説明

デジタルコンテンツ又はプログラムの作成支援方法及び課金方法

【課題】デジタルコンテンツ又はプログラムの作成システムの提供者(開発者)が、その作成システムの利用者からライセンス料を徴収する際の、作成すべきデジタルコンテンツ又はプログラムの作成方法や、課金逃れの防止方法を提供すること。
【解決手段】作成システム提供者側のシステム100は、受信した利用者のユーザ情報108とシステム提供者のデータベースに予め記録された利用者の登録情報と照合し、固有情報をユーザ情報と共にデータベースに記録し、利用者側に暗号化した固有情報を返信する。利用者のクライアントプログラム106は、作成システム提供者のライセンス管理サーバに送信した固有情報を除いた部分と、ライセンスサーバから受信した暗号化された固有情報、さらに暗号化された固有情報を復号するプログラムを組み合わせなければ、所望のデジタルコンテンツ又はプログラムを完成出来ないようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルコンテンツ又はプログラムの作成システムを利用する者に対するライセンス料の徴収を容易化すると共に、作成システムの不正利用の防止をも容易化するデジタルコンテンツ又はプログラムの作成支援方法及び前記作成方法の利用に対する課金方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルコンテンツ又はプログラムは、それ自体を作成するための作成支援システムがあれば、一から作成するよりも楽であり、コスト・パフォーマンスに優れた作品を完成させることが出来る。その作成支援システムは開発業者により開発され、利用を希望する者に有料で提供される。従来はデジタルコンテンツ又はプログラム作成者に作成システムを提供する際に定額でライセンス料を徴収するか、ライセンス契約を締結し契約を根拠にライセンス料の徴収をおこなっていた。
【0003】
また、従来は例えば、特許文献1に示されるような、既成のデジタルコンテンツ又はプログラムを利用するエンドユーザに対するライセンス管理の手法は存在した。しかし、その手法は、文献1の発明の名称、「デジタルコンテンツとサービスの使用ライセンスを発行するためのシステム及びその方法」が示すとおり、デジタルコンテンツ作成システムが作成するデジタルコンテンツの一部に対する権利データをデジタルコンテンツの一部と関連付けることにより、エンドユーザに対するライセンス管理を行うという手法に従うものである。
【0004】
このことを更に正確に言うと、特許文献1に示される発明は、提供者により完成品としてエンドユーザに提供されて利用に供される既成のデジタルコンテンツ又はプログラムから収集されるべき利用料の、課金管理を適正に行うことを課題とし、その課題解決策の1手法を提案したものである。
【0005】
したがって、特許文献1に示される発明は、デジタルコンテンツ又はプログラムを、例えばカストマイズして完成させるための、作成援助システムとは次元を異にするものであるから、カストマイズするためのサービスを受けて、独自のデジタルコンテンツ又はプログラムを作成する者(エンドユーザではない)に対するライセンス管理ではないため、解決課題と解決手段の両面において、以下に説明する本発明の技術思想とは全く相違するものであり、技術的課題の相違を乗り越えて本発明に転用することは、当業者に容易であるとは言えない。つまり、本発明を容易に推考可能にする先行発明は、先行技術調査によっては発見できなかった。
【特許文献1】特開2004−38974号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以下に述べるデジタルコンテンツとは、例えば、カセットROM 等のICによる媒体や、CD、MD、レーザーディスク等の光メディアによる媒体や、フロッピーディスク、ハードディスク等の磁気媒体に記録されたり、インターネットを用いて提供される、文章や画像や音声データのようなものを包括的に指し、プログラムとは、例えば、カセットROM 等のICによる媒体や、CD、MD、レーザーディスク等の光メディアによる媒体や、フロッピーディスク、ハードディスク等の磁気媒体に記録されたり、インターネットを用いて提供される、ゲームプログラムやアプリケーションプログラムのようなものを包括的に指す。
【0007】
デジタルコンテンツ又はプログラムの作成システムの提供者(開発者)は、これらの作成システムの利用者(システムに依存して、デジタルコンテンツ又はプログラムを自分で作成しようとする者)に提供する際に、定額でライセンス料を徴収するか、契約によりライセンス料を徴収する他に、作成すべきデジタルコンテンツ又はプログラム毎に従量課金するシステム及び方法や、課金逃れの不正利用を防止するシステム及び方法が要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
