説明

トルク最適、回転速度最適、長ストローククランク、可変速クランク

【課題】往復運動を、回転運動に転換するクランクは常に、初動、中央、終点反転動でのトルクの最適、速度の平均、一律は不可能で、変速も別機構で行なっている。この課題を解決しようとするものである。
【解決手段】変速用幹21上に支点を任意可動に入力出力クランク23、24を配置し、連環運動をすることにより、回転スピードも連続的に縮小から拡大まで出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
往復運動を、回転運動に転換するクランクに関する技術である。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特許公開2004−114920
【非特許文献1】インターネット(変速ピストン・クランク機構を用いたガソリン機関の高圧 縮比・高効率化)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
往復運動を、回転運動に転換するクランクは常に、初動、中央、終点反転動でのトルクの最適、速度の平均、一律は不可能で、変速も別機構で行なわれている、この課題を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ピストンの直動を、回転出力軸に対して、回転モーメントを大きく、回転スピードを平均、最適化し、変速機能も付随させる。
【発明の効果】
【0005】
出力輪に対する、初動モーメントの増大、回転スピードの均一が図れ、エンジン熱損失を低減し、エネルギーの有効利用になり、変速出力も出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
形態1
緩衝滑り押しバネ、を配置することにより、ピストン初期動を中心に対する回転方向に向け、熱損失に失われていたエネルギーを回転モーメントに転換する。
【0007】
形態2
クランク途中緩衝反発バネ腕、をクランク途中バネ腕先端軌跡ライン、に沿って配置し、初期ピストン動を、回転モーメントに転換する。
【0008】
形態3
出力輪2対に緩衝押しバネを使用した押しクランク2本を配置し、緩衝引きバネを使用した引きクランク2本も配置し、連動作させることにより、熱損失に失われていたエネルギーを平均し回転モーメントに転換する。
【0009】
形態4
ピストンの動きを直動歯で、押し力を最大回転モーメントで出力輪に伝達し、複運動と連環動を行う。
【0010】
形態5、
変速用幹を配置し、変速用幹上の入力クランク支点、出力クランク支点を任意可動に配置し、出力輪、を連結連環運動することにより、回転スピードも連続的に縮小から拡大まで出力する。
【0011】
形態6、
左右輪と連結する出力輪を3輪目に配置し、直動歯を左右輪の間に1本配置し、連環動作する。
【実施例】
【0012】
実施例1
図1、ピストン1、クランク2、出力輪5、の動線に対し、緩衝滑り押しバネ6、を配置することにより、ピストン初期動を回転方向に向かわせ、熱損失に失われていたエネルギーを回転モーメントに転換する。
【0013】
実施例2
図2、ピストン1、クランク2、出力輪5、緩衝押しバネ6、の配置に、クランク途中緩衝反発バネ腕8、を片方又は両方に、クランク途中バネ腕先端軌跡ライン9、に沿って、配置し、初期ピストン動を、回転モーメントに転換する。
【0014】
実施例3
図3、ピストン1、左右出力輪5、に対し、拡大図3−26、緩衝押しバネ6、を使用した押しクランク3、2本と、拡大図3−27、緩衝引きバネ7、を使用した引きクランク4、2本も配置し、図3−2から図3−25状に動作させることにより、熱損失に失われていたエネルギーを平均化し回転モーメントに転換する。
【0015】
実施例4
図4、クランク2、外殻20、にハズミ車(ピストン制御車)11、でピストン1、の動きを制動し、直動歯12、を直動制御ツメ往13、で制御した直動制御クサビ往17、で、押し動を、出力輪5、に伝達し、複運動は、直動制御ツメ復14、直動制御棒復16、直動制御クサビ復18、で図4−1から図4−6の連環動を行う。
なお直動往復連結軸索19、で往復動をも連動し、最大回転モーメントを出力輪に伝達する。
【0016】
実施例5
図5、(図4)と同等構造に、変速用幹21、を変速幹支点22、で配置し、変速ピストン側クランク23、変速出力側クランク24、を変速用幹21、上に支点を任意可動に配置し、直動側支点25、で出力輪5、に連結駆動し図5−1から図5−3の連環運動をすることにより、回転スピード、回転力も連続的に縮小から拡大まで出力する。
【0017】
実施例6
図6、(図5)と同等構造に、左右と連結する出力輪5、を3輪目に配置し、直動歯12、を左右輪の間に1本配置し、図6−1から図6−4の連環運動をする。
【産業上の利用可能性】
【0018】
ピストン運動を回転運動に変換する、ピストンのクランク。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】1−1 クランク側面図 1−2 滑り押しバネ拡大図
【図2】2−1 クランク側面図 2−2 反発壁部拡大図
【図3】3−1 左右輪配置クランク側面図 3−2から3−25、 連続動作図 3−26 緩衝引きばね部拡大図 3−27 緩衝押しばね部拡大図
【図4】4−1から4−6、 直動歯クランク側面図(連続動作)
【図5】5−1から5−3、 直動歯変速機能クランク側面図(連続動作)
【図6】6−1から6−4、 直動一本歯変速機能クランク側面図(連続動作)
【符号の説明】
【0020】
1 ピストン
2 クランク
3 押しクランク
4 引きクランク
5 出力輪
6 緩衝押しバネ(回転速度平均用)
7 緩衝引きバネ(回転速度平均用)
8 クランク途中緩衝反発バネ腕(回転分力増強)
9 クランク途中バネ腕、先端軌跡ライン
10 回転分力用反発壁
11 ハズミ車(ピストン制動車)
12 直動歯
13 直動制御ツメ、往
14 直動制御ツメ、復
15 直動制御棒、往
16 直動制御棒、復
17 直動制御クサビ、往
18 直動制御クサビ、復
19 直動往復連結軸索
20 外殻
21 変速用幹
22 変速幹支点
23 変速ピストン側クランク
24 変速出力側クランク
25 直動側支点





【特許請求の範囲】
【請求項1】
緩衝滑り押しバネ、を配置することにより、ピストン初期動を出力輪中心に対する回転方向に向け、熱損失に失われていたエネルギーを回転モーメントに転換する方式。
【請求項2】
クランク途中緩衝反発バネ腕、を片方又は両方に、クランク途中バネ腕先端軌跡ラインに沿って配置し、初期ピストン動を、回転モーメントに転換する方式。
【請求項3】
左右出力輪に、緩衝押しバネ、を使用した押しクランク2本を対に配置し、緩衝引きバネ、を使用した引きクランク2本も対に配置し連動させることにより、熱損失に失われていたエネルギーを平均化し、回転モーメントに転換する方式。
【請求項4】
ハズミ車でピストンの動きを制動し、直動歯で、押し動を出力輪に平均スピード、最大モーメントで伝達し、複運動と連環動を行う方式。
【請求項5】
変速用幹を配置し、変速ピストン側クランク、変速出力側クランクをその変速用幹上に支点を任意可動に配置し、出力輪に連結駆動し、順次連環運動をすることにより、回転スピードを連続的に縮小から拡大まで出力する方式。
【請求項6】
左右輪と連結する出力輪を3輪目に配置し、直動歯を左右輪の間に1本配置し出力 輪を連環運動する方式。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−144790(P2010−144790A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−320983(P2008−320983)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【出願人】(595119578)株式会社基東工営 (4)
【Fターム(参考)】