説明

セラミック基板の金属化方法

【課題】熱伝導性が高く、電気特性に優れ、信頼度が高く、結合力が強固で、製造コストを低減させることができるセラミック基板の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、セラミック基板1の金属化方法を提供するものである。セラミック基板1は、無機物であり、電気的極性を有さないため、金属との接合が非常に困難である。従って、めっきの製造工程を利用し、先ず、セラミック基板1を洗浄し、マイクロエッチングにより、セラミック基板1の表面に粗面化処理を行う。次に、セラミック基板1の表面にナノレベルのSiを含む界面活性剤2を塗布し、電気的極性を有さないセラミック基板1の表面に、負極の電気的極性を発生させる。次に、めっき工程を通じてナノ界面活性剤2上に厚さが薄く、セラミックと接合させやすい正帯電の第1の金属層3を析出させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミック基板の金属化方法に関し、特に、粗面化処理されたセラミック基板の表面にナノ界面活性剤を塗布することにより、本来、電気的極性を有さないセラミック基板の表面に正極または負極の電気的極性を発生させ、電気めっき工程を通じてナノ界面活性剤を有するセラミック基板上に厚さの薄い第1の金属層を析出させ、市場の需要を満たすセラミック基板を提供するセラミック基板の金属化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の急速な発展および人類の生活品質に対するさらなる追及に伴い、多くの製品に対する要求は、極めて厳格になっており、その要求を満たすために、新たに開発された材料を使用することが必要となっている。現在のICパッケージ(例えば、携帯電話、小型ノートパソコンなどの電子素子)の製造技術においては、伝送効率のさらなる向上および体積のさらなる小型化が求められ、業界では、それらの要求を満たすための研究に多くの研究費が投入された。数年に渡る研究の結果、セラミック材料を使用したセラミック基板が発明された。セラミック基板は、絶縁性、化学的安定性、耐熱性、電磁特性に優れ、高硬度であり、耐摩耗性が高いことから、従来の基板より遥かに優れた効果を達成することができる。そのため、現在、セラミック基板が使用される頻度は、益々高まっている。従来のセラミック基板上の配線層は、熱圧着により、金属材料層がセラミック基板上に強固に付着されて形成される。しかし、金属材料層をセラミック基板上に付着させるには、厚さの厚い金属材料層を使用しなければならない上、接合面に酸化銅(CuO)が形成しやすいため、熱抵抗が高いという欠点が存在する。また、反対に、金属材料層の厚さが薄すぎる場合、熱圧着の過程において、金属材料層に亀裂が発生するため、製品の品質が低下する上、製造コストが高くなるという欠点が存在する。
【0003】
従って、如何にして従来のセラミック基板の問題および欠点を解決するかは、当該業界に従事する関連メーカーの研究課題であった。
【0004】
本発明の発明者は、上述の従来技術の欠点に鑑み、関連資料を収集し、当該業界における長年の経験に基づき、幾度もの試作および修正を行った結果、ついに本発明のセラミック基板の金属化方法を案出した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の第1の目的は、セラミック基板(例えば、AIN/A1203/LTTCなど)が無機物であり、電気的極性を有さず、金属との接合が非常に難しいため、めっきの製造工程を利用し、先ず、セラミック基板を洗浄し、マイクロエッチングを行うことにより、セラミック基板の表面に粗面化処理を行い、次に、ナノレベルのSiを含む界面活性剤をセラミック基板の表面に塗布し、電気的極性を有さないセラミック基板の表面に負極の電気的極性を発生させ、めっき工程を通じてナノ界面活性剤上に厚さが薄く、セラミックと接合させやすい正帯電の第1の金属層(例えば、Si/Ni/Crなどの単体金属、或いは、Fe/Co、Fe/Co/Niなどの合金)を析出し、正極と負極の吸引作用を利用した電気めっき工程を通じてセラミック基板上に厚さの薄い第1の金属層を結合させることにより、製造コストを有効に低減し、生産効率を向上させ、市場の要求を満たすセラミック基板を提供することができるセラミック基板の金属化方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、セラミック基板にすでにめっきされた第1の金属層上に、めっき工程を通じて少なくとも1層以上の第2の金属層を結合し、セラミック基板上の金属材料の厚さを増大し、セラミック基板の第1の金属層上に様々な厚さの金属材料を結合