説明

ナビゲーション装置

【課題】 多数の登録地が検索された場合でも、検索された登録地の中から位置情報が重複するものを削除することにより、必要とする登録地をできるだけ多く表示することができるナビゲーション装置を提供すること。
【解決手段】 ナビゲーション装置は、複数の登録地をそれぞれ位置情報および名称情報と関連付けて記憶する外部記憶装置3と、文字を入力するタッチパネル11と、文字入力手段により入力された文字を名称情報に含む登録地を外部記憶装置3に記憶された登録地から検索する中央処理装置4と、検索手段により検索された登録地を表示するディスプレイ12とを有し、中央処理装置4は登録地を検索する際に、外部記憶装置3に記憶された登録地から文字を名称情報に含む登録地を選択し、選択された登録地の中から位置情報が同一の登録地の重複を削除することを特徴とするナビゲーション装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、登録地を検索するナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置は、誘導する経路を設定するために目的地を入力する必要があり、目的地が入力されると、地図データから経路探索処理が行われ、最適な経路が設定される。目的地の入力には、名称を入力する方式、電話番号を入力する方式などが提案されている。ひらがな、漢字、ローマ字等の文字で名称を入力して登録地を検索する機能を備えたものでは、入力された文字を名称に含む登録地を検索し、検索された登録地の中から1つを選択し、選択された登録地の周辺地図を表示させるものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
図5を参照して、『A』を含む登録地を参照する場合の従来のナビゲーション装置による登録地名称の検索手順について説明する。まず、『A』を入力する(ステップS21)。『A』で始まる登録地が検索され(ステップS22)、『A』で始まる登録地名称が検出され(ステップS23)、検索結果が画面に表示される(ステップS24)。図6に従来のナビゲーション装置の画面に表示される検索結果を示す。『A』で始まる登録地として、『AB社 大代表』、『AB社 総務部』、など、『AB社』内の各部署も表示される。結果として『AB社』が重複して多数表示されるため、画面には『AB社』以外には『AX社』しか表示されていない。したがって、『AB社』、『AX社』以外の『A』を含む登録地を画面に表示するためには、スクロール操作や、キーワードの追加入力等の手間が必要となる。
【特許文献1】特開平1−136014号公報(第3頁、第1図)
【特許文献2】特開平1−149200号公報(第4頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、従来のナビゲーション装置においては、文字を入力して、該文字を名称に含む登録地を検索し、検索結果を一覧表示するようになっているため、入力された文字を名称に含む登録地が多数存在する場合、検索された登録地の数が多くなってしまい表示画面に登録地のすべてが表示されなくなることがある。このために、検索された登録地の中から所望の登録地を選択する場合、スクロール操作や文字の追加入力等の操作を頻繁に行って検索された登録地を表示画面に順に表示する必要があるという問題があった。
【0005】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたものであり、所望の登録地を選択するための操作を軽減することができるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のナビゲーション装置は、複数の登録地を位置情報および名称情報と関連付けて記憶する記憶手段と、文字を入力する文字入力手段と、該文字入力手段により入力された前記文字を名称情報に含む登録地を前記記憶手段に記憶された登録地から検索する検索手段と、該検索手段により検索された登録地を表示する表示手段とを有し、前記検索手段は前記登録地を検索する際に、前記記憶手段に記憶された登録地から前記文字を名称情報に含む登録地を選択し、選択された登録地の中から前記位置情報が同一の登録地の重複を削除する構成を有している。
【0007】
この構成により、本発明のナビゲーション装置は、検索手段が登録地を検索する際に、記憶手段に記憶された登録地から入力手段により入力された文字を名称情報に含む登録地を選択した後に、選択された登録地の中から位置情報が同一の登録地の重複を削除するため、表示手段は、入力手段により入力された文字を名称情報に含む登録地であっても位置情報が同一の登録地は重複して表示しない。したがって、入力された文字を名称に含む登録地が多数存在する場合であっても、一覧表示される登録地が減るため、一つの表示画面に登録地をすべて表示しやすくなり、所望の登録地を選択するためのスクロール操作等の操作を軽減することができる。
