説明

スキンケア組成物

【課題】皮膚への塗布時における組成物ののびが良好でかつべたつかず、滑らかな皮膚触感を付与するスキンケア組成物を提供する。
【解決手段】平均分子量が10万〜100万のメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体若しくは共重合体と、平均分子量が10万〜500万のポリエチレングリコールおよび/またはポリオキシエチレンメチルグルコシドを配合する。より好ましくは、平均分子量50〜70万のメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体を用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚塗布時における組成物ののびが良好でかつべたつかず、滑らかな皮膚触感を付与するスキンケア組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚表面の水分量が低下すると、皮膚表面の触感が悪くなり、小じわの発生や柔軟性が失われるなど皮膚組織の老化を促進することが知られている。そこで、皮膚表面の水分量を適正にし、維持させる目的でスキンケア組成物が使用されている。一般的にスキンケア組成物には、高分子や油分、ワックス、多価アルコールが配合され、皮膚水分量を維持すると共に、しっとり感など皮膚の感触を改善させている。
【0003】
しかし、皮膚水分量の維持やしっとり感を付与させる程度に高分子や油分、ワックスを配合したスキンケア組成物は、塗布時における白化、組成物の皮膚上での延ばし難さ若しくは滑り感、塗布完了直前の引っかかり感、塗布後における皮膚表面のコーティング感、べたつき感、引っかかり感など、組成物の塗布時や塗布後における使用感が悪くなるという課題があった。
【0004】
この高分子や油分、ワックス、多価アルコールが配合された組成物の塗布時や塗布後における使用感を改善する方法として、高分子や油分などに着目し、例えば、カルボキシビニルポリマー等のポリアクリル酸系高分子化合物を配合した組成物の塗布時のぬめり感やきしみ感を改善するために海藻抽出物を配合する方法(特許文献1)。アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体を配合した組成物の塗布時の白化を防止するために、アルカノールアミンなどの有機アミンと低粘性のシリコーンオイルを併用する方法(特許文献2)特定構造を有するブロック型アルキレンオキシド誘導体を配合する方法(特許文献3)。特定のポリアスパラギン酸塩を配合する方法(特許文献4)。ゼラチンなどのタンパク質、ポリエチレングリコールなどの合成高分子化合物、ポリ−γ−グルタミン酸などの天然高分子化合物を添加する方法(特許文献5)。特定のオルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体、シリコーン油、特定のポリエーテル変性シリコーンおよび低級アルコールおよび/または水を配合する方法(特許文献6)などが提案されている。
【0005】
しかし、いずれの提案によっても、皮膚水分量を維持すると共に、しっとり感など皮膚の感触を付与する効果と組成物の塗布時や塗布後における良好な使用感を共に満足できていない。
【特許文献1】特開2002−104925号公報
【特許文献2】特開2003−306411号公報
【特許文献3】特開2008−088084号公報
【特許文献4】特開平6−157237号公報
【特許文献5】特開2003−301194号公報
【特許文献6】特開平10−158121号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、塗布時における白化がなく、皮膚への塗布時の滑り感に優れ、組成物の塗布時や塗布後における使用感が良好な皮膚外用組成物を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとして有する分子量が10万〜100万の重合体若しくは共重合体と、平均分子量10万〜500万のポリエチレングリコールおよび/またはポリオキシエチレンメチルグルコシドを配合することによって、皮膚への塗布時の滑り性に優れ、かつ組成物の塗布時や塗布後における使用感が良好な皮膚外用組成物が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は下記の組成物を提供するものである。
項1.平均分子量が10万〜100万のメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体若しくは共重合体と、平均分子量が10万〜500万のポリエチレングリコールおよび/またはポリオキシエチレンメチルグルコシドを配合することを特徴とするスキンケア組成物。
項2.メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体若しくは共重合体が、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸アルキル共重合体であることを特徴とする請求項1記載のスキンケア組成物。
項3.メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸アルキル共重合体が、平均分子量50万〜70万のメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体であることを特徴とする請求項2記載のスキンケア組成物。
項4.ポリオキシエチレンメチルグルコシドの酸化エチレン平均付加モル数が10〜20であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のスキンケア組成物。
項5.ポリエチレングリコールの平均分子量が100万〜500万であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のスキンケア組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、皮膚への塗布時の滑り性に優れ、かつ組成物の塗布時や塗布後における使用感が良好な皮膚外用組成物を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明について更に詳細に説明する。
【0011】
