説明

バッテリーパック

【課題】別途の部品を備えたり厚さを増加させたりすることなく強度を向上させて、スウェリング現象を防止することができる冷却流路が形成されたバッテリーパックを提供する。
【解決手段】少なくとも一つの結合溝、少なくとも一つの結合溝周辺の周辺領域、及び周辺領域内で少なくとも一つの方向に延びる複数の冷却流路を有するバッテリーハウジングと、少なくとも一つの結合溝に結合されたバッテリーセルと、を含むことを特徴とするバッテリーパックが提供される。これにより、別途の部品を備えたり厚さを増加させたりすることなく強度を向上させて、スウェリング現象を防止し、冷却効率を向上させて劣化現象を最小化することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバッテリーパックに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、エンジンとモーターの相互動作によって走行可能なハイブリッド自動車または電気自動車には、電源装置としてバッテリーパックが搭載される。バッテリーパックは、複数の充電可能なバッテリーセルと、前記複数のバッテリーセルを収容するバッテリーハウジングとからなる。ここで、前記バッテリーセルは、複数個が水平方向にスタックされ、また互いに直列に連結される。
【0003】
また、前記バッテリーセルは、ケース、正極板、分離膜及び負極板を有する電極組立体、前記正極板に連結された正極端子、前記負極板に連結された負極端子、前記ケースに結合されて電解液とともに前記電極組立体を収容し、前記正極端子及び負極端子を固定する蓋板からなる。ここで、前記蓋板には、充電または放電時多量のガスが発生すると、自ら破裂してガスを外部に放出する安全ベントがさらに形成されることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなバッテリーパックは、充電または放電時に相対的に大きい電流が入力または出力されるので、各バッテリーセルで多量の熱が発生する。よって、各バッテリーセルは、内部の体積が膨脹してスウェリングされやすい。このようにバッテリーセルがスウェリングされると、電極組立体を成す正極板と負極板の間の距離が大きくなり、抵抗が増加することで、結局バッテリーパックの電気的性能が低下する。即ち、バッテリーパックが劣化する。
【0005】
従って、従来のバッテリーパックには、前記スウェリング現象を抑制するために、前記バッテリーセルの周辺に複数の構造物が結合された。それによって、従来のバッテリーパックは部品数及び工程数が多くて、コストが高いという問題があった。
【0006】
また、従来のバッテリーパックは、充電または放電時に領域別に温度が互いに異なる。例えば、バッテリーパックは、中央の温度が最も高く、両側縁部の温度が最も低い。即ち、バッテリーセルが水平方向に密着してスタックされるため、中央のバッテリーセルの温度が相対的に最も高く、両側縁部のバッテリーセルの温度が相対的に最も低い。このように各バッテリーセルの温度が異なると、バッテリーセル別に充電容量及び放電容量に差が発生し、よってバッテリーパックの電気的性能が低下するという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、別途の部品を備えたり厚さを増加させたりすることなく強度を向上させて、スウェリング現象を防止することができる冷却流路を形成することが可能な、新規かつ改良されたバッテリーパックを提供することにある。
【0008】
また、本発明の目的とするところは、冷却効率を向上させて劣化現象を最小化することができる冷却流路が形成された、新規かつ改良されたバッテリーパックを提供することにある。
【0009】
また、本発明の目的とするところは、領域別に冷却効率を調節して全てのバッテリーセルの温度が均一になるようにして、バッテリー性能を最適化することができる冷却流路が形成された、新規かつ改良されたバッテリーパックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、少なくとも一つの結合溝、前記少なくとも一つの結合溝周辺の周辺領域、及び前記周辺領域内で少なくとも一つの方向に延びる複数の冷却流路を有するバッテリーハウジングと、前記少なくとも一つの結合溝に結合されたバッテリーセルと、を含むことを特徴とするバッテリーパックが提供される。
【0011】
前記バッテリーハウジングは上面と下面を有し、前記少なくとも一つの方向は前記上面及び前記下面の法線方向であってもよい
【0012】
前記バッテリーハウジングは上面と下面を有し、前記複数の冷却流路は前記上面から前記下面まで延びていてもよい。
【0013】
前記バッテリーハウジング上に熱スクリーン部材がさらに位置し、前記熱スクリーン部材は、前記複数の冷却流路のうち第1配列部を覆う平らな表面と、前記少なくとも一つの結合溝を露出させる第1開口と、前記複数の冷却流路のうち第2配列部を露出させる複数の第2開口と、からなっていてもよい。
【0014】
前記複数の第2開口は、前記第1開口の周りに形成されていてもよい。
【0015】
前記少なくとも一つの結合溝は複数の結合溝からなっていてもよい。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、電極組立体、前記電極組立体に電気的に連結された集電板、及び前記電極組立体上に設けられた蓋板からなるバッテリー組立体と、前記バッテリー組立体及び電解液を収容する少なくとも一つの結合溝を有し、前記少なくとも一つの結合溝周辺に形成された周辺領域及び前記周辺領域内で少なくとも一つの方向に延びた複数の冷却流路を有するバッテリーハウジングと、を含むことを特徴とするバッテリーパックが提供される。
