説明

デジタルマンモグラフィ装置

【課題】1台の装置で通常撮影とトモシンセシス撮影の両方を実現することのできるデジタルマンモグラフィ装置を提供することである。
【解決手段】被検体20に対してX線発生器13よりX線画曝射され、FPD16で検出された画像データを表示部23に表示するデジタルマンモグラフィ装置に於いて、上記X線発生器13を固定して撮影する通常モード撮影と、X線発生器13を被検体20の周囲に移動させて連続的に撮影可能なトモシンセシスモード撮影とが、操作部14からの指示で切り替え可能である。システム制御11は、この操作部14で切り替えられた撮影モードに応じて、上記FPD16の画像データの読み出しタイミングを変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば乳房等の被検体における複数の投影像データを取得するX線撮影装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルマンモグラフィ装置は、被検体である乳房のトモシンセンス撮影が可能である。図7は、従来のデジタルマンモグラフィ装置の構造を示す外観斜視図である。本体1にX線管保持部2が支持されており、このX線管保持部内に乳房である被検体X線を照射するX線管3が内蔵されている。そして、撮影台5上に、上記被検体が載置され、該撮影台5の上方に設けられた圧迫板4により、被検体の厚さを薄く均一にするようにしている。
【0003】
このようなデジタルマンモグラフィ装置は、被検者の通常撮影を実施するのみが使用目的であった。これは、フラットパネルディテクタ(FPD)を搭載したデジタルマンモグラフィ装置でも変わりはないものであった。ここで、通常撮影とは、1回につき1枚の撮影を行うもので、適当なX線を一方向から被検体(この場合乳房)に照射して、透過像をはFPDまたはフィルムに記録するものである。
【0004】
尚、トモシンセシス撮影に係わる技術としては、例えば、下記特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開2005−152658号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した従来のデジタルマンモグラフィ装置では、トモシンセシス撮影を行うモードは存在せず、通常撮影に最適化した装置であればよいものであった。したがって、1台の装置で通常の撮影と、トモシンセシスモードによる撮影の両方を実現しようとすると、装置に新たな仕組みが必要となる。このため、コストアップにもつながるという課題を有している。
【0006】
したがって本発明の目的は、1台の装置で通常撮影とトモシンセシス撮影の両方を実現することのできるデジタルマンモグラフィ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち本発明は、X線発生器を固定して撮影する通常モード撮影と、上記X線発生器を上記被検体の周囲に移動させて連続的に撮影可能なトモシンセシスモード撮影を行い、上記X線発生器から曝射されたX線を検出器で検出するデジタルマンモグラフィ装置に於いて、撮影モードに応じて上記検出器の読み出しタイミングを変更可能なことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、被検体に対してX線を曝謝するX線発生手段と、該X線発生手段より発生されたX線を上記被検体を透過して検出する検出手段と、該検出手段で検出された画像データを表示する表示手段と、を備えたデジタルマンモグラフィ装置に於いて、上記X線発生手段を固定して撮影する通常モード撮影と、上記X線発生手段を上記被検体の周囲に移動させて連続的に撮影可能なトモシンセシスモード撮影とを切り替える切り替え手段と、上記切り替え手段で切り替えられた撮影モードに応じて上記検出手段の画像データの読み出しタイミングを変更する制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0009】
更に、本発明は、被検体に対してX線を曝謝するX線発生手段と、上記X線発生手段より発生されたX線を上記被検体を透過して検出する検出手段と、上記X線発生手段を固定して撮影する通常モード撮影と、上記X線発生手段を上記被検体の周囲に移動させて連続的に撮影可能なトモシンセシスモード撮影とを切り替える切り替え手段と、上記切り替え手段で切り替えられた撮影モードに応じて上記検出手段で検出された画像データの読み出しタイミングを変更する制御手段と、上記制御手段で変更された読み出しタイミングに基づいて、上記検出手段で検出された断層像データを取得する画像処理手段と、上記画像処理手段で処理された画像データを表示する表示手段と、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、1台の装置で通常撮影とトモシンセシス撮影の両方を実現することのできるデジタルマンモグラフィ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
