説明

ネットワークプリンタシステムおよび文書印刷方法

【課題】 ネットワーク接続されたプリンタ装置の利便性を向上させる。
【解決手段】 通信ネットワークに接続されたサーバ装置(20)に、ユーザを識別するためのユーザ情報(21a)を設定しておき、このサーバ装置との通信が可能な情報処理装置(10)が、ユーザの文書データをサーバ装置へ送信する。サーバ装置は、受信した文書データをユーザ情報に関連付けて記憶する。その後、通信ネットワークに接続されたプリンタ装置(30)が、ユーザから取得したユーザ情報をサーバ装置へ通知すると、サーバ装置が、通知されたユーザ情報を用いて当該ユーザについての認証判定を行い、該判定において認証に成功したとき、ユーザ情報に対応する所定の文書データをプリンタ装置へ送信する。プリンタ装置は、サーバ装置から受信した文書データを印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークに接続されたプリンタ装置を用いて文書を印刷する手法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通信ネットワークにプリンタ装置を接続し、情報処理装置が保持する文書データをネットワークを介してプリンタ装置に転送し印刷させる手法が知られている。その一例として、例えば、後述の特許文献1に記載のものがある。
【0003】
特許文献1に記載の手法は、PCカードに書き込まれているアドレス及び公開鍵等をPCにより読み出し、読み出したアドレスを用いてPCがネットワークを介してプリンタ装置にアクセスし、公開鍵による認証を要求する。そして、認証に成功したとき、PCからプリンタ装置に対し印刷を指示するというものである。この手法のように、プリンタ装置の利用に際し認証手順を設けることにより、ユーザが、利用を許可されていないプリンタ装置に印刷を指示することを防止することができる。
【特許文献1】特開2003−101540号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、プリンタ装置に対する印刷指示を情報処理装置から遠隔操作により行う従来の手法では、情報処理装置が無い環境では文書データを印刷することができず、また、たとえ情報処理装置が存在しても、その装置が該当の文書データを持たない場合は、印刷が不可能となる。よって、ネットワーク上のプリンタ装置を利用するには、ユーザは、現時点にてプリンタ装置に文書データを供給できる情報処理装置を用意する必要があり、そうすると、利用場所が会社の所属部署内のような特定の場所に制限されるという不都合がある。
【0005】
また、一般的に、文書データを受信したプリンタ装置は直ちに印刷を行うことから、情報処理装置がプリンタ装置から比較的離れた場所にある場合、ユーザがプリンタ装置へ出向く前に、出力された印刷物が第三者に閲覧される、あるいは誤って持ち去られるという問題が生じ得る。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、通信ネットワークに接続されたプリンタ装置を使用するユーザの利便性を高め得る手法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るネットワークプリンタシステムは、通信ネットワークを介して通信可能に接続されたプリンタ装置およびサーバ装置と、該サーバ装置との通信が可能な情報処理装置とを備え、前記情報処理装置は、ユーザの文書データを前記サーバ装置へ送信する文書送信部を有し、前記サーバ装置は、文書データおよび当該ユーザを識別するためのユーザ情報を関連付けて記憶する記憶部と、前記情報処理装置から受信した文書データを前記記憶部へ登録する登録部と、前記記憶部の文書データを前記プリンタ装置へ供給するデータ供給部とを有し、前記プリンタ装置は、該プリンタ装置へユーザ情報を入力する入力部と、該入力部により入力されたユーザ情報を前記サーバ装置へ通知し該サーバ装置から文書データを取得するデータ取得部と、該データ取得部により取得した文書データを印刷する印刷部とを有し、前記サーバ装置のデータ供給部は、前記プリンタ装置から通知されたユーザ情報を用いて当該ユーザについての認証判定を行い、該判定において認証に成功したとき、前記ユーザ情報に対応する所定の文書データを前記プリンタ装置へ送信する。
【0008】
