テレビ受信装置、サーバ装置、印刷システム、データ処理方法、記憶媒体及びプログラム
【課題】 簡単な操作で受信するテレビ映像から選択される画像を高品位に印刷することである。
【解決手段】 表示手段に表示される映像データの中から、印刷したい映像データを選択する(S501)。そして、選択された映像データに対する印刷要求をサーバ装置に送信する(S502)。そして、サーバ装置が検索した画像データを取得する(S508)。次に、サーバ装置から取得する画像データを印刷装置に出力する(S509)構成を特徴とする。
【解決手段】 表示手段に表示される映像データの中から、印刷したい映像データを選択する(S501)。そして、選択された映像データに対する印刷要求をサーバ装置に送信する(S502)。そして、サーバ装置が検索した画像データを取得する(S508)。次に、サーバ装置から取得する画像データを印刷装置に出力する(S509)構成を特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ受信装置に表示される映像を印刷する印刷システムにおけるデータ処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、テレビ放送される映像をユーザのプリンタで印刷する場合、テレビに接続されたプリンタでテレビ放送受信した画像をキャプチャして静止画として印刷するのが通常である。
【0003】
しかしながら、現状、撮影できるカメラの能力は解像度800万画素、テレビ受信機はハイビジョンで200万画素しか対応しておらず、映像の画素欠損差が大きい。また、撮影した映像を放送形式に変換する際、損失のある圧縮形式を使うため画像劣化が生じるという問題があり、高品位の印刷を行うことができなかった。
【0004】
一方、デジタル放送で受信した画像を高品位で印刷するために、下記特許文献1〜3が公開されている。
【0005】
このうち、特許文献1,2は、放送局から多重放送の形式で放送される映像データのフレームに対応付けられた静止画像の所在を表すポインタをテレビ受信機で取得し、ユーザからの印刷要求に対して、ポインタで指定された格納箇所にアクセスして、印刷出力するという提案である。
【0006】
一方、下記特許文献3は、放送のコンテンツに番組識別情報とタイムコードを加工し、テレビに表示された番組識別情報とタイムコードをプリントサービスセンターに送信すると所望の印刷物をユーザに届けるという提案である。
【特許文献1】特開2002-232815号公報
【特許文献2】特開2006-217018号公報
【特許文献3】特開2002-118837号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1〜3ともコンテンツにプリントのためのポインタやタイムコードなどの情報を多重させ、その情報に対応された画像データを取得し印刷するものである。このため、多重するための加工作業を全コンテンツに対応させるのは作業が膨大なため困難であり、また、生放送では対応できなかった。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、簡単な操作で受信するテレビ映像から選択される画像を高品位に印刷できる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成する本発明の情報処理装置は以下に示す構成を備える。
【0010】
放送形式に変換された映像データを受信して、当該映像データを表示手段に表示するテレビ受信装置であって、前記表示手段に表示される映像データに対する印刷要求を行う指示手段と、前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求をサーバ装置に送信する送信手段と、前記映像データを含む印刷要求に基づいて検索された放送形式に変換される前の映像データを前記サーバ装置から取得する取得手段と、前記取得手段が前記サーバ装置から取得する前記放送形式に変換される前の映像データを印刷装置に出力する出力手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、簡単な操作で受信するテレビ映像から選択される画像を高品位に印刷できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す印刷システムの構成を説明するブロック図である。本例は、テレビ放送局から送信される映像信号をテレビ受信機150が放送映像サーバ130と印刷装置160と通信して、表示される画面映像を印刷処理する印刷システム例である。なお、テレビ受信機150と放送映像サーバ130とはインターネット140を介して通信可能に接続されている。
【0014】
図1において、番組作製用の撮影装置110は、放送のための被写体を撮影し、原本映像データ格納部111に原本映像データを格納する。
【0015】
テレビ放送局120は、放送形式変換部121で原本映像データを放送形式に変換し、放送送信手段122で視聴者へ送信する。
【0016】
放送映像サーバ130は、放送形式変換前の高解像度の映像データを蓄積するサーバであり、原本映像データ格納部111に格納された原本映像データと、原本映像データに関連する放送局が付随する番組情報等の公式の放送メタデータと共に、映像格納部131に格納される。
【0017】
また、映像格納部131は、後述する、テレビ受信機150から送信される検索用画像データも、一時的に格納する。
【0018】
画像検索処理部132は、ユーザが要求した印刷するための映像データを映像格納部131から検索し、インターネット140を介し印刷データとして要求先に送信する処理部である。
【0019】
テレビ受信機150は、放送受信手段155、画像メモリ151、映像表示処理部152、ユーザI/F処理部153、印刷要求情報生成部154が設けられている。
【0020】
ユーザI/F処理部153は、ユーザからの指示、テレビ受信機150を操作するリモートコントローラ(不図示)からの指示、または、テレビ受信機150に設けられた操作パネルからの指示、チャンネル指示や、表示された映像の印刷指示を受信するための処理部である。
【0021】
印刷要求情報生成部154は、ユーザI/F処理部153が印刷指示を受信すると、以下の各情報を検索情報として、インターネット140を介して放送映像サーバ130に送信する。次に、テレビ受信機150は、放送映像サーバ130から送信される印刷データを受信し、印刷装置160に送信する処理を行う。
【0022】
ここで、検索情報には、印刷指示時に表示された画像データと、テレビ受信機150の後述するディスプレイ313の表示仕様に含まれる画面構成情報である、例えばアスペクト比情報(4:3または16:9)が含まれる。さらに、検索情報には、放送データに付随されているメタデータ(番組情報)と、印刷指示された時刻から算出する番組開始からの経過時間情報とが含まれる。
【0023】
印刷装置160は、テレビ受信機150と接続されており、テレビ受信機150から送信される印刷データを受信し印刷を行う。
【0024】
なお、ユーザI/F処理部153が印刷指示を受信した際のテレビ受信機150の表示は、例えば図2に示すようなものである。
【0025】
図2は、図1に示したテレビ受信機150が備える表示画面の一例を示す図である。
【0026】
図3は、図1における放送映像サーバ130のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0027】
図3において、CPU201、RAM202、ROM203、LANアダプタ204、ビデオアダプタ205、キーボード206、マウス207、ハードディスク208はそれぞれシステムバス209を介して互いに接続されている。尚、図3に示す例では、各バス間の接続用チップや入出力用インタフェースは省略されている。
【0028】
CPU201は、オペレーションシステムのプログラムやアプリケーションプログラムに基づいて四則演算や比較演算等の各種の演算や、ハードウェアの制御を行う。
【0029】
RAM202は、ハードディスク208等の記憶媒体から読み出されたオペレーションシステム(OS)のプログラムやアプリケーションプログラム等が記憶される。CPU201は、RAM202にロードされたOSに従いプログラムを実行する。
【0030】
また、RAM202はCPU201のワークエリアや映像データ記憶時のバッファメモリ等としても機能する。
【0031】
ROM203は、オペレーションシステムと協働してハードディスク208等への入出力を司るいわゆるBIOS等を記憶している。
【0032】
LANアダプタ204は、CPU201によって制御されるオペレーションシステムの通信プログラムと協働してネットワークを介した外部との通信を行う。
【0033】
ビデオアダプタ205は、ディスプレイ313に出力する画像信号を生成する。
【0034】
キーボード206、マウス207は、放送映像サーバ130への指示を入力するために用いられる。
【0035】
ハードディスク208は、原本映像データ、及びテレビ受信機150から送信される検索用画像データを記憶する。また、ハードディスク208には、オペレーションシステムやアプリケーションプログラムも、実行時に用いられる一時ファイル等の各種データと共に記憶されている。
【0036】
システムバス209は、例えばPCIバス、AGPバス、メモリバス等を含んで構成されている。
【0037】
尚、図3には示されていないが、システムバス209に外部記憶装置のドライブを接続して、DVD−RAM、CD−R/WやUSBメモリ等の可搬型記憶媒体との接続が可能となるように構成して、記憶媒体内のアプリケーションプログラムをCPU201が実行できるようにしてもよい。また、同様に、システムバス209に外部記憶装置のドライブを接続して、DVD−RAM、CD−R/WやUSBメモリ等の可搬型記憶媒体との接続が可能となるように構成して、映像データの編集・保存等に可搬型記憶媒体を利用できるようにしても良い。
【0038】
図1における映像格納部131は、ハードディスク208に相当する。但し、テレビ受信機150から送信された検索用画像データは一時的にRAM202へ格納されることもある。また、は、CPU201、RAM202、ROM203及びハードディスク208におけるソフトウエア処理に相当する。
【0039】
図4は、図1におけるテレビ受信機150のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0040】
図4において、テレビ受信機150は、CPU301、RAM302、ROM303、ユーザインタフェース部(ユーザI/F)304、テレビジョンデータ受信部(TVデータ受信部)305を備える。さらに、テレビ受信機150は、チューナ部306、復号部307、分離部308、デコード部309、音声出力処理部310、スピーカ部312を備える。さらに、テレビ受信機150は、映像出力処理部311、ディスプレイ313、キャプチャ画像生成部314、ハードディスク315、LANアダプタ316を備える。また、CPU301は、システムバス317を介して上記各デバイスと互いに接続されている。尚、システムバス317との接続用デバイスは省略して記載しているものもある。
【0041】
CPU301は、ROM303又はハードディスク315に格納されたプログラムに基づいてテレビ受信機150全体の制御を行う。
【0042】
RAM302は、CPU301のメインメモリ、ワークエリア等として機能する。また、RAM302は、必要に応じてユーザ情報等を記憶する不揮発性記憶領域を有する。また、RAM302は、映像データ記憶時のバッファメモリ等としても機能する。
【0043】
ROM303は、CPU301が実行するプログラムや装置情報やフォント等が記憶されている。
【0044】
ユーザインタフェース部304は、ユーザがテレビ受信機150に対して種々の動作指示を行う。ユーザインタフェース部304は、例えば、視聴を希望するチャンネルを入力するチャンネル指示入力手段、テレビ映像をキャプチャするキャプチャ指示入力手段、キャプチャ画像を検索するキャプチャ画像検索指示入力手段を備える。さらに、ユーザインタフェース部304は、キャプチャ画像を選択するキャプチャ画像選択指示入力手段、キャプチャ画像を保存するキャプチャ画像保存指示入力手段、及び印刷装置160から出力させる印刷指示入力手段を備える。
【0045】
テレビジョンデータ受信部305は、テレビ放送局120から送信されるデジタルテレビジョンデータを受信すると共に受信したデジタルテレビジョンデータをチューナ部306に入力する手段を備える。
【0046】
チューナ部306はチャンネルを選択して、1キャリアに含まれる複数のチャンネルデータからユーザインタフェース部304で入力されたユーザが視聴を希望するチャンネルに対応するパケットデータを取り出す。
【0047】
復号部307は、チューナ部306によって取り出されたパケットデータを受け取ると共に、受け取ったパケットデータを復号化(デスクランブル)する。
【0048】
分離部308は、復号部307によって復号化されたパケットデータからコンテンツごとに分離を行う。
【0049】
また、分離部308は、復号化されたパケットデータから少なくとも映像パケットデータと音声パケットデータとに分離する処理を行う。
【0050】
デコード部309は、分離部308によって分離された映像パケットデータ及び音声パケットデータを繋ぎ合わせて、映像データ及び音声データを復元する。
【0051】
音声出力処理部310は、デコード部309によって復元された音声データを元のアナログ信号に変換して、音声信号としてスピーカ部312へ出力する。
【0052】
映像出力処理部311は、デコード部309によって復元された映像データを元のアナログ信号に変換して、ディスプレイ313に表示させる。
【0053】
尚、スピーカ部312及びディスプレイ313は公知のものであるので説明は省略する。
【0054】
キャプチャ画像生成部314は、ユーザインタフェース部304からディスプレイ313に表示されているテレビ映像をキャプチャする指示があると、デコード部309から出力される映像データに基づいてキャプチャ画像を生成する。また、キャプチャ画像生成部314は、生成されたキャプチャ画像を、RAM302へ一時保存した後、ハードディスク315に格納する。同時に、キャプチャ画像生成部314は、生成されたキャプチャ画像を映像出力処理部311へ転送して、ディスプレイ313により静止画像として表示させることも可能である。
【0055】
315は、主に画像データを保存するハードディスクである。ハードディスク315に格納されたキャプチャ画像は、ユーザインタフェース部304からの指示入力により、キャプチャ画像生成部314経由で映像出力処理部311へ転送され、ディスプレイ313により表示させることも可能である。
【0056】
