説明

ネットワークと連携した相手検出方法および装置

【課題】インターネットのコミュニティサイトにおける友達リストに登録された人物を検出してユーザに通知する、ネットワークと連携した相手検出方法および装置を提供すること。
【解決手段】ネットワーク上にあるユーザおよび他のユーザの情報を取得するステップと、ユーザおよび他のユーザの情報を保存するステップと、装置に属するID情報を送信するステップと、他の装置から送信されるID情報を受信するステップと、受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合するかどうかを識別するステップと、装置の現在の位置情報を記録しおよび受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合した旨をユーザに通知するステップと、他の装置を新たに検出するかどうかを識別するステップとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークと連携した相手検出方法および装置に関し、より詳細には、微弱無線装置により、インターネットのコミュニティサイトにおける友達リストに登録された人物を実際に検出する、ネットワークと連携した相手検出方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、同じ装置を所持している人物を検出する装置として、「nintendogs」が知られている(例えば、非特許文献1参照)。この装置は、同じ装置を所持している人物同士が、街角に設置されている「すれちがい通信中継所」のそばですれちがうと、お互いの装置に搭載されている子犬と呼ばれる画像情報を、送受信手段により「すれちがい通信中継所」を介して、すれちがう相手が所持している装置に送受信する。お互いの装置では、受信された画像情報を、表示手段により各装置の画面に表示する。これにより、同じ装置を所持している人物は、自分の近くに同じ装置を所持している人物がいることを知ることができる。
【0003】
また、上述の「すれちがい通信中継所」のような中継所を設置することなく、同じ装置を所持している人物を検出する装置として、「Lovegety」が知られている(例えば、非特許文献2参照)。この装置は、同じ装置を所持している人物同士が、5メートル以内に近づくと、送受信手段によりお互いの装置の識別情報を送受信して、受信された識別情報に応じて、ビープ音を鳴らしたり、LEDを発光させたりする。これにより、同じ装置を所持している人物に対して、自分の近くに同じ装置を所持している人物がいることを知らせるようになっている。
【0004】
【非特許文献1】http://www.nintendo.co.jp/ds/adgj/cyukeisyo/index.html
【非特許文献2】http://www.bien.co.jp/limion/Lovegety/Lovegety.html
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の「nintendogs」または「Lovegety」など、従来技術の装置を用いて、インターネットのコミュニティサイトにおける友達リストに登録された人物からの呼出しに応じる場合、友達リストを格納する記憶手段がなく、インターネットに接続する接続手段もないという問題があった。
【0006】
また、従来技術の装置では、装置を所持している既知の友達が近くにいる場合に、その既知の友達の識別情報が友達リストに適合するかどうかを識別する処理手段がないという問題もあった。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、インターネットのコミュニティサイトにおける友達リストに登録された人物を検出して、ユーザに通知するための、ネットワークと連携した相手検出方法および装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、他の装置を検出する装置において、ユーザにより開始されると、ネットワーク上にあるユーザおよび他のユーザの情報を取得するステップ(201)と、ユーザおよび他のユーザの情報を保存するステップ(203)と、装置に属するID情報を送信するステップ(301)と、他の装置から送信されるID情報を受信するステップ(302)と、受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合するかどうかを識別するステップ(303)と、受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合した場合には、受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合した旨をユーザに通知するステップ(305)とを備えたことを特徴とする。
【0009】
この方法によれば、ネットワーク上の友達リストに登録された人物を検出して、ユーザに通知することが可能となる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のユーザおよび他のユーザの情報を保存するステップが、取得されたユーザおよび他のユーザの情報を暗号化する(202)ことを特徴とする。
