説明

パッケージ材料と基板との間の接着力を高める封止方法

【課題】パッケージ材料と基板との間の接着力を高めることができる封止方法を提供する。
【解決手段】パッケージ材料302と基板102との間の接着力を高めることができる封止方法を提供する。封止方法は、基板の1つの表面に少なくとも1つの固定穴を形成するステップと、少なくとも1つの固定穴の内周面にパッケージ材料と接着することができる接合材料を塗布するステップと、パッケージ材料を固定穴に入れるステップと、を含む。パッケージ材料と固定穴の接合材料が接着するので、パッケージ材料と基板との間の接着力を高めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリ装置と封止方法に関し、特にパッケージ材料と基板との間の接着力を高めることができるメモリ装置と封止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
USB(Universal Serial Bus、ユニバーサルシリアルバス)メモリ装置は、他の携帯式メモリ装置より広く使われている。前記USBメモリ装置は、通常表面実装技術(Surface Mount Technology、SMT)により製造される。前記USBメモリ装置のフラッシュ集積回路(Flash Integrated Circuit)と周辺電子部品(Supporting Electrical Components)は、プリント基板に実装されている。前記USBメモリ装置のいろいろな電子部品は、ラミネーター技術により前記プリント基板に実装されている。しかし、従来の封止技術では、パッケージ材料とプリント基板との間の接着力が低いため、常に前記USBメモリ装置のいろいろな素子をよく封止させることができなかった。このようなUSBメモリ装置は、過湿環境下で容易に壊れ、記憶される情報が容易に失われる。小型化を目的にするUSBメモリ装置で、パッケージ材料とプリント基板との間の接着力が低くて両者がよく接着されないことが問題になっている。従って、USBメモリ装置に記憶される情報が失われるか、USBメモリ装置が完全に壊れる可能性が高くなっている。
【0003】
前記問題を解決するためには、メモリ装置の安定性を高めることができる封止方法(パッケージ方法)が必要である。特に、小型化のメモリ装置の安定性を高めることができる封止方法が必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、安定性を高めることができるメモリ装置と、パッケージ材料と基板との間の接着力を高めることができる封止方法と、安定性を高めることができる電子装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明では、第一表面と反対側に形成される第二表面を具備する基板と、前記第一表面に形成され且つ少なくとも1つが情報記憶機能を具備する少なくとも1つの電子部品と、を含むメモリ装置を提供する。前記基板は、第一表面に形成される少なくとも1つの固定穴を含む。前記メモリ装置は、前記第一表面に形成されるだけではなく、少なくとも1つの固定穴に入っているパッケージ材料を含む。前記パッケージ材料により少なくとも1つの電子部品を封止されている。
【0006】
上記課題を解決するために本発明では、基板の1つの表面に少なくとも1つの固定穴を形成するステップと、少なくとも1つの固定穴の内周面にパッケージ材料と接着することができる接合材料を塗布するスッテプと、パッケージ材料が少なくとも1つの固定穴に入って前記接合材料と接着するように基板の表面にパッケージ材料層を形成するステップと、を含む封止方法を提供する。
【0007】
上記課題を解決するために本発明では、第一表面と反対側に形成される第二表面を具備する基板と、前記第一表面に形成され且つ少なくとも1つが情報記憶機能を具備する少なくとも1つの電子部品と、を含む電子装置を提供する。前記基板は、第一表面に形成される少なくとも1つの固定穴をさらに含む。前記メモリ装置は、前記第一表面に形成されるだけではなく、少なくとも1つの固定穴に入っているパッケージ材料をさらに含む。前記パッケージ材料により少なくとも1つの電子部品を封止される。
【発明の効果】
【0008】
上述したように、パッケージ材料と基板の固定穴の接合材料が接着するので、パッケージ材料と基板との間の接着力を高めることができる。従って、基板の上の電子部品をよく封止し、メモし装置の質量と安定性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1A】本発明の第一実施形態に係る基板を示す表面図である。
【図1B】本発明の第一実施形態に係る基板を示す側面図である。
【図2A】本発明の第一実施形態に係る基板と基板の上の電子部品を示す表面図である。
【図2B】本発明の第一実施形態に係る基板と基板の上の電子部品を示す側面図である。
【図3A】本発明の第一実施形態に係るメモリ装置を示す表面図である。
【図3B】本発明の第一実施形態に係るメモリ装置を示す側断面図である。
【図4A】本発明の第二実施形態に係る基板を示す表面図である。
【図4B】本発明の第二実施形態に係る基板を示す側面図である。
【図5A】本発明の第二実施形態に係る基板と基板の上の電子部品を示す表面図である。
【図5B】本発明の第二実施形態に係る基板と基板の上の電子部品を示す側面図である。
【図6A】本発明の第二実施形態に係る基板を示す表面図である。
【図6B】本発明の第二実施形態に係る基板を示す側面図である。
【図7】本発明の第三実施形態に係るシステムを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第四実施形態に係るメモリ装置の製造方法を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第五実施形態に係るメモリ装置を製造するシステムを示すフローチャートである。
【図10】本発明の第六実施形態に係るメモリ装置を製造するシステムを示すフローチャートである。
【図11】本発明の第七実施形態に係るメモリ装置の製造方法を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第八実施形態に係る製造方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
名詞の解釈:
基板:一定の強度を有している板材を言う。前記基板は、導電性基板である。前記基板として、プリンタ基板(PCB)、混合マイクロ回路基板、拡張式プリント基板などを含む。前記拡張式プリント基板は、USBと便利に電気接続することができる少なくとも1つの導電配線を含む。
【0011】
第一表面と第二表面:前記基板が含む2つの表面を第一表面及び第二表面と言う。本発明の一実施形態で、前記第一表面は前記第二表面の反対側に形成されている。前記基板がプリンタ基板である場合、前記第一表面が電子部品が設置される基板の上表面になり、前記第二表面が基板の底面になることができる。
【0012】
固定穴:前記基板に形成され、且つ三次元構造を有している穴部を言う。前記固定穴は、前記基板を貫通する貫通穴であるか、前記基板の第一表面に形成される凹状穴である。前記凹状穴は、前記第一表面に形成され、且つ第一表面の反対側にある第二表面まで貫通されない穴部を言う。
