説明

スイッチ装置

【課題】 人間以外の操作ではオン状態とならず、しかも、操作感があり誤操作を防止できるスイッチ装置を提供する。
【解決手段】 押しボタン10と、押しボタン10を押下操作している対象と検出電極との間に形成される静電容量によってオン・オフし、押しボタン10を押圧操作している対象が人間の場合に出力がオン状態となる静電容量センサ部11と、押しボタン10の押下操作によってスイッチ接点がオン状態となるメカニカルスイッチ部12とを備え、静電容量センサ部11とメカニカルスイッチ部12が共にオン状態となった場合にのみ外部にオン信号を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、押しボタンの押下操作によって外部にオン信号を出力するスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の従来のスイッチ装置としては、特許文献1に開示されたものがある。このスイッチ装置は、自動販売機の商品選択スイッチボタンとして適用したもので、各商品見本の内容を記憶する音声情報メモリと、各商品見本に対応して配備される各商品選択ボタンとからなり、各商品選択ボタンは機体の操作面部に取付られる外ケースと、この外ケースに対し移動可能に嵌合される可動体と、この可動体の前面部に触れることで対応する商品見本の内容を音声報知させる第1の操作部としての静電容量センサと、外ケースに対し可動体が押し込まれることで対応する商品見本を選択する第2の操作部としてのメカニカルなタクトスイッチとから成ることを特徴とし、消費者が商品選択ボタンに触れると、そのボタンに対応する商品見本の内容を音声報知することで、いま触れている商品選択ボタンが購入希望商品であるか否かが聴別し得、選択ボタンの誤操作による誤った商品購入の虞れを完全に解消できる自動販売機の商品選択スイッチボタンを提供するものである。
【特許文献1】特開2002−117445号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来のスイッチ装置は、静電容量センサとメカニカルスイッチとが独立して外部にオン信号を出力しているために、メカニカルスイッチは所定のストローク分だけ押下操作して初めてオン状態となるため、操作感が実感できるという利点がある反面、人間以外の操作、例えば車両のドアハンドルに配置された場合に、洗車時の水圧や洗浄ブラシの押圧力によってオン状態となる恐れがあるとともに、タッチ式の静電容量センサは、人間以外のタッチでは反応しないものを採用すれば洗車時の水圧や洗浄ブラシの押圧力によって誤作動がない反面、タッチのみの操作であるため操作感が無く、誤操作に気づかない恐れがある。
【0004】
そこで、本発明は、人間以外の操作ではオン状態とならず、しかも、操作感があり誤操作を防止できるスイッチ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成する請求項1の発明は、押しボタンと、前記押しボタンを押下操作している対象と検出電極との間に形成される静電容量によってオン・オフし、前記押しボタンを押下操作している対象が人間の場合に出力がオン状態となる静電容量センサ部と、前記押しボタンの押下操作によってスイッチ接点がオン状態となるメカニカルスイッチ部とを備え、前記静電容量センサ部と前記メカニカルスイッチ部が共にオン状態となった場合にのみ外部にオン信号を出力することを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1記載のスイッチ装置であって、静電センサ回路を有し、前記静電センサ回路は、前記静電容量センサ部がオン状態になると、前記メカニカルスイッチ部を介して外部にオン信号を出力するよう構成されたことを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1記載のスイッチ装置であって、前記メカニカルスイッチ部がオン状態となると、電源供給を受けて起動する静電センサ回路を有し、起動状態の前記静電センサ回路は、前記静電容量センサ部がオン状態となると、外部にオン信号を出力するよう構成されたことを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1記載のスイッチ装置であって、前記メカニカルスイッチ部がオン状態となると、待機状態から起動状態とされる静電センサ回路を有し、起動状態の前記静電センサ回路は、前記静電容量センサがオン状態となると、外部にオン信号を出力するよう構成されたことを特徴とする。
【0009】
