説明

スクータのハンドルバーホルダ

【課題】ハンドルバーを小型で且つ格納した形態にて確実に保持し且つ関係したハンドルバーのコードの露出を最小にし、コードの引っ掛かりを防止するスクータのハンドルバーホルダ。
【解決手段】スクータは、舵取りコラムの頂部分に装着されたハウジング42を有し、ハンドルバー82a、82bは、使用形態にて開放端部45a、45bに装着され、格納時に1対の下側半円筒状の凹所54bに格納される。コード94はコードスロット96aに入れられるので露出するコード94の部分は最小となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本発明は、全体として、スクータ、より具体的には、スクータのハンドルバーホルダ及びその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] スクータは、古くから、人気のある子供用の遊具である。多岐にわたる折り畳み型スクータの設計のものが存在し、また、便利な持運び、格納及び輸送を実現する。殆んどの折り畳み型スクータの設計のものは、その下端部にてスクータのデッキに回動可能に装着された舵取りコラムを特徴としている。その結果、該舵取りコラムは、スクータのデッキに向けて折り畳んで小型の輪郭外形を提供することができる。
【0003】
[0003] 先行技術は、また、スクータのハンドルバーを折り畳み且つ(又は)取り外してスクータの折り畳んだ寸法を更に小さくすることのできる折り畳み型スクータも含む。かかるスクータの例は、チャン(Chang)への米国特許第6,270,095号公報及びヘルマン等(Herman)への米国特許第6,481,729号公報に見ることができる。チャンの米国特許及びヘルマン等の米国特許第´095号及び´729号の双方は、舵取りコラムの上端に配置された全体として水平の頂部管を有する全体として垂直な舵取りコラムを特徴とするスクータを示す。これらの特許の各々は、また、頂部管の開放端部の一方に各々嵌まる寸法とされた頂部管の係合部分を有する1対のハンドルバーも示す。チャンの特許第´095号は、また、ハンドルバーの頂部管の係合部分と、頂部管に形成された相応する穴とに対して各々提供されたばねピンも示す。該ばねピンは、頂部管の穴と係合してハンドルバーを使用形態にて固定する。1対のC字形クランプがチャンの特許第´095号及びヘルマン等の特許第´729号のスクータの舵取りコラムの各々に取り付けられ、また、頂部管の開放端部から除去されたとき、ハンドルバーを受け入れる。チャンの特許第´095号及びヘルマン等の特許第´729号号のスクータの双方は、頂部管を貫通して伸びると共に、各ハンドルバーの端部キャップに装着されてハンドルバーがスクータから完全に取り外され且つ紛失しないようにするコードを特徴としている。
【0004】
[0004]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、チャンの特許第´095号及びヘルマン等の特許第´729号のスクータの不利益な点は、ハンドルバーを各スクータのC字形クランプに装着する機構が無い点である。その結果、ハンドルバーは、C字形クランプから落下し又は意図せずに突き出される可能性がある。これらスクータの更なる不利益な点は、ハンドルバーがC字形クランプ内に格納されるとき、そのコードの大部分が露出される点である。これら露出したコードの部分は、スクータを持ち運ぶとき、何かに引っ掛かり又は絡むことがあり、このことは、ハンドルバーの一方又は双方がC字形クランプから取り外され且つ(又は)スクータはユーザの手から急に外れる可能性がある。
【0006】
[0005] このため、ハンドルバーを小型で且つ格納した形態にて確実に保持し且つ関係したハンドルバーのコードの露出を最小にし、コードの引っ掛かりを防止するスクータのハンドルバーホルダが必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第6,270,095号公報
【特許文献2】米国特許第6,481,729号公報
【特許文献3】米国特許出願第12/004,868号公報
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】ハンドルバー及び舵取りコラムの双方が使用形態にある、本発明のハンドルバーホルダの1つの実施の形態が設けられたスクータの正面斜視図である。
【図2】舵取りコラムが折畳んだ形態にある、図1のスクータの後方斜視図である。
