説明

データ・パケット・フレームを受信するための方法、モジュールおよび装置

本発明は、少なくとも1つのエラー検出コードによって保護されたデータ・パケットを備えるフレームを受信する方法に関する。特に、データ・パケット上での同期化を可能にするために、本方法は、フレームがデータ・セットを備え、エラー検出コードによって保護されたデータ・セットがエラーを含んでいないかどうかを調べる第1の検査(93)、および、このデータ・セットがエラーを含んでいないことを検査が示す場合に、このセットを備えるパケットのうちの1つで行われる同期化、を備える。本発明はまた、対応する同期化モジュール、およびこのモジュールを実装する装置にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気通信の分野に関し、より正確にはノイズの多いチャネルを介したパケットの伝送に関する。
【背景技術】
【0002】
最先端の技術によると、データ・パケットを伝送するための方法は、エラーのあるパケットを除去することを可能にするエラー検出メカニズムを実装する。
【0003】
IEEE802.16無線通信規格によって、物理層(または「バースト」)からなるMACフレームは、PDU(「パケット・データ・ユニット」を表す)を備える。各PDUは、ヘッダ、データおよびCRC(「巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check)」を表す)を備える。CRCは、パケットにエラーがあるかどうかを検査することを可能にする。ヘッダは、エラーのあるヘッダを無視することを可能にするHCS(「ヘッダ・チェック・サム」を表す)によって、それ自体保護されている。PDUの長さは可変であり、ヘッダの中で示されている。また第1の既知の実施形態実装によれば、PDUのHCSにエラーがある場合、現在のPDUおよびその後に続くPDUは考慮されない。この欠点を緩和するために、IEEE802.16規格は、その後に続くPDUの先頭を取り出すための任意選択のメカニズムを規定しており、このメカニズムは「伝送コンバージェンス・サブレイヤ(Transmission Convergence Sublayer)」と呼ばれる。このメカニズムによって、物理フレームは、リード・ソロモン・コードによって保護された複数のデータ区分(data segments)(例えばOFDMシンボルなど)に分割される。リード・ソロモン・デコーダは、現在の区分が正常であるということを、DLC(「データ・リンク制御」)層に対して示すことができる。特定のバイトが、各区分の先頭に挿入され、考慮された区分の中で始まっている次のPDUの先頭を示す。したがって、各区分を復号し、この特定のバイトを読み取ることによって、その後に続くPDUを識別することが可能であり、したがって誤りのあるHCSの後で再度受信を同期化させることが可能である。しかしながら、この技術は、比較的複雑であるという欠点を示し(リード・ソロモン・デコーダから生じる信号の処理)、帯域幅を消費する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、先行技術のこれらの欠点を緩和することを目的とする。
【0005】
より詳細には、本発明は、受信されるデータ・パケットのヘッダがエラー検出手段を備える場合に、帯域幅の消費を制限しながら、これらのデータ・パケット上での同期化を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的のために、本発明は、少なくとも1つのエラー検出コードによって保護されたデータ・パケットを備えるフレームを受信する方法を提案し、この方法は以下のステップを備える:
・フレームは、第1のデータ・セットを備え、第1のエラー検出コードによって保護されることになる第1のデータ・セットがエラーを含んでいないかどうかの第1の検査、のステップ、および
・第1のデータ・セットがエラーを含んでいないことを検査が示す場合に、そのセットを備えるパケットのうちの1つでの同期化ステップ。
【0007】
有利な特徴によると、本方法は、第1のデータ・セット内の所定のデータの存在の第2の検査ステップを備え、所定のデータが第1のデータ・セットの中に存在する場合に同期化が実行される。
【0008】
好ましい特徴によると、本方法は、第2のエラー検出コードによって保護されることになる第2のデータ・セットがエラーを含んでいないかどうかの第3の検査ステップを備え、このフレームが、第2のデータ・セットを備え、第2のデータ・セット自体が第1のデータ・セットを備える。
【0009】
特定の特徴によると、本方法は、第1のセットの中で、第2のセットの長さを表すキューを読み取るステップを備える。
【0010】
好ましくは、このフレームは、IEEE802.16規格と互換性を持つ。
【0011】
別の特定の特徴によると、本方法は、以下のステップを備える:
データ・フレームの受信ステップ、
各第1のデータ・パケットの先頭が、フレームの先頭か、または前のデータ・パケットの先頭かに関して識別され、少なくとも1つの第1のデータ・パケットの抽出ステップ、 第1のエラー検出コードを用いて、各第1のデータ・パケットの少なくとも一部の有効性についての第4の検査ステップ、および
第4の検査のステップが、第1のデータ・パケットの少なくとも一部が有効ではないことを示す場合に、第1の検査のステップおよび同期化のステップを実装するステップ。
【0012】
本発明は、また、少なくとも1つのエラー検出コードによって保護されたデータ・パケットを備えるフレーム上で行われる同期化のためのモジュールに関し、このモジュールは、以下を備える:
