説明

ハードディスク組込装置および方法並びにディスクアレイシステム

【課題】人手を介することなく確実且つ迅速にハードディスク装置のディスクアレイへの組込を可能にするハードディスク組み込み装置および方法並びにディスクアレイシステムを提供する。
【解決手段】予め認証済みハードディスク装置のリストを登録しているファームウェア管理部21と、ファームウェア格納部22と、ファームウェア管理部21の指示によりファームウェア格納部22からダウンロードしたファームウェアを保存するダウンロード処理部12を備えてハードディスク組込装置1A、1Bを構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はハードディスク組込装置および方法並びにディスクアレイシステムに関し、特にコンピュータ等の情報処理装置において多量のデータの書き込み(記憶)および読み出しに使用される記憶手段である複数のハードディスク装置を組み込んでディスクアレイ装置を構成するハードディスク組込装置および方法並びにディスクアレイシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ、サーバおよびネットワーク通信機器等の情報処理装置又はIT機器においては、処理されるデータ又は情報の書き込みや読み出しのために記憶装置が必要である。多量のデータを高速且つ高信頼性で書き込みおよび読み出しする記憶装置としてハードディスク装置(HDD)が広く使用されている。また、斯かる情報処理装置で処理される情報(データ)量は増大の一途である。ハードディスクが書き込みおよび読み出し可能な容量は増加しているが、情報処理装置が書き込みおよび読み出しする情報量も急速に増大している。斯かる情報又はデータは、企業や組織において必要不可欠であるので、複数のハードディスク装置をシステム化することによりデータの読み書きの高速化、信頼性や耐障害性を向上させるディスクアレイ装置又はディスクアレイシステムが開発され広く使用されている。
【0003】
従来のディスクアレイ装置では、種々の理由によりディスクアレイ装置を構成するハードディスク装置のファームウェアの更新(レビジョン)が必要になる。その場合には、出荷されたディスクアレイ装置に搭載されたハードディスク装置に書き込まれているデータをダウンロードし、更に保守用に保管されているハードディスク装置にもファームウェアをダウンロードするかディスクアレイ装置にハードディスク装置を組み込んだ時点で組み込んだハードディスク装置のファームウェアを確認し、必要に応じてダウンロードしていた。
【0004】
また、複数種類のディスクアレイ装置を扱い、それらのディスクアレイ装置がハードディスク装置を認証している場合には、ハードディスク装置の更新されたファームウェアを適用する前に、そのハードディスク装置を認証する全てのディスクアレイ装置で当該ハードディスク装置の更新されたファームウェアを評価し、認証してからハードディスク装置へのファームウェアの適用が行われていた。
【0005】
このため、ハードディスク装置のファームウェアの更新内容が一部のディスクアレイ装置のみに適用する緊急性がある場合や、一部のディスクアレイ装置のみに適用が必要とされる更新内容があった場合、一時的には更新が必要なディスクアレイ装置のみに限定的な適用を行うにしても最終的には全てのディスクアレイ装置で当該ハードディスク装置の更新されたファームウェアを評価し認証していた。
【0006】
斯かるディスクアレイ装置の技術分野における従来技術は多くの文献に開示されている。ディスクアレイシステムにおけるドライバとディスクコントローラのファームウェアを同時にアップデート(更新)する作業を支援するアップデータ管理システム等が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。また、ストレージ装置が有する複数のディスク装置の各々でそれぞれ実行されるディスク装置用の制御プログラムを簡単且つ安全に更新可能にするディスク制御装置およびディスク装置用制御プログラムの更新方法が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。更に、光ディスク装置によってファームウェアの更新が必要かどうか判断し、その結果からホストコンピュータがファームウェアの更新を自動的且つ必要なタイミングで実施可能な光ディスク装置およびファームウェアアップデート方法が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
【0007】
【特許文献1】特開2002−278906号公報(第7−8頁、第1図)
【特許文献2】特開2004−287979号公報(第7−8頁、第1図)