【0013】
装着溝:電子部品を便利に装着するために前記基板の導電配線に形成する溝を言う。
【0014】
嵌合式コネクタ:前記基板の導電部に挿入するコネクタを言う。
【0015】
接合パッド:導電材料で製造し、且つ前記基板の表面に形成されるパッドを言う。前記接合パッドの接続手段により電子部品が前記嵌合式コネクタに電気接続される。
【0016】
導電線:導電材料で製造した細い導電線を言う。前記導電線は、2つの導電部位を電気接続させる。
【0017】
電子部品:電子装置の1つの電子部品を言う。前記電子部品は、前記基板の所定の装着溝に装着されて所定の機能を実現する。
【0018】
パッケージ材料:塑性成型することができる材料を言う。以下の実施形態でのパッケージ材料は、ラミネーター技術により前記第一表面に塗布され、且つ前記基板の固定穴にいっぱい入っている。前記パッケージ材料は、エポキシ樹脂(Epoxy Resin)、シリコーン樹脂(Silicone)、アクリル樹脂(Acrylic)及びポリウレタン樹脂(Polyurethane)で少なくとも一種を含む。
【0019】
接合材料:前記パッケージ材料と接着することができる材料を言う。前記接合材料は、銀、銀合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、パラジウム、金、金合金及び黒色酸化物(Black Oxide)で少なくとも一種を含む。
【0020】
チップオンボード(Chip-On-Board)装置(以下COB装置と略称):チップオンボード方式に作動する装置を言う。前記チップオンボード方式は、裸の半導体チップを直接に基板に乗せた後裸の半導体チップを基板の所定の接合パッドに電気接続させる。
【0021】
表面実装技術(Surface Mount Technology)装置(以下SMT装置と略称):SMT方式に作業する装置を言う。前記SMT方式は、1つの集積回路(Integrated Circuit、ICと略称)を基板の上に設置する。
【0022】
基板製造装置:基板を製造する装置を言う。
【0023】
製穴装置:前記基板に1つ或いは複数の固定穴を形成する装置を言う。
【0024】
塗布装置:前記基板の固定穴の内周面に前記接合材料を塗布する装置を言う。
【0025】
分配装置:導電性接着剤を基板の装着溝に印刷するか、導電性接着剤を複数の装着溝に分けて塗布する装置を言う。前記分配装置は、導電性接着剤を装着溝に印刷するテンプレート印刷装置を含む。
【0026】
部品装着装置:前記基板の所定の装着溝に1つ或いは複数の電子部品を載せる装置を言う。
【0027】
加熱装置:電子部品を基板の装着溝に載せた後、前記導電性接着剤を加熱する装置を言う。
【0028】
電気接続装置:電気接続手段により電子部品を所定の方式に電気接続させる装置を言う。
【0029】
電線電気接続装置:電子部品を基板の接合パッドに電気接続させる装置を言う。
【0030】
ラミネーター装置:前記パッケージ材料を前記基板の上に塗布する一方、前記パッケージ材料を前記基板の固定穴に入れる装置を言う。
【0031】
本発明の封止方法は、基板に固定穴を形成ステップと、前記固定穴の内周面に接合材料を塗布するステップと、パッケージ材料を前記固定穴に入れるステップと、を含む。前記接合材料と前記パッケージ材料との間に接着性があるので、前記パッケージ材料が前記接合材料に接着されることができる。従って、前記パッケージ材料と前記基板との間の接着力を高めることができる。
【0032】
前記固定穴は、ドリルが装着される製穴装置或いは所定の形状を有する切削装置で形成することができる。他の実施形態で、金型で基板を形成する時に固定穴を直接に形成することもできる。
【0033】
前記固定穴の形状とサイズは、実装の需要に従って選択することができる。前記固定穴の形状として、湾曲形、多辺形或いは湾曲形と多辺形の組合を選択ことができる。例えば、固定穴の横断面が多辺形になるように設けることができる。前記固定穴のサイズは、基板のサイズにより調節するか、基板に装着される電子部品の数量、サイズ及び位置により調節するか、固定穴が基板に形成される位置により調節することができる。
【0034】
本発明の一実施形態の固定穴は、基板の所定の位置に形成されている。例えば、基板の周辺に形成されている。
【0035】
本発明の一実施形態のパッケージ材料は、エポキシ樹脂(Epoxy Resin)、シリコーン樹脂(Silicone)、アクリル樹脂(Acrylic)及びポリウレタン樹脂(Polyurethane)で少なくとも一種を含む。上述したように、前記接合材料と前記パッケージ材料との間に接着性がある。前記接合材料を選択することは、選択されるパッケージ材料の種類により決定される。本発明の一実施形態の接合材料は、銀、銀合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、パラジウム、金、金合金及び黒色酸化物(Black Oxide)で少なくとも一種を含む。
【0036】
前記前記パッケージ材料と前期基板とのの間に接着性を高める方法は、各種の電子装置を製造することに適用することができる。上述した方法により、電子部品が基板の上に設置され且つパッケージ材料に封止されるメモリ装置を製造することができる。上述した方法は、少なくとも1つの部品を基板に封止させて装置を製造するすべての場合に適用することができる。
【0037】
図1Aは、本発明の第一実施形態に係る基板102を示す表面図であり、図1Bは、本発明の第一実施形態に係る基板102を示す側面図である。前記基板102は、第一表面104と第二表面106を含む。前記基板102には、1つ或いは複数の固定穴が形成されている。本実施形態では、4つの固定穴108a、108b、108c及び108dが形成されている。前記4つの固定穴108a、108b、108c及び108dは、前記第一表面104のパッケージ材料と前記基板102との間の接着力を高める作用を起こす。
【0038】
理解できるように、前記4つの固定穴108a、108b、108c及び108dは、前記第二表面106のパッケージ材料と前記基板102との間の接着力を高める作用も起こす。
【0039】
前記4つの固定穴108a、108b、108c及び108dの各々の固定穴の内周面には、前記パッケージ材料と接着できる接合材料が塗布されている。前記接合材料を選択することは、前記パッケージ材料の種類により決まる。前記パッケージ材料は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂及びポリウレタン樹脂で少なくとも一種を含む。前記接合材料は、銀、銀合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、パラジウム、金、金合金及び黒色酸化物で少なくとも一種を含む。
【0040】
図1Aに示したように、前記4つの固定穴108a、108b、108c及び108dは、前記基板102の4つの隅部に別々に形成されている。
【0041】