・このフレームは、第1のデータ・セットを備え、第1のエラー検出コードによって保護された第1のデータ・セットがエラーを含んでいないかどうかを調べる第1の検査手段、および
・この検査が、第1のデータ・セットがエラーを含んでいないことを示す場合に、このセットを備えるパケットのうちの1つで行われる同期化の手段。
【0013】
有利にも、第1の検査手段は、第1のコードについての複数の第1のデコーダを備え、第1のデコーダのうちの少なくとも一部はそれぞれ、時間的にシフトされたフレームから生じるデータ・セットを復号する。
【0014】
好ましくは、このモジュールは、第2のエラー検出コードによって保護された第2のデータ・セットがエラーを含んでいないかどうかを調べる第2の検査手段を備え、このフレームは、第2のデータ・セットを備え、第2のデータ・セット自体が第1のデータ・セットを備える。
【0015】
特定の特徴によると、第2の検査手段は、第2のコードについての複数の第2のデコーダを備える。
【0016】
別の特徴によると、第2のデコーダの各々は、第1のデコーダのうちの1つに関連付けられ、第2のデコーダは、第1のセットを備える第2のデータ・セットの検査に適しており、第2のデコーダに関連付けられた第1のデコーダが、第1のセットの検査に適している。
【0017】
さらに別の特徴によると、第2のデコーダの各々は、第1のデコーダのセットに関連付けられ、第2のデコーダは、第1のセットを備える第2のデータ・セットの検査に適しており、第1のデコーダのうちの任意の1つが、第1のセットの検査に適している。
【0018】
有利にも、モジュールは、2つのオペレーティング・モードを区別するための手段を備え、この2つのモードは以下である:
・同期化されるパケットに対応するデータがエラーを含んでいないかどうかを検査手段が検査する、同期型と呼ばれるモード、ならびに、
・パケットの同期化が検査手段および同期化手段によって検索される、非同期型と呼ばれるモード。
【0019】
本発明は、また、データ・フレームを受信するための受信装置に関し、フレームの受信手段および本発明によって先に説明されたような少なくとも1つの同期化モジュールを備える受信装置に関する。
【0020】
添付の図面を参照する以下の説明を読むことで、本発明はよりよく理解され、その他の機能および利点が明らかとなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1は、IEEE802.16規格によるPDU1を示し、これは、以下を備える:
・ヘッダ10(高い重み、またはMSB側のもの)、
・データ11、および
・CRC12(低い重み、またはLSB側のもの)。
【0022】
図2は、ヘッダ10の構造を明示し、これは以下を備える:
・第1のビットHT22(または「ヘッダ・タイプ」)、ビットEC27、および6ビットのタイプ・フィールド26を備える第1のバイト、
・第1の予約ビット24、PDUの中のCRCの存在を示すビットCI23、2つのビットEKS28、第2の予約ビット25、データ11の長さの高い重みを示す3つのビット21を備える第2のバイト、
・データ11の長さの低い重みビット21を備える第3のバイト、
・識別子CID109を備える第4および第5のバイト、ならびに
・HCS20を備える第6のバイト。
【0023】
HCS20は、ヘッダ10の中のエラーを検出することを可能にする。
【0024】
図3は、本発明の特定の実施形態による通信ネットワーク3を示す。
【0025】
ネットワーク3は、例えばIEEE802.16の無線ネットワークであり、以下を備える:
・アクセス・ポイント30、ならびに
・端末31および32。
【0026】
アクセス・ポイント30は、無線リンク上で端末31および32に向けられたMSDUを送受信することができる。
【0027】
図4は、アクセス・ポイント30か、または端末31および32のうちの1つに対応する装置4を概略的に示す。
【0028】
装置4は、アドレスおよびデータバス44によってともに結び付けられ、またクロック信号を輸送する、
・マイクロ・プロセッサ41(またはCPU)、
・ROMタイプ(読み出し専用メモリを表す)の不揮発性メモリ42、
・ランダム・アクセス・メモリまたはRAM43、
・無線リンク上で信号を送信するためのモジュール45、
・無線リンク上で信号を受信するためのモジュール46、および
・物理フレームの中で受信されるデータ上での同期化のためのモジュール47
を備える。
【0029】
さらに、要素41から46までの各々は当業者にはよく知られている。これらの一般的な要素は、本明細書では説明されない。
【0030】
メモリ42および43の説明で使用される「レジスタ」という言葉は、言及されているメモリの各々の中で、小容量の(数バイナリ・データ)のメモリ領域か、または(プログラム全体か、または受信される音声/画像サービスを表すデータのすべてもしくは一部を格納することを可能にする)大容量のメモリ領域のいずれかを示すということが理解されよう。
【0031】
ROMメモリ42は特に、プログラム「prog」420を備える。
【0032】
以下で説明される方法のステップを実装するアルゴリズムは、これらのステップを実装する装置3に関連付けられたROMメモリ42の中に格納される。電源を入れられると、マイクロ・プロセッサ31はこれらのアルゴリズムの命令をロードし、実行する。
【0033】
ランダム・アクセス・メモリ43は、特に、以下を備える:
・レジスタ430の中の、装置4の電源が入れられるとロードされるマイクロ・プロセッサ41のオペレーティング・プログラム、
・レジスタ431の中にこれらのデータを収容するデータまたはPDU、および
