セキュリティ監視システム
【課題】外出時における建物のセキュリティ情報をより正確に把握することができるセキュリティ監視システムを提供する。
【解決手段】携帯型の情報通信端末10と、建物20におけるセキュリティ監視対象21〜24のセキュリティ状態を検知し検知結果を含むセキュリティ情報を送信する少なくとも一つのセキュリティ検知装置41〜44と、セキュリティ検知装置からセキュリティ情報を受信するセキュリティ情報管理装置30とを備える。セキュリティ情報管理装置30は、情報通信端末10が建物の外に移動したことが検知されたとき又は情報通信端末10を所持した利用者1が建物の外に移動したことが検知されたとき、建物20におけるセキュリティ監視対象21〜24のセキュリティ情報を前記セキュリティ検知装置から受信して取得し、通信ネットワーク50を介して情報通信端末10に送信する。
【解決手段】携帯型の情報通信端末10と、建物20におけるセキュリティ監視対象21〜24のセキュリティ状態を検知し検知結果を含むセキュリティ情報を送信する少なくとも一つのセキュリティ検知装置41〜44と、セキュリティ検知装置からセキュリティ情報を受信するセキュリティ情報管理装置30とを備える。セキュリティ情報管理装置30は、情報通信端末10が建物の外に移動したことが検知されたとき又は情報通信端末10を所持した利用者1が建物の外に移動したことが検知されたとき、建物20におけるセキュリティ監視対象21〜24のセキュリティ情報を前記セキュリティ検知装置から受信して取得し、通信ネットワーク50を介して情報通信端末10に送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物のセキュリティを監視するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ホームサーバ(電子機器)とPDA(移動機器)とを備えたホームネットワークシステムであって、当該電子機器が、複数の家電機器(デバイス)それぞれが電源オンおよび電源オフのいずれの電源状態であるかを監視し、各デバイスの電源状態を示す機器管理情報を、ネットワークを介して移動機器に送信し、当該移動機器がネットワークから切断された場合、電子機器から受信した機器管理情報に基づいて電源オン状態のデバイスが存在するか否かを判断し、電源オン状態のデバイスが存在する場合には警告を発生するものが知られている(特許文献1参照)。このホームネットワークシステムにおいて、PDAは、ホームネットワークに接続されているとき、ホームサーバと通信することにより、複数の家電機器それぞれの電源状態をまとめて取得する。PDAのユーザが外出するときにPDAがホームネットワークから切断されると、PDAは、上記ホームサーバから入手した機器管理情報の内容をチェックし、電源ON状態のままの家電機器が存在する場合には警告を発生する。
【特許文献1】特開2004−328602号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来のホームネットワークシステムでは、外出時にチェックされるPDA内の機器管理情報が外出直前の最新の情報になっていないおそれがある。すなわち、ホームネットワークに接続されているPDAがホームサーバから機器管理情報を受信してPDA内に保存した後、いずれかの家電機器の電源状態が変化する場合がある。この場合に、ホームサーバから最新の機器管理情報を受信することなくPDAのユーザが外出すると、ホームサーバから切断されたPDAには、最新の機器管理情報が保存されていないことになる。そのため、外出直前に電源ON状態のままの家電機器が存在しているにもかかわらずPDAが警報を発生しなかったり、逆に、電源OFF状態になっている家電機器についてPDAが警報を発生してしまったりする。
【0004】
本発明の目的は、外出時における建物のセキュリティ情報をより正確に把握することができるセキュリティ監視システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るセキュリティ監視システムは、建物のセキュリティを監視するセキュリティ監視システムであって、携帯型の情報通信端末と、前記建物におけるセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知する検知手段と該検知手段で検知した検知結果を含むセキュリティ情報を送信するセキュリティ情報送信手段とを有する少なくとも一つのセキュリティ検知装置と、
前記セキュリティ検知装置から前記セキュリティ情報を受信するセキュリティ情報受信手段を有するセキュリティ情報管理装置と、を備える。前記セキュリティ情報管理装置は、前記情報通信端末が前記建物の外に移動したことが検知されたとき又は前記情報通信端末を所持した利用者が前記建物の外に移動したことが検知されたとき、前記建物におけるセキュリティ監視対象のセキュリティ情報を前記セキュリティ検知装置から受信して取得するセキュリティ情報取得手段と、通信ネットワークを介して前記情報通信端末に、前記セキュリティ情報取得手段で取得したセキュリティ情報を送信するセキュリティ情報送信手段と、を備える。
【0006】
前記セキュリティ監視システムにおいて、前記セキュリティ情報管理装置は、前記建物のエリアと同程度に設定された狭域の移動体通信エリアにおいて前記情報通信端末との間で無線通信可能に構成され該情報通信端末と外部の通信ネットワークとの通信を中継する通信中継手段と、前記狭域の移動体通信エリアにおける前記情報通信端末との通信により該情報通信端末が該狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことを検知する圏外検知手段と、を更に備え、前記情報通信端末は、前記建物の外側にある広域の移動体通信エリアにおいて前記外部の通信ネットワークと通信可能に構成され、前記セキュリティ情報管理装置の前記セキュリティ情報送信手段は、前記圏外検知手段により前記情報通信端末が前記狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことが検知されたとき、前記最新のセキュリティ情報を取得し、前記外部の通信ネットワークを介して前記広域の移動体通信エリアに在圏する前記情報通信端末に該最新のセキュリティ情報を送信するものであってもよい。
【0007】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記セキュリティ情報管理装置は、前記建物のエリアと同程度に設定された狭域の移動体通信エリアにおいて前記情報通信端末との間で無線通信可能に構成され該情報通信端末と外部の通信ネットワークとの通信を中継する通信中継手段と、前記情報通信端末から前記外部の通信ネットワークを介して、前記セキュリティ情報を要求する取得要求を受信する取得要求受信手段と、を更に備え、前記情報通信端末は、前記建物の外側にある前記広域の移動体通信エリアにおいて前記外部の通信ネットワークと通信するための通信手段と、前記セキュリティ情報管理装置との通信により該情報通信端末が前記狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことを検知する圏外検知手段と、前記圏外検知手段により該情報通信端末が前記狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことが検知されたとき、前記最新のセキュリティ情報を要求する取得要求を、前記外部の通信ネットワークを介して前記セキュリティ情報管理装置に送信する取得要求送信手段と、を更に備え、前記セキュリティ情報管理装置の前記セキュリティ情報送信手段は、前記情報通信端末から受信した前記取得要求に基づいて前記最新のセキュリティ情報を取得して前記情報通信端末に送信するものであってもよい。
【0008】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて前記建物内のエリアと同程度の通信可能エリアにおいて近距離無線通信により前記セキュリティ情報管理装置と通信することができ前記情報通信端末の利用者が外出時に所持可能な近距離無線通信装置を更に備え、前記セキュリティ情報管理装置は、前記通信可能エリアにおいて前記近距離無線通信より前記近距離無線通信装置と通信するための近距離無線通信手段と、前記通信可能エリアにおける前記近距離無線通信装置からの電波の強度に基づいて前記近距離無線通信装置が前記通信可能エリアの圏内から圏外へ移動したことを検知する圏外検知手段と、を更に備え、前記セキュリティ情報管理装置の前記セキュリティ情報送信手段は、前記圏外検知手段により前記近距離無線通信装置が前記通信可能エリアの圏内から圏外へ移動したことが検知されたとき、前記最新のセキュリティ情報を取得して前記情報通信端末に送信するものであってもよい。
ここで、前記近距離無線通信装置は、例えば、通信可能距離が10mレベルの無線PAN(Personal Area Network)端末装置でもよいし、通信可能距離が100mレベルの無線LAN(Local Area Network)端末装置でもよい。また、前記近距離無線通信装置は、Bluetooth(登録商標)端末装置、ZigBee(登録商標)端末装置、パッシブ型のRF(Radio Frequency)タグ装置、アクティブ型のRFタグ装置、UWB(Ultra Wide Band)端末装置、又は、Wi−Fi端末装置でもよい。
【0009】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記最新のセキュリティ情報は、前記セキュリティ情報管理装置から前記通信ネットワーク上のサーバを介して前記情報通信端末に送信されるものであってもよい。また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記情報通信端末は、前記セキュリティ情報管理装置から取得した前記セキュリティ情報を一覧表示する表示手段を有してもよい。
【0010】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記少なくとも一つのセキュリティ検知装置は、前記建物の窓の施錠の有無を検知する窓施錠検知装置、前記建物のシャッターの施錠の有無を検知するシャッター施錠検知装置及び前記建物の出入口にあるドアの施錠の有無を検知するドア施錠検知装置の少なくとも一つを含んでもよい。また、前記セキュリティ検知装置は、前記建物で火災が発生したときの煙を検知する煙検知装置であってもよい。
【0011】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記窓施錠検知装置は、重力の向きを検知可能な加速度センサを有し前記窓の施錠レバーに取り付けられ、前記ドア施錠検知装置は、重力の向きを検知可能な加速度センサを有し前記ドアの施錠レバーに取り付けられているものであってもよい。
【0012】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記少なくとも一つのセキュリティ検知装置は、前記建物にある電気機器の電源のオン/オフを検知する電源オン/オフ検知装置を含んでもよい。また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記セキュリティ情報管理装置は、前記電気機器の電源のオン/オフをリモート制御するための制御コマンドを、通信ネットワークを介して受信したとき、該制御コマンドを前記電源オン/オフ検知装置に送信し、前記電源オン/オフ検知装置は、前記セキュリティ情報管理装置から受信した前記制御コマンドに基づいて前記電気機器の電源のオン/オフを制御するものであってもよい。
【0013】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記セキュリティ情報管理装置は、前記セキュリティ情報の該情報通信端末への通知を伴わない在宅時の通常監視モードと、該セキュリティ情報の該情報通信端末への通知を伴う外出時の警戒監視モードとを実行可能に構成され、前記情報通信端末の利用者の外出が検知されたときに前記在宅時の通常監視モードから前記外出時の警戒監視モードに切り換え、前記外出をしていた利用者が前記建物内に戻ったことが検知されたときに前記外出時の警戒監視モードから前記在宅時の通常監視モードに切り換える監視モード切り換え手段を、更に備えてもよい。
【0014】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記セキュリティ検知装置でセキュリティ状態を検知している前記セキュリティ監視対象の少なくとも一箇所の様子を撮影可能な撮像装置を更に備え、前記セキュリティ情報管理装置は、前記撮像装置と通信する手段と、前記セキュリティ監視対象の異常を示すセキュリティ情報を前記セキュリティ検知装置から受信したとき、そのセキュリティ監視対象の撮影画像のデータを含むセキュリティ情報を前記撮像装置から受信して取得する画像取得手段と、前記撮像装置から取得した前記セキュリティ監視対象の撮影画像のデータを前記情報通信端末に送信する画像送信手段と、を更に備えてもよい。
【0015】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記セキュリティ情報管理装置と前記セキュリティ検知装置との間の通信方式は、USB(Universal Serial Bus)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)、IrDA(Infrared Data Association)、PHS(Personal Handyphone System)、又は、Ethernet(登録商標)による有線LAN若しくはWi−Fi等の無線LANによる近距離通信方式であってもよい。
【0016】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記通信中継手段を備える前記セキュリティ情報管理装置は、移動体通信ネットワークにおける広域通信エリアである通常の移動体通信のセルよりも狭い狭域通信エリアで移動体通信端末と無線通信可能なフェムト基地局等の「小型の基地局」、又はイーサーネット(登録商標)等のLAN(Local Area Network)の無線アクセスポイントとして使用され当該LANの通信を中継する「無線ルータ装置」であってもよい。また、前記セキュリティ情報管理装置は、所定の通信回線により移動体通信ネットワーク側と通信可能なものであれば、前記「小型の基地局」や「無線ルータ装置」等の通信中継装置とは独立に設けた装置であってもよい。
【0017】
上記「情報通信端末」としては、例えば、移動体通信ネットワークで使用可能な各種通信方式の携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、自動車電話機等の移動体通信端末や、イーサーネット(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)の通信が可能な情報通信端末が挙げられる。更に、上記「情報通信端末」は、移動体通信ネットワークで通信可能な通信機能を有するコンピュータ装置、カメラ装置、時計等の電子機器であってもよい。
【0018】
また、本発明において、前記「セキュリティ状態」とは、建物におけるセキュリティ監視対象の安全に関する状態を意味する。例えば、この「セキュリティ状態」は、建物の窓の施錠の有無の状態、建物のシャッターの施錠の有無の状態、建物の出入口にあるドアの施錠の有無の状態、建物にある電気機器の電源のオン/オフの状態等である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、情報通信端末の利用者が外出したとき、セキュリティ情報管理装置が、その建物におけるセキュリティ監視対象の最新のセキュリティ情報をセキュリティ検知装置から受信して取得する。このセキュリティ検知装置から取得された建物の最新のセキュリティ情報は、セキュリティ情報管理装置から建物の外側に移動した利用者の情報通信端末に通信ネットワークを介して送信される。この建物の最新のセキュリティ情報を当該利用者の情報通信端末で受信することにより、情報通信端末の利用者は、外出時における建物のセキュリティ情報をより正確に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図である。このセキュリティ監視システムは、利用者1が使用する携帯型の情報通信端末としての携帯電話機等の移動体通信端末であるユーザ端末装置(UE:User Equipment)10と、利用者1の自宅等の建物20に設置されたセキュリティ情報管理装置30と、建物20に設置された複数のセキュリティ検知装置41〜44とを備える。
【0021】
上記各セキュリティ検知装置41〜44は、建物20における窓等のセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知する検知手段と、その検知手段で検知した検知結果を含むセキュリティ情報を所定のタイミングに送信するセキュリティ情報送信手段とを有する。本実施形態では、上記複数のセキュリティ検知装置として、建物20の窓21の施錠の有無を検知する窓施錠検知装置41と、建物20の出入口にある玄関ドア22の施錠の有無を検知するドア施錠検知装置42と、建物20のシャッター23の施錠の有無を検知するシャッター施錠検知装置43と、建物にあるエアコン24の電源のオン/オフを検知する電源オン/オフ検知装置44とを備えている。本実施形態では、窓施錠検知装置41、ドア施錠検知装置42及びシャッター施錠検知装置43をそれぞれ1箇所ずつ設けているが、必要に応じて、複数の窓、複数のドア、複数のシャッターに設けてもよい。また、電源オン/オフ検知装置44を1箇所のエアコン24に設けているが、複数のエアコンに設けたり、こたつ、テレビ、食洗機、温水洗浄便座、電灯等の他の電気機器(家電機器)に設けたりしてもよい。
【0022】
上記セキュリティ情報管理装置30は、各セキュリティ検知装置41〜44からセキュリティ情報を受信するセキュリティ情報受信手段と、そのセキュリティ情報受信手段で受信したセキュリティ情報を記憶するRAM、フラッシュメモリなどからなるセキュリティ情報記憶手段とを有する。本実施形態において、セキュリティ情報管理装置30は、建物20内の適当な位置に設置され、建物20のエリアと同程度の狭域移動体通信エリアで使用される移動体通信網50の小型基地局として兼用されている。すなわち、セキュリティ情報管理装置30は、ユーザ端末装置10が建物20外で通信可能な広域移動体通信エリア(マクロセル)よりも狭い建物20のエリアと同程度に設定された狭域移動体通信エリア(ミクロセル、ピコセル、フェムトセル)においてユーザ端末装置10との間で無線通信可能に構成されユーザ端末装置10と外部の通信ネットワークである移動体通信網50との通信を中継する通信中継手段を備えている。この移動体通信網50との通信は、例えば、フェムトセル等の狭域移動体通信エリア用に構築された通信サービスネットワークであるIMS(IP Multimedia Subsystem)網を介して行うようにしてもよい。上記セキュリティ情報管理装置(小型基地局)30は、移動体通信ネットワークにおいて屋外に設置されている通常の半径数百m乃至数km程度の広域移動体通信エリア(マクロセル)をカバーする広域の基地局52とは異なり、無線通信可能距離が数十m乃至数m程度の狭域移動体通信エリア(ミクロセル、ピコセル、フェムトセル)をカバーする基地局である。セキュリティ情報管理装置(小型基地局)30と移動体通信網50とは所定の通信回線で接続されている。上記小型基地局は、管轄対象の狭域移動体通信エリアとしてのフェムトセルをカバーするように設けられるため、「フェムト基地局」と呼ばれる場合もある。
【0023】
また、上記セキュリティ情報管理装置30は、ユーザ端末装置10との通信によりユーザ端末装置10が上記狭域移動体通信エリア(ミクロセル、ピコセル)の圏内から圏外へ移動したことを検知する圏外検知手段や、ユーザ端末装置10から移動体通信網50を介して、セキュリティ情報を要求する取得要求を受信する取得要求受信手段も備えている。
【0024】
利用者1はユーザ端末装置10を操作することにより、広域移動体通信エリア(マクロセル)の基地局52又は狭域移動体通信エリア(ミクロセル、ピコセル)のセキュリティ情報管理装置(小型基地局)30を介して移動体通信網50側と通信し、他のユーザ端末装置の利用者と通話したり、移動体通信網50上のWEBサーバ等の各種サーバにアクセスしたり、移動体通信網50上のメールサーバ51を介してメールを送受信したりすることができる。また、利用者1はユーザ端末装置10を操作することにより、移動体通信網50からゲートウェイされたインターネット60上のWEBサーバ等の各種サーバにアクセスしたり、インターネット60上のメールサーバ61を介してメールを送受信したりすることもできる。
【0025】
図2は、上記セキュリティ情報管理装置30及びセキュリティ検知装置41〜44の一構成例を示すブロック図である。