【図3】ハンドルバーが使用状態にある、図1及び図2の舵取りコラムの頂部分ハンドルバー及びハンドルバーホルダの拡大正面図である。
【図4】図3の舵取りコラムの頂部分、ハンドルバー及びハンドルバーホルダの後方図である。
【図5】図3及び図4のハンドルバーの後方斜視図的な分解図である。
【図6】相応するハンドルバーの格納形態にないときの図3−4のハンドルバーのボア及びスロットの1つを示す拡大部分底面斜視図である。
【図7A】7Aは、格納形態にあるハンドルバーの一方と、使用形態から格納形態まで動かしたハンドルバーの他方とを示す、図1−6のハンドルバーホルダの後方斜視図である。
【図7B】7Bは、格納形態にあるハンドルバーの一方と、使用形態から格納形態まで動かしたハンドルバーの他方とを示す、図1−6のハンドルバーホルダの後方斜視図である。
【図7C】7Cは、格納形態にあるハンドルバーの一方と、使用形態から格納形態まで動かしたハンドルバーの他方とを示す、図1−6のハンドルバーホルダの後方斜視図である。
【図8】ハンドルバーが格納形態にある、図1−7Cの舵取りコラムの頂部分、ハンドルバー及びハンドルバーホルダの正面図である。
【図9】ハンドルバーが格納形態にある、図1−7Cの舵取りコラムの頂部分、ハンドルバー及びハンドルバーホルダの側面図である。
【図10】ハンドルバーが格納形態にある、図1−7Cの舵取りコラムの頂部分、ハンドルバー及びハンドルバーホルダの背面図である。
【0009】
[0017]
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のハンドルバーホルダの1つの実施の形態が設けられたスクータの一例は、図1及び図2に全体として参照番号12にて図示されている。本発明は、スクータにて使用されるものとして説明するが、本発明は、ハンドルバーを特徴とする任意のその他の乗物又は遊具にて使用することもできる。
【0011】
[0018]
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1及び図2に示したように、スクータは、デッキ18の前方及び後方に取り付けられた、それぞれ参照番号14、16にて示した前輪及び後輪を特徴としている。前輪は、頂部管26内に回動可能に取り付けられた前側フォーク22のアームの間に取り付けられている。頂部管26は、前側支持部材28を介してデッキ18に固定されている。舵取りコラム32は、その内容の全体を参考として引用し本明細書に含めた、共有の米国特許出願第12/004,868号公報に示したもののような、係止型折り畳み機構34を介して前側フォーク22に取り付けられた下端部分を特徴としている。舵取りコラム32は、ボタン35を押し且つ舵取りコラムをスクータのデッキ18に向けて折り畳むことにより、図1に示した使用形態から図2に示した折り畳んだ格納形態まで回動する、すなわち折り畳むことができる。該舵取りコラムは、伸縮する態様にて作用する上側部分と、下側部分とを選択随意的に含み、舵取りコラムの高さが調節可能であるようにすることができる。該舵取りコラムは、クリップ36を介して選んだ高さにて係止することができる。以下に更に詳細に説明するように、1対のハンドルバー38a、38bは、舵取りコラムの上端部分に固着されて、ライダーがスクータの前輪を方向変更することができるようにする。
【0013】
[0019] 本発明のハンドルバーホルダの1つの実施の形態は、図1−4にて全体として参照番号40で示されている。ハンドルバーホルダの拡大図は、図3及び図4に示されている。ハンドルバーホルダのハウジングの分解図は、図5に示されている。ハンドルバー38a、38bは、図1−5に使用形態にて示されている。図5に示したように、スクータの舵取りコラムの上端は、頂部管44内にて終わり、このため、2つの構成要素により「T字形−継手」が形成されるようにする。図7A−7C及び図9に示したように、頂部管は、開放端部45a、45bを特徴としている。以下により詳細に説明するように、ハンドルバー38a、38bは、開放端部45a、45bを貫通し、且つ使用形態にあるとき、頂部管44内に装着される。
【0014】
[0020] 図1−5に示したように、ハンドルバーホルダは、前側カバー46と、後側カバー48と、図4及び図5にて全体として参照番号52で示した後側インサートとから成るハウジング42を特徴としている。図4及び図5に示したように、後側インサート52は、1対の下側半円筒状の凹所54a、54bと、より小さい1対の上側半円筒状の凹所56a、56bとを特徴としている。
