説明

ピロロピリジニルピリミジン−2−イルアミン誘導体

式中、R〜RおよびRが、請求項1に示した意味を有する、式Iで表されるピロロピリジニルピリミジン−2−イルアミン誘導体は、細胞増殖/細胞活力の阻害剤であり、腫瘍の処置に用いることができる。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式I
【化1】

【0002】
式中、
は、Br、HetまたはCHOHにより一置換されたフェニルを示し、
1’は、HまたはHalを示し、
は、プロピル、イソプロピル、
Halおよび/またはAにより一、二、または三置換されたフェニル、
ピリジル、ピリミジルまたはピリダジニルであって、その各々が非置換であるか、またはF、A、OA、OもしくはOHにより一置換されている、
を示し、
は、H、メトキシメチル、メチルまたはエチルを示し、
は、Aまたは(CHNAを示し、
は、H、NH、NHCHまたはOCHを示し、
は、HまたはFを示し、
【0003】
Hetは、Het、A、CHA−CO−Het、(CHOH、CHCOHet、チエニルメチル、SOCH、CHOH、CHCN、(CHCONH(CHNH、(CHCONH(CHNHCOO−tert−ブチル、CHCHCOHet、(CHCOOH、(CHCOOA、(CHCONH、(CHCONHA、(CHCONA、C(=CH)A、シクロプロピルメチルまたは(CHHetにより一置換されていてもよいピラゾリル、
モノ−Het−置換ピリジル、
ピリミジニルあるいは
ピリダジニルを示し、
【0004】
Hetは、ピペリジニル、モルホリニル、
非置換であるか、またはOHにより一置換されたピロリジニルあるいは
非置換であるか、またはアセチルにより一置換されたピペラジニルを示し、
Aは、1〜6個のC原子を有する、非分枝状であるか、または分枝状のアルキルを示し、ここで、1〜5個のH原子は、Fで置き換えられてもよく、あるいは、3〜6個のC原子を有するシクロアルキルを示し、
Halは、F、Cl、BrまたはIを示す、
で表される化合物ならびに、その薬学的に使用可能な塩、互変異性体および立体異性体、すべての比率でのそれらの混合物に関する。
【0005】
本発明は、特に、医薬の調製に使用することができるものである、価値ある特性を有する新規化合物を見出すという目的に基づいた。
式Iで表される化合物ならびにその塩および/または溶媒和物が、良好な耐容性を示す一方、極めて価値ある薬理学的特性を有することが見出された。
【0006】
特に、それらは、アンタゴニストまたはアゴニストとして細胞増殖/細胞活力(vitality)阻害作用を示す。したがって、本発明の化合物は、腫瘍、腫瘍成長および/または腫瘍転移の対処および/または処置に使用することができる。
抗増殖作用を、増殖アッセイ/活力アッセイにより試験することができる。
【背景技術】
【0007】
他の4−(ピロロピリジニル)ピリミジニル−2−アミン誘導体は、WO 2008/155000に記載されている。
他の4−(ピロロピリジニル)ピリミジニル−2−アミン誘導体はまた、P.M. Fresneda et alにより、Tetrahedron 57 (2001) 2355-2363に記載されている。
他の4−(ピロロピリジニル)ピリミジニル−2−アミン誘導体はまた、A. Karpovにより、University of Heidelberg, April 2005の彼の論文に記載されている。
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イルラジカルを有する、他のアミノピリジン誘導体は、炎症および自己免疫疾患の処置についてWO 2004/089913に記載されている。
【発明の概要】
【0008】
したがって、本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を、例えば上皮性悪性腫瘍(例えば肺、膵臓、甲状腺、膀胱または大腸)などの固形癌を含む癌、骨髄疾患(例えば骨髄性白血病)または腺腫(例えば絨毛結腸腺腫)の処置のために投与する。
【0009】
腫瘍には、さらに、肺腺癌および小細胞肺癌、膵臓および/または乳癌を含む、単球性白血病、脳、泌尿生殖器、リンパ系、胃、喉頭および肺の癌が含まれる。
化合物は、さらに、HIV−1(ヒト免疫不全ウィルス1型)により誘発される免疫不全の処置に好適である。
【0010】
癌様過剰増殖性疾患は、脳腫瘍、肺癌、扁平上皮癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、肝臓癌、腎癌、直腸結腸癌、乳癌、頭部癌、頸部癌、食道癌、婦人科癌、甲状腺癌、リンパ腫、白血病、慢性白血病および急性白血病であると見なされる。特に、癌のような細胞成長は、本発明の標的を代表する疾患である。
【0011】
したがって、本発明は、前記疾患の処置および/または予防における、医薬および/または医薬活性成分としての本発明の化合物に、前記疾患の処置および/または予防のための医薬品の調製のための本発明の化合物の使用に、ならびに本発明の1種または2種以上の化合物を、投与が必要な患者に投与することを含む、該疾患の処置のためのプロセスに関する。
【0012】
本発明の化合物が抗増殖作用を有することを示すことができる。本発明の化合物を、過剰増殖性疾患を有する患者に投与し、例えば、腫瘍成長を阻害し、リンパ増殖性疾患に関連する炎症を軽減し、組織損傷による移植片拒絶反応または神経損傷を阻害する、などをする。本発明の化合物は、予防または治療目的に好適である。
【0013】
本明細書において使用するように、用語「処置」を使用して、疾患の防止および先行する状態の処置の両方を指す。増殖/活力の防止を、本発明の化合物の投与により、例えば腫瘍成長を防止するために、顕著な疾患の発症の前に達成する。代替的に、化合物を、患者の臨床症状を安定化させることまたは改善することにより進行中の疾患の処置に使用する。
【0014】
宿主または患者は、あらゆる哺乳動物種に属し得、例えば、霊長類種、特にヒト;マウス、ラットおよびハムスターを含む、げっ歯動物;ウサギ;ウマ、ウシ、イヌ、ネコなど、である。動物モデルは、実験的調査として関心の対象であり、ヒト疾患の処置のためのモデルを提供する。
【0015】
本発明の化合物による処置に対する特定の細胞の感受性を、in vitro試験によって決定することができる。典型的には、種々の濃度で、活性剤に細胞死を誘発させるかまたは細胞増殖、細胞活力もしくは遊走を阻害させるのに十分な一定期間、通常1時間〜1週間の間、細胞の培養物を本発明の化合物と共にインキュベートする。in vitro試験を、生検標本からの培養細胞を使用して実施することができる。処置後に残存する細胞量を、次に決定する。
【0016】
用量は、使用する特定の化合物、特定の疾患、患者の状態などに応じて変化する。治療用量は、典型的には、標的組織における所望されない細胞集団を大幅に低減させるために十分であり、一方患者の生存能力は維持される。処置を通常、大幅な低減が生じるまで、例えば細胞負荷が少なくとも50%低減するまで継続し、所望されない細胞が体内で本質的に検出されなくなるまで継続してもよい。
【0017】
細胞増殖の脱制御および細胞死(アポトーシス)と関連する多くの疾患がある。関心の対象である状態には、これに限定されないが、以下のものが含まれる。本発明の化合物は、種々の状態の処置に好適であり、ここで、平滑筋細胞および/または炎症細胞の血管内膜層への増殖および/または遊走があり、例えば、新生内膜閉鎖性病変(neointimal occlusive lesion)の場合に、その血管を通る血流の制限をもたらす。関心の対象である閉鎖性移植片血管疾患(occlusive graft vascular disease)には、アテローム性動脈硬化症、冠動脈血管疾患後、静脈グラフト狭窄、吻合部人工再狭窄、血管形成術またはステント留置術後の再狭窄などが含まれる。
【0018】
式Iで表される化合物は、特に、セリン/スレオニンキナーゼタイプのプロテインキナーゼのレギュレーター、モジュレーターまたは阻害剤としても作用し、それには、とりわけホスホイノシチド依存性キナーゼ1(PDK1)が含まれる。本発明の化合物は、セリン/スレオニンキナーゼPDK1の阻害において特定の作用を示す。
【0019】
PDK1は、PKB、SGK、S6KおよびPKCイソフォームを含む、AGCプロテインキナーゼファミリーのサブグループをリン酸化させ、活性化させる。これらのキナーゼは、PI3Kシグナル伝達経路に関与し、例えば、生存、成長および分化などの基本的な細胞機能を制御する。よって、PDK1は、多様な代謝、増殖および生命維持効果の重要なレギュレーターである。
【0020】
プロテインキナーゼにより引き起こされる疾患は、該プロテインキナーゼの特異な活性または亢進により特徴付けられる。特異な活性は:(1)通常これらのプロテインキナーゼを発現しない細胞における発現;(2)例えば、癌などの所望されない細胞増殖をもたらす、キナーゼ発現の増加;(3)例えば、癌などの所望されない細胞増殖および/または対応するキナーゼの亢進をもたらす、キナーゼ活性の増加、のいずれかに関する。
【0021】
亢進は、特定のプロテインキナーゼをコードする遺伝子の増幅または細胞増殖性疾患と相関性があり得る(すなわち、細胞増殖性疾患の1つまたは2つ以上の症状の重症度はキナーゼレベルの増加に伴い増加する)活性レベルの発生のいずれかに関し、プロテインキナーゼのバイオアベイラビリティはまた、このキナーゼの一連の結合タンパクの存在または不在に影響され得る。
【0022】
本発明の化合物を使用して処置することができる、最も重要なタイプの癌には、結腸直腸癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、多発性骨髄腫ならびに腎細胞癌および子宮内膜癌、特にまたPTENが変異したタイプの癌、とりわけ乳癌、前立腺癌および神経膠芽腫が含まれる。
【0023】
さらに、本発明の化合物を、特定の既存の癌の化学療法または放射線療法における癌相加または相乗効果を達成するために、および/または特定の既存の癌の化学療法または放射線療法の有効性を回復させるために使用することができる。
【0024】
本発明はまた、光学活性形態(立体異性体)、塩、鏡像異性体、ラセミ体、ジアステレオマーならびにこれらの化合物の水和物および溶媒和物に関する。用語「化合物の溶媒和物」は、それらの相互引力により形成する、不活性溶媒分子の化合物上への付加物を意味するものと解される。溶媒和物には、例えば、一もしくは二水和物またはアルコキシドが含まれる。
用語「薬学的に使用可能な誘導体」は、例えば、本発明の化合物の塩およびまた、いわゆるプロドラッグ化合物を意味するものと解される。
【0025】
用語「プロドラッグ誘導体」は、例えば、アルキルもしくはアシル基、糖またはオリゴペプチドにより修飾された式Iで表される化合物であって、生体内で迅速に切断されて本発明の有効な化合物を形成した前記化合物を意味するものと解される。
これらにはまた、例えばInt. J. Pharm. 115, 61-67 (1995)に記載されるように、本発明の生分解性ポリマー誘導体が含まれる。
【0026】
表現「有効量」は、組織、系、動物またはヒトにおいて、例えば研究者または医師により模索されるかまたは所望される、生物学的または医学的応答を生じる、医薬または薬学的活性成分の量を示す。
さらに、表現「治療的有効量」は、この量を受け取っていない対応する対象と比較して、以下の結果:
改善された処置、治癒、症候群、状態、愁訴、障害、疾患または副作用の防止あるいはまた、疾患、状態または障害に先立った軽減、を有する量を示す。
表現「治療的有効量」には、正常な生理的機能の増大に有効である量が包含される。
【0027】
本発明はまた、例えば、2種のジアステレオマーの混合物で、例えば、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:10、1:100または1:1000の比である、式Iで表される化合物の混合物の使用に関する。
これらは、特に好ましくは、立体異性化合物の混合物である。
【0028】
本発明は、式Iで表される化合物およびその塩に、ならびに式Iで表される化合物およびその薬学的に許容可能な塩、互変異性体および立体異性体の調製方法に関し、
a)式中、Rが、NHを示し、Rが、Hを示す、式Iで表される化合物の調製のために、
式II
【化2】

