説明

タッチキーとこれを用いた電磁調理器

【課題】パネル部と金属製筐体との間の距離が変化しても、あるいはばらついても検知感度に変動のない安定したタッチキーを提供することを目的とする。
【解決手段】パネル部1と、パネル部1の裏面に設けた第1の電極部2と、第1の電極部2の対面側に第2の電極部3を有し、かつ第2の電極部3と反対面に第3の電極部4を有する電極基板部5と、第1と第2の電極部2、3とを電気的に接続する接続部6と、第2の電極部3に所定の周波数の電圧を印加する発振部7と、第2の電極部3の出力電圧を検知する検知部8とを有し、第3の電極部4をアース電位に接続した。これによって、第2の電極部3と電極基板部5、第3の電極部4で構成される容量値は一定で検知感度に変動のない安定したものとなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の機器、特に、フラットパネルを有する機器のフラットパネル部に設けるタッチキーとこれを用いた電磁調理器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のタッチキーとしては、例えば、図9に示すようなものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図9は、その構成を示しており、電気絶縁物のパネル部30の裏面に電極部31を設け、パネル部30の電極部31に対向する表面部を指32でタッチするよう構成する。発振部33は高周波電圧を発生し、この高周波電圧を、接触子34を介して電極部31に印加する。パネル部30の表面部の電極部31に対向する位置を指32で触れたとき、高周波電圧は電極部31、パネル部30、指32を通じてバイパスし、電極部31に現れる電圧は指32でタッチしないときの電圧より低下する。検知部35は、入力された高周波電圧を整流して直流電圧に変換し、電極部31にタッチしないときには高い直流電圧を、電極部31にタッチしたときには低下した直流電圧を得る。さらに、検知部35はこの直流電圧の差を演算し、差の値が所定値以上あるときタッチしたと判定するものである。
【0004】
図10に検知部35の電圧検知動作を示す。電圧V1はタッチしないときに得られた直流電圧、時刻t1でパネル部1の電極部2の対向する位置をタッチしたとき直流電圧V2が得られ、検知部35はV1−V2を演算し、この演算結果ΔVを得る。このΔVが所定値以上あるときタッチしたと判定するものである。
【0005】
図11には、このタッチキーを電磁調理器に組み込んだ例を示す。電磁調理器の金属製筐体36を台37に組み込んでいる。電極部31に設けた補助電極部31aに接触子34が接触する。接触子34は、発振部33、検知部35などを搭載したプリント基板部38に取付けられている。また、接触子34は一部曲げるなどの構造を持たせ、バネ製を有し、補助電極部31aに押し当てている。そして、図12に示すように、パネル部30の裏面から見た電極部31の面積が大きく、補助電極部31aの面積は小さく設定し、電極部31の上をタッチすれば大きな電圧差が得られ、補助電極部31aの上をタッチすれば小さな電圧差が得られるよう構成し、電極部31の上をタッチしたときのみタッチしたと判定するものである。このようにパネル部30にタッチキーを設けることにより、調理物を見ながら操作できるようになっている。
【特許文献1】特開2003−224459号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記従来の構成では、パネル部30と金属製筐体36との距離dが変化したとき検知感度が変わってしまう。すなわち、距離dが小さいとき、電極部31に印加された高周波電圧は金属製筐体36にもバイパスされ、パネル部30を指でタッチしても所定電圧の電圧降下が得られず検知感度が低下する。また、逆に距離dが大きいとき、検知感度は上がりパネル部30の所定位置から外れた場所をタッチしても、タッチしたと判定してしまうという課題があった。
