説明

ターボ機械サービス組立体

【課題】ターボ機械を実質的に分解することなく回転ブレードの検査及び補修を可能にするターボ機械サービス組立体を提供すること。
【解決手段】ターボ機械サービス組立体(12)を含むシステム(10)が提供される。ターボ機械サービス組立体(12)は、ターボ機械(22、25)の一部(16)と結合するように構成されたカバー(14)を含む。加えて、ターボ機械(22、25)は、ターボ機械(22、25)における流体流経路(64)に沿って流体流(62)を案内するように構成されたベーン(34)を含む。接続システム(50)が、ベーン(34)をカバー(14)と接続し、ターボ機械(22、25)の回転軸(58)に対して軸方向(52)、半径方向(54)及び円周方向(56)でカバー(14)に対するベーン(34)の移動を阻止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される主題は、ターボ機械に関する。より具体的には、本開示の主題は、回転ブレードを検査及び保守整備するためのサービス組立体を備えたターボ機械に関する。
【背景技術】
【0002】
このような部品及びタービンのような様々なターボ機械は回転ブレードを含む。例えば、ガスタービン又は蒸気タービンなどのタービンは、ロータに結合された複数の回転ブレードを含むことができる。同様に、圧縮機は、ロータに結合された複数の回転ブレードを含むことができる。ガスタービンエンジンは通常、圧縮機セクション、燃焼器セクション及びタービンセクションを含む。ターボ機械の各タイプにおいて、回転ブレードは、高温、高圧及び化学的浸食に曝される可能性がある。結果として、回転ブレードは、ターボ機械の運転中に損耗、酸化、亀裂及び他の劣化を受ける可能性がある。これらの理由から、ターボ機械は、より大きな損傷を受ける可能性を低減するために検査及びサービスが必要となる場合が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7677870号明細書
【発明の概要】
【0004】
本願出願当初の特許請求の範囲に記載された発明の幾つかの実施形態について要約する。これらの実施形態は、特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲を限定するものではなく、本発明の可能な形態を簡単にまとめたものである。実際、本発明は、以下に記載する実施形態と同様のものだけでなく、異なる様々な実施形態を包含する。
【0005】
第1の実施形態では、システムは、ターボ機械の一部と結合するように構成されたカバーを有するターボ機械サービス組立体を含む。サービス組立体はまた、ターボ機械における流体流経路に沿って流体流を案内するように構成されたベーンを含む。加えて、サービス組立体は、ベーンをカバーと接続する接続システムを含む。接続システムは、ターボ機械の回転軸に対して軸方向、半径方向及び円周方向でカバーに対するベーンの移動を阻止する。
【0006】
第2の実施形態では、システムは、ターボ機械の一部と結合するように構成されたカバーを有するターボ機械サービス組立体を含む。サービス組立体はまた、ターボ機械における流体流経路に沿って流体流を案内するように構成されたベーンを含む。加えて、サービス組立体は、ベーンをカバーと接続する接続システムを含む。接続システムは、回転システムを有し、ベーンは、該回転システムを介してカバーに対して回転する。
【0007】
第3の実施形態では、システムは、ターボ機械の一部と結合するように構成されたカバーを有するターボ機械サービス組立体を含む。サービス組立体はまた、ターボ機械における流体流経路に沿って流体流を案内するように構成されたベーンを含む。カバーは、流体流路に面するように構成された流体流れ面を有する。流体流れ面は、ターボ機械における少なくとも1つの回転ブレードと重なり合うように構成されている。
【0008】
本発明の上記その他の特徴、態様及び利点については、図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって理解を深めることができるであろう。図面を通して、同様の部材には同様の符号を付した。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】アクセスポートを覆って配置される取り外し可能アクセスカバーを備えたサービス組立体を有するタービンシステムの一実施形態のブロック図。
【図2】圧縮機段間及びタービン段間に配置されたサービス組立体を示す、図1のタービンシステムの一実施形態の部分側断面図。
【図3】タービンシステムのケーシングに沿ってアクセスポートを覆って配置された取り外し可能アクセスカバーを備えたサービス組立体の一実施形態を示す、図2の線3−3で示された図2のタービンシステムの部分平面図。
【図4】アクセスポートを覆って配置された取り外し可能アクセスカバーと、ベーンと、取り外し可能アクセスカバー及びベーン間の接続システムとを備えたサービス組立体の一実施形態を示す、図2の線4−4で囲まれた図2のタービンシステムの部分側断面図。
【図5】取り外し可能アクセスカバーとベーンとの間の接続システムの一実施形態を示す、図4の線5−5で囲まれた図4のサービス組立体の部分側断面図。
【図6】アクセスポートを覆って配置された取り外し可能アクセスカバーと、ベーンと、取り外し可能アクセスカバー及びベーン間の接続システムとを備えたサービス組立体の一実施形態を示す、図2の線4−4で囲まれた図2のタービンシステムの部分側断面図。