LANアダプタ316は、インターネット140を介して放送映像サーバ130やネットワークを介して印刷装置160等の外部機器と通信を行う。
【0057】
また、図1における放送受信手段155は、図4に示したテレビジョンデータ受信部305、チューナ部306及び復号部307に相当する。
【0058】
また、図1における画像メモリ151は、図4に示したハードディスク315に相当する。但し、画像データは一時的にRAM302へ格納されることもある。
【0059】
また、図1に示した映像表示処理部152は、図4に示した映像出力処理部311、ディスプレイ313およびキャプチャ画像生成部314に相当する。
【0060】
さらに、図1に示したユーザI/F処理部153は、図4に示したユーザインタフェース部304に相当する。また、図1に示した印刷要求情報生成部154は、図4に示したCPU301、RAM302、ROM303及びハードディスク315におけるソフトウエア処理に相当する。
【0061】
図5は、図1における印刷装置160のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0062】
図5において、印刷装置160は、CPU401、RAM402、ROM403、エンジンインタフェース404、操作パネル406を備える。さらに、印刷装置160は、ホストインタフェース407、ハードディスク408を備える。409はシステムバスで、各デバイスを相互に接続する。
【0063】
尚、システムバス409との接続用デバイスは省略して記載しているものもある。
【0064】
CPU401はで、ROM403またはハードディスク408に記憶された制御プログラムに等に基づいてシステムバス409に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。また、CPU401は、エンジンインタフェース404を介して接続されるプリンタエンジン405に出力情報としての画像信号を出力する。
【0065】
また、CPU401はホストインタフェース(ホストI/F)407を介して外部のホスト装置との通信処理が可能となっており、ホスト装置からの制御情報や文字情報等を解析したり、印刷装置160内の情報等をホスト装置に通知したり可能に構成されている。
【0066】
尚、本実施形態においては、図1のテレビ受信機150がホスト装置となる。
【0067】
RAM402は、CPU401のメインメモリ、ワークエリア等として機能する。なお、RAM402は、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるよう構成されている。
【0068】
また、RAM402は出力情報の展開領域としても使用される。更に、不揮発性メモリ領域においては、環境データ等の格納にも用いられる。
【0069】
ROM403は、CPU401の制御プログラムやホストコンピュータ上で利用される情報および上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等を記憶している。
【0070】
エンジンインタフェース(エンジンI/F)404は、プリンタエンジン405に印刷情報に対応するビデオ信号を供給したり、プリンタエンジン405内部のセンサ情報等を取り込んだりする。
【0071】
プリンタエンジン405は、不図示の半導体レーザー、回転多面鏡、静電ドラム、現像器、搬送系および記録媒体などから構成される。プリンタエンジン405は、電子写真方式のプリンタエンジンで、その制御方法については、例えば特開2006−205829号公報に記載されているように公知のものであるので省略する。
【0072】
操作パネル406は、キースイッチおよびLED表示器等で構成される。ホストインタフェース(ホストI/F)407は、外部ホスト装置のテレビ受信機150との制御情報のやりとりや、印刷情報の取り込みを行う。ホストI/F407は、具体的にはLANアダプタ等で構成される。
【0073】
408は、オプションとして接続されるハードディスクで、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ、印刷データ等を記憶する。
【0074】
尚、ハードディスク408が接続されない場合には、その機能はRAM402またはROM403により補完される。また、ハードディスク408の代わりに、USBメモリ等の可搬型メモリを接続するように構成しても良く、1個に限らず複数接続できるよう構成しても良い。
【0075】
尚、プリンタエンジン405は電子写真方式に限定されるものではなく、インクジェット方式などであても良い。
【0076】
次に図6のフローチャートを用いて、本実施形態を示す印刷システムについて全体のデータ処理の流れについて説明する。
【0077】
図6は、本実施形態を示す印刷システムにおけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0078】
なお、S501〜S513は各ステップを示す。また、S501〜S513において、S501、S502、S508、S509、S512,S513は各ステップを示す。各ステップは、テレビ受信機の150のCPU301がROM303、ハードディスク315に記憶される制御プログラムをRAM302にロードして実行することで実現される。
【0079】
また、S501〜S513において、S503〜S507、S511は、放送映像サーバ130のCPU201がROM203、ハードディスク208に記憶される制御プログラムをRAM302にロードして実行することで実現される。
【0080】
さらに、S501〜S513において、S510は印刷装置160のCPU401がROM403、ハードディスク408に記憶される制御プログラムをRAM402にロードして実行することで実現される。
【0081】
まず、ユーザからテレビ受信機150に表示された映像の印刷指示をユーザI/F304を介して受け付けると、S501で、テレビ受信機150は、印刷指示された映像を画像としてキャプチャして画像メモリ151へ格納する。なお、画像メモリ151は、図4に示す例では、RAM302あるいはハードディスク315に確保される。
【0082】
次に、テレビ受信機150は、S502で、S501でキャプチャした画像と検索情報を含む印刷要求を、インターネット140を介して放送映像サーバ130へ送信する。ここで、検索情報には、テレビ受信機150のアスペクト比情報、放送データに付加される番組情報(メタ情報)、印刷指示された時刻(印刷指示時刻情報)から算出する番組開始からの経過時間情報(配信時刻情報)とが含まれる。
【0083】
すると、放送映像サーバ130は、S503で、テレビ受信機150から送信された上記各情報を含む印刷要求を受信する。そして、放送映像サーバ130は、S504で、受信した印刷要求に含まれる画像データに対応した、高解像度の映像データを画像検索により映像格納部131から検索する。
【0084】
そして、放送映像サーバ130のCPU201は、S505で、S504における画像の検索結果に基づき、画像データに対応した映像データがあるかどうか判定する。
【0085】
ここで、放送映像サーバ130のCPU201が対応する映像データが映像格納部131に格納されていると判定した場合は、S506で、画像検索処理部132により当該映像データを印刷データ用に加工する画像加工処理を行う。
【0086】
そして、S507で、放送映像サーバ130は、S506において加工した印刷データを、インターネット140を介してテレビ受信機150へ送信する。ここで、印刷データは、テレビ受信機150が送信した表示仕様とするアスペクト比に適応して生成されたデータである。
【0087】
すると、テレビ受信機150は、S508で、S507により放送映像サーバ130から送信された印刷データを受信する。そして、S509で、テレビ受信機150は、LANアダプタ316を介して印刷データを印刷装置160へ送信する。
【0088】
すると、印刷装置160は、S510で、ホストインタフェース407を介してテレビ受信機150から受信した印刷データをプリンタエンジン405により印刷する。
【0089】
一方、S505において、放送映像サーバ130が映像格納部131に該当の映像データが格納されていないと判定した場合は、S511へ進む。そして、S511で、放送映像サーバ130は、印刷データがなかった旨を示すエラーメッセージを、インターネット140を介してテレビ受信機150に通知する。
【0090】
すると、テレビ受信機150は、S511において放送映像サーバ130から送信されたエラーメッセージを受信したら、テレビ受信機150のディスプレイ313に問い合わせ画面を表示する。ここで、問い合わせ画面とは、原本映像ではなく、テレビ受信機150で受信している画像(キャプチャ画像)を印刷するかどうかの問い合わせ画面である。
【0091】
そして、テレビ受信機150のCPU301は、S512で、ユーザの操作に基づき、キャプチャ画像を印刷する指示があるかどうかを判定する。そして、テレビ受信機150のCPU301がユーザからキャプチャ画像に対する印刷指示があると判断した場合は、画像メモリ151に格納されたキャプチャ画像を、LANアダプタ316を介して印刷装置160へ送信して、S510へ進む。
【0092】
一方、S512で、テレビ受信機150のCPU301がユーザからキャプチャ画像の印刷はしないという指示であると判定した場合は、本処理を終了する。
【0093】
次に、図7を用いて、テレビ受信機150の動作について説明する。
【0094】
図7は、本実施形態を示すテレビ受信機におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、印刷要求処理における詳細手順に対応する。なお、S601〜S609は各ステップを示す。なお、各ステップは、CPU301がROM303、ハードディスク315に記憶される制御プログラムをRAM302にロードして実行することで実現される。
【0095】
ユーザからテレビ受信機150に表示された映像の印刷指示があると、S601で、テレビ受信機150のCPU201は、指示された映像を画像としてキャプチャし画像メモリ151へ格納する。次に、S602で、テレビ受信機150のCPU301は、放送局で放送データに付随された番組開始時刻とユーザから印刷指示があった時刻から、番組開始からの経過時間を算出する。
【0096】
例えば、番組開始時刻が12時05分で、印刷指示があった時刻が12時41分である場合、CPU301は、番組開始からの経過時間情報は36分と算出する。
【0097】
次に、S603で、S601でキャプチャした画像と、S602で算出した時間情報と、テレビ受信機150のアスペクト比情報(16:9)を、放送映像サーバ130へ送信する。
【0098】
次に、S604で、放送映像サーバ130から送信される印刷データを受信するのを待ち、CPU301が放送映像サーバ130から送信される印刷データを受信したと判断した場合、S605へ進む。そして、S605で、テレビ受信機150は、放送映像サーバ130から送信される高品位な印刷データを、LANアダプタ316を介して印刷装置160へ送信する。
【0099】
次に、S606で、テレビ受信機150は、LANアダプタ316を介して印刷装置160から印刷結果を受信する。そして、S607で、テレビ受信機150は、結果内容をテレビ受信機150が備えるディスプレイ313に表示して、本処理を終了する。
【0100】
一方、S604で、放送映像サーバ130から印刷データを受信していないとCPU301が判定した場合、S608で、CPU301は高品位ではないテレビ受信機150がキャプチャしたキャプチャ画像を印刷する指示をユーザが要求しているかどうかを判断する。
【0101】
ここで、CPU301が、ユーザが操作部を操作してキャプチャ画像を印刷する指示がユーザI/F処理部153を介して受信していると判断した場合、S609で進み、キャプチャ画像を、LANアダプタ316を介して印刷装置160へ送信する。ここで、キャプチャ画像の品位はディスプレイ313の解像度で決定される品位に対応する。
【0102】
そして、S606へ進み、印刷装置160から印刷結果を、LANアダプタ316を介して受信し、S607で、結果内容をテレビ受信機150が備えるディスプレイ313に表示して、本処理を終了する。
【0103】
一方、S608で、CPU301がユーザにより印刷指示がなされていないと判断した場合は、本処理を終了する。
【0104】
次に、放送映像サーバ130側における印刷処理について説明する。
【0105】
図8は、本実施形態を示すサーバ装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、テレビ受信機150からの画像データ取得要求に対する画像データ検索と印刷データ送信処理の詳細手順に対応する。なお、S701〜S711は各ステップを示す。また、各ステップは、CPU201がROM203又はハードディスク208に記憶される制御プログラムをRAM202にロードして実行することで実現される。
【0106】
なお、図8において、S502、S503は、図6に示したステップと同一のステップである。
【0107】
S701で、放送映像サーバ130が、テレビ受信機150からインターネット140を通じて画像データの取得要求とテレビ受信機150側でキャプチャした画像データを受信する。
【0108】
ここで、画像データの取得要求の具体的な内容としては、テレビ受信機150のアスペクト比情報と、放送データに付加される番組情報と、印刷指示された時刻から算出する番組開始からの経過時間情報とを含むものである。
【0109】
また、キャプチャ画像とは、テレビ受信機150が、ユーザより印刷指示されたディスプレイ313に表示されている映像を画像としてキャプチャしたキャプチャ画像に対応する。
【0110】
次に、S702で、放送映像サーバ130が、S701においてテレビ受信機150から受信した画像データの取得要求の詳細を確認する。
【0111】
ここで、放送映像サーバ130のCPU201は、テレビ受信機150からの画像データの取得要求に対して、映像格納部131に格納された映像情報を検索処理に必要な情報が含まれており、不備の無い事を確認する。
【0112】
次に、S703で、放送映像サーバ130のCPU201は、S702において確認された画像データの取得要求の情報、特に番組特定情報と印字指示が番組開始からどれだけ経過した時間に行われたかに基づいて、対応する高解像度映像の特定を行う。
【0113】
なお、当該高解像度映像は、放送映像サーバ130内に格納されている映像格納部131に格納されている。
【0114】
次に、S704で、放送映像サーバ130のCPU201は、S703において特定された高解像度映像内において、画像要求されている映像検索範囲を絞り込む。
【0115】
