説明

ナビゲーション装置

【課題】 HDD搭載ナビを利用するユーザに対して悪い印象を与えないようにし、また、コリドー機能を不正な目的で利用できないようにする。
【解決手段】 ユーザが操作スイッチ群7等を操作して認証キーを入力し(S41)、この入力された認証キーと、制御回路8のROMに予め記憶された認証キーとを照合し(S42)、双方の認証キーが一致するか否かを判定する(S43)。ここで、肯定判定される(照合OK)場合には、コリドー機能の利用期間を入力(設定)する画面を表示し(S45)、利用期間を入力(設定)する(S46)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disk)等のメディアのデッキメカを、ナビゲーション機能(地図データの読み出し)とオーディオ機能(音楽や映像の再生)とで共用するナビゲーション装置が提案されている。(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。この特許文献1、及び特許文献2に開示されているナビゲーション装置は、デッキメカをオーディオ機能に使用する際には、事前に、デッキメカから地図データを読み出してメモリに記憶させ、このメモリに記憶させた地図データを利用することで、ナビゲーション機能とオーディオ機能とを両立させる。
【特許文献1】特開平2−151715号公報
【特許文献2】特開平3−6773号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した、従来のナビゲーション機能とオーディオ機能とを両立させる機能は、メモリの容量制限により、CDやDVDから直接地図データを読み出してナビゲーション機能を実行する場合に比べ、地図描画や経路案内等のナビゲーションの基本機能にある程度の制約を受けることがある。しかし、ナビゲーション機能とオーディオ機能の両立を実現するという点では、有益な機能といえる。
【0004】
一方、従来、大記憶容量を特徴としたHDD(Hard Disk Drive)を搭載したナビゲーション装置(以下、HDD搭載ナビ)がある。このHDD搭載ナビでは、HDDは基本的に常時取り付けられているため、HDDに記憶される地図データが読み出せないような状況は起こり得ないと考えられていた。
【0005】
しかしながら、例えば、HDD内の地図データのメンテナンスを行う場合にはHDDを取り外すため、HDD搭載ナビであっても、従来のナビゲーション機能とオーディオ機能とを両立させる機能のように、予めメモリへ記憶させた地図データを利用する機能(以下、コリドー機能)や、その他の対策の必要性が見直されている。
【0006】
HDD搭載ナビにおいて、上述したコリドー機能(すなわち、HDDをHDD搭載ナビ本体から取り外す前に、HDDから地図データを読み出してメモリに記憶させ、HDDを取り外した後は、このメモリに記憶させた地図データを利用する機能)を実現しようとする場合、次のような問題がある。
【0007】
従来のナビゲーション機能とオーディオ機能とを両立させる機能を利用する場合、CDやDVD等のメディアは、デッキメカから取り出されることがあっても車室内にある可能性が高いため、上記機能を速やかに解除することが可能となる。
【0008】
これに対し、HDD搭載ナビにおいてコリドー機能を利用する場合、HDDを車室内から車室外へ持ち出すことが多いため、コリドー機能を速やかに解除することができない。このため、HDD搭載ナビでは、コリドー機能の利用期間が長期化する可能性が高く、さらに、メモリ容量の制限がある場合には、ナビゲーションの基本機能の制約を受ける時間が長期化すると考えられる。
【0009】
このように、HDD搭載ナビにおいてコリドー機能を利用する場合、ナビゲーションの基本機能の制約を受ける時間が長期化すると考えられるため、ユーザに対して悪い印象を与えてしまう問題がある。また、コリドー機能以外の他の対策を施したとしても、ナビゲーションの基本機能が制約されるのであれば、上記と同様に、ユーザに対して悪い印象を与えてしまう問題がある。さらに、HDDは、データの複製や改ざん等を行うことが可能であるため、これらを目的としてコリドー機能が不正利用されるという問題もある。
【0010】
本発明は、かかる問題を鑑みてなされたもので、第1の目的は、HDD搭載ナビを利用するユーザに対して悪い印象を与えないようにすることである。また、第2の目的は、コリドー機能を不正な目的で利用できないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載のナビゲーション装置は、ナビゲーション用データを記憶するHDDをナビゲーション装置本体から取り外す前に、HDDからナビゲーション用データを読み出し、この読み出したナビゲーション用データをナビゲーション装置本体のメモリへ記憶し、HDDをナビゲーション装置本体から取り外した後は、メモリの記憶するナビゲーション用データを利用するコリドー機能を実行する制御手段を備えるナビゲーション装置であって、コリドー機能の利用期間に関する情報を報知する利用期間報知手段を備えることを特徴とする。
【0012】
