ステンシル印刷用フレーム
本発明は、縁部材(5)およびそれに取り付けられる箔シート(65)を含むステンシル印刷用フレームを提供する。ここでは、縁部材(5)が、フレームを画定する辺およびコーナを有する単一部品として形成され、その単一部品は、連結して1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つのコーナが当接面を含み、当接面は面の相対移動を防ぐように構成されている。本発明は、フレームを形成し、一度形成されたフレームを使用するための方法をさらに提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステンシルを使用する印刷システムの分野に関し、より詳細には、箔のステンシルを保持するフレーム、およびそのフレームを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ステンシルは、多くの印刷プロセスで使用されており、そのすべては、通常、基板への材料の所望箇所への付着を含む。ステンシルは、たとえば、太陽電池および燃料電池、またはその構成部品を印刷するために使用されている。
【0003】
ステンシルの一般的用途は、プリント回路基板(PCB)上の電子機器の表面実装部品(SMD)を実装するためにある。ステンシルは、はんだペーストをPCBのデバイス相互接続位置に付着させるために使用される。この板を温めて、はんだを軟化させるか、あるいは「リフロー」させ、したがって、はんだに配置されているSMDの外側の相互接続構造(リード線、バンプ、またはボールなど)が適所に保たれる。
【0004】
はんだペーストをステンシルにわたり均一に物理的に付着させ分布させるためにスキージを使用して、はんだペーストが印刷プロセスによってPCBに一般に塗布される。はんだペーストは、ステンシルの開口部を通過して、PCB上の指定領域に付着する。ついで、このステンシルを持ち上げて、意図されたはんだペーストのパターンをPCB上に残す。
【0005】
欧州特許第0643902号明細書は、ステンシル印刷プロセスによってはんだペーストをプリント基板に塗布することが可能な装置を開示している。この装置は、少なくとも2つの可撓性の辺を有する支持部に取り付けられている金属板のステンシルを備える。ステンシルシートは、シートが支持部に取り付けられる時にユーザの負傷を引き起こす可能性のある鋭利な縁部を有する。
【0006】
ステンシルが、ソーラー電池を形成するなどの他の印刷技術において使用される場合、スキージまたは類似の技術もまた、使用されてもよい。1つの代替の印刷技術は、任意選択的にステンシルに封止され、ステンシルの孔のうちの1つ以上を通して所望量の材料を直接的に噴射させるノズルを使用する、直接印刷法である。
【0007】
精密な印刷を確実にするために、多くの場合、箔のステンシルが張力を受けて基板を覆って保持されている。箔のステンシルは、通常、引張装置によって基板を覆って正確に位置合わせされたフレームに保持される。張力を受けて箔を保持する知られている技術は、予備成形されたフレームに保持されているシート状の材料に箔を接着させることを含む。したがって、箔は材料の張力を採用する。しかし、フレームは相当な量の収納場所を占める。他の技術は、保持孔が引張装置に直接に適合することができるように、箔のシートの保持孔をエッチングすることを含む。しかし、箔のステンシルは一般に張力なしで保管されるので、箔は損傷を受けやすい。
【0008】
米国特許出願公開第2008/0216681号明細書は、スクリーン印刷用の箔を保持するためのフレームユニットの使用を開示している。このフレームは、張力装置に配置されると、フレームを拡張し、したがって、箔を引っ張ることができるように設計されている、分離したコーナ部品を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
それゆえに、従来の技術に関連した課題のいくつかまたはすべてを少なくとも軽減するために、または商業的に実現可能なそれに代わる手段を提供するために、改良されたステンシル印刷用フレームが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の態様によると、本発明は、縁部材およびそれに取り付けられる箔シートを含むステンシル印刷用フレームを提供し、ここでは、縁部材が、フレームを画定する辺およびコーナを有する単一部品として形成され、その単一部品は、連結して1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つのコーナが当接面を含み、この当接面は面の相対移動を防ぐために構成されている。「防ぐ」という用語によって、本明細書の全体にわたって使用される場合、相応な力を印加しても、移動が少なくとも阻止され、好ましくは、相応な力によって生じるあらゆる移動を装置が実質的に妨げることが意味される。相応な力は、ステンシル印刷用フレームによって使用中に受ける力を含む。
【0011】
次に、本発明を以下の節においてさらに続け、本発明の異なる態様/実施形態をより詳細に定義する。そのように定義された各態様/実施形態は、明らかに矛盾して示されない限り、他のいかなる一つまたは複数の態様/複数の実施形態と組み合わせてもよい。特に、好適または有利であるものとして示されているあらゆる特徴は、好適または有利であるものとして示されている他のいかなる一つまたは複数の特徴と組み合わせられてもよい。
【0012】
ステンシル印刷用フレームは、ステンシルを保持し、かつ/または支持するフレームであり、印刷用ステンシルによるあらゆる印刷技術での使用に適している。好ましい実施形態は、SMDをPCBに取り付けるのに適したはんだ印刷に使用される、はんだ印刷用のステンシルフレームである。第1の態様によるステンシル印刷用フレームは、箔シートと組み合わせて提供される。
【0013】
印刷は、材料を基板上に付着させる任意の技術を含む。当業者によって理解されるであろうことは、ステンシルが基板を放射線に選択的に曝すことを可能にするマスクと同様に使用されることができることである。このようなフォトリソグラフィー印刷プロセスは、UV、赤外線、可視放射線、またはマイクロ波放射線などのあらゆる電磁放射線に依存することができる。フォトリソグラフィー技術は、周知である。
【0014】
当接面は、少なくとも一方向における面の相対移動(回転または並進)を防ぐ(または上記のように阻止する)ことができる。この面は当接して、コーナの最小内角をもたらし、したがって、コーナ角が過度に圧縮されるのを防止する。好ましくは、面はまた、摩擦によるコーナ部品の捻れを阻止する。さらに、面は、好ましくはコーナ角が開き、1つのコーナ部品が他を通り越してスライドし、あるいはコーナ部品が互いを通り越して剪断するのを阻止する。したがって、面はコーナ角の変形を防止することができる。4つの等しいコーナ角を有する一実施形態では、当接面を有するコーナを使用することによって、フレームのあらゆる変形を防止することができる。
【0015】
当接面を含む単一のコーナ部品を構成して面の相対移動を防止することができるが、各コーナは、面の相対移動を防ぐように構成される当接面を含むことが好ましい。このことは、フレームの構造上の剛性を増加させ、このことによって、フレームが保管または使用中に損傷を受けることが少なくなる。
【0016】
当接面は非平面で相補型の輪郭を有することが好ましい。すなわち、当接したときの当接面の表面は、単にコーナの内側エッジからコーナの外側頂点まで延びる平面にあるだけではなく、それぞれが凸状または凹状の構造で形成され、当接する面の対応する凹状または凸状の構造と協動する。当接面は、当接面の表面積のほぼすべてで互いに接触するのが好ましいが、必ずしもそうである必要はない。わかっているのは、非平面の表面を使用すると、互いに対して表面をスライドさせることを防止する手助けとなり、したがって、コーナを延びる連続的な細長部位の材料に及ぼされる応力を最小限に抑えることである。
【0017】
特に好ましいのは、当接面が相互接続可能な輪郭を有することである。このことが意味するのは、面がフレーム内に形成されると、コーナ角を増加させたり、あるいはフレームが開いたりするのを阻止することである。相互接続式の輪郭は、任意の方法によって相互接続されてもよい。輪郭を相互接続する好ましい方法は、フレームを捻って、1つの面の構造を他の面の構造の上に配置し、ついでフレームを弛めて、相互接続可能な構造を相互接続させる。他の実施形態では、1つの面の構造は、面を相互接続することができるように十分に圧縮可能であるが、分離を阻止するのに十分に弾性的であってもよい。さらなる実施形態では、面を相互接続するために、フック、リベット、ボルト、ラッチ、または他のこの種の構造が、追加でまたは単独で使用されてもよい。
【0018】
好ましいのは、縁部材が軽くて安価であり、弾性の材料で形成されることである。特に好ましいのは、縁部材が機械加工に適した押出加工可能な材料でできていることである。この種の材料は、従来技術において周知である。好ましくは、フレームがアルミニウムまたはその合金でできている。
【0019】
本発明のステンシル印刷用フレームは、任意の多角形の形状をしていてもよい。直線の辺を有する形状を使用すると、単純な押出加工された線形縁部材からフレームを形成することができる。したがって、フレームは、たとえば三角形、矩形、五角形などとすることができる。フレームは、矩形、特に正方形であることが好ましい。というのは、これが作製に最も便利な形状であり、かつほとんどのPCB(たとえば)またはデバイスの基板が矩形であるからであり、これにより、無駄なステンシル領域が最小限に抑えられる。
【0020】
取り付けられる箔シートは、従来技術において知られている箔のステンシルシートに特有のものである。好ましくは、箔は、機械的保持手段または化学的手段(たとえば接着剤)、またはこの2つの組合せによって取り付けられる。好ましくは、取付けは、接着剤、リベット、クリンプ加工、またははんだ付のうちの1つ以上による。フレームと一体的に形成されるフック(hock、関節部)または取付点の使用のように、溶接およびろう付もまた、適している。接着が特に好ましく、特にエポキシ接着が好ましい。エポキシ接着剤を使用すると、魅力的に見えるフレーム・シートを製造することができる。接着剤の使用をリベットを用いることによって補い、接着剤が凝固する間に箔を適所に保持してもよい。
【0021】
箔シートは、一般に、金属のシートまたは箔から作られる。好ましくは、シートは、アルミニウム、ニッケル、またはステンレス鋼のシートでできている。ステンシルシートは、0.025mmから2mmまで、より好ましくは0.05mmから1mmまで、最も好ましくは0.075mmから0.5mmまでの厚さを有することが好ましい。はんだボールの配置などの技術は、0.05mmから2mmまで、より好ましくは0.75mmから1mmの範囲にあるより厚いシートを有するステンシルに好都合であってもよい。ステンシルは、レーザ切断などの知られている技術によってステンシルの中に切断された孔を有する。シートがフレームに取り付けられる前または後に、孔を設ければよい。
