説明

ナビゲーション装置、情報入出力装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法のプログラム及び情報入出力方法のプログラム

【課題】入力部及び出力部における設計を変更する際のコストを低くすることができるようにする。
【解決手段】情報取得処理手段と、出力用データを作成する出力用データ作成処理手段と、前記出力用データを情報入出力装置に送る出力用データ送信処理手段と、前記出力用データにおける各出力要素を特定する出力要素特定指標、及び各出力要素ごとに、出力状態を変更することができるかどうかを表す出力状態変更可否情報によって構成される出力状態情報を前記情報入出力装置に送る出力状態情報送信処理手段とを有する。情報入出力装置において所定の出力要素について出力状態を変更することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置、情報入出力装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法のプログラム及び情報入出力方法のプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置においては、例えば、GPS(グローバルポジショニングシステム)によって車両の現在の位置、すなわち、現在地が検出されるとともに、ジャイロセンサによって検出された車両の旋回角に基づいて、車両の方位、すなわち、自車方位が検出され、データ記録部から地図データが読み出され、出力部としての表示部に地図画面が形成され、該地図画面に、現在地を表す自車位置、及び自車位置の周辺の地図が表示されるようになっている。したがって、操作者である運転者は、前記地図画面に表示された自車位置及び地図に従って車両を走行させることができる。
【0003】
また、運転者が入力部としての操作部を操作することによって目的地を入力し、探索条件を設定すると、該探索条件に基づいて、前記地図データに従って現在地で表される出発地から目的地までの経路が探索される。そして、探索された経路、すなわち、探索経路は前記地図画面に自車位置と共に表示される。したがって、運転者は表示された探索経路に沿って車両を走行させることができる。
【0004】
そのために、前記ナビゲーション装置は、演算装置としてのCPU等から成るナビゲーション処理部を備え、該ナビゲーション処理部は、前述されたような、地図データに基づいて表示部に地図画面を形成し、該地図画面に、自車位置及び地図を表示する処理、経路を探索する処理等を行う(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2004−177148号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置においては、入力部及び出力部における設計、例えば、操作部の機能、各種の画面における意匠等を変更しようとすると、ナビゲーション装置の全体を取り替える必要があり、ナビゲーション装置のコストが高くなってしまう。
【0006】
本発明は、前記従来のナビゲーション装置の問題点を解決して、入力部及び出力部における設計を変更する際のコストを低くすることができるナビゲーション装置、情報入出力装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法のプログラム及び情報入出力方法のプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのために、本発明のナビゲーション装置においては、地図データを取得する情報取得処理手段と、地図データに基づいて少なくとも地図を表示するための出力用データを作成する出力用データ作成処理手段と、前記出力用データを情報入出力装置に送る出力用データ送信処理手段と、前記出力用データにおける各出力要素を特定する出力要素特定指標、及び各出力要素ごとに、出力状態を変更することができるかどうかを表す出力状態変更可否情報によって構成される出力状態情報を前記情報入出力装置に送る出力状態情報送信処理手段とを有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、出力要素特定指標及び出力状態変更可否情報によって構成される出力状態情報が情報入出力装置に送られるので、情報入出力装置において所定の出力要素について出力状態を変更することができる。
【0009】
したがって、入力部及び出力部における設計を変更する際のナビゲーションシステムのコストを低くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【0012】
図において、14は車両に搭載された第1の車載装置としてのナビゲーション装置であり、該ナビゲーション装置14は、現在地を検出する現在地検出部としてのGPSセンサ15、地図データのほかに各種の情報が記録された情報記録部としてのデータ記録部16、各種のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能し、入力された情報に基づいて、各種の画面に各種の文字、画像等を構成する要素である出力要素としての表示要素を出力し、表示するためのデータ、すなわち、出力用データとしての表示用データを作成したり、経路を探索したり、データ通信を行ったり、音楽情報又は画像情報を提供したりするために各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、自車方位を検出する方位検出部としての方位センサ18、通信端末として機能する送受信部としての通信部38等を備え、前記ナビゲーション処理部17に、GPSセンサ15、データ記録部16、方位センサ18、通信部38等が接続される。また、前記ナビゲーション処理部17には、車速検出部としての車速センサ41も接続され、該車速センサ41によって検出された車速はナビゲーション処理部17に送られる。
【0013】
また、51は車両に搭載された第2の車載装置としての情報入出力装置であり、該情報入出力装置51は、各種のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能し、入力された情報を前記ナビゲーション装置14に送ったり、ナビゲーション装置14から送られた表示用データに基づいて各種の画面に表示要素を表示するために各種の演算処理を行う情報入出力処理部53、操作者である運転者が操作することによって所定の入力を行うための第1の入力部としての操作部57、画面に表示要素を表示し、運転者に所定の情報を通知するための第1の出力部としての表示部58、音声によって所定の入力を行うための第2の入力部としての音声入力部59、音声を出力して運転者に所定の情報を通知するための第2の出力部としての音声出力部60等を備え、前記情報入出力処理部53に、操作部57、表示部58、音声入力部59、音声出力部60等が接続される。
【0014】
前記ナビゲーション装置14と情報入出力装置51とはインタフェース21を介して接続され、双方向に通信を行うことができる。
【0015】
前記ナビゲーション装置14において、前記ナビゲーション処理部17は、ナビゲーション装置14の全体の制御を行う制御装置としてのCPU31、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM32、制御用のプログラムのほか、前記情報入出力装置51との間で各種のデータを送受信したり、前記表示用データを作成したり、経路を探索したり、データ通信を行ったり、音楽情報又は画像情報を提供したりするための各種のプログラムが記録されたROM33、各種のデータ、プログラム等を記録するために使用される図示されないフラッシュメモリを備える。
【0016】
また、前記GPSセンサ15は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することによって地球上における現在地を検出し、併せて時刻を検出する。本実施の形態においては、現在地検出部としてGPSセンサ15が使用されるが、該GPSセンサ15に代えて図示されない距離センサ、ステアリングセンサ、高度計等を単独で、又は組み合わせて使用することもできる。そして、前記方位センサ18としてジャイロセンサ、地磁気センサ等が使用される。
【0017】
