説明

ピリド[4,3−B]インドールおよび使用方法

本開示は、個体においてヒスタミン受容体を調節するために使用することができる新規の複素環式化合物に関する。ピリド[4,3−b]インドールが記載され、同じく、前記化合物を含む医薬組成物ならびにその化合物を、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介障害および/または神経障害の治療を包含する様々な治療用途において使用する方法が記載されている。本発明の化合物はまた、アミン作動性Gタンパク質共役受容体および/または神経突起の成長の調節が療法に関与し得る疾患および/または状態の治療において使用することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩
【化72】

[式中、
は、H、ヒドロキシル、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであるか、あるいはRおよびR2aは一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成しているか、あるいはRおよびR3aは一緒になって、エチレン(−CHCH−)部分またはプロピレン(−CHCHCH−)部分を形成しているか、あるいはRおよびR10aは一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成しており;
2aおよびR2bはそれぞれ独立に、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、あるいはR2aおよびR2bは、それらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分またはシクロアルキル部分を形成しているか、あるいはR2aおよびRは一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成しているか、あるいはR2aおよびR3aは一緒になって、メチレン(−CH−)部分またはエチレン(−CHCH−)部分を形成しており;
3aおよびR3bはそれぞれ独立に、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシ、置換もしくは非置換アミノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アシルアミノまたはアシルオキシであるか、あるいはR3aおよびR3bは、それらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分またはシクロアルキル部分を形成しているか、あるいはR3aおよびRは一緒になって、エチレン(−CHCH−)部分またはプロピレン(−CHCHCH−)部分を形成しているか、あるいはR3aおよびR2aは一緒になって、メチレン(−CH−)部分またはエチレン(−CHCH−)部分を形成しているか、あるいはR3aおよびR10aは一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成しており;
、X、XおよびX10はそれぞれ独立に、NまたはCRであり;
mおよびqは独立に、0または1であり;
nは1であり;
はそれぞれ独立に、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、チオール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり;
8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fはそれぞれ独立に、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリールであるか、またはジェミナルR8(a〜f)と一緒になって、置換もしくは非置換メチレン部分または式−OCHCHO−の部分を形成しているか、またはジェミナルR8(a〜f)およびそれらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分またはシクロアルキル部分を形成しているか、またはビシナルR8(a〜f)およびそれらが結合している炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換C〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C〜Cシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換ヘテロシクリル部分を形成しているか、またはビシナルR8(a〜f)と一緒になって、結合を形成しているが、但し、R8(a〜f)がビシナルR8(a〜f)と一緒になって、結合を形成している場合、そのジェミナルR8(a〜f)は、ヒドロキシル以外であることを条件とし;
10aおよびR10bはそれぞれ独立に、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシであるか、あるいはR10aおよびR10bは、それらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分またはシクロアルキル部分を形成しているか、あるいはR10aおよびRは一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成しているか、あるいはR10aおよびR3aは一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成しており;
Qは、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換C〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C〜Cシクロアルケニル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アミノ、アルコキシ、アミノアシル、アシルオキシ、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、シアノ、アルキニル、アミノカルボニルアルコキシまたはアシルアミノであるが、
但し、前記化合物は、規定(i)〜(v)のうちの1つに従うことを条件とし:(i)RおよびR2aが一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成していること;(ii)RおよびR3aが一緒になって、エチレン(−CHCH−)部分またはプロピレン(−CHCHCH−)部分を形成していること;(iii)RおよびR10aが一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成していること;(iv)R2aおよびR3aが一緒になって、メチレン(−CH−)部分またはエチレン(−CHCH−)部分を形成していること;および(v)R3aおよびR10aが一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成していること:そして
(A)R2aおよびR3aが一緒になって、メチレン(−CH−)部分またはエチレン(−CHCH−)部分を形成しており、X〜X10がCRであり、R2b、R3b、R10aおよびR10bがそれぞれHである場合、(1)R8(a〜f)のうちの少なくとも1個が、ヒドロキシル、アルキルまたはアルコキシであり、かつ/または(2)Qが置換アリールまたは置換ヘテロアリール以外であること;および
(B)RおよびR3aが一緒になって、エチレン(−CHCH−)部分またはプロピレン(−CHCHCH−)部分を形成しており、X〜X10がCRであり、R2a、R2b、R3b、R10aおよびR10bがそれぞれHである場合、(1)R8(a〜f)のうちの少なくとも1個が、ヒドロキシル、アルキルまたはアルコキシであり、かつ/または(2)Qが置換アリールまたは置換ヘテロアリール以外であることを条件とする]。
【請求項2】
qが0であり、mが1である、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項3】
、XおよびX10がCRであり、ここで、RはHである、請求項2に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項4】
およびX10がCRであり、ここで、RはHであり;XがCRであり;qが0であり;mが1であり、R8cおよびR8dが両方ともHである、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項5】
式(A)の化合物または薬学的に許容できるその塩:
【化73】