【0022】
一実施形態では、箔がコーナにまで延びていない。このことは、もし追加の張力が加えられても、箔が裂けるのを防止する手助けとなる。これは、特に、以下に述べる本発明の第4の態様の実施形態において好ましい。しかし、箔がコーナにまで延びることが好ましい。というのは、このことによって、取付け前に必要とされる箔の準備が最小限に抑えられるからである。
【0023】
箔が張力を受けて取り付けられることが好ましい。このことは、いくつかの技術のうちの1つによって達成されてもよい。これらには、箔を取り付ける前に縁部材の辺を圧縮することが含まれる。したがって、縁部材が弛むと、箔が張力をかけられる。
【0024】
一実施形態では、縁部材が製造中にわずかに外向きの曲線を備えていてもよいので、箔が取り付けられると、縁部材が直線側の位置に保持される。箔に予め張力をかける他の技術が、箔を予熱することを含む。このことによって箔が拡張し、これにより、取付け後冷却するとすぐに再収縮し、所望の張力をもたらす。
【0025】
第2の態様によると、本発明が、以下における上記のステンシル印刷用フレームの使用を提供する:
(a)少なくとも太陽電池の一部分を印刷すること、
(b)ウエハバンピングおよび/またははんだボール配置の方法、
(c)1つ以上の電気部品を表面実装するために基板にはんだを塗布すること、
(d)1つ以上の電気部品または回路を直接印刷すること、
(e)少なくとも燃料電池の一部分を印刷すること、または、
(f)任意の材料を基板の所望箇所に付着させること。
【0026】
印刷されて、太陽電池、電気回路、または燃料電池一の部分を形成することのできる材料は、従来技術において周知である。燃料電池は、たとえば、高分子電解質膜(PEM)電池、直接メタノール型燃料電池(DMFC)、および固体酸化物型燃料電池(SOFC)を含む。したがって、付着に適する材料は、たとえば、高分子膜、触媒、および任意の電気接合部を含んでいてもよい。電気回路は、印刷によって形成され、たとえば配線または誘電泳動コイルを含む電気接続および単純な部品を含む。ステンシルは、従来技術において知られている任意の方法を用いて、材料を付着させるのに使用されてもよい。この種の方法は、たとえば、上記はんだ印刷に関して記載したもの、すなわちスキージ印刷法または直接印刷法と類似の技術を含む。
【0027】
ステンシルを使用するウエハバンピング技術およびはんだボール配置技術は、従来技術において周知である。ステンシルは、薄い可撓性層(レジストなど)によって、基板(PCBなど)から任意選択的に間隔を置いて配置されてもよく、溶剤およびはんだボールが順にまたは同時にステンシルを通過してもよい。可撓性層は、PCBを保護し、かつ予め印刷された溶剤が汚れるのを防止する。はんだ印刷技術は類似しており、従来技術において周知である。
【0028】
印刷されるか付着することのできる他の材料は、インク、染料、にかわ、および/またはエポキシ樹脂などの接着剤を含む。これらは、任意の適した基板に塗布されてもよく、たとえば、紙、ラベル、カンバス、または、他面に付着することになっている表面を含む。
【0029】
当業者は、本発明のさらなる態様において開示されているフレームが、上述のように使用することもできることを理解するであろう。
【0030】
第3の態様によると、本発明は、ステンシル印刷用フレームを製造する方法であって、
i)線形縁部材を用意するステップと、
ii)線形縁部材の2つの端部を機械加工して、連結されて接合部を形成することのできる連結構造を設けるステップと、
iii)線形縁部材を機械加工して、少なくとも2つの屈曲部を設けるステップと、
iv)屈曲部を曲げて連結構造を連結させて、フレームを形成するステップと、
を含み、
各屈曲部が機械加工されて、減少した断面と、2つの表面とを有する区画を含み、2つの表面は当接してフレーム内で面が相対移動するのを防ぐように構成されている、方法を提供する。
【0031】
この方法における各ステップは、順にまたは同時に行われてもよい。いうまでもなく、ステップは必ずしも順番に行われなくてもよい。たとえば、ステップ(ii)および(iii)が逆の順序で行われてもよい。ステップ(ii)は、ステップ(iii)の後に行われ、ステップ(iv)と同時に行われてもよい。
【0032】
この方法は、箔シートをフレームに取り付けることをさらに含んでいてもよい。このように、本発明の方法を使用して、第1の態様のステンシル印刷用フレームを製造することができる。いうまでもなく、この方法に関して記載されている任意の特徴、特に本明細書に記載されているフレームの特徴は、本発明の他の態様によるフレームに関して等しく使用されることができ、逆もまた同じである。ステンシルの箔シートを提供するべく、この箔シートは、エッチングまたは切断(たとえばレーザ切断を含むこと)されてもよい。箔シートは、リベット締め、クリンプ加工、はんだ付、および接着を含む1つ以上の技術によって、好ましくは取り付けられる。好ましくは、箔が張力を受けて取り付けられる。
【0033】
好ましくは、線形縁部材を設けるステップが、材料、好ましくはアルミニウムの細長い部材を押出加工するステップ含む。好ましくは、線形縁部材が、必要な機械加工を最小限に抑えるために、所望の断面で押出加工される。形成されると、断面は、好ましくはフレームの平面に第1の平坦な領域をもたらす。この平坦な領域によって、箔シートを取り付けることができる。断面は、フレームの平面に対して垂直なリップ部を含むのが好ましい。このリップ部によって、フレームを従来のフレーム引張装置と係合させることができる。
【0034】
好ましいのは、連結可能な構造、および当接面を含む屈曲部が、線形縁部材を機械加工することによって形成される。機械加工は、切断、研削、打抜き、または従来技術において知られているようなこの種の他の技術を含む。簡潔さおよび再現性のため、打抜きが好ましい。
【0035】
第4の態様によると、本発明は、縁部材およびそれに取り付けられる箔シートを含むステンシル印刷用フレームを提供し、ここでは、縁部材が、フレームを画定する辺およびコーナを有する単一部品として形成され、その単一部品は、連結して1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、各コーナは、フレームが拡張できるように構成されている当接面を含む。
【0036】
第5の態様によると、本発明は、縁部材およびそれに取り付けられる箔シートを含むステンシル印刷用フレームを提供し、ここでは、縁部材が、フレームを画定する辺およびコーナを共に有する2つ以上の部品から形成され、2つの端部を有する各部品は、それぞれ隣接する部品の端部と連結されて1つのコーナまたは辺に接合部を形成し、かつ、少なくとも1つのコーナが、面の相対移動を防ぐように構成されている当接面を含む。
【0037】
好ましくは、少なくとも1つのコーナが、フレームの2つの隣接する辺を結合する連続的な細長部位を含む。というのは、これによって、フレームに改良された剛性をもたらすからである。フレームは任意の数の連結部品から形成されることができるが、フレームは2つの部品から形成されることが好ましい。好ましい実施形態では、2つの部品が製造の容易さから同じである。別の実施形態では、縁部材が、フレームのほとんど、たとえば、3つの辺および4つのコーナ、または4つの辺および3つのコーナを形成する第1の部品と、それを完全なものとするための辺またはコーナを形成する第2の部品とを含む。好ましくは、部品のうちの少なくとも1つが、屈曲部を有する直線の部品として形成されるので、部品は屈曲してフレームのコーナを形成することができる。最も好ましくは、各部品が屈曲部を含む。複部構成のフレームを形成することによって、より容易に搬送される(組立てられていない)フレームを得ることができる。というのは、フレームが所望の辺の長さの合計ほど長くなくてもよいからである。
【0038】
本発明のさらなる一態様によると、屈曲してフレームのコーナを形成することのできる屈曲部を有する単一部品として形成されているステンシル印刷用フレームのための縁部材が提供され、その単一部品は、連結してフレームの1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つの屈曲部が当接面を含み、当接面は、少なくとも1つの屈曲部が屈曲してフレームのコーナを形成したときに面の相対移動を防ぐように構成されている。一旦屈曲すると、縁部材は箔のステンシルシートの取付けに適する。
【0039】
本発明のさらなる一態様によると、屈曲して箔シートを保持するフレームのコーナを形成することのできる屈曲部を有する単一部品として形成されているステンシル印刷用フレームを形成するための縁部材が提供され、その単一部品は、連結してフレームの1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つの屈曲部が当接面を含み、当接面は、少なくとも1つの屈曲部が屈曲してフレームのコーナを形成するときに面の相対移動を防ぐように構成されている。
【0040】
本発明のさらなる一態様によると、ステンシル印刷用フレーム用の縁部材を形成するキットが提供され、このキットは2つ以上の部品を含み、少なくとも1つの部品は、屈曲して縁部材(またはフレーム)のコーナを形成することのできる屈曲部を有し、各部品は、連結して1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つの屈曲部が当接面を含み、当接面は少なくとも1つの屈曲部が屈曲してフレームのコーナを形成するときに面の相対移動を防ぐように構成されている。
【0041】
本発明のさらなる態様によると、上述の縁部材を含むキットが、箔シートと組み合わせて提供される。箔シートは、ステンシル印刷用シートとしての用途に適している。
【0042】
第1の態様のフレームとして好ましいと開示されている特徴は、本発明の他の態様のフレームに等しく適用可能であることを理解されたい。
【0043】
本発明を、例として、添付の図面を参照しつつ、さらに記載する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1A】本発明の方法において使用される線形縁部材の一実施形態を示す。特に、線形部材を示す。
【図1B】本発明の方法において使用される線形縁部材の一実施形態を示す。特に、連結可能な端部部品の拡大図を示す。
【図1C】本発明の方法において使用される線形縁部材の一実施形態を示す。特に、コーナ部品の相互接続部を示す。
【図2A】本発明によるステンシル印刷用フレームの一実施形態を示す。特に、フレームおよび箔シートを示す。
【図2B】本発明によるステンシル印刷用フレームの一実施形態を示す。特に、箔シートを支えるためのリップを強調しているフレームの断面を示す。
【図2C】本発明によるステンシル印刷用フレームの一実施形態を示す。特に、箔シートを支えるためのリップを強調しているフレームの断面を示す。
【図3A】本発明のフレームの縁部材のコーナの実施形態を示す。
【図3B】本発明のフレームの縁部材のコーナの実施形態を示す。特に、同コーナの上面図を示す。
【図3C】本発明のフレームの縁部材のコーナの実施形態を示す。特に、屈曲区画を形成するために除去された打抜き部を示す。