図1に単純化した形で基本構想を例示したとおり、 デジタルコンテンツ又はプログラムを作成する際に、本発明のシステムにおける利用者側のシステム105のクライアントプログラム106は、作成すべきデジタルコンテンツ又はプログラム107をユニーク成らしむる要素を固有情報(作成すべきプログラム固有の情報109(図2参照)又は作成すべきデジタルコンテンツの内容のハッシュ値120(図4参照))を作成システム利用者のユーザ情報108と共に、作成システム提供者(作成システム開発者)側のシステム100のライセンス管理サーバ101に送信する。このときの送信は、例えばインターネット104を利用しても良いが、これに限定されない。
【0009】
上記の「作成システム利用者のユーザ情報108」とは、例えば、ユーザIDとパスワードの組合せのような情報である。
【0010】
上記の「プログラム固有の情報109」とは、例えば、プログラムに必須のデータやプログラム自体の一部のような情報であり、それらを包括的に示した。
【0011】
上記の「ハッシュ値」とは、例えば、任意のデジタルデータを特定しうる指紋のようなデータであって、1995年に米国標準技術局によってアメリカ政府の標準ハッシュ関数として採用されたSHA-1やRFC1321としてIETFで標準化されたMD5というようなハッシュ関数を用いて計算された値であり、それらを包括的に示した。
【0012】
上記の「作成すべきデジタルコンテンツ又はプログラムをユニーク成らしむる要素」とは、例えば、デジタルコンテンツの一部又は全体の内容、またはデジタルコンテンツの一部又は全体の内容を一意に表現することのできるハッシュ値や、プログラムに組み込む必要がある重要なデータの一部や全体、プログラムの実行順序などのような、作成すべきデジタルコンテンツ又はプログラムをエンドユーザが利用するために必要不可欠な要素である。
なお、上記の「作成すべきデジタルコンテンツ又はプログラムの一部」の内容を一意に表現できることは、一部課金制を含む従量課金制の実施も可能にする。
【0013】
以下、図2を参照して説明を続ける。作成システム提供者側のシステム100のライセンス管理サーバ101は、受信した作成システム利用者のユーザ情報108を、データベース102にあらかじめ登録した作成システム利用者の登録情報103と照合し、固有情報を暗号化し記録するか、暗号化しない固有情報を作成システム利用者のユーザ情報108と共にデータベース102に記録し、作成システム利用者(デジタルコンテンツ又はプログラムの作成者)側のシステム105の使用している作成システムのクライアントプログラム106に暗号化されたた固有情報(暗号化されたプログラム固有の情報114(図3参照)又は固有情報を暗号化することにより作成された復号キー121(図5参照))を返信する。
【0014】
作成システム利用者側のシステム105のクライアントプログラム106は、作成すべきプログラム107から作成システム提供者側のシステム100のライセンス管理サーバ101に送信した固有情報を除いた部分と、ライセンス管理サーバ101から受信した暗号化された固有情報、さらに暗号化された固有情報を復号して作成すべきプログラムを実行するためのプログラム115を組み合わせることにより、所望のプログラムを完成させる。このことは、図3に示されている。
【0015】
また、作成システム利用者側のシステム105のクライアントプログラム106は、デジタルコンテンツの内容を、ライセンス管理サーバ101から受信した暗号化された固有情報を復号キー121として用いて復号可能となるような形で暗号化を行い、デジタルコンテンツを完成させるようにしても良い。このことは、図5に示されている。
【発明の効果】
【0016】
デジタルコンテンツ又はプログラムの作成において、作成すべきデジタルコンテンツ又はプログラムそれ自身をユニークと成らしむ要素、例えばデジタルコンテンツの一部又は全体の内容やデジタルコンテンツの一部又は全体の内容を一意に表現することのできるハッシュ値などを固有情報として作成システム利用者のユーザ情報108(図2参照)と共に、作成システム提供者(開発者)側のシステム100のライセンス管理サーバ101のデータベース102に記録することにより、作成すべきデジタルコンテンツ又はプログラム毎に作成システムの利用状況を把握することができ、従量的に作成システムの利用料金を課金することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明を実施するための最良の形態は、インターネット接続により、作成システム利用者側のシステムのクライアントプログラム106と作成システム提供者側のシステムのライセンス管理サーバ101が接続され、クライアントプログラム106とライセンス管理サーバ101間で、作成すべきデジタルコンテンツ又はプログラムの情報や、作成すべきデジタルコンテンツ又はプログラムを完成させるための情報が、データ交換できるよう構成されたものである。