【図7】接続システム及び取り外し可能アクセスカバーのシールシステムの一実施形態を示す、図4の線7−7に沿ったサービス組立体の断面図。
【図8】接続システム及び取り外し可能アクセスカバーのシールシステムの一実施形態を示す、図4の線7−7に沿ったサービス組立体の断面図。
【図9】接続システム及び取り外し可能アクセスカバーのシールシステムの一実施形態を示す、図4の線9−9に沿ったサービス組立体の断面図。
【図10】取り外し可能アクセスカバーによって覆われたアクセスポートに隣接するブレード先端部に沿って損傷部(例えば、応力亀裂)を有する回転ブレードを示す、図4の線10−10で囲まれたサービス組立体の部分側断面図。
【図11】取り外し可能アクセスカバーをアクセスポートから取り外した後、損傷部からの補修部(例えば、除去)を有する回転ブレードを示す、図4の線10−10で囲まれたサービス組立体の部分側断面図。
【図12】アクセスポートにわたって配置される取り外し可能アクセスカバーと、回転ブレード36の段間に配置されるベーン34、並びに取り外し可能アクセスカバー14に対してベーン34の回転を可能にする接続システム50とを備えたサービス組立体の一実施形態を示す、図2の線4−4で囲まれた図2のタービンシステムの部分側断面図。
【図13】取り外し可能アクセスカバーとアクセスポートとの間のシールシステムの一実施形態を示す、図4の線10−10で囲まれたサービス組立体の部分断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の1以上の特定の実施形態について説明する。これらの実施形態を簡潔に説明するため、現実の実施に際してのあらゆる特徴について本明細書に記載しないこともある。実施化に向けての開発に際して、あらゆるエンジニアリング又は設計プロジェクトの場合と同様に、実施毎に異なる開発者の特定の目標(システム及び業務に関連した制約に従うことなど)を達成すべく、実施に特有の多くの決定を行う必要があることは明らかであろう。さらに、かかる開発努力は複雑で時間を要することもあるが、本明細書の開示内容に接した当業者にとっては日常的な設計、組立及び製造にすぎないことも明らかである。
【0011】
本発明の様々な実施形態の構成要素について紹介する際、単数形で記載したものは、その構成要素が1以上存在することを意味する。「含む」、「備える」及び「有する」という用語は内包的なものであり、記載した構成要素以外の追加の要素が存在していてもよいことを意味する。
【0012】
以下で更に検討するように、本開示の実施形態は、圧縮機又はタービンのような、ターボ機械のアクセスポートを覆って配置される取り外し可能なアクセスカバーを備えたターボ機械サービス組立体を含む。例えば、アクセスポートは、1以上の回転ブレードへのアクセスを可能にし、これによりケーシング全体を開放することなく回転ブレードの検査及び保守整備を可能にすることができる。詳細には、アクセスポートは、1以上の回転ブレードのブレード先端と重なり合うことができる。ブレード先端が応力亀裂又は他の損傷を有する場合、アクセスポートにより、ツールが損傷部分を除去して、回転ブレードを融合又は曲線輪郭形成することが可能になる。特定の実施形態では、取り外し可能なアクセスカバーは、隣接する回転ブレード間にベーンを支持することができる。ベーンは、ターボ機械の回転軸に対して軸方向、半径方向及び円周方向の移動を阻止する接続システムを用いて取り外し可能なアクセスカバーに結合することができる。しかしながら、幾つかの実施形態では、接続システムは、取り外し可能なアクセスカバーに対してベーンの回転運動を可能にすることができる。従って、ベーンの角度を調整し、ターボ機械を通る流体流を制御することができる。ターボ機械のどのようなタイプにおいてもターボ機械サービス組立体を利用することができるが、本開示の実施形態は、タービンシステムの関連におけるターボ機械サービス組立体を提示している。
【0013】
ここで各図面において、図1は、タービン部品の検査及び保守整備を可能にするように構成された複数のサービス組立体12を有するタービンシステム10の一実施形態のブロック図である。図示の実施形態では、各サービス組立体12は、アクセスポート16を覆って配置される取り外し可能アクセスカバー14を含む。以下で検討するように、各カバー14及びポート16は、回転ブレードのような内部タービン部品と重なり合い、部品の検査及び保守整備を可能にすることができる。タービンシステム10は、発電機のような負荷20に結合されるガスタービンエンジン18を含む。ガスタービンエンジン18は、圧縮機22(例えば、1以上の圧縮機段)、1以上の燃焼器24及びタービン26(例えば、1以上のタービン段)を含む。運転中、圧縮機22は、吸気口21から空気19を受け取り、1以上の圧縮機段において空気を加圧し、加圧空気23を各燃焼器24及び関連する燃料ノズル28に供給する。燃料ノズル28は、燃料25と加圧空気23を混合して燃料/空気混合気27を生成し、該燃料/空気混合気は燃焼器24内に配向される。燃料/空気混合気27は、燃焼器24内で燃焼して高温の燃焼ガス29が発生し、タービン26内に配向される。高温燃焼ガス29は、タービン26を駆動してシャフト30を回転させ、その結果、圧縮機22及び負荷20の回転を生じさせる。最終的に、ガス29は、排気セクション32を通ってタービン26から流出する。
【0014】