請求項5の発明は、押しボタンと、前記押しボタンを押下操作している対象と検出電極との間に形成される静電容量によってオン・オフし、前記押しボタンを押下操作している対象が人間の場合にのみ出力がオン状態となる静電容量センサ部を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、人間以外の操作力によって押しボタンが押下操作されると、メカニカルスイッチ部がオン状態となるが静電容量センサ部がオン状態とならないために外部にオン信号が出力されない。又、人間が押しボタンを押下操作すると、メカニカルスイッチ部と静電容量センサ部が共にオン状態となって外部にオン信号が出力される。以上より、人間以外の操作ではオン状態とならず、しかも、操作感があり誤操作を防止できる。
【0011】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、静電センサ回路を単純な構成にできる。
【0012】
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、静電センサ回路の省電力化を図ることができる。
【0013】
請求項4の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、静電センサ回路の省電力化を図ることができる。
【0014】
請求項5の発明によれば、人間以外の操作力によって押しボタンが押下操作されると、静電容量センサ部がオン状態とならないために外部にオン信号が出力されない。又、人間が押しボタンを押下操作すると、静電容量センサ部がオン状態となって外部にオン信号が出力される。以上より、人間以外の操作ではオン状態とならず、しかも、操作感があり誤操作を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明のスイッチ装置を車両用ドアハンドルのスイッチ装置に適用した場合の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明の第1実施形態を示し、図1は車両用ドアの概略斜視図、図2は車両用ドアハンドルのスイッチ装置の回路図、図3はスイッチ装置の動作フローチャートである。
【0016】
先ず、本実施形態に適用されたドアロック機構の施錠・解錠システムを簡単に説明すると、ユーザの所持する携帯機と車体側の間で通信手段を介してID信号の一致を確認し、ID信号が一致すると、ユーザがドアハンドル2のスイッチ装置3Aを操作することによってドアロック機構を解除したり、ドアロック機構をロックしたりできる。
【0017】
図1に示すように、車両用ドア1は車体(図示せず)に対して回転自在に支持されている。車両用ドア1の外面側にはグリップ式のドアハンドル2が設けられ、このドアハンドル2にスイッチ装置3Aが設けられている。
【0018】
図2に示すように、スイッチ装置3Aは、押しボタン10と、この押しボタン10を押下操作している対象と検出電極との間に形成される静電容量によってオン・オフする静電容量センサ部11と、押しボタン10の押下操作によってスイッチ接点がオン状態となるメカニカルスイッチ部12と、静電容量センサ部11とメカニカルスイッチ部12のオン・オフ状態によって外部にオン信号を出力する静電センサ回路13Aとを備えている。
【0019】
押しボタン10は、ドアハンドル2の外面より露出した状態で配置されている(図1参照)。押しボタン10は、金属製であり、静電容量センサ部の検出電極の一部を構成している。そして、押しボタン10を所定のストローク分だけ押下操作して初めてメカニカルスイッチ部12のスイッチ接点がオンできるよう設定されている。
【0020】
静電容量センサ部11は、押しボタン10を人間が押下操作した場合にオン状態となり、押しボタン10を人間以外のものが押下操作した場合にオンしないよう構成されている。この静電容量センサ部11の出力は静電センサ回路13Aの静電入力端子T1に導かれている。
【0021】
メカニカルスイッチ部12は、押しボタン10に一体とされた単一の可動接点12aと、この可動接点12aによって電気的に接続される2つの固定接点12b,12cとから構成されている。一方の固定接点12bは、静電センサ回路13Aの信号出力端子T2に接続されている。他方の固定接点12cにはスイッチ装置3Aの信号出力線L1が接続されている。
【0022】
静電センサ回路13Aは、その電源端子T3に電源部14が接続されている。
【0023】
次に、携帯機と車体側のID信号が一致した場合におけるスイッチ装置3Aの動作を図3に基づいて説明する。静電センサ回路13Aは、電源部14より電源を供給されて起動状態とされている(ステップS1)。この状態にあって、人間以外の操作力、例えば洗車時の水圧、洗浄ブラシの押圧によって押しボタン10が押下操作されると、メカニカルスイッチ部12がオン状態となるが静電容量センサ部11がオン状態とならない。そのため、静電センサ回路13Aには静電容量センサ部11からのオン信号が入力されず(ステップS2)、静電センサ回路13Aは、オン信号を出力しない。
【0024】