【0018】
また、本発明においてはクライアントプログラムとライセンス管理サーバのデータ交換に関しては、光メディアによる媒体や磁気媒体などインターネット以外の任意の方法により実施することが可能であり、インターネットの使用に制限されるものではない。
【0019】
また、本発明においてはライセンス管理サーバ101において作成すべきデジタルコンテンツ又はプログラムの固有情報を記録する方法は単純にファイルとして記録するなどデータベース以外の任意の方法により実施することが可能であり、データベースの使用に制限されるものではない。
【実施例1】
【0020】
以下、本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。図1に図示するように、作成システム提供者側のシステム100の、データベース102を備えたライセンス管理サーバ101と、作成システム提供者側のシステム100が、システム利用者側のシステム105に提供するクライアントプログラム106を、インターネット104により利用者側のシステムに送付する。それと共に、作成システム利用者側のシステムの登録情報103を利用者側のシステムから受け取って予めデータベース102に登録しておく。
【0021】
図2に図示するように、クライアントプログラム106は作成すべきプログラム107の構成要素である例えば3個のモジュール110の実行順序111と、各モジュールで使用される画面のデータ112と、各モジュールで使用されるパラメータ113を、作成すべきプログラム107に固有の情報109として取り出し(図6ステップ500)、システム利用者のユーザ情報108と共にインターネット104経由で作成システム提供者側のシステム100のライセンス管理サーバ101に送信する(図6ステップ501)。
【0022】
図3に図示するように、ライセンス管理サーバ101は、クライアントプログラム106から受信した作成システム利用者のユーザ情報108とデータベース102に既に記録されている作成システム利用者の登録情報103とを照合し(図7ステップ502)、不正ユーザの場合にはエラー処理を実行し(図7ステップ503)、正規ユーザの場合には作成システム利用者のユーザ情報108と作成すべきプログラム固有の情報109をデータベース102に記録し(図7ステップ504)、さらに作成すべきプログラム107固有の情報109を暗号化し(図7ステップ505)、暗号化されたプログラム固有の情報114をクライアントプログラム106に送信する(図7ステップ506)。
【0023】
図3に図示するように、クライアントプログラム106はライセンス管理サーバ101から受信した暗号化されたプログラム固有の情報114を記録し(図8ステップ507)、
(1)作成すべきプログラムのモジュール110
(2)暗号化されたプログラム固有の情報114を復号し、復号されたモジュールの実行順序116と、各モジュールで使用される画面のデータ117と、各モジュールで使用されるパラメータ118とを利用して、作成すべきプログラム107を実行するためのプログラム115
の、(1)と(2)を組み合わせて、作成すべきプログラム107を完成する(図8ステップ508)。
【0024】
このとき作成すべきプログラム107には暗号化される前のプログラム固有の情報109は含まれず、エンドユーザがプログラムを実行する際に、プログラム115が暗号化された固有情報114を復号して、プログラムの実行に供する。
【0025】
作成システム提供者側のシステム100は、データベース103に記録された作成システム利用者のユーザ情報108と、作成すべきプログラム固有の情報109を、例えば、サーバのコンソールに表示したり明細書に印刷するなどの方法により、システム提供者に示し、利用料金を請求できるようにする。
【実施例2】
【0026】
他の実施形態を本発明の実施例2として図面に基づいて説明する。図1に図示するように、作成システム提供者側のシステム100の、データベース102を備えたライセンス管理サーバ101と、作成システム提供者側のシステム100がシステム利用者側のシステム105に提供したクライアントプログラム106を、インターネット104により接続し、作成システム利用者の登録情報103を予めデータベース102に登録しておく。ここまでは、実施例1と同じである。
【0027】