前記データ記録部16は、地図データファイルから成る地図データベースを備え、該地図データベースに地図データが記録される。なお、前記データ記録部16には、所定の情報を音声出力部60によって出力するための音声出力用データも記録される。また、前記地図データには、交差点に関する交差点データ、ノードに関するノードデータ、道路リンクに関する道路データ、探索用に加工された探索データ、施設に関する施設データ等が含まれる。
【0018】
さらに、前記データ記録部16に、統計データファイルから成る統計データベース、走行履歴データファイルから成る走行履歴データベース等が形成され、前記統計データファイルに統計データが、前記走行履歴データファイルに走行履歴データが、それぞれ実績交通情報としての記録される。
【0019】
そのために、前記データ記録部16は、記録媒体としてのハードディスク、CD、DVD、光ディスク等の図示されないディスクを備えるほかに、各種のデータを読み出したり、書き込んだりするための図示されないヘッドを備える。なお、前記データ記録部16において、記録媒体としてメモリカード等を使用することができる。
【0020】
ところで、前記ROM33に各種のプログラムを記録し、前記データ記録部16に各種のデータを記録することができるが、プログラム、データ等をハードディスク等に記録することもできる。この場合、ハードディスク等から前記プログラム、データ等を読み出して前記フラッシュメモリに書き込むことができる。したがって、ハードディスク等を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。また、通信部38を介して前記プログラム、データ等を受信し、フラッシュメモリ、データ記録部16等に記録することができる。さらに、自動変速機が搭載された車両においては、自動変速機の制御を行うために自動変速機制御装置が配設されるが、その場合、自動変速機制御装置の制御用のプログラム、データ等をデータ記録部16に記録することもできる。
【0021】
前記通信部38は、第1の情報提供者としてのVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の図示されない道路交通情報センタから送信された各種の情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信するためのビーコンレシーバ、FM放送局を介してFM多重放送として受信するためのFM受信機等を備える。そして、前記ビーコンレシーバによって、渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況情報等の交通情報を受信したり、前記FM受信機によって前記交通情報のほかに、ニュース、天気予報等の一般情報をFM多重情報として受信したりすることができる。なお、前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。そして、前記渋滞情報は、渋滞の先頭から末尾までの距離、各道路を構成する道路リンクごとの渋滞度、各道路リンクの所要時間であるリンク所要時間等から成る。
【0022】
また、通信部38は、第2の情報提供者としての図示されない情報センタから交通情報、一般情報、画像情報、音楽情報等の各種の情報を受信することもできる。そのために、前記通信部38と情報センタとはネットワークを介して接続される。その場合、情報センタにおいて、前記地図データベース、走行履歴データベース、統計データベース等を配設することもできる。
【0023】
なお、前記ナビゲーション装置14、情報入出力装置51、道路交通情報センタ、情報センタ、ネットワーク等によってナビゲーションシステムが構成される。
【0024】
また、前記情報入出力装置51において、前記情報入出力処理部53は、情報入出力装置51の全体の制御を行う制御装置としてのCPU54、該CPU54が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM55、制御用のプログラムのほか、ナビゲーション装置14との間で各種のデータを送受信したり、表示要素を表示するための各種のプログラムが記録されたROM56、各種のデータ、プログラム等を記録するために使用される図示されないフラッシュメモリを備える。
【0025】
前記操作部57は、運転者が操作することによって、走行開始時の現在地を修正したり、出発地及び目的地を入力したり、通過点を入力したり、通信部38を作動させたりするためのものであり、表示部58とは独立に配設されたキーボード、マウス等を使用することができる。また、前記操作部57として、前記表示部58に形成された画面に画像で表示された各種のキー、スイッチ、ボタン等の画像操作要素をタッチ又はクリックすることによって、所定の入力操作を行うことができるようにしたタッチパネルを使用することができる。
【0026】
前記表示部58としてはディスプレイを使用することができる。そして、表示部58に形成された各種の画面に、現在地を表す自車位置、地図、探索経路、該探索経路に沿った案内情報、交通情報等を表示したり、探索経路における次の交差点までの距離、次の交差点における進行方向を表示したりすることができるだけでなく、前記操作部57、音声入力部59等の操作方法、操作メニュー、キー等の案内を表示したり、FM多重放送の番組等を表示したり、映画番組等の画像情報を表示したりすることができる。
【0027】
また、音声入力部59は、図示されないマイクロホン等によって構成され、音声によって必要な情報を入力することができる。さらに、音声出力部60は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音声出力部60から、前記探索経路、案内情報、交通情報等が、例えば、音声合成装置によって合成された音声で出力されたり、音楽番組等の音楽情報が出力されたりする。
【0028】
なお、前記制御装置として、CPU31、54に代えてMPU等を使用することもできる。また、前記RAM32、55、ROM33、56、フラッシュメモリ等によって記録装置が構成される。
【0029】
なお、本実施の形態において、情報入出力装置51は、情報を入力するための情報入力装置及び情報を出力するための情報出力装置をユニット化したものであるが、情報入力装置と情報出力装置とを別々に形成してインタフェースで接続することができる。その場合、情報入力装置に情報入力処理部、操作部57、音声入力部59等が配設され、情報出力装置に情報出力処理部、表示部58、音声出力部60等が配設され、情報入力処理部及び情報出力処理部にCPU、RAM、ROM等が配設される。また、本実施の形態において、情報入出力装置51は、情報を入力する際に情報入力装置として、情報を出力する際に情報出力装置として機能し、情報入出力処理部53は、情報を入力する際に情報入力処理部として、情報を出力する際に情報出力処理部として機能する。
【0030】
次に、前記構成のナビゲーションシステムの基本動作について説明する。
【0031】
まず、運転者によって操作部57が操作され、ナビゲーション装置14及び情報入出力装置51が起動されると、CPU31の図示されない初期化処理手段は、初期化処理を行い、GPSセンサ15によって検出された現在地、及び方位センサ18によって検出された自車方位を読み込むとともに、各種のデータを初期化する。なお、前記CPU31の図示されない現在地特定処理手段としてのマッチング処理手段は、現在地特定処理としてのマッチング処理を行い、読み込まれた現在地の軌跡、及び周辺の道路を構成する各道路リンクの形状、配列等に基づいて、現在地がいずれの道路リンク上に位置するかの判定を行うことによって、現在地を特定する。
【0032】
続いて、CPU31の図示されない情報取得処理手段は、情報取得処理を行い、前記地図データをデータ記録部16から読み出して取得するか、又は通信部38を介して情報センタ等から受信して取得する。なお、情報センタから取得する場合、前記情報取得処理手段は、受信したナビデータをフラッシュメモリにダウンロードする。また、ナビデータを通信部38を介して取得する際にプログラムを併せて取得することもできる。
【0033】
そして、前記CPU31の図示されない表示用データ作成処理手段は、表示用データ作成処理を行い、前記表示部58に形成される地図画面に表示するための自車位置、自車位置の周辺の地図等から成る表示用データを作成し、前記CPU31の図示されない表示用データ送信処理手段は、表示用データ送信処理を行い、前記表示用データを情報入出力装置51に送る。
【0034】