【0015】
[0021] 図5について説明する。後側カバー48及びインサート52は、多数の締結具開口部58、62をそれぞれ特徴としている。前側カバー46は、多数のねじ付きボス64を特徴としている。ねじ66は、後側インサート52の最下方の締結具開口部と、舵取りコラム32に形成された穴68とを貫通し且つ、前側カバー46の最下方のねじ付きボスと係合する。その結果、舵取りコラム32は、図3及び図4に示したように、後側インサートと前側カバーとの間にて挟持される。頂部管44は、前側カバー46の半円形の切欠き72a、72b(図5)内に受け入れられる。図5について説明する。4つの追加的なねじ74が後側カバー48の残りの4つの締結具開口部を貫通し且つ、前側カバー46の相応するねじ付きボス64と係合する。下側の2つのねじは、後側下方パネル52の残りの2つの開口部62を貫通する。その結果、頂部管44は、後側カバー48と前側カバー46との間にて挟持される一方、後側インサート52の上側部分及び舵取りコラム32は、前側カバー及び後側カバーの下方部分の間にて挟持される(図3及び図4を参照)。
【0016】
[0022] このため、ハンドルバーホルダのハウジング42は、舵取りコラム32と頂部管44とにより形成されたT字形継手に対する目立つカバーを提供する。図3にて参照番号76で示したように、前側カバー46の前面は、スクータの目立つ標識又は商標名を配置するのに理想的な位置を提供する。
【0017】
[0023] ハウジング42の前側カバー及び後側カバー並びに後側インサートは、プラスチックにて成形されることが好ましいが、その他の軽量で且つ耐久性のある材料を使用することができる。更に、前側カバー及び後側カバー及び(又は)後側カバー及び後側インサートは、これと代替的に、単一物として成形し又は前側カバーは、その後に接合される2つ又はより多くの部片として製造してもよい。リベット、接着剤又は切欠き及び溝の装置を含むが、これらにのみ限定されない、代替的な締結装置を図5のねじ66、74に代えて、使用することができる。勿論、ねじ又はその他の締結具の数は、図面に示したものと相違するものとしてもよい。
【0018】
[0024] 図6に示したように、ハウジングの後側カバー48の内方を向いた面は、半円筒状の凹所76を特徴としており、該半円筒状の凹所は、後側カバー48及び後側インサート52が図3及び図4に示したように組み立てられたとき、後側インサート52の上側の半円筒状凹所56b(図5)と組み合わさり、ハウジングに保持ボア78b(図4も参照)を形成する。後側カバー48の内方を向いた面には、また、半円筒状の凹所が設けられており、該半円筒状の凹所は、後側カバー52の上側の半円筒状凹所56a(図5)と組み合わさり、第二の保持ボア78aが規定されるようにする(図4参照)。
【0019】
[0025] 図6−7Cに示したように、ハンドルバー38bは、ハンドグリップ82bと、ステム84bとを含む。該ステム84bは、頂部管44の開放端部45b内に挿入し得る寸法とされており、また、ばねピン86bが設けられている。ハンドルバー38aは、ハンドグリップ82aと、ばねピン86aと、頂部管の開放端部45a内に挿入し得る寸法とされたステム(図示せず)とを含む同様の構成要素を特徴としている。図6−7Cに示したように、頂部管44は、使用開口88aと、88bとを含み、また、後側カバー48は、各々がばねピン86a又は86bを受け入れ得る寸法とされた格納開口92a、92bを含む。
【0020】
[0026] スクータに乗ろうとするとき、ハンドルバー38a、38bは、図1−5に示した使用形態にあり、それらのステムは、頂部管44内に配置され、それらのばねピンは、開口88a、88bを貫通している。スクータを輸送及び(又は)格納のため小型の形態に置くことが望まれるとき、ハンドルバーは、図8−9に示した格納形態に置かれ、それらのステムがハンドルバーのホルダの保持ボア78a、78b(図4及び図6)内に配置され、それらのばねピンは、開口92a、92b(図7B)を貫通する。ハンドルバーを使用形態から格納形態に形態変更するステップは、図4、図6、図7A−7C及び図10にてハンドルバー38bに対して実証されている。より具体的には、図4について説明すれば、ハンドルバーのばねピン86aは、最初に、頂部管44の使用開口88bを通って突き出し且つ該使用開口と係合する。図6及び図7Aに示したように、ユーザは、ばねピン86bを内方に押し且つ、ハンドルバー38bを頂部管44の開放端部45bから引き出す。