【0017】
前記蓋板の領域は、前記少なくとも一つの結合溝の開口が有する領域より大きくてもよい。
【0018】
前記蓋板は、前記バッテリーハウジングに溶接されていてもよい。
【0019】
前記バッテリーハウジング上に熱スクリーン部材がさらに位置し、前記熱スクリーン部材は、前記複数の冷却流路のうち第1配列部を覆う平らな表面と、前記蓋板を露出させる第1開口と、前記複数の冷却流路のうち第2配列部を露出させる複数の第2開口と、からなっていてもよい。
【0020】
前記蓋板は、前記熱スクリーン部材と同じ高さに形成されていてもよい。
【0021】
前記結合溝部分の前記バッテリーハウジングの内壁には、絶縁層が形成されていてもよい。
【0022】
前記複数の冷却流路は第1ピッチでグループ化され、前記複数の冷却流路によるグループは、前記第1ピッチより大きい第2ピッチだけ離隔して形成されていてもよい。
【0023】
各前記複数の冷却流路は、円形、四角形、五角形または六角形の形状を有していてもよい。
【0024】
前記バッテリーハウジングは、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス鋼、セラミックまたはポリマーで形成されていてもよい。
【0025】
前記バッテリーハウジングがセラミックで形成された場合、該セラミックは、窒化珪素(Si)、炭化珪素(SiC)、サイアロン(SiAlON)、アルミナ(Al)またはジルコニア(ZrO)で形成されていてもよい。
【0026】
前記バッテリーハウジングがポリマーで形成された場合、該ポリマーは、PP(polypropylene)、PE(polyethylene)、PBT(polybutylene terephthalate)またはPFA(perfluoroalkoxy)で形成されていてもよい。
【0027】
前記複数の冷却流路は、互いに均一に離隔して形成されていてもよい。
【0028】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、電極組立体、前記電極組立体に電気的に連結された集電板、及び前記電極組立体上に設けられた蓋板からなる複数のバッテリー組立体と、前記それぞれのバッテリー組立体と電解液を収容する複数の結合溝を有するバッテリーハウジングと、を含むことを特徴とするバッテリーパックが提供される。
【0029】
前記バッテリーハウジングは、周辺領域と、前記周辺領域内で少なくとも一方向に延びる複数の冷却流路とを含んでいてもよい。
【0030】
上記バッテリーパックは、熱スクリーン部材をさらに含み、前記周辺領域は第1周辺領域と第2周辺領域を含み、前記熱スクリーン部材は、前記第2周辺領域よりも前記第1周辺領域において多くの冷却流路を露出させるようにしてもよい。
【0031】
前記結合溝部分の前記バッテリーハウジングの内壁には、絶縁層が形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0032】
以上説明したように本発明によれば、バッテリーハウジングに複数の冷却流路が形成されることで、別途の部品を準備したりバッテリーハウジングの厚さを増加させたりすることなく、バッテリーハウジングの強度を向上させることができる。従って、バッテリーパックの充放電時に内部圧力の上昇によるスウェリング現象を防止することができる。
【0033】
また、本発明に係るバッテリーパックは、バッテリーハウジングに複数の冷却流路が形成されることで、別途の冷却部材がなくてもバッテリーパックの冷却効率が向上する。従って、バッテリーパックの充放電時に発生する熱が迅速に外部に放出されて、バッテリーパックの劣化現象を最小化することができる。
【0034】
また、本発明に係るバッテリーパックは、バッテリーハウジングに形成された複数の冷却流路を選択的に開閉することができる熱スクリーン部材が備えられることで、バッテリーパックの領域別に冷却効率を調節することができる。従って、全てのバッテリーセルの温度が均一にすることで、バッテリー性能を最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1a】本発明の一実施形態に係るバッテリーパックを示す平面図である。
【図1b】本発明の一実施形態に係るバッテリーパックを示す底面図である。
【図1c】本発明の一実施形態に係るバッテリーパックを示す結合斜視図である。
【図1d】本発明の一実施形態に係るバッテリーパックを示す一部分解斜視図である。
【図2a】本発明の他の実施形態に係るバッテリーパックを示す平面図である。
【図2b】本発明の他の実施形態に係るバッテリーパックを示す結合斜視図である。
【図2c】本発明の他の実施形態に係るバッテリーパックを示す一部分解斜視図である。
【図3a】本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーパックを示す平面図である。
【図3b】本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーパックを示す結合斜視図である。
【図3c】本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーパックを示す一部分解斜視図である。
【図4a】本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーパックを示す平面図である。