【0011】
この方法によれば、ユーザが装置を紛失した場合など、第三者が装置を入手して友達リストを容易に取得することを防止することが可能となる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合した旨をユーザに通知するステップが、装置の現在の位置情報を記録する(304)ことを特徴とする。
【0013】
この方法によれば、ユーザが通知に気が付かなかった場合など、どこで他の装置を検出したかを後に知ることが可能となる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の装置に属するID情報を送信するステップが、他の装置と共通の暗号鍵により、ID情報を暗号化する(301)ことを特徴とする。
【0015】
この方法によれば、通信内容の漏洩を防ぎ、安全に他の装置を検出することが可能となる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、他の装置を検出する装置において、他の装置を検出する装置において、ユーザにより開始されると、ネットワーク上にあるユーザおよび他のユーザの情報を取得する接続手段(105および106)と、ユーザおよび他のユーザの情報を保存する記憶装置(102および103)と、装置に属するID情報を送信し、および他の装置から送信されるID情報を受信する送受信手段(104)と、受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合するかどうかを識別する処理手段(102および103)と、受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合した場合には、受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合した旨をユーザに通知する表示手段(108)とを備えたことを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、ネットワーク上の友達リストに登録された人物を検出して、ユーザに通知する装置を提供することが可能となる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のユーザおよび他のユーザの情報を保存する記憶手段が、取得されたユーザおよび他のユーザの情報を暗号化する(102および103)ことを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、ユーザが装置を紛失した場合など、第三者が装置を入手して友達リストを容易に取得することを防止することができる装置を提供することが可能となる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合した旨をユーザに通知する表示手段が、GPS受信装置により、装置の現在の位置情報を記録する(102および103)ことを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、ユーザが通知に気が付かなかった場合など、どこで他の装置を検出したかを後に知るのに用いられる装置を提供することが可能となる。
【0022】
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合した旨をユーザに通知する表示手段が、無線LANのアクセスポイントまたは移動体通信システムの基地局の位置情報により、装置の現在の位置情報を記録する(102および103)ことを特徴とする。
【0023】
この構成によれば、GPS受信装置を用いることなく、ユーザが通知に気が付かなかった場合など、どこで他の装置を検出したかを後に知るのに用いられる装置を提供することが可能となる。
【0024】
請求項9に記載の発明は、請求項5に記載のネットワーク上にあるユーザおよび他のユーザの情報を取得する接続手段が、携帯電話用コネクタまたはUSB用コネクタにより接続された外部装置を介して、ネットワーク上にあるユーザおよび他のユーザの情報を取得する(105および106)ことを特徴とする。
【0025】
この構成によれば、ネットワークに接続されたパーソナルコンピュータや携帯電話などを用いて、ネットワーク上の友達リストを取得することが可能となる。
【0026】
請求項10に記載の発明は、請求項5に記載の装置に属するID情報を送信し、および他の装置から送信されるID情報を受信する送受信手段が、微弱無線装置(104)により、装置に属するID情報を送信し、および他の装置から送信されるID情報を受信することを特徴とする。
【0027】
この構成によれば、微弱無線装置を用いて、ネットワーク上の友達リストに登録された人物を検出することが可能となる。
【発明の効果】
【0028】
