説明

データ記録システム、データ記録方法、プログラムおよび記録媒体

【課題】 サーバが提供するデータをより簡便な操作で更新用の記録媒体に記録することができるデータ記録システム、データ記録方法、プログラムおよび記録媒体を提供する。
【解決手段】 サイトアクセス部51は、操作画面60を表示部24に表示し、「Webサイトへアクセス」ボタン601が押されると、ブラウザを起動し、地図データ提供サーバ10にアクセスして、地図データ提供サーバ10が開設するホームページを表示する。解凍部52は、「地図データ読み込み」ボタン602が押されると、格納場所入力ウインドウ61に入力された格納場所情報が示す格納場所に記憶される地図データを、解凍プログラムによって解凍する。書込部53は、「地図データをCDに書き込む」ボタン603が押されると、解凍部52によって解凍された地図データを、書き込みプログラムによってCD2に書き込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバからデータを取得し、取得したデータを記録媒体に記録することができるデータ記録システム、データ記録方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車に搭載される車載用ナビゲーション装置などのナビゲーション装置は、地図を表示するための元データである地図データを記憶する。ナビゲーション装置が最新の地図を表示するためには、道路の新設、信号の新設、あるいは店舗の改廃などに伴って、記憶する地図データを更新する必要がある。
【0003】
ナビゲーション装置などに記憶される地図データを更新することができる従来の技術として、地図情報更新システムがある。この地図情報更新システムは、インターネットを介して最新の地図データを提供する地図更新サーバから、地域ごとにバージョン管理される更新地図データをパーソナルコンピュータによって取得し、取得した更新地図データを地図更新情報記録媒体に書き込む。ナビゲーション装置であるカーナビゲーション端末には、地域ごとにバージョン管理される地図データを記憶する地図情報記録媒体が固定配置されている。カーナビゲーション端末は、地図更新情報記録媒体から更新地図データを読み出し、読み出した地図更新データの地域ごとのバージョンと地図情報記録媒体に記憶される地域ごとのバージョンとを比較する。そして、読み出した更新地図データのバージョンが新しいとき、読み出した更新地図データを地図情報記録媒体に上書きすることによって、地図データを更新する(たとえば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−5669号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、更新地図データを地図更新サーバから取得つまりダウンロードして、ダウンロードした更新地図データを更新用の記録媒体たとえばCD(Compact Disk)などに書き込むためには、ユーザがパーソナルコンピュータに対して複雑な一連の操作を行わなければならない。さらに、提供される地図データは、送受信される地図データの情報量を削減するために圧縮されていることが多く、圧縮されているデータを復元つまり解凍するためには、解凍するための操作も行う必要がある。
【0006】
パーソナルコンピュータに対する操作には、たとえばブラウザの起動、地図更新サーバが提供するホームページのURL(Uniform Resource Locator)の指定、解凍プログラムの起動、解凍する圧縮データのファイルの指定、解凍先のファイルの指定、CD書き込みプログラムの起動、解凍したデータのファイルの指定、およびCDにデータを書き込むドライブの指定などがある。ユーザは、次々に表示される画面に対して、それぞれ定められた操作を行う必要があり、このような複雑な一連の操作は、パーソナルコンピュータの操作に不慣れなユーザにとっては、多大の時間と労力とが必要になるという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、サーバが提供するデータをより簡便な操作で更新用の記録媒体に記録することができるデータ記録システム、データ記録方法、プログラムおよび記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明(1)は、予め定める圧縮方法によって圧縮されたデータを記憶し、記憶するデータのうち要求されるデータを通信回線を介して送信するためのホームページを開設する送信装置と、データを、着脱可能に装填された記録媒体に記録するデータ記録装置とを含むデータ記録システムであって、
前記データ記録装置は、
情報を入力する入力手段と、
情報を表示する表示手段と、
データを記憶する記憶手段と、
前記着脱可能に装填された記録媒体にデータを記録する記録手段と、
前記送信装置にアクセスして前記ホームページを表示する処理を行うためのアクセスボタン、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元する処理を行うための復元ボタン、およびデータを記録媒体に記録する処理を行うための記録ボタンが形成された操作画面を前記表示手段に表示し、前記アクセスボタンが操作されたとき、前記送信装置にアクセスしてホームページを表示するための予め定めるアクセス手順に従って、前記送信装置のホームページを前記表示手段に表示する表示制御手段と、
前記復元ボタンが操作されたとき、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元するための予め定める復元手順に従って、前記圧縮方法によって圧縮されたデータを記憶する前記記憶手段内の場所を示す記憶場所情報のうち、前記入力手段によって入力される記憶場所情報が示す記憶場所に記憶されるデータを復元する復元手段と、
前記記録ボタンが操作されたとき、前記記録手段によってデータを記録媒体に記録するための予め定める記録手順に従って、前記復元手段によって復元されたデータを、前記記録手段によって前記記録媒体に記録させる記録制御手段とを含むことを特徴とするデータ記録システムである。
【0009】
