説明

タイマ機能付き電子機器

【課題】オンタイマ機能を備えたテレビ受信機やラジオ受信機のような電子機器において、電子機器が長期間操作されない場合、ユーザが不在であると判断し、オンタイマ機能を無効にして電子機器をオンさせず、無駄な電力消費を抑制する。
【解決手段】オンタイマ機能及びオフタイマ機能を備えたタイマ機能付き電子機器は、操作部9またはリモコン10の操作キーを操作したことを検出する操作検出手段と、操作検出手段が所定期間に亘り操作部9またはリモコン10が操作されなかったことを検出した場合にオンタイマ機能を無効にする手段を有する。ユーザが不在であると判断する際の所定期間は、ユーザが設定画面から適宜の値に設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイマ機能を備えた電子機器に関し、さらに詳しくは、オンタイマ機能を備えた映像・音響機器、情報機器等からなる電子機器のユーザが長期間に亘り不在等の場合にタイマ機能を制御して、省エネ及び利便性の向上を図り、また防犯性の向上を図るタイマ機能を備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
映像・音響機器、情報機器等の電子機器にオンタイマ機能やオフタイマ機能を搭載することが行われている。オンタイマ機能とは、時刻または現在からの時間を指定することによって、指定された時刻または指定された時間が経過したときに、機器の電源を自動的にオンさせる機能を意味し、オフタイマ機能とは、時刻または現在からの時間を指定することによって、指定された時刻または指定された時間が経過したときに、機器の電源を自動的にオフさせる機能を意味する。
【0003】
従来のオンタイマ機能は、例えばテレビ受信機やラジオ受信機のような映像・音響機器を目覚しのように使用するのが一般的で、ユーザが設定した時刻になると自動的に電源オン状態とし、設定した一定時間後に電源オフ状態に戻るようになっている。このため、オンタイマ機能を有効にしたまま長期間の旅行にでたりして不在になった場合にも、電子機器が毎日一定時間電源オン状態になり、無駄な電力を消費してしまうことになる。
【0004】
また、ユーザがオンタイマ機能を有効にして、例えば記録再生装置と連動して予約録画をするような場合、オンタイマ機能が動作する毎に番組が全て記録されてしまうので、記録媒体の残容量がなくなってしまい、本来録画したい番組がタイマ録画できなくなってしまう。
【0005】
また、人が不在の住宅において住宅内からラジオ受信機やテレビ受信機等からの音声や夜間に照明光が住宅外に若干漏れていると、その住宅には人がいるかのように見せかけることができ、防犯上有効であることが知られている。そこで、人が不在の期間中、ラジオ受信機やテレビ受信機等を電源オンとして不在でないように見せかけようとする場合がある。このような場合、長期間に亘り連続してラジオ受信機やテレビ受信機等を電源オンとしておくことは、省エネの観点から好ましいことではなく、また在宅であることが疑われる原因にもなりかねない。
【0006】
また、特許文献1には、省エネの観点から、テレビジョン信号記録再生装置等において、電源をオンさせたまま無操作状態がある一定時間継続された場合自動的に電源をオフし、省電力モードに入る記録再生装置が開示され、この記録再生装置は、電源のオン・オフを制御する手段と電源オン時の表示部の明るさを変化させる手段としてのシステムコントロール回路を備え、映像信号モニター、再生、記録、予約録画等箇々に最適な省電力モードを設定する手段を設けた構成で、バックライトの電源をユーザが意図的にオフしなくても、それぞれの動作状態に最適な省電力モードを得るために、自動的にバックライトの電源を制御したり、電子機器の電源をオフできるものである。
【特許文献1】特開2000−36143号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前記したような状況のもとになされたもので、オンタイマ機能を備えたテレビ受信機、ラジオ受信機、情報処理装置のような電子機器において、電子機器が長期間操作されない状態を検出した場合、その状態をユーザが不在であると判断し、オンタイマ機能を無効にして電子機器をオンさせず、無駄な電力消費を抑制することを目的とする。
【0008】
また、電子機器が放送番組等の記録再生装置であって、オンタイマ機能で設定した時間帯の放送番組を記録する場合に、ユーザが過去に何度も予約したことがある番組については重要番組とみなして、必ず記録を行うことを目的とする。
【0009】
