説明

パチンコ遊技機

【課題】大当たり中の所定のラウンドにおいて、遊技球が入賞口に入球できるかどうか不明な状況を作り出し、遊技者を一喜一憂させること。
【解決手段】遊技制御基板50は、大当たり中の第1ラウンドにおいて可動扉部10A、10Bを半開動作させ、入賞口8A、8Bを半開状態に保持する。第1ラウンドにおいて特定領域スイッチ17がオンしたことを条件として、第2ラウンドにおいて可動扉部10A、10Bを全開動作させ、入賞口8A、8Bを全開状態に保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機として、始動口と始動口スイッチと可変入賞装置と大当たり発生手段とを備えるパチンコ遊技機であって、始動口スイッチは、始動口への遊技球の入球を検出するよう構成され、可変入賞装置は、入賞口と、入賞口を開閉する可動扉部と、入賞口から可変入賞装置に入球した遊技球のうちの一部が特定領域を通過したことを検出する特定領域スイッチとを有し、大当たり発生手段は、始動口スイッチがオンしたことを含む所定条件が成立したとき、所定ラウンド数だけ可変入賞装置の可動扉部を開動作させ入賞口を開放する大当たり状態を発生させるよう構成されるパチンコ遊技機が知られている。なお、本願に先立ち、先行技術を調査したところ、特許文献1を見出した。
【特許文献1】特開2006−320403公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のパチンコ遊技機は、大当たり中の各ラウンドにおいて、単に可変入賞装置の可動扉部を全開動作させ入賞口を全開にして可変入賞装置への遊技球の入球を容易にしているのみであり、このため、遊技者に対して、遊技球が入賞口に入球できるかどうか不明な状況をつくって一喜一憂させることはできなかった。
【0004】
本発明は、上記の点にかんがみなされたものであり、大当たり中の所定のラウンドにおいて、遊技球が入賞口に入球できるかどうか不明な状況を作り出し、このような遊技球が入賞口に入球できるかどうか不明な状況のなかで遊技球が入賞口に入球し特定領域を通過した場合には、次のラウンドにおいて遊技球が入賞口に入球し易い状況を作り出すことにより、遊技者を一喜一憂させることができるパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のパチンコ遊技機は、始動口と、始動口への遊技球の入球を検出する始動口スイッチと、可変入賞装置であって、入賞口と、前記入賞口を開閉する可動扉部と、前記入賞口から当該可変入賞装置に入球した遊技球のうちの一部が特定領域を通過したことを検出する特定領域スイッチとを有する可変入賞装置と、前記始動口スイッチがオンしたことを含む所定条件が成立したとき、所定ラウンド数だけ前記可変入賞装置の前記可動扉部を開動作させ前記入賞口を開放する大当たり状態を発生させる大当たり発生手段と、を備え、前記大当たり発生手段は、大当たり中の所定ラウンドにおいて前記可動扉部を半開動作させ、前記入賞口を半開状態に保持し、かつ、当該所定ラウンドにおいて前記特定領域スイッチがオンしたことを条件として、次のラウンドにおいて前記可動扉部を全開動作させ、前記入賞口を全開状態に保持することを特徴とする。
【0006】
本発明のパチンコ遊技機によると、大当たり中の所定ラウンドにおいて可動扉部を半開動作させ入賞口を半開状態に保持するようにしたことにより、遊技球が入賞口に入球できるかどうか不明な状況を作り出すことができる。また、このような遊技球が入賞口に入球しにくい状況の中で遊技球が入賞口に入球した場合、次のラウンドにおいて可動扉部を全開動作させ入賞口を全開状態に保持し、遊技球が入賞口に入球し易くなるようにしたため、半開状態の入賞口に遊技球が入球した場合の遊技者の喜びは大きいものとなり、遊技者を一喜一憂させることが期待できる。
【0007】
ここで、前記始動口スイッチがオンしたことを契機として図柄を変動表示する図柄変動表示装置を備え、前記所定条件には、前記図柄変動表示装置において図柄の変動表示が停止したときの図柄が複数の所定図柄のうちの1つの所定図柄であることが含まれており、前記所定ラウンドは、個々の所定図柄ごとに異なるラウンドとして設定されるようにすると、図柄変動表示装置において図柄の変動表示が停止したときの図柄の種類によって、大当たり中に入賞口が半開状態に保持されるラウンドが決定されるようになるため、入賞口が半開状態に保持されるラウンドを予め固定的に決定する場合と比べ、遊技の多様化を図ることができる。
【0008】