また、図2に示すように、人間が押しボタン10を押下操作すると、メカニカルスイッチ部12と静電容量センサ部11が共にオン状態となる。すると、静電センサ回路13Aには静電容量センサ部11からのオン信号が入力される(ステップS2)。オン信号が入力されると、静電センサ回路13Aはオン信号を出力する(ステップS3)。このオン信号は、メカニカルスイッチ部12がオン状態であるため(ステップS4)、メカニカルスイッチ部12を介して外部に出力される(ステップS5)。以上より、人間以外の操作ではオン状態とならず、しかも、操作感があり誤操作を防止できる。
【0025】
この第1実施形態では、静電センサ回路13Aは、静電容量センサ部11の出力がオン状態となると外部にオン信号を出力すれば良いため、静電センサ回路13Aを単純な構成にできる。
【0026】
図4及び図5は本発明の第2実施形態を示し、図4は車両用ドアハンドルのスイッチ装置の回路図、図5はスイッチ装置の動作フローチャートである。
【0027】
第2実施形態において、ドアロック機構の施錠・解錠システムとスイッチ装置の設置位置は前記第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0028】
スイッチ装置3Bは、図4に示すように、押しボタン10と、この押しボタン10を押下している対象と検出電極との間に形成される静電容量によってオン・オフする静電容量センサ部11と、押しボタン10の押下操作によってスイッチ接点がオン状態となるメカニカルスイッチ部12と、静電容量センサ部11とメカニカルスイッチ部12のオン・オフ状態によって外部にオン信号を出力する静電センサ回路13Bとを備えている。
【0029】
押しボタン10は、第1実施形態と同様に、ドアハンドルの外面より露出した状態で配置されている。押しボタン10は、金属製であり、静電容量センサ部11の検出電極の一部を構成している。そして、押しボタン10を所定のストローク分だけ押下操作して初めてメカニカルスイッチ部12のスイッチ接点がオンできるよう設定されている。
【0030】
静電容量センサ部11は、押しボタン10を人間が押下操作した場合にオン状態となり、押しボタン10を人間以外のものが押下操作した場合にオンしないよう構成されている。この静電容量センサ部11の出力は静電センサ回路13Bの静電入力端子T1に導かれている。
【0031】
メカニカルスイッチ部12は、押しボタン10に一体とされた単一の可動接点12aと、この可動接点12aによって電気的に接続される2つの固定接点12b.12cとから構成されている。一方の固定接点12bは、静電センサ回路13Bの電源端子T3に接続されている。他方の固定接点12cは電源部14に接続されている。つまり、電源部14の電源は、メカニカルスイッチ部12を介して静電センサ回路13Bに供給されるようになっている。
【0032】
静電センサ回路13Bは、その信号出力端子T2にスイッチ装置3Bの外部に導かれる信号出力線L1が接続されている。
【0033】
次に、携帯機と車体側のID信号が一致した場合におけるスイッチ装置3Bの動作を図5に基づいて説明する。人間以外の操作力、例えば洗車時の水圧、洗浄ブラシの押圧によって押しボタン10が押下操作されると、メカニカルスイッチ部12がオン状態となり(ステップS10)、静電センサ回路13Bに電源部14より電源が供給される。これによって、静電センサ回路13Bは起動状態となる(ステップS11)。しかし、人間以外の操作力、例えば洗車時の水圧、洗浄ブラシの押圧によって押しボタン10が押下操作されたのでは、静電容量センサ部11がオン状態とならない。そのため、静電センサ回路13Bには静電容量センサ部11からのオン信号が入力されない(ステップS12)。従って、静電センサ回路13Bは外部にオン信号を出力しない。尚、その後、押しボタン10の押下操作が解除されると、メカニカルスイッチ部12がオフ状態となり(ステップS14)、静電センサ回路13Bは電源オフ状態に戻る(ステップS15)。
【0034】
また、図4に示すように、人間が押しボタン10を押下操作すると、メカニカルスイッチ部12と静電容量センサ部11が共にオン状態となる。すると、メカニカルスイッチ部12のオン状態によって(ステップS10)、静電センサ回路13Bに電源部14より電源が供給され、静電センサ回路部13Bが起動状態となる(ステップS11)。又、静電容量センサ部11より静電センサ回路13Bにオン信号が入力される(ステップS12)。オン信号が入力されると、静電センサ回路13Bは外部にオン信号を出力する(ステップS13)。以上より、人間以外の操作ではオン状態とならず、しかも、操作感があり誤操作を防止できる。
【0035】
この第2実施形態では、静電センサ回路13Bは、静電容量センサ部11の出力がオン状態となって初めて起動されるため、静電センサ回路13Bの省電力化を図ることができる。
【0036】
図6及び図7は本発明の第3実施形態を示し、図6は車両用ドアハンドルのスイッチ装置の回路図、図7はスイッチ装置の動作フローチャートである。