また本発明(2)は、予め定める圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを記憶し、記憶するデータのうち要求されるデータを通信回線を介して送信するためのホームページを開設する送信装置にアクセスして前記ホームページを表示する処理を行うためのアクセスボタン、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元する処理を行うための復元ボタン、およびデータを記録媒体に記録する処理を行うための記録ボタンが形成された操作画面を、情報を表示する表示装置に表示し、前記アクセスボタンが操作されたとき、前記送信装置にアクセスしてホームページを表示するための予め定めるアクセス手順に従って、前記送信装置のホームページを表示する表示ステップと、
前記復元ボタンが操作されたとき、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元するための予め定める復元手順に従って、前記圧縮方法によって圧縮されたデータを記憶する場所を示す記憶場所情報のうち、情報を入力する入力装置によって入力される記憶場所情報が示す記憶場所に記憶されるデータを復元する復元ステップと、
前記記録ボタンが操作されたとき、着脱可能な記録媒体にデータを記録する記録装置によってデータを前記記録媒体に記録するための予め定める記録手順に従って、前記復元ステップで復元されたデータを前記記録媒体に記録する記録ステップとを含むことを特徴とするデータ記録方法である。
【0010】
また本発明(3)は、予め定める圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを記憶し、記憶するデータのうち要求されるデータを通信回線を介して送信するためのホームページを開設する送信装置にアクセスして前記ホームページを表示する処理を行うためのアクセスボタン、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元する処理を行うための復元ボタン、およびデータを記録媒体に記録する処理を行うための記録ボタンが形成された操作画面を、情報を表示する表示装置に表示し、前記アクセスボタンが操作されたとき、前記送信装置にアクセスしてホームページを表示するための予め定めるアクセス手順に従って、前記送信装置のホームページを表示する表示ステップと、
前記復元ボタンが操作されたとき、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元するための予め定める復元手順に従って、前記圧縮方法によって圧縮されたデータを記憶する場所を示す記憶場所情報のうち、情報を入力する入力装置によって入力される記憶場所情報が示す記憶場所に記憶されるデータを復元する復元ステップと、
前記記録ボタンが操作されたとき、着脱可能な記録媒体にデータを記録する記録装置によってデータを前記記録媒体に記録するための予め定める記録手順に従って、前記復元ステップで復元されたデータを前記記録媒体に記録する記録ステップとを、コンピュータに実行せるためのプログラムである。
【0011】
また本発明(4)は、前記プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0012】
本発明(1)によれば、予め定める圧縮方法によって圧縮されたデータを記憶し、記憶するデータのうち要求されるデータを通信回線を介して送信するためのホームページを開設する送信装置と、入力手段、表示手段、記憶手段、記録手段、表示制御手段、復元手段および記録制御手段を含むデータ記録装置とを含むデータ記録システムによってデータを着脱可能な記録媒体に記録するにあたって、入力手段によって、情報が入力され、表示手段によって、情報が表示され、記憶手段によって、データが記憶され、記録手段によって、着脱可能な記録媒体にデータが記録される。
【0013】
表示制御手段によって、前記送信装置にアクセスして前記ホームページを表示する処理を行うためのアクセスボタン、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元する処理を行うための復元ボタン、およびデータを記録媒体に記録する処理を行うための記録ボタンが形成された操作画面が前記表示手段に表示され、前記アクセスボタンが操作されたとき、前記送信装置にアクセスしてホームページを表示するための予め定めるアクセス手順に従って、前記送信装置のホームページが前記表示手段に表示される。
【0014】
復元手段によって、前記復元ボタンが操作されたとき、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元するための予め定める復元手順に従って、前記圧縮方法によって圧縮されたデータを記憶する前記記憶手段内の場所を示す記憶場所情報のうち、入力手段によって入力される記憶場所情報が示す記憶場所に記憶されるデータが復元される。
【0015】
そして、記録制御手段によって、前記記録ボタンが操作されたとき、記録手段によってデータを記録媒体に記録するための予め定める記録手順に従って、前記復元手段によって復元されたデータが、記録手段によって前記記録媒体に記録される。
【0016】
したがって、ユーザは、データ記録装置によって表示される操作画面に応答して操作すればよく、送信装置が提供するデータをより簡便な操作で更新用の記録媒体に記録することができる。
【0017】
また本発明(2)によれば、表示ステップでは、予め定める圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを記憶し、記憶するデータのうち要求されるデータを通信回線を介して送信するためのホームページを開設する送信装置にアクセスして前記ホームページを表示する処理を行うためのアクセスボタン、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元する処理を行うための復元ボタン、およびデータを記録媒体に記録する処理を行うための記録ボタンが形成された操作画面を、情報を表示する表示装置に表示し、前記アクセスボタンが操作されたとき、前記送信装置にアクセスしてホームページを表示するための予め定めるアクセス手順に従って、前記送信装置のホームページを表示する。
【0018】
復元ステップでは、前記復元ボタンが操作されたとき、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元するための予め定める復元手順に従って、前記圧縮方法によって圧縮されたデータを記憶する場所を示す記憶場所情報のうち、情報を入力する入力装置によって入力される記憶場所情報が示す記憶場所に記憶されるデータを復元する。
【0019】
