説明

スライド装置

【課題】LMガイドのように精度が高いスライドレール部材を用いても、樹脂製のスライド装置を安定してスライド移動できるようにする。
【解決手段】 箱状体1と、箱状体1に対して直線的に往復動可能に配置された収納ボックス2と、両者間に介装されたスライド機構3とからなり、スライド機構3はLMレール30とLMブロック31とから構成され、LMレール30は板金アッパ5に固定し、LMブロック31はカラー60を介してボルト部材6によってゴム板40とともに板金ロア4に固定する。カラー60とゴム板40及び板金ロア4との間にはクリアランスQが存在し、板金ロア4はスライド機構3に対してフローティング状態で固定されているので、板金ロア4とスライド機構3との寸法精度差を吸収することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などに搭載され引き出して使用されるカップホルダ、テーブル、収納ボックスなどのスライド装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車には、カップホルダ、テーブル、収納ボックスなど、引き出して使用し、使用しない時にはインパネやコンソールボックスなどに収納される各種のスライド装置が備えられている。これらのスライド装置は、可動体と可動体を出入可能に保持する箱状体とからなり、例えば箱状体の内壁面に形成されたガイドレールと、可動体の側面に形成された摺動部との摺動によって、可動体が安定して出入できるように構成されている。
【0003】
しかしながら可動体及び箱状体は一般に樹脂から成形することによって形成されるため、成形後の収縮などによる変形が生じ、ガイドレールと摺動部との摩擦抵抗が大きくなる場合がある。そのため摺動面にグリースなどを塗布しているが、組付け時にはみ出たグリースが他の部位に付着するなどの問題がある。また寸法精度が低いため、ガタ付きが生じるという不具合もあった。
【0004】
そこで特許文献1あるいは特許文献2には、レール部と干渉しつつスライド可能な樹脂バネを可動部に形成したスライド機構が提案されている。このスライド機構によれば、樹脂バネによってガタ付きを防止することができる。しかしグリースの塗布は必要となる。
【0005】
一方、特許文献3には、固定部とスライド部とからなる金属製のスライドレール部材を用いたコンソールボックスが記載されている。金属製のスライドレール部材を用い、固定部を箱状体に固定しスライド部を可動体に固定することで、固定部とスライド部との相対的なスライド移動によって可動体を安定して出入できる。またグリースのはみ出しなどの問題も回避できる。
【0006】
ところで近年、金属製のスライドレール部材として、LM(Linear Motion)ガイドが開発され、広く利用されるようになっている。このLMガイドは、サブミクロン単位の精度をもち、しかもコンパクトで軽量であるという特徴をもつ。したがって、このLMガイドを用いれば、安定したスライド移動を可能とすることができ、しかも限られた搭載スペースにおける搭載の自由度が高まり、設計の自由度も向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−336818号公報
【特許文献2】特開2003−082925号公報
【特許文献3】特開2008−037203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところがLMガイドを樹脂製のスライド装置に用いた場合には、以下の問題があることが明らかとなった。すなわちLMガイドの寸法精度及び形状精度は、樹脂成形品や板金部材などの寸法精度や形状精度に対して10倍から100倍高い。そのため樹脂製のスライド装置に固定しようとすると、あるいは板金部材を介して樹脂成形品に固定しようとすると、取付孔の位置がずれたり、固定できたとしてもLMガイドに大きな荷重が作用してスライド抵抗が高くなる、という問題がある。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、LMガイドのように精度が高いスライドレール部材を用いても、樹脂製のスライド装置を安定してスライド移動できるようにすることを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する本発明のスライド装置の特徴は、第1部材と、第1部材に対して直線的に往復動可能に配置された第2部材と、第1部材と第2部材との間に介装されたスライド機構と、からなるスライド装置であって、