図2は、図1のタービンシステム10の一実施形態の部分側断面図であり、圧縮機22及びタービン26の両方の隣接する回転ブレード間に配置されたサービス組立体12の一実施形態を示す。図示の実施形態では、各サービス組立体12は、カバー14、ポート16及びカバー14に結合されたベーン34を含む。しかしながら、サービス組立体12の実施形態は、タービンシステム10の特定の位置又は構成に応じてベーン34を排除してもよい。図示のタービンシステム10は、多段圧縮機22、複数の燃焼器24及び多段タービン26を有するガスタービンエンジン18を含む。例えば、多段圧縮機22は、1〜20個の圧縮機段を含むことでき、各圧縮機段は、環状配列で圧縮機ロータ38に結合された複数の回転ブレード36を有する。多段圧縮機22はまた、圧縮機段間で圧縮機ケーシング40(カバー14に結合されたベーン34を除く)に結合された複数の固定ベーン34を含む。同様に、多段タービン26は、1〜20個のタービン段を含むことができ、各タービン段は、環状配列でタービンロータ44に結合された複数の回転ブレード42を有する。多段タービン26はまた、タービン段間でタービンケーシング48(カバー14に結合されたベーン46を除く)に結合された複数の固定ベーン又はノズル46を含む。多段圧縮機22及び多段タービン26の両方において、サービス組立体12は、回転ブレード36又は42のあらゆる数の連続する段の間に配置することができる。
【0015】
図示のように、各サービス組立体12は、圧縮機22内の回転ブレード36及びタービン26内の回転ブレード42のような内部部品の検査及び保守整備のためのアクセスを可能にする。例えば、カバー14及びポート16は、ポート16を通じてブレード先端を検査及び補修することができるように、隣接する回転ブレードと少なくとも部分的に重なり合うことができる。サービス組立体12はまた、隣接する回転ブレード(例えば、34又は46)間にベーン(例えば、34又は46)を支持する。図示の実施形態では、ベーン34及び46は、接続システム50を用いてそれぞれのカバー14に結合される。以下で検討するように、接続システム50は、回転軸線58に対して軸方向52、半径方向54及び円周方向56でそれぞれのカバー14に対するベーン34及び46の移動を阻止するように構成される。しかしながら、接続システム50の特定の実施形態は、ベーン34及び46により提供される流れ制御を調整するためベーン34及び46の回転移動60を可能にする。サービス組立体12は、圧縮機22、タービン26及び他の何れかのターボ機械に結合することができるが、以下の検討では、圧縮機22の関連におけるサービス組立体12の実施形態を提示している。
【0016】
図3は、図2の線3−3で示される、タービンシステム10の部分平面図であり、圧縮機22のケーシング40に沿ってアクセスポート16を覆って配置された取り外し可能アクセスカバー14を備えたサービス組立体12の一実施形態を示す。カバー14は、取付システム70を用いてポート16を覆ってケーシング40に結合され、これによりポート16を通じた検査及び保守整備のためカバー14の取り外しが可能になる。図示のように、取付システム70は、カバー14を通ってポート16に隣接するケーシング40内に延在するファスナー72(例えば、ネジ付きボルト)を含む。例えば、各ファスナー72は、ネジ付きシャフト73に結合されたツール係合可能ヘッド71(例えば、六角ヘッド)を含むことができ、該ネジ付きシャフト73は、ヘッド71がカバー14の外面74をケーシング40に向かって内向きに押し付けるまでカバー14を通ってケーシング40内に螺入する。結果として、カバー14は、ファスナー72のネジを緩め、ポート16からカバー14を引き出すことによって容易に取り外すことができる。カバー14とベーン34との間の接続システム50はまた、ベーン34を所定位置にロックするように構成されたロックシステム76を含み、これによりカバー14に対するベーン34の軸方向、半径方向及び円周方向の移動を阻止する。例えば、図示のロックシステム76は、カバー14を通ってベーン34の一部に延在するファスナー78(例えば、ネジ付きボルト)を含む。以下で検討するように、ファスナー78は、ベーン34のレセプタクル内に延在して、カバー14に対するベーン34の位置をロックすることができる。この場合も同様に、ファスナー78は、ネジ付きシャフト79に結合されたツール係合可能ヘッド77(例えば、六角ヘッド)を含むことができ、該ネジ付きシャフト79は、カバー14を通ってベーン34内に螺入する。
【0017】
図4は、図2の線4−4で囲まれた図2のタービンシステム10の部分側断面図であり、アクセスポート16を覆って配置された取り外し可能アクセスカバー14と、ベーン34と、取り外し可能アクセスカバー14及びベーン34間の接続システム50とを備えたサービス組立体12の一実施形態を示す。図示の実施形態では、カバー14は、取付システム70を介してポート16を覆うケーシング40に結合され、取付システム70は、ファスナー72、階段状取付接合部80及びシールシステム81を含む。階段状取付接合部80は、カバー14の多段構造部82と、ポート16の多段開口83とを含む。図示のように、カバー14の多段構造82は、半径方向外側部分(例えば、上側フランジ部84)と、半径方向内側部分(例えば、中間リップ部85及びプラグ部86)とを含む。例えば、上側フランジ部84は、中間リップ部85よりも幅広であり、中間リップ部85は、プラグ部86よりも幅広である。同様に、ポート16の多段開口83は、上側凹部87、中間凹部88及び貫通孔部89を含む。例えば、上側凹部87は、中間凹部88よりも幅広であり、中間凹部88は、貫通孔部89よりも幅広である。従って、サービス組立体12は、ポート16におけるカバー14の階段状取り付けを可能にする。例えば、上側フランジ部84が上側凹部87内にあり、中間リップ部85は中間凹部88内にあり、プラグ部86は、貫通孔部89内に延在する。