そして、記録ステップでは、前記記録ボタンが操作されたとき、着脱可能な記録媒体にデータを記録する記録装置によってデータを前記記録媒体に記録するための予め定める記録手順に従って、前記復元ステップで復元されたデータを前記記録媒体に記録する。
【0020】
したがって、ユーザは、本発明に係るデータ記録方法によって表示される操作画面に応答して操作すればよく、送信装置が提供するデータをより簡便な操作で更新用の記録媒体に記録することができる。
【0021】
また本発明(3)によれば、本発明に係るデータ記録方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供することができる。
【0022】
また本発明(4)によれば、本発明に係るデータ記録方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体として提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、本発明の実施の一形態である地図データ更新システム1の構成を示すブロック図である。データ記録システムである地図データ更新システム1は、地図データ提供サーバ10、地図データ記録装置20、ネットワーク30およびナビゲーション装置40を含んで構成される。本発明に係るデータ記録方法は、地図データ記録装置20によって実行される。
【0024】
送信装置である地図データ提供サーバ10は、地域ごとにバージョン管理される最新の地図データを記憶し、記憶する地図データのうち要求される地図データをネットワーク30を介して送信するためのホームページを開設しているサーバである。地図データ提供サーバ10に記憶される地図データは、予め定める圧縮方法、たとえば一般的に流通している圧縮解凍プログラムによる圧縮方法によって圧縮されたデータである。
【0025】
データ記録装置である地図データ記録装置20は、ユーザが地図データ記録装置20に対して行う操作に従って、地図データ提供サーバ10にアクセスし、必要な地域の最新の地図データをダウンロードし、さらにダウンロードした地図データを復元つまり解凍した後、解凍した地図データを記録媒体たとえばCD(Compact Disk)2に記録する。
【0026】
通信回線であるネットワーク30は、たとえばインターネットによって構成され、ネットワーク30に接続される地図データ提供サーバ10および地図データ記録装置20間でのデータの送受信を可能とする。図1には、1つの地図データ記録装置20しか示していないが、ネットワーク30には複数台の地図データ記録装置20を接続することができる。
【0027】
ナビゲーション装置40は、地図データを記憶し、記憶する地図データに基づいて地図を表示するとともに、目的地までの経路あるいは所要時間などの情報を表示する装置である。ナビゲーション装置40は、たとえば自動車などに搭載されるカーナビゲーション装置あるいは携帯型のナビゲーション装置であり、CD2などの記録媒体を着脱可能である。ナビゲーション装置40は、地図データ記録装置20によって地図データが記録されたCD2を装着し、装着したCD2から地図データを読み出し、読み出した地図データのうち、ナビゲーション装置40に記憶される地図データのバージョンよりも新しいバージョンの地図データを、ナビゲーション装置40に記憶される古いバージョンの地図データに代えて記憶する。
【0028】
図2は、地図データ記録装置20のハードウエアの構成を示すブロック図である。地図データ記録装置20は、たとえばパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という)などのコンピュータによって構成され、通信部21、制御部22、記憶部23、表示部24、操作部25および記録部26を含んで構成される。
【0029】
通信部21は、ネットワーク30に接続され、制御部22の指示に従って、地図データ提供サーバ10とデータの送受信を行い、地図データ提供サーバ10と送受信するデータを制御部22と受け渡しする。制御部22は、たとえば中央処理装置(Central
Processing Unit;以下「CPU」という)によって構成され、記憶部23によって記憶される制御プログラムを実行することによって、通信部21、表示部24、操作部25および記録部26を制御し、後述する機能を実現する。
【0030】
記憶手段である記憶部23は、たとえばROM(Read Only Memory)およびRAM(
Random Access Memory)などの半導体メモリあるいはハードディスク装置などの記憶装置によって構成され、CPUで実行される制御プログラム、およびCPUによって読み書きされるデータを記憶する。表示手段である表示部24は、たとえば液晶ディスプレイなどの表示装置であり、制御部22から受け取る情報を表示する。
【0031】
入力手段である操作部25は、たとえばキーボードおよびマウスなどを含んで構成され、入力される情報を制御部22に送る。記録手段である記録部26は、着脱可能な記録媒体を装着し、装着した記録媒体に記録するドライブつまり記録装置であり、少なくとも、着脱可能なCD2を着脱し、制御部22から受け取るデータをCD2に記録するドライブを含む。
【0032】
記憶部23に記憶される制御プログラムは、本発明に係るプログラムである地図データ取得操作支援ツール(以下「支援ツール」という)50と、ホームページにアクセスするブラウザと、地図データ提供サーバ10で用いられる圧縮方法で圧縮されたデータを復元つまり解凍する解凍プログラムと、データをCD2に書き込む書き込みプログラムと、地図データ取得操作支援ツール50、ブラウザ、解凍プログラムおよび書き込みプログラムなどのアプリケーションプログラムの実行を制御するオペレーティングシステムプログラム(以下「OS」という)とを含んで構成される。
【0033】
OSは、たとえばマイクロソフト社のWindows(登録商標)であり、ブラウザは、たとえばマイクロソフト社のインターネットエクスプローラであり、解凍プログラムは、たとえば一般的に流通している圧縮解凍プログラムであり、書き込みプログラムは、たとえばWindows(登録商標)に搭載されているイメージマスタリングである。
【0034】
図3は、支援ツール50の機能の構成を示す図である。支援ツール50は、サイトアクセス部51、解凍部52および書込部53を含んで構成される。サイトアクセス部51、解凍部52および書込部53の各機能は、制御部22が記憶部23に記憶される制御プログラムを実行することによって実現される機能である。