【0021】
[0027] 図7B及び図7Cに示したように、その後、ユーザは、ハンドルバーのステム84bをハウジング42の保持ボア78b(図6)内に挿入し、ハンドルバーのばねピン86bがスナップ動作してハンドルバーホルダのハウジングの後側カバー48の格納開口92bと係合するようにし、また、ハンドグリップ部分82bは、ハンドルバーホルダのハウジングの後側インサート52の相応する下側の半円筒状凹所内に配置されるようにする(図10参照)。図7A−10について説明する。このステップ手順は、既に、ハンドルバー38aに適用されており、ばねピン86aは格納開口92aと係合し、また、ハンドグリップ82aは、後側インサート52の相応する下側の半円形の凹所内に配置されている。ハンドルバーのばねピンがハンドルバーホルダのハウジングの格納開口と係合しているため、ハンドルバーは、ハウジングに、従って、スクータの舵取りコラムに確実に且つ小型に装着される。ハンドルバーホルダのハウジング及び頂部管に対して図示したばねピン及び開口の代替例として、当該技術にて知られたその他の解放可能な締結装置を使用することができる。これらは、締り嵌め又は摩擦嵌め、スナップ嵌め、タブ及び溝、又は板ばね締結装置を含むが、これらにのみ限定されるものではない。
【0022】
[0028] 図7A−10に図示したように、コード94は、頂部管44を貫通して伸び、また、ハンドルバー38a、38bに接続される両端を特徴としている。コードの端部は、例えば、ハンドグリップ82a、82bの端部分に装着することができる。単一のコードの代替例として、コード94は、2つの部片して形成し、その部片の各々がハンドルバーの一方に装着した末端と、頂部管に装着した基端とを有するようにしてもよい。コードは、伸縮性材料にて製造されることが好ましい。該コード体は、ハンドルバーを頂部管又はハンドルバーのホルダの何れかから分離した後、これらのハンドルバーを落とし且つ(又は)紛失するのを防止する。
【0023】
[0029] 図6−10に図示したように、ハンドルバーホルダのハウジングは、保持ボアと連通し且つハンドルバーが図8−10に示した格納形態にあるとき、コード94を受け入れる1対のコードスロット96a、96bを特徴とする。その結果、ハンドルバーが格納形態にあるとき露出するコードの部分は、最小となり、このため、スクータを運び又は格納するときコードが絡み又は引っ掛かる機会を少なくする。
【0024】
[0030] 上記の説明から、本発明の特定の実施の形態を説明の目的のため、本明細書にて記述したが、本発明の思想又は範囲から逸脱することなく、色々な変更例を具体化することが可能であることが理解されよう。このため、上記の詳細な説明は、限定的ではなく、単に説明のためであるとみなすべきであり、全ての等価物を包含する以下の請求の範囲は、本発明とみなされる事項を特定的に指摘し且つ明確に請求の範囲に含めることを意図するものであることが理解される。
【符号の説明】
【0025】
14 前輪
16 後輪
18 デッキ
22 前側フォーク
26 頂部管
28 前側支持部材
32 舵取りコラム
34 係止型折り畳み機構
35 ボタン
36 クリップ
38a ハンドルバー
38b ハンドルバー
42 ハウジング
44 頂部管
45a 開放端部
45b 開放端部
46 前側カバー
48 後側カバー
52 後側インサート/パネル
54a 1対の下側半円筒状の凹所
54b 1対の下側半円筒状の凹所
56a 1対の上側半円筒状の凹所
56b 1対の上側半円筒状の凹所
58 多数の締結具開口部
62 多数の締結具開口部
64 多数のねじ付きボス
66 ねじ
68 舵取りコラム32に形成された穴
72a 前側カバー46の半円形の切欠き
72b 前側カバー46の半円形の切欠き
74 4つの追加的なねじ
76 半円筒状の凹所
78a 保持ボア
78b 保持ボア
82a ハンドグリップ
82b ハンドグリップ
84b ハンドルバーのステム
86a ばねピン
86b ばねピン
88a 使用開口
88b 使用開口
92a 格納開口
92b 格納開口
94 コード
96a 1対のコードスロット
96b 1対のコードスロット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗物用のハンドルバーホルダにおいて、