各セキュリティ検知装置41〜44は、例えば、CPU、半導体メモリ等の記憶装置、通信モジュール、アンテナ等のハードウェアで構成され、記憶装置に記憶されている所定のプログラムを読み出しCPUで実行することにより、次の各部の機能を実現することができる。各セキュリティ検知装置41〜44は、主制御部401と検知部402と近距離無線通信部403とを備える。主制御部401は、検知部402等の他の各部と制御データ等を送受信することにより各部を制御する。上記検知部402は、建物20における窓21、玄関ドア22、シャッター23、エアコン24等のセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知する検知手段として機能する。上記近距離無線通信部403は、USB、Ethernet(登録商標)による有線LAN若しくはWi−Fi等の無線LANや、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)、IrDA、PHS等の通信回線を介して、セキュリティ情報管理装置30と通信し、検知部402で検知した検知結果を含むセキュリティ情報を所定のタイミングに送信するセキュリティ情報送信手段として機能する。ここで、Wi−Fiは、IEEE(米国電気電子学会)の規格「IEEE 802.11a/IEEE 802.11b」で策定された無線LAN(Local Area Network)の標準規格である。また、上記ZigBee(登録商標)は、IEEE 802.15.4でハードウェアの電気的仕様が規格化されZigBee Allianceと呼ばれる団体が策定した通信プロトコルに準拠した通信方式であり、また、セキュリティ情報管理装置30ととの間の通信は、DLNA(デジタルリビングネットワークアライアンス)と呼ばれる団体が策定した通信規格に準拠した通信方式で行ってもよい。
【0026】
上記セキュリティ情報管理装置30は、例えば、CPU、半導体メモリ等の内部記憶装置、ハードディスク等の外部記憶装置、通信処理装置、アンテナ等のハードウェアで構成され、内部記憶装置又は外部記憶装置に記憶されている所定のプログラムを読み出しCPUで実行することにより、次の各部の機能を実現することができる。このセキュリティ情報管理装置30は、主制御部301と無線通信部302とデータ記憶部303と網側通信部304と外部接続部305とを備える。主制御部301は、上記無線通信部302等の他の各部と制御データ等を送受信することにより各部を制御する。上記無線通信部302は、所定の周波数及び通信方式の無線通信により、建物20の狭域移動体通信エリア(ミクロセル、ピコセル、フェムトセル)に在圏するユーザ端末装置10と通信することができる。上記データ記憶部303は、ユーザ端末装置10と移動体通信ネットワーク側との間の通信を中継するための各種情報や、各セキュリティ検知装置41〜44から受信して取得した各種セキュリティ情報を記憶する。上記網側通信部304は、光ファイバ、ADSL、Ethernet(登録商標)ケーブル等の通信回線を介して、移動体通信網50のコアネットワークを構成する交換器等と通信する通信処理を実行する。この網側通信部304により、移動体通信網50上の情報配信サーバ、メールサーバ等の各種サーバやノードと通信することができる。上記外部接続部305は、USB、Ethernet(登録商標)による有線LAN若しくはWi−Fi等の無線LANや、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)、IrDA、PHS等の通信回線を介して、上記各セキュリティ検知装置41〜44と通信し、建物20における窓21等のセキュリティ監視対象の最新のセキュリティ情報をセキュリティ検知装置41〜44から受信して取得するセキュリティ情報取得手段として機能する。
【0027】
図3はユーザ端末装置10の一構成例を示す外観図であり、図4は、そのユーザ端末装置10のハードウェア構成の一例を示す概略構成図である。ユーザ端末装置10は、システムバス100、プロセッサとしてのCPU101、RAM102やROM103等の記憶装置、入力装置104、出力装置105、移動体通信ネットワーク側と無線通信する無線通信装置106を備えている。CPU101やRAM102等の構成要素は、システムバス100を介して、互いに各種データやプログラムの命令等のやり取りを行っている。
【0028】
上記CPU101は、上記記憶装置から所定のプログラムを読み込んで実行することにより、ネイティブ側の電話機プラットフォームの基本ソフトOS上で、音声通話機能や、アプリケーションソフト(以下「アプリケーション」という。)による各種機能を実現することができる。このアプリケーションによる機能としては、WEBブラウザー、メーラー、音楽再生、動画表示、外部装置とのデータ送受信、アドレス帳管理、スケジューラ、メモ帳等がある。このWEBブラウザー、メーラー、音楽再生、動画表示等のアプリケーションを起動し、そのアプリケーション上で各種メッセージ(メール)の送受信を行ったり、受信したメッセージに含まれるテキストや画像(静止画、動画)コンテンツや音声や音楽等のオーディオコンテンツを出力したり、配信情報を出力したりすることができる。
【0029】
上記入力装置104は、データ入力キー(テンキー、*キー、#キー)11、通話開始キー12、終話キー13、スクロールキー14、多機能キー15、マイク16等から構成されている。この入力装置104のテンキー11、通話開始キー12、終話キー13等により、利用者が操作可能な操作部が構成される。この操作部を操作することにより、利用者は、各種メッセージを送受信したり、メッセージに添付されている画像ファイルを展開して表示したり、音楽ファイルを展開して再生したり、配信情報を出力したり、アプリケーションプログラムを選択して実行したりすることができる。また、利用者は上記操作部を操作することにより、情報取得先のURL等のデータを入力したり、電話着信の際に通話の開始及び終了を行ったり、WEBブラウザ等のアプリケーションプログラムの選択、起動及び停止を行ったりすることができる。また、利用者は上記操作部を操作することにより、通信ネットワーク上のサーバから画像ファイル、音楽ファイル、アプリケーションプログラム等のコンテンツをダウンロードして登録することができる。
【0030】
上記出力装置105は、表示手段である液晶ディスプレイ(LCD)17、スピーカー18、図示しない振動デバイス等から構成されている。上記液晶ディスプレイ(LCD)17やスピーカー18等からなる出力装置で構成されている出力部は、移動体通信ネットワーク側から各種メッセージ及び配信情報やその着信通知を受信した旨を利用者に知らせたり、各種テキストや画像(静止画、動画)を液晶ディスプレイ(LCD)17に表示したり、各種音声や音楽をスピーカー18から出力したりするときに用いられる。上記受信した配信情報、メッセージ及びそれらの着信通知の受信を利用者に知らせるときは、出力部の液晶ディスプレイ(LCD)17に着信報知画像を表示したり、スピーカー18から着信音を出力させたりする。
また、上記出力部は、移動体通信網50を介して受信した配信情報やWEBページのコンテンツを液晶ディスプレイ(LCD)17に表示したり、移動体通信ネットワークから配信情報等を着信した旨を利用者に知らせたりするときにも用いられる。また、上記出力部は、上記ゲーム等のアプリケーションプログラムの実行中に、そのプログラム実行に関連した画像の表示や音の出力に用いたり、情報配信サーバから受信した情報を表示したりするときにも用いられる。
なお、上記スピーカー18は、通話中の音声を聞くための受話器用スピーカー(レシーバ)と、着信音や音楽などを出力する外部出力用スピーカーとを別々に設けて構成してもいいし、これらの受話器用スピーカー及び外部出力用スピーカーを兼用するように一つのスピーカーで構成してもよい。
【0031】
上記出力装置105を構成する振動デバイスは、この振動デバイスは、マナーモード(サイレントモード)設定時などに音声電話を着信したりメッセージや各種配信情報を受信したりしたときに、ユーザ端末装置10の全体を振動させ、その着信等を利用者に知らせるように制御することができる。
【0032】
上記無線通信装置106は、変復調器、シンセサイザ、周波数変換器,高周波増幅器などにより構成され、上記基地局52やセキュリティ情報管理装置30と所定の周波数及び通信方式で無線通信を行い、移動体通信網50を介して他のユーザ端末装置や各種サーバ等と通信するときに用いられる。この無線通信装置106は、移動体通信網50を介して他のユーザ端末装置とMMSメッセージのやり取りを行ったり、移動体通信網50からゲートウェイサーバを介して、インターネット60等の外部の通信ネットワークに接続し、インターネット上の通信端末やサーバとの各種メッセージのやり取り等を行ったりするための通信手段としても用いられる。更に、この無線通信装置106は、移動体通信網50及びインターネット60を介して、ダウンロードサーバが提供するアプリケーションプログラムをダウンロードするダウンロード手段や、セキュリティ情報管理装置30から建物20のセキュリティ情報を受信するセキュリティ情報受信手段としても用いられる。
【0033】
なお、上記ユーザ端末装置10から上記セキュリティ情報管理装置30にアクセスして配信情報を取得してディスプレイに表示するときのアプリケーションとしては、いわゆる「Ajax」(Asynchronous JavaScript + XML)と呼ばれるWEBブラウザのアプリケーション技術を用いてもよい。この「Ajax」というアプリケーション技術では、XMLHttpRequest(HTTP通信を行うためのJavaScript(登録商標)の組み込みクラス)による非同期通信を利用し、通信結果に応じてダイナミックHTMLで動的にWEBページの一部を書き換えることができる。この「Ajax」は、後述のユーザ端末装置10からWEB中継サーバを介してセキュリティ情報管理装置30にアクセスしセキュリティ情報を取得表示する場合にも用いることができる。
【0034】
また、上記ユーザ端末装置10は、利用者が移動体通信網50上のサーバやインターネット60上のサーバからアプリケーションのプログラムをダウンロードして登録し、その登録済みのアプリケーションをユーザが任意に選択して実行可能に構成してもよい。この利用者が選択実行可能なアプリケーションとして、後述のセキュリティクライアントソフト、メーラ、WEBブラウザ等のアプリケーションを登録しておいてもよい。
【0035】
図5は、上記アプリケーションの登録及び選択実行ができるように構成したユーザ端末装置10におけるソフトウェア構造の一例を示す説明図である。上記CPU101は、上記記憶装置から所定のプログラムを読み込んで実行することにより、上記ネイティブ側の電話機プラットフォームとは異なるアプリケーション実行環境を構築することができる。そして、このアプリケーション実行環境上で、ユーザ端末装置にプリインストールされているアプリケーションや利用者がダウンロードして登録したセキュリティクライアントソフト、メーラ、WEBブラウザ等の各種アプリケーションを実行することができる。このアプリケーションとしては、プラットフォームに依存しないオブジェクト指向プログラミングによって開発されたJAVA(登録商標)、C++等のプログラム言語で記述されたアプリケーションや、C言語やアセンブリ言語で記述されたアプリケーションなどが挙げられる。また、これらのアプリケーション実行環境は、例えばJAVA(登録商標)の仮想マシン(VM:Virtual Machine)やBREW(登録商標)等のミドルウェアによって構築される。
【0036】
図6(a)及び(b)はそれぞれ、上記窓施錠検知装置41の内部構造の一例を示す部分断面図及び側面図である。窓施錠検知装置41は板状の小型部品の形状をしており、ケーシング417の内部に、電池410と、その電池410から電源が供給される各種電子部品が搭載された回路基板411と、アンテナ基板412とが組み込まれている。回路基板411には、加速度センサ413、近距離無線通信モジュール414、所定周波数の高周波信号の生成に用いられる水晶振動子415が取り付けられている。加速度センサ413は重力加速度を検知することができる。この加速度センサ413としては、所定の検知方向(例えば図6中の下方向)の重力加速度成分の検知データを出力するものや、当該センサ上に定義された基準方向(例えば図6中の下方向)に対する重力加速度方向の角度の検知データを出力するものを用いることができる。近距離無線通信モジュール414は、例えば、主制御部としてのマイコンが内蔵され、加速度センサ413の検知データを、アンテナ416を介して、セキュリティ情報管理装置30に所定の通信方式で送信する。アンテナ416は、アンテナ基板412上に導電性膜からなる所定形状のパタンとして形成されている。なお、上記窓施錠検知装置41には、LED等からなる動作確認用発光素子を設けてもよい。動作確認用発光素子は、例えば、ケーシング417の図示しない開口部から発光が見えるように取り付けられ、加速度センサ413の検知結果に基づいて、窓施錠検知装置41の全体が動いているとき(鍵の操作時)に点滅するように制御される。
【0037】
また、上記窓施錠検知装置41は、窓21のクレセント錠等の取付対象物に容易に取り付け可能に構成されている。そして、上記電池410と回路基板411とアンテナ基板412とが厚さ方向に重ねて配置され、窓施錠検知装置41の幅W及び長さLは、例えばクレセント錠210等の取付対象の取付面からはみ出ない程度に設定される。この窓施錠検知装置41は、例えば図6(b)に示すように両面テープ等の接着部材418を用いて取付対象物の面に取り付けられる。
【0038】
図7は、窓21のクレセント錠210に取り付けられた窓施錠検知装置41の様子を示す説明図である。窓施錠検知装置41のケーシングの側面が両面テープ等の接着部材418を用いてクレセント錠210のレバー210aに固定される。そして、図7の例において、窓施錠検知装置41に内蔵の加速度センサ413は、窓施錠検知装置41の長さ方向の重力加速度Gの成分を感度よく検知する。図7(a)に示すクレセント錠210の開状態では、加速度センサ413は+Gに相当する検知データを出力する。また、クレセント錠210を矢印R方向に略180度回転させた図7(b)に示すクレセント錠210の閉状態では、加速度センサ413は−Gに相当する検知データを出力する。なお、図7(a)と図7(b)との間のクレセント錠210の回転角度位置では、その回転角度位置に応じた大きさの検知データ出力される。例えば、図7(a)に示すクレセント錠210を90度回転させた回転角度位置では、加速度センサ413から出力される検知データはほぼゼロになる。以上のように、加速度センサ413の検知データによりクレセント錠210の回転角度位置がわかるため、窓21が施錠されているか開錠されているかを判断することができる。
【0039】
図8は、玄関ドア22の把手220のサムターン221に取り付けられたドア施錠検知装置42の様子を示す説明図である。このドア施錠検知装置42は、上記窓施錠検知装置41と同様な構成を有し、両面テープ等の接着部材でサムターン221の側面に取り付けられる。図8(a)に示すサムターン221の開状態では、ドア施錠検知装置42の加速度センサは+Gに相当する検知データを出力する。また、サムターン221(ドア施錠検知装置42)を矢印R方向に略90度回転させた図8(b)に示すサムターン221の閉状態では、ドア施錠検知装置42の加速度センサはほぼゼロの検知データを出力する。以上のように、ドア施錠検知装置42の加速度センサの検知データによりサムターン221の回転角度位置がわかるため、玄関ドア22が施錠されているか開錠されているかを判断することができる。
【0040】
なお、上記窓施錠検知装置41及びドア施錠検知装置42では加速度センサを用いたが、磁石と磁気センサとを組み合わせたマグネットスイッチを用いて構成してもよい。例えばクレセント錠のレバーの所定位置に磁石を取り付け、クレセント錠近傍の窓本体枠に磁気センサを設け、クレセント錠が施錠されている回転位置でのみ磁石と磁気センサとが互いに対向するように構成する。
【0041】
図9(a)は、建物20のエアコン24等の電気機器(家電機器)の電源のオン/オフを検知する電源オン/オフ検知装置44の一構成例を示す回路ブロック図である。電源オン/オフ検知装置44は、商用電源のACコンセント側のプラグ端子441と、電気機器側のレセプタクル端子442と、電流検出部443と、電圧検出部444と、マイコン等のからなる制御部445と、セキュリティ情報管理装置30と通信するための通信モジュール446とを備えている。この電源オン/オフ検知装置44のプラグ端子441が商用電源のACコンセントに装着され、レセプタクル端子442にセキュリティ監視対象の電気機器の電源プラグが装着される。プラグ端子441が商用電源のACコンセントに装着されていると、電圧検出部444が商用電源の電圧を検知する。また、レセプタクル端子442に電源プラグが接続された状態で、電気機器のスイッチがオフのときは電流検出部443が所定のオン電流を検知せず、電気機器のスイッチがオンされると電流検出部443が所定のオン電流を検知する。これらの電流検出部443及び電圧検出部444の検知データにより、電気機器の電源プラグが商用電源のコンセントに装着されているか否か(すなわち、電気機器の電源プラグに商用電源の電圧が印加されているか否か)、及び電気機器に所定の電流が供給されたオン状態か否かを判断することができる。電流検出部443及び電圧検出部444の検知データは、制御部445及び通信モジュール446を介して、セキュリティ情報管理装置30に送信される。
【0042】
図9(b)は、電源オン/オフ制御機能を有する電源オン/オフ検知装置44の一構成例を示す回路ブロック図である。この電源オン/オフ検知装置44は、上記図9(b)の構成のほか、制御部445で制御可能なリレー装置(不図示)を有するスイッチ部447を備えている。この電源オン/オフ検知装置44では、セキュリティ情報管理装置30から通信モジュール446を介して制御コマンドを受信すると、その制御コマンドに応じて制御部445がスイッチ部447を制御し、電気機器への商用電源の供給をオン/オフすることができる。従って、建物20内の電気機器の電源をオフするのを忘れて外出してしまった後、外出先からユーザ端末装置10を操作してセキュリティ情報管理装置30にアクセスし、セキュリティ情報管理装置30から電源オン/オフ検知装置44に所定の制御コマンドを送出することにより、当該電気機器の電源を遠隔的にオフすることができる。
【0043】
図10は、上記構成のセキュリティ監視システムの初期設定手順の一例を示すフローチャートである。まず、上記通信モジュール付きのセキュリティ検知装置41〜44をそれぞれ、窓21、玄関ドア22、シャッター23及びエアコン24の所定箇所に取り付ける(S101)。セキュリティ情報管理装置30は、ユーザの所定操作により、通移動体通信網50又はインターネット60に設けられたサーバから所定のセキュリティ管理ソフトをダウンロードして起動する(S102)。一方、ユーザ端末装置10は、ユーザの所定操作により、通移動体通信網50又はインターネット60に設けられたサーバから所定のセキュリティクライアントソフト(ホームセキュリティソフト)をダウンロードして起動する(S103)。その後、ユーザがユーザ端末装置10を操作してセキュリティ情報管理装置30にアクセスし、セキュリティ検知装置41〜44の新規登録を支持すると、セキュリティ情報管理装置30は所定の周波数帯をスキャンし、上記各セキュリティ検知装置41〜44を自動検知する(S104)。ユーザは、ユーザ端末装置10を操作することにより、図11に示す自動検知結果の画面901上で所定のパスワードを入力した後、自動検知されたセキュリティ検知装置41〜44それぞれについて、名前入力画面902上でセキュリティ管理対象の名前を入力し、状態入力画面903上で現在の状態を入力する。これにより、各セキュリティ検知装置41〜44がセキュリティ監視対象としてセキュリティ情報管理装置30に登録される(S105)。なお、上記構成のセキュリティ監視システムの初期設定手順は、図10、11の例に限定されるものではない。
【0044】
図12は、建物20における窓21等のセキュリティ監視対象のセキュリティ状態が変化したときのセキュリティ情報管理装置30のセキュリティ情報の更新処理の一例を示すシーケンス図である。図12において、セキュリティ検知装置41〜44のいずれかがセキュリティ状態の変化を検知すると、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ1、2)。例えば、窓21のクレセント錠を施錠する操作を行うと、セキュリティ検知装置41が窓21のクレセント錠の施錠を検知し、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する。セキュリティ情報管理装置30は、当該装置内の記憶装置に保存されているセキュリティ情報のデータベースにおいて、上記セキュリティ情報を送信してきたセキュリティ対象に対応するレコードを上記受信したセキュリティ情報で更新する(ステップ3)。また、セキュリティ情報管理装置30は、上記セキュリティ状態が変化した旨のセキュリティ情報を含むメールを、メールサーバ51又は61を介して、ユーザ端末装置10に予め設定されているメールアドレス宛に送信する(ステップ4、5)。利用者1は、建物20の内部及び外側のいずれにいる場合でも、ユーザ端末装置10を操作しセキュリティ情報管理装置30から受信したセキュリティ情報を表示することにより(ステップ6)、上記セキュリティ監視対象にセキュリティ状態が変化したときに、そのセキュリティ状態の変化を即座に知ることができる。例えば、窓21の施錠・開錠及び、玄関ドア22の施錠・開錠及び開閉、シャッター23の施錠・開錠及び開閉、エアコン24などの電気機器の電源オン・オフ等のセキュリティ状態に変化があったときに、それらのセキュリティ状態の変化を即座に知ることができる。