【0018】
図示の実施形態では、取付システム70は、階段状取付接合部80に沿ってカバー14をケーシング40に固定するためのファスナー72を含み、シールシステム81は、階段状取り付け接合部80に沿ってカバー14をケーシング40にシールするように構成されたシール90(例えば、階段形シール)を含む。例えば、各ファスナー72のネジ付きシャフト73は、カバー14の上側フランジ部84を通って上側凹部87のケーシング40内に螺入する。ファスナー72がケーシング40内に螺入すると、ファスナー72は、カバー14をケーシング40に押し付け、シール90を階段状取付接合部80に沿って圧縮する。例えば、シール90は、中間リップ部85と中間凹部88との間及びプラグ部86と孔部89との間で圧縮することができる。特定の実施形態では、シール90は、金属、布、プラスチック又はこれらの何らかの組み合わせで作ることができる。
【0019】
図示のように、カバー14(例えば、流体流れ面)及びポート16の孔部89は、回転ブレード36(例えば、異なる圧縮機段)に隣接して実質的に重なり合い、これにより、回転ブレード36のブレード先端37の検査及び保守整備が可能になる。例えば、孔部89は、隣接する回転ブレード36のブレード先端37の約10〜100%と重なり合うことができる。特定の実施形態では、孔部89は、ブレード先端37の一方又は両方の少なくとも約10、20、30、40、50、60、70、80又は90%と重なり合うことができる。以下で更に詳細に検討するように、ブレード先端37との孔部89のこの重なり合いにより、現場での保守整備作業が、タービンシステム10(例えば、圧縮機22)を分解することなくブレード先端37の損傷(例えば、応力亀裂)を補修できるようになる。例えば、現場での保守整備作業は、ブレード先端37に沿った損傷材料の除去と、損傷材料の除去後のブレード先端37の融合又は曲線輪郭形成とを含むことができる。このようにして、タービンシステム10を分解することなく回転ブレード36の性能を改善することができ、これにより、回転ブレード36の段を通過する流体流経路64に沿った流体流62を改善することができる。
【0020】
ベーン34はまた、回転ブレード36の段間の流体流62を改善する。図示の実施形態では、接続システム50は、ベーン34をカバー14に結合し、ベーン34の位置を固定する。例えば、ベーン34は、流体流62に対して固定角度を有することができ、接続システム50は、タービンシステム10の回転軸58に対して軸方向52、半径方向54及び円周方向56の移動を阻止することができる。特定の実施形態では、接続システム50は、カバー14に対するベーン34の回転を可能にし、回転ブレード36間の調整可能な流れ制御を可能にすることができる。図示の接続システム50は、ロックシステム76及びレールシステム91を含み、該レールシステム91は、レール溝94と嵌合するレールトラック92を含む。図示の実施形態では、レールトラック92はベーン34上に配置され、レール溝94はカバー14上に配置される。別の実施形態では、レールトラック92がカバー14上に配置されてもよく、レール溝94はベーン34上に配置することができる。図示のレールシステム91は、カバー14とベーン34との間にフック式接合部96(例えば、T字形接合部)を設けている。例えば、フック式接合部96は、レールトラック92のT字形断面98と、レール溝94のT字形断面100とを含む。図示の構成において、レールシステム91は円周方向56に延在しており、フック式接合部96が、カバー14に対するベーン34の移動を軸方向52及び半径方向54で阻止するようにする。別の構成において、レールシステム91は軸方向52に延在しており、フック式接合部96が、カバー14に対するベーン34の移動を半径方向54及び円周方向56で阻止するようにする。
【0021】
何れかの構成において、ロックシステム76は、軸方向52、半径方向54、円周方向56又はこれらの組み合わせでのベーン34の移動を阻止するように構成される。上述のように、ロックシステム76は、カバー14に対してベーン34の位置をロックするためにファスナー78を含む。例えば、ファスナー78のネジ付きシャフト79は、カバー14を通って螺入してレールシステム91を貫通し、ベーン34と接触する。図示のように、ファスナー78は、ネジ付きシャフト79に結合されたツール係合ヘッド77を含み、該ネジ付きシャフト79は、半径方向54でカバー14を通って外面74からレール溝94の内面102に、更に表面104からロック・レセプタクル106へのレールトラック92内に螺入する。例えば、ロック・レセプタクル106は、円筒形レセプタクル(例えば、ネジ付きレセプタクル)とすることができ、該レセプタクルは、ネジ付きシャフト79の先端部を受け入れて、軸方向52、半径方向54及び円周方向56のベーン34の移動を阻止することができる。
【0022】