【図3D】本発明のフレームの縁部材のコーナの実施形態を示す。特に、同コーナの下面図を示す。
【図4A】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4B】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4C】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4D】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4E】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4F】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4G】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4H】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4I】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4J】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図5A】本発明のフレームの縁部材の辺にある接合部の実施形態を示す。
【図5B】本発明のフレームの縁部材の辺にある接合部の実施形態を示す。
【図5C】本発明のフレームの縁部材の辺にある接合部の実施形態を示す。
【図5D】本発明のフレームの縁部材の辺にある接合部の実施形態を示す。
【図5E】本発明のフレームの縁部材の辺にある接合部の実施形態を示す。
【図5F】本発明のフレームの縁部材の辺にある接合部の実施形態を示す。
【図6】本発明のフレームの縁部材のコーナにある接合部の実施形態を示す。
【図7A】本発明のフレームの縁部材のコーナにある接合部のさらなる実施形態を示す。
【図7B】本発明のフレームの縁部材のコーナにある接合部のさらなる実施形態を示す。
【図7C】本発明のフレームの縁部材のコーナにある接合部のさらなる実施形態を示す。
【図7D】本発明のフレームの縁部材のコーナにある接合部のさらなる実施形態を示す。
【図8A】本発明の第4の態様による縁部材のコーナの一つの実施形態を示す。
【図8B】本発明の第4の態様による縁部材のコーナの他の一つの実施形態を示す。
【図9A】本発明の方法によって形成された縁部材の実施形態を示す。特に、コーナの接合部を有する縁部材を示す。
【図10A】本発明の方法によって形成された縁部材の実施形態を示す。特に、辺の接合部を有する縁部材を示す。
【図11A】本発明のフレームの縁部材の断面の輪郭の実施形態を示す。
【図11B】本発明のフレームの縁部材の断面の輪郭の実施形態を示す。
【図11C】本発明のフレームの縁部材の断面の輪郭の実施形態を示す。
【図12】本発明の方法ステップのフローチャートを示す。
【図13】本発明の第5の態様の実施形態を示し、縁部材が2つの部品から形成されている。
【0045】
図4、図5、図7、図8、図9、および図12の実施形態のいくつかは、辺部分の幅を越えて延びる構造を示しているが、当業者は、構造を打抜く容易さとしては、このことは好ましくは当てはまらないことを理解するであろう。特徴をより明確にするために、図において特徴を誇張または簡略化しているが、このことは、このような実施形態を特許請求の範囲から排除するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0046】
次に、本発明を、図に関連してさらに記載する。以下の節において、本発明の異なる態様/実施形態をより詳細に定義する。そのように定義された各態様/実施形態は、明らかに矛盾して示されない限り、他のいかなる一つまたは複数の態様/実施形態と組み合わせてもよい。特に、好適または有利なものとして示されているあらゆる特徴は、好適または有利なものとして示されている他のいかなる一つまたは複数の特徴と組み合わせられてもよい。
【0047】
図1Aは、フレームを形成するための線形部材5を示す。線形部材5は、連結構造を有する2つの端部10と、辺部分20によって空間を置かれている4つの屈曲部15とを有する。線形部材5が屈曲してフレームになると、2つの端部10を連結することによって、一辺に沿って1つの接合部が形成されることになる。線形部材5は、弾性材料から好ましくは形成されており、線形部材5に大きな損傷を与えることなく、屈曲部15を繰り返し屈曲させることができる。線形部材5は、2つの辺部分、すなわち連続的な輪郭を備えた外辺30と内辺35とを持つ上面25を有する。上面25は、内辺35から延びるリップ部(へり部)40を有する。
【0048】
端部10が図1Bに示されている。この実施形態では、端部10がそれぞれ同じであり、相補型のローブ(丸くて平らな突出部)12およびソケット14を有する。ローブ12は、ソケット14にぴったりと嵌合されるように寸法決めされて配置されるので、線形部材5が屈曲構成にあると、2つの端部10を連結して、単一の連続的な辺の部品を形成することができる。たとえば、ローブ12は、ソケット14をぴったりと嵌合して、締りばめを形成することができる。
【0049】
屈曲部15が図1Cに示されている。図1Aおよび1Bに示されている線形構成とは対照的に、屈曲部15は屈曲構成で示されている。屈曲部は、辺部分20の断面よりも狭い断面を有する連続的な細長部位45を外辺30に含む。細長部位45は、辺部分20と連続的であり、フレームのコーナ(隅部)で2つの隣接する辺部分20を結合する。細長部位45のすぐ隣りに、空の部分50があり、細長部位45が屈曲可能となる。空の部分50は、相互接続可能な構造55および線形スロット60を画定する。線形スロット60によって、細長部位45が、隣接する辺部分20によって画定された長手方向に対して撓むことができる。
【0050】
相互接続可能な構造55は、交互に存在するタブ(出っ張り部)57およびブランク(引っ込み部)59を含む。屈曲部15の表面にあるタブ57およびブランク59は相補型であるので、タブ57およびブランク59は相互接続されることができる。図1Cに示すように、一方側を他方側に重ね、したがってタブ57をブランク59の中に位置させることによって、相互接続がなされてもよい。図1Cに示すように、より長く、任意選択的により幅の広い線形スロット60を形成することによって、細長部位45における応力がより低い、丸いコーナを得ることができる。
【0051】
図2Aは、その屈曲構成にある線形部材5を示す。さらに、箔シート65が、上面25のリップ部40に取り付けられている。この図では、線形スロット60の端部を視認することができる。
【0052】
図2Bおよび図2Cは、図2Aのフレームの断面図を示す。箔シート65は、接着剤によってリップ部40に取り付けられている。線形部材5は、箔シート65の平面から垂直に延び、かつ線形部材5に沿って延びる保持部70を有する。これによって、フレームをフレーム引張装置に保持することができる。保持部70は、線形部材5の内辺面に傾斜面を有し、すなわち、これによって、フレームをフレーム引張装置に保持することをさらに手助けする。
【0053】
図3Aは、屈曲構成にある屈曲部15を示す。各構成は、異なる相互接続可能な構造55と異なる長さの線形スロット60とで形成されている。図3Bは、上面25の拡大図を示す。図3Dは、保持部70を有する下面の拡大図を示す。図3Cは、線形部材5から除去されて空の部分50を形成する打抜き部を示す。
【0054】
図4は、屈曲構成にある屈曲部15の多くの構成を示す。線形スロット60は、これらの図において明確性のために最小化されているが、必要とされるフレームの材料および強度の選択に応じて、長さが大幅に変わるであろうことを理解されたい。
【0055】
図4Aは、相互接続可能な構造55のない屈曲部を示す。むしろ、内側にある屈曲部15は、単純に当接するまっすぐな表面として形成されている表面を有する。当接面は、回転の向きおよびまっすぐな表面に対して垂直の方向での辺部分の相対移動を防ぐ。図4Bは、より長い線形スロット60を有する類似構成を示す。これらの2つの例では、当接している直線エッジに沿って線形部材5が滑ることによって、細長部位45に剪断応力が生じる可能性がある。
【0056】
図4Cは、表面の波形の構成を示す。表面は相互接続されていないが、表面は相補型である。この非線形の構成によって、回転の向きおよび垂直の向き(図4Aおよび図4B)での面の相対移動を防止することができるだけではなく、一方の面が他面に対して滑る向きでの相対移動を防止することができる。非線形の構成は、それによって、細長部位45に及ぼされる応力を減少させるのに役立つ。図4Dは、類似の構成を示す。直線エッジは、機械加工または打抜きの容易さのために好ましい。
【0057】
図4Eは、相互接続されているタブ57およびブランク59を有する構成を示す。図4Fは、相互接続されている複数のタブ57およびブランク59を有する構成を示す。
【0058】
図4Gおよび図4Hは、細長部位45が必ずしも線形部材5の辺部分20の外側エッジと並んでいなくてもよいことを説明している。図4Iおよび図4Jは、さらなる実施形態を示す。これらの実施形態の直線エッジは、簡単に機械加工することができる。
【0059】
図9Aおよび図10Aに見られるように、フレームは、2つの方法で単一の線形部材5から形成されることができる。まず、図9Aに示すように、連結端部10が一体となってコーナの接合部を形成するように、線形部材5を構成してもよい。あるいは、図10Aに示すように、連結端部10が一体となってフレームの一辺に沿って設置される接合部を形成するように、線形部材5を構成してもよい。接合部は、フレームの一辺の中央に設置されるのが好ましいが、必ずしもそうでなくてもよい。
【0060】
図5Aから図5Fは、辺部分20にある接合部の構成を示す。接合部はすべて、連結されている異なる形状およびサイズのローブ12およびソケット14を含む。図5Aおよび図5Bなどの実施形態が特に好まれる。というのは、この実施形態は、同一の端部10として形成されることができ、それ自体と連結することができるからである。このことによって、打抜き手順が簡略化される。というのは、端部が同じ様に形成されているからである。
【0061】
図6は、コーナの接合部の構成を示す。この構成が他のコーナ(図1C)において使用可能な相互接続可能な構造55をどのように反映させているかに注意されたい。この実施形態では、接合部が、コーナの周りに延びて辺部分20上のソケットに入る長いローブ12を含む。図7Aから図7Dは、1つ以上の連結可能なローブ12およびソケット14を有する実施形態を示す。
【0062】
図8Aおよび図8Bは、本発明の第3の態様の一実施形態を示す。明らかなように、線形部材5は、屈曲されてループになる長い細長部位45を備えており、1つ以上の軸75と対応する溝80とを相互接続することができる。細長部位45が屈曲可能であるので、辺部分20がフレームを拡張させるように引っ張られると、1つ以上の軸75が溝80の中でスライドすることとなり、フレームが拡張可能となる。好ましくは、この種のフレームは、合致する一対または複数対のこれらのコーナを有するので、フレームが引張装置において均一に拡張されることができる。