【0045】
図13は、ユーザ端末装置10で表示可能なセキュリティ情報の一覧表示の一例を示す説明図である。この例では、利用者がユーザ端末装置10を操作してセキュリティ一覧表示を指示すると、まず、ユーザ端末装置10の表示部に、建物20の窓21、玄関ドア22及びシャッター23の施錠・開錠を示す施錠状態の一覧画面911が表示される。図中の「閉」が施錠状態を示し、「OPEN」が開錠状態を示している。なお、施錠状態及び開錠状態はそれぞれ、文字ではなくアイコンで示すように表示してもよい。この施錠状態の一覧画面911で「家電」ボタン911aがクリックされると、建物20内の電気機器である家電機器の電源のオン・オフ等を示す家電の電源状態の一覧画面912が表示される。この例では、プラグアイコン912aの位置及び濃淡によって家電機器の電源の状態を表している。例えば、図中の「こたつ」の場合、基準線912bから離れたグレー乃至ハッチング表示のプラグアイコンで表示され、「こたつ」の電源プラグが商用ACコンセントに差し込まれていないことを示している。また、図中の「テレビ」及び「温水洗浄便座」の場合、基準線912aに接した黒表示のプラグアイコンで表示され、「テレビ」及び「温水洗浄便座」の各プラグが商用ACコンセントに差し込まれているが電源スイッチがオフになっていることを示している。また、図中の「エアコン」及び「食洗機」の場合、基準線912aに接した白表示のプラグアイコンで表示され、「エアコン」及び「食洗機」の各プラグが商用ACコンセントに差し込まれ且つ電源スイッチがオンになっていることを示している。なお、電源状態の一覧画面912で「メインメニュー」ボタン912cがクリックされると、ホームセキュリティのメインメニューが表示される。
【0046】
図14は、ユーザ端末装置10で表示可能なセキュリティ情報の一覧表示の他の例を示す説明図である。図13と共通する部分については、説明を省略する。この図14の例では、プラグが商用ACコンセントに差し込まれ且つ電源スイッチがオンになっている家電機器(図中のエアコン又は食洗機)について、対応するプラグアイコンにカーソル912dを移動した状態で「OFF」ボタン912eをクリックすると、ユーザ端末装置10からセキュリティ情報管理装置30に所定の制御メッセージが送信され、当該家電機器の電源を遠隔的にオフすることができる。
【0047】
図15は、建物20における窓21等のセキュリティ監視対象のセキュリティ状態が変化したときのセキュリティ情報管理装置30のセキュリティ情報の更新処理の他の例を示すシーケンス図である。なお、前述の図12の例と共通する処理の部分については説明を省略する。図12の例では、セキュリティ情報管理装置30からユーザ端末装置10にセキュリティ情報をメールで送信しているが、ユーザ端末装置10からの取得要求に応じてセキュリティ情報を送信してもよい。図15の例では、セキュリティ情報管理装置30がセキュリティ情報を更新した後(ステップ1〜3)、任意のタイミングで、ユーザ端末装置10からセキュリティ情報を要求する取得要求を受信する(ステップ4)。この取得要求は、広域移動体通信エリア(マクロセル)の基地局52及び移動体通信網50を介して受信してもよいし、建物20の内部の広域移動体通信エリアに存在するユーザ端末装置10から直接受信してもよい。また、ユーザ端末装置10からの取得要求の受信に先だって、利用者認証のためのユーザ端末装置10からのログインの受付処理を行うようにしてもよい。セキュリティ情報管理装置30は、上記取得要求に対する応答として、上記更新後のセキュリティ情報をユーザ端末装置10に送信する(ステップ5)。
【0048】
図16は、利用者1がユーザ端末装置10を持って建物20の外に出る外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の一例を示すシーケンス図である。図16において、セキュリティ検知装置42は、玄関ドア22が開閉されて開錠から施錠へのセキュリティ状態の変化を検知すると、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ1,2)。セキュリティ情報管理装置30は、上記玄関ドア22のセキュリティ情報を受信した後、予め設定された所定時間(例えば30秒)をカウントする(ステップ3)。このカウント中にセキュリティ監視動作を解除するなどの所定の操作がなかったら、上記玄関ドアのセキュリティ検知装置42以外の他のセキュリティ検知装置41、43、44に、現在のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを送信する(ステップ4)。上記他のセキュリティ検知装置41、43、44はそれぞれ、窓21などの対応するセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知し、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ5)。セキュリティ情報管理装置30は、各セキュリティ検知装置41〜44から受信したセキュリティ情報を含むメールを、メールサーバ51又は61を介して、ユーザ端末装置10に予め設定されているメールアドレス宛に送信する(ステップ6、7)。利用者1は、建物20の外側でユーザ端末装置10を操作しセキュリティ情報管理装置30から受信したセキュリティ情報を表示することにより(ステップ8)、外出直後における建物20内の各セキュリティ監視対象の正確なセキュリティ状態を把握することができる。外出時には鍵のかけ忘れや窓の閉め忘れ等のセキュリティ状態に対して不安になることがあるが、外出直後に上記最新のセキュリティ情報がメールで通知されるため、鍵のかけ忘れや窓の閉め忘れ等を防止でき、利用者の安心にもつながる。
【0049】
図17は、利用者1がユーザ端末装置10を持って建物20の外に出る外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の他の例を示すシーケンス図である。なお、図16の例と共通する処理については説明を省略する。図17の例では、セキュリティ情報管理装置(小型基地局)30が、上記狭域移動体通信エリアにおけるユーザ端末装置10の在圏を監視し、ユーザ端末装置10の圏内から圏外への変化を検知したときに、利用者1がユーザ端末装置10を持って外出したと判断している(ステップ1)。そして、セキュリティ情報管理装置(小型基地局)30は、上記利用者1が建物20の内側から外側に出て外出したと判断したときに、各セキュリティ検知装置41〜44に対し、現在のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを送信し、各セキュリティ監視対象の最新のセキュリティ情報を取得している(ステップ2〜5)。
【0050】
図18は、利用者1がユーザ端末装置10を持って建物20の外に出る外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の更に他の例を示すシーケンス図である。図16及び17の例と共通する処理については説明を省略する。図18の例では、セキュリティ情報管理装置(小型基地局)30が、各セキュリティ検知装置41〜44から各セキュリティ監視対象の最新のセキュリティ情報を取得した後、通知対象のセキュリティ情報を選択している(ステップ6)。例えば、前回のユーザ端末装置10への通知後に更新されたセキュリティ情報のみを選択する。セキュリティ情報管理装置(小型基地局)30は、上記選択されたセキュリティ情報のみを含むメールを、メールサーバ51又は61を介してユーザ端末装置10に送信する(ステップ7、8)。
【0051】
図19は、利用者1がユーザ端末装置10を持って建物20の外に出る外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の更に他の例を示すシーケンス図である。なお、図16〜18の例と共通する処理については説明を省略する。図19の例では、利用者1のユーザ端末装置10が、自宅内の上記狭域移動体通信エリアにおけるユーザ端末装置10の在圏を監視し、ユーザ端末装置10の圏外を検知したときに、ユーザ端末装置10が、例えば移動体通信網50を介してセキュリティ情報管理装置30に、建物20の最新のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを自動送信する(ステップ1、2)。セキュリティ情報管理装置(小型基地局)30は、上記ユーザ端末装置10からの状態問い合わせを受信し、その状態問い合わせに基づいて、各セキュリティ検知装置41〜44に対し、現在のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを送信し、各セキュリティ監視対象の最新のセキュリティ情報を取得している(ステップ3〜6)。
なお、上記ユーザ端末装置10は、上記狭域移動体通信エリアの圏外を検知したときには、メールサーバ51又は61を介してセキュリティ情報管理装置30に、建物20の最新のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを含むメールを自動送信するようにしてもよい。
【0052】
図20は、本発明の他の実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図である。なお、前述の図1の場合と共通する構成については説明を省略する。本実施形態のセキュリティ監視システムでは、ユーザ端末装置10の利用者1が、前述のZigBee(登録商標)の通信モジュール、RFタグ等の近距離無線通信装置からなる所在センサ70を使用している。この所在センサ70は利用者1の財布に入れたり、利用者1のキーホルダーに装着したり内蔵したりすることができる。また、所在センサ70は、利用者1のユーザ端末装置10に内蔵したりユーザ端末装置10の所定スロットに装着するようにしてもよい。この所在センサ70が建物20の内部に存在しているか否かは、その所在センサ70を構成する通信モジュールと通信するセキュリティ情報管理装置30で所在センサ75のRSCP(Received Signal Code Power)を監視することにより直接検知することができる。
【0053】
図21は、図20のセキュリティ監視システムにおける利用者1がユーザ端末装置10を持って建物20の外に出る外出時のセキュリティ情報の通知処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図16の例と共通する処理については説明を省略する。本例では、セキュリティ情報管理装置30が、利用者1の所在センサ75のRSCP(Received Signal Code Power)を監視し、所在センサ75がZigBee(登録商標)のコーディネータ配下から見えなくなったこと、すなわち所在センサ75が建物20内の所定のZigBee通信可能エリアから消滅した圏外を検知した場合、利用者1が外出したと判断し、各セキュリティ検知装置41〜44に、現在のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを送信する(ステップ1、2)。各セキュリティ検知装置41〜44はそれぞれ、窓21などの対応するセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知し、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ3)。セキュリティ情報管理装置30は、前述と同様にセキュリティ情報の更新を行うとともに、各セキュリティ検知装置41〜44から受信したセキュリティ情報を含むメールを、メールサーバ51又は61を介して、ユーザ端末装置10に予め設定されているメールアドレス宛に送信する(ステップ4、5)。利用者1は、建物20の外側でユーザ端末装置10を操作しセキュリティ情報管理装置30から受信したセキュリティ情報を表示することにより(ステップ6)、外出直後における建物20内の各セキュリティ監視対象の正確なセキュリティ状態を把握することができる。
【0054】
図22は、本発明の更に他の実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図である。なお、前述の図1の場合と共通する構成については説明を省略する。本実施形態のセキュリティ監視システムでは、玄関ドア22の上方に、玄関の周辺を撮影可能な撮像手段としてのカメラ装置25を備えている。このカメラ装置25は、前述の所定の近距離通信方式により、セキュリティ情報管理装置30と通信することができる。
【0055】
図23は、図22のセキュリティ監視システムにおける利用者1の外出中や就寝中などの警戒モード動作時の写真通知処理の一例を示すシーケンス図である。図23の例では、前述の加速度センサを備えたセキュリティ検知装置42が、玄関ドア22が開閉されて施錠から開錠へのセキュリティ状態の変化を検知すると、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ1,2)。セキュリティ情報管理装置30は、玄関の周辺を撮影するための撮影指示の制御コマンドをカメラ装置25に送信する(ステップ3)。カメラ装置25は、セキュリティ情報管理装置30から受信した制御コマンドに基づいて玄関の周辺を撮影し、その写真の画像データをセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ4)。セキュリティ情報管理装置30は、カメラ装置25から受信した写真の画像データを含む画像ファイルが添付されたメールを、メールサーバ51又は61を介して、ユーザ端末装置10に予め設定されているメールアドレス宛に送信する(ステップ5、6)。利用者1は、ユーザ端末装置10を操作しセキュリティ情報管理装置30から受信した画像データにより、上記セキュリティ状態の変化が検知された玄関の写真を表示して確認することができる(ステップ7)。このように写真の画像ファイルが添付されたメールにより、家族の帰宅を知ることができたり、不審者の訪問及び泥棒のドア施錠行為を知ることができることにより犯罪を未然に防止したりすることができる。なお、上記写真の画像データを含む画像ファイルは、メールを用いないでユーザ端末装置10に直接送信するようにしてもよい。
【0056】
図24は、本発明の更に他の実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図である。なお、前述の図1の場合と共通する構成については説明を省略する。本実施形態のセキュリティ監視システムでは、建物20内に、インターネット60に接続されたルータ80と、セキュリティ情報管理装置30から分離された小型基地局35と、玄関周辺を撮影可能なカメラ装置25とを備えている。玄関ドア22の上方に、玄関の周辺を撮影可能な撮像手段としてのカメラ装置25を備えている。このカメラ装置25は、外部から制御可能なACコントローラ付きの照明装置を備え、前述の所定の近距離通信方式により、セキュリティ情報管理装置30と通信することができる。ルータ80は、セキュリティ情報管理装置30、小型基地局35及びカメラ装置25それぞれと通信可能に接続されている。セキュリティ情報管理装置30は、前述のZigBee(登録商標)の通信方式で周辺の機器と通信するための通信機能と、ユーザ端末装置10からの要求に応じて所定の情報を含むWEBページを提供可能なWEBサーバ機能とを備えている。そして、ユーザ端末装置10の利用者1は、ZigBee(登録商標)の通信モジュールからなる所在センサ75を使用している。この所在センサ75は利用者1の財布に入れたり、利用者1のキーホルダーに装着したり内蔵したりすることができる。この所在センサ75が建物20の内部に存在しているか否かは、その所在センサ75を構成する通信モジュールと通信するセキュリティ情報管理装置30で所在センサ75のRSCP(Received Signal Code Power)を監視することにより直接検知することができる。上記ZigBee(登録商標)の通信モジュールからなる所在センサ70は、利用者1のユーザ端末装置10に内蔵したりユーザ端末装置10の所定スロットに装着するようにしてもよい。また、本実施形態のセキュリティ監視システムでは、インターネット60及び移動体通信網50に、ユーザ端末装置10とセキュリティ情報管理装置30とのデータ通信(HTTP通信)を中継するWEB中継サーバ62、53を備えている。このWEB中継サーバ62、53はいずれか一方のみを備えてもよい。WEB中継サーバ62、53としては、例えばTURN(Traversal Using Relays around NAT)サーバを挙げることができる。
【0057】
図25は、図24のセキュリティ監視システムにおいてユーザ端末装置10からセキュリティ情報管理装置30のセキュリティ管理のWEBページにログインするときの処理の一例を示すシーケンス図である。図25において、セキュリティ情報管理装置30は、セキュリティ管理ソフトを起動すると、そのセキュリティ情報管理装置30が接続されたルータ80のアドレス(汎用IPアドレス)をWEB中継サーバ62(又は53)に通知する(ステップ1、2)。WEB中継サーバ62(又は53)は、セキュリティ情報管理装置30から受信したルータ80のアドレスを所定の管理データテーブルに記憶して登録する(ステップ3)。一方、利用者1は、ユーザ端末装置10を操作してWEBブラウザのアプリケーションを起動し、基地局52又は小型基地局35を介して、WEB中継サーバ62又は53に予め設定された所定URLにアクセスし、利用者識別情報(UID)及びパスワードを入力する(ステップ4、5)。ユーザ端末装置10は、利用者1が入力した利用者識別情報及びパスワードとユーザ端末装置10の端末識別情報としての製造番号とを含む認証情報を、WEB中継サーバ62(又は53)に送信する(ステップ6)。WEB中継サーバ62(又は53)は、ユーザ端末装置10から受信した認証情報をセキュリティ情報管理装置30に転送する(ステップ7)。セキュリティ情報管理装置30は、WEB中継サーバから転送されてきた認証情報に基づいて利用者1について認証処理を実行し、認証が正常に完了したら、その認証結果を、WEB中継サーバを介してユーザ端末装置10に送信する(ステップ8〜10)。ユーザ端末装置10は、セキュリティ情報管理装置30から受信した認証結果を必要に応じて表示することができる(ステップ11)。
【0058】
ここで、上記利用者1の認証が正常に完了した場合、セキュリティ情報管理装置30は、利用者1のユーザ端末装置10の製造番号を、利用者識別情報(UID)及びパスワードとともに所定のメッセージストアに保存し、その保存した製造番号を用いて認証処理を行い、利用者1による次回以降の利用者識別情報(UID)の入力を省略しパスワードのみを入力するようにしてもよい。そして、所定回数(例えば3回)以上連続してパスワードの入力を間違えた場合に、該当する利用者識別情報(UID)及び製造番号のペアを破棄し、再度、利用者識別情報(UID)及びパスワードの入力による認証処理を行うようにしてもよい。
【0059】