図5は、図4の線5−5で囲まれた図4のサービス組立体12の部分側断面図であり、取り外し可能アクセスカバー14とベーン34との間の接続システム50の一実施形態を示す。図示のように、ロックシステム76は、カバー14を通って部分的にレール溝94内のレールトラック92に半径方向54に延在したファスナー78を含む。ファスナー78のネジ付きシャフト79は、カバー14を通ってネジ付き孔108と嵌合する。レールシステム91に入ると、ネジ付きシャフト79は、レール溝94の内面102(例えば、カバー14)と、レールトラック92の面104(例えば、ベーン34)との間のギャップ110にわたって半径方向54に延在する。一実施形態では、レールトラック92のロック・レセプタクル106は、非ネジ付き円筒形凹部とすることができ、ネジ付きシャフト79の先端部が回転軸58に向けて半径方向54にレールトラック92を押し付けるようにする(例えば、表面102及び104を互いから離れるよう押し付けてギャップ110を維持又は増大させる)。別の実施形態では、レールトラック92のロック・レセプタクル106は、ネジ付き円筒形凹部とすることができ、ネジ付きシャフト79の先端部が回転軸58から離れて半径方向54にレールトラック92を引き寄せるようにする(例えば、表面102及び104を互いに向けて押し付けてギャップ110を減少させる)。何れの場合においても、ネジ付きシャフト79とロック・レセプタクル106との間の係合は、軸方向52、半径方向54及び円周方向56のベーン34の移動を阻止する。
【0023】
図6は、図2の線4−4で囲まれた図2のタービンシステム10の部分側断面図であり、アクセスポート16を覆って配置された取り外し可能アクセスカバー14と、ベーン34と、取り外し可能アクセスカバー14及びベーン34間の接続システム50とを備えたサービス組立体12の一実施形態を示す。図示の実施形態では、ロックシステム76及びシールシステム81は、図4及び5の実施形態とは異なる構成を有する。例えば、図6のロックシステム76は、半径方向54ではなく軸方向52に向けられたファスナー78を有する。詳細には、ファスナー78は、軸方向52にレール溝94の側壁111を通ってレールトラック92の側面112でロック・レセプタクル106内に螺入する。従って、ファスナー78は、レール溝94内で軸方向52にレールトラック92を押し付ける。図4及び5の実施形態と同様に、ファスナー78とロック・レセプタクル106との間の係合は、軸方向52、半径方向54及び円周方向56のベーン34の移動を阻止する。
【0024】
図6のシールシステム81は、カバー14とケーシング40との間の接合部114に沿って向けられたシール90を有する。例えば、シール90は、図4及び5のシール90の階段状構成109ではなく、どのような段部も無い湾曲又は矩形シールとすることができる。詳細には、シール90は、カバー14内の凹部113及びケーシング40内の凹部115に延在する。図示のように、凹部113は、カバー14の中間リップ部85に沿って配置され、凹部115は、ポート16の中間凹部88に沿って配置される。しかしながら、シール90の1以上は、カバー14とケーシング40との間の階段状取付接合部80に沿って種々の位置に配置することができる。
【0025】
図7は、図4の線7−7に沿ったサービス組立体12の断面図であり、接続システム50と、取り外し可能アクセスカバー14のシールシステム81の一実施形態を示す。上記で検討したように、接続システム50は、レールシステム91及びロックシステム76を含むことができる。図示の実施形態では、接続システム50は、レールシステム91の軸線116に沿ってベーン34をカバー14と接続するように構成される。例えば、ベーン34のレールトラック92は、軸線116に沿って円周方向56でカバー14のレール溝94内に滑動することができ、レールシステム91は一般に、軸方向52及び半径方向54でカバー14に対してベーン34の移動を阻止する。図示のように、レールトラック92は、レール溝94の長さ120よりも短い長さ118を有する。他の実施形態では、レールトラック92及びレール溝94の長さ118及び120は、実質的に等しくすることができる。しかしながら、図示のように、異なる長さ118及び120によりレール溝94内のレールトラック92の位置の調整機能を可能にすることができ、その結果、カバー14に対するベーン34の位置の調整機能が可能になる。例えば、レールトラック92は、軸線116に沿った異なる位置で複数のロック・レセプタクル106を含み、これによりファスナー78がレールトラック92を複数の異なる位置で固定することができる。図示のように、レールトラック92は、軸線116に沿った異なる位置で3つのロック・レセプタクル106を含むが、あらゆる数(例えば、1〜100又はそれ以上)のロック・レセプタクル106をレールトラック92に沿って配置することができる。このようにして、ファスナー78は、カバー14に対してベーン34の位置を変化させる複数の位置においてレールトラック92をレール溝94内にロックすることができる。
【0026】
図7に示すように、シールシステム81は、カバー14とポート16との間のカバー14の対向する側部122に沿って円周方向56で、すなわちレールシステム91の軸線116に平行にシール90を延ばすことができる。加えて、シールシステム81は、カバー14とポート16との間のカバー14の対向する側部124に沿って軸方向52で、すなわちレールシステム91の軸線116に垂直にシール90を延ばすことができる。しかしながら、対向する側部124に沿って延在するシール90は、レールシステム91を超えて(すなわち、レール溝94から離れてカバー14の一部に沿って)位置付けることができる。例えば、シール90は、中間リップ部85と中間凹部88との間及び/又は上側フランジ部84と上側凹部87との間で対向する側部124に沿って延在することができる。