【0063】
図12を参照して、本発明の方法をここで述べることとする。線形部材5がまず用意される(ステップA)。好ましくは、線形部材5が押出加工によって製造され、上面20、保持部70、およびリップ部40を形成する。図11は、押出加工によって形成されることのできる、適した断面を有する線形部材5の例を示す。ステップBでは、端部10および屈曲部15が機械加工されて、それぞれ連結可能な構造および相互接続可能な構造を提供する。
【0064】
ステップCでは、線形部材5が屈曲して屈曲構成になる。ステップDでは、構造がそれぞれ相互接続されて連結される。これらのステップは、好ましくは手で段階的に行われるので、各屈曲部15は順番に屈曲し、最終的に、連結可能な構造が連結される。これにより、完成されたフレームが形成される。
【0065】
任意選択のステップEでは、箔シートがフレームの上面20に取り付けられる。
【0066】
ここで、本発明を以下の非限定的な例に関連して記載する。
【0067】
実施例
3つの箔ステンシルを、同じ厚さの金属シートを使用して用意した。第1のシートは、シートをTetra(商標)フレーム引張装置に保持することのできる複数の孔を有する、標準的なTetra(商標)箔シート(図1Aを参照のこと)であった。米国特許出願公開第2008/0216681号明細書にて説明されているような、箔シートが取り付けられている、張力をかけられていない分割された拡張可能なフレームを有するフレームを用意した。この種のフレームは、本明細書ではVGと符号化されているが、使用前に、フレームを拡張させて箔に張力をかけるフレーム引張装置に挿入される。最後に、本発明による予め張力をかけられたフレームを用意した。
【0068】
比較例のフレームの箔シートを、シート専用のフレーム引張装置に配置し、箔シートの張力を従来の測定装置を使用して測定した。ついで、本発明のステンシル印刷用フレームを、専用のフレーム引張装置のそれぞれにおいて試験した。有益にも、フレームが、張力を増加させ、かつプリント基板の上にステンシルを位置合わせするのに使用可能な従来のフレーム引張装置と適合性があるが、本発明のフレームは、好都合にも予め張力がかけられている。
【0069】
【表1】
【0070】
表から分かるように、予め張力かけられている構造のために、本発明の箔は、Tetra(商標)フレームのフレームを使用することによって、Tetra箔としての32Nと比較して、合計で36Nの高い張力を示す。結果はまた、VGフレーム引張装置を使用すると、その装置の用途に設計されたフレームを使用したときに得られるものに相当する張力が得られることも示す。
【0071】
本発明の実施形態は、多数の主要な利益を備えたステンシル印刷用フレームを提供することができる:
1.低生産コスト/生産するのにより安価。
2.あらゆる鋭利な縁部の除去による、改良された取扱い易さおよびユーザの安全性。
3.平坦なサブフレームにおけるステンシルが予め張力がかけられていることにより、結果としてより少ない印刷の欠陥/より高い製造歩留りとなる、改良された機能性。
4.剛性のアルミニウムのサブフレームによる、より少ないステンシル損傷、結果としてより長いステンシル寿命。このフレームは、VCなどのフレームよりも剛性が大きい。
5.ステンシルが平坦で固定されたサブフレームに取り付けられるという事実による、良好な保管。この事実により、「支持されていない」箔と比較して保管するのが極めて容易となる。
【0072】
上述の詳細な記載は、説明および図示によってなされているが、添付の特許請求の範囲を制限することを意図するものではない。本明細書において図示されている好ましい実施形態における多くの変形例は、当業者に明らかであろうし、かつ添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内にある。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステンシルを使用する印刷システムの分野に関し、より詳細には、箔のステンシルを保持するフレーム、およびそのフレームを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ステンシルは、多くの印刷プロセスで使用されており、そのすべては、通常、基板への材料の所望箇所への付着を含む。ステンシルは、たとえば、太陽電池および燃料電池、またはその構成部品を印刷するために使用されている。
【0003】
ステンシルの一般的用途は、プリント回路基板(PCB)上の電子機器の表面実装部品(SMD)を実装するためにある。ステンシルは、はんだペーストをPCBのデバイス相互接続位置に付着させるために使用される。この板を温めて、はんだを軟化させるか、あるいは「リフロー」させ、したがって、はんだに配置されているSMDの外側の相互接続構造(リード線、バンプ、またはボールなど)が適所に保たれる。
【0004】
はんだペーストをステンシルにわたり均一に物理的に付着させ分布させるためにスキージを使用して、はんだペーストが印刷プロセスによってPCBに一般に塗布される。はんだペーストは、ステンシルの開口部を通過して、PCB上の指定領域に付着する。ついで、このステンシルを持ち上げて、意図されたはんだペーストのパターンをPCB上に残す。
【0005】
欧州特許第0643902号明細書は、ステンシル印刷プロセスによってはんだペーストをプリント基板に塗布することが可能な装置を開示している。この装置は、少なくとも2つの可撓性の辺を有する支持部に取り付けられている金属板のステンシルを備える。ステンシルシートは、シートが支持部に取り付けられる時にユーザの負傷を引き起こす可能性のある鋭利な縁部を有する。
【0006】
ステンシルが、ソーラー電池を形成するなどの他の印刷技術において使用される場合、スキージまたは類似の技術もまた、使用されてもよい。1つの代替の印刷技術は、任意選択的にステンシルに封止され、ステンシルの孔のうちの1つ以上を通して所望量の材料を直接的に噴射させるノズルを使用する、直接印刷法である。
【0007】
精密な印刷を確実にするために、多くの場合、箔のステンシルが張力を受けて基板を覆って保持されている。箔のステンシルは、通常、引張装置によって基板を覆って正確に位置合わせされたフレームに保持される。張力を受けて箔を保持する知られている技術は、予備成形されたフレームに保持されているシート状の材料に箔を接着させることを含む。したがって、箔は材料の張力を採用する。しかし、フレームは相当な量の収納場所を占める。他の技術は、保持孔が引張装置に直接に適合することができるように、箔のシートの保持孔をエッチングすることを含む。しかし、箔のステンシルは一般に張力なしで保管されるので、箔は損傷を受けやすい。
【0008】
米国特許出願公開第2008/0216681号明細書は、スクリーン印刷用の箔を保持するためのフレームユニットの使用を開示している。このフレームは、張力装置に配置されると、フレームを拡張し、したがって、箔を引っ張ることができるように設計されている、分離したコーナ部品を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
それゆえに、従来の技術に関連した課題のいくつかまたはすべてを少なくとも軽減するために、または商業的に実現可能なそれに代わる手段を提供するために、改良されたステンシル印刷用フレームが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の態様によると、本発明は、縁部材およびそれに取り付けられる箔シートを含むステンシル印刷用フレームを提供し、ここでは、縁部材が、フレームを画定する辺およびコーナを有する単一部品として形成され、その単一部品は、連結して1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つのコーナが当接面を含み、この当接面は面の相対移動を防ぐために構成されている。「防ぐ」という用語によって、本明細書の全体にわたって使用される場合、相応な力を印加しても、移動が少なくとも阻止され、好ましくは、相応な力によって生じるあらゆる移動を装置が実質的に妨げることが意味される。相応な力は、ステンシル印刷用フレームによって使用中に受ける力を含む。
【0011】
次に、本発明を以下の節においてさらに続け、本発明の異なる態様/実施形態をより詳細に定義する。そのように定義された各態様/実施形態は、明らかに矛盾して示されない限り、他のいかなる一つまたは複数の態様/複数の実施形態と組み合わせてもよい。特に、好適または有利であるものとして示されているあらゆる特徴は、好適または有利であるものとして示されている他のいかなる一つまたは複数の特徴と組み合わせられてもよい。
【0012】
ステンシル印刷用フレームは、ステンシルを保持し、かつ/または支持するフレームであり、印刷用ステンシルによるあらゆる印刷技術での使用に適している。好ましい実施形態は、SMDをPCBに取り付けるのに適したはんだ印刷に使用される、はんだ印刷用のステンシルフレームである。第1の態様によるステンシル印刷用フレームは、箔シートと組み合わせて提供される。
【0013】
印刷は、材料を基板上に付着させる任意の技術を含む。当業者によって理解されるであろうことは、ステンシルが基板を放射線に選択的に曝すことを可能にするマスクと同様に使用されることができることである。このようなフォトリソグラフィー印刷プロセスは、UV、赤外線、可視放射線、またはマイクロ波放射線などのあらゆる電磁放射線に依存することができる。フォトリソグラフィー技術は、周知である。
【0014】
当接面は、少なくとも一方向における面の相対移動(回転または並進)を防ぐ(または上記のように阻止する)ことができる。この面は当接して、コーナの最小内角をもたらし、したがって、コーナ角が過度に圧縮されるのを防止する。好ましくは、面はまた、摩擦によるコーナ部品の捻れを阻止する。さらに、面は、好ましくはコーナ角が開き、1つのコーナ部品が他を通り越してスライドし、あるいはコーナ部品が互いを通り越して剪断するのを阻止する。したがって、面はコーナ角の変形を防止することができる。4つの等しいコーナ角を有する一実施形態では、当接面を有するコーナを使用することによって、フレームのあらゆる変形を防止することができる。
【0015】
当接面を含む単一のコーナ部品を構成して面の相対移動を防止することができるが、各コーナは、面の相対移動を防ぐように構成される当接面を含むことが好ましい。このことは、フレームの構造上の剛性を増加させ、このことによって、フレームが保管または使用中に損傷を受けることが少なくなる。
【0016】