[式中、
は、H、ヒドロキシル、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであるか、あるいはRおよびR2aは一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成しているか、あるいはRおよびR3aは一緒になって、エチレン(−CHCH−)部分またはプロピレン(−CHCHCH−)部分を形成しているか、あるいはRおよびR10aは一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成しており;
2aおよびR2bはそれぞれ独立に、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、あるいはR2aおよびR2bは、それらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分またはシクロアルキル部分を形成しているか、あるいはR2aおよびRは一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成しているか、あるいはR2aおよびR3aは一緒になって、メチレン(−CH−)部分またはエチレン(−CHCH−)部分を形成しており;
3aおよびR3bはそれぞれ独立に、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシ、置換もしくは非置換アミノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アシルアミノまたはアシルオキシであるか、あるいはR3aおよびR3bは、それらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分またはシクロアルキル部分を形成しているか、あるいはR3aおよびRは一緒になって、エチレン(−CHCH−)部分またはプロピレン(−CHCHCH−)部分を形成しているか、あるいはR3aおよびR2aは一緒になって、メチレン(−CH−)部分またはエチレン(−CHCH−)部分を形成しているか、あるいはR3aおよびR10aは一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成しており;
、X、XおよびX10はそれぞれ独立に、NまたはCRであり;
mおよびqは独立に、0または1であり;
はそれぞれ独立に、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、チオール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり;
8a、R8b、R8cおよびR8dはそれぞれ独立に、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリールであるか、またはジェミナルR8(a〜d)と一緒になって、置換もしくは非置換メチレン部分または式−OCHCHO−の部分を形成しているか、またはジェミナルR8(a〜d)およびそれらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分またはシクロアルキル部分を形成しており、
10aおよびR10bはそれぞれ独立に、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシであるか、あるいはR10aおよびR10bは、それらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分またはシクロアルキル部分を形成しているか、あるいはR10aおよびRは一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成しているか、あるいはR10aおよびR3aは一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成しており;
11およびR12はそれぞれ独立に、H、ハロ、アルコキシ、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cシクロアルキル、カルボキシ、カルボニルアルコキシまたはC〜Cペルハロアルキルであり、
【化74】

結合は、EまたはZ二重結合配置のいずれかの存在を示すか、あるいはR11およびR12は一緒になって結合を形成しているか、またはそれらが結合している炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換C3〜8シクロアルケニルまたは置換もしくは非置換ヘテロシクリル部分を形成しており;そして
Qは、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換C〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C〜Cシクロアルケニル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アミノ、アルコキシ、アミノアシル、アシルオキシ、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、アミノカルボニルアルコキシ、シアノ、アルキニルまたはアシルアミノであるが;
但し、前記化合物は、規定(i)〜(v)のうちの1つに従うことを条件とする:(i)RおよびR2aが一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成していること;(ii)RおよびR3aが一緒になって、エチレン(−CHCH−)部分またはプロピレン(−CHCHCH−)部分を形成していること;(iii)RおよびR10aが一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成していること;(iv)R2aおよびR3aが一緒になって、メチレン(−CH−)部分またはエチレン(−CHCH−)部分を形成していること;および(v)R3aおよびR10aが一緒になって、プロピレン(−CHCHCH−)部分またはブチレン(−CHCHCHCH−)部分を形成していること]。
【請求項6】
化合物1〜5から選択される化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項7】
(a)請求項1から5に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩と、(b)薬学的に許容できる担体とを含む医薬組成物。
【請求項8】
個体における認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介障害または神経障害を治療する方法であって、それを必要とする個体に、有効量の請求項1から5のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与することを含む方法。
【請求項9】
認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介障害または神経障害の治療において使用するための、請求項1から5のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容できるその塩と指示書とを含むキット。

【公表番号】特表2013−505945(P2013−505945A)
【公表日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−531042(P2012−531042)
【出願日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【国際出願番号】PCT/US2010/050078
【国際公開番号】WO2011/038161
【国際公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(510115720)メディベイション テクノロジーズ, インコーポレイテッド (12)
【Fターム(参考)】