説明

パネル梱包方法、パネル開梱方法、パネル梱包装置、パネル開梱装置およびパネル梱包用合紙

【課題】効率よくパネルを梱包箱に梱包することが可能なパネル梱包方法を提供する。
【解決手段】本発明に基づくパネル梱包方法は、厚み方向に貫通孔21を有する合紙20を間に挟み込んだ状態で複数のパネル10を梱包箱に梱包する方法であって、合紙20をパネル10上に非吸着で供給するステップと、合紙20に設けられた貫通孔21を介して露出する部分のパネル表面を吸着することにより、合紙20をパネル10上に載置した状態でパネル10を合紙20ごと保持するステップと、パネル10を合紙20ごと保持した状態でこれを梱包箱内に移載するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス基板や液晶パネル等に代表される比較的脆弱なパネル状部品またはパネル状製品を梱包箱に梱包するパネル梱包方法およびパネル梱包装置、当該パネルを梱包箱から開梱するパネル開梱方法およびパネル開梱装置、ならびに当該パネルを梱包箱に梱包する際に使用されるパネル梱包用合紙に関する。
【背景技術】
【0002】
ガラス基板や液晶パネル等に代表される比較的脆弱なパネル状部品またはパネル状製品は、工場内での搬送や工場からの出荷の際に、これらの間に合紙と呼ばれるシート状の部材が挟み込まれた状態で積層されて梱包箱に梱包される。合紙は、積層されるパネル同士が直接接触して破損したり密着したりすることを防止するための緩衝材またはスペーサとしての機能を果たし、樹脂製のシートや紙製のシート等が合紙として利用される。
【0003】
従来、パネルを梱包箱に梱包する場合には、パネルを吸着パッドを用いて上方から吸着保持してこれを梱包箱内に移載するステップと、合紙を吸着パッドを用いて上方から吸着保持してこれを梱包箱内に移載するステップとを交互に繰り返すことで行なわれていた(たとえば、特開2008−63093号公報(特許文献1)参照)。一方、パネルを梱包箱から開梱する場合には、合紙を吸着パッドを用いて上方から吸着保持してこれを梱包箱外に移載するステップと、パネルを吸着パッドを用いて上方から吸着保持してこれを梱包箱外に移載するステップとを交互に繰り返すことで行なわれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−63093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
パネルは、一般的に剛性を有する重量物であるため、吸着パッドを用いた吸着保持が比較的容易に行なえ、当該吸着パッドを用いたパネルの移載には、特に支障は生じない。しかしながら、合紙は、一般的に剛性を有しない軽量物であるため、吸着パッドを用いた吸着保持が困難であり、当該吸着パッドを用いた合紙の移載には、様々な支障が生じ得る。
【0006】
具体的には、たとえば上記特許文献1にも開示されるように、本来1枚ずつ合紙を吸着パッドを用いて吸着して保持すべきところ、静電気の作用によって合紙がくっつくことで合紙の2枚取りが生じてしまったり、気流の影響によって積み重ねられた合紙が巻き上げられてしまったりするといった不具合が生じる。
【0007】
また、比較的大型のパネルを梱包する際には、パネルサイズに合わせて合紙も大型のものが利用されるが、その場合には気流の影響をより受け易くなって移載の際に合紙が吸着パッドから脱落する不具合も生じる。加えて近年、環境面の配慮や低コスト化の要請から合紙の薄型化も進んでおり、上述した気流の影響による合紙の脱落という不具合が頻繁に生じるようになってきている。
【0008】
したがって、従来のパネル梱包方法およびパネル梱包装置、ならびに従来のパネル開梱方法や開梱装置を利用した場合には、上述した如くの不具合のために作業効率が大幅に低下してしまうという問題が生じていた。
【0009】
さらに、従来のパネル梱包装置やパネル開梱装置にあっては、移載に利用される吸着パッドとしてパネルの移載に適したものと合紙の移載に適したものの2種類が必要であり、、装置構成が複雑化したり装置が大型化したりするといった問題も生じていた。
【0010】
そこで、本発明は、上述の問題点を解決すべくなされたものであり、効率よくパネルを梱包箱に梱包することが可能なパネル梱包方法およびパネル梱包装置ならびにパネル梱包用合紙を提供することを目的とするとともに、効率よくパネルを梱包箱から開梱することが可能なパネル開梱方法およびパネル開梱装置ならびにパネル梱包用合紙を提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、簡素な構成でかつ小型化が図られたパネル梱包装置およびパネル開梱装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に基づくパネル梱包方法は、厚み方向に貫通孔を有する合紙を間に挟み込んだ状態で複数のパネルを梱包箱に梱包する方法であって、合紙をパネル上に非吸着で供給するステップと、合紙に設けられた貫通孔を介して露出する部分のパネル表面を吸着することにより、合紙をパネル上に載置した状態でパネルを合紙ごと保持するステップと、パネルを合紙ごと保持した状態でこれを梱包箱内に移載するステップとを含んでいる。