具体的な動作としては、放送映像サーバ130が画像要求内の印刷指示が番組開始からどれだけ経過した時間に行われたかという情報から、高解像度映像データの検索ポイント、つまり検索のキーとなる画像ポイントを特定する。
【0116】
次に、放送映像サーバ130は、特定された当該画像ポイントから前後任意時間分の映像範囲を特定し、これを画像検索範囲とする。
【0117】
次に、S705で、放送映像サーバ130のCPU201は、S704において特定された、高解像度映像データ内検索範囲内から、任意時間間隔で画像データを抜き出す。こうする事で、映像検索範囲が更に絞り込まれると同時に検索回数が減少する。
【0118】
この為、ユーザが印刷を要求している画像データの検索処理が、上記動作を行わない場合と比較して、高速に行う事が可能となる。
【0119】
ここでは、高解像度映像データがデジタル画像であるとして、具体例を説明する。
【0120】
先ず、S704で、放送映像サーバ130のCPU201は、特定された画像検索範囲のスタートポイントから、所定時間間隔、例えばフレーム単位間隔で画像データを抜き出し、それを検索範囲のエンドポイントまで行う。なお、本実施形態では、スタートポイントからエンドポイントまでが画像検索範囲内となる。
【0121】
次に、S706で、放送映像サーバ130のCPU201が当該画像要求内の情報から、テレビ受信機150のアスペクト比とキャプチャ画像について確認する。
【0122】
具体的には、CPU201がテレビ受信機150の表示アスペクト比と、実際にキャプチャされた画像の縦横画素数を確認する。
【0123】
そして、S707で、放送映像サーバ130のCPU201が、画像検索対象となっている高解像度映像データの画像アスペクト比と総画素数を確認する。
【0124】
次に、S708で、放送映像サーバ130内の画像検索処理部132が、予め定めておいた高解像度映像データの検索範囲に対して、キャプチャ画像での検索を行う。ここの動作の詳細については、後述する。
【0125】
そして、S709で、放送映像サーバ130内の画像検索処理部132が、S707において検索/発見したキャプチャ画像と同等内容である高解像度画像を、映像データから切り出し、放送映像サーバ130内の映像格納部131に格納する。
【0126】
次に、S710で、S709において、画像要求内に画像処理希望が存在した場合の処理を行う。この場合、放送映像サーバ130のCPU201が、S708において切り出された高解像度データに対して、印刷時に適した画像処理を行う。
【0127】
なお、上記処理は当該高解像度画像の解像度が、印刷装置160の解像度を上回った場合に画像処理が必要となる。
【0128】
例としては、印刷装置160の出力解像度が600dpiで、当該高解像度画像の解像度が2400dpiだった場合、直ぐに600dpi画像として使用出来る様に、解像度変換を行うものである。この時の解像度変換方法としては、任意の公知技術(例えばバイキュービック法等)を用いて行うものとする。
【0129】
他の例としては、高解像度画像の色処理変換がある。元々は映像データである高解像度画像は、基本的に、印刷で使用される事の多いCMYK画像ではなく、RGB画像、もしくはそれ以外の色指定空間で作成されている事が多い。
【0130】
しかしこれでは、印刷する前に色指定空間をCMYKに変換する必要が発生する。ここで画像処理として上記変換を行っておく事で、後の変換処理を短縮する、という事も可能である。
【0131】
そして、S711で、放送映像サーバ130のCPU201は、一連の処理により、特定して切り出した、キャプチャ画像と同等内容の高解像度画像データをテレビ受信機150へインターネット140を介して送信する。そして、図6に示すS503へ進む。
【0132】
なお、図8に示すフローチャートでは、テレビ受信機150より送られた画像データの取得要求に付加されたキャプチャ画像に応じて、放送映像サーバ130に格納されているデータを間引きして、検索している。これは、テレビ受信機150から放送映像サーバ130に送信される画像データが、テレビ受信機150で表示される映像のキャプチャ画像である為である。
【0133】
つまり、テレビ放送局120が、実際の放送で放送映像サーバ130に格納されている様な高解像度映像データを放送したとしても、テレビ受信機150側で、画素間引きを行って表示している事に起因している。
【0134】
しかし、今後、テレビ受信機150が画素間引き画像を、本来の高解像度映像データへ画像の一部でも復元可能であれば、放送映像サーバ130側での画素間引き処理を省き、画像検索を行う事が可能である。
【0135】
図9は、本実施形態を示すサーバ装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図8に示したS706〜S708の詳細手順、つまりキャプチャ画像と同一内容画像を、放送映像サーバ130内に格納されている高解像度映像データから、画像検索する処理に対応する。
【0136】
本実施形態は、放送映像サーバ130に格納されている高解像度映像データは、アスペクト比16:9のデジタル画像である事を前提とする。
【0137】
なお、S801〜S807は各ステップを示す。また、各ステップは、CPU201がROM203又はハードディスク208に記憶される制御プログラムをRAM202にロードして実行することで実現される。
【0138】
なお、図8において、S705、S709は、図6に示したステップと同一のステップである。
【0139】
S801で、放送映像サーバ130が、テレビ受信機150から受信する画像データの取得要求内から印刷指示発信元であるテレビ受信機150のアスペクト比を確認すると同時に、テレビ受信機150のキャプチャ画像の縦横画素数を確認している。ここで確認されるキャプチャ画像の縦横画素数は、縦=o、横=pとする。
【0140】
次に、S802で、放送映像サーバ130が、S801における確認の結果、ユーザ先のテレビ受信機150のアスペクト比によって、処理が分岐する。
【0141】
本実施形態における分岐判定としては、ユーザ先のテレビ受信機150のアスペクト比が16:9であるかどうかに基づいて確認する。
【0142】
ここで、放送映像サーバ130が、テレビ受信機150のアスペクト比が16:9であると判断した場合は、検索対象である高解像度映像データと同じアスペクト比である為、検索対象部分は任意である。
【0143】
そこで、S803で、放送映像サーバ130が、当該検索対象部の映像データの間引き処理を行う。
【0144】
具体的には、高解像度映像データの縦*横画素をX*Yとするならば、キャプチャ画像の縦横画素間引き率A*Bで間引く、つまり、X/A*Y/Bとする間引き処理を行う。
【0145】
なお、画素間引き率は、放送原画像縦横画素数e*fとテレビ受信機150の画素数o*pで以下の計算を行う事で導く。
【0146】
縦間引き率=e/o、横間引き率=f/p
次に、S804で、放送映像サーバ130が、S803において画素間引きされた高解像度映像データに対して、キャプチャ画像と同じデータがないかどうかを検索する。
【0147】
ここで使用される動画検索技術は、公知のものを使用する。例としては、特願平11−105767号公報や、特開平05−188298号公報等である。これらは既に公知で有るため、詳細は省略するものとする。
【0148】
一方、S802で、アスペクト比が16:9でないと判断された場合は、S805で、放送映像サーバ130が、高解像度映像データの画像検索対象を、縦=n*横=m画素に限定する。
【0149】
この動作は、検索対象である高解像映像データのアスペクト比とキャプチャ画像のアスペクト比に違いがある為、単純に画像同士を比較/検索を行うと、対象範囲に差異が出てしまう事を防いでいる。
【0150】
当該縦=n*横=m画素は、ユーザのテレビ受信機150アスペクト比から導出する。その方法の一例を以下に記載する。
【0151】
2006年12月時点のテレビ受信機は、縦横画素数比率が4:3と16:9が主流となっているが、従来の4:3のテレビ受信機、HD画像の伝送されたフレーム全体を表示できず、HD画像の横方向2/8が表示されない。
【0152】
その為、4:3のテレビ受信機でキャプチャした画像を用いて、16:9のHD高解像度映像データに動画検索を行っても、HD画像の横方向2/8の不一致などで、一致する画像を見つける事は出来ない。
【0153】
そこで、横方向の画素数を4:3に合わせて、高解像度映像データの両脇、つまり2/8を検索対象外とし、画像中央から縦(高解像度映像データの縦画素数)*横(高解像度映像データの横画素数)*6/8が検索対象となる。
【0154】
なお、上記検索対象は、上記方法により自動的に求める事も可能であるが、任意の数値する事も可能である。
【0155】
次に、S806で、放送映像サーバ130が、当該検索対象部の映像データの間引き処理を行う。具体的には、高解像度映像データの縦*横画素をn*mとするならば、キャプチャ画像の縦横画素間引き率A*Bで間引く、つまり、n/A*m/B とする事を示している。
【0156】
次に、S807で、放送映像サーバ130が、画素間引きされた高解像度映像に対して、キャプチャ画像と同じデータがないかどうかを検索する。ここで使用される動画検索技術は、公知のものを使用する。
【0157】
例としては、特願平11−105767号公報や、特開平05−188298号公報等である。これらは既に公知で有るため、詳細は省略するものとする。
【0158】
なお、図9において、S709は、図8に示したS709と同一である。
【0159】
次に、図9において、具体的な数値を用いて説明する。本実施形態では、放送映像サーバ130に格納されている高解像度映像データは、画素数縦*横=4320*7360であると仮定するものである。この画素数は、2006年12月現在のHD放送に対して16倍の総画素数である。
【0160】
また、現在HD画像を表示するテレビ受信機も、表示方式が違うもの同士では、表示縦横画素数に違いがある場合もある。代表例として、LDP表示素子とPDP表示素子での画素の違いを以下に示す。
【0161】
PDP表示素子:縦*横=1024*1024画素
LDP表示素子:縦*横=1368*769画素
本実施形態では、LDP表示素子を代表例として扱う事とする。
【0162】
この場合は、S801で、放送映像サーバ130が、画像要求内から印刷指示発信元であるテレビ受信機150のアスペクト比を確認すると同時に、テレビ受信機150のキャプチャ画像の縦横画素数を確認する。
【0163】
ここで、確認するキャプチャ画像の縦横画素数は、縦=1368、横=769とする。
【0164】
このためS802では、放送映像サーバ130が、テレビ受信機150のアスペクト比が16:9であるか否かを判断する。
【0165】
そして、S803で、放送映像サーバ130の画像検索処理部132は、高解像度映像データの縦*横画素が4320*7360であるので、キャプチャ画像の縦横画素1368*769で間引く処理を行う。
【0166】
この場合、間引き率は、高解像度映像データから、上記表示素子画素数で間引いた時の間引き率を適用する事となる。
【0167】
具体的な間引き率は、本実施形態では、以下の通り。
【0168】
PDPの場合、
横の間引き率=7363/1024=7.19,縦の間引き率=4320/1024=4.22となり、
LDPの場合、
横の間引き率=7363/1368=5.38,縦の間引き率=4320/768=5.625となる。
【0169】
つまり、7360/5.38*4320/5.625 とする。
【0170】
次に、S804で、放送映像サーバ130の画像検索処理部132は、キャプチャ画像の検索処理を行う。そして、S805で、放送映像サーバ130の画像検索処理部132は、アスペクト比が4:3で表示された印字画像を検索する為の処理を行う。
【0171】
前述の通り、単純に16:9の縦横比率では検索できないので、高解像度映像データの画像検索対象を、中央部付近に限定する。
【0172】
本実施形態では、上記2種類の表示素子で対応できるよう、テレビ受信機150での表示において、中央部768*1024を検索対象とする。
【0173】
その場合、検索対象の高解像度映像データ側も横方向2/8は範囲から外れ、4320*5522が対象となる。
【0174】
次に、S806で、放送映像サーバ130の画像検索処理部132は、間引きを縦の間引き(=4320/5.625(LDPの縦間引き率))と、横の間引き(=5522/5.39(PDPの横間引き率))を行う。
【0175】
そして、S807は、放送映像サーバ130の画像検索処理部132は、間引き処理後の高解像度データに対して、キャプチャ画像検索処理を行う。
【0176】
なお、本実施形態では、検索対象の高解像度映像データに対して行う画素間引きの間引き率を、処理中に求める例について説明した。
【0177】
これに対して、画素間引きケースを想定し、画素間引き率におけるキャプチャ画像と高解像度映像データの画素数による対応表をメモリ上に搭載しておくことで、間引き率を簡単に取得できるように構成してもよい。
【0178】
次に、印刷装置160の動作について説明する。
【0179】
図10は、本実施形態を示す印刷装置における第データ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、テレビ受信機150が放送映像サーバ130から受信する印刷データの印刷処理例である。なお、S901〜S903はステップを示す。
【0180】
まずS901で、印刷装置160のCPU401がテレビ受信機150から印刷要求をホストI/F407を介して印刷データを受信する。
【0181】
次に、S902で、CPU401は、RAM402を使用して、プリンタエンジン405に出力可能なイメージデータを生成する印刷処理を行う。なお、生成されるイメージデータは、プリンタエンジン405の印刷方式や、RAM402の容量に応じて異なる場合がある。
【0182】
そして、S903で、印刷装置160のCPU401は、テレビ受信機150へ、出力結果(正常出力、または、エラー)を通知して、本処理を終了する。
【0183】
尚、本実施形態では、放送映像サーバ130からテレビ受信機に送信された印刷データをそのまま印刷装置160に送信し印刷する形態について説明した。
【0184】
しかしながら、印刷装置160で作成された印刷イメージをテレビ受信機150に送信し、図11で示すように印刷イメージをテレビ受信機150に接続される表示画面でプレビュー表示し、ユーザが確認後、印刷を開始するように制御してもよい。
【0185】
これにより、ユーザによる印刷画像の確認が可能となり、無駄な印刷処理が実行されてしまうことを阻止することができる。
【0186】
図11は、図1に示したテレビ受信機150が備える表示装置に表示されるプレビュー画面の一例を示す図である。
【0187】