・レジスタ432の中の、PDU上での同期検査が起動されていることを示す可変「同期リクエスト」。
【0034】
図5は、同期化モジュール47を概略的に示し、これは以下を備える:
・バス44を介して、CPU41に対するオン/オフ・コマンド(または初期化)474、ならびにメモリ431および受信モジュール46のデータを受信するヘッダ検査ブロック470、
・ブロック470からコマンド、また同様にデータを受信するHCS計算ブロック471、
・HCS計算ブロックからコマンド、および長さキュー、また同様にデータを受信するCRC計算ブロック472、および
・監視モジュール473。
【0035】
本発明の有利な実施形態によって、ヘッダ検査モジュール470は、ヘッダの中の正確な意味を有する1つまたは複数のビットを検査し、特に、
・0に設定される場合に、データを含むPDUを示すフィールド22HT、
・1に等しい場合に、PDU内にCRCの存在を示すフィールド23CI、および、
・規格によって、0に等しい予約フィールド24および25
を検査する。
【0036】
好ましい実施形態によって、誤ったヘッダ検出の可能性を減少させるために、これらの4つのビットは検査される(例えばシフト・レジスタにデータを入力することによって、および(高い重み付けのものから始めて)ビット1、9、10および13がそれぞれ0、0、1および0に等しいかどうかを(例えばビット1、9および13に適用される反転ゲートを用いて、ならびに9(反転)、13(反転)、1(反転)および10の4つのビットに適用される「AND」ゲートを用いて)検査し、その出力が1に設定される場合、ヘッダによって生じた可能性があるということを示す)。この出力は、ブロック471に対するコマンドとして、ブロック470によって直接使用されることが可能である。変形形態によると、ビット1、9、10および13は、予想される値と直接比較される。
【0037】
別の実施形態によると、これらのビットの一部のみが考慮される。したがってフィールド24および25を考えないことによって、規格IEEE802.11aのアップグレードを考慮する可能性があり、フィールド23を考えないことによって、データがCRCによって保護されていないPDU上で同期化を試みることができる。
【0038】
ブロック471は、ブロック470によって送信されるコマンドに応じて、6つのデータ・バイトのセットのHCSを計算する。HCSが適切な場合、適切なHCS信号をブロック471は監視モジュール473およびブロック472にディスパッチする。ブロック471はまた、PDUの長さのキューをブロック472にディスパッチし、この長さは、テストされた6バイトのブロックの中でのフィールド21の推定の位置で識別される。この長さ情報は、特定の実施形態によって、ブロック472に、明示的な方法で、またはブロック471自体が(その長さの値に初期化されたカウンタを用いて)PDUの推定の最後部(ブロック472によるPDUの受信の間に、所定の値を取り入れたコマンド信号)を検出する場合には暗黙的な方法で、送信されることが可能である。
【0039】
ブロック472は、ブロック471からCRC計算コマンドキューを受信すると、ブロック470および471によるデータの受信で同期化された、受信されたデータのCRCを計算する。その後ブロック472は、CRCが適切な場合、検出されたCRC信号を監視モジュールに送信する。
【0040】
監視モジュール473は、ブロック471から、適切にまたは不適切に復号されたHCS指標、適切にまたは不適切に復号されたCRC指標、ならびにそのCRCおよびHCSが適切であるPDUに対応するヘッダのコンテンツを受信する。これらのキューはブロック472によって提供される。その後モジュール473は、モジュール47が受信されたPDUで同期化されることができたこと、および/または受信されたPDUのCRCおよびHCSが適切であることを検査することができたことを示す同期化検査および/またはHCSおよびCRC検査結果信号478を、CPU41に送信する。信号478は、例えば、PDU上で同期化が実行されたことの指標、PDU同期化が実行されることができた場合、および/または対応するHCSおよびCRCが適切である場合には、対応するPDUのヘッダ(したがって、CPUが直接使用することができる情報(特にはPDUの長さ)を直接、所有することを可能にする)、およびメモリの中のそのPDUの位置(例えばそのPDUの第の1バイトの位置)を備える。
【0041】
本発明の特定の実施形態によると、同期化モジュール47は、1つまたは複数の(例えばプログラム可能なASICの、またはプログラム可能な構成要素タイプの)独立の構成要素を備える電子的ブロックであり、、または、その他の機能(例えばメモリ42および/または43および/またはCPU41を備えるASICなど)を備える構成要素の中に、全体的もしくは部分的に挿入されている。本発明の別の実施形態によると、モジュール47は、(例えば信号プロセッサによって)コンピュータ形式の中に全体的に、または部分的に、実装される。
【0042】
