説明

データ送信のための方法及び対応する受信のための方法

【課題】帯域幅の使用を最適化しつつ複数の移動体端末がサービスの中断なしで無線ネットワーク中を移動することを可能にする。
【解決手段】同一周波数でデータをブロードキャストする複数の基地局及び複数の移動体端末を具備する無線ネットワークにおけるデータ送信のための方法に関する。移動体端末のレベルでのセル間転送を克服するために、少なくとも第1の及び第2の移動体端末の夫々にての、第1及び第2の基地局の部分集合の割り付けであって、その割り付けが第1及び第2のパラメーターに従って時間とともに変化し、その2つの部分集合が少なくとも1つの基地局を共通に有し且つ夫々が少なくとも1つの特定の基地局を有することと、第1及び第2の変調により変調された第1及び第2の特定のデータの第1及び第2の部分集合の夫々の基地局の少なくとも第1及び第2の移動体端末の夫々への同期化された送信とを具備する方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気通信の領域に関し、より詳細には、同期的方法で且つ同一周波数でデータをブロードキャストする複数の基地局を備えるシステムにおける無線のデータ送信及び受信に関する。
【背景技術】
【0002】
先行技術によると、移動体ネットワーク、例えばGSM(Global System for Mobile communication)型、WiMAX(IEEE802.16標準に準拠)、または3GPP(3rd Generation Partnership Project:第3世代パートナーシッププロジェクト)のLTE(Long Term Evolution:長期進化版)は、夫々1つの基地局を含むセルを有する。移動体端末がそのようなネットワーク中で進行するときには、送信周波数は1つのセルから別のセルへ変化しつつ、移動体端末のレベルでのサービスの中断が無く、移動体端末が1つのセルから別のセルへ移ることが時に必要となる。そのような連続性の保証を可能にする機構は一般的には「ハンドオーバー」と呼ばれる。「ハンドオーバー」は、「ハードハンドオーバー」として及び「ソフトハンドオーバー」としてのどちらも使用可能であり得る。
【0003】
「ハードハンドオーバー」の場合、移動体端末が第1のセルから第2のセルへ移る時に、第1のセルとの通信は第2のセルとの通信の開始前に中断される。「ハードハンドオーバー」が不都合なのは、「ハンドオーバー」が失敗すると、基地局及び移動体端末の間の通信が中断されることである。「ソフトハンドオーバー」の場合、第2のセルとの通信が既に開始されていても、第1のセルとの通信は所与の時間スロットの間は維持される。「ソフトハンドオーバー」が不都合なのは、数個の異なる周波数チャンネル上での通信を並列に管理することができねばならないという移動体端末ハードウェアの複雑さを必要とすることである。
【0004】
SFN(Single Frequency Network:単一周波数ネットワーク)と呼ばれる先行技術にて知られる技法によると、幾つかの基地局が同期的に単一のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiple access:直交周波数分割多元接続)信号を送信する。このように移動体端末は、幾つかの送信機からの信号の組み合わせを受信し、そしてシンボル間干渉のキャンセルに対するOFDMに特有な特性を使用してこのようにして得られた組み合わせを復号化する。「IEEE Journal on selected areas in communications」第19巻においてMagnus Erikssonによって発表された「Dynamic Single Frequency Networks」と題する2001年10月10日のドキュメントが、ネットワークの基地局を、夫々同一周波数チャンネル上で同一情報を同期的に送信する基地局を具備する幾つかのSFNグループに分割することに基づきDSFN(Dynamic Single Frequency Network:動的単一周波数ネットワーク)の概念を紹介している。しかしながらこのドキュメントは、複数の移動体端末を具備するネットワークにおいて帯域幅を最適化する方法を説明していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、先行技術の不都合を克服することである。
【0006】
本発明の目的はより詳細には、帯域幅の使用を最適化しつつ、複数の移動体端末がサービスの中断なしで無線ネットワーク中を移動することを可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、複数の基地局及び少なくとも2つの移動体端末を具備し、その複数の基地局が同一周波数でデータをブロードキャストする、無線ネットワークにおけるデータ送信のための方法に関する。帯域幅の使用を最適化するために、方法は以下のステップを含む。すなわち、上記複数の基地局からの少なくとも2つの基地局の少なくとも第1の移動体端末への、割り付けられた基地局の第1の部分集合を形成する第1の割り付けステップであって、パラメーターのグループに属する第1の決定されたパラメーターに従って丁度よい時に変化する第1の割り付けステップ、上記複数の基地局からの少なくとも2つの基地局の少なくとも第2の移動体端末への、割り付けられた基地局の第2の部分集合を形成する第2の割り付けステップであって、該第2の部分集合に上記第1の部分集合の少なくとも1つの基地局が属しており、該第2の部分集合に上記第1の部分集合の少なくとも1つの基地局が属しておらず、及び、該第2の部分集合の少なくとも1つの基地局が上記第1の部分集合に属しておらず、パラメーターのグループに属する第2の決定されたパラメーターに従って丁度よい時に変化する第2の割り付けステップ、同一の第1の変調方式で変調された第1の特定のデータを、上記少なくとも第1の移動体端末を対象として、上記第1の部分集合の各基地局により同期化送信するステップ、及び、同一の第2の変調方式で変調された第2の特定のデータを、上記少なくとも第2の移動体端末を対象として、上記第2の部分集合の各基地局により同期化送信するステップである。
【0008】
夫々の移動体端末に対して、少なくとも2つの基地局が割り付けられ、その結果基地局(複数)の仮想セル(夫々の移動体端末当たり1つ)を形成し、その割り付けは時間とともに変化し、その結果夫々の移動体端末がその動きに追随することを可能にする。1つまたは複数の基地局は、決定されたパラメーターに従って仮想セルに入りそして/またはそこから出るため、その結果仮想セルは移動体端末の動きに追随する。
【0009】
特定の特性に従うと本方法は、第1の部分集合へ第1の物理チャンネルを割り付けることと第2の部分集合へ第2の物理チャンネルを割り付けることを含み、第1及び第2の物理チャンネルは区別される別個のものであってよい。
【0010】
第1及び第2の物理チャンネルはオーバーラップしないことが有利である。
【0011】
別の特性に従うと、第1及び第2のパラメーターは以下を含むグループに属するものであってよい。すなわち、割り付けられた移動体端末の数、割り付けられた基地局の最大数、基地局及び割り付けられた移動体端末の間のリンク品質、基地局(複数)のビットレート効率、並びに、少なくとも第1の移動体端末及び少なくとも第2の移動体端末の夫々のローカライゼーションを含むグループに属していてよい。
【0012】
特定の特性に従うと本方法は、第1のパラメーターによる第1の部分集合の少なくとも1つの基地局の、および/または、第2のパラメーターによる第2の部分集合の少なくとも1つの基地局の割り付けを抑制するステップを含んでいてよい。
【0013】