【特許文献3】特開2006−216165号公報(第8頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上述の如き従来技術には、幾つかの課題を有する。即ち、複数の種類のディスクアレイ装置がサポートしているハードディスク装置のファームウェアが更新された場合にハードディスク装置のファームウェアを更新するために当該ハードディスク装置をサポートする全ての種類のディスクアレイ装置で動作の確認が完了するのを待ってから適用するか、ディスクアレイ装置の種類毎にハードディスク装置を別装置として管理するか、ファームウェアの確認がとれていないディスクアレイ装置のハードディスク装置を交換したときに当該ディスクアレイ装置で確認済みのファームウェアをダウンロードし直す必要があった。
【0009】
本発明は従来技術の上述の如き課題に鑑みなされたものであり、斯かる課題を解消又は軽減して、人手による確認作業を不要にし、保守を容易にすると共に保守作業ミスを防止可能にするハードディスク組込装置および方法並びにディスクアレイシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によるハードディスク組込装置および方法並びにディスクアレイシステムは、次の如き特徴的な構成を採用している。
【0011】
(1)ディスクアレイ装置が認証する全てのハードディスク装置に対応するファームウェアを記憶しているファームウェア格納部と、
予め認証済みハードディスク装置のリストを登録しているファームウェア管理部と、
該ファームウェア管理部の指示により前記ファームウェア格納部からダウンロードした前記ファームウェアを保存するダウンロード処理部と、
を備えるハードディスク組込装置。
(2)複数のハードディスク装置を組み込んで記憶容量の大きいディスクアレイ装置を構成するハードディスク組込装置において、
ファームウェアを格納するファームウェア格納部と、
予め認証済みハードウェア装置のリストを登録しているファームウェア管理部を含むハードディスクファームウェア管理装置と、
該ハードディスクファームウェア管理部の指示によりに前記ファームウェア格納部からダウンロードしたファームウェアを保存するダウンロード処理部およびディスクアレイ装置への組込処理を行う組込処理部を含むディスクアレイ制御装置と、
を備えるハードディスク組込装置。
(3)前記ファームウェア格納部は、前記ハードディスクファームウェア管理装置内に設けられる上記(2)のハードディスク組込装置。
(4)前記ファームウェア格納部は、前記ハードディスク装置内に設けられる上記(2)のハードディスク組込装置。
(5)ハードディスク装置をディスクアレイ装置に組み込んでディスクアレイシステムを構築するハードディスク組込方法において、
前記ディスクアレイ装置に組み込まれる前記ハードディスク装置に関連する情報をファームウェア管理装置へ渡すステップと、
前記ハードディスク装置が認証済みであるか否かを判断するステップと、
前記ハードディスク装置が認証済みである場合には、組込成功処理を行うステップと、
前記ハードディスク装置が認証済みでない場合には、ファームウェア格納処理が行われているか否か登録調査するステップと、
前記ファームウェアが格納されていない場合には、組込失敗処理を行うステップと、
前記ファームウェアが格納されている場合には、前記ファームウェアのダウンロードが成功したか否かを判断して前記組込成功処理又は前記組込失敗処理を行うステップと、
を備えるハードディスク組込方法。
(6)前記ハードディスク装置に関連する情報は、前記ハードディスク装置のベンダー名、型番およびファームウェアレビジョンを含む上記(5)のハードディスク組込方法。
(7)認証済みファームウェアおよびレビジョンを格納して管理するハードディスクファームウェア管理装置と、
組み込まれるハードディスク装置に適用しているファームウェアレビジョンがディスクアレイで認証済みであるか否かを前記ハードディスク管理装置に問い合わせる手段および前記ハードディスク管理装置からファームウェアを受信して前記ハードディスク装置へダウンロードする手段を含むディスクアレイ制御装置と、
を備えるディスクアレイシステム。
(8)前記認証済みファームウェアを前記ハードディスクファームウェア管理装置に代えて前記ハードディスク内に格納する手段を備える上記(7)のディスクアレイシステム。
【発明の効果】
【0012】