また、前記始動口スイッチがオンしたことを契機として図柄を変動表示する図柄変動表示装置を備え、前記所定条件には、前記図柄変動表示装置において図柄の変動表示が停止したときの図柄が複数の所定図柄のうちの1つの所定図柄であることが含まれており、前記所定ラウンドにおいて前記入賞口が半開状態に保持される継続時間は、個々の所定図柄ごとに異なる継続時間として設定されるようにすると、図柄変動表示装置において図柄の変動表示が停止したときの図柄の種類によって、大当たり中に入賞口が半開状態に保持される継続時間が決定されるようになるため、入賞口が半開状態に保持されるラウンドの継続時間を予め固定的に決定する場合と比べ、遊技の多様化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤の正面図、図2は、可変入賞装置の可動扉部の動作説明図、図3は、パチンコ遊技機の電気系統のブロック図、図4は、遊技制御基板が実行する始動口処理のフローチャート、図5は、同遊技制御基板が実行する図柄変動処理のフローチャート、図6は、同図柄変動処理における変動パターン選択処理のフローチャート、図7は、同図柄変動処理における停止中処理のフローチャート、図8は、同遊技制御基板が実行する小当たり時の大入賞口処理のフローチャート、図9は、同遊技制御基板が実行する特定領域スイッチ処理のフローチャート、図10は、同遊技制御基板が実行する大当たり時の大入賞口処理の一部のフローチャート、図11は、同大入賞口処理の残りの一部のフローチャート、図12は、同大入賞口処理の残部のフローチャート、図13は、同遊技制御基板が実行する大入賞口スイッチ処理のフローチャート、図14は、特別図柄に対応して設定される大入賞口の半開状態の継続時間(開放時間)の説明図、図15は、他の実施形態において、特別図柄に対応して設定される大入賞口が半開状態となるラウンドの説明図をそれぞれ示す。
【0011】
図1において、パチンコ遊技機の遊技盤1は、遊技者がハンドル(図示せず)を操作することによって発射された遊技球が転動しながら落下してゆく遊技領域2を備える。
【0012】
遊技領域2には、2つの普通入賞口3A、3B、2つのゲート4A、4B、3つの始動入賞口5A、5B、5C、アウト口6などが配設される。始動入賞口5Bは、電動チューリップで構成される。
【0013】
遊技領域2の中央部に可変入賞装置7が配される。
【0014】
可変入賞装置7の正面向かって左上部および右上部には、それぞれ、当該可変入賞装置7の内部に遊技球を入球させるための大入賞口(入賞口)8A、8Bが設けられている。各大入賞口8A、8Bは、ステッピングモータなど大入賞口モータ9A、9B(図2)を動力源として回動可能な可動扉部10A、10Bによって開閉される。
【0015】
可動扉部10A、10Bは、全閉状態、半開状態および全開状態のいずれかの状態を選択的にとることができる。通常の遊技状態では、可動扉部10A、10Bは全閉状態に保持され、大入賞口8A、8Bは全閉状態に保持され、遊技球Bの可変入賞装置7内部への入球は禁止される(図2(A)に示す状態に対応する。)。また、大当たり時の第1ラウンドR1では、可動扉部10A、10Bは半開状態に保持され、大入賞口8A、8Bは半開状態に保持され、遊技球Bは、可変入賞装置7の内部に入球し易い(図2(B)に示す状態に対応する。)。また、小当たり時、および、大当たり中の第2ラウンドR2〜第15ラウンドR15の各ラウンドでは、可動扉部10A、10Bは全開状態に保持され、大入賞口8A、8Bは全開状態に保持され、遊技球Bは、大入賞口8A、8Bが半開状態のときと比べ可変入賞装置7の内部に入球し難くなる(図2(C)に示す状態に対応する。)。
【0016】
各可動扉部10A、10Bの内側には、大入賞口8A、8Bに入球した遊技球を検出する大入賞口スイッチ11A、11Bが配置されている。大入賞口スイッチ11A、11Bは、例えば、遊技球が通過可能な中空部を有する磁気センサまたは光電センサなどで構成される。
【0017】
大入賞口スイッチ11A、11Bの下方には、大入賞口スイッチ11A、11Bを通過した遊技球を受け止める上側ステージ12が配置されている。上側ステージ12は、遊技盤1の奥に向かって下がる後下がりの傾斜面を有しており、上側ステージ12上に落下した遊技球は奥へ向かって転動し、上側ステージ12の後端から落下する。
【0018】
上側ステージ12の後方には、前後方向へ往復移動する可動体13(例えば、狸の人形)が配置されている。可動体13は、前進位置付近に位置するとき、上側ステージ1の後端から落下する遊技球のうち上側ステージ1の左右方向中央部後端から落下する遊技球を受け止めることが可能な上方へ開口したポケット部14を有しており、ポケット部14に受け入れられた遊技球は、ポケット部14下方の出口15(股の間)から前方へ排出される。上側ステージ12上に乗った遊技球の多くはポケット部14で受け止められることなく落下して外部に排出され、一部の遊技球のみがポケット部14で受け止められて出口15から前方へ排出され、後述する特定領域(Vゾーン)を通過可能とされる。
【0019】
上側ステージ12の下方には、下側ステージ16が配置されている。下側ステージ16は、遊技盤1の前方に向かって下がる前下がりの傾斜面を有している。下側ステージ16の後端の高さ位置は、前進位置にある可動体13のポケット部14の出口15から排出される遊技球が乗り移ることが可能な高さ位置に設定されている。下側ステージ16の前方であって左右方向中央部(ポケット部の出口の真前)の下方には、特定領域を通過する遊技球を検出するための、磁気センサまたは光電センサなどからなる特定領域スイッチ17が設けられている。なお、図示を省略したが、可動体13のポケット部14の出口15から排出され、下側ステージ16の上に乗り移った遊技球は、特定領域に達する前に下側ステージ16上で一旦待機状態とされ、この待機状態が解除された後に特定領域を通過することになる。その他、説明を省略するが、可変入賞装置7は、2つの回転体18A、18Bなどを備える。