本発明はまた、同一の周波数でデータをブロードキャストする複数の基地局、及び少なくとも2つの移動体端末を備える無線ネットワークにおける、データ受信のための方法に関する。受信のための方法は以下のステップを含む。すなわち、上記複数の基地局からの少なくとも2つの基地局の少なくとも第1の移動体端末への、割り付けられた基地局の第1の部分集合を形成する第1の割り付けステップであって、パラメーターのグループに属する第1の決定されたパラメーターに従って丁度よい時に変化する第1の割り付けステップ、上記複数の基地局からの少なくとも2つの基地局の少なくとも第2の移動体端末への、割り付けられた基地局の第2の部分集合を形成する第2の割り付けステップであって、該第2の部分集合に上記第1の部分集合の少なくとも1つの基地局が属しており、該第2の部分集合に上記第1の部分集合の少なくとも1つの基地局が属しておらず、及び、該第2の部分集合の少なくとも1つの基地局が上記第1の部分集合に属しておらず、パラメーターのグループに属する第2の決定されたパラメーターに従って丁度よい時に変化する第2の割り付けステップ、上記第1の部分集合の各基地局により同期化送信された、同一の第1の変調方式で変調された上記第1の特定のデータを上記少なくとも第1の移動体端末により受信するステップ、及び、上記第2の部分集合の各基地局により同期化送信された、同一の第2の変調方式で変調された上記第2の特定のデータを、上記少なくとも第2の移動体端末により受信するステップを含む。
【0014】
特定の特性に従うと本方法は、第1の部分集合へ第1の物理チャンネルを割り付けることと第2の部分集合へ第2の物理チャンネルを割り付けることを含み、第1及び第2の物理チャンネルは区別される別個のものであってよい。
【0015】
第1及び第2の物理チャンネルはオーバーラップしないことが有利である。
【0016】
別の特性に従うと、第1及び第2のパラメーターは以下を含むグループに属するものであってよい。すなわち、割り付けられた移動体端末の数、割り付けられた基地局の最大数、基地局及び割り付けられた移動体端末の間のリンク品質、基地局(複数)のビットレート効率、並びに、少なくとも第1の移動体端末及び少なくとも第2の移動体端末の夫々のローカライゼーションを含むグループに属していてよい。
【0017】
特定の特性に従うと本方法は、第1のパラメーターによる第1の部分集合の少なくとも1つの基地局の、および/または、第2のパラメーターによる第2の部分集合の少なくとも1つの基地局の割り付けの抑制のステップを含んでいてよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の特定の実施例による、複数の基地局及び複数の移動体端末を実施する無線ネットワークを示す図である。
【図2】本発明による、図1におけるシステムの基地局及び移動体端末を夫々図式的に例証する図である。
【図3】本発明による、図1におけるシステムの基地局及び移動体端末を夫々図式的に例証する図である。
【図4】図1におけるシステムの基地局によって実施される、本発明の特定の実施形態によるデータ送信のための方法を示す図である。
【図5】図1におけるシステムの移動体端末によって実施される、本発明の特定の実施形態によるデータ受信のための方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
付加された図面を参照する以下の説明を読むことにより、本発明はより良く理解されるであろうし、且つ他の特定の特徴及び利点が明確になるであろう。
【0020】
図1は、本発明の特定の実施形態に従って、幾つかの基地局101、102、103、104、105、106、及び107、並びに幾つかの移動体端末1001、1002、1003、及び1004を実施する無線通信システム1を示す。基地局101〜107は単一の周波数で送信する、すなわち基地局が単一の周波数(すなわち、OFDMシステムに関して考慮すると、周波数における無視し得る差異であって、DVB−T(Digital Video Broadcasting-Terrestrial:地上デジタルテレビ放送)型システムに対しては通常1Hz未満の)にて動作する。ネットワークの基地局の組みが単一の周波数で送信することにより、移動体端末のレベルにおける何れの「ハンドオーバー」機構をも省略することが可能になる。基地局101〜107及び移動体端末1001〜1004は、夫々単一の送信アンテナを有する。基地局101、102、及び107は、移動体端末1001に割り付けられ、そして割り付けられた基地局の第1の部分集合を形成する。基地局106、及び107は、移動体端末1002に割り付けられ、そして割り付けられた基地局の第2の部分集合を形成する。その結果基地局107は、基地局の第1及び第2の部分集合に属する。第1の部分集合の2つの基地局101及び102は、第2の部分集合に属さない。第2の部分集合の基地局106は、第1の部分集合に属さない。基地局104及び105は、移動体端末1003に割り付けられ、そして割り付けられた基地局の第3の部分集合を形成する。基地局103、104、及び105は、移動体端末1004に割り付けられ、移動体端末1001〜1004は、基地局101〜107によって送信された信号を受信し、且つ復号化することができ、そして基地局101〜107は、移動体端末1001〜1004によって送信された信号を受信し、且つ復号化することができる。点線の円によって定義されたゾーン11、12、13、14、15、16、及び17は夫々、基地局101〜107の夫々の干渉ゾーンを表す。これらのゾーン11〜17の夫々の内側では、干渉は所与の閾値より少なく、そしてこれらのゾーン11〜17の外側では、干渉は所与の閾値より大である。
【0021】
システム1の移動体端末1001、1002、1003、及び1004は、例えばブロードキャストサービス(例えば音声またはオーディオのデータ復元(restitution)、および/またはビデオデータ表示、或いはより一般的なマルチメディアデータの復元、格納、または処理)を受信しそして処理するように適合された、電話、または携帯情報端末という、携帯型機器であることが有利である。
【0022】
システム1の基地局101〜107は、固定型機器であることが有利である。基地局は、広い適用範囲領域にわたってデータをブロードキャストするように適合させられた大電力の送信機であり、或いはより制限された適用範囲領域に対してブロードキャストするように適合させられた平均的または小電力の基地局である。一変形例によると、基地局101〜107の内の1つが、「ピコセル(picocell)」、すなわち数10mの領域を有する、ビル、スーパーマーケット、駅の内部などの、狭い領域をカバーするシステムを形成する(幾つかの実施形態によると、ピコセルにおいては領域は300mより少ないことが有利である)。別の変形例によると、基地局の内の少なくとも1つが、家またはビルの幾つかの部屋、ビルの1階、飛行機などの、すなわち数mの領域を有する、ピコセルより小さいサイズに制限された領域である「フェムトセル(femtocell)」をカバーするように設計されたシステムを形成する(幾つかの実施形態によると、領域は100mより少ないことが有利である)。
【0023】
一変形例によると、基地局101〜107は、SISO(Single Input Single Output)型であって、且つ単一のアンテナのみを有する。基地局は、所与の移動体端末の宛先に向けて同一周波数で同一内容を送信する同期的ネットワークを形成する。すなわち、基地局が単一の周波数で(すなわち、OFDMシステムに関して考慮すると、周波数における無視し得る差異にて(DVB−T型システムについては通常1Hz未満にて)、同期的な形(すなわち無視し得る時間的偏差(例えば1マイクロ秒未満)にて、且つ基地局によって送信された信号が別の基地局によって送信された別の信号に関して時間的にスライドすることなく)動作し、上記送信周波数は、例えば外部要素(例えばGPS(全地球測位システム)衛星或いは基準時間または周波数の地上ブロードキャスト局)によって提供される参照周波数の受信により、異なる基地局(複数)に同期する。
【0024】