図26は、図24のセキュリティ監視システムにおいてユーザ端末装置10からセキュリティ情報管理装置30にアクセスして建物20のセキュリティ情報を取得するときの処理の一例を示すシーケンス図である。図26において、利用者1は、ユーザ端末装置10を操作してWEBブラウザのアプリケーションを起動し、基地局52又は小型基地局35を介して、WEB中継サーバ62又は53に予め設定された所定URLにアクセスし、所定の認証処理の後、建物20のセキュリティ情報の一覧取得要求を送信する(ステップ1〜3)。WEB中継サーバ62(又は53)は、ユーザ端末装置10から受信した一覧取得要求をセキュリティ情報管理装置30に転送する(ステップ4)。セキュリティ情報管理装置30は、WEB中継サーバから転送されてきた一覧取得要求に基づいて、各セキュリティ検知装置41〜44に、現在のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを送信する(ステップ5)。各セキュリティ検知装置41〜44はそれぞれ、窓21などの対応するセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知し、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ6)。セキュリティ情報管理装置30は、当該装置内の記憶装置に保存されているセキュリティ情報のデータベースにおいて、上記セキュリティ情報を送信してきたセキュリティ対象に対応するレコードを上記受信したセキュリティ情報で更新する(ステップ7)。また、セキュリティ情報管理装置30は、上記一覧取得要求に対する応答として、上記セキュリティ情報の一覧可能なデータを、WEB中継サーバを介してユーザ端末装置10に送信する(ステップ8、9)。利用者1は、ユーザ端末装置10を操作しセキュリティ情報管理装置30から受信したセキュリティ情報を一覧表示することができる(ステップ10)。次に、利用者1がユーザ端末装置10を操作し、上記セキュリティ情報の一覧から詳細情報を希望する詳細表示対象を選択すると、ユーザ端末装置10は、利用者1によって選択されたセキュリティ情報の詳細情報を要求する取得要求を、WEB中継サーバを介してセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ11〜13)。セキュリティ情報管理装置30は、ユーザ端末装置10から受信した取得要求に対する応答として、当該取得要求で要求されたセキュリティ情報の個別詳細情報を、WEB中継サーバを介してユーザ端末装置10に送信する(ステップ14、15)。利用者1は、ユーザ端末装置10を操作しセキュリティ情報管理装置30から受信した指定のセキュリティ情報の詳細情報を表示することができる(ステップ16)。以上のように、利用者1は、建物20の内部及び外側のいずれにいる場合でも、建物20の最新のセキュリティ情報を表示したり、いずれかのセキュリティ情報の最新の詳細情報を表示したりすることができる。
【0060】
図27は、図24のセキュリティ監視システムにおける利用者1がユーザ端末装置10を持って建物20の外に出る外出時、セキュリティ状態変化時及び帰宅時の処理例を示すシーケンス図である。なお、図26の例と共通する処理については説明を省略する。図27において、セキュリティ情報管理装置30は、利用者1の所在センサ75のRSCP(Received Signal Code Power)を監視し、所在センサ75がZigBee(登録商標)のコーディネータ配下から見えなくなったこと、すなわち所在センサ75が建物20内の所定のZigBee通信可能エリアから消滅した圏外を検知した場合、利用者1が外出したと判断し、建物20のセキュリティの警戒モードを開始する(ステップ1、2)。次に、セキュリティ情報管理装置30は、各セキュリティ検知装置41〜44に、現在のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを送信する(ステップ3)。各セキュリティ検知装置41〜44はそれぞれ、窓21などの対応するセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知し、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ4)。セキュリティ情報管理装置30は、前述と同様にセキュリティ情報の更新を行うとともに、各セキュリティ検知装置41〜44から受信したセキュリティ情報を取得することができる情報取得先情報である所定のURLを含むメールを、メールサーバ51又は61を介して、ユーザ端末装置10に予め設定されているメールアドレス宛に送信する(ステップ5〜7)。利用者1は、外出時に、上記メールに含まれる所定のURLにアクセスし、前述の図26の場合と同様に、建物20の最新のセキュリティ情報を取得し、建物20の最新のセキュリティ情報を一覧表示したり、いずれかのセキュリティ情報の最新の詳細情報を表示したりすることができる(ステップ8)。
【0061】
また、図27において、セキュリティ検知装置41〜44のいずれかが、建物20における窓21等のセキュリティ監視対象のセキュリティ状態の変化を検知すると、その検知結果をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ9、10)。セキュリティ情報管理装置30は、前述と同様にセキュリティ情報の更新を行い、警戒モードを解除しないで所定時間(例えば30秒)経過すると、建物20の最新のセキュリティ情報を取得可能な情報取得先情報である所定のURLを含むメールを、メールサーバ51又は61を介して、ユーザ端末装置10に予め設定されているメールアドレス宛に送信する(ステップ11〜14)。利用者1は、外出先であっても、上記メールに含まれる所定のURLにアクセスし、前述の図26の場合と同様に、上記セキュリティ状態が変化した旨のセキュリティ情報を含む建物20の最新のセキュリティ情報を取得し、建物20の最新のセキュリティ情報を一覧表示したり、いずれかのセキュリティ情報の最新の詳細情報を表示したりすることができる(ステップ15)。
【0062】
また、図27において、セキュリティ情報管理装置30は、利用者1の所在センサ75のRSCP(Received Signal Code Power)を監視し、所在センサ75がZigBee(登録商標)のコーディネータ配下に見えるようになったこと、すなわち所在センサ75が建物20内の所定のZigBee通信可能エリアから消滅した圏外を検知した場合、利用者1が外出先から帰宅したと判断し、建物20のセキュリティの警戒モードを解除する(ステップ16、17)。
【0063】
図28は、図24のセキュリティ監視システムの警戒モード動作中の処理例を示すシーケンス図である。図28において、利用者1が外出してセキュリティ情報管理装置30が警戒モードで動作しているときに、カメラ装置25が玄関周辺で動体を検知すると、その検知結果をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ1〜3)。セキュリティ情報管理装置30は、カメラ装置25から受信した動体検知の検知結果に基づいて、照明付きの撮影を指示する撮影指示の制御コマンドをカメラ装置25に送信する(ステップ4)。カメラ装置25は、セキュリティ情報管理装置30から受信した制御コマンドに基づいて、照明をオンして玄関の周辺を撮影する(ステップ5、6)。その後、照明をオフし、その写真の画像データをセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ7、8)。セキュリティ情報管理装置30は、カメラ装置25から受信した写真の画像データを保存し、その画像データを取得可能な取得先情報であるURLを含むメールを、メールサーバ51又は61を介して、ユーザ端末装置10に予め設定されているメールアドレス宛に送信する(ステップ9〜11)。利用者1は、外出先であっても、上記メールに含まれる所定のURLにアクセスし、前述の図26の場合のセキュリティ情報取得と同様に上記画像データを取得し、その画像データにより、上記動体が検知された玄関の写真を表示して確認することができる(ステップ12)。なお、上記画像データを取得可能な取得先情報であるURLを含むメールをユーザ端末装置10に送信する処理を行わずに、上記画像データを含む画像ファイルをメールに添付してユーザ端末装置10に直接送信するようにしてもよい。
【0064】
なお、ユーザ端末装置10へのセキュリティ情報の提供は、セキュリティ情報管理装置30からのPush型の配信技術によりユーザ端末装置10に配信してもよいし、前述のAjax技術によりユーザ端末装置10に配信するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、セキュリティ検知装置が、窓施錠検知装置41、ドア施錠検知装置42、シャッター施錠検知装置43、電源オン/オフ検知装置44の場合について説明したが、本発明は、建物20で火災が発生したときの煙を検知する煙検知装置等の他のセキュリティ検知装置を設けた場合にも適用できる。
また、上記実施形態において、セキュリティ情報管理装置30は、LANの無線アクセスポイントとして使用されLANの通信を中継する無線ルータ装置であってもよいし、ケーブルテレビ放送を受信するセットトップボックスと兼用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図。
【図2】同セキュリティ監視システムにおけるセキュリティ情報管理装置及びセキュリティ検知装置の一構成例を示すブロック図。
【図3】ユーザ端末装置の一構成例を示す外観図。
【図4】ユーザ端末装置のハードウェア構成の一例を示す概略構成図。
【図5】アプリケーションの登録及び選択実行ができるように構成したユーザ端末装置におけるソフトウェア構造の一例を示す説明図。
【図6】(a)は窓施錠検知装置の内部構造の一例を示す部分断面図。(b)は同窓施錠検知装置の側面図。
【図7】(a)及び(b)はそれぞれ窓のクレセント錠に取り付けられた窓施錠検知装置の様子を示す説明図。
【図8】(a)及び(b)はそれぞれ玄関ドアの把手のサムターンに取り付けられたドア施錠検知装置の様子を示す説明図。
【図9】(a)及び(b)はそれぞれ電源オン/オフ検知装置の一構成例を示す回路ブロック図。
【図10】セキュリティ監視システムの初期設定手順の一例を示すフローチャート。
【図11】セキュリティ情報管理装置によるセキュリティ検知装置の自動検知結果の画面の一例を示す説明図。
【図12】建物におけるセキュリティ監視対象のセキュリティ状態が変化したときのセキュリティ情報管理装置のセキュリティ情報の更新処理の一例を示すシーケンス図。
【図13】ユーザ端末装置で表示可能なセキュリティ情報の一覧表示の一例を示す説明図。
【図14】ユーザ端末装置で表示可能なセキュリティ情報の一覧表示の他の例を示す説明図。
【図15】建物におけるセキュリティ監視対象のセキュリティ状態が変化したときのセキュリティ情報管理装置のセキュリティ情報の更新処理の他の例を示すシーケンス図。
【図16】利用者の外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の一例を示すシーケンス図。
【図17】利用者の外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の他の例を示すシーケンス図。
【図18】利用者の外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の更に他の例を示すシーケンス図。
【図19】利用者の外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の更に他の例を示すシーケンス図。
【図20】本発明の他の実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図。
【図21】図21のセキュリティ監視システムにおける利用者の外出時のセキュリティ情報の通知処理の一例を示すシーケンス図。
【図22】本発明の更に他の実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図。
【図23】図22のセキュリティ監視システムにおける利用者の外出中や就寝中などの警戒モード動作時の写真通知処理の一例を示すシーケンス図。
【図24】本発明の更に他の実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図。
【図25】図24のセキュリティ監視システムにおいてユーザ端末装置からセキュリティ情報管理装置のセキュリティ管理のWEBページにログインするときの処理の一例を示すシーケンス図。
【図26】図24のセキュリティ監視システムにおいてユーザ端末装置からセキュリティ情報管理装置にアクセスして建物のセキュリティ情報を取得するときの処理の一例を示すシーケンス図。
【図27】図24のセキュリティ監視システムにおける利用者の外出時、セキュリティ状態変化時及び帰宅時の処理例を示すシーケンス図。
【図28】図24のセキュリティ監視システムの警戒モード動作中の処理例を示すシーケンス図。
【符号の説明】
【0066】
1 利用者
10 ユーザ端末装置
20 建物
21 窓
22 玄関ドア
23 シャッター
24 エアコン
30 セキュリティ情報管理装置(小型基地局)
35 小型基地局
41〜44 セキュリティ検知装置
50 移動体通信網
51 メールサーバ
52 基地局
60 インターネット
61 メールサーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物のセキュリティを監視するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ホームサーバ(電子機器)とPDA(移動機器)とを備えたホームネットワークシステムであって、当該電子機器が、複数の家電機器(デバイス)それぞれが電源オンおよび電源オフのいずれの電源状態であるかを監視し、各デバイスの電源状態を示す機器管理情報を、ネットワークを介して移動機器に送信し、当該移動機器がネットワークから切断された場合、電子機器から受信した機器管理情報に基づいて電源オン状態のデバイスが存在するか否かを判断し、電源オン状態のデバイスが存在する場合には警告を発生するものが知られている(特許文献1参照)。このホームネットワークシステムにおいて、PDAは、ホームネットワークに接続されているとき、ホームサーバと通信することにより、複数の家電機器それぞれの電源状態をまとめて取得する。PDAのユーザが外出するときにPDAがホームネットワークから切断されると、PDAは、上記ホームサーバから入手した機器管理情報の内容をチェックし、電源ON状態のままの家電機器が存在する場合には警告を発生する。
【特許文献1】特開2004−328602号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来のホームネットワークシステムでは、外出時にチェックされるPDA内の機器管理情報が外出直前の最新の情報になっていないおそれがある。すなわち、ホームネットワークに接続されているPDAがホームサーバから機器管理情報を受信してPDA内に保存した後、いずれかの家電機器の電源状態が変化する場合がある。この場合に、ホームサーバから最新の機器管理情報を受信することなくPDAのユーザが外出すると、ホームサーバから切断されたPDAには、最新の機器管理情報が保存されていないことになる。そのため、外出直前に電源ON状態のままの家電機器が存在しているにもかかわらずPDAが警報を発生しなかったり、逆に、電源OFF状態になっている家電機器についてPDAが警報を発生してしまったりする。
【0004】
本発明の目的は、外出時における建物のセキュリティ情報をより正確に把握することができるセキュリティ監視システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るセキュリティ監視システムは、建物のセキュリティを監視するセキュリティ監視システムであって、携帯型の情報通信端末と、前記建物におけるセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知する検知手段と該検知手段で検知した検知結果を含むセキュリティ情報を送信するセキュリティ情報送信手段とを有する少なくとも一つのセキュリティ検知装置と、
前記セキュリティ検知装置から前記セキュリティ情報を受信するセキュリティ情報受信手段を有するセキュリティ情報管理装置と、を備える。前記セキュリティ情報管理装置は、前記情報通信端末が前記建物の外に移動したことが検知されたとき又は前記情報通信端末を所持した利用者が前記建物の外に移動したことが検知されたとき、前記建物におけるセキュリティ監視対象のセキュリティ情報を前記セキュリティ検知装置から受信して取得するセキュリティ情報取得手段と、通信ネットワークを介して前記情報通信端末に、前記セキュリティ情報取得手段で取得したセキュリティ情報を送信するセキュリティ情報送信手段と、を備える。
【0006】
前記セキュリティ監視システムにおいて、前記セキュリティ情報管理装置は、前記建物のエリアと同程度に設定された狭域の移動体通信エリアにおいて前記情報通信端末との間で無線通信可能に構成され該情報通信端末と外部の通信ネットワークとの通信を中継する通信中継手段と、前記狭域の移動体通信エリアにおける前記情報通信端末との通信により該情報通信端末が該狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことを検知する圏外検知手段と、を更に備え、前記情報通信端末は、前記建物の外側にある広域の移動体通信エリアにおいて前記外部の通信ネットワークと通信可能に構成され、前記セキュリティ情報管理装置の前記セキュリティ情報送信手段は、前記圏外検知手段により前記情報通信端末が前記狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことが検知されたとき、前記最新のセキュリティ情報を取得し、前記外部の通信ネットワークを介して前記広域の移動体通信エリアに在圏する前記情報通信端末に該最新のセキュリティ情報を送信するものであってもよい。
【0007】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記セキュリティ情報管理装置は、前記建物のエリアと同程度に設定された狭域の移動体通信エリアにおいて前記情報通信端末との間で無線通信可能に構成され該情報通信端末と外部の通信ネットワークとの通信を中継する通信中継手段と、前記情報通信端末から前記外部の通信ネットワークを介して、前記セキュリティ情報を要求する取得要求を受信する取得要求受信手段と、を更に備え、前記情報通信端末は、前記建物の外側にある前記広域の移動体通信エリアにおいて前記外部の通信ネットワークと通信するための通信手段と、前記セキュリティ情報管理装置との通信により該情報通信端末が前記狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことを検知する圏外検知手段と、前記圏外検知手段により該情報通信端末が前記狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことが検知されたとき、前記最新のセキュリティ情報を要求する取得要求を、前記外部の通信ネットワークを介して前記セキュリティ情報管理装置に送信する取得要求送信手段と、を更に備え、前記セキュリティ情報管理装置の前記セキュリティ情報送信手段は、前記情報通信端末から受信した前記取得要求に基づいて前記最新のセキュリティ情報を取得して前記情報通信端末に送信するものであってもよい。
【0008】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて前記建物内のエリアと同程度の通信可能エリアにおいて近距離無線通信により前記セキュリティ情報管理装置と通信することができ前記情報通信端末の利用者が外出時に所持可能な近距離無線通信装置を更に備え、前記セキュリティ情報管理装置は、前記通信可能エリアにおいて前記近距離無線通信より前記近距離無線通信装置と通信するための近距離無線通信手段と、前記通信可能エリアにおける前記近距離無線通信装置からの電波の強度に基づいて前記近距離無線通信装置が前記通信可能エリアの圏内から圏外へ移動したことを検知する圏外検知手段と、を更に備え、前記セキュリティ情報管理装置の前記セキュリティ情報送信手段は、前記圏外検知手段により前記近距離無線通信装置が前記通信可能エリアの圏内から圏外へ移動したことが検知されたとき、前記最新のセキュリティ情報を取得して前記情報通信端末に送信するものであってもよい。
ここで、前記近距離無線通信装置は、例えば、通信可能距離が10mレベルの無線PAN(Personal Area Network)端末装置でもよいし、通信可能距離が100mレベルの無線LAN(Local Area Network)端末装置でもよい。また、前記近距離無線通信装置は、Bluetooth(登録商標)端末装置、ZigBee(登録商標)端末装置、パッシブ型のRF(Radio Frequency)タグ装置、アクティブ型のRFタグ装置、UWB(Ultra Wide Band)端末装置、又は、Wi−Fi端末装置でもよい。
【0009】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記最新のセキュリティ情報は、前記セキュリティ情報管理装置から前記通信ネットワーク上のサーバを介して前記情報通信端末に送信されるものであってもよい。また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記情報通信端末は、前記セキュリティ情報管理装置から取得した前記セキュリティ情報を一覧表示する表示手段を有してもよい。
【0010】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記少なくとも一つのセキュリティ検知装置は、前記建物の窓の施錠の有無を検知する窓施錠検知装置、前記建物のシャッターの施錠の有無を検知するシャッター施錠検知装置及び前記建物の出入口にあるドアの施錠の有無を検知するドア施錠検知装置の少なくとも一つを含んでもよい。また、前記セキュリティ検知装置は、前記建物で火災が発生したときの煙を検知する煙検知装置であってもよい。