式中、R、R、R、Rは、請求項1に示した意味を有する、
で表される化合物を、グアニジンまたはその塩の1種と反応させること、
【0029】
または、
b)それを、加溶媒分解または水素化分解剤での処理により官能性誘導体の1種から遊離させること、
および/または
式Iで表される塩基または酸を、その塩の1種に変換すること、
を特徴とする。
【0030】
上記および下記において、ラジカルR、R1’、R、R、RおよびRは、特に示さない限り、式Iについて示した意味を有する。
Aは、好ましくは、1、2、3、4、5または6個のC原子を有するアルキル、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、1,1,1−トリフルオロエチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、CH(CHF)、CHCHFまたはCHCHFを示す。
シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクルヘキシルを示す。
【0031】
Halは、好ましくは、F、ClまたはBr、またIを示し、特に好ましくは、FまたはClである。本発明の全体を通して、1回より多く出現する全てのラジカルは、同一でも異なっていてもよく、すなわち互いに独立である。
式Iで表される化合物は、1つまたは2つ以上のキラル中心を有していてもよく、したがって、種々の立体異性形態として出現してもよい。式Iには、これらの全ての形態が包含される。
【0032】
式Iで表される化合物およびまたその調製のための出発物質を、さらに文献(例えば、Houben-Weyl, Methoden der organischen Chemie [Methods of Organic Chemistry], Georg-Thieme-Verlag, Stuttgartなどの標準的な文献におけるもの)に記載されている自体公知の方法により、より詳細には、既知で該反応に好適な反応条件下で調製する。使用もまた、ここでは詳細に述べない自体公知の変法で、ここで行うことができる。
【0033】
式Iで表される化合物を、好ましくは、式IIで表される化合物を、例えば炭酸グアニジンなどのグアニジン塩と反応させて得ることができる。
式IIで表される化合物は、一般的に既知である。しかしながら、それらが新規である場合には、それらを自体公知の方法により調製することができる。
【0034】
反応を、不活性溶媒中で行い、一般的には、酸結合剤、好ましくは、例えばDIPEA、トリエチルアミン、ピリジンまたはキノリンなどの有機塩基の存在下で行う。
アルカリまたはアルカリ土類金属水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩あるいは他のアルカリまたはアルカリ土類金属の、好ましくは、カリウム、ナトリウム、カルシウムまたはセシウムの弱酸の塩の添加もまた、好ましい。
【0035】
使用する条件に応じて、反応時間は、数分間〜14日間であり、反応温度は、約−15°〜150°、通常は、40°〜130°、特に好ましくは、60°〜110°Cである。
【0036】
好適な不活性溶媒は、例えば、ヘキサン、石油エーテル、ベンゼン、トルエンまたはキシレンなどの炭化水素;トリクロロエチレン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロホルムまたはジクロロメタンなどの塩素化炭化水素;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノールなどのアルコール;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)またはジオキサンなどのエーテル;エチレングリコールモノメチルエーテルもしくはモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル(ジグライム)などのグリコールエーテル;
【0037】
アセトンまたはブタノンなどのケトン;アセトアミド、ジメチルアセトアミドまたはジメチルホルムアミド(DMF)などのアミド;アセトニトリルなどのニトリル;ジメチルスルホキシド(DMSO)などのスルホキシド;二硫化炭素;ギ酸または酢酸などのカルボン酸;ニトロメタンまたはニトロベンゼンなどのニトロ化合物;酢酸エチルなどのエステル、あるいは前記溶媒の混合物である。
特に好ましいのは、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、THF、ジクロロメタンおよび/またはDMFなどのグリコールエーテルである。
【0038】
エーテルの切断を、当業者に既知の方法により行う。
例えば、メチルエーテルのエーテル切断の標準的方法は、三臭化ホウ素の使用である。
【0039】
水素化分解で除去可能な基を、例えば、ベンジルエーテルの切断を、例えば、触媒(有利には、例えば、炭素などの担体上で、パラジウムなどの貴金属である)の存在下で水素での処理により切断することができる。ここで、好適な溶媒は、上記に示したものであり、特に、例えば、メタノールもしくはエタノールなどのアルコールあるいはDMFなどのアミドである。水素化分解を、一般的には、約0〜100°の温度で、約1〜200barの圧力で行い、好ましくは、20〜30°および1〜10barである。
エステルを、例えば酢酸を使用するか、または水、水/THFもしくは水/ジオキサン中のNaOHもしくはKOHを使用して、0〜100°でけん化することができる。
【0040】
窒素上のアルキル化を、当業者に既知である標準条件下で行う。
式Iで表される化合物を、さらに、加溶媒分解により、特に加水分解によりまたは水素化分解により、それらの官能性誘導体から遊離することにより得ることができる。
【0041】
加溶媒分解または水素化分解のために好ましい出発化合物は、遊離アミノおよび/またはヒドロキシル基の代わりに、対応する保護されたアミノおよび/またはヒドロキシル基を含有するものであり、好ましくは、N原子に結合したH原子の代わりに、アミノ保護基を有するものであり、例えば、式Iを満たすものであるが、NH基の代わりにNHR’基(ここで、R’は、アミノ基を示し、例えば、BOCまたはCBZである)を含有する。
【0042】
好ましくは、さらに、ヒドロキシル基のH原子の代わりにヒドロキシル保護基を有する出発物質であり、例えば、式Iを満たすものであるが、ヒドロキシフェニル基の代わりにR”O−フェニル基(ここで、R”は、ヒドロキシル保護基を示す)を含有する。
【0043】
(同一のまたは異なる)複数の保護されたアミノ基および/またはヒドロキシル基が、出発物質の分子中に存在することが可能である。存在する保護基が互いに異なる場合は、それらは多くの場合において選択的に切断することができる。
【0044】
表現「アミノ保護基」は、一般的に既知であり、化学反応に対してアミノ基を保護する(ブロックする)のに好適な基に関するが、分子の別の場所で所望の化学反応が行われた後に容易に除去される。該基の典型は、特に、非置換のまたは置換されたアシル、アリール、アラルコキシメチルまたはアラルキル基である。アミノ保護基が所望の反応(または一連の反応)後に除去されるため、それらのタイプおよびサイズは、さらに、大して重要ではない;しかしながら、好ましいのは、1〜20個の、特に1〜8個のC原子を有するものである。表現「アシル基」は、最も広義の意味において、現在のプロセスと関連して理解される。
【0045】
脂肪族、芳香脂肪族(araliphatic)、芳香族または複素環式カルボン酸またはスルホン酸が、特に、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニルおよび特にアラルコキシカルボニル基が含まれる。かかるアシル基の例は、アセチル、プロピオニル、ブチリルなどのアルカノイル;フェニルアセチルなどのアラルカノイル;ベンゾイル、トリルなどのアロイル;POAなどのアリールオキシアルカノイル;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、BOC、2−ヨードエトキシカルボニルなどのアルコキシカルボニル;CBZ(「カルボベンゾキシ」)、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、FMOCなどのアラルコキシカルボニル;Mtr、Pbf、Pmcなどのアリールスルホニルである。好ましいアミノ保護基は、BOCおよびMtrであり、さらに、CBZ、Fmoc、ベンジルおよびアセチルである。
【0046】
表現「ヒドロキシル保護基」は、同様に一般的に既知であり、化学反応に対してヒドロキシル基を保護するのに好適であるが、分子の別の場所で所望の化学反応が行われた後に容易に除去される基に関する。かかる基の典型は、上述の非置換のまたは置換されたアリール、アラルキルまたはアシル基、さらにまたアルキル基である。
【0047】
ヒドロキシル保護基の性質およびサイズは、それらが所望の化学反応または一連の反応後に再び除去されるため、大して重要ではない;好ましいのは、1〜20個の、特に1〜10個のC原子を有する基である。ヒドロキシル保護基の例は、とりわけ、tert−ブトキシカルボニル、ベンジル、p−ニトロベンゾイル、p−トルエンスルホニル、tert−ブチルおよびアセチルであり、ここで、ベンジルおよびtert−ブチルが特に好ましい。アスパラギン酸およびグルタミン酸中のCOOH基は、好ましくは、それらのtert−ブチルエステルの形態(例えば、Asp(OBut))で保護される。
【0048】
式Iで表される化合物を、それらの官能性誘導体から(使用される保護基に応じて)、例えば、強酸を使用して、有利にはTFAまたは過塩素酸を使用するが、また、例えば塩酸もしくは硫酸などの他の無機強酸、例えばトリクロロ酢酸などの有機強カルボン酸または例えばベンゼンスルホン酸もしくはp−トルエンスルホン酸などのスルホン酸を使用して遊離する。追加の不活性溶媒の存在は可能であるが、必ずしも必要ではない。
【0049】
好適な不活性溶媒は、好ましくは、有機、例えば酢酸などのカルボン酸、テトラヒドロフランまたはジオキサンなどのエーテル、DMFなどのアミド、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素、さらにまた、メタノール、エタノールまたはイソプロパノールなどのアルコール、および水である。上述の溶媒の混合物は、さらに好適である。TFAは、好ましくは、別の溶媒を添加せずに過剰量で使用し、過塩素酸は、好ましくは、9:1の比で酢酸および70%過塩素酸の混合物の形態で使用する。切断の反応温度は、有利には約0〜50°であり、好ましくは、15〜30°(室温)である。
【0050】
BOC、OBut、Pbf、PmcおよびMtr基を、例えば、好ましくは、ジクロロメタン中のTFAを使用して、または15〜30°でジオキサン中のおよそ3〜5N HClを使用して切断することができ、FMOC基を、15〜30°でDMF中のジメチルアミン、ジエチルアミンまたはピペリジンのおよそ5〜50%溶液を使用して切断することができる。
【0051】
水素化分解で除去可能な保護基(例えば、CBZまたはベンジル)を、例えば、触媒(有利には、例えば、炭素などの担体上で、パラジウムなどの貴金属である)の存在下で水素での処理により切断することができる。好適な溶媒は、ここで、上記に示したものであり、特に、例えば、メタノールまたはエタノールなどのアルコールまたはDMFなどのアミンである。水素化分解を、一般的には、約0〜100°の温度で、約1〜200barの圧力で行い、好ましくは、20〜30°および1〜10barである。CBZ基の水素化分解は、例えば、メタノール中5〜10%のPd/C上で、またはメタノール/DMF中のPd/C上のギ酸アンモニウム(水素の代わりに)を用いて、20〜30℃で、良好に成功する。
【0052】
薬学的塩および他の形態
本発明の前記化合物を、最終的な非塩(non-salt)形態で使用することができる。一方で、本発明はまた、当該技術分野において既知の手法により種々の有機および無機酸および塩基から誘導され得る、その薬学的に許容可能な塩の形態でのこれらの化合物の使用を包含する。式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩形態は、大部分が慣用の方法により調製される。
【0053】
式Iで表される化合物が、カルボキシル基を含有する場合は、その好適な塩の1種を、化合物を好適な塩基と反応させることにより形成させ、対応する塩基付加塩を得ることができる。かかる塩基は、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化リチウムを含むアルカリ金属水酸化物;水酸化バリウムおよび水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属水酸化物;アルカリ金属アルコキシド、例えば、カリウムエトキシドおよびナトリウムプロポキシド;および、ピペリジン、ジエタノールアミンおよびN−メチルグルタミンなどの種々の有機塩基である。式Iで表される化合物のアルミニウム塩が、同様に含まれる。
【0054】
式Iで表される特定の化合物の場合において、酸付加塩を、これらの化合物を薬学的に許容可能な有機および無機酸で処理することにより形成することができ、例えば、塩化水素、臭化水素またはヨウ化水素などの水素化ハロゲン化物、硫化物、硝酸塩またはリン酸塩などの他の無機酸およびそれらの対応する塩、エタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩およびベンゼンスルホン酸塩などのアルキルスルホン酸塩およびモノアリールスルホン酸塩、ならびに酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、アスコルビン酸塩などの他の有機酸およびそれらの対応する塩などである。
【0055】
したがって、式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な酸付加塩には、以下のもの:酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩(alginate)、アルギン酸塩(arginate)、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩(ベシル酸塩)、重硫酸塩、重亜硫酸塩、臭化物、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、カプリル酸塩、塩化物、クロロ安息香酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、リン酸二水素化物、ジニトロ安息香酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、ガラクテル酸(粘液酸からのもの)塩、ガラクツロン酸塩、グルコヘプタン酸塩、グルコン酸塩、
【0056】
グルタミン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミコハク酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、馬尿酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ヨウ化物、イセチオン酸塩、イソ酪酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メタリン酸塩、メタンスルホン酸塩、メチル安息香酸塩、リン酸一水素化物、2−ナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、オレイン酸塩、パルモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、フェニル酢酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩、フタル酸塩が含まれるが、これにより限定するものではない。
【0057】
さらに、本発明の化合物の塩基性塩には、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、鉄(III)、鉄(II)、リチウム、マグネシウム、マンガン(III)、マンガン(II)、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛塩が含まれるが、これにより限定を意図するものではない。上述の塩の中で、好ましいのは、アンモニウム;ナトリウムおよびカリウムのアルカリ金属塩ならびにカルシウムおよびマグネシウムのアルカリ土類金属塩である。
【0058】
薬学的に許容可能な有機無毒性塩基から誘導される、式Iで表される化合物の塩には、天然の置換アミン、環状アミンも含む、第一、第二および第三アミン、置換アミンの塩ならびに例えばアルギニン、ベタイン、カフェイン、クロロプロカイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン(ベンザチン)、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、
【0059】
グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リドカイン、リジン、メグルミン、N−メチル−D−グルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミンおよびトリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン(トロメタミン)などの塩基性イオン交換樹脂が含まれるが、これにより限定を意図するものではない。
【0060】
塩基性窒素含有基を含有する本発明の化合物を、(C〜C)アルキルハロゲン化物、例えばメチル、エチル、イソプロピルおよびtert−ブチルの塩化物、臭化物およびヨウ化物;ジ(C〜C)アルキル硫酸塩、例えばジメチル、ジエチルおよびジアミル硫酸塩;(C10〜C18)アルキルハロゲン化物、例えばデシル、ドデシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリル塩化物、臭化物およびヨウ化物;ならびに、アリール(C〜C)アルキルハロゲン化物、例えば塩化ベンジルおよび臭化フェネチルなどの薬品を使用して第四級化することができる。本発明の水溶性および脂溶性化合物の両方を、かかる塩を使用して調製することができる。
【0061】
好ましい上述の薬学的塩には、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、ベシル酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、ヘミコハク酸塩、馬尿酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、イセチオン酸塩、マンデル酸塩、メグルミン、硝酸塩、オレイン酸塩、ホスホン酸塩、ピバル酸塩、リン酸ナトリウム、ステアリン酸塩、硫酸塩、スルホサリチル酸塩、酒石酸塩、チオリンゴ酸塩、トシル酸塩およびトロメタミンが含まれるが、これにより限定を意図するものではない。
【0062】
式Iで表される塩基性化合物の酸付加塩は、慣用の方法で、遊離塩基形態を十分な量の所望の酸に接触させ、塩の形成を引き起こすことにより調製する。遊離塩基を、慣用の方法で、塩形態を塩基に接触させて遊離塩基を単離することにより、再生させることができる。遊離塩基形態は、例えば極性溶媒中での溶解度などの特定の物性に関し、特定の側面においてその対応する塩形態とは異なる;しかしながら、さもなければ本発明の目的のためには、塩はそのそれぞれの遊離塩基形態に対応する。
【0063】
述べたように、式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基付加塩を、アルカリ金属およびアルカリ土類金属または有機アミンなどの金属またはアミンで生成させる。好ましい金属は、ナトリウム、カリウム、マグネシウムおよびカルシウムである。好ましい有機アミンは、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチル−D−グルカミンおよびプロカインである。
【0064】
本発明の酸性化合物の塩基付加塩は、慣用の方法で、遊離酸形態を十分な量の所望の塩基に接触させ、塩の形成を引き起こすことにより調製する。遊離酸を、慣用の方法で、塩形態を酸に接触させて遊離酸を単離することにより、再生させることができる。遊離酸形態は、例えば極性溶媒中での溶解度などの特定の物性に関し、特定の側面においてその対応する塩形態とは異なる;しかしながら、さもなければ本発明の目的のためには、塩はそのそれぞれの遊離酸形態に対応する。
【0065】
本発明の化合物が、このタイプの薬学的に許容可能な塩を形成することができる1つより多い基を含有する場合には、本発明は、多重塩を包含する。代表的な多重塩として、例えば、重酒石酸塩、二酢酸塩、二フマル酸塩、二メグルミン塩、二リン酸塩、二ナトリウム塩および三塩酸塩が挙げられるが、これにより限定を意図するものではない。
【0066】
上述のものに関し、ここでの関係における表現「薬学的に許容可能な塩」は、特に、この塩形態が、活性成分の遊離形態または以前に使用された活性成分の任意の他の塩形態と比較して、活性成分に改善された薬物速度論的特性を付与する場合には、その塩の1種の形態における式Iで表される化合物を含む活性成分を意味するものと解される。活性成分の薬学的に許容可能な塩形態はまた、最初にこの活性成分に、以前は有しておらず、体内におけるその治療有効性に関し、この活性成分の約力学に対して良い影響を有することさえできる所望の薬物速度論的特性を提供することができる。
【0067】
本発明は、さらに、少なくとも1種の式Iで表される化合物および/またはその薬学的に使用可能な誘導体、溶媒和物および立体異性体、すべての比率でのそれらの混合物ならびに任意の賦形剤および/またはアジュバントを含む、医薬に関する。
【0068】
医薬処方物を、用量単位毎の活性成分の既定量を含む用量単位の形態で投与することができる。かかる単位は、処置する状態、投与の方法、年齢、体重および患者の状態に依存して、例えば、0.5mg〜1gの、好ましくは、1mg〜700mgの、特に好ましくは、5mg〜100mgの本発明の化合物を含むことができるか、または医薬処方物を、用量単位毎の活性成分の既定量を含む用量単位の形態で投与することができる。好ましい用量単位処方物は、上記に示したように、活性成分の1日用量もしくは部分用量またはその対応する画分を含むものである。さらに、このタイプの医薬処方物を、薬学の分野において一般的に既知のプロセスを使用して調製することができる。
【0069】
医薬処方物を、あらゆる所望の好適な方法を介した投与のために適合させることができ、例えば、経口(頬側または舌下を含む)、直腸、経鼻、局所(頬、舌下または経皮を含む)、膣または非経口(皮下、筋肉内、静脈内または皮内を含む)方法による。かかる処方物を、薬学の分野において既知のあらゆるプロセスを使用して、例えば、活性成分に賦形剤(単数または複数)またはアジュバント(単数または複数)を組み合わせることにより調製できる。
【0070】
経口投与に適合させた医薬処方物を、例えば、カプセルまたは錠剤;粉末または顆粒;水性または非水性液体中の溶液または懸濁液;食用泡(edible foam)または泡食品(foam food);あるいは、水中油滴型液体エマルジョンまたは油中水滴型液体エマルジョン、などの別個の単位として投与することができる。
【0071】
よって、例えば、錠剤またはカプセルの形態での経口投与の場合には、活性成分の構成要素を、例えば、エタノール、グリセリン、水などの経口用の、無毒性である、薬学的に許容可能な不活性賦形剤と組み合わせることができる。粉末を、化合物を好適な微細サイズに粉末状にし、それを類似の方法で粉末状にされた、例えばスターチまたはマンニトールなどの、例えば食用炭水化物などの薬学的賦形剤と混合することにより調製する。フレーバー剤、保存料、分散剤および色素が、同様に存在してもよい。
【0072】
カプセルを、上記のように粉末混合物を調製し、これでゼラチンの殻を充填することにより製造する。例えば固体形態の、高分散ケイ酸、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたはポリエチレングリコールなどの流動促進剤および潤滑剤を、充填操作の前に粉末混合物に加えることができる。例えば寒天、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウムなどの崩壊剤または可溶化剤を、カプセルが摂取された後の医薬の利用率を高めるために、同様に加えることができる。
【0073】
さらに、所望または必要である場合には、好適な結合剤、潤滑剤および崩壊剤ならびに色素を、同様に混合物中に組み入れることができる。好適な結合剤には、スターチ、ゼラチン、例えばグルコースまたはβ−ラクトース、トウモロコシから作られる甘味料などの天然糖、例えばアカシア、トラガカントまたはアルギン酸ナトリウムなどの天然および合成ゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなどが含まれる。これらの剤形に使用される潤滑剤には、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが含まれる。
【0074】
崩壊剤には、これらに限定されないが、スターチ、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどが含まれる。錠剤は、例えば、粉末混合物を調製し、混合物を顆粒化するかまたは乾式プレスし、潤滑剤および崩壊剤を添加し、混合物全体を圧縮することにより処方され、錠剤が得られる。粉末混合物を、上記のように、好適な方法で粉末化された化合物を、希釈剤または基剤と、および任意に例えばカルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチンまたはポリビニルピロリドンなどの結合剤、例えばパラフィンなどの溶解遅延剤、例えば第四級アンモニウム塩などの吸収促進剤および/または例えばベントナイト、カオリンまたはリン酸二カルシウムなどの吸収剤と混合することにより調製する。
【0075】
粉末混合物を、それを例えばシロップ、スターチペースト、アカシア粘液またはセルロースまたはポリマー材料の溶液などの結合剤により湿潤させ、ふるいを通してそれを圧縮することにより顆粒化することができる。顆粒化の代替として、粉末混合物を打錠機に通して、砕けて顆粒を形成する不均一な形状の塊を得ることができる。錠剤鋳型に付着することを防ぐために、顆粒を、ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルクまたは鉱油の添加により潤滑化させることができる。
【0076】
潤滑化された混合物を、次に圧縮し、錠剤を得る。本発明の化合物はまた、自由に流動する(free-flowing)不活性賦形剤と組み合わせて、次に直接圧縮して、顆粒化または乾式プレスを行わずに錠剤を得ることができる。セラック密封層、糖またはポリマー材料の層およびワックスの光沢層からなる、透明なまたは不透明な保護層が存在してもよい。色素を、異なる用量単位を差別化することを可能にするために、これらの被膜に添加することができる。
【0077】
例えば溶液、シロップおよびエリキシルなどの経口液体を、用量単位の形態で調製することにより、所定の量が予め特定された量の化合物を含むことができる。シロップを、水溶液中の化合物を好適なフレーバー剤で溶解させることにより調製することができ、一方でエリキシルを、無毒性アルコールビヒクルを使用して調製する。懸濁液を、無毒性ビヒクル中の化合物の分散により処方することができる。例えばエトキシ化されたイソステアリルアルコールおよびポリオキシエチレンソルビトールエーテルなどの可溶化剤および乳化剤、保存料、例えばペパーミント油または天然甘味料またはサッカリンなどのフレーバー添加剤あるいは他の人工甘味料などを、同様に添加することができる。
【0078】
経口投与のための用量単位処方物を、所望される場合には、マイクロカプセルにカプセル化することができる。処方物をまた、放出が延長または遅延されるように、例えば、ポリマー、ワックスなどの中に粒子状材料を被覆することまたは包埋することなどにより調製することができる。
【0079】
式Iで表される化合物ならびにその塩、溶媒和物および生理学的官能性誘導体をまた、例えば小型単層ベシクル、大型単層ベシクルおよび多層ベシクルなどのリポソーム送達系の形態で投与することができる。リポソームを、例えばコレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリンなどの種々のリン脂質から形成することができる。
【0080】
式Iで表される化合物ならびにその塩、溶媒和物および生理学的官能性誘導体をまた、化合物分子が結合したモノクロナール抗体を独立した担体として使用して送達することができる。化合物をまた、標的医薬担体として可溶性ポリマーに結合させることができる。かかるポリマーには、パルミトイルラジカルで置換された、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドフェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルトアミドフェノールまたはポリエチレンオキシドポリリジンが包含されてもよい。
【0081】
化合物を、さらに、医薬の制御放出を達成するのに好適な生分解性ポリマーのクラス、例えばポリ乳酸、ポリ−イプシロン−カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロキシピラン、ポリシアノアクリレートおよびヒドロゲルの架橋されたまたは両親媒性ブロックコポリマーなどと結合させてもよい。
【0082】
経皮投与に適合された医薬処方物を、独立したプラスターとして、レシピエントの表皮との拡張された密接な接触のために投与することができる。よって、例えば、活性成分を、一般的にPharmaceutical Research, 3(6), 318 (1986)に記載されるように、プラスターからイオン泳動により、送達することができる。
【0083】
局所投与に適合された薬学的化合物を、軟膏、クリーム、懸濁液、ローション、粉末、溶液、ペースト、ジェル、スプレー、エアロゾルまたはオイルとして処方できる。
【0084】
眼または他の外部組織、例えば口および皮膚、の処置のために、処方物を、好ましくは、局所的軟膏またはクリームとして適用する。軟膏を得るための処方物の場合において、活性成分を、パラフィン性または水混和性クリーム基剤のいずれかと共に用いることができる。代替的に、活性成分を処方し、水中油滴型クリーム基剤または油中水滴型基剤と共にクリームとして得ることができる。
【0085】
眼への局所適用に適合された医薬処方物には、活性成分が、好適な担体に、特に水性溶媒に溶解されるか懸濁された点眼剤が含まれる。
口腔中の局所適用に適合された医薬処方物には、薬用キャンディー、トローチおよびマウスウォッシュが包含される。
【0086】
直腸投与に適合された医薬処方物を、坐薬または浣腸の形態で投与することができる。
担体物質が固体である、経鼻投与に適合された医薬処方物には、例えば200〜500ミクロンの範囲の粒径を有し、鼻から吸い込んで摂取される方法で、すなわち鼻の近傍に保持され、粉末を含有する容器から鼻腔を経由した急速な吸入により投与される粗粉末を含む。担体物質として液体を伴う鼻腔用スプレーまたは点鼻剤に好適な処方物には、水または油中の活性成分溶液が包含される。
【0087】
吸入による投与に適合された医薬処方物には、エアロゾル、噴霧器または吸入器を備えた種々の加圧ディスペンサーにより発生させることができる、微粒子ダストまたはミストが包含される。
【0088】
膣内投与に適合された医薬処方物を、ペッサリー、タンポン、クリーム、ジェル、ペースト、泡またはスプレー処方物として投与することができる。
非経口投与に適合された医薬処方物には、抗酸化剤、緩衝液、静菌物質(bacteriostatics)および溶質を含み、それにより処方物は処置されるべきレシピエントの血液で等張される、水性および非水性滅菌注射溶液;ならびに、懸濁媒体および増粘剤を含んでもよい、水性および非水性滅菌懸濁液が含まれる。
【0089】
処方物を、例えば密封アンプルおよびバイアルなどの単回用量または複数用量容器で投与し、フリーズドライ(凍結乾燥)状態で貯蔵することができ、使用直前の、例えば注射用の水などの滅菌担体溶液の添加のみが必要となる。配合に従って調製された注射溶液および懸濁液を、滅菌粉末、顆粒および錠剤から調製することができる。
【0090】
特に上述した構成成分に加え、処方物にはまた、特定のタイプの処方物に関し、当該技術分野において通常の他の剤が含まれていてもよいことは言うまでもなく;よって、例えば、経口投与に好適な処方物には、フレーバー剤が含まれていてもよい。
式Iで表される化合物の治療的有効量は、多数の因子に依存し、例えば、動物の年齢および体重、処置が求められる正確な状態、その重症度、処方物の性質および投与の方法が含まれ、最終的には処置する医師または獣医により決定される。
【0091】
しかしながら、例えば大腸癌または乳癌などの腫瘍性成長の処置のための本発明の化合物の有効量は、一般的に、1日当たりレシピエント(哺乳動物)の体重の0.1〜100mg/kgの範囲であり、特に典型的には、1日当たり体重の1〜10mg/kgの範囲である。よって、70kgの体重である成体の哺乳動物について、1日当たりの実際の量は、通常70〜700mgであり、ここで、この量を、1日当たり単回用量でまたは通常1日当たり一連の部分用量で投与することができ、これにより1日の全体用量が同一となる。
【0092】
塩もしくは溶媒和物のまたはその生理学的官能性誘導体の有効量を、本発明の化合物自体の有効量の画分として投与することができる。類似の用量が、上述した他の状態の処置に好適であることを推測することができる。
【0093】
本発明は、さらに、少なくとも1種の式Iで表される化合物および/またはその薬学的に使用可能な誘導体、溶媒和物および立体異性体、全ての比率でのそれらの混合物、ならびに少なくとも1種の他の医薬活性成分を含む医薬に関する。
【0094】
本発明はまた、
(a)式Iで表される化合物および/またはその薬学的に使用可能な誘導体、溶媒和物および立体異性体、全ての比率でのそれらの混合物の有効量、
および
(b)他の医薬活性成分の有効量
の別個のパックからなるセット(キット)に関する。
【0095】
セットには、例えば箱、個別の瓶、袋またはアンプルなどの好適な容器が含まれる。セットには、例えば、別個のアンプルが含まれ、各々が、式Iで表される化合物および/またはその薬学的に使用可能な誘導体、溶媒和物および立体異性体、全ての比率でのそれらの混合物の有効量
ならびに溶解されたまたは凍結乾燥された形態での他の医薬活性成分の有効量を含有する。
【0096】
使用
本発明の化合物は、哺乳動物に対して、特にヒトに対して、癌疾患の処置および制御における医薬活性成として好適である。
【0097】
本発明には、癌の処置または防止のための医薬の調製のための、式Iで表される化合物および/またはその生理学的に許容可能な塩および溶媒和物の使用が包含される。処置に対して好ましい癌は、脳腫瘍、泌尿生殖器管癌、リンパ系の癌、胃癌、喉頭癌および肺癌、大腸癌の群に由来する。癌の好ましい形態の他の群は、単球性白血病、肺腺癌、小細胞肺癌、膵臓癌、膠芽腫および乳癌である。
【0098】
哺乳動物における腫瘍誘発疾患の処置および/または制御のための医薬の調製のための、式Iで表される化合物および/またはその生理学的に許容可能な塩および溶媒和物の使用がまた包含され、ここで、この方法について、治療的有効量の本発明の化合物を、かかる処置を必要とする病気の哺乳動物に投与する。治療量は、特定の疾患に従って変化し、過度の努力なしに当業者により決定することができる。
【0099】
特に好ましいのは、疾患の処置のための使用であり、ここで、疾患は、固形腫瘍である。
固形腫瘍は、好ましくは、扁平上皮、膀胱、胃、腎臓、頭頸部、食道、子宮頸部、甲状腺、腸、肝臓、脳、前立腺、尿生殖路、リンパ系、胃、喉頭および/または肺の腫瘍の群から選択される。
【0100】
固形腫瘍は、さらに、好ましくは、肺腺癌、小細胞肺癌、膵臓癌、膠芽腫、大腸癌および乳癌の群から選択される。
好ましいのは、さらに、血液および免疫系の腫瘍の処置のための、好ましくは、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病および/または慢性リンパ性白血病の群から選択される腫瘍の処置のための使用である。
【0101】
本発明は、さらに、骨の病態の処置のための本発明の化合物の使用に関し、ここで、骨の病態は、骨肉腫、変形性関節症およびくる病の群から生じる。
【0102】
式Iで表される化合物をまた、処置される状態に対してそれらが特に有用であることにより選択された、他の周知の治療剤と同時に投与してもよい。
本発明の化合物はまた、既知の抗癌剤との組み合わせに好適である。これらの既知の抗癌剤には、以下のもの:エストロゲン受容体モジュレーター、アンドロゲン受容体モジュレーター、レチノイド受容体モジュレーター、細胞毒性剤、抗増殖剤、プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、HMG−CoA還元酵素阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素阻害剤およびさらなる血管新生阻害剤が含まれる。
【0103】
本発明の化合物は、放射線療法と同時の投与に特に好適である。
「エストロゲン受容体モジュレーター」は、メカニズムに関わらず、エストロゲンの受容体への結合を妨げるかまたは阻害する化合物を指す。エストロゲン受容体モジュレーターの例には、これらに限定されないが、タモキシフェン、ラロキシフェン、イドキシフェン、LY353381、LY117081、トレミフェン、フルベストラント、4−[7−(2,2−ジメチル−1−オキソプロポキシ−4−メチル−2−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]フェニル2,2−ジメチルプロパノエート、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン−2,4−ジニトロフェニルヒドラゾンおよびSH646が含まれる。
【0104】
「アンドロゲン受容体モジュレーター」は、メカニズムに関わらず、アンドロゲンの受容体への結合を妨げるかまたは阻害する化合物を指す。アンドロゲン受容体モジュレーターの例には、これらに限定されないが、フィナステライドおよび他の5α−還元酵素阻害剤、ニルタミド、フルタミド、ビカルタミド、リアロゾールおよびアビラテロンアセテートが含まれる。
【0105】
「レチノイド受容体モジュレーター」は、メカニズムに関わらず、レチノイドの受容体への結合を妨げるかまたは阻害する化合物を指す。かかるレチノイド受容体モジュレーターの例には、これらに限定されないが、ベキサロテン、トレチノイン、13−cis−レチノイン酸、9−cis−レチノイン酸、α−ジフルオロメチルオルニチン、ILX23−7553、trans−N−(4’−ヒドロキシフェニル)レチンアミドおよびN−4−カルボキシフェニルレチンアミドが含まれる。
【0106】
「細胞毒性剤」は、主として細胞機能に対する直接的な作用を通して細胞死をもたらすかあるいは細胞の有糸分裂を阻害するかまたは妨げる化合物を指し、アルキル化剤、腫瘍壊死因子、干渉物質、微小管(microtubulin)阻害剤およびトポイソメラーゼ阻害剤を含む。
【0107】
細胞毒性剤の例には、これらに限定されないが、チラパジミン、セルテネフ、カケクチン、イホスフアミド、タソネルミン、ロニダミン、カルボプラチン、アルトレトアミン、プレドニムスチン、ジブロモズルシトール、ラニムスチン、ホテムスチン、ネダプラチン、オキサリプラチン、テモゾロミド、ヘプタプラチン、エストラムスチン、インプロスルファントシラート、トロホスファミド、ニムスチン、ジブロスピジウムクロリド、プミテパ、ロバプラチン、サトラプラチン、プロフィロマイシン、シスプラチン、イロフルベン、デキシホスファミド、cis−アミンジクロロ(2−メチルピリジン)白金、ベンジルグアニン、グルホスファミド、GPX100、
【0108】
(trans,trans,trans)ビス−mu−(ヘキサン−1,6−ジアミン)−mu−[ジアミン白金(II)]ビス[ジアミン(クロロ)白金(II)]テトラクロリド、ジアリシジニルスペルミン、三酸化ヒ素、1−(11−ドデシルアミノ−10−ヒドロキシウンデシル)−3,7−ジメチルキサンチン、ゾルビシン、イダルビシン、ダウノルビシン、ビサントレン、ミトキサントロン、ピラルビシン、ピナフィド、バルルビシン、アムルビシン、抗新生物薬、3’−デアミノ−3’−モルホリノ−13−デオキソ−10−ヒドロキシカルミノマイシン、アンナマイシン、ガラルビシン、エリナフィド、MEN10755および4−デメトキシ−3−デアミノ−3−アジリジニル−4−メチルスルホニルダウノルビシンが含まれる(WO 00/50032参照)。
【0109】
微小管阻害剤の例には、これらに限定されないが、パクリタキセル、ビンデシンスルファート、3’,4’−ジデヒドロ−4’−デオキシ−8’−ノルビンカロイコブラスチン、ドセタキソール、リゾキシン、ドラスタチン、ミボブリンイセチオナート、アウリスタチン、セマドチン(cemadotin)、RPR109881、BMS184476、ビンフルニン、クリプトフィシン、2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−N−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、無水ビンブラスチン、N,N−ジメチル−L−バリル−L−バリル−N−メチル−L−バリル−L−プロリル−L−プロリン−t−ブチルアミド、TDX258およびBMS188797が含まれる。
【0110】
トポイソメラーゼ阻害剤は、例えば、トポテカン、ヒカプタミン、イリノテカン、ルビテカン、6−エトキシプロピオニル−3’,4’−O−エキソベンジリデンカルトロイシン、9−メトキシ−N,N−ジメチル−5−ニトロピラゾロ[3,4,5−kl]アクリジン−2−(6H)プロパンアミン、1−アミノ−9−エチル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−9−ヒドロキシ−4−メチル−1H,12H−ベンゾ[de]ピラノ[3’,4’:b,7]インドリジノ[1,2b]キノリン−10,13(9H,15H)−ジオン、ルルトテカン、7−[2−(N−イソプロピルアミノ)エチル]−(20S)カンプトテシン、BNP1350、BNPI1100、BN80915、BN80942、エトポシドホスファート、テニポシド、ソブゾキサン、
【0111】
2’−ジメチルアミノ−2’−デオキシエトポシド、GL331、N−[2−(ジメチル−アミノ)エチル]−9−ヒドロキシ−5,6−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−カルボキサミド、アスラクリン、(5a,5aB,8aa,9b)−9−[2−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−メチルアミノ]エチル]−5−[4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル]−5,5a,6,8,8a,9−ヘキソヒドロフロ(3’,4’:6,7)ナフト(2,3−d)−1,3−ジオキソール−6−オン、2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−7−ヒドロキシ−8−メトキシベンゾ[c]フェナントリジニウム、6,9−ビス[(2−アミノエチル)アミノ]ベンゾ[g]イソキノリン−5,10−ジオン、
【0112】
5−(3−アミノプロピルアミノ)−7,10−ジヒドロキシ−2−(2−ヒドロキシエチルアミノメチル)−6H−ピラゾロ[4,5,1−de]アクリジン−6−オン、N−[1−[2(ジエチルアミノ)エチルアミノ]−7−メトキシ−9−オキソ−9H−チオキサンテン−4−イルメチル]ホルムアミド、N−(2−(ジメチル−アミノ)エチル)アクリジン−4−カルボキサミド、6−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]−3−ヒドロキシ−7H−インデノ[2,1−c]キノリン−7−オンおよびジメスナである。
【0113】
「抗増殖剤」には、G3139、ODN698、RVASKRAS、GEM231およびINX3001などのアンチセンスRNAおよびDNAオリゴヌクレオチドならびにエノシタビン、カルモフール、テガフール、ペントスタチン、ドキシフルリジン、トリメトレキサート、フルダラビン、カペシタビン、ガロシタビン、シタラビンオクホスファート、ホステアビンナトリウム水和物、ラルチトレキセド、パルチトレキシド、エミテフール、チアゾフリン、デシタビン、ノラトレキセド、ペメトレキセド、ネルザラビン、2’−デオキシ−2’−メチリデンシチジン、
【0114】
2’−フルオロメチレン−2’−デオキシシチジン、N−[5−(2,3−ジヒドロベンゾフリル)スルホニル]−N’−(3,4−ジクロロフェニル)尿素、N6−[4−デオキシ−4−[N2−[2(E),4(E)−テトラデカジエノイル]グリシルアミノ]−L−グリセロ−B−L−マンノヘプトピラノシル]アデニン、アプリジン、エクテイナシジン、トロキサシタビン、4−[2−アミノ−4−オキソ−4,6,7,8−テトラヒドロ−3H−ピリミジノ[5,4−b]−1,4−チアジン−6−イル−(S)−エチル]−2,5−チエノイル−L−グルタミン酸、アミノプテリン、5−フルオロウラシル、アラノシン、11−アセチル−8−(カルバモイルオキシメチル)−4−ホルミル−6−メトキシ−14−オキサ−1,11−ジアザテトラシクロ(7.4.1.0.0)テトラデカ−2,4,6−トリエン−9−イル酢酸エステル、スワインソニン、ロメトレキソール、デキスラゾキサン、メチオニナーゼ、2’−シアノ−2’−デオキシ−N4−パルミトイル−1−B−D−アラビノフラノシルシトシンおよび3−アミノピリジン−2−カルボキサルデヒドチオセミカルバゾンなどの代謝拮抗物質が含まれる。
【0115】
「抗増殖剤」にはまた、トラスツズマブなどの「血管新生阻害剤」として挙げられるもの以外の成長因子へのモノクロナール抗体および組み換えウイルス媒介遺伝子導入を介して送達することができるp53などの腫瘍抑制遺伝子が含まれる(例えば、米国特許第6,069,134号を参照)。
【0116】
in vitroでの腫瘍細胞の増殖/活力に対する薬理学的阻害剤の作用の証拠
1.背景
本実験説明において、活性成分による腫瘍細胞増殖/腫瘍細胞活力の阻害を記載する。
細胞を、マイクロタイタープレート(96ウェル型)に、好適な細胞密度で播種し、試験物質を一連の濃度の形態で加える。血清含有培地での培養のさらに4日後、アラマーブルー(Alamar Blue)試験系により腫瘍細胞増殖/腫瘍細胞活力を決定することができる。
【0117】
2.実験手法
2.1細胞培養
例えば、商業的に入手可能な大腸癌細胞株、卵巣細胞株、前立腺細胞株または乳癌細胞株などである。
細胞を培地中で培養する。数日間の間隔で、トリプシン溶液を利用して細胞を培養皿から分離し、好適な希釈度で新しい培地に播種する。細胞を摂氏37°および10% COで培養する。
【0118】
2.2細胞の播種
180μlの体積の培養液中で、培養/ウェル毎に規定の細胞数(例えば、2000細胞)を、マイクロタイタープレート(96細胞培養プレート)に、マルチチャネルピペットを使用して播種する。細胞を、続いてCOインキュベーター内(37℃および10% CO)で培養する。
【0119】
2.3試験物質の添加
試験物質を、例えば、DMSO中に溶解し、続いて、細胞培養培地中で対応する濃度(所望の場合には、一連の希釈度で)で用いる。希釈ステップを、活性成分の効率および濃度の所望の広がりに応じて適合させることができる。細胞培養培地を、対応する濃度で試験物質に添加する。
【0120】
試験物質の細胞への添加を、細胞の播種と同日に行うことができる。この目的を達成するために、各場合において、予備希釈(predilution)プレートからの20μlの物質溶液を、培養物/ウェルに添加する。細胞をさらに4日間、摂氏37°および10% COで培養する。
【0121】
2.4呈色反応の測定
各場合において、20μlのアラマーブルー試薬を、ウェル毎に添加し、マイクロタイタープレートを、例えば、さらに7日間、COインキュベーター内(37℃および10% COにおいて)でインキュベートする。プレートを、540nmの波長において蛍光フィルターを備えた読み取り機中で測定する。プレートを、測定の直前に穏やかに振とうすることができる。
【0122】
3.評価
コントロール培地(medium control)(細胞および試験物質が使用されていないもの)の吸光度値を、全ての他の吸光度値から差し引く。コントロール(試験物質のない細胞)を、100パーセントにセットし、全ての他の吸光度値を、それに関連してセットする(例えば、コントロールの%において):
【0123】
計算:
【数1】