このように、コリドー機能の利用期間に関する情報を報知することで、ユーザは、コリドー機能が動作中であることが把握できるようになる。従って、ナビゲーションの基本機能に制約を受ける場合であっても、この制約を受けることによる不便さを心理的に和らげる効果が期待できる。その結果、HDD搭載ナビを利用するユーザに対して悪い印象を与えないようにすることが可能となる。
【0013】
請求項2に記載のナビゲーション装置は、コリドー機能を利用する際、コリドー機能の利用期間を設定する利用期間設定手段を備え、利用期間報知手段は、利用期間設定手段によって設定された利用期間に関する情報を報知することを特徴とする。これにより、コリドー機能の利用期間を任意に設定することができ、ユーザは、その設定した利用期間に関する情報を把握することができる。
【0014】
請求項3に記載のナビゲーション装置によれば、利用期間報知手段は、ナビゲーション装置の起動時に、利用期間が終了するまでの残りの期間を報知することを特徴とする。これにより、ユーザは、ナビゲーションの基本機能に制限を受けるコリドー機能を利用しなければならない期間を把握することができる。また、HDDの取り外しを行っていないユーザがHDD搭載ナビを起動する場合にも、コリドー機能が動作することを報知することができる。
【0015】
請求項4に記載のナビゲーション装置によれば、メモリは、コリドー機能と、ナビゲーション装置が実行するその他の機能とにおいて共用されるメモリであって、コリドー機能を利用する際、コリドー機能に利用するメモリの記憶容量の割合を、複数の割合から選択する記憶容量割合選択手段を備えることを特徴とする。
【0016】
これにより、ユーザは、コリドー機能を実行しているときのナビゲーションの機能を他の機能よりも優先させるか、ナビゲーションの機能を簡易的な範囲で留めるか等を選択することが可能となる。
【0017】
請求項5に記載のナビゲーション装置によれば、記憶容量割合選択手段によって選択する際、所定以上の割合を選択するとその他の機能の動作に影響が出る可能性がある旨の内容を報知する動作影響報知手段を備えることを特徴とする。
【0018】
これにより、コリドー機能を実行しているときに他の機能に制約が出たとしても、事前にその旨は報知されているため、ユーザからのクレームを未然に防止する効果が期待できる。なお、その他の機能の具体的な制約内容を加えて報知するようにしてもよい。
【0019】
請求項6に記載のナビゲーション装置は、コリドー機能に対する認証キーを記憶する認証キー記憶手段と、
コリドー機能を利用する際に、認証キーを入力する認証キー入力手段と、
認証キー入力手段によって入力された認証キーと、認証キー記憶手段の記憶する認証キーとが一致するか否かを判定する認証キー判定手段と、
認証キー判定手段によって認証キー入力手段によって入力された認証キーと認証キー記憶手段の記憶する認証キーとが一致すると判定されることをコリドー機能の利用可能条件とし、この利用可能条件を満たす場合に、コリドー機能の実行を開始する指示を制御手段へ出すコリドー機能指示手段と、を備え、
制御手段は、コリドー機能指示手段からのコリドー機能の実行を開始する指示を受けて、コリドー機能の実行を開始することを特徴とする。
【0020】
このように、HDD搭載ナビにおいて、コリドー機能の利用可能条件を設定し、この利用可能条件を満たす場合にコリドー機能の実行を開始することで、コリドー機能を不正な目的で利用できないようにすることができる。また、予め記憶される認証キーと、ユーザによって入力された認証キーとが一致することをコリドー機能の利用可能条件としているため、HDD内のデータの不正複製や改ざん等を目的としてHDDを取り外した状態でのコリドー機能の利用を防止することができる。なお、認証キーは、ナビゲーション製造メーカから正規なユーザのみに提供すればよい。
【0021】
請求項7に記載のナビゲーション装置は、ナビゲーション装置本体へのHDDの取り付け状態を判定するHDD状態判定手段を備え、コリドー機能指示手段は、コリドー機能の利用可能な条件として、HDD状態判定手段によってHDDが取り外された状態であると判定されることを含むことを特徴とする。
【0022】
これにより、HDDが取り付けられた状態において、ユーザの意図しない操作によってコリドー機能が実行しないようにすることができるため、ナビゲーションの機能に誤って制約が掛かるような事態を未然に防止することが可能となる。
【0023】
請求項8に記載のナビゲーション装置は、コリドー機能の実行を開始してからの継続利用期間が予め設定された有効期限を過ぎたか否かを判定する有効期限判定手段を備え、
コリドー機能指示手段は、コリドー機能の利用可能な条件として、有効期限判定手段によって有効期限を過ぎていないと判定されることを含み、
有効期限に関する利用可能な条件を満たしていない場合、コリドー機能の実行を終了する指示を制御手段へ出し、
制御手段は、コリドー機能指示手段からのコリドー機能の実行を終了する指示を受けて、コリドー機能の実行を終了することを特徴とする。
【0024】
例えば、コリドー機能の継続利用日数をカウントし、この継続利用日数が有効期限となる日数以上になった場合は、HDDの取り付け状態に関わらず、コリドー機能の正規な利用では無いとして、コリドー機能の実行を終了する。これにより、コリドー機能の適正な利用を促すことが可能となる。
【0025】