【0020】
可変入賞装置7の上方には、装飾図柄が変動表示される画像表示器19が配置されている。
【0021】
その他、遊技盤1には、4つの特別図柄保留ランプ20、特別図柄表示器21および普通図柄表示器22などが配設される。
【0022】
次に、パチンコ遊技機の電気系統を図3に基づいて説明する。
【0023】
図3において、電気系統は遊技制御基板50を中枢部とし、遊技制御基板50に演出制御基板51、払出制御基板52および盤用外部情報端子基板53が接続され、演出制御基板51に画像制御基板54およびランプ制御基板55が接続され、払出制御基板52に枠用外部情報端子基板56が接続される。遊技制御基板50、演出制御基板51、払出制御基板52、画像制御基板54およびランプ制御基板55は、それぞれ、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備える。
【0024】
遊技制御基板50には、始動口スイッチ57A、57B、57C、始動口ソレノイド58、ゲートスイッチ59A、59B、大入賞口スイッチ11A、11B、特定領域スイッチ17、大入賞口モータ9A、9B、普通入賞口スイッチ60A、60B、特別図柄保留ランプ20、特別図柄表示器21、普通図柄表示器22および可動体13がそれぞれ接続される。
【0025】
始動口スイッチ57A、57B、57Cは、遊技球が始動入賞口5A、5B、5Cに入賞したことを検出する。始動口ソレノイド58は、普通図柄表示器22の変動表示図柄が所定の図柄で表示停止したとき、始動入賞口5Bの一対の可動片を開放駆動する。ゲートスイッチ59A、59Bは、始動口ソレノイド58を動作させる契機として遊技球がゲート4A、4Bを通過したことを検出する。大入賞口スイッチ11A、11Bは、可動扉部10A、10Bの開放時に遊技球が大入賞口8A、8Bに入球したことを検出する。普通入賞口スイッチ60A、60Bは、遊技球が普通入賞口3A、3Bに入賞したことを検出する。特別図柄保留ランプ20は、始動入賞口5A、5B、5Cに入賞した遊技球の保留球数を表示する。特別図柄表示器21は、画像表示器19による装飾図柄の変動表示と同期して特別図柄を変動表示する。普通図柄表示器22は、遊技球がゲート4A、4Bを通過することを契機として普通図柄を変動表示する。
【0026】
払出制御基板52に、賞球を払出す賞球払出装置の駆動源である払出駆動モータ61、賞球払出装置により払い出された遊技球を検出する払出球検出スイッチ62、賞球払出装置に供給すべき遊技球が有ることを検出する球有り検出スイッチ63、球発射装置に供給される遊技球を貯留する球貯留皿が、払い出された遊技球によって満杯になったことを検出する満タン検出スイッチ64がそれぞれ接続される。
【0027】
画像制御基板54に、画像表示器19およびスピーカ65が接続される。
【0028】
ランプ制御基板55に、枠ランプ66および盤ランプ67が接続される。
【0029】
演出制御基板51に、遊技者が操作可能な演出ボタン68が接続される。
【0030】
次に、遊技制御基板50が実行する始動口処理、図柄変動処理、大入賞口処理(小当たり)、特定領域スイッチ処理、大入賞口処理(大当たり)および大入賞口スイッチ処理を図4〜図13に基づいて順に説明する。
【0031】
(1) 始動口処理(図4)
遊技制御基板50は、始動口スイッチ57A、57B、57Cがオンしたか否かを判定し(ステップS1)、始動口スイッチ57A、57B、57Cがオンした場合、保留球数Uが4未満であるか否かを判定し(ステップS2)、保留球数Uが4未満である場合、保留球数Uを1だけ加算し(ステップS3)、乱数を取得し格納する(ステップS4)。
【0032】
(2) 図柄変動処理(図5〜図7)
図5において、遊技制御基板50は、取得した乱数が大当たり乱数値である場合に発生する大当たり中か否か、または、取得した乱数が小当たり乱数値である場合に発生する小当たり中か否かを判定する(ステップS11)。ここで、大当たり中は、可動扉部10A、10Bが所定ラウンド数だけ全開状態に保持され、大入賞口8A、8Bが全開状態に保持され、大入賞口8A、8Bに多数の遊技球の入賞が可能になり、遊技者に有利な遊技状態となる。また、小当たり中は、可動扉部10A、10Bが短時間だけ全開状態に保持され、大入賞口8A、8Bに遊技球が入賞可能になり、大入賞口8A、8Bに入賞した遊技球が特定領域を通過し、特定領域スイッチ17がオンすると、大当たりが発生する。
【0033】
大当たり中でない場合、特別図柄表示器21が変動中つまり特別図柄を変動表示させているときであるか否かを判定する(ステップS12)。ここで、特別図柄の変動は、始動入賞口5A、5Bまたは5Cへの遊技球の入賞を契機に発生する。
【0034】
A.