IC50値(50%阻害)を、例えばRS1などの統計プログラムを利用して決定する。
本発明の化合物についてのIC50データを、表1に示す。
【0124】
4.PDK1の阻害についての試験
実験バッチを、384ウェル/マイクロタイタープレートを備えたフラッシュプレート系において行う。
各場合において、ウェル毎に50μlの慣用の実験溶液中の、PDK1サンプルであるHis−PDK1(Δ1−50)(3.4nM)、PDK1基質であるビオチン−bA−bA−KTFCGTPEYLAPEVRREPRILSEEEQEMFRDFDYIADWC(400nM)、4μMのATP(0.2μCiの33P−ATP/ウェルを有する)および試験物質を30℃で60分間インキュベートする。
【0125】
試験物質を、対応する濃度(所望の場合には、一連の希釈度で)で用いる。コントロールを、試験物質なしで行う。反応を、標準方法を使用して停止させ、洗浄する。キナーゼの活性を、組み込まれた放射能を介してトップカウントで測定する。非特異的キナーゼ反応(ブランク値)を決定するために、実験バッチを、100nMのスタウロスポリンの存在下で行う。
【0126】
5.評価
ブランク値(スタウロスポリンの存在下で試験物質を使用しないもの)の放射能(毎分の分解)を、全ての他の放射能値から差し引く。コントロール(試験物質のないキナーゼ活性)を、100パーセントにセットし、全ての他の放射能値(ブランク値を差し引いた後のもの)を、それに関連してセットする(例えば、コントロールの%において)。
【0127】
計算:
【数2】

