説明

スイッチ装置

【課題】簡単な構成で異なる操作を行うことができるスイッチ装置を提供する。
【解決手段】スイッチ装置の制御回路は、時間にかかわらず各スイッチの第1接点または第2接点が回転方向に沿って順にオンする回転操作条件が成立した場合は回転モードを設定し、何れかのスイッチの第2接点がオンした場合は方向モードを設定し、スイッチの各接点がオンする毎にモードに応じた信号を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノブに対する操作によりオンする複数のスイッチを備えたスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両のステアリングホイールの表面のカバー部分に、車載機器例えばオーディオ装置の操作に関する押しボタン式のスイッチ装置を設け、ステアリングホイールを握ったままオーディオ装置を操作することを可能とすることにより運転者の操作性の向上を図ることが行われている(特許文献1参照)。具体的には、例えば4個のノブを十字状に配置した十字ノブを有したスイッチ装置において、十字ノブに対する操作によりディスプレイに表示されている複数の曲の中から上下左右の方向操作を行うことにより希望する曲を選択して再生することができる。また、スイッチ装置の近傍にボリュームを調整するための回転ノブを設け、回転ノブに対する回転操作によりディスプレイに表示されている音量レベルを調整することができる。つまり、ディスプレイに表示されている2つの操作モードを実現するには十字ノブと回転ノブの2つが必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−142422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ステアリングホイールに十字ノブと回転ノブの両方を設けるには、それらの小型化を図る必要があり、コストが高くなると共に操作性が悪化する。特に回転ノブは回転機構を必要とすることから、全体構成が複雑となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、簡単な構成で異なる操作を行うことができるスイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のスイッチ装置は、中心位置に対して同心円状に配置され、押圧ストロークに応じて順にオンする第1接点及び第2接点を有した3個以上のスイッチと、前記スイッチをオンするためのノブと、前記スイッチの第1接点が所定順にオンする第1操作、または第2接点が所定順にオンする第2操作に応じて対応する信号を出力する信号出力手段と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0006】
このような発明によれば、ノブに対する押圧操作の強さ及び所定順に応じた操作に応じて異なる信号を出力することができるので、スイッチ装置に対して異なる操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の第1実施形態における全体構成を示すブロック図
【図2】ステアリングホイールの正面図
【図3】スイッチ装置の平面図
【図4】スイッチの電気回路図
【図5】第1接点のオン状態で示す図4相当図
【図6】第1及び第2接点のオン状態で示す図4相当図
【図7】制御回路の動作を示すフローチャート
【図8】回転操作に応じたスイッチのオンオフ状態を示す図
【図9】ディスプレイに表示されている方向操作を示す図
【図10】ディスプレイに表示されている回転操作を示す図
【図11】本発明の第2実施形態を示す図1相当図
【図12】なぞり操作を示す図8相当図
【図13】図2相当図
【図14】図9相当図
【図15】本発明の第3実施形態を示す図1相当図
【図16】図12相当図
【図17】図2相当図
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図10を参照して説明する。
図2は、ステアリングホイールの正面図である。ステアリングホイール1は、外周に位置するリング部2と、このリング部2の内周の中央部に、複数(3箇所)のスポーク部3を介して設けられたセンタパッド部4とを備えている。運転席前部のステアリングコラムには図示しないステアリングシャフトが回転可能に支持されており、そのステアリングシャフトの先端部にステアリングホイール1が装着されている。
【0009】