前記4つの固定穴108a、108b、108c及び108dの形状とサイズとして、実装の需要に適用する形状とサイズを選択することができる。前記固定穴の形状として、湾曲形、多辺形或いは湾曲形と多辺形の組合を選択ことができる。図1Aの4つの固定穴108a、108b、108c及び108dは、すべて円形に形成されている。
【0042】
前記4つの固定穴108a、108b、108c及び108dのサイズは、前記基板102のサイズにより調節するか、前記基板102に装着される電子部品の数量、サイズ及び位置により調節するか、4つの固定穴が前記基板102に形成される位置により調節することができる。
【0043】
図2Aは、本発明の第一実施形態に係る基板102と基板102の上の電子部品202a、202bを示す表面図であり、図2Bは、本発明の第一実施形態に係る基板102と基板102の上の電子部品202a、202bを示す側面図である。図2Aに示したように、2つの電子部品202a、202bは、前記基板102の第一表面104に電気接続されている。
【0044】
前記2つの電子部品202a、202bは、導電性接着剤などのようなものにより前記基板102に接着されている。
【0045】
図3Aは、本発明の第一実施形態に係るメモリ装置を示す表面図であり、図3Bは、本発明の第一実施形態に係るメモリ装置を示す側断面図である。図3Aに示したように、前記パッケージ材料302は、前記第一表面104と前記2つの電子部品202a、202bの上に形成されている。前記パッケージ材料302は、前記2つの電子部品202a、202bを完全に覆うだけではなく、前記4つの固定穴108a、108b、108c及び108dの内に入っている。
【0046】
上述したように、前記接合材料と前記パッケージ材料302が接着することができるので、前記4つの固定穴108a、108b、108c及び108dの各々の固定穴の内周面に塗布されている接合材料は、前記パッケージ材料302と前記基板102との間の接着力を高めることができる。前記2つの電子部品202a及び202bは、前記パッケージ材料302に封止されている。
【0047】
理解できるように、前記パッケージ材料302を前記基板102の第二表面106に形成してもよい。
【0048】
図1A〜1Bと、図2A〜2B及び図3A〜3Bは、SMT実装技術によりメモリ装置を製造する各過程を示す。本実施形態で、少なくとも1つの電子部品202a或いは202bはフラッシュ集積回路(Flash Integrated Circuit)になり、1つのUSBコネクタは前記基板102に電気接続されている。前記メモリ装置を製造する詳しい製造方法は、図8と以下の文章の説明を参照なさい。
【0049】
前記メモリ装置は、上述した電子部品の形状及びサイズに制限されているものでない。図1A〜1Bと、図2A〜2B及び図3A〜3Bでの説明は、本発明の一実施形態に過ぎない。
【0050】
図4Aは、本発明の第二実施形態に係る基板402を示す表面図であり、図4Bは、本発明の第二実施形態に係る基板402を示す側面図である。前記基板402は、第一表面404と第二表面406を含む。前記基板402には、2つの固定穴408a及び408bが形成されている。前記固定穴408a及び408bは、前記第一表面404のパッケージ材料と前記基板402との間の接着力を高める作用を起こす。
【0051】
少なくとも1つの固定穴408a或いは408bは、前記第二表面406のパッケージ材料と前記基板402との間の接着力を高める作用も起こす。
【0052】
本実施形態で、少なくとも1つの固定穴408a或いは408bの内周面には、前記パッケージ材料と接着できる接合材料が塗布されている。前記接合材料を選択することは、前記パッケージ材料の種類により決まる。前記パッケージ材料は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂及びポリウレタン樹脂で少なくとも一種を含む。前記接合材料は、銀、銀合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、パラジウム、金、金合金及び黒色酸化物で少なくとも一種を含む。
【0053】
図4Aに示したように、前記2つの固定穴408a或いは408bは、前記基板402の2つの隅部に別々に形成されている。
【0054】
前記2つの固定穴408a及び408bの形状とサイズとして、実装の需要に適用する形状とサイズを選択することができる。前記固定穴408a及び408bの形状として、湾曲形、多辺形或いは湾曲形と多辺形の組合を選択ことができる。図2Aの2つの固定穴408a及び408bは、すべて円形に形成されている。
【0055】
前記2つの固定穴408a及び408bのサイズは、前記基板402のサイズにより調節するか、前記基板402に装着される電子部品の数量、サイズ及び位置により調節するか、2つの固定穴408a及び408bが前記基板402に形成される位置により調節することができる。
【0056】
本実施形態で、前記基板402の第一表面404には、電子部品を便利に装着するための複数の装着溝410a、410bが形成されている。
【0057】
本実施形態で、前記基板402は前記複数の装着溝410a、410bの電子部品を電気接続させる少なくとも1つの嵌合式コネクタ(図面に示さない)をさらに含む。
【0058】
本実施形態で、前記基板402は、USBに電気接続させるための少なくとも1つの導電配線412を含む拡張式プリント基板である。
【0059】
図5Aは、本発明の第二実施形態に係る基板402と基板402の上の電子部品502a、502bを示す表面図であり、図5Bは、本発明の第二実施形態に係る基板402と基板402の上の電子部品502a、502bを示す側面図である。図5Aに示したように、前記2つの電子部品502a及び502bは、前記基板402の第一表面404の装着溝410a及び410bに設置されて情報を記憶する。前記電子部品502a及び502bは、導電線504により導電できるように前記基板402の接合パッドに接着されている。
【0060】
図6Aは、本発明の第二実施形態に係る基板602を示す表面図であり、図6Bは、本発明の第二実施形態に係る基板602を示す側面図である。図6Aと図6Bに示したように、前記パッケージ材料602は、第一表面404と2つの電子部品502a、502bの上に形成されている。前記パッケージ材料602は、前記2つの電子部品502a、502bを完全に覆うだけではなく、前記複数の固定穴408a及び408bの内に入っている。
【0061】
上述したように、前記接合材料と前記パッケージ材料602が接着することができるので、前記複数の固定穴408a、408bの各内周面に塗布されている接合材料は、パッケージ材料402と基板402との間の接着力を高めることができる。前記2つの電子部品502a及び502bは、前記パッケージ材料602に封止されている。
【0062】
理解できるように、前記パッケージ材料602を前記基板402の第二表面406に形成してもよい。
【0063】
図4A〜4Bと、図5A〜5B及び図6A〜6Bは、COMパッケージ技術により第二実施形態のメモリ装置を製造する各過程を示す。前記COMパッケージ技術によりメモリ装置を製造する詳しい説明は、図12と以下の文章の説明を参照なさい。
【0064】
前記メモリ装置は、上述した電子部品の形状及びサイズに制限されているものでない。図4A〜4Bと、図5A〜5B及び図6A〜6Bでの説明は、本発明の一実施形態に過ぎない。
