フラビウイルス科ウイルス感染症を治療する方法および組成物
簡潔に説明すると、本開示の実施形態は、化合物、医薬組成物、フラビウイルス科ウイルスからのウイルスに感染した宿主を治療する方法、宿主においてHCV複製を阻害する方法、宿主においてHCVマイナス鎖RNAの3’UTRへのNS4Bポリペプチドの結合を阻害する方法、宿主において肝線維症を治療する方法などを含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
フラビウイルス科からのウイルスに感染した対象を治療する方法であって、前記対象に、式II−aの構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、異性体、互変異性体もしくはプロドラッグを、前記対象において前記ウイルスのウイルス量を減少させるのに有効な量で投与することを含む方法
【化1】
[式中、
R1は、−Hおよび
【化2】
からなる群から選択され、Vは、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、およびヘテロアリールから選択され、
R3は、−OH、−O(CH2)nX、または−(CH2)nXであり、nは、1、2、3、または4であり、Xは、−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、−OH、−O−アルキル、−O−アリール、−SO2(アルキル)、−SO2NH2、−SO2NH(アルキル)、NHSO2(アルキル)、ヘテロアリール、N−結合ヘテロシクロ、またはC−結合ヘテロシクロであり、
R4〜R7の各々は、−H、−Br、−Cl、−F、−I、CH3、−CN、−OH、−OCH3、−NO2、−NH2、−NHCO(アルキル)、−NHCO(アリール)、
【化3】
からなる群から独立に選択され、あるいは任意選択で、R4およびR5、R5およびR6、またはR6およびR7は、互いに連結して、5員、6員または7員環を形成し、あるいは任意選択で、R4およびR5、R5およびR6、またはR6およびR7は、互いに連結して、1,2−(メチレンジオキシ)ベンゼン環系を形成する]。
【請求項2】
Xが、−OCH3、−OCH2CH3、−OCH2CH2OH、−OCH2CH2OCH3、
【化4】
からなる群から選択され、R12が、水素、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、オキソ、−(CH2)n−OH、−C(O)アルキル、−C(O)アリール、または−SO2アルキルであり、R11が、水素、−C(O)2アルキル、−C(O)アルキル、−C(O)アリール、−C(O)NH2、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)2、−SO2アルキル、−SO2アリール、−SO2NH2、−SO2NHアルキル、または−SO2N(アルキル)2であり、環Aが、5員、6員または7員環であり、jが、0、1、または2であり、hが、1、2、または3である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
R3が、−O(CH2)2NMe2、−O(CH2)2NEt2、−O(CH2)3NMe2、−O(CH2)3NEt2、および
【化5】
からなる群から選択され、kが、0、1、または2であり、hが、1、2、または3であり、R10が、水素、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、オキソ、−(CH2)n−OH、−C(O)アルキル、−C(O)アリール、または−SO2アルキルである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
R1が、−CH2Vであり、Vが、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択される、請求項1または3に記載の方法。
【請求項5】
HCV NS3プロテアーゼ阻害剤、HCV NS5B RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤、チアゾリド、持続放出チアゾリド、ヌクレオシド類似体、インターフェロン−α、ペグ化インターフェロン、リバビリン、レボビリン、ビラミジン、TLR7アゴニスト、TLR9アゴニスト、シクロフィリン阻害剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、およびNS3ヘリカーゼ阻害剤からなる群から選択される1種または複数のさらなる治療剤を投与することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
1種または複数のさらなる治療剤が、インターフェロン−α、ペグ化インターフェロン、およびリバビリンからなる群から選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
フラビウイルス科のウイルスが、フラビウイルス;ペスチウイルス;C型肝炎ウイルス;黄熱病ウイルス;デング熱ウイルス;日本脳炎ウイルス;マレーバレー脳炎ウイルス;セントルイス脳炎ウイルス;西ナイルウイルス;ダニ媒介脳炎ウイルス;クンジンウイルス;中央ヨーロッパ脳炎ウイルス;ロシア春夏脳炎ウイルス;ポワッサンウイルス;キャサヌール森林病ウイルス;およびオムスク出血熱ウイルスからなる群から選択される、請求項1または5に記載の方法。
【請求項8】
フラビウイルス科のウイルスが、C型肝炎ウイルスである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
C型肝炎ウイルスが、遺伝子型1、遺伝子型2、遺伝子型3、遺伝子型4、遺伝子型5、および遺伝子型6からなる群から選択される遺伝子型である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