別の変形例によると、基地局101〜107はMIMO型であって、そして夫々がMIMO符号化器及びMIMO信号を送信する数個のアンテナを有する。この変形例によると、基地局はまた、所与の移動体端末を対象として同一周波数で同一内容を送信する同期化ネットワークを形成する。
【0025】
システム1の幾つかの基地局がSISO型であり、そして幾つかがMIMO型であることが有利である。この変形例によると基地局はまた、所与の移動体端末を対象として同一周波数で同一内容を送信する同期化ネットワークを形成する。
【0026】
別の実施形態によると、システム1の第1、第2、第3、および/または第4の基地局部分集合の基地局(複数)は、その基地局(複数)が複数のアンテナを差別無く所有する協調的なMIMOシステムを形成する。そのような協調的なMIMOシステムは、幾つかの基地局にわたって分布したアンテナを使用する。すなわち送信される信号は、単一の部分集合の幾つかの基地局に属し得る幾つかのアンテナの間に空間的に分布する。すべての空間的なストリームを持つ、全体の信号は、空中にて合成され、考慮された部分集合の基地局が割り付けられた移動体端末により受信される。そのような協調的なMIMOシステムの基地局はまた、考慮された移動体端末を対象として同一周波数で同一内容を送信する同期化ネットワークを形成する。
【0027】
別の変形例によると、システム1の幾つかの基地局が協調的なMIMO型であるかまたはないかであり、そしてその他はSISO型である。
【0028】
移動体端末1001〜1004の内の少なくとも1つがMIMO型であり、且つ幾つかのアンテナを有することが有利である。
【0029】
一変形例によると、ゾーン11〜17は夫々、基地局101〜107の夫々の適用範囲ゾーンを定義する。
【0030】
図2は、例えば図1の基地局101〜107に対応する基地局2の、ハードウェア実施形態を図式的に示す。
【0031】
基地局2は、アドレス及びデータのバス24によって互いに接続される以下の要素を具備し、またクロック信号を運ぶ。すなわち、
−マイクロプロセッサー21(またはCPU)、
−ROM(読み出し専用メモリー)型の非揮発性メモリー22、
−ランダムアクセスメモリーすなわちRAM23、
−無線インターフェイス26;
−特に符号化器および/またはOFDM変調器の機能を実行する、データ送信(例えばサービスのブロードキャスト、またはマルチポイントツーポイントまたはポイントツーポイント送信)のために適合させられたインターフェイス27、
−同期化信号を受信するために及びインターフェイス27を同期化するために適当なインターフェイス28、および/または
−MMI(マンマシンインターフェイス)インターフェイス29またはユーザに対して情報を表示するためのおよび/またはデータまたはパラメーター(例えば副搬送波の設定及び送信するべきデータ)を入力するために適当な特定のアプリケーションへのインターフェイス;
である。
【0032】
メモリー22及び23の説明において使用される用語「レジスター」は、言及したメモリー夫々において、低容量のメモリーゾーン(ある2進データの)並びに大容量のメモリーゾーン(全体のプログラムが格納され、またはすべてのないしは一部のサービスを表すデータが受信され及びブロードキャストされることを可能にする)を指定することに注意されたい。
【0033】
メモリーのROM22は詳細には以下を具備する。すなわち、
−プログラム(「prog」)220、及び
−物理層パラメーター221、
である。
【0034】
本発明に特有な、及びこの後で説明される方法のステップを実施するアルゴリズムは、これらのステップを実施する基地局2に関連付けられたメモリーROM22中に格納される。電源が投入されると、マイクロプロセッサー21は、これらのアルゴリズムの命令をロードし、そしてランさせる。
【0035】
RAM(ランダムアクセスメモリー)23は特に以下を具備する。すなわち、
−レジスター230中に、基地局2のオンへの切り替えに関与するマイクロプロセッサー21の動作プログラム、
−送信パラメーター231(例えば変調、符号化、MIMO、フレーム再実行のためのパラメーター)、
−受信パラメーター232(例えば変調、符号化、MIMO、フレーム再実行のためのパラメーター)、
−入力データ233、
−データ送信のための符号化データ234、
−基地局の複数の移動体端末への割り付けパラメーター235(例えば割り付けられた移動体端末の数、割り付けられた基地局の最大数、基地局及び割り付けられた移動体端末の間のリンクの品質、基地局のビットレート効率、移動体端末のローカライゼーション)、及び
−物理チャンネルのパラメーター236(例えば決定された時間スロット、決定された符号の割り付け、および/または基地局2によってデータ送信にて決定された副搬送波の間隔)、
である。
【0036】
一変形例によると、基地局の移動体端末への割り付けを表すデータは、例えば割り付けパラメーターを決定しそしてその決定された割り付けパラメーターに従って移動体端末への割り付けを決めるために走査を実行する隣接する基地局に、例えば基地局またはネットワークサーバーによって、定期的におよび/または要求に応じて送信される。一変形例によると、基地局2は、移動体端末の地理的な位置に対応するレジスターをRAM中に具備する。
【0037】
無線インターフェイス26は、システム1の移動体端末1001、1002、及び1003によってブロードキャストされた信号の受信のために必要なら適合される。
【0038】
図3は、システム1に属する、例えば移動体端末1001、1002、1003、及び1004に対応する、そして基地局2によって送信された信号を受信し、そして復号化するように適合された、移動体端末3のハードウェア実施形態を図式的に例証する。
【0039】
移動体端末3は、アドレス及びデータのバス34によって互いに接続される以下の要素を具備し、またクロック信号をも運ぶ。すなわち、
−マイクロプロセッサー31(またはCPU)、
−ROM(読み出し専用メモリー)型の非揮発性メモリー32、
−ランダムアクセスメモリーすなわちRAM33、
−無線インターフェイス36、
−データ送信のために適合されたインターフェイス37、及び
−ユーザに対して情報を表示し、そして/またはデータまたはパラメーター(例えば副搬送波の設定及び送信するべきデータ)を入力するために適合された、MMIインターフェイス39、
である。
【0040】
メモリー32及び33の説明において使用される用語「レジスター」は、言及したメモリー夫々において、低容量のメモリーゾーン、並びに大容量(全体のプログラム、または受信され且つ復号化されたデータを表すデータのすべて或いは一部を格納することを可能にする)のメモリーゾーンを指定することに注意されたい。
【0041】
メモリーROM32は詳細には以下を具備する。すなわち、
−プログラム(「prog」)320、及び
−物理層パラメーター321、
である。
【0042】
本発明に特有な、及び以下に説明される方法のステップを実施するアルゴリズムは、これらのステップを実施する移動体端末3に関連付けられたメモリーROM32中に格納される。電源が投入されると、マイクロプロセッサー31は、これらのアルゴリズムの命令をロードし、そしてランさせる。
【0043】
RAM(ランダムアクセスメモリー)33は特に以下を具備する。すなわち、
−レジスター330中に、移動体端末3のオンへの切り替えに関与するマイクロプロセッサー31の動作プログラム、
−受信パラメーター331(例えば変調、符号化、MIMO、フレーム再実行のためのパラメーター)、
−送信パラメーター332(例えば変調、符号化、MIMO、フレーム再実行のためのパラメーター)、
−受信機36によって受信され、復号化されたデータに対応する入力データ333、及び
−インターフェイスにてアプリケーション39に対して送信されるように形成された復号化されたデータ334、
である。
【0044】