当接面は非平面で相補型の輪郭を有することが好ましい。すなわち、当接したときの当接面の表面は、単にコーナの内側エッジからコーナの外側頂点まで延びる平面にあるだけではなく、それぞれが凸状または凹状の構造で形成され、当接する面の対応する凹状または凸状の構造と協動する。当接面は、当接面の表面積のほぼすべてで互いに接触するのが好ましいが、必ずしもそうである必要はない。わかっているのは、非平面の表面を使用すると、互いに対して表面をスライドさせることを防止する手助けとなり、したがって、コーナを延びる連続的な細長部位の材料に及ぼされる応力を最小限に抑えることである。
【0017】
特に好ましいのは、当接面が相互接続可能な輪郭を有することである。このことが意味するのは、面がフレーム内に形成されると、コーナ角を増加させたり、あるいはフレームが開いたりするのを阻止することである。相互接続式の輪郭は、任意の方法によって相互接続されてもよい。輪郭を相互接続する好ましい方法は、フレームを捻って、1つの面の構造を他の面の構造の上に配置し、ついでフレームを弛めて、相互接続可能な構造を相互接続させる。他の実施形態では、1つの面の構造は、面を相互接続することができるように十分に圧縮可能であるが、分離を阻止するのに十分に弾性的であってもよい。さらなる実施形態では、面を相互接続するために、フック、リベット、ボルト、ラッチ、または他のこの種の構造が、追加でまたは単独で使用されてもよい。
【0018】
好ましいのは、縁部材が軽くて安価であり、弾性の材料で形成されることである。特に好ましいのは、縁部材が機械加工に適した押出加工可能な材料でできていることである。この種の材料は、従来技術において周知である。好ましくは、フレームがアルミニウムまたはその合金でできている。
【0019】
本発明のステンシル印刷用フレームは、任意の多角形の形状をしていてもよい。直線の辺を有する形状を使用すると、単純な押出加工された線形縁部材からフレームを形成することができる。したがって、フレームは、たとえば三角形、矩形、五角形などとすることができる。フレームは、矩形、特に正方形であることが好ましい。というのは、これが作製に最も便利な形状であり、かつほとんどのPCB(たとえば)またはデバイスの基板が矩形であるからであり、これにより、無駄なステンシル領域が最小限に抑えられる。
【0020】
取り付けられる箔シートは、従来技術において知られている箔のステンシルシートに特有のものである。好ましくは、箔は、機械的保持手段または化学的手段(たとえば接着剤)、またはこの2つの組合せによって取り付けられる。好ましくは、取付けは、接着剤、リベット、クリンプ加工、またははんだ付のうちの1つ以上による。フレームと一体的に形成されるフック(hock、関節部)または取付点の使用のように、溶接およびろう付もまた、適している。接着が特に好ましく、特にエポキシ接着が好ましい。エポキシ接着剤を使用すると、魅力的に見えるフレーム・シートを製造することができる。接着剤の使用をリベットを用いることによって補い、接着剤が凝固する間に箔を適所に保持してもよい。
【0021】
箔シートは、一般に、金属のシートまたは箔から作られる。好ましくは、シートは、アルミニウム、ニッケル、またはステンレス鋼のシートでできている。ステンシルシートは、0.025mmから2mmまで、より好ましくは0.05mmから1mmまで、最も好ましくは0.075mmから0.5mmまでの厚さを有することが好ましい。はんだボールの配置などの技術は、0.05mmから2mmまで、より好ましくは0.75mmから1mmの範囲にあるより厚いシートを有するステンシルに好都合であってもよい。ステンシルは、レーザ切断などの知られている技術によってステンシルの中に切断された孔を有する。シートがフレームに取り付けられる前または後に、孔を設ければよい。
【0022】
一実施形態では、箔がコーナにまで延びていない。このことは、もし追加の張力が加えられても、箔が裂けるのを防止する手助けとなる。これは、特に、以下に述べる本発明の第4の態様の実施形態において好ましい。しかし、箔がコーナにまで延びることが好ましい。というのは、このことによって、取付け前に必要とされる箔の準備が最小限に抑えられるからである。
【0023】
箔が張力を受けて取り付けられることが好ましい。このことは、いくつかの技術のうちの1つによって達成されてもよい。これらには、箔を取り付ける前に縁部材の辺を圧縮することが含まれる。したがって、縁部材が弛むと、箔が張力をかけられる。
【0024】
一実施形態では、縁部材が製造中にわずかに外向きの曲線を備えていてもよいので、箔が取り付けられると、縁部材が直線側の位置に保持される。箔に予め張力をかける他の技術が、箔を予熱することを含む。このことによって箔が拡張し、これにより、取付け後冷却するとすぐに再収縮し、所望の張力をもたらす。
【0025】
第2の態様によると、本発明が、以下における上記のステンシル印刷用フレームの使用を提供する:
(a)少なくとも太陽電池の一部分を印刷すること、
(b)ウエハバンピングおよび/またははんだボール配置の方法、
(c)1つ以上の電気部品を表面実装するために基板にはんだを塗布すること、
(d)1つ以上の電気部品または回路を直接印刷すること、
(e)少なくとも燃料電池の一部分を印刷すること、または、
(f)任意の材料を基板の所望箇所に付着させること。
【0026】
印刷されて、太陽電池、電気回路、または燃料電池一の部分を形成することのできる材料は、従来技術において周知である。燃料電池は、たとえば、高分子電解質膜(PEM)電池、直接メタノール型燃料電池(DMFC)、および固体酸化物型燃料電池(SOFC)を含む。したがって、付着に適する材料は、たとえば、高分子膜、触媒、および任意の電気接合部を含んでいてもよい。電気回路は、印刷によって形成され、たとえば配線または誘電泳動コイルを含む電気接続および単純な部品を含む。ステンシルは、従来技術において知られている任意の方法を用いて、材料を付着させるのに使用されてもよい。この種の方法は、たとえば、上記はんだ印刷に関して記載したもの、すなわちスキージ印刷法または直接印刷法と類似の技術を含む。
【0027】
ステンシルを使用するウエハバンピング技術およびはんだボール配置技術は、従来技術において周知である。ステンシルは、薄い可撓性層(レジストなど)によって、基板(PCBなど)から任意選択的に間隔を置いて配置されてもよく、溶剤およびはんだボールが順にまたは同時にステンシルを通過してもよい。可撓性層は、PCBを保護し、かつ予め印刷された溶剤が汚れるのを防止する。はんだ印刷技術は類似しており、従来技術において周知である。
【0028】
印刷されるか付着することのできる他の材料は、インク、染料、にかわ、および/またはエポキシ樹脂などの接着剤を含む。これらは、任意の適した基板に塗布されてもよく、たとえば、紙、ラベル、カンバス、または、他面に付着することになっている表面を含む。
【0029】
当業者は、本発明のさらなる態様において開示されているフレームが、上述のように使用することもできることを理解するであろう。
【0030】
第3の態様によると、本発明は、ステンシル印刷用フレームを製造する方法であって、
i)線形縁部材を用意するステップと、
ii)線形縁部材の2つの端部を機械加工して、連結されて接合部を形成することのできる連結構造を設けるステップと、
iii)線形縁部材を機械加工して、少なくとも2つの屈曲部を設けるステップと、
iv)屈曲部を曲げて連結構造を連結させて、フレームを形成するステップと、
を含み、
各屈曲部が機械加工されて、減少した断面と、2つの表面とを有する区画を含み、2つの表面は当接してフレーム内で面が相対移動するのを防ぐように構成されている、方法を提供する。
【0031】
この方法における各ステップは、順にまたは同時に行われてもよい。いうまでもなく、ステップは必ずしも順番に行われなくてもよい。たとえば、ステップ(ii)および(iii)が逆の順序で行われてもよい。ステップ(ii)は、ステップ(iii)の後に行われ、ステップ(iv)と同時に行われてもよい。
【0032】
この方法は、箔シートをフレームに取り付けることをさらに含んでいてもよい。このように、本発明の方法を使用して、第1の態様のステンシル印刷用フレームを製造することができる。いうまでもなく、この方法に関して記載されている任意の特徴、特に本明細書に記載されているフレームの特徴は、本発明の他の態様によるフレームに関して等しく使用されることができ、逆もまた同じである。ステンシルの箔シートを提供するべく、この箔シートは、エッチングまたは切断(たとえばレーザ切断を含むこと)されてもよい。箔シートは、リベット締め、クリンプ加工、はんだ付、および接着を含む1つ以上の技術によって、好ましくは取り付けられる。好ましくは、箔が張力を受けて取り付けられる。
【0033】
好ましくは、線形縁部材を設けるステップが、材料、好ましくはアルミニウムの細長い部材を押出加工するステップ含む。好ましくは、線形縁部材が、必要な機械加工を最小限に抑えるために、所望の断面で押出加工される。形成されると、断面は、好ましくはフレームの平面に第1の平坦な領域をもたらす。この平坦な領域によって、箔シートを取り付けることができる。断面は、フレームの平面に対して垂直なリップ部を含むのが好ましい。このリップ部によって、フレームを従来のフレーム引張装置と係合させることができる。
【0034】
好ましいのは、連結可能な構造、および当接面を含む屈曲部が、線形縁部材を機械加工することによって形成される。機械加工は、切断、研削、打抜き、または従来技術において知られているようなこの種の他の技術を含む。簡潔さおよび再現性のため、打抜きが好ましい。
【0035】
第4の態様によると、本発明は、縁部材およびそれに取り付けられる箔シートを含むステンシル印刷用フレームを提供し、ここでは、縁部材が、フレームを画定する辺およびコーナを有する単一部品として形成され、その単一部品は、連結して1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、各コーナは、フレームが拡張できるように構成されている当接面を含む。
【0036】
第5の態様によると、本発明は、縁部材およびそれに取り付けられる箔シートを含むステンシル印刷用フレームを提供し、ここでは、縁部材が、フレームを画定する辺およびコーナを共に有する2つ以上の部品から形成され、2つの端部を有する各部品は、それぞれ隣接する部品の端部と連結されて1つのコーナまたは辺に接合部を形成し、かつ、少なくとも1つのコーナが、面の相対移動を防ぐように構成されている当接面を含む。
【0037】
好ましくは、少なくとも1つのコーナが、フレームの2つの隣接する辺を結合する連続的な細長部位を含む。というのは、これによって、フレームに改良された剛性をもたらすからである。フレームは任意の数の連結部品から形成されることができるが、フレームは2つの部品から形成されることが好ましい。好ましい実施形態では、2つの部品が製造の容易さから同じである。別の実施形態では、縁部材が、フレームのほとんど、たとえば、3つの辺および4つのコーナ、または4つの辺および3つのコーナを形成する第1の部品と、それを完全なものとするための辺またはコーナを形成する第2の部品とを含む。好ましくは、部品のうちの少なくとも1つが、屈曲部を有する直線の部品として形成されるので、部品は屈曲してフレームのコーナを形成することができる。最も好ましくは、各部品が屈曲部を含む。複部構成のフレームを形成することによって、より容易に搬送される(組立てられていない)フレームを得ることができる。というのは、フレームが所望の辺の長さの合計ほど長くなくてもよいからである。