させることができるため、ユーザの要求に合わせて形態を選択し、市場の要求を満たすセラミック基板を提供することができる上、金属材料が限定されないため、多くの金属材料を選択することができ、上述のめっきは、真空めっき、蒸着めっき、スパッタリングまたは電気めっきであるため安価であり、熱伝導性、通電性に優れ、信頼性が高く、結合力が強固であり、製造コストを有効に低減させることができるセラミック基板を提供することができるセラミック基板の金属化方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するため、請求項1の発明は、セラミック基板上に厚さの薄い金属材料をめっきする方法であり、(A)セラミック基板を洗浄し、エッチングにより、セラミック基板の表面に粗面化処理を行うステップと、(B)粗面化処理された後のセラミック基板の表面に、負帯電のナノ界面活性剤を塗布することにより、ナノ界面活性剤をセラミック基板と第1の金属層との間の媒介物とするステップと、(C)めっき工程を通じて負帯電のナノ界面活性剤上に正帯電の第1の金属層を連結し、セラミック基板上に第1の金属層を結合するステップと、を含むことを特徴とするセラミック基板の金属化方法である。
【0007】
請求項2の発明は、第1の金属層上に、少なくとも1層以上の第2の金属層をめっきし、第2の金属層上に、ドライフィルムを被覆して線路をエッチングし、さらに、第2の金属層上に少なくとも1層以上の金属材料をめっきするステップをさらに含むことを特徴とする請求項1記載のセラミック基板の金属化方法である。
【0008】
請求項3の発明は、エッチングは、マイクロエッチングにより、セラミック基板の表面に粗面化処理を行うものであることを特徴とする請求項1記載のセラミック基板の金属化方法である。
【0009】
請求項4の発明は、セラミック基板は、純水により洗浄され、純水は、蒸留水であることを特徴とする請求項1記載のセラミック基板の金属化方法である。
【0010】
請求項5の発明は、ナノ界面活性剤は、Siを含むナノ界面活性剤であることを特徴とする請求項1記載のセラミック基板の金属化方法である。
【0011】
請求項6の発明は、第1の金属層の好適な厚さは、0.01μm〜1μmであることを特徴とする請求項1記載のセラミック基板の金属化方法である。
【0012】
請求項7の発明は、第1の金属層は、シリコンニッケルクロム合金(Si/Ni/Cr)、鉄コバルト合金(Fe/Co)または鉄コバルトニッケル合金(Fe/Co/Ni)などの合金であることを特徴とする請求項1記載のセラミック基板の金属化方法である。
【0013】
請求項8の発明は、セラミック基板上に厚さの薄い金属材料をめっきする方法であり、(A)セラミック基板を洗浄し、エッチングにより、セラミック基板の表面に粗面化処理を行うステップと、(B)粗面化処理された後のセラミック基板の表面に、正帯電のナノ界面活性剤を塗布することにより、ナノ界面活性剤をセラミック基板と第1の金属層との間の媒介物とするステップと、(C)めっき工程を通じて正帯電のナノ界面活性剤上に負帯電の第1の金属層を連結し、セラミック基板上に第1の金属層を結合するステップと、を含むことを特徴とするセラミック基板の金属化方法である。
【0014】
請求項9の発明は、第1の金属層上に、少なくとも1層以上の第2の金属層をめっきし、第2の金属層上に、ドライフィルムを被覆して線路をエッチングし、さらに、第2の金属層上に少なくとも1層以上の金属材料をめっきするステップをさらに含むことを特徴とする請求項8記載のセラミック基板の金属化方法である。
【0015】
請求項10の発明は、エッチングは、マイクロエッチングにより、セラミック基板の表面に粗面化処理を行うものであることを特徴とする請求項8記載のセラミック基板の金属化方法である。
【0016】
請求項11の発明は、セラミック基板は、純水により洗浄され、純水は、蒸留水であることを特徴とする請求項8記載のセラミック基板の金属化方法である。
【0017】
請求項12の発明は、ナノ界面活性剤は、Siを含むナノ界面活性剤であることを特徴とする請求項8記載のセラミック基板の金属化方法である。
【0018】
請求項13の発明は、第1の金属層の好適な厚さは、0.01μm〜1μmであることを特徴とする請求項8記載のセラミック基板の金属化方法である。
【0019】
請求項14の発明は、第1の金属層は、シリコンニッケルクロム合金(Si/Ni/Cr)、鉄コバルト合金(Fe/Co)または鉄コバルトニッケル合金(Fe/Co/Ni)などの合金であることを特徴とする請求項8記載のセラミック基板の金属化方法である。
【発明の効果】
【0020】