【0011】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記窓施錠検知装置は、重力の向きを検知可能な加速度センサを有し前記窓の施錠レバーに取り付けられ、前記ドア施錠検知装置は、重力の向きを検知可能な加速度センサを有し前記ドアの施錠レバーに取り付けられているものであってもよい。
【0012】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記少なくとも一つのセキュリティ検知装置は、前記建物にある電気機器の電源のオン/オフを検知する電源オン/オフ検知装置を含んでもよい。また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記セキュリティ情報管理装置は、前記電気機器の電源のオン/オフをリモート制御するための制御コマンドを、通信ネットワークを介して受信したとき、該制御コマンドを前記電源オン/オフ検知装置に送信し、前記電源オン/オフ検知装置は、前記セキュリティ情報管理装置から受信した前記制御コマンドに基づいて前記電気機器の電源のオン/オフを制御するものであってもよい。
【0013】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記セキュリティ情報管理装置は、前記セキュリティ情報の該情報通信端末への通知を伴わない在宅時の通常監視モードと、該セキュリティ情報の該情報通信端末への通知を伴う外出時の警戒監視モードとを実行可能に構成され、前記情報通信端末の利用者の外出が検知されたときに前記在宅時の通常監視モードから前記外出時の警戒監視モードに切り換え、前記外出をしていた利用者が前記建物内に戻ったことが検知されたときに前記外出時の警戒監視モードから前記在宅時の通常監視モードに切り換える監視モード切り換え手段を、更に備えてもよい。
【0014】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記セキュリティ検知装置でセキュリティ状態を検知している前記セキュリティ監視対象の少なくとも一箇所の様子を撮影可能な撮像装置を更に備え、前記セキュリティ情報管理装置は、前記撮像装置と通信する手段と、前記セキュリティ監視対象の異常を示すセキュリティ情報を前記セキュリティ検知装置から受信したとき、そのセキュリティ監視対象の撮影画像のデータを含むセキュリティ情報を前記撮像装置から受信して取得する画像取得手段と、前記撮像装置から取得した前記セキュリティ監視対象の撮影画像のデータを前記情報通信端末に送信する画像送信手段と、を更に備えてもよい。
【0015】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記セキュリティ情報管理装置と前記セキュリティ検知装置との間の通信方式は、USB(Universal Serial Bus)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)、IrDA(Infrared Data Association)、PHS(Personal Handyphone System)、又は、Ethernet(登録商標)による有線LAN若しくはWi−Fi等の無線LANによる近距離通信方式であってもよい。
【0016】
また、前記セキュリティ監視システムにおいて、前記通信中継手段を備える前記セキュリティ情報管理装置は、移動体通信ネットワークにおける広域通信エリアである通常の移動体通信のセルよりも狭い狭域通信エリアで移動体通信端末と無線通信可能なフェムト基地局等の「小型の基地局」、又はイーサーネット(登録商標)等のLAN(Local Area Network)の無線アクセスポイントとして使用され当該LANの通信を中継する「無線ルータ装置」であってもよい。また、前記セキュリティ情報管理装置は、所定の通信回線により移動体通信ネットワーク側と通信可能なものであれば、前記「小型の基地局」や「無線ルータ装置」等の通信中継装置とは独立に設けた装置であってもよい。
【0017】
上記「情報通信端末」としては、例えば、移動体通信ネットワークで使用可能な各種通信方式の携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、自動車電話機等の移動体通信端末や、イーサーネット(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)の通信が可能な情報通信端末が挙げられる。更に、上記「情報通信端末」は、移動体通信ネットワークで通信可能な通信機能を有するコンピュータ装置、カメラ装置、時計等の電子機器であってもよい。
【0018】
また、本発明において、前記「セキュリティ状態」とは、建物におけるセキュリティ監視対象の安全に関する状態を意味する。例えば、この「セキュリティ状態」は、建物の窓の施錠の有無の状態、建物のシャッターの施錠の有無の状態、建物の出入口にあるドアの施錠の有無の状態、建物にある電気機器の電源のオン/オフの状態等である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、情報通信端末の利用者が外出したとき、セキュリティ情報管理装置が、その建物におけるセキュリティ監視対象の最新のセキュリティ情報をセキュリティ検知装置から受信して取得する。このセキュリティ検知装置から取得された建物の最新のセキュリティ情報は、セキュリティ情報管理装置から建物の外側に移動した利用者の情報通信端末に通信ネットワークを介して送信される。この建物の最新のセキュリティ情報を当該利用者の情報通信端末で受信することにより、情報通信端末の利用者は、外出時における建物のセキュリティ情報をより正確に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図である。このセキュリティ監視システムは、利用者1が使用する携帯型の情報通信端末としての携帯電話機等の移動体通信端末であるユーザ端末装置(UE:User Equipment)10と、利用者1の自宅等の建物20に設置されたセキュリティ情報管理装置30と、建物20に設置された複数のセキュリティ検知装置41〜44とを備える。
【0021】
上記各セキュリティ検知装置41〜44は、建物20における窓等のセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知する検知手段と、その検知手段で検知した検知結果を含むセキュリティ情報を所定のタイミングに送信するセキュリティ情報送信手段とを有する。本実施形態では、上記複数のセキュリティ検知装置として、建物20の窓21の施錠の有無を検知する窓施錠検知装置41と、建物20の出入口にある玄関ドア22の施錠の有無を検知するドア施錠検知装置42と、建物20のシャッター23の施錠の有無を検知するシャッター施錠検知装置43と、建物にあるエアコン24の電源のオン/オフを検知する電源オン/オフ検知装置44とを備えている。本実施形態では、窓施錠検知装置41、ドア施錠検知装置42及びシャッター施錠検知装置43をそれぞれ1箇所ずつ設けているが、必要に応じて、複数の窓、複数のドア、複数のシャッターに設けてもよい。また、電源オン/オフ検知装置44を1箇所のエアコン24に設けているが、複数のエアコンに設けたり、こたつ、テレビ、食洗機、温水洗浄便座、電灯等の他の電気機器(家電機器)に設けたりしてもよい。
【0022】
上記セキュリティ情報管理装置30は、各セキュリティ検知装置41〜44からセキュリティ情報を受信するセキュリティ情報受信手段と、そのセキュリティ情報受信手段で受信したセキュリティ情報を記憶するRAM、フラッシュメモリなどからなるセキュリティ情報記憶手段とを有する。本実施形態において、セキュリティ情報管理装置30は、建物20内の適当な位置に設置され、建物20のエリアと同程度の狭域移動体通信エリアで使用される移動体通信網50の小型基地局として兼用されている。すなわち、セキュリティ情報管理装置30は、ユーザ端末装置10が建物20外で通信可能な広域移動体通信エリア(マクロセル)よりも狭い建物20のエリアと同程度に設定された狭域移動体通信エリア(ミクロセル、ピコセル、フェムトセル)においてユーザ端末装置10との間で無線通信可能に構成されユーザ端末装置10と外部の通信ネットワークである移動体通信網50との通信を中継する通信中継手段を備えている。この移動体通信網50との通信は、例えば、フェムトセル等の狭域移動体通信エリア用に構築された通信サービスネットワークであるIMS(IP Multimedia Subsystem)網を介して行うようにしてもよい。上記セキュリティ情報管理装置(小型基地局)30は、移動体通信ネットワークにおいて屋外に設置されている通常の半径数百m乃至数km程度の広域移動体通信エリア(マクロセル)をカバーする広域の基地局52とは異なり、無線通信可能距離が数十m乃至数m程度の狭域移動体通信エリア(ミクロセル、ピコセル、フェムトセル)をカバーする基地局である。セキュリティ情報管理装置(小型基地局)30と移動体通信網50とは所定の通信回線で接続されている。上記小型基地局は、管轄対象の狭域移動体通信エリアとしてのフェムトセルをカバーするように設けられるため、「フェムト基地局」と呼ばれる場合もある。
【0023】
また、上記セキュリティ情報管理装置30は、ユーザ端末装置10との通信によりユーザ端末装置10が上記狭域移動体通信エリア(ミクロセル、ピコセル)の圏内から圏外へ移動したことを検知する圏外検知手段や、ユーザ端末装置10から移動体通信網50を介して、セキュリティ情報を要求する取得要求を受信する取得要求受信手段も備えている。
【0024】
利用者1はユーザ端末装置10を操作することにより、広域移動体通信エリア(マクロセル)の基地局52又は狭域移動体通信エリア(ミクロセル、ピコセル)のセキュリティ情報管理装置(小型基地局)30を介して移動体通信網50側と通信し、他のユーザ端末装置の利用者と通話したり、移動体通信網50上のWEBサーバ等の各種サーバにアクセスしたり、移動体通信網50上のメールサーバ51を介してメールを送受信したりすることができる。また、利用者1はユーザ端末装置10を操作することにより、移動体通信網50からゲートウェイされたインターネット60上のWEBサーバ等の各種サーバにアクセスしたり、インターネット60上のメールサーバ61を介してメールを送受信したりすることもできる。
【0025】
図2は、上記セキュリティ情報管理装置30及びセキュリティ検知装置41〜44の一構成例を示すブロック図である。
各セキュリティ検知装置41〜44は、例えば、CPU、半導体メモリ等の記憶装置、通信モジュール、アンテナ等のハードウェアで構成され、記憶装置に記憶されている所定のプログラムを読み出しCPUで実行することにより、次の各部の機能を実現することができる。各セキュリティ検知装置41〜44は、主制御部401と検知部402と近距離無線通信部403とを備える。主制御部401は、検知部402等の他の各部と制御データ等を送受信することにより各部を制御する。上記検知部402は、建物20における窓21、玄関ドア22、シャッター23、エアコン24等のセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知する検知手段として機能する。上記近距離無線通信部403は、USB、Ethernet(登録商標)による有線LAN若しくはWi−Fi等の無線LANや、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)、IrDA、PHS等の通信回線を介して、セキュリティ情報管理装置30と通信し、検知部402で検知した検知結果を含むセキュリティ情報を所定のタイミングに送信するセキュリティ情報送信手段として機能する。ここで、Wi−Fiは、IEEE(米国電気電子学会)の規格「IEEE 802.11a/IEEE 802.11b」で策定された無線LAN(Local Area Network)の標準規格である。また、上記ZigBee(登録商標)は、IEEE 802.15.4でハードウェアの電気的仕様が規格化されZigBee Allianceと呼ばれる団体が策定した通信プロトコルに準拠した通信方式であり、また、セキュリティ情報管理装置30ととの間の通信は、DLNA(デジタルリビングネットワークアライアンス)と呼ばれる団体が策定した通信規格に準拠した通信方式で行ってもよい。
【0026】
上記セキュリティ情報管理装置30は、例えば、CPU、半導体メモリ等の内部記憶装置、ハードディスク等の外部記憶装置、通信処理装置、アンテナ等のハードウェアで構成され、内部記憶装置又は外部記憶装置に記憶されている所定のプログラムを読み出しCPUで実行することにより、次の各部の機能を実現することができる。このセキュリティ情報管理装置30は、主制御部301と無線通信部302とデータ記憶部303と網側通信部304と外部接続部305とを備える。主制御部301は、上記無線通信部302等の他の各部と制御データ等を送受信することにより各部を制御する。上記無線通信部302は、所定の周波数及び通信方式の無線通信により、建物20の狭域移動体通信エリア(ミクロセル、ピコセル、フェムトセル)に在圏するユーザ端末装置10と通信することができる。上記データ記憶部303は、ユーザ端末装置10と移動体通信ネットワーク側との間の通信を中継するための各種情報や、各セキュリティ検知装置41〜44から受信して取得した各種セキュリティ情報を記憶する。上記網側通信部304は、光ファイバ、ADSL、Ethernet(登録商標)ケーブル等の通信回線を介して、移動体通信網50のコアネットワークを構成する交換器等と通信する通信処理を実行する。この網側通信部304により、移動体通信網50上の情報配信サーバ、メールサーバ等の各種サーバやノードと通信することができる。上記外部接続部305は、USB、Ethernet(登録商標)による有線LAN若しくはWi−Fi等の無線LANや、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)、IrDA、PHS等の通信回線を介して、上記各セキュリティ検知装置41〜44と通信し、建物20における窓21等のセキュリティ監視対象の最新のセキュリティ情報をセキュリティ検知装置41〜44から受信して取得するセキュリティ情報取得手段として機能する。
【0027】
図3はユーザ端末装置10の一構成例を示す外観図であり、図4は、そのユーザ端末装置10のハードウェア構成の一例を示す概略構成図である。ユーザ端末装置10は、システムバス100、プロセッサとしてのCPU101、RAM102やROM103等の記憶装置、入力装置104、出力装置105、移動体通信ネットワーク側と無線通信する無線通信装置106を備えている。CPU101やRAM102等の構成要素は、システムバス100を介して、互いに各種データやプログラムの命令等のやり取りを行っている。
【0028】
上記CPU101は、上記記憶装置から所定のプログラムを読み込んで実行することにより、ネイティブ側の電話機プラットフォームの基本ソフトOS上で、音声通話機能や、アプリケーションソフト(以下「アプリケーション」という。)による各種機能を実現することができる。このアプリケーションによる機能としては、WEBブラウザー、メーラー、音楽再生、動画表示、外部装置とのデータ送受信、アドレス帳管理、スケジューラ、メモ帳等がある。このWEBブラウザー、メーラー、音楽再生、動画表示等のアプリケーションを起動し、そのアプリケーション上で各種メッセージ(メール)の送受信を行ったり、受信したメッセージに含まれるテキストや画像(静止画、動画)コンテンツや音声や音楽等のオーディオコンテンツを出力したり、配信情報を出力したりすることができる。
【0029】
上記入力装置104は、データ入力キー(テンキー、*キー、#キー)11、通話開始キー12、終話キー13、スクロールキー14、多機能キー15、マイク16等から構成されている。この入力装置104のテンキー11、通話開始キー12、終話キー13等により、利用者が操作可能な操作部が構成される。この操作部を操作することにより、利用者は、各種メッセージを送受信したり、メッセージに添付されている画像ファイルを展開して表示したり、音楽ファイルを展開して再生したり、配信情報を出力したり、アプリケーションプログラムを選択して実行したりすることができる。また、利用者は上記操作部を操作することにより、情報取得先のURL等のデータを入力したり、電話着信の際に通話の開始及び終了を行ったり、WEBブラウザ等のアプリケーションプログラムの選択、起動及び停止を行ったりすることができる。また、利用者は上記操作部を操作することにより、通信ネットワーク上のサーバから画像ファイル、音楽ファイル、アプリケーションプログラム等のコンテンツをダウンロードして登録することができる。
【0030】
上記出力装置105は、表示手段である液晶ディスプレイ(LCD)17、スピーカー18、図示しない振動デバイス等から構成されている。上記液晶ディスプレイ(LCD)17やスピーカー18等からなる出力装置で構成されている出力部は、移動体通信ネットワーク側から各種メッセージ及び配信情報やその着信通知を受信した旨を利用者に知らせたり、各種テキストや画像(静止画、動画)を液晶ディスプレイ(LCD)17に表示したり、各種音声や音楽をスピーカー18から出力したりするときに用いられる。上記受信した配信情報、メッセージ及びそれらの着信通知の受信を利用者に知らせるときは、出力部の液晶ディスプレイ(LCD)17に着信報知画像を表示したり、スピーカー18から着信音を出力させたりする。
また、上記出力部は、移動体通信網50を介して受信した配信情報やWEBページのコンテンツを液晶ディスプレイ(LCD)17に表示したり、移動体通信ネットワークから配信情報等を着信した旨を利用者に知らせたりするときにも用いられる。また、上記出力部は、上記ゲーム等のアプリケーションプログラムの実行中に、そのプログラム実行に関連した画像の表示や音の出力に用いたり、情報配信サーバから受信した情報を表示したりするときにも用いられる。
なお、上記スピーカー18は、通話中の音声を聞くための受話器用スピーカー(レシーバ)と、着信音や音楽などを出力する外部出力用スピーカーとを別々に設けて構成してもいいし、これらの受話器用スピーカー及び外部出力用スピーカーを兼用するように一つのスピーカーで構成してもよい。
【0031】
上記出力装置105を構成する振動デバイスは、この振動デバイスは、マナーモード(サイレントモード)設定時などに音声電話を着信したりメッセージや各種配信情報を受信したりしたときに、ユーザ端末装置10の全体を振動させ、その着信等を利用者に知らせるように制御することができる。
【0032】
上記無線通信装置106は、変復調器、シンセサイザ、周波数変換器,高周波増幅器などにより構成され、上記基地局52やセキュリティ情報管理装置30と所定の周波数及び通信方式で無線通信を行い、移動体通信網50を介して他のユーザ端末装置や各種サーバ等と通信するときに用いられる。この無線通信装置106は、移動体通信網50を介して他のユーザ端末装置とMMSメッセージのやり取りを行ったり、移動体通信網50からゲートウェイサーバを介して、インターネット60等の外部の通信ネットワークに接続し、インターネット上の通信端末やサーバとの各種メッセージのやり取り等を行ったりするための通信手段としても用いられる。更に、この無線通信装置106は、移動体通信網50及びインターネット60を介して、ダウンロードサーバが提供するアプリケーションプログラムをダウンロードするダウンロード手段や、セキュリティ情報管理装置30から建物20のセキュリティ情報を受信するセキュリティ情報受信手段としても用いられる。
【0033】
なお、上記ユーザ端末装置10から上記セキュリティ情報管理装置30にアクセスして配信情報を取得してディスプレイに表示するときのアプリケーションとしては、いわゆる「Ajax」(Asynchronous JavaScript + XML)と呼ばれるWEBブラウザのアプリケーション技術を用いてもよい。この「Ajax」というアプリケーション技術では、XMLHttpRequest(HTTP通信を行うためのJavaScript(登録商標)の組み込みクラス)による非同期通信を利用し、通信結果に応じてダイナミックHTMLで動的にWEBページの一部を書き換えることができる。この「Ajax」は、後述のユーザ端末装置10からWEB中継サーバを介してセキュリティ情報管理装置30にアクセスしセキュリティ情報を取得表示する場合にも用いることができる。
【0034】
また、上記ユーザ端末装置10は、利用者が移動体通信網50上のサーバやインターネット60上のサーバからアプリケーションのプログラムをダウンロードして登録し、その登録済みのアプリケーションをユーザが任意に選択して実行可能に構成してもよい。この利用者が選択実行可能なアプリケーションとして、後述のセキュリティクライアントソフト、メーラ、WEBブラウザ等のアプリケーションを登録しておいてもよい。
【0035】