式II−aに示される構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは異性体
【化6】
[式中、
R1は、−Hおよび
【化7】
からなる群から選択され、Vは、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、およびヘテロアリールから選択され、mは、0、1または2であり、
R3は、−OH、−O(CH2)nX、または−(CH2)nXであり、nは、1、2、3、または4であり、Xは、−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、−OH、−O−アルキル、−O−アリール、−SO2(アルキル)、−SO2NH2、−SO2NH(アルキル)、NHSO2(アルキル)、ヘテロアリール、N−結合ヘテロシクロ、またはC−結合ヘテロシクロであり、
R4〜R7の各々は、−H、−Br、−Cl、−F、−I、CH3、−CN、−OH、−OCH3、−NO2、−NH2、−NHCO(アルキル)、−NHCO(アリール)、
【化8】
からなる群から独立に選択され、あるいは任意選択で、R4およびR5、R5およびR6、またはR6およびR7は、互いに連結して、5員、6員または7員環を形成し、あるいは任意選択で、R4およびR5、R5およびR6、またはR6およびR7は、互いに連結して、1,2−(メチレンジオキシ)ベンゼン環系を形成する]
(ただし、式II−aの化合物は、
【化9】
ではない)。
【請求項11】
R1が、
【化10】
であり、Vが、アリールである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
R3が、−H、−OH、−O(CH2)nX、または−(CH2)nXであり、nが、1、2、3、または4であり、Xが、−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、−OH、またはN−結合ヘテロシクロである、請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
Xが、−OCH3、−OCH2CH3、−OCH2CH2OH、−OCH2CH2OCH3、
【化11】
からなる群から選択される、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
R3が、−O(CH2)2NMe2、−O(CH2)2NEt2、−O(CH2)3NEt2、
【化12】
からなる群から選択される、請求項10に記載の化合物。
【請求項15】
R1が、−CH2Vであり、Vが、シクロアルキル、ヘテロシクロ、またはヘテロアリールから選択される、請求項10に記載の化合物。
【請求項16】
R4およびR7が、両方とも水素であり、R5およびR6が、両方とも水素以外の置換基である、請求項10に記載の化合物。
【請求項17】
請求項10に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、異性体、互変異性体、もしくはプロドラッグを含む、医薬組成物。
【請求項18】
HCV NS3プロテアーゼ阻害剤、HCV NS5B RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤、チアゾリド、持続放出チアゾリド、ヌクレオシド類似体、インターフェロン−α、ペグ化インターフェロン、リバビリン、レボビリン、ビラミジン、TLR7アゴニスト、TLR9アゴニスト、シクロフィリン阻害剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、およびNS3ヘリカーゼ阻害剤からなる群から選択される1種または複数のさらなる抗HCV治療剤をさらに含む、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項19】
1種または複数のさらなる抗HCV治療剤が、リバビリンまたはインターフェロン−αである、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項20】
式IIIに示される構造を有する化合物
【化13】
またはその薬学的に許容される塩、異性体、互変異性体もしくはプロドラッグ
[式中、
mは、1または2であり、
Vは、非置換または一置換のフェニル、シクロヘキシル、または6員ヘテロシクロ基であり、ヘテロシクロ基は、1個の窒素原子を含有し、
R3は、−O−L−Xであり、
Lは、非置換または一置換のC1〜C5アルキレンであり、
Xは、少なくとも1個の窒素原子を含有する非置換もしくは置換の5員、6員または7員の非芳香族ヘテロシクロ、−N(R20)2、または4−置換フェニルであり、
R5は、水素、アルキル、ハロ、置換もしくは非置換の5員、6員、7員のヘテロシクロ、または−NR21R22であり、
各R20は、置換または非置換のC1〜C3アルキルから独立に選択され、
R21およびR22は、各々独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜C3アルキル、C3〜C8シクロアルキル、アリール、もしくはヘテロアリール基、−COR16、または−SO2R16から選択され、あるいはR21およびR22は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、5〜7員の置換または非置換のヘテロシクロ基を形成し、
R16は、置換または非置換のC1〜C3アルキルである]。
【請求項21】
mが1である、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
Xが、非置換であるかあるいは1−2−OH、C1〜C3アルコキシ、−CO2R17、−CON(R18)2、置換もしくは非置換の5員もしくは6員のアリールもしくはヘテロアリール基、C1〜C3アルキル、または−OH、C1〜C3アルコキシ、−CO2R17、−NR23R24、もしくは−CO2Hで置換されているC1〜C3アルキルで置換されている、5員、6員または7員の非芳香族ヘテロシクロであり、