IC50値(50%阻害)を、例えばRS1などの統計プログラムを利用して決定する。
本発明の化合物についてのIC50データを、表1に示す。
【0128】
【表1】

APCI−MS(大気圧化学イオン化−質量分析)(M+H)
【0129】
PC3細胞中のPDK1キナーゼ阻害剤の細胞試験のための方法
PDK1キナーゼ活性の決定のための細胞アッセイを、96ウェル型においてルミネックスアッセイとして行う。PC3細胞を、100μlの培地(45%のRPMI1460/45%のハムF12/10%のFCS)中でウェル毎に20,000細胞で播種し、血清を含まない条件下で、次の日に30分間、一連の濃度(7種の濃度)の試験物質でインキュベートする。細胞を、続いてウェル毎に90μlの溶解バッファー(20mM トリス/HCl pH 8.0、150mM NaCl、1%のNP40、10%のグリセロール、1%のホスファターゼ阻害剤I、1%のホスファターゼ阻害剤II、0.1%のプロテアーゼ阻害剤カクテルIII、0.01%のベンゾナーゼ)を使用して溶解させ、溶解物を、不溶性細胞構成成分から遠心分離により96ウェルフィルタープレート(0.65μm)を通して分離する。
【0130】
溶解物を、抗PKB total抗体が結合したルミネックスビーズで振とうしながら4℃で一晩インキュベートする。検出を、次の日にホスホ−T308−PKB抗体および種特異的ペルオキシターゼ標識二次抗体の添加により行う。ホスホ−T308−PKBの検出を、ルミネックス100装置中で、60秒の測定時間におけるキャビティー(cavity)毎100事象の測定により行う。薬理学的ブランクとして、10μMのスタウロスポリンで処理された細胞から得られたシグナルを、全ての他のバッチから差し引く。T308に対するPKBの最大ホスホリル化に使用されるコントロール値は、溶媒(0.3%のDMSO)で処理されたのみの細胞からのシグナルである。試験物質で処理されたバッチの値を、そこからコントロールのパーセントとして計算し、IC50値を、RS1により決定する。
【0131】
分取HPLC法の説明:
カラムタイプ:Chromolith-prep RP-18e 100-25、検出:UV 230nM
溶媒A:水+0.1%のトリフルオロ酢酸
溶媒B:アセトニトリル+0.1%のトリフルオロ酢酸
流速:30ml/分
勾配:0分 99%の水、10分 1%の水
【0132】
HPLC/MS法の説明:
カラムタイプ:Chromolith SpeedROD RP-18e 50-4.6mm
溶媒A:水+0.05%のギ酸
溶媒B:アセトニトリル+0.04%のギ酸
流速:2.4ml/分
勾配:0分 4%のB、2.8分 100%のB
【0133】
本発明の化合物を、以下の一般スキームに従って調製する:
【化3】