また、夜間において住宅内における人(ユーザ)の存在・不存在を自動的に検出し、人の存在・不存在に応じたタイマ機能の制御を行いタイマ機能の利便性を図ることを目的とする。また、不在中にあたかも人がいるかのように見せかけて住宅の防犯性の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の技術手段は、オンタイマ機能を備えたタイマ機能付き電子機器において、該電子機器の操作キーまたはリモコンの操作キーを操作したことを検出する操作検出手段と、該操作検出手段が所定期間に亘り前記操作キーが操作されなかったことを検出した場合に前記オンタイマ機能を無効にする手段を有することを特徴とする。
【0011】
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段のタイマ機能付き電子機器において、放送番組を受信する手段及び同一の番組の予約回数をカウントする手段を有し、前記オンタイマ機能を無効にする手段は、前記予約回数が所定値以上の番組については前記オンタイマ機能を無効にしないことを特徴とする。
【0012】
本発明の第3の技術手段は、第1または第2の技術手段のタイマ機能付き電子機器において、前記オンタイマ機能による電源オン回数をカウントする手段を有し、前記電源オン回数が所定値に達した時点で、前記オンタイマ機能を無効とし、前記操作検出手段により前記操作キーが操作される毎に前記電源オン回数を初期化することを特徴とする。
【0013】
本発明の第4の技術手段は、オンタイマ機能を備えたタイマ機能付き電子機器において、夜間所定の時間帯に照明が点灯したことを検出する照明検出手段と、該照明検出手段によって前記照明が点灯したことを検出した場合に翌日の前記オンタイマ機能を有効にする手段を有することを特徴とする。
【0014】
本発明の第5の技術手段は、第4の技術手段のタイマ機能付き電子機器において、前記照明検出手段は照明の明るさの変化を検出する光センサからなり、前記照明検出手段が所定値以上の明るさの変化を検出した場合に翌日の前記オンタイマ機能を有効にし、所定値以上の明るさの変化を検出しなかった場合に前記オンタイマ機能を無効にすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、オンタイマ機能を備えたテレビ受信機やラジオ受信機のような電子機器において、機器本体やリモコンの操作キーが操作されないまま何日かオンタイマ機能が動作したという時点で、長期間電子機器が使用されない状態にありユーザが不在であると判断されると、オンタイマ機能を禁止することにより、以降の無駄な電力消費を抑制することが可能になる。
【0016】
また、電子機器が放送番組等の記録再生装置である場合に、同一の番組の予約回数をカウントする手段を有し、予約回数が所定値以上の番組については重要番組とみなし、オンタイマ機能を無効にしないので、本来記録したい番組については記録することに失敗することがない。
【0017】
また、オンタイマ機能による電源オン回数をカウントする手段を有し、電源オン回数が所定値に達した時点で、オンタイマ機能を無効とするので、人が不在の期間を簡単な構成で判定することができ、長期間の不在と判断された以降は、毎日一定時間電源オン状態とすることがなくなり、電力を無駄に消費してしまうことがない。また、人の不在が解消したことを簡単な構成で判定し、自動的にもとの状態に復帰することができる。
【0018】
また、夜間所定の時間帯に照明が点灯したことを検出する照明検出手段を有し、照明が点灯したことを検出した場合に翌日のオンタイマ機能を有効にするので、夜間に明るさが変化しないという時点で、翌朝の目覚しは不要とみなし、オンタイマ機能を一時的に禁止することにより、無駄な電力消費を抑制することが可能になる。
【0019】
また、照明検出手段は照明の明るさの変化を検出するので、夜間人が存在することをより正確に判断することができ、人が存在する場合オンタイマ機能を自動的に有効にし、人が存在しない場合オンタイマ機能を自動的に無効にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明はオンタイマ機能を備えたテレビ受信機やラジオ受信機等のような電子機器において、電子機器が長期間操作されない状態を検出した場合、その状態をユーザが不在であると判断し、オンタイマ機能を無効にして電子機器をオンさせず、無駄な電力消費を抑制することを目的とし、そのため、オンタイマ機能を備えたタイマ機能付き電子機器は、機器本体またはリモコンの操作キーを操作したことを検出する操作検出手段と、該操作検出手段が所定期間に亘り前記操作キーが操作されなかったことを検出した場合に前記オンタイマ機能を無効にする手段を有する。