本発明に使用できる平均分子量が10万〜100万の2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体若しくは共重合体は、公知の方法で合成し入手が可能である。(例えば、Polym. J.,22,35,355(1990)、特開平9−3132公報)これら2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体若しくは共重合体は特に限定されるものではないが、具体的には、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ラウリル共重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸トリデシル共重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ミリスチル共重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸パルミチル共重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリル共重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ベヘニル共重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸イソステアリル共重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸オレイル共重合体が挙げられる。中でも2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリル共重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸イソステアリル共重合体が好ましく、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体が最も好ましい。2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体若しくは共重合体の分子量は平均10万〜100万が好ましく、50万〜70万がより好ましい。また、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体若しくは共重合体の配合量は、組成物全量に対して0.01〜1.0重量%が好ましく、0.01〜0.1重量%がより好ましく、0.01〜0.05%が最も好ましい。配合量が0.01%より少ないと十分な効果を得ることができず、1.0%を超えると配合しただけの効果が得られないため経済上の理由から好ましくない。
【0012】
本発明に使用するポリエチレングリコールは平均分子量が10万〜500万である。中でも平均分子量が30万〜500万が好ましく、100万〜500万がより好ましい。平均分子量が10万に満たないと十分な効果を得られず、500万を超えると組成物中での安定性が悪くなったり、組成物の粘度が高くなりすぎる可能性があるため好ましくない。ポリエチレングリコールの配合量は特に限定されるものではないが、組成物全量に対して0.001〜0.1重量%が好ましく、0.01〜0.05重量%がより好ましい。配合量が0.1%を超えると組成物の粘度が高くなりすぎたり、使用後にべたつくなど使用感を損なう恐れがあるため好ましくない。
【0013】
本発明に使用するポリオキシエチレンメチルグルコシドは特に限定されるものではないが、酸化エチレンの付加モル数は平均5〜30が好ましく、10〜20がさらに好ましい。ポリオキシエチレンメチルグルコシドの配合量は特に限定されるものではないが、組成物全量に対して0.1〜5重量%が好ましく、0.5〜3重量%がより好ましく、1.0〜2.0重量%が最も好ましい。
【0014】
本発明のスキンケア組成物には、上記の成分に加え必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で通常化粧品や医薬部外品のスキンケア組成物に用いられる成分を適宜配合することができる。例えば、上記成分以外の界面活性剤や高分子化合物、油脂類、アルコール類、保湿剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、キレート剤、アミノ酸類、糖類、ビタミン類、動植物抽出物、着色剤、無機粉末および有機粉末などの粉末剤、有機酸および無機酸などのpH調整剤などの成分を用途に応じ適宜配合することができる。以下に配合可能な成分の具体的な例を列挙する。
【0015】
界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、アニオン界面活性剤;カチオン界面活性剤;イミダゾリン系両性界面活性剤、ベタイン系界面活性剤などの両性界面活性剤;ソルビタン系界面活性剤、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、ツィーン系界面活性剤、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、プルロニック型界面活性剤、アルカノールアミドなどのノニオン界面活性剤が挙げられる。
【0016】
高分子化合物としては、特に限定されるものではないが、平均分子量が数百〜2万程度のポリエチレングリコール;セルロース系高分子;アルギン酸系高分子;澱粉系高分子;アクリル系高分子;ビニル系高分子などの非天然系高分子や、カラギーナン、ペクチン、カンテン、澱粉、アラビアガム、グアーガム、アルゲコロイドなどの植物系高分子、コラーゲン及びその誘導体、カゼイン、ゼラチンなどの動物系高分子、キサンタンガム、ジェランガムなどの微生物系高分子などの天然系高分子などが挙げられる。
【0017】
油脂類としては、特に限定されるものではないが、植物油;動物油;流動パラフィン、スクワラン、ワセリンなどの炭化水素油;鎖状ポリシロキサン、環状ポリシロキサン、メチルトリメチコン、シリコーン樹脂、変性ポリシロキサンなどのシリコーン;ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの高級脂肪酸;ミツロウ、ラノリン及びその誘導体などのロウ類;モノアルキル脂肪酸エステル類;多価アルコール脂肪酸エステル類;硬化油などが挙げられる。
【0018】
アルコール類としては、エチルアルコール、ブチルアルコールなどの低級アルコール;ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコールなどの高級アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール;ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリンなどの多価アルコール重合体;ソルビトール、マルチトール、マンニトール、エリトリトールなどの糖アルコール;ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロールなどのその他のアルコール、などが挙げられる。
