説明

トレーラのフロントウォール

【課題】床部への固定作業を簡単に行うことができるトレーラのフロントウォールを提供する。
【解決手段】床車長方向に延在するメインビーム10を有するトレーラ1の前部に位置するフロントウォール30であって、側柱31と間柱32と上枠材33と板材34とを組み付けて形成された壁本体部35と、この壁本体部35の下部に固定された連結部材50と、を備え、連結部材50は、メインビーム10の前端部に固定されていることを特徴とする。さらに、連結部材50は、間柱32の後方に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレーラのフロントウォールに関する。
【背景技術】
【0002】
トレーラは、例えば、特許文献1に示すようなものがあった。特許文献1のトレーラは、ウイングトレーラであって、床面の前端にフロントウォールが設けられている。トレーラのフロントウォールは、車幅方向両端に位置する一対の側柱(ポスト)と、これら側柱間に設けられる間柱(ポストインナー)と、側柱および間柱の上端に架け渡された上枠材(ヘダー)とを備え、これら部材に板材を貼り付けて構成されている。従来のフロントウォールは、床部前端に設けられている枠部材(額縁)に側柱と間柱を溶接することで床部に固定されていた。
【0003】
ところで、近年、車長方向に延在するビーム材と床材と一体化したトレーラの床構造が開発されている(特許文献2参照)。この床構造は、ビーム材と床材とを車幅方向に連接させて固定し、面状の構造体を形成して構成されているものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−351323号公報
【特許文献2】特開2011−183991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたフロントウォールは、床部に固定するのに、側柱と間柱を枠材にそれぞれ溶接しているので、位置決め作業に多くの手間を要する問題があった。また、特許文献2に記載された床構造にフロントウォールを固定するに際しても、同様の問題があった。
【0006】
そこで、本発明は前記の問題を解決するために案出されたものであって、床部への固定作業を簡単に行うことができるトレーラのフロントウォールを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、車長方向に延在するメインビームを有するトレーラの前部に位置するフロントウォールであって、側柱と間柱と上枠材と板材とを組み付けて形成された壁本体部と、この壁本体部の下部に固定された連結部材と、を備え、前記連結部材は、前記メインビームの前端部に固定されていることを特徴とするトレーラのフロントウォールである。
【0008】
このような構成によれば、連結部材をメインビームに直接固定するので、位置決めが簡単で固定作業が容易になる。また、メインビームは構造部材であるので、効率的に固定強度を高めることができる。
【0009】
請求項2に係る発明は、前記連結部材が、前記間柱の後方に配置されていることを特徴とする。このような構成によれば、間柱とメインビームが構造的に連結されるので、フロントウォールの荷重をメインビームで受けることができる。
【0010】
請求項3に係る発明は、前記連結部材が、前記板材の後面に固定され、前記間柱が、ガセットプレートを介して前記板材の前面に溶接固定されていることを特徴とする。このような構成によれば、連結部材の前方に板材が位置するので、床部の前端を覆って目隠しすることができる。
【0011】
請求項4に係る発明は、前記メインビームが、ウェブの上下にフランジを備えてなり、前記連結部材は、垂直板と水平板とを有するガセットを一対備え、前記一対のガセットは、前記ウェブの両側に位置しており、前記垂直板または前記水平板の少なくともいずれか一方は、前記メインビームに固定されていることを特徴とする。このような構成によれば、メインビームの前方から連結部材を移動させ、一対のガセットの間にメインビームのウェブを位置させることで、連結部材の左右方向の位置決めを行うことができ、且つメインビームへの固定作業が容易になる。
【0012】