【0134】
【化4】

【0135】
例1
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(「A1」)の調製
【化5】

【0136】
1)THF(50ml)中の臭化エチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、15ml、45mmol)を最初に導入し、THF(30ml)中に溶解した3−フルオロピリジン−4−カルバルデヒド(4.3g、34mmol)をゆっくりと室温で滴加し、混合物をさらに16時間撹拌する。飽和NHCl溶液を反応混合物に加え、次いでそれを酢酸エチルで2回抽出する。
【0137】
合わせた有機相を、飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空で蒸発させる。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(Teledyne-Isco Combi Flash RF、Si-60、80g、勾配 ジクロロメタン/メタノール(25分間にわたって0%〜5%)、流速:60l/分、検出:UV 254nm)により精製し、所望の生成物を固体として得る(ESI 156)。
【0138】
2)1−(3−フルオロピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(1.8g、11mmol)をトルエン(50ml)に溶解し、二酸化マンガン(8g、92mmol)を続いて加え、懸濁液を80℃で1.5時間およびRTで16時間撹拌する。さらに、1当量の二酸化マンガンを加え、混合物を80℃まで再度加温する。約4時間後、混合物を室温に冷却し、固体を分離し、ろ過残渣をMeOHで洗浄し、ろ過物を蒸発乾固する。残渣をジエチルエーテルで粉砕し、分離し、ジエチルエーテルで洗浄する。所望の生成物は、ろ過物中にあり、それを蒸発乾固し、1−(3−フルオロピリジン−4−イル)プロパン−1−オンをシロップとして得る(ESI 154)。
【0139】
3)臭化エチニルマグネシウム(THF中0.5M、13ml、6.5mmol)を最初に導入し、THF(〜1ml)中の1−(3−フルオロピリジン−4−イル)プロパン−1−オン(1g、5mmol)溶液をゆっくりと室温で撹拌しながら滴加する。混合物を、続いてRTでさらに16時間撹拌する。反応混合物を、分液ロートに移し、飽和NHCl溶液を加え、水相を3×酢酸エチルで抽出する。
【0140】
合わせた有機相を、2×水および1×飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発乾固する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Teledyne-Isco Combi Flash RF、Si-60、SF25-40g、溶離液:勾配 ジクロロメタン/メタノール、流速:40ml/分、検出:UV 254nm)で精製し、3−(3−フルオロピリジン−4−イル)ペンタ−1−イン−3−オールをシロップとして得る(ESI 180)。
【0141】
4)3−(3−フルオロピリジン−4−イル)ペンタ−1−イン−3−オール(300mg、1.6mmol)を、THF(10ml)に溶解し、反応溶液を0℃まで冷却し、NaH懸濁液(60%、パラフィン油中、150mg、3.7mmol)を続いてゆっくりと加える。混合物を室温まで加温し、室温でさらに30分間撹拌し、クロロメチルメチルエーテル(0.255ml、3.3mmol)を、次に加える。反応混合物を、反応が完了するまで室温でさらに16時間撹拌する。水をゆっくりと加え、混合物を、続いて酢酸エチルで希釈する。有機相を飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空中で蒸発乾固する。得られた4−(1−エチル−1−メトキシメトキシプロパ−2−イニル)−3−フルオロピリジンを、さらに直接用いる(ESI 224)。
【0142】
【化6】

【0143】
tert−ブチル3−ヨード−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシラートを、WO 2008155000 A1と対応する方法で調製することができる。
1)固体CsCO(880mg、2.7mmol)、CuI(4mg、0.021mmol)、Pd(OAc)(20mg、0.09mmol)およびMo(CO)(402mg、1.5mmol)を、最初に反応容器中に導入し、CHCN(6ml)中に溶解させたtert−ブチル3−ヨード−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシラート(380mg、0.8mmol)およびトルエン(6ml)中に溶解させた4−(1−エチル−1−メトキシメトキシプロパ−2−イニル)−3−フルオロピリジン(360mg、1.6mmol)を、連続して加える。最後に、P(tert−Bu)(0.175ml、0.688mmol)を加える。
【0144】
反応混合物を、80℃で10分間撹拌する。反応混合物を、吸引しながら珪藻土を通してろ過し、溶媒を真空中で蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Teledyne-Isco Combi Flash RF、Si-60、40g、勾配 ジクロロメタン/メタノール(25分間にわたって0%〜5%)、流速:40l/分、検出:UV 254nm)で精製し、1−5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−4−(3−フルオロピリジン−4−イル)−4−メトキシメトキシペンタ−2−イン−1−オンを、シロップ様化合物として得る(ESI 448)。
【0145】
1−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−4−(3−フルオロピリジン−4−イル)−4−メトキシメトキシペンタ−2−イン−1−オン(180mg、0.4mmol)を、エチレングリコールモノエチルエーテル(10ml)中に溶解させ、KCO(540mg、4mmol)および炭酸グアニジニウム(495mg、2.7mmol)を加え、混合物を、130℃で16時間撹拌する。反応混合物を、室温まで冷却し、水を加え、水相を酢酸エチルで2回抽出する。
【0146】
有機相を、NaSOで乾燥し、固体をろ過し、溶媒を真空中で蒸発させる。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Teledyne-Isco Combi Flash RF、Si-60,40g、勾配 ジクロロメタン/メタノール(25分間にわたって0%〜5%)、流速:40l/分、検出:UV 254nm)で精製し、4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−[1−(3−フルオロピリジン−4−イル)−1−メトキシメトキシエチル]ピリミジン−2−イルアミンを黄色固体として得る(ESI 489)。
【0147】
3)4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−[1−(3−フルオロピリジン−4−イル)−1−メトキシメトキシエチル]ピリミジン−2−イルアミン(170mg、0.3mmol)を、MeOH(10ml)に溶解させ、25% HCl(8.7mmol)を加え、混合物を、55℃で約12時間撹拌する。反応混合物を、32% NaOHを使用して塩基性にし、水相を、続いて酢酸エチルで3回抽出し、有機相を再び水および飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空中で蒸発させる。
【0148】
残渣をメチルtert−ブチルエーテルで粉砕し、固体を吸引しながらろ過し、メチルtert−ブチルエーテルで洗浄し、1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(「A1」)を固体として得る(ESI 445);
【数3】

【0149】
以下の化合物を同様にして得る:
1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−フルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール
【化7】

【0150】
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−3−ジメチルアミノ−1−フェニルプロパン−1−オール
【化8】

【0151】
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−3−ジメチルアミノ−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール
【化9】

【0152】
1−{2−メチルアミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール
【化10】

【0153】
1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール
【化11】

【0154】
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−2−メチル−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール
【化12】

【0155】
1−{2−メチルアミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール
【化13】

【0156】
例2
1−{2−アミノ−6−[4−フルオロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−フェニルプロパン−1−オール(「A9」)
【化14】

の調製を、以下のスキームと同様にして行う。
【0157】
【化15】

【0158】
例3
1−{6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A10」)および1−{2−メトキシ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A11」)
【化16】

【0159】
の調製を、以下のスキームと同様にして行う。
【化17】

【0160】
例4
4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−6−[1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシエチル]ピリミジン−2−イルアミン(「A12」)の調製
【0161】
4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−[1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシエチル]ピリミジン−2−イルアミン(150mg、0.318mmol)を、THF(20ml)中に溶解させ、Selectfluor(登録商標)(340mg、0.960mmol)を加える。混合物を、室温で7日間撹拌する。反応混合物を、水で3回洗浄し、有機相をNaSO4で乾燥し、溶媒を真空中で蒸発させる。残渣を、分取HPLCで精製し、4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−6−[1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシエチル]ピリミジン−2−イルアミンを固体として得る(ESI 491);IC50[PDK1]>2e−005 M;
【化18】

【0162】
以下の化合物を、例1〜4と同様にして得る
【化19】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−フェニルエタノール(「A13」);
ESI 481;IC50[PDK1]=5.3e−007 M;IC50[P−PKB T308]=1.2e−006 M;
【0163】
【化20】

2−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピロリジン−1−イルプロパン−1−オン(「A14」);ESI 523;IC50[PDK1]=3.9e−008 M;
【0164】
【化21】

4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−(1−メトキシメトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−2−イルアミン(「A15」);ESI 454(〜457);IC50[PDK1]=5e−007 M;
【0165】
【化22】

1−[2−アミノ−6−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]−1−フェニルブタン−1−オール(「A16」);ESI 438(〜440);IC50[PDK1]=2.8e−007 M;
【0166】
【化23】

4−(1−メトキシメトキシ−1−フェニルエチル)−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A17」);
【数4】

【0167】
【化24】

4−(1−メトキシメトキシ−1−o−トリルエチル)−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A18」);
【数5】

【0168】
【化25】

4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−(1−メトキシメトキシ−1−o−トリルエチル)ピリミジン−2−イルアミン(「A19」);ESI 468(〜472);IC50[PDK1]=1.5e−006 M;
【0169】
【化26】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A20」);絶対立体化学については未知;ESI 427;IC50[PDK1]=2.2e−009 M;
SFCによる分離:40%のメタノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=16.22分;
【0170】
【化27】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A21」);絶対立体化学については未知;ESI 427;IC50[PDK1]=3.6e−008 M;
SFCによる分離:40%のメタノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=8.51分;
【0171】
【化28】

2−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−メトキシメトキシ−1−m−トリルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)エタノール(「A22」);ESI 500;IC50[PDK1]=5.9e−008 M;
【0172】
【化29】

4−(1−メトキシメトキシ−1−m−トリルエチル)−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A23」);ESI 470;IC50[PDK1]=1.3e−007 M;
【0173】
【化30】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−3−イルエタノール(「A24」);
【数6】

【0174】
【化31】

4−(1−メトキシメトキシ−1−フェニルエチル)−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A25」);ESI 456;IC50[PDK1]=5.8e−008 M;
【0175】
【化32】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−3−イルプロパン−1−オール(「A26」);ESI 427;IC50[PDK1]=4.3e−008 M;
【0176】
【化33】

2−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−メトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)エタノール(「A27」);
【数7】

【0177】
【化34】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A28」);ESI 427;IC50[PDK1]=6.9e−009 M;
【0178】
【化35】

4−[1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシエチル]−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A29」);ESI 508、IC50[PDK1]=4e−008 M;
【0179】
【化36】

4−[1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシプロピル]−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A30」);ESI 522;IC50[PDK1]=1.3e−007 M;
【0180】
【化37】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(4−ヒドロキシメチルフェニル)エタノール(「A31」);ESI 442;IC50[PDK1]=4.4e−008 M;
【0181】
【化38】

4−[1−(3−フルオロピリジン−4−イル)−1−メトキシメトキシプロピル]−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A32」);
【数8】

【0182】
【化39】

1−{2−アミノ−6−[5−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(「A33」);絶対立体化学については未知;ESI 470;IC50[PDK1]=1.7e−007 M;
【0183】
【化40】

4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−(1−メトキシメトキシ−1−ピリジン−4−イルプロピル)ピリミジン−2−イルアミン(「A34」);ESI 469(〜472);
IC50[PDK1]=1.7e−007 M;
【0184】
【化41】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルブタン−1−オール(「A35」);
【数9】

【0185】
【化42】

4−(1−メトキシメトキシ−1−ピリジン−4−イルブチル)−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A36」);ESI 485;IC50[PDK1]=5.6e−008 M;
【0186】
【化43】

4−[1−(3−フルオロピリジン−4−イル)−1−メトキシメトキシプロピル]−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A37」);ESI 489;IC50[PDK1]=2.5e−008 M;
【0187】
【化44】

1−[4−(5−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]エタノン(「A38」);ESI 535;IC50[PDK1]=1.4e−007 M;
【0188】
【化45】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−ジフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−フェニルエタノール(「A39」);IC50[PDK1]=9.1e−008 M;
【0189】
【化46】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−ジフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−フェニルエタノール(「A40」);ESI 448;IC50[PDK1]=5.4e−008 M;
【0190】
【化47】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルエタノール(「A41」);絶対立体化学については未知;ESI 413;IC50[PDK1]=3.4e−009 M:IC50 PC3細胞[P−PKB T308]=9.8e−007 M;
SFCによる分離:40%のメタノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6分、検出:220nM、Rt=9.84分;
【0191】
【化48】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルエタノール(「A42」);絶対立体化学については未知;ESI 413;IC50[PDK1]=3.2e−009 M;IC50 PC3細胞[P−PKB T308]=9.5e−007 M;
SFCによる分離:40%のメタノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=6.66分;
【0192】
【化49】

1−{2−アミノ−6−[5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A43」);絶対立体化学については未知;ESI 413;IC50[PDK1]=1.6e−009 M;
SFCによる分離:40%のメタノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=5.81分;
【0193】
【化50】