【0065】
図7は、本発明の第三実施形態に係るシステム700を示すフローチャートである。前記システム700は、メモリ装置でパッケージ材料と基板との間の接着力を高める作用を起こす。本実施形態のシステム700は、製穴装置702と、塗布装置704と、ラミネーター装置706と、を含む。
【0066】
前記製穴装置702により基板に少なくとも1つの固定穴を形成する。本実施形態の製穴装置702は、製穴用ドリルを含む。前記固定穴は、基板を貫通する貫通穴であるか、前記基板を貫通しない凹状穴である。前記製穴装置702は、ドリルを自動化に制御してドリルが所定の位置、所定のサイズ及び所定の形状に沿って移動しながら固定穴を形成するようにする。前記製穴装置702は、製穴に適用する他の切削用品をさらに含むことができる。
【0067】
他の実施形態で、前記製穴装置702を使わなく、基板を射出成型する時に固定穴が同時に形成される射出成型装置を使うことができる。即ち、射出成型で基板を製造する時に、射出成型装置の金型の構造を利用して基板の所定の位置に所定の形状及びサイズを有する固定穴を一緒に形成することができる。
【0068】
前記塗布装置704は、少なくとも1つの固定穴の内周面に接合材料を塗布する。前記接合材料は、パッケージ材料と接着することができる材料である。前記塗布装置704は、選択するパッケージ材料の種類により選択する接合材料を使う。本実施形態で、前記パッケージ材料は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂及びポリウレタン樹脂で少なくとも一種を含む。前記接合材料は、銀、銀合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、パラジウム、金、金合金及び黒色酸化物で少なくとも一種を含む。前記固定穴の内周面に接合材料を塗布する前に、プラズマエッチングなどにより固定穴の内周面に対して予処理を実施することができる。
【0069】
前記塗布装置704は、塗布する接合材料層の厚さを制御することができる。本実施形態で、接合材料層の厚さを0.508〜1.524mmにすることができる。
【0070】
前記ラミネーター装置706は、パッケージ材料層が基板の上に形成するだけではなく、パッケージ材料が固定穴部に入るようにする。固定穴部に入るパッケージ材料は、固定穴の内周面に塗布される接合材料に接着される。
【0071】
前記ラミネーター装置706としてトランスファープリンタ成型装置を使ってパッケージ材料を基板の上に形成することができる。
【0072】
前記基板の上にパッケージ材料を形成する場合、前記基板が一定な強度を有しなければ基板の上にパッケージ材料を形成し難い。従って、前記基板の一定な物理特性を維持することが必要する。前記基板の物理特性は、基板のサイズ、特に基板の厚さに関係される。基板がプリンタ基板(PCB)である場合、プリンタ基板の厚さを0.2〜0.8mmにすることがよろしい。
【0073】
図7は、本発明の一実施形態に過ぎないから、当業者が上述した実施形態を適当に修正して実施することができる。
【0074】
図8は、本発明の第四実施形態に係るメモリ装置の製造方法を示すフローチャートである。前記製造方法によりパッケージ材料と基板との間の接着力を高めることができる。本実施形態の製造方法を示すフローチャートで、各ステップは適用するハードウェアとソフトウェアにより実施する。
【0075】
図8のステップ802で、基板に少なくとも1つの固定穴を形成する。本実施形態で、ドリルを具備する製穴装置を使って、基板を貫通する貫通穴(即ち固定穴)を形成する。前記固定穴は、前記第一表面に形成され、且つ第二表面まで貫通されない凹状穴に形成してもよい。前記製穴装置のドリルは、自動的な制御手段により所定の位置、所定のサイズ及び所定の形状に沿って移動しながら固定穴を形成する。ステップ802で、射出成型で基板を製造する時に射出成型用金型の構造を利用して基板の所定の位置に所定の形状及びサイズを有する固定穴を一緒に形成してもよい。
【0076】
図8のステップ804で、前記基板の少なくとも1つの固定穴の内周面に接合材料を塗布する。前記接合材料は、パッケージ材料と接着することができる材料である。前記接合材料は、選択するパッケージ材料の種類により選択する。本実施形態で、前記パッケージ材料は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂及びポリウレタン樹脂で少なくとも一種を含む。前記接合材料は、銀、銀合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、パラジウム、金、金合金及び黒色酸化物で少なくとも一種を含む。
【0077】
前記ステップ804は、前記基板の少なくとも1つの固定穴の内周面に接合材料を電気メッキするステップをさらに含むことができる。前記固定穴の内周面に接合材料を電気メッキする前に、プラズマエッチングなどを利用して固定穴の内周面に対して予処理を実施してもよい。
【0078】
前記ステップ804は、塗布する接合材料の厚さを制御するステップをさらに含むことができる。例えば、接合材料層の厚さを0.508〜1.524mmにすることができる。
【0079】
図8のステップ806で、前記固定穴にパッケージ材料を入れて、パッケージ材料と固定穴の内周面の接合材料が接着するようにする。ステップ806で、トランスファープリンタ成型装置を使ってパッケージ材料を基板の上に形成することができる。
【0080】
前記基板の上にパッケージ材料を形成する場合、前記基板が一定な強度を有しなければ基板の上にパッケージ材料を形成し難い。即ち、前記基板の一定な物理特性を維持することが必要する。前記基板の物理特性は、基板のサイズ、特に基板の厚さに関係される。基板がプリンタ基板(PCB)である場合、プリンタ基板の厚さを0.2〜0.8mmにすることがよろしい。
【0081】
前記ステップ804〜ステップ806は、本発明の一実施形態に過ぎないので、当業者が上述した実施形態を適当に修正して実施することができる。例えば、電気部品を基板に設置するステップ、電気部品を基板に電機接続させるステップ及びパッケージ材料により電子部品を基板に封止させるステップで、少なくとも1つのステップをさらに実施することである。
【0082】
図9は、本発明の第五実施形態に係るメモリ装置を製造するシステム900を示すフローチャートである。前記システム900は、基板製造装置902と、製穴装置904と、塗布装置906と、部品装着装置908と、電気接続装置910と、ラミネーター装置912と、を含む。
【0083】
前記基板製造装置902は、基板を製造する装置である。前記基板は、第一表面と第二表面を含む。前記基板には、電子部品を装着するための1つ或いは複数の装着溝が形成されている。本実施形態で、基板の第一表面に少なくとも1つの装着溝が形成されている。前記基板は、前記装着溝に装着される電子部品を電気接続させる嵌合式コネクタをさらに含むことができる。
【0084】