図6は、ブロック471および472の電子的実装とともに、モジュール473の電子的実装を示す。この実装によって、同期化モジュールは、前記同期化が失われている場合にPDUで同期化を実行する非同期型PDUモード(unsynchronized PDU mode)と呼ばれるモジュール47のオペレーション・モード)ために使用されるだけではなく(、PDU同期が失われていない場合にPDU HCSおよびCRCを検査する(同期型PDUモード(synchronized PDU mode)と呼ばれるモジュール47のオペレーション・モード)ためにも使用される。したがって、安価な修正形態を用いる従来のCRCおよびHCS検査用のCRCおよびHCS計算リソースが、少なくとも部分的に、使用されることが、同期のロスは、モジュール47によって、直接検出されることが可能であり、このモジュール47は、外部要素のさらなる介入を伴わずに反応することができる。その初期化後、モジュール47はデータの受信を開始すると、第1のデータがPDUヘッダに対応しており、したがってPDU同期化が適切であるということが開始時に仮定される。本発明の変形形態によると、CPU41によって明示的な同期リクエストのさらなる信号が送信されることが可能であり、CPU41は、いかなるときにも、(例えば外部情報に応じて)構成要素47内のPDU同期の状態を変更することができる。
【0043】
ブロック471は、バス475からもたらされたデータを供給された6つのHCSデコーダ4700から4705を備える。デコーダ4700から4705の各々には、PDUヘッダである可能性がある6つのバイトの並行ブロックの形で処理することができるように、1バイトに対応するシフトを有して供給される。図10は、このシフトを示す。したがって、データ100が受信されると(バイトは0、1、2、…と番号を付けられている)、第1のデコーダ4700は時刻111で、6バイトのデータ・ブロック101の復号を開始する。ブロック101上での1バイトのシフトを用いて、第2のデコーダ4701は時刻112で、6バイトのデータ・ブロック102の復号を開始する。ブロック101上での2バイトのシフトを用いて、第2のデコーダ4701は時刻112で、6バイトのデータ・ブロック103の復号を開始する、という具合に続く。デコーダ4700はブロック101の検査を終了した場合、ブロック101に対して6バイトシフトされたブロック104を検査することができる。したがって、ブロック471は連続的な方法で、着信するデータのCRCを検査することができる。
【0044】
ブロック472は、バス475からもたらされたデータを供給された6つのCRCデコーダ4710から4715を備える。デコーダ4710から4715の各々はデコーダ4700から4750に関連付けられており、デコーダ4710から4715への供給は、HCSデコーダによる処理時間を考慮して、6よりも大きいか、または6に等しい固定数のバイトのシフトを使用して、関連付けられたHCSデコーダへの供給に同期している。デコーダがパケットに対応するCRCを検査すると、このCRCが正しい場合、同期化が実行され、適切なCRC信号を、同期化されたPDUのヘッダのコンテンツとともに、送信する。変形形態によると、デコーダは適切なCRC信号の送信のみを行うことも可能であり、PDUのヘッダおよび/または位置決めに関する情報(通常では、PDUの先頭に対応するカウンタの値)は、特に、CPU41および/またはモジュール47の任意の要素によって、さらに読み取られることが可能である。
【0045】
モジュール473は、以下を備える:
・デコーダ4710から4715からもたらされたCRCの複数の検査結果、すなわち、1に等しい信号に対応し、同期化されたPDUのヘッダデータを回復する適切なCRC、を結び付けるモジュール4730、
・モジュール4730からもたらされた適切または不適切なCRCの6つの信号4734を入力として受信する「OR」ゲート4731、ならびに
・ゲート4731の出力(識別された長さを基準に、デコーダ4710から4715のうちの1つによって検査されるCRC結果)および
(デコーダ4700から4705のうちの1つによって検査された)適切なHCS値とともに、ブロック470によって検査されたビットを有する6バイトのヘッダ、
推定されたヘッダによって示される値に対応する(ヘッダの中に含まれた)長さ、および
(同期型PDUモードでの)CRC計算の終了指標(an end-of-CRC-calculation indication)
のデータ・ブロック上の指標を入力として受信するステート・マシン4732。
【0046】
ステート・マシン4732は、所定のデータ項目(例えばバイナリ・データ項目など)の特定の再初期化アドレスを書き込むことによって初期化され、この初期化はCPU41によって実行される。次いでマシンは、モジュール47に入力するバイトのカウンタをゼロに設定し、そのモードはデフォルトによる同期型PDUモードである(初期化された上で、受信されたフレームはマシン4732およびCPU41によって同期化されたものとみなされる)。
【0047】
モジュール473はまた、「AND」ゲート600から605を備え、これは、HCSデコーダ4700から4705を、CRCデコーダ4710から4715にリンクし、この入力は、対応するHCSデコーダの出力結果およびマシン4732によって送信されたCRC復号許可を備える。これらのゲートは、対応するHCSデコーダからもたらされる適切なCRC信号、およびマシン4732からもたらされる信号が与えられ、対応するCRCデコーダおよび「OR」ゲート4733にオペレーション結果を送信する。事実上、ステート・マシン4732は、ANDゲート600から605を動作させて、CRCデコーダを監視するための信号を使用し、CRCデコーダ4710から4715にそれらが機能することが許可されているかどうかを指し示す。同期型PDUモードでは、この信号は、PDUを処理するCRCデコーダ4710から4715にだけ、このパケットに対応するCRCを検査することができるということを示す。非同期化PDUモードでは、この監視信号は、アクティブであり、PDU同期化が達成されていない限り、すべてのCRCデコーダ4710から4715に対してCRC検査を許可する。「OR」ゲート4733の出力は、マシン4732の入力にリンクされ、PDUの先頭に対応する可能性のあるヘッダHCSが適切であるということを示すことを可能にする。したがって同期型PDUモードでは、マシン4732はPDUの先頭でのHCS検査結果を直接得ることができる。