【0013】
上記本発明に基づくパネル梱包方法においては、パネルを合紙ごと保持した状態で合紙をパネル表面に向けて押し付けつつ、これを梱包箱内に移載することが好ましい。
【0014】
本発明に基づくパネル開梱方法は、厚み方向に貫通孔を有する合紙が間に挟み込まれた状態で複数のパネルが梱包された梱包箱からパネルを開梱する方法であって、合紙に設けられた貫通孔を介して露出する部分のパネル表面を吸着することにより、合紙をパネル上に載置した状態でパネルを合紙ごと保持するステップと、パネルを合紙ごと保持した状態でこれを梱包箱外に移載するステップと、移載後にパネル上から合紙を非吸着で取り除くステップとを含んでいる。
【0015】
上記本発明に基づくパネル開梱方法においては、パネルを合紙ごと保持した状態で合紙をパネル表面に向けて押し付けつつ、これを梱包箱外に移載することが好ましい。
【0016】
本発明に基づくパネル梱包装置は、厚み方向に貫通孔を有する合紙を間に挟み込んだ状態で複数のパネルを梱包箱に梱包するものであって、合紙をパネル上に非吸着で供給する合紙供給手段と、合紙に設けられた貫通孔を介して露出する部分のパネル表面を吸着することにより、合紙をパネル上に載置した状態でパネルを合紙ごと保持し、これを梱包箱内に移載する移載手段とを備える。
【0017】
上記本発明に基づくパネル梱包装置にあっては、上記移載手段が、パネルを合紙ごと保持した状態において合紙をパネル表面に向けて押し付ける押し付け手段を含んでいることが好ましい。
【0018】
上記本発明に基づくパネル梱包装置にあっては、上記合紙供給手段が、合紙に押し付けられることで合紙を送り出し可能なローラを含んでいることが好ましく、また上記移載手段が、合紙に設けられた貫通孔を介して露出する部分のパネル表面を吸着可能な吸着パッドを含んでいることが好ましい。
【0019】
本発明に基づくパネル開梱装置は、厚み方向に貫通孔を有する合紙が間に挟み込まれた状態で複数のパネルが梱包された梱包箱からパネルを開梱するものであって、合紙に設けられた貫通孔を介して露出する部分のパネル表面を吸着することにより、合紙をパネル上に載置した状態でパネルを合紙ごと保持し、これを梱包箱外に移載する移載手段と、移載後のパネル上から合紙を非吸着で取り除く合紙除去手段とを備える。
【0020】
上記本発明に基づくパネル開梱装置にあっては、上記移載手段が、パネルを合紙ごと保持した状態において合紙をパネル表面に向けて押し付ける押し付け手段を含んでいることが好ましい。
【0021】
上記本発明に基づくパネル開梱装置にあっては、上記移載手段が、合紙に設けられた貫通孔を介して露出する部分のパネル表面を吸着可能な吸着パッドを含んでいることが好ましく、また上記合紙除去手段が、合紙に押し付けられることで合紙を送り出し可能なローラを含んでいることが好ましい。
【0022】
本発明に基づくパネル梱包用合紙は、パネルとパネルの間に挟み込まれて使用されるものであって、パネル上に載置された状態において当該合紙ごとパネルを吸着して保持するためにパネル表面を露出させる貫通孔が、その厚み方向に形成されている。
【発明の効果】
【0023】
本発明に基づくパネル梱包方法およびパネル梱包装置を利用することにより、効率よくパネルを梱包箱に梱包することが可能になる。また、本発明に基づくパネル開梱方法およびパネル開梱装置を利用することにより、効率よくパネルを梱包箱から開梱することが可能になる。また、本発明に基づくパネル梱包用合紙を利用することにより、効率よくパネルを梱包箱に梱包できるとともに、効率よくパネルを梱包箱から開梱できる。
【0024】
また、本発明に基づくパネル梱包装置およびパネル開梱装置とすることにより、簡素な構成でかつ小型化が図られたパネル梱包装置およびパネル開梱装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態1におけるパネル梱包装置の外観構造を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるパネル梱包装置の機能ブロックの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1における合紙の形状を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1におけるパネル梱包方法の手順を示すフロー図である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるパネル梱包装置の動作を示す模式図である。
【図6】本発明の実施の形態1におけるパネル梱包装置の動作を示す模式図である。
【図7】本発明の実施の形態1におけるパネル梱包装置の動作を示す模式図である。
【図8】本発明の実施の形態1の変形例に係るパネル梱包装置の構成および動作を説明するための模式図である。