図5は、上記アプリケーションの登録及び選択実行ができるように構成したユーザ端末装置10におけるソフトウェア構造の一例を示す説明図である。上記CPU101は、上記記憶装置から所定のプログラムを読み込んで実行することにより、上記ネイティブ側の電話機プラットフォームとは異なるアプリケーション実行環境を構築することができる。そして、このアプリケーション実行環境上で、ユーザ端末装置にプリインストールされているアプリケーションや利用者がダウンロードして登録したセキュリティクライアントソフト、メーラ、WEBブラウザ等の各種アプリケーションを実行することができる。このアプリケーションとしては、プラットフォームに依存しないオブジェクト指向プログラミングによって開発されたJAVA(登録商標)、C++等のプログラム言語で記述されたアプリケーションや、C言語やアセンブリ言語で記述されたアプリケーションなどが挙げられる。また、これらのアプリケーション実行環境は、例えばJAVA(登録商標)の仮想マシン(VM:Virtual Machine)やBREW(登録商標)等のミドルウェアによって構築される。
【0036】
図6(a)及び(b)はそれぞれ、上記窓施錠検知装置41の内部構造の一例を示す部分断面図及び側面図である。窓施錠検知装置41は板状の小型部品の形状をしており、ケーシング417の内部に、電池410と、その電池410から電源が供給される各種電子部品が搭載された回路基板411と、アンテナ基板412とが組み込まれている。回路基板411には、加速度センサ413、近距離無線通信モジュール414、所定周波数の高周波信号の生成に用いられる水晶振動子415が取り付けられている。加速度センサ413は重力加速度を検知することができる。この加速度センサ413としては、所定の検知方向(例えば図6中の下方向)の重力加速度成分の検知データを出力するものや、当該センサ上に定義された基準方向(例えば図6中の下方向)に対する重力加速度方向の角度の検知データを出力するものを用いることができる。近距離無線通信モジュール414は、例えば、主制御部としてのマイコンが内蔵され、加速度センサ413の検知データを、アンテナ416を介して、セキュリティ情報管理装置30に所定の通信方式で送信する。アンテナ416は、アンテナ基板412上に導電性膜からなる所定形状のパタンとして形成されている。なお、上記窓施錠検知装置41には、LED等からなる動作確認用発光素子を設けてもよい。動作確認用発光素子は、例えば、ケーシング417の図示しない開口部から発光が見えるように取り付けられ、加速度センサ413の検知結果に基づいて、窓施錠検知装置41の全体が動いているとき(鍵の操作時)に点滅するように制御される。
【0037】
また、上記窓施錠検知装置41は、窓21のクレセント錠等の取付対象物に容易に取り付け可能に構成されている。そして、上記電池410と回路基板411とアンテナ基板412とが厚さ方向に重ねて配置され、窓施錠検知装置41の幅W及び長さLは、例えばクレセント錠210等の取付対象の取付面からはみ出ない程度に設定される。この窓施錠検知装置41は、例えば図6(b)に示すように両面テープ等の接着部材418を用いて取付対象物の面に取り付けられる。
【0038】
図7は、窓21のクレセント錠210に取り付けられた窓施錠検知装置41の様子を示す説明図である。窓施錠検知装置41のケーシングの側面が両面テープ等の接着部材418を用いてクレセント錠210のレバー210aに固定される。そして、図7の例において、窓施錠検知装置41に内蔵の加速度センサ413は、窓施錠検知装置41の長さ方向の重力加速度Gの成分を感度よく検知する。図7(a)に示すクレセント錠210の開状態では、加速度センサ413は+Gに相当する検知データを出力する。また、クレセント錠210を矢印R方向に略180度回転させた図7(b)に示すクレセント錠210の閉状態では、加速度センサ413は−Gに相当する検知データを出力する。なお、図7(a)と図7(b)との間のクレセント錠210の回転角度位置では、その回転角度位置に応じた大きさの検知データ出力される。例えば、図7(a)に示すクレセント錠210を90度回転させた回転角度位置では、加速度センサ413から出力される検知データはほぼゼロになる。以上のように、加速度センサ413の検知データによりクレセント錠210の回転角度位置がわかるため、窓21が施錠されているか開錠されているかを判断することができる。
【0039】
図8は、玄関ドア22の把手220のサムターン221に取り付けられたドア施錠検知装置42の様子を示す説明図である。このドア施錠検知装置42は、上記窓施錠検知装置41と同様な構成を有し、両面テープ等の接着部材でサムターン221の側面に取り付けられる。図8(a)に示すサムターン221の開状態では、ドア施錠検知装置42の加速度センサは+Gに相当する検知データを出力する。また、サムターン221(ドア施錠検知装置42)を矢印R方向に略90度回転させた図8(b)に示すサムターン221の閉状態では、ドア施錠検知装置42の加速度センサはほぼゼロの検知データを出力する。以上のように、ドア施錠検知装置42の加速度センサの検知データによりサムターン221の回転角度位置がわかるため、玄関ドア22が施錠されているか開錠されているかを判断することができる。
【0040】
なお、上記窓施錠検知装置41及びドア施錠検知装置42では加速度センサを用いたが、磁石と磁気センサとを組み合わせたマグネットスイッチを用いて構成してもよい。例えばクレセント錠のレバーの所定位置に磁石を取り付け、クレセント錠近傍の窓本体枠に磁気センサを設け、クレセント錠が施錠されている回転位置でのみ磁石と磁気センサとが互いに対向するように構成する。
【0041】
図9(a)は、建物20のエアコン24等の電気機器(家電機器)の電源のオン/オフを検知する電源オン/オフ検知装置44の一構成例を示す回路ブロック図である。電源オン/オフ検知装置44は、商用電源のACコンセント側のプラグ端子441と、電気機器側のレセプタクル端子442と、電流検出部443と、電圧検出部444と、マイコン等のからなる制御部445と、セキュリティ情報管理装置30と通信するための通信モジュール446とを備えている。この電源オン/オフ検知装置44のプラグ端子441が商用電源のACコンセントに装着され、レセプタクル端子442にセキュリティ監視対象の電気機器の電源プラグが装着される。プラグ端子441が商用電源のACコンセントに装着されていると、電圧検出部444が商用電源の電圧を検知する。また、レセプタクル端子442に電源プラグが接続された状態で、電気機器のスイッチがオフのときは電流検出部443が所定のオン電流を検知せず、電気機器のスイッチがオンされると電流検出部443が所定のオン電流を検知する。これらの電流検出部443及び電圧検出部444の検知データにより、電気機器の電源プラグが商用電源のコンセントに装着されているか否か(すなわち、電気機器の電源プラグに商用電源の電圧が印加されているか否か)、及び電気機器に所定の電流が供給されたオン状態か否かを判断することができる。電流検出部443及び電圧検出部444の検知データは、制御部445及び通信モジュール446を介して、セキュリティ情報管理装置30に送信される。
【0042】
図9(b)は、電源オン/オフ制御機能を有する電源オン/オフ検知装置44の一構成例を示す回路ブロック図である。この電源オン/オフ検知装置44は、上記図9(b)の構成のほか、制御部445で制御可能なリレー装置(不図示)を有するスイッチ部447を備えている。この電源オン/オフ検知装置44では、セキュリティ情報管理装置30から通信モジュール446を介して制御コマンドを受信すると、その制御コマンドに応じて制御部445がスイッチ部447を制御し、電気機器への商用電源の供給をオン/オフすることができる。従って、建物20内の電気機器の電源をオフするのを忘れて外出してしまった後、外出先からユーザ端末装置10を操作してセキュリティ情報管理装置30にアクセスし、セキュリティ情報管理装置30から電源オン/オフ検知装置44に所定の制御コマンドを送出することにより、当該電気機器の電源を遠隔的にオフすることができる。
【0043】
図10は、上記構成のセキュリティ監視システムの初期設定手順の一例を示すフローチャートである。まず、上記通信モジュール付きのセキュリティ検知装置41〜44をそれぞれ、窓21、玄関ドア22、シャッター23及びエアコン24の所定箇所に取り付ける(S101)。セキュリティ情報管理装置30は、ユーザの所定操作により、通移動体通信網50又はインターネット60に設けられたサーバから所定のセキュリティ管理ソフトをダウンロードして起動する(S102)。一方、ユーザ端末装置10は、ユーザの所定操作により、通移動体通信網50又はインターネット60に設けられたサーバから所定のセキュリティクライアントソフト(ホームセキュリティソフト)をダウンロードして起動する(S103)。その後、ユーザがユーザ端末装置10を操作してセキュリティ情報管理装置30にアクセスし、セキュリティ検知装置41〜44の新規登録を支持すると、セキュリティ情報管理装置30は所定の周波数帯をスキャンし、上記各セキュリティ検知装置41〜44を自動検知する(S104)。ユーザは、ユーザ端末装置10を操作することにより、図11に示す自動検知結果の画面901上で所定のパスワードを入力した後、自動検知されたセキュリティ検知装置41〜44それぞれについて、名前入力画面902上でセキュリティ管理対象の名前を入力し、状態入力画面903上で現在の状態を入力する。これにより、各セキュリティ検知装置41〜44がセキュリティ監視対象としてセキュリティ情報管理装置30に登録される(S105)。なお、上記構成のセキュリティ監視システムの初期設定手順は、図10、11の例に限定されるものではない。
【0044】
図12は、建物20における窓21等のセキュリティ監視対象のセキュリティ状態が変化したときのセキュリティ情報管理装置30のセキュリティ情報の更新処理の一例を示すシーケンス図である。図12において、セキュリティ検知装置41〜44のいずれかがセキュリティ状態の変化を検知すると、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ1、2)。例えば、窓21のクレセント錠を施錠する操作を行うと、セキュリティ検知装置41が窓21のクレセント錠の施錠を検知し、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する。セキュリティ情報管理装置30は、当該装置内の記憶装置に保存されているセキュリティ情報のデータベースにおいて、上記セキュリティ情報を送信してきたセキュリティ対象に対応するレコードを上記受信したセキュリティ情報で更新する(ステップ3)。また、セキュリティ情報管理装置30は、上記セキュリティ状態が変化した旨のセキュリティ情報を含むメールを、メールサーバ51又は61を介して、ユーザ端末装置10に予め設定されているメールアドレス宛に送信する(ステップ4、5)。利用者1は、建物20の内部及び外側のいずれにいる場合でも、ユーザ端末装置10を操作しセキュリティ情報管理装置30から受信したセキュリティ情報を表示することにより(ステップ6)、上記セキュリティ監視対象にセキュリティ状態が変化したときに、そのセキュリティ状態の変化を即座に知ることができる。例えば、窓21の施錠・開錠及び、玄関ドア22の施錠・開錠及び開閉、シャッター23の施錠・開錠及び開閉、エアコン24などの電気機器の電源オン・オフ等のセキュリティ状態に変化があったときに、それらのセキュリティ状態の変化を即座に知ることができる。
【0045】
図13は、ユーザ端末装置10で表示可能なセキュリティ情報の一覧表示の一例を示す説明図である。この例では、利用者がユーザ端末装置10を操作してセキュリティ一覧表示を指示すると、まず、ユーザ端末装置10の表示部に、建物20の窓21、玄関ドア22及びシャッター23の施錠・開錠を示す施錠状態の一覧画面911が表示される。図中の「閉」が施錠状態を示し、「OPEN」が開錠状態を示している。なお、施錠状態及び開錠状態はそれぞれ、文字ではなくアイコンで示すように表示してもよい。この施錠状態の一覧画面911で「家電」ボタン911aがクリックされると、建物20内の電気機器である家電機器の電源のオン・オフ等を示す家電の電源状態の一覧画面912が表示される。この例では、プラグアイコン912aの位置及び濃淡によって家電機器の電源の状態を表している。例えば、図中の「こたつ」の場合、基準線912bから離れたグレー乃至ハッチング表示のプラグアイコンで表示され、「こたつ」の電源プラグが商用ACコンセントに差し込まれていないことを示している。また、図中の「テレビ」及び「温水洗浄便座」の場合、基準線912aに接した黒表示のプラグアイコンで表示され、「テレビ」及び「温水洗浄便座」の各プラグが商用ACコンセントに差し込まれているが電源スイッチがオフになっていることを示している。また、図中の「エアコン」及び「食洗機」の場合、基準線912aに接した白表示のプラグアイコンで表示され、「エアコン」及び「食洗機」の各プラグが商用ACコンセントに差し込まれ且つ電源スイッチがオンになっていることを示している。なお、電源状態の一覧画面912で「メインメニュー」ボタン912cがクリックされると、ホームセキュリティのメインメニューが表示される。
【0046】
図14は、ユーザ端末装置10で表示可能なセキュリティ情報の一覧表示の他の例を示す説明図である。図13と共通する部分については、説明を省略する。この図14の例では、プラグが商用ACコンセントに差し込まれ且つ電源スイッチがオンになっている家電機器(図中のエアコン又は食洗機)について、対応するプラグアイコンにカーソル912dを移動した状態で「OFF」ボタン912eをクリックすると、ユーザ端末装置10からセキュリティ情報管理装置30に所定の制御メッセージが送信され、当該家電機器の電源を遠隔的にオフすることができる。
【0047】
図15は、建物20における窓21等のセキュリティ監視対象のセキュリティ状態が変化したときのセキュリティ情報管理装置30のセキュリティ情報の更新処理の他の例を示すシーケンス図である。なお、前述の図12の例と共通する処理の部分については説明を省略する。図12の例では、セキュリティ情報管理装置30からユーザ端末装置10にセキュリティ情報をメールで送信しているが、ユーザ端末装置10からの取得要求に応じてセキュリティ情報を送信してもよい。図15の例では、セキュリティ情報管理装置30がセキュリティ情報を更新した後(ステップ1〜3)、任意のタイミングで、ユーザ端末装置10からセキュリティ情報を要求する取得要求を受信する(ステップ4)。この取得要求は、広域移動体通信エリア(マクロセル)の基地局52及び移動体通信網50を介して受信してもよいし、建物20の内部の広域移動体通信エリアに存在するユーザ端末装置10から直接受信してもよい。また、ユーザ端末装置10からの取得要求の受信に先だって、利用者認証のためのユーザ端末装置10からのログインの受付処理を行うようにしてもよい。セキュリティ情報管理装置30は、上記取得要求に対する応答として、上記更新後のセキュリティ情報をユーザ端末装置10に送信する(ステップ5)。
【0048】
図16は、利用者1がユーザ端末装置10を持って建物20の外に出る外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の一例を示すシーケンス図である。図16において、セキュリティ検知装置42は、玄関ドア22が開閉されて開錠から施錠へのセキュリティ状態の変化を検知すると、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ1,2)。セキュリティ情報管理装置30は、上記玄関ドア22のセキュリティ情報を受信した後、予め設定された所定時間(例えば30秒)をカウントする(ステップ3)。このカウント中にセキュリティ監視動作を解除するなどの所定の操作がなかったら、上記玄関ドアのセキュリティ検知装置42以外の他のセキュリティ検知装置41、43、44に、現在のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを送信する(ステップ4)。上記他のセキュリティ検知装置41、43、44はそれぞれ、窓21などの対応するセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知し、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ5)。セキュリティ情報管理装置30は、各セキュリティ検知装置41〜44から受信したセキュリティ情報を含むメールを、メールサーバ51又は61を介して、ユーザ端末装置10に予め設定されているメールアドレス宛に送信する(ステップ6、7)。利用者1は、建物20の外側でユーザ端末装置10を操作しセキュリティ情報管理装置30から受信したセキュリティ情報を表示することにより(ステップ8)、外出直後における建物20内の各セキュリティ監視対象の正確なセキュリティ状態を把握することができる。外出時には鍵のかけ忘れや窓の閉め忘れ等のセキュリティ状態に対して不安になることがあるが、外出直後に上記最新のセキュリティ情報がメールで通知されるため、鍵のかけ忘れや窓の閉め忘れ等を防止でき、利用者の安心にもつながる。
【0049】
図17は、利用者1がユーザ端末装置10を持って建物20の外に出る外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の他の例を示すシーケンス図である。なお、図16の例と共通する処理については説明を省略する。図17の例では、セキュリティ情報管理装置(小型基地局)30が、上記狭域移動体通信エリアにおけるユーザ端末装置10の在圏を監視し、ユーザ端末装置10の圏内から圏外への変化を検知したときに、利用者1がユーザ端末装置10を持って外出したと判断している(ステップ1)。そして、セキュリティ情報管理装置(小型基地局)30は、上記利用者1が建物20の内側から外側に出て外出したと判断したときに、各セキュリティ検知装置41〜44に対し、現在のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを送信し、各セキュリティ監視対象の最新のセキュリティ情報を取得している(ステップ2〜5)。
【0050】
図18は、利用者1がユーザ端末装置10を持って建物20の外に出る外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の更に他の例を示すシーケンス図である。図16及び17の例と共通する処理については説明を省略する。図18の例では、セキュリティ情報管理装置(小型基地局)30が、各セキュリティ検知装置41〜44から各セキュリティ監視対象の最新のセキュリティ情報を取得した後、通知対象のセキュリティ情報を選択している(ステップ6)。例えば、前回のユーザ端末装置10への通知後に更新されたセキュリティ情報のみを選択する。セキュリティ情報管理装置(小型基地局)30は、上記選択されたセキュリティ情報のみを含むメールを、メールサーバ51又は61を介してユーザ端末装置10に送信する(ステップ7、8)。
【0051】
図19は、利用者1がユーザ端末装置10を持って建物20の外に出る外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の更に他の例を示すシーケンス図である。なお、図16〜18の例と共通する処理については説明を省略する。図19の例では、利用者1のユーザ端末装置10が、自宅内の上記狭域移動体通信エリアにおけるユーザ端末装置10の在圏を監視し、ユーザ端末装置10の圏外を検知したときに、ユーザ端末装置10が、例えば移動体通信網50を介してセキュリティ情報管理装置30に、建物20の最新のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを自動送信する(ステップ1、2)。セキュリティ情報管理装置(小型基地局)30は、上記ユーザ端末装置10からの状態問い合わせを受信し、その状態問い合わせに基づいて、各セキュリティ検知装置41〜44に対し、現在のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを送信し、各セキュリティ監視対象の最新のセキュリティ情報を取得している(ステップ3〜6)。
なお、上記ユーザ端末装置10は、上記狭域移動体通信エリアの圏外を検知したときには、メールサーバ51又は61を介してセキュリティ情報管理装置30に、建物20の最新のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを含むメールを自動送信するようにしてもよい。
【0052】
図20は、本発明の他の実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図である。なお、前述の図1の場合と共通する構成については説明を省略する。本実施形態のセキュリティ監視システムでは、ユーザ端末装置10の利用者1が、前述のZigBee(登録商標)の通信モジュール、RFタグ等の近距離無線通信装置からなる所在センサ70を使用している。この所在センサ70は利用者1の財布に入れたり、利用者1のキーホルダーに装着したり内蔵したりすることができる。また、所在センサ70は、利用者1のユーザ端末装置10に内蔵したりユーザ端末装置10の所定スロットに装着するようにしてもよい。この所在センサ70が建物20の内部に存在しているか否かは、その所在センサ70を構成する通信モジュールと通信するセキュリティ情報管理装置30で所在センサ75のRSCP(Received Signal Code Power)を監視することにより直接検知することができる。