1) 図柄変動中でない場合(ステップS12)、保留球数Uが1以上であるか否かを判定する(ステップS13)。保留球数Uが1以上である場合、保留球数Uを1だけ減算する(ステップS14)。次に、図6に示す変動パターン選択処理を実行する(ステップS15)。
【0035】
2) 変動パターン選択処理(図6)
図6において、遊技制御基板50は、ステップS4にて取得、格納した乱数が大当たり乱数値、小当たり乱数値、ハズレ乱数値のいずれの乱数値に該当するかを判定する(ステップS31、S32)。
【0036】
上記乱数が大当たり乱数値である場合、大当たりのための各種設定値をセットする(ステップS33)。ここで大当たり乱数値に対応する特別図柄は、例えば図14に示すように、「7」、「3」である。
【0037】
また、上記乱数が小当たり乱数値である場合、小当たりのための各種設定値をセットする(ステップS34)。ここで、小当たり乱数値に対応する特別図柄は、例えば図14に示すように、「1」、「5」、「9」である。
【0038】
また、上記乱数値がハズレ乱数値である場合、ハズレのための各種設定値をセットする(ステップS35)。ここで、ハズレ乱数値に対応する特別図柄は、例えば図14に示すように、「7」、「3」、「1」、「5」、「9」以外の数値である。
【0039】
3) 次に、遊技制御基板50は、変動開始コマンドをセットし、演出制御基板51に送信する(ステップS16)。次に、遊技制御基板50は、特別図柄表示器21において特別図柄の図柄変動を開始させる(ステップS17)。そして、変動時間の計測を開始する(ステップS18)。
【0040】
B.
1) 大当たり中ではないが図柄変動中である場合(ステップS11、S12)、変動時間が終了したか否かを判定する(ステップS19)。変動時間が終了した場合、変動停止コマンドをセットし、演出制御基板51に送信する(ステップS20)。次に、遊技制御基板50は、特別図柄表示器21における特別図柄の図柄変動を停止させる(ステップS21)。そして、変動時間をリセットする(ステップS22)。次に、図7に示す停止中処理を実行する(ステップS23)。
【0041】
2) 停止中処理(図7)
図7において、遊技制御基板50は、変動停止した図柄が大当たり図柄、小当たり図柄、ハズレ図柄のいずれの図柄に該当するかを判定する(ステップS41、S42)。
【0042】
変動停止した図柄が大当たり図柄である場合、大当たりを開始し(ステップS43)、大当たりのオープニング表示を開始する(ステップS44)。また、変動停止した図柄が小当たり図柄である場合、小当たりを開始する(ステップS45)。また、変動停止した図柄がハズレ図柄である場合、停止中処理を終了する。
【0043】
(3) 大入賞口処理(小当たり)(図8)
図8において、遊技制御基板50は、まず、小当たり中であるか否かを判定し(ステップS51)、小当たり中である場合、インターバル中であるか否かを判定する(ステップS52)。ここで、インターバル中とは、小当たりが開始してから大入賞口8A、8Bが開放されるまでの期間をいう。
【0044】
小当たり発生直後では、インターバル中となるため、次に、インターバル時間つまり、小当たり開始から大入賞口8A、8Bが開放されるまでの時間が経過したか否かを判定する(ステップS53)。
【0045】
インターバル時間経過前は、ステップS51、ステップS52及びステップS53を繰り返し実行する。
【0046】
その後、インターバル時間が経過すると、大入賞口モータ9A、9Bを駆動して可動扉部10A、10Bを全開動作させ、大入賞口8A、8Bを全開状態にする(ステップS54)。
【0047】
次に、可動扉部10A、10Bの予め定めた開放時間が経過したか否かを判定する(ステップS55)。この時点では、ステップS55の判定結果は「NO」であり、ステップS51に戻り、開放時間が経過するまで、ステップS51、ステップS52およびステップS55を繰り返し実行する。
【0048】
開放時間が経過し、ステップS55の判定結果が「YES」に反転すると、大入賞口モータ9A、9Bを駆動して可動扉部10A、10Bを全閉動作させ、大入賞口8A、8Bを全閉状態に戻し(ステップS56)、小当たりを終了する(ステップS57)。
【0049】
(4) 特定領域スイッチ処理(図9)
図9において、遊技制御基板50は、まず、特定領域スイッチ17がオンしたか否かを判定する(ステップS61)。
【0050】