【0008】
また、本発明のナビゲーション装置は、前記記憶手段に記憶された名称情報は、第1名称項目と第2名称項目を含み、前記検索手段は前記登録地を検索する際に、前記記憶手段に記憶された登録地から該文字入力手段により入力された前記文字を第1名称項目に含む登録地を選択し、選択された登録地の中から前記位置情報が同一の登録地の重複を削除する構成を有している。ここで、第1名称項目とは、例えば、会社名等を、第2名称項目とは、例えば、部署名等であってもよい。
【0009】
この構成により、本発明のナビゲーション装置は、検索手段が登録地を検索する際に、記憶手段に記憶された登録地から文字入力手段により入力された文字を第1名称項目に含む登録地を選択し、選択された登録地の中から前記位置情報が同一の登録地の重複を削除するため、表示手段は、入力手段により入力された文字を第1名称項目に含む登録地であっても位置情報が同一の登録地は重複して表示しない。したがって、入力された文字を名称に含む登録地が多数存在する場合であっても、例えば同じ会社内に存在する部署等、一覧表示される登録地の数が減るため、一つの表示画面に登録地をすべて表示しやすくなり、所望の登録地を選択するためのスクロール操作等の操作を軽減することができる。また、検索手段は入力された名称情報の第1名称項目のみを検索し、第2名称項目は無視されるため、検索処理が効率的かつ迅速に行われる。
【0010】
また、本発明のナビゲーション装置は、更に、前記表示手段に表示された複数の登録地から特定の登録地を指定する指定手段を有し、該指定手段により登録地が指定されると、前記検索手段は前記記憶手段に記憶された登録地から、前記指定手段により指定された登録地の位置情報と第1名称項目が同一の登録地を検索する構成を有している。
【0011】
この構成により、本発明のナビゲーション装置は、指定手段により登録地が指定されると、検索手段は前記記憶手段に記憶された登録地から、前記指定手段により指定された登録地の位置情報と第1名称項目が同一の登録地を検索するため、位置情報が同一であっても、指定手段により指定された登録地と第1名称項目が異なる登録地は表示されず、第2名称項目が異なっても第1名称項目が同一の登録地は表示されることになる。このため、例えば同じ位置で同じ会社内に存在する部署等を複数表示することを可能にする。したがって、所望の登録地を選択するためのスクロール操作や文字の追加入力等の操作等の操作を軽減することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のナビゲーション装置によれば、検索された登録地が多数であっても、検索された登録地の位置情報、名称情報をもとに同位置の登録地を重複して表示しないよう検索結果の表示を制御するので、所望の登録地を選択するための操作を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置のシステム構成の一例を示す図である。
【0015】
図1に示すように、本実施の形態のナビゲーション装置は、経路案内に関する情報を入出力する入出力部1、自車両の現在位置に関する情報を検出する現在位置検出装置2、経路の算出に必要なナビゲーション用データおよび誘導案内に必要な表示案内データ等が記録されている外部記憶装置3、経路探索処理や経路案内に必要な表示案内処理を実行すると共に、システム全体の制御を行う中央処理装置4から構成されている。
【0016】
入出力部1は、入力部として目的地を住所、電話番号、座標などにて入力したり、経路案内をリクエストしたりする、後述するディスプレイ12に組み込まれたタッチパネル11を、さらに出力部として入力データ、運転者のリクエスト、または経路案内を画面表示するディスプレイ12、中央処理装置4で処理したデータや外部記憶装置3に格納されたデータをプリント出力するプリンタ13および経路案内を音声で出力するスピーカ16を有している。このように構成された入出力部1は、目的地を入力したり、運転者が必要な時に案内情報を音声出力および/または画面表示したりできるように、ユーザの意志によりナビゲーション処理を中央処理装置4に指示すると共に、処理後のデータや通信データなどをプリント出力したり、スピーカから音声出力したり、あるいはディスプレイに表示出力したりする機能を実現することができる。
【0017】
入出力部1には、音声入力を可能にするための音声認識装置やICカードや磁気カードに記録されたデータを読み取るための記録カード読取り装置を付加することもできる。またナビゲーションに必要なデータを蓄積し、ユーザの要求に応じて蓄積されたデータを通信回線を介して提供する情報センター、および予め地図データや目的地データなどのユーザの固有データが記憶されている電子手帳などの情報源との間でデータのやり取りを行うためのデータ通信装置を付加することもできる。