本発明に係る文書印刷方法は、通信ネットワークに接続されたサーバ装置に、ユーザを識別するためのユーザ情報を設定し、前記サーバ装置との通信が可能な情報処理装置が、前記ユーザの文書データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置が、前記情報処理装置から受信した文書データを、前記設定されたユーザ情報に関連付けて記憶し、前記通信ネットワークに接続されたプリンタ装置が、該プリンタ装置へユーザ情報を入力し、該入力したユーザ情報を前記サーバ装置へ通知し、前記サーバ装置が、前記プリンタ装置から通知されたユーザ情報を用いて当該ユーザについての認証判定を行い、該判定において認証に成功したとき、前記通知されたユーザ情報に対応する所定の文書データを前記プリンタ装置へ送信し、前記プリンタ装置が、前記サーバ装置から受信した文書データを印刷する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、印刷対象の文書データが通信ネットワーク上のサーバ装置に登録されることから、この通信ネットワークに接続されたプリンタ装置を利用できる環境であれば、ユーザは、任意の場所にて文書を印刷することが可能となり、しかもその印刷物を他人に閲覧されることを防止できる。また、サーバ装置により認証判定を行うことから、ユーザの文書が不正に印刷されることも防止できる。したがって、ユーザの利便性が高められる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。図1は、実施例のネットワークプリンタシステム100の構成を示すブロック図である。ネットワークプリンタシステム100は、文字列や画像を含む電子文書である文書データを後述のネットワークプリンタ30により印刷するためのシステムであり、図1に示すように、インターネットのような通信ネットワーク100Aに接続可能な情報処理装置であるパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称する。)10と、通信ネットワーク100Aを介して相互に接続されたデータプリンタサーバ20及びネットワークプリンタ30とを備える。
【0011】
PC10は、ユーザの文書データを電子メールにてデータプリンタサーバ20へ送信する文書送信部11を有する。本実施例の文書送信部11は、電子メールの作成及び送受信を可能とする一般的なアプリケーションソフトウェアにより実現され、文書データを電子メールの添付ファイルとしてデータプリンタサーバ20に供給する。電子メールのための通信プロトコルとしては、例えば、従来と同様にPOP/SMTPを用いる。また、PC10の通信ネットワーク100Aに対する接続形態は、有線及び無線のいずれでもよい。本実施例のように、文書データの登録に、広く普及している電子メールを用いる構成としたことにより、ユーザは、文書データをデータプリンタサーバ20へ簡便に登録することができる。
【0012】
データプリンタサーバ20は、文書データを格納するデータベース機構である記憶部21と、PC10から受信した電子メールに添付されている文書データを抽出して記憶部21へ登録する登録部22と、記憶部21の文書データをネットワークプリンタ30へ供給するデータ供給部23とを有する。登録部22による文書データの抽出は、電子メールから添付ファイルを抽出する従来知られた手法、例えば、ウイルスを持つ電子メールから添付ファイルを削除する手法等を利用することにより実施することができる。データ供給部23は、ネットワークプリンタ30から文書データの送信要求があったとき、当該ユーザについて後述の認証処理を行う。
【0013】
記憶部21にはユーザごとにユーザフォルダ21aが設けられており、登録部22は、受信した電子メールの送信元アドレスに基づきユーザを特定し、対応するユーザフォルダ21aへ文書データを登録する。各ユーザフォルダ21aは、格納されている文書データを識別するためのインデックス情報を有する。インデックス情報としては、例えば、文書データの文頭のようなデータの一部が利用される。
【0014】
また、記憶部21は、ユーザフォルダ21aを管理するための管理テーブル21bを有する。その構成を図2に示す。管理テーブル21bは、図2に示すように、データ供給部23が行う認証処理にて使用するユーザ情報である認証ID2a及びユーザパスワード2cと、ユーザごとに設定されるユーザアカウント2bとから構成される。上述したユーザフォルダ21aは、図示の管理テーブル21bにおけるユーザアカウント2bごとに設けられている。なお、図2に示す例では、認証ID2a及びユーザアカウント2bに別個の文字列が設定されているが、これに代えて、ユーザアカウント2bの文字列と同一のものを認証ID2aに用いてもよい。