【0048】
非同期型PDUモードでは、ステート・マシン4732は、そのパラメータ(検査されたビット、HCS、長さおよびCRC)のすべてがPDUと互換性を持つデータ・ブロックについての情報を取得した場合、情報信号をCPU41に送信する。同期型PDUモードでは、マシン4732はPDUのHCSおよびCRCを検査することができた場合、それをCPU41に送信する。デフォルトでは、PDU同期および/またはCRCおよび/またはHCS検査結果は、CPU41にモジュール47によって自発的に送信される。変形形態によると、同期型モードでは、(例えば適切または不適切な)所定のHCSおよび所定のCRCに対応する値のみがCPU41に送信される。別の変形形態によると、CPU41は、同期型モードではモジュール47への完全なデータ・ブロックの送信の後で結果を読み取り、または非同期型PDUモードでは所定の時刻に、もしくは特定のイベントの後に続いて、結果を読み取る。
【0049】
モジュール47の変形実施形態によると、HCSモジュールは単一の検査ブロックにまとめられる。
【0050】
変形実施形態によると、各HCSデコーダは複数のCRCデコーダに関連付けられる。したがって、HCSデコーダは、適切なHCSを備えた6バイトの第1のブロックを検出すると、第1のCRCデコーダに、この6バイトの第1のブロックで始まるブロックのCRC、および6バイトの第1のブロックの内部の長さ推定フィールドに対応する長さのCRCを検査するように、命じることができる。HCSデコーダは、第1のデコーダが6バイトの第1のブロックに対応するデータ・ブロックのCRCを検査する間に再び6バイトの第2のブロックで適切なCRCを検出する場合、6バイトの第2のブロックで始まるデータ・ブロックのCRCの検査を第2のCRCデコーダに託すことができる。このように、n個のCRCデコーダがHCSデコーダに関連付けられている場合、6バイトの整数倍によってシフトされたヘッダで始まるブロックに対して、n個のCRC検査を同時にすることが可能である。
【0051】
別の変形実施形態によると、モジュール47は複数のHCSデコーダおよび複数のCRCデコーダを備え、複数のCRCデコーダは場合によっては任意のHCSデコーダに関連付けられる。したがってCRCデコーダは、第1のHCSデコーダからもたらされるコマンドを基準にして、第1のデータ・ブロックのCRCを検査することが可能であり、この検査を終了している場合には、別のHCSデコーダからもたらされるコマンドを基準にして、第2のデータ・ブロックのCRCを検査することが可能である。したがって、CRC復号リソースはすべてのHCSデコーダによって共有され、それゆえ最適化される。本発明のこの変形実施形態によると、6つのHCSデコーダに対して6つよりも少ない数のCRCデコーダを有することが可能である。
【0052】
本発明の変形実施形態によると、モジュール47は、先に説明された非同期型PDUモードに対応する失われたPDU同期を取り出すためだけに使用される。
【0053】
図7は、1つのCRCモジュール74のみを実装する同期化モジュール47の簡略化された実施形態7を示す。
【0054】
同期化モジュール7は、モジュール47の同じ参照符が付いた、HCSデコーダと類似のHCSデコーダ4700から4705を備える。
【0055】
同期化モジュール7は、また、以下を備える:
・着信するデータ信号475の6バイトのシフトを可能にするシフト・レジスタ70、
・レジスタ70によって供給され、1バイト・シフトされた6つの出力を有するシフト・レジスタ72、
・検出されたHCSの信号を出力するデコーダに応じてコマンド信号を送信するデコーダ4700から4705の出力を与えられる選択ブロック75、
・ブロック75によって送信されるコマンド信号に応じて、その入力(レジスタ70および72の出力)のうちの1つを選択することによって、適用されるシフトを示す、6から11バイトシフトされる入力信号を出力として与えることを可能にするマルチプレクサ73、
・マルチプレクサ73の出力を与えられる、デコーダ3710と類似のCRCデコーダ74、
・デコーダ74によって提供された結果情報を与えられるステート・マシン77、ならびに
・ゲート4731からもたらされた6バイトの対応するデータ・ブロック上で同期化された適切なHCS信号と、およびCRC検査を許可する、または許可しないマシン77からもたらされた監視信号とを与えられ、その出力がブロック75の入力およびデコーダ74の入力に接続されている「AND」ゲート76。
【0056】
デコーダ74がパケットに対応するCRCを検査し、このCRCが適切である場合、同期化が実行され、デコーダ74は適切なCRC信号とともに、同期化されたPDUのヘッダのコンテンツをマシン77に送信する。
【0057】
ステート・マシン77は、ゲート4731の出力、ならびに、
・適切なHCS値とともに、ブロック470によって検査されたビットを有する6バイトのヘッダ、
・推定されたヘッダによって指し示される値に対応する(ヘッダの中に含まれた)長さ、および
・(同期型PDUモードでの)CRC計算の終了指標
の(デコーダ74から生じた)データ・ブロック上の指標を、入力として受信する。
【0058】
ステート・マシン77は、所定のデータ項目(例えばバイナリ・データ項目など)の特定の再初期化アドレスを書き込むことによって初期化され、この初期化はCPU41によって実行される。次いでマシンは、7に入力するバイトのカウンタをゼロに設定し、そのモードは、デフォルトの同期PDUモードである(初期化時、受信されたフレームはマシン77およびCPU41によって同期化されるとみなされる)。マシン77はさらに、マシン4732と同じ方法で結果を与える。