特定領域スイッチ17がオンした場合、大当たり中であるか否かを判定し(ステップS62)、大当たり中でない場合、特定領域スイッチ17がオンした時点が有効期間中に含まれているか否かを判定する(ステップS63)。ここで、有効期間を設けた理由は、大入賞口8A、8Bに入球した遊技球がなんらかの原因で一時的に停留したり、不正行為が行われ、通常の遊技状態では、小当たり中に大入賞口8A、8Bに入球した遊技球が最も遅れて特定領域を通過するであろう時間が経過した後に遊技球が特定領域を通過した場合を除外するためである。
【0051】
特定領域スイッチ17がオンした時点が有効期間中に含まれる場合、大当たりを開始させ(ステップS64)、大当たりのオープニング表示を開始する(ステップS65)。
【0052】
一方、大当たり中に特定領域スイッチ17がオンした場合、当該大当たりが第1ラウンドであり、特定領域スイッチ17がオンした時点が、この第1ラウンドの開放時間中または第1ラウンドが終了した後のインターバル時間中に含まれるか否かを判定する(ステップS66)。
【0053】
特定領域スイッチ17がオンした時点が、この第1ラウンドの開放時間中または第1ラウンドが終了した後のインターバル時間中に含まれる場合、フラグFを立てる(ステップS67)。このフラグFは、後述するように、大入賞口処理(大当たり)において、第1ラウンドを終了させ、第2ラウンドを開始させるための判定基準とされる。
【0054】
一方、特定領域スイッチ17がオンした時点が、この第1ラウンドの開放時間中または第1ラウンドが終了した後のインターバル時間中に含まれる場合、換言すると、特定領域スイッチ17がオンした時点が、第2ラウンド〜第15ラウンドに含まれる場合、フラグFを立てないでステップS61に戻る。
【0055】
(5) 大入賞口処理(図10〜12)
図10〜図12において、遊技制御基板50は、まず、大当たり中であるか否かを判定し(ステップS71)、大当たり中である場合、オープニング中であるか否かを判定する(ステップS72)。ここで、オープニング中とは、大当たり発生してから大当たりの第1ラウンドが開始されるまでの期間をいう。
【0056】
大当たり発生直後では、オープニング中となるため、次に、オープニング時間つまり、大当たり発生時点から大当たりの第1ラウンドの開始時点までの時間が経過したか否かを判定する(ステップS73)。
【0057】
オープニング時間経過前は、ステップS71、ステップS72及びステップS73を繰り返し実行する。
【0058】
その後、オープニング時間が経過すると、ラウンド数Rを「1」だけ加算する(ステップS74)。オープニング時間経過直後においては、それまでのラウンド数Rが「0」であるため、ステップS74における加算後のラウンド数Rは「1」に更新される。次に、大入賞口8A、8Bへの入賞個数Cを「0」にクリアした後(ステップS75)、ラウンド数Rが「1」であるか否か、つまり第1ラウンド時であるか否かを判定する(ステップS76)。
【0059】
この時点では、ラウンド数Rが「1」であることからステップS76の判定結果は「YES」となり、次に、大入賞口モータ9A、9Bを駆動して可動扉部10A、10Bを半開動作させ、大入賞口8A、8Bを半開状態にする(ステップS77)。
【0060】
次に、継続時間T0選択処理を実行する(ステップS78)。ここで、継続時間T0とは、大入賞口8A、8Bの半開状態を継続する時間をいい、継続時間T0は、大当たり図柄および小当たり図柄の種類によって複数パターン例えば10秒と20秒と30秒が予め用意されており、例えば図14に示すように、特別図柄の大当たり図柄および小当たり図柄に対応していずれか1つの開放時間つまり継続時間T0が選択される。
【0061】
次に、大入賞口8A、8B半開後の経過時間Tが継続時間T0に達したか否かを判定する(ステップS79)。この時点では、大当たり発生直後であるため、ステップS79の判定結果は「NO」となり、次に、フラグFが「1」であるか否か、換言すると、第1ラウンドの開放時間中または第1ラウンドが終了した後のインターバル時間中に特定領域スイッチ17がオンしたか否かを判定する(ステップS80)。この時点では、大当たり発生直後であるため、ステップS80の判定結果は「NO」となり、ステップS71に戻り、ステップS71およびステップS72を順に実行する。
【0062】
この時点では既にオープニング中でないため、ステップS72の判定結果は「NO」に反転し、次に、大入賞口8A、8Bが開放中であるか否かを判定し(ステップS81)、この判定結果が「YES」であることから、次に、ラウンド数Rが「1」であるか否かを判定する(ステップS82)。この時点ではラウンド数Rは「1」であるため、ステップS82の判定結果は「YES」となり、次に、経過時間Tが継続時間T0に達したか否かを判定する(ステップS79)。
【0063】
A.