実施例1では、作成すべきプログラムを対象とし、クライアントプログラム106はそのプログラムの固有情報を取り出して処理したが、プログラムを含む広い意味でのデジタルコンテンツを対象とし、暗号化されたデータを復号キーにより復号し表示するソフトウェア、例えばPDFリーダーなどの一般的な手段を利用する場合には、図4に図示するように、クライアントプログラム106は作成すべきデジタルコンテンツの内容119から作成すべきデジタルコンテンツの内容のハッシュ値を計算し(図9ステップ509)、システム利用者のユーザ情報108と共にインターネット104経由で作成システム提供者100のライセンス管理サーバ101に送信する(図9ステップ510)。
【0028】
図5に図示するように、ライセンス管理サーバ101はクライアントプログラム106から受信した作成システム利用者のユーザ情報108とデータベース102に記録されている作成システム利用者の登録情報103を照合し(図10ステップ511)、不正ユーザの場合にはエラー処理を実行し(図10ステップ512)、正規ユーザの場合には作成システム利用者のユーザ情報108と作成すべきデジタルコンテンツのハッシュ値120をデータベース102に記録し(図10ステップ513)、さらに作成すべきデジタルコンテンツのハッシュ値120を暗号化することにより復号キー121とし(図10ステップ514)、クライアントプログラム106に送信する(図10ステップ515)。
【0029】
図5に図示するように、クライアントプログラム106はライセンス管理サーバ101から受信した復号キー121を記録し(図11ステップ516)、作成すべきデジタルコンテンツの内容を復号キー121を用いて復号できるように暗号化することにより、作成すべきデジタルコンテンツ122を完成する(図11ステップ517)。暗号化されたデジタルコンテンツ122は、復号キー121と共にエンドユーザに提供され、エンドユーザは例えばPDFリーダーのような暗号化されたデジタルコンテンツを閲覧することのできるソフトウェアなどを利用して、デジタルコンテンツを利用する際に復号キー121を用いて暗号化されたデジタルコンテンツ122を復号する。
【0030】
作成システム提供者側のシステム100は、データベース103に記録された作成システム利用者のユーザ情報108と、作成すべきデジタルコンテンツのハッシュ値120を、例えばサーバのコンソールに表示したり明細書に印刷するなどの方法により、システム提供者に示し、利用料金を請求できるようにする。
【産業上の利用可能性】
【0031】
実施例1は、システム構築用のフレームワークをプログラム作成システムとして提供する一例であり、フレームワークのように完成したプログラムの一部として動作するプログラムのライセンス管理を、完成プログラム毎に行うことが可能となる。
【0032】
実施例2は、パスワードでプロテクトされるPDF等のデジタルコンテンツを生成する作成システムとして提供する一例であり市販の暗号化されたデジタルコンテンツを閲覧することのできるソフトウェア用のデジタルコンテンツを生成し、パスワードプロテクトされたデジタルコンテンツ毎にデジタルコンテンツ作成システムのライセンス管理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】デジタルコンテンツ又はプログラムの作成システムの課金システムを説明する概略図である。
【図2】プログラムの作成システムにおけるクライアントプログラムからライセンス管理サーバへのデータ送信方法を説明するブロック図である。
【図3】プログラムの作成システムにおけるライセンス管理サーバの動作と、ライセンス管理サーバからクライアントプログラムへのデータ送信方法と、クライアントプログラムのデータ受信動作を説明するブロック図である。
【図4】デジタルコンテンツの作成システムにおけるクライアントプログラムからライセンス管理サーバへのデータ送信方法を説明するブロック図である。
【図5】デジタルコンテンツの作成システムにおけるライセンス管理サーバの動作と、ライセンス管理サーバからクライアントプログラムへのデータ送信方法と、クライアントプログラムのデータ受信動作を説明するブロック図である。
【図6】プログラムの作成システムにおけるクライアントプログラムの動作の前半を説明するフローチャートである。
【図7】プログラムの作成システムにおけるライセンス管理サーバの動作を説明するフローチャートである。
【図8】プログラムの作成システムにおけるクライアントプログラムの動作の後半を説明するフローチャートである。
【図9】デジタルコンテンツの作成システムにおけるクライアントプログラムの動作の前半を説明するフローチャートである。
【図10】デジタルコンテンツの作成システムにおけるライセンス管理サーバの動作を説明するフローチャートである。
【図11】デジタルコンテンツの作成システムにおけるクライアントプログラムの動作の後半を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0034】
100 作成システムの提供者側のシステム
101 ライセンス管理サーバ