【0035】
表示制御手段であるサイトアクセス部51は、後述する操作画面60を表示部24に表示し、表示した操作画面60に応答して、Web(ウェブ)サイトへのアクセス指示をユーザから受けると、ブラウザを起動し、地図データ提供サーバ10のURL(Uniform
Resource Locator)をブラウザに入力することによって、地図データ提供サーバ10にアクセスし、地図データ提供サーバ10が開設するホームページを表示する。ユーザは、そのホームページから所望する地域の最新の地図データを、地図データ記録装置20の記憶部23の所望する格納場所にダウンロードする。
【0036】
復元手段である解凍部52は、操作画面60に応答して、地図データ読み込み指示をユーザから受けると、後述する格納場所入力ウインドウ61を表示部24に表示する。そして、ユーザが格納場所入力ウインドウ61に、ダウンロードした地図データの格納場所を示す格納場所情報を入力すると、解凍プログラムを起動し、格納場所情報が示す格納場所に記憶される地図データを解凍する。格納場所情報は、記憶場所情報であり、格納場所は、記憶場所である。
【0037】
記録制御手段である書込部53は、操作画面60に応答して、地図データをCDに書き込む指示をユーザから受けると、後述するドライブ入力ウインドウ62を表示部24に表示する。そして、ユーザがドライブ入力ウインドウ62に、CD2が装着されたドライブのドライブ名を入力すると、解凍部52によって解凍された地図データを、装着されたCD2に書き込む。
【0038】
表示部24には、支援ツール50を起動するためのアイコンが表示され、このアイコンをマウスによってダブルクリックすることによって支援ツール50を起動することができる。さらに、表示部24には、支援ツール50が起動されると、支援ツール50が動作中であることを示すタブが表示され、このタブをマウスによってクリックすると、支援ツール50が表示する操作画面60が最前面に表示される。
【0039】
図4は、サイトアクセス部51によって表示される操作画面60の一例を示す図である。操作画面60は、表示部24に画面に表示されるアイコンのうち、支援ツール50を起動するためのアイコンがユーザによってダブルクリックされたとき、サイトアクセス部51によって表示部24に表示されるウインドウである。
【0040】
操作画面60には、「地図データ取得操作支援ツール」というタイトル、「Webサイトへアクセス」ボタン601、「地図データ読み込み」ボタン602、「地図データをCDに書き込む」ボタン603、「ツールマニュアル」ボタン604、解説表示領域605、ファイルリスト表示領域607および閉じるボタン609が設けられる。
【0041】
アクセスボタンである「Webサイトへアクセス」ボタン601は、地図データ提供サーバ10が開設するホームページを表示する処理の実行を指示するための操作ボタンである。復元ボタンである「地図データ読み込み」ボタン602は、ユーザがダウンロードした地図データを解凍する処理の実行を指示するための操作ボタンである。記録ボタンである「地図データをCDに書き込む」ボタン603は、解凍した地図データをCD2に書き込む処理の実行を指示するための操作ボタンである。「ツールマニュアル」ボタン604は、支援ツール50の操作方法などの情報を解説表示領域65に表示するための操作ボタンである。操作ボタンの操作は、画面に表示されるポインタを操作ボタンの位置に移動し、たとえばマウスを左クリックすることによって操作することができる。以下、操作ボタンを操作することを、操作ボタンを押すともいう。
【0042】
解説表示領域65には、「解説」と付記され、各操作ボタンの説明、および支援ツール50の操作方法などの情報を表示する解説表示欄606が設けられる。各操作ボタンの説明は、ポインタを操作ボタンの位置に移動したとき、その操作ボタンの説明が解説表示欄606に表示される。ファイルリスト表示領域607は、「ファイルリスト」と付記され、解凍後の地図データのファイル名を表示するファイルリスト表示欄608が設けられる。閉じるボタン609は、操作画面60を閉じるための操作ボタンである。
【0043】
図5は、解凍部52によって表示される格納場所入力ウインドウ61の一例を示す図である。格納場所入力ウインドウ61は、ユーザが地図データ提供サーバ10が開設するホームページからダウンロードした地図データを記憶した記憶部23の格納場所を、ユーザに入力させるためのウインドウである。格納場所入力ウインドウ61は、ユーザが操作画面60に表示される「地図データ読み込み」ボタン602を操作すると、解凍部52によって表示部24に表示される。
【0044】
格納場所入力ウインドウ61には、「ダウンロードした地図データの格納場所」と付記される格納場所入力欄611および開くボタン612が設けられる。ユーザは、格納場所入力欄611に、地図データ提供サーバ10のホームページからダウンロードした地図データを記憶した記憶部23の格納場所を入力し、開くボタン612を操作する。図5に示した格納場所入力欄611には、ダウンロードした地図データの格納場所として、「D:¥aaaaaa」と表示されており、ダウンロードした地図データがDドライブのaaaaaaディレクトリに記憶されていることが示されている。
【0045】
ユーザが開くボタン612を操作すると、解凍部52は、解凍プログラムを起動し、格納場所入力欄611に入力された格納場所、および解凍した地図データを記憶するための予め定める解凍先、たとえば支援ツール50用のワーク領域を解凍プログラムに指示した後、解凍の開始を解凍プログラムに指示する。解凍プログラムは、指示された格納場所に記憶される地図データを解凍し、解凍した地図データを記憶部23の予め定める解凍先に記憶する。解凍プログラムによる解凍が終了すると、解凍部52は、解凍された地図データのファイル名を、操作画面60のファイルリスト表示欄608に表示する。
【0046】
図6は、解凍後のファイル名を表示するファイルリスト表示欄608aの一例を示す図である。図6に示した操作画面60aのファイルリスト表示欄608aには、「xxxxxx.xxx」および「yyyyyy.yyy」と表示されており、ファイル名「xxxxxx.xxx」および「yyyyyy.yyy」の地図データが解凍されたことを示している。
【0047】