なお、継続利用日数のカウントは、ナビゲーション装置に搭載されている、周知のGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機の取得する日付時刻情報を利用することで、厳密に行うことができる。
【0026】
請求項9に記載のナビゲーション装置は、ナビゲーション装置本体からナビゲーション用データを記憶するHDDが取り外し可能なナビゲーション装置であって、
ナビゲーション装置本体へのHDDの取り付け状態を判定するHDD状態判定手段と、
HDDの代替HDDを利用する際の暗号コードを記憶する暗号コード記憶手段と、
HDD状態判定手段によってナビゲーション装置本体に代替HDDが取り付けられた状態であると判定した場合、代替HDDの記憶する暗号コードと暗号コード記憶手段の記憶する暗号コードとが所定の条件を満たすか否かを判定する暗号コード判定手段と、を備え、
暗号コード判定手段によって、所定の条件を満たすと判定される場合に、代替HDDの記憶するナビゲーション用データを利用することを特徴とする。
【0027】
一般に、HDD搭載ナビでは、HDDとHDD搭載ナビ本体とのインターフェースは独立したハード構成となっているため、HDDが取り外されたときには、代替のHDD(代替HDD)の利用を可能にする。そして、この代替HDDがHDD搭載ナビ本体に取り付けられた場合には、暗号コードを用いた判定を行うようにして、代替HDDの利用を可能にする。これにより、不正な暗号コードの記憶されたHDDが取り付けられた場合には、暗号コードが所定の条件を満たさないと判定されるため、不正なHDDが利用されることを防止することができる。
【0028】
なお、代替HDDに記憶されるナビゲーション用データ、及び暗号コードの作成には、ナビゲーション製造メーカが提供する専用ソフトを使用して作成されるようにし、また、この専用ソフトは、ナビゲーション製造メーカへのHDDメンテナンスの申し込み時に、ナビゲーション製造メーカから配布するようにすればよい。
【0029】
請求項10に記載のナビゲーション装置は、ナビゲーション用データを記憶するHDDをナビゲーション装置本体から取り外す際、事前に、HDDからナビゲーション用データを読み出し、この読み出したナビゲーション用データをナビゲーション装置本体のメモリへ記憶し、HDDをナビゲーション装置本体から取り外した後は、メモリの記憶するナビゲーション用データを利用するコリドー機能を実行する制御手段を備えるナビゲーション装置であって、
コリドー機能に対する認証キーを記憶する認証キー記憶手段と、
コリドー機能を利用する際に、認証キーを入力する認証キー入力手段と、
認証キー入力手段によって入力された認証キーと、認証キー記憶手段の記憶する認証キーとが一致するか否かを判定する認証キー判定手段と、
認証キー判定手段によって認証キー入力手段によって入力された認証キーと認証キー記憶手段の記憶する認証キーとが一致すると判定されることをコリドー機能の利用可能条件とし、この利用可能条件を満たす場合に、コリドー機能の実行を開始する指示を制御手段へ出すコリドー機能指示手段と、を備え、
制御手段は、コリドー機能指示手段からのコリドー機能の実行を開始する指示を受けて、コリドー機能の実行を開始することを特徴とする。
【0030】
このように、HDD搭載ナビにおいて、予め記憶される認証キーと、ユーザによって入力された認証キーとが一致することをコリドー機能の利用可能条件とし、この利用可能条件を満たす場合にコリドー機能の実行を開始することで、コリドー機能を不正な目的で利用できないようにすることができる。その結果、HDD内のデータの不正複製や改ざん等を目的としてHDDを取り外した状態でのコリドー機能の利用を防止することができる。
【0031】
請求項11に記載のナビゲーション装置は、ナビゲーション装置本体へのHDDの取り付け状態を判定するHDD状態判定手段を備え、コリドー機能指示手段は、コリドー機能の利用可能な条件として、HDD状態判定手段によってHDDが取り外された状態であると判定されることを含むことを特徴とする。これにより、HDDが取り付けられた状態におけるユーザの意図しない操作によるコリドー機能の実行を防ぐことができる。
【0032】
請求項12に記載のナビゲーション装置では、コリドー機能の実行を開始してからの継続利用期間が予め設定された有効期限を過ぎたか否かを判定する有効期限判定手段を備え、
コリドー機能指示手段は、コリドー機能の利用可能な条件として、有効期限判定手段によって有効期限を過ぎていないと判定されることを含み、
有効期限に関する利用可能な条件を満たしていない場合、コリドー機能の実行を終了する指示を制御手段へ出し、
制御手段は、コリドー機能指示手段からのコリドー機能の実行を終了する指示を受けて、コリドー機能の実行を終了することを特徴とする。
【0033】
このように、有効期限に関する利用可能な条件を満たしていない場合(すなわち、有効期限を過ぎた場合)には、HDDの取り付け状態に関わらず、コリドー機能の正規な利用では無いとして、コリドー機能の実行を終了する。これにより、コリドー機能の適正な利用を促すことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態におけるHDD(Hard Disk Drive)を搭載したナビゲーション装置(以下、HDD搭載ナビ)について、図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、自動車等の車両に搭載されるHDD搭載ナビの一機能として適用した場合について説明するものである。