【0007】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、パネル部と金属製筐体との間の距離が変化しても、あるいはばらついても検知感度に変動のない安定したタッチキーとこれを用いた電磁調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、本発明のタッチキーとこれを用いた電磁調理器は、電気絶縁物よりなるパネル部と、前記パネル部の裏面に設けた第1の電極部と、前記第1の電極部の対面側に第2の電極部を有し、かつ前記第2の電極部と反対面に第3の電極部を有する電極基板部と、前記第1の電極部と前記第2の電極部とを電気的に接続する接続部と、前記第2の電極部に所定の周波数の電圧を印加する発振部と、前記第2の電極部の出力電圧を検知する検知部とを有し、前記第3の電極部をアース電位に接続したものである。
【0009】
これによって、第1あるいは第2の電極部に印加される高周波電圧は、第2の電極部と電極基板部、第3の電極部で構成される容量値のみに影響されることとなり、第2の電極部と電極基板部、第3の電極部で構成される容量値は一定で、パネル部と金属製筐体との距離が変化しても、あるいはばらついても高周波電圧は影響されず、検知電圧は一定で検知感度に変動のない安定したものとなる。
【発明の効果】
【0010】
本発明のタッチキーとこれを用いた電磁調理器は、パネル部と金属製筐体との間の距離が変化しても、あるいはばらついても検知感度に変動のない安定したものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
第1の発明は、電気絶縁物よりなるパネル部と、前記パネル部の裏面に設けた第1の電極部と、前記第1の電極部の対面側に第2の電極部を有し、かつ前記第2の電極部と反対面に第3の電極部を有する電極基板部と、前記第1の電極部と前記第2の電極部とを電気的に接続する接続部と、前記第2の電極部に所定の周波数の電圧を印加する発振部と、前記第2の電極部の出力電圧を検知する検知部とを有し、前記第3の電極部をアース電位に接続したタッチキーとすることにより、第1あるいは第2の電極部に印加される高周波電圧は、第2の電極部と電極基板部、第3の電極部で構成される容量値のみに影響されることとなり、第2の電極部と電極基板部、第3の電極部で構成される容量値は一定で、パネル部と金属製筐体との距離が変化しても、あるいはばらついても高周波電圧は影響されず、検知電圧は一定で検知感度に変動のない安定したものとなる。
【0012】
第2の発明は、特に、第1の発明において、第2の電極部は、電極基板部を挟んで第3の電極部に対向する面積を第3の電極部に対向しない面積より大きく設定したことにより、第2の電極部に印加した高周波電圧が金属製筐体から受ける影響は小さくでき安定したタッチキーを実現できる。
【0013】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、接続部は電気的に導通する弾性体で構成したことにより、電極基板部をパネル部に押し付け、第1の電極部と第2の電極部の導通を確実にし、パネル部と金属製筐体との距離が変化しても感度の変化のない安定したタッチキーを実現できる。
【0014】
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、接続部は導電性ゴムで構成したことにより、第1の電極部と第2の電極部の導通を確実にし、パネル部と金属製筐体との距離が変化しても感度の変化のない安定したタッチキーを実現できる。
【0015】
第5の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、接続部は金属製バネで構成したことにより、第1の電極部と第2の電極部の導通を確実にし、パネル部と金属製筐体との距離が変化しても感度の変化のない安定したタッチキーを実現できる。
【0016】
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、金属製筐体と、この筐体に設けたバネとを備え、前記バネを第3の電極部に接触させ電極基板部をパネル部に押し付ける構成としたことにより、第3の電極部を確実にアース電位にし、かつ電極基板部をパネル部に押し付けることができ、パネル部と金属製筐体との距離が変化しても感度の変化のない安定したタッチキーを実現できる。
【0017】
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明におけるタッチキーを用いた電磁調理器とすることにより、調理物を見ながらパネル部表面で操作できる確実動作のタッチキー付き電磁調理器を実現できる。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0019】