図7は、書込部53によって表示されるドライブ入力ウインドウ62の一例を示す図である。ドライブ入力ウインドウ62は、解凍後の地図データを記録するCD2を装着したドライブを識別するためのドライブ名を、ユーザに入力させるためのウインドウである。ドライブ入力ウインドウ62は、ユーザが操作画面60に表示される「地図データをCDに書き込む」ボタン603を操作すると、書込部53によって表示部24に表示される。
【0048】
ドライブ入力ウインドウ62には、「記録媒体に出力するドライブ」と付記されるドライブ名入力欄621およびOKボタン622が設けられる。ユーザは、ドライブ名入力欄621にCD2を装着したドライブのドライブ名を入力し、OKボタン622を操作する。図6に示したドライブ名入力欄621には、ドライブ名として、「F:¥」と表示され、CD2がFドライブに装着されたことが入力されている。
【0049】
ユーザがOKボタン622を操作すると、書込部53は、書き込みプログラムを起動し、解凍部52によって解凍された地図データを記憶する解凍先、たとえば支援ツール50用のワーク領域、地図データを出力するドライブのドライブ名、およびCD2に書き込む地図データのファイル名たとえば「map.zip」を書き込みプログラムに指示した後、書き込みプログラムに書き込みの開始を指示する。書き込みプログラムは、解凍先に記憶される地図データをCD2に書き込む。
【0050】
図8は、書込部53によって表示される書き込み中メッセージウインドウ63の一例を示す図である。書き込み中メッセージウインドウ63は、解凍した地図データをCD2に書き込み中であることを示すメッセージ「CD書き込み中」631を表示するウインドウであり、書き込みプログラムに書き込みの開始を指示した後、書込部53によって表示部24に表示される。
【0051】
図9は、書込部53によって表示される終了メッセージウインドウ64の一例を示す図である。終了メッセージウインドウ64は、解凍した地図データのCD2への書き込みが終了したことを示すメッセージ「CD書き込みが終了しました」641を表示するウインドウであり、書き込みプログラムがCD2への書き込みを終了すると、書込部53によって表示部24に表示される。終了メッセージウインドウ64には、OKボタン642が設けられており、ユーザは、CD2への書き込みが終了したことを確認すると、OKボタン642を操作する。
【0052】
図10は、ユーザおよび支援ツール50が行う処理の処理手順を示すシーケンス図である。図10は、図10の左半分にユーザが行う操作を、そして、図10の右半分に支援ツール50が行う処理を、上から下に時系列に示す。
【0053】
シーケンスS1では、ユーザは、地図データ記録装置20の表示部24の画面に表示される支援ツール50を起動するためのアイコンをダブルクリックして、支援ツール50を起動する。シーケンスS2では、支援ツール50は、操作画面60を表示部24に表示する。シーケンスS3では、ユーザは、操作画面60で「Webサイトへアクセス」ボタン601を押す。シーケンスS4では、支援ツール50は、ブラウザを起動し、地図データ提供サーバ10にアクセスして、ホームページ(図では「HP」と略す)を表示する。
【0054】
シーケンスS5では、ユーザは、ブラウザによって表示されるウインドウで、ダウンロードする地図データの地域を選択する。シーケンスS6では、ユーザは、ブラウザのウインドウで選択した地域の地図データをダウンロードし、ダウンロードした地図データを記憶部23に記憶する。シーケンスS7では、ユーザは、地図データ記録装置20の表示部24の画面に表示される支援ツール50のタブをクリックする。シーケンスS8では、支援ツール50は、操作画面60を最前面に表示する。
【0055】
シーケンスS9では、ユーザは、操作画面60で「地図データ読み込み」ボタン602を押す。シーケンスS10では、支援ツール50は、格納場所入力ウインドウ61を表示部24に表示する。シーケンスS11では、ユーザは、ダウンロードした地図データを記憶した格納場所を、格納場所入力ウインドウ61の格納場所入力欄611に入力し、開くボタン612を操作する。シーケンスS12では、支援ツール50は、解凍プログラムを起動して、解凍処理を実行する。シーケンスS13では、支援ツール50は、解凍プログラムによる解凍が終了すると、解凍後の地図データのファイル名を操作画面60のファイルリスト表示欄608に表示する。
【0056】
シーケンスS14では、ユーザは、ファイルリスト表示欄608に表示された解凍後のファイル名を確認し、操作画面60の「地図データをCDに書き込む」ボタン603を押す。シーケンスS15では、支援ツール50は、ドライブ入力ウインドウ62を表示部24に表示する。シーケンスS16では、ユーザは、記録媒体たとえばCD2に地図データを出力するドライブのドライブ名をドライブ入力ウインドウ62のドライブ名入力欄621に入力して、OKボタン622を操作する。
【0057】
シーケンスS17では、支援ツール50は、ドライブ名入力欄621に入力されたドライブ名のドライブに装着されたCD2に、地図データを書き込む書き込み処理を実行する。書き込み中は、書き込み中メッセージウインドウ63を表示部24に表示する。シーケンスS18では、支援ツール50は、CD2への書き込みが終了すると、終了メッセージウインドウ64を表示部24に表示する。シーケンスS19では、ユーザは、CD2への書き込みが終了したことを確認すると、OKボタン642を操作する。シーケンスS20では、支援ツール50は、終了メッセージウインドウ64を閉じる。
【0058】
このように、ユーザは、支援ツール50が表示する操作画面60などのウインドウの表示に従って操作すればよい。すなわち、ユーザは、従来の技術では、ユーザが行わなければならなかった操作、たとえばブラウザの起動、地図データ提供サーバ10が開設するホームページのURLの指定、解凍プログラムの起動、解凍先のファイルの指定、CD書き込みプログラムの起動、および解凍したデータのファイルの指定などの操作を行う必要がない。したがって、ユーザは、より簡便な操作で、地図データ提供サーバ10から地図データをダウンロードして解凍し、CD2に記録することができる。
【0059】
図11は、サイトアクセス部51が実行するサイトアクセス処理の処理手順を示すフローチャートである。たとえば表示部24に表示されるアイコンのうち、支援ツール50を起動するためのアイコンがマウスによってダブルクリックされて、支援ツール50が起動されると、ステップA1に移る。
【0060】