この場合、前記表示用データ作成処理手段によって出力用データ作成処理手段が構成され、該出力用データ作成処理手段は、出力用データ作成処理を行い、出力用データとして前記表示用データを作成する。また、表示用データ送信処理手段によって出力用データ送信処理手段が構成され、該出力用データ送信処理手段は、出力用データ送信処理を行い、出力用データとして前記表示用データを情報入出力装置51に送る。
【0035】
そして、前記CPU54の図示されない表示用データ受信処理手段は、表示用データ受信処理を行い、ナビゲーション装置14から前記表示用データを受け、前記CPU54の図示されない描画処理手段は、描画処理を行い、前記表示用データに対して画像処理を行い、表示部58に地図画面を形成し、該地図画面に自車位置、自車位置の周辺の地図等を表示する。なお、前記地図は、自車方位に基づいて作成され、自車方位における前方と地図画面の上方とを一致させるヘディングアップ、又は北の方向と地図画面の上方とを一致させるノースアップを選択することができる。
【0036】
したがって、運転者は、前記自車位置及び地図に従って車両を走行させることができる。
【0037】
この場合、前記表示用データ受信処理手段によって出力用データ受信処理手段が構成され、該出力用データ受信処理手段は、出力用データ受信処理を行い、前記表示用データをナビゲーション装置14から受ける。また、前記描画処理手段によって出力用データ出力処理手段が構成され、該出力用データ出力処理手段は、出力用データ出力処理を行い、前記表示用データを出力する。
【0038】
なお、前記表示用データ作成処理手段及び描画処理手段によって、出力処理手段としての表示処理手段が構成され、該表示処理手段は、出力処理としての表示処理を行うことによって、前述されたように、地図画面に自車位置及び地図を表示する。
【0039】
ところで、前記ナビゲーション装置14は、前記通信部38を介して交通情報、一般情報等を受信することができるようになっている。そのために、前記情報取得処理手段の付加情報取得処理手段は、付加情報取得処理を行い、前記交通情報、一般情報等を付加情報として受信して取得する。したがって、前記表示用データ作成処理手段は、付加情報の表示用データを作成し、前記描画処理手段は、前記地図画面に付加情報を表示する。このようにして、運転者は、車両を走行させる予定の経路、探索経路等における渋滞状況等を知ることができる。
【0040】
また、情報入出力装置51において、運転者が操作部57を操作して目的地を入力すると、CPU31の図示されない目的地設定処理手段は、目的地設定処理を行い、目的地を設定する。なお、必要に応じて出発地を入力し、設定することもできる。また、あらかじめ所定の地点を登録しておき、登録された地点を目的地として入力することができる。
【0041】
そして、目的地が設定されると、CPU31の図示されない経路探索処理手段は、経路探索処理を行い、現在地、目的地等を読み込むとともに、データ記録部16から地図データを読み出し、現在地、目的地及び地図データに基づいて、現在地で表される出発地から目的地までの経路を探索し、探索経路を表す経路データを出力する。続いて、前記表示用データ作成処理手段は、前記経路データを読み込み、該経路データに従って、前記地図画面に探索経路を表示するための表示用データを作成し、前記表示用データ送信処理手段は、前記表示用データを情報入出力装置51に送る。
【0042】
また、該情報入出力装置51において、前記描画処理手段は、前記表示用データを受けると、該表示用データに対して画像処理を行い、前記地図画面に探索経路を表示する。したがって、運転者は、地図画面に表示された探索経路に沿って車両を走行させることができる。
【0043】
なお、必要に応じて、CPU31の前記出力用データ作成処理手段としての音声用データ作成処理手段は、出力用データ作成処理としての音声用データ作成処理を行い、経路データ及び前記音声出力用データを読み込み、経路データ及び音声出力用データに従って、音声で探索経路を案内するための音声用データを作成し、該音声用データを情報入出力装置51に送る。この場合、音声用データによって出力用データが構成される。
【0044】
そして、情報入出力装置51において、CPU54の前記出力用データ出力処理手段としての音声出力処理手段は、音声出力処理を行い、前記音声用データを受けると、該音声用データに基づいて、探索経路を音声で出力する。したがって、運転者は、音声で出力された探索経路に沿って車両を走行させることができる。
【0045】
このように、本実施の形態においては、各種の画面に表示要素を表示するための表示用データをナビゲーション装置14側において作成し、情報入出力装置51側において、前記表示用データに従って各種の画面に表示要素を表示するようになっているので、ナビゲーション装置14側において、極めて短期間で機能が追加されたり、変更されたりしても、その都度ナビゲーション装置14を交換するだけでよく、情報入出力装置51を長期間にわたって使用することができる。したがって、ナビゲーションシステムの利便性を高くすることができる。
【0046】
また、各種の画面に表示要素を表示する処理を情報入出力装置51において、経路を探索する処理、データ通信を行う処理、音楽情報又は画像情報を提供する処理等をナビゲーション装置14において行うようになっているので、CPU31、54の演算処理における処理量を少なくすることができ、処理時間をその分短くすることができる。
【0047】
ところで、本実施の形態においては、情報入出力装置51において、出力状態を変更するに当たり、操作部57及び表示部58における設計、例えば、操作部57の機能、各種の画面における意匠等を変更することができるようになっている。
【0048】
図2は本発明の第1の実施の形態における地図画面の第1の例を示す図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるステータスリストを示す図、図4は本発明の第1の実施の形態における地図画面の第2の例を示す図である。
【0049】
この場合、ナビゲーション装置14(図1)において、前記表示用データ作成処理手段は、表示部58に形成しようとする所定の画面、本実施の形態においては、地図画面に各種の表示要素を表示するための表示用データを作成し、前記表示用データ送信処理手段は、表示用データを情報入出力装置51に送る。
【0050】
そして、情報入出力装置51において、前記描画処理手段は、前記表示用データを受けると、該表示用データに対して画像処理を行い、表示部58に、地図画面を形成し、該地図画面に表示要素を表示する。図2においては、地図、自車位置Pr、地図方位マークm1、現在時刻m2、キーk1〜k3等の表示要素が表示される。なお、前記キーk1はズームインを行うことによって詳細地図を表示するための詳細キーであり、キーk2はズームアウトを行うことによって広域地図を表示するための広域キーであり、キーk3は探索経路が表示されている場合に、経路を再び探索するための再探索キーである。
【0051】
なお、前記表示要素には、地図のほかに、前記地図方位マークm1、現在時刻m2等のように地図の特性を表すプロパティ、前記キーk1〜k3、スイッチ、ボタン等のように操作機能を有する画像操作要素、又は各施設、河川、山、道路、鉄道等の名称のように地図上の各地点を特定するためのアイテムが含まれる。
【0052】
ところで、表示部58において各種の画面が形成されているときに、CPU31の図示されない出力状態情報作成処理手段は、出力状態情報作成処理を行い、所定のタイミング、例えば、一定の周期で、又は操作部57の所定の操作があったとき、車両の走行状態に所定の変化があったとき等に、表示部58に形成されている画面の出力状態を表す出力状態情報を作成する。
【0053】
そのために、ROM33に出力状態情報テーブルが形成され、該出力状態情報テーブルに、前記出力状態情報があらかじめ記録され、前記出力状態情報作成処理手段は、前記出力状態情報テーブルを参照し、出力状態情報を読み出すことによって作成する。該出力状態情報は、図3に示されるように、表示部58に形成されている画面、本実施の形態においては、地図画面を特定するための出力区分特定指標としての、かつ、画面特定指標としての画面番号(この場合、5)、及び地図画面に表示される表示要素に関するデータ(以下「表示要素データ」という。)から成る。なお、該表示要素データによって出力要素データが構成される。
【0054】