【0035】
図1は、HDD搭載ナビ100の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、HDD搭載ナビ100は、位置検出器1、地図データ入力器6、操作スイッチ群7、制御回路8、外部メモリ9、表示装置10、送受信機11、音声入力マイク12、及び、図示しないリモコンセンサ、リモートコントローラ(以下、リモコン)によって構成される。
【0036】
なお、制御回路8は、マイクロコンピュータとして構成されており、内部には、不揮発性メモリ等が採用されるメモリや、何れも周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。ROMには、制御回路8が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。なお、この制御回路8内のメモリは、後述するコリドー機能と、HDD搭載ナビ100が実行するその他の機能とにおいて共用されるものである。
【0037】
位置検出器1は、自車両の進行方向の方位を検出する地磁気センサ2、自車両の鉛直方向周りの角速度を検出するジャイロセンサ3、自車両の移動距離を検出する距離センサ4、及び衛星からの電波に基づいて、現在位置を示す位置情報や現在の日時を示す日付時刻情報を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機5を有している。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。
【0038】
なお、各センサの精度によっては位置検出器1を上述した内の一部で構成してもよく、更に、図示しないステアリングの回転センサ、各転動輪の回転速度から速度を検出する車速センサ等を用いてもよい。
【0039】
地図データ入力器6は、HDD(Hard Disk Drive、以下、HDD6)であり、このHDD6には、道路データ、索引データ、描画データ等によって構成されるナビゲーション用データが記憶されている。
【0040】
このHDD6と制御回路8(HDD搭載ナビ本体)とのインターフェースは独立したハード構成となっているため、HDD搭載ナビ本体からHDD6を取り外すことができる。これにより、HDD6内のナビゲーション用データのメンテナンス(ナビゲーション用データの書き換え等)を車外で行ったり、ユーザの自宅のPC(Personal Computer)等を用いてHDD6に各種コンテンツを複製したりすることができる。
【0041】
操作スイッチ群7は、例えば、表示装置10と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、各種入力に使用される。外部メモリ9は、メモリカード等の読み書き可能な記憶媒体を備える。
【0042】
表示装置10は、例えば液晶ディスプレイによって構成され、表示装置10の画面には位置検出器1から入力された自車両の現在位置に対応する自車位置マークと、HDD6に記憶されるナビゲーション用データによって生成される自車両周辺の道路地図を表示することができる。
【0043】
送受信機11は、外部との通信接続を行うものであり、例えば、道路に敷設されたビーコンや各地のFM放送局を介して、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)センタから提供される道路交通情報を受信するVICSセンサと接続される。
【0044】
音声入力マイク12は、ユーザによる音声入力を行う場合に用いられるものである。この音声入力マイク12から入力された音声信号は、制御回路8において電気信号に変換される。制御回路8では、この電気信号を分析し発話内容を解析する処理を行う(以下、音声入力機能)。
【0045】
HDD搭載ナビ100は、ナビゲーションの基本機能(ナビゲーション機能)として、地図描画機能、及び経路案内機能を備えている。地図描画機能とは、現在位置とその周辺の地図を表示する機能である。また、経路案内機能とは、リモコンを介してリモコンセンサから(或いは、操作スイッチ群7)から目的地を入力すると、現在位置等を出発地とする目的地までの経路を自動的に探索し、自車両の進行に応じた道路地図表示を行いながら目的地まで案内する機能である。
【0046】
また、HDD搭載ナビ100は、上記ナビゲーション機能の他、施設を検索する施設検索機能や、図示しないオーディオ機器を動作するためのオーディオ機能等、各種の機能を実行する。
【0047】
続いて、本実施形態のHDD搭載ナビ100の特徴部分について説明する。本実施形態のHDD搭載ナビ100は、HDD6内のナビゲーション用データのメンテナンスや、ユーザの自宅のPC等を用いてHDD6に各種コンテンツを複製したりするためにHDD6がHDD搭載ナビゲーション装置本体から取り外された場合であっても、上述したナビゲーション機能を実行することができる。
【0048】