図11において、BT1は印刷開始ボタンで、プレビュー表示された画像を印刷する場合に押下される。また、BT2は印刷中止ボタンで、プレビュー表示された画像の印刷中止する場合に押下される。
【0188】
これにより、テレビ受信機150で受信した映像を、印刷装置160で印刷する場合に、放送映像サーバ130が管理する高品位の画像データを印刷装置160に仕様に適した画像データとしてタイムリーに取得することができる。
【0189】
したがって、テレビ受信機150が受信して表示された画面のキャプチャ画像よりも、高品位の映像を印刷装置160で印刷することができる。
【0190】
〔第2実施形態〕
以下、図12、図13、図14に示すメモリマップを参照して本発明に係る情報処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0191】
図12は、本発明に係るテレビ受信機で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0192】
図13は、本発明に係るサーバ装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0193】
図14は、本発明に係る印刷装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0194】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0195】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0196】
本実施形態における図6〜図10に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0197】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0198】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0199】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0200】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0201】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0202】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0203】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0204】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。例えばそのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行う。そして、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0205】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込ませる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0206】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【0207】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【図面の簡単な説明】
【0208】
【図1】本発明の第1実施形態を示す印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したテレビ受信機が備える表示画面の一例を示す図である。
【図3】図1における放送映像サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】図1におけるテレビ受信機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】図1における印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】本実施形態を示す印刷システムにおけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態を示すテレビ受信機におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態を示すサーバ装置におけデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態を示すサーバ装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態を示す印刷装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】図1に示したテレビ受信機が備える表示装置に表示されるプレビュー画面の一例を示す図である。
【図12】本発明に係るテレビ受信機で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【図13】本発明に係るサーバ装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【図14】本発明に係る印刷装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0209】
130 放送映像サーバ
131 映像格納部
132 画像検索処理部
150 テレビ受信機
151 画像メモリ
152 映像表示処理部
154 印刷要求情報生成部
160 印刷装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ受信装置に表示される映像を印刷する印刷システムにおけるデータ処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、テレビ放送される映像をユーザのプリンタで印刷する場合、テレビに接続されたプリンタでテレビ放送受信した画像をキャプチャして静止画として印刷するのが通常である。
【0003】
しかしながら、現状、撮影できるカメラの能力は解像度800万画素、テレビ受信機はハイビジョンで200万画素しか対応しておらず、映像の画素欠損差が大きい。また、撮影した映像を放送形式に変換する際、損失のある圧縮形式を使うため画像劣化が生じるという問題があり、高品位の印刷を行うことができなかった。
【0004】
一方、デジタル放送で受信した画像を高品位で印刷するために、下記特許文献1〜3が公開されている。
【0005】
このうち、特許文献1,2は、放送局から多重放送の形式で放送される映像データのフレームに対応付けられた静止画像の所在を表すポインタをテレビ受信機で取得し、ユーザからの印刷要求に対して、ポインタで指定された格納箇所にアクセスして、印刷出力するという提案である。
【0006】
一方、下記特許文献3は、放送のコンテンツに番組識別情報とタイムコードを加工し、テレビに表示された番組識別情報とタイムコードをプリントサービスセンターに送信すると所望の印刷物をユーザに届けるという提案である。
【特許文献1】特開2002-232815号公報
【特許文献2】特開2006-217018号公報
【特許文献3】特開2002-118837号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1〜3ともコンテンツにプリントのためのポインタやタイムコードなどの情報を多重させ、その情報に対応された画像データを取得し印刷するものである。このため、多重するための加工作業を全コンテンツに対応させるのは作業が膨大なため困難であり、また、生放送では対応できなかった。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、簡単な操作で受信するテレビ映像から選択される画像を高品位に印刷できる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成する本発明の情報処理装置は以下に示す構成を備える。
【0010】
放送形式に変換された映像データを受信して、当該映像データを表示手段に表示するテレビ受信装置であって、前記表示手段に表示される映像データに対する印刷要求を行う指示手段と、前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求をサーバ装置に送信する送信手段と、前記映像データを含む印刷要求に基づいて検索された放送形式に変換される前の映像データを前記サーバ装置から取得する取得手段と、前記取得手段が前記サーバ装置から取得する前記放送形式に変換される前の映像データを印刷装置に出力する出力手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、簡単な操作で受信するテレビ映像から選択される画像を高品位に印刷できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す印刷システムの構成を説明するブロック図である。本例は、テレビ放送局から送信される映像信号をテレビ受信機150が放送映像サーバ130と印刷装置160と通信して、表示される画面映像を印刷処理する印刷システム例である。なお、テレビ受信機150と放送映像サーバ130とはインターネット140を介して通信可能に接続されている。
【0014】
図1において、番組作製用の撮影装置110は、放送のための被写体を撮影し、原本映像データ格納部111に原本映像データを格納する。
【0015】
テレビ放送局120は、放送形式変換部121で原本映像データを放送形式に変換し、放送送信手段122で視聴者へ送信する。
【0016】
放送映像サーバ130は、放送形式変換前の高解像度の映像データを蓄積するサーバであり、原本映像データ格納部111に格納された原本映像データと、原本映像データに関連する放送局が付随する番組情報等の公式の放送メタデータと共に、映像格納部131に格納される。
【0017】
また、映像格納部131は、後述する、テレビ受信機150から送信される検索用画像データも、一時的に格納する。
【0018】
画像検索処理部132は、ユーザが要求した印刷するための映像データを映像格納部131から検索し、インターネット140を介し印刷データとして要求先に送信する処理部である。
【0019】
テレビ受信機150は、放送受信手段155、画像メモリ151、映像表示処理部152、ユーザI/F処理部153、印刷要求情報生成部154が設けられている。
【0020】
ユーザI/F処理部153は、ユーザからの指示、テレビ受信機150を操作するリモートコントローラ(不図示)からの指示、または、テレビ受信機150に設けられた操作パネルからの指示、チャンネル指示や、表示された映像の印刷指示を受信するための処理部である。
【0021】
印刷要求情報生成部154は、ユーザI/F処理部153が印刷指示を受信すると、以下の各情報を検索情報として、インターネット140を介して放送映像サーバ130に送信する。次に、テレビ受信機150は、放送映像サーバ130から送信される印刷データを受信し、印刷装置160に送信する処理を行う。
【0022】
ここで、検索情報には、印刷指示時に表示された画像データと、テレビ受信機150の後述するディスプレイ313の表示仕様に含まれる画面構成情報である、例えばアスペクト比情報(4:3または16:9)が含まれる。さらに、検索情報には、放送データに付随されているメタデータ(番組情報)と、印刷指示された時刻から算出する番組開始からの経過時間情報とが含まれる。
【0023】
印刷装置160は、テレビ受信機150と接続されており、テレビ受信機150から送信される印刷データを受信し印刷を行う。
【0024】
なお、ユーザI/F処理部153が印刷指示を受信した際のテレビ受信機150の表示は、例えば図2に示すようなものである。
【0025】
図2は、図1に示したテレビ受信機150が備える表示画面の一例を示す図である。
【0026】
図3は、図1における放送映像サーバ130のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0027】
図3において、CPU201、RAM202、ROM203、LANアダプタ204、ビデオアダプタ205、キーボード206、マウス207、ハードディスク208はそれぞれシステムバス209を介して互いに接続されている。尚、図3に示す例では、各バス間の接続用チップや入出力用インタフェースは省略されている。
【0028】
CPU201は、オペレーションシステムのプログラムやアプリケーションプログラムに基づいて四則演算や比較演算等の各種の演算や、ハードウェアの制御を行う。
【0029】
RAM202は、ハードディスク208等の記憶媒体から読み出されたオペレーションシステム(OS)のプログラムやアプリケーションプログラム等が記憶される。CPU201は、RAM202にロードされたOSに従いプログラムを実行する。
【0030】
また、RAM202はCPU201のワークエリアや映像データ記憶時のバッファメモリ等としても機能する。
【0031】
ROM203は、オペレーションシステムと協働してハードディスク208等への入出力を司るいわゆるBIOS等を記憶している。
【0032】
LANアダプタ204は、CPU201によって制御されるオペレーションシステムの通信プログラムと協働してネットワークを介した外部との通信を行う。
【0033】
ビデオアダプタ205は、ディスプレイ313に出力する画像信号を生成する。
【0034】
キーボード206、マウス207は、放送映像サーバ130への指示を入力するために用いられる。
【0035】
ハードディスク208は、原本映像データ、及びテレビ受信機150から送信される検索用画像データを記憶する。また、ハードディスク208には、オペレーションシステムやアプリケーションプログラムも、実行時に用いられる一時ファイル等の各種データと共に記憶されている。
【0036】
システムバス209は、例えばPCIバス、AGPバス、メモリバス等を含んで構成されている。
【0037】
尚、図3には示されていないが、システムバス209に外部記憶装置のドライブを接続して、DVD−RAM、CD−R/WやUSBメモリ等の可搬型記憶媒体との接続が可能となるように構成して、記憶媒体内のアプリケーションプログラムをCPU201が実行できるようにしてもよい。また、同様に、システムバス209に外部記憶装置のドライブを接続して、DVD−RAM、CD−R/WやUSBメモリ等の可搬型記憶媒体との接続が可能となるように構成して、映像データの編集・保存等に可搬型記憶媒体を利用できるようにしても良い。