【図4b】本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーパックを示す結合斜視図である。
【図4c】本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーパックを示す一部分解斜視図である。
【図5a】本発明の一実施形態に係るバッテリーハウジングに形成された様々な形状の冷却流路を示す平面図である。
【図5b】本発明の一実施形態に係るバッテリーハウジングに形成された様々な形状の冷却流路を示す平面図である。
【図5c】本発明の一実施形態に係るバッテリーハウジングに形成された様々な形状の冷却流路を示す平面図である。
【図5d】本発明の一実施形態に係るバッテリーハウジングに形成された様々な形状の冷却流路を示す平面図である。
【図5e】本発明の一実施形態に係るバッテリーハウジングに形成された様々な形状の冷却流路を示す平面図である。
【図6a】本発明の一実施形態に係るバッテリーハウジングに形成された冷却流路及び絶縁層を示す断面図である。
【図6b】本発明の一実施形態に係るバッテリーハウジングに形成された冷却流路及び絶縁層を示す断面図である。
【図6c】本発明の一実施形態に係るバッテリーハウジングに形成された冷却流路及び絶縁層を示す断面図である。
【図7】本発明のまた他の実施例に係るバッテリーパックを示す平面図である。
【図8】本発明のまた他の実施例に係るバッテリーパックを示す平面図である。
【図9】本発明のまた他の実施例に係るバッテリーパックを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0037】
図1a〜図1dは本発明の一実施形態に係るバッテリーパックを示す平面図、底面図、結合斜視図及び一部分解斜視図である。
【0038】
図1a〜図1dに示すように、本発明に係るバッテリーパック100は、バッテリーハウジング110及びバッテリーセル(バッテリー組立体)120を含む。
【0039】
前記バッテリーハウジング110は、平らな上面と、この上面の反対面であって平らな下面と、前記上面と前記下面の間に形成された四つの側面とを含む。また、前記バッテリーハウジング110は、前記上面に一定深さに形成された複数の結合溝111を含む。ここで、前記結合溝111の外周縁上面を周辺領域と定義することができるが、このような周辺領域には、複数の冷却流路112が形成されている。前記結合溝111は、水平方向に一定間隔を置いて複数個配列されることができる。勿論、前記結合溝111は、バッテリーセル(バッテリー組立体)120が結合されて安定的に固定されるように、十分な深さを有する。さらに、前記結合溝111は矩形、正方形または円形の平面形状を有することができるが、このような形状に前記結合溝111の平面形状を限定するのではない。また、前記冷却流路112は、前記結合溝111の外周縁である周辺領域で同じピッチまたは互いに異なるピッチを有し、複数個配列されることができる。また、前記結合溝111は、前記バッテリーハウジング110の全体高さより小さな深さを有して形成される一方、前記冷却流路112は、前記バッテリーハウジング110を垂直方向に完全に貫通して形成されることができる。即ち、前記冷却流路112は前記バッテリーハウジング110の上面と下面を貫通する。言い換えれば、前記冷却流路112は、前記バッテリーハウジング110の上面と下面の間に延びている。また言い換えれば、前記冷却流路112は、前記バッテリーハウジング110の上面と下面の法線方向に形成されている。それによって、冷却気体または冷却流体は前記冷却流路112を介して上部から下部に、または下部から上部に自由に流れることができる。従って、バッテリーパック100の冷却性能が著しく向上する。
【0040】
一方、前記バッテリーハウジング110は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)、ステンレス鋼(SUS)、セラミック、ポリマー及びその等価物のうち選択された何れか一つで形成されることができるが、これらの材質にバッテリーハウジング110の材質を限定するのではない。また、前記セラミックは、窒化珪素(Si)、炭化珪素(SiC)、サイアロン(SiAlON)、アルミナ(Al)またはジルコニア(ZrO)であってもよいが、これらの材質にセラミックの材質を限定するものではない。さらに、前記ポリマーは、PP(polypropylene)、PE(polyethylene)、PBT(polybutylene terephthalate)またはPFA(perfluoroalkoxy)であってもよいが、これらの材質にポリマーの材質を限定するものではない。さらに、前記結合溝111及び冷却流路112は、通常の引抜、圧出、レーザエッチングまたは化学的エッチングで形成することができるが、このような形成方法に本発明を限定するものではない。
【0041】
前記バッテリーセル(バッテリー組立体)120は、ケース121、電極組立体122、蓋板123、正極端子126及び負極端子127を含む。
【0042】
前記ケース121は、前記バッテリーハウジング110の結合溝111に結合される。このようなケース121は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)、ステンレス鋼(SUS)、セラミック、ポリマー及びその等価物のうち選択された何れか一つで形成されることができるが、これらの材質にケース121の材質を限定するのではない。また、前記ケース121は、矩形、正方形または円形の平面形状を有することができるが、これらの形状に前記ケース121の平面形状を限定するのではない。