図3において、表示要素データは、地図方位マークm1、現在時刻m2、キーk1によって表されるズームイン、キーk2によって表されるズームアウト、キーk3によって表される再探索、地図を表示するための地図表示等の表示要素を特定するための出力要素特定指標としての表示要素番号(表示要素ID)、及び情報入出力装置51において、各表示要素について、本実施の形態においては、レイアウト、表示の有無等の意匠を変更することが許容されるかどうかを表す第1の出力状態変更可否情報としてのフラグ、すなわち、変更可否フラグfgから成る。本実施の形態においては、意匠を変更することが許容される場合、変更可否フラグfgがオン(○)にされ、意匠を変更することが許容されない場合、変更可否フラグfgがオフ(×)にされる。
【0055】
続いて、CPU31の図示されない出力状態情報送信処理手段は、出力状態情報送信処理を行い、前記出力状態情報をステータスリストとして情報入出力装置51に送る。
【0056】
ところで、情報入出力装置51においては、各画面ごとに前記各表示要素についての意匠の出力状態変更条件としてのシナリオが設定され、該シナリオを表す出力状態変更条件データとしてのシナリオデータがROM56に記録される。
【0057】
したがって、CPU54の図示されない出力状態情報受信処理手段は、出力状態情報受信処理を行い、前記ステータスリストを受け、前記描画処理手段の出力状態変更処理手段は、出力状態変更処理を行い、前述されたように、前記表示用データに対して画像処理を行うに当たり、ステータスリストを読み込み、各表示要素について変更可否フラグfgがオンであるかどうかを判断し、オンである場合、前記シナリオに従って変更可否フラグfgがオンである表示要素について意匠を変更する。
【0058】
例えば、図3において、前記地図方位マークm1、現在時刻m2、キーk1によって表されるズームイン、キーk2によって表されるズームアウト、及びキーk3によって表される再探索の各表示要素について変更可否フラグfgがオンであるので、図4に示されるように、意匠を変更して、地図、自車位置Pr、地図方位マークm11、現在時刻m12、キーk11〜k13等を表示することができる。前記キーk11は詳細キー(+)であり、キーk12は広域キー(−)であり、キーk13は再探索キー(ルート)である。また、必要に応じて所定の表示要素、例えば、キーk3、k13等を削除することができる。
【0059】
このように、本実施の形態においては、情報入出力装置51を取り替えるか、設定を変更するだけで、所定の表示要素について意匠を変更することができる。したがって、ナビゲーションシステムの全体を取り替えることなく、操作部57及び表示部58における設計、例えば、操作部57の機能、各種の画面における意匠等を変更することができるので、ナビゲーションシステムのコストを低くすることができる。
【0060】
また、情報入出力装置51側において、意匠を変更することができる表示要素を変更可否フラグfgのオン・オフによって識別することができるので、情報入出力装置51の設計を容易に変更することができる。
【0061】
ところで、本実施の形態においては、情報入出力装置51において、運転者が操作部57を操作することによって、所定の表示要素に関して、表示用データ作成処理、探索処理等の処理の内容を変更し、画面の出力状態を変更することができるようになっている。
【0062】
図5は本発明の第1の実施の形態における表示処理手段の動作を説明する第1の図、図6は本発明の第1の実施の形態における地図画面のコマンドテーブルを示す図である。
【0063】
この場合、前記出力状態情報は、図5に示されるように、表示部58に形成されている画面、本実施の形態においては、前記地図画面を特定するための画面番号(この場合、5)及び表示要素データから成り、ROM33に記録される。
【0064】
そして、CPU31の前記出力状態情報作成処理手段は、所定のタイミングで前記出力状態情報を読み出すことによって作成し、CPU31の前記出力状態情報送信処理手段は、前記出力状態情報をステータスリストとして情報入出力装置51に送る。
【0065】
前記表示要素データは、前記各表示要素を特定するための表示要素番号、及び情報入出力装置51において、各表示要素について所定のコマンドをナビゲーション装置14に送ることが許容されるかどうかを表す第2の出力状態変更可否情報としてのフラグ、すなわち、コマンド可否フラグFGから成る。本実施の形態においては、コマンドをナビゲーション装置14に送ることが許容される場合、コマンド可否フラグFGがオン(○)にされ、コマンドをナビゲーション装置14に送ることが許容されない場合、コマンド可否フラグFGがオフ(×)にされる。この場合、前記コマンドは、地図画面において出力状態の変更を要求するものであり、出力状態変更要求を表す。
【0066】
本実施の形態においては、地図方位マークm1、ズームイン、ズームアウト及び再探索の各表示要素についてコマンド可否フラグFGがオンにされているので、情報入出力装置51において、運転者が操作部57を操作して、地図画面上で、地図方位マークm1、キーk1〜k3の各表示要素のうちの所定の表示要素、例えば、地図方位マークm1をタッチして選択すると、CPU54の図示されない出力状態変更要求処理手段は、出力状態変更要求処理を行い、出力状態の変更を要求するために、地図方位マークm1が選択されたことを表すコマンドをナビゲーション装置14に送る。
【0067】
ところで、前記コマンドは、出力状態の変更を要求する対象として地図方位マークm1が選択されたことだけを表し、出力状態の変更を要求する内容、すなわち、コマンド内容は含まれない。そこで、ナビゲーション装置14において、ROM33に、図6に示されるようなコマンドテーブルが形成され、前記各表示要素と対応させてコマンド内容が記録される。例えば、地図方位マークm1に対応させて、「ヘディングアップとノースアップとの切替え」が記録される。
【0068】
したがって、情報入出力装置51から前記コマンドが送られてくると、前記表示用データ作成処理手段は、前記コマンドテーブルを参照し、コマンド内容である「ヘディングアップとノースアップとの切替え」を読み込み、地図画面をヘディングアップとノースアップとで切り替えて表示用データを作成し、前記表示用データ送信処理手段は、前記表示用データを情報入出力装置51に送る。
【0069】
そして、前記描画処理手段の出力状態変更処理手段は、前記表示用データを受け、該表示用データに対して画像処理を行い、地図方位の異なる地図を表示する。このように、情報入出力装置51からの要求に基づいて、表示部58における出力状態を変更することができる。
【0070】
なお、前記コマンドテーブルには、他のコマンド内容として、ズームインに対応させて地図の縮尺を1段階拡大するための「地図縮尺1段階拡大」が、ズームアウトに対応させて地図の縮尺を1段階縮小するための「地図縮尺1段階縮小」が、再探索に対応させて経路の探索を再び行うための「経路の再探索」が記録される。この場合、コマンド内容によって出力状態変更条件としてのシナリオが構成され、コマンド内容を表すデータがシナリオデータとしてROM33に記録される。
【0071】
ところで、本実施の形態においては、運転者が操作部57を操作することによって、所定の画面から他の画面への遷移、すなわち、画面の遷移を行い、出力状態の変更を行うことができるようになっている。次に、前記目的地設定処理において、画面の遷移を行うことによって目的地を設定する際の表示処理手段の動作について説明する。
【0072】
図7は本発明の第1の実施の形態における表示処理手段の動作を説明する第2の図、図8は本発明の第1の実施の形態における目的地設定画面の例を示す図、図9は本発明の第1の実施の形態における目的地設定画面のコマンドテーブルを示す図である。
【0073】
この場合、ナビゲーション装置14(図1)において、前記表示用データ作成処理手段は、表示部58に形成しようとする目的地設定画面に各表示要素を表示するための表示用データを作成し、前記表示用データ送信処理手段は、前記表示用データを情報入出力装置51に送る。そして、該情報入出力装置51において、前記描画処理手段は、前記表示用データを受けると、該表示用データに対して画像処理を行い、表示部58に、図8に示されるような目的地設定画面を形成し、該目的地設定画面に各表示要素、本実施の形態においては、キーk21〜k26、キーk31〜k36等を表示する。
【0074】