これを実現する第1の機能は、HDD6が取り外されたときに代替のHDD(代替HDD)を利用する(以下、代替HDD利用機能)、ことで、上述したナビゲーション機能を実行するというものである。
【0049】
また、第2の機能は、HDD6をHDD搭載ナビ本体から取り外す前に、HDD6からナビゲーション用データを読み出し、この読み出したナビゲーション用データを制御回路8内のメモリへ記憶させ、HDD6が取り外された後は、このメモリの記憶するナビゲーション用データを利用する(以下、コリドー機能)ことで、上述したナビゲーション機能を実行するというものである。
【0050】
なお、制御回路8のメモリの記憶容量は、大記憶容量を特徴とするHDD6に比べて少ないため、このメモリに記憶されたナビゲーション用データを利用して実行されるナビゲーション機能には、ある程度の制約が掛かることがある。
【0051】
以下、この代替HDD利用機能、及びコリドー機能における処理について、フローチャートを用いて説明する。先ず、コリドー機能を実行するにあたっては、HDD6がHDD搭載ナビ本体に取り付けられている時(装着時)に、図2に示すメモリ使用容量設定処理を実行する。このメモリ使用容量設定処理は、コリドー機能に利用する制御回路8のメモリの記憶容量の割合を選択(設定)するものである。
【0052】
図2に示すステップ(以下、Sと記す)10では、図3に示すメモリ使用容量設定画面を表示する。本処理では、ナビゲーション機能を他の機能よりも優先して実行する場合(ナビゲーション機能優先レベル)には、コリドー機能に利用するメモリの記憶容量の割合を高く設定する。一方、ナビゲーション機能を簡易的な範囲で留める場合(ナビゲーション機能簡易レベル)には、コリドー機能に利用するメモリの記憶容量の割合を低く設定する。
【0053】
S11では、設定画面に表示された2つの使用割合のうち、何れかが選択(設定)される。これにより、ユーザは、コリドー機能を実行しているときのナビゲーション機能を他の機能よりも優先させるか、あるいは、ナビゲーション機能を簡易的な範囲で留めるかを選択することが可能となる。
【0054】
なお、図3に示すように、ナビゲーション機能優先レベルを選択すると、その他の機能の動作に影響が出る可能性がある旨を併記しておく。これにより、コリドー機能を実行しているときに他の機能に制約が出たとしても、事前にその旨はユーザに報知されているため、ユーザからのクレームを未然に防止する効果が期待できる。なお、その他の機能の具体的な制約内容をさらに加えておくようにしてもよい。
【0055】
このメモリ使用容量設定処理が終了すると、HDD搭載ナビ100では、HDD6がHDD搭載ナビ本体から取り外される前に、HDD6からナビゲーション用データを読み出し、この読み出したナビゲーション用データを制御回路8内のメモリへ記憶させる。
【0056】
次に、HDD6がHDD搭載ナビ本体から取り外された後に、HDD搭載ナビ100を起動した場合の処理について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。先ず、HDD搭載ナビ100に電源が投入されると、HDD6へのアクセスを試みる。ここで、HDD6へアクセスできなかった場合には、HDD6が取り外された状態であるとして、代替HDD利用機能、及びコリドー機能の処理に移行する。
【0057】
このように、本実施形態では、HDD6へのアクセスを試みることによって、HDD搭載ナビ本体へのHDD6の取り付け状態を判定し、HDD6が取り外された状態であると判定されることをコリドー機能の利用可能な条件としている。
【0058】
これにより、HDD6が取り付けられた状態において、ユーザの意図しない操作によってコリドー機能が実行しないようにすることができるため、ナビゲーション機能に誤って制約が掛かるような事態を未然に防止することが可能となる。
【0059】
図4に示すS20では、図5に示すHDD非装着時のメニュー画面を表示する。S21では、図5に示したメニューの何れかが選択される。S22では、「代替HDD装着」が選択されたか否かを判定する。ここで、肯定判定される場合にはS23の「代替HDD利用処理」を実行し、否定判定される場合にはS24の「コリドー機能利用処理」を実行する。
【0060】
S25では、ナビゲーション機能実行処理を実行する。S26では、ユーザがナビゲーション機能の終了操作を行ったか否かを判定する。ここで、肯定判定される場合には本処理を終了し、否定判定される場合にはS25へ処理を移行し、ナビゲーション機能実行処理を繰り返し行う。
【0061】
次に、図4に示したS23における代替HDD利用処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。S30では、先ず、図7(a)に示すように、代替HDDの装着を促す画面表示を行い、そのうえで、代替HDDが装着されたか(取り付けられたか)否かを判定する。ここで、肯定判定される場合にはS31へ処理を進め、否定判定される場合には代替HDDが装着されるまで待機状態となる。
【0062】