【0027】
図8は、図4の線7−7に沿ったサービス組立体12の断面図であり、接続システム50及び取り外し可能アクセスカバー14のシールシステム81の一実施形態を示す。図示の実施形態では、接続システム50は、レールシステム91を介して複数のベーン34をカバー14に取り付ける。詳細には、レールシステム91は、カバー14に沿ってベーン34のペアを支持する。しかしながら、接続システム50の他の実施形態は、レールシステム91を介してカバー14ごとにあらゆる数(例えば、1〜10又はそれ以上)のベーン34を支持することができる。各ベーン34は、カバー14内のレール溝94に沿って配置されたレールトラック92を含む。例えば、図示のレールトラック92は各々、レール溝94の長さ120のほぼ半分の長さ118を有する。各レールトラック92は、ロックシステム76を介してレール溝94に結合される。例えば、図示のロックシステム76は、それぞれのレールトラック92のロック・レセプタクル106内に配置されたファスナー78を介してレール溝94内に各レールトラック92を固定する。図7の実施形態と同様に、シールシステム81は、カバー14の対向する側部122及び対向する側部124に沿ってシール90を延在する。
【0028】
図9は、図4の線9−9に沿ったサービス組立体12の断面図であり、接続システム50及び取り外し可能アクセスカバー14のシールシステム81の一実施形態を示す。図示のように、シールシステム81は、カバー14とポート16との間でカバー14の周りに完全に延在するシール90を含む。例えば、図示のシール90は、カバー14の矩形部とポート16の矩形部との間に配置された矩形形状(図4に示す階段状構成を備える)を有する。従って、シール90は、カバー14を完全にシールし、ケーシング40内からのあらゆる漏洩を遮断することができる。
【0029】
図10は、図4の線10−10で囲まれたサービス組立体12の部分側断面図であり、取り外し可能アクセスカバー14によって覆われたアクセスポート16に隣接するブレード先端部161に沿って損傷部160(例えば、応力亀裂)を有する回転ブレード36を示している。図示のように、カバー14及びアクセスポート16は、重なり距離162及び164で示すように、軸方向52でブレード36(例えば、ブレード先端部161)と実質的に重なり合う。重なり距離162は、ブレード先端部161に沿って軸方向52に延在するカバー14の流体流れ面166の一部を占め、重なり距離164は、ブレード先端部161に沿って軸方向52に延在するポート16の一部を占める。特定の実施形態では、重なり距離162及び/又は164は、ブレード幅168の約10〜100%とすることができる。例えば、重なり距離162及び/又は164は、ブレード幅168の約10、20、30、40、50、60、70、80又は90%よりも大きいとすることができる。更に、上記で検討したように、サービス組立体12(例えば、カバー14及びポート16)は、回転ブレード36の2つの段のような、回転ブレード36の複数の段にアクセスできるようにすることができる。結果として、回転ブレード36、特にブレード先端部161に沿った損傷部160は、カバー14及びベーン34を取り外したときに見ることができ、アクセスすることができる。例えば、上記で検討したように、カバー14及びベーン34は、取付システム70(例えば、ファスナー72)を取り外した後、矢印170で示すように半径方向54でポート16から取り出すことができる。
【0030】
図11は、図4の線10−10で囲まれたサービス組立体12の部分側断面図であり、取り外し可能アクセスカバー14及びベーン34をアクセスポート16から取り外した後、損傷部160からの補修部180(例えば、除去)を有する回転ブレード36を示している。図示のように、カバー14及びベーン34を除去することにより、ポート16を通じて回転ブレード36及び詳細にはブレード先端部161の実質的に遮られていない視界が提供される。ポート16を用いると、サービス技術員は、回転ブレード36を視認し、図10に示すようなブレード先端部161に沿った損傷部160のような何らかの損傷を識別し、次いで、図11に示すように損傷部を補修することができる。図示のように、元の損傷部160は破線で示し、補修部180は実線で示している。特定の実施形態では、サービス技術員は、融合又は曲線輪郭形成手順を実施し、図示の補修部180が、回転ブレード36の応力を低減し性能を向上させるように構成された融合又は曲線輪郭形成された表面182を有するようにすることができる。回転ブレード36の検査及び補修後、サービス技術員は、ロータを円周方向56に回転させて、後続の回転ブレード36に進み、回転ブレード36を検査及び補修(必要な場合)し、次いで、特定の段において全ての回転ブレードの検査及び補修(必要な場合)が終了するまで、引き続き回転ブレード36を通過することができる。このようにして、回転ブレード36は、タービンシステム10を実質的に分解することなく、例えば、圧縮機22又はタービン24のケーシングを取り外すことなく、検査及び補修して性能を向上させることができる。
【0031】