前記キーk21は、目的地を住所によって検索し、設定するために、キーk22は、目的地を施設によって検索し、設定するために、キーk23は目的地を近隣の施設、すなわち、近隣施設によって検索し、設定するために、キーk24は、目的地を地図上で検索し、設定するために、キーk25は目的地をあらかじめ検索され、設定されたメモリ地点によって検索し、設定するために、キーk26は目的地として前回の目的地を設定するために表示される。また、キーk31は、あらかじめ登録された自宅を目的地として迅速に設定するための、キーk32〜k36は、あらかじめ登録された1番目〜5番目までのクイック登録地を目的地として迅速に設定するためのクイック設定キーである。
【0075】
この場合、前記出力状態情報は、図7に示されるように、表示部58に形成されている画面、本実施の形態においては、前記目的地設定画面を特定するための画面番号(この場合、1)及び表示要素データから成り、ROM33に記録される。
【0076】
そして、CPU31の前記出力状態情報作成処理手段は、所定のタイミングで出力状態情報を読み出すことによって作成し、CPU31の前記出力状態情報送信処理手段は、前記出力状態情報をステータスリストとして情報入出力装置51に送る。
【0077】
前記表示要素データは、前記各表示要素を特定するための表示要素番号、及び情報入出力装置51において、各表示要素について所定のコマンドをナビゲーション装置14に送ることが許容されるかどうかを表すコマンド可否フラグFGから成る。
【0078】
本実施の形態においては、住所、施設、近隣施設等の各表示要素についてコマンド可否フラグFGがオンにされているので、情報入出力装置51において、運転者が操作部57を操作して、目的地設定画面上で各表示要素のうちの所定の表示要素、例えば、キーk22をタッチして施設を選択すると、CPU54の前記出力状態変更要求処理手段は、出力状態の変更を要求するために、施設が選択されたことを表すコマンドをナビゲーション装置14に送る。
【0079】
ところで、前記コマンドは、出力状態の変更を要求する対象として施設が選択されたことだけを表し、コマンド内容は含まれない。そこで、ナビゲーション装置14において、ROM33に、図9に示されるようなコマンドテーブルが形成され、前記各表示要素と対応させてコマンド内容が記録される。例えば、施設に対応させて、「画面番号3に遷移」が記録される。
【0080】
したがって、情報入出力装置51から前記コマンドが送られてくると、前記表示用データ作成処理手段は、前記コマンドテーブルを参照し、コマンド内容である「画面番号3に遷移」を読み込み、目的地設定画面のうちの画面番号3の画面のための表示用データを作成し、前記表示用データ送信処理手段は、表示用データを情報入出力装置51に送る。
【0081】
そして、前記描画処理手段の出力状態変更処理手段は、前記表示用データを受け、該表示用データに対して画像処理を行い、画面番号3の画面を形成する。このように、情報入出力装置51からの要求に基づいて、表示部58における出力状態を変更することができる。
【0082】
この場合、前記各コマンド内容は、各表示要素が選択されたときの他の画面への遷移を内容とする。そして、前記コマンドテーブルには、他のコマンド内容として、例えば、住所に対応させて「画面番号2に遷移」が、近隣施設に対応させて「画面番号4に遷移」が記録される。
【0083】
このように、本実施の形態においては、情報入出力装置51側において、表示用データ作成処理、探索処理等の処理の内容を変更することができるので、ナビゲーションシステムの利便性を向上させることができる。
【0084】
また、ナビゲーション装置14に送ることができるコマンドをコマンド可否フラグFGのオン・オフによって識別することができるので、所定の表示要素について処理の内容を容易に変更することができる。
【0085】
ところで、本実施の形態においては、表示部58に形成された地図画面に各表示要素を表示するに当たり、ナビゲーション装置14においてCPU31の前記表示用データ作成処理手段が各表示要素についての表示用データを作成し、前記表示用データ送信処理手段が前記表示用データを情報入出力装置51に送り、該情報入出力装置51において、CPU54の前記描画処理手段が地図画面を形成し、該地図画面に各表示要素を形成するようになっている。
【0086】
ところが、インタフェース21を介して表示用データを送信することができる単位時間当たりのデータ量は一定であり、大きくすることができないのに対して、前記表示用データには、地図を表示するためのものも含まれ、データ量が大きいので、例えば、運転者が操作部57を操作して地図画面をスクロールすることによって出力状態を変更しようとしたときに、ナビゲーション装置14から情報入出力装置51に十分なデータ量の表示用データを送ることができない場合には、地図画面が一時的に空白になってしまうことがある。
【0087】
そこで、本実施の形態においては、運転者が地図画面をスクロールする、しないにかかわらず、ナビゲーション装置14において、CPU31の前記表示用データ送信処理手段は、出力状態変更用データとして、1画面分のデータ量より多いデータ量の表示用データ、例えば、10画面分のデータ量の表示用データを情報入出力装置51に送る。また、前記情報入出力装置51において、CPU54の図示されない記録処理手段は、記録処理を行い、10画面分のデータ量の表示用データを、キャッシュ用データとしてRAM55に記録するようにしている。
【0088】
図10は本発明の第1の実施の形態における描画処理の概念図である。
【0089】
図において、AR1はスクロールが開始される前に、RAM55(図1)に記録されたキャッシュ用データの領域、εは地図画面で地図を表示するために使用される表示用データの領域である。
【0090】
まず、状態S1において、運転者が地図画面をスクロールすると、操作部57から画面の遷移要求がCPU54に送られる。これに伴って、前記描画処理手段の前記出力状態変更処理手段は、スクロールの方向に向けて前記領域εの位置を移動させ、領域ε内の表示用データを読み出し、各画面を連続して形成する。そして、状態S2で表されるように、領域εが領域AR1の外周縁に到達し、さらに、スクロールが行われると、状態S3に示されるように、領域εの一部が領域AR1から外れ、地図を表示するのに必要な表示用データが不足してしまう。
【0091】
そこで、前記出力状態変更処理手段は、状態S2における領域ε内の表示用データを使用し、状態S2において最後に形成された画面をそのまま維持する。その結果、地図画面が一時的に空白になるのを防止することができる。
【0092】
地図画面がスクロールされている間、スクロールの方向に向けて前記領域εの位置が移動すると、CPU54の図示されないデータ送信要求処理手段は、データ送信要求処理を行い、データ送信要求をナビゲーション装置14に送り、領域εの位置の移動に伴って必要になる表示用データの送信を要求する。
【0093】
そして、ナビゲーション装置14において、CPU31の前記表示用データ作成処理手段は、前記データ送信要求に従って、所定の領域の表示用データを作成し、前記表示用データ送信処理手段は前記表示用データを情報入出力装置51に送る。
【0094】
このように、あらかじめ複数の画面分の表示用データがRAM55に記録されるので、描画処理に伴って、表示用データが不足するのを防止することができる。したがって、各種の画面に表示要素を十分に表示することができる。
【0095】
本実施の形態においては、運転者が地図画面をスクロールする、しないにかかわらず、ナビゲーション装置14において、前記表示用データ送信処理手段が、例えば、10画面分のデータ量の表示用データをあらかじめ情報入出力装置51に送るようになっているが、運転者が地図画面をスクロールしたときに、前記表示用データ送信処理手段が、スクロールの方向に向けて位置を移動させて、例えば、10画面分の表示データを情報入出力装置51に送ることもできる。
【0096】
ところで、前記目的地設定処理において、キーk21(図8)〜k23、k25のうちの所定のキーがタッチされ、住所、施設、近隣施設及びメモリ地点のうちの所定の表示要素、例えば、近隣施設が選択されると、前記描画処理手段は、表示部58に画面番号4の画面、すなわち、近隣施設リスト画面を形成し、該近隣施設リスト画面に近隣施設を表示要素としてリスト形式で表示する。
【0097】