【0043】
前記電極組立体122は、前記ケース121に電解液とともに収容される。前記電極組立体122は、正極板、分離膜及び負極板からなることができる。また、前記正極板、分離膜及び負極板は巻回軸を中心に略楕円形状に複数回巻回された形状を有することができる。
【0044】
前記蓋板123は、前記電極組立体122を覆うように前記ケース121に結合されている。一例として、前記蓋板123は前記ケース121にレーザー溶接、抵抗溶接または超音波溶接によって結合されることができる。なお、これらの結合方法にケース121と蓋板123の結合方法を限定するものではない。勿論、前記蓋板123も前記ケース121と同じ材質で形成されることができるし、異なる材質で形成されることもできる。また、前記蓋板123には、ケース121の内部圧力が許容値以上である場合自ら破裂して内部ガスを外部に放出する安全ベント124が形成されていてもよい。このような安全ベント124は、前記蓋板123の厚さに比べて相対的に薄く形成されていてもよい。また、前記蓋板123には、注液孔を介して電解液を注液した後に注液孔を塞ぐプラグ125がさらに結合されていてもよい。
【0045】
前記正極端子126及び前記負極端子127は前記蓋板123に結合されて、上部方向に所定の長さだけ突出している。前記正極端子126及び前記負極端子127は、後でバスバーが結合されて固定できるように、表面にねじ山が形成されていてもよい。さらに、前記正極端子126は、電極組立体122の正極板に集電板を介して電気的に接続され、前記負極端子127は電極組立体122の負極板に集電板129を介して電気的に接続されていてもよい。さらに、前記正極端子126はアルミニウム(Al)で形成され、前記負極端子127は銅(Cu)で形成されることができるが、本発明においては、正極端子126及び負極端子127の材質はこのような材質に限定されるものではない。
【0046】
一方、前記ケース121と蓋板123を含むバッテリーセル(バッテリー組立体)120の高さは、前記バッテリーハウジング110に形成された結合溝111の深さと同一であってもよい。よって、前記バッテリーセル(バッテリー組立体120)が前記バッテリーハウジング110の結合溝111に結合される場合、前記蓋板123の表面と前記バッテリーハウジング110の上部表面が同じ平面を成すことができる。言い換えれば、前記蓋板123の上面と前記バッテリーハウジング110の上面が同じ高さを有することができる。勿論、バッテリーセル(バッテリー組立体)120の高さが結合溝111の深さより小さいか大きくてもよい。
【0047】
このように、本実施形態に係るバッテリーパック100は、バッテリーハウジング110に複数の冷却流路112が形成されることで、冷却効率が著しく向上する。従って、バッテリーパック100の劣化現象が最小化される。また、本実施形態に係るバッテリーパック100は、複数の冷却流路112によって、別途の部品を備えたり厚さを増加させたりすることなく、バッテリーハウジング110の強度が向上し重さは減少する。即ち、前記複数の冷却流路112が蜂の巣と類似の構造を有するので、バッテリーハウジング110の強度が向上し、重さは減少する。従って、本実施形態に係るバッテリーパック100は、各バッテリーセル(バッテリー組立体)120のスウェリング現象が適切に防止される。
【0048】
図2a〜図2cは本発明の他の実施形態に係るバッテリーパックを示す平面図、結合斜視図及び一部分解斜視図である。
【0049】
図2a〜図2cに示すように、本発明の他の実施形態に係るバッテリーパック200は、バッテリーハウジング110、バッテリーセル(バッテリー組立体)120及び熱スクリーン部材230を含む。ここで、前記バッテリーハウジング110及びバッテリーセル(バッテリー組立体)120については既に説明したので、ここでは前記熱スクリーン部材230を中心に説明する。
【0050】
前記熱スクリーン部材230は、略薄板状に形成されており、前記バッテリーハウジング110に形成された冷却流路112を選択的に開放または閉鎖する。一例として、バッテリーパック200は、充電または放電時に中央領域に対応するバッテリーセル(バッテリー組立体)120の温度が最も高く、両側の縁領域に対応するバッテリーセル(バッテリー組立体)120の温度が相対的に最も低い。従って、前記熱スクリーン部材230は、中央領域の冷却流路112が相対的に最も多く開放されるようにし、両側の縁領域に向かって冷却流路112が相対的に次第に小さく開放されるようにする。
【0051】
このために、前記熱スクリーン部材230は、前記バッテリーセル(バッテリー組立体)120と対応する位置に第1開口231が形成され、前記第1開口231の外側で特定の冷却流路112を開放するように第2開口232が形成されている。より具体的に、前記第2開口232は、前記バッテリーハウジング110の中央領域の冷却流路112と対応する位置で相対的に最も大きく形成され、前記バッテリーハウジング110の両側縁領域に向かって相対的に次第に小さく形成されている。
【0052】
言い換えれば、前記熱スクリーン部材230は、複数の冷却流路112のうち一定領域の第1配列部を覆う領域(または表面)と、前記結合溝、即ち、バッテリーセル(バッテリー組立体)120を露出させる第1開口231と、前記複数の冷却流路112のうち一定領域の第2配列部を露出させる第2開口232とからなることができる。ここで、前記第2開口232の大きさは、バッテリーハウジング110の中央領域から縁領域に向かって相対的に次第に小さくなる。勿論、前記第2開口232が前記第1開口231の周りに形成されることは言うまでもない。