初めに、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0013】
図1は、本発明の第1の実施形態によるデジタルマンモグラフィ装置の構成を示すブロック図である。
【0014】
図1に於いて、システム制御部11は、このデジタルマンモグラフィ装置10の全体の制御動作を司るものである。このシステム制御部11には、X線制御部12を介してX線管を有するX線発生器13と、操作部14と、フラットパネルディテクタ(FPD)制御部15を介してFPD16とが接続される。また、システム制御部11には、画像処理部21と、記憶部であるメモリ22と、表示部23と、X線曝射スイッチ25とが接続されており、それぞれの動作処理が行われる。
【0015】
上記X線発生器13は、後述するように、トモシンセシスモード(以下、トモモードと略記する)の撮影時に、複数の角度方向から撮影可能なように、X線制御部12によって移動制御される。また、X線発生器13は、システム制御部11からX線制御部13を介して、X線照射の動作制御が行われる。上記FPD16は撮影台(図示せず)に設けられているもので、このFPD16の上方に上記X線発生器13が配置される。また、FPD16上には、圧迫板17が載置されている。この圧迫板17は、乳房である被検体20の厚さを薄く均一にするために被検体20を圧迫する。
【0016】
上記操作部14は、後述するように、通常モード撮影とトモモード撮影とを切り替える等の切り替え手段としての操作や、トモモード撮影の際にX線発生器13を移動させるための入力等の操作を行うためのものである。
【0017】
画像処理部21は、トモモードでの動作に於いては、X線発生器13を複数の角度方向に移動させてX線を被検体20に照射したときのFPD16の出力信号を入力し、これらFPD16の出力信号を画像処理して複数の撮影像データを取得して、被検体20の複数の投影像データを取得する。これら断層像データは、システム制御部11によってメモリ22に記憶される。このメモリ22に記憶された断層像データに対応する画像が、システム制御部11により表示部23に表示される。尚、通常モードでは、1枚の投影像から1枚の処理画像が得られる。
【0018】
図2は、FPD16の光電変換部を二次元に配列して示した等価回路構成図である。このFPD16内には、複数の検出素子3111,3121,…,3121,3122,…が、二次元に配列されており、各検出素子間には、走査線351 ,352 ,…と信号線381 ,382 ,…が直交するように配設されている。そして、光電変換部である光電膜3211,3221,…,3221,3222,…及び電気蓄積コンデンサ3311,3321,…,3321,3322,…には、それぞれ1つのトランジスタ3411,3421,…,3421,3422,…が接続されている。これらのトランジスタ3411,3421,…,3421,3422,…は、例えば電界効果トランジスタ(FET)が用いられており、ドレイン電極またはソース電極の一方が上記光電変換部に接続されると共に他方は信号線381 ,382 ,…に、ゲート電極は走査線351 ,352 ,…に接続される。
【0019】
各走査線351 ,352 ,…は、ゲートドライバ36を介してFPD制御部15に接続されている。同様に、各信号線381 ,382 ,…は、画像データ生成部39を介して画像処理部21に接続されている。
【0020】
このような構成によって、X線発生器13より曝射されて被検体20を透過したX線量に応じた電気信号が当該検出素子より出力されて、画像データ生成部39及び画像処理部21にて撮影像データが得られる。
【0021】
図3は、被検体に対するX線管の配置を示したもので、(a)は通常モード撮影時の例を示した図、(b)はトモモード撮影時の例を示した図である。
【0022】
X線管13aは上述したX線発生器13内に設けられているX線源であり、図示されない高電圧発生部からX線制御部12を介して電力供給を受け、被検体20を透過してFPD16に向けてX線を曝射するものである。図3(a)に示されるように、通常モードの撮影時には、X線管13aから照射されるX線が被検体20に対して略垂直となるように、X線管16aとFPD16が配置される。
【0023】