以上説明したように、本発明によれば、ネットワーク上にあるユーザおよび他のユーザの情報を取得するステップと、ユーザおよび他のユーザの情報を保存するステップと、装置に属するID情報を送信するステップと、他の装置から送信されるID情報を受信するステップと、受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合するかどうかを識別するステップと、受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合した場合には、受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合した旨をユーザに通知するステップとを備えたので、ネットワーク上の友達リストに登録された人物を検出して、ユーザに通知する方法を提供することが可能となる。
【0029】
また、本発明によれば、ネットワーク上にあるユーザおよび他のユーザの情報を取得する接続手段と、ユーザおよび他のユーザの情報を保存する記憶装置と、装置に属するID情報を送信し、および他の装置から送信されるID情報を受信する送受信手段と、受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合するかどうかを識別する処理手段と、受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合した場合には、受信したID情報が保存された他のユーザの情報に適合した旨をユーザに通知する表示手段とを備えたので、ネットワーク上の友達リストに登録された人物を検出して、ユーザに通知する装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態にかかるネットワークと連携した相手検出装置を示すブロック図である。
【0032】
相手検出装置101は、各ブロックを制御する中央処理装置102と、プログラムおよびデータを記憶するメモリ103と、検出に用いるプローブパケットを送受信する微弱無線装置104と、携帯電話に接続するための携帯電話用コネクタ105と、USB端子に接続するためのUSB用コネクタ106と、ユーザに出力する表示装置108と、検出した場所の位置情報を取得するGPS受信装置109とがバスを介して相互に接続されている。さらに、相手検出装置101は、各ブロックに電源を供給する電池107を備えている。
【0033】
メモリ103は、入出力機能やメモリ管理機能などを提供する基本ソフトウェア111と、アプリケーション112と、データ113とを記憶している。アプリケーション112およびデータ113は、図2〜4を参照して後述する相手検出方法を実行するためのプログラムおよびデータをそれぞれ格納している。
【0034】
中央処理装置102は、メモリ103に記憶されたプログラムを実行する。中央処理装置102は、携帯電話用コネクタ105またはUSB用コネクタ106から、ユーザ情報および友達リストのデータを受信すると、基本ソフトウェア111と、アプリケーション112と、データ113とを基にして、図4を参照して後述するリスト401を作成する。中央処理装置102は、微弱無線装置104が他の相手検出装置からその相手検出装置のIDを含む信号を受信すると、その相手検出装置のIDがリスト401にあるかどうかを識別する。
【0035】
中央処理装置102は、その相手検出装置のIDがリスト401にあれば、相手を検出したことを通知するデータを表示装置108に送信し、およびGPS受信装置109により相手を検出した場所の位置情報を取得しかつメモリ103に格納する。
【0036】
表示装置108は、相手を検出したことを通知するデータを受信すると、表示装置に相手を検出したことを表示する。
【0037】
電池107は、必要に応じて、中央処理装置102と、メモリ103と、微弱無線装置104と、携帯電話用コネクタ105と、USB用コネクタ106と、GPS受信装置109とに、電源を供給する。
【0038】
このような構成により、インターネットのコミュニティサイトにおける友達リストに登録された人物を実際に検出して、ユーザに通知する。
【0039】
図2は、本発明の一実施形態にかかるネットワークと連携した相手検出方法のうちで、インターネットのコミュニティサイトにおける友達リストを相手検出装置101に格納する方法を示すフローチャートである。
【0040】
ステップ201では、相手検出装置101のユーザが、相手検出装置101のUSB用コネクタ106をユーザのパーソナルコンピュータ(パソコン)に接続する。ここで、外部装置は、パソコンに限定されない。
【0041】
ユーザは、インターネットのウェブサイト上で参加者が互いの友達を紹介しあうソーシャルネットワーキングサイト(SNS)などのコミュニティサイトに、パスワード認証などによってログインする。ユーザは、ユーザが利用しているSNSなどのコミュニティサイト上で、相手検出装置101へのデータダウンロードを選択すると、ユーザが利用しているSNSなどのコミュニティサイトから、データとして、ユーザ情報および友達リストを相手検出装置101にダウンロードする。相手検出装置101は、このデータダウンロードによって、SNSのユーザ情報および友達リストを取得する。