【0053】
このような熱スクリーン部材230は、金属、セラミック、ポリマー及びその等価物のうち選択されたいずれか一つで形成されることができるが、これらの材質に熱スクリーン部材230の材質を限定するものではない。さらに、前記熱スクリーン部材230は、接着方式または溶接方式によって前記バッテリーハウジング110に結合されることができるが、これらの方式に前記熱スクリーン部材230とバッテリーハウジング110の間の結合方式を限定するのではない。
【0054】
このように、本発明の他の実施形態に係るバッテリーパック200は、熱スクリーン部材230の第2開口232の大きさ及び配列状態を適切にデザインすることで、充放電時に水平方向にスタックされた全てのバッテリーセル(バッテリー組立体)120の温度を殆ど均一にすることができる。従って、各バッテリーセル(バッテリー組立体)120の充電容量及び放電容量が全て均一になるので、バッテリーパック200の電気的性能がより向上する。
【0055】
図3a〜図3cは本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーパックを示す平面図、結合斜視図及び一部分解斜視図である。
【0056】
図3a〜図3cに示すように、本発明の他の実施形態に係るバッテリーパック300は、バッテリーハウジング110及びバッテリーセル(バッテリー組立体)320を含む。ここで、前記バッテリーハウジング110については既に説明したので、ここでは前記バッテリーセル(バッテリー組立体)320を中心に説明する。
【0057】
前記バッテリーセル(バッテリー組立体)320は、電極組立体322、蓋板323、正極端子326及び負極端子327を含む。
【0058】
前記電極組立体322は、前記バッテリーハウジング110の結合溝111に電解液とともに直接収容される。前記電極組立体322は、正極板、分離膜及び負極板からなることができる。また、前記正極板、分離膜及び負極板は、巻回軸を中心に複数回巻回された形状を有する。
【0059】
前記蓋板323は、前記電極組立体322を覆うように前記バッテリーハウジング110に直接結合されている。一例として、前記蓋板323は、前記バッテリーハウジング110に抵抗溶接、レーザー溶接または超音波溶接によって結合されることができる。なお、これらの結合方法にバッテリーハウジング110と蓋板323の結合方法を限定するものではない。勿論、前記蓋板323は、前記バッテリーハウジング110と同じ材質で形成されることができるし、異なる材質で形成されることもできる。また、前記蓋板323には、結合溝111の内部圧力が許容値以上である場合、自ら破裂して内部ガスを外部に放出する安全ベント324が形成されていてもよい。このような安全ベント324は、前記蓋板323の厚さに比べて相対的に薄く形成されていてもよい。また、前記蓋板323には、注液孔を介して電解液が注入された後に注液孔を塞ぐプラグ325がさらに結合されていてもよい。
【0060】
前記正極端子326及び前記負極端子327は、前記蓋板323に結合され、上部方向に一定長だけ突出している。さらに、前記正極端子326は電極組立体322の正極板に集電板328を介して電気的に接続されることができ、前記負極端子327は電極組立体322の負極板に集電板329を介して電気的に接続されている。
【0061】
一方、前記蓋板323は前記バッテリーハウジング110に直接結合(溶接または接着)されるので、前記バッテリーハウジング110が有する結合溝111の広さより大きい広さを有することができる。よって、前記蓋板323は、前記バッテリーハウジング110の上面から一定の厚さ突出した形態を有する。勿論、前記結合溝111及び前記蓋板323のデザインを少し変更することで、前記蓋板323と前記バッテリーハウジング110の表面が同一平面を成すようにしてもよい。
【0062】
このように、本実施形態にかかるバッテリーパック300は各バッテリーセル(バッテリー組立体)320にケースが使用されていない。従って、本実施形態にかかるバッテリーパック300は前記ケースに該当する分のコストを節減することができる。勿論、本実施形態にかかるバッテリーパック300は、上述したように複数の冷却流路112を有するバッテリーハウジング110を用いることで、バッテリーハウジング110の冷却性能及び強度を向上させてバッテリーセル(バッテリー組立体)320のスウェリング現象を抑制するだけでなく、劣化現象も防止することができる。
【0063】
図4a〜図4cは本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーパックを示す平面図、結合斜視図及び一部分解斜視図である。
【0064】
図4a〜図4cに示すように、本実施形態に係るバッテリーパック400は、バッテリーハウジング110、バッテリーセル(バッテリー組立体)320及び熱スクリーン部材430を含む。ここで、前記バッテリーハウジング110及びバッテリーセル(バッテリー組立体)320は既に説明してある。さらに、前記熱スクリーン部材430も上述したバッテリーパック200の熱スクリーン部材230と殆ど同一である。
【0065】
前記熱スクリーン部材430は、前記バッテリーセル(バッテリー組立体)320と対応する位置に第1開口431が形成され、前記第1開口431の外側で特定冷却流路112を開放するように第2開口432が形成されている。即ち、前記第2開口432は、前記バッテリーハウジング110の中央領域の冷却流路112と対応する位置では相対的に最も大きく形成され、前記バッテリーハウジング110の両側縁領域に向かって相対的に次第に小さく形成されている。