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1におけるタッチキーを示すものである。
【0020】
図に示すように、本実施の形態におけるタッチキーは、ガラスなどの表面の平らな電気絶縁物よりなるパネル部1と、パネル部1の裏面に設けた第1の電極部2と、第1の電極部2の対面側に第2の電極部3を有し、かつ第2の電極部3と反対面に第3の電極部4を有する電極基板部5と、第1の電極部2と第2の電極部3とを電気的に接続する導電性の接続部6と、第2の電極部3に所定の周波数の電圧を印加する発振部7と、第2の電極部3の出力電圧を検知する検知部8とを有し、第3の電極部4をアース電位に接続しアース電位に保持するものである。
【0021】
そして、第2の電極部3に発振部7で発生させた高周波電圧を、接続部6を介して第1の電極部2に印加する。ここで、パネル部1の第1の電極部2に対向する表面部位置を指9で触れたとき、高周波電圧は第1の電極部2、パネル部1、指9を通じてバイパスし、第1の電極部2に現れる電圧は指9でタッチしないときの電圧より低下する。検知部8は、入力された高周波電圧を整流して直流電圧に変換し、第1の電極部2にタッチしないときには高い直流電圧を、第1の電極部2にタッチしたときには低下した直流電圧を得る。さらに、検知部8はこの直流電圧の差を演算し、差の値が所定値以上あるときタッチしたと判定するものである(背景技術と同じ)。
【0022】
図2は、このタッチキーを有する電磁調理器の金属製筐体11を台12に組み込んだ構成例を示す。電極基板部5には第2の電極部3とつながったパターン14を有し、このパターン14にコネクタ15が接続されている。このコネクタ15よりリード線16を介して発振部7や検知部8を搭載した電子回路搭載基板10に接続されている。また、電極基板部5の第3の電極部4は、アース電位に設定された金属製筐体11と金属製筐体11に設けたバネ13を介して接続され、アース電位に設定されている。したがって、第1の電極部2あるいは第2の電極部3に印加される高周波電圧は、第1の電極部2あるいは第2の電極部3と金属製筐体11とで構成される浮遊容量による影響は受けず、第2の電極部3と電極基板部5、第3の電極部4で構成される容量値のみに影響される。この第2の電極部3と電極基板部5、第3の電極部4で構成される容量値は一定で、パネル部1と金属製筐体11との距離dが変化しても高周波電圧は影響されず、検知電圧は一定で検知感度に変動のない安定したものとなる。
【0023】
このようにタッチキーを構成することで、電磁調理器などのパネル部1と金属製筐体11との間の距離が狭いところにも実装することができる。図3は、電極基板部5にタッチキーが3個搭載されている構成例を示している。
【0024】
第2の電極部3a、3b、3cはパターン14でコネクタ15に接続されている。この第2の電極部3a、3b、3cの電極基板部5を挟んで対向する位置に第3の電極部4が設けられている。金属製筐体11との浮遊容量の影響を小さくするためには、第2の電極部3a、3b、3cのそれぞれの面積に対し、第3の電極部4の面積を大きく設定し、かつ高周波電流をアースに取られ感度を落とさないようにするために、第2の電極部3a、3b、3cの面積を小さく設定している。
【0025】
以上のように、本実施の形態では、第2の電極部3と第3の電極部4を有する電極基板部5を設け、第3の電極部4をアースすることにより、安定確実に動作し、狭い場所にも組み込むことができるタッチキーを提供することができるものである。なお、第3の電極部4は、前記したように大きい方が金属製筐体11との浮遊容量の影響を受けにくく安定に動作するが、小さくして、場合によっては第2の電極部3の面積よりも小さくしてもよい。このとき、金属製筐体11との浮遊容量の影響が出てくるが、第3の電極部4の存在で浮遊容量の影響を軽減することができる。
【0026】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2におけるタッチキーを示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
【0027】
図に示すように、本実施の形態におけるタッチキーの第2の電極部3は、第3の電極部4の真上になく、ずらせて配置し、電極基板部5を挟んで第3の電極部4に対向する面積S2を、第3の電極部4に対向しない面積S1より大きく設定したものである。その他の構成は実施の形態1と同じである。