スライド機構は、第1部材及び第2部材の一方に固定されたレールと、レールに摺動可能に保持され第1部材及び第2部材の他方に固定されたスライドブロックとからなり、
レールとスライドブロックの少なくとも一方は、締結深さが規制されたボルト部材によって少なくとも厚さ方向に弾性変形可能な板状弾性体を介して第1部材及び第2部材の少なくとも一方に固定され、
レールとスライドブロックの少なくとも一方はボルト部材が締結される取付孔をもち、板状弾性体はボルト部材が径方向に所定のクリアランスを有して挿通される第1貫通孔をもち、第1部材及び第2部材の少なくとも一方はボルト部材が径方向に所定のクリアランスを有して挿通される第2貫通孔をもち、ボルト部材は第1貫通孔、第2貫通孔の順に挿通されて取付孔に結合していることにある。
【0011】
金属プレートが板状弾性体の表面にさらに積層され、金属プレートがボルト部材の頭部と板状弾性体との間に介在していることが望ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明のスライド装置によれば、第1部材及び第2部材の少なくとも一方は、ボルト部材と径方向に所定のクリアランスを有してスライド機構に固定されている。したがって第1部材及び第2部材の少なくとも一方とスライド機構との間に寸法のずれが生じていても、第1部材及び第2部材の他方は、スライド機構に対してこのクリアランスの寸法分だけは径方向に相対移動が可能となる。また第1部材及び第2部材の少なくとも一方は、締結深さが規制されたボルト部材によって厚さ方向に弾性変形可能な板状弾性体を介してスライド機構に固定されている。したがって第1部材及び第2部材の少なくとも一方は、スライド機構に対して板状弾性体の厚さ方向に相対移動が可能となる。
【0013】
すなわち本発明のスライド装置によれば、第1部材及び第2部材の少なくとも一方は、厚さ方向及び厚さ方向と直交する方向に相対移動可能な、いわゆるフローティング状態でスライド機構に固定されているので、第1部材及び第2部材の少なくとも一方の寸法のばらつき及びスライド機構との寸法精度差を吸収することができる。したがってLMガイドなどのスライド機構の安定したスライド移動を妨げることなく発現でき、操作性に優れたスライド装置となる。
【0014】
また金属プレートが板状弾性体の表面にさらに積層され、その金属プレートがボルト部材の頭部と板状弾性体との間に介在している構造とすれば、板状弾性体が局部的に大きく弾性変形するのを防止でき、ボルト部材の頭部が板状弾性体に没入するような不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施例に係るスライド装置の部品構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係るスライド装置の要部断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係るスライド装置の要部断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例に係るスライド装置の要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
第1部材及び第2部材とは、可動体と可動体を出入可能に保持する箱状体とを指すものであり、カップホルダ、テーブル、収納ボックスなど、用途に応じて適宜選択することができる。例えばインパネに設けられた箱状体に可動体としての収納ボックスが出入可能に配置されてなるスライド装置を例として説明すると、第1部材が箱状体の場合は第2部材が収納ボックスとなり、第1部材が収納ボックスの場合は第2部材が箱状体となる。
【0017】
第1部材及び第2部材の少なくとも一方は、樹脂成形品であってもよいし、樹脂成形品と樹脂成形品に固定された板金部材とからなる構成とすることもできる。
【0018】