【0042】
また、相手検出装置101のユーザが、相手検出装置101のUSB用コネクタ106をユーザのパソコンに接続するのではなく、相手検出装置101の携帯電話用コネクタ105をユーザの携帯電話に接続し、ユーザが利用しているSNSなどのコミュニティサイトから、ユーザ情報および友達リストを相手検出装置101にダウンロードしてもよい。
【0043】
ステップ202では、相手検出装置101は、取得した友達リストから、IDと、同一サービスに加盟しているかを表す情報と、友達登録をしているかを表す情報とを抽出して、図4を参照して後述するリスト401を作成し、取得したユーザ情報および作成したリスト401を、秘密鍵を用いて暗号化する。暗号化をすることにより、ユーザが相手検出装置101を紛失した場合など、第三者がその相手検出装置101を入手してもリスト401を容易には取得することができない。
【0044】
ステップ203では、相手検出装置101は、秘密鍵を用いて暗号化されたユーザ情報および作成したリスト401を、メモリ103のデータ113に保存する。
【0045】
図3は、本発明の一実施形態にかかるネットワークと連携した相手検出方法のうちで、保存した友達リストに基づいて相手を検出する方法を示すフローチャートである。
【0046】
ステップ301では、相手検出装置101は、メモリ103のデータ113に保存したユーザ情報の中にある自分のユーザのIDを、検出に用いるプローブパケットに格納し、プローブパケットを他の相手検出装置101と共通の暗号鍵により暗号化して、微弱無線装置104から周期的に送信する。送信する周期は、事業者が相手検出装置101を出荷する前に、相手検出装置101にあらかじめ設定しておく。微弱無線装置104は、電波法第4条により免許を要しない無線局、すなわち発射する電波が微弱な無線局であれば、特に限定されない。
【0047】
ステップ302では、相手検出装置101は、微弱無線装置104が他の相手検出装置からプローブパケットを受信すると、受信したプローブパケットの中から他のユーザのIDを抽出し、正常に他のIDを取得したかを識別する。
【0048】
ステップ302にて、正常に他のIDを取得した場合には、ステップ303に進む。ステップ303では、相手検出装置101は、メモリ103のデータ113に保存したリスト401を復号して、復号したリスト401の中に、正常に取得した他のIDがあるかどうかを識別する。ステップ302にて、正常に他のIDを取得しない場合には、ステップ301に戻り、ユーザのIDを格納したプローブパケットを、微弱無線装置104から周期的に送信する。
【0049】
ステップ303にて、復号したリスト401の中に、正常に取得した他のIDがある場合には、ステップ304に進む。ステップ304では、相手検出装置101は、GPS受信装置109から現在の位置情報を抽出し、抽出した位置情報をメモリ103のデータ113に保存することによって、現在の場所の情報を記憶する。現在の位置情報の抽出は、GPS受信装置109の代わりに、無線LANのアクセスポイントや移動体通信システムの基地局などの設置場所により、割り出しても良い。記憶された場所の情報は、ユーザが表示装置108による通知に気が付かなかった場合など、どこで他の相手検出装置を検出したかを、後にインターネットに接続して知るのに用いることができる。
【0050】
ステップ303にて、復号したリスト401の中に、正常に取得した他のIDがない場合には、ステップ301に戻り、ユーザのIDを格納したプローブパケットを、微弱無線装置104から周期的に送信する。
【0051】
ステップ305では、相手検出装置101は、他のIDを有する相手を検出したことを、表示装置108が発光しまたは鳴動するなどによって、ユーザに通知する。
【0052】
ステップ306では、相手検出装置101は、次の検出を開始するかどうかを、表示装置108によってユーザに問い合わせる。相手検出装置101は、ユーザが次の検出を許可する場合には、ステップ301に戻り、ユーザのIDを格納したプローブパケットを、微弱無線装置104から周期的に送信する。相手検出装置101は、ユーザが次の検出を許可しない場合には、相手の検出を終了する。
【0053】
また、ステップ306では、相手検出装置101は、次の検出を開始するかどうかを、表示装置108によってユーザに問い合わせるのではなく、ソフトウェアタイマーを設定するなどによって、一定時間が経過すると、ステップ301に戻り、ユーザのIDを格納したプローブパケットを、微弱無線装置104から周期的に送信してもよい。ソフトウェアタイマーを設定する場合には、タイマー値は、事業者が相手検出装置101を出荷する前に、相手検出装置101にあらかじめ設定しておく。
【0054】
なお、ステップ306は、ステップ305とは別のプロセスとして、断続的に実行してもよい。
【0055】