S31では、代替HDDの記憶する暗号コードと、制御回路8のメモリに予め記憶された暗号コードとを照合し、S32では、これらの暗号コードが所定の条件を満たしているか否かを判定する。ここで、肯定判定される場合には本処理を終了し、上述した図4のS25におけるナビゲーション機能実行処理において、代替HDDに記憶されるナビゲーション用データを利用したナビゲーション機能が実行される。一方、否定判定される場合には、S33において、図7(b)に示すように、正規な代替HDDの装着を促す画面を表示する。その後、S30へ処理を移行し、上述した処理を繰り返し行う。
【0063】
このように、本実施形態のHDD搭載ナビ100は、HDD6とHDD搭載ナビ本体とのインターフェースは独立したハード構成となっているため、HDD6が取り外されたときには、代替のHDD(代替HDD)の利用を可能にするものである。
【0064】
そして、この代替HDDがHDD搭載ナビ本体に取り付けられた場合には、暗号コードを用いた判定を行うようにして、代替HDDの利用を可能にする。これにより、不正な暗号コードの記憶されたHDDが取り付けられた場合には、暗号コードが所定の条件を満たさないと判定されるため、不正なHDDが利用されることを防止することができる。
【0065】
なお、代替HDDに記憶されるナビゲーション用データ、及び暗号コードの作成には、ナビゲーション製造メーカが提供する専用ソフトを使用して作成されるようにし、また、この専用ソフトは、ナビゲーション製造メーカへのHDDメンテナンスの申し込み時に、ナビゲーション製造メーカから配布するようにすればよい。
【0066】
続いて、図4に示したS24におけるコリドー機能利用処理について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。先ず、S40では、図9(a)に示すように、コリドー機能を利用する際の認証キーの入力画面を表示する。
【0067】
S41では、ユーザが操作スイッチ群7等を操作して認証キーを入力する。S42では、S41で入力された認証キーと、制御回路8のメモリに予め記憶された認証キーとを照合し、S43では、双方の認証キーが一致するか否かを判定する。ここで、肯定判定される(照合OK)場合にはS45へ処理を進める。
【0068】
一方、否定判定される場合には、S44において、図9(b)に示すように、正しい認証キーの入力を促すための画面を表示する。その後、S40へ処理を移行し、上述した処理を繰り返し行う。
【0069】
このように、本実施形態では、認証キーの照合を行い、双方の認証キーが一致すると判定されることをコリドー機能の利用可能な条件としている。そして、この利用可能条件を満たす場合にコリドー機能の実行を開始するため、コリドー機能を不正な目的で利用できないようにすることができる。
【0070】
また、上述したように、予め記憶される認証キーと、ユーザによって入力された認証キーとが一致することをコリドー機能の利用可能条件としているため、HDD6内のデータの不正複製や改ざん等を目的としてHDD6を取り外した状態でのコリドー機能の利用を防止することができる。なお、認証キーは、ナビゲーション製造メーカから正規なユーザのみに提供すればよい。
【0071】
S45では、図9(c)に示すように、コリドー機能の利用期間を入力(設定)する画面を表示する。なお、同図(c)に示すように、予め設定されているコリドー機能の有効期限を併記しておく。S46では、利用期間を入力(設定)する。これにより、コリドー機能の利用期間を任意に設定することができる。
【0072】
上記S46による利用期間の入力(設定)がなされると、コリドー機能の利用が可能となり、HDD搭載ナビ100では、コリドー機能の実行(利用)を開始してからの継続利用日数をカウントする。なお、この継続利用日数のカウントは、GPS受信機5の取得する日付時刻情報を利用して厳密に行われる。
【0073】
最後に、図4に示したS25におけるナビゲーション機能実行処理について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。図10のS50では、コリドー機能の実行(利用)を開始してからの継続利用日数が有効期限を超過したか否かを判定する。ここで、肯定判定される場合にはS51へ処理を進め、否定判定される場合にはS53へ処理を進める。
【0074】
S51では、図11(a)に示すように、コリドー機能を終了する旨を画面に表示し、S52においてコリドー機能を終了させ、図4に示したS20のメニュー画面の表示に処理を移行する。
【0075】
このように、本実施形態では、コリドー機能の実行を開始してからの継続利用期間が有効期限を超過していないと判定されることをコリドー機能の利用可能な条件としている。そして、この利用可能条件を満たしていない場合(継続利用日数が有効期限となる日数以上になった場合)は、HDD6の取り付け状態に関わらず、コリドー機能の正規な利用では無いとして、コリドー機能の実行を終了する。これにより、コリドー機能の適正な利用を促すことが可能となる。
【0076】
S53では、図11(b)に示すように、コリドー機能の利用期間が終了するまでの残りの期間(日数)を画面に表示する。これにより、ユーザは、ナビゲーション機能に制限を受けるコリドー機能を利用しなければならない期間を把握することができる。
【0077】