【0019】
保湿剤としては、低分子量のポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸塩、コラーゲン類、植物抽出物等が挙げられる。
【0020】
本発明のスキンケア組成物の剤型は任意であり、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系、ローション、ジェル、ムースなどの剤型を取ることが出来る。また、本発明のスキンケア組成物は、化粧水、乳液、クリーム、美容液、メイクアップベースローション、メイクアップベースクリーム、リキッドファンデーション、日焼け止め等の皮膚化粧料などとして使用できる。
【実施例】
【0021】
以下に実施例をあげて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は下記実施例によって限定されるものではない。なお、各例中の配合量については、特に規定がない限り重量%を示す。
【0022】
まず本実施例で行った評価試験方法及び評価基準を示す。
【0023】
[実験例1:摩擦係数の測定による平滑性評価]
表面試験機を用い、20℃、65RH%の環境で調湿した人工皮膚の上に試料0.2mlを塗布後、樹脂製の接触子を置き、25gの荷重条件にて人工皮膚上を一定速度で動かした。測定は、接触子の変位とこれを動かすのに必要な力を0.1秒間隔で検出し、その値を平均摩擦係数(MIU)として求めた。得られたMIU値は、下記に従って評価した。結果を表1に示す。
◎ MIU値が0.660未満
○ MIU値が0.660以上0.700未満
× MIU値が0.700以上
【0024】
なお、表1中、A、B、C1、C2、C3については、下記の物質を示す。
A:2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体(平均分子量60万)
B:ポリオキシエチレンメチルグルコシド(酸化エチレン平均付加モル数 10)
C1:ポリオキシエチレングリコール (平均分子量 200万)
C2:ポリオキシエチレングリコール (平均分子量 30万)
C3:ポリオキシエチレングリコール (平均分子量 4万)
【0025】
【表1】

【0026】
【表2】

【0027】
上記表1に示す結果から明らかなように、本発明組成物は、塗布時のなめらかさ(平滑性)に優れていると認められた。
【0028】
以下に、本発明に係る処方例を記載する。
【0029】
実施例1:化粧水
成分 配合量%
エチルアルコール 5.0
濃グリセリン 4.0
トリメチルグリシン 3.0
フェノキシエタノール 0.7
オキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.3
ポリエチレングリコール(平均分子量10万) 0.1
クエン酸 0.08
クエン酸ナトリウム 0.08
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
・メタクリル酸ブチル共重合体(平均分子量60万) 0.05
香料 0.03
精製水 残 部
合計 100.0
【0030】
実施例2:化粧水
成分
配合量%
エチルアルコール 20.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
トリメチルグリシン 3.0
フェノキシエタノール 0.7
オキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.3
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
・メタクリル酸ブチル共重合体(平均分子量10万) 0.1
オキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.05
クエン酸 0.08
クエン酸ナトリウム 0.08
ポリエチレングリコール(平均分子量100万) 0.03
メントキシプロパンジオール 0.03
アラントイン 0.02
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.02
香料 0.03
精製水 残 部
合計 100.0
【0031】
実施例3:美容液
成分 配合量%
エチルアルコール 10.0
濃グリセリン 10.0
1,3−ブチレングリコール 6.0
トリメチルグリシン 3.0
フェノキシエタノール 0.7
dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.5
オキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.5
水素添加大豆リン脂質 0.5
キサンタンガム 0.4
クエン酸 0.08
クエン酸ナトリウム 0.08
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
・メタクリル酸ブチル共重合体(平均分子量100万) 0.05
ポリエチレングリコール(平均分子量100万) 0.01
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
香料 0.1
精製水 残 部
合計 100.0
【0032】
実施例4:乳液
成分 配合量%
エチルアルコール 10.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
濃グリセリン 5.0
カルボキシビニルポリマー 0.5
フェノキシエタノール 0.5
dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.5
オキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.3
水酸化カリウム 0.3
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
ポリエチレングリコール(平均分子量50万) 0.05
クエン酸 0.05
クエン酸ナトリウム 0.05
エデト酸二ナトリウム 0.05
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