【0028】
このように、本実施の形態では、第2の電極部3と第3の電極部4の関係において、面積S2を面積S1より大きく設定したことにより、第2の電極部3に印加した高周波電圧が金属製筐体11から受ける影響は小さくでき安定したタッチキーを実現できる。すなわち、金属製筐体11との浮遊容量の影響を大きく軽減でき、第2の電極部3、第3の電極部4、あるいは電極基板部5などの設計余裕度を広げ、かつ安定動作のタッチキーが提供できるものである。
【0029】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3におけるタッチキーについて説明する。
【0030】
実施の形態1における第1の電極部2と第2の電極部3とを電気的に接続する接続部6は、第2の電極部3に印加された高周波電圧を確実に第1の電極部2に伝えなければならないため、電気的に導通するものでなければならない。しかしながら、伝えるのは高周波電圧であるため、直流抵抗は有していても使用周波数に対して低いインピーダンスであればよい。
【0031】
そこで、本実施の形態における接続部6は、導電性であり、しかも弾性体で構成しているものである。その他の構成は実施の形態1と同じである。
【0032】
このように、本実施の形態では、接続部6で電極基板部5をパネル部1に押し付け、第1の電極部2と第2の電極部3の導通を確実にし、パネル部1と金属製筐体11との距離が変化しても感度の変化のない安定したタッチキーを実現できる。
【0033】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4におけるタッチキーについて説明する。
【0034】
本実施の形態における接続部6は、導電性ゴムで構成しているものである。具体的には、図5に示すように、接続部6に用いた導電ゴムを電極基板部5の第2の電極部3に接着し、他端の第1の電極部2に接触する部分を押し付けられると曲がりやすく、例えば、先細で複数の山形状に加工することにより、第1の電極部2との接続を弾力によってより確実にしている。
【0035】
このように、本実施の形態では、接続部6を導電性ゴムで構成していることにより、第1の電極部2と第2の電極部3の導通を確実にし、パネル部1と金属製筐体11との距離が変化しても感度の変化のない安定したタッチキーを実現できる。
【0036】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5におけるタッチキーについて説明する。
【0037】
本実施の形態における接続部6は、図6、図7に示すように、金属製バネ6aで構成しているものである。具体的には、金属製バネ6aの基板部四隅を第2の電極部3にハンダ付け17している。
【0038】
このように、本実施の形態では、接続部6を金属製バネ6aで構成していることにより、第1の電極部2と第2の電極部3の導通を確実にし、パネル部1と金属製筐体11との距離が変化しても感度の変化のない安定したタッチキーを実現できる。特に、パネル部1の表面で調理する際に高温が加わっても何ら問題がなく、信頼性の高いタッチキーを提供できる。
【0039】
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6におけるタッチキーについて説明する。
【0040】
本実施の形態においては、実施の形態1で示した通り、金属製筐体11と、この筐体11に設けたバネ13とを備え、バネ13を第3の電極部4に接触させ電極基板部5をパネル部1に押し付ける構成としているものである。バネ13は金属製筐体11から直接きり起こし形成しているが、当然、他のバネ材でバネ13を形成し用いてもよい。さらに、バネ13を金属製筐体11と同一の部材で構成し、これを第3の電極部4に接触させ、第3の電極部4の電位をアース電位に設定しているが、電気的に非道通の素材でバネ13を構成すれば、第3の電極部4を別の配線などによりアース電位に設定すればよい。
【0041】
このように、本実施の形態では、バネ13を備えることにより、第3の電極部4を確実にアース電位にし、かつ電極基板部5をパネル部1に押し付けることができ、パネル部1と金属製筐体11との距離が変化しても感度の変化のない安定したタッチキーを実現できる。
【0042】
(実施の形態7)
図8は、本発明の実施の形態7における、タッチキーを用いた電磁調理器を示すものである。
【0043】