ステアリングホイール1には、運転者がリング部2を手で握ったままで例えば親指で操作可能な位置、つまり、スポーク部3のうち図示左に位置する部分にスイッチ装置5が設けられている。以下、このスイッチ装置5について詳述する。
図1はスイッチ装置の電気的構成を示すブロック図、図3はスイッチ装置の正面図である。スイッチ装置5は、中心位置Aに対して同心円状に配置された第1〜第4スイッチ6a〜6dと、これらのスイッチ6a〜6dを押圧操作するための第1〜第4ノブ7a〜7dと、第1〜第4スイッチ6a〜6dからの信号を受ける制御回路8(回転操作判定手段、信号出力手段に相当)とから構成されている。第1〜第4ノブ7a〜7dには操作方向を示す矢印が示されており、図示上方向の矢印が示された第1ノブ7aに対応して第1スイッチ6aが設けられ、図示右方向の矢印が示された第2ノブ7bに対応して第2スイッチ6bが設けられ、図示下方向の矢印が示された第3ノブ7cに対応して第3スイッチ6cが設けられ、図示左方向の矢印が示された第4ノブ7dに対応して第4スイッチ6dが設けられている。そして、ステアリングホイール1においてスイッチ装置5の下方となる部位には決定ボタン9が設けられている。
【0010】
ここで、第1〜第4スイッチ6a〜6dは、第1接点及び第2接点を有した2段接点スイッチである。
図4は2段接点スイッチの電気回路図である。2段接点スイッチは押圧ストロークに応じて順に接点がオンするもので、押圧ストロークが例えば0.7mmとなると図5に示すように1段目の第1接点6xがオンし、1.5mmとなると図6に示すように第1接点6xに加えて2段目の第2接点6yがオンするようになっている。また、第1接点6xがオンするストローク位置となると押圧操作に対して節度が付与され、その位置からさらに進んだストローク位置で第2接点6yがオンするようになっている。
【0011】
スイッチ装置5は図示しないステアリングロールコネクタを介してインストルメントパネルに設置されたオーディオ装置と接続されており、そのオーディオ装置に操作信号を出力することで選択した曲の再生が可能となっている。この場合、スイッチ装置5はステアリングホイール1を握った左手の親指で操作可能な位置に設けられていることから、運転者は、運転中においてスイッチ装置5を視認することなく操作可能となっている。
【0012】
車両のインストルメントパネルにはオーディオ装置のディスプレイ10(図9,10参照)が設置されており、オーディオ装置のハードディスク装置或いはオーディオ装置に接続された外部装置(DVD、CD、USBメモリなど)に記憶されている曲から所定数の曲を表示可能となっている。尚、ディスプレイ10に曲を表示したり、ディスプレイ10に表示する曲を変更したりするには、ディスプレイ10の周囲に設けられているキーに対する操作で行うようになっている。
【0013】
制御回路8は、第1〜第4スイッチ6a〜6dの第1接点6x及び第2接点6yから受信するオン信号に基づいて後述するように方向モード又は回転モードを設定可能となっている。方向モードとは、第1〜第4ノブ7a〜7d(以下「十字ノブ7」という)の上下左右方向の何れかの部位を押圧することによりディスプレイ10に表示されている複数の曲から所望の曲を選択する方向を指示するためのモードである。回転モードとは、十字ノブ7を時計周り或いは反時計周りに順に押圧することにより音量レベルを調整するためのモードである。
【0014】
次に上記構成の作用について説明する。尚、スイッチ装置5は、電源投入(イグニッションスイッチのON)時は何れのモードにも設定されておらず、図7に示す判定前の状態に設定されているものとする。また、ディスプレイ10には複数の曲が表示されており、ディスプレイ10の中央に位置する曲が反転表示されて選択されているものとする。
運転者が、現在選択されている曲と異なる曲を選択する場合は、現在選択されている曲に対する希望の曲が位置する方向に基づいてステアリングホイール1に設けられたスイッチ装置5の十字ノブ7を押圧操作する。つまり、ディスプレイ10には図9に示すように現在選択されている曲に対して移動可能な方向を示す矢印Bが表示されているので、十字ノブ7において移動方向に位置するノブを押圧することにより希望する曲を選択する。具体的には、希望する曲が現在選択されている曲の斜め右上方向に位置している場合は、第1ノブ7aを強く押圧操作してから第2ノブ7bを強く押圧、或いは第2ノブ7bを強く押圧操作してから第1ノブ7aを強く押圧操作する。これにより、現在選択されている曲の斜め右上方向に表示されている曲を選択することができる。曲の選択を終了した場合は、スイッチ装置5の下方に設けられている決定ボタン9を押圧操作する。これにより、オーディオ装置が現在選択されている曲を再生し、車室内の図示しないスピーカから曲が出力される。