請求項5に係る発明は、前記壁本体部の下部両端には、前記床部に連結される側部連結部材が設けられており、前記側部連結部材は、水平部と垂直部とを備えてL字状に形成されており、前記水平部が前記床部の側面を覆うサイドレールに固定され、前記垂直部が前記側柱に固定されていることを特徴とする。このような構成によれば、側部連結部においてもフロントウォールに作用する風圧などの応力に対抗できるので、連結部材にかかる応力を分散させて低減することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、床部への固定作業を簡単に行うことができるといった優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るトレーラのフロントウォールを斜め前方から見た斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るトレーラのフロントウォールを斜め後方から見た斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るトレーラのフロントウォールの分解斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係るトレーラのフロントウォールを床部に固定した状態を下部斜め後方から見た斜視図である。
【図5】トレーラの床部を示した底面図である。
【図6】トレーラの全体骨組を示した斜視図である。
【図7】トレーラとトラクタを示した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための実施形態を、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態に係るトレーラのフロントウォールは、車長方向に延在するメインビーム10,10を有する床部2の前端に取り付けられる。本実施形態ではウイングトレーラに設置した場合を例に挙げて、フロントウォールの構成を説明する。
【0016】
図5および図6に示すように、トレーラ1の床部2は、車長方向に延在する一対のメインビーム10,10と、同じく車長方向に延在する複数の床材20,20…とを備えている。メインビーム10,10と床材20,20…とは車幅方向に互いに連接されて、面状構造体が形成されている。
【0017】
床材20は、一対のメインビーム10,10の間と、各メインビーム10の車幅方向外側に配置されている。床材20は、アルミニウム合金製の中空押出形材からなる。床材20は、その幅方向に隣接する他の床材20またはメインビーム10の上フランジ11に溶接固定されている。車幅方向端部に位置する床材20の外側には、断面コ字状のサイドレール21が形成されている。なお、図5中、16は、トラクタ3に連結するためのキングピンを示し、17は、キングピン16を備えたエプロンプレートである。18は、エプロンプレート17を支持するための支持フレームである。
【0018】
メインビーム10は、アルミニウム合金製長尺材にて構成されている。メインビーム10は、トレーラ1の車長方向に沿って、その前端から後端まで直線状に延在している。一対のメインビーム10,10は、車幅方向に間隔をあけて、互いに平行になるように配置されている。
【0019】
図7に示すように、メインビーム10は、上フランジ11と下フランジ12とウェブ13とを備えて構成されている。上フランジ11と下フランジ12は、メインビーム10の上下部分を構成する部材である。メインビーム10の前部には、トラクタ3との連結部であるエプロン部19が形成されている。エプロン部19は、トラクタ3の車体後部3aの上方に位置しており、メインビーム10の中で最もビーム高さが低い部分となっている。メインビーム10のエプロン部19の前端面は、上フランジ11と下フランジ12とウェブ13とで、断面I字状を呈している。
【0020】
図6及び図7に示すように、床部2の前端にはフロントウォール30が立ち上がった状態で固定され、床部2の後端にはリヤフレーム25が立ち上がった状態で固定されている。フロントウォール30の頂部とリヤフレーム25の頂部との間には、センタービーム26が架け渡されており、センタービーム26に図示しないウイングが回動可能に取り付けられる。
【0021】
図1および図2に示すように、フロントウォール30は、側柱31と間柱32と上枠材33と板材34とを組み付けて形成された壁本体部35を備えている。壁本体部35の下部には、連結部材50と側部連結部材60が固定されている。側柱31と間柱32と上枠材33は、例えばアルミニウム合金製の角パイプにて構成されている。板材34は、例えばアルミニウム合金製のプレートにて構成されている。このように壁本体部35は、比較的軽量な材質で形成されて軽量化が図られている。
【0022】
側柱31は、車幅方向両端のそれぞれに設けられている。上枠材33は、左右一対の側柱31,31の上端に架け渡されて固定されている。側柱31,31と上枠材33とで、門型フレームが構成されている。側柱31,31と上枠材33の前面には、門型のプレート材39が設けられており、風防の役目を果たしている。