【0018】
ディスプレイ12は、カラーCRTやカラー液晶表示器等でよい。ディスプレイ12には中央処理装置4が処理する地図データや表示案内データに基づいて目的地を設定する目的地設定画面、経路を案内する経路案内画面、運転区間を示す区間図画面、交差点を示す交差点図画面などナビゲーションに必要なすべての画面をカラー表示出力すると共に、本画面に経路案内の設定および経路誘導中の案内や画面の切替え操作を行うためのボタンスイッチが表示される。経路案内画面は、少なくとも全経路地図、経路情報、周辺地図を表示する画面を備えている。また、ディスプレイ12に設けられたタッチパネル11は、機能ボタンの表示に対応し、ボタンタッチにより入力される信号に基づいて上記の操作が実行されるように構成されている。このボタンやタッチパネル11からなる入出力部1の入力部は文字入力手段および指定手段を構成するものである。
【0019】
現在位置検出装置2は、全地球測位システム(GPS)を利用したGPS受信装置21、ビーコン受信装置22、例えば、セルラフォーンやFM多重信号を利用したGPSの補正信号を受信するデータ送受信装置23、例えば、車輪センサやステアリングセンサなどで構成される舵角センサ24、例えば、地磁気センサなどで構成される方位センサ25、車輪の回転数から走行距離を検出する距離センサ26からなっている。
【0020】
外部記憶装置3には、特に本発明を実施するために必要な地名検索および設定情報として、地図データ、及び地図データに関連する目的地データと目的地読みデータが格納されており、図3(a)に示されるように、複数の登録地がそれぞれ名称情報および位置情報と関連付けて記憶されている。外部記憶装置3は、好ましくは、地図、交差点、ノード、道路、写真、目的地点、案内地点、詳細目的地、道路名称、分岐点、表示案内、音声案内等の経路案内に必要なすべてのデータが記録されたデータベースとして動作する。
【0021】
中央処理装置4は、演算処理を実行するCPU40、経路探索などの処理を行うためのプログラムや経路案内に必要な表示制御、音声案内に必要な音声出力制御を行うためのプログラムおよびそれらの実行に必要なデータが格納された第1ROM41、探索された経路案内情報や演算処理中のデータを一時的に格納するメモリであるRAM42、経路案内及び地図表示に必要な表示情報データが格納された第2ROM43、ディスプレイへの画面表示に使用する画像データが記憶された画像メモリ44、CPUからの表示制御信号に基づいて画像メモリから画像データを取り出し、画像処理を施してディスプレイに出力する画像プロセッサ45、CPUからの音声出力制御信号に基づいて外部記憶装置3から読み出した音声、フレーズ、1つにまとまった文章、音等を合成してアナログ信号に変換してスピーカに出力する音声プロセッサ46、通信による入出力データのやり取りを行う通信インタフェイス47および現在位置検出装置2のセンサ信号を取り込むためのセンサ入力インタフェイス48、内部ダイアログ情報に日付や時間を記入するための時計49から構成されている。
【0022】
本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置は、経路案内は運転者が画面表示、音声出力のいずれでも選択できるように構成されている。また、前記ナビゲーション装置は、現在位置検出装置2からの各種のセンサ信号、GPSデータに基づいて推測位置を算出し、この推測位置と地図上の道路およびGPSデータとの相関により道路上の位置決定を行って、現在位置を求める。さらに、前記ナビゲーション装置は、現在地を目的地までの経路に照らし、自車両の車線上の位置に対して予め定められた案内点に接近しているか否かを判定する判定機能を備えている。すなわち、この判定機能により、例えば案内経路上の交差点の手前から所定の距離に位置した時または交差点通過が判定された後などの自動音声出力や通過した交差点名などの交差点情報表示出力のタイミングが判定される。この判定結果に基づいて画像プロセッサ45および音声プロセッサ46に案内指令を行う。またリクエスト信号が入力されると、音声プロセッサ46に対して現在地の音声案内を指令する。
【0023】
本実施の形態のナビゲーション装置では、外部記憶装置3により構成される記憶手段は複数の登録地をそれぞれ位置情報および名称情報と関連付けて記憶し、タッチパネル11により構成される文字入力手段は文字を入力し、中央処理装置4により構成される検索手段はタッチパネル11により入力された文字を名称情報に含む登録地を外部記憶装置3に記憶された登録地から検索し、ディスプレイ12により構成される表示手段は、中央処理装置4により検索された登録地を表示するが、中央処理装置4は登録地を検索する際に、外部記憶装置3に記憶された登録地からタッチパネル11により入力された文字を名称情報に含む登録地を選択し、選択された登録地の中から位置情報が同一の登録地の重複を削除する。