【0021】
また、夜間において住宅内における人の存在・不存在を検出し、人の存在・不存在に応じたタイマ機能の制御を行いタイマ機能の利便性を図ることを目的とし、そのため、オンタイマ機能を備えたタイマ機能付き電子機器は、夜間所定の時間帯に照明が点灯したことを検出する照明検出手段と、該照明検出手段によって前記照明が点灯したことを検出した場合に翌日の前記オンタイマ機能を有効にする手段を有する。
以下、本発明を図1〜図5に示す実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0022】
図1は、実施例1のテレビ受信装置を示すブロック図である。
本発明のオンタイマ機能を備えたタイマ機能付き電子機器としては、テレビ受信装置、ラジオ受信装置、記録再生装置等の映像・音響機器、パソコン等の情報機器等が対象となるが、ここではテレビ受信装置を例にして説明する。
図1に示すテレビ受信装置は、放送電波を受信するアンテナ1、アンテナ1が受信した放送電波から希望のチャンネルを選択するチューナ2、合成映像信号を取り出し、映像信号、音声信号、同期信号を分離し適宜の信号処理を行う映像信号処理部3、映像信号を液晶表示装置等に表示させる映像出力部4、液晶表示装置等の表示装置5、映像信号処理部3で分離した音声信号を増幅する音声出力部6、スピーカ7を有する。
【0023】
また、テレビ受信装置の電源オン・オフ、チャンネル切換、音量調整、番組予約等の操作や各種設定を行う操作部9、操作部9と同様の操作、設定を行うリモコン10、リモコンからの赤外線信号を受信するリモコン受信部11、テレビ受信装置の各種設定を記憶しておくメモリ12がマイコン8に接続されている。また、マイコン8にはテレビ受信装置の電源オン・オフを制御する電源制御部13、オンタイマ機能やオフタイマ機能を管理する際のタイマ14、テレビ受信装置の状況や周囲の状況を把握し検出する各種のセンサ15が接続されている。
【0024】
実施例1のテレビ受信装置は、オンタイマ機能及びオフタイマ機能を備えている。オンタイマ用の設定時刻、オフタイマ用の設定時刻は、RAM等の書き換え可能なメモリ12の所定のエリアに記憶されている。オンタイマ用の設定時刻は、指定された時刻に代えて指定された時間が経過したときとすることもでき、オフタイマ用の設定時刻は、指定された時間が経過したときとすることもできる。
【0025】
ユーザは、操作部9やリモコン10の操作キーを操作して、テレビ受信装置の電源をオンにするオンタイマ機能の時刻を設定し、電源オンになったときに受信する放送チャンネル及び番組を選択し、また必要であれば電源をオフにするオフタイマ機能の時刻を設定して予約する。
【0026】
図2は、オンタイマ機能、オフタイマ機能の設定において、時刻を設定する際に表示される画面である。
テレビ受信装置の表示装置5に表示される設定項目選択画面から、オンタイマ、オフタイマ機能設定を選択し、図2に示すオンタイマ、オフタイマ機能設定画面のオンタイマ設定時刻欄、オフタイマ設定時刻欄に操作部9またはリモコン10の数字キーを用いて所望の時刻を入力する。
【0027】
タイマ14の時刻が、オンタイマ、オフタイマ機能設定画面で設定した時刻になると、マイコン8によって電源制御部13が制御され、テレビ受信装置の電源がオンになり、同じく設定された放送チャンネル及び番組がチューナ2によって選択受信される。チューナ2によって選択受信された映像信号は映像信号処理部3に送られ、映像信号処理部3によって選択されたテレビ放送の映像信号が映像出力部4で増幅され液晶表示装置等からなる表示装置5に表示され、映像信号処理部3で分離された音声信号は音声出力部6で増幅されてスピーカ7から音声出力される。
【0028】
実施例1のタイマ機能付き電子機器においては、テレビ受信装置の操作部9にある操作キーまたはリモコン10にある操作キーを操作したことを検出する操作検出装置を有する。この操作検出装置は、操作部9やリモコン10を操作することにより発生する制御信号を検出してテレビ受信装置が操作されたものとしている。したがって、何日間か継続して操作部9にあるキーまたはリモコン10にあるキーが操作されない状態が続けば、ユーザが長期間存在しないものとみなす。その住宅に人(ユーザ)が存在しないとみなされると、テレビ受信装置の電源をオンとする必要はなく、消費電力の無駄にもなるので、オンタイマ機能を無効にして、それ以降はテレビ受信装置の電源をオンにせず、無駄な電力消費を抑制する。
【0029】
図3は、省エネ機能(1)を設定する際に表示される画面である。