R17が、置換または非置換のC1〜C6アルキルであり、
各R18が、水素または置換もしくは非置換のC1〜C3アルキルから独立に選択され、
R23およびR24が、各々独立に、水素、置換または非置換のアリール、ヘテロアリール、C1〜C3アルキルから選択され、あるいはR23およびR24が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、置換または非置換の5〜7員の非芳香族複素環を形成する、請求項20または21に記載の化合物。
【請求項23】
Xが、非置換であるかあるいは1−2−OH、C1〜C3アルコキシ、置換もしくは非置換の6員アリール、C1〜C3アルキル、または−OH、C1〜C3アルコキシ、もしくは−NR23R24で置換されているC1〜C3アルキルで置換されている、1−ピロリジニルである、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
Xが、置換または非置換のピペリジニルまたは7員非芳香族ヘテロシクロ基であり、7員非芳香族ヘテロシクロ基が、1個の窒素原子を含有する、請求項22に記載の化合物。
【請求項25】
Lが、−(CH2)n−であり、nが、1、2、3、または4である、請求項20から24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
Vが、4−クロロフェニルまたは4−イソプロピルフェニルである、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
Vが、4−クロロフェニルである、請求項25に記載の化合物。
【請求項28】
R5が、水素、ハロ、置換もしくは非置換の5員、6員、7員のヘテロシクロ、または−NR21R22である、請求項25、26、または27に記載の化合物。
【請求項29】
請求項20から28のいずれか一項に記載の化合物、および薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項30】
フラビウイルス科からのウイルスに感染している対象を治療する方法であって、前記対象に、請求項20から28のいずれか一項に記載の化合物、または請求項29に記載の医薬組成物を、前記対象において前記ウイルスのウイルス量を減少させるのに有効な量で投与することを含む、方法。
【請求項1】
フラビウイルス科からのウイルスに感染した対象を治療する方法であって、前記対象に、式II−aの構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、異性体、互変異性体もしくはプロドラッグを、前記対象において前記ウイルスのウイルス量を減少させるのに有効な量で投与することを含む方法
【化1】
[式中、
R1は、−Hおよび
【化2】
からなる群から選択され、Vは、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、およびヘテロアリールから選択され、
R3は、−OH、−O(CH2)nX、または−(CH2)nXであり、nは、1、2、3、または4であり、Xは、−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、−OH、−O−アルキル、−O−アリール、−SO2(アルキル)、−SO2NH2、−SO2NH(アルキル)、NHSO2(アルキル)、ヘテロアリール、N−結合ヘテロシクロ、またはC−結合ヘテロシクロであり、
R4〜R7の各々は、−H、−Br、−Cl、−F、−I、CH3、−CN、−OH、−OCH3、−NO2、−NH2、−NHCO(アルキル)、−NHCO(アリール)、
【化3】
からなる群から独立に選択され、あるいは任意選択で、R4およびR5、R5およびR6、またはR6およびR7は、互いに連結して、5員、6員または7員環を形成し、あるいは任意選択で、R4およびR5、R5およびR6、またはR6およびR7は、互いに連結して、1,2−(メチレンジオキシ)ベンゼン環系を形成する]。
【請求項2】
Xが、−OCH3、−OCH2CH3、−OCH2CH2OH、−OCH2CH2OCH3、
【化4】
からなる群から選択され、R12が、水素、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、オキソ、−(CH2)n−OH、−C(O)アルキル、−C(O)アリール、または−SO2アルキルであり、R11が、水素、−C(O)2アルキル、−C(O)アルキル、−C(O)アリール、−C(O)NH2、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)2、−SO2アルキル、−SO2アリール、−SO2NH2、−SO2NHアルキル、または−SO2N(アルキル)2であり、環Aが、5員、6員または7員環であり、jが、0、1、または2であり、hが、1、2、または3である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
R3が、−O(CH2)2NMe2、−O(CH2)2NEt2、−O(CH2)3NMe2、−O(CH2)3NEt2、および
【化5】
からなる群から選択され、kが、0、1、または2であり、hが、1、2、または3であり、R10が、水素、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、オキソ、−(CH2)n−OH、−C(O)アルキル、−C(O)アリール、または−SO2アルキルである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
R1が、−CH2Vであり、Vが、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択される、請求項1または3に記載の方法。
【請求項5】