本発明のハードディスク組込装置および方法並びにディスクアレイシステムによると、次の如き実用上の特有の効果を奏する。即ち、組み込まれるハードディスク装置のファームウェアレビジョンが、認証されているか否かを考慮することなくディスクアレイ装置に組込可能である。その理由は、ディスクアレイ装置が、認証済みのハードディスク装置のファームウェアを保持し、ハードディスク装置を組み込む前にハードディスク装置に対して認証済みのファームウェアをダウンロードするためである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明によるハードディスク組込装置および方法並びにディスクアレイシステムの好適な実施の形態の構成および動作を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
先ず、図1は、本発明によるハードディスク組込装置およびそれを使用するディスクアレイシステムの第1実施の形態の構成を示す機能ブロック図である。このハードディスク組込装置1Aは、ディスクアレイ制御装置10、ハードディスクファームウェア管理装置20およびハードディスク装置30により構成される。
【0015】
ここで、ディスクアレイ制御装置10は、組込処理部11およびダウンロード処理部12を含んでいる。そして、組込処理部11およびダウンロード処理部12は、相互に接続されると共にハードディスク装置30に相互接続されている。組込処理部11は、ハードディスク装置30をディスクアレイ装置に組み込む処理を行う。また、ダウンロード処理部12は、ハードディスク装置30に対してファームウェアのダウンロード処理を行う。
【0016】
ハードディスクファームウェア管理装置20は、ファームウェア管理部21およびファームウェア格納部22を含んでいる。ファームウェア管理部21およびファームウェア格納部22は、相互に接続されると共にそれぞれディスクアレイ制御装置10の組込処理部11およびダウンロード処理部12に接続されている。ファームウェア管理部21は、ディスクアレイ装置が認証済みのハードディスク装置30のベンダー名、型番およびファームウェアレビジョンのリストを記憶している。また、ファームウェア格納部22は、ディスクアレイ装置が認証する全てのハードディスク装置に対応するファームウェアを記憶している。
【0017】
ハードディスク装置30は、ベンダー名、型番およびファームウェアレビジョンを上述したハードディスクファームウェア管理部21に通知でき、自身のファームウェアを書き換えることができる。
【0018】
次に、図2のフローチャートを参照して、図1に示す本発明によるハードディスク組込装置1Aの第1実施の形態の動作を詳細に説明する。
【0019】
先ず、ハードディスク装置30をディスクアレイ装置に組み込むことを指示されたディスクアレイ制御装置10の組込処理部11は、ディスクアレイ装置への組込の前に、ハードディスクファームウェア管理装置20のファームウェア管理部21に対してハードディスク装置30のベンダー名、型番およびファームウェアレビジョンを渡す。
【0020】
ファームウェア管理部21は、認証チェックを行い(ステップA1)、予め登録されている認証済みのハードウェア装置のリストから当該ハードディスク装置30が認証済みのハードディスク装置であるか否かを判断する(ステップA2)。
【0021】
ファームウェア管理部21は、当該ハードディスク装置30が認証済みのハードディスク装置であることを確認した場合(ステップA2:Yes)には、組込処理部11に対して認証済みであることを通知し、通知を受けた組込処理部11は、ディスクアレイ装置への組込成功処理を行う(ステップA7)。他方、ファームウェア管理部21が、当該ハードウェア装置3が認証済みではないと確認した場合(ステップA2:No)には、登録調査を行い(ステップA3)、ファームウェア格納部22に対して当該ハードウェア装置30に対応するファームウェアが格納されているか否かを確認する(ステップA4)。
【0022】
ファームウェア格納部22に当該ハードディスク装置30に対応するファームウェアが登録されていない場合(ステップA4:No)には、ファームウェア管理部21は、組込処理部11に対して当該ハードディスク装置3が認証されていないことを通知し、通知を受けた組込処理部11は、組込失敗処理を行う(ステップA8)。
【0023】
他方、ファームウェア格納部22に当該ハードディスク装置30に対応するファームウェアが登録されている場合(ステップA4:Yes)には、ファームウェア管理部21は、組込処理部11に対して当該ハードディスク装置3へのファームウェアのダウンロードが必要であることを通知する。ダウンロードが必要であることを通知された組込処理部11は、ダウンロード処理部12に対して当該ハードディスク装置3へのファームウェアのダウンロードを要求する。そこで、ダウンロード処理部12は、ファームウェア格納部22から当該ハードディスク装置30に対応するファームウェアを受け取り、当該ハードウェア装置30に対してファームウェアのダウンロードを実行する(ステップA5)。