【0053】
図21は、図20のセキュリティ監視システムにおける利用者1がユーザ端末装置10を持って建物20の外に出る外出時のセキュリティ情報の通知処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図16の例と共通する処理については説明を省略する。本例では、セキュリティ情報管理装置30が、利用者1の所在センサ75のRSCP(Received Signal Code Power)を監視し、所在センサ75がZigBee(登録商標)のコーディネータ配下から見えなくなったこと、すなわち所在センサ75が建物20内の所定のZigBee通信可能エリアから消滅した圏外を検知した場合、利用者1が外出したと判断し、各セキュリティ検知装置41〜44に、現在のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを送信する(ステップ1、2)。各セキュリティ検知装置41〜44はそれぞれ、窓21などの対応するセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知し、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ3)。セキュリティ情報管理装置30は、前述と同様にセキュリティ情報の更新を行うとともに、各セキュリティ検知装置41〜44から受信したセキュリティ情報を含むメールを、メールサーバ51又は61を介して、ユーザ端末装置10に予め設定されているメールアドレス宛に送信する(ステップ4、5)。利用者1は、建物20の外側でユーザ端末装置10を操作しセキュリティ情報管理装置30から受信したセキュリティ情報を表示することにより(ステップ6)、外出直後における建物20内の各セキュリティ監視対象の正確なセキュリティ状態を把握することができる。
【0054】
図22は、本発明の更に他の実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図である。なお、前述の図1の場合と共通する構成については説明を省略する。本実施形態のセキュリティ監視システムでは、玄関ドア22の上方に、玄関の周辺を撮影可能な撮像手段としてのカメラ装置25を備えている。このカメラ装置25は、前述の所定の近距離通信方式により、セキュリティ情報管理装置30と通信することができる。
【0055】
図23は、図22のセキュリティ監視システムにおける利用者1の外出中や就寝中などの警戒モード動作時の写真通知処理の一例を示すシーケンス図である。図23の例では、前述の加速度センサを備えたセキュリティ検知装置42が、玄関ドア22が開閉されて施錠から開錠へのセキュリティ状態の変化を検知すると、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ1,2)。セキュリティ情報管理装置30は、玄関の周辺を撮影するための撮影指示の制御コマンドをカメラ装置25に送信する(ステップ3)。カメラ装置25は、セキュリティ情報管理装置30から受信した制御コマンドに基づいて玄関の周辺を撮影し、その写真の画像データをセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ4)。セキュリティ情報管理装置30は、カメラ装置25から受信した写真の画像データを含む画像ファイルが添付されたメールを、メールサーバ51又は61を介して、ユーザ端末装置10に予め設定されているメールアドレス宛に送信する(ステップ5、6)。利用者1は、ユーザ端末装置10を操作しセキュリティ情報管理装置30から受信した画像データにより、上記セキュリティ状態の変化が検知された玄関の写真を表示して確認することができる(ステップ7)。このように写真の画像ファイルが添付されたメールにより、家族の帰宅を知ることができたり、不審者の訪問及び泥棒のドア施錠行為を知ることができることにより犯罪を未然に防止したりすることができる。なお、上記写真の画像データを含む画像ファイルは、メールを用いないでユーザ端末装置10に直接送信するようにしてもよい。
【0056】
図24は、本発明の更に他の実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図である。なお、前述の図1の場合と共通する構成については説明を省略する。本実施形態のセキュリティ監視システムでは、建物20内に、インターネット60に接続されたルータ80と、セキュリティ情報管理装置30から分離された小型基地局35と、玄関周辺を撮影可能なカメラ装置25とを備えている。玄関ドア22の上方に、玄関の周辺を撮影可能な撮像手段としてのカメラ装置25を備えている。このカメラ装置25は、外部から制御可能なACコントローラ付きの照明装置を備え、前述の所定の近距離通信方式により、セキュリティ情報管理装置30と通信することができる。ルータ80は、セキュリティ情報管理装置30、小型基地局35及びカメラ装置25それぞれと通信可能に接続されている。セキュリティ情報管理装置30は、前述のZigBee(登録商標)の通信方式で周辺の機器と通信するための通信機能と、ユーザ端末装置10からの要求に応じて所定の情報を含むWEBページを提供可能なWEBサーバ機能とを備えている。そして、ユーザ端末装置10の利用者1は、ZigBee(登録商標)の通信モジュールからなる所在センサ75を使用している。この所在センサ75は利用者1の財布に入れたり、利用者1のキーホルダーに装着したり内蔵したりすることができる。この所在センサ75が建物20の内部に存在しているか否かは、その所在センサ75を構成する通信モジュールと通信するセキュリティ情報管理装置30で所在センサ75のRSCP(Received Signal Code Power)を監視することにより直接検知することができる。上記ZigBee(登録商標)の通信モジュールからなる所在センサ70は、利用者1のユーザ端末装置10に内蔵したりユーザ端末装置10の所定スロットに装着するようにしてもよい。また、本実施形態のセキュリティ監視システムでは、インターネット60及び移動体通信網50に、ユーザ端末装置10とセキュリティ情報管理装置30とのデータ通信(HTTP通信)を中継するWEB中継サーバ62、53を備えている。このWEB中継サーバ62、53はいずれか一方のみを備えてもよい。WEB中継サーバ62、53としては、例えばTURN(Traversal Using Relays around NAT)サーバを挙げることができる。
【0057】
図25は、図24のセキュリティ監視システムにおいてユーザ端末装置10からセキュリティ情報管理装置30のセキュリティ管理のWEBページにログインするときの処理の一例を示すシーケンス図である。図25において、セキュリティ情報管理装置30は、セキュリティ管理ソフトを起動すると、そのセキュリティ情報管理装置30が接続されたルータ80のアドレス(汎用IPアドレス)をWEB中継サーバ62(又は53)に通知する(ステップ1、2)。WEB中継サーバ62(又は53)は、セキュリティ情報管理装置30から受信したルータ80のアドレスを所定の管理データテーブルに記憶して登録する(ステップ3)。一方、利用者1は、ユーザ端末装置10を操作してWEBブラウザのアプリケーションを起動し、基地局52又は小型基地局35を介して、WEB中継サーバ62又は53に予め設定された所定URLにアクセスし、利用者識別情報(UID)及びパスワードを入力する(ステップ4、5)。ユーザ端末装置10は、利用者1が入力した利用者識別情報及びパスワードとユーザ端末装置10の端末識別情報としての製造番号とを含む認証情報を、WEB中継サーバ62(又は53)に送信する(ステップ6)。WEB中継サーバ62(又は53)は、ユーザ端末装置10から受信した認証情報をセキュリティ情報管理装置30に転送する(ステップ7)。セキュリティ情報管理装置30は、WEB中継サーバから転送されてきた認証情報に基づいて利用者1について認証処理を実行し、認証が正常に完了したら、その認証結果を、WEB中継サーバを介してユーザ端末装置10に送信する(ステップ8〜10)。ユーザ端末装置10は、セキュリティ情報管理装置30から受信した認証結果を必要に応じて表示することができる(ステップ11)。
【0058】
ここで、上記利用者1の認証が正常に完了した場合、セキュリティ情報管理装置30は、利用者1のユーザ端末装置10の製造番号を、利用者識別情報(UID)及びパスワードとともに所定のメッセージストアに保存し、その保存した製造番号を用いて認証処理を行い、利用者1による次回以降の利用者識別情報(UID)の入力を省略しパスワードのみを入力するようにしてもよい。そして、所定回数(例えば3回)以上連続してパスワードの入力を間違えた場合に、該当する利用者識別情報(UID)及び製造番号のペアを破棄し、再度、利用者識別情報(UID)及びパスワードの入力による認証処理を行うようにしてもよい。
【0059】
図26は、図24のセキュリティ監視システムにおいてユーザ端末装置10からセキュリティ情報管理装置30にアクセスして建物20のセキュリティ情報を取得するときの処理の一例を示すシーケンス図である。図26において、利用者1は、ユーザ端末装置10を操作してWEBブラウザのアプリケーションを起動し、基地局52又は小型基地局35を介して、WEB中継サーバ62又は53に予め設定された所定URLにアクセスし、所定の認証処理の後、建物20のセキュリティ情報の一覧取得要求を送信する(ステップ1〜3)。WEB中継サーバ62(又は53)は、ユーザ端末装置10から受信した一覧取得要求をセキュリティ情報管理装置30に転送する(ステップ4)。セキュリティ情報管理装置30は、WEB中継サーバから転送されてきた一覧取得要求に基づいて、各セキュリティ検知装置41〜44に、現在のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを送信する(ステップ5)。各セキュリティ検知装置41〜44はそれぞれ、窓21などの対応するセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知し、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ6)。セキュリティ情報管理装置30は、当該装置内の記憶装置に保存されているセキュリティ情報のデータベースにおいて、上記セキュリティ情報を送信してきたセキュリティ対象に対応するレコードを上記受信したセキュリティ情報で更新する(ステップ7)。また、セキュリティ情報管理装置30は、上記一覧取得要求に対する応答として、上記セキュリティ情報の一覧可能なデータを、WEB中継サーバを介してユーザ端末装置10に送信する(ステップ8、9)。利用者1は、ユーザ端末装置10を操作しセキュリティ情報管理装置30から受信したセキュリティ情報を一覧表示することができる(ステップ10)。次に、利用者1がユーザ端末装置10を操作し、上記セキュリティ情報の一覧から詳細情報を希望する詳細表示対象を選択すると、ユーザ端末装置10は、利用者1によって選択されたセキュリティ情報の詳細情報を要求する取得要求を、WEB中継サーバを介してセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ11〜13)。セキュリティ情報管理装置30は、ユーザ端末装置10から受信した取得要求に対する応答として、当該取得要求で要求されたセキュリティ情報の個別詳細情報を、WEB中継サーバを介してユーザ端末装置10に送信する(ステップ14、15)。利用者1は、ユーザ端末装置10を操作しセキュリティ情報管理装置30から受信した指定のセキュリティ情報の詳細情報を表示することができる(ステップ16)。以上のように、利用者1は、建物20の内部及び外側のいずれにいる場合でも、建物20の最新のセキュリティ情報を表示したり、いずれかのセキュリティ情報の最新の詳細情報を表示したりすることができる。
【0060】
図27は、図24のセキュリティ監視システムにおける利用者1がユーザ端末装置10を持って建物20の外に出る外出時、セキュリティ状態変化時及び帰宅時の処理例を示すシーケンス図である。なお、図26の例と共通する処理については説明を省略する。図27において、セキュリティ情報管理装置30は、利用者1の所在センサ75のRSCP(Received Signal Code Power)を監視し、所在センサ75がZigBee(登録商標)のコーディネータ配下から見えなくなったこと、すなわち所在センサ75が建物20内の所定のZigBee通信可能エリアから消滅した圏外を検知した場合、利用者1が外出したと判断し、建物20のセキュリティの警戒モードを開始する(ステップ1、2)。次に、セキュリティ情報管理装置30は、各セキュリティ検知装置41〜44に、現在のセキュリティ状態を問い合わせる状態問い合わせを送信する(ステップ3)。各セキュリティ検知装置41〜44はそれぞれ、窓21などの対応するセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知し、その検知結果を含むセキュリティ情報をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ4)。セキュリティ情報管理装置30は、前述と同様にセキュリティ情報の更新を行うとともに、各セキュリティ検知装置41〜44から受信したセキュリティ情報を取得することができる情報取得先情報である所定のURLを含むメールを、メールサーバ51又は61を介して、ユーザ端末装置10に予め設定されているメールアドレス宛に送信する(ステップ5〜7)。利用者1は、外出時に、上記メールに含まれる所定のURLにアクセスし、前述の図26の場合と同様に、建物20の最新のセキュリティ情報を取得し、建物20の最新のセキュリティ情報を一覧表示したり、いずれかのセキュリティ情報の最新の詳細情報を表示したりすることができる(ステップ8)。
【0061】
また、図27において、セキュリティ検知装置41〜44のいずれかが、建物20における窓21等のセキュリティ監視対象のセキュリティ状態の変化を検知すると、その検知結果をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ9、10)。セキュリティ情報管理装置30は、前述と同様にセキュリティ情報の更新を行い、警戒モードを解除しないで所定時間(例えば30秒)経過すると、建物20の最新のセキュリティ情報を取得可能な情報取得先情報である所定のURLを含むメールを、メールサーバ51又は61を介して、ユーザ端末装置10に予め設定されているメールアドレス宛に送信する(ステップ11〜14)。利用者1は、外出先であっても、上記メールに含まれる所定のURLにアクセスし、前述の図26の場合と同様に、上記セキュリティ状態が変化した旨のセキュリティ情報を含む建物20の最新のセキュリティ情報を取得し、建物20の最新のセキュリティ情報を一覧表示したり、いずれかのセキュリティ情報の最新の詳細情報を表示したりすることができる(ステップ15)。
【0062】
また、図27において、セキュリティ情報管理装置30は、利用者1の所在センサ75のRSCP(Received Signal Code Power)を監視し、所在センサ75がZigBee(登録商標)のコーディネータ配下に見えるようになったこと、すなわち所在センサ75が建物20内の所定のZigBee通信可能エリアから消滅した圏外を検知した場合、利用者1が外出先から帰宅したと判断し、建物20のセキュリティの警戒モードを解除する(ステップ16、17)。
【0063】
図28は、図24のセキュリティ監視システムの警戒モード動作中の処理例を示すシーケンス図である。図28において、利用者1が外出してセキュリティ情報管理装置30が警戒モードで動作しているときに、カメラ装置25が玄関周辺で動体を検知すると、その検知結果をセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ1〜3)。セキュリティ情報管理装置30は、カメラ装置25から受信した動体検知の検知結果に基づいて、照明付きの撮影を指示する撮影指示の制御コマンドをカメラ装置25に送信する(ステップ4)。カメラ装置25は、セキュリティ情報管理装置30から受信した制御コマンドに基づいて、照明をオンして玄関の周辺を撮影する(ステップ5、6)。その後、照明をオフし、その写真の画像データをセキュリティ情報管理装置30に送信する(ステップ7、8)。セキュリティ情報管理装置30は、カメラ装置25から受信した写真の画像データを保存し、その画像データを取得可能な取得先情報であるURLを含むメールを、メールサーバ51又は61を介して、ユーザ端末装置10に予め設定されているメールアドレス宛に送信する(ステップ9〜11)。利用者1は、外出先であっても、上記メールに含まれる所定のURLにアクセスし、前述の図26の場合のセキュリティ情報取得と同様に上記画像データを取得し、その画像データにより、上記動体が検知された玄関の写真を表示して確認することができる(ステップ12)。なお、上記画像データを取得可能な取得先情報であるURLを含むメールをユーザ端末装置10に送信する処理を行わずに、上記画像データを含む画像ファイルをメールに添付してユーザ端末装置10に直接送信するようにしてもよい。
【0064】
なお、ユーザ端末装置10へのセキュリティ情報の提供は、セキュリティ情報管理装置30からのPush型の配信技術によりユーザ端末装置10に配信してもよいし、前述のAjax技術によりユーザ端末装置10に配信するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、セキュリティ検知装置が、窓施錠検知装置41、ドア施錠検知装置42、シャッター施錠検知装置43、電源オン/オフ検知装置44の場合について説明したが、本発明は、建物20で火災が発生したときの煙を検知する煙検知装置等の他のセキュリティ検知装置を設けた場合にも適用できる。
また、上記実施形態において、セキュリティ情報管理装置30は、LANの無線アクセスポイントとして使用されLANの通信を中継する無線ルータ装置であってもよいし、ケーブルテレビ放送を受信するセットトップボックスと兼用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図。
【図2】同セキュリティ監視システムにおけるセキュリティ情報管理装置及びセキュリティ検知装置の一構成例を示すブロック図。
【図3】ユーザ端末装置の一構成例を示す外観図。
【図4】ユーザ端末装置のハードウェア構成の一例を示す概略構成図。
【図5】アプリケーションの登録及び選択実行ができるように構成したユーザ端末装置におけるソフトウェア構造の一例を示す説明図。
【図6】(a)は窓施錠検知装置の内部構造の一例を示す部分断面図。(b)は同窓施錠検知装置の側面図。
【図7】(a)及び(b)はそれぞれ窓のクレセント錠に取り付けられた窓施錠検知装置の様子を示す説明図。
【図8】(a)及び(b)はそれぞれ玄関ドアの把手のサムターンに取り付けられたドア施錠検知装置の様子を示す説明図。
【図9】(a)及び(b)はそれぞれ電源オン/オフ検知装置の一構成例を示す回路ブロック図。
【図10】セキュリティ監視システムの初期設定手順の一例を示すフローチャート。
【図11】セキュリティ情報管理装置によるセキュリティ検知装置の自動検知結果の画面の一例を示す説明図。
【図12】建物におけるセキュリティ監視対象のセキュリティ状態が変化したときのセキュリティ情報管理装置のセキュリティ情報の更新処理の一例を示すシーケンス図。
【図13】ユーザ端末装置で表示可能なセキュリティ情報の一覧表示の一例を示す説明図。
【図14】ユーザ端末装置で表示可能なセキュリティ情報の一覧表示の他の例を示す説明図。
【図15】建物におけるセキュリティ監視対象のセキュリティ状態が変化したときのセキュリティ情報管理装置のセキュリティ情報の更新処理の他の例を示すシーケンス図。
【図16】利用者の外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の一例を示すシーケンス図。
【図17】利用者の外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の他の例を示すシーケンス図。
【図18】利用者の外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の更に他の例を示すシーケンス図。
【図19】利用者の外出時におけるセキュリティ情報の通知処理の更に他の例を示すシーケンス図。
【図20】本発明の他の実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図。
【図21】図21のセキュリティ監視システムにおける利用者の外出時のセキュリティ情報の通知処理の一例を示すシーケンス図。