本実施の形態においては、電磁調理器18のプレート19上に、第1の電極部2の対向位置を示す部位であるタッチキー20、21を設け、調理物を見ながらタッチキー20、21を操作できるようにしている。プレート19には右と左に鍋などを置く表示部22、23があり、この表示部22、23の下部に加熱コイルがあり、加熱コイルから発生する高周波磁界により表示部22、23上の鍋などに誘導電流を流し加熱するものである。さらに、プレート19上には鍋などを直接加熱することができるヒータ24を設けている。
【0044】
この電磁調理器18は、調理台25に組み込み使用するもので、電磁調理器18の正面にはロースター26、表示部27、スイッチ28などがある。また、前述のタッチキー20、21は操作のしやすさから電磁調理器18の前面正面部上に設けてある。
【0045】
このように、本実施の形態では、各実施の形態1〜6におけるタッチキーを用いた電磁調理器とすることにより、調理物を見ながらパネル部表面で操作できる確実動作のタッチキー付き電磁調理器を実現できる。なお、タッチキーは小型で薄く構成できるため電磁調理器用に非常に有用である。
【産業上の利用可能性】
【0046】
以上のように、本発明にかかるタッチキーとこれを用いた電磁調理器は、パネル部と金属製筐体との間の距離が変化しても、あるいはばらついても検知感度に変動のない安定したものとなる。特に、タッチキーは電磁調理器への適用だけでなく、電子レンジなど家電機器あるいは各種の機器への用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施の形態1〜4、6におけるタッチキーのブロック図
【図2】同タッチキーを筐体に組み込んだ状態の断面図
【図3】同タッチキーの構成例を示す平面図
【図4】本発明の実施の形態2におけるタッチキーの電極基板部を示す平面図
【図5】本発明の実施の形態4におけるタッチキーの接続部を示す斜視図
【図6】本発明の実施の形態5におけるタッチキーの接続部を示す断面図
【図7】同タッチキーの接続部の平面図
【図8】本発明の実施の形態7における電磁調理器を示す斜視図
【図9】従来例のタッチキーのブロック図
【図10】同タッチキーの検知電圧波形図
【図11】同タッチキーを筐体に組み込んだ状態の断面図
【図12】同タッチキーの電極部の平面図
【符号の説明】
【0048】
1 パネル部
2 第1の電極部
3、3a、3b、3c 第2の電極部
4 第3の電極部
5 電極基板部
6 接続部
7 発振部
8 検知部
11 金属製筺体
13 バネ
18 電磁調理器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気絶縁物よりなるパネル部と、前記パネル部の裏面に設けた第1の電極部と、前記第1の電極部の対面側に第2の電極部を有し、かつ前記第2の電極部と反対面に第3の電極部を有する電極基板部と、前記第1の電極部と前記第2の電極部とを電気的に接続する接続部と、前記第2の電極部に所定の周波数の電圧を印加する発振部と、前記第2の電極部の出力電圧を検知する検知部とを有し、前記第3の電極部をアース電位に接続したタッチキー。
【請求項2】
第2の電極部は、電極基板部を挟んで第3の電極部に対向する面積を第3の電極部に対向しない面積より大きく設定した請求項1に記載のタッチキー。
【請求項3】
接続部は電気的に導通する弾性体で構成した請求項1または2に記載のタッチキー。
【請求項4】
接続部は導電性ゴムで構成した請求項1〜3のいずれか1項に記載のタッチキー。
【請求項5】
接続部は金属製バネで構成した請求項1〜3のいずれか1項に記載のタッチキー。
【請求項6】
金属製筐体と、この筐体に設けたバネとを備え、前記バネを第3の電極部に接触させ電極基板部をパネル部に押し付ける構成とした請求項1〜5のいずれか1項に記載のタッチキー。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載のタッチキーを用いた電磁調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−318735(P2006−318735A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−139539(P2005−139539)
【出願日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】