【0024】
また、外部記憶装置3に記憶された名称情報は、例えば会社名等の第1名称項目と部署名等の第2名称項目を含み、中央処理装置4は登録地を検索する際に、外部記憶装置3に記憶された登録地からタッチパネル11により入力された文字を第1名称項目に含む登録地を選択し、選択された登録地の中から位置情報が同一の登録地の重複を削除してもよい。この時、第2名称項目は無視され、タッチパネル11により入力された文字を第2名称項目に含む登録地が仮にあったとしても選択されることはない。更に、指定手段を構成するタッチパネル11によりディスプレイ12に表示された複数の登録地から特定の登録地が指定されると、中央処理装置4は外部記憶装置3に記憶された登録地から、タッチパネル11により指定された登録地の位置情報と第1名称項目が同一の登録地を検索する。これにより、位置情報が同一であっても、指定手段により指定された登録地と第1名称項目が異なる登録地は表示されず、第2名称項目が異なっても第1名称項目が同一の登録地は表示されることになる。
【0025】
次に、中央処理装置4の制御により実行される本実施の形態のナビゲーション装置の動作について図2から図4を参照して説明する。
【0026】
図2は本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置が実行する登録地名称の検索手順、および、画面表示を示すフローチャートである。
【0027】
外部記憶装置3には、図3(a)に示されるように、複数の登録地がそれぞれ位置情報および名称情報と関連付けて記憶されている。目的地名称を検索する場合、ディスプレイ12に表示されたメニュー画面から登録地名称検索を選択すると、登録地名称検索画面がオープンする。この検索画面から登録地名称を入力し、検索を開始すると、目的地名称データを検索して目的地名称を検出する。ここでは『A』を含む登録地を検索する場合を例として説明する。まず『A』を入力する(ステップS11)。図3(b)に示されるように『A』を含む登録地が検索される(ステップS12)。『A』を含む登録地として、『AB社 大代表』から『AZ社』までが検索されるが、このままではディスプレイ12に『AB社』内の各部署も表示される。結果として『AB社』が重複して多数表示されるため、ディスプレイ12には『AB社』以外の会社、例えば『AY社』、『AZ社』等が表示されなくなる可能性がある。このため、削減処理が行われる(ステップS14)。削減処理は、図3(c)に示されるように、グループ化処理、文字列分割処理、重複データ削除処理から構成されている。
【0028】
グループ化処理では、検索された登録地の位置情報をもとに同位置の登録地のデータ群がひとつのグループとして、一時的に中央処理装置4のメモリ42に保存される。位置情報をもとに同位置の登録地を判定する際は、位置情報の精度誤差を考慮した判定を行うのが適当である。具体的には、同位置と判定する際の判定範囲を、誤差を半径とする円内とする方法、対応付けられた建物ポリゴン内とする方法等がある。
【0029】
メモリ42に記憶された名称情報は、会社名等を表す第1名称項目と、部署名等を表す第2名称項目を含んでいる。文字列分割処理では、グループ化処理でメモリ42に保存されたグループのそれぞれの登録地について、名称文字列を第1名称項目と第2名称項目に分割する。名称文字列の分割には、登録地名称にあらかじめ辞書データを使用して埋め込まれた区切り記号の他、スペース記号などの区切り記号を使用する。
【0030】
重複データ削除処理では、グループ化処理および文字列分割処理で、同位置、かつ、第1名称項目が同一名称となる登録地について、重複を削除する処理を実施する。
【0031】
削減処理では、位置情報と、名称情報の第1名称項目をキーとして使用しているため、位置が同一であるが第1名称項目が異なる登録地、逆に位置が異なるが第1名称項目が同一である目的地については、削減処理が実施されることがない。したがって、位置が同一でも異なる名称の会社が削除されることはなく、逆に名称が同一でも異なる場所の会社が削除されることもない。第2名称項目はキーとして使用されないため、削減処理では無視される。
【0032】
次に結果の画面がディスプレイ12に表示される(ステップS15)。図4(a)に示されるように、ディスプレイ12に表示される画面表示1は削減処理が行われ、重複する登録地が削除されているので、同じ位置に設置された同一の会社の複数の部署が表示されることにより、同じ会社が重複して多数表示されることはない。本実施の形態では第2名称項目は表示されない。したがって、ディスプレイ12上には、例えば『AX社』、『AY社』、『AZ社』等、『AB社』以外の会社が多数表示されることができるため、所望の登録地を選択するためのスクロール操作や、キーワードの追加入力等の面倒な手間を省くことができる。
【0033】