1−{2−アミノ−6−[5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A44」);絶対立体化学については未知;ESI 413;IC50[PDK1]=1.7e−008 M;
SFCによる分離:40%のメタノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=3.75分;
【0194】
【化51】

2−(4−{3−[2−アミノ−6−((S)−1−ヒドロキシ−1−ピリジン−4−イルプロピル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピペリジン−1−イルエタノン(「A45」);絶対立体化学については未知;ESI 538;IC50[PDK1]=8.0e−009 M;IC50 PC3細胞[P−PKB T308]=3.48e−007 M;
SFCによる分離:40%のメタノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=4.41分;
【0195】
【化52】

2−(4−{3−[2−アミノ−6−((R)−1−ヒドロキシ−1−ピリジン−4−イルプロピル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピペリジン−1−イルエタノン(「A46」);ESI 538;IC50[PDK1]=5.5e−008 M;
SFCによる分離:40%のメタノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=2.49分;
【0196】
【化53】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−チオフェン−2−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−フェニルエタノール(「A47」);ESI 494;IC50[PDK1]=1e−007 M;
【0197】
【化54】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メタンスルホニル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−フェニルエタノール(「A48」);IC50[PDK1]=1.4e−007 M;
【0198】
【化55】

1−{2−アミノ−6−[5−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロフェニル)エタノール(「A49」);ESI 456;IC50[PDK1]=3.6e−008 M;
【0199】
【化56】

2−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−ピリジン−4−イルプロピル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピペリジン−1−イルエタノン(「A50」);
【数10】

【0200】
【化57】

4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−[(R)−1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシプロピル]ピリミジン−2−イルアミン(「A51」);ESI 486(〜490);IC50[PDK1]=6.5e−007 M;
【0201】
【化58】

4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−[(S)−1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシプロピル]ピリミジン−2−イルアミン(「A52」);ESI 486(〜490);IC50[PDK1]>3.0e−005 M;
【0202】
【化59】

1−{2−アミノ−6−[5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A53」);ESI 413;IC50[PDK1]=1.9e−009 M;IC50 PC3細胞[P−PKB T308]=6.92e−007 M;
【0203】
【化60】

4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−[1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシプロピル]ピリミジン−2−イルアミン(「A54」);ESI 486(〜489);IC50[PDK1]=1.5e−006 M;
【0204】
【化61】

[4−(3−{2−アミノ−6−[1−(3−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]ピリミジン−4−イル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル]アセトニトリル(「A55」);
【数11】

【0205】
【化62】

4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−(1−メトキシメトキシ−1−ピリジン−4−イルエチル)ピリミジン−2−イルアミン(「A56」);ESI 455(〜458);IC50[PDK1]=1.5e−007 M;
【0206】
【化63】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−3−イルエタノール(「A57」);絶対立体化学については未知;ESI 413;IC50[PDK1]=2.8e−008 M;
SFCによる分離:30%のメタノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak IA、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=10.17分;
【0207】
【化64】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−3−イルエタノール(「A58」);絶対立体化学については未知;ESI 413;IC50[PDK1]=8.5e−008 M;
SFCによる分離:30%のメタノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak IA、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=8.78分;
【0208】
【化65】

2−[4−(3−{2−アミノ−6−[1−(3−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]ピリミジン−4−イル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジン−1−イルエタノン(「A59」);
【数12】

【0209】
【化66】

N−(2−アミノエチル)−3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)プロピオンアミド(「A60」);ESI 512;IC50[PDK1]=2.4e−008 M;
【0210】
【化67】

2−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−ピリジン−4−イルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピペリジン−1−イルエタノン(「A61」);
【数13】

【0211】
【化68】

1−{2−アミノ−6−[5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルエタノール(「A62」);ESI 399;IC50[PDK1]=2.8e−009 M
【0212】
【化69】

tert−ブチル{2−[3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)プロピオニルアミノ]エチル}カルバマート(「A63」);ESI 612;IC50[PDK1]=1.1e−007 M;
【0213】
【化70】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルエタノール(「A64」);ESI 413;IC50[PDK1]=3.3e−009 M;
【0214】
【化71】

3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロパン−1−オン(「A65」);ESI 539;IC50[PDK1]=2.5e−008 M;
【0215】
【化72】

3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピペリジン−1−イルプロパン−1−オン(「A66」);ESI 537;IC50[PDK1]=9.1e−008 M;
【0216】
【化73】

3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−モルホリン−4−イルプロパン−1−オン(「A67」);IC50[PDK1]=2.8e−008 M;
【0217】
【化74】

3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−モルホリン−4−イルプロパン−1−オン(「A68」);ESI 539;IC50[PDK1]=7.4e−008 M;
【0218】
【化75】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエタノール(「A69」);
【数14】

【0219】
【化76】

メチル3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)プロピオナート(「A70」);ESI 484;IC50[PDK1]=4.8e−008 M
【0220】
【化77】

3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)プロピオンアミド(「A71」);ESI 469;IC50[PDK1]=1.5e−008 M;
【0221】
【化78】

4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−[(S)−1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシエチル]ピリミジン−2−イルアミン(「A72」);ESI 472(〜475);IC50[PDK1]=9.5e−007 M;
【0222】
【化79】

4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−[(R)−1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシエチル]ピリミジン−2−イルアミン(「A73」);ESI 472(〜475);IC50[PDK1]>3.0e−005 M;
【0223】
【化80】

3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−メトキシメトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)プロピオンアミド(「A74」);ESI 513;IC50[PDK1]=6.8e−008 M;
【0224】
【化81】

3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−メトキシメトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−N−メチルプロピオンアミド(「A75」);ESI 527;IC50[PDK1]=7.9e−008 M;
【0225】
【化82】

4−(1−エトキシ−1−フェニルエチル)−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ−[2,3 −b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A76」);
【数15】

【0226】
【化83】

3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−メトキシメトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)プロピオン酸(「A77」);ESI 514;IC50[PDK1]=4.3e−008 M;
【0227】
【化84】

エチル3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−メトキシメトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)プロピオナート(「A78」);ESI 542;IC50[PDK1]=6.1e−008 M;
【0228】
【化85】

1−(2−アミノ−6−{5−[1−(1−フルオロメチルビニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A79」);ESI 456(〜468);IC50[PDK1]=6.8e−008 M;
【0229】
【化86】

1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−フルオロ−1−フルオロメチルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A80」);
【数16】

【0230】
【化87】

1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−フルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A81」);ESI 444;IC50[PDK1]=1.9e−008 M;
【0231】
【化88】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オール(「A82」);
【数17】

【0232】
【化89】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−シクロプロピルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−フェニルエタノール(「A83」)、ESI 452;IC50[PDK1]=5.9e−008 M;
【0233】
【化90】

1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A84」);ESI 462;IC50[PDK1]=5e−008 M;
【0234】
【化91】

{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}シクロペンチルフェニルメタノール(「A85」);
【数18】

【0235】
【化92】

1−[2−アミノ−6−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]−1−フェニルエタノール(「A86」);ESI 410(〜412);IC50[PDK1]=8.9e−008 M;
【0236】
【化93】

2−{2−アミノ−6−[5−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}ペンタン−2−オール(「A87」);ESI 406;IC50[PDK1]=1.6e−008 M;
【0237】
【化94】

2−{2−アミノ−6−[5−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−3−メチルブタン−2−オール(「A88」);
【数19】

【0238】
【化95】

1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−o−トリルエタノール(「A89」);ESI 456;IC50[PDK1]=1.9e−008 M;
【0239】
【化96】

1−(6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A90」);絶対立体化学については未知;ESI 456;IC50[PDK1]=2.1e−008 M;
SFCによる分離:40%のメタノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=9.76分;
【0240】
【化97】

1−(6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A91」);絶対立体化学については未知;ESI 456;IC50[PDK1]=5e−008 M;
SFCによる分離:40%のメタノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=3.92分;
【0241】
【化98】

2−(4−{3−[2−アミノ−6−1−メトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)エタノール(「A92」);絶対立体化学については未知;ESI 455;IC50[PDK1]=3.5e−008 M;
SFCによる分離:40%のイソプロパノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=10.25分;
【0242】
【化99】

2−(4−{3−[2−アミノ−6−1−メトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)エタノール(「A93」);絶対立体化学については未知;ESI 455;IC50[PDK1]=4.8e−008 M;
SFCによる分離:40%のイソプロパノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=4.80分;
【0243】
【化100】

1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−m−トリルエタノール(「A94」);ESI 456;IC50[PDK1]=6e−008 M;
【0244】
【化101】

1−(6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A95」);ESI 456;IC50[PDK1]=1.8e−008 M;
【0245】
【化102】

1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A96」);絶対立体化学については未知;ESI 442;IC50[PDK1]=1.8e−008 M;
SFCによる分離:40%のイソプロパノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=6.95分;
【0246】
【化103】

1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3 b]−ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A97」);絶対立体化学については未知;ESI 442;IC50[PDK1]=3.8e−008 M;
SFCによる分離:40%のイソプロパノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=5.28分;
【0247】
【化104】

1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルプロパン−1−オール(「A98」);ESI 456;IC50[PDK1]=1.2e−008 M;
【0248】
【化105】

1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A99」);ESI 442;IC50[PDK1]=4.1e−008 M;
【0249】
【化106】

1−[2−アミノ−6−(5−ピリミジン−5−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]−1−フェニルエタノール(「A100」);ESI 410;IC50[PDK1]=1.7e−006 M;
【0250】
【化107】

1−[2−アミノ−6−(5−ピリダジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]−1−フェニルエタノール(「A101」);ESI 410;IC50[PDK1]=7.4e−007 M;
【0251】
【化108】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(2−フルオロフェニル)エタノール(「A102」)(ラセミ体);
【数20】

【0252】
【化109】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(2−フルオロフェニル)エタノール(「A103」);(鏡像異性体、絶対立体化学については未知);
IC50[PDK1]=1.0e−008 M;IC50 PC3細胞[P−PKB T308]=6.1e−008 M;
SFCによる分離:40%の2−プロパノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=8.06分;
【0253】
【化110】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(2−フルオロフェニル)エタノール(「A104」);(鏡像異性体、絶対立体化学については未知);
IC50[PDK1]=1.6e−008 M;IC50 PC3細胞[P−PKB T308]=4.1e−008 M;
SFCによる分離:40%の2−プロパノールおよび0.5%のジエチルアミンならびにCO;カラムタイプ:Chiralpak AD-H、250x4.6mm、検出:220nM、Rt=12.50分;
【0254】
【化111】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロフェニル)エタノール(「A105」);IC50[PDK1]=1.3e−008 M;IC50 PC3細胞[P−PKB T308]=1.1e−007 M;HPLC/MS:Rt=1.57分、[M+H]430。
【0255】
1−{2−アミノ−6−[4−フルオロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロフェニル)エタノール(「A106」)の調製[「A9」と同様である]
【化112】

【0256】
4−ブロモ−1−トリイソプロピルシラニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(5g、13.38mmol)を、最初に75mlの無水エーテル中に導入し、約−70℃まで冷却し、BuLi溶液(1.6M、18.4ml、29.44mmol)を、−65〜−70℃でゆっくりとシリンジを使用して加える。混合物を、この温度でさらに約1/2時間撹拌し、75mlの無水THF中のN−フルオロジベンゼンジスルホンイミド(5.7g、17.53mmol)の溶液を次に反応溶液に加える。
【0257】
混合物を、続いて低温で2時間撹拌する。飽和NHCl溶液および水を反応混合物に加え、それを次にRTまで加温する。混合物を、3×エーテルで抽出する。合わせた有機相を、飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発乾固する。粗生成物を、Si−60上に吸着させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Teledyne-Isco Combi Flash RF、カラム:Si-60、120g、溶離液:PE等張、流速:85ml/分、検出:UV 220nm)により精製し、生成物を油として得る。
【0258】
【化113】

【0259】
出発物質(3.3g、11.283mmol)を、最初に70mlの無水THF中に保護ガス雰囲気下で導入し、約−70℃まで冷却する。sec−BuLi溶液(1.4M、117.7ml、24.74mmol)を、続いて−65〜−70℃で加える。混合物を、この温度でさらに約1/2時間撹拌し、80mlの無水THF中の四臭化メタン(9.4g、28.115mmol)を、次にシリンジを使用して加える。混合物を、続いてさらに約1時間撹拌する。
【0260】
飽和NHCl溶液および水を反応混合物に加え、それを次にRTまで加温する。混合物を、酢酸エチルで抽出し、抽出物を、続いて飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発乾固する。得られた暗色油を、Si−60上に吸着させ、フラッシュクロマトグラフィー(Teledyne-Isco Combi Flash RF、カラム:Si-60、120g、溶離液:石油エーテル、等張、流速:85ml/分、検出:UV 254nm)にかけ、生成物を油として得る。
【0261】
【化114】

【0262】
TIPS保護されたアザインドール(2.5g、6.732mmol)およびメチルピラゾロボロン酸エステル(2.522g、12.12mmol)を、ジオキサン(50ml)中に溶解させ、Pd[PPh(1.156g、1mmol)および炭酸ナトリウム溶液(2M、10ml、20mmol)を、窒素保護下で加え、混合物を一晩100℃で撹拌する。混合物をRTまで冷却し、水/酢酸エチルを加え、混合物を吸引しながら珪藻土を通してろ過する。
【0263】
有機相を分離し、水相をさらに2×酢酸エチルで抽出する。合わせた有機相を、2×飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発乾固し、残渣をSi−60上に吸着させ、フラッシュクロマトグラフィー(Teledyne-Isco Combi Flash RF、Si-60、SF25-40g、勾配 石油エーテル/酢酸エチル、等張、流速:40ml/分、検出:UV 254nm)にかけ、生成物としてシロップを得る。
【0264】
【化115】

【0265】
TIPS保護されたアザインドールを、THF(20ml)中に溶解させ、TBAF溶液(THF中で1M、3.7ml、3.72mmol)を加え、混合物をRTで2時間撹拌する。混合物を、酢酸エチルで希釈し、3×飽和NHCl溶液および1×飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発乾固する。淡色固体を、さらに直接使用する。
【0266】
【化116】

【0267】
フルオロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(590mg、2.347mmol)を、8mlのDMF中に溶解し、KOH(330mg、5.882mmol)を加え、7mlのDMF中の600mgのヨウ素液を、ゆっくりと滴加する。混合物をRTで2時間撹拌する。
【0268】
反応混合物を、わずかなチオ硫酸ナトリウムを含有する200mlの氷水上に注ぎ、生成物を酢酸エチルで抽出する。有機相を、飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発乾固する。固体残渣をエーテルで粉砕し、吸引ろ過し、真空中で乾燥する。
【0269】
【化117】