【図9】本発明の実施の形態1の変形例に係るパネル梱包装置の構成および動作を説明するための模式図である。
【図10】本発明の実施の形態2におけるパネル開梱装置の外観構造を示す模式図である。
【図11】本発明の実施の形態2におけるパネル開梱装置の機能ブロックの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態2におけるパネル開梱方法の手順を示すフロー図である。
【図13】本発明の実施の形態2におけるパネル開梱装置の動作手順を示す模式図である。
【図14】本発明の実施の形態2におけるパネル開梱装置の動作手順を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、液晶パネルを梱包箱に梱包または梱包箱から開梱する場合を例示して説明を行なう。
【0027】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるパネル梱包装置の外観構造を示す模式図であり、図2は、図1に示すパネル梱包装置の機能ブロックの構成を示すブロック図である。まず、これら図1および図2を参照して、本実施の形態におけるパネル梱包装置の外観構造および機能ブロックの構成について説明する。
【0028】
図1および図2に示すように、本実施の形態におけるパネル梱包装置100は、制御部101と、合紙供給部110と、移載部120とを主として備えている。制御部101は、パネル梱包装置100の全体の動作を制御するための部位であり、パネル梱包装置100に含まれる各部に対して制御信号をそれぞれ出力する。
【0029】
合紙供給部110は、昇降台111と、第1供給ローラ112と、一対の第2供給ローラ113A,113Bと、昇降台駆動部102と、供給ローラ駆動部103とを有している。
【0030】
昇降台111は、合紙20が複数枚積み重ねた状態で載置される台であり、昇降台駆動部102によって鉛直方向(図中に示す矢印A方向)に駆動される。昇降台駆動部102は、制御部101から入力された制御信号に基づいて昇降台111を駆動する部位であり、たとえばエアシリンダや油圧装置、モータ等の駆動源を含んでいる。
【0031】
第1供給ローラ112および第2供給ローラ113A,113Bは、昇降台111に積み重ねて載置された合紙20のうち最も鉛直方向上側に位置する合紙20を1枚ずつ選択的に移載部120に非吸着で供給するための合紙供給手段に相当し、合紙20に押し付けられることで合紙20を送り出す。第1供給ローラ112および第2供給ローラ113A,113Bは、供給ローラ駆動部103によって図中に示す矢印方向に回転駆動される。供給ローラ駆動部103は、制御部101から入力された制御信号に基づいて第1供給ローラ112および第2供給ローラ113A,113Bを回転駆動する部位であり、たとえばモータ等の駆動源を含んでいる。
【0032】
移載部120は、ステージ121と、ヘッド122と、吸着パッド123と、ヘッド駆動部104と、負圧ポンプ105と、載置台128とを有している。このうち、ヘッド122、吸着パッド123、ヘッド駆動部104および負圧ポンプ105が、移載手段に相当する。
【0033】
ステージ121は、梱包される液晶パネル10が載置される台であり、図示しない液晶パネル搬入装置によって順次液晶パネル10が1枚ずつ搬入されて載置される部位である。液晶パネル搬入装置としては、たとえばロボットアームやベルトコンベヤ等を用いた搬送機構が利用可能である。特に、液晶パネル搬入装置としてベルトコンベヤを用いた搬送機構を利用する場合には、上述したステージ121がベルトコンベヤに付設されるパレットにて構成されていてもよい。
【0034】
ヘッド122には、吸着パッド123が行列状に複数設けられており、ヘッド駆動部104によって鉛直方向(図中に示す矢印B方向)および水平方向(図中に示す矢印C方向)にそれぞれ駆動される。ヘッド122に設けられた複数の吸着パッド123の各々は、その吸着面がいずれも鉛直方向下方を向くようにヘッド122の下面に設けられており、各々の吸着面は同一平面上に位置している。この吸着パッド123は、液晶パネル10を吸着して保持するための吸着保持手段に相当する。
【0035】
ヘッド駆動部104は、ヘッド122を鉛直方向に駆動可能な第1アーム部124と、当該第1アーム部124を水平方向に駆動することでヘッド122を水平方向に駆動可能な第2アーム部125と、当該第2アーム部125を水平方向に案内する案内レール126とを含んでいる。ヘッド駆動部104は、ヘッド122を駆動するために制御部101から入力された制御信号に基づいて第1アーム部124および第2アーム部125のそれぞれを駆動するための部位であり、たとえばエアシリンダや油圧装置、モータ等の駆動源を含んでいる。
【0036】
負圧ポンプ105は、上述した吸着パッド123の各々に接続されており、制御部101から入力された制御信号に基づいて駆動する。負圧ポンプ105が駆動した場合には、吸着パッド123の吸着面に負圧が発生し、当該吸着面を液晶パネル10に接触させることで液晶パネル10のヘッド122による吸着保持が行なわれる。