【0015】
さて、再生されている曲の音量レベルを調整する場合は、運転者は、十字ノブ7に対して最初(1段目)の節度が感じられる程度に押圧操作しながら回転操作(第1操作に相当)する。つまり、音量レベルを高める場合は、十字ノブ7を時計周りで順に押圧操作し、音量を低下する場合は、十字ノブ7を反時計周りで順に押圧操作する。この場合、回転操作の起点となるノブは何れのノブであっても構わない。
【0016】
スイッチ装置5の制御回路8は、図4に示すモード判定用のフローチャートを実行している。このフローチャートは、全てのスイッチ6a〜6dがオフしている状態を起点として開始する。運転者による回転操作により全てのスイッチ6a〜6dの第1接点6x及び第2接点6yがオフした状態から何れかのスイッチ、例えば第1スイッチ6aの第1接点6xがオンした場合は、回転操作が行われたかを次のように判定する。この判定中においては、何の信号もオーディオ装置に送信することはない。
【0017】
運転者が第1ノブ7aを起点としてスイッチ装置5を時計周りに押圧操作した場合、まず、第1スイッチ6aの第1接点6xのみがオンしてから、押圧位置が第1ノブ7aと第2ノブ7bとが跨った位置となると、第1スイッチ6aに加えて第2スイッチ6bの第1接点6xもオンし、押圧位置が第2ノブ7bとなると、第1スイッチ6aの第1接点6xがオフし、第2スイッチ6bの第1接点6xのみがオンする(このような順で2個のスイッチの第1接点6xが順にオンオフとなる条件を「回転操作条件」という)。この回転操作条件が時間にかかわらず成立した場合は(図8参照)、回転操作が行われたと判定し、回転モードを設定する。この場合、制御回路8は、回転が確定したことから、+信号を出力する。
オーディオ装置は、スイッチ装置5から+信号を受信したときは、図10に示すようにディスプレイ10にボリューム画面Cをポップアップ表示し、音量レベルを高めることを示す時計回りの矢印を表示すると共に音量レベルを1段階高める。
【0018】
上述のように回転モードを設定した状態で、運転者が回転操作を継続すると、スイッチがオンする毎に+信号が出力されるので、オーディオ装置は、+信号が入力する毎に音量レベルを段階的に高める。そして、運転者は、所望の音量レベルとなったところで回転操作を終了する。スイッチ装置5は、スイッチがオフしてから、次のスイッチがBms内にオンするかを監視しており、オンすることなくBms経過したときは判定前状態(全てのスイッチがオフ状態)となる。そして、オーディオ装置は、+信号が入力しなくなることから、ボリューム画面の表示を終了すると共にその時点の音量レベルを確定する。
一方、スイッチ装置5は、反時計周りとなるように十字ノブ7が回転操作された場合は、回転モードを設定し、スイッチがオンする毎に−信号を送信するので、オーディオ装置は、−信号を受信したときは、音量レベルを低下することを示す反時計周りの矢印をポップアップ表示すると共に−信号を受信する毎に音量レベルを低下する。
【0019】
このような回転モードから方向モードを設定するには、十字ノブ7の何れかに対する強い(2段目の)押圧操作(第2操作に相当)により希望する曲を選択する。これにより、スイッチ装置5の制御回路8は、図7に示すように何れかのスイッチ6a〜6dの第2接点6yがオンするので、方向モードであると判定してから、方向を確定し、その確定した方向を送信する。これにより、十字ノブ7に対する上下左右方向への押圧操作により方向モードを設定して希望する曲を選択することができる。
【0020】
このような実施形態によれば、スイッチ装置5の制御回路8は、第1〜4スイッチ6a〜6dの第1接点6xがオンオフする順番及び第2接点6yがオンするかに基づいて方向操作か回転操作かを判定し、方向操作であると判定した場合は方向モードを設定し、回転操作であると判定した場合は回転モードを設定し、スイッチ6a〜6dの第1接点6x或いは第2接点6yがオンする毎にモードに応じた信号を出力するので、ディスプレイ10に表示されている2つの操作モードを実現するのに1つの十字ノブ7で実施可能となり、簡単な構成で方向操作及び回転操作を行うことができる。
しかも、このような効果はスイッチ装置5の制御回路8のソフト変更で実施できるので、回転ノブを設ける構成に比較して、コストが上昇することなく容易に実施することができる。