【0066】
言い換えれば、前記熱スクリーン部材430は、複数の冷却流路112のうち一定領域の第1配列部を覆う領域(または表面)と、前記結合溝、即ち、バッテリーセル(バッテリー組立体)120を露出させる第1開口431と、前記複数の冷却流路112のうち一定領域の第2配列部を露出させる第2開口432とからなることができる。ここで、前記第2開口432の大きさは、バッテリーハウジング110の中央領域から縁領域に向かって相対的に次第に小さくなる。勿論、前記第2開口432は前記第1開口431の周りに形成される。
【0067】
一方、前記バッテリーセル(バッテリー組立体)320の蓋板323は、バッテリーハウジング110の表面から突出した形態を有するので、前記蓋板323の厚さと前記熱スクリーン部材430の厚さが殆ど同じであれば、前記蓋板323と前記熱スクリーン部材430は殆ど同じ平面を成す。即ち、前記蓋板323は、前記熱スクリーン部材430と同じ高さを有することができる。
【0068】
それによって、本実施形態に係るバッテリーパック400は、水平方向にスタックされた全てのバッテリーセル(バッテリー組立体)320の充放電時に温度を殆ど均一に維持することができる。従って、各バッテリーセル(バッテリー組立体)320の充電容量及び放電容量が全て均一になることで、バッテリーパック400の電気的性能が向上する。
【0069】
図5a〜図5eは本発明の上記各実施形態に係るバッテリーハウジングに形成された様々な形状の冷却流路を示す平面図である。
【0070】
図5aに示すように、本発明の上記各実施形態に係る冷却流路112aは、略円形の平面形状を有することができる。また、図5bに示すように、冷却流路112bは、略四角形の平面形状を有することができる。また、図5cに示すように、冷却流路112cは、略菱形の平面形状を有することができる。また、図5dに示すように、冷却流路112dは、略五角形の平面形状を有することができる。また、図5eに示すように、冷却流路112eは、略六角形の平面形状を有することができる。その他にも冷却流路は様々な形状を有することができ、図5a〜図5eに示された形状に本発明を限定するのではない。
【0071】
図6a、図6b及び図6cは本発明の上記各実施形態に係るバッテリーハウジングに形成された冷却流路及び絶縁層を示す断面図である。
【0072】
図6aに示すように、バッテリーハウジング610aには一定深さの結合溝611aが形成されており、前記結合溝611aの外周縁である周辺領域には複数の冷却流路612aが貫通形成されている。即ち、前記冷却流路612aは上端と下端が両方とも開放されている。
【0073】
また、前記バッテリーハウジング610aには、結合溝611aの表面を含めてその外周縁の表面に、一定厚さの絶縁層616aが形成されていてもよい。このような絶縁層616aには、電気伝導度が十分小さく、かつ化学的耐性が強いものを用いるのが好ましい。このような絶縁層616aによって、前記バッテリーハウジング610aの結合溝611aには電解液が直接収容されることができる。また、前記バッテリーハウジング610aの結合溝611aに複数のバッテリーセル(バッテリー組立体)が直接結合されても、相互間に不必要な電気的短絡現象が発生しない。
【0074】
一例として、前記絶縁層616aは、前記バッテリーハウジング610aがアルミニウムからなる場合、陽極酸化層(anodizing layer)であることができる。このような陽極酸化層は、周知のようにアルミニウム材料を電解液内で正極となるようにすることで、正極で発生する酸素によってアルミニウムの表面に形成された酸化アルミニウム被膜である。このような酸化アルミニウム被膜は、電気伝導度が非常に小さく、かつ化学的耐性が非常に強い。その他にも、前記絶縁層616aは、通常のPET(polyethylene terephthalate)またはEPDM(ethylene propylene diene M−class)をコーティングして得ることができるが、本発明はこれらの材質に前記絶縁層616aの材質を限定するのではない。
【0075】
図6bに示すように、バッテリーハウジング610bには、複数の冷却流路612bが貫通形成されることができる。即ち、複数の冷却流路612bは、上端と下端が両方とも開放された形状を有することができる。従って、冷却媒体は前記冷却流路612bに沿って上部から下部にまたは下部から上部に移動することができる。
【0076】
図6cに示すように、バッテリーハウジング610cは、複数の冷却流路612cを一端が閉鎖された形状に形成することができる。一例として、複数の冷却流路612cは、上端が全て閉鎖され、下端が全て開放された形状を有することができる。さらに、一対の冷却流路612cが上部領域で互いに連結された形状を有することで、全体的に略「∩」字形状を有することができる。従って、冷却媒体は前記「∩」字形状の冷却流路612cに沿って移動しながら、バッテリーハウジング610cを冷却する。その他にも本発明に係る冷却流路612cは、垂直方向でなく水平方向に形成されることもできる。さらに、前記冷却流路612cは垂直方向と水平方向にそれぞれ形成されることもできるが、本発明では、これらの形成方向や形状に前記冷却流路612cの形成方向及び形状を限定するのではない。図6a〜図6cにおいて、矢印は冷却媒体の流れの一例を示す。
【0077】