【0015】
ネットワークプリンタ30は、図1に示すように、認証ID2a及びユーザパスワード2c等を入力する入力部31と、入力された情報を用いてデータプリンタサーバ20から文書データを取得するデータ取得部32と、取得した文書データを印刷出力する印刷部33とを有する。入力部31は、ユーザが提示する後述のICカード40から情報を読み取るICカードリーダ31aと、入力操作のためのタッチパネル31bとを有する。
【0016】
本実施例では、ネットワークプリンタ30を利用するにあたり、ユーザがICカード40を提示する。ICカード40は、樹脂カードにICチップが搭載された所謂スマートカードと称されるものであり、その態様は、接続端子を有する接触式、あるいは無線通信機能を有する非接触式のいずれでもよい。ICカード40には、データプリンタサーバ20に接続するためのアドレスと、当該ユーザの認証ID2aとが予め書き込まれており、このICカード40をユーザがICカードリーダ31aに提示することにより、サーバアドレス及び認証ID2aがデータプリンタサーバ20に入力される。これにより、ユーザは、サーバアドレス等の文字列をキー入力することが不要となり、速やかにネットワークプリンタ30を利用することができる。
【0017】
図3に示すシーケンス図に沿って、ネットワークプリンタシステム100の動作手順を説明する。以下に説明する手順は、データプリンタサーバ20及びネットワークプリンタ30間の通信プロトコルに、従来知られたFTP(File Transfer Protocol:ファイル転送プロトコル)を用いた例である。
【0018】
まずユーザは、PC10を用いてデータプリンタサーバ20にユーザ登録を行う(ステップS1)。ユーザ登録の方法は、適宜設定することができ、例えば、ユーザのメールアドレス、及びネットワークプリンタ30利用時のID/パスワード等をデータプリンタサーバ20へ通知し、これを受けたデータプリンタサーバ20の登録部22が、ユーザのアカウントを生成する(ステップS2)。
【0019】
登録部22が行うアカウントの生成とは、すなわち管理テーブル21bにユーザのレコードを記述することを指し、例えば、メールアドレスとして「tanaka@hoge.com」、IDとして「1234abcd」、パスワードとして「9876」を通知した新規ユーザについては、図2に示すように、認証ID2aに「1234abcd」、ユーザアカウント2bに「tanaka」、ユーザパスワード2cに「9876」が記述される。また、登録部22は、アカウント生成の際、新規のユーザアカウント2bに関連付けたユーザフォルダ21aの領域を記憶部21に割り当てる。
【0020】
上記のユーザ登録後、文書データを添付した電子メールがPC10にて作成されると、これをPC10がデータプリンタサーバ20へ送信する(ステップS3)。データプリンタサーバ20の登録部22は、受信した電子メールから文書データを抽出して記憶部21の当該ユーザフォルダ21aに格納する(ステップS4)。このとき、登録部22は、受信メールの送信元アドレスから当該ユーザアカウント2bを特定し、そのユーザアカウント2bに対応するユーザフォルダ21aに文書データを格納する。
【0021】
登録部22は、PC10から文書データを添付した電子メールを受信するごとに、上記手順を実行する。これにより、ユーザの文書データがデータプリンタサーバ20に順次登録される。また、各ユーザフォルダ21aは、当該ユーザのみ閲覧可能なFTPサイトとして公開され、例えば、ユーザアカウント2b「tanaka」のサイトが「tanaka.ftp.hoge.com」なるアドレスにて公開される。
【0022】
次に、データプリンタサーバ20に登録された文書データをネットワークプリンタ30に印刷させる手順を説明する。ここでは、一例として、ユーザアカウント2bが「tanaka」であるユーザにより文書データの印刷が試みられるものとする。
【0023】
ユーザが、ネットワークプリンタ30にて、自己のICカード40をICカードリーダ31aに提示すると、ICカードリーダ31aがデータプリンタサーバ20のアドレス「tanaka.ftp.hoge.com」および認証ID2a「1234abcd」を読み取り、これらをデータ取得部32へ入力する(ステップS5)。データ取得部32は、入力されたアドレス「tanaka.ftp.hoge.com」を用いて、データプリンタサーバ20に接続要求を行う(ステップS6)。