【0021】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図11ないし図14を参照して説明するに、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。この第2実施形態は、各スイッチ6a〜6dの第1接点6xを回転操作判定用に加えてなぞり操作判定用として用いることを特徴とする。尚、本実施形態では、図13に示すようにステアリングホイール1に設けられたスイッチ装置5は、中心位置を中心として揺動可能な1個の円盤状のノブ11により各スイッチ6a〜6dがオンするように構成されている。
【0022】
スイッチ装置5の電気的構成を示す図11において、制御回路8は、各スイッチ6a〜6dの第1接点6xの出力及び第2接点6yの出力を入力して回転操作を示す信号、或いはなぞり方向を示す信号、或いは方向操作されたスイッチの入力を示す信号を出力するように構成されている。回転操作及び方向操作の判定方法は第1実施形態と同一であるので、その説明を省略する。また、スイッチ装置5からの信号の出力対象はカーナビゲーション装置である。
【0023】
図12は右方向へのなぞり操作(第1操作に相当)を示しており、第4スイッチ6dの第1接点6xがオンするのに続いて第2スイッチ6bの第1接点6xがオンする右方向へのなぞり操作を示している。そして、制御回路8は、第4スイッチ6dの第1接点6xがオンするのに続いて第2スイッチ6bの第1接点6xがオンした場合は、右方向へのなぞり方向であると判定する。このなぞり操作としては、第2スイッチ6bの第1接点6xがオンするのに続いて第4スイッチ6dの第1接点6xがオンする左方向へのなぞり操作、第3スイッチ6cの第1接点6xがオンするのに続いて第1スイッチ6aの第1接点6xがオンする上方向へのなぞり操作、第1スイッチ6aの第1接点6xがオンするのに続いて第3スイッチ6cの第1接点6xがオンする下方向へのなぞり操作が設定されている。
制御回路8は、各スイッチ6a〜6dの第1接点6xが所定順にオンすることに基づいて回転操作またはなぞり方向を示す信号を出力し、第2接点6yがオンすることに基づいて方向操作を示す信号を出力する。
【0024】
図11に戻って、カーナビゲーション装置は、制御回路8からの各信号に応じて操作を判定して所定動作を実行する。即ち、カーナビゲーション装置は、入力信号が各スイッチ6a〜6dの第1接点6xが所定順にオンすることによる右周りへの回転操作を示していた場合は拡大と判定して表示している地図を拡大し、左周りへの回転操作を示していた場合は縮小と判定して表示している地図を縮小する。また、右方向へのなぞり操作を示していた場合は曲飛ばしと判定して選曲する曲を飛ばし、左方向へのなぞり操作を示していた場合は曲戻しと判定して選曲する曲を戻す。そして、上方向へのなぞり操作を示していた場合は音量アップと判定して音量を増加し、下方向へのなぞり操作を示していた場合は音量ダウンと判定して音量を低下する。この場合、判定した操作を示す矢印を図14に示すようにポップアップ表示するので、使用者は操作内容を確認することができる。また、入力信号が各スイッチ6a〜6dの第2接点6yがオンすることによる方向操作を示していた場合は、表示されている地図をスクロールしたり、目的地を決定するために移動したりする。
このような実施形態によれば、第1実施形態で説明した回転操作及び方向操作に加えて各スイッチ6a〜6dの第1接点6xが所定順にオンすることでなぞり操作も判定可能としたので、スイッチ装置5の用途を一層高めることができる。
【0025】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について図15ないし図17を参照して説明する。この第3実施形態は、決定スイッチをなぞり操作検出用としても用いることに特徴を有する。
図17に示すようにノブ11の中心が決定操作用として設定されていると共に、図15に示すように第1〜第4スイッチ6a〜6dの中心位置に2段接点を有する決定スイッチ6eが配置されており、ノブ11の中心位置への押圧操作により決定スイッチ6eがオンするようになっている。この場合、ノブ11の中心を節度が付与されるまで押圧操作することにより決定スイッチ6eの第1接点6xがオンし、さらに強く押圧操作することにより第2接点6yがオンする。制御回路8は、決定スイッチ6eの第1接点6xからの信号も入力するようになっている。尚、決定スイッチ6eの第2接点6yからの信号はカーナビゲーション装置に出力されている。
【0026】
使用者がなぞり操作する場合は、図16に示すように決定スイッチ6eがオンすることから、制御回路8は、各スイッチ6a〜6dの第1接点6xからの信号に基づいて回転操作となぞり操作とを判別する場合に決定スイッチ6eがオンしたときは、回転操作の判別を終了し、なぞり操作が行われたかを判定するようになる。