図7は本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーパックを示す平面図であり、図8は本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーパックを示す平面図である。ここで、図7に図示されたバッテリーパック500は、図1a〜図1dに図示されたバッテリーパック100と類似しており、図8に図示されたバッテリーパック600は、図3a〜図3cに図示されたバッテリーパック300と類似している。従って、ここでは異なる部分を中心に説明する。
【0078】
図7及び図8に示すように、バッテリーハウジング510、610に形成された冷却流路512、612は、複数の同じ第1ピッチを有し配列された一つの群またはグループ513、613を成すことができる。図面では略4個の冷却流路512、612が一つの群またはグループ513、613を成すと示されているが、このような個数に本発明を限定するものではない。また、前記群またはグループ513、613は、前記第1ピッチより大きい第2ピッチを有し複数個配列されることができる。従って、前記群またはグループ513、613と群または他のグループ513、613の間には、相対的に幅の広い領域514、614が形成される。このようにして、バッテリーハウジング110は、冷却流路512、612からなる群またはグループ514、614と他の群またはグループ514、614の間に、剛性をもっと増加させる幅の広い領域514、614(補強領域)が形成された形態を有する。
【0079】
従って、本実施形態に係るバッテリーパック500、600は、別途の部品を追加すること無く、バッテリーハウジング510、610の厚さを増加させないながらも、バッテリーハウジング510、610の強度をさらに向上させることができる。従って、バッテリーパック500、600の充放電時に内部圧力の上昇によるスウェリングをもっと効率的に防止することができる。
【0080】
図9は本発明のまた他の実施形態に係るバッテリーパックを示す平面図である。
【0081】
図9に示すように、本実施形態に係るバッテリーパック700は、バッテリーハウジング110及びバッテリーセル(バッテリー組立体)120(または320)を含む。前記バッテリーセル(バッテリー組立体)120(または320)は、上述したものと殆ど同一である。以下では、前記バッテリーハウジング110を中心に説明する。
【0082】
冷却流路112の数は、バッテリーハウジング110の中央領域と縁領域で互いに異なる。例えば、冷却流路112の数はバッテリーハウジング110の中央領域で相対的に多い。また、冷却流路112の数はバッテリーハウジング110の縁領域で相対的に少ない。また他の例として、冷却流路112のピッチはバッテリーハウジング112の中央領域で相対的に小さい。また、冷却流路112のピッチはバッテリーハウジング110の縁領域で相対的に大きい。
【0083】
本実施形態に係るバッテリーパック700では、バッテリーハウジング110の水平方向にスタックされた全てのバッテリーセル(バッテリー組立体)120(または320)の温度は、充電または放電中殆ど同一である。結果的に、本実施形態ではバッテリーセル(バッテリー組立体)120(または320)の充電及び放電容量は一定に維持され、バッテリーパック700の電気的性能が向上する。
【0084】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0085】
100 バッテリーパック
110 バッテリーハウジング
111 結合溝
112 冷却流路
120 バッテリーセル
121 ケース
122 電極組立体
123 蓋板
124 安全ベント
125 プラグ
126 正極端子
127 負極端子
230 熱スクリーン部材
231 第1開口
232 第2開口


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの結合溝、前記少なくとも一つの結合溝周辺の周辺領域、及び前記周辺領域内で少なくとも一つの方向に延びる複数の冷却流路を有するバッテリーハウジングと、
前記少なくとも一つの結合溝に結合されたバッテリーセルと、
を含むことを特徴とするバッテリーパック。
【請求項2】
前記バッテリーハウジングは上面と下面を有し、
前記少なくとも一つの方向は前記上面及び前記下面の法線方向であることを特徴とする請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項3】
前記バッテリーハウジングは上面と下面を有し、
前記複数の冷却流路は前記上面から前記下面まで延びることを特徴とする請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項4】
前記バッテリーハウジング上に熱スクリーン部材がさらに位置し、
前記熱スクリーン部材は、
前記複数の冷却流路のうち第1配列部を覆う平らな表面と、
前記少なくとも一つの結合溝を露出させる第1開口と、
前記複数の冷却流路のうち第2配列部を露出させる複数の第2開口と、
からなることを特徴とする請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項5】
前記複数の第2開口は、前記第1開口の周りに形成されたことを特徴とする請求項4に記載のバッテリーパック。
【請求項6】
前記少なくとも一つの結合溝は複数の結合溝からなることを特徴とする請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項7】