1) 経過時間Tが継続時間T0に達する前においてフラグFが立つことなく「0」のままであった場合、ステップS79、ステップS80、ステップS71、ステップS72、ステップS81およびステップS82が繰り返し実行され、経過時間Tが継続時間T0に達した時点でステップS79の判定結果が「YES」に反転し、大入賞口モータ9A、9Bを駆動して可動扉部10A、10Bを全閉動作させ、大入賞口8A、8Bを全閉状態にする(ステップS83)。
【0064】
2) 次に、ステップS71、ステップS72およびステップS81を順に実行し、この時点では大入賞口8A、8Bは既に全閉状態に反転しているため、ステップS81の判定結果は「NO」に反転し、次に、エンディング中であるか否かを判定する(ステップS84)。この時点ではエンディング中でないため、ステップS84の判定結果は「NO」となり、次に、インターバル時間が経過したか否かを判定する(ステップS85)。この時点では大入賞口8A、8Bの全閉直後であるため、ステップS85の判定結果は「NO」となり、ステップS71に戻り、インターバル時間が経過するまでの間、ステップS71、ステップS72、ステップS81、ステップS84およびステップS85を繰り返し実行する。
【0065】
3) インターバル時間が経過すると、ステップS85の判定結果は「YES」に反転し、次に、ラウンド数Rが「1」であるか否かを判定する(ステップS86)。この時点ではラウンド数Rは「1」であるため、ステップS86の判定結果は「YES」となり、次に、フラグFが「1」であるか否かを判定する(ステップS87)。このステップS87の判定結果は「NO」であるため、次に、ラウンド数Rを「0」にリセットし(ステップS88)、エンディングを開始し(ステップS89)、エンディング時間が経過した時点で大当たりを終了する(ステップS90、ステップS91)。
【0066】
B.
1) 上記Aの場合と異なり、経過時間Tが継続時間T0に達する前にフラグFが立ち、「1」にセットされた場合、ステップS80の判定結果は「YES」に反転し、大入賞口モータ9A、9Bを駆動して可動扉部10A、10Bを全閉動作させ、大入賞口8A、8Bを全閉状態にする(ステップS92)。
【0067】
2) 次に、ラウンド数Rが「15」であるか否かを判定し(ステップS93)、この時点ではラウンド数Rは「1」であるため、ステップS93の判定結果は「NO」となり、ステップS71に戻り、ステップS71、ステップS72およびステップS81を順に実行する。この時点では大入賞口8A、8Bは全閉状態であるため、ステップS81の判定結果は「NO」となり、次に、ステップS84およびステップS85を順に実行し、インターバル時間が経過するまでの間は、ステップS71、ステップS72、ステップS81、ステップS84およびステップS85を繰り返し実行する。
【0068】
3) インターバル時間が経過すると、ステップS85の判定結果は「YES」に反転し、次に、ラウンド数Rが「1」であるか否かを判定する(ステップS86)。この時点ではラウンド数Rは「1」であるため、ステップS86の判定結果は「YES」となり、次に、フラグFが「1」であるか否かを判定する(ステップS87)。この時点ではフラグFは「1」であるため、ステップS87の判定結果は「YES」となり、フラグFを消し、「0」にリセットする(ステップS94)。
【0069】
4) 次に、ラウンド数Rを「1」だけ加算してラウンド数Rを「2」に更新し(ステップS74)、次に、後述する大入賞口スイッチ処理でカウント中の大入賞口8A、8Bへの入賞個数Cを「0」にクリアする(ステップS75)。
【0070】
5) 次に、ラウンド数Rが「1」であるか否かを判定し(ステップS76)、この時点ではラウンド数Rは「2」である、つまり、第2ラウンド時であるため、ステップS76の判定結果は「NO」となり、次に、大入賞口モータ9A、9Bを駆動して可動扉部10A、10Bを全開動作させ、大入賞口8A、8Bを全開状態にする(ステップS95)。
【0071】
6) 以後、経過時間Tが継続時間T1(第2ラウンド〜第15ラウンドの各ラウンドにおいて大入賞口8A、8Bが開放している共通の時間であり、予め設定されている時間)に達するまでの期間であり、かつ、大入賞口8A、8Bへの入賞個数Cが「10」に達するまでの期間においては、ステップS71、ステップS72、ステップS81、ステップS82、ステップS96およびステップS97を繰り返し実行する。
【0072】
7) 経過時間Tが継続時間T1に達する前に大入賞口8A、8Bへの入賞個数Cが「10」に達した場合、あるいは、大入賞口8A、8Bへの入賞個数Cが「10」に達する前に経過時間Tが継続時間T1に達した場合、ステップS96またはステップS97の判定結果は「YES」に反転し、次に、大入賞口モータ9A、9Bを駆動して可動扉部10A、10Bを全閉動作させ、大入賞口8A、8Bを全閉状態にする(ステップS98)。
【0073】
8) 次に、ラウンド数Rが「15」であるか否かを判定し(ステップS93)、この時点ではラウンド数Rは「2」であるため、ステップS93の判定結果は「NO」となり、ステップS71に戻り、ステップS71、ステップS72およびステップS81を順に実行する。この時点では大入賞口8A、8Bは全閉状態であるため、ステップS81の判定結果は「NO」となり、次に、ステップS84およびステップS85を順に実行し、インターバル時間が経過するまでの間は、ステップS71、ステップS72、ステップS81、ステップS84およびステップS85を繰り返し実行する。