【0038】
図1における映像格納部131は、ハードディスク208に相当する。但し、テレビ受信機150から送信された検索用画像データは一時的にRAM202へ格納されることもある。また、は、CPU201、RAM202、ROM203及びハードディスク208におけるソフトウエア処理に相当する。
【0039】
図4は、図1におけるテレビ受信機150のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0040】
図4において、テレビ受信機150は、CPU301、RAM302、ROM303、ユーザインタフェース部(ユーザI/F)304、テレビジョンデータ受信部(TVデータ受信部)305を備える。さらに、テレビ受信機150は、チューナ部306、復号部307、分離部308、デコード部309、音声出力処理部310、スピーカ部312を備える。さらに、テレビ受信機150は、映像出力処理部311、ディスプレイ313、キャプチャ画像生成部314、ハードディスク315、LANアダプタ316を備える。また、CPU301は、システムバス317を介して上記各デバイスと互いに接続されている。尚、システムバス317との接続用デバイスは省略して記載しているものもある。
【0041】
CPU301は、ROM303又はハードディスク315に格納されたプログラムに基づいてテレビ受信機150全体の制御を行う。
【0042】
RAM302は、CPU301のメインメモリ、ワークエリア等として機能する。また、RAM302は、必要に応じてユーザ情報等を記憶する不揮発性記憶領域を有する。また、RAM302は、映像データ記憶時のバッファメモリ等としても機能する。
【0043】
ROM303は、CPU301が実行するプログラムや装置情報やフォント等が記憶されている。
【0044】
ユーザインタフェース部304は、ユーザがテレビ受信機150に対して種々の動作指示を行う。ユーザインタフェース部304は、例えば、視聴を希望するチャンネルを入力するチャンネル指示入力手段、テレビ映像をキャプチャするキャプチャ指示入力手段、キャプチャ画像を検索するキャプチャ画像検索指示入力手段を備える。さらに、ユーザインタフェース部304は、キャプチャ画像を選択するキャプチャ画像選択指示入力手段、キャプチャ画像を保存するキャプチャ画像保存指示入力手段、及び印刷装置160から出力させる印刷指示入力手段を備える。
【0045】
テレビジョンデータ受信部305は、テレビ放送局120から送信されるデジタルテレビジョンデータを受信すると共に受信したデジタルテレビジョンデータをチューナ部306に入力する手段を備える。
【0046】
チューナ部306はチャンネルを選択して、1キャリアに含まれる複数のチャンネルデータからユーザインタフェース部304で入力されたユーザが視聴を希望するチャンネルに対応するパケットデータを取り出す。
【0047】
復号部307は、チューナ部306によって取り出されたパケットデータを受け取ると共に、受け取ったパケットデータを復号化(デスクランブル)する。
【0048】
分離部308は、復号部307によって復号化されたパケットデータからコンテンツごとに分離を行う。
【0049】
また、分離部308は、復号化されたパケットデータから少なくとも映像パケットデータと音声パケットデータとに分離する処理を行う。
【0050】
デコード部309は、分離部308によって分離された映像パケットデータ及び音声パケットデータを繋ぎ合わせて、映像データ及び音声データを復元する。
【0051】
音声出力処理部310は、デコード部309によって復元された音声データを元のアナログ信号に変換して、音声信号としてスピーカ部312へ出力する。
【0052】
映像出力処理部311は、デコード部309によって復元された映像データを元のアナログ信号に変換して、ディスプレイ313に表示させる。
【0053】
尚、スピーカ部312及びディスプレイ313は公知のものであるので説明は省略する。
【0054】
キャプチャ画像生成部314は、ユーザインタフェース部304からディスプレイ313に表示されているテレビ映像をキャプチャする指示があると、デコード部309から出力される映像データに基づいてキャプチャ画像を生成する。また、キャプチャ画像生成部314は、生成されたキャプチャ画像を、RAM302へ一時保存した後、ハードディスク315に格納する。同時に、キャプチャ画像生成部314は、生成されたキャプチャ画像を映像出力処理部311へ転送して、ディスプレイ313により静止画像として表示させることも可能である。
【0055】
315は、主に画像データを保存するハードディスクである。ハードディスク315に格納されたキャプチャ画像は、ユーザインタフェース部304からの指示入力により、キャプチャ画像生成部314経由で映像出力処理部311へ転送され、ディスプレイ313により表示させることも可能である。
【0056】
LANアダプタ316は、インターネット140を介して放送映像サーバ130やネットワークを介して印刷装置160等の外部機器と通信を行う。
【0057】
また、図1における放送受信手段155は、図4に示したテレビジョンデータ受信部305、チューナ部306及び復号部307に相当する。
【0058】
また、図1における画像メモリ151は、図4に示したハードディスク315に相当する。但し、画像データは一時的にRAM302へ格納されることもある。
【0059】
また、図1に示した映像表示処理部152は、図4に示した映像出力処理部311、ディスプレイ313およびキャプチャ画像生成部314に相当する。
【0060】
さらに、図1に示したユーザI/F処理部153は、図4に示したユーザインタフェース部304に相当する。また、図1に示した印刷要求情報生成部154は、図4に示したCPU301、RAM302、ROM303及びハードディスク315におけるソフトウエア処理に相当する。
【0061】
図5は、図1における印刷装置160のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0062】
図5において、印刷装置160は、CPU401、RAM402、ROM403、エンジンインタフェース404、操作パネル406を備える。さらに、印刷装置160は、ホストインタフェース407、ハードディスク408を備える。409はシステムバスで、各デバイスを相互に接続する。
【0063】
尚、システムバス409との接続用デバイスは省略して記載しているものもある。
【0064】
CPU401はで、ROM403またはハードディスク408に記憶された制御プログラムに等に基づいてシステムバス409に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。また、CPU401は、エンジンインタフェース404を介して接続されるプリンタエンジン405に出力情報としての画像信号を出力する。
【0065】
また、CPU401はホストインタフェース(ホストI/F)407を介して外部のホスト装置との通信処理が可能となっており、ホスト装置からの制御情報や文字情報等を解析したり、印刷装置160内の情報等をホスト装置に通知したり可能に構成されている。
【0066】
尚、本実施形態においては、図1のテレビ受信機150がホスト装置となる。
【0067】
RAM402は、CPU401のメインメモリ、ワークエリア等として機能する。なお、RAM402は、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるよう構成されている。
【0068】
また、RAM402は出力情報の展開領域としても使用される。更に、不揮発性メモリ領域においては、環境データ等の格納にも用いられる。
【0069】
ROM403は、CPU401の制御プログラムやホストコンピュータ上で利用される情報および上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等を記憶している。
【0070】
エンジンインタフェース(エンジンI/F)404は、プリンタエンジン405に印刷情報に対応するビデオ信号を供給したり、プリンタエンジン405内部のセンサ情報等を取り込んだりする。
【0071】
プリンタエンジン405は、不図示の半導体レーザー、回転多面鏡、静電ドラム、現像器、搬送系および記録媒体などから構成される。プリンタエンジン405は、電子写真方式のプリンタエンジンで、その制御方法については、例えば特開2006−205829号公報に記載されているように公知のものであるので省略する。
【0072】
操作パネル406は、キースイッチおよびLED表示器等で構成される。ホストインタフェース(ホストI/F)407は、外部ホスト装置のテレビ受信機150との制御情報のやりとりや、印刷情報の取り込みを行う。ホストI/F407は、具体的にはLANアダプタ等で構成される。
【0073】
408は、オプションとして接続されるハードディスクで、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ、印刷データ等を記憶する。
【0074】
尚、ハードディスク408が接続されない場合には、その機能はRAM402またはROM403により補完される。また、ハードディスク408の代わりに、USBメモリ等の可搬型メモリを接続するように構成しても良く、1個に限らず複数接続できるよう構成しても良い。
【0075】
尚、プリンタエンジン405は電子写真方式に限定されるものではなく、インクジェット方式などであても良い。
【0076】
次に図6のフローチャートを用いて、本実施形態を示す印刷システムについて全体のデータ処理の流れについて説明する。
【0077】
図6は、本実施形態を示す印刷システムにおけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0078】
なお、S501〜S513は各ステップを示す。また、S501〜S513において、S501、S502、S508、S509、S512,S513は各ステップを示す。各ステップは、テレビ受信機の150のCPU301がROM303、ハードディスク315に記憶される制御プログラムをRAM302にロードして実行することで実現される。
【0079】
また、S501〜S513において、S503〜S507、S511は、放送映像サーバ130のCPU201がROM203、ハードディスク208に記憶される制御プログラムをRAM302にロードして実行することで実現される。
【0080】
さらに、S501〜S513において、S510は印刷装置160のCPU401がROM403、ハードディスク408に記憶される制御プログラムをRAM402にロードして実行することで実現される。
【0081】
まず、ユーザからテレビ受信機150に表示された映像の印刷指示をユーザI/F304を介して受け付けると、S501で、テレビ受信機150は、印刷指示された映像を画像としてキャプチャして画像メモリ151へ格納する。なお、画像メモリ151は、図4に示す例では、RAM302あるいはハードディスク315に確保される。
【0082】
次に、テレビ受信機150は、S502で、S501でキャプチャした画像と検索情報を含む印刷要求を、インターネット140を介して放送映像サーバ130へ送信する。ここで、検索情報には、テレビ受信機150のアスペクト比情報、放送データに付加される番組情報(メタ情報)、印刷指示された時刻(印刷指示時刻情報)から算出する番組開始からの経過時間情報(配信時刻情報)とが含まれる。
【0083】
すると、放送映像サーバ130は、S503で、テレビ受信機150から送信された上記各情報を含む印刷要求を受信する。そして、放送映像サーバ130は、S504で、受信した印刷要求に含まれる画像データに対応した、高解像度の映像データを画像検索により映像格納部131から検索する。
【0084】
そして、放送映像サーバ130のCPU201は、S505で、S504における画像の検索結果に基づき、画像データに対応した映像データがあるかどうか判定する。
【0085】
ここで、放送映像サーバ130のCPU201が対応する映像データが映像格納部131に格納されていると判定した場合は、S506で、画像検索処理部132により当該映像データを印刷データ用に加工する画像加工処理を行う。
【0086】
そして、S507で、放送映像サーバ130は、S506において加工した印刷データを、インターネット140を介してテレビ受信機150へ送信する。ここで、印刷データは、テレビ受信機150が送信した表示仕様とするアスペクト比に適応して生成されたデータである。
【0087】
すると、テレビ受信機150は、S508で、S507により放送映像サーバ130から送信された印刷データを受信する。そして、S509で、テレビ受信機150は、LANアダプタ316を介して印刷データを印刷装置160へ送信する。
【0088】
すると、印刷装置160は、S510で、ホストインタフェース407を介してテレビ受信機150から受信した印刷データをプリンタエンジン405により印刷する。
【0089】
一方、S505において、放送映像サーバ130が映像格納部131に該当の映像データが格納されていないと判定した場合は、S511へ進む。そして、S511で、放送映像サーバ130は、印刷データがなかった旨を示すエラーメッセージを、インターネット140を介してテレビ受信機150に通知する。
【0090】
すると、テレビ受信機150は、S511において放送映像サーバ130から送信されたエラーメッセージを受信したら、テレビ受信機150のディスプレイ313に問い合わせ画面を表示する。ここで、問い合わせ画面とは、原本映像ではなく、テレビ受信機150で受信している画像(キャプチャ画像)を印刷するかどうかの問い合わせ画面である。
【0091】
そして、テレビ受信機150のCPU301は、S512で、ユーザの操作に基づき、キャプチャ画像を印刷する指示があるかどうかを判定する。そして、テレビ受信機150のCPU301がユーザからキャプチャ画像に対する印刷指示があると判断した場合は、画像メモリ151に格納されたキャプチャ画像を、LANアダプタ316を介して印刷装置160へ送信して、S510へ進む。
【0092】
一方、S512で、テレビ受信機150のCPU301がユーザからキャプチャ画像の印刷はしないという指示であると判定した場合は、本処理を終了する。
【0093】
次に、図7を用いて、テレビ受信機150の動作について説明する。
【0094】
図7は、本実施形態を示すテレビ受信機におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、印刷要求処理における詳細手順に対応する。なお、S601〜S609は各ステップを示す。なお、各ステップは、CPU301がROM303、ハードディスク315に記憶される制御プログラムをRAM302にロードして実行することで実現される。