図2及び3に関して説明されたもの以外の基地局2のおよび/または移動体端末3の他の構造は、本発明と両立する。変形例によると特に、本発明と両立する基地局および/または移動体端末は、たとえば専用部品の(例えば、ASIC(特定用途向け集積回路)またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはVLSI(超大規模集積回路)の)、または装置に埋め込まれた幾つかの電子部品の形体の純粋にハードウェア的な具現化により、或いはハードウェア要素及びソフトウェア要素の混合の形体にてさえ、実施される。
【0045】
無線インターフェイス36は、システム1の基地局101〜107によってブロードキャストされる信号の受信のために適合させられる。
【0046】
図4は、本発明の特に有利な非限定的実施形態による、夫々少なくとも2つの基地局を具備する2つの基地局の部分集合において実施される、本発明の特定の実施形態によるデータ送信のための方法を示す。
【0047】
初期化ステップ40の間に、夫々の基地局の様々なパラメーターが更新される。特に、送信されるまたは受信される信号に及び対応する副搬送波に対応するパラメーターが何れかの方法にて(例えば主局(master station)として知られる基地局の内の1つによりまたはシステム1で現れないサーバーにより、またはオペレーターのコマンドによって、送信された初期化メッセージの受信に引き続いて、)初期化される。
【0048】
次にステップ41の間に、少なくとも2つの基地局、例えば3つの基地局101、102、及び107が、少なくとも第1の移動体端末1001に第1の割り付けを実行する。このようにして割り付けられた3つの基地局101、102、及び107が、第1の部分集合S1を形成する。この第1の割り付けに並行して、少なくとも2つの基地局、例えば2つの基地局106及び107が、少なくとも第2の移動体端末1002に第2の割り付けを実行する。このようにして割り付けられた2つの基地局106及び107が、第2の部分集合S2を形成する。少なくとも1つの基地局、例えば基地局101及び102は、第1の部分集合S1に属するが、第2の部分集合S2には属さない。少なくとも1つの基地局、例えば基地局106は、第2の部分集合S2に属するが、第2の部分集合S1には属さない。基地局の第1の割り付けは、特に少なくとも第1の移動体端末1001の動きに従って、第1の決定されたパラメーターによって、時間経過とともに変化する。基地局の第2の割り付けもまた、特に少なくとも第2の移動体端末1002の動きに従って、第2の決定されたパラメーターによって、時間の経過とともに変化する。
【0049】
そのような実施方法の1つの利点は、移動体端末がその移動の間に「ハンドオーバー」処理を実行しないことである。事実、移動体端末に割り付けられた基地局の部分集合は、移動体端末の移動に従って変化する。すなわち、移動体端末に割り付けられた基地局の仮想セルとして認知されたセルが、このようにして形成される。そのような仮想セルを形成する基地局(複数)は、決定されているパラメーターの関数として移動体端末の移動に従ってそして同一周波数で送信しつつ変化し、この後者は、それが移動体端末の移動に追随する仮想セルであるので1つのセルから別のセルに移ることはない。その結果移動体端末は、「ハンドオーバー」処理を実行しないで、1つのセルから別のセルへ移る。
【0050】
第1及び第2のパラメーターはともにパラメーターのグループに属する。パラメーターのこのグループは、以下のパラメーターを具備する。
−割り付けられるべき基地局に割り付けられた移動体端末の数:すなわち、新しい移動体端末に割り付けられるよう待っている基地局に割り付けられる移動体端末の数が閾値より少ない場合には、新しい移動体端末の割り付けがなされ、そして新しい移動体端末に割り付けられるよう待っている基地局に割り付けられる移動体端末の数が上記閾値より大きい場合には、新しい移動体端末の割り付けはなされない。閾値としての非限定的な例は以下の通りである。すなわち、5、10、20、50、100、200、300、などの通信状態にある移動体端末(すなわち、それらを対象とするデータを受信しそして処理する端末)、である。一変形例によると閾値は、通信状態にある移動体端末に加えて、例えば100、500、1000、などのオフに切り替わっている移動体端末(すなわち、基地局が割り付けられているがアクティブな通信状態にはない端末、すなわち明確にそれらを対象とするデータの受信を待っている端末)を考慮に入れる。一変形例によると閾値は、夫々の移動体端末に必要なリソース(例えば帯域幅要件)を考慮に入れる。このパラメーターについて考慮されることとしては特に、ネットワークを飽和状態にしないこと、及び夫々の割り付けられた移動体端末に対して十分な帯域幅の量を保証することの利点を提示する。
【0051】
−移動体端末に割り付けられる基地局の最大数:すなわち、所与の移動体端末に割り付け可能な基地局の最大数は固定的(例えば、3、4、5など)であり、そして考慮中の移動体端末に割り付けられるべく待っている新しい基地局は、考慮中の上記移動体端末に割り付けられた基地局の数が最大数に到達していない場合にのみ、割り付けることが可能である。割り付けられた基地局の数が最大数に到達したなら、考慮中の移動体端末に割り付けられるべく待っている新しい基地局は、割り付け済みの基地局の割り付けが抑制される場合にのみ、割り付けることが可能である。一変形例によると、所与の移動体端末に割り付けられる基地局の最大数は以下の間で具備される。すなわち、
・その基地局により形成されるネットワークの帯域幅に関する効率における損失:すなわち、効率における損失を最小にするために、基地局の数を制限することが必要になる、
・その移動体端末を対象として単一周波数で同期的に同一データを送信する基地局を掛け合わせる際に獲得されるダイバーシティにおける利得による移動体端末の受信における利得、
である。
【0052】
このパラメーターについて考慮されることとしては特に、1つの移動体端末にあまりに大きな数の基地局が割り付けられることを回避し、基地局の利用を最適化することの利点を提示し、そして例えばそのネットワークにおいて実施されるべき基地局の数を制限することを可能にすることである。
【0053】
−割り付けられる基地局及び考慮中の移動体端末の間のリンク品質:すなわち、リンク品質は、例えば基地局によって受信されそして移動体端末によって送信された信号電力の測定から推定され、測定は先行技術において知られている任意の技法により実行される。移動体端末によって送信される信号の受信の最良のレベルを持つ基地局は、考慮中の移動体端末に選択的に割り付けられることが有利であり、ここでその移動体端末に割り付けられるべき追加的基地局(複数)は、信号受信のレベル低下の次数により決定される。一変形例によると、閾値より低い受信レベル(例えば最良の基地局の受信のレベルに関して10、15、または20dB少ない)を有する基地局は割り付けられない。別の変形例によると、移動体端末により送信された信号を受信する基地局(複数)によって実行される電力測定の頻度は、SNR(信号対雑音比)が減少(または増加)すると増加(または減少)する。このパラメーターについて考慮されることとしては特に、送信された信号が処理のために移動体端末によって効果的に受信されることになる基地局のみをその移動体端末に割り付けることの利点を提示する。
【0054】
−割り付けられるべき基地局のビットレートにおける効率:すなわち、割り付けられるべき基地局によって提示されたビットレートが閾値より大きい場合には割り付けがなされ、そうでない場合には割り付けが失敗する。一変形例によると、基地局(複数)によって形成されたネットワークの総ビットレートを考慮に入れ、基地局を割り付ける。すなわち、ビットレートが閾値より大きい基地局は、別の移動体端末と通信を確立するためには、それのみが利用可能であるため、例えば割り付けがされない。このパラメーターについて考慮されることとしては特に、移動体端末に対して最小のビットレートを保証することの利点を提示する。