ステップA1では、操作画面60を表示部24に表示する。ステップA2では、操作画面60に表示される「Webサイトへアクセス」ボタン601が押されたか否かを判定する。「Webサイトへアクセス」ボタン601が押されると、ステップA3に進み、「Webサイトへアクセス」ボタン601が押されないと、ステップA2に戻る。ステップA3では、指定URLにてブラウザを起動する。すなわち、指定URLとして、地図データ提供サーバ10が開設するホームページのURLを指定しておいて、ブラウザを起動する。ステップA4では、最前面に表示する画面を、操作画面60からブラウザのウインドウに切り換えて、サイトアクセス処理を終了する。ステップA1〜ステップA4は、表示ステップである。ステップA3に示す処理手順は、予め定めるアクセス手順である。
【0061】
図12は、解凍部52が実行する解凍処理の処理手順を示すフローチャートである。サイトアクセス部51によるサイトアクセス処理が終了し、表示部24に表示される支援ツール50のタブがクリックされると、ステップB1に移る。
【0062】
ステップB1では、操作画面60を最前面に表示する。ステップB2では、操作画面60の「地図データ読み込み」ボタン602が押されたか否かを判定する。「地図データ読み込み」ボタン602が押されると、ステップB3に進み、「地図データ読み込み」ボタン602が押されないと、ステップB2に戻る。
【0063】
ステップB3では、格納場所入力ウインドウ61を表示部24に表示する。ステップB4では、ダウンロードした地図データを記憶した格納場所が、格納場所入力ウインドウ61の格納場所入力欄611に入力されたか否かを判定する。格納場所入力ウインドウ61のOKボタン622が操作されると、ダウンロードした地図データを記憶した格納場所が格納場所入力欄611に入力されと判定し、ステップB5に進み、格納場所入力ウインドウ61のOKボタン622が操作されないと、ダウンロードした地図データを記憶した格納場所が格納場所入力欄611に入力されないと判定し、ステップB4に戻る。
【0064】
ステップB5では、解凍プログラムを起動する。ステップB6では、格納場所入力欄611に入力された格納場所、および予め定める解凍先、たとえば支援ツール50用のワーク領域を解凍プログラムに指定する。ステップB7では、解凍プログラムに解凍処理開始を指示する。ステップB8では、解凍プログラムによる解凍処理が終了したか否かを判定する。解凍プログラムによる解凍処理が終了すると、ステップB9に進み、解凍プログラムによる解凍処理が終了しないと、ステップB8に戻る。ステップB9では、解凍後の地図データのファイル名を、操作画面60のファイルリスト表示欄608に表示して、解凍処理を終了する。ステップB1〜ステップB9は、復元ステップである。ステップB5〜ステップB7に示す処理手順は、予め定める復元手順である。
【0065】
図13は、書込部53が実行する書込処理の処理手順を示すフローチャートである。解凍部52による解凍処理が終了すると、ステップC1に移る。ステップC1では、「地図データをCDに書き込む」ボタン603が押されたか否かを判定する。「地図データをCDに書き込む」ボタン603が押されると、ステップC2に進み、「地図データをCDに書き込む」ボタン603が押されないと、ステップC1に戻る。ステップC2では、ドライブ入力ウインドウ62を表示部24に表示する。
【0066】
ステップC3では、ドライブ入力ウインドウ62のドライブ名入力欄621にドライブ名が入力されたか否かを判定する。ドライブ入力ウインドウ62のOKボタン622が押されると、ドライブ名が入力されたと判定し、ステップC4に進み、OKボタン622が押されないと、ドライブ名が入力されないと判定し、ステップC3に戻る。ステップC4では、書き込みプログラムを起動する。
【0067】
ステップC5では、予め定める解凍先、たとえば支援ツール50用のワーク領域を書き込みプログラムに指示することによって、書き込み対象ファイルとして、予め定める解凍先内のすべてのファイルを選択する。ステップC6では、CD2に書き込むファイル名たとえば「map.zip」、および地図データを出力するドライブのドライブ名を書き込みプログラムに指示する。ステップC7では、書き込み中メッセージウインドウ63を表示部24に表示し、CD2への書き込み開始を書き込みプログラムに指示する。ステップC8では、書き込みプログラムによる書き込みが終了したか否かを判定する。書き込みプログラムによる書き込みが終了すると、ステップC9に進み、書き込みプログラムによる書き込みが終了しないと、ステップC8に戻る。
【0068】
ステップC9では、終了メッセージウインドウ64を表示部24に表示する。ステップC10では、OKボタン642が押されたか否かを判定する。OKボタン642が押されると、ステップC11に進み、OKボタン642が押されないと、ステップC10に戻る。ステップC11では、終了メッセージウインドウ64を閉じて、書込処理を終了する。ステップC1〜ステップC11は、記録ステップである。ステップC4〜ステップC7に示す処理手順は、予め定める記録手順である。
【0069】
このように、予め定める圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを記憶し、記憶するデータのうち要求されるデータをネットワーク30を介して送信するためのホームページを開設する地図データ提供サーバ10と、操作部25、表示部24、記憶部23、記録部26、サイトアクセス部51、解凍部52および書込部53を含む地図データ記録装置20とを含む地図データ更新システム1によってデータを着脱可能なCD2に記録するにあたって、操作部25によって、情報が入力され、表示部24によって、情報が表示され、記憶部23によって、データが記憶され、記録部26によって、着脱可能なCD2にデータが記録される。
【0070】
サイトアクセス部51によって、地図データ提供サーバ10にアクセスして前記ホームページを表示する処理を行うための「Webサイトへアクセス」ボタン601、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元する処理を行うための「地図データ読み込み」ボタン602、およびデータをCD2に記録する処理を行うための「地図データをCDに書き込む」ボタン603が形成された操作画面60が表示部24に表示され、「Webサイトへアクセス」ボタン601が操作されたとき、地図データ提供サーバ10にアクセスしてホームページを表示するためのステップA3に示す処理手順に従って、地図データ提供サーバ10のホームページが表示部24に表示される。
【0071】