【0270】
4−フルオロ−3−ヨード−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(630mg、1.713mmol)を、15mlのジクロロメタン中に懸濁させ、TEA(0.715ml、5.158mmol)、DMAP(21mg、0.172mmol)およびBOCO(0.445ml、2.08mmol)を加え、混合物をRTで3時間撹拌する。
反応混合物を、ジクロロメタンで希釈し、2×水で洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発乾固し、さらに直接反応する生成物を油として得る。
【0271】
【化118】

【0272】
tert−ブチル4−フルオロ−3−ヨード−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシラート(350mg、0.720mmol)、CsCO(221mg、0.678mmol)、CuI(3mg、0.016mmol)、Pd(OAc)(16mg、0.071mmol)、Mo(CO)(330mg、1.25mmol)を合わせて、アセトニトリル(10ml)中に溶解させる。1−フルオロ−3−(1−メトキシメトキシ−1−メチルプロパ−2−イニル)ベンゼン(225mg、1.081mmol)をトルエン中に溶解させ、加える。最後に、P(tert−Bu)(150μl、0.59mmol)を、加える。
【0273】
混合物を、80℃で10分間撹拌する。混合物をRTまで冷却し、反応溶液を吸引しながら珪藻土を通してろ過する。残渣を、Si−60上に吸着させ、Si−60上でフラッシュクロマトグラフィー(Teledyne-Isco Combi Flash RF、カラム:Si-60、24g、溶離液:勾配 PE/EA、流速:35ml/分、検出:UV 254nm)にかけ、生成物として暗色シロップを得る。
【0274】
【化119】

【0275】
出発物質(155mg、0.245mmol)を、MeOH(5ml)中に溶解させ、炭酸カリウム(35mg、0.253mmol)を加え、混合物をRTで1時間撹拌する。混合物を蒸発乾固し、得られた固体を、次の反応で直接使用する。
【0276】
【化120】

【0277】
1−[4−フルオロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−4−(3−フルオロフェニル)−4−メトキシメトキシペンタ−2−イン−1−オン(405mg、0.601mmol)を、エチレングリコールモノメチルエーテル(7.5ml)中で溶解させ、炭酸カリウム(415mg、3.003mmol)および炭酸グアニジニウム(325mg、1.804mmol)を加え、混合物を130℃で3時間撹拌する。
【0278】
混合物を、RTまで冷却し、酢酸エチルおよび水を加え、相を分離する。水相を、さらに2×EAで抽出し、合わせた有機相を、2×水および1×飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発乾固する。残渣をMTBエーテルで粉砕し、吸引ろ過し、真空中で乾燥し、生成物を固体として得て、これをさらに直接反応させる。
【0279】
【化121】

【0280】
HCl/ジオキサン(4m、2.5ml)を、出発物質(85mg、0.161mmol)に加え、混合物をRTで2時間撹拌する。混合物を、飽和NaHCO溶液を使用して塩基性にし、2×EAで抽出する。有機相を水で洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発乾固する。残渣をエーテルで粉砕し、吸引ろ過し、真空中で乾燥する。
【数21】

【0281】
以下の化合物を、上記の例と同様にして得る:
【化122】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(2−メチルピリジン−4−イル)エタノール(「A107」);
【数22】

【0282】
【化123】

4−[1−メトキシメトキシ−1−(2−メチルピリジン−4−イル)エチル]−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A108」);IC50[PDK1]4.90e−008 M;HPLC/MS[M]471;
【0283】
【化124】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリダジン−4−イルエタノール(「A109」);
【数23】

【0284】
【化125】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(1−オキシピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(「A110」);IC50[PDK1]5.4e−009 M;IC50[P−PKB T308]8.20e−006 M;HPLC/MS[M]443;
【0285】
【化126】

5−(1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ヒドロキシエチル)−1H−ピリジン−2−オン(「A111」);
【数24】

【0286】
【化127】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノール(「A112」);
【数25】

【0287】
【化128】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリミジン−4−イルエタノール(「A113」);
【数26】

【0288】
【化129】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(2,3−ジフルオロフェニル)エタノール(「A114」);
【数27】

【0289】
【化130】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロフェニル)−2−メチルプロパン−1−オール(「A115」);
【数28】

【0290】
【化131】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロフェニル)ブタン−1−オール(「A116」);
【数29】

【0291】
【化132】

4−[1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシブチル]−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A117」);IC50[PDK1]4.50e−007 M;IC50[P−PKB T308]9.80e−007 M;HPLC/MS[M]502;
【0292】
【化133】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(2−フルオロフェニル)ブタン−1−オール(「A118」);IC50[PDK1]2.90e−008 M;IC50[P−PKB T308]2.40e−007 M;HPLC/MS[M]458;
【0293】
【化134】

4−[1−(2−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシエチル]−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A119」);IC50[PDK1]3.60e−008 M;IC50[P−PKB T308]4.70e−007 M;HPLC/MS[M]474;
【0294】
【化135】

1−{2−アミノ−6−[5−(1−tert−ブチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロフェニル)エタノール(「A120」);
【数30】

【0295】
【化136】

(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(4−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(「A121」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;
IC50[PDK1]4.80e−008 M;IC50[P−PKB T308]1.80e−008 M;HPLC/MS[M]444;
SFCによる分離(ラセミ分割)、カラム:Chiralpak IA、溶離液:88mlのCO+42mlのメタノール、Rt=5.54分;
【0296】
【化137】

(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(4−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(「A122」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;
IC50[PDK1]7.10e−008 M;IC50[P−PKB T308]1.80e−008 M;HPLC/MS[M]444;
SFCによる分離、カラム:Chiralpak IA、溶離液:88mlのCO+42mlのメタノール、Rt=4.54分;
【0297】
【化138】

(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエタノール(「A123」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;
IC50[PDK1]7.80e−008 M;IC50[P−PKB T308]2.50e−007 M;HPLC/MS[M]466;
SFCによる分離、カラム:3x25cm Chiralpak AD-H、溶離液 84mlのCO+56mlの2−プロパノール+0.5%のジエチルアミン、Rt=8.74分;
【0298】
【化139】

(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエタノール(「A124」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;
IC50[PDK1]1.70e−007 M;IC50[P−PKB T308]4.80e−008 M;HPLC/MS[M]466;
SFCによる分離、カラム:3x25cm Chiralpak AD-H、溶離液 84mlのCO+56mlの2−プロパノール+0.5%のジエチルアミン、Rt=6.43分;
【0299】
【化140】

(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(2,3−ジフルオロフェニル)プロパン−1−オール(「A125」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;
IC50[PDK1]7.90e−009 M;IC50[P−PKB T308]1.40e−008 M;HPLC/MS[M]462;
SFCによる分離、カラム:3x25cm Chiralpak IA、溶離液:72mlのCO+48mlの2−プロパノール+0.5%のジエチルアミン、Rt=7.15分;
【0300】
【化141】

(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(2,3−ジフルオロフェニル)プロパン−1−オール(「A126」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;
IC50[PDK1]6.60e−008 M;IC50[P−PKB T308]2.00e−009 M;HPLC/MS[M]462;
SFCによる分離、カラム:3x25cm Chiralpak IA、溶離液:72mlのCO+48mlの2−プロパノール+0.5%のジエチルアミン、Rt=5.53分;
【0301】
【化142】

(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オール(「A127」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;
IC50[PDK1]2.80e−008 M;IC50[P−PKB T308]1.10e−008 M;HPLC/MS[M]440;
SFCによる分離、カラム:0.46x25cm Chiralpak IA、溶離液 CO+40%のメタノール+0.5%のジエチルアミン、5ml/分;
【0302】
【化143】

(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オール(「A128」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;
IC50[PDK1]2.60e−007 M;IC50[P−PKB T308]4.70e−007 M;HPLC/MS[M]440;
SFCによる分離、カラム:0.46x25cm Chiralpak IA、溶離液CO+40%のメタノール+0.5%のジエチルアミン、5ml/分;
【0303】
【化144】

(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(2−フルオロフェニル)ブタン−1−オール(「A129」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;
IC50[PDK1]1.60e−008 M;IC50[P−PKB T308]7.00e−009 M;HPLC/MS[M]458;
SFCによる分離、カラム:Chiralcel OJ-H、溶離液:CO+40%のメタノール+0.5%のジエチルアミン、Rt=3.34分;
【0304】
【化145】

(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(2−フルオロフェニル)ブタン−1−オール(「A130」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;
IC50[PDK1]7.10e−008 M;IC50[P−PKB T308]1.80e−008 M;HPLC/MS[M]458;
SFCによる分離、カラム:Chiralcel OJ-H、溶離液:CO+40%のメタノール+0.5%のジエチルアミン、Rt=1.32分;
【0305】
【化146】

(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(「A131」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;
IC50[PDK1]3.80e−009 M;IC50[P−PKB T308]1.10e−008 M;HPLC/MS[M]445;
SFCによる分離、カラム:Chiralpak IA、溶離液:60mlのCO+40mlのMeOH+0.5%のジエチルアミン、Rt=4.06分;
【0306】
【化147】

(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(「A132」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;
IC50[PDK1]3.20e−008 M;IC50[P−PKB T308]1.40e−007 M;HPLC/MS[M]445;
SFCによる分離、カラム:Chiralpak IA、溶離液:60mlのCO+40mlのMeOH+0.5%のジエチルアミン、Rt=5.48分;
【0307】
【化148】

(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルブタン−1−オール(「A133」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;
IC50[PDK1]4.80e−008 M;IC50[P−PKB T308]1.90e−006 M;HPLC/MS[M]441;
SFCによる分離、カラム:Chiralpak AS-H、溶離液:65mlのCO+35mlの2−プロパノール+0.5%のジエチルアミン、Rt=6.48分;
【0308】
【化149】

(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルブタン−1−オール(「A134」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;
IC50[PDK1]4.10e−009 M;IC50[P−PKB T308]2.80e−007 M;HPLC/MS[M]441;
SFCによる分離、カラム:Chiralpak AS-H、溶離液:65mlのCO+35mlの2−プロパノール+0.5%のジエチルアミン、Rt=2.54分;
【0309】
【化150】

2−(4−{3−[2−アミノ−6−((S)−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピペリジン−1−イルエタノン(「A135」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;IC50[PDK1]6.90e−009 M;IC50[P−PKB T308]3.40e−008 M;HPLC/MS[M]537;
SFCによる分離、カラム:3x25cm 5μm Chiralpak IA、溶離液:CO 60mlのイソプロパノール+0.5%のジエチルアミン、Rt=14.5分;
【0310】
【化151】

2−(4−{3−[2−アミノ−6−((R)−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピペリジン−1−イルエタノン(「A136」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;IC50[PDK1]2.10e−007 M;IC50[P−PKB T308]8.70e−007 M;HPLC/MS[M]537;
SFCによる分離、カラム:3x25cm 5μm Chiralpak IA、溶離液:CO 60mlイソプロパノール+0.5%のジエチルアミン、Rt=10.31分;
【0311】
【化152】

(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)エタノール(「A137」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;IC50[PDK1]2.80e−008 M;IC50[P−PKB T308]1.40e−008 M;HPLC/MS[M]464;
SFCによる分離、カラム:3x25cm 5μm Chiracel OJ-H、溶離液:CO 80mlのメタノール+0.5%のジエチルアミン、Rt=3.21分;
【0312】
【化153】

(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)エタノール(「A138」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;IC50[PDK1]3.90e−008 M;IC50[P−PKB T308]8.90e−006 M;HPLC/MS[M]464;
SFCによる分離、カラム:3x25cm 5μm Chiracel OJ-H、溶離液:CO 80mlのメタノール+0.5%のジエチルアミン、Rt=1.63分;
【0313】
【化154】

4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−((R)−1−メトキシメトキシ−1−ピリジン−4−イルエチル)ピリミジン−2−イルアミン(「A139」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;IC50[PDK1]2.10e−007 M;IC50[P−PKB T308]7.00e−006 M;HPLC/MS[M]456;
SFCによる分離、カラム:Chiralpak AD-H、溶媒系 5mlのCO+20%のイソプロパノール+0.5%のジエチルアミン、Rt=17.75分;
【0314】
【化155】

4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−((S)−1−メトキシメトキシ−1−ピリジン−4−イルエチル)ピリミジン−2−イルアミン(「A140」)、鏡像異性体、絶対立体化学については未知;IC50[PDK1]2.20e−007 M;IC50[P−PKB T308]8.90e−006 M;HPLC/MS[M]456;
SFCによる分離、カラム:Chiralpak AD-H、溶媒系 5mlのCO+20%のイソプロパノール+0.5%のジエチルアミン、Rt=15.44分。
【0315】
以下の例は、医薬に関する。
例A:注射バイアル
100gの式Iで表される活性成分および5gのリン酸水素二ナトリウムを3lの2回蒸留水に溶解した溶液を、2N塩酸を用いてpH6.5に調整し、滅菌濾過し、注射バイアル中に移し、滅菌条件下で凍結乾燥し、滅菌条件下で密封する。各々の注射バイアルは、5mgの活性成分を含む。
【0316】
例B:座剤
20gの式Iで表される活性成分の100gの大豆レシチンおよび1400gのココアバターとの混合物を、溶融し、型中に注入し、放冷する。各々の座剤は、20mgの活性成分を含む。
【0317】
例C:溶液
1gの式Iで表される活性成分、9.38gのNaHPO・2HO、28.48gのNaHPO・12HOおよび0.1gの塩化ベンザルコニウムから、940mlの2回蒸留水中に溶液を製造する。pHを6.8に調整し、溶液を1lにし、放射線により滅菌する。この溶液を、点眼剤の形態で用いることができる。
【0318】
例D:軟膏
500mgの式Iで表される活性成分を、99.5gのワセリンと、無菌条件下で混合する。
【0319】
例E:錠剤
1kgの式Iで表される活性成分、4kgのラクトース、1.2kgのジャガイモデンプン、0.2kgのタルクおよび0.1kgのステアリン酸マグネシウムの混合物を、慣用の方法で圧縮して、錠剤を得、各々の錠剤が10mgの活性成分を含むようにする。
【0320】
例F:糖衣錠
例Eと同様にして、錠剤を圧縮し、次に、慣用の方法で、スクロース、ジャガイモデンプン、タルク、トラガカントおよび染料の被膜で被覆する。
【0321】
例G:カプセル
2kgの式Iで表される活性成分を、硬質ゼラチンカプセル中に、慣用の方法で導入して、各々のカプセルが20mgの活性成分を含むようにする。
【0322】
例H:アンプル
1kgの式Iで表される活性成分を60lの2回蒸留水に溶解した溶液を、滅菌濾過し、アンプル中に移送し、滅菌条件下で凍結乾燥し、滅菌条件下で密封する。各々のアンプルは、10mgの活性成分を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