【0038】
本発明のさらなる一態様によると、屈曲してフレームのコーナを形成することのできる屈曲部を有する単一部品として形成されているステンシル印刷用フレームのための縁部材が提供され、その単一部品は、連結してフレームの1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つの屈曲部が当接面を含み、当接面は、少なくとも1つの屈曲部が屈曲してフレームのコーナを形成したときに面の相対移動を防ぐように構成されている。一旦屈曲すると、縁部材は箔のステンシルシートの取付けに適する。
【0039】
本発明のさらなる一態様によると、屈曲して箔シートを保持するフレームのコーナを形成することのできる屈曲部を有する単一部品として形成されているステンシル印刷用フレームを形成するための縁部材が提供され、その単一部品は、連結してフレームの1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つの屈曲部が当接面を含み、当接面は、少なくとも1つの屈曲部が屈曲してフレームのコーナを形成するときに面の相対移動を防ぐように構成されている。
【0040】
本発明のさらなる一態様によると、ステンシル印刷用フレーム用の縁部材を形成するキットが提供され、このキットは2つ以上の部品を含み、少なくとも1つの部品は、屈曲して縁部材(またはフレーム)のコーナを形成することのできる屈曲部を有し、各部品は、連結して1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つの屈曲部が当接面を含み、当接面は少なくとも1つの屈曲部が屈曲してフレームのコーナを形成するときに面の相対移動を防ぐように構成されている。
【0041】
本発明のさらなる態様によると、上述の縁部材を含むキットが、箔シートと組み合わせて提供される。箔シートは、ステンシル印刷用シートとしての用途に適している。
【0042】
第1の態様のフレームとして好ましいと開示されている特徴は、本発明の他の態様のフレームに等しく適用可能であることを理解されたい。
【0043】
本発明を、例として、添付の図面を参照しつつ、さらに記載する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1A】本発明の方法において使用される線形縁部材の一実施形態を示す。特に、線形部材を示す。
【図1B】本発明の方法において使用される線形縁部材の一実施形態を示す。特に、連結可能な端部部品の拡大図を示す。
【図1C】本発明の方法において使用される線形縁部材の一実施形態を示す。特に、コーナ部品の相互接続部を示す。
【図2A】本発明によるステンシル印刷用フレームの一実施形態を示す。特に、フレームおよび箔シートを示す。
【図2B】本発明によるステンシル印刷用フレームの一実施形態を示す。特に、箔シートを支えるためのリップを強調しているフレームの断面を示す。
【図2C】本発明によるステンシル印刷用フレームの一実施形態を示す。特に、箔シートを支えるためのリップを強調しているフレームの断面を示す。
【図3A】本発明のフレームの縁部材のコーナの実施形態を示す。
【図3B】本発明のフレームの縁部材のコーナの実施形態を示す。特に、同コーナの上面図を示す。
【図3C】本発明のフレームの縁部材のコーナの実施形態を示す。特に、屈曲区画を形成するために除去された打抜き部を示す。
【図3D】本発明のフレームの縁部材のコーナの実施形態を示す。特に、同コーナの下面図を示す。
【図4A】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4B】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4C】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4D】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4E】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4F】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4G】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4H】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4I】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図4J】本発明のフレームの縁部材のコーナのさらなる実施形態を示す。
【図5A】本発明のフレームの縁部材の辺にある接合部の実施形態を示す。
【図5B】本発明のフレームの縁部材の辺にある接合部の実施形態を示す。
【図5C】本発明のフレームの縁部材の辺にある接合部の実施形態を示す。
【図5D】本発明のフレームの縁部材の辺にある接合部の実施形態を示す。
【図5E】本発明のフレームの縁部材の辺にある接合部の実施形態を示す。
【図5F】本発明のフレームの縁部材の辺にある接合部の実施形態を示す。
【図6】本発明のフレームの縁部材のコーナにある接合部の実施形態を示す。
【図7A】本発明のフレームの縁部材のコーナにある接合部のさらなる実施形態を示す。
【図7B】本発明のフレームの縁部材のコーナにある接合部のさらなる実施形態を示す。
【図7C】本発明のフレームの縁部材のコーナにある接合部のさらなる実施形態を示す。
【図7D】本発明のフレームの縁部材のコーナにある接合部のさらなる実施形態を示す。
【図8A】本発明の第4の態様による縁部材のコーナの一つの実施形態を示す。
【図8B】本発明の第4の態様による縁部材のコーナの他の一つの実施形態を示す。
【図9A】本発明の方法によって形成された縁部材の実施形態を示す。特に、コーナの接合部を有する縁部材を示す。
【図10A】本発明の方法によって形成された縁部材の実施形態を示す。特に、辺の接合部を有する縁部材を示す。
【図11A】本発明のフレームの縁部材の断面の輪郭の実施形態を示す。
【図11B】本発明のフレームの縁部材の断面の輪郭の実施形態を示す。
【図11C】本発明のフレームの縁部材の断面の輪郭の実施形態を示す。
【図12】本発明の方法ステップのフローチャートを示す。
【図13】本発明の第5の態様の実施形態を示し、縁部材が2つの部品から形成されている。
【0045】
図4、図5、図7、図8、図9、および図12の実施形態のいくつかは、辺部分の幅を越えて延びる構造を示しているが、当業者は、構造を打抜く容易さとしては、このことは好ましくは当てはまらないことを理解するであろう。特徴をより明確にするために、図において特徴を誇張または簡略化しているが、このことは、このような実施形態を特許請求の範囲から排除するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0046】
次に、本発明を、図に関連してさらに記載する。以下の節において、本発明の異なる態様/実施形態をより詳細に定義する。そのように定義された各態様/実施形態は、明らかに矛盾して示されない限り、他のいかなる一つまたは複数の態様/実施形態と組み合わせてもよい。特に、好適または有利なものとして示されているあらゆる特徴は、好適または有利なものとして示されている他のいかなる一つまたは複数の特徴と組み合わせられてもよい。
【0047】
図1Aは、フレームを形成するための線形部材5を示す。線形部材5は、連結構造を有する2つの端部10と、辺部分20によって空間を置かれている4つの屈曲部15とを有する。線形部材5が屈曲してフレームになると、2つの端部10を連結することによって、一辺に沿って1つの接合部が形成されることになる。線形部材5は、弾性材料から好ましくは形成されており、線形部材5に大きな損傷を与えることなく、屈曲部15を繰り返し屈曲させることができる。線形部材5は、2つの辺部分、すなわち連続的な輪郭を備えた外辺30と内辺35とを持つ上面25を有する。上面25は、内辺35から延びるリップ部(へり部)40を有する。
【0048】
端部10が図1Bに示されている。この実施形態では、端部10がそれぞれ同じであり、相補型のローブ(丸くて平らな突出部)12およびソケット14を有する。ローブ12は、ソケット14にぴったりと嵌合されるように寸法決めされて配置されるので、線形部材5が屈曲構成にあると、2つの端部10を連結して、単一の連続的な辺の部品を形成することができる。たとえば、ローブ12は、ソケット14をぴったりと嵌合して、締りばめを形成することができる。
【0049】
屈曲部15が図1Cに示されている。図1Aおよび1Bに示されている線形構成とは対照的に、屈曲部15は屈曲構成で示されている。屈曲部は、辺部分20の断面よりも狭い断面を有する連続的な細長部位45を外辺30に含む。細長部位45は、辺部分20と連続的であり、フレームのコーナ(隅部)で2つの隣接する辺部分20を結合する。細長部位45のすぐ隣りに、空の部分50があり、細長部位45が屈曲可能となる。空の部分50は、相互接続可能な構造55および線形スロット60を画定する。線形スロット60によって、細長部位45が、隣接する辺部分20によって画定された長手方向に対して撓むことができる。
【0050】
相互接続可能な構造55は、交互に存在するタブ(出っ張り部)57およびブランク(引っ込み部)59を含む。屈曲部15の表面にあるタブ57およびブランク59は相補型であるので、タブ57およびブランク59は相互接続されることができる。図1Cに示すように、一方側を他方側に重ね、したがってタブ57をブランク59の中に位置させることによって、相互接続がなされてもよい。図1Cに示すように、より長く、任意選択的により幅の広い線形スロット60を形成することによって、細長部位45における応力がより低い、丸いコーナを得ることができる。
【0051】
図2Aは、その屈曲構成にある線形部材5を示す。さらに、箔シート65が、上面25のリップ部40に取り付けられている。この図では、線形スロット60の端部を視認することができる。
【0052】
図2Bおよび図2Cは、図2Aのフレームの断面図を示す。箔シート65は、接着剤によってリップ部40に取り付けられている。線形部材5は、箔シート65の平面から垂直に延び、かつ線形部材5に沿って延びる保持部70を有する。これによって、フレームをフレーム引張装置に保持することができる。保持部70は、線形部材5の内辺面に傾斜面を有し、すなわち、これによって、フレームをフレーム引張装置に保持することをさらに手助けする。
【0053】
図3Aは、屈曲構成にある屈曲部15を示す。各構成は、異なる相互接続可能な構造55と異なる長さの線形スロット60とで形成されている。図3Bは、上面25の拡大図を示す。図3Dは、保持部70を有する下面の拡大図を示す。図3Cは、線形部材5から除去されて空の部分50を形成する打抜き部を示す。