【0024】
次に、上述したダウンロード(ステップA5)が成功したか否かを判断する(ステップA6)。組込処理部11は、ダウンロード処理部12からダウンロード処理失敗を通知された場合(ステップA6:No)には、上述した組込失敗処理を行う(ステップA8)。他方、組込処理部11は、ダウンロード処理部12からダウンロード処理成功を通知された場合(ステップA6:Yes)には、ディスクアレイ装置への組込処理、即ち上述した組込成功処理を行い(ステップA7)、ハードディスク組込処理は終了する。
【0025】
次に、図3を参照して本発明によるハードディスク取込装置の第2実施の形態を説明する。図3は、本発明によるハードディスク取込装置の第2実施の形態の構成を示すブロック図である。尚、このハードディスク取込装置1Bにおいて、図1に示すハードディスク取込装置1Aと対応する構成要素には、便宜上同じ参照符号を使用する。このハードディスク組込装置1Bは、図1に示された第1実施の形態のハードディスク取込装置1Aにおけるファームウェア格納部22をなくし、新たにハードディスク装置30にファームウェア格納領域31を設けた点で異なる。
【0026】
図1に示すハードディスク取込装置1Aにおけるファームウェア格納部22は、ディスクアレイ装置が認証する全種類のハードディスク装置のファームウェアを記憶している。しかし、図3に示すハードディスク取込装置1Bのファームウェア格納領域31は、ハードディスク装置30の媒体上に存在しており、当該ハードディスク装置30をサポートする複数種類のディスクアレイ装置が認証するファームウェアの全てを格納している。
【0027】
次に、図3に示すハードディスク取込装置1Bの動作を図2のフローチャートおよび図3を参照して詳細に説明する。ハードディスク装置30をディスクアレイ装置へ組み込むことを指示された組込処理部11は、ディスクアレイ装置への組込の前にファームウェア管理部21に対してハードディスク装置30のベンダー名、型番およびファームウェアレビジョンを渡す。ファームウェア管理部21は、予め登録されている認証済みの情報および当該ハードディスク装置30の情報を比較して認証済みのハードディスク装置であるか否かを判断する(ステップA1およびA2)。
【0028】
ファームウェア管理部21は、当該ハードディスク装置30が認証済みの装置であることを確認した場合には、組込処理部11に対して認証済みであることを通知し、通知を受けた組込処理部11は、ディスクアレイ装置への組込処理を行う(ステップA7)。ファームウェア管理部21が、当該ハードウェア装置3が認証済みではないことを確認した場合には、ファームウェア格納領域31に当該ディスクアレイ装置が認証するファームウェアが格納されているか否かを確認する(ステップA3およびA4)。ファームウェア格納領域31に当該ディスクアレイ装置が認証するファームウェアが登録されていない場合に、ファームウェア管理部21は、組込処理部11に対して当該ハードディスク装置3が認証されていないことを通知し、通知を受けた組込処理部11は、組込失敗処理を行う(ステップA8)。
【0029】
他方、ファームウェア格納領域31に当該ディスクアレイ装置が認証するファームウェアが登録されている場合には、ファームウェア管理部21は、組込処理部11に対して当該ハードディスク装置30へのファームウェアのダウンロードが必要であることを通知する。ダウンロードが必要であることを通知された組込処理部11は、ダウンロード処理部12に対して当該ハードディスク装置30へのファームウェアのダウンロードを要求する。ダウンロード処理部12は、ファームウェア格納領域31から当該ディスクアレイ装置が認証するファームウェア取り出し、ハードウェア装置3に対してファームウェアのダウンロードを実行する(ステップA5およびA6)。
【0030】
組込処理部11は、ダウンロード処理部12からダウンロード処理失敗を通知された場合には、組込失敗処理を行う(ステップA8)。他方、組込処理部11は、ダウンロード処理部12からダウンロード処理成功を通知された場合には、ディスクアレイ装置への組込処理を行う(ステップA7)。
【0031】
以上、本発明によるハードディスク組込装置および方法並びにディスクアレイシステムの好適な実施の形態について詳述した。しかし、斯かる実施の形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨や精神を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明によるハードディスク組込装置の第1実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明によるハードディスク組込装置の動作である本発明のハードディスク組込方法を説明するフローチャートである。