【0074】
9) インターバル時間が経過すると、ステップS85の判定結果は「YES」に反転し、次に、ラウンド数Rが「1」であるか否かを判定する(ステップS86)。この時点ではラウンド数Rは「2」であるため、ステップS86の判定結果は「NO」となり、次に、ラウンド数Rを「1」だけ加算してラウンド数Rを「3」に更新し(ステップS74)、大入賞口8A、8Bへの入賞個数Cを「0」にクリアする(ステップS75)。
【0075】
10) 次に、ラウンド数Rが「1」であるか否かを判定し(ステップS76)、この時点ではラウンド数Rは「3」であるため、ステップS76の判定結果は「NO」となり、次に、大入賞口モータ9A、9Bを駆動して可動扉部10A、10Bを全開動作させ、大入賞口8A、8Bを全開状態にする(ステップS95)。
【0076】
11) 以後、上述したような処理、つまり、第2ラウンドが開始され、大入賞口8A、8Bを全開状態にした後の処理、と同様な処理が第3ラウンド、第4ラウンド、……、第15ラウンドにおいて繰り返し実行される。
【0077】
12) 第15ラウンド時において、経過時間Tが継続時間T1に達する前に大入賞口8A、8Bへの入賞個数Cが「10」に達し、あるいは、大入賞口8A、8Bへの入賞個数Cが「10」に達する前に経過時間Tが継続時間T1に達すると、ステップS96またはステップS97の判定結果は「YES」に反転し、次に、大入賞口モータ9A、9Bを駆動して可動扉部10A、10Bを全閉動作させ、大入賞口8A、8Bを全閉状態にする(ステップS98)。
【0078】
13) 次に、ラウンド数Rが「15」であるか否かを判定し(ステップS93)、この時点ではラウンド数Rは「15」であるため、ステップS93の判定結果は「YES」に反転し、次に、ラウンド数Rを「0」にクリアし(ステップS89)、エンディングを開始し(ステップS89)、エンディング時間が経過した時点で大当たりを終了する(ステップS90、ステップS91)。
【0079】
(6) 大入賞口スイッチ処理(図13)
図13において、遊技制御基板50は、大入賞口スイッチ11A又は11Bがオンすると(ステップS101)、大当たり中のときは入賞個数Cを「1」だけ加算し(ステップS102、ステップS103)、賞球15個コマンドをセットし払出制御基板52に送信する(ステップS104)。賞球15個コマンドを受信した払出制御基板52は、払出駆動モータ61に指令信号を出力し、払出駆動モータ61が駆動されて15個分の賞球が払出される。
【0080】
以上説明したように、本実施形態のパチンコ遊技機は、始動入賞口(始動口)5A、5B、5Cと、始動口5A、5B、5Cへの遊技球の入球を検出する始動口スイッチ57A、57B、57Cと、可変入賞装置7であって、大入賞口(入賞口)8A、8Bと、入賞口8A,8Bを開閉する可動扉部10A、10Bと、入賞口8A、8Bから当該可変入賞装置7に入球した遊技球のうちの一部が特定領域を通過したことを検出する特定領域スイッチ17とを有する可変入賞装置7と、始動口スイッチ57A、57B、57Cがオンしたことを含む所定条件が成立したとき、所定ラウンド数だけ可変入賞装置7の可動扉部10A、10Bを開動作させ入賞口8A、8Bを開放する大当たり状態を発生させる遊技制御基板(大当たり発生手段)50と、を備え、大当たり発生手段50は、大当たり中の第1ラウンド(本実施形態では第1ラウンドであるが、第1ラウンド以外の所定ラウンドであってもよい。)において可動扉部10A、10Bを半開動作させ、入賞口8A、8Bを半開状態に保持し、かつ、当該第1ラウンド(所定ラウンド)において特定領域スイッチ17がオンしたことを条件として、第2ラウンド(所定ラウンドの次のラウンド)において可動扉部10A、10Bを全開動作させ、入賞口8A、8Bを全開状態に保持するよう構成される。
【0081】
本実施形態のパチンコ遊技機によると、大当たり中の所定ラウンドにおいて可動扉部10A、10Bを半開動作させ入賞口8A、8Bを半開状態に保持するようにしたことにより、遊技球が入賞口8A、8Bに入球できるかどうか不明な状況を作り出すことができる。また、このような遊技球が入賞口8A、8Bに入球しにくい状況の中で遊技球が入賞口8A、8Bに入球した場合、次のラウンドにおいて可動扉部10A、10Bを全開動作させ入賞口8A、8Bを全開状態に保持し、遊技球が入賞口8A、8Bに入球し易くなるようにしたため、半開状態の入賞口8A、8Bに遊技球が入球した場合の遊技者の喜びは大きいものとなり、遊技者を一喜一憂させることが期待できる。
【0082】
また、本実施形態のパチンコ遊技機は、始動口スイッチ57A、57B、57Cがオンしたことを契機として図柄を変動表示する特別図柄表示器(図柄変動表示装置)21を備え、上記所定条件には、図柄変動表示装置21において図柄の変動表示が停止したときの図柄が複数の所定図柄のうちの1つの所定図柄であることが含まれており、所定ラウンドにおいて入賞口8A、8Bが半開状態に保持される継続時間は、個々の所定図柄ごとに異なる継続時間として設定される。例えば、図14に示すように、大当たり図柄および小当たり図柄の種類によって複数パターン例えば10秒と20秒と30秒が予め用意されており、特別図柄の大当たり図柄および小当たり図柄に対応していずれか1つの開放時間つまり継続時間が選択される。このため、図柄変動表示装置21において図柄の変動表示が停止したときの図柄の種類によって、大当たり中に入賞口8A、8Bが半開状態に保持される継続時間が決定されるようになるため、入賞口8A、8Bが半開状態に保持されるラウンドの継続時間を予め固定的に決定する場合と比べ、遊技の多様化を図ることができる。