【0037】
載置台128は、液晶パネル10が梱包される梱包箱30が載置される台であり、上述したステージ121の近傍に配設されている。
【0038】
図3は、本実施の形態における合紙の形状を示す斜視図である。次に、この図3を参照して本実施の形態における合紙の形状について具体的に説明する。
【0039】
図3に示すように、合紙20は、所定の厚みを有するシート状の部材にて構成されており、たとえば高発泡ポリエチレンシートからなる。合紙20は、梱包すべき液晶パネル10のサイズよりも僅かに大きいサイズに成形されている。
【0040】
合紙20は、その厚み方向に沿って当該合紙20を貫通する貫通孔21を複数有している。この合紙20に設けられた貫通孔21は、上述したヘッド122に設けられた複数の吸着パッド123にそれぞれ対応して行列状に設けられ、個々の貫通孔21の大きさは、上述した吸着パッド123の各々の吸着面の大きさよりも僅かに大きく形成されている。
【0041】
図4は、本実施の形態におけるパネル梱包方法の手順を示すフロー図であり、図5ないし図7は、本実施の形態におけるパネル梱包方法の手順に沿って動作するパネル梱包装置の動作を示す模式図である。次に、これら図4ないし図7を参照して、本実施の形態におけるパネル梱包方法の手順および当該パネル梱包方法の手順に沿って動作するパネル梱包装置の動作について詳説する。
【0042】
図4に示すように、本実施の形態におけるパネル梱包方法においては、まず、液晶パネル10を搬入する(ステップS101)。具体的には、上述した液晶パネル搬入装置を用いてステージ121上に液晶パネル10を搬入する。
【0043】
次に、図4に示すように、ステージ121上に載置された液晶パネル10上に合紙20を供給する(ステップS102)。具体的には、図5に示すように、昇降台111を昇降台駆動部102を用いて鉛直方向に上昇させ、昇降台111上に載置された複数の合紙20のうちの最も鉛直方向上側に位置する合紙20を第1供給ローラ112に接触させ、第1供給ローラ112および第2供給ローラ113A,113Bを供給ローラ駆動部103を用いて回転駆動する。これにより、昇降台111上に載置された複数の合紙20のうちの最も鉛直方向上側に位置する合紙20は、第1供給ローラ112によってステージ121側に向けて送り出され、第2供給ローラ113A,113Bによって案内されてステージ121上へと供給されてステージ121上に載置された液晶パネル10上にセットされる。
【0044】
次に、図4に示すように、液晶パネル10上に合紙20を載置させた状態のまま吸着パッド123を用いて液晶パネル10を吸着する(ステップS103)。具体的には、図6に示すように、ステージ121上に載置された液晶パネル10に向けてヘッド122をヘッド駆動部104を用いて鉛直方向に下降させる。このとき、ヘッド122に設けられた複数の吸着パッド123が、これら吸着パッド123に対応して設けられた合紙20の貫通孔21を介して液晶パネル10の露出表面11に至るようにする。そして、吸着パッド123の吸着面が液晶パネル10の露出表面11に接触した時点でヘッド122の駆動を停止し、負圧ポンプ105を駆動して吸着パッド123の吸着面に負圧を生じさせる。これにより、液晶パネル10は、合紙20を載置した状態のまま複数の吸着パッド123によって吸着されて保持される。
【0045】
次に、図4に示すように、液晶パネル10上に合紙20を載置させた状態のまま液晶パネル10を合紙20ごとステージ121上から梱包箱30内に移載する(ステップS104)。具体的には、図7に示すように、吸着パッド123を用いて液晶パネル10を吸着保持した状態のままヘッド駆動部104を用いてヘッド122を鉛直方向に上昇させ、その後ヘッド122を載置台128上に載置された梱包箱30上に向けて水平方向に移動させ、さらにその後ヘッド122を載置台128側に向けて鉛直方向に下降させ、液晶パネル10を合紙20ごと梱包箱30内に移動させる(図中に示す矢印参照)。そして、液晶パネル10の下面が梱包箱30の底面かあるいは当該梱包箱30内に既に載置されている合紙20の上面に接触した時点でヘッド122の駆動を停止する。
【0046】
次に、図4に示すように、吸着パッド123による液晶パネル10の吸着を解除する(ステップS105)。具体的には、負圧ポンプ105の駆動を停止することで吸着パッド123の吸着面に生じさせていた負圧を消滅させて吸着パッド123による液晶パネル10の吸着を解除し、その後ヘッド122をヘッド駆動部104を用いて鉛直方向に上昇させ、さらに水平方向に移動させてヘッド122を初期位置に復帰させる。
【0047】
以上のステップS101からステップS105を繰り返し行なうことにより、合紙20を挟み込んだ状態で複数の液晶パネル10を梱包箱30に梱包することが可能になる。
【0048】