【0095】
ユーザからテレビ受信機150に表示された映像の印刷指示があると、S601で、テレビ受信機150のCPU201は、指示された映像を画像としてキャプチャし画像メモリ151へ格納する。次に、S602で、テレビ受信機150のCPU301は、放送局で放送データに付随された番組開始時刻とユーザから印刷指示があった時刻から、番組開始からの経過時間を算出する。
【0096】
例えば、番組開始時刻が12時05分で、印刷指示があった時刻が12時41分である場合、CPU301は、番組開始からの経過時間情報は36分と算出する。
【0097】
次に、S603で、S601でキャプチャした画像と、S602で算出した時間情報と、テレビ受信機150のアスペクト比情報(16:9)を、放送映像サーバ130へ送信する。
【0098】
次に、S604で、放送映像サーバ130から送信される印刷データを受信するのを待ち、CPU301が放送映像サーバ130から送信される印刷データを受信したと判断した場合、S605へ進む。そして、S605で、テレビ受信機150は、放送映像サーバ130から送信される高品位な印刷データを、LANアダプタ316を介して印刷装置160へ送信する。
【0099】
次に、S606で、テレビ受信機150は、LANアダプタ316を介して印刷装置160から印刷結果を受信する。そして、S607で、テレビ受信機150は、結果内容をテレビ受信機150が備えるディスプレイ313に表示して、本処理を終了する。
【0100】
一方、S604で、放送映像サーバ130から印刷データを受信していないとCPU301が判定した場合、S608で、CPU301は高品位ではないテレビ受信機150がキャプチャしたキャプチャ画像を印刷する指示をユーザが要求しているかどうかを判断する。
【0101】
ここで、CPU301が、ユーザが操作部を操作してキャプチャ画像を印刷する指示がユーザI/F処理部153を介して受信していると判断した場合、S609で進み、キャプチャ画像を、LANアダプタ316を介して印刷装置160へ送信する。ここで、キャプチャ画像の品位はディスプレイ313の解像度で決定される品位に対応する。
【0102】
そして、S606へ進み、印刷装置160から印刷結果を、LANアダプタ316を介して受信し、S607で、結果内容をテレビ受信機150が備えるディスプレイ313に表示して、本処理を終了する。
【0103】
一方、S608で、CPU301がユーザにより印刷指示がなされていないと判断した場合は、本処理を終了する。
【0104】
次に、放送映像サーバ130側における印刷処理について説明する。
【0105】
図8は、本実施形態を示すサーバ装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、テレビ受信機150からの画像データ取得要求に対する画像データ検索と印刷データ送信処理の詳細手順に対応する。なお、S701〜S711は各ステップを示す。また、各ステップは、CPU201がROM203又はハードディスク208に記憶される制御プログラムをRAM202にロードして実行することで実現される。
【0106】
なお、図8において、S502、S503は、図6に示したステップと同一のステップである。
【0107】
S701で、放送映像サーバ130が、テレビ受信機150からインターネット140を通じて画像データの取得要求とテレビ受信機150側でキャプチャした画像データを受信する。
【0108】
ここで、画像データの取得要求の具体的な内容としては、テレビ受信機150のアスペクト比情報と、放送データに付加される番組情報と、印刷指示された時刻から算出する番組開始からの経過時間情報とを含むものである。
【0109】
また、キャプチャ画像とは、テレビ受信機150が、ユーザより印刷指示されたディスプレイ313に表示されている映像を画像としてキャプチャしたキャプチャ画像に対応する。
【0110】
次に、S702で、放送映像サーバ130が、S701においてテレビ受信機150から受信した画像データの取得要求の詳細を確認する。
【0111】
ここで、放送映像サーバ130のCPU201は、テレビ受信機150からの画像データの取得要求に対して、映像格納部131に格納された映像情報を検索処理に必要な情報が含まれており、不備の無い事を確認する。
【0112】
次に、S703で、放送映像サーバ130のCPU201は、S702において確認された画像データの取得要求の情報、特に番組特定情報と印字指示が番組開始からどれだけ経過した時間に行われたかに基づいて、対応する高解像度映像の特定を行う。
【0113】
なお、当該高解像度映像は、放送映像サーバ130内に格納されている映像格納部131に格納されている。
【0114】
次に、S704で、放送映像サーバ130のCPU201は、S703において特定された高解像度映像内において、画像要求されている映像検索範囲を絞り込む。
【0115】
具体的な動作としては、放送映像サーバ130が画像要求内の印刷指示が番組開始からどれだけ経過した時間に行われたかという情報から、高解像度映像データの検索ポイント、つまり検索のキーとなる画像ポイントを特定する。
【0116】
次に、放送映像サーバ130は、特定された当該画像ポイントから前後任意時間分の映像範囲を特定し、これを画像検索範囲とする。
【0117】
次に、S705で、放送映像サーバ130のCPU201は、S704において特定された、高解像度映像データ内検索範囲内から、任意時間間隔で画像データを抜き出す。こうする事で、映像検索範囲が更に絞り込まれると同時に検索回数が減少する。
【0118】
この為、ユーザが印刷を要求している画像データの検索処理が、上記動作を行わない場合と比較して、高速に行う事が可能となる。
【0119】
ここでは、高解像度映像データがデジタル画像であるとして、具体例を説明する。
【0120】
先ず、S704で、放送映像サーバ130のCPU201は、特定された画像検索範囲のスタートポイントから、所定時間間隔、例えばフレーム単位間隔で画像データを抜き出し、それを検索範囲のエンドポイントまで行う。なお、本実施形態では、スタートポイントからエンドポイントまでが画像検索範囲内となる。
【0121】
次に、S706で、放送映像サーバ130のCPU201が当該画像要求内の情報から、テレビ受信機150のアスペクト比とキャプチャ画像について確認する。
【0122】
具体的には、CPU201がテレビ受信機150の表示アスペクト比と、実際にキャプチャされた画像の縦横画素数を確認する。
【0123】
そして、S707で、放送映像サーバ130のCPU201が、画像検索対象となっている高解像度映像データの画像アスペクト比と総画素数を確認する。
【0124】
次に、S708で、放送映像サーバ130内の画像検索処理部132が、予め定めておいた高解像度映像データの検索範囲に対して、キャプチャ画像での検索を行う。ここの動作の詳細については、後述する。
【0125】
そして、S709で、放送映像サーバ130内の画像検索処理部132が、S707において検索/発見したキャプチャ画像と同等内容である高解像度画像を、映像データから切り出し、放送映像サーバ130内の映像格納部131に格納する。
【0126】
次に、S710で、S709において、画像要求内に画像処理希望が存在した場合の処理を行う。この場合、放送映像サーバ130のCPU201が、S708において切り出された高解像度データに対して、印刷時に適した画像処理を行う。
【0127】
なお、上記処理は当該高解像度画像の解像度が、印刷装置160の解像度を上回った場合に画像処理が必要となる。
【0128】
例としては、印刷装置160の出力解像度が600dpiで、当該高解像度画像の解像度が2400dpiだった場合、直ぐに600dpi画像として使用出来る様に、解像度変換を行うものである。この時の解像度変換方法としては、任意の公知技術(例えばバイキュービック法等)を用いて行うものとする。
【0129】
他の例としては、高解像度画像の色処理変換がある。元々は映像データである高解像度画像は、基本的に、印刷で使用される事の多いCMYK画像ではなく、RGB画像、もしくはそれ以外の色指定空間で作成されている事が多い。
【0130】
しかしこれでは、印刷する前に色指定空間をCMYKに変換する必要が発生する。ここで画像処理として上記変換を行っておく事で、後の変換処理を短縮する、という事も可能である。
【0131】
そして、S711で、放送映像サーバ130のCPU201は、一連の処理により、特定して切り出した、キャプチャ画像と同等内容の高解像度画像データをテレビ受信機150へインターネット140を介して送信する。そして、図6に示すS503へ進む。
【0132】
なお、図8に示すフローチャートでは、テレビ受信機150より送られた画像データの取得要求に付加されたキャプチャ画像に応じて、放送映像サーバ130に格納されているデータを間引きして、検索している。これは、テレビ受信機150から放送映像サーバ130に送信される画像データが、テレビ受信機150で表示される映像のキャプチャ画像である為である。
【0133】
つまり、テレビ放送局120が、実際の放送で放送映像サーバ130に格納されている様な高解像度映像データを放送したとしても、テレビ受信機150側で、画素間引きを行って表示している事に起因している。
【0134】
しかし、今後、テレビ受信機150が画素間引き画像を、本来の高解像度映像データへ画像の一部でも復元可能であれば、放送映像サーバ130側での画素間引き処理を省き、画像検索を行う事が可能である。
【0135】
図9は、本実施形態を示すサーバ装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図8に示したS706〜S708の詳細手順、つまりキャプチャ画像と同一内容画像を、放送映像サーバ130内に格納されている高解像度映像データから、画像検索する処理に対応する。
【0136】
本実施形態は、放送映像サーバ130に格納されている高解像度映像データは、アスペクト比16:9のデジタル画像である事を前提とする。
【0137】
なお、S801〜S807は各ステップを示す。また、各ステップは、CPU201がROM203又はハードディスク208に記憶される制御プログラムをRAM202にロードして実行することで実現される。
【0138】
なお、図8において、S705、S709は、図6に示したステップと同一のステップである。
【0139】
S801で、放送映像サーバ130が、テレビ受信機150から受信する画像データの取得要求内から印刷指示発信元であるテレビ受信機150のアスペクト比を確認すると同時に、テレビ受信機150のキャプチャ画像の縦横画素数を確認している。ここで確認されるキャプチャ画像の縦横画素数は、縦=o、横=pとする。
【0140】
次に、S802で、放送映像サーバ130が、S801における確認の結果、ユーザ先のテレビ受信機150のアスペクト比によって、処理が分岐する。
【0141】
本実施形態における分岐判定としては、ユーザ先のテレビ受信機150のアスペクト比が16:9であるかどうかに基づいて確認する。
【0142】
ここで、放送映像サーバ130が、テレビ受信機150のアスペクト比が16:9であると判断した場合は、検索対象である高解像度映像データと同じアスペクト比である為、検索対象部分は任意である。
【0143】
そこで、S803で、放送映像サーバ130が、当該検索対象部の映像データの間引き処理を行う。
【0144】
具体的には、高解像度映像データの縦*横画素をX*Yとするならば、キャプチャ画像の縦横画素間引き率A*Bで間引く、つまり、X/A*Y/Bとする間引き処理を行う。
【0145】
なお、画素間引き率は、放送原画像縦横画素数e*fとテレビ受信機150の画素数o*pで以下の計算を行う事で導く。
【0146】
縦間引き率=e/o、横間引き率=f/p
次に、S804で、放送映像サーバ130が、S803において画素間引きされた高解像度映像データに対して、キャプチャ画像と同じデータがないかどうかを検索する。
【0147】
ここで使用される動画検索技術は、公知のものを使用する。例としては、特願平11−105767号公報や、特開平05−188298号公報等である。これらは既に公知で有るため、詳細は省略するものとする。
【0148】
一方、S802で、アスペクト比が16:9でないと判断された場合は、S805で、放送映像サーバ130が、高解像度映像データの画像検索対象を、縦=n*横=m画素に限定する。
【0149】
この動作は、検索対象である高解像映像データのアスペクト比とキャプチャ画像のアスペクト比に違いがある為、単純に画像同士を比較/検索を行うと、対象範囲に差異が出てしまう事を防いでいる。
【0150】
当該縦=n*横=m画素は、ユーザのテレビ受信機150アスペクト比から導出する。その方法の一例を以下に記載する。
【0151】
2006年12月時点のテレビ受信機は、縦横画素数比率が4:3と16:9が主流となっているが、従来の4:3のテレビ受信機、HD画像の伝送されたフレーム全体を表示できず、HD画像の横方向2/8が表示されない。
【0152】
その為、4:3のテレビ受信機でキャプチャした画像を用いて、16:9のHD高解像度映像データに動画検索を行っても、HD画像の横方向2/8の不一致などで、一致する画像を見つける事は出来ない。
【0153】
そこで、横方向の画素数を4:3に合わせて、高解像度映像データの両脇、つまり2/8を検索対象外とし、画像中央から縦(高解像度映像データの縦画素数)*横(高解像度映像データの横画素数)*6/8が検索対象となる。
【0154】
なお、上記検索対象は、上記方法により自動的に求める事も可能であるが、任意の数値する事も可能である。
【0155】
次に、S806で、放送映像サーバ130が、当該検索対象部の映像データの間引き処理を行う。具体的には、高解像度映像データの縦*横画素をn*mとするならば、キャプチャ画像の縦横画素間引き率A*Bで間引く、つまり、n/A*m/B とする事を示している。
【0156】
次に、S807で、放送映像サーバ130が、画素間引きされた高解像度映像に対して、キャプチャ画像と同じデータがないかどうかを検索する。ここで使用される動画検索技術は、公知のものを使用する。
【0157】
例としては、特願平11−105767号公報や、特開平05−188298号公報等である。これらは既に公知で有るため、詳細は省略するものとする。
【0158】
なお、図9において、S709は、図8に示したS709と同一である。
【0159】
次に、図9において、具体的な数値を用いて説明する。本実施形態では、放送映像サーバ130に格納されている高解像度映像データは、画素数縦*横=4320*7360であると仮定するものである。この画素数は、2006年12月現在のHD放送に対して16倍の総画素数である。
【0160】