そのために、前記表示用データ作成処理手段は、近隣施設についての名称、マーク(陸標)等を表示するためのデータを表示用データとして作成し、情報入出力装置51に送ることになるが、この場合も、前記単位時間当たりのデータ量に対して、前記表示用データには、所定の近隣施設が目的地として選択されたときに近隣施設の周辺の地図を表示するためのものも含まれるので、データ量が大きくなってしまう。
【0098】
また、近隣施設リスト画面に表示することができる近隣施設の数は限られ、すべての近隣施設を表示することができないので、前記近隣施設リスト画面をスクロールすることができるようになっている。
【0099】
したがって、例えば、運転者が操作部57を操作して近隣施設リスト画面をスクロールすることによって出力状態を変更しようとしたときに、ナビゲーション装置14から情報入出力装置51に十分なデータ量の表示用データを送ることができない場合には、近隣施設リスト画面が一時的に空白になってしまうことがある。
【0100】
そこで、本実施の形態においては、運転者が近隣施設リスト画面をスクロールする、しないにかかわらず、ナビゲーション装置14において、CPU31の前記表示用データ送信処理手段は、出力状態変更用データとして、1画面分のデータ量より多いデータ量の表示用データ、例えば、数画面分のデータ量の表示用データを情報入出力装置51に送る。また、該情報入出力装置51において、CPU54の前記記録処理手段は、数画面分のデータ量の表示用データをキャッシュ用データとしてRAM55に記録するようにしている。
【0101】
図11は本発明の第1の実施の形態における近隣施設を表示するための表示用データの例を示す図、図12は本発明の第1の実施の形態における近隣施設リスト画面の例を示す第1の図、図13は本発明の第1の実施の形態における近隣施設リスト画面の例を示す第2の図、図14は本発明の第1の実施の形態における近隣施設リスト画面の他の例を示す図である。
【0102】
この場合、表示用データは、近隣施設の名称、マーク等から成り、表示用データが情報入出力装置51(図1)に送られると、CPU54の前記描画処理手段は、表示用データに基づいて図12及び13に示されるような近隣施設リスト画面を形成する。図12及び13において、キーk41、k42はスクロールキーであり、該キーk41、k42をタッチして近隣施設リスト画面をスクロールさせると、複数の画面分の近隣施設を表示要素として順次表示することができる。
【0103】
本実施の形態においては、数画面分のデータ量の表示用データがキャッシュ用データとしてRAM55に記録されるので、運転者が近隣施設リスト画面をスクロールすると、操作部57から画面の遷移要求がCPU54に送られる。これに伴って、前記描画処理手段の前記出力状態変更処理手段は、RAM55内の表示用データを読み出し、各画面を連続して形成する。
【0104】
ところが、すべての表示用データが読み出されると、近隣施設のリストを表示するのに必要な表示用データが不足してしまう。
【0105】
そこで、前記出力状態変更処理手段は、最後に形成された画面をそのまま維持する。その結果、近隣施設リスト画面が一時的に空白になるのを防止することができる。
【0106】
近隣施設リスト画面がスクロールされている間、CPU54の前記データ送信要求処理手段は、データ送信要求をナビゲーション装置14に送り、スクロールに伴って必要になる表示用データの送信を要求する。
【0107】
そして、ナビゲーション装置14において、CPU31の前記表示用データ作成処理手段は、前記データ送信要求に従って、所定の領域の表示用データを作成し、前記表示用データ送信処理手段は前記表示用データを情報入出力装置51に送る。
【0108】
このように、あらかじめ複数の画面分の表示用データがRAM55に記録されるので、描画処理に伴って、表示用データが不足するのを防止することができる。したがって、各種の画面に表示要素を十分に表示することができる。
【0109】
本実施の形態においては、運転者が近隣施設リスト画面をスクロールする、しないにかかわらず、ナビゲーション装置14において、前記表示用データ送信処理手段が、例えば、数画面分のデータ量の表示用データをあらかじめ情報入出力装置51に送るようになっているが、運転者が近隣施設リスト画面をスクロールしたときに、前記表示用データ送信処理手段が、スクロールの方向に向けて表示要素を変化させて、例えば、10画面分の表示データを情報入出力装置51に送ることもできる。
【0110】
なお、図14に示されるような近隣施設リスト画面においては、スクロールを行うためのキーk51、k52のほかに、頭出しを行うためのキーk53、k54が表示要素として表示される。
【0111】
この場合、頭出しが行われると、近隣施設のリストの各近隣施設のうちの先頭の近隣施設、又は最後の近隣施設を表示要素として直ちに表示する必要があるので、あらかじめすべての画面分の表示用データをRAM55に記録する必要がある。
【0112】
本実施の形態においては、所定の画面がスクロールされたときの出力状態変更処理手段の動作について説明したが、関連する複数の画面間で、画面の遷移を行うときに、数画面分のデータ量の表示用データをキャッシュ用データとしてRAM55に記録することができる。そして、操作部57から画面の遷移要求がCPU54に送られると、前記出力状態変更処理手段は、RAM55内の表示用データを読み出し、各画面を連続して形成する。また、すべての表示用データが読み出されると、前記出力状態変更処理手段は、最後に形成された画面をそのまま維持する。
【0113】
ところで、本実施の形態においては、CPU31の前記出力状態情報作成処理手段が情報入出力装置51に送るステータスリストには、表示要素データとしてコマンド内容が含まれておらず、CPU54の前記出力状態変更要求処理手段は、所定の表示要素が選択されたことだけを表すコマンドをナビゲーション装置14に送るようになっているので、ROM33に、図6及び9に示されるようなコマンドテーブルが形成され、前記表示用データ作成処理手段は、前記コマンドテーブルを参照し、コマンド内容を読み込み、表示用データを作成するようになっている。
【0114】
したがって、CPU31の処理量がその分多くなり、処理時間がその分長くなってしまう。
【0115】
そこで、ROM56にコマンドテーブルを形成し、該コマンドテーブルにコマンド内容を記録するようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0116】
図15は本発明の第2の実施の形態における表示処理手段の動作を説明する図である。
【0117】
この場合、前記出力状態情報は、図に示されるように、第1の出力部としての表示部58(図1)に形成されている画面、本実施の形態においては、前記目的地設定画面を特定するための出力区分特定指標としての、かつ、画面特定指標としての画面番号(この場合、1)、及び出力要素データを構成する表示要素データから成り、ROM33に記録される。
【0118】
そして、制御装置としてのCPU31の前記出力状態情報作成処理手段は、所定のタイミングで出力状態情報をROM33から読み出すことによって作成し、CPU31の前記出力状態情報送信処理手段は、前記出力状態情報をステータスリストとして第2の車載装置としての情報入出力装置51に送る。
【0119】
前記表示要素データは、前記出力要素特定指標としての表示要素番号及び第2の出力状態変更可否情報としてのコマンド可否フラグFGから成る。
【0120】
一方、前記情報入出力装置51において、ROM56にコマンドテーブルが形成され、該コマンドテーブルにコマンド内容として、例えば、住所に対応させて「画面番号2に遷移」が、施設に対応させて「画面番号3に遷移」が、近隣施設に対応させて「画面番号4に遷移」が記録される。なお、コマンド内容によって出力状態変更条件としてのシナリオが構成され、コマンド内容を表すデータがシナリオデータとしてROM56に記録される。
【0121】
この場合、住所、施設、近隣施設等の各表示要素についてコマンド可否フラグFGがオンにされているので、情報入出力装置51において、運転者が第1の入力部としての操作部57を操作して、目的地設定画面上で各表示要素のうちの所定の表示要素、例えば、キーk22(図8)をタッチして施設を選択すると、制御装置としてのCPU54の前記出力状態変更要求処理手段は、出力状態の変更を要求するために、施設が選択されたと判断し、前記コマンドテーブルからコマンド内容である「画面番号3に遷移」を読み出し、出力変更要求を表すコマンドとして第1の車載装置としてのナビゲーション装置14に送る。