一方、トモモード撮影時は、図3(b)に示されるように、コンピュータにより成り、トモシンセンス撮影の動作制御を行う。このトモモード撮影時は、X線管13aが同図に矢印で示される複数の角度方向に移動制御され、これら角度方向に於いて、それぞれX線管13aからX線が被検体20に向けて曝射される。そして、X線が被検体20に曝射されたときに、FPD16の出力信号から複数の撮影像データが取得される。
【0024】
次に、図4及び図5のタイミングチャートを参照して、本実施形態によるデジタルマンモグラフィ装置の撮影タイミングについて説明する。
【0025】
先ず、図4のタイミングチャートを参照して、通常モードでの撮影タイミングを説明する。
【0026】
X線の非照射時は、FPD同期信号Aのパターンのタイミングで、読み出し期間T1(t1 〜t2 )と積分期間T2(t2 〜t4 )が繰り返されて周期的に動作されている。そして、タイミングt3 にて、X線曝射スイッチ25がオンされてX線曝射要求信号がシステム制御部11に入ると、操作部14からのモード信号切り替え指示により、FPD同期信号AのパターンからFPD同期信号Bのパターンで表される非周期の動作に移行する。これにより、タイミングt4 にて、システム制御部11からの指示に基づいてX線制御部12がX線発生器13を駆動し、該X線発生器13内のX線管13aからX線が曝射される。
【0027】
尚、FPD16のオフセット画像は、積分期間T2が変わると変化してしまう。したがって、ここではオフセット画像はt5 〜t6 で示される期間ではなく、t1 〜t2 で示される期間で、オフセット画像とX線画像で積分期間が同じになるようなタイミングに設定されている。
【0028】
このようにしてX線が被検体20に曝射されると、FPD16でX線量に応じた電気信号が画像処理部21に出力される。その後、画像処理部21によって被検体20の投影像データが取得されると、メモリ22に記憶され、更に該投影像データに対応する画像が、システム制御部11により表示部23に表示される。
【0029】
次に、図5のタイミングチャートを参照して、トモモードでの撮影タイミングを説明する。
【0030】
X線の非照射時は、FPD同期信号Aのパターンのタイミングで、通常モードの撮影と同様に、読み出し期間(t12〜t13)と積分期間(t13〜t14)が繰り返されて周期的に動作されている。そして、タイミングt11にて、X線曝射スイッチ25がオンされてX線曝射要求信号が入ると、操作部14からのモード信号切り替え指示により、FPD同期信号AのパターンからFPD同期信号Bのパターンで表される動作に移行する。尚、このFPD同期信号A及びFPD同期信号Bは、説明上分けて示されているが、同一の信号である。これにより、タイミングt12でオフセット画像が取得された後、タイミングt15にてX線管13aからX線が曝射され、1回目の撮影が行われる。次いで、タイミングt14にてFPD同期信号Bに従って1枚目のX線画像が取得される。
【0031】
その後、FPD同期信号Bの積分期間に合わせて、X線発生器13がシステム制御部11及びX線制御部12によって所定方向に移動される。そして、撮影位置が決定したならば、X線管13aからX線が曝射されて2回目の撮影が行われ、FPD同期信号Bに従って2枚目のX線画像が取得される。
【0032】
以下、同様にして所望の回数(図5では4回)の撮影が行われて複数の投影像データが取得されると、画像処理部21に於いて、取得された複数の投影像データから断層像データが再構成されて、例えば乳房等の被検体20の厚さ方向の複数の断層像データが取得される。これらの断層像データは、メモリ22に記憶される。また、上記複数の断層像データから、1枚の全体画像データとしての最大強度投影画像データが画像処理部21で作成されると、それが表示部23に表示される。
【0033】
このように、トモモードでの撮影時に於いては、FPD16は常に一定周期で動作され、X線曝射要求信号が入った後も、この周期動作は変化させないようにしている。トモモードのように連続して安定した画像を取得するためには、このようなタイミングで撮影する必要がある。
【0034】
以上のように、第1の実施形態によれば、通常モード撮影では非周期的な読み出しモードにし、トモモード撮影では周期的な読み出しモードに切り替えるので、1台のデジタルマンモグラフィ装置に於いて、通常モード撮影とトモモード撮影の両方を最適化することができる。
【0035】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0036】
上述した第1の実施形態では、トモモードに於いて、FPD16は常に一定周期で動作させており、FPD16の1周期に1回の割合でX線の曝射が行われていた。これに対し、本第2の実施形態では、FPD16の2周期に1回の割合でX線を曝射するようにしている。