【0023】
板材34は、側柱31,31と上枠材33の後面に設けられている。板材34は、側柱31,31と上枠材33の全体を覆うとともに、側柱31,31間の隙間を塞ぐ。板材34は、床部2(図6および図7参照)の床面よりも上側に位置する壁板材34aと、床面よりも下側に延在する目隠し板材34bとから構成されている。壁板材34aの下部は、目隠し板材34bの上部の後面に重合している。壁板材34aは、側柱31,31の後面にボルト・ナット(図示せず)にて固定されている。
【0024】
目隠し板材34bは、床部2(図6参照)の床面より下方のメインビーム10の前端面を覆うように設けられ、床部2の前端下部を目隠ししている。図3に示すように、目隠し板材34bは、上端が前方に張り出すとともに、下端が後方に張り出して、断面Z状を呈している。前方に突出した上端の張出し部36aの先端は、下方に垂下して屈曲している。上下の張出し部36a,36bと上部先端の垂下部は、目隠し板材34bの補強リブの役目を果たしている。目隠し板材34bの車幅方向両端部は、側柱31,31に溶接固定されている(図1参照)。
【0025】
目隠し板材34bの後面のうち、連結部材50が固定される位置には、プレート材34cが溶接固定されている。プレート材34cは、目隠し板材34bに厚板部を形成することで、目隠し板材34bを補強している。プレート材34cは、間柱32の後方に位置しており、間柱32と連結部材50の固定強度を高めている。
【0026】
図1に示すように、間柱32は、側柱31,31間に設けられる柱である。間柱32は、二本設けられ、それぞれ側柱31と平行に配置されている。間柱32は、板材34の前面に設けられている。間柱32の下部は、ガセットプレート37を介して目隠し板材34bの前面に溶接固定されている。間柱32の上端は、上枠材33の下面に当接して溶接固定されている。
【0027】
ガセットプレート37は、間柱32ごとに二枚ずつ設けられ、間柱32を車幅方向両側から挟むように配置されている。ガセットプレート37は、間柱32の側面に沿って、目隠し板材34bよりも上方に延出している。間柱32とガセットプレート37には、目隠し板材34bの上端の突出部36aが入り込む切欠き部38(ガセットプレート37の切欠き部のみ図示)が形成されている。ガセットプレート37は、目隠し板材34bの前面および間柱32に溶接固定されている。ガセットプレート37のうち、目隠し板材34bと接触している部分は、全長に渡って目隠し板材34bに溶接固定されている。ガセットプレート37の間柱32と接触している部分は、全長に渡って間柱32に溶接固定されている。
【0028】
図2および図3に示すように、連結部材50は、メインビーム10の前端部に連結固定される部材である。本実施形態ではメインビーム10が一対設けられているので、連結部材50も一対設けられている。連結部材50は、スチールなどの、アルミニウム合金よりも強度の大きい材質にて構成されている。連結部材50は、一対のガセット51,51と、補強プレート52と、ベースプレート55とを備えている。
【0029】
ベースプレート55は、一対のガセット51,51が固定される部材であり、目隠し板材34bに固定される部分である。ベースプレート55には、ボルト孔56が複数形成されており、ボルト・ナットにて目隠し板材34bに固定される。ベースプレート55は、プレート材34cと同等の形状を呈している。
【0030】
図3に示すように、ガセット51は、ベースプレート55から後方に延在するように配置されている。ガセット51は、垂直板51aと、垂直板51aの上側に設けられた水平板51bとを備えており、断面L字状を呈している。垂直板51aと水平板51bは、互いに溶接固定されている。ガセット51は、水平板51bが上側になるとともに、垂直板51a同士が間隔をあけて対向するように配置されている。ガセット51,51間の距離は、メインビーム10のウェブ13が挿入可能な寸法である。
【0031】
連結部材50をメインビーム10に固定した状態では、一対のガセット51,51は、メインビーム10のウェブ13の両側に位置し(図4参照)、垂直板51a,51aとウェブ13とが互いに平行になり、垂直板51a、ウェブ13、垂直板51aの順に近接した状態になる。水平板51bには、ボルト孔53が複数形成されている。メインビーム10の上フランジ11にもボルト孔14が複数形成されており、上フランジ11の上面にナットまたはナットプレート(図示せず)を固定し、下側からボルトを挿通させて締め付けることで、連結部材50がメインビーム10に固定される。メインビーム10の下フランジ12には、上フランジ11のボルト孔14に対応する位置に、ボルト締付治具(図示せず)用の貫通孔15が複数形成されている。