前記製穴装置904は、前記基板に少なくとも1つの固定穴を形成する装置である。本実施形態の製穴装置904は、基板に固定穴を形成するドリルを含む。前記固定穴は、基板を貫通する貫通穴であるか、前記第一表面に形成され且つ第二表面まで貫通されない凹状穴であることができる。前記製穴装置は904、ドリルが所定の位置、所定のサイズ及び所定の形状に沿って移動しながら固定穴を形成するように自動的に制御することができる。前記製穴装置904は、製穴に適用する他の切削用品をさらに含むことができる。
【0085】
他の実施形態で、前記基板製造装置902と製穴装置904を使わなく射出成型装置を使って、基板と固定穴を一緒に形成することができる。即ち、射出成型装置で基板を射出成型する時に、射出成型装置の金型の構造を利用して基板の所定の位置に所定の形状及びサイズを有する固定穴を一緒に形成することができる。
【0086】
前記塗布装置906は、前記固定穴の内周面に接合材料を塗布する装置である。前記接合材料は、パッケージ材料と接着することができる材料である。前記塗布装置906は、選択するパッケージ材料の種類により選択する接合材料を使う。本実施形態で、前記パッケージ材料は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂及びポリウレタン樹脂で少なくとも一種を含む。前記接合材料は、銀、銀合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、パラジウム、金、金合金及び黒色酸化物で少なくとも一種を含む。前記固定穴の内周面に接合材料を塗布する前に、プラズマエッチングなどにより固定穴の内周面に対して予処理を実施することができる。
【0087】
前記塗布装置906を使って塗布する接合材料層の厚さを制御することができる。本実施形態で、接合材料層の厚さを0.508〜1.524mmにすることができる。
【0088】
前記部品装着装置908は、基板の装着溝に1つ或いは複数の電子部品を装着する装置である。前記電子部品で、少なくとも1つの電子部品が情報記憶機能を具備する。本実施形態で、部品装着装置908としてマウンターを使って、選択した電子部品を基板の装着溝に装着することができる。
【0089】
前記電気接続装置910は、電子部品と所定のコネクタを電気接続させる装置である。
【0090】
前記ラミネーター装置912は、パッケージ材料を基板の上に塗布する一方、パッケージ材料が基板の固定穴に入って固定穴の内周面の接合材料と接着するようにする装置である。前記パッケージ材料は、電子部品とコネクタを封止させる。前記ラミネーター装置912としてパッケージ材料を基板の上に形成するトランスファープリンタ成型装置を使うことができる。前記ラミネーター装置912は、パッケージ材料を同時に基板の第一表面と第二表面に形成することができる。
【0091】
前記基板の上にパッケージ材料を形成する場合、前記基板が一定な強度を有しなければ基板の上にパッケージ材料を形成し難い。従って、前記基板の一定な物理特性を維持することが必要する。前記基板の物理特性は、基板のサイズ、特に基板の厚さに関係される。基板がプリンタ基板(PCB)である場合、プリンタ基板の厚さを0.2〜0.8mmにすることがよろしい。
【0092】
図9は、本発明の一実施形態に過ぎないから、当業者が上述した実施形態を適当に修正して実施することができる。
【0093】
図10は、本発明の第六実施形態に係るメモリ装置を製造するシステム1000を示すフローチャートである。前記システム1000は、基板製造装置1002と、製穴装置1004と、塗布装置1006と、分配装置1008と、部品装着装置1010と、加熱装置1012と、電線電気接続装置1014と、ラミネーター装置1016と、を含む。
【0094】
前記基板製造装置1002は、基板を製造する装置である。前記基板は、第一表面と第二表面を含む。前記基板には、電子部品を装着するための1つ或いは複数の装着溝が形成されている。本実施形態で、基板の第一表面に少なくとも1つの装着溝が形成されている。前記基板は、前記装着溝に装着される電子部品を電気接続させる嵌合式コネクタをさらに含むことができる。
【0095】
前記製穴装置1004は、前記基板に少なくとも1つの固定穴を形成する。本実施形態の製穴装置1004は、基板に固定穴を形成するドリルを含む。前記固定穴は、基板を貫通する貫通穴であるか、前記第一表面に形成され且つ第二表面まで貫通されない凹状穴であることができる。前記製穴装置1004は、自動の制御によりドリルが所定の位置、所定のサイズ及び所定の形状に沿って移動しながら固定穴を形成するようにすることができる。前記製穴装置1004は、製穴に適用する他の切削用品をさらに含むことができる。
【0096】
他の実施形態で、前記基板製造装置1002と製穴装置1004を使わなく射出成型装置を使って、基板と固定穴を一緒に形成することができる。即ち、射出成型装置で基板を射出成型する時に、射出成型装置の金型の構造を利用して基板の所定の位置に所定の形状及びサイズを有する固定穴を一緒に形成することができる。
【0097】
前記塗布装置1006は、前記固定穴の内周面に接合材料を塗布する装置である。前記接合材料は、パッケージ材料と接着することができる材料である。前記塗布装置1006に適用する接合材料は、選択するパッケージ材料の種類により選択する接合材料である。本実施形態で、前記パッケージ材料は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂及びポリウレタン樹脂で少なくとも一種を含む。前記接合材料は、銀、銀合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、パラジウム、金、金合金及び黒色酸化物で少なくとも一種を含む。前記固定穴の内周面に接合材料を塗布する前に、プラズマエッチングなどにより固定穴の内周面に対して予処理を実施することができる。
【0098】
前記塗布装置1006を使って塗布する接合材料層の厚さを制御することができる。本実施形態で、接合材料層の厚さを0.508〜1.524mmにすることができる。
【0099】
分配装置1008は、導電性接着剤を基板の複数の装着溝に分けて塗布する装置を言う。
【0100】
前記部品装着装置1010は、基板の装着溝に1つ或いは複数の電子部品を装着する装置である。前記電子部品で、少なくとも1つの電子部品が情報記憶機能を具備する。本実施形態で、部品装着装置1010としてマウンターを使って、選択した電子部品を基板の装着溝に装着することができる。
【0101】
前記加熱装置1012は、導電性接着着剤を加熱する装置である。前記加熱装置1012としてロースターを使うことができる。電子部品が設置される基板をロースターの中に入れて所定な時間加熱すると、前記導電性接着着剤が所定の温度まで加熱される。
【0102】
前記電線電気接続装置1014は、電子部品を基板の接合パッドに電気接続させる装置を言う。前記電線電気接続装置1014として、超音波熱圧金線ボールワイヤーボンダーを使うことができる。前記超音波熱圧金線ボールワイヤーボンダーは、前記基板を所定の温度まで過熱した後電線(金線)で基板の上の電子部品と基板の接合パッドを電気接続させる。本発明のメモリ装置を製造するシステム1000は、電線で基板の上の電子部品と基板の接合パッドを電気接続させる前に、基板の接合パッドをクリーニングするクリーニング装置をさらに含むことができる。前記クリーニング装置として、プラズマクリーニング装置を使うことができる。
