請求項6】
第2回転抑止器具(22)が、ローターのひとつの主要回転方向に向き合う方向における可動性を制限し、ブリストルキャリヤー(14)の第2端部(19)に付随している、請求項5記載のシーリング装置。
【請求項7】
螺旋型リングとして設けられたブリストルキャリヤー(14)の周方向で相互に重なり合う端部(19、20)が、軸方向でオフセットしている、請求項2から6の1項またはそれより多くの項に記載のシーリング装置。
【請求項8】
螺旋型リングとして設けられたブリストルキャリヤー(14)の周方向で相互に重なり合う端部(19、20)が、軸方向および半径方向でオフセットしている、請求項2から7の1項またはそれより多くの項に記載のシーリング装置。
【請求項9】
ブリストルキャリヤー(14)の端部(19、20)がオフセットして、ブリストルキャリヤー(14)の半径方向内側の端部(19)が、ブリストルキャリヤー(14)の半径方向外側の端部(20)に取り付けられたブリストル(15)に抗して安定するようになっている、請求項8記載のシーリング装置。
【請求項10】
サポート要素(17)の輪郭線が、螺旋型リングとして設けられたブリストルキャリヤー(14)の輪郭線に適合されて、サポート要素(14)の輪郭線が、ネジ形状で、ブリストルキャリヤー(14)の螺旋型もしくはツル巻型輪郭線に沿うようになっている、請求項2から9の1項またはそれより多くの項に記載のシーリング装置。
【請求項11】
ブラシシールのブリストル(15)を半径方向に平行に方向付け、半径方向に対して立掛けている、請求項2から10の1項またはそれより多くの項に記載のシーリング装置。
【請求項12】
シーリング要素がストリップタイプ、ラメラタイプ、またはセグメントタイプとして設けられた、請求項1記載のシーリング装置。
【請求項13】
サポート要素とカバー要素とが、ステーター上の輪郭線にしたがって構成されている、請求項1から12の1項またはそれより多くの項に記載のシーリング装置。
【請求項14】
請求項1から13の1項またはそれより多くの項に記載のシーリング装置を少なくとも1個有する、流体流動機関。
【請求項15】
請求項1から13の1項またはそれより多くの項に記載のシーリング装置を少なくとも1個有する、ガスタービン、特に航空機のエンジン。
【請求項16】
請求項1から13の1項またはそれより多くの項に記載のシーリング装置を少なくとも1個有する、スチームタービン。

【公表番号】特表2008−509336(P2008−509336A)
【公表日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−525159(P2007−525159)
【出願日】平成17年8月3日(2005.8.3)
【国際出願番号】PCT/DE2005/001366
【国際公開番号】WO2006/015577
【国際公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【出願人】(505323725)エムティーユー エアロ エンジンズ ゲーエムベーハー (28)
【Fターム(参考)】