【0037】
第3実施形態において、ドアロック機構の施錠・解錠システムとスイッチ装置の設置位置は、前記第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0038】
スイッチ装置3Cは、図6に示すように、押しボタン10と、この押しボタン10を押下している対象と検出電極との間に形成される静電容量によってオン・オフする静電容量センサ部11と、押しボタン10の押下操作によってスイッチ接点がオン状態となるメカニカルスイッチ部12と、静電容量センサ部11とメカニカルスイッチ部12のオン・オフ状態によってスイッチ出力としてのオン信号を出力する静電センサ回路13Cとを備えている。
【0039】
押しボタン10は、第1実施形態と同様に、ドアハンドルの外面より露出した状態で配置されている。押しボタン10は、金属製であり、静電容量センサ部11の検出電極の一部を構成している。そして、押しボタン10を所定のストローク分だけ押下操作して初めてメカニカルスイッチ部12のスイッチ接点がオンできるよう設定されている。
【0040】
静電容量センサ部11は、押しボタン10を人間が押下操作した場合にオン状態となり、押しボタンを人間以外のものが押下操作した場合にオンしないよう構成されている。この静電容量センサ部11の出力は静電センサ回路13Cの静電入力端子T1に導かれている。
【0041】
メカニカルスイッチ部12は、押しボタン10に一体とされた単一の可動接点12aと、この可動接点12aによって電気的に接続される2つの固定接点12b,12cとから構成されている。一方の固定接点12bは、静電センサ回路13Cのスイッチ入力端子T4に接続されている。他方の固定接点12cはメイン電源部14aに接続されている。
【0042】
静電センサ回路13Cは、その電源端子T3がサブ電源部14bに接続され、サブ電源部14bより待機電源を供給されるよう構成されている。又、静電センサ回路13Cの信号出力端子T2には、スイッチ装置3Bの外部に導かれる信号出力線L1が接続されている。
【0043】
次に、携帯機と車体側のID信号が一致した場合におけるスイッチ装置3Cの動作を図7に基づいて説明する。サブ電源部14bより静電センサ回路13Cには電源供給され(ステップS20)、静電センサ回路13Cは待機状態とされている(ステップS21)。この状態にあって、人間以外の操作力、例えば洗車時の水圧、洗浄ブラシの押圧によって押しボタン10が押下操作されると、メカニカルスイッチ部12がオン状態となる(ステップS22)。すると、静電センサ回路13Cはメイン電源部14aから電源供給を受けて待機状態から起動状態となる(ステップS23)。しかし、人間以外の操作力、例えば洗車時の水圧、洗浄ブラシの押圧によって押しボタン10が押下操作されたので、静電容量センサ部11がオン状態とならない。そのため、静電センサ回路13Cには静電容量センサ部11からのオン信号が入力されない(ステップS24)。従って、静電センサ回路13Cは信号出力端子T2よりスイッチオン信号を出力しない。尚、その後、押しボタン10の押下操作が解除されると、メカニカルスイッチ部12がオフ状態となり(ステップS26)、静電センサ回路13Cは待機状態に戻る(ステップS21)。
【0044】
また、人間が押しボタン10を押下操作すると、メカニカルスイッチ部12と静電容量センサ部11が共にオン状態となる。すると、メカニカルスイッチ部12のオン状態によって(ステップS22)、静電センサ回路13Cが待機状態から起動状態となる(ステップS23)。又、静電センサ回路13Cには静電容量センサ部11からのオン信号が入力される(ステップS24)、オン信号が入力されると、静電センサ回路13Cはスイッチ出力としてのオン信号を出力する(ステップS25)。以上より、人間以外の操作ではオン状態とならず、しかも、操作感があり誤操作を防止できる。
【0045】
この第3実施形態では、静電センサ回路13Cは、静電容量センサ部11の出力がオン状態となって待機状態から起動状態に切り替わるため、静電センサ回路13Cの省電力化を図ることができる。
【0046】
図8は本発明の第4実施形態に係るスイッチ装置の概略構成図である。第4実施形態において、ドアロック機構の施錠・解錠システムとスイッチ装置の設置位置は、前記第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0047】
図8に示すように、このスイッチ装置3Dは、押しボタン20と、この押しボタン20の下方に配置された金属製バネ21と、この金属製バネ21の更に下方に配置され、押しボタン20に金属製バネ21を介して接触し、押しボタン20を押圧操作している対象と検出電極との間に形成される静電容量によってオン・オフする静電容量センサ部22とから構成されている。押しボタン20、金属製バネ21は、静電容量センサ部22の検出電極の一部を構成している。静電容量センサ部22は、押しボタン20の押下操作している対象が人間の場合にオン状態となるよう構成されている。