【0122】
したがって、情報入出力装置51から前記コマンドが送られてくると、前記表示用データ作成処理手段は、コマンド内容である「画面番号3に遷移」を読み込み、目的地設定画面のうちの画面番号3の画面のための表示用データを作成し、前記表示用データ送信処理手段は、表示用データを情報入出力装置51に送る。
【0123】
そして、前記出力用データ出力処理手段としての描画処理手段の出力状態変更処理手段は、前記表示用データを受け、該表示用データに対して画像処理を行い、画面番号3の画面を形成する。このように、情報入出力装置51からの要求に基づいて、表示部58における出力状態を変更することができる。なお、前記ROM33、56等によって記録装置が構成される。
【0124】
このように、本実施の形態においては、CPU31においてコマンドテーブルを参照する必要がなくなるので、CPU31の処理量がその分少なくなり、処理時間がその分短くなる。
【0125】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0126】
図16は本発明の第3の実施の形態における表示処理手段の動作を説明する図である。
【0127】
この場合、第2の車載装置としての情報入出力装置51(図1)に送られるステータスリストの出力要素データを構成する表示要素データは、前記出力要素特定指標としての表示要素番号及び第2の出力状態変更可否情報としてのコマンド可否フラグFGから成る。
【0128】
一方、情報入出力装置51において、記録装置としてのROM56にコマンドテーブルが形成され、該コマンドテーブルにコマンド内容として、目的地設定処理においては、例えば、住所に対応させて「画面番号2に遷移」が、施設に対応させて「画面番号3に遷移」が、近隣施設に対応させて「画面番号4に遷移」が記録される。この場合、コマンド内容によって出力状態変更条件としてのシナリオが構成され、コマンド内容を表すデータがシナリオデータとしてROM56に記録される。
【0129】
したがって、情報入出力装置51において、運転者が第1の入力部としての操作部57を操作して、目的地設定画面上で各表示要素のうちの所定の表示要素、例えば、キーk22(図8)をタッチして施設を選択すると、制御装置としてのCPU54の前記出力状態変更要求処理手段は、出力状態の変更を要求するために、施設が選択されたと判断し、前記コマンドテーブルから、施設が選択されたこと、及びコマンド内容である「画面番号3に遷移」を表すコマンドを読み出し、該コマンドを出力状態変更要求として第1の車載装置としてのナビゲーション装置14に送る。
【0130】
このように、本実施の形態においては、CPU31においてコマンドテーブルを参照する必要がなくなるので、CPU31の処理量がその分少なくなり、処理時間がその分短くなる。
【0131】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0132】
図17は本発明の第4の実施の形態における表示処理手段の動作を説明する図である。
【0133】
この場合、第2の車載装置としての情報入出力装置51に送られるステータスリストの出力要素データを構成する表示要素データは、出力要素特定指標としての表示要素番号、第2の出力状態変更可否情報としてのコマンド可否フラグFG、及びコマンド内容から成る。
【0134】
したがって、情報入出力装置51において、運転者が第1の入力部としての操作部57を操作して、目的地設定画面上で各出力要素を表す表示要素のうちの所定の表示要素、例えば、キーk22(図8)をタッチして施設を選択すると、CPU54の前記出力状態変更要求処理手段は、出力状態の変更を要求するために、施設が選択されたと判断し、前記ステータスリストから、施設が選択されたこと、及びコマンド内容である「画面番号3に遷移」を表すコマンドを読み込み、該コマンドを出力状態変更要求として第1の車載装置としてのナビゲーション装置14に送る。この場合、コマンド内容によって出力状態変更条件としてのシナリオが構成される。
【0135】
このように、本実施の形態においては、情報入出力装置51に送られたステータスリストからコマンド内容を読み込むことができるので、記録装置を構成するROM33、56にコマンドテーブルを形成する必要がなくなる。
【0136】
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
【0137】
図18は本発明の第5の実施の形態における表示処理手段の動作を説明する図である。
【0138】
この場合、第2の車載装置としての情報入出力装置51に送られるステータスリストの出力要素データを構成する表示要素データは、前記出力要素特定指標としての表示要素番号、第2の出力状態変更可否フラグとしてのコマンド可否フラグFG及びコマンド内容から成る。
【0139】
したがって、情報入出力装置51において、運転者が第1の入力部としての操作部57を操作して、目的地設定画面上で各出力要素を表す表示要素のうちの所定の表示要素、例えば、キーk22(図8)をタッチして施設を選択すると、CPU54の前記出力状態変更要求処理手段は、出力状態の変更を要求するために、施設が選択されたと判断し、前記ステータスリストから、施設に対応するコマンド内容である「画面番号3に遷移」を表すコマンドを読み込み、該コマンドを出力状態変更要求として第1の車載装置としてのナビゲーション装置14に送る。この場合、コマンド内容によって出力状態変更条件としてのシナリオが構成される。
【0140】
このように、本実施の形態においては、情報入出力装置51に送られたステータスリストからコマンド内容を読み込むことができるので、記録装置を構成するROM33、56にコマンドテーブルを形成する必要がなくなる。
【0141】
なお、各実施の形態においては、出力状態情報に画面番号が含まれるようになっているが、表示要素データに、どの画面で表示要素が表示されるかを表す情報が含まれる場合には、出力状態情報に画面番号は含まれない。また、各実施の形態においては、前記表示要素データは、表示要素番号、変更可否フラグfg、コマンド可否フラグFG等から成るが、表示要素データに、表示要素の内容を表す表示属性を含ませることができる。その場合、表示要素を表示要素番号で特定し、出力属性としての表示属性で表示要素の内容を規定することができるので、表示要素データの管理が容易になる。
【0142】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0143】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における地図画面の第1の例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるステータスリストを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における地図画面の第2の例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における表示処理手段の動作を説明する第1の図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における地図画面のコマンドテーブルを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における表示処理手段の動作を説明する第2の図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における目的地設定画面の例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における目的地設定画面のコマンドテーブルを示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における描画処理の概念図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における近隣施設を表示するための表示用データの例を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態における近隣施設リスト画面の例を示す第1の図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態における近隣施設リスト画面の例を示す第2の図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態における近隣施設リスト画面の他の例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における表示処理手段の動作を説明する図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態における表示処理手段の動作を説明する図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態における表示処理手段の動作を説明する図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態における表示処理手段の動作を説明する図である。