テレビ受信装置の表示装置5に表示される設定項目選択画面から、省エネ機能設定(1)を選択し、図3に示す省エネ機能設定(1)画面の不在期間日数欄に操作部9またはリモコン10の数字キーを用いて所望の日数を入力する。図3に示す例は、ユーザの不在期間が7日連続すると、それ以降はオンタイマ機能を無効にして、テレビ受信装置の電源をオンとすることがない。
【0030】
一般にテレビ受信装置等の電子機器においては、電子機器全体への電源供給をオン・オフする主電源スイッチとリモコン受信部11等の最小限の部分以外への電源供給をオン・オフするスタンバイスイッチとが設けられている。本発明のオンタイマ機能、オフタイマ機能によって制御される電源スイッチは、主電源スイッチ、スタンバイスイッチのいずれにも適用することができるが、ここでは、オンタイマ機能、オフタイマ機能によってスタンバイスイッチの動作を制御するものとしている。
【0031】
実施例1のタイマ機能付き電子機器においては、人が存在しないとみなされると、オンタイマ機能を無効にするので、オンタイマ機能で設定した時刻になってもテレビ受信装置のスタンバイスイッチがオンとなって電源がオンとなることがない。また、操作部9またはリモコン10にある操作キーが操作されると、オンタイマ機能、オフタイマ機能と無関係にスタンバイスイッチがオンとなってテレビ受信装置で放送番組を受信し視聴することができる。
【0032】
テレビ受信装置の操作部9またはリモコン10にある操作キーを操作したことを検出する操作検出装置は、前記したような制御信号を検出するのに代え、人の手により光線が遮断されたことを検出したり、操作キーが人の手により触れられたことを検出する等により直接検出するようにしてもよいし、またテレビ受信装置へ供給される電流の変化を検出したり、カメラを用いてユーザ映像を直接認識してユーザの存在・不存在を検出することもできる。
【実施例2】
【0033】
実施例2のタイマ機能付き電子機器は、電子機器が受信したテレビ放送の番組を記録・再生するVTR、DVD記録再生装置、HDD記録再生装置のような機器である例で、過去の一定期間を集計期間としてその期間内に、番組毎にユーザが予約した回数を記録しておき、予約回数が設定した所定数より多い場合、その番組は重要番組とみなして、オンタイマ機能を一時的にも無効にしないように制御する。ここで、ユーザが予約している番組の予約回数とは、予約している番組からそのタイトル名を抽出し、同一のタイトル名の番組が予約された回数をメモリに記録しておくことにより取得することができる。
【0034】
図4は、重要番組記録機能を設定する際に表示される画面である。
ユーザは、設定項目選択画面から、図4に示す重要番組記録機能を選択し、重要番組記録機能画面の集計期間欄及び重要番組とする予約回数欄に操作部9またはリモコン10の数字キーを用いて所望の数値を入力する。図4に示す例では、2005年7月1日から2005年8月31日の間に予約回数が5回以上の番組があれば、その番組を重要番組とみなして、必ず記録するようにしている。
【0035】
実施例2のタイマ機能付き電子機器において、同一のタイトル名の番組の予約回数が所定数より多いということは、そのタイトルの番組がユーザにとってかけがえがない番組である証であるので、その場合には、ユーザが長期間不在にする場合であってもオンタイマ機能を一時的にも無効にせず、その番組を記録媒体に記録するようにしている。
【実施例3】
【0036】
実施例3のタイマ機能付きテレビ受信装置においては、実施例1のタイマ機能付きテレビ受信装置の構成に加えて、テレビ受信装置の操作部9にある操作キーまたはリモコン10にある操作キーの操作を検出する装置と、オンタイマ機能に基づく電源オン回数をカウントする装置を有し、電源オン回数が設定された所定値に達したときユーザが不在とみなし、オンタイマ機能を一時的に無効とし、テレビ受信装置が電源オンとなることを防止する。そして、操作部9またはリモコン10にある操作キーが操作されたことを検出すると、電源オン回数を初期化する(0に戻す)ようにしている。
【0037】
図5は、省エネ機能(2)を設定する際に表示される画面である。
テレビ受信装置の表示装置5に表示される設定項目選択画面から、省エネ機能設定(2)を選択し、図5に示す省エネ機能設定(2)画面の電源オン回数欄に操作部9またはリモコン10の数字キーを用いて所望の回数を入力する。図5に示す例は、オンタイマ機能に基づく電源オン回数が連続して10回になると、それ以降はオンタイマ機能を無効にして、テレビ受信装置の電源をオンとすることがない。
【0038】