【0054】
図4は、屈曲構成にある屈曲部15の多くの構成を示す。線形スロット60は、これらの図において明確性のために最小化されているが、必要とされるフレームの材料および強度の選択に応じて、長さが大幅に変わるであろうことを理解されたい。
【0055】
図4Aは、相互接続可能な構造55のない屈曲部を示す。むしろ、内側にある屈曲部15は、単純に当接するまっすぐな表面として形成されている表面を有する。当接面は、回転の向きおよびまっすぐな表面に対して垂直の方向での辺部分の相対移動を防ぐ。図4Bは、より長い線形スロット60を有する類似構成を示す。これらの2つの例では、当接している直線エッジに沿って線形部材5が滑ることによって、細長部位45に剪断応力が生じる可能性がある。
【0056】
図4Cは、表面の波形の構成を示す。表面は相互接続されていないが、表面は相補型である。この非線形の構成によって、回転の向きおよび垂直の向き(図4Aおよび図4B)での面の相対移動を防止することができるだけではなく、一方の面が他面に対して滑る向きでの相対移動を防止することができる。非線形の構成は、それによって、細長部位45に及ぼされる応力を減少させるのに役立つ。図4Dは、類似の構成を示す。直線エッジは、機械加工または打抜きの容易さのために好ましい。
【0057】
図4Eは、相互接続されているタブ57およびブランク59を有する構成を示す。図4Fは、相互接続されている複数のタブ57およびブランク59を有する構成を示す。
【0058】
図4Gおよび図4Hは、細長部位45が必ずしも線形部材5の辺部分20の外側エッジと並んでいなくてもよいことを説明している。図4Iおよび図4Jは、さらなる実施形態を示す。これらの実施形態の直線エッジは、簡単に機械加工することができる。
【0059】
図9Aおよび図10Aに見られるように、フレームは、2つの方法で単一の線形部材5から形成されることができる。まず、図9Aに示すように、連結端部10が一体となってコーナの接合部を形成するように、線形部材5を構成してもよい。あるいは、図10Aに示すように、連結端部10が一体となってフレームの一辺に沿って設置される接合部を形成するように、線形部材5を構成してもよい。接合部は、フレームの一辺の中央に設置されるのが好ましいが、必ずしもそうでなくてもよい。
【0060】
図5Aから図5Fは、辺部分20にある接合部の構成を示す。接合部はすべて、連結されている異なる形状およびサイズのローブ12およびソケット14を含む。図5Aおよび図5Bなどの実施形態が特に好まれる。というのは、この実施形態は、同一の端部10として形成されることができ、それ自体と連結することができるからである。このことによって、打抜き手順が簡略化される。というのは、端部が同じ様に形成されているからである。
【0061】
図6は、コーナの接合部の構成を示す。この構成が他のコーナ(図1C)において使用可能な相互接続可能な構造55をどのように反映させているかに注意されたい。この実施形態では、接合部が、コーナの周りに延びて辺部分20上のソケットに入る長いローブ12を含む。図7Aから図7Dは、1つ以上の連結可能なローブ12およびソケット14を有する実施形態を示す。
【0062】
図8Aおよび図8Bは、本発明の第3の態様の一実施形態を示す。明らかなように、線形部材5は、屈曲されてループになる長い細長部位45を備えており、1つ以上の軸75と対応する溝80とを相互接続することができる。細長部位45が屈曲可能であるので、辺部分20がフレームを拡張させるように引っ張られると、1つ以上の軸75が溝80の中でスライドすることとなり、フレームが拡張可能となる。好ましくは、この種のフレームは、合致する一対または複数対のこれらのコーナを有するので、フレームが引張装置において均一に拡張されることができる。
【0063】
図12を参照して、本発明の方法をここで述べることとする。線形部材5がまず用意される(ステップA)。好ましくは、線形部材5が押出加工によって製造され、上面20、保持部70、およびリップ部40を形成する。図11は、押出加工によって形成されることのできる、適した断面を有する線形部材5の例を示す。ステップBでは、端部10および屈曲部15が機械加工されて、それぞれ連結可能な構造および相互接続可能な構造を提供する。
【0064】
ステップCでは、線形部材5が屈曲して屈曲構成になる。ステップDでは、構造がそれぞれ相互接続されて連結される。これらのステップは、好ましくは手で段階的に行われるので、各屈曲部15は順番に屈曲し、最終的に、連結可能な構造が連結される。これにより、完成されたフレームが形成される。
【0065】
任意選択のステップEでは、箔シートがフレームの上面20に取り付けられる。
【0066】
ここで、本発明を以下の非限定的な例に関連して記載する。
【0067】
実施例
3つの箔ステンシルを、同じ厚さの金属シートを使用して用意した。第1のシートは、シートをTetra(商標)フレーム引張装置に保持することのできる複数の孔を有する、標準的なTetra(商標)箔シート(図1Aを参照のこと)であった。米国特許出願公開第2008/0216681号明細書にて説明されているような、箔シートが取り付けられている、張力をかけられていない分割された拡張可能なフレームを有するフレームを用意した。この種のフレームは、本明細書ではVGと符号化されているが、使用前に、フレームを拡張させて箔に張力をかけるフレーム引張装置に挿入される。最後に、本発明による予め張力をかけられたフレームを用意した。
【0068】
比較例のフレームの箔シートを、シート専用のフレーム引張装置に配置し、箔シートの張力を従来の測定装置を使用して測定した。ついで、本発明のステンシル印刷用フレームを、専用のフレーム引張装置のそれぞれにおいて試験した。有益にも、フレームが、張力を増加させ、かつプリント基板の上にステンシルを位置合わせするのに使用可能な従来のフレーム引張装置と適合性があるが、本発明のフレームは、好都合にも予め張力がかけられている。
【0069】
【表1】
【0070】
表から分かるように、予め張力かけられている構造のために、本発明の箔は、Tetra(商標)フレームのフレームを使用することによって、Tetra箔としての32Nと比較して、合計で36Nの高い張力を示す。結果はまた、VGフレーム引張装置を使用すると、その装置の用途に設計されたフレームを使用したときに得られるものに相当する張力が得られることも示す。
【0071】
本発明の実施形態は、多数の主要な利益を備えたステンシル印刷用フレームを提供することができる:
1.低生産コスト/生産するのにより安価。
2.あらゆる鋭利な縁部の除去による、改良された取扱い易さおよびユーザの安全性。
3.平坦なサブフレームにおけるステンシルが予め張力がかけられていることにより、結果としてより少ない印刷の欠陥/より高い製造歩留りとなる、改良された機能性。
4.剛性のアルミニウムのサブフレームによる、より少ないステンシル損傷、結果としてより長いステンシル寿命。このフレームは、VCなどのフレームよりも剛性が大きい。
5.ステンシルが平坦で固定されたサブフレームに取り付けられるという事実による、良好な保管。この事実により、「支持されていない」箔と比較して保管するのが極めて容易となる。
【0072】
上述の詳細な記載は、説明および図示によってなされているが、添付の特許請求の範囲を制限することを意図するものではない。本明細書において図示されている好ましい実施形態における多くの変形例は、当業者に明らかであろうし、かつ添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内にある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縁部材およびそれに取り付けられる箔シートを含むステンシル印刷用フレームであって、
前記縁部材が、前記フレームを画定する辺およびコーナを有する単一部品として形成され、前記単一部品が、連結して1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つのコーナが当接面を含み、前記当接面が前記面の相対移動を防ぐように構成されている、ステンシル印刷用フレーム。
【請求項2】
各コーナが、前記面の相対移動を防ぐように構成されている当接面を含む、請求項1に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項3】
前記当接面が、非平面で相補型の輪郭を有する、請求項1または2に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項4】
前記当接面が、相互接続式の輪郭を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項5】
前記縁部材が、アルミニウムまたはその合金で形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項6】
前記縁部材が矩形を形成する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項7】
前記箔シートが、接着剤、リベット、クリンプ加工、および/または、はんだ付のうちの1つ以上によって取り付けられる、請求項1〜6のいずれか一項に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項8】
前記箔が張力を受けて前記縁部材に取り付けられる、請求項1〜7のいずれか一項に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項9】
(a)少なくとも太陽電池の一部分を印刷すること、
(b)ウエハバンピングおよび/またははんだボール配置の方法、
(c)1つ以上の電気部品を表面実装するために基板にはんだを塗布すること、
(d)1つ以上の電気部品または回路を直接印刷すること、
(e)少なくとも燃料電池の一部分を印刷すること、または、
(f)任意の材料を基板の所望箇所に付着させること、
における請求項1〜8のいずれか一項に記載のステンシル印刷用フレームの使用。
【請求項10】
ステンシル印刷用フレームを製造する方法であって、
i)線形縁部材を用意するステップと、
ii)前記線形縁部材の2つの端部を機械加工して、連結されて接合部を形成することのできる連結構造を設けるステップと、
iii)前記線形縁部材を機械加工して、少なくとも2つの屈曲部を設けるステップと、
iv)前記屈曲部を曲げて前記連結構造を連結させ、フレームを形成するステップと、
を含み、
各屈曲部が機械加工されて、減少した断面と、2つの表面とを有する区画を含み、前記2つの表面が当接してフレーム内で前記面が相対移動するのを防ぐように構成されている、方法。
【請求項11】
前記方法が、箔シートを前記フレームに取り付けるステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記箔が、リベット締め、クリンプ加工、はんだ付、および/または接着を含む1つ以上の技術によって取り付けられる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記箔が張力を受けて取り付けられる、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