また、この図11(b)に示す画面表示は、HDD搭載ナビ100が起動される場合に行うようにすることで、HDD6の取り外しを行っていないユーザに対して、コリドー機能が動作することを報知することができる。
【0078】
S54では、コリドー機能による(メモリの記憶するナビゲーション用データを利用した)ナビゲーション機能を実行する。このように、利用期間が終了するまでの残りの期間等の利用期間に関する情報を報知することで、ユーザは、コリドー機能が動作中であることが把握できるようになる。
【0079】
従って、ナビゲーションの機能に制約を受ける場合であっても、この制約を受けることによる不便さを心理的に和らげる効果が期待できる。その結果、HDD搭載ナビ100を利用するユーザに対して悪い印象を与えないようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本実施形態のHDD搭載ナビ100の全体構成を示すブロック図である。
【図2】メモリ使用容量設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】メモリ使用容量設定画面を示す図である。
【図4】HDD6がHDD搭載ナビ本体から取り外された後に、HDD搭載ナビ100を起動した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】HDD非装着時のメニュー画面を示す図である。
【図6】代替HDD利用処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】(a)は、代替HDDの装着を促す画面を示す図であり、(b)は、正規な代替HDDの装着を促す画面を示す図である。
【図8】コリドー機能利用処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】(a)は、コリドー機能を利用する際の認証キーの入力画面を示す図であり、(b)は、正しい認証キーの入力を促すための画面を示す図であり、(c)は、コリドー機能の利用期間を入力(設定)する画面を示す図である。
【図10】ナビゲーション機能実行処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】(a)は、コリドー機能を終了する旨の画面を示す図であり、(b)は、コリドー機能の利用期間が終了するまでの残りの期間(日数)の画面を示す図である。
【符号の説明】
【0081】
1 位置検出器
6 地図データ入力器(HDD)
7 操作スイッチ群
8 制御回路
9 外部メモリ
10 表示装置
11 送受信機
12 音声入力マイク
100 HDD搭載ナビ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション用データを記憶するHDDをナビゲーション装置本体から取り外す前に、前記HDDから前記ナビゲーション用データを読み出し、この読み出したナビゲーション用データを前記ナビゲーション装置本体のメモリへ記憶し、前記HDDを前記ナビゲーション装置本体から取り外した後は、前記メモリの記憶するナビゲーション用データを利用するコリドー機能を実行する制御手段を備えるナビゲーション装置であって、
前記コリドー機能の利用期間に関する情報を報知する利用期間報知手段を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記コリドー機能を利用する際、前記コリドー機能の利用期間を設定する利用期間設定手段を備え、
前記利用期間報知手段は、前記利用期間設定手段によって設定された利用期間に関する情報を報知することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記利用期間報知手段は、前記ナビゲーション装置の起動時に、前記利用期間が終了するまでの残りの期間を報知することを特徴とする請求項1又は2記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記メモリは、前記コリドー機能と、前記ナビゲーション装置が実行するその他の機能とにおいて共用されるメモリであって、
前記コリドー機能を利用する際、前記コリドー機能に利用する前記メモリの記憶容量の割合を、複数の割合から選択する記憶容量割合選択手段を備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記記憶容量割合選択手段によって選択する際、所定以上の割合を選択すると前記その他の機能の動作に影響が出る可能性がある旨の内容を報知する動作影響報知手段を備えることを特徴とする請求項4記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記コリドー機能に対する認証キーを記憶する認証キー記憶手段と、
前記コリドー機能を利用する際に、認証キーを入力する認証キー入力手段と、
前記認証キー入力手段によって入力された認証キーと、前記認証キー記憶手段の記憶する認証キーとが一致するか否かを判定する認証キー判定手段と、
前記認証キー判定手段によって前記認証キー入力手段によって入力された認証キーと前記認証キー記憶手段の記憶する認証キーとが一致すると判定されることを前記コリドー機能の利用可能条件とし、この利用可能条件を満たす場合に、前記コリドー機能の実行を開始する指示を前記制御手段へ出すコリドー機能指示手段と、を備え、