上述した本実施の形態におけるパネル梱包方法およびパネル梱包装置100ならびにパネル梱包用合紙20を利用して液晶パネル10を梱包箱30に梱包することにより、合紙20を液晶パネル10上に載置した状態のまま合紙20ごと液晶パネル10を梱包箱30内に移載することが可能になる。そのため、従来必要であった合紙の吸着パッドによる吸着保持が不要となり、静電気に起因する合紙の2枚取りや気流による合紙の巻き上げ、吸着パッドからの合紙の脱落といった不具合が発生することがなくなり、効率的に液晶パネルを梱包箱に梱包することが可能になる。また、大型の液晶パネルを梱包箱に梱包する場合や厚みの非常に薄い合紙を利用する場合にも、上述した不具合の発生が防止可能になる。したがって、梱包作業の作業効率が飛躍的に向上することになり、製造コストの削減にも寄与することになる。
【0049】
また、上述した本実施の形態におけるパネル梱包装置100とすることにより、従来必要であった合紙の吸着保持機構が不要となる。したがって、装置が複雑化したり大型化したりすることがなく、簡素な構成でかつ小型のパネル梱包装置とすることができる。
【0050】
図8および図9は、本実施の形態の変形例に係るパネル梱包装置の構成および動作を説明するための模式図である。次に、これら図8および図9を参照して、本実施の形態の変形例に係るパネル梱包装置の構成および動作について説明する。
【0051】
図8および図9に示すように、本実施の形態におけるパネル梱包装置は、移載部120のヘッド122に、行列状に設けられた複数の吸着パッド123に加え、行列状に設けられた複数の押さえ部123aを有している。押さえ部123aの各々は、その先端がいずれも鉛直方向下方を向くようにヘッド122の下面に突出して設けられており、当該先端は同一平面上に位置している。この押さえ部123aは、液晶パネル10を吸着パッド123を用いて吸着保持した状態において、液晶パネル10上に載置された合紙20を液晶パネル10のパネル表面に向けて押し付ける押し付け手段に相当する。
【0052】
図8に示すように、本実施の形態の変形例に係るパネル梱包装置を用いて液晶パネル10を梱包する場合には、液晶パネル10に合紙20を載置させた状態のまま吸着パッド123を用いて液晶パネル10を吸着する際に(上述した図4のステップS103の際に)、ヘッド122に設けられた複数の押さえ部123aの先端が合紙20の所定部分22に当接することになり、合紙20が液晶パネル10のパネル表面に向けて押し付けられることになる。
【0053】
このように構成した場合には、図9に示す如くの液晶パネル10の移載の際に(上述した図4のステップS104の際に)、合紙20が液晶パネル10に向けて常時押し付けられた状態となるため、気流の影響を受けて合紙20が液晶パネル10上から浮き上がることが防止可能になる。したがって、上述した液晶パネル10の移載をより高速で行なうことが可能になり、液晶パネル10の移載に要するタクトタイムを短縮することが可能となってより高効率に梱包作業が行なえることになるとともに、合紙20が浮き上がって吸着パッド123に引っ掛かかる等の不具合を未然に防止することが可能になる。
【0054】
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2におけるパネル開梱装置の外観構造を示す模式図であり、図11は、図10に示すパネル開梱装置の機能ブロックの構成を示すブロック図である。まず、これら図10および図11を参照して、本実施の形態におけるパネル開梱装置の外観構造および機能ブロックの構成について説明する。
【0055】
図10および図11に示すように、本実施の形態におけるパネル開梱装置200は、制御部201と、移載部210と、合紙回収部220を主として備えている。制御部201は、パネル開梱装置200の全体の動作を制御するための部位であり、パネル開梱装置200に含まれる各部に対して制御信号をそれぞれ出力する。
【0056】
移載部210は、載置台211と、ヘッド212と、吸着パッド213と、ヘッド駆動部202と、負圧ポンプ203と、ステージ218とを有している。このうち、ヘッド212、吸着パッド213、ヘッド駆動部202および負圧ポンプ203が、移載手段に相当する。
【0057】
載置台211は、液晶パネル10が梱包された梱包箱30が載置される台である。当該載置台211には、上述した梱包箱30がセットされる。
【0058】
ヘッド212には、吸着パッド213が行列状に複数設けられており、ヘッド駆動部202によって鉛直方向(図中に示す矢印D方向)および水平方向(図中に示す矢印E方向)にそれぞれ駆動される。ヘッド212に設けられた複数の吸着パッド213の各々は、その吸着面がいずれも鉛直方向下方を向くようにヘッド212の下面に設けられており、各々の吸着面は同一平面上に位置している。この吸着パッド213は、液晶パネル10を吸着して保持するための吸着保持手段に相当する。
【0059】