【0024】
データプリンタサーバ20のデータ供給部23は、接続要求を受けると、ユーザの認証判定を行うべく認証ID2aを要求する(ステップS7)。この要求に対し、ネットワークプリンタ30のデータ取得部32は、既に入力されている認証ID2a「1234abcd」を送信する(ステップS8)。このとき、認証ID2aの確認をユーザに促すための図4に示すような画面をタッチパネル31bに表示してもよい。
【0025】
データプリンタサーバ20は、ネットワークプリンタ30から認証ID2aを受信すると、認証判定のために更にユーザパスワード2cを要求する(ステップS9)。ネットワークプリンタ30は、ユーザパスワード2cの要求を受けたとき、図5に示すような画面をタッチパネル31bに表示させ、ユーザにパスワードの入力を促す。そして、パスワードが入力されると(ステップS10)、これをデータプリンタサーバ20へ送信する(ステップS11)。
【0026】
データプリンタサーバ20は、受信したパスワードと、管理テーブル21bにおいて認証ID2a「1234abcd」に対応するユーザパスワード2c「9876」とを比較することにより認証判定を行い(ステップS12)、その結果、両者が一致する、すなわち認証に成功したとき、ログインを許可する旨をネットワークプリンタ30へ通知する(ステップS13)。また、パスワードが不一致の場合は、ログインを許可しない旨を通知する。このように、認証ID2aに加え、ユーザパスワード2cを用いて認証判定を行うことにより、他人のICカード40を利用して文書データを不正に入手する行為を防止することができる。
【0027】
ネットワークプリンタ30は、ログインの許可を受けたとき、図6に示すような画面により、その旨をユーザに報知すると共に、データプリンタサーバ20から文書データのリストを取得するか否かを問う。そして、リストを取得するよう指示されると、ユーザアカウント2b「tanaka」の文書データリストを送信するようデータプリンタサーバ20に要求する(ステップS14)。データプリンタサーバ20は、リストの要求を受けたとき、「tanaka」のユーザフォルダ21aから上記説明したインデックス情報を抽出し、これを、文書データのリストとしてネットワークプリンタ30へ送信する(ステップS15)。
【0028】
ネットワークプリンタ30は、リストを受信すると、印刷すべき文書データをユーザに選択させるべく、図7に示すような画面によりリストの内容を提示し、図示の「見積書」のような文書データが適宜選択されると(ステップS16)、選択された文書データをデータプリンタサーバ20へ要求する(ステップS17)。
【0029】
データプリンタサーバ20は、要求された文書データを「tanaka」のユーザフォルダ21aから抽出し、これをネットワークプリンタ30へ送信する(ステップS19)。ネットワークプリンタ30は、受信した文書データを印刷部33により印刷出力する(ステップS20)。これを以って、ネットワークプリンタシステム100の一連の処理が終了する。なお、印刷後、印刷済みの文書データを記憶部21から削除するよう、ユーザの必要に応じて、データプリンタサーバ20に指示してもよい。
【0030】
以上説明した実施例によれば、印刷対象の文書データが通信ネットワーク100A上でデータプリンタサーバ20により保持されることから、この通信ネットワーク100Aに接続されたネットワークプリンタ30を利用できる環境であれば、ユーザは、任意の場所にて文書を印刷することができ、しかもその印刷物を他人に閲覧されることを防止できる。よって、予め所望の文書データをデータプリンタサーバ20に登録することにより、例えば、外出先の打ち合わせ場所にPCを持参することなく、文書を印刷し提供することが可能となる。また、データ供給部23による認証判定により、正当なユーザのみ文書データの印刷が許可されることから、たとえ第三者が他のネットワークプリンタを通信ネットワーク100Aに接続しても、ユーザの文書が不正に印刷されることを防止できる。
【0031】
なお、上記実施例では、データプリンタサーバ20及びネットワークプリンタ30間での通信プロトコルにFTPを用いたが、これに限らず、例えば、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)を利用し、アクセス制限を持つHTTPサイトとしてユーザフォルダを公開し、HTTPにて規定されているBASIC認証により認証判定を行うという方法でもよい。