図12は、図2の線4−4で囲まれた図2のタービンシステム10の部分側断面図であり、アクセスポート16にわたって配置される取り外し可能アクセスカバー14と、回転ブレード36の段間に配置されるベーン34と、取り外し可能アクセスカバー14に対してベーン34の回転を可能にする接続システム50とを備えたサービス組立体12の一実施形態を示す。図示の実施形態では、接続システム50は、ベーン34とカバー14との間の回転接続システム200を含む。例えば、回転接続システム200は、回転支持レセプタクル又はボア204内に配置された回転シャフト202を含み、該回転シャフト202がボア204内で回転できるようにする。接続システム200はまた、回転シャフト202とボア204間に環状ブッシュ、シール及び/又は軸受206を含むことができる。例えば、ブッシュ206は、回転中の摩擦を低減すると共に、シャフト202とボア204との間のシールを維持するように構成することができる。図示のように、回転シャフト202は、ベーン34を支持し、これにより対向する回転矢印208及び210により示されるように、回転方向60でベーン34の回転調整を可能にする。このようにして、サービス組立体12は、保守整備のためにポート16からカバー14及びベーン34の取り外しを可能にすると同時に、タービンシステム10の性能を向上させるためベーン34の回転調整を可能にする。
【0032】
図13は、図4の線10−10で囲まれたサービス組立体12の部分断面図であり、取り外し可能アクセスカバー14とアクセスポート16との間のシールシステム81の一実施形態を示す。図示のシールシステム81は、図6の実施形態と同様であり、図4及び12の実施形態を含む、上述の実施形態の何れかにおいて用いることができる。図示のように、シールシステム81は、カバー14とケーシング40との間の接合部114に沿って向けられたシール90を含む。例えば、図示のシール80は、カバー14内の凹部113と、ケーシング40内の凹部115とに延在することができる。図示のように、凹部113は、カバー14の中間リップ部85に沿って配置され、凹部115は、ポート16の中間凹部88に沿って配置される。しかしながら、シール90の1以上は、カバー14とケーシング40との間の階段状取付接合部80に沿った種々の位置に配置することができる。このようにして、シールシステム81は、ケーシング40内からのアクセスポート16を通じたあらゆる漏洩を阻止するように構成される。
【0033】
本発明の技術的効果は、ターボ機械を実質的に分解することなく、例えば、ケーシングを取り外すことなく回転ブレードの検査及び補修を可能にするターボ機械サービス組立体を含む。例えば、サービス組立体は、回転ブレードの1以上の段のブレード先端と実質的に重なり合うアクセスポート内に配置されたカバーを含むことができる。カバーを取り外すと、アクセスポートは、回転ブレードの大部分(例えば、各ブレード先端の50%よりも多い)の遮られていない視野を提供する。ブレード先端の遮られない視野によりブレード先端の検査が簡素化され、ブレード先端の損傷区域を除去する補修作業が可能になる。結果として、サービス技術員が、回転ブレードの検査及び補修をより迅速におこなうことができ、これによりターボ機械の運転性能を向上させ、より大きな損傷の可能性を低減することができる。
【0034】
本明細書では、本発明を最良の形態を含めて開示するとともに、装置又はシステムの製造・使用及び方法の実施を始め、本発明を当業者が実施できるようにするため、例を用いて説明してきた。本発明の特許性を有する範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者に自明な他の例も包含する。かかる他の例は、特許請求の範囲の文言上の差のない構成要素を有しているか、或いは特許請求の範囲の文言と実質的な差のない均等な構成要素を有していれば、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に属する。
【符号の説明】
【0035】
10 タービンシステム
12 サービス組立体
14 取り外し可能アクセスカバー
16 アクセスポート
18 ガスタービンエンジン
19 空気
20 負荷
21 吸気口
22 圧縮機
23 加圧空気
24 燃焼器
25 燃料
26 タービン
27 燃料/空気混合気
28 燃料ノズル
29 高温燃焼ガス
30 シャフト
32 排気セクション
34 ベーン
36 回転ブレード
37 ブレード先端
38 圧縮機ロータ
40 圧縮機ケーシング
42 回転ブレード
44 タービンモータ
46 タービンロータ
48 タービンケーシング
50 接続システム
52 軸方向
54 半径方向
56 円周方向
58 回転軸線
60 回転移動
62 流体流
64 流体流路
70 取付システム
71 ツール係合可能ヘッド
72 ファスナー
73 ネジ付きシャフト
74 外面
76 ロックシステム
77 ツール係合可能ヘッド
78 ファスナー(ネジ付きボルト)
79 ネジ付きシャフト
80 階段状取付接合部
81 シールシステム
82 多段構造体
83 多段開口
84 上側フランジ部
85 中間リップ部
86 プラグ部
87 上側凹部
88 中間凹部
89 貫通孔部
90 シール
91 レールシステム
92 レールトラック
94 レール溝
96 フック式接合部
98 T字形断面
100 T字形断面
102 内面
104 表面
106 ロックレセプタクル
108 ネジ付き孔
109 階段状構成
110 ギャップ
111 側壁
112 側面
113 カバーの凹部
114 接合部(カバー14とケーシング40との間)