ヘッド駆動部202は、ヘッド212を鉛直方向に駆動可能な第1アーム部214と、当該第1アーム部214を水平方向に駆動することでヘッド212を水平方向に駆動可能な第2アーム部215と、当該第2アーム部215を水平方向に案内する案内レール216とを含んでいる。ヘッド駆動部202は、ヘッド212を駆動するために制御部201から入力された制御信号に基づいて第1アーム部214および第2アーム部215のそれぞれを駆動するための部位であり、たとえばエアシリンダや油圧装置、モータ等の駆動源を含んでいる。
【0060】
負圧ポンプ203は、上述した吸着パッド213の各々に接続されており、制御部201から入力された制御信号に基づいて駆動する。負圧ポンプ203が駆動した場合には、吸着パッド213の吸着面に負圧が発生し、当該吸着面を液晶パネル10に接触させることで液晶パネル10のヘッド212による吸着保持が行なわれる。
【0061】
ステージ218は、移載された液晶パネル10が載置される台であり、図示しない液晶パネル搬出装置によって順次液晶パネル10が1枚ずつ搬出される部位である。液晶パネル搬出装置としては、たとえばロボットアームやベルトコンベヤ等を用いた搬送機構が利用可能である。特に、液晶パネル搬出装置としてベルトコンベヤを用いた搬送機構を利用する場合には、上述したステージ218がベルトコンベヤに付設されるパレットにて構成されていてもよい。
【0062】
合紙回収部220は、回収ローラ222と、回収ローラ駆動部204と、回収ローラ移動駆動部205と、載置台223とを有している。
【0063】
回収ローラ222は、ステージ218に載置された液晶パネル10上から合紙20を選択的に非吸着で取り除くための合紙除去手段に相当し、合紙20に押し付けられることで合紙20を送り出す。回収ローラ222は、回収ローラ駆動部204によって図中に示す矢印方向に回転駆動されるとともに、回収ローラ移動駆動部205によって図中に示す矢印F方向に移動可能に駆動される。回収ローラ駆動部204は、制御部201から入力された制御信号に基づいて回収ローラ222を回転駆動する部位であり、たとえばモータ等の駆動源を含んでいる。回収ローラ移動駆動部205は、制御部201から入力された制御信号に基づいて回収ローラ222を移動させるための部位であり、たとえばエアシリンダや油圧装置、モータ等の駆動源を含んでいる。
【0064】
載置台223は、回収ローラ222によって送り出された合紙20を回収して収容するための回収箱224が載置される台であり、上述したステージ218の近傍に配設されている。
【0065】
なお、本実施の形態におけるパネル梱包用合紙は、上述の実施の形態1において図3を参照して説明した合紙と同様のものであり、その厚み方向に沿って当該合紙20を貫通する貫通孔21を複数有している。この合紙20に設けられた貫通孔21は、上述したヘッド212に設けられた複数の吸着パッド213にそれぞれ対応して行列状に設けられ、個々の貫通孔21の大きさは、上述した吸着パッド213の各々の吸着面の大きさよりも僅かに大きく形成されている。
【0066】
図12は、本実施の形態におけるパネル開梱方法の手順を示すフロー図であり、図13および図14は、本実施の形態におけるパネル開梱方法の手順に沿って動作するパネル開梱装置の動作を示す模式図である。次に、これら図12ないし図14を参照して、本実施の形態におけるパネル開梱方法の手順および当該パネル開梱方法の手順に沿って動作するパネル開梱装置の動作について詳説する。
【0067】
図12に示すように、本実施の形態におけるパネル開梱方法においては、まず、液晶パネル10上に合紙20を載置させた状態のまま吸着パッド213を用いて液晶パネル10を吸着する(ステップS201)。具体的には、図13に示すように、梱包箱30内に収容された液晶パネル10のうち、最も鉛直方向上側に位置する位置する液晶パネル10に向けてヘッド212をヘッド駆動部202を用いて鉛直方向に下降させる。このとき、ヘッド212に設けられた複数の吸着パッド213が、これら吸着パッド213に対応して設けられた合紙20の貫通孔21を介して液晶パネル10の露出表面に至るようにする。そして、吸着パッド213の吸着面が液晶パネル10の露出表面に接触した時点でヘッド212の駆動を停止し、負圧ポンプ203を駆動して吸着パッド213の吸着面に負圧を生じさせる。これにより、液晶パネル10は、合紙20を載置した状態のまま複数の吸着パッド213によって吸着されて保持される。
【0068】
次に、図12に示すように、液晶パネル10上に合紙20を載置させた状態のまま液晶パネル10を合紙20ごと梱包箱30内からステージ218上に移載する(ステップS202)。具体的には、図13に示すように、吸着パッド213を用いて液晶パネル10を吸着保持した状態のままヘッド駆動部202を用いてヘッド212を鉛直方向に上昇させ、その後ヘッド212をステージ218上に向けて水平方向に移動させ、さらにその後ヘッド212をステージ218側に向けて鉛直方向に下降させ、液晶パネル10を合紙20ごとステージ218上に移動させる(図中に示す矢印参照)。そして、液晶パネル10の下面がステージ218の上面に接触した時点でヘッド212の駆動を停止する。