(1)セラミック基板の表面にナノ界面活性剤を塗布することにより、めっき工程を通じてナノ界面活性剤上に厚さの薄い第1の金属層を析出させることができ、市場の要求を満たすセラミック基板を提供することができる。
(2)セラミック基板の表面にナノ界面活性剤を塗布することにより、めっき工程を通じてセラミック基板上に特定の金属に限定されない第1の金属層を結合させることができ、めっきは、真空めっき、化学蒸着、スパッタリングまたは電気めっきなどの一般的で安価なめっき方式であるため、多くの方式を選択でき、コストを低減させることができる。
(3)めっき工程を通じてセラミック基板上に第1の金属層を結合させ、さらに、第1の金属層上に少なくとも1層以上の第2の金属層をめっきさせることができ、第1の金属層および第2の金属層は、単体金属または合金とすることができるため、金属材料が限定されることなく、金属材料の選択性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の構成を示す流れ図である。
【図2】本発明のステップを示す流れ図である。
【図3】本発明の製造工程を示す断面図である。
【図4】本発明の製造工程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の目的、特徴および効果を示す実施形態を図面に沿って詳細に説明する。
【0023】
図1〜図4を同時に参照する。図1は、本発明の構成を示す流れ図である。図2は、本発明のステップを示す流れ図である。図3は、本発明の製造工程を示す断面図である。図4は、本発明の製造工程を示す断面図である。図1〜図4から分かるように、本発明のセラミック基板の金属化方法は、以下に示すステップを含む。
【0024】
(100)セラミック基板1を洗浄し、マイクロエッチングにより、セラミック基板1の表面に粗面化処理を行う。
(101)セラミック基板1の表面にナノ界面活性剤2を塗布し、セラミック基板1の表面を改質する。
(102)めっき工程を通じてナノ界面活性剤2上に第1の金属層3を結合する。
(103)めっき工程を通じて第1の金属層3上に少なくとも1層以上の第2の金属層4を結合する。
(104)第2の金属層4上にドライフィルム5を貼り付ける。
(105)エッチングにより、線路部分以外のドライフィルム5、第1の金属層3および第2の金属層4を除去する。
(106)線路部分の第2の金属層4上にニッケルおよび金/銀を順番にめっきし、回路基板が完成する。
【0025】
本発明の第1の目的において述べたように、セラミック基板1は、無機質であり、電気的極性を有さないため、上述の製造工程において、先ず、セラミック基板1を純水(例えば、蒸留水、濾過された純水など)で洗浄し、マイクロエッチングにより、セラミック基板1の表面に粗面化処理を行うことにより、セラミック基板1の表面と金属材料との結合力を増大させる。また、Siを含むナノ界面活性剤2をセラミック基板1の表面に塗布することにより、セラミック基板1の表面を改質し、セラミック基板1の表面に分子膜を形成し、表面張力および毛細管吸引力を低減させる。それと共に、ナノ界面活性剤2がセラミック基板1を透過して湿潤させることにより、後続の加工過程において、セラミック基板1の表面に気泡が発生するのを防止する。また、Siを含むナノ界面活性剤2がセラミック基板1を有機化し、無機陽イオンが活性化されることを通じてセラミック基板の表面に生成されたSiOの表面を負電荷から正電荷に変換し、その後、Siを含むナノレベルの陰イオンの界面活性剤が吸着し、セラミック基板1が改質される。
【0026】
上述の有機化の実施例を以下に示す。
【0027】
(化1)
2SiOH+2Ca2+→2SiOCa+2H
2SiOCa+2e→2〔SiOCa・e
(有機改質反応)
【0028】
このように、セラミック基板1上にマイナスイオンを帯びたナノ界面活性剤2が形成され、正帯電の第1の金属層3が吸引される。即ち、正極と負極の吸引作用が発生することにより、ナノ界面活性剤2をセラミック基板1と第1の金属層3とを連結させる媒介物とすることができる。ナノ界面活性剤2は、セラミック基板1および第1の金属層3をそれぞれ吸引する。上述のめっきは、真空めっき、化学蒸着、スパッタリングまたは電気めっきなどの一般的で安価なめっき方式であり、第1の金属層3の金属材料は、限定されることなく、セラミック基板1の表面上に結合させることができる。
【0029】
めっきを行うとき、改質後のセラミック基板1に直流または高周波の電界を形成し、希ガスに電離を発生させて放電プラズマを発生させ、電離に発生したイオンと電子とを高速で衝突させ、金属分子膜を析出させることにより、第1の金属層3を形成することができる。或いは、電気めっきの原理により、第1の金属層3をセラミック基板1上にめっきすることができる。これにより、セラミック基板1の表面に厚さの薄い第1の金属層3が析出される。第1の金属層3の厚さは、0.01μm〜1μmが好ましい。第1の金属層3は、シリコンニッケルクロム合金(Si/Ni/Cr)、鉄コバルト合金(Fe/Co)または鉄コバルトニッケル合金(Fe/Co/Ni)などの合金とすることができる。