以下のうちの少なくとも1つが事実である、請求項10〜12のいずれか一項に記載の方法:
a)前記線形縁部材が、押出加工される、ならびに
b)連結可能な構造および/または屈曲部が、切断、研削、および/または打抜きによって形成される。
【請求項15】
ステンシル印刷用フレームであって、縁部材およびそれに取り付けられる箔シートを含み、前記縁部材が、前記フレームを画定する辺およびコーナを有する単一部品として形成され、前記単一部品が、連結して1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、各コーナが、前記フレームが拡張できるように構成されている当接面を含む、ステンシル印刷用フレーム。
【請求項16】
ステンシル印刷用フレームであって、縁部材およびそれに取り付けられる箔シートを含み、前記縁部材が、前記フレームを画定する辺およびコーナを共に有する2つ以上の部品から形成され、2つの端部を有する各部品が、それぞれ隣接する部品の端部と連結されて1つのコーナまたは辺に接合部を形成し、かつ、少なくとも1つのコーナが当接面を含み、前記当接面が前記面の相対移動を防ぐように構成されている、ステンシル印刷用フレーム。
【請求項17】
少なくとも1つのコーナが、前記フレームの2つの隣接する辺を結合する連続的な細長部位を含む、請求項16に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項18】
ステンシル印刷用フレームを形成するための、屈曲して箔シートを保持する前記フレームのコーナを形成することのできる屈曲部を有する単一部品として形成されている縁部材であって、前記単一部品が、連結してフレームの1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つの屈曲部が当接面を含み、前記当接面が、前記少なくとも1つの屈曲部が屈曲して前記フレームのコーナを形成したときに前記面の相対移動を防ぐように構成されている、縁部材。
【請求項19】
ステンシル印刷用フレーム用の縁部材を形成するキットであって、前記キットが2つ以上の部品を含み、少なくとも1つの部品が、屈曲して前記縁部材のコーナを形成することのできる屈曲部を有し、各部品が、連結して前記縁部材の1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つの屈曲部が当接面を含み、前記当接面が前記少なくとも1つの屈曲部が屈曲して前記縁部材のコーナを形成したときに前記面の相対移動を防ぐように構成されている、キット。
【請求項20】
請求項18の縁部材または請求項19のキットおよび箔シートを含む、キット。
【請求項1】
縁部材およびそれに取り付けられる箔シートを含むステンシル印刷用フレームであって、
前記縁部材が、前記フレームを画定する辺およびコーナを有する単一部品として形成され、前記単一部品が、連結して1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つのコーナが当接面を含み、前記当接面が前記面の相対移動を防ぐように構成されている、ステンシル印刷用フレーム。
【請求項2】
各コーナが、前記面の相対移動を防ぐように構成されている当接面を含む、請求項1に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項3】
前記当接面が、非平面で相補型の輪郭を有する、請求項1または2に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項4】
前記当接面が、相互接続式の輪郭を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項5】
前記縁部材が、アルミニウムまたはその合金で形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項6】
前記縁部材が矩形を形成する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項7】
前記箔シートが、接着剤、リベット、クリンプ加工、および/または、はんだ付のうちの1つ以上によって取り付けられる、請求項1〜6のいずれか一項に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項8】
前記箔が張力を受けて前記縁部材に取り付けられる、請求項1〜7のいずれか一項に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項9】
(a)少なくとも太陽電池の一部分を印刷すること、
(b)ウエハバンピングおよび/またははんだボール配置の方法、
(c)1つ以上の電気部品を表面実装するために基板にはんだを塗布すること、
(d)1つ以上の電気部品または回路を直接印刷すること、
(e)少なくとも燃料電池の一部分を印刷すること、または、
(f)任意の材料を基板の所望箇所に付着させること、
における請求項1〜8のいずれか一項に記載のステンシル印刷用フレームの使用。
【請求項10】
ステンシル印刷用フレームを製造する方法であって、
i)線形縁部材を用意するステップと、
ii)前記線形縁部材の2つの端部を機械加工して、連結されて接合部を形成することのできる連結構造を設けるステップと、
iii)前記線形縁部材を機械加工して、少なくとも2つの屈曲部を設けるステップと、
iv)前記屈曲部を曲げて前記連結構造を連結させ、フレームを形成するステップと、
を含み、
各屈曲部が機械加工されて、減少した断面と、2つの表面とを有する区画を含み、前記2つの表面が当接してフレーム内で前記面が相対移動するのを防ぐように構成されている、方法。
【請求項11】
前記方法が、箔シートを前記フレームに取り付けるステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記箔が、リベット締め、クリンプ加工、はんだ付、および/または接着を含む1つ以上の技術によって取り付けられる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記箔が張力を受けて取り付けられる、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
以下のうちの少なくとも1つが事実である、請求項10〜12のいずれか一項に記載の方法:
a)前記線形縁部材が、押出加工される、ならびに
b)連結可能な構造および/または屈曲部が、切断、研削、および/または打抜きによって形成される。
【請求項15】
ステンシル印刷用フレームであって、縁部材およびそれに取り付けられる箔シートを含み、前記縁部材が、前記フレームを画定する辺およびコーナを有する単一部品として形成され、前記単一部品が、連結して1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、各コーナが、前記フレームが拡張できるように構成されている当接面を含む、ステンシル印刷用フレーム。
【請求項16】
ステンシル印刷用フレームであって、縁部材およびそれに取り付けられる箔シートを含み、前記縁部材が、前記フレームを画定する辺およびコーナを共に有する2つ以上の部品から形成され、2つの端部を有する各部品が、それぞれ隣接する部品の端部と連結されて1つのコーナまたは辺に接合部を形成し、かつ、少なくとも1つのコーナが当接面を含み、前記当接面が前記面の相対移動を防ぐように構成されている、ステンシル印刷用フレーム。
【請求項17】
少なくとも1つのコーナが、前記フレームの2つの隣接する辺を結合する連続的な細長部位を含む、請求項16に記載のステンシル印刷用フレーム。
【請求項18】
ステンシル印刷用フレームを形成するための、屈曲して箔シートを保持する前記フレームのコーナを形成することのできる屈曲部を有する単一部品として形成されている縁部材であって、前記単一部品が、連結してフレームの1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つの屈曲部が当接面を含み、前記当接面が、前記少なくとも1つの屈曲部が屈曲して前記フレームのコーナを形成したときに前記面の相対移動を防ぐように構成されている、縁部材。
【請求項19】
ステンシル印刷用フレーム用の縁部材を形成するキットであって、前記キットが2つ以上の部品を含み、少なくとも1つの部品が、屈曲して前記縁部材のコーナを形成することのできる屈曲部を有し、各部品が、連結して前記縁部材の1つのコーナまたは辺に接合部を形成する2つの端部を有し、かつ、少なくとも1つの屈曲部が当接面を含み、前記当接面が前記少なくとも1つの屈曲部が屈曲して前記縁部材のコーナを形成したときに前記面の相対移動を防ぐように構成されている、キット。
【請求項20】
請求項18の縁部材または請求項19のキットおよび箔シートを含む、キット。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図4G】
【図4H】
【図4I】
【図4J】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図10A】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図12】
【図13】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図4G】
【図4H】
【図4I】
【図4J】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図10A】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2013−503056(P2013−503056A)
【公表日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−526116(P2012−526116)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【国際出願番号】PCT/GB2010/001627
【国際公開番号】WO2011/023964
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(503450782)アルファ フライ リミテッド (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【国際出願番号】PCT/GB2010/001627
【国際公開番号】WO2011/023964
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(503450782)アルファ フライ リミテッド (2)
【Fターム(参考)】
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