【図3】本発明によるハードディスク組込装置の第2実施の形態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0033】
1A、1B ハードディスク組込装置(ディスクアレイシステム)
10 ディスクアレイ制御装置
11 組込処理部
12 ダウンロード処理部
20 ハードディスクファームウェア管理装置
21 ファームウェア管理部
22 ファームウェア格納部
30 ハードディスク装置
31 ファームウェア格納領域


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクアレイ装置が認証する全てのハードディスク装置に対応するファームウェアを記憶しているファームウェア格納部と、
予め認証済みハードディスク装置のリストを登録しているファームウェア管理部と、
該ファームウェア管理部の指示により前記ファームウェア格納部からダウンロードした前記ファームウェアを保存するダウンロード処理部と、
を備えることを特徴とするハードディスク組込装置。
【請求項2】
複数のハードディスク装置を組み込んで記憶容量の大きいディスクアレイ装置を構成するハードディスク組込装置において、
ファームウェアを格納するファームウェア格納部と、
予め認証済みハードウェア装置のリストを登録しているファームウェア管理部を含むハードディスクファームウェア管理装置と、
該ハードディスクファームウェア管理部の指示によりに前記ファームウェア格納部からダウンロードしたファームウェアを保存するダウンロード処理部およびディスクアレイ装置への組込処理を行う組込処理部を含むディスクアレイ制御装置と、
を備えることを特徴とするハードディスク組込装置。
【請求項3】
前記ファームウェア格納部は、前記ハードディスクファームウェア管理装置内に設けられることを特徴とする請求項2に記載のハードディスク組込装置。
【請求項4】
前記ファームウェア格納部は、前記ハードディスク装置内に設けられることを特徴とする請求項2に記載のハードディスク組込装置。
【請求項5】
ハードディスク装置をディスクアレイ装置に組み込んでディスクアレイシステムを構築するハードディスク組込方法において、
前記ディスクアレイ装置に組み込まれる前記ハードディスク装置に関連する情報をファームウェア管理装置へ渡すステップと、
前記ハードディスク装置が認証済みであるか否かを判断するステップと、
前記ハードディスク装置が認証済みである場合には、組込成功処理を行うステップと、
前記ハードディスク装置が認証済みでない場合には、ファームウェア格納処理が行われているか否か登録調査するステップと、
前記ファームウェアが格納されていない場合には、組込失敗処理を行うステップと、
前記ファームウェアが格納されている場合には、前記ファームウェアのダウンロードが成功したか否かを判断して前記組込成功処理又は前記組込失敗処理を行うステップと、
を備えることを特徴とするハードディスク組込方法。
【請求項6】
前記ハードディスク装置に関連する情報は、前記ハードディスク装置のベンダー名、型番およびファームウェアレビジョンを含むことを特徴とする請求項5に記載のハードディスク組込方法。
【請求項7】
認証済みファームウェアおよびレビジョンを格納して管理するハードディスクファームウェア管理装置と、
組み込まれるハードディスク装置に適用しているファームウェアレビジョンがディスクアレイで認証済みであるか否かを前記ハードディスク管理装置に問い合わせる手段および前記ハードディスク管理装置からファームウェアを受信して前記ハードディスク装置へダウンロードする手段を含むディスクアレイ制御装置と、
を備えることを特徴とするディスクアレイシステム。
【請求項8】
前記認証済みファームウェアを前記ハードディスクファームウェア管理装置に代えて前記ハードディスク内に格納する手段を備えることを特徴とする請求項7に記載のディスクアレイシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−217326(P2008−217326A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−52762(P2007−52762)
【出願日】平成19年3月2日(2007.3.2)
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)
【Fターム(参考)】