【0037】
尚、本第2の実施形態に於いて、デジタルマンモグラフィ装置の構成及び通常モード撮影のタイミングは、上述した第1の実施形態と同じであるので、同一の部分には同一の参照番号を付してその構成及び動作の説明を省略する。
【0038】
図6のトモモード撮影のタイミングチャートに於いて、X線の非曝射時は、FPD16は、FPD同期信号Aのタイミングで周期的に動作されている。そして、タイミングt11にて、X線曝射スイッチ25がオンされてX線曝射要求信号がシステム制御部11に入ると、操作部14からのモード信号切り替え指示により、FPD同期信号AからFPD同期信号Bで表される動作に移行する。これにより、オフセット画像が取得された後、X線管13aからX線が曝射され、1回目の撮影が行われると、FPD同期信号Bに従って1枚目のX線画像が取得される。
【0039】
その後、FPD同期信号Bの2周期分の期間に合わせて、X線発生器13がシステム制御部11及びX線制御部12によって所定方向に移動される。そして、撮影位置が決定したならば、X線管13aからX線が曝射されて2回目の撮影が行われ、FPD同期信号Bに従って2枚目のX線画像が取得される。
【0040】
以下、同様にしてFPD同期信号の2周期に1回の割合でX線曝射による撮影が行われて、複数の投影像データが取得される。
【0041】
尚、この第2の実施形態では、FPD同期信号の2周期に1回の割合でX線曝射による撮影が行う例で説明したが、これに限られるものではなく、FPD同期信号の周期の整数倍のタイミングでわれて、複数の投影像データが取得される。
【0042】
この第2の実施形態によっても、上述した第1の実施形態と同様に、通常モード撮影では非周期的な読み出しモードにし、トモモード撮影では周期的な読み出しモードに切り替えるので、1台のデジタルマンモグラフィ装置に於いて、通常モード撮影とトモモード撮影の両方を最適化することができる。加えて、機器の都合等によりX線曝射のタイミングを速くできない場合でも、FPD同期信号の周期の整数倍の周期でX線の曝射するようにすれば、同様の効果を得ることができる。
【0043】
尚、上述した実施形態ではX線検出器としてフラットパネルディテクタを使用した例で説明したが、これに限られずに連続的に画像を読み出すことのできるデジタル検出器であればよい。
【0044】
また、上述した実施形態では、1台の装置で通常撮影とトモシンセシス撮影の両方を実現することのできるものとしてデジタルマンモグラフィ装置について説明したが、これに限られるものではない。1台の装置で通常撮影とトモシンセシス撮影の両方を行うものであれば、例えば、被検体として、胸部、頭腹部、四肢、等の部位を撮影する装置であってもよい。
【0045】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能であるのは勿論である。
【0046】
更に、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、或いは実施形態に示される構成要件が幾つか組合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の第1の実施形態によるデジタルマンモグラフィ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のFPD16の光電変換部を二次元に配列して示した等価回路構成図である。
【図3】被検体に対するX線管の配置を示したもので、(a)は通常モード撮影時の例を示した図、(b)はトモモード撮影時の例を示した図である。
【図4】本発明の第1の実施形態によるデジタルマンモグラフィ装置の撮影タイミングについて説明するもので、通常モードでの撮影タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態によるデジタルマンモグラフィ装置の撮影タイミングについて説明するもので、トモモードでの撮影タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態によるデジタルマンモグラフィ装置の撮影タイミングについて説明するもので、トモモードでの撮影タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【図7】従来のデジタルマンモグラフィ装置の構造を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
【0048】