【0055】
−考慮中移動体端末のローカライゼーション:すなわち、考慮中の移動体端末に関する距離が閾値より少ない基地局または基地局(複数)は、上記移動体端末に割り付けられる。ピコセルシステムの場合には、閾値は例えば非限定的に、50、100、または200mの値を取る。フェムトセルシステムの場合には、閾値は例えば非限定的に、5、10、または50mの値を取る。それは移動体端末の自身の絶対的地理的位置または相対的地理的位置のローカライゼーション(基地局に関して)によって解釈される。位置は、例えばGPS、または移動体端末によって送信されそして基地局によって受信される信号からの夫々の基地局及び移動体端末の間の距離の、先行技術において知られる任意の技法による測定により、決定される。このパラメーターについて考慮されることとしては特に、その実施方法における単純さの利点を提示する。
【0056】
割り付けに使用されるパラメーターが、割り付けられるべき基地局に対して割り付け済みの移動体端末の数に対応しているときには、ステップ41は以下のステップを具備する。すなわち、
−基地局が割り付けられた移動体端末の数を決定するための試験、
−試験結果の閾値との比較、
−試験結果が閾値未満であるなら、その基地局を新しい移動体端末に割り付けること、
である。
【0057】
割り付けに使用されるパラメーターが、割り付けられるべき移動体端末に割り付け済みの基地局の最大数に対応しているときには、ステップ41は以下のステップを具備する。すなわち、
−移動体端末に割り付け済みの基地局の数を決定するための第1の試験、
−試験結果の、移動体端末に割り付け得ることが認定済みの基地局の最大数との比較、
−試験結果が認定済みの最大数未満なら、その移動体端末に新しい基地局を割り付け、
−試験結果が、最大の認定済み数に等しいかまたはそれより大なら:すなわち、
−割り付け済みの基地局の割り付けが抑制されるか否かを判定するための第2の試験、
−第2の試験の結果が肯定的であるなら、すなわち割り付け済み基地局の割り付けが抑制されるなら、その移動体端末に新しい基地局を割り付け、第2の試験の結果が否定的であるなら、割り付けは拒否される。
【0058】
割り付けに使用されるパラメーターが、割り付けられるべき基地局及び考慮中の移動体端末のリンク品質に対応しているときには、ステップ41は以下のステップを具備する。すなわち、
−移動体端末及び割り付けられるべき夫々の基地局の間のリンク品質を推定、
−リンク品質が最も高い基地局を割り付け、
−それに支障がある場合には、リンク品質が2番目に高い基地局を割り付け、
−リンク品質レベルの降順による前のステップの反復、である。
一変形例によると、ステップ41は以下のステップを具備する。すなわち、
−移動体端末及び割り付けられるべき夫々の基地局の間のリンク品質を推定、
−リンク品質が閾値より高い基地局(複数)を割り付け、
である。
【0059】
割り付けに使用されるパラメーターが、割り付けられるべき基地局のビットレート効率に対応しているときには、ステップ41は以下のステップを具備する。すなわち、
−割り付けられるべき基地局により提示されたビットレートを判定、
−提示されたビットレートが閾値より大きい基地局を割り付け、
である。
【0060】
割り付けに使用されるパラメーターが、考慮中の移動体端末のローカライゼーションに対応しているときには、ステップ41は以下のステップを具備する。すなわち、
−移動体端末及び基地局の間の距離を判定、
−移動体端末から自身が離れている距離が閾値より少ない基地局を割り付け、
である。
【0061】
一変形例によるとパラメーターのグループは、上に一覧化されたパラメーターの内のただ1つのみ、または2つ、または3つ、または4つ、または5つを具備する。別の変形例によると、第1及び第2のパラメーターは上で定義されたパラメーターのグループの少なくとも2つのパラメーターの組み合わせ、例えば割り付け得る基地局の最大数にリンク品質を関連付けた組み合わせ、である。
【0062】
第1及び第2のパラメーターが同一であることが有利である。一変形例によると、第1及び第2のパラメーターは異なっている。
【0063】
一実施形態によると、第1及び第2のパラメーターは、時間的に固定的であり、そして単に不変のパラメーターグループのパラメーターに対応する。別の実施形態によると、第1及び第2のパラメーターは、パラメーターのグループのパラメーターの内の1つに、次に別のものに、そしてさらに別のものに対応して丁度よい時に変化する。
【0064】
少なくとも第1及び少なくとも第2の移動体端末夫々への基地局の第1のおよび/または第2の割り付け(複数)は、上記基地局の主導に基づき実現されることが有利である。一変形例によると、第1のおよび/または第2の割り付け(複数)は、図1に示されていないネットワークのサーバーの主導に基づき実現される。
【0065】
別の実施形態によると、基地局によって受信され、且つ移動体端末によって送信される信号のレベルが十分である限り、2つの基地局のみがその移動体端末に割り付けられる。受信のレベルが減少すると、割り付け済みの基地局の内の少なくとも1つは、隣接している基地局を対象として、それらもまた、その移動体端末との通信に寄与するよう要求して、すなわちそれらをその移動体端末に割り付け、この移動体端末を対象とするデータを送信することを要求して、要求を送信する。そのようにして要求を送信している移動体端末を検出している基地局が、既に割り付け済みの2つの基地局に加わる。複数の基地局がその移動体端末との割り付けに対する候補であるなら、移動体端末によって受信された信号(その端末に割り付けられている基地局(複数)によって送信されたすべての信号の組み合わせからの結果としてその端末によって受信された信号)における寄与の値が最も大きい(すなわちその値が最大の)ものが、例えばシステムサーバーまたはマスター基地局によって保持されることが有利である。寄与の値とは例えば、受信された信号の電力(例えば雑音対信号比のレベル、BER(ビット誤り率)、またはFER(フレーム誤り率)である。受信された信号における寄与は、先行技術にて知られる任意の技法により、例えば未発表で且つ2008年10月17日に出願番号FR0857057にて出願された仏国特許出願において説明されるように、データの送信のために使用されるものとは別の周波数上での夫々の基地局による特定の信号の送信により、または信号を送信している基地局を移動体端末が識別することを可能にする夫々の基地局によって送信される信号への特有な決定された重み係数の適用によって、決定される。したがって、移動体端末がそれ自体を基地局から遠ざけるときには、それと通信する基地局によって形成される仮想セルは、徐々に隣接している基地局に延伸する。
【0066】
次にステップ42の間に、第1の物理チャンネルが第1の部分集合の基地局に割り付けられ、すなわち、一方の側での第1の部分集合の基地局(複数)及び他方の側での所与の第1の移動体端末の間の通信が第1の物理チャンネル上にて確立され、そして第1の物理チャンネルとは異なった第2の物理チャンネルが、第2の部分集合の基地局(複数)に割り付けられる。すなわち、一方の側での第2の部分集合の基地局及び他方の側での所与の第2の移動体端末の間の通信が第2の物理チャンネル上にて確立される。物理チャンネルは、副搬送波の一覧、時間スロット、干渉のレベル、及びCDMA(符号分割多元接続)の場合には同一拡散符号を具備するパラメーターのグループにより特徴付けられる。
【0067】