解凍部52によって、「地図データ読み込み」ボタン602が操作されたとき、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元するためのステップB5〜ステップB7に示す処理手順に従って、前記圧縮方法によって圧縮されたデータを記憶する記憶部23内の格納場所を示す格納場所情報のうち、操作部25によって入力される格納場所情報が示す格納場所に記憶されるデータが復元される。
【0072】
そして、書込部53によって、「地図データをCDに書き込む」ボタン603が操作されたとき、記録部26によってデータをCD2に記録するためのステップC4〜ステップC7に示す処理手順に従って、解凍部52によって復元されたデータが、記録部26によってCD2に記録される。
【0073】
したがって、ユーザは、地図データ記録装置20によって表示される操作画面60に応答して操作すればよく、地図データ提供サーバ10が提供する地図データをより簡便な操作で更新用のCD2に記録することができる。
【0074】
さらに、図11に示したフローチャートのステップA1〜ステップA4では、予め定める圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを記憶し、記憶するデータのうち要求されるデータをネットワーク30を介して送信するためのホームページを開設する地図データ提供サーバ10にアクセスして前記ホームページを表示する処理を行うための「Webサイトへアクセス」ボタン601、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元する処理を行うための「地図データ読み込み」ボタン602、およびデータをCD2に記録する処理を行うための「地図データをCDに書き込む」ボタン603が形成された操作画面60を、情報を表示する表示部24に表示し、「Webサイトへアクセス」ボタン601が操作されたとき、地図データ提供サーバ10にアクセスしてホームページを表示するためのステップA3に示す処理手順に従って、地図データ提供サーバ10のホームページを表示する。
【0075】
図12に示したフローチャートのステップB1〜ステップB9では、「地図データ読み込み」ボタン602が操作されたとき、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元するためのステップB5〜ステップB7に示す処理手順に従って、前記圧縮方法によって圧縮されたデータを記憶する格納場所を示す格納場所情報のうち、情報を入力する操作部25によって入力される格納場所情報が示す格納場所に記憶されるデータを復元する。
【0076】
そして、図13に示したフローチャートのステップC1〜ステップC11では、「地図データをCDに書き込む」ボタン603が操作されたとき、着脱可能なCD2にデータを記録する記録部26によってデータをCD2に記録するためのステップC4〜ステップC7に示す処理手順に従って、図12に示したフローチャートのステップB1〜ステップB9で復元されたデータをCD2に記録する。
【0077】
したがって、ユーザは、本発明に係るデータ記録方法によって表示される操作画面60に応答して操作すればよく、地図データ提供サーバ10が提供する地図データをより簡便な操作で更新用のCD2に記録することができる。
【0078】
さらに、本発明に係るデータ記録方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムつまり支援ツール50として提供することができる。
【0079】
上述した実施の形態では、地図データ提供サーバ10は、圧縮されたデータを記憶するが、記憶する情報量、および通信回線を介して送受信する情報量を減らすために圧縮しているものであり、情報量を気にする必要がない場合は、必ずしもデータを圧縮しておく必要はない。
【0080】
さらに、上述した実施の形態では、地図データ提供サーバ10が提供するデータを地図データとして説明したが、地図データに限定されるものではなく、ユーザが最新のデータをホームページからダウンロードして、ユーザが利用するデータを常に最新のデータにしておく必要があるデータであれば、適用可能である。
【0081】
さらに、上述した実施の形態では、支援ツール50は、地図データ記録装置20の記憶部23に記憶されるが、支援ツール50は、着脱可能な記録媒体に記録されていてもよいし、インターネットなどによってホームページからダウンロード可能としてもよい。着脱可能な記録媒体は、たとえばナビゲーション装置を販売するメーカから配布される。支援ツール50は、ユーザのパソコンにインストールされることによって、ユーザのパソコンを地図データ記録装置20として機能させることができる。支援ツール50をインストールすると、ユーザのパソコンの画面に、支援ツール50を起動するためのアイコンが表示される。
【0082】
着脱可能な記録媒体は、たとえばフレキシブルディスク/ハードディスクなどの磁気ディスクもしくはCD(Compact Disk)/DVD(Digital Versatile Disk)/ブルーレイディスクなどの光ディスクのディスク系の記録媒体、あるいはIC(Integrated Circuit)カード/メモリカードなどのカード系の記録媒体である。
【0083】
したがって、本発明に係るデータ記録方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体として提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の実施の一形態である地図データ更新システム1の構成を示すブロック図である。
【図2】地図データ記録装置20のハードウエアの構成を示すブロック図である。
【図3】支援ツール50の機能の構成を示す図である。
【図4】サイトアクセス部51によって表示される操作画面60の一例を示す図である。
【図5】解凍部52によって表示される格納場所入力ウインドウ61の一例を示す図である。
【図6】解凍後のファイル名を表示するファイルリスト表示欄608aの一例を示す図である。
【図7】書込部53によって表示されるドライブ入力ウインドウ62の一例を示す図である。
【図8】書込部53によって表示される書き込み中メッセージウインドウ63の一例を示す図である。
【図9】書込部53によって表示される終了メッセージウインドウ64の一例を示す図である。
【図10】ユーザおよび支援ツール50が行う処理の処理手順を示すシーケンス図である。