【0059】
図8は、PDU上での同期化を伴うデータを受信するための手続きを示しており、この手続きは先に説明された同期化モジュールに実装され、またはより一般的には、同期化のロスの後に続くPDUの先頭を識別することを可能にする任意のタイプのモジュールによって実装される。
【0060】
初期化ステップ80の過程の中で、PDUを含む物理フレームのレシーバはその様々な構成要素および変数を初期化する。
【0061】
その後、ステップ81の過程の中で、レシーバはPDUを含むデータの物理フレーム(例えばIEEE802.16タイプなど)を待機して受信する。各フレームは、HCSによって保護されたヘッダおよびデータを有するPDUを備え、PDU自体はCRCによって保護され、PDUの長さはヘッダの中で特定される。
【0062】
次いで、テスト82の過程の中で、レシーバは現在の6バイトの第1のブロックのHCSが適切であるかどうかを検査する。
【0063】
肯定の場合、ステップ83の過程の中で、レシーバは現在のPDUの長さをヘッダから抽出する。
【0064】
次いで、ステップ84の過程の中で、レシーバはヘッダが6バイトの現在のブロックに対応し、ステップ83の過程で定義された長さを長さとして有するPDUが適切なCRCを有するかどうかを検査する。
【0065】
肯定の場合、ステップ89の過程の中で、現在のブロックは適切なPDUであるとみなされ、関連したアプリケーションに送信される。
【0066】
否定の場合、ステップ85の過程の中で、現在のブロックは不適切なPDUであるとみなされ、除去される。
【0067】
ステップ85または89のうちの1つに続いて、テスト86の過程の中で、レシーバは現在のブロックがフレームの最後のブロックであるかどうかを検査する。
【0068】
肯定の場合、フレーム最後部が検出され、ステップ81が繰り返される。
【0069】
否定の場合、(PDUに関連した)現在のブロックの後に続く6バイトの第1のブロックが新たな6バイトの現在のブロックであるとみなされ、ステップ82は繰り返される。
【0070】
テスト82の結果が否定である場合、レシーバはPDU上での同期を失っており、ステップ87の過程の中で、レシーバは、同期を取り出すために6バイトのブロックのスライディング・ウィンドウ(sliding window)の中でHCSをテストし、PDUを識別するために対応するブロックのCRCを検査する。このプロセスは、PDUが識別されない場合には、フレームの最後部で停止する。
【0071】
その後テスト88の過程の中で、レシーバは、同期化が達成されたかどうか(PDUが識別されたかどうか)を検査する。
【0072】
PDU上の同期化が達成されると、ステップ89が執行される。そうでない場合、PDU同期化を伴わずにフレームの最後部に達し、ステップ81が繰り返される。
【0073】
図9は、ステップ87で実装されるオペレーションを詳細に示す。例えば、このステップは、(例えばレジスタ430の中に存在するプログラムと統合された特定のタスクの形態で)マイクロ・プロセッサによって実装されるか、または(例えばプログラム可能な構成要素もしくはASICなどの)1つまたは複数の電子構成要素によって実装される。
【0074】
ステップ87は、ステップ90で開始し、この過程において、レシーバは、PDU同期コマンド(例えば、すべてのAND600から605を動作させる1に設定された監視ビットなど)を待機する。変形形態によると、このコマンドは、PDU同期を許可する、または許可しない信号と置き換えられる。
【0075】
その後ステップ91の過程の中で、レシーバは受信されたフレーム内の2つの連続バイトのスライディング・ウィンドウの中で、1つまたは複数の特定のビットを探すか、またはフレームの最後部を検出する。特定のビットまたは特定の複数のビットは、特に、例えば、
・0に設定される場合に、データを含むPDUを示すフィールド22のHT、
・1に等しい場合に、PDU内のCRCの存在を示すフィールド23のCI、ならびに ・規格によって0に等しい予約フィールド24および25
などの、ヘッダの中の適切な意味を有する複数のビットである。
【0076】
先に示されたように、ビットの検索は、適切な位置にある4つのビット22から25に関して行われることが可能である。したがって、スライディング・ウィンドウの2バイトのワードが、0xxxxxxx01xx0xxxの形式のワードであるかどうかが判定される。コンピュータ実装のために、この比較は例えば、「AND」オペレーションを用いて、検索されるビットの位置に対応する2バイトのマスクを適用することによって実行される(図2に示されているような4つのビット22から25を検索する場合、適用されるマスクはバイナリ表記での1000000011001000である)。次いで、その結果が00000000010000000に等しいかどうかが検査される。
【0077】
その後、テスト92の過程の中で、レシーバは、前のステップが、フレーム最後部の検出に続いて停止されたかどうかを検査する(このオペレーションは、フレーム最後部に関連した初期化オペレーションか、または別のPDU同期もしくはCRC検査モジュールによって実行される同期化に対応することが可能である)。
【0078】
肯定の場合、フレーム最後部が検出され、ステップ47は終了する。
【0079】
否定の場合、2つの連続バイトの中で検索されるビットは検出されており、テスト93の過程の中で、レシーバは、検索されたビットあるいは複数のビットが検出された2つのバイトで始まる受信されたフレームの6つの連続バイトのブロックが適切なHCSを有するかどうかを検査する。