【符号の説明】
【0144】
14 ナビゲーション装置
15 GPSセンサ
17 ナビゲーション処理部
31、54 CPU
33、56 ROM
51 情報入出力装置
53 情報入出力処理部
57 操作部
58 表示部
k1〜k3、k11〜k13、k21〜k26、k31〜k36、k41、k42、k51〜k54 キー
m1、m11 地図方位マーク
m2、m12 現在時刻
Pr 自車位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データを取得する情報取得処理手段と、地図データに基づいて少なくとも地図を表示するための出力用データを作成する出力用データ作成処理手段と、前記出力用データを情報入出力装置に送る出力用データ送信処理手段と、前記出力用データにおける各出力要素を特定する出力要素特定指標、及び各出力要素ごとに、出力状態を変更することができるかどうかを表す出力状態変更可否情報によって構成される出力状態情報を前記情報入出力装置に送る出力状態情報送信処理手段とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記出力用データ作成処理手段は、出力用データとして、各種の画面に表示要素を表示するための表示用データを作成し、前記出力用データ送信処理手段は表示用データを前記情報入出力装置に送る請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記出力状態変更可否情報は、表示要素の意匠を変更することができるかどうかを表す請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記出力状態変更可否情報は、画面における出力状態の変更を要求する出力状態変更要求をナビゲーション装置に送ることが許容されるかどうかを表す請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記出力状態変更要求を受けると、前記出力用データ作成処理手段は、出力状態変更条件に基づいて出力用データを作成する請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
記録装置を有するとともに、前記出力状態変更要求は所定の出力要素が選択されたことを表し、前記出力用データ作成処理手段は、前記出力状態変更条件を前記記録装置から読み出す請求項5に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
入力部と、出力部と、ナビゲーション装置から出力用データを受ける出力用データ受信処理手段と、前記出力用データに基づいて前記出力部に出力要素を出力する出力用データ出力処理手段と、ナビゲーション装置から、前記出力用データにおける各出力要素を特定する出力要素特定指標、及び各出力要素ごとに、出力状態を変更することができるかどうかを表す出力状態変更可否情報によって構成される出力状態情報を受ける出力状態情報受信処理手段とを有することを特徴とする情報入出力装置。
【請求項8】
前記出力用データ受信処理手段は、ナビゲーション装置から出力用データとして表示用データを受け、前記出力用データ出力処理手段は、前記表示用データに基づいて表示要素を表示する請求項7に記載の情報入出力装置。
【請求項9】
前記出力用データ受信処理手段は、前記出力状態変更可否情報に従って表示要素の意匠を変更する請求項8に記載の情報入出力装置。
【請求項10】
前記出力状態変更可否情報に従って、画面における出力状態の変更を要求する出力状態変更要求をナビゲーション装置に送る出力状態変更要求処理手段を有する請求項7に記載の情報入出力装置。
【請求項11】
記録装置を有するとともに、前記出力状態変更要求は所定の出力状態変更条件を表し、前記出力状態変更要求処理手段は、前記出力状態変更条件を前記記録装置から読み出す請求項10に記載の情報入出力装置。
【請求項12】
記録装置を有するとともに、前記出力状態変更要求は、所定の出力要素が選択されたこと、及び選択された出力要素の出力状態変更条件を表し、前記出力状態変更要求処理手段は、前記出力状態変更条件を前記記録装置から読み出す請求項10に記載の情報入出力装置。
【請求項13】
前記出力状態変更要求は所定の出力状態変更条件を表し、前記出力状態変更要求処理手段は、前記出力状態変更条件を前記出力状態情報から読み込む請求項10に記載の情報入出力装置。
【請求項14】
前記出力状態変更要求は、所定の出力要素が選択されたこと、及び選択された出力要素の出力状態変更条件を表し、前記出力状態変更要求処理手段は、前記出力状態変更条件を前記出力状態情報から読み込む請求項10に記載の情報入出力装置。
【請求項15】
ナビゲーション装置と、該ナビゲーション装置と接続された情報入出力装置とを有するとともに、前記ナビゲーション装置は、地図データを取得する情報取得処理手段、地図データに基づいて少なくとも地図を表示するための出力用データを作成する出力用データ作成処理手段、前記出力用データを前記情報入出力装置に送る出力用データ送信処理手段、並びに前記出力用データにおける各出力要素を特定する出力要素特定指標、及び各出力要素ごとに、出力状態を変更することができるかどうかを表す出力状態変更可否情報によって構成される出力状態情報を前記情報入出力装置に送る出力状態情報送信処理手段を備え、前記情報入出力装置は、入力部、出力部、ナビゲーション装置から出力用データを受ける出力用データ受信処理手段、前記出力用データに基づいて前記出力部に出力要素を出力する出力用データ出力処理手段、並びに前記ナビゲーション装置から、前記出力用データにおける各出力要素を特定する出力要素特定指標、及び各出力要素ごとに、出力状態を変更することができるかどうかを表す出力状態変更可否情報によって構成される出力状態情報を受ける出力状態情報受信処理手段を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項16】
コンピュータを、地図データを取得する情報取得処理手段、地図データに基づいて少なくとも地図を表示するための出力用データを作成する出力用データ作成処理手段、前記出力用データを情報入出力装置に送る出力用データ送信処理手段、並びに前記出力用データにおける各出力要素を特定する出力要素特定指標、及び各出力要素ごとに、出力状態を変更することができるかどうかを表す出力状態変更可否情報によって構成される出力状態情報を前記情報入出力装置に送る出力状態情報送信処理手段として機能させることを特徴とするナビゲーション方法のプログラム。
【請求項17】
コンピュータを、ナビゲーション装置から出力用データを受ける出力用データ受信処理手段、前記出力用データに基づいて前記出力部に出力要素を出力する出力用データ出力処理手段、並びにナビゲーション装置から、前記出力用データにおける各出力要素を特定する出力要素特定指標、及び各出力要素ごとに、出力状態を変更することができるかどうかを表す出力状態変更可否情報によって構成される出力状態情報を受ける出力状態情報受信処理手段として機能させることを特徴とする情報入出力方法のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−71592(P2006−71592A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−258442(P2004−258442)
【出願日】平成16年9月6日(2004.9.6)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】