【図11】サイトアクセス部51が実行するサイトアクセス処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】解凍部52が実行する解凍処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】書込部53が実行する書込処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0085】
1 地図データ更新システム
2 記録媒体
10 地図データ提供サーバ
20 地図データ記録装置
21 通信部
22 制御部
23 記憶部
24 表示部
25 操作部
26 記録部
30 ネットワーク
40 ナビゲーション装置
50 地図データ取得操作支援ツール
51 サイトアクセス部
52 解凍部
53 書込部
60 操作画面
61 格納場所入力ウインドウ
62 ドライブ入力ウインドウ
63 書き込み中メッセージウインドウ
64 終了メッセージウインドウ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定める圧縮方法によって圧縮されたデータを記憶し、記憶するデータのうち要求されるデータを通信回線を介して送信するためのホームページを開設する送信装置と、データを、着脱可能に装填された記録媒体に記録するデータ記録装置とを含むデータ記録システムであって、
前記データ記録装置は、
情報を入力する入力手段と、
情報を表示する表示手段と、
データを記憶する記憶手段と、
前記着脱可能に装填された記録媒体にデータを記録する記録手段と、
前記送信装置にアクセスして前記ホームページを表示する処理を行うためのアクセスボタン、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元する処理を行うための復元ボタン、およびデータを記録媒体に記録する処理を行うための記録ボタンが形成された操作画面を前記表示手段に表示し、前記アクセスボタンが操作されたとき、前記送信装置にアクセスしてホームページを表示するための予め定めるアクセス手順に従って、前記送信装置のホームページを前記表示手段に表示する表示制御手段と、
前記復元ボタンが操作されたとき、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元するための予め定める復元手順に従って、前記圧縮方法によって圧縮されたデータを記憶する前記記憶手段内の場所を示す記憶場所情報のうち、前記入力手段によって入力される記憶場所情報が示す記憶場所に記憶されるデータを復元する復元手段と、
前記記録ボタンが操作されたとき、前記記録手段によってデータを記録媒体に記録するための予め定める記録手順に従って、前記復元手段によって復元されたデータを、前記記録手段によって前記記録媒体に記録させる記録制御手段とを含むことを特徴とするデータ記録システム。
【請求項2】
予め定める圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを記憶し、記憶するデータのうち要求されるデータを通信回線を介して送信するためのホームページを開設する送信装置にアクセスして前記ホームページを表示する処理を行うためのアクセスボタン、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元する処理を行うための復元ボタン、およびデータを記録媒体に記録する処理を行うための記録ボタンが形成された操作画面を、情報を表示する表示装置に表示し、前記アクセスボタンが操作されたとき、前記送信装置にアクセスしてホームページを表示するための予め定めるアクセス手順に従って、前記送信装置のホームページを表示する表示ステップと、
前記復元ボタンが操作されたとき、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元するための予め定める復元手順に従って、前記圧縮方法によって圧縮されたデータを記憶する場所を示す記憶場所情報のうち、情報を入力する入力装置によって入力される記憶場所情報が示す記憶場所に記憶されるデータを復元する復元ステップと、
前記記録ボタンが操作されたとき、着脱可能な記録媒体にデータを記録する記録装置によってデータを前記記録媒体に記録するための予め定める記録手順に従って、前記復元ステップで復元されたデータを前記記録媒体に記録する記録ステップとを含むことを特徴とするデータ記録方法。
【請求項3】
予め定める圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを記憶し、記憶するデータのうち要求されるデータを通信回線を介して送信するためのホームページを開設する送信装置にアクセスして前記ホームページを表示する処理を行うためのアクセスボタン、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元する処理を行うための復元ボタン、およびデータを記録媒体に記録する処理を行うための記録ボタンが形成された操作画面を、情報を表示する表示装置に表示し、前記アクセスボタンが操作されたとき、前記送信装置にアクセスしてホームページを表示するための予め定めるアクセス手順に従って、前記送信装置のホームページを表示する表示ステップと、
前記復元ボタンが操作されたとき、前記圧縮方法に基づいて圧縮されたデータを復元するための予め定める復元手順に従って、前記圧縮方法によって圧縮されたデータを記憶する場所を示す記憶場所情報のうち、情報を入力する入力装置によって入力される記憶場所情報が示す記憶場所に記憶されるデータを復元する復元ステップと、
前記記録ボタンが操作されたとき、着脱可能な記録媒体にデータを記録する記録装置によってデータを前記記録媒体に記録するための予め定める記録手順に従って、前記復元ステップで復元されたデータを前記記録媒体に記録する記録ステップとを、コンピュータに実行せるためのプログラム。
【請求項4】
請求項3に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−163824(P2009−163824A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−820(P2008−820)
【出願日】平成20年1月7日(2008.1.7)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】