【0080】
否定の場合、テストされる6バイトのブロックのHCSは適切ではなく、ステップ91が繰り返される。
【0081】
肯定の場合、テストされる6バイトのブロックのHCSが適切であり、ステップ94の過程の中で、レシーバは対応する6バイトのブロック(第2のバイトの最後の3つのビットおよび第3のバイト)の中の長さフィールド21を抽出する。
【0082】
その後テスト95の過程の中で、レシーバは、適切なHCSを備えた6バイトのブロックで始まるnバイト(nは長さ21を表す)のブロックが適切なCRCを有するかどうかを検査する。
【0083】
否定の場合、テストされるnバイトのブロックのCRCは適切ではなく、ステップ91が繰り返される。
【0084】
肯定の場合、レシーバは非常に高い確率でPDUに対応するnバイトのブロックを検出し、ステップ47は終了する。
【0085】
当然のことながら、本発明は以上で説明された実施形態に限定されるわけではない。
【0086】
特に受信装置の設計は、要素の各々の機能および/または形態(特に、電子要素の機能は限定された数の構成要素の中にまとめられるか、または反対に、複数の構成要素の中に分散されることが可能である)およびそれらの配置において、図4に示されているものとは異なることが可能である。
【0087】
さらに、PDU上での同期化のためのモジュールはまた、異なる構造、場合によってはレジスタに関連したモジュールのうちの1つと特に統合されている変換機能、を有することが可能である。
【0088】
さらに本発明によると、同期の検出は、エラー検出コード(例えばHCSまたはCRCなど)によって保護された任意のパケット、既知の長さのパケット(例えば固定された長さであるか、または任意の手段によって識別され、この長さは6に等しいか、または6とは異なる)であるか、または未知の長さのパケット(様々な長さについて、または可変のサイズのウィンドウ上で検査が行われる)で行われることが可能である。既知の長さのパケットは、実装を簡単にすることができる。
【0089】
本発明の最も簡単な実施形態では、パケットの先頭の検出は、ブロックが所定のエラー検出コードによって保護されていると仮定することによって、エラーがないコンテンツに対応するデータ・ブロックの検出についてだけ、行われることが可能である。
【0090】
パケットの先頭の誤り検出の数を減少させるために、本発明によって、所定のデータの存在または値が検査され、これらのデータは強制的な値か、またはデータ伝送の特定のモードに対応するデータである。
【0091】
同様に、誤った検出の数を減少させるために、パケットが、各々が任意のエラー検出コードに保護された、1つまたは複数のより大きなパケットの中に含まれる場合、このエラー検出コードを用いて、より大きなパケットあるいは複数のパケット内のエラーの非存在が検査される。
【0092】
同様に、誤った検出の数を減少させるために、パケットが1つまたは複数のより大きなパケットの中に含まれる場合、所定のデータの存在または値が検査される。パケットの開始の検出(start-of-packet detection)の、および所定のデータの存在または値の検査のステップの、順序は任意のものであり、検査ステップのすべてまたは一部は、検出ステップの前か後に行われることが可能である。しかしながら、検査ステップが検出ステップの前に実行される場合、一般に実装は単純化される。
【0093】
同様に、誤った検出の数を減少させるために、パケットが、各々がエラー検出コードによって保護された1つまたは複数のより小さなパケットを備える場合、エラー検出コードを用いて、より小さなパケットあるいは複数のパケット内のエラーの非存在が検査される。
【0094】
本発明は、ワイヤレス通信規格(例えばIEEE802.16)に従うデータの受信に限定されるわけではなく、受信されたパケットの中でエラーを検出するためのコードを使用する任意の受信モードにも関連する。
【0095】
さらに、本発明はワイヤレス伝送に限定されるわけではなく、任意の媒体上、特にはノイズの多いワイヤ・チャネルまたはレコーディング・チャネル上でのすべての伝送に関連する。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】データ・パケット・フォーマットを示す図である。
【図2】データ・パケット・フォーマットを示す図である。
【図3】本発明の特定の実施形態による通信ネットワークを示す図である。
【図4】本発明の特定の実施形態による、図3のレシーバを概略的に示す図である。
【図5】図4のレシーバの中で実装される同期化モジュールを示す図である。
【図6】図4のレシーバの中で実装される同期化モジュールを示す図である。
【図7】本発明の変形形態による同期化モジュールを示す図である。
【図8】図4のレシーバの中で実装される受信手段を表す図である。
【図9】図4のレシーバの中で実装される受信手段を表す図である。
【図10】PDUヘッダである可能性がある6つのバイトの並行ブロックの形で処理する際のシフトの様子を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのエラー検出コードによって保護されたデータ・パケットを備えるフレームを受信する方法であって、
前記フレームが第1のデータ・セットを備え、第1のエラー検出コードによって保護されることになる第1のデータ・セットがエラーを含んでいないかどうかについての第1の検査(82、471、93)のステップ、および、
前記第1のデータ・セットがエラーを含んでいないことを前記検査が示す場合に、前記セットを備える前記パケットのうちの1つでの同期化のステップ