【0103】
前記ラミネーター装置1016は、パッケージ材料を基板の上に塗布する一方、パッケージ材料が基板の固定穴に入って固定穴の内周面の接合材料と接着するようにする装置である。前記パッケージ材料は、電子部品とコネクタを封止させる。前記ラミネーター装置1016としてパッケージ材料を基板の上に形成するトランスファープリンタ成型装置を使うことができる。前記ラミネーター装置912は、パッケージ材料を同時に基板の第一表面と第二表面に形成することができる。
【0104】
前記基板の上にパッケージ材料を形成する場合、前記基板が一定な強度を有しなければ基板の上にパッケージ材料を形成し難い。従って、前記基板の一定な物理特性を維持することが必要する。前記基板の物理特性は、基板のサイズ、特に基板の厚さに関係される。基板がプリンタ基板(PCB)である場合、プリンタ基板の厚さを0.2〜0.8mmにすることがよろしい。
【0105】
図10は、本発明の一実施形態に過ぎないから、当業者が上述した実施形態を適当に修正して実施することができる。
【0106】
図11は、本発明の第七実施形態に係るメモリ装置の製造方法を示すフローチャートである。製造方法を示すフローチャートでの各ステップは、適用するハードウェアとソフトウェアにより実施する。
【0107】
図11のステップ1102で、基板を製造する。前記基板は、第一表面と第二表面を含む。前記基板には、電子部品を装着するための1つ或いは複数の装着溝が形成されている。本実施形態で、基板の第一表面に少なくとも1つの装着溝が形成されている。前記基板は、前記装着溝に装着される電子部品を電気接続させる嵌合式コネクタをさらに含むことができる。
【0108】
図11のステップ1104で、基板に1つ或いは複数の固定穴を形成する。本実施形態で、ドリルを具備する製穴装置を使って、基板を貫通する貫通穴(即ち固定穴)を形成する。前記固定穴は、前記第一表面に形成され、且つ第二表面まで貫通されない凹状穴に形成してもよい。前記製穴装置のドリルは、自動の制御により所定の位置、所定のサイズ及び所定の形状に沿って移動しながら固定穴を形成する。前記ステップ1104は、製穴に適用する他の切削用品を使ってもよい。
【0109】
他の実施形態のステップ1102とステップ1104で、射出成型装置を使って基板と固定穴を一緒に形成することができる。即ち、射出成型装置で基板を射出成型する時に、射出成型装置の金型の構造を利用して基板の所定の位置に所定の形状及びサイズを有する固定穴を一緒に形成することができる。
【0110】
図11のステップ1106で、少なくとも1つの固定穴の内周面に接合材料を塗布する。前記接合材料は、パッケージ材料と接着することができる材料である。前記接合材料は、選択するパッケージ材料の種類により選択する。本実施形態で、前記パッケージ材料は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂及びポリウレタン樹脂で少なくとも一種を含む。前記接合材料は、銀、銀合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、パラジウム、金、金合金及び黒色酸化物で少なくとも一種を含む。
【0111】
前記スッテプ1106は少なくとも1つの固定穴の内周面に接合材料を電気メッキするステップを含むことができる。前記固定穴の内周面に接合材料を電気メッキする前に、プラズマエッチングなどを利用して固定穴の内周面に対して予処理を実施してもよい。
【0112】
前記ステップ1106は、塗布する接合材料の厚さを制御するステップをさらに含むことができる。例えば、接合材料層の厚さを0.508〜1.524mmにすることができる。
【0113】
図11のステップ1108で、基板に少なくとも1つの電子部品を装着する。前記電子部品で、少なくとも1つの電子部品が情報記憶機能を具備する。前記ステップ1108で、電子部品を基板に装着するためにマウンターを使うことができる。前記マウンターは、選択した電子部品を基板の装着溝に装着する。
【0114】
図11のステップ1110で、コネクタを通して電子部品を基板の上に所定方式に電気接続させる。
【0115】
図11のステップ1112で、基板の上にパッケージ材料を形成する一方、パッケージ材料が固定穴に入るようにする。前記固定穴に入るパッケージ材料は、固定穴の内周面の接合材料と接着する。電子部品とコネクタが前記パッケージ材料に封止される。
【0116】
前記ステップ1112で、トランスファープリンタ成型装置を使ってパッケージ材料を基板の第一表面に形成することができる。前記トランスファープリンタ成型装置を使って、パッケージ材料を基板の第一表面と第二基板に同時に形成してもよい。
【0117】
前記スッテプ1112で、前記基板の上にパッケージ材料を形成する場合、前記基板が一定な強度を有しなければ基板の上にパッケージ材料を形成し難い。従って、前記基板の一定な物理特性を維持することが必要する。前記基板の物理特性は、基板のサイズ、特に基板の厚さに関係される。基板がプリンタ基板(PCB)である場合、プリンタ基板の厚さを0.2〜0.8mmにすることがよろしい。
【0118】
前記ステップ1102〜ステップ1112は本発明の一実施形態に過ぎないので、当業者が上述した実施形態を適当に修正して実施することができる。例えば、前記複数のステップで1つ或いは複数のステップを実施しないか、上述したステップの順を変換して実施することができる。
【0119】
図12は、本発明の第八実施形態に係る製造方法を示すフローチャートである。製造方法を示すフローチャートでの各ステップは、適用するハードウェアとソフトウェアにより実施する。
【0120】
図12のステップ1202で、基板を製造する。前記基板は、第一表面と第二表面を含む。前記基板には、電子部品を装着するための1つ或いは複数の装着溝が形成されている。本実施形態で、基板の第一表面に少なくとも1つの装着溝が形成されている。前記基板は、前記装着溝に装着される電子部品を電気接続させる嵌合式コネクタをさらに含むことができる。
【0121】
図12のステップ1204で、基板に1つ或いは複数の固定穴を形成する。本実施形態で、ドリルを具備する製穴装置を使って、基板を貫通する貫通穴(即ち固定穴)を形成する。前記固定穴は、前記第一表面に形成され、且つ第二表面まで貫通されない凹状穴に形成してもよい。前記製穴装置のドリルは、自動の制御により所定の位置、所定のサイズ及び所定の形状に沿って移動しながら固定穴を形成する。前記ステップ1204は、製穴に適用する他の切削用品を使ってもよい。
【0122】
他の実施形態のステップ1202とステップ1204で、射出成型装置を使って基板と固定穴を一緒に形成することができる。即ち、射出成型装置で基板を射出成型する時に、射出成型装置の金型の構造を利用して基板の所定の位置に所定の形状及びサイズを有する固定穴を一緒に形成することができる。
【0123】