a)乗物の舵取りコラムと接続し得るようにされたハウジングであって、乗物の第一のハンドルバー及び第二のハンドルバーをそれぞれ受け入れ得るようにされた第一の保持ボアと、第二の保持ボアとを含む前記ハウジングと、
b)前記第一及び第二のハンドルバーを前記第一及び第二の保持ボア内に解放可能に固定する締結装置と、を備える、乗物用のハンドルバーホルダ。
【請求項2】
請求項1に記載のハンドルバーホルダにおいて、前記ハウジングは、第一のコードスロットと、第二のコードスロットとを含み、該第一のコードスロットは、前記第一の保持ボア及び前記ハウジングの外部と連通し、前記第二のコードスロットは、前記第二の保持ボア及び前記ハウジングの外部と連通し、前記第一及び前記第二のコードスロットの各々は、その内部に固定したハンドルバーと、乗物の舵取りコラムとの間にて装着したコードを受け入れ得るようにされた、ハンドルバーホルダ。
【請求項3】
請求項1に記載のハンドルバーホルダにおいて、前記ハウジングは、互いに締結された前側カバーと、後側カバーとを含む、ハンドルバーホルダ。
【請求項4】
請求項3に記載のハンドルバーホルダにおいて、前記前側カバー及び後側カバーは、乗物の舵取りコラム及び乗物の頂部管をその間にて受け入れ得るようにされた、ハンドルバーホルダ。
【請求項5】
請求項1に記載のハンドルバーホルダにおいて、前記ハウジングは、第一及び第二の下側の半円筒状凹所を含み、該第一及び第二の下側の半円筒状凹所は、前記第一及び第二のハンドルバーの第一及び第二のステムが前記第一及び第二の保持ボア内にそれぞれ固定されたとき、乗物の前記第一及び第二のハンドルバーの第一及び第二のハンドグリップをそれぞれ受け入れ得るようにされた、ハンドルバーホルダ。
【請求項6】
請求項5に記載のハンドルバーホルダにおいて、前記ハウジングは、前側カバーと、後側カバーと、インサートとを含み、前記後側カバーは、第一及び第二の半円筒状凹所を含み、前記インサートは、第一及び第二の上側の半円筒状凹所と、下側の第一及び第二の半円筒状凹所とを含み、前記後側カバーの第一及び第二の半円筒状凹所と、前記インサートの第一及び第二の上側の半円筒状凹所は、前記前側カバー、後側カバー及びインサートが組み立てられたとき、それぞれ接続して、第一及び第二の保持ボアを規定する、ハンドルバーホルダ。
【請求項7】
請求項1に記載のハンドルバーホルダにおいて、前記ハウジングは、第一の格納開口と、第二の格納開口とを含み、該第一の格納開口は、前記第一の保持ボアと、前記ハウジングの外部と連通し、前記第二の格納開口は、前記第二の保持ボアと、前記ハウジングの外部と連通し、前記第一及び第二の格納開口の各々は、その内部に固定したハンドルバーのばねピンを受け入れ得るようにされた、ハンドルバーホルダ。
【請求項8】
請求項1に記載のハンドルバーホルダにおいて、前記ハウジングは、プラスチックにて成形される、ハンドルバーホルダ。
【請求項9】
請求項1に記載のハンドルバーホルダにおいて、前記乗物は、スクータである、ハンドルバーホルダ。
【請求項10】
スクータにおいて、
a)デッキと、
b)該デッキの後側部分に装着された後輪と、
c)前記デッキの前側部分に回動可能に装着された舵取りコラムであって、頂部分と、底部分とを含む、前記舵取りコラムと、
d)前記舵取りコラムの前記底部分に装着された前輪と、
e)前記舵取りコラムの前記頂部分に装着された頂部管であって、第一及び第二の開放端を特徴とする、前記頂部管と、
f)第一のハンドグリップと、第一のステムとを有する第一のハンドルバーであって、前記第一のステムは、前記第一のハンドルバーが使用形態にあるとき、前記頂部管の前記第一の開放端内に受け入れられるような寸法とされた、前記第一のハンドルバーと、
g)第二のハンドグリップと、第二のステムとを有する第二のハンドルバーであって、前記第二のステムは、前記第二のハンドルバーが使用形態にあるとき、前記頂部管の前記第二の開放端内に受け入れられるような寸法とされた、前記第二のハンドルバーと、
h)前記舵取りコラムに装着されたハンドルバーホルダのハウジングであって、前記第一及び第二のハンドルバーが格納形態にあるとき、前記第一及び第二のハンドルバーステムをそれぞれ受け入れ得る寸法とされた第一及び第二の保持ボアを含む、前記ハンドルバーホルダのハウジングと、
i)前記第一及び第二のハンドルバーが使用形態にあるとき、前記第一及び第二のハンドルバーステムを前記頂部管の前記第一及び第二の端部内にそれぞれ固定する使用締結装置と、