10…デジタルマンモグラフィ装置、11…システム制御部、12…X線制御部、13…X線発生器、13a…X線管、15…フラットパネルディテクタ(FPD)制御部、16…フラットパネルディテクタ(FPD)、17…圧迫板、20…被検体、21…画像処理部、22…メモリ、23…表示部、25…X線曝射スイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
X線発生器を固定して撮影する通常モード撮影と、上記X線発生器を上記被検体の周囲に移動させて連続的に撮影可能なトモシンセシスモード撮影を行い、上記X線発生器から曝射されたX線を検出器で検出するデジタルマンモグラフィ装置に於いて、
撮影モードに応じて上記検出器の読み出しタイミングを変更可能なことを特徴とするデジタルマンモグラフィ装置。
【請求項2】
上記検出器は、上記通常モード撮影では非周期的な読み出しモードに設定され、上記トモシンセシスモード撮影では周期的な読み出しモードに設定されることを特徴とする請求項1に記載のデジタルマンモグラフィ装置。
【請求項3】
上記検出器は、上記通常モード撮影ではX線曝射要求を受け取った直後に非周期モードに移行することを特徴とする請求項1に記載のデジタルマンモグラフィ装置。
【請求項4】
被検体に対してX線を曝謝するX線発生手段と、該X線発生手段より発生されたX線を上記被検体を透過して検出する検出手段と、該検出手段で検出された画像データを表示する表示手段と、を備えたデジタルマンモグラフィ装置に於いて、
上記X線発生手段を固定して撮影する通常モード撮影と、上記X線発生手段を上記被検体の周囲に移動させて連続的に撮影可能なトモシンセシスモード撮影とを切り替える切り替え手段と、
上記切り替え手段で切り替えられた撮影モードに応じて上記検出手段の画像データの読み出しタイミングを変更する制御手段と、
を具備することを特徴とするデジタルマンモグラフィ装置。
【請求項5】
上記制御手段は、上記通常モード撮影時には上記検出手段の読み出しタイミングを非周期的に設定し、上記トモシンセシスモード撮影時には上記検出手段の読み出しタイミングを周期的に設定することを特徴とする請求項4に記載のデジタルマンモグラフィ装置。
【請求項6】
上記X線発生手段からX線を曝謝させる入力手段を更に具備し、
上記制御手段は、上記通常モード撮影時には上記入力手段からX線曝射要求を受け取った直後に非周期的な読み出しタイミングに移行することを特徴とする請求項5に記載のデジタルマンモグラフィ装置。
【請求項7】
上記制御手段は、上記トモシンセシスモード撮影時には、上記検出手段の読み出しタイミングを上記X線発生手段によるX線曝者のタイミングと同期させることを特徴とする請求項4に記載のデジタルマンモグラフィ装置。
【請求項8】
被検体に対してX線を曝謝するX線発生手段と、
上記X線発生手段より発生されたX線を上記被検体を透過して検出する検出手段と、
上記X線発生手段を固定して撮影する通常モード撮影と、上記X線発生手段を上記被検体の周囲に移動させて連続的に撮影可能なトモシンセシスモード撮影とを切り替える切り替え手段と、
上記切り替え手段で切り替えられた撮影モードに応じて上記検出手段で検出された画像データの読み出しタイミングを変更する制御手段と、
上記制御手段で変更された読み出しタイミングに基づいて、上記検出手段で検出された断層像データを取得する画像処理手段と、
上記画像処理手段で処理された画像データを表示する表示手段と、
を具備することを特徴とするデジタルマンモグラフィ装置。
【請求項9】
上記制御手段は、上記通常モード撮影時には上記検出手段の読み出しタイミングを非周期的に設定し、上記トモシンセシスモード撮影時には上記検出手段の読み出しタイミングを周期的に設定することを特徴とする請求項8に記載のデジタルマンモグラフィ装置。
【請求項10】
上記X線発生手段からX線を曝謝させる入力手段を更に具備し、
上記制御手段は、上記通常モード撮影時には上記入力手段からX線曝射要求を受け取った直後に非周期的な読み出しタイミングに移行することを特徴とする請求項9に記載のデジタルマンモグラフィ装置。
【請求項11】
上記制御手段は、上記トモシンセシスモード撮影時には、上記検出手段の読み出しタイミングを上記X線発生手段によるX線曝者のタイミングと同期させることを特徴とする請求項8に記載のデジタルマンモグラフィ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−67933(P2008−67933A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−249973(P2006−249973)
【出願日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】