・メタクリル酸ステアリル共重合体(平均分子量10万) 0.05
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
香料 0.1
精製水 残 部
合計 100.0
【0033】
実施例5:乳液
成分 配合量%
1,3−ブチレングリコール 12.0
オリーブ油 8.0
エチルアルコール 3.0
メチルポリシロキサン 2.0
ステアリン酸 1.0
トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリン 1.0
バチルアルコール 1.0
フェノキシエタノール 0.7
シクロデキストリン 0.5
カルボキシビニルポリマー 0.2
水酸化カリウム 0.2
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
レシチン 0.1
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
・メタクリル酸イソステアリル共重合体(平均分子量20万)0.05
ポリエチレングリコール(平均分子量100万) 0.01
香料 0.1
精製水 残 部
合計 100.0
【0034】
実施例6:クリーム
成分 配合量%
濃グリセリン 10.0
オリーブ油 8.0
スクワラン 6.0
モノステアリン酸ポリグリセリル 4.0
親油性モノステアリン酸グリセリル 4.0
ステアリン酸 4.0
エチルアルコール 3.0
セタノール 3.0
ポリオキシエチレンメチルグルコシド(10E.O.) 2.0
1,2−ヘキサンジオール 1.0
メチルポリシロキサン 0.7
シクロデキストリン 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.2
水酸化カリウム 0.6
ヒドロキシステアリン酸コレステリル 0.5
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.1
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
・メタクリル酸イソステアリル共重合体(平均分子量20万)0.05
ポリエチレングリコール(平均分子量100万) 0.01
香料 0.1
精製水 残 部
合計 100.0
【0035】
実施例7:クレンジングジェル
成分 配合量%
ジプロピレングリコール 17.0
濃グリセリン 17.0
ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリン(7E.O.) 15.0
エタノール 5.0
オリーブ油 2.0
マカデミアナッツ油 1.0
カルボキシビニルポリマー 1.0
ポリオキシエチレンメチルグルコシド(10E.O.) 1.0
水酸化ナトリウム 0.5
フェノキシエタノール 0.2
Nε―ラウロイルーL−リジン
0.1
クエン酸 0.1
メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
・メタクリル酸ブチル共重合体(平均分子量100万) 0.05
ポリエチレングリコール(平均分子量500万) 0.001
香料 0.1
精製水 残 部
合計 100.0
【0036】
実施例8:リキッドファンデーション
成分 配合量%
デカメチルシクロペンタシロキサン
35.0
酸化チタン 8.0
酸化亜鉛 5.0
植物性スクワラン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン
・ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)
メチルポリシロキサン共重合体 3.5
酸化鉄 3.0
1,2−ペンタンジオール 3.0
セリサイト 3.0
ジイソステアリン酸ポリグリセリル 2.0
エタノール 1.0
塩化ナトリウム 0.5
フェノキシエタノール 0.5
ポリオキシエチレンメチルグルコシド(10E.O.) 0.5
メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
・メタクリル酸ブチル共重合体(平均分子量60万) 0.05
香料 0.1
精製水 残 部
合計 100.0
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、皮膚塗布時における組成物ののびが良好でかつべたつかず、滑らかな皮膚触感を付与するスキンケア組成物を提供するものであり、化粧品用途などに使用される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平均分子量が10万〜100万のメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体若しくは共重合体と、平均分子量が10万〜500万のポリエチレングリコールおよび/またはポリオキシエチレンメチルグルコシドを配合することを特徴とするスキンケア組成物。
【請求項2】
メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体若しくは共重合体が、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸アルキル共重合体であることを特徴とする請求項1記載のスキンケア組成物。
【請求項3】
メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸アルキル共重合体が、平均分子量50万〜70万のメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体であることを特徴とする請求項2記載のスキンケア組成物。
【請求項4】
ポリオキシエチレンメチルグルコシドの酸化エチレン平均付加モル数が10〜20であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のスキンケア組成物。
【請求項5】
ポリエチレングリコールの平均分子量が100万〜500万であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のスキンケア組成物。

【公開番号】特開2010−43018(P2010−43018A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−207668(P2008−207668)
【出願日】平成20年8月12日(2008.8.12)
【出願人】(000106324)サンスター株式会社 (200)
【Fターム(参考)】