電極組立体、前記電極組立体に電気的に連結された集電板、及び前記電極組立体上に設けられた蓋板からなるバッテリー組立体と、
前記バッテリー組立体及び電解液を収容する少なくとも一つの結合溝を有し、前記少なくとも一つの結合溝周辺に形成された周辺領域及び前記周辺領域内で少なくとも一つの方向に延びた複数の冷却流路を有するバッテリーハウジングと、
を含むことを特徴とするバッテリーパック。
【請求項8】
前記蓋板の領域は、前記少なくとも一つの結合溝の開口が有する領域より大きいことを特徴とする請求項7に記載のバッテリーパック。
【請求項9】
前記蓋板は、前記バッテリーハウジングに溶接されたことを特徴とする請求項7に記載のバッテリーパック。
【請求項10】
前記バッテリーハウジング上に熱スクリーン部材がさらに位置し、
前記熱スクリーン部材は、
前記複数の冷却流路のうち第1配列部を覆う平らな表面と、
前記蓋板を露出させる第1開口と、
前記複数の冷却流路のうち第2配列部を露出させる複数の第2開口と、
からなることを特徴とする請求項7に記載のバッテリーパック。
【請求項11】
前記蓋板は、前記熱スクリーン部材と同じ高さに形成されたことを特徴とする請求項10に記載のバッテリーパック。
【請求項12】
前記結合溝部分の前記バッテリーハウジングの内壁には、絶縁層が形成されたことを特徴とする請求項7に記載のバッテリーパック。
【請求項13】
前記複数の冷却流路は第1ピッチでグループ化され、
前記複数の冷却流路によるグループは、前記第1ピッチより大きい第2ピッチだけ離隔して形成されたことを特徴とする請求項7に記載のバッテリーパック。
【請求項14】
各前記複数の冷却流路は、円形、四角形、五角形または六角形の形状を有することを特徴とする請求項7に記載のバッテリーパック。
【請求項15】
前記バッテリーハウジングは、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス鋼、セラミックまたはポリマーで形成されたことを特徴とする請求項7に記載のバッテリーパック。
【請求項16】
前記バッテリーハウジングがセラミックで形成された場合、該セラミックは、窒化珪素(Si)、炭化珪素(SiC)、サイアロン(SiAlON)、アルミナ(Al)またはジルコニア(ZrO)で形成されたことを特徴とする請求項15に記載のバッテリーパック。
【請求項17】
前記バッテリーハウジングがポリマーで形成された場合、該ポリマーは、PP(polypropylene)、PE(polyethylene)、PBT(polybutylene terephthalate)またはPFA(perfluoroalkoxy)で形成されたことを特徴とする請求項15に記載のバッテリーパック。
【請求項18】
前記複数の冷却流路は、互いに均一に離隔して形成されたことを特徴とする請求項7に記載のバッテリーパック。
【請求項19】
電極組立体、前記電極組立体に電気的に連結された集電板、及び前記電極組立体上に設けられた蓋板からなる複数のバッテリー組立体と、
前記それぞれのバッテリー組立体と電解液を収容する複数の結合溝を有するバッテリーハウジングと、
を含むことを特徴とするバッテリーパック。
【請求項20】
前記バッテリーハウジングは、周辺領域と、前記周辺領域内で少なくとも一方向に延びる複数の冷却流路とを含むことを特徴とする請求項19に記載のバッテリーパック。
【請求項21】
熱スクリーン部材をさらに含み、
前記周辺領域は第1周辺領域と第2周辺領域を含み、
前記熱スクリーン部材は、前記第2周辺領域よりも前記第1周辺領域において多くの冷却流路を露出させることを特徴とする請求項20に記載のバッテリーパック。
【請求項22】
前記結合溝部分の前記バッテリーハウジングの内壁には、絶縁層が形成されたことを特徴とする請求項19に記載のバッテリーパック。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図1d】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5b】
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【図5c】
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【図5d】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図3a】
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【図4a】
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【図5a】
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【図5e】
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【公開番号】特開2010−199070(P2010−199070A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−40145(P2010−40145)
【出願日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(509139597)エス・ビー リモーティブ 株式会社 (130)
【氏名又は名称原語表記】SB Limotive Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】