前記制御手段は、前記コリドー機能指示手段からの前記コリドー機能の実行を開始する指示を受けて、前記コリドー機能の実行を開始することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記ナビゲーション装置本体への前記HDDの取り付け状態を判定するHDD状態判定手段を備え、
前記コリドー機能指示手段は、前記コリドー機能の利用可能な条件として、前記HDD状態判定手段によって前記HDDが取り外された状態であると判定されることを含むことを特徴とする請求項6記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記コリドー機能の実行を開始してからの継続利用期間が予め設定された有効期限を過ぎたか否かを判定する有効期限判定手段を備え、
前記コリドー機能指示手段は、前記コリドー機能の利用可能な条件として、前記有効期限判定手段によって有効期限を過ぎていないと判定されることを含み、
前記有効期限に関する利用可能な条件を満たしていない場合、前記コリドー機能の実行を終了する指示を前記制御手段へ出し、
前記制御手段は、前記コリドー機能指示手段からの前記コリドー機能の実行を終了する指示を受けて、前記コリドー機能の実行を終了することを特徴とする請求項6又は7記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
ナビゲーション装置本体からナビゲーション用データを記憶するHDDが取り外し可能なナビゲーション装置であって、
前記ナビゲーション装置本体へのHDDの取り付け状態を判定するHDD状態判定手段と、
前記HDDの代替HDDを利用する際の暗号コードを記憶する暗号コード記憶手段と、
前記HDD状態判定手段によって前記ナビゲーション装置本体に代替HDDが取り付けられた状態であると判定した場合、前記代替HDDの記憶する暗号コードと前記暗号コード記憶手段の記憶する暗号コードとが所定の条件を満たすか否かを判定する暗号コード判定手段と、を備え、
前記暗号コード判定手段によって、前記所定の条件を満たすと判定される場合に、前記代替HDDの記憶するナビゲーション用データを利用することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項10】
ナビゲーション用データを記憶するHDDをナビゲーション装置本体から取り外す際、事前に、前記HDDから前記ナビゲーション用データを読み出し、この読み出したナビゲーション用データを前記ナビゲーション装置本体のメモリへ記憶し、前記HDDを前記ナビゲーション装置本体から取り外した後は、前記メモリの記憶するナビゲーション用データを利用するコリドー機能を実行する制御手段を備えるナビゲーション装置であって、
前記コリドー機能に対する認証キーを記憶する認証キー記憶手段と、
前記コリドー機能を利用する際に、認証キーを入力する認証キー入力手段と、
前記認証キー入力手段によって入力された認証キーと、前記認証キー記憶手段の記憶する認証キーとが一致するか否かを判定する認証キー判定手段と、
前記認証キー判定手段によって前記認証キー入力手段によって入力された認証キーと前記認証キー記憶手段の記憶する認証キーとが一致すると判定されることを前記コリドー機能の利用可能条件とし、この利用可能条件を満たす場合に、前記コリドー機能の実行を開始する指示を前記制御手段へ出すコリドー機能指示手段と、を備え、
前記制御手段は、前記コリドー機能指示手段からの前記コリドー機能の実行を開始する指示を受けて、前記コリドー機能の実行を開始することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項11】
前記ナビゲーション装置本体への前記HDDの取り付け状態を判定するHDD状態判定手段を備え、
前記コリドー機能指示手段は、前記コリドー機能の利用可能な条件として、前記HDD状態判定手段によって前記HDDが取り外された状態であると判定されることを含むことを特徴とする請求項10記載のナビゲーション装置。
【請求項12】
前記コリドー機能の実行を開始してからの継続利用期間が予め設定された有効期限を過ぎたか否かを判定する有効期限判定手段を備え、
前記コリドー機能指示手段は、前記コリドー機能の利用可能な条件として、前記有効期限判定手段によって有効期限を過ぎていないと判定されることを含み、
前記有効期限に関する利用可能な条件を満たしていない場合、前記コリドー機能の実行を終了する指示を前記制御手段へ出し、
前記制御手段は、前記コリドー機能指示手段からの前記コリドー機能の実行を終了する指示を受けて、前記コリドー機能の実行を終了することを特徴とする請求項10又は11記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−133038(P2006−133038A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−321151(P2004−321151)
【出願日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】