102 データベース
103 作成システムの利用者の登録情報
104 インターネット
105 作成システムの利用者側のシステム
106 クライアントプログラム
107 作成すべきプログラム又はデジタルコンテンツ
108 作成システムの利用者のユーザ情報
109 作成すべきプログラム固有の情報
110 作成すべきプログラムのモジュール
111 モジュールの実行順序
112 各モジュールで使用される画面のデータ
113 各モジュールで使用されるパラメータ
114 暗号化されたプログラム固有の情報
115 暗号化されたプログラム固有の情報を復号して、作成すべきプログラムを実行するためのプログラム
116 復号されたモジュールの実行順序
117 復号された各モジュールで使用される画面のデータ
118 復号された各モジュールで使用されるパラメータ
119 作成すべきデジタルコンテンツの内容
120 作成すべきデジタルコンテンツの内容のハッシュ値
121 復号キー
122 作成すべきデジタルコンテンツ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラムの作成支援提供者のシステム(100)が、該作成支援利用者側のシステム(105)のクライアントプログラム(106)を介して、作成すべきプログラムをユニーク成らしむる要素の一部もしくは全体を固有情報として、ユーザ情報(108)と共に受信することにより、該利用者からの利用申出を受けるステップと、
該受信したユーザ情報(108)をデータベースにあらかじめ登録されている利用者の登録情報(103)と照合し、両者が一致したとき該受信した情報のうち少なくとも固有情報を、そのままもしくは暗号化してデータベース(102)に記録するステップと、
暗号化した固有情報を該利用者側のシステム(105)のクライアントプログラム(106)に返信するステップと、
作成すべきプログラム(107)から先に送信した固有情報を除いた部分と、先に受信した暗号化された固有情報と、暗号化された固有情報を復号するプログラム(115)とを組み合わせる制御を、該クライアントプログラム(106)に実行させるステップとを含み、
所望の作成すべきプログラムを完成しうるようにしたことを特徴とする、プログラムの作成支援方法。
【請求項2】
デジタルコンテンツ又はプログラムの作成支援提供者のシステム(100)が、該作成支援利用者側のシステム(105)のクライアントプログラム(106)を介して、作成すべきデジタルコンテンツ又はプログラムをユニーク成らしむる要素の一部もしくは全体の内容から計算したハッシュ値を固有情報として、ユーザ情報(108)と共に受信することにより、該利用者からの利用申出を受けるステップと、
該受信したユーザ情報(108)をデータベースにあらかじめ登録されている利用者登録情報(103)と照合し、両者が一致したとき該受信した情報のうち少なくとも固有情報をそのままもしくは暗号化してデータベース(102)に記録するステップと、
暗号化した固有情報を復号キー(121)として該利用者側のシステム(105)のクライアントプログラム(106)に返信するステップと、
作成すべきデジタルコンテンツおよびプログラム(107)を復号キー(121)を用いて復号可能となるように、暗号化する制御を該クライアントプログラム(106)に実行させるステップとを含み、
該作成支援提供者側が返信した該暗号化された作成すべきデジタルコンテンツおよびプログラムと該復号キーとを組み合わせることによって、所望の作成すべきデジタルコンテンツ又はプログラムを完成しうるようにしたことを特徴とする、デジタルコンテンツ又はプログラムの作成支援方法。
【請求項3】
請求項1又は2記載のデジタルコンテンツ又はプログラムの作成支援方法を利用した方法であって、
該支援過程でシステム提供者側のデータベース(102)に記録された該ユーザ情報と該固有情報とをシステム提供者に表示することにより利用料金を利用者に請求するステップと、を含み、所望の作成すべきデジタルコンテンツ又はプログラムの完成を利用料金の請求と関連付けることにより、課金逃れを防止しうるようにしたことを特徴とするデジタルコンテンツ又はプログラムの作成支援の課金方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−127400(P2006−127400A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−318123(P2004−318123)
【出願日】平成16年11月1日(2004.11.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
2.レーザーディスク
【出願人】(504406597)イデアコラボレーションズ株式会社 (2)
【Fターム(参考)】