図11のステップ1206で、少なくとも1つの固定穴の内周面に接合材料を塗布する。前記接合材料は、パッケージ材料と接着することができる材料である。前記接合材料は、選択するパッケージ材料の種類により選択する。本実施形態で、前記パッケージ材料は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂及びポリウレタン樹脂で少なくとも一種を含む。前記接合材料は、銀、銀合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、パラジウム、金、金合金及び黒色酸化物で少なくとも一種を含む。
【0124】
前記スッテプ1206は少なくとも1つの固定穴の内周面に接合材料を電気メッキするステップを含むことができる。前記固定穴の内周面に接合材料を電気メッキする前に、プラズマエッチングなどを利用して固定穴の内周面に対して予処理を実施してもよい。
【0125】
前記ステップ1206は、塗布する接合材料の厚さを制御するステップをさらに含むことができる。本スッテプで、前記接合材料層の厚さを0.508〜1.524mmにすることができる。
【0126】
図12のスッテプ1208で、導電性接着剤を基板の複数の装着溝に分けて塗布する。
【0127】
図12のステップ1210で、基板の装着溝に電子部品を装着する。前記電子部品で、少なくとも1つの電子部品が情報記憶機能を具備する。前記ステップ1210で、電子部品を基板に装着するために選択した電子部品を基板の装着溝に装着するマウンターを使うことができる。
【0128】
図12のスッテプ1212で、導電性接着着剤を加熱する。本実施形態で、電子部品が置かれる基板をロースターの中に入れて所定な時間加熱することができる。
【0129】
図12のステップ1214で、電子部品を基板の接合パッドに電気接続させる。本実施形態で、超音波熱圧金線ボールワイヤーボンダーを使って電子部品を基板の接合パッドに電気接続させることができる。前記超音波熱圧金線ボールワイヤーボンダーは、前記基板を所定の温度まで過熱した後電線(金線)で基板の上の電子部品と基板の接合パッドを電気接続させる。前記ステップ1214で、電子部品と基板の接合パッドを電気接続させる前に、基板の接合パッドをクリーニングすることができる。前記クリーニング装置として、プラズマクリーニング装置を使うことができる。
【0130】
図12のスッテプ1216で、基板の上にパッケージ材料を形成する一方、パッケージ材料が固定穴に入るようにする。前記固定穴に入るパッケージ材料は、固定穴の内周面の接合材料と接着し、前記電子部品とコネクタは、前記パッケージ材料に封止される。
【0131】
前記スッテプ1216で、トランスファープリンタ成型装置を使ってパッケージ材料を基板の第一表面に形成することができる。他の実施形態で、前記パッケージ材料を基板の第一表面と第二基板に同時に形成してもよい。
【0132】
前記スッテプ1216で、前記基板が一定な強度を有しなければ基板の上にパッケージ材料を形成し難い。従って、前記基板の一定な物理特性を維持することが必要する。前記基板の物理特性は、基板のサイズ、特に基板の厚さに関係される。基板がプリンタ基板(PCB)である場合、プリンタ基板の厚さを0.2〜0.8mmにすることがよろしい。
【0133】
前記ステップ1202〜ステップ1216は本発明の一実施形態に過ぎないので、当業者が上述した実施形態を適当に修正して実施することができる。例えば、前記複数のステップで1つ或いは複数のステップを実施しないか、上述したステップの順を変換して実施することができる。前記ステップ1202〜ステップ1216で、1つの平面の上に複数の基板を積層させて上述したステップの作業を実施することができる。前記ステップ1216が終わったレーザー切断装置を使って積層させる複数の基板を切断することができる。これにより、一回の仕事で複数の基板を得ることができる。
【0134】
上述した実施形態のメモリ装置がSMT型メモリ装置である場合、SMT実装技術を使って製造することができる。前記ステップ1202を参照しなさい。基板は、厚さが0.8mmであるプリンタ基盤を使う。前記プリンタ基板は、電子部品を装着するため形成する少なくとも1つの装着溝と、前記装着溝に装着される電子部品を電気接続させる嵌合式コネクタと、を含む。
【0135】
スッテプ1204で、前記基板に1つ或いは複数の固定穴を形成する。前記固定穴のサイズが1〜4mmである。
【0136】
スッテプ1206で、前記固定穴の内周面に接合材料をメッキする。前記接合材料として銀などを使うことができる。
【0137】
ステップ1208で、半田ペーストを基板の装着溝に塗布する。ステップ1210で、少なくとも1つの電子部品を基板の装着溝に装着する。前記電子部品は、1つのフラッシュ集積回路(Flash Integrated Circuit)を含む。基板に設置されるUSBコネクタは、電気接続を便利にする。
【0138】
ステップ1212で、前記半田ペーストを過熱する。本実施形態で、電子部品が載せられる基板を所定の温度まで過熱して、溶ける半田ペーストが電子部品を装着溝に固定するようにする。
【0139】
ステップ1216で、トランスファープリンタ成型装置を使ってエポキシ樹脂を基板と電子部品の上に形成する。前記基板の上に形成するエポキシ樹脂は、基板の固定穴にいっぱい入る。前記基板の電子部品は、前記エポキシ樹脂に包囲されて封止される。前記エポキシ樹脂は、前記基板の上の電子部品が物理的な損害及び/又は化学的な損害を受けることを防ぐことができる。
【0140】
最後、前記SMT型メモリ装置を保護するために、SMT型メモリ装置に外部カバーを設置して、高温、高湿度などの外部の要素によりSMT型メモリ装置が壊れることを防ぐことができる。前記外部カバーは、接着剤或いは溶接方式により基板及び/又はエポキシ樹脂に固定させることができる。
【0141】
他の実施形態で、COM型メモリ装置をCOM技術により製造することができる。前記ステップ1202を参照しなさい。基板は、厚さが0.8mmであるプリンタ基盤を使う。前記プリンタ基板は、電子部品を装着するため形成する少なくとも1つの装着溝と、前記装着溝に装着される電子部品を電気接続させる嵌合式コネクタと、を含む。
【0142】
スッテプ1204で、前記基板に1つ或いは複数の固定穴を形成する。前記固定穴のサイズが1〜4mmである。
【0143】
スッテプ1206で、前記固定穴の内周面に接合材料をメッキする。前記接合材料として銀などを使うことができる。
【0144】
ステップ1208で、半田ペーストを基板の装着溝に塗布する。次に、ステップ1210で、少なくとも1つのSMT型電子部品を基板の装着溝に装着する。
【0145】
ステップ1212で、前記半田ペーストを過熱する。本実施形態で、SMT型電子部品が載せられる基板を所定の温度まで過熱して、溶ける半田ペーストがSMT型電子部品を装着溝に固定するようにする。
【0146】
ステップ1208で、銀エポキシ樹脂を基板の装着溝に塗布する。ステップ1210で、少なくとも1つの裸の半導体チップを基板の装着溝に載せる。
【0147】
ステップ1212で、前記銀エポキシ樹脂を過熱する。本実施形態で、裸の半導体チップが載せられる基板を所定の温度まで所定な時間過熱する。
【0148】
ステップ1214で、裸の半導体チップを基板の接合パッドに電気接続させる。ステップ1214で、超音波熱圧金線ボールワイヤーボンダーを使って裸の半導体チップと基板の接合パッドを電気接続させることができる。前記超音波熱圧金線ボールワイヤーボンダーは、前記基板を所定の温度まで過熱した後電線(金線)で裸の半導体チップと接合パッドを電気接続させる。