【0083】
他の実施形態に係るパチンコ遊技機は、上記所定条件には、図柄変動表示装置21において図柄の変動表示が停止したときの図柄が複数の所定図柄のうちの1つの所定図柄であることが含まれており、上記所定ラウンドは、個々の所定図柄ごとに異なるラウンドとして設定される。例えば図15に示すように、特別図柄の大当たり図柄および小当たり図柄に対応して入賞口8A、8Bが半開状態となるラウンドを決定する。このように構成すると、図柄変動表示装置21において図柄の変動表示が停止したときの図柄の種類によって、大当たり中に入賞口8A、8Bが半開状態に保持されるラウンドが決定されるようになるため、入賞口8A、8Bが半開状態に保持されるラウンドを予め固定的に決定する場合と比べ、遊技の多様化を図ることができる。
【0084】
なお、上述した実施形態は、可動扉部10A、10Bが左右方向に開閉するいわゆる羽根物といわれるパチンコ遊技機であるが、本発明は、このようなパチンコ遊技機に限定されるものではなく、可動扉部が前後方向に開閉するアタッカー装置を備えたパチンコ遊技機に対しても適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図2】可変入賞装置の可動扉部の動作説明図である。
【図3】パチンコ遊技機の電気系統のブロック図である。
【図4】遊技制御基板が実行する始動口処理のフローチャートである。
【図5】同遊技制御基板が実行する図柄変動処理のフローチャートである。
【図6】同図柄変動処理における変動パターン選択処理のフローチャートである。
【図7】同図柄変動処理における停止中処理のフローチャートである。
【図8】同遊技制御基板が実行する小当たり時の大入賞口処理のフローチャートである。
【図9】同遊技制御基板が実行する特定領域スイッチ処理のフローチャートである。
【図10】同遊技制御基板が実行する大当たり時の大入賞口処理の一部のフローチャートである。
【図11】同大入賞口処理の残りの一部のフローチャートである。
【図12】同大入賞口処理の残部のフローチャートである。
【図13】同遊技制御基板が実行する大入賞口スイッチ処理のフローチャートである。
【図14】特別図柄に対応して設定される大入賞口の半開状態の継続時間(開放時間)の説明図である。
【図15】他の実施形態において、特別図柄に対応して設定される大入賞口が半開状態となるラウンドの説明図である。
【符号の説明】
【0086】
5A、5B、5C 始動入賞口(始動口)
7 可変入賞装置
8A、8B 大入賞口(入賞口)
10A、10B 可動扉部
17 特定領域スイッチ
21 特別図柄表示器(図柄変動表示装置)
50 遊技制御基板(大当たり発生手段)
57A、57B、57C 始動口スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
始動口と、
始動口への遊技球の入球を検出する始動口スイッチと、
可変入賞装置であって、入賞口と、前記入賞口を開閉する可動扉部と、前記入賞口から当該可変入賞装置に入球した遊技球のうちの一部が特定領域を通過したことを検出する特定領域スイッチとを有する可変入賞装置と、
前記始動口スイッチがオンしたことを含む所定条件が成立したとき、所定ラウンド数だけ前記可変入賞装置の前記可動扉部を開動作させ前記入賞口を開放する大当たり状態を発生させる大当たり発生手段と、
を備え、
前記大当たり発生手段は、大当たり中の所定ラウンドにおいて前記可動扉部を半開動作させ、前記入賞口を半開状態に保持し、かつ、当該所定ラウンドにおいて前記特定領域スイッチがオンしたことを条件として、次のラウンドにおいて前記可動扉部を全開動作させ、前記入賞口を全開状態に保持する
ことを特徴とするパチンコ遊技機。
【請求項2】
前記始動口スイッチがオンしたことを契機として図柄を変動表示する図柄変動表示装置を備える請求項1に記載のパチンコ遊技機であって、
前記所定条件には、前記図柄変動表示装置において図柄の変動表示が停止したときの図柄が複数の所定図柄のうちの1つの所定図柄であることが含まれており、
前記所定ラウンドは、個々の所定図柄ごとに異なるラウンドとして設定されている
ことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
【請求項3】
前記始動口スイッチがオンしたことを契機として図柄を変動表示する図柄変動表示装置を備える請求項1に記載のパチンコ遊技機であって、
前記所定条件には、前記図柄変動表示装置において図柄の変動表示が停止したときの図柄が複数の所定図柄のうちの1つの所定図柄であることが含まれており、
前記所定ラウンドにおいて前記入賞口が半開状態に保持される継続時間は、個々の所定図柄ごとに異なる継続時間として設定されている
ことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−285049(P2009−285049A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−139587(P2008−139587)
【出願日】平成20年5月28日(2008.5.28)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】