【0030】
上述のセラミック基板1上のナノ界面活性剤2は、負帯電のナノ界面活性剤2とすることができ、正帯電の第1の金属層3を吸引する。或いは、ナノ界面活性剤2は、正帯電のナノ界面活性剤2とすることができ、負帯電の金属材料を吸引する。即ち、ナノ界面活性剤2と第1の金属層3に正極と負極の電気的極性をそれぞれ発生させる。ここで、ナノ界面活性剤2をセラミック基板1と第1の金属層3との間の媒介物とすればよく、上述の説明は、本発明の特許請求の範囲を限定するものではなく、他の変更または修飾も本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【0031】
また、セラミック基板1に厚さの薄い第1の金属層3を結合した後、めっき工程を通じて第1の金属層3上に第2の金属層4(例えば、銅などの単体金属または合金)を結合させることができる。これにより、セラミック基板1上の金属材料の厚さを増大させ、金属材料をさらに強固にすることができる。このように、セラミック基板1上に様々な厚さの金属材料を結合させることにより、ユーザの要求を満たし、市場の要求を満たすセラミック基板を提供することができる。また、金属材料は、限定されず、単体金属または合金とすることができるため、材料の選択性を高めることができる。また、上述のめっきは、真空めっき、化学蒸着、スパッタリングまたは電気めっきとすることができ、高価なめっき方式を使用する必要がないため、製造工程を簡単で迅速に行うことができ、製造コストを有効に低減させることができる。
【0032】
上述の第2の金属層4上には、ドライフィルム5を貼り付けることができる。ドライフィルム5は、光重合性樹脂であり、線路が設けられたフォトマスクが位置決めおよび貼合され、露光装置により、真空工程、押圧工程および紫外線照射が行われる。紫外線照射により、ドライフィルムに光重合反応が起こるが、フォトマスクにより、紫外線は、線路部分に照射されないため、線路部分には、光重合反応が起こらない。従って、現像液により、光重合反応が起きていないドライフィルム5、第1の金属層3および第2の金属層4の部分をエッチングすることができ、物理的および化学的な剥離により、線路を出現させる。また、第2の金属層4の材料は、銅であるため、熱伝導性および放熱効果に優れる。また、第2の金属層4上に残留したドライフィルム5を除去した後、第2の金属層4上に、ニッケルおよび金を順番にめっきする。金は、パラジウムまたは銀でもよい。金/銀により、高周波に対応することができる。また、ニッケルは、第2の金属層4の銅が金に遷移するのを防止することができる。
【0033】
上述の本発明のセラミック基板の金属化方法を実際に使用するとき、以下の効果を達成することができる。
(1)セラミック基板1の表面にナノ界面活性剤2を塗布することにより、めっき工程を通じてナノ界面活性剤2上に厚さの薄い第1の金属層3を析出させることができ、市場の要求を満たすセラミック基板を提供することができる。
(2)セラミック基板1の表面にナノ界面活性剤2を塗布することにより、めっき工程を通じてセラミック基板1上に特定の金属に限定されない第1の金属層3を結合させることができ、めっきは、真空めっき、化学蒸着、スパッタリングまたは電気めっきなどの一般的で安価なめっき方式であるため、多くの方式を選択でき、コストを低減させることができる。
(3)めっき工程を通じてセラミック基板1上に第1の金属層3を結合させ、さらに、第1の金属層3上に少なくとも1層以上の第2の金属層4をめっきさせることができ、第1の金属層3および第2の金属層4は、単体金属または合金とすることができるため、金属材料が限定されることなく、金属材料の選択性が高い。
【0034】
本発明は、主に、セラミック基板1の表面にナノ界面活性剤2を塗布することにより、電気的極性を有さないセラミック基板1の表面に正極または負極の電気的極性を発生させ、めっき工程を通じてナノ界面活性剤2上に厚さの薄い第1の金属層3を析出させるものである。これにより、市場の要求を満たすセラミック基板を提供することができる。
【0035】
以上の説明は、本発明の好適な実施例を示したものであり、本発明の特許請求の範囲を制限するものではなく、本発明の明細書および図面を運用した簡易な修飾および同等効果の変更は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【0036】