第1の部分集合の基地局及び第2の部分集合の基地局は、TDMA(時間分割多元接続)の適用を通しての移動体端末を対象とする「バースト」の送信に対しては、同一の時間スロットを使用しないことが有利である。基地局の集合が単一の周波数で送信する、したがって移動体端末当たり1つの周波数を結び付けることは可能ではなく、そして1つの移動体端末のみに1つの時間スロットを結び付けることは、利用可能な帯域幅をネットワークにおいて存在する移動体端末の数により分割する結果となる。利用可能な帯域幅を最適化するために、干渉を回避しつつ、同一の時間スロットを幾つかの移動体端末に対して使用することが必要になる。夫々の基地局の干渉ゾーンに関する以下の表を構成することが可能であり、2つの基地局の間の干渉がXにより表される。すなわち、
【0068】
【表1】

【0069】
表1に関して、例えばBS1がBS2及びBS7と干渉することを意味する。1つの時間スロットのレベルにては:
−BS1が、BS2および/またはBS7と同一データを送信するか、
−または、BS2および/またはBS7がデータ送信中は、BS1は何も送信しないか、の何れか
である。
【0070】
実施形態に従って、4つの移動体端末に割り付けられた基地局の4つの部分集合を有するシステム1を示す図1を参照すると、データフレームの構成、すなわち、夫々の移動体端末に割り付けられた基地局の部分集合への時間スロットの配分、は以下の方法にて実行される。すなわち、
−移動体端末MT1に割り付けられた基地局BS1、BS2、及びBS7から構成される部分集合S1に第1の時間スロットTS1を配分:すなわち、これらの3つの基地局BS1、BS2、及びBS7は移動体端末MT1を対象とするデータを送信し、この第1の時間スロットの間は表1に従ってBS3及びBS6に対する何れの送信をも排除する。
【0071】
−移動体端末MT3に割り付けられた基地局BS4及びBS5から構成される部分集合S3に第1の時間スロットTS1を配分、基地局BS4及びBS5は、S1の基地局、すなわちBS1、BS2、及びBS7のいずれとも干渉しない。
【0072】
−移動体端末MT4に割り付けられた基地局BS3、BS4、及びBS5から構成される部分集合S4に第2の時間スロットTS2を配分:すなわち、これら3つの基地局BS3、BS4、及びBS5は、移動体端末MT4を対象とするデータを送信し、この第2の時間スロットの間は表1に従ってBS2及びBS6に対する何れの送信をも排除する。
【0073】
−基地局BS1及びBS7のみに割り付けられた移動体端末は無く、基地局の他のいかなる部分集合にも第2の時間スロットTS2を割り付けることができない。
【0074】
−移動体端末MT2に割り付けられた基地局BS1、及びBS7から構成される部分集合S2に第3の時間スロットTS3を配分:すなわち、これら2つの基地局BS6、及びBS7は移動体端末MT2を対象とするデータを送信し、この第3の時間スロットの間は表1に従ってBS1、BS2、BS3、及びBS5に対する何れの送信をも排除する。
【0075】
−基地局BS4のみに割り付けられた移動体端末は無く、基地局の他のいかなる部分集合にも第3の時間スロットTS3を割り付けることができない。
【0076】
−残余の時間スロットに対して同一の論理が再現される。
【0077】
引き続く基地局BSi/時間スロットTSiの組に対するフレーム開始の説明:すなわち、
【0078】
【表2】

【0079】
別の実施方法によると、表2において説明されたフレームの構成は、システム容量の公平な分割を可能にするスケジューリングの方法、例えば、所与の移動体端末を対象とする夫々の基地局によって送信される夫々のデータストリームへのFIFO(先入れ先出し)待ち行列の配分により結合され、または取り替えられる。そのようなスケジューリングの方法には、例えばWFQ(重み付け均等化待ち行列)法またはWRQ(重み付きラウンドロビン)がある。
【0080】
一変形例によると、第1の部分集合の基地局及び第2の部分集合の基地局は、OFDMA(直交周波数分割多元接続)の適用を通しての、移動体端末の夫々を対象とする「バースト」の送信に対して、副搬送波の同一部分集合を使用しない。フレームの構成、すなわち移動体端末の夫々に割り付けられた基地局の部分集合への副搬送波の配分は、TDMAでの副搬送波または副搬送波の部分集合毎での時間スロット配分置き換えの場合と同一の論理に従って実行される。
【0081】
別の変形例によると、第1の部分集合の基地局及び第2の部分集合の基地局が、CDMA(符号分割多元接続)符号による多重化を適用することによって、移動体端末の夫々を対象とする基地局によって送信される信号に対して異なった符号を適用する。同一部分集合のすべての基地局は、同一の符号を適用する。フレームの構成、すなわち移動体端末の夫々に割り付けられる基地局の部分集合への符号の配分は、TDMAでの符号毎の時間スロット配分置き換えの場合と同一の論理に従って実行される。
【0082】
システム1の基地局の部分集合の夫々に配分される物理チャンネルは、技法TDMA、OFDMA、および/またはCDMAの複数の組み合わせにより差別化することが有利である。一変形例によると、干渉に関して考慮されることが、物理チャンネルを差別化するために使用される。システム1の基地局の部分集合の夫々に配分される物理チャンネルは、例えば基地局の部分集合への時間スロットの配分の説明において、そして表2において説明されたようなそれらがオーバーラップしない方法にて定義されることが有利である。
【0083】
ステップ43の間に、第1の部分集合S1の夫々の基地局101、102、及び107は、第1の特定のデータを第1の移動体端末1001に、同期的に(すなわち、無視し得る時間的差異(例えば、1マイクロ秒未満)により、且つ基地局によって送信された信号が別の基地局によって送信された別の信号に関して時間的にスライドすることなく)、同一周波数で(すなわち、考慮中のシステムに関して無視し得る周波数差異(DVB−T型システムについては通常1Hz未満)にて)送信され、この第1のデータは同一の第1の変調方式で変調される。同様の方法にて、第2の部分集合S2の夫々の基地局106、107が、第2の特定のデータを第2の移動体端末1002に、同期的に、同一周波数で送信され、この第2のデータは同一の第2の変調方式で変調される。部分集合S1の基地局の夫々及び部分集合S2の基地局の夫々による第1のデータ及び第2のデータ夫々の送信は、例えばGPS同期または自動クロック参照(automatic clock reference)などの、当業者にとって既知である任意の方法によって同期化される。第1及び第2の変調方式には、例えば外部符号(例えばリードソロモン)、1つまたは複数の時間/周波数インターリーバー、内部符号(例えば畳み込み型またはターボ符号)またはLDPC(低密度パリティ検査)および/またはポイント空間配置(point constellation)(例えば、QPSK(四位相偏移変調)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMなど)の発生を可能にするマッパ(データの信号への変換に対して)が含まれる。上で言及された技法との組み合わせにてOFDM変調を適用し、複数の基地局による信号の送信により発生するエコーを効果的に処理することが有利である。
【0084】