これにより、オンタイマ機能に基づく電源オン回数をカウントし、カウント値が所定値に達したか否かを判断するだけの簡単な構成で、ユーザが長期間不在か否かを判断することができ、不在の場合オンタイマ機能を無効にし無駄な電力消費を抑制する。また、オンタイマ機能が無効になっているとき、操作部9またはリモコン10にある操作キーの操作を検出する装置がそれらのキーが操作されたことを検出すると、ユーザが存在すると判断して、電源オン回数を初期化して0に戻し、オンタイマ機能を有効にする。
【実施例4】
【0039】
実施例4のタイマ機能付きテレビ受信装置は、夜間において住宅内における人の存在・不存在を自動的に検出するもので、そのために、夜間所定の時間帯に照明が点灯したことを検出する照明検出手段を有し、照明が点灯した場合、ユーザが存在するものとみなし、翌日のオンタイマ機能を有効にする。
【0040】
実施例4のタイマ機能付きテレビ受信装置では、照明検出手段としてフォトトランジスタやフォトダイオード等からなる光センサ15を用いて、夜間に照明が点灯されたことを検出する。照明が点灯されたことを検出するのに光センサを用い、所定値以上の明るさの変化を検出した場合に人が存在すると判断し、その場合には翌日の前記オンタイマ機能を有効にし、所定値以上の明るさの変化を検出しなかった場合に人が存在しないと判断し、オンタイマ機能を無効にする。これにより、夜間における人の存在・不存在をより高精度に検出することが可能になり、省エネを図りつつ、利便性の高いタイマ機能付き電子機器を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】実施例1のテレビ受信装置を示すブロック図である。
【図2】オンタイマ機能、オフタイマ機能の設定において、時刻を設定する際に表示される画面である。
【図3】省エネ機能(1)を設定する際に表示される画面である。
【図4】重要番組記録機能を設定する際に表示される画面である。
【図5】省エネ機能(2)を設定する際に表示される画面である。
【符号の説明】
【0042】
1…アンテナ、2…チューナ、3…映像信号処理部、4…映像出力部、5…表示装置、6…音声出力部、7…スピーカ、8…マイコン、9…操作部、10…リモコン、11…リモコン受信部、12…メモリ、13…電源制御部、14…タイマ、15…センサ。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンタイマ機能を備えたタイマ機能付き電子機器において、該電子機器の操作キーまたはリモコンの操作キーを操作したことを検出する操作検出手段と、該操作検出手段が所定期間に亘り前記操作キーが操作されなかったことを検出した場合に前記オンタイマ機能を無効にする手段を有することを特徴とするタイマ機能付き電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載のタイマ機能付き電子機器において、放送番組を受信する手段及び同一の番組の予約回数をカウントする手段を有し、前記オンタイマ機能を無効にする手段は、前記予約回数が所定値以上の番組については前記オンタイマ機能を無効にしないことを特徴とするタイマ機能付き電子機器。
【請求項3】
請求項1または2に記載のタイマ機能付き電子機器において、前記オンタイマ機能による電源オン回数をカウントする手段を有し、前記電源オン回数が所定値に達した時点で、前記オンタイマ機能を無効とし、前記操作検出手段により前記操作キーが操作される毎に前記電源オン回数を初期化することを特徴とするタイマ機能付き電子機器。
【請求項4】
オンタイマ機能を備えたタイマ機能付き電子機器において、夜間所定の時間帯に照明が点灯したことを検出する照明検出手段と、該照明検出手段によって前記照明が点灯したことを検出した場合に翌日の前記オンタイマ機能を有効にする手段を有することを特徴とするタイマ機能付き電子機器。
【請求項5】
請求項4に記載のタイマ機能付き電子機器において、前記照明検出手段は照明の明るさの変化を検出する光センサからなり、前記照明検出手段が所定値以上の明るさの変化を検出した場合に翌日の前記オンタイマ機能を有効にし、所定値以上の明るさの変化を検出しなかった場合に前記オンタイマ機能を無効にすることを特徴とするタイマ機能付き電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−60246(P2007−60246A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−242652(P2005−242652)
【出願日】平成17年8月24日(2005.8.24)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】