【図22】本発明の更に他の実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図。
【図23】図22のセキュリティ監視システムにおける利用者の外出中や就寝中などの警戒モード動作時の写真通知処理の一例を示すシーケンス図。
【図24】本発明の更に他の実施形態に係るセキュリティ監視システムの概要を示す説明図。
【図25】図24のセキュリティ監視システムにおいてユーザ端末装置からセキュリティ情報管理装置のセキュリティ管理のWEBページにログインするときの処理の一例を示すシーケンス図。
【図26】図24のセキュリティ監視システムにおいてユーザ端末装置からセキュリティ情報管理装置にアクセスして建物のセキュリティ情報を取得するときの処理の一例を示すシーケンス図。
【図27】図24のセキュリティ監視システムにおける利用者の外出時、セキュリティ状態変化時及び帰宅時の処理例を示すシーケンス図。
【図28】図24のセキュリティ監視システムの警戒モード動作中の処理例を示すシーケンス図。
【符号の説明】
【0066】
1 利用者
10 ユーザ端末装置
20 建物
21 窓
22 玄関ドア
23 シャッター
24 エアコン
30 セキュリティ情報管理装置(小型基地局)
35 小型基地局
41〜44 セキュリティ検知装置
50 移動体通信網
51 メールサーバ
52 基地局
60 インターネット
61 メールサーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物のセキュリティを監視するセキュリティ監視システムであって、
携帯型の情報通信端末と、
前記建物におけるセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知する検知手段と該検知手段で検知した検知結果を含むセキュリティ情報を送信するセキュリティ情報送信手段とを有する少なくとも一つのセキュリティ検知装置と、
前記セキュリティ検知装置から前記セキュリティ情報を受信するセキュリティ情報受信手段を有するセキュリティ情報管理装置と、を備え、
前記セキュリティ情報管理装置は、
前記情報通信端末が前記建物の外に移動したことが検知されたとき又は前記情報通信端末を所持した利用者が前記建物の外に移動したことが検知されたとき、前記建物におけるセキュリティ監視対象のセキュリティ情報を前記セキュリティ検知装置から受信して取得するセキュリティ情報取得手段と、
通信ネットワークを介して前記情報通信端末に、前記セキュリティ情報取得手段で取得したセキュリティ情報を送信するセキュリティ情報送信手段と、を備えたことを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項2】
請求項1のセキュリティ監視システムにおいて、
前記セキュリティ情報管理装置は、
前記建物のエリアと同程度に設定された狭域の移動体通信エリアにおいて前記情報通信端末との間で無線通信可能に構成され該情報通信端末と外部の通信ネットワークとの通信を中継する通信中継手段と、
前記狭域の移動体通信エリアにおける前記情報通信端末との通信により該情報通信端末が該狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことを検知する圏外検知手段と、を更に備え、
前記情報通信端末は、前記建物の外側にある広域の移動体通信エリアにおいて前記外部の通信ネットワークと通信可能に構成され、
前記セキュリティ情報管理装置の前記セキュリティ情報送信手段は、前記圏外検知手段により前記情報通信端末が前記狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことが検知されたとき、前記最新のセキュリティ情報を取得し、前記外部の通信ネットワークを介して前記広域の移動体通信エリアに在圏する前記情報通信端末に該最新のセキュリティ情報を送信することを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項3】
請求項1のセキュリティ監視システムにおいて、
前記セキュリティ情報管理装置は、
前記建物のエリアと同程度に設定された狭域の移動体通信エリアにおいて前記情報通信端末との間で無線通信可能に構成され該情報通信端末と外部の通信ネットワークとの通信を中継する通信中継手段と、
前記情報通信端末から前記外部の通信ネットワークを介して、前記セキュリティ情報を要求する取得要求を受信する取得要求受信手段と、を更に備え、
前記情報通信端末は、
前記建物の外側にある前記広域の移動体通信エリアにおいて前記外部の通信ネットワークと通信するための通信手段と、
前記セキュリティ情報管理装置との通信により該情報通信端末が前記狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことを検知する圏外検知手段と、
前記圏外検知手段により該情報通信端末が前記狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことが検知されたとき、前記最新のセキュリティ情報を要求する取得要求を、前記外部の通信ネットワークを介して前記セキュリティ情報管理装置に送信する取得要求送信手段と、を更に備え、
前記セキュリティ情報管理装置の前記セキュリティ情報送信手段は、前記情報通信端末から受信した前記取得要求に基づいて前記最新のセキュリティ情報を取得して前記情報通信端末に送信することを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項4】
請求項1のセキュリティ監視システムにおいて、
前記建物内のエリアと同程度の通信可能エリアにおいて近距離無線通信により前記セキュリティ情報管理装置と通信することができ前記情報通信端末の利用者が外出時に所持可能な近距離無線通信装置を更に備え、
前記セキュリティ情報管理装置は、
前記通信可能エリアにおいて前記近距離無線通信より前記近距離無線通信装置と通信するための近距離無線通信手段と、
前記通信可能エリアにおける前記近距離無線通信装置からの電波の強度に基づいて前記近距離無線通信装置が前記通信可能エリアの圏内から圏外へ移動したことを検知する圏外検知手段と、を更に備え、
前記セキュリティ情報管理装置の前記セキュリティ情報送信手段は、前記圏外検知手段により前記近距離無線通信装置が前記通信可能エリアの圏内から圏外へ移動したことが検知されたとき、前記最新のセキュリティ情報を取得して前記情報通信端末に送信することを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかのセキュリティ監視システムにおいて、
前記最新のセキュリティ情報は、前記セキュリティ情報管理装置から前記通信ネットワーク上のサーバを介して前記情報通信端末に送信されることを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかのセキュリティ監視システムにおいて、
前記情報通信端末は、前記セキュリティ情報管理装置から取得した前記セキュリティ情報を一覧表示する表示手段を有することを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかのセキュリティ監視システムにおいて、
前記少なくとも一つのセキュリティ検知装置は、前記建物の窓の施錠の有無を検知する窓施錠検知装置、前記建物のシャッターの施錠の有無を検知するシャッター施錠検知装置及び前記建物の出入口にあるドアの施錠の有無を検知するドア施錠検知装置の少なくとも一つを含むことを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項8】
請求項7のセキュリティ監視システムにおいて、
前記窓施錠検知装置は、重力の向きを検知可能な加速度センサを有し前記窓の施錠レバーに取り付けられ、
前記ドア施錠検知装置は、重力の向きを検知可能な加速度センサを有し前記ドアの施錠レバーに取り付けられていることを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかのセキュリティ監視システムにおいて、
前記少なくとも一つのセキュリティ検知装置は、前記建物にある電気機器の電源のオン/オフを検知する電源オン/オフ検知装置を含むことを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項10】
請求項9のセキュリティ監視システムにおいて、
前記セキュリティ情報管理装置は、前記電気機器の電源のオン/オフをリモート制御するための制御コマンドを、通信ネットワークを介して受信したとき、該制御コマンドを前記電源オン/オフ検知装置に送信し、
前記電源オン/オフ検知装置は、前記セキュリティ情報管理装置から受信した前記制御コマンドに基づいて前記電気機器の電源のオン/オフを制御することを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれかのセキュリティ監視システムにおいて、
前記セキュリティ情報管理装置は、
前記セキュリティ情報の該情報通信端末への通知を伴わない在宅時の通常監視モードと、該セキュリティ情報の該情報通信端末への通知を伴う外出時の警戒監視モードとを実行可能に構成され、
前記情報通信端末の利用者の外出が検知されたときに前記在宅時の通常監視モードから前記外出時の警戒監視モードに切り換え、前記外出をしていた利用者が前記建物内に戻ったことが検知されたときに前記外出時の警戒監視モードから前記在宅時の通常監視モードに切り換える監視モード切り換え手段を、更に備えたことを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれかのセキュリティ監視システムにおいて、
前記セキュリティ検知装置でセキュリティ状態を検知している前記セキュリティ監視対象の少なくとも一箇所の様子を撮影可能な撮像装置を更に備え、
前記セキュリティ情報管理装置は、
前記撮像装置と通信する手段と、
前記セキュリティ監視対象の異常を示すセキュリティ情報を前記セキュリティ検知装置から受信したとき、そのセキュリティ監視対象の撮影画像のデータを含むセキュリティ情報を前記撮像装置から受信して取得する画像取得手段と、
前記撮像装置から取得した前記セキュリティ監視対象の撮影画像のデータを前記情報通信端末に送信する画像送信手段と、を更に備えたことを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項13】
請求項2又は3のセキュリティ監視システムにおいて、
前記通信中継手段を備える前記セキュリティ情報管理装置は、移動体通信ネットワークにおける広域通信エリアである通常の移動体通信のセルよりも狭い狭域通信エリアで移動体通信端末と無線通信可能な小型の基地局、又はLAN(Local Area Network)の無線アクセスポイントとして使用され当該LANの通信を中継する無線ルータ装置であることを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項1】
建物のセキュリティを監視するセキュリティ監視システムであって、
携帯型の情報通信端末と、
前記建物におけるセキュリティ監視対象のセキュリティ状態を検知する検知手段と該検知手段で検知した検知結果を含むセキュリティ情報を送信するセキュリティ情報送信手段とを有する少なくとも一つのセキュリティ検知装置と、
前記セキュリティ検知装置から前記セキュリティ情報を受信するセキュリティ情報受信手段を有するセキュリティ情報管理装置と、を備え、
前記セキュリティ情報管理装置は、
前記情報通信端末が前記建物の外に移動したことが検知されたとき又は前記情報通信端末を所持した利用者が前記建物の外に移動したことが検知されたとき、前記建物におけるセキュリティ監視対象のセキュリティ情報を前記セキュリティ検知装置から受信して取得するセキュリティ情報取得手段と、
通信ネットワークを介して前記情報通信端末に、前記セキュリティ情報取得手段で取得したセキュリティ情報を送信するセキュリティ情報送信手段と、を備えたことを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項2】
請求項1のセキュリティ監視システムにおいて、
前記セキュリティ情報管理装置は、
前記建物のエリアと同程度に設定された狭域の移動体通信エリアにおいて前記情報通信端末との間で無線通信可能に構成され該情報通信端末と外部の通信ネットワークとの通信を中継する通信中継手段と、
前記狭域の移動体通信エリアにおける前記情報通信端末との通信により該情報通信端末が該狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことを検知する圏外検知手段と、を更に備え、
前記情報通信端末は、前記建物の外側にある広域の移動体通信エリアにおいて前記外部の通信ネットワークと通信可能に構成され、
前記セキュリティ情報管理装置の前記セキュリティ情報送信手段は、前記圏外検知手段により前記情報通信端末が前記狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことが検知されたとき、前記最新のセキュリティ情報を取得し、前記外部の通信ネットワークを介して前記広域の移動体通信エリアに在圏する前記情報通信端末に該最新のセキュリティ情報を送信することを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項3】
請求項1のセキュリティ監視システムにおいて、
前記セキュリティ情報管理装置は、
前記建物のエリアと同程度に設定された狭域の移動体通信エリアにおいて前記情報通信端末との間で無線通信可能に構成され該情報通信端末と外部の通信ネットワークとの通信を中継する通信中継手段と、
前記情報通信端末から前記外部の通信ネットワークを介して、前記セキュリティ情報を要求する取得要求を受信する取得要求受信手段と、を更に備え、
前記情報通信端末は、
前記建物の外側にある前記広域の移動体通信エリアにおいて前記外部の通信ネットワークと通信するための通信手段と、
前記セキュリティ情報管理装置との通信により該情報通信端末が前記狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことを検知する圏外検知手段と、
前記圏外検知手段により該情報通信端末が前記狭域の移動体通信エリアの圏内から圏外へ移動したことが検知されたとき、前記最新のセキュリティ情報を要求する取得要求を、前記外部の通信ネットワークを介して前記セキュリティ情報管理装置に送信する取得要求送信手段と、を更に備え、
前記セキュリティ情報管理装置の前記セキュリティ情報送信手段は、前記情報通信端末から受信した前記取得要求に基づいて前記最新のセキュリティ情報を取得して前記情報通信端末に送信することを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項4】
請求項1のセキュリティ監視システムにおいて、
前記建物内のエリアと同程度の通信可能エリアにおいて近距離無線通信により前記セキュリティ情報管理装置と通信することができ前記情報通信端末の利用者が外出時に所持可能な近距離無線通信装置を更に備え、
前記セキュリティ情報管理装置は、
前記通信可能エリアにおいて前記近距離無線通信より前記近距離無線通信装置と通信するための近距離無線通信手段と、
前記通信可能エリアにおける前記近距離無線通信装置からの電波の強度に基づいて前記近距離無線通信装置が前記通信可能エリアの圏内から圏外へ移動したことを検知する圏外検知手段と、を更に備え、
前記セキュリティ情報管理装置の前記セキュリティ情報送信手段は、前記圏外検知手段により前記近距離無線通信装置が前記通信可能エリアの圏内から圏外へ移動したことが検知されたとき、前記最新のセキュリティ情報を取得して前記情報通信端末に送信することを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかのセキュリティ監視システムにおいて、
前記最新のセキュリティ情報は、前記セキュリティ情報管理装置から前記通信ネットワーク上のサーバを介して前記情報通信端末に送信されることを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかのセキュリティ監視システムにおいて、
前記情報通信端末は、前記セキュリティ情報管理装置から取得した前記セキュリティ情報を一覧表示する表示手段を有することを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかのセキュリティ監視システムにおいて、
前記少なくとも一つのセキュリティ検知装置は、前記建物の窓の施錠の有無を検知する窓施錠検知装置、前記建物のシャッターの施錠の有無を検知するシャッター施錠検知装置及び前記建物の出入口にあるドアの施錠の有無を検知するドア施錠検知装置の少なくとも一つを含むことを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項8】
請求項7のセキュリティ監視システムにおいて、
前記窓施錠検知装置は、重力の向きを検知可能な加速度センサを有し前記窓の施錠レバーに取り付けられ、
前記ドア施錠検知装置は、重力の向きを検知可能な加速度センサを有し前記ドアの施錠レバーに取り付けられていることを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかのセキュリティ監視システムにおいて、
前記少なくとも一つのセキュリティ検知装置は、前記建物にある電気機器の電源のオン/オフを検知する電源オン/オフ検知装置を含むことを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項10】
請求項9のセキュリティ監視システムにおいて、
前記セキュリティ情報管理装置は、前記電気機器の電源のオン/オフをリモート制御するための制御コマンドを、通信ネットワークを介して受信したとき、該制御コマンドを前記電源オン/オフ検知装置に送信し、
前記電源オン/オフ検知装置は、前記セキュリティ情報管理装置から受信した前記制御コマンドに基づいて前記電気機器の電源のオン/オフを制御することを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれかのセキュリティ監視システムにおいて、
前記セキュリティ情報管理装置は、
前記セキュリティ情報の該情報通信端末への通知を伴わない在宅時の通常監視モードと、該セキュリティ情報の該情報通信端末への通知を伴う外出時の警戒監視モードとを実行可能に構成され、
前記情報通信端末の利用者の外出が検知されたときに前記在宅時の通常監視モードから前記外出時の警戒監視モードに切り換え、前記外出をしていた利用者が前記建物内に戻ったことが検知されたときに前記外出時の警戒監視モードから前記在宅時の通常監視モードに切り換える監視モード切り換え手段を、更に備えたことを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれかのセキュリティ監視システムにおいて、
前記セキュリティ検知装置でセキュリティ状態を検知している前記セキュリティ監視対象の少なくとも一箇所の様子を撮影可能な撮像装置を更に備え、
前記セキュリティ情報管理装置は、
前記撮像装置と通信する手段と、
前記セキュリティ監視対象の異常を示すセキュリティ情報を前記セキュリティ検知装置から受信したとき、そのセキュリティ監視対象の撮影画像のデータを含むセキュリティ情報を前記撮像装置から受信して取得する画像取得手段と、
前記撮像装置から取得した前記セキュリティ監視対象の撮影画像のデータを前記情報通信端末に送信する画像送信手段と、を更に備えたことを特徴とするセキュリティ監視システム。
【請求項13】
請求項2又は3のセキュリティ監視システムにおいて、
前記通信中継手段を備える前記セキュリティ情報管理装置は、移動体通信ネットワークにおける広域通信エリアである通常の移動体通信のセルよりも狭い狭域通信エリアで移動体通信端末と無線通信可能な小型の基地局、又はLAN(Local Area Network)の無線アクセスポイントとして使用され当該LANの通信を中継する無線ルータ装置であることを特徴とするセキュリティ監視システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公開番号】特開2010−108415(P2010−108415A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−282327(P2008−282327)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【出願人】(501440684)ソフトバンクモバイル株式会社 (654)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【出願人】(501440684)ソフトバンクモバイル株式会社 (654)
【Fターム(参考)】
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