【0032】
また、上記実施例では、PC10が文書データを電子メールにより送信したが、これに代えて、例えばPC10の文書送信部11にFTPの通信機能を与え、データプリンタサーバ20に対し文書データをアップロードするという方法でもよい。
【0033】
上記実施例における認証判定ではパスワードを用いたが、これに代えて、パスワードを不要とし、IDのみによる認証判定でもよい。
【0034】
本発明における情報処理装置として、上記実施例ではPC10を用いたが、通信ネットワーク100Aの接続が可能なものであれば、PC10に限らず、例えば、携帯電話機のような携帯情報端末であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係るネットワークプリンタシステムの実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例のデータプリンタサーバが有する管理テーブルの説明図である。
【図3】実施例の動作手順を示すシーケンス図である。
【図4】実施例のネットワークプリンタが表示する画面の説明図である。
【図5】実施例のネットワークプリンタが表示する画面の説明図である。
【図6】実施例のネットワークプリンタが表示する画面の説明図である。
【図7】実施例のネットワークプリンタが表示する画面の説明図である。
【符号の説明】
【0036】
100 ネットワークプリンタシステム
100A 通信ネットワーク
10 PC
20 データプリンタサーバ
30 ネットワークプリンタ
40 ICカード
11:文書送信部
21:記憶部、21a:ユーザフォルダ、21b:管理テーブル、22:登録部、23:データ供給部
2a:認証ID、2b:ユーザアカウント、2c:ユーザパスワード
31:入力部、31a:ICカードリーダ、31b:タッチパネル、32:データ取得部、33:印刷部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して通信可能に接続されたプリンタ装置およびサーバ装置と、該サーバ装置との通信が可能な情報処理装置とを備え、
前記情報処理装置は、ユーザの文書データを前記サーバ装置へ送信する文書送信部を有し、
前記サーバ装置は、文書データおよび当該ユーザを識別するためのユーザ情報を関連付けて記憶する記憶部と、前記情報処理装置から受信した文書データを前記記憶部へ登録する登録部と、前記記憶部の文書データを前記プリンタ装置へ供給するデータ供給部とを有し、
前記プリンタ装置は、該プリンタ装置へユーザ情報を入力する入力部と、該入力部により入力されたユーザ情報を前記サーバ装置へ通知し該サーバ装置から文書データを取得するデータ取得部と、該データ取得部により取得した文書データを印刷する印刷部とを有し、
前記サーバ装置のデータ供給部は、前記プリンタ装置から通知されたユーザ情報を用いて当該ユーザについての認証判定を行い、該判定において認証に成功したとき、前記ユーザ情報に対応する所定の文書データを前記プリンタ装置へ送信することを特徴とするネットワークプリンタシステム。
【請求項2】
前記データ供給部は、前記認証判定において前記プリンタ装置に対しパスワードを要求することを特徴とする請求項1記載のネットワークプリンタシステム。
【請求項3】
前記データ供給部は、前記プリンタ装置に対しFTP(File Transfer Protocol)に基づき文書データを供給することを特徴とする請求項1又は2記載のネットワークプリンタシステム。
【請求項4】
前記データ供給部は、前記プリンタ装置から通知されたユーザ情報に対応する文書データの一覧を前記プリンタ装置へ通知することを特徴とする請求項3記載のネットワークプリンタシステム。
【請求項5】
前記文書送信部は、前記サーバ装置に対し文書データを電子メールにて送信し、
前記登録部は、受信した電子メールから前記文書データを抽出し、該抽出した文書データを前記電子メールの送信元アドレスに対応するユーザ情報に関連付けて前記記憶部に登録することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のネットワークプリンタシステム。
【請求項6】
前記入力部は、入力すべきユーザ情報を、該ユーザ情報を保持するICカードから取得することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のネットワークプリンタシステム。