上述のように、本発明のセラミック基板の金属化方法は、確実にその効果および目的を達成できる。本発明は、高い実用性を有する発明であり、特許出願要件に符合する。
【符号の説明】
【0037】
1 セラミック基板
2 ナノ界面活性剤
3 第1の金属層
4 第2の金属層
5 ドライフィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミック基板上に厚さの薄い金属材料をめっきする方法であり、
(A)セラミック基板を洗浄し、エッチングにより、セラミック基板の表面に粗面化処理を行うステップと、
(B)粗面化処理された後の前記セラミック基板の表面に、負帯電のナノ界面活性剤を塗布することにより、前記ナノ界面活性剤を前記セラミック基板と第1の金属層との間の媒介物とするステップと、
(C)めっき工程を通じて前記負帯電のナノ界面活性剤上に正帯電の第1の金属層を連結し、前記セラミック基板上に第1の金属層を結合するステップと、を含むことを特徴とするセラミック基板の金属化方法。
【請求項2】
前記第1の金属層上に、少なくとも1層以上の第2の金属層をめっきし、前記第2の金属層上に、ドライフィルムを被覆して線路をエッチングし、さらに、前記第2の金属層上に少なくとも1層以上の金属材料をめっきするステップをさらに含むことを特徴とする請求項1記載のセラミック基板の金属化方法。
【請求項3】
前記エッチングは、マイクロエッチングにより、前記セラミック基板の表面に粗面化処理を行うものであることを特徴とする請求項1記載のセラミック基板の金属化方法。
【請求項4】
前記セラミック基板は、純水により洗浄され、前記純水は、蒸留水であることを特徴とする請求項1記載のセラミック基板の金属化方法。
【請求項5】
前記ナノ界面活性剤は、Siを含むナノ界面活性剤であることを特徴とする請求項1記載のセラミック基板の金属化方法。
【請求項6】
前記第1の金属層の好適な厚さは、0.01μm〜1μmであることを特徴とする請求項1記載のセラミック基板の金属化方法。
【請求項7】
前記第1の金属層は、シリコンニッケルクロム合金(Si/Ni/Cr)、鉄コバルト合金(Fe/Co)または鉄コバルトニッケル合金(Fe/Co/Ni)などの合金であることを特徴とする請求項1記載のセラミック基板の金属化方法。
【請求項8】
セラミック基板上に厚さの薄い金属材料をめっきする方法であり、
(A)セラミック基板を洗浄し、エッチングにより、セラミック基板の表面に粗面化処理を行うステップと、
(B)粗面化処理された後の前記セラミック基板の表面に、正帯電のナノ界面活性剤を塗布することにより、前記ナノ界面活性剤を前記セラミック基板と第1の金属層との間の媒介物とするステップと、
(C)めっき工程を通じて前記正帯電のナノ界面活性剤上に負帯電の第1の金属層を連結し、前記セラミック基板上に第1の金属層を結合するステップと、を含むことを特徴とするセラミック基板の金属化方法。
【請求項9】
前記第1の金属層上に、少なくとも1層以上の第2の金属層をめっきし、前記第2の金属層上に、ドライフィルムを被覆して線路をエッチングし、さらに、前記第2の金属層上に少なくとも1層以上の金属材料をめっきするステップをさらに含むことを特徴とする請求項8記載のセラミック基板の金属化方法。
【請求項10】
前記エッチングは、マイクロエッチングにより、前記セラミック基板の表面に粗面化処理を行うものであることを特徴とする請求項8記載のセラミック基板の金属化方法。
【請求項11】
前記セラミック基板は、純水により洗浄され、前記純水は、蒸留水であることを特徴とする請求項8記載のセラミック基板の金属化方法。
【請求項12】
前記ナノ界面活性剤は、Siを含むナノ界面活性剤であることを特徴とする請求項8記載のセラミック基板の金属化方法。
【請求項13】
前記第1の金属層の好適な厚さは、0.01μm〜1μmであることを特徴とする請求項8記載のセラミック基板の金属化方法。
【請求項14】
前記第1の金属層は、シリコンニッケルクロム合金(Si/Ni/Cr)、鉄コバルト合金(Fe/Co)または鉄コバルトニッケル合金(Fe/Co/Ni)などの合金であることを特徴とする請求項8記載のセラミック基板の金属化方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−226104(P2010−226104A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−58854(P2010−58854)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【出願人】(510073073)禾伸堂企業股▲ふん▼有限公司 (3)
【Fターム(参考)】