図4は、本発明の一実施形態にかかるネットワークと連携した相手検出装置にて作成し使用するリストを例示する図である。リスト401は、IDと、同一サービスと、友達登録との列から構成され、ステップ202において作成される。ステップ202において、ユーザのパソコンまたは携帯電話から取得した友達リストの中から抽出したIDをリスト401のIDに、抽出した同一サービスに加盟しているかを表す情報をリスト401の同一サービスに、および抽出した友達登録をしているかを表す情報をリスト401の友達登録に、それぞれ必要に応じて加工して、リスト401を作成する。
【0056】
図5は、本発明の一実施形態にかかるネットワークと連携した相手検出装置をチップ化したICを示すブロック図である。
【0057】
相手検出装置をチップ化したIC501は、例えば、プレイステーション・ポータブル(PSP(登録商標))などのゲーム機や、携帯電話機や、ノート型のパソコンなど、SNSのユーザ情報および友達リストのデータを取得する機能ならびに画面に表示する機能と、現在の場所の情報を取得することができる機能とを含む装置に、組み込んで使用する。
【0058】
相手検出装置をチップ化したIC501は、各ブロックを制御する中央処理回路502と、プログラムおよびデータを記憶するメモリ回路503と、プローブパケットを送受信する微弱無線回路504とが、バスを介して相互に接続されている。
【0059】
メモリ回路503は、入出力機能やメモリ管理機能などを提供する基本ソフトウェア511と、アプリケーション512と、データ513とを記憶している。アプリケーション512およびデータ513は、図2〜4を参照して上述した相手検出方法を実行するためのプログラムおよびデータをそれぞれ格納している。
【0060】
中央処理回路502は、メモリ回路503に記憶されたプログラムを実行する。中央処理回路502は、外部から、SNSのユーザ情報および友達リストのデータを受信すると、基本ソフトウェア511と、アプリケーション512と、データ513とを基にして、図4を参照して上述したリスト401を作成する。中央処理回路502は、微弱無線回路504が他の相手検出装置からその相手検出装置のIDを含む信号を受信すると、その相手検出装置のIDがリスト401にあるかどうかを識別する。中央処理回路502は、その相手検出装置のIDがリスト401にあれば、相手を検出したことを通知するデータを外部に送信し、および外部から相手を検出した場所の情報を取得しかつメモリ回路503に格納する。
【0061】
このような構成により、インターネットのコミュニティサイトにおける友達リストに登録された人物を実際に検出する。
【0062】
本実施形態によれば、相手検出装置101からの通知を受けたユーザは、相手検出装置101の携帯電話用コネクタ105をユーザの携帯電話に接続し、ユーザが利用しているSNSなどのコミュニティサイトから、検出した相手のプロフィールなどの情報を閲覧したり、検出した相手に電子メールなどの簡単なメッセージを送信したりすることができ、インターネットのコミュニティサイトにおける友達リストに登録された人物を実際に検出して人々の交流の活性化に貢献することが可能となる。
【0063】
また、通知を受けたユーザは、相手検出装置101の携帯電話用コネクタ105をユーザの携帯電話に接続するのではなく、相手検出装置101のUSB用コネクタ106をユーザのパソコンに接続し、ユーザが利用しているSNSなどのコミュニティサイトから、ユーザが利用しているSNSなどのコミュニティサイトから、検出した相手のプロフィールなどの情報を閲覧したり、検出した相手に電子メールなどの簡単なメッセージを送信したりすることもできる。
【0064】
さらに、ユーザが相手検出装置101を所持し、およびユーザの初対面の相手も相手検出装置を所持する場合には、ユーザまたはユーザの初対面の相手は、お互いの相手検出装置101を接触させる。各々の相手検出装置101は、微弱無線装置104によって、もう一方の相手検出装置101が接触していることを検出する。各々の相手検出装置101は、微弱無線装置104から、保持するリスト401をもう一方の相手検出装置101に送信する。各々の相手検出装置101は、もう一方のリスト401を受信すると、受信したリストの中に、相手検出装置101自体が保持するリスト401の中のIDがあるかどうかを識別する。各々の相手検出装置101は、受信したリストの中に、相手検出装置101自体が保持するリスト401の中のIDがある場合には、表示装置108から、ユーザに一致したIDがあることを通知する。
一致したIDがあることの通知を受けたユーザは、ユーザの初対面の相手に共通の友達がいることを認識することができ、初対面の人物とのコミュニケーションを活性化させるための糸口を見つけて人々の親交を促進することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