このような実施形態によれば、決定スイッチ6eをなぞり操作の判別用としても用いることにより回転操作の無駄な判別を行わないようにしたので、なぞり操作の判定精度を高めることができる。
【0027】
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
第1実施形態において中心位置から全方向に対して揺動操作可能な1つのノブを設け、スイッチに対応した部位を押圧する方向操作に応じて希望する方向に位置するスイッチをオンすると共に、中心位置を中心とした所定の回転方向に沿って押圧操作する回転操作に応じて回転方向に沿って位置するスイッチを順にオンするように構成してもよい。
回転方向に隣接するスイッチが同時にオンする状態を経ることを回転操作条件としたが、この条件を省略するようにしてもよい。つまり、何れかのスイッチがオンしてから所定時間内に回転方向に位置する次のスイッチがオンすることを回転操作条件としてもよい。
スイッチの数は3個あれば回転方向を検出可能であることから、スイッチとしては3個以上設ければよい。
スイッチ装置をステアリングホイール以外に設けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0028】
図面中、5はスイッチ装置、6a〜6dはスイッチ、6xは第1接点、6yは第2接点、7a〜7dはノブ、8は制御回路(回転操作判定手段、信号出力手段)、11はノブである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心位置に対して同心円状に配置され、押圧ストロークに応じて順にオンする第1接点及び第2接点を有した3個以上のスイッチと、
前記スイッチをオンするためのノブと、
前記スイッチの第1接点が所定順にオンする第1操作、または第2接点が所定順にオンする第2操作に応じて対応する信号を出力する信号出力手段と、
を備えたことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項2】
前記スイッチの第1接点の何れかがオンしてから回転方向となる次のスイッチの第1接点がオンした場合は回転操作条件が成立したと判定する回転操作判定手段を備え、
前記信号出力手段は、前記回転操作判定手段が前記回転操作条件は成立したと判定した場合は、回転モードを設定して次の前記スイッチがオンする毎に回転方向を示す回転信号を出力し、前記スイッチの第2接点がオンした場合は、方向モードを設定して次の前記スイッチがオンする毎に当該スイッチに対応した方向信号を出力することを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
【請求項3】
前記スイッチは前記中心位置を中心として点対称となる位置に配置され、
前記信号出力手段は、前記中心位置を対称とする前記スイッチの第1接点が順にオンした場合は、なぞり操作を設定して当該なぞり操作の方向を示す方向信号を出力することを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
【請求項4】
前記中心位置に対応して設けられ、第1接点及び第2接点を有した決定スイッチを備え、
前記信号出力手段は、前記決定スイッチの第2接点がオンした場合は確定信号を出力し、何れかのスイッチの第1接点がオンしてから前記決定スイッチの第1接点がオンした場合は、回転モードの判別を行わないことを特徴とする請求項3記載のスイッチ装置。
【請求項5】
前記ノブは前記スイッチに対応して複数設けられていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のスイッチ装置。
【請求項6】
前記ノブは、前記中心位置から全方向に対して揺動操作可能に設けられ、前記スイッチに対応した部位を押圧する押圧操作に応じて対応する前記スイッチをオンすると共に、前記中心位置を中心とした所定の回転方向に沿って押圧操作する回転操作に応じて回転方向に沿って位置するスイッチを順にオンするように設けられていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−133984(P2012−133984A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−284473(P2010−284473)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】