115 ケーシングの凹部
116 レールシステムの軸線
118 レールトラック長
120 レール溝長
122 カバーの対向する側部
124 カバーの対向する側部
160 ブレード損傷部
161 ブレード先端部
162 重なり距離
164 重なり距離
166 流体流れ面
168 ブレード幅
170 半径方向矢印
180 補修部
182 曲線輪郭形成面
200 回転接続システム
202 回転シャフト
204 回転支持レセプタクル又はボア
206 環状ブッシュ、シール、軸受
208 回転矢印
210 回転矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターボ機械サービス組立体(12)を備えたシステム(10)であって、該サービス組立体(12)が、
ターボ機械(22、25)の一部(16)と結合するように構成されたカバー(14)と、
前記ターボ機械(22、25)における流体流経路(64)に沿って流体流(62)を案内するように構成されたベーン(34)と、
前記ベーン(34)を前記カバー(14)と接続する接続システム(50)と
を備えており、前記接続システム(50)が、ターボ機械(22、25)の回転軸(58)に対して軸方向(52)、半径方向(54)及び円周方向(56)で前記カバーに対する前記ベーン(34)の移動を阻止する、システム(10)。
【請求項2】
前記接続システム(50)が、レールシステム(91)及びロックシステム(76)を含み、前記ベーン(34)が、前記レールシステム(91)の軸線(116)に沿って前記カバー(14)と接続され、前記ロックシステム(76)が前記レールシステム(91)の軸線(116)に沿った前記ベーンの移動を阻止する、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項3】
前記レールシステム(91)の軸線(116)が、前記円周方向(56)に向けられている、請求項2記載のシステム(10)。
【請求項4】
前記レールシステム(91)が、レール溝(94)と嵌合するレールトラック(92)を含み、前記レールトラック(92)が前記ベーン(34)上に配置され、前記レール溝(94)が前記カバー(14)上に配置される、請求項2記載のシステム(10)。
【請求項5】
前記レールトラック(92)がT字形レールトラック(98)を含み、前記レール溝(94)がT字形レール溝(100)を含む、請求項4記載のシステム(10)。
【請求項6】
前記ロックシステム(76)が、半径方向(54)で前記レールシステム(91)に交差するファスナー(78)を含む、請求項2記載のシステム(10)。
【請求項7】
前記ファスナー(78)が、外面(74)から内面(102)まで前記カバー(14)を通って延在するネジ付きファスナーを含み、前記レールシステム(91)が、前記内面(102)に沿って配置される、請求項6記載のシステム(10)。
【請求項8】
前記接続システム(50)が回転システム(200)を含み、前記ベーン(34)が、該回転システム(200)を介して前記カバー(14)に対して回転する、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項9】
前記回転システム(200)が、前記カバー(14)を通って延在する回転シャフト(202)を含み、前記ベーン(34)が前記回転シャフト(202)に結合される、請求項8記載のシステム(10)。
【請求項10】
前記ターボ機械サービス組立体(12)が、前記ターボ機械(22、26)のポート(16)と前記カバー(14)をシールするように構成されたシールシステム(81)を含む、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項11】
前記カバー(14)が、半径方向外側部分(84)及び半径方向内側部分(85)を含み、前記半径方向外側部分(84)が、前記ポート(16)に前記カバー(14)を結合するように構成された取付システム(70)を支持し、前記半径方向内側部分(85)が、前記流体流経路(64)に面するように構成された流体流れ面(166)を含み、前記流体流れ面(166)が、前記ターボ機械(22、26)において少なくとも1つの回転ブレード(36)と重なり合うように構成される、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項12】
前記流体流れ面(166)が、前記ベーン(34)の上流側の第1の回転ブレード(36)及び前記ベーン(34)の下流側の第2の回転ブレード(36)に重なり合うように構成されている、請求項11記載のシステム(10)。
【請求項13】
ターボ機械(22、26)を備える、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項14】
前記ターボ機械(22、26)が、ターボ機械サービス組立体(12)を有する圧縮機(22)を含む、請求項13記載のシステム(10)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2012−154333(P2012−154333A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−11603(P2012−11603)
【出願日】平成24年1月24日(2012.1.24)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】