【0032】
補強プレート52は、ガセット51を補強する部材であって、ガセット51の先端部(後端部)に設けられている。補強プレート52は、垂直板51aの表面と、水平板51bの表面の両方に直交するように配置され、垂直板51aと水平板51bに溶接固定されている。
【0033】
なお、本実施形態では、垂直板51aと上フランジ11にボルトを通して固定するようにしたが、これに限定されるものではない。水平板51bとウェブ13にボルトを通して固定するようにしてもよし、垂直板51aと上フランジ11、および水平板51bとウェブ13の両方にボルトを通して固定するようにしてもよい。
【0034】
図2および図3に示すように、側部連結部材60は、壁本体部35の下部両端に固定されている。側部連結部材60は、床部2に連結されるものである。側部連結部材60は、水平部61と垂直部62とを備え、側面視L字状に形成されている(図3参照)。側部連結部材60の水平部61は床部2の側面を覆うサイドレール21に固定され(図4参照)、垂直部62は側柱31に固定されている。側部連結部材60は、スチールなどの、アルミニウム合金よりも強度の大きい材質にて構成されている。水平部61と垂直部62とは溶接によって固定されている。
【0035】
水平部61は、サイドレール21の内側に挿入される挿入部61aと、挿入部61aの下端部から下方に延在する垂下部61bと、垂下部61bの下端に形成されたフランジ部61cとを備えている。挿入部61aは、サイドレール21の内周面に沿った外周面を有する断面コ字状を呈している。挿入部61aの側面には、ボルト孔63(図3参照)が複数設けられている。サイドレール21にも、ボルト孔63に対応するボルト孔22(図2参照)が形成されている。挿入部61aは、サイドレール21内に挿入されて、ボルト孔63,22にボルト(図示せず)を挿通させてナット(図示せず)締め付けることで、サイドレール21に固定される。挿入部61aの先端部(後端部)には、補強プレート64が設けられている。補強プレート64は、挿入部61aの上下の水平部と垂直部の各表面にそれぞれ直交するように配置され、溶接固定されている。
【0036】
垂下部61bとフランジ部61cは、補強部材の役目を果たす。さらに、垂下部61bの表面には、プレート材65が溶接固定されており、補強のための厚板部が形成されている。フランジ部61cは、垂下部61bの下端から幅方向両端に広がって、垂下部61bとフランジ部61cとで、断面逆T字状を呈している。なお、垂下部61bとフランジ部61cの形状はこれに限定されるものではない。
【0037】
垂直部62は、側柱31の内部に挿入可能な角パイプにて構成されている。垂直部62には、複数のボルト孔66(図3参照)が形成されており、側柱31に下側から挿入された後に、ボルト・ナット(図示せず)にて側柱31に固定される。
【0038】
以上のような構成のフロントウォール30によれば、連結部材50をメインビーム10に直接固定するので、フロントウォール30の床部2に対する位置決めが簡単で固定作業が容易になる。また、連結部材50は、メインビーム10にボルト固定されるので、溶接作業よりも固定作業が容易になる。さらに、床部2の前端に枠部材である額縁を設ける必要がないので、作業の手間を低減できる。
【0039】
特に、連結部材50が、メインビーム10のウェブ13の両側に位置する一対のガセット51,51を備えているので、連結部材50を前方からメインビーム10に向かって移動させるだけで、容易に位置決めを行うことができる。さらに、ガセット51の水平板51bをメインビーム10の上フランジ11にボルト固定しているので、下方から容易に連結することができる。
【0040】
一方、連結部材50を、床部2の構造部材であるメインビーム10に直接固定しているので、フロントウォール30の荷重やフロントウォール30に作用する風圧などの応力を構造部材で直接受けることができる。よって、効率的に固定強度を高めることができる。
【0041】
さらに、連結部材50は、間柱32の後方に配置されているので、間柱32とメインビーム10が構造的に連結されることとなる。したがって、フロントウォール30の板材34に作用した風圧などの応力は、間柱32、連結部材50を介してメインビーム10に直接的に伝達されることとなる。なお、間柱32と連結部材50との間に、目隠し板材34bとプレート材34cが介在しているが、目隠し板材34bは、間柱32とプレート材34cに一体的に溶接固定されているので、間柱32に作用する応力を連結部材50に直接的に伝達できるようになっている。