第1部材と第2部材との間には、スライド機構が介装されている。このスライド機構は、第1部材及び第2部材の一方に固定されたレールと、レールに摺動可能に保持され第1部材及び第2部材の他方に固定されたスライドブロックとからなる。第1部材にレールが固定された場合は第2部材にスライドブロックが固定され、第2部材にレールが固定された場合は第1部材にスライドブロックが固定される。このスライド機構は、金属製のものを用いることが好ましく、LMレールとLMブロックとからなるLMガイドを用いることが望ましい。LMガイドの場合には、ボールリテーナ入りLMガイド、ローラーリテーナ入りLMガイド、総ボール型LMガイドのいずれも用いることができる。
【0019】
レールとスライドブロックの少なくとも一方は、締結深さが規制されたボルト部材によって少なくとも厚さ方向に弾性変形可能な板状弾性体を介して第1部材及び第2部材の少なくとも一方に固定されている。締結深さが規制されたボルト部材としては、段付ボルト又は、ボルトに筒状のカラーが挿通されたものを用いることができる。段付ボルトの場合は段部によって締結深さが規制され、カラーを用いる場合はカラーの長さ(高さ)によって締結深さを規制することができる。
【0020】
レールとスライドブロックの少なくとも一方はボルト部材が締結される取付孔をもち、板状弾性体はボルト部材が径方向に所定のクリアランスを有して挿通される第1貫通孔をもち、第1部材及び該第2部材の少なくとも一方はボルト部材が径方向に所定のクリアランスを有して挿通される第2貫通孔をもち、ボルト部材は第1貫通孔、第2貫通孔の順に挿通されて取付孔に締結されている。
【0021】
すなわち本発明のスライド装置によれば、第1部材及び第2部材の少なくとも一方は、厚さ方向及び厚さ方向と直交する方向に相対移動可能な、いわゆるフローティング状態でスライド機構に固定されている。スライド機構のレールとスライドブロックの両方ともフローティング状態で第1部材及び第2部材に固定されてもよいし、一方のみでもよい。第1部材と第2部材のうち、可動体側はフローティング状態とせずに強固に固定し、箱状体側をフローティング状態とすることが望ましい。これにより可動体側のスライド移動時のがたつきを防止することができる。
【0022】
以下、第1部材にスライドブロックが固定され、第2部材にレールが固定され、第1部材とスライドブロックとがフローティング状態で固定された場合を例として説明する。第1部材とスライドブロックとの間には、板状弾性体が介在されている。第2部材とレールとの固定手段は特に制限されず、ネジ、爪係合、溶着など公知の固定手段を用いることができる。
【0023】
板状弾性体は、ボルト部材によってスライドブロックに固定されている。ボルト部材は、スライドブロックに形成された取付孔に螺合して固定されるものが用いられる。そして板状弾性体はボルト部材が所定のクリアランスを有して挿通される第1貫通孔をもち、第1部材はボルト部材が所定のクリアランスを有して挿通される第2貫通孔をもち、ボルト部材は第1貫通孔、第2貫通孔の順に挿通されて取付孔に締結されている。
【0024】
すなわち板状弾性体は、ボルト部材の頭部と第1部材との間に挟持されている。板状弾性体としては、デュロメータを用いたゴム硬度で10度〜60度のものが好ましく、30度近傍のものが望ましい。また板状弾性体の厚さは特に制限されないが、第1部材の寸法精度以上の厚さを有することが望ましい。同様に、第1貫通孔及び第2貫通孔とボルト部材とのクリアランスも、第1部材の寸法精度以上であることが望ましく上限は特に制限されない。
【0025】
板状弾性体は、締結深さが規制されたボルト部材によってボルト部材の頭部と第1部材との間に挟持されている。すなわち板状弾性体は、厚さ方向の弾性変形量が無し又は僅かな状態で、ボルト部材の頭部と第1部材との間に挟持されている。したがって板状弾性体は、厚さ方向に弾性変形可能な状態で固定されている。
【0026】
なお板状弾性体の表面には金属プレートをさらに積層し、金属プレートがボルト部材の頭部と板状弾性体との間に介在していることが望ましい。このようにすることで、板状弾性体が局部的に大きく弾性変形するのを防止でき、ボルト部材の頭部が板状弾性体に没入するような不具合を防止することができる。したがって金属プレートの大きさは、第1貫通孔の径より大きくボルト部材の頭部の径より大きいことが望ましい。