j)前記第一及び第二のハンドルバーが格納形態にあるとき、前記第一及び第二のハンドルバーステムを前記ハンドルバーホルダのハウジングの前記第一及び第二の保持ボア内にてそれぞれ解放可能に固定する格納締結装置と、を備える、スクータ。
【請求項11】
請求項10に記載のスクータにおいて、前記ハンドルバーホルダのハウジングは、前記舵取りコラムの頂部分と、前記頂部管の一部分とを覆う、スクータ。
【請求項12】
請求項10に記載のスクータにおいて、前記舵取りコラムを前記デッキに向けて折り畳むことができるよう前記舵取りコラムを前記デッキに固定する係止型の折り畳み機構を更に備える、スクータ。
【請求項13】
請求項10に記載のスクータにおいて、前記頂部管を貫通するコードであって、前記ハンドルバーの各々に締結された両端を有する前記コードを更に備え、前記ハンドルバーホルダのハウジングは、第一のコードスロットと、第二のコードスロットとを含み、該第一のコードスロットは、前記第一の保持ボア及び前記ハウジングの外部と連通し、前記第二のコードスロットは、前記第二の保持ボア及び前記ハウジングの外部と連通し、前記第一及び前記第二のコードスロットの各々は、前記第一及び第二のハンドルバーが格納形態にあるとき、前記コードを受け入れ得るようにされた、スクータ。
【請求項14】
請求項10に記載のスクータにおいて、前記ハンドルバーホルダのハウジングは、互いに締結された前側カバーと、後側カバーとを含む、スクータ。
【請求項15】
請求項14に記載のスクータにおいて、前記前側カバー及び後側カバーは、前記舵取りコラム及び頂部管をその間にて受け入れ得るようにされた、スクータ。
【請求項16】
請求項10に記載のスクータにおいて、前記ハンドルバーホルダのハウジングは、第一及び第二の下側の半円筒状凹所を含み、該第一及び第二の下側の半円筒状凹所は、前記第一及び第二のハンドルバーが格納形態にあるとき、前記第一及び第二のハンドルバーの前記第一及び第二のハンドグリップをそれぞれ受け入れ得るようにされた、スクータ。
【請求項17】
請求項16に記載のスクータにおいて、前記ハンドルバーホルダのハウジングは、前側カバーと、後側カバーと、インサートとを含み、前記後側カバーは、第一及び第二の半円筒状凹所を含み、前記インサートは、第一及び第二の上側の半円筒状凹所と、下側の第一及び第二の半円筒状凹所とを含み、前記後側カバーの第一及び第二の半円筒状凹所と、前記インサートの第一及び第二の上側の半円筒状凹所は、前記前側カバー、後側カバー及びインサートが組み立てられたとき、それぞれ接続して、前記第一及び第二の保持ボアを規定する、スクータ。
【請求項18】
請求項10に記載のスクータにおいて、前記使用締結装置は、前記第一及び第二のハンドルバーステムからそれぞれ突き出す第一及び第二のばねピンを含み、前記第一及び第二の使用時開口は、前記頂部管に形成され、且つ前記第一及び第二のハンドルバーが使用形態にあるとき、前記第一及び第二のばねピンをそれぞれ受け入れる寸法とされる、スクータ。
【請求項19】
請求項18に記載のスクータにおいて、前記格納締結装置は、前記ハンドルバーのハウジングに形成された第一及び第二の格納開口を含み、該第一の格納開口は、前記第一の保持ボアと、前記ハウジングの外部と連通し、前記第二の格納開口は、前記第二の保持ボアと、前記ハウジングの外部と連通し、前記第一及び第二の格納開口の各々は、前記第一及び第二のハンドルバーが格納形態にあるとき、前記第一及び第二のばねピンをそれぞれ受け入れ得る寸法とされる、スクータ。
【請求項20】
請求項10に記載のスクータにおいて、前記ハンドルバーホルダのハウジングは、プラスチックにて成形される、スクータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−173582(P2011−173582A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−283186(P2010−283186)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(599122905)ラジオ・フライヤー・インコーポレイテッド (10)
【氏名又は名称原語表記】Radio Flyer, Inc.
【住所又は居所原語表記】6515 West Grand Avenue Chicago, Illinois 60635 U.S.A.
【Fターム(参考)】