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1のデータ・セットの中の所定のデータの存在についての第2の検査のステップ(84、470、91)を備え、前記所定のデータが前記第1のデータ・セットの中に存在する場合に前記同期化が実行されことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記フレームが第2のデータ・セットを備え、前記第2のデータ・セット自体が前記第1のデータ・セットを備え、第2のエラー検出コードによって保護されることになる第2のデータ・セットがエラーを含んでいないかどうかについての第3の検査のステップ(472、95)を備えることを特徴とする請求項1から2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のセットの中で、前記第2のセットの長さを表すキューを読み取るステップ(83)を備えることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記フレームは、IEEE802.16規格と互換性を持つことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
データ・フレームの受信ステップ(81)、
各第1のデータ・パケットの先頭が、フレームの先頭か、または前のデータ・パケットの先頭に関して識別され、少なくとも1つの第1のデータ・パケットの抽出ステップ、
第1のエラー検出コードを用いて、各第1のデータ・パケットの少なくとも一部の有効性についての第4の検査ステップ、および
前記第4の検査ステップが、第1のデータ・パケットの少なくとも一部が有効ではないことを示す場合に、前記第1の検査および同期化の前記ステップを実装するステップ
を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも1つのエラー検出コードによって保護されることになるデータ・パケットを備えるフレームで行われる同期化のためのモジュール(7、47)であって、
前記フレームが第1のデータ・セットを備え、第1のエラー検出コードによって保護されることになる第1のデータ・セットがエラーを含んでいないかどうかを調べる第1の検査手段(471)、および、
前記検査が、前記第1のデータ・セットがエラーを含んでいないことを示す場合に、前記セットを備える前記パケットのうちの1つで行われる同期化手段(473)
を備えることを特徴とするモジュール。
【請求項8】
前記第1の検査手段は、前記第1のコードについての複数の第1のデコーダ(4700から4705)を備え、前記第1のデコーダのうちの少なくとも一部はそれぞれ、時間的にシフトされた、前記フレームから生じるデータ・セットを復号する
ことを特徴とする請求項7に記載のモジュール。
【請求項9】
前記フレームが第2のデータ・セットを備え、前記第2のデータ・セット自体が前記第1のデータ・セットを備え、第2のエラー検出コードによって保護されることになる第2のデータ・セットがエラーを含んでいないかどうかを調べる第2の検査手段(472)を備える
ことを特徴とする請求項7から8のいずれか一項に記載のモジュール。
【請求項10】
前記第2の検査手段は、前記第の2コードについての複数の第2のデコーダ(4700から4705、74)を備える
ことを特徴とする請求項9に記載のモジュール。
【請求項11】
前記第2のデコーダの各々は、前記第1のデコーダのうちの1つに関連付けられ、前記第2のデコーダは第1のセットを備える第2のデータ・セットの検査に適しており、前記第2のデコーダに関連付けられた第1のデコーダは、第1のデータ・セットの検査に適していることを特徴とする請求項9に従属する請求項10に記載のモジュール。
【請求項12】
前記第2のデコーダの各々は、前記第1のデコーダのセットに関連付けられ、前記第2のデコーダは、第1のセットを備える第2のデータ・セットの検査に適しており、前記第1のデコーダのうちの任意の1つが第1のセットの検査に適していることを特徴とする請求項9に従属する請求項10に記載のモジュール。
【請求項13】
同期化されるパケットに対応するデータがエラーを含んでいないかどうかを前記検査手段が検査する、同期型と呼ばれるモード、ならびに、
パケットの同期化が、前記検査手段および前記同期化手段によって検索される、非同期型と呼ばれるモード
の2つのオペレーティング・モードを区別するための手段を備えることを特徴とする請求項7から12のいずれか一項に記載のモジュール。
【請求項14】
データ・フレームを受信するための受信装置(4)であって、前記フレームの受信手段および請求項7から13のいずれか一項に記載の少なくとも1つの同期化モジュールを備えることを特徴とする受信装置(4)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2009−530878(P2009−530878A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558782(P2008−558782)
【出願日】平成19年3月7日(2007.3.7)
【国際出願番号】PCT/EP2007/052133
【国際公開番号】WO2007/104686
【国際公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing 
【住所又は居所原語表記】46 Quai A. Le Gallo, F−92100 Boulogne−Billancourt, France
【Fターム(参考)】