【0027】
以下、図面を参照しながら実施例によって本発明を具体的に説明する。
【実施例1】
【0028】
図1に本実施例のスライド装置の部品構成を示す。このスライド装置は、第1部材としての箱状体1と、第2部材としての収納ボックス2と、スライド機構としての左右一対のLMガイド3と、板金ロア4と、板金アッパ5と、から構成されている。一対のLMガイド3はそれぞれ、LMレール30と、LMレール30にスライド移動自在に保持された2個のLMブロック31とからなる。
【0029】
一対のLMレール30は、LMレール30が板金アッパ5の下面で右側と左側に図示しないビスによって互いに平行に固定され、板金アッパ5は収納ボックス2の底面に図示しないビスによって固定されている。
【0030】
一方、LMブロック31は、それぞれLMレール30にスライド移動自在に保持された状態で、ゴム硬度30度、厚さ2mmのゴム板40と共に板金ロア4に固定されている。その固定状態を図2に示す。板金ロア4は、箱状体1の下部に図示しないビスによって固定されている。箱状体1の上底と板金ロア4によって、板金アッパ5が固定された収納ボックス2を収納する収納空間が区画されている。
【0031】
それぞれのLMブロック31には、取付孔32が雌ねじとして4箇所に形成されている。ゴム板40には、4箇所の取付孔32に対応する位置に第1貫通孔41が形成されている。さらに板金ロア4には、4箇所の取付孔32に対応する位置に第2貫通孔42が形成されている。そして第1貫通孔41、第2貫通孔42及び取付孔32が同軸となるように、LMブロック31に板金ロア4とゴム板40が積層され、ボルト6が第1貫通孔41と第2貫通孔42に貫通し取付孔32に螺合することによって固定されている。ボルト6には金属製筒状のカラー60が挿通されている。
【0032】
カラー60の外径は、取付孔32の直径より大きく、第1貫通孔41と第2貫通孔42の直径より小さい。またカラー60の長さ(高さ)は、板金ロア4とゴム板40の合計厚さより僅かに小さい。したがってカラー60によってボルト6の締結深さが規制され、ゴム板40は僅かに圧縮された状態となっているが、ゴム板40の厚さ方向の弾性変形は十分に可能となっている。そして第1貫通孔41と第2貫通孔42の内周面とカラー60の外周面との間には、所定のクリアランスQが形成されている。
【0033】
すなわち本実施例のスライド装置によれば、板金ロア4の形状や寸法の精度がLMガイド3の精度より低くても、ゴム板40の厚さ方向の弾性変形によって厚さ方向の寸法差を吸収でき、クリアランスQによって厚さ方向と直交する方向の寸法差を吸収できる。したがって箱状体1に収納ボックス2を取り付けた取付状態において、LMガイド3に板金ロア4及び板金アッパ5から大きな荷重が加わるのが防止され、LMレール30に対するLMブロック31の安定したスライド移動によって、箱状体1への収納ボックス2の安定した出入移動が可能となる。
【0034】
またLMガイド3はコンパクトな形状であるので、箱状体1及び収納ボックス2の形状もコンパクトに形成でき、限られた搭載スペースの有効利用を図ることができる。
【0035】
なお本実施例では、箱状体1にLMブロック31を固定し、収納ボックス2にLMレール30を固定したが、箱状体1にLMレール30を固定し、収納ボックス2にLMブロック31を固定してもよい。また同様にゴム板40とボルト6及びカラー60を用い、板金ロア4や板金アッパ5を用いずに、箱状体1及び収納ボックス2にLMブロック31とLMレール30を直接固定することもできる。
【実施例2】
【0036】
本実施例のスライド装置の要部断面図を図3に示す。本実施例では、カラー60を用いず、段付ボルト62を用いたこと以外は実施例1と同様である。
【0037】
段付ボルト62の大径部63の外径は、取付孔32の直径より大きく、第1貫通孔41と第2貫通孔42の直径より小さい。また大径部63の長さ(高さ)は、板金ロア4とゴム板40の合計厚さより僅かに小さい。したがって大径部63によってボルト6の締結深さが規制され、ゴム板40は僅かに圧縮された状態となっているが、ゴム板40の厚さ方向の弾性変形は十分に可能となっている。そして第1貫通孔41と第2貫通孔42の内周面と大径部63の外周面との間には、所定のクリアランスQが形成されている。