一変形例によると、システムの基地局が、MIMO型であり、複数の送信アンテナを有する。MIMO基地局の夫々のアンテナによって送信される信号は、上では第1及び第2の変調方式であり、当業者にとって知られている、MIMO型符号化(例えばSTBC(時空間ブロック符号)であって、V.Tarokh、H.Jafarkhani、及びR.A.Calderbankによって書かれ、「IEEE Transactions on Information Theory」第45巻、1456〜1467ページ、1999年7月にて発表された「Space-Time block codes from orthogonal designs」という文献にて説明されたものの組み込み(例えばAlamouti型の)により)、またはゴールド符号(J.-C.Belfiore、G.Rekaya、E.Viterboによって書かれ、「IEEE Transactions on Information Theory」第51巻、第4号の1432〜1436ページ、2005年4月にて発表された「The Golden Code:A2x2 Full-Rate Space-Time Code with Non-Vanishing Determinants」という文献にて説明されたような)、または空間的な多重化の適用(例えばGerard J Foschiniによって書かれ(1996)、ベル研究所の技術雑誌にて10月の41〜59ページにて発表された「Layered Space-Time Architecture for Wireless Communication in a Fading Environment When Using Multi-Element Antennas」というタイトルの文献にて説明された、VBLAST(Vertical Bell laboratories Layered Space Time)により符号化される。
【0085】
本発明の特定のモードによると、そしてシステム1の基地局の夫々の部分集合に対して、少なくとも1つの第1の基地局が、第1の符号化器を介して符号化されたデータを送信し、そして少なくとも1つの第2の基地局が、第1の符号化器とは異なった第2の符号化器を介して符号化された、第1の基地局によって送信されるデータと同一または同一でないデータを送信する。データは、同期的に且つ同一周波数で送信される。そして同一部分集合の第1及び第2の基地局は、MIMO基地局の夫々第1のアンテナ及び第2のアンテナとして機能する。同一部分集合のそのような2つの基地局は、協調的MIMOシステムを形成する。
【0086】
一変形例によると、物理チャンネルの配分42及び送信43のステップは、基地局の移動体端末への割り付けの修正なしで連続して繰り返される。
【0087】
最終的にステップ44の間に、基地局の移動体端末への割り付けは、予め定められたパラメーターに従って抑制される。第1の部分集合からの基地局の割り付けの抑制は、第1のパラメーターに従って実行され、そして第2の部分集合の基地局の割り付けの抑制は、第2のパラメーターに従って実行される。
【0088】
それに従って割り付けの抑制がなされる第1及び第2のパラメーターは、基地局の第1及び第2の部分集合への割り付けがそれに従ってなされる第1及び第2のパラメーターと同一であることが有利である。一変形例によると、それに従って割り付けの抑制がなされる第1及び第2のパラメーターは、基地局の第1及び第2の部分集合への割り付けがそれに従ってなされる第1及び第2のパラメーターとは異なり、上でステップ41の説明において定義され、且つ詳述されたパラメーターの一覧を具備するパラメーターのグループにすべてが属する。
【0089】
第1及び第2の割り付け抑制パラメーターは、同一であることが有利である。一変形例によると、第1及び第2のパラメーターは異なっている。
【0090】
一変形例によると、1つの移動体端末に2つより多い基地局が割り付けられる場合には、その移動体端末によって送信された信号の高い受信レベルを2つの基地局が検出したなら、これらの基地局は他の割り付けられた基地局(またはネットワークサーバー)を対象として情報を送信し、それらに対して(それに個別に)、それら(それ)がその移動体端末への割り付けの抑制を開始し得ることを伝える。この変形例では、基地局の使用を最適化して、そしてその結果システムリソースを最適化する利点を提示する。
【0091】
移動体端末への基地局の割り付けの抑制は、考慮中の基地局の主導に基づき実行されることが有利である。一変形例によると割り付けの抑制は、図1に示されないネットワークサーバーの主導に基づき実現される。
【0092】
図5は、本発明の特に有利な非限定的実施形態による、夫々が少なくとも2つの基地局2を具備する2つの基地局部分集合を具備するシステムの中の2つの移動体端末3において実施されるデータ受信のための方法を示す。
【0093】
初期化ステップ50の間に、夫々の移動体端末の様々なパラメーターが更新される。特に、送信または受信されるべき信号に対応するパラメーター、及び対応する副搬送波のものが、何れかの方法にて初期化される(例えば、基地局の内の主局として知られる1つによりまたはシステム1について表されていないサーバーにより送信された初期化メッセージの受信に従って、またはオペレーターのコマンドにより)。
【0094】
基地局の割り付け51、物理チャンネルの配分52、及び割り付けの抑制54のステップは、図4の説明において詳述された、夫々基地局(複数)の割り付け41、物理チャンネルの配分42、及び割り付けの抑制44のステップと同一であり、そしてしたがって、図5の説明において繰り返されることはない。
【0095】
ステップ53の間に、第1の移動体端末1001は、第1の部分集合S1の夫々の基地局101、102、及び107によって同期的に、同一周波数で、そして同一の第1の変調方式で変調されて送信された第1の特定のデータを受信する。同様の方法にて、第2の移動体端末1002は、第2の部分集合S2の夫々の基地局106、107によって同期的に、同一周波数で、そして同一の第2の変調方式で変調されて送信された第2の特定のデータを受信する。
【0096】
一変形例によると移動体端末の少なくとも1つはMIMO型であり、そして複数の受信アンテナを有する。
【0097】
当然ながら、本発明は以前に説明された実施形態に限定されるものではない。
【0098】
本発明は特に、基地局の2つの部分集合を具備するシステムに限定されるものではなく、2つより多い基地局部分集合を具備するシステムにもまた適用する。同様に、部分集合は2つの基地局または2つより多い基地局によって差別なく定義される。本発明はまた、2つの移動体端末を具備するシステムに限定されるものではなく、2つより多い移動体端末を具備するシステムにもまた適用する。同一部分集合の基地局の割り付けは、1つの移動体端末に限定されるものではなく、複数の移動体端末にもまた適用する。
【0099】
一変形例によると、移動体端末への基地局の割り付けがその移動体端末の主導に基づき実行される。例えば基地局に関する受信機のローカライゼーションなどのパラメーターから、移動体端末はそれまたはその基地局の割り付けを決める。一変形例によると移動体端末は、基地局および/またはネットワークサーバーを対象とする基地局の割り付けを表す情報を送信する。別の変形例によると、基地局及び移動体端末の間のリンクの品質がその移動体端末により決定される。
【0100】
別の変形例によると、基地局の移動体端末への割り付けの抑制がその移動体端末の主導に基づき実行される。例えば基地局に関する受信機のローカライゼーションなどのパラメーターから、移動体端末はそれまたはその基地局の割り付けの抑制を決める。移動体端末が基地局を対象とする基地局の割り付けの抑制を表す情報を送信することが有利である。
【0101】
一変形例によると、基地局の移動体端末への割り付けおよび/または割り付けの抑制が、移動体端末の動きに従って実行される。
【0102】
別の変形例によると、基地局が割り付けられた移動体端末を対象として基地局の部分集合によって送信されるデータは基地局の1つの機能であり、そのようにして移動体端末を対象とする、例えば基地局の地理的位置に従う特定のサービスのブロードキャストを可能にする。
【0103】
一変形例によると、移動体端末によって送信される信号の受信レベルが十分である限り、1つの基地局のみが1つまたは複数の移動体端末に割り付けられる。受信レベルが減少すると、割り付けられた基地局は、隣接する基地局がまた移動体端末との通信に寄与するように要求する警告を送信する。
【0104】