HCV NS3プロテアーゼ阻害剤、HCV NS5B RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤、チアゾリド、持続放出チアゾリド、ヌクレオシド類似体、インターフェロン−α、ペグ化インターフェロン、リバビリン、レボビリン、ビラミジン、TLR7アゴニスト、TLR9アゴニスト、シクロフィリン阻害剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、およびNS3ヘリカーゼ阻害剤からなる群から選択される1種または複数のさらなる治療剤を投与することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
1種または複数のさらなる治療剤が、インターフェロン−α、ペグ化インターフェロン、およびリバビリンからなる群から選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
フラビウイルス科のウイルスが、フラビウイルス;ペスチウイルス;C型肝炎ウイルス;黄熱病ウイルス;デング熱ウイルス;日本脳炎ウイルス;マレーバレー脳炎ウイルス;セントルイス脳炎ウイルス;西ナイルウイルス;ダニ媒介脳炎ウイルス;クンジンウイルス;中央ヨーロッパ脳炎ウイルス;ロシア春夏脳炎ウイルス;ポワッサンウイルス;キャサヌール森林病ウイルス;およびオムスク出血熱ウイルスからなる群から選択される、請求項1または5に記載の方法。
【請求項8】
フラビウイルス科のウイルスが、C型肝炎ウイルスである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
C型肝炎ウイルスが、遺伝子型1、遺伝子型2、遺伝子型3、遺伝子型4、遺伝子型5、および遺伝子型6からなる群から選択される遺伝子型である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
式II−aに示される構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは異性体
【化6】
[式中、
R1は、−Hおよび
【化7】
からなる群から選択され、Vは、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、およびヘテロアリールから選択され、mは、0、1または2であり、
R3は、−OH、−O(CH2)nX、または−(CH2)nXであり、nは、1、2、3、または4であり、Xは、−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、−OH、−O−アルキル、−O−アリール、−SO2(アルキル)、−SO2NH2、−SO2NH(アルキル)、NHSO2(アルキル)、ヘテロアリール、N−結合ヘテロシクロ、またはC−結合ヘテロシクロであり、
R4〜R7の各々は、−H、−Br、−Cl、−F、−I、CH3、−CN、−OH、−OCH3、−NO2、−NH2、−NHCO(アルキル)、−NHCO(アリール)、
【化8】
からなる群から独立に選択され、あるいは任意選択で、R4およびR5、R5およびR6、またはR6およびR7は、互いに連結して、5員、6員または7員環を形成し、あるいは任意選択で、R4およびR5、R5およびR6、またはR6およびR7は、互いに連結して、1,2−(メチレンジオキシ)ベンゼン環系を形成する]
(ただし、式II−aの化合物は、
【化9】
ではない)。
【請求項11】
R1が、
【化10】
であり、Vが、アリールである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
R3が、−H、−OH、−O(CH2)nX、または−(CH2)nXであり、nが、1、2、3、または4であり、Xが、−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、−OH、またはN−結合ヘテロシクロである、請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
Xが、−OCH3、−OCH2CH3、−OCH2CH2OH、−OCH2CH2OCH3、
【化11】
からなる群から選択される、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
R3が、−O(CH2)2NMe2、−O(CH2)2NEt2、−O(CH2)3NEt2、
【化12】
からなる群から選択される、請求項10に記載の化合物。
【請求項15】
R1が、−CH2Vであり、Vが、シクロアルキル、ヘテロシクロ、またはヘテロアリールから選択される、請求項10に記載の化合物。
【請求項16】
R4およびR7が、両方とも水素であり、R5およびR6が、両方とも水素以外の置換基である、請求項10に記載の化合物。
【請求項17】
請求項10に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、異性体、互変異性体、もしくはプロドラッグを含む、医薬組成物。
【請求項18】
HCV NS3プロテアーゼ阻害剤、HCV NS5B RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤、チアゾリド、持続放出チアゾリド、ヌクレオシド類似体、インターフェロン−α、ペグ化インターフェロン、リバビリン、レボビリン、ビラミジン、TLR7アゴニスト、TLR9アゴニスト、シクロフィリン阻害剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、およびNS3ヘリカーゼ阻害剤からなる群から選択される1種または複数のさらなる抗HCV治療剤をさらに含む、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項19】
1種または複数のさらなる抗HCV治療剤が、リバビリンまたはインターフェロン−αである、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項20】
式IIIに示される構造を有する化合物
【化13】
またはその薬学的に許容される塩、異性体、互変異性体もしくはプロドラッグ
[式中、
mは、1または2であり、