【0038】
したがって本実施例のスライド装置においても、実施例1と同様の効果が奏される。
【実施例3】
【0039】
本実施例のスライド装置の要部断面図を図4に示す。本実施例では、ボルト6の頭部とゴム板40との間に、ボルト6の頭部の直径より大きな外径をもち、ボルト6の軸部の直径より僅かに大きな貫通孔をもつ穴あき円板形状の金属プレート7を介在させたこと以外は実施例1と同様である。
【0040】
本実施例のスライド装置によれば、実施例1と同様の作用効果が奏されるとともに、過度の荷重が作用した場合にボルト6の頭部がゴム板40の第1貫通孔41に入り込み、フローティング構造による効果が奏されなくなるような不具合を確実に防止することができる。
【符号の説明】
【0041】
1:箱状体(第1部材)
2:収納ボックス(第2部材)
3:LMガイド(スライド機構)
30:LMレール、31:LMブロック、32:取付孔、33:ボール
4:板金ロア(板金部材)
40:ゴム板(板状弾性体)
41:第1貫通孔、42:第2貫通孔
5:板金アッパ(板金部材)
6:ボルト部材
60:カラー、62:段付ボルト、63:大径部
7:金属プレート
Q:クリアランス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部材と、該第1部材に対して直線的に往復動可能に配置された第2部材と、該第1部材と該第2部材との間に介装されたスライド機構と、からなるスライド装置であって、
該スライド機構は、該第1部材及び該第2部材の一方に固定されたレールと、該レールに摺動可能に保持され該第1部材及び該第2部材の他方に固定されたスライドブロックとからなり、
該レールと該スライドブロックの少なくとも一方は、締結深さが規制されたボルト部材によって少なくとも厚さ方向に弾性変形可能な板状弾性体を介して該第1部材及び該第2部材の少なくとも一方に固定され、
該レールと該スライドブロックの少なくとも一方は該ボルト部材が締結される取付孔をもち、該板状弾性体は該ボルト部材が径方向に所定のクリアランスを有して挿通される第1貫通孔をもち、該第1部材及び該第2部材の少なくとも一方は該ボルト部材が径方向に所定のクリアランスを有して挿通される第2貫通孔をもち、該ボルト部材は該第1貫通孔、該第2貫通孔の順に挿通されて該取付孔に結合していることを特徴とするスライド装置。
【請求項2】
前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方は、樹脂成形品と該樹脂成形品に固定された板金部材とからなる請求項1に記載のスライド装置。
【請求項3】
締結深さが規制された前記ボルト部材は、前記取付孔に締結される螺合部と、該螺合部より径が大きな大径部とからなる段付ボルトであり、該大径部の外周表面と該第1貫通孔及び該第2貫通孔の内周表面との間に所定のクリアランスが形成されている請求項1又は請求項2に記載のスライド装置。
【請求項4】
締結深さが規制された前記ボルト部材はボルトと筒状のカラーとからなり、該カラーの外周表面と該第1貫通孔及び該第2貫通孔の内周表面との間に所定のクリアランスが形成されている請求項1又は請求項2に記載のスライド装置。
【請求項5】
金属プレートが前記板状弾性体の表面にさらに積層され、該金属プレートが前記ボルト部材の頭部と前記板状弾性体との間に介在している請求項1〜4のいずれかに記載のスライド装置。
【請求項6】
前記レールはLM(Linear Motion)レールであり、前記スライドブロックはLM(Linear Motion)ブロックである請求項1〜5のいずれかに記載のスライド装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−47494(P2011−47494A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−198138(P2009−198138)
【出願日】平成21年8月28日(2009.8.28)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】