【0042】
また、連結部材50を目隠し板材34bに固定したことによって、連結部材50の前方に板材34が位置することとなるので、床部2の前端を覆って目隠しすることができる。
【0043】
壁本体部35の下部両端に、側部連結部材60を設けたことによって、連結部材50に作用する応力を分散させて低減することができる。側部連結部材60は、側柱31に固定されているので、フロントウォール30に作用する風圧などの応力を床部2に直接的に伝達できる。側部連結部材60は、側面視L字状に形成されているが、応力が集中する水平部61と垂直部62の連結部分を、スチールの溶接によって固定しているので、強度を高めることができる。
【0044】
さらに、本実施形態では、床部2とフロントウォール30の壁本体部35をアルミニウム合金にて形成し、連結部材50および側部連結部材60をスチールにて形成しているので、トレーラ全体の軽量化を図りつつ、応力が集中する連結部の強度を集中的に高めることを達成できた。
【0045】
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定する趣旨ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施形態では、メインビーム10が車幅方向に間隔をあけて一対設けられているが、メインビームの本数はこれに限定されるものではなく、たとえば、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。この場合、連結部材50の個数は、メインビーム10の本数に応じて変化させる。
【符号の説明】
【0046】
1 トレーラ
2 床部
10 メインビーム
11 上フランジ
12 下フランジ
13 ウェブ
21 サイドレール
30 フロントウォール
31 側柱
32 間柱
33 上枠材
34 板材
35 壁本体部
37 ガセットプレート
50 連結部材
51 ガセット
51a 垂直板
51b 水平板
60 側部連結部材
61 水平部
62 垂直部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車長方向に延在するメインビームを有するトレーラの前部に位置するフロントウォールであって、
側柱と間柱と上枠材と板材とを組み付けて形成された壁本体部と、この壁本体部の下部に固定された連結部材と、を備え、
前記連結部材は、前記メインビームの前端部に固定されている
ことを特徴とするトレーラのフロントウォール。
【請求項2】
前記連結部材は、前記間柱の後方に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載のトレーラのフロントウォール。
【請求項3】
前記連結部材は、前記板材の後面に固定され、
前記間柱は、ガセットプレートを介して前記板材の前面に溶接固定されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトレーラのフロントウォール。
【請求項4】
前記メインビームは、ウェブの上下にフランジを備えてなり、
前記連結部材は、垂直板と水平板とを有するガセットを一対備え、
前記一対のガセットは、前記ウェブの両側に位置しており、
前記垂直板または前記水平板の少なくともいずれか一方は、前記メインビームに固定されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のトレーラのフロントウォール。
【請求項5】
前記壁本体部の下部両端には、前記床部に連結される側部連結部材が設けられており、
前記側部連結部材は、水平部と垂直部とを備えてL字状に形成されており、
前記水平部が前記床部の側面を覆うサイドレールに固定され、前記垂直部が前記側柱に固定されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のトレーラのフロントウォール。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−86738(P2013−86738A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−231376(P2011−231376)
【出願日】平成23年10月21日(2011.10.21)
【出願人】(000229900)日本フルハーフ株式会社 (93)
【Fターム(参考)】