【0048】
次に、携帯機と車体側のID信号が一致した場合におけるスイッチ装置の動作を説明する。人間以外の操作力によって押しボタン20が押下操作されると、静電容量センサ部22がオン状態とならないために外部にオン信号が出力されない。又、人間が押しボタン20を押下操作すると、静電容量センサ部22がオン状態となって外部にオン信号が出力される。以上より、人間以外の操作ではオン状態とならず、しかも、操作感があり誤操作を防止できる。
【0049】
各実施形態では、スイッチ装置3A〜3Dは、車両用ドアの外面側、つまり、アウトサイドドアハンドルに設けた場合を説明したが、車両用ドアのインサイドドアハンドルに設けても良いのはもちろんであるが、自動販売機の商品選択スイッチ、シャッターの開閉スイッチなど、屋外で風雨に曝されるような環境下に設置される機器のスイッチ装置として適用することが可能で、同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、車両用ドアの概略斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、車両用ドアハンドルのスイッチ装置の回路図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示し、スイッチ装置の動作フローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態を示し、車両用ドアハンドルのスイッチ装置の回路図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示し、スイッチ装置の動作フローチャートである。
【図6】本発明の第3実施形態を示し、車両用ドアハンドルのスイッチ装置の回路図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示し、スイッチ装置の動作フローチャートである。
【図8】本発明の第4実施形態を示し、スイッチ装置の概略構成図である。
【符号の説明】
【0051】
3A〜3D スイッチ装置
10 押しボタン
11 静電容量センサ部
12 メカニカルスイッチ部
13A〜13C 静電センサ回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押しボタンと、前記押しボタンを押下操作している対象と検出電極との間に形成する静電容量によってオン・オフし、前記押しボタンを押下操作している対象が人間の場合に出力がオン状態となる静電容量センサ部と、前記押しボタンの押下操作によってスイッチ接点がオン状態となるメカニカルスイッチ部とを備え、前記静電容量センサ部と前記メカニカルスイッチ部が共にオン状態となった場合にのみ外部にオン信号を出力することを特徴とするスイッチ装置。
【請求項2】
請求項1記載のスイッチ装置であって、
静電センサ回路を有し、前記静電センサ回路は、前記静電容量センサ部がオン状態になると、前記メカニカルスイッチ部を介して外部にオン信号を出力するよう構成されたことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項3】
請求項1記載のスイッチ装置であって、
前記メカニカルスイッチ部がオン状態となると、電源供給を受けて起動する静電センサ回路を有し、起動状態の前記静電センサ回路は、前記静電容量センサ部がオン状態となると、外部にオン信号を出力するよう構成されたことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項4】
請求項1記載のスイッチ装置であって、
前記メカニカルスイッチ部がオン状態となると、待機状態から起動状態とされる静電センサ回路を有し、起動状態の前記静電センサ回路は、前記静電容量センサがオン状態となると、外部にオン信号を出力するよう構成されたことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項5】
押しボタンと、前記押しボタンを押下操作している対象と検出電極との間に形成される静電容量によってオン・オフし、前記押しボタンを押下操作している対象が人間の場合に出力がオン状態となる静電容量センサ部を備えたことを特徴とするスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−115440(P2007−115440A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−303404(P2005−303404)
【出願日】平成17年10月18日(2005.10.18)
【出願人】(000170598)株式会社アルファ (433)
【出願人】(590005911)株式会社日本アレフ (19)
【Fターム(参考)】