インターネットに親しんでいる若者に対して、新しいコミュニケーションツールになり、ビジネスツールになる可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の一実施形態にかかるネットワークと連携した相手検出装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるネットワークと連携した相手検出方法のうちで、インターネットのコミュニティサイトにおける友達リストを相手検出装置101に格納する方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態にかかるネットワークと連携した相手検出方法のうちで、保存した友達リストに基づいて相手を検出する方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態にかかるネットワークと連携した相手検出装置にて作成し使用するリストを例示する図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかるネットワークと連携した相手検出装置をチップ化したICを示すブロック図である。
【符号の説明】
【0067】
101 相手検出装置
102 中央処理装置
103 メモリ
104 微弱無線装置
105 携帯電話用コネクタ
106 USB用コネクタ
107 電池
108 表示装置
109 GPS受信装置
111 基本ソフトウェア
112 アプリケーション
113 データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の装置を検出する装置において、ユーザにより開始されると、
ネットワーク上にあるユーザおよび他のユーザの情報を取得するステップと、
前記ユーザおよび他のユーザの情報を保存するステップと、
前記装置に属するID情報を送信するステップと、
他の装置から送信されるID情報を受信するステップと、
前記受信したID情報が前記保存された他のユーザの情報に適合するかどうかを識別するステップと、
前記受信したID情報が前記保存された他のユーザの情報に適合した場合には、前記受信したID情報が前記保存された他のユーザの情報に適合した旨を前記ユーザに通知するステップと
を備えたことを特徴とするネットワークと連携した相手検出方法。
【請求項2】
前記ユーザおよび他のユーザの情報を保存するステップが、前記取得されたユーザおよび他のユーザの情報を暗号化することを特徴とする請求項1に記載の相手検出方法。
【請求項3】
前記受信したID情報が前記保存された他のユーザの情報に適合した旨を前記ユーザに通知するステップが、前記装置の現在の位置情報を記録することを特徴とする請求項1に記載の相手検出方法。
【請求項4】
前記装置に属するID情報を送信するステップが、他の装置と共通の暗号鍵により、前記ID情報を暗号化することを特徴とする請求項1に記載の相手検出方法。
【請求項5】
他の装置を検出する装置において、ユーザにより開始されると、
ネットワーク上にあるユーザおよび他のユーザの情報を取得する接続手段と、
前記ユーザおよび他のユーザの情報を保存する記憶手段と、
前記装置に属するID情報を送信し、および他の装置から送信されるID情報を受信する送受信手段と、
前記受信したID情報が前記保存された他のユーザの情報に適合するかどうかを識別する処理手段と、
前記受信したID情報が前記保存された他のユーザの情報に適合した場合には、前記受信したID情報が前記保存された他のユーザの情報に適合した旨を前記ユーザに通知する表示手段と
を備えたことを特徴とするネットワークと連携した相手検出装置。
【請求項6】
前記ユーザおよび他のユーザの情報を保存する記憶手段が、前記取得されたユーザおよび他のユーザの情報を暗号化することを特徴とする請求項5に記載の相手検出装置。
【請求項7】
前記受信したID情報が前記保存された他のユーザの情報に適合した旨を前記ユーザに通知する表示手段が、GPS受信装置により、前記装置の現在の位置情報を記録することを特徴とする請求項5に記載の相手検出装置。
【請求項8】
前記受信したID情報が前記保存された他のユーザの情報に適合した旨を前記ユーザに通知する表示手段が、無線LANのアクセスポイントまたは移動体通信システムの基地局の位置情報により、前記装置の現在の位置情報を記録することを特徴とする請求項5に記載の相手検出装置。
【請求項9】
前記ネットワーク上にあるユーザおよび他のユーザの情報を取得する接続手段が、携帯電話用コネクタまたはUSB用コネクタにより接続された外部装置を介して、ネットワーク上にあるユーザおよび他のユーザの情報を取得することを特徴とする請求項5に記載の相手検出装置。
【請求項10】
前記装置に属するID情報を送信し、および他の装置から送信されるID情報を受信する送受信手段が、微弱無線装置により、前記装置に属するID情報を送信し、および他の装置から送信されるID情報を受信することを特徴とする請求項5に記載の相手検出装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2007−142834(P2007−142834A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−334239(P2005−334239)
【出願日】平成17年11月18日(2005.11.18)
【出願人】(505429843)
【Fターム(参考)】