【0069】
次に、図12に示すように、吸着パッド213による液晶パネル10の吸着を解除する(ステップS203)。具体的には、負圧ポンプ203の駆動を停止することで吸着パッド213の吸着面に生じさせていた負圧を消滅させて吸着パッド213による液晶パネル10の吸着を解除し、その後ヘッド212をヘッド駆動部202を用いて鉛直方向に上昇させ、さらに水平方向に移動させてヘッド212を初期位置に復帰させる。
【0070】
次に、図12に示すように、液晶パネル10上の合紙20を取り除く(ステップS204)。具体的には、図14に示すように、回収ローラ222を回収ローラ移動駆動部205を用いて液晶パネル10上に載置された合紙20上に移動させて合紙20に接触させ、回収ローラ222を回収ローラ駆動部204を用いて回転駆動する。これにより、液晶パネル10上に載置された合紙20が液晶パネル10上から取り除かれて回収箱224内へと移動し、回収箱224によって回収される。つづいて、回収ローラ222を回収ローラ移動駆動部205を用いて初期位置に復帰させる。
【0071】
次に、図12に示すように、液晶パネル10を搬出する(ステップS205)。具体的には、上述した液晶パネル搬出装置を用いてステージ218上から液晶パネル10を搬出する。
【0072】
以上のステップS201からステップS205を繰り返し行なうことにより、合紙20を挟み込んだ状態で複数の液晶パネル10が梱包された梱包箱30から液晶パネル10を開梱することが可能になる。
【0073】
上述した本実施の形態におけるパネル開梱方法およびパネル開梱装置200ならびにパネル梱包用合紙20を利用して液晶パネル10を梱包箱30から開梱することにより、合紙20を液晶パネル10上に載置した状態のまま合紙20ごと液晶パネル10を梱包箱30から移載することが可能になる。そのため、従来必要であった合紙の吸着パッドによる吸着保持が不要となり、静電気に起因する合紙の2枚取りや気流による合紙の巻き上げ、吸着パッドからの合紙の脱落といった不具合が発生することがなくなり、効率的に液晶パネルを梱包箱から開梱することが可能になる。また、大型の液晶パネルを梱包箱から開梱する場合や厚みの非常に薄い合紙を利用する場合にも、上述した不具合の発生が防止可能になる。したがって、開梱作業の作業効率が飛躍的に向上することになり、製造コストの削減にも寄与することになる。
【0074】
また、上述した本実施の形態におけるパネル開梱装置200とすることにより、従来必要であった合紙の吸着保持機構が不要となる。したがって、装置が複雑化したり大型化したりすることがなく、簡素な構成でかつ小型のパネル開梱装置とすることができる。
【0075】
なお、本実施の形態におけるパネル開梱装置200においても、上述した実施の形態1の変形例に係るパネル梱包装置100が具備していた如くの押さえ部を設けることとしてよい。その場合には、当該押さえ部は、パネル開梱装置200の移載部210のヘッド212に設けられることになる。このように構成することにより、液晶パネル10の移載をより高速で行なうことが可能になり、液晶パネル10の移載に要するタクトタイムを短縮することが可能となってより高効率に開梱作業が行なえることになるとともに、合紙20が浮き上がって吸着パッド213に引っ掛かかる等の不具合を未然に防止することが可能になる。
【0076】
以上において説明した本発明の実施の形態1および2ならびにその変形例においては、合紙を非吸着で供給する合紙供給手段および合紙を非吸着で取り除く合紙除去手段としてローラを利用した場合を例示して説明を行なった。しかしながら、合紙供給手段および合紙除去手段は、このローラを利用するものに限られるものではなく、その他にもたとえばロボットアームを利用した搬送手段や気流の吹き付け当を利用した搬送手段など、非吸着式のものであればどのようなものでもその利用が可能である。
【0077】
また、上述した本発明の実施の形態1および2ならびにその変形例においては、ヘッドに行列状に複数の吸着パッドを設けた場合を例示して説明を行なったが、吸着パッドは必ずしも複数である必要はなく、またそのレイアウトが行列状である必要もない。すなわち、吸着パッドが1つだけヘッドに設けられる構成としてもよいし、複数の吸着パッドが千鳥格子状など非行列状に整列してヘッドに設けられる構成としてもよいし、複数の吸着パッドが非整列状にランダムにヘッドに設けられる構成としてもよい。しかしながら、その場合にも、合紙に設けるべき貫通孔の数およびレイアウトは、吸着パッドの数およびレイアウトに応じてこれに対応付けられていることが必要である。
【0078】
また、上述した本発明の実施の形態1および2ならびにその変形例においては、梱包または開梱されるパネル状部品またはパネル状製品が液晶パネルである場合を例示して説明を行なったが、梱包または開梱されるパネル状部品またはパネル状製品としては、この他にも単なるガラス基板や半導体ウェハ、樹脂製板状部品等、様々なものが予定されている。
【0079】