ここでユーザが『AB社』を指定すると(ステップS16)、外部記憶装置3に記憶された登録地から第1名称項目が『AB社』で、ステップS16で指定された『AB社』の位置情報と同一の登録地が検索され、その結果がディスプレイ12に表示される(ステップS17)。図4(b)に示されるように、ディスプレイ12上の画面表示2には、削減処理(ステップS14)で削除され、画面表示1で表示されなかった、『AB社』の第2名称項目である各部署が表示される。本実施の形態では第1名称項目は表示されない。ステップS15で表示された『AB社』の各部署を、ディスプレイ12上で直接指定するだけで画面表示2に表示することができるため、『AB社』の各部署を表示するためのスクロール操作や文字の追加入力等の操作等を軽減することができる。
【0034】
本実施の形態では、タッチパネル11が文字入力手段と指定手段を兼ねているが、文字入力手段は文字を入力できるものであるならばキーボードなど、指定手段は表示された名称を選択できるものであるならばマウスなど、タッチパネル以外の如何なる装置であってもよいことは言うまでもない。第2名称項目は第1名称項目を限定する下位情報であることが好ましい。本発明は、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変形態様をとりうる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
以上のように、本発明のナビゲーション装置によれば、検索された登録地の位置情報、および名称情報をもとに同位置の登録地を重複して表示しないよう検索結果の表示を制御することにより、面倒なスクロール操作や、キーワードの追加入力の手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施の形態のナビゲーション装置のシステム構成を示す図
【図2】図1に示されたナビゲーション装置が実行する検索動作を示すフローチャート
【図3】(a)図1に示されたナビゲーション装置の記憶装置に記憶される登録地のデータ構造を示す図(b)図1に示されたナビゲーション装置が実行する登録地の検索処理の結果を示す図(c)図1に示されたナビゲーション装置が実行するグループ化処理、文字列分割処理、および重複データ削除処理を説明する図
【図4】(a)削減処理実行後に表示手段に表示される画面表示1を示す図(b)第1名称項目を指定した後に表示手段に表示される画面表示2を示す図
【図5】従来のナビゲーション装置が実行する検索動作を示すフローチャート
【図6】従来のナビゲーション装置の表示手段に表示される登録地の検索結果を示す図
【符号の説明】
【0037】
1 入出力部
11 タッチパネル(文字入力手段、指定手段)
12 ディスプレイ(表示手段)
2 現在位置検出装置
3 外部記憶装置(記憶手段)
4 中央処理装置(検索手段)
42 RAM(メモリ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の登録地をそれぞれ位置情報および名称情報と関連付けて記憶する記憶手段と、文字を入力する文字入力手段と、該文字入力手段により入力された前記文字を名称情報に含む登録地を前記記憶手段に記憶された登録地から検索する検索手段と、該検索手段により検索された登録地を表示する表示手段とを有し、前記検索手段は前記登録地を検索する際に、前記記憶手段に記憶された登録地から前記文字を名称情報に含む登録地を選択し、選択された登録地の中から前記位置情報が同一の登録地の重複を削除することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記記憶手段に記憶された名称情報は、第1名称項目と第2名称項目を含み、前記検索手段は前記登録地を検索する際に、前記記憶手段に記憶された登録地から前記文字入力手段により入力された前記文字を第1名称項目に含む登録地を選択し、選択された登録地の中から前記位置情報が同一の登録地の重複を削除することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
更に、前記表示手段に表示された複数の登録地から特定の登録地を指定する指定手段を有し、該指定手段により登録地が指定されると、前記検索手段は前記記憶手段に記憶された登録地から、前記指定手段により指定された登録地の位置情報と第1名称項目が同一の登録地を検索することを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−133023(P2006−133023A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−320736(P2004−320736)
【出願日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】