【0149】
ステップ1216で、トランスファープリンタ成型装置を使ってエポキシ樹脂をSMT型電子部品と裸の半導体チップ及び電線(金線)の上に形成する。前記基板の上に形成するエポキシ樹脂は、基板の固定穴にも入る。前記基板のSMT型電子部品と裸の半導体チップ及び電線(金線)は、前記エポキシ樹脂に包囲されて封止される。前記エポキシ樹脂は、前記基板の上のSMT型電子部品と裸の半導体チップ及び電線(金線)が物理的な損害及び/又は化学的な損害を受けることを防ぐことができる。
【0150】
最後、前記COM型メモリ装置を保護するために、記COM型メモリ装置に外部カバーを設置して、高温、高湿度などの外部の要素によりSMT型メモリ装置が壊れることを防ぐことができる。前記外部カバーは、接着剤或いは溶接方式により基板及び/又はエポキシ樹脂に固定させることができる。
【0151】
上述した実施形態で、パッケージ材料と基板との間の接着力を高めることができる製造方法と、前記製造方法により製造するメモリ装置を提供する。上述した製造方法により、基板と、前記基板の上に形成される電子部品と、前記電子部品を封止するためのパッケージ材料と、を含むメモリ装置を製造することができる。前記パッケージ材料は、前記電子部品が物理的な損害及び/又は化学的な損害を受けることを防ぐことができる。
【0152】
他の実施形態で、前記製造方法を他の電子装置を製造するとこと或いは基板の上の部品が封止される製品を製造するとことに適用することができる。
【0153】
COM製造方法によりCOM型メモリ装置を製造する上述した実施形態で、COM製造方法が需要する空間が小さいから、小サイズの基板にも適用することができる。即ち、COM製造方法で小サイズのCOM型メモリ装置を製造することができる。例えば、前記COM型メモリ装置の長さを20〜30mmにし、幅が10〜15mmをし、高さを1〜2mmにすることができる。こんなサイズを有するメモリ装置は、便利に携帯して使用することができる。
【0154】
前記COM型メモリ装置の小サイズと高安定性などの特徴により、COM型メモリ装置をいろいろな形状に形成することができる。例えば、COM型メモリ装置をカード状に形成して、財布に入れて使うことができる。または、前記COM型メモリ装置を指輪状に形成して、指輪のように指にして使うことができる。且つ、前記COM型メモリ装置の外部のサイズを変えない前提でメモリ装置の記憶量を高めることができる。且つ、小サイズの基板と裸のチップを使うので、製造コストを低下することができる。
【符号の説明】
【0155】
102 基板
104 第一表面
106 第二表面
108a、108b、108c、108d 固定穴
202a、202b 電子部品
302 パッケージ材料
402 基板
404 第一表面
406 第二表面
408a、408b 固定穴
410a、410b 装着溝
412 導電配線
502a、502b 電子部品は
504 導電線
602 パッケージ材料
702 製穴装置
704 塗布装置
706 ラミネーター装置
900 システム
902 基板製造装置
904 製穴装置
906 塗布装置
908 部品装着装置
910 電気接続装置
912 ラミネーター装置
1000 システム
1002 基板製造装置
1004 製穴装置
1006 塗布装置
1008 分配装置
1010 部品装着装置
1012 加熱装置
1014 電線電気接続装置
1016 ラミネーター装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリ装置において、第一表面と該第一表面の反対側に形成される第二表面とを具備する基板と、前記第一表面に形成され且つ情報記憶機能を具備する少なくとも1つの電子部品と、を含み、
前記基板は、第一表面に形成される少なくとも1つの固定穴を含み、前記メモリ装置は、前記第一表面に形成されるだけではなく、少なくとも1つの固定穴に入っているパッケージ材料を含み、且つ前記パッケージ材料により少なくとも1つの電子部品を封止されることを特徴とするメモリ装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの固定穴は貫通穴であり、前記第二表面にも前記パッケージ材料が形成されていることを特徴とする請求項1の記載のメモリ装置。
【請求項3】
前記パッケージ材料は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂及びポリウレタン樹脂の中の少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1の記載のメモリ装置。
【請求項4】
少なくとも1つの固定穴の内周面に塗布され、且つ前記パッケージ材料と接着することができる接合材料をさらに含み、前記接合材料は、銀、銀合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、パラジウム、金、金合金及び黒色酸化物の中の少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1の記載のメモリ装置。
【請求項5】
前記接合材料層の厚さが0.508〜1.524mmであることを特徴とする請求項1の記載のメモリ装置。
【請求項6】
前記基板は、少なくとも1つの導電配線を具備する少なくとも1つの拡張式プリント基板を含むことを特徴とする請求項1の記載のメモリ装置。
【請求項7】
パッケージ材料と基板との間の接着力を高めるための封止方法において、
基板の1つの表面に少なくとも1つの固定穴を形成するステップと、
少なくとも1つの固定穴の内周面にパッケージ材料と接着することができる接合材料を塗布するスッテプと、
パッケージ材料が少なくとも1つの固定穴に入って前記接合材料と接着するように基板の表面にパッケージ材料層を形成するステップと、を含むことを特徴とする封止方法
【請求項8】
少なくとも1つの固定穴の内周面に接合材料を塗布する前に、プラズマエッチング方法により固定穴の内周面に対して予処理を実施することを特徴とする請求項7の記載の封止方法。
【請求項9】
メモリ装置において、第一表面と反対側に形成される第二表面を具備する基板と、前記第一表面に形成され且つ少なくとも1つが情報記憶機能を具備する少なくとも1つの電子部品と、を含み、
前記基板は、第一表面に形成される少なくとも1つの固定穴を含み、前記メモリ装置は、前記第一表面に形成されるだけではなく、少なくとも1つの固定穴に入っているパッケージ材料を含み、且つ前記パッケージ材料により少なくとも1つの電子部品を封止されることを特徴とする電子装置。
【請求項10】
前記パッケージ材料は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂及びポリウレタン樹脂で少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項9の記載の電子装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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