【請求項7】
通信ネットワークに接続されたサーバ装置に、ユーザを識別するためのユーザ情報を設定し、
前記サーバ装置との通信が可能な情報処理装置が、前記ユーザの文書データを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置が、前記情報処理装置から受信した文書データを、前記設定されたユーザ情報に関連付けて記憶し、
前記通信ネットワークに接続されたプリンタ装置が、該プリンタ装置へユーザ情報を入力し、該入力したユーザ情報を前記サーバ装置へ通知し、
前記サーバ装置が、前記プリンタ装置から通知されたユーザ情報を用いて当該ユーザについての認証判定を行い、該判定において認証に成功したとき、前記通知されたユーザ情報に対応する所定の文書データを前記プリンタ装置へ送信し、
前記プリンタ装置が、前記サーバ装置から受信した文書データを印刷することを特徴とする文書印刷方法。
【請求項8】
前記サーバ装置が、前記認証判定において前記プリンタ装置に対しパスワードを要求することを特徴とする請求項7記載の文書印刷方法。
【請求項9】
前記サーバ装置が、前記プリンタ装置に対しFTP(File Transfer Protocol)に基づき文書データを供給することを特徴とする請求項7又は8記載の文書印刷方法。
【請求項10】
前記サーバ装置が、前記プリンタ装置から通知されたユーザ情報に対応する文書データの一覧を前記プリンタ装置へ通知することを特徴とする請求項9記載の文書印刷方法。
【請求項11】
前記情報処理装置が、前記サーバ装置に対し文書データを電子メールにて送信し、
前記サーバ装置が、受信した電子メールから前記文書データを抽出し、該抽出した文書データを前記電子メールの送信元アドレスに対応するユーザ情報に関連付けて記憶することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の文書印刷方法。
【請求項12】
前記プリンタ装置が、入力すべきユーザ情報を、該ユーザ情報を保持するICカードから取得することを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の文書印刷方法。
【請求項13】
ユーザの文書データを送信する情報処理装置と、文書データを印刷するプリンタ装置との通信が可能なサーバ装置であって、
文書データおよび当該ユーザを識別するためのユーザ情報を関連付けて記憶する記憶部と、前記情報処理装置から受信した文書データを前記記憶部へ登録する登録部と、前記記憶部の文書データを前記プリンタ装置へ供給するデータ供給部とを有し、
前記データ供給部は、前記プリンタ装置から接続要求を受けたとき、該プリンタ装置に対しユーザ情報を要求し、該要求により取得したユーザ情報を用いて当該ユーザについての認証判定を行い、該判定において認証に成功したとき、前記取得したユーザ情報に対応する所定の文書データを前記プリンタ装置へ送信することを特徴とするサーバ装置。
【請求項14】
前記データ供給部は、前記認証判定において前記プリンタ装置に対しパスワードを要求することを特徴とする請求項13記載のサーバ装置。
【請求項15】
前記データ供給部は、前記プリンタ装置に対しFTP(File Transfer Protocol)に基づき文書データを供給することを特徴とする請求項13又は14記載のサーバ装置。
【請求項16】
前記データ供給部は、前記プリンタ装置から通知されたユーザ情報に対応する文書データの一覧を前記プリンタ装置へ通知することを特徴とする請求項15記載のサーバ装置。
【請求項17】
前記登録部は、前記情報処理装置から文書データを電子メールにて受信し、該受信した電子メールから前記文書データを抽出し、該抽出した文書データを前記電子メールの送信元アドレスに対応するユーザ情報に関連付けて前記記憶部に登録することを特徴とする請求項13乃至16のいずれか1項に記載のサーバ装置。
【請求項18】
コンピュータを、
請求項13乃至17のいずれか1項に記載のサーバ装置として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−113797(P2006−113797A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−300153(P2004−300153)
【出願日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】