また、現在HD画像を表示するテレビ受信機も、表示方式が違うもの同士では、表示縦横画素数に違いがある場合もある。代表例として、LDP表示素子とPDP表示素子での画素の違いを以下に示す。
【0161】
PDP表示素子:縦*横=1024*1024画素
LDP表示素子:縦*横=1368*769画素
本実施形態では、LDP表示素子を代表例として扱う事とする。
【0162】
この場合は、S801で、放送映像サーバ130が、画像要求内から印刷指示発信元であるテレビ受信機150のアスペクト比を確認すると同時に、テレビ受信機150のキャプチャ画像の縦横画素数を確認する。
【0163】
ここで、確認するキャプチャ画像の縦横画素数は、縦=1368、横=769とする。
【0164】
このためS802では、放送映像サーバ130が、テレビ受信機150のアスペクト比が16:9であるか否かを判断する。
【0165】
そして、S803で、放送映像サーバ130の画像検索処理部132は、高解像度映像データの縦*横画素が4320*7360であるので、キャプチャ画像の縦横画素1368*769で間引く処理を行う。
【0166】
この場合、間引き率は、高解像度映像データから、上記表示素子画素数で間引いた時の間引き率を適用する事となる。
【0167】
具体的な間引き率は、本実施形態では、以下の通り。
【0168】
PDPの場合、
横の間引き率=7363/1024=7.19,縦の間引き率=4320/1024=4.22となり、
LDPの場合、
横の間引き率=7363/1368=5.38,縦の間引き率=4320/768=5.625となる。
【0169】
つまり、7360/5.38*4320/5.625 とする。
【0170】
次に、S804で、放送映像サーバ130の画像検索処理部132は、キャプチャ画像の検索処理を行う。そして、S805で、放送映像サーバ130の画像検索処理部132は、アスペクト比が4:3で表示された印字画像を検索する為の処理を行う。
【0171】
前述の通り、単純に16:9の縦横比率では検索できないので、高解像度映像データの画像検索対象を、中央部付近に限定する。
【0172】
本実施形態では、上記2種類の表示素子で対応できるよう、テレビ受信機150での表示において、中央部768*1024を検索対象とする。
【0173】
その場合、検索対象の高解像度映像データ側も横方向2/8は範囲から外れ、4320*5522が対象となる。
【0174】
次に、S806で、放送映像サーバ130の画像検索処理部132は、間引きを縦の間引き(=4320/5.625(LDPの縦間引き率))と、横の間引き(=5522/5.39(PDPの横間引き率))を行う。
【0175】
そして、S807は、放送映像サーバ130の画像検索処理部132は、間引き処理後の高解像度データに対して、キャプチャ画像検索処理を行う。
【0176】
なお、本実施形態では、検索対象の高解像度映像データに対して行う画素間引きの間引き率を、処理中に求める例について説明した。
【0177】
これに対して、画素間引きケースを想定し、画素間引き率におけるキャプチャ画像と高解像度映像データの画素数による対応表をメモリ上に搭載しておくことで、間引き率を簡単に取得できるように構成してもよい。
【0178】
次に、印刷装置160の動作について説明する。
【0179】
図10は、本実施形態を示す印刷装置における第データ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、テレビ受信機150が放送映像サーバ130から受信する印刷データの印刷処理例である。なお、S901〜S903はステップを示す。
【0180】
まずS901で、印刷装置160のCPU401がテレビ受信機150から印刷要求をホストI/F407を介して印刷データを受信する。
【0181】
次に、S902で、CPU401は、RAM402を使用して、プリンタエンジン405に出力可能なイメージデータを生成する印刷処理を行う。なお、生成されるイメージデータは、プリンタエンジン405の印刷方式や、RAM402の容量に応じて異なる場合がある。
【0182】
そして、S903で、印刷装置160のCPU401は、テレビ受信機150へ、出力結果(正常出力、または、エラー)を通知して、本処理を終了する。
【0183】
尚、本実施形態では、放送映像サーバ130からテレビ受信機に送信された印刷データをそのまま印刷装置160に送信し印刷する形態について説明した。
【0184】
しかしながら、印刷装置160で作成された印刷イメージをテレビ受信機150に送信し、図11で示すように印刷イメージをテレビ受信機150に接続される表示画面でプレビュー表示し、ユーザが確認後、印刷を開始するように制御してもよい。
【0185】
これにより、ユーザによる印刷画像の確認が可能となり、無駄な印刷処理が実行されてしまうことを阻止することができる。
【0186】
図11は、図1に示したテレビ受信機150が備える表示装置に表示されるプレビュー画面の一例を示す図である。
【0187】
図11において、BT1は印刷開始ボタンで、プレビュー表示された画像を印刷する場合に押下される。また、BT2は印刷中止ボタンで、プレビュー表示された画像の印刷中止する場合に押下される。
【0188】
これにより、テレビ受信機150で受信した映像を、印刷装置160で印刷する場合に、放送映像サーバ130が管理する高品位の画像データを印刷装置160に仕様に適した画像データとしてタイムリーに取得することができる。
【0189】
したがって、テレビ受信機150が受信して表示された画面のキャプチャ画像よりも、高品位の映像を印刷装置160で印刷することができる。
【0190】
〔第2実施形態〕
以下、図12、図13、図14に示すメモリマップを参照して本発明に係る情報処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0191】
図12は、本発明に係るテレビ受信機で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0192】
図13は、本発明に係るサーバ装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0193】
図14は、本発明に係る印刷装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0194】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0195】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0196】
本実施形態における図6〜図10に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0197】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0198】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0199】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0200】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0201】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0202】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0203】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0204】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。例えばそのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行う。そして、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0205】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込ませる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0206】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【0207】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【図面の簡単な説明】
【0208】
【図1】本発明の第1実施形態を示す印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したテレビ受信機が備える表示画面の一例を示す図である。
【図3】図1における放送映像サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】図1におけるテレビ受信機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】図1における印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】本実施形態を示す印刷システムにおけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態を示すテレビ受信機におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態を示すサーバ装置におけデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態を示すサーバ装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態を示す印刷装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】図1に示したテレビ受信機が備える表示装置に表示されるプレビュー画面の一例を示す図である。
【図12】本発明に係るテレビ受信機で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【図13】本発明に係るサーバ装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【図14】本発明に係る印刷装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0209】
130 放送映像サーバ
131 映像格納部
132 画像検索処理部
150 テレビ受信機
151 画像メモリ
152 映像表示処理部
154 印刷要求情報生成部
160 印刷装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送形式に変換された映像データを受信して、当該映像データを表示手段に表示するテレビ受信装置であって、
前記表示手段に表示される映像データに対する印刷要求を行う指示手段と、
前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求をサーバ装置に送信する送信手段と、
前記映像データを含む印刷要求に基づいて検索された放送形式に変換される前の映像データを前記サーバ装置から取得する取得手段と、
前記取得手段が前記サーバ装置から取得する前記放送形式に変換される前の映像データを印刷装置に出力する出力手段と、
を有することを特徴とするテレビ受信装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記表示手段が表示する表示仕様に基づいて前記サーバ装置で画像処理が施された映像データを前記サーバ装置から取得することを特徴とする請求項1記載のテレビ受信装置。
【請求項3】
前記送信手段は、前記指示手段により指示された映像データの一部、並びに、前記表示手段の表示仕様を示す情報と、前記映像データに関連する番組情報と、前記映像データに関連する配信時刻情報とを検索情報として前記サーバ装置に送信することを特徴とする請求項1記載のテレビ受信装置。
【請求項4】
前記表示手段の表示仕様を示す情報は、前記表示手段の画面構成を特定するアスペクト比を含むことを特徴とする請求項2又は3記載のテレビ受信装置。
【請求項5】
放送形式に変換された映像データを受信して表示手段に表示するテレビ受信装置と通信可能なサーバ装置であって、
放送形式に変換される前の映像データ記憶する記憶手段と、
前記表示手段で表示される映像データに対する前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求に従い、前記記憶手段から放送形式に変換される前の映像データを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索される放送形式に変換される前の映像データを画像処理して印刷データを生成する画像処理手段と、
前記画像処理手段により生成された印刷データを前記テレビ受信装置に送信する送信手段と、
を有するサーバ装置。
【請求項6】
前記印刷要求は、前記テレビ受信装置で表示される映像データの一部、並びに、前記テレビ受信装置が備える表示手段の表示仕様と、前記映像データに関連する番組情報と、前記映像データに関連する配信時刻と、表示される映像データに対して印刷指示される印刷指示時刻が含まれることを特徴とする請求項5記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記画像処理手段は、前記記憶手段から検索される映像データに対して、前記表示仕様に基づいて画像加工処理を行うことを特徴とする請求項6記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記印刷要求に含まれる印刷指示時刻に基づいて、前記記憶手段に記憶されている映像データの中から検索すべき映像検索範囲を特定する特定手段を備え、
前記検索手段は、前記記憶手段に記憶された映像データの中であって、前記特定手段により特定された映像検索範囲の映像データを所定時間間隔で抜き出して検索することを特徴とする請求項5記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記検索手段は、検索された映像データを前記画像処理手段に出力することを特徴とする請求項5又は8記載のサーバ装置。
【請求項10】
放送形式に変換された映像データを受信して、当該映像データを表示手段に表示するテレビ受信装置と、放送形式に変換された映像データを受信して表示するテレビ受信装置と通信可能なサーバ装置とを含む印刷システムであって、
前記テレビ受信装置は、