このように、今回開示した上記各実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【符号の説明】
【0080】
10 液晶パネル、20 合紙、21 貫通孔、30 梱包箱、100 パネル梱包装置、101 制御部、102 昇降台駆動部、103 供給ローラ駆動部、104 ヘッド駆動部、105 負圧ポンプ、110 合紙供給部、111 昇降台、112 第1供給ローラ、113A,113B 第2供給ローラ、120 移載部、121 ステージ、122 ヘッド、123 吸着パッド、123a 押さえ部、124 第1アーム部、125 第2アーム部、126 案内レール、128 載置台、200 パネル開梱装置、201 制御部、202 ヘッド駆動部、203 負圧ポンプ、204 回収ローラ駆動部、205 回収ローラ移動駆動部、210 移載部、211 載置台、212 ヘッド、213 吸着パッド、214 第1アーム部、215 第2アーム部、216 案内レール、218 ステージ、220 合紙回収部、222 回収ローラ、223 載置台、224 回収箱。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚み方向に貫通孔を有する合紙を間に挟み込んだ状態で複数のパネルを梱包箱に梱包するパネル梱包方法であって、
合紙をパネル上に非吸着で供給するステップと、
合紙に設けられた貫通孔を介して露出する部分のパネル表面を吸着することにより、合紙をパネル上に載置した状態でパネルを合紙ごと保持するステップと、
パネルを合紙ごと保持した状態でこれを梱包箱内に移載するステップとを含む、パネル梱包方法。
【請求項2】
パネルを合紙ごと保持した状態で合紙をパネル表面に向けて押し付けつつ、これを梱包箱内に移載することを特徴とする、請求項1に記載のパネル梱包方法。
【請求項3】
厚み方向に貫通孔を有する合紙が間に挟み込まれた状態で複数のパネルが梱包された梱包箱からパネルを開梱するパネル開梱方法であって、
合紙に設けられた貫通孔を介して露出する部分のパネル表面を吸着することにより、合紙をパネル上に載置した状態でパネルを合紙ごと保持するステップと、
パネルを合紙ごと保持した状態でこれを梱包箱外に移載するステップと、
移載後にパネル上から合紙を非吸着で取り除くステップとを含む、パネル開梱方法。
【請求項4】
パネルを合紙ごと保持した状態で合紙をパネル表面に向けて押し付けつつ、これを梱包箱外に移載することを特徴とする、請求項3に記載のパネル開梱方法。
【請求項5】
厚み方向に貫通孔を有する合紙を間に挟み込んだ状態で複数のパネルを梱包箱に梱包するパネル梱包装置であって、
合紙をパネル上に非吸着で供給する合紙供給手段と、
合紙に設けられた貫通孔を介して露出する部分のパネル表面を吸着することにより、合紙をパネル上に載置した状態でパネルを合紙ごと保持し、これを梱包箱内に移載する移載手段とを備えた、パネル梱包装置。
【請求項6】
前記移載手段は、パネルを合紙ごと保持した状態において合紙をパネル表面に向けて押し付ける押し付け手段を含む、請求項5に記載のパネル梱包装置。
【請求項7】
前記合紙供給手段は、合紙に押し付けられることで合紙を送り出し可能なローラを含み、
前記移載手段は、合紙に設けられた貫通孔を介して露出する部分のパネル表面を吸着可能な吸着パッドを含む、請求項5または6に記載のパネル梱包装置。
【請求項8】
厚み方向に貫通孔を有する合紙が間に挟み込まれた状態で複数のパネルが梱包された梱包箱からパネルを開梱するパネル開梱装置であって、
合紙に設けられた貫通孔を介して露出する部分のパネル表面を吸着することにより、合紙をパネル上に載置した状態でパネルを合紙ごと保持し、これを梱包箱外に移載する移載手段と、
移載後のパネル上から合紙を非吸着で取り除く合紙除去手段とを備えた、パネル開梱装置。
【請求項9】
前記移載手段は、パネルを合紙ごと保持した状態において合紙をパネル表面に向けて押し付ける押し付け手段を含む、請求項8に記載のパネル開梱装置。
【請求項10】
前記移載手段は、合紙に設けられた貫通孔を介して露出する部分のパネル表面を吸着可能な吸着パッドを含み、
前記合紙除去手段は、合紙に押し付けられることで合紙を送り出し可能なローラを含む、請求項8または9に記載のパネル開梱装置。
【請求項11】
パネルとパネルの間に挟み込まれて使用されるパネル梱包用合紙であって、
パネル上に載置された状態において当該合紙ごとパネルを吸着して保持するためにパネル表面を露出させる貫通孔が、その厚み方向に形成されている、パネル梱包用合紙。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−208641(P2010−208641A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−53270(P2009−53270)
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】