Vは、非置換または一置換のフェニル、シクロヘキシル、または6員ヘテロシクロ基であり、ヘテロシクロ基は、1個の窒素原子を含有し、
R3は、−O−L−Xであり、
Lは、非置換または一置換のC1〜C5アルキレンであり、
Xは、少なくとも1個の窒素原子を含有する非置換もしくは置換の5員、6員または7員の非芳香族ヘテロシクロ、−N(R20)2、または4−置換フェニルであり、
R5は、水素、アルキル、ハロ、置換もしくは非置換の5員、6員、7員のヘテロシクロ、または−NR21R22であり、
各R20は、置換または非置換のC1〜C3アルキルから独立に選択され、
R21およびR22は、各々独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜C3アルキル、C3〜C8シクロアルキル、アリール、もしくはヘテロアリール基、−COR16、または−SO2R16から選択され、あるいはR21およびR22は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、5〜7員の置換または非置換のヘテロシクロ基を形成し、
R16は、置換または非置換のC1〜C3アルキルである]。
【請求項21】
mが1である、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
Xが、非置換であるかあるいは1−2−OH、C1〜C3アルコキシ、−CO2R17、−CON(R18)2、置換もしくは非置換の5員もしくは6員のアリールもしくはヘテロアリール基、C1〜C3アルキル、または−OH、C1〜C3アルコキシ、−CO2R17、−NR23R24、もしくは−CO2Hで置換されているC1〜C3アルキルで置換されている、5員、6員または7員の非芳香族ヘテロシクロであり、
R17が、置換または非置換のC1〜C6アルキルであり、
各R18が、水素または置換もしくは非置換のC1〜C3アルキルから独立に選択され、
R23およびR24が、各々独立に、水素、置換または非置換のアリール、ヘテロアリール、C1〜C3アルキルから選択され、あるいはR23およびR24が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、置換または非置換の5〜7員の非芳香族複素環を形成する、請求項20または21に記載の化合物。
【請求項23】
Xが、非置換であるかあるいは1−2−OH、C1〜C3アルコキシ、置換もしくは非置換の6員アリール、C1〜C3アルキル、または−OH、C1〜C3アルコキシ、もしくは−NR23R24で置換されているC1〜C3アルキルで置換されている、1−ピロリジニルである、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
Xが、置換または非置換のピペリジニルまたは7員非芳香族ヘテロシクロ基であり、7員非芳香族ヘテロシクロ基が、1個の窒素原子を含有する、請求項22に記載の化合物。
【請求項25】
Lが、−(CH2)n−であり、nが、1、2、3、または4である、請求項20から24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
Vが、4−クロロフェニルまたは4−イソプロピルフェニルである、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
Vが、4−クロロフェニルである、請求項25に記載の化合物。
【請求項28】
R5が、水素、ハロ、置換もしくは非置換の5員、6員、7員のヘテロシクロ、または−NR21R22である、請求項25、26、または27に記載の化合物。
【請求項29】
請求項20から28のいずれか一項に記載の化合物、および薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項30】
フラビウイルス科からのウイルスに感染している対象を治療する方法であって、前記対象に、請求項20から28のいずれか一項に記載の化合物、または請求項29に記載の医薬組成物を、前記対象において前記ウイルスのウイルス量を減少させるのに有効な量で投与することを含む、方法。
【公表番号】特表2012−520885(P2012−520885A)
【公表日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−500870(P2012−500870)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【国際出願番号】PCT/US2010/027405
【国際公開番号】WO2010/107742
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(598055172)ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ リランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー (3)
【出願人】(511227211)アイガー バイオファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【国際出願番号】PCT/US2010/027405
【国際公開番号】WO2010/107742
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(598055172)ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ リランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー (3)
【出願人】(511227211)アイガー バイオファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】
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