前記表示手段に表示される映像データに対する前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求を行う指示手段と、
前記印刷要求をサーバ装置に送信する送信手段と、
前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求に基づいて検索された放送形式に変換される前の映像データに画像処理が施される印刷データを前記サーバ装置から取得する取得手段と、
前記取得手段が前記サーバ装置から取得する前記印刷データを印刷装置に出力する出力手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
放送形式に変換される前の映像データ記憶する記憶手段と、
前記テレビ受信装置で表示される映像データに対する前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求に従い、前記記憶手段から映像データを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索される映像データを画像処理して印刷データを生成する画像処理手段と、
前記画像処理手段により生成された印刷データを前記テレビ受信装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする印刷システム。
【請求項11】
放送形式に変換された映像データを受信して、当該映像データを表示手段に表示するテレビ受信装置におけるデータ処理方法であって、
前記表示手段に表示される映像データに対する印刷要求を行う指示ステップと、
前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求をサーバ装置に送信する送信ステップと、
前記映像データを含む印刷要求に基づいて検索された放送形式に変換される前の映像データを前記サーバ装置から取得する取得ステップと、
前記取得ステップが前記サーバ装置から取得する前記放送形式に変換される前の映像データを印刷装置に出力する出力ステップと、
を有することを特徴とするデータ処理方法。
【請求項12】
前記取得ステップは、前記表示手段が表示する表示仕様に基づいて前記サーバ装置で画像処理が施された映像データを前記サーバ装置から取得することを特徴とする請求項11記載のデータ処理方法。
【請求項13】
前記送信ステップは、前記指示ステップにより指示された映像データの一部、並びに、前記表示手段の表示仕様を示す情報と、前記映像データに関連する番組情報と、前記映像データに関連する配信時刻情報とを検索情報として前記サーバ装置に送信することを特徴とする請求項11記載のデータ処理方法。
【請求項14】
前記表示手段の表示仕様を示す情報は、前記表示手段の画面構成を特定するアスペクト比を含むことを特徴とする請求項12又は13記載のデータ処理方法。
【請求項15】
放送形式に変換する前の映像データ記憶する記憶手段を備え、テレビ放送局が放送形式に変換した映像データを受信して表示するテレビ受信装置と通信可能なサーバ装置であって、
前記表示手段で表示される映像データに対する前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求に従い、前記記憶手段から放送形式に変換される前の映像データを検索する検索ステップと、
前記検索ステップにより検索される放送形式に変換される前の映像データを画像処理して印刷データを生成する画像処理ステップと、
前記画像処理ステップにより生成された印刷データを前記テレビ受信装置に送信する送信ステップと、
を有するデータ処理方法。
【請求項16】
前記印刷要求は、前記テレビ受信装置で表示される映像データの一部、並びに、前記テレビ受信装置が備える表示手段の表示仕様と、前記映像データに関連する番組情報と、前記映像データに関連する配信時刻と、表示される映像データに対して印刷指示される印刷指示時刻が含まれることを特徴とする請求項15記載のデータ処理方法。
【請求項17】
前記画像処理ステップは、前記記憶手段から検索される映像データに対して、前記表示仕様に基づいて画像加工処理を行うことを特徴とする請求項16記載のデータ処理方法。
【請求項18】
前記印刷要求に含まれる印刷指示時刻に基づいて、前記記憶手段に記憶されている映像データの中から検索すべき映像検索範囲を特定する特定ステップを備え、
前記検索ステップは、前記記憶手段に記憶された映像データの中であって、前記特定ステップにより特定された映像検索範囲の映像データを所定時間間隔で抜き出して検索することを特徴とする請求項15記載のサーバ装置。
【請求項19】
前記検索ステップは、検索された映像データを前記画像処理ステップに出力することを特徴とする請求項15又18記載のデータ処理方法。
【請求項20】
請求項11乃至19のいずれか1項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項21】
請求項11乃至19のいずれか1項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
放送形式に変換された映像データを受信して、当該映像データを表示手段に表示するテレビ受信装置であって、
前記表示手段に表示される映像データに対する印刷要求を行う指示手段と、
前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求をサーバ装置に送信する送信手段と、
前記映像データを含む印刷要求に基づいて検索された放送形式に変換される前の映像データを前記サーバ装置から取得する取得手段と、
前記取得手段が前記サーバ装置から取得する前記放送形式に変換される前の映像データを印刷装置に出力する出力手段と、
を有することを特徴とするテレビ受信装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記表示手段が表示する表示仕様に基づいて前記サーバ装置で画像処理が施された映像データを前記サーバ装置から取得することを特徴とする請求項1記載のテレビ受信装置。
【請求項3】
前記送信手段は、前記指示手段により指示された映像データの一部、並びに、前記表示手段の表示仕様を示す情報と、前記映像データに関連する番組情報と、前記映像データに関連する配信時刻情報とを検索情報として前記サーバ装置に送信することを特徴とする請求項1記載のテレビ受信装置。
【請求項4】
前記表示手段の表示仕様を示す情報は、前記表示手段の画面構成を特定するアスペクト比を含むことを特徴とする請求項2又は3記載のテレビ受信装置。
【請求項5】
放送形式に変換された映像データを受信して表示手段に表示するテレビ受信装置と通信可能なサーバ装置であって、
放送形式に変換される前の映像データ記憶する記憶手段と、
前記表示手段で表示される映像データに対する前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求に従い、前記記憶手段から放送形式に変換される前の映像データを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索される放送形式に変換される前の映像データを画像処理して印刷データを生成する画像処理手段と、
前記画像処理手段により生成された印刷データを前記テレビ受信装置に送信する送信手段と、
を有するサーバ装置。
【請求項6】
前記印刷要求は、前記テレビ受信装置で表示される映像データの一部、並びに、前記テレビ受信装置が備える表示手段の表示仕様と、前記映像データに関連する番組情報と、前記映像データに関連する配信時刻と、表示される映像データに対して印刷指示される印刷指示時刻が含まれることを特徴とする請求項5記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記画像処理手段は、前記記憶手段から検索される映像データに対して、前記表示仕様に基づいて画像加工処理を行うことを特徴とする請求項6記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記印刷要求に含まれる印刷指示時刻に基づいて、前記記憶手段に記憶されている映像データの中から検索すべき映像検索範囲を特定する特定手段を備え、
前記検索手段は、前記記憶手段に記憶された映像データの中であって、前記特定手段により特定された映像検索範囲の映像データを所定時間間隔で抜き出して検索することを特徴とする請求項5記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記検索手段は、検索された映像データを前記画像処理手段に出力することを特徴とする請求項5又は8記載のサーバ装置。
【請求項10】
放送形式に変換された映像データを受信して、当該映像データを表示手段に表示するテレビ受信装置と、放送形式に変換された映像データを受信して表示するテレビ受信装置と通信可能なサーバ装置とを含む印刷システムであって、
前記テレビ受信装置は、
前記表示手段に表示される映像データに対する前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求を行う指示手段と、
前記印刷要求をサーバ装置に送信する送信手段と、
前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求に基づいて検索された放送形式に変換される前の映像データに画像処理が施される印刷データを前記サーバ装置から取得する取得手段と、
前記取得手段が前記サーバ装置から取得する前記印刷データを印刷装置に出力する出力手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
放送形式に変換される前の映像データ記憶する記憶手段と、
前記テレビ受信装置で表示される映像データに対する前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求に従い、前記記憶手段から映像データを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索される映像データを画像処理して印刷データを生成する画像処理手段と、
前記画像処理手段により生成された印刷データを前記テレビ受信装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする印刷システム。
【請求項11】
放送形式に変換された映像データを受信して、当該映像データを表示手段に表示するテレビ受信装置におけるデータ処理方法であって、
前記表示手段に表示される映像データに対する印刷要求を行う指示ステップと、
前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求をサーバ装置に送信する送信ステップと、
前記映像データを含む印刷要求に基づいて検索された放送形式に変換される前の映像データを前記サーバ装置から取得する取得ステップと、
前記取得ステップが前記サーバ装置から取得する前記放送形式に変換される前の映像データを印刷装置に出力する出力ステップと、
を有することを特徴とするデータ処理方法。
【請求項12】
前記取得ステップは、前記表示手段が表示する表示仕様に基づいて前記サーバ装置で画像処理が施された映像データを前記サーバ装置から取得することを特徴とする請求項11記載のデータ処理方法。
【請求項13】
前記送信ステップは、前記指示ステップにより指示された映像データの一部、並びに、前記表示手段の表示仕様を示す情報と、前記映像データに関連する番組情報と、前記映像データに関連する配信時刻情報とを検索情報として前記サーバ装置に送信することを特徴とする請求項11記載のデータ処理方法。
【請求項14】
前記表示手段の表示仕様を示す情報は、前記表示手段の画面構成を特定するアスペクト比を含むことを特徴とする請求項12又は13記載のデータ処理方法。
【請求項15】
放送形式に変換する前の映像データ記憶する記憶手段を備え、テレビ放送局が放送形式に変換した映像データを受信して表示するテレビ受信装置と通信可能なサーバ装置であって、
前記表示手段で表示される映像データに対する前記表示手段に表示される映像データを含む印刷要求に従い、前記記憶手段から放送形式に変換される前の映像データを検索する検索ステップと、
前記検索ステップにより検索される放送形式に変換される前の映像データを画像処理して印刷データを生成する画像処理ステップと、
前記画像処理ステップにより生成された印刷データを前記テレビ受信装置に送信する送信ステップと、
を有するデータ処理方法。
【請求項16】
前記印刷要求は、前記テレビ受信装置で表示される映像データの一部、並びに、前記テレビ受信装置が備える表示手段の表示仕様と、前記映像データに関連する番組情報と、前記映像データに関連する配信時刻と、表示される映像データに対して印刷指示される印刷指示時刻が含まれることを特徴とする請求項15記載のデータ処理方法。
【請求項17】
前記画像処理ステップは、前記記憶手段から検索される映像データに対して、前記表示仕様に基づいて画像加工処理を行うことを特徴とする請求項16記載のデータ処理方法。
【請求項18】
前記印刷要求に含まれる印刷指示時刻に基づいて、前記記憶手段に記憶されている映像データの中から検索すべき映像検索範囲を特定する特定ステップを備え、
前記検索ステップは、前記記憶手段に記憶された映像データの中であって、前記特定ステップにより特定された映像検索範囲の映像データを所定時間間隔で抜き出して検索することを特徴とする請求項15記載のサーバ装置。
【請求項19】
前記検索ステップは、検索された映像データを前記画像処理ステップに出力することを特徴とする請求項15又18記載のデータ処理方法。
【請求項20】
請求項11乃至19のいずれか1項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項21】
請求項11乃至19のいずれか1項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
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【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−130888(P2009−130888A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−306934(P2007−306934)
【出願日】平成19年11月28日(2007.11.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月28日(2007.11.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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