一実施形態によると、仮想セルの拡張の戦略は送信電力並びに/または移動体端末及び基地局の受信の管理と対にされる。例えば、移動体端末がそれに割り付けられる2つの基地局のみと通信しているときには、移動体端末の電力及び基地局の電力は、通信が正しくなされるが、電力は最小であることを可能にするように調整される。一変形例によると、移動体端末が基地局からそれ自体が遠ざかるのに従って、基地局の送信電力が増加する。送信電力が決定された閾値に到達すると、割り付けられた基地局の内の少なくとも1つは、隣接する基地局を対象として、それら後者がその移動体端末を検出するために走査を実行するように、要求を送信する。うまく検出された場合には、移動体端末を検出した基地局の少なくとも1つが、その移動体端末との通信に参加するために移動体端末への割り付けを実行する。一変形例によると、走査の実現に関する要求は、走査されるべき物理チャンネルに関する情報を含む。
【0105】
一変形例によると、ネットワークの基地局の少なくとも1つは、ネットワークの他の基地局の周波数とは異なった周波数でデータを送信する。
【0106】
別の変形例によると、基地局の少なくとも1つが移動体である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一周波数でデータをブロードキャストする複数の基地局(101〜107)及び少なくとも2つの移動体端末(1001〜1004)を具備する無線ネットワークにおけるデータ送信のための方法であって、
前記複数の基地局からの少なくとも2つの基地局(101、102、107)の少なくとも第1の移動体端末(1001)への、割り付けられた基地局の第1の部分集合を形成する第1の割り付けステップ(41)であって、パラメーターのグループに属する第1の決定されたパラメーターに従ってちょうどよい時に変化する第1の割り付けステップ、
前記複数の基地局からの少なくとも2つの基地局(106、107)の少なくとも第2の移動体端末(1002)への、割り付けられた基地局の第2の部分集合を形成する第2の割り付けステップ(41)であって、該第2の部分集合に前記第1の部分集合の少なくとも1つの基地局(107)が属しており、該第2の部分集合に前記第1の部分集合の少なくとも1つの基地局(101、102)が属しておらず、及び、該第2の部分集合の少なくとも1つの基地局(106)が前記第1の部分集合に属しておらず、パラメーターのグループに属する第2の決定されたパラメーターに従ってちょうどよい時に変化する第2の割り付けステップ、
同一の第1の変調方式で変調された第1の特定のデータを、前記少なくとも第1の移動体端末(1001)を対象として、前記第1の部分集合の各基地局(101、102、107)により同期化送信するステップ(43)、及び、
同一の第2の変調方式で変調された第2の特定のデータを、前記少なくとも第2の移動体端末(1002)を対象として、前記第2の部分集合の基地局(106、107)により同期化送信するステップ(43)
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1の部分集合へ第1の物理チャンネルを割り当て(42)及び前記第2の部分集合へ第2の物理チャンネルを割り当てる(42)ステップであって、前記第1の物理チャンネルと前記第2の物理チャンネルとが別個であるステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の物理チャンネルと前記第2の物理チャンネルとがオーバーラップしないことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1及び第2のパラメーターが、
割り付けられた移動体端末の数、
割り付けられた基地局の最大数、
基地局と前記割り付けられた移動体端末の間のリンク品質、
前記基地局のビットレート効率、並びに、
少なくとも第1の移動体端末及び少なくとも第2の移動体端末の夫々のローカライゼーション
を含むグループに属することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のパラメーターに従って前記第1の部分集合の少なくとも1つの基地局の、および/または、前記第2のパラメーターに従って前記第2の部分集合の少なくとも1つの基地局の前記割り付け(44)を抑制するステップを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
同一周波数でデータをブロードキャストする複数の基地局(101〜107)及び少なくとも2つの移動体端末(1001〜1004)を具備する無線ネットワークにおけるデータ送信のための方法であって、
前記複数の基地局からの少なくとも2つの基地局(101、102、107)の少なくとも第1の移動体端末(1001)への、割り付けられた基地局の第1の部分集合を形成する第1の割り付けステップ(41)であって、パラメーターのグループに属する第1の決定されたパラメーターに従ってちょうどよい時に変化する第1の割り付けステップ、
前記複数の基地局からの少なくとも2つの基地局(106、107)の少なくとも第2の移動体端末(1002)への、割り付けられた基地局の第2の部分集合を形成する第2の割り付けステップ(41)であって、該第2の部分集合に前記第1の部分集合の少なくとも1つの基地局(107)が属しており、該第2の部分集合に前記第1の部分集合の少なくとも1つの基地局(101、102)が属しておらず、及び、該第2の部分集合の少なくとも1つの基地局(106)が前記第1の部分集合に属しておらず、パラメーターのグループに属する第2の決定されたパラメーターに従ってちょうどよい時に変化する第2の割り付けステップ、
前記第1の部分集合の各基地局(101、102、107)により同期化送信された、同一の第1の変調方式で変調された前記第1の特定のデータを、前記少なくとも第1の移動体端末(1001)により受信するステップ(53)、及び、
前記第2の部分集合の各基地局(106、107)により同期化送信された、同一の第2の変調方式で変調された前記第2の特定のデータを、前記少なくとも第2の移動体端末(1002)により受信するステップ(53)
を含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記第1の部分集合へ第1の物理チャンネルを割り当て(42)及び前記第2の部分集合へ第2の物理チャンネルを割り当てる(42)ステップであって、前記第1の物理チャンネルと前記第2の物理チャンネルとが別個であるステップを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の物理チャンネルと前記第2の物理チャンネルとがオーバーラップしないことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1及び第2のパラメーターが、
割り付けられた移動体端末の数、
割り付けられた基地局の最大数、
基地局と前記割り付けられた移動体端末の間のリンク品質、
前記基地局のビットレート効率、並びに、
少なくとも第1の移動体端末及び少なくとも第2の移動体端末の夫々のローカライゼーション
を含むグループに属することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のパラメーターに従って前記第1の部分集合の少なくとも1つの基地局の、および/または、前記第2のパラメーターに従って前記第2の部分集合の少なくとも1つの基地局の前記割り付け(44)を抑制するステップを含むことを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−157994(P2010−157994A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−254052(P2009−254052)
【出願日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing 
【住所又は居所原語表記】1−5, rue Jeanne d’Arc, 92130 ISSY LES MOULINEAUX, France
【Fターム(参考)】