式中、
は、Br、HetまたはCHOHにより一置換されたフェニルを示し、
1’は、HまたはHalを示し、
は、プロピル、イソプロピル、
Halおよび/またはAにより一、二、または三置換されたフェニル、
ピリジル、ピリミジルまたはピリダジニルであって、その各々が非置換であるか、またはF、A、OA、OもしくはOHにより一置換されている、
を示し、
は、H、メトキシメチル、メチルまたはエチルを示し、
は、Aまたは(CHNAを示し、
は、H、NH、NHCHまたはOCHを示し、
は、HまたはFを示し、
Hetは、Het、A、CHA−CO−Het、(CHOH、CHCOHet、チエニルメチル、SOCH、CHOH、CHCN、(CHCONH(CHNH、(CHCONH(CHNHCOO−tert−ブチル、CHCHCOHet、(CHCOOH、(CHCOOA、(CHCONH、(CHCONHA、(CHCONA、C(=CH)A、シクロプロピルメチルまたは(CHHetにより一置換されていてもよいピラゾリル、
モノ−Het−置換ピリジル、
ピリミジニルあるいは
ピリダジニルを示し、
Hetは、ピペリジニル、モルホリニル、
非置換であるか、またはOHにより一置換されたピロリジニルあるいは
非置換であるか、またはアセチルにより一置換されたピペラジニルを示し、
Aは、1〜6個のC原子を有する、非分枝状であるか、または分枝状のアルキルを示し、ここで、1〜5個のH原子は、Fで置き換えられてもよく、あるいは、3〜6個のC原子を有するシクロアルキルを示し、
Halは、F、Cl、BrまたはIを示す、
で表される化合物あるいは、その薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、すべての比率でのそれらの混合物。
【請求項2】
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(「A1」)、
1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−フルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A2」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−3−ジメチルアミノ−1−フェニルプロパン−1−オール(「A3」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−3−ジメチルアミノ−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A4」)、
1−{2−メチルアミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A5」)、
1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A6」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−2−メチル−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A7」)、
1−{2−メチルアミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A8」)、
1−{2−アミノ−6−[4−フルオロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−フェニルプロパン−1−オール(「A9」)、
1−{6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A10」)、
1−{2−メトキシ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A11」)、
4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−6−[1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシエチル]ピリミジン−2−イルアミン(「A12」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−フェニルエタノール(「A13」)、
2−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピロリジン−1−イルプロパン−1−オン(「A14」)、
4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−(1−メトキシメトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−2−イルアミン(「A15」)、
1−[2−アミノ−6−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]−1−フェニルブタン−1−オール(「A16」)、
4−(1−メトキシメトキシ−1−フェニルエチル)−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A17」)、
4−(1−メトキシメトキシ−1−o−トリルエチル)−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A18」)、
4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−(1−メトキシメトキシ−1−o−トリルエチル)ピリミジン−2−イルアミン(「A19」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A20」)、
2−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−メトキシメトキシ−1−m−トリルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)エタノール(「A22」)、
4−(1−メトキシメトキシ−1−m−トリルエチル)−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A23」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−3−イルエタノール(「A24」)、
4−(1−メトキシメトキシ−1−フェニルエチル)−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A25」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−3−イルプロパン−1−オール(「A26」)、
2−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−メトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)エタノール(「A27」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A28」)、
4−[1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシエチル]−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A29」)、
4−[1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシプロピル]−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A30」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(4−ヒドロキシメチルフェニル)エタノール(「A31」)、
4−[1−(3−フルオロピリジン−4−イル)−1−メトキシメトキシプロピル]−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A32」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(「A33」)、
4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−(1−メトキシメトキシ−1−ピリジン−4−イルプロピル)ピリミジン−2−イルアミン(「A34」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルブタン−1−オール(「A35」)、
4−(1−メトキシメトキシ−1−ピリジン−4−イルブチル)−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A36」)、
4−[1−(3−フルオロピリジン−4−イル)−1−メトキシメトキシプロピル]−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A37」)、
1−[4−(5−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]エタノン(「A38」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−ジフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−フェニルエタノール(「A39」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−ジフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−フェニルエタノール(「A40」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルエタノール(「A41」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A43」)、
2−(4−{3−[2−アミノ−6−((S)−1−ヒドロキシ−1−ピリジン−4−イルプロピル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピペリジン−1−イルエタノン(「A45」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−チオフェン−2−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−フェニルエタノール(「A47」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メタンスルホニル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−フェニルエタノール(「A48」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロフェニル)エタノール(「A49」)、
2−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−ピリジン−4−イルプロピル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピペリジン−1−イルエタノン(「A50」)、
4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−[(R)−1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシプロピル]ピリミジン−2−イルアミン(「A51」)、
4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−[(S)−1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシプロピル]ピリミジン−2−イルアミン(「A52」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルプロパン−1−オール(「A53」)、
4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−[1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシプロピル]ピリミジン−2−イルアミン(「A54」)、
[4−(3−{2−アミノ−6−[1−(3−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]ピリミジン−4−イル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル]アセトニトリル(「A55」)、
4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−(1−メトキシメトキシ−1−ピリジン−4−イルエチル)ピリミジン−2−イルアミン(「A56」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−3−イルエタノール(「A57」)、
2−[4−(3−{2−アミノ−6−[1−(3−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]ピリミジン−4−イル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジン−1−イルエタノン(「A59」)、
N−(2−アミノエチル)−3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)プロピオンアミド(「A60」)、
2−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−ピリジン−4−イルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピペリジン−1−イルエタノン(「A61」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルエタノール(「A62」)、
tert−ブチル{2−[3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)プロピオニルアミノ]エチル}−カルバマート(「A63」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルエタノール(「A64」)、
3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロパン−1−オン(「A65」)、
3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピペリジン−1−イルプロパン−1−オン(「A66」)、
3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−モルホリン−4−イルプロパン−1−オン(「A67」)、
3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−モルホリン−4−イルプロパン−1−オン(「A68」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエタノール(「A69」)、
メチル3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)プロピオナート(「A70」)、
3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)プロピオンアミド(「A71」)、
4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−[(S)−1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシエチル]ピリミジン−2−イルアミン(「A72」)、
4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−[(R)−1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシエチル]ピリミジン−2−イルアミン(「A73」)、
3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−メトキシメトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)プロピオンアミド(「A74」)、
3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−メトキシメトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−N−メチルプロピオンアミド(「A75」)、
4−(1−エトキシ−1−フェニルエチル)−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A76」)、
3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−メトキシメトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)プロピオン酸(「A77」)、
エチル3−(4−{3−[2−アミノ−6−(1−メトキシメトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)プロピオナート(「A78」)、
1−(2−アミノ−6−{5−[1−(1−フルオロメチルビニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A79」)、
1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−フルオロ−1−フルオロメチルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A80」)、
1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−フルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A81」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オール(「A82」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−シクロプロピルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−フェニルエタノール(「A83」)、
1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A84」)、
{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}シクロペンチルフェニルメタノール(「A85」)、
1−[2−アミノ−6−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]−1−フェニルエタノール(「A86」)、
2−{2−アミノ−6−[5−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}ペンタン−2−オール(「A87」)、
2−{2−アミノ−6−[5−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−3−メチルブタン−2−オール(「A88」)、
1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−o−トリルエタノール(「A89」)、
1−(6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A90」)、
2−(4−{3−[2−アミノ−6−1−メトキシ−1−フェニルエチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)エタノール(「A92」)、
1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−m−トリルエタノール(「A94」)、
1−(6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A95」)、
1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A96」)、
1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルプロパン−1−オール(「A98」)、
1−(2−アミノ−6−{5−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル}ピリミジン−4−イル)−1−フェニルエタノール(「A99」)、
1−[2−アミノ−6−(5−ピリミジン−5−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]−1−フェニルエタノール(「A100」)、
1−[2−アミノ−6−(5−ピリダジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]−1−フェニルエタノール(「A101」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(2−フルオロフェニル)エタノール(「A102」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−ピリミジン−4−イル}−1−(2−フルオロフェニル)エタノール(「A103」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロフェニル)エタノール(「A105」)、
1−{2−アミノ−6−[4−フルオロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロフェニル)エタノール(「A106」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(2−メチルピリジン−4−イル)エタノール(「A107」)、
4−[1−メトキシメトキシ−1−(2−メチルピリジン−4−イル)エチル]−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A108」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリダジン−4−イルエタノール(「A109」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(1−オキシピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(「A110」)、
5−(1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ヒドロキシエチル)−1H−ピリジン−2−オン(「A111」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノール(「A112」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリミジン−4−イルエタノール(「A113」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(2,3−ジフルオロフェニル)エタノール(「A114」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロフェニル)−2−メチルプロパン−1−オール(「A115」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロフェニル)ブタン−1−オール(「A116」)、
4−[1−(3−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシブチル]−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A117」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(2−フルオロフェニル)ブタン−1−オール(「A118」)、
4−[1−(2−フルオロフェニル)−1−メトキシメトキシエチル]−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−2−イルアミン(「A119」)、
1−{2−アミノ−6−[5−(1−tert−ブチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロフェニル)エタノール(「A120」)、
(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(4−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(「A121」)、
(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(4−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(「A122」)、
(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエタノール(「A123」)、
(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエタノール(「A124」)、
(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(2,3−ジフルオロフェニル)プロパン−1−オール(「A125」)、
(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(2,3−ジフルオロフェニル)プロパン−1−オール(「A126」)、
(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オール(「A127」)、
(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オール(「A128」)、
(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(2−フルオロフェニル)ブタン−1−オール(「A129」)、
(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(2−フルオロフェニル)ブタン−1−オール(「A130」)、
(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(「A131」)、
(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−フルオロピリジン−4−イル)プロパン−1−オール(「A132」)、
(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルブタン−1−オール(「A133」)、
(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−ピリジン−4−イルブタン−1−オール(「A134」)、
2−(4−{3−[2−アミノ−6−((S)−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピペリジン−1−イルエタノン(「A135」)、
2−(4−{3−[2−アミノ−6−((R)−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)−1−ピペリジン−1−イルエタノン(「A136」)、
(S)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニルエタノール(「A137」)、
(R)−1−{2−アミノ−6−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル}−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)エタノール(「A138」)、
4−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−6−((R)−1−メトキシメトキシ−1−ピリジン−4−イルエチル)ピリミジン−2−イルアミン(「A139」)、
の群から選択される、式Iで表される化合物あるいは、その薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、すべての比率でのそれらの混合物。
【請求項3】
請求項1または2に記載の化合物あるいは、その薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体の調製方法であって、
a)式中、Rが、NHを示し、Rが、Hを示す、式Iで表される化合物の調製のために、
式IIで表される化合物
【化2】

式中、R、R、R、Rは、請求項1に示した意味を有する、
を、グアニジンまたはその塩の1種と反応させること、
または、
b)それを、加溶媒分解または水素化分解剤での処理により官能性誘導体の1種から遊離させること、
および/または
式Iで表される塩基または酸を、その塩の1種に変換すること、
を特徴とする、前記方法。
【請求項4】
少なくとも1種の請求項1に記載の化合物および/またはその薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、すべての比率でのそれらの混合物ならびに任意の賦形剤および/またはアジュバントを含む、医薬。
【請求項5】
腫瘍、腫瘍成長、腫瘍転移および/またはAIDSの処置用の医薬の調製のための、請求項1に記載の化合物あるいはその薬学的に使用可能な塩、互変異性体または立体異性体、すべての比率でのそれらの混合物の使用。
【請求項6】
腫瘍が、扁平上皮、膀胱、胃、腎臓、頭頸部、食道、子宮頸部、甲状腺、腸、肝臓、脳、前立腺、尿生殖路、リンパ系、胃、喉頭および/または肺の腫瘍の群に由来する、請求項5に記載の使用。
【請求項7】
腫瘍が、単球性白血病、肺腺癌、小細胞肺癌、膵臓癌、大腸癌、膠芽腫および/または乳癌の群に由来する、請求項5に記載の使用。
【請求項8】
腫瘍が、血液および免疫系の腫瘍である、請求項5に記載の使用。
【請求項9】
腫瘍が、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病および/または慢性リンパ性白血病の群に由来する、請求項5に記載の使用。
【請求項10】
治療的有効量の式Iで表される化合物を、1)エストロゲン受容体モジュレーター、2)アンドロゲン受容体モジュレーター、3)レチノイド受容体モジュレーター、4)細胞毒性剤、5)抗増殖剤、6)プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、7)HMG−CoA還元酵素阻害剤、8)HIVプロテアーゼ阻害剤、9)逆転写酵素阻害剤および10)さらなる血管新生阻害剤、の群からの化合物と組み合わせて投与する、腫瘍の処置用の医薬の調製のための、請求項1に記載の化合物および/またはその生理学的に許容可能な塩または溶媒和物の使用。
【請求項11】
治療的有効量の式Iで表される化合物を、放射線療法および、1)エストロゲン受容体モジュレーター、2)アンドロゲン受容体モジュレーター、3)レチノイド受容体モジュレーター、4)細胞毒性剤、5)抗増殖剤、6)プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、7)HMG−CoA還元酵素阻害剤、8)HIVプロテアーゼ阻害剤、9)逆転写酵素阻害剤および10)さらなる血管新生阻害剤、の群からの化合物と組み合わせて投与する、腫瘍の処置用の医薬の調製のための、請求項1に記載の化合物および/またはその生理学的に許容可能な塩または溶媒和物の使用。

【公表番号】特表2013−515685(P2013−515685A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545114(P2012−545114)
【出願日】平成22年11月12日(2010.11.12)
【国際出願番号】PCT/EP2010/006911
【国際公開番号】WO2011/076316
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(591032596)メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (1,043)
【氏名又は名称原語表記】Merck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
【住所又は居所原語表記】Frankfurter Str. 250,D−64